アップルの新「ファミリーセットアップ」はApple Watchをキッズトラッカーに、Series 4以降のセルラーモデルに対応

アップルは米国時間9月15日、家族の一部のメンバーがiPhoneを持っていない場合でも、家族同士のよりよいコミュニケーション維持できるようにする新機能を発表した。同社はwatchOS 7に「Family Setup」(ファミリーセットアップ)と呼ばれる機能を追加したのだ。子供のApple Watchと自分のiPhoneをペアリングすることで、親と子が連絡を取り合ったり、iPhone側で位置情報通知を確認したり、ペアレンタルコントロールを使ったりするがことが機能になる。

Family Setupでは、子供がメッセージを介して通信できるが、親が利用できる連絡先を設定するできる。また、親は子供がどこにいるかをGPSで把握できる。例えば、子供が自宅から半径500m以内など設定したジフォフェンスエリアに入ったり出たりした場合、家族は位置情報のアラートを受信することができる。もちろん、学校やスポーツの練習場などのへの移動への通知も可能だ。

Family Setupの機能の一部は、Life360のようなモバイル追跡アプリと競合することになる。ちなみにLife360は、家族のお互いの居場所を追跡できる人気ツールで、iOS版とAndroid版が用意されている。一方で、一部の人が主張するように、過剰な監視と監視のヘリコプター育児(過保護育児)時代のためのアプリでもある。

しかしこの市場でのアップルの利点は、プライバシー保護を重要視する企業として地位を確立していること。 つまり親たちは、アップルが家族の位置情報をサーバーに保存したり、第三者に販売したりしないことを信頼できる環境がある程度整っている。

Family Setupは、位置情報の追跡に加えて親がダウンタイムを設定することができる。子供が勉強に集中している間はペアリングしたApple Watch上でのやり取りや通知を制限できる新しい 「SchoolTime」 モードを備えている。ワークアウトの統合も可能で、子供向けにデザインされたアクティビティリング体験を提供する。

一方で子供は、子供たちはMemojiをApple Watchで作ることができ、ステッカーやメッセージと一緒に送ったり、watchOS 7に搭載されたMemoji Watch Faceを使うこともできる。必要に応じて、内蔵のEmergency SOS機能を使って緊急サービスにアクセスすることも可能だ。

Family Setupが提供する機能は、スマートフォンを持たせるにはまだ早い小さな子供を持つ親のために設計されているが、Apple Watchは安くなないにで親にすんなり受け入れられるかどうかは不明だ。Series 3は動作対象外なので新登場のiPhone SEが最も適したモデルかもしれないが、税別2万9800円。子供が友人と近所を走り回るために出て行く際に身につけるデバイスとして高価で、安いAndroidデバイスを与えるような気軽さはない。

もちろん、すでに古いApple Watchを持っている親にとっては、新モデルの購入時に旧モデルに子供に引き継ぐという意味では理にかなっている。また高齢者へのプレゼントにも最適かもしれないとアップルは考えているようだ。

この機能を利用するには、Apple Watch Series 4以降のセルラーモデルが必要で、AT&T、T-Mobile、Verizon(TechCrunchの親会社)、およびその他の国際通信事業者を含む、一部の通信事業者パートナーとともに発売時に利用可能になる予定だ。日本ではau回線で利用できる。Family Setupはまず、米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、スイス、ポーランド、中国本土、日本、台湾、タイで提供される。

アップルハードウェアイベント

画像クレジット:Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)

フィットネス市場はApple Fitness+にあまり怯えていないようだ

通常、アップルが確立された市場にあとから参入することは、既存プレーヤーに破滅をもたらす傾向があるが、アップルの最新のデジタルワークアウトサービスであるApple Fitness+について、投資家は他社の勢いを奪うことをそれほど心配しているようには見えない。

その一部は、アップルの新製品と新サービスに対する期待値が、すでにこれらの銘柄の価格に織り込み済みだったのかしれない。Fitness+は先月のBloombergのレポートで噂されていたが、本日発表されたサービスの詳細はほとんど公表されておらず、PelotonやFitbitの提供するサービスと同じように見えるが、もちろんApple Watchのハードウェアを完全に活用するものになるだろう。なお、サービスの開始は2020年の末に予定されている。

オンラインフィットネスのPelotonはすでに素晴らしい1日を過ごしている。現在株価は5%以上アップ。アップルのFitness+のプレゼンテーション中に一時的なヒットとなり復活した。同社の株価は現在、2020年に191%という驚異的な上昇率を記録している。

一方ウェアラブル端末大手のFitbitの株価は、日中取引では変動は見られなかった。同社は先月Fitbit Premiumサービスをローンチしたが、株価は年初から横ばいだ。

この市場に参入しているフィットネス企業にとっては状況はさほど変わっていない。今年に入ってから株価がほぼ半減したWeight Watchers International(ウェイト・ウォッチャーズ・インターナショナル)は1%未満の下落となり荒れた1年だったが、回復の兆しを見せているPlanet Fitness(プラネット・フィットネス)は記事執筆時には5%近く上昇していた。

なぜ全体的にあまり動きがないのだろうか?現在アップルは、同社のサービス事業における多くのデジタル市場への参入を進めている。 そしてその広がりは業界支配への注力を弱める可能性がある。米国では「Apple One」のサブスクリプションにApple Fitness+がをバンドルしていることから、消費者はまずは別のサブスクリプションを辞めずに、月額9.99ドルのApple Fitness+、もしくは月額29.95ドルApple One Premiewに加入しなければならない。これはコスト的に高いハードルかもれいない。その一方で、一旦加入してしまえば、ライバルのフィットネスサービスに目を向けなくなるだろう。

アップルを過小評価することは決して賢明ではないが、同社はいくつかのデジタルサービスを始動させようとする前例のない立場にある。少なくともしょっぱなからスラムダンクを決めたわけでない。

アップルハードウェアイベント

画像クレジット:champlifezy@gmail.com / Getty Images/ Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アップルが税別2万9800円からの低価格版のApple Watch SEを発売

Apple(アップル)は旧世代機種を入門価格で販売しつつ、価格を下げた新しいApple Watch(アップルウォッチ)を発売した。新しいApple Watch SEは、新たに発表されたApple Watch Series 6と同じデザインだが税別価格は2万9800円から。

「Apple Watchをもっと多くの人たちに使ってもらうやっていることのもう一つが、Series 6のデザインとApple Watchの本質的機能をより求めやすい価格にした新型モデルを作ることです」とApple COOのJeff Williams(ジェフ・ウィリアムズ)氏は言った。

Apple Watch SEは、Series 5で採用されたS5システムオンチップを使っている。ただしSeries 6と同じ大型ディスプレイを搭載し、アクセロメーター、ジャイロスコープ、コンパス、高度計もSeries 6と同じものだ。

そして、Apple Watch SEはApple Watch Series 6と同じデザインを共有しているので、WatchOS 7で導入される最新のコンプリケーションと文字盤を使える。

Apple Watch SEは、399ドル(4万2800円)のSeries 6よりお買い得なので、これから詳しい仕様を調べるつもりだ。Series 6のように血中酸素濃度を測ることはできなくても、ワークアウトのトラッキングにウォッチを使いたいユーザーにとってはよい買い物だ。

AppleはApple Watch Series 3を同じ価格(199ドル/1万9800円)で販売し続けている。この機種は発売から数年が過ぎ古い画面デザインを採用している。このためApple Watch Series 3は最新の文字盤とコンプリケーションには対応していない。

またAppleは、Apple Watch SEを子供に持たせるApple Watchとしても位置づけている。セルラーモデルもあるので、子供にiPhoneを持たせずに連絡をとることができる。

Apple Watch SEは9月18日発売。予約は現在受付中。

画像クレジット:Apple

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watch Series 6は血中酸素飽和濃度が測定可能

Apple(アップル)の新しい腕時計「Apple Watch Series 6」には、いくつかのエキサイティングな新しい健康機能が搭載されている。赤色光と赤外線の両方を使用する新しいセンサーのおかげで、Apple Watch Series 6は15秒で血中酸素飽和濃度が測定できるようになったと、同社は米国時間9月15日に発表した。また、睡眠中にもバックグラウンド測定にてデータが記録される。

血液中の酸素飽和濃度は、赤血球がどれだけの酸素を運んでいるかを意味する。これらの測定は喘息、心疾患、慢性閉塞性肺疾患などの慢性疾患を持つ人にとって、特に重要だ。アップルは今後医療機関と協力し、この新しい血中酸素飽和度の測定機能を使って、喘息や心臓病、新型コロナウイルスに関する健康調査を実施する予定だ。なお日本国内では、医療での使用や医師との相談または診断を目的としたものではなく、一般的なウェルネスとフィットネスのためだけに使える。

さらにwatch OS 7はVO2 max(最大酸素摂取量)データの測定、手を洗っているかどうか、睡眠の監視もできる。

画像クレジット:Apple

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Apple Watch Series 6は血中酸素飽和濃度機能を搭載、(PRODUCT)REDモデルあり

予想どおり、米国時間9月15日のハードウェアイベントの目玉は最新の「Apple Watch Series 6」だ。Apple(アップル)はスマートウォッチのカテゴリを完全に支配し続けており、ウェアラブルのカテゴリのシェアで約30%を占めている。そしてSeries 6ではこれまでのモデルをベースに、ヘルスケア機能に焦点を当てている。最大の追加機能は、血液の色から15秒以内に血中酸素飽和濃度を測定できる新しい内蔵センサーだ。
Series 6は昼間に画面を暗くし、新しい睡眠機能のためにバッテリー駆動時間を伸ばせるように設計された省エネな常時点灯ディスプレイを備えている。また、登山中に標高を把握するために、常時機能する高度計も搭載されている。新しいLive MemojisやPrideストライプ、新しいウォッチフェイスなども追加されている。

Series 6は新しいApple A13プロセッサをベースとしたS6プロセッサを搭載しており、「これまでで最もカラフルなラインナップ」が用意されている。これには新しいブルーのアルミニウムモデル、グラファイトモデル、そして初となる(PRODUCT)REDが用意される

9月18日から発売が開始され、価格はすべて税別で、ゴールド・シルバー・ブルーアルミニウム、そして(PRODUCT)REDの文字盤とバンドの組み合わせは種類によって、4万2800円、4万78000円などとなっている。グラファイト・シルバー・ゴールドステンレススチールの文字盤とバンドの組み合わせは種類によって、7万2800円、7万8000円、8万2800円、8万3800円などだ。

画像クレジット:Apple

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

日本時間9月16日午前2時開催のアップルのハードウェアイベントに期待すること

2020年が普通の年だったら、今ごろはiPhoneのイベントが開催されていただろう。しかし今年はさまざまな点で普通ではない。米国太平洋夏時間9月15日午前10時(日本時間9月16日午前2時)にアップルのハードウェアイベントが開催されることになっているが、そこでiPhone 12を目にすることはおそらくないだろう。

アップルは長らく待ち望まれていた5G端末の発売について、少なくとも部分的にはサプライチェーンの問題のために数カ月も遅れていることをかなり率直に認めている。ということは、同社はそれほど遠くない将来に別のイベントを計画していることになる。

関連記事:5G iPhone発表か?アップルのスペシャルイベントは日本時間9月16日午前2時にバーチャル開催

我々はこれまでのサムスンのイベントで見てきたように、各社は新型コロナウイルスの感染蔓延で各種イベントをバーチャルに移行したことで、より多くのイベントを開催することについて少し大胆になっているようだ。

そういった状況を踏まえると、今回のイベントでの発表が期待できるのは、Apple WatchやiPadなど、iPhone以外でアップルの屋台骨を支える製品のアップデートだろう。ほかには、サブクスリプションのバンドルサービスやAirPodsシリーズのラインアップ追加などの可能性もある。

まずは、その中でも最も有力なものから紹介していこう。

Apple Watch

画像クレジット:Brian Heater

「Time Flies」(タイムフライ)という今回のイベントのスローガンは、我々が次期Apple Watchのいくつかの情報を得ていることを前提としているかもしれない。watchOSの最新バージョンの新機能のいくつかをうまく組み合わせることで、我々が待ち望んでいるものをかなり明確に描き出すことができる。

Apple Watch Series 6は、今回のイベントの目玉になりそうだ。新モデルの最大のニュースの1つは、実はある機能がなくなることだ。Series 6では、すでに公開されているwatchOS 7の機能で明らかになっているように、フォースタッチ(感圧タッチ)がなくなる確率が高い。もちろんこれには理由があり、フォースタッチ機構をなくせば時計をスリム化するのに役立つ可能性がある。もしくはそのぶん、バッテリー容量を増やすことができる。

watchOS 7には睡眠計測機能が追加されているため、ユーザーが就寝時にもApple Watchをバッテリー切れの心配なく装着できるように、アップルはデバイスを長持ちさせる方法を見つける必要がある。ユーザーが眠っている間の省電力機能は既にいくつか搭載されているが、より大きなバッテリーを搭載することで大きな違いを生み出し、アップルが他社との競争力を維持するのに役立つだろう。

また、アップルは健康管理の改善に注力し続けるだろう。それは長らくApple Watchの成功のカギとなっている。今回期待される機能としては、SpO2(動脈血酸素飽和度)トラッキングが挙げられる。いわゆるパスルオキシメーターのように血液中の酸素レベルを追跡するスマートウォッチはすでに存在しているが、自宅で健康状態を記録することがますます重要になってくる現在、Apple Watchがこの機能を搭載してもおかしくはない。

ほかにも廉価版モデルが登場する噂もある。具体的には、199ドル前後で販売されているSeries 3を置き換えるたモデルになるようだ。この製品は、新型コロナウイルスの感染蔓延でユーザーが手ごろな価格でヘルストラッキングを始めている現在の需要にかなり応えるものになるだろう。とはいえ、廉価版となる新モデルはデザイン的にも機能的にもそれほど洗練されてはいないだろう。

iPad

画像クレジット:Apple

イベントでは新しいiPadも登場するようだ。最有力候補はiPad Airで、現行モデルは2019年3月に登場している。噂では、次期モデルのiPad Air 4は、ベゼルが大幅に縮小され、Touch IDが搭載された電源ボタンがデバイスの上部に移動するらしい。そのほかの機能としては、10.8インチディスプレイや、LightningポートからUSB-Cへの切り替えなどが考えられる。

その他

WWDCで発表されたすべてのOS、すなわちiOS、macOS、watchOS、tvOSは今週中にベータ版がリリースされるはずで、これらもイベントで紹介されるかもしれない。とはいえ、iPhoneのイベントが別途開催される可能性もあるので、なんともいえない。

またアップルは「Apple One」を発表するかもしれない。これは、Apple TV+やApple Musicなどの同社の主要なサブスクリプションサービスのいくつかをセットにした製品だ。バンドルサービスには、Apple ArcadeやApple News+のほか、iCloudストレージが追加される可能性もある。

長年噂されている「探す」アプリと相性のいい、忘れ物防止タグの「Tile」のようなデバイストラッカー「AirTags」も発表も考えられる。このハードウェアを使えば、「探す」アプリでiPhoneなどと同様に、AirTagsを装着したカギや財布などを簡単に見つけられるようになる。さらには、AirPods 3やAirPods Pro 2、そして待望のオーバーイヤーヘッドフォンのAirPods Studioが発表される可能性もある。

アップルハードウェアイベント

画像クレジット:Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Apple watchOS 7をプレビュー

パブリックベータ版が届いた

Apple(アップル)が提供するオペレーティングシステムの中では、watchOSは最も影の薄い存在だ。 macOSが近年で最大の改修を受けるこの1年は、その傾向がますます強くなるだろう。概して、スマートウォッチのユーザーは新しいハードウェアセンサーの追加などに着目する傾向があるため、Apple Watchのソフトウェアは見過ごされがちだ。そんな中で、米国時間8月10日、数多くの重要な新機能と共にwatchOS 7のパプリックベータ版が公開された。どうやらAppleはスマートウォッチメーカーのリストの頂上に君臨していることに、安心しきってはいないようだ。

実際、Appleは特にHuawei(ファーウェイ)やSamsung(サムスン)といった海外勢による競争の激化を目の当たりにしている。おそらく、ソフトウェアの更新だけでは、スマートウォッチへの懐疑論者を引き込むには十分ではないだろう、しかしそれに加えてハードウェアのアップデートや低価格モデルに焦点を合わせる戦略を組み合わせれば、同社の優位な地位を保持する役には立つ。

今回のアップデートには、新しい手洗い支援機能、サイクリングナビ機能、新しいトレーニング機能などが含まれているが、中でも重要なのは数々の睡眠追跡機能が取り込まれたことだ。この最後の機能は、間違いなくWatchへの追加が最も要求されていたものだ。また同時に、Appleが競合他社に比べて遅れをとっていたカテゴリだったという意味で、それは同社にとって譲れない線だった。しかし、必要なハードウェア技術が不足していたからではない。今回提供される睡眠追跡機能は、既存のデバイスにすでに搭載されているセンサーとも連動し、多くのサードパーティソリューションとも組み合わせることができるものだ。

画像クレジット:Brian Heater

それは、Appleが今年後半に投入予定のWatch 6に、追加の睡眠追跡ハードウェアを導入しないという意味ではなく(実際追加される可能性は高いようだ)、これまでもっとも要求が多かった機能が、過去のシリーズ5,4,そして(2017年後半に発表され市場で200ドル(約2万1200円)ほどで取引されている)3のWatchで使えるようになるということだ。

睡眠追跡機能は多面的なものだ。もちろん、その中心となるのは標準的な追跡機能で、加速度計を使用してユーザーが眠りに落ちたタイミングを判断する、この中にはノンレム睡眠に入ったときに遅くなる呼吸の変化などの、微妙な手がかりも含まれている。得られる情報はまだそれほど詳細なものではないが、睡眠時間や心拍数などの重要な情報が含まれていて、それらはすべてAppleのHealthアプリに保存される。

パズルの最も目立つピースの1つはSleep Mode(スリープモード)だ。このモードに切り替えると、WatchがDo Not Disturb(起こさないでください)モードに入って、すべての通知がオフになり、手首が持ち上げられてもWatchのスリープが解除されなくなる。デジタルクラウンを回すことで一時的にモードは解除されるが、ユーザーが眠りに落ちると再びSleep Modeに切り替わる。

なんといっても、この機能はバッテリーを節約するのに役立つはずだ、それはAppleが睡眠に対して真剣になるにつれて、一層重要な課題になるだろう。Appleの説明によれば、現在Watchのバッテリーは18時間もつということだが、昼と夜の両方の追跡に使用したい場合には、これは問題となる。シリーズ6の注目点の1つはバッテリー容量の拡張だが、その一方で起床時には充電リマインダーがポップアップして、外出する前に充電するように促すようになる。また、就寝前に充電レベルが30%を下回った場合にも警告が行われる。

もう1つの大きな要素は、睡眠目標と、就寝時刻ならびに起床時刻を設定できるSleep Schedule(スリープスケジュール)機能だ。デフォルトでは、これは8時間に設定されている。これは、私自身の経験では少々長過ぎるように感じられるが、それが目標点なのだろう。Wind Down(ワインドダウン、鎮静)機能は、瞑想アプリやサウンドスケープなどを使って他のデバイスから離れて眠る準備をするようにデザインされた、就寝前活動の時間枠を設定できる。一方、Wake Up(ウェイクアップ、起床)機能は、iOSのベッドタイムアプリからサウンドを借用し、触覚フィードバックをアラームとして使用する。もしユーザーが設定した起床時刻の30分前に既に活動を始めていた場合には、Watchは目覚ましをキャンセルして一日の活動を始めるのかどうかを尋ねる。

画像クレジット:Brian Heater

手洗い機能の追加は、全くの偶然だ。以前の記事でも述べたように、この機能はAppleが長年取り組んできたものであり、たまたま誰もが手を清潔に保つべきこのタイミングに登場することになっただけだ。この機能はデフォルトではオフになっており、ユーザーが有効にする必要がある。オンにすることで、アニメーション化された泡の数で20秒のカウントが行われ、その時間中ずっと洗い続けることで、ちょっとしたお祝いの音が鳴る。

加速度計が感知する手の動きと、流水と石鹸の音を聞き取る内蔵マイクの組み合わせによって、手洗い動作が検出されて、自動的に機能がトリガーされるようになっている。どうやら手洗いの検出は驚くほど複雑のようだが、この機能は今回のベータバージョンでは、とても良くできている(まあ皿を洗っている時にときどき「偽陽性」で手洗いとして検出することもあったが)。

もう1つの重要な追加機能は、家に着いたときにポップアップするように設定できる手洗いリマインダーだ。これもまた、現在世界中で猛威を振るっている伝染性が高い感染ウイルスの時代に嬉しい追加機能だ。現段階では、独立した手洗いアプリは存在していないが、記録機能がヘルスアプリに直接組み込まれているため、履歴を後から参照することが可能だ。

新しくOSによって追跡されるようになったワークアウトのタイプは4種類存在している。それらはダンス、コアトレーニング、筋力トレーニング、そしてストレッチやその他のワークアウト後のアクティビティを含んだクールダウンの4種類だ。Appleは、Watchをより完全なフィットネストラッカーとして位置付けようとしているので、これらの追加機能は以前のものよりも多少詳細なものになっている。対応するiOSアプリも再設計され、すべてのアクティビティが1つのビューに統合されている。

また今回もいつも通り、新しいウォッチフェイスが追加されている。たとえばChronograph Pro(トップ画像)は、距離測定タキメーターから着想を得たデザインを採用している。私の好みからすると少々ごちゃごちゃしているが、決して見栄えの悪いデザインではない。またX-Largeはこれとは逆方向のものだ。画面の中央に大きくデジタルの時間表示があるだけだ。また、SMSを介して友人とウォッチフェイスを共有できる機能も加わった。

画像クレジット:Brian Heater

ところで最もクールな追加は、あまり時間をかけずに行われた以下の機能かもしれない。他のオペレーティングシステムと同様に、watchOSには翻訳機能が備わっている。Siriを呼び出して翻訳を依頼し、アラビア語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ブラジルポルトガル語、ロシア語、中国語(北京語)から言語を選択する。単語を話すと、Watchが翻訳結果を音声で読み上げ、画面に表示する。そして、全く異なる文字体系を持つ中国語のような場合には、テキストは中国語とアルファベット表記の両方で表示される。

このプロセスには多少追加の操作が必要だが、昨年のアジア旅行中に携帯電話を相手に手渡したり戻したりを何度も繰り返した誰かさんには、間違いなく役立つ機能だ。特に、自分の電話を本当に誰にも手渡したくないときには役立つ。

その他の機能も名前だけでも挙げておこう。

  • Apple Mapsのサイクリングナビ
  • ヒアリングヘルス/ノイズ指標の改善とヘッドフォンの最大音量を制御する機能
  • iPhoneからインポートされるSiriショートカット

watchOS 7の最終バージョンは今秋にリリースされる予定だ。

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(翻訳:sako)

GoogleマップがApple WatchとCarPlayダッシュボードに対応

GoogleマップApple Watchに対応し、徒歩や自転車、車の経路を手首で確認できるようになった。

ただしフル機能のマップを手首で利用できるわけではない。新しいアプリは保存されている場所(家や職場など)への経路案内を主眼としている。それ以外の場所へのナビゲーションを開始するには、まずiPhoneで経路を調べてから「続きをApple Watchで見る」とGoogle(グーグル)は説明している。

数年前にグーグルはApple Watch向けのマップを提供していたが、2017年にサポートを終了した(Lifewire記事)。watchOS向けのGoogle Mapsアプリは今後数週間で全世界に公開される。

watchOS向けの新しいマップに加え、Apple(アップル)のCarPlayとの連携も若干強化された。iOS 13.4でCarPlayのダッシュボードが他社製アプリに対応したためだ。CarPlayでGoogleマップをよく使っている人なら、ダッシュボードでアップルのマップに戻されてしまうだけなのでイライラを感じていたかもしれない。

アップルはもともとiOS 12のリリース時(未訳記事)にCarPlayで他社製のナビゲーションアプリをサポートした。ただしその時点では、他社製アプリはフルスクリーンモードのみに限定されていた。今回のアップデートではGoogleマップのナビゲーションをそのまま利用し続け、さらにメディアコントロールやカレンダーも同時に表示できるようになった。

画像クレジット:Google

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(翻訳:Kaori Koyama)

Apple Watchかと見まがうようなOppo Watchが登場

このOppo Watchは注目に値する。Apple(アップル)の製品から多くのものを取り入れているスマートウォッチは少なくないが、ここまで大胆不敵に実行したのはOppoくらいのものだろう。FitbitもVersaシリーズでは角の丸い四角形の形を真似したではないか、と思われるかもしれないが、そうした漠然とした類似性を言い出したらキリがない。そもそも伝統的な丸い文字盤の腕時計の形状から抜け出そうとしたとき、ハードウェアメーカーには、それほど多くの形状の選択肢は残されていないのだ。

画像クレジット:Oppo

プレス資料で見る限り、Oppo Watchは控えめにいってもApple Watchの生き写しのようにしか見えない。もちろん根本的な違いは、いくつかある。まず挙げるべき大きな違いは、その存在が忘れられがちなGoogle製のウェアラブル用OSであるWear OSで動いているということ。もう1つの違いは、「2重カーブ画面」を採用していること。それによって、デバイス上で文字盤の占める面積を極大化している。サイズは2種類あるが、45mmモデルでは本体の74%が画面、41mmモデルでは65%が画面となっている。ディスプレイ部分の物理的な対角サイズは、それぞれ1.91インチ(約48.5mm)と1.6インチ(約40.6mm)だ。

Wi-Fiに加え、45mmモデルにはLTEバージョンもある。いずれのモデルもGPSとGLONASSを併用した位置検出機能、心拍モニター、睡眠分析機能を備える。バッテリー容量は、大きい方が430mAh、小さい方は300mAhとなっている。Oppoによれば、大きい方のモデルは、1回の充電で約36時間使用でき、75分でフル充電が可能だという。またバッテリー節約モードに設定すれば、2、3週間は持続可能としている。

Oppo Watchは、米国時間7月31日に一部の市場で発売された。Wear OSを装備したスマートウォッチの種類は多いが、ここまでApple Watchにそっくりな製品は他に見当たらない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Apple Watchの手洗い機能は新型コロナの流行前から準備されていた

先週末のWWDC基調講演では、新型コロナウイルス(COVID-19)関連としてマスクをしたミー文字とともに、Apple Watch(アップルウォッチ)の手洗い機能が追加されるという嬉しい発表があった。手洗いは、誰もが1日何度か行う当たり前の行動だ。しかしこの5カ月の間に、それは私たちの日常生活において非常に重要な位置を占めるようになった。精神を集中して、取り憑かれたように励む行為となっている。

私たちはみな、WHOや米疾病管理予防センター(CDC)のガイドラインを読んだり、ウイルス感染を防ぐための適切な手洗いの時間の目安となる無数の替え歌(ときには自作曲)をシェアしたりしてきた。また、洗面所の蛇口の前に立ったとき、20秒という長さを痛いほど身に染みてわかるようにもなった。

間もなく登場するApple Watch用の手洗いアプリは、新型コロナウイルス禍に見舞われて以降、Apple(アップル)が慌てて実行したその他の即席の取り組みとは違う。テクノロジー担当副社長であるKevin Lynch(ケビン・リンチ)氏がTechCrunchに話したところによると、その機能は「長年の仕事」の成果だという。アップルならではの流儀に従い、数年間の試行錯誤の末に生み出された製品なのだと同氏は話す。

画像クレジット:Apple

このありふれた行動に取り組んだスマートウォッチは、Apple Watchが初めてではない。Samsung(サムスン)は、所定の時間、ユーザーが手を洗えるようにするGalaxy Watch(ギャラクシーウォッチ)用アプリをすぐさま市場投入した。アップルのアプリは、Noise(ノイズ)アプリなどのヘルスケア機能に属し、ウォッチの内蔵センサー類を駆使して利用者の全体的な健康状態の管理に貢献するスマートなものとなっている。

watchOSの次期バージョンに直接組み込まれるこの機能は、いろいろな仕組みでフィットネス用のトラッキング的な働きをする。まずは、有効にしておくと手洗い動作を検知したときに自動的にアプリが起動し、20秒のカウントダウンタイマーがスタートする。ハードウェアの鍵となるのが加速度センサーだ。これが手洗い特有の動作パターンを監視する。もちろん実際に手をゴシゴシする人に合わせて、他にもいろいろな手法が併用される。

関連記事:Apple’s software updates give a glimpse of software in a COVID-19 era(未訳記事)

このシステムでは、複数の方式の管理に機械学習モデルが使われているが、ウォッチのマイクからの信号も追加的に利用される。動きの感知に加えて、アプリは水が流れる音も聞き分ける。だがそれでも十分ではない。近ごろでは水の音が静かで聞き取りにくいエコ洗面台が増えているからだ。最後の頼みは、石けんを握る音だ。石けんは独特な音を発するため、手を洗っていることを確認できるという。

この機能は、石けんの泡の画像を点滅させたり、振動を伝えたりして最後までしっかり洗うよう促してくれる。手を止めると「丁寧な励まし」が示される。フィットネスのトラッキングのように、その情報はアップルのヘルスケアアプリに記録される。つくづく思うが、今回のことさえなければ少しふざけたようなこのささやかな機能は、私たちがにわかにウイルスや細菌感染対策を真剣に考えるようになったことで、突然、非常に重要な意味を持つようになったわけだ。

これはアップルがこの数カ月間に発表した新型コロナ関連の他の取り組みに、思いかけず加えられる形になった。同社はマスクやフェイスシールドを寄付したり、接触追跡の取り組みでは主導的な立場を取ってきた。

画像クレジット:Apple

特にApple Watchに限って見てみると、医師がウォッチ装着者の心電図を、双方にウイルス感染のリスクを与えないよう、遠隔で監視できる機能が解禁された。だが、新型コロナウイルス感染を診断する可能性については、今のところアップルは何も語っていない。「Apple Watchで新型コロナを追跡する方法は、まだ特別に研究はしていませんが、医療分野での研究は喜んでお手伝いしたいと考えています。アップルの人材を医療分野に派遣できるようにして、彼らの取り組みを強力に支援します。そこで何が得られるか、とても楽しみです」と同社のヘルス担当副社長であるSumbul Ahmad Desai(サンブル・アーマド・デサイ)氏はTechCrunchに話した。

現時点ではまだ、アップルはその点に関して具体的な動きは見せていないが、研究者たちがこの広く普及したウェアラブルの応用に興味を示すであろうことは容易に想像できる。2020年5月にFitbit(フィットビット)は、まさにその方面で研究者たちとの取り組みの初期段階にあると発表している。

画像クレジット:Apple

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(翻訳:金井哲夫)

【WWDC20速報】watchOS7は文字盤の共有が可能に、新型コロナ対策機能もあり

アップルは米国時間6月22日、開発向けイベントWWDC20の基調講演で、次期watchOSの新機能を発表した。iOSやiPadOSに比べるとやや小幅なアップデートという印象だ。

文字盤の共有

新watchOSでは、サードパーティーがデザインした文字盤を手軽に自分のApple Watchに着せ替えることが可能になる。サードパーティーは、SwiftUIと呼ばれるユーザーインターフェースデザイン用のプログラミング言語を使って文字盤をデザイン可能だ。

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マップ

「マップ」アプリには、iOS14と同様に自転車向けのルート検索機能が加わっている。勾配などを情報をApple Watchから得られる。そのほか、階段や徒歩でないと進めない道などもガイドしてくれる。

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ワークアウト

「ワークアウト」アプリでは、Apple Watchが内蔵する各種センサーの情報から腕や足の位置や負荷のかかり方などを深く解析して、カロリー消費量などをより正確に計算してくれる。

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Wind Down

iOSとの連携機能としてはWind Downがある。これは、アラームや音楽再生、HomeKit対応家電の操作といった操作をApple Watchに自動的に適用することで、質の高い睡眠を取ることを支援する機能。就寝時間に近くなると文字盤が変化する。

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Handwashing

新型コロナウイルス対策を意識した機能もある。手に付着したウイルスを手洗いで除去するには20回程度のもみ洗いが必要だが、新しいwatchOSはこの回数を自動的に数えてくれる。

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基調講演では詳しく触れられなかったがwatchOS7にはそのほか、翻訳、デバイス上での音声入力などの機能も加わる。

Apple Watchに睡眠トラッカー機能が近日追加、WWDC20で発表

Apple(アップル)は長らく要望の多かった睡眠トラッキング機能を、Apple Watchに搭載すると発表した。これにより、ユーザーは睡眠状態を追跡できるだけでなく、アップルによると睡眠を改善するための総合的なアプローチを作成することもできる。

睡眠トラッキング機能はiPhoneと連動して、より良い睡眠習慣を習得するのに役立つ。この機能は「Wind Down」と呼ばれ、iPhoneやApple Watchによる邪魔を減らすためのものだ。機能を有効にすると、電話はロック画面に就寝までの残り時間(ユーザーがあらかじめ設定した時間)などの追加情報を表示し、おやすみモードがオンになる。そして画面では、ユーザーにウェブブラウジングではなくリラックスして瞑想するように促す。 そして目覚める時間になるとアラーム画面が復帰し、Shortcutsへのリンクが表示され、日常的なアプリの起動が簡単になった。

Apple WatchでWind Downを有効にすると、ユーザーのデフォルトのコンプリケーションがシンプルな文字盤に置き換えられる。

睡眠を追跡するために、Apple Watchはユーザーの細かな動きや呼吸を追跡する。この情報は、Apple WatchまたはiPhoneで表示できる。

アップルが睡眠トラッキング機能に参入するのは、これが初めてではない。2017年に同社は、マットレスで寝起きを記録するデバイスを開発していたBedditを買収した。会社はまだ営業しており、購入も可能だ。現時点では、アップルの内部でなんらかの技術や戦略が共有されているかどうかは不明だ。

睡眠トラッキング機能は今年後半にiOS 14とwatchOS 7でリリースされる。iPhoneとはApple Watchは独立して動作し、Apple Watchを持っていないユーザーでもベッドタイム・起床機能を利用できるようになる。

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