Amazon EchoがSmartThingsのホームオートメーションをサポート

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AmazonはホームオートメーションのSmartThingsとパートナーして、そのさまざまな自動化技術を、Amazonの音声によるパーソナルアシスタントデバイスAmazon Echoからコントロールさせたいらしい。

SmartThingsのブログの、なぜかGoogleのキャッシュでしか見られない記事によると、近くAmazon Echoは、Alexaに声をかけてやるだけで、SmartThings互換デバイスを動かせるようになる。それは、ふつうの家電器具などをSmartThingsのPower Outletにつないだものでもよいし、また同社のスイッチやライトでもよい。

デモビデオも今はプライベートになっているが、パスワードを見つけるのは簡単だった。”Alexa”だ。それによると、そこらにAmazon EchoとSmartThingsデバイスの両方があれば、Alexaに命じるだけでそれらのon/offができる。照明の、明るさ調整すらできる。

ブログ記事はSmartThingsのサイトからは消えているから、いつ何が公式になるのか、よく分からない。

Amazon Echoは2014年11月にデビューし、招待を希望したPrimeユーザだけに提供された。形はやや細いペーパータオルみたいだが、電源を入れてWiFiに接続すると、家の中のどんなことにも答えてくれる。

中にはマイクロフォンがあり、人間ユーザがそれに向かって”Alexa”と呼びかけると、コマンド待機モードになる。Googleの検索みたいに質問に答えるだけでなく、Amazonの買い物カゴに品物を加えたり、ジョークを言ったりする。

今年の6月からEchoは合衆国なら誰もが179ドルで買えるようになり、その後、デベロッパのためのAlexa APIも公開された。いろんなIoTデバイスが、音声でEchoを利用できるようになるのだ。実際の用途は、ちょっと今、思いつかないけど。

Amazon Echoがスマートホームとの結婚を夢見たのは今回が初めてではなく、最初はWinkとくっついて、Wink Hubとその互換デバイスを操作しようとした〔ほとんど電球のon/offのみ〕。

SmartThingsが隠してしまったブログ記事によるとAmazonは、Echoによるスマートホームコントロールを、もっと幅広く考えたいらしい。

そのブログ記事には、こう書いてあった:

SmartThingsがAmazon Echoと仲良しになりました!

Amazon Echoはインターネットに接続されたスピーカーで、人間の命令や質問に反応します。背が高くてハンサムな黒人のパーソナルアシスタント、を想像してください。

彼に“Alexa”と声をかけ、質問や命令を続けます。すると彼は、音楽をかけてくれたり、ニュースを読んでくれたり、天気予報を教えてくれたり、…そしてこれからはSmartThingsのライトやスイッチ、そしてSmartThings Power Outletから電源をとっているどんな器具でも、コントロールできます。

[出典: ZatzNotFunny]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Fly Or Die(飛ぶか死ぬか): Amazon Echoの巻

Amazon Echoのことを初めて聞いたとき、人間の声で指示する家庭用デバイスが良いアイデアだとは、全然まったく思わなかった。なによりもまず、自分が言うことをすべてAmazonが聴いてるということが、キモチワルかったし、SiriやGoogle Nowのような類似の音声ツールにも、感動したことはない。

でも実際に使ってみるとAmazon Echoは、今市場に出回っている音声デバイスの中では、かなり強力な方だ。

最初に”Alexa”と言うと、コマンドが始まる合図だ。それからいろんな質問をしたり、Amazonのショッピングカートに品物を入れたり、Evernoteでノートをとり、家庭のIoTデバイスを制御したりする(Phillips Hueの電球とかWiMoのスイッチなど)。

また、Amazon Echoは家庭用品に徹しているから、焦点がはっきりしている。SiriやGoogle Nowのように、スマートフォンはいろんな人がいろんなところで使うからといって、何でもかんでもやろうとしない。

Alexaはときどき、無反応になったり、混乱する。質問の種類は、限られている。でも179ドルの製品にしては、よくできている、と私もFitz(Fitz Tepper)も思った。AmazonはAPIを公開したから、デベロッパやガジェットのメーカーがEchoの脳を利用したいろんなソフトウェアツールやデバイスを作れる。それらの種類がものすごく豊富になったところを想像すると、Echoは家庭用の多芸な電脳として、かなりおもしろい。

Darrellの長い記事も、このあたりのことを述べている。

飛ぶ(fly、売れる、うまくいく)方に2点を入れよう。

*Amazon Echoはプライム会員なら179ドル、非会員は199ドル。初期の会員価格は99ドルだったから、上の古いビデオには混乱がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonの「つながったスピーカー」Echo、全米で一般予約開始、価格は180ドル

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Amazonは、〈つながったスピーカー転じてバーチャルアシスタント〉Echoを、いよいよ米国で一般販売する。これまでは招待者限定だった。スピーカーの予約は一般に開放され、価格は180ドル+送料で7月14日出荷予定。Echoは、未だに米国内でのみ入手可能。

Eコマースの巨獣がEchoを初披露したのは昨年11月で、Alexaと呼ばれるボイスアシスタントが360度スピーカー/リスニングポストに内蔵され、音楽の再生、ラジオ、ニュースの音声命令や、地元の天気予報などの問い合わせに答える。Echoには独自のアプリもある。

以来AmazonはEchoの能力を強化し続けている ― 他の〈つながったホームテバイス〉の制御、例えばPhilips Hue等、あるいはIFTTTレシピのサポート、Goolgeカレンダー、スポーツのスコア、交通情報、Pandoraラジオ等のアクセス機能が加わった。Amazonは、ボイスアシスタントAlexaの無料SDKのプライベートベータも公開した ― そして「新たなスキルと能力」が今年中に公開されることも名記している。

5月には、音声コマンドでAmazon.comの商品を購入する機能も加えたが、これはPrimeメンバーシップの料金を払っている人に限られる。自社サイトのEコマース促進は、AmazonがEchoを推す重要なビジネス要素の一つであることは明らかだ。さらに ― より一般的には ― 自社のエコシステムの中で消費者が行動する(そして支払う)新たな動機付けを与えることも目的だ。

「PrimeメンバーはPrime Musicを通じて、何百もの広告のないパーソナライズされたストリーミング音楽ステーションを、Echoにプレイさせることができる」と今日のリリース文は言い、同社が自社サービスとEchoをいかに密接に統合し、連携プロモーションを行っているかを強調した。「Prime Musicカタログの中から曲を発見する際、ユーザーは好きなだけの曲に対して「いいね!」「よくない」あるいは「スキップ」を自由に指定できる」。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon Echoはベゾスの巻返し―そのうち音声認識のゼロクリック買い物端末に化ける?

今朝(米国時間11/6)、Amazonは突然、Echoという新しいデバイス.を発表した。Echoにはスピーカーに加えて「常時オン」のマイクが内蔵されており、周囲のユーザーの声を聞き取ってクラウドに転送する。天気予報を尋ねると教えてくれる。目覚ましをセットするよう命じることもできる。エイブラハム・リンカーンの業績について尋ねることもできる。

なんと! 円筒形のパーソナルアシスタントなのだ。だが、このデバイスの本質が何であるか―というより、やがて何になりそうかじっくり考えてみる必要がありそうだ。

Amazonのビジネスモデルは人々に明日の天気予報を教えることではない。

毎朝目覚ましを鳴らすことでもない。

歴代大統領の業績を教えることでもない。

Amazonのビジネスはものを売ることだ。したがってEchoの存在理由も究極的にはそこにあるに違いない。

冷蔵庫を開けたらピクルスが切れていた。オーケー。「アレクサ、ショッピングリストにピクルスを追加」と呼びかければよい(Echoに命令するときにはアレクサと呼びかけることになっている。このキーワードはユーザーがカスタマイズできるらしい)。 念のため断っておくが、まだEchoから直接ショッピングはできない。単にショッピングリストにアイテムを追加できるだけで、ユーザーはそのリストにもとづいて別途注文をしなければならない。

しかしEchoが少しでも普及のきざしを見せたらこの点はさっそく「改良」されるのではないか?

たとえば、「アレクサ、カンフーパンダ2を注文」と呼びかけるとさっそく注文がすんでしまう。

「アレクサ、極上のエジプト綿のシーツを注文」。ジャジャン! シーツが発送される。

ワンクリック購入がゼロクリック購入に進化するわけだ。家全体(すくなくともEchoのマイクが聞き取れる範囲)が衝動買いを狙ったスーパーマーケットのレジ横の買い足し台になるのだ。

アメリカのAmazon プライム会員はEchoを半額で購入できるが、それにはもっともな理由がある。プライム会員はたくさん注文する。Echoはプライム会員にさらにいっそうたくさん注文させる仕掛けなのだ。おそらくその目論見は成功するだろう。

邪悪な企みだろうか? そうとは言えない。AmazonはEchoを買えと強制しているわけではない。それに第一、私自身、Amazonプライムを文字通り毎日利用している始末だ。私の愚かな物欲がさらにたやすく満足されるようになり、一声かけるだけでアイテムが魔法のように戸口に現れるのは楽しいだろう。

しかしAmazonがなぜEchoを作ったか、その理由は覚えておくべきだ。Amazonは顧客がわざわざ訪問しなければならない「デスティーネション・サイト」であることにもはや満足していない。Amazonは世界に遍在することを狙っている。Amazonストアが現実空間のあらゆる隅々にまで行き渡り、じっと聞き耳をたてて人が口を開くのを待ち構えているという状態が目標なのだ。

多少のギミックがバンドルされているものの、その本質はショッピングチャンネルだという点でEchoはFire Phoneに似ている。

しかしジェフ・ベゾスはFire Phoneの失敗(今だに8300万ドル相当の在庫を抱え込んでいる)から一つ学んだようだ。人々はもっと買い物をさせるために作られた製品だと知ってしまうとそれに金を出したがらなくなる。だが、Echoの本質はFire Phoneと変わらないのだろうと思う。

今のところ、Echoのショッピング機能は欲しいものを音声でショッピングリストに追加できるだけだが…さて?

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+