NVIDIAとMediaTekがChromium・Linux対応リファレンスプラットフォーム開発で連携、RTX GPUとArm採用ノートPCを示唆

NVIDIAとMediaTekがRTX GPUとArm組み合わせたノートPCを示唆、Chromium・Linux対応リファレンスプラットフォーム作成で連携

米NVIDIAと台湾MediaTekは、リファレンスラップトップのプラットフォームを共同開発すると発表しました。

今回の提携で、両社はChromium、Linux、NVIDIA SDK(ソフトウェア開発キット)をサポートするラップトップ(Chromebookかどうかはわかりません)を開発します。現時点では具体的な製品仕様や投入時期などは明らかになっていませんが、NVIDIAによれば「RTX GPUとARMアーキテクチャの組み合わせにより、リアルなレイトレースグラフィックと最先端のAI(人工知能)をラップトップに導入する」ことを目標としています。

Nintendo Switchや車載インフォテイメントシステムに採用されている「Tegra」シリーズなど、NVIDIAはすでにARMベースのプロセッサを多数市場へ投入しています。さらに同社は12日に開催した年次カンファレンス「GTC 2021」にて、ARMベースのデータセンター向けプロセッサ「Grace」を発表しました。こちらはAIスーパーコンピューティングや自然言語処理など、大規模なデータ処理を対象とした製品。

MediaTekのプロセッサはハイエンドスマートフォンではあまり見かけないものの、2020年第3四半期にはシェアで米クアルコムを追い抜くなど、着実にその勢力を伸ばしています。またローエンドからミッドレンジ向け製品が中心のMediaTek製プロセッサですが、RTX GPUの技術が加わることにより、一挙にハイエンド級のパフォーマンスを達成することも期待できそうです。

PC向けプロセッサメーカーの話題としては、韓国サムスンとAMDが協力しAMD製GPUを搭載したラップトップ向けプロセッサを投入するとの観測も登場しています。NVIDIAは2020年にソフトバンクグループからARMを買収しており、今後もARMアーキテクチャへさらなる経営資源の投入を進める可能性があります。

(Source:NVIDIAEngadget日本版より転載)

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NVIDIAがArmベースのデータセンター用CPU「Grace」発表、2023年に搭載システム立ち上げ予定

NVIDIAがArmベースのデータセンター用CPU「Grace」発表、2023年に搭載システム立ち上げ予定

「Grace」という名の由来は、プログラミング言語COBOLの開発者グレース・ホッパー氏とのこと

AppleがM1チップを開発したように、NVIDIAがArmベースの独自CPU「Grace」を発表しました。同社初のデータセンター向けCPUで、AIスーパーコンピューティングや自然言語処理など、大規模なデータ処理を対象としています。

NVIDIAによると、「Grace」を搭載したシステムは、x86ベースの「DGX」システムと比較して、1兆個のパラメーターを持つ自然言語処理(NLP)モデルの学習を約10倍速でこなします。

このパフォーマンス向上を支えるのが、NVIDIA独自の「NVLink」インターコネクト技術です。同技術の適用により、Grace CPUとNVIDA製GPU間で900GB/sのスループットを実現し、これは現在の主要なサーバーの約30倍の速度だとNVIDIAは説明しています。また、LPDDR5xメモリの採用により、Graceシステムのエネルギー効率は10倍に向上、DDR4 RAMの2倍の帯域幅を実現しています。

この「Grace」は、スイス国立スーパーコンピューティングセンター(CSCS)と、米国のロスアラモス国立研究所に採用予定。両施設とも2023年に「Grace」を搭載したシステムを立ち上げ予定で、その頃には他の顧客にも「Grace」を採用したシステムが広がる見通しです。

NVIDIAはこのほか、Amazon Web Servies(AWS)との提携も発表。NVIDIA GPUをAWSのArmベースのCPU「Graviton2」と組み合わせると発表しました。このNVIDIA GPUを搭載したAWSインスタンスは、Androidゲームをネイティブに実行できるだけでなく、モバイル機器にゲームをストリーミングしたり、レンダリングやエンコードを高速化できるといいます。

加えて、NVIDIAはArmベースのHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)用の開発者キットも発表。同キットには、Armのサーバー向けCPUである「ARM Neoverse」を80コア、NVIDIA A100 GPUを2基、ネットワークやセキュリティの高度化、ストレージを高速化する「NVIDIA BlueField-2 DPU」を搭載しています。

NVIDIAがArmベースのデータセンター用CPU「Grace」発表、2023年に搭載システム立ち上げ予定

エネルギー効率の高いArmアーキテクチャは、膨大な電力を消費するデータセンターと相性が良いとされています。コンシューマーPC分野におけるApple M1の登場に続き、データセンター向けにもArmベースの製品が拡充されたことは、x86アーキテクチャを主力とするインテルの新たな脅威と言えそうです。

(Source:NVIDIAEngadget日本版より転載)

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価格約11万円、レノボがARMベース「Snapdragon 8c」搭載Windowsノート「IdeaPad 4G」を4月9日発売

価格約11万円、レノボがARMベース「Snapdragon 8c」搭載Windowsノート「IdeaPad 4G」を4月9日発売レノボ・ジャパンは、ARMベースの「Snapdragon 8c」プロセッサ搭載Windows 10ノートPC「IdeaPad 4G」を4月9日に国内発売します。本体価格は税込10万9780円です。

「IdeaPad 4G」は、14インチ 1920 x 1080解像度の液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPCです。本体は1.2kgと比較的軽量で、出先にラクラク持ち出せます。

プロセッサにはARMベースのクアルコム Snapdragon 8cを採用し、最大21時間(公称値)の長時間バッテリー駆動に対応。ファンレス設計でファンの音が気になることもありません。

標準でLTE通信にも対応。SIMカード(nanoSIM)を挿入することで、Wi-Fiに繋がずに、モバイルネットワークを経由してインターネットに接続できます。

主な仕様は下記の通りです。

【Lenovo IdeaPad 4G:主な仕様】

  • OS:Windows 10 Home 64bit(日本語版)
  • プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 8c
  • メモリー:8GB
  • ストレージ:256GB SSD(PCIe NVMe/M.2)
  • ディスプレイ:14.0型 FHD(1920×1080)
  • 通信方式:3G WCDMA 1,2,4,5,8 /
    4G FDD-LTE 1,2,3,4,5,7,8,11,12,13,14,18,19,20,21,25,26,28,29,30,32,66,71 /
    4G TDD-LTE 34,38,39,40,41,42,46,48
  • インターフェース:USB 3.0 Type-C×2(Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、 USB 3.0(Powered USB)、SIMカードスロット(nanoSIM)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
  • バッテリー駆動時間:最大約21.0時間(JEITA2.0)
  • 本体寸法:約321.7×207.0×14.9mm
  • 本体質量:約1.2kg

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(Source:レノボ・ジャパンEngadget日本版より転載)

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タグ:Arm(企業)Windows 10(製品・サービス)Qualcomm / クアルコム(企業)Snapdragon(製品・サービス)Lenovo / レノボ(企業)日本(国・地域)

Armが次世代プロセッサーアーキテクチャ「Arm9」を発表

米国時間3月30日、Armは同社の次世代チップアーキテクチャ「Arm9」を発表した。先代のArmv8は10年前に登場し、これまでにさまざまな変更やアップデートを経てきたが、今回の新しいアーキテクチャにはバージョンを上げるにふさわしい重要なアップデートがいくつかある。当然ながらArmv9はv8がベースで、後方互換性があるが、特に強調されているのは新しいセキュリティ機能とAI向けの機能、信号処理、そしてパフォーマンスのアップだ。

Armベースのチップは、過去5年間で1000億以上販売された。しかしArmは、同社のパートナーたちは次の10年で3000億以上を販売するだろうと考えている。なお、最初のArmv9ベースのチップが登場するのは2021年の後期だ。

Armのクライアントビジネス部門のマーケティング担当副社長であるIan Smythe(イアン・スマイス)氏は、この新しいアーキテクチャが次の10年間のコンピューティングを変えるだろう、と語っている。「まずパフォーマンスが上がり、、セキュリティも向上する。さらに、今日、計算処理に怒りつつある変化に合わせて、ワークロードのサポートが強化される。私たちがこの方向を採る理由は、データの急増と、それを処理するニーズ、移動するニーズ、そしてそれを保護するニーズに対応して、真剣にどうすれば最良のユーザー体験を提供できるかを考えたためだ」とスマイス氏はいう。

スマイス氏の発言は、今回のアップデートの中核にある基本的な考えをうまくまとめている。セキュリティに関してArm9は、同社社外秘のコンピュートアーキテクチャとRealmsコンセプトが導入される。Realmsとは、開発者が書くコードにおいてデータがオペレーティングシステムおよびデバイス上の他のアプリケーションから遮蔽される機能だ。例えば業務用アプリケーションは、Realmsを利用して機密データとコードをデバイスの他の部分から遮蔽できる。

画像クレジット:Arm

ArmのチーフアーキテクトであるRichard Grisenthwaite(リチャード・グリセンスウェイト)氏は次のように語っている。「ArmのConfidential Compute Architectureで我々が何をしているかというと、それはコンピューティングのすべてが、そのインフラストラクチャであるオペレーティングシステムとハイパーバイザーの上で行われていることに対する懸念だ。それらのコードは極めて複雑であり、何かまずいことが少し起きただけで侵害されてしまう。しかもそれ(OSなど)は、非常に信頼されているポジションにあるため、私たちはワークロードの一部を移動して、それがとても小さなコードで実行されるようにしている。データが実際にアクセスされているときにそれを見ることができるのは、Realmマネージャーだけだ。しかもそれは通常のハイパーバイザーの10分の1ほどのサイズで、オペレーティングシステムよりもずっと小さい」。

グリセンスウェイト氏によると、Armはこのセキュリティアーキテクチャの詳細設計に数年を投じ、十分に堅牢なものに仕上げたという。しかしその間にSpectreとMeltdownの騒動が起こり、Armの初期の開発成果もその対応で後退を余儀なくされた。

画像クレジット:Arm

チームがフォーカスしたもう1つの領域が、当然ながらCPUのAI機能強化だ。AIのワークロードは今や至るところにある。Armもすでに数年前、Scalable Vector Extension(SVE)を導入したが、当時、それはAIではなく、Armで動くスーパーコンピューターFugaku(富岳)のようなハイパフォーマンスコンピューティング用と見なされていた。

しかし、今回ArmはSVE2を導入し、AIとデジタル信号処理(digital signal processing、DSP)の能力を高めた。主な用途は画像処理のワークロードやIoT、スマートホームのソリューションなどとなる。もちろん市場にはすでにAI専用を自称するチップが登場しているが、Armの考えでは、そのようなワークロードにおいても全体的なコンピューティングスタックの最適化が求められるはずであり、そのために、同社のCPUが正しい選択となるユースケースが大量にあるという。

「機械学習は今や何にでもあると私たちは考えており、GPUで行われたり、専用のプロセッサーやニューラルプロセッサー、そして弊社のCPUでも行われている。本当に重要なのは、そうしたさまざまなコンポーネントのすべてが、現在よりも上手に機械学習ができるようにすることだ」とグリセンスウェイト氏はいう。

パフォーマンスそのものに関しては、Armの考えではその新しいアーキテクチャによりチップメーカーは今後二世代のチップの性能が30%以上アップするという。それはモバイル用CPUと、さまざまなインフラストラクチャ用CPUの両方で、後者はたとえばAWSのようなクラウドベンダーがユーザーに提供しているコンピューティングのインフラストラクチャーとなる。

サムスン電子のSoC開発担当執行副社長Min Goo Kim(キム・ミング)氏は、次のように述べている。「Armの次世代アーキテクチャArmv9はセキュリティと機械学習で重要な改善を果たしている。この2つの点は、明日のモバイルコミュニケーションデバイスでさらに強調される分野だ。Armのパートナーとして、私たちはこの新しいアーキテクチャが、サムスンのExynosモバイルプロセッサーの次世代に向けた大きなイノベーションをもたらしてくれることを期待している」。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Armプロセッサー

画像クレジット:Simon Dawson/Bloomberg via Getty Images/Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Apple Silicon対応の仮想化ソフトParallels Desktop for Mac with Apple M1 chipのプレビューが登場

macOS上でWIndowやLinuxなどOSを動かすことができるホスト型仮想化ソフトを開発するParallels(パラレルズ)が、ArmアーキテクチャのApple Silicon(Apple M1)に対応したParallels Desktop for Macのテクニカルプレビュー版を公開した。ダウンロードするには、Parallelsでのアカウント登録が必要だ。

テクニカルプレビュー版で動かせるのは、Arm対応OSのディスクイメージ(ISO、VHDX)。テクニカルプレビューでは以下の制限がある。

  • 仮想マシンにx86 ベースのOSをインストール・起動できない。
  • 仮想マシンを中断したり再開できない(「実行中の状態」のスナップショットに戻すことを含む)。
  • 仮想マシンの実行中に「close」ボタンは使えない。
  • ARM32アプリは仮想マシンでは動作しない。

なお、Windows Insider Program登録すれば、Windows 10 on ARM Insider Previewをダウンロード可能だ。

カテゴリー:ソフトウェア

タグ:ParallelsApple SiliconArm仮想化

ArmベースのSQ2プロセッサを搭載する高速なSurface Pro Xが登場、新x64エミュレータも11月に提供予定

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間10月1日、Armベースのタブレット端末Surface Pro Xの第2世代を発表した。

第1世代は昨年10月に発売され、その後同社はQualcommと協力して第2世代のSQ2プロセッサを設計した。しかし、SQ2は第1世代のSQ1プロセッサを完全に置き換えるものではなく、最上位のPlatinumモデルにのみに搭載する。税別価格は、メモリー16GB/ストレージ256GBのモデルが20万4380円。メモリーが16GB/ストレージ512GBのモデルがが24万1780円。

新しいプロセッサを除くと、LTE接続、2つのUSB-Cポート、13インチのタッチスクリーンを内蔵など、昨年発売されたSurface Pro Xとほぼスペックは同じだ。

同社は、従来のマットブラック仕上げに加え、プラチナ仕上げの新色を追加した。また、Surface Pro Xキーボードに、アイスブルー、ポピーレッド、プラチナの新色3色も加わった。

外観以外のいくつかの重要なアップデートもある。ソフトウェアの改良により、Surface Pro Xは最大15時間のバッテリー駆動時間を実現する。

しかし、もっと重要なことは、より多くのソフトウェアパートナーがWindowsアプリをArmアーキテクチャ用に最適化していることだ。

第1世代のSurface Pro Xをリリースしたとき、マイクロソフトはかなりの割合で否定的な評価を受けた。理由としては、サードパーティ製ドライバのサポートが不足していたこと、いくつかのアプリは失敗に終わったことにある。また、エミュレーションに頼らなければならないために単に動作が遅くなるアプリもあった。ただし、開発者がArm互換バージョンをリリースしている場合は別だった。

同社は先週、Surface Pro Xが搭載するArm版Edgeブラウザについて、バッテリ消費を抑えるためのアップデートを提供すると発表した。さらにx64アプリの実行サポートを強化し、新しいx64エミュレーション機能をWindows Insiderプログラム参加者に11月に提供する予定であることも明らかにした。Visual Studioもアップデートされ 「Windows 10 on Arm」 向けに最適化されている。

画像クレジット:Microsoft

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Armが自動運転・自律制御システム向けの新チップを発表、安全性を高めるダブルチェック機能を搭載

チップ設計メーカーのArmは米国時間9月29日、車載および産業向けの自律システム向けソリューションの新しいチップ群を発表した。このチップには、CPUにArm Cortex-A78AE、GPUにMali-G78AE、画像信号プロセッサにArm Mali-C71AEを採用する。

これら3つのチップを際立たせているのは安全機能を内蔵している点だ。ここでいう「安全性」とは、すべての計算が本質的にダブルチェックされていることを保証する追加機能を備えていることを意味する。

従来、ArmはCPUに2つのモードを提供してきた。「スプリットモード」では、すべてのコアが独立して動作し、オフラインになったときに素早く安全性をチェックする。これは、コアが最大性能に近い状態で動作するため、安全性の要求が低い、あるいはまったく必要ないアプリケーションに適している。

画像クレジット:Arm

一方の「ロックモード」は、コアはペアで動作し、その動作は相互に照合される。これにより、これらのチップは自動車の安全性に関するさまざまな要件を満たせるが、コア数が半分しか使用できないため、パフォーマンスは明らかに低下してしまう。

そこで同社は本日、新たにハイブリッドモードを発表した。これは両方の長所を組み合わせたモードで、中程度の障害検出しか必要としないが高パフォーマンスが要求される用途に向いている。コアは引き続きスプリットモードで動作するが、コアを統合する共有クラスタロジックはロックモードで動作する。これにより、ロックモードの安全メカニズムが、別のレイヤーでスプリットモードのパフォーマンスとともに提供される。

新しいMali GPUのAEバージョンは、同社が「フレキシブル・パーティショニング」と呼ぶ仕組みを導入しており、必要に応じてさまざまなGPUコアをワークロード間で簡単に分割できるようになる。つまり、マップのような機能をドライバーの監視や計器クラスタの実行などの安全機能とは別に、1つのパーティションで実行できるというわけだ。

従来同社は、これらのAEブランドのデザインを自動車産業向けに開発していた。AEは実際には「Automative Enhanced」の略だ。しかし、現在では、より広範な自律型システムの市場をターゲットにしている。

Armで自動車事業担当副社長を務めるChet Babla(チェット・バブラ氏)は「私たちは本日、知的財産としてのAEを発表しました。もともとは『Automative Enhanced』という意味だったので、自動車市場向けの特定の機能、性能、安全性が備わっています」と説明した。「しかし、産業用OEMメーカーとの話し合いの中で、彼らの持つ安全性要件が『実際には自動車業界で行っていることは、我々が直面している安全性とコンピューティングの課題に非常に適用可能だ』ということがわかったのです」と続けた。

同社はNVIDIA(エヌビディア)による400億ドル(約4兆2200億円)買収については比較的沈黙を保っているが、NVIDIAは独自のGPUに加えてARMのCPUを使用するJetson AGXなどを使用して、自律型ロボット用の独自プラットフォームを提供している、両社が自律型システムの市場に目を向けていることは注目に値するだろう。その方針がすぐに変わることはなさそうだ。

NVIDIAのハードウェア開発担当上級副社長であるGary Hicok(ゲイリー・ヒコック)氏は「将来の自動運転車や自律動作する機械を実現するには、強力な新しい処理能力が必要です。新しいArm Cortex-A78AEのリードパートナーとして、NVIDIAは高度な性能と安全性を提供します」と述べている。

画像クレジット:SAM YEH / Contributor / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Arm共同創業者が4.2兆円でのNVIDIAからの買収に反対、独立性確保のため「Save Arm」キャンペーンを開始

英国拠点の半導体企業Arm Holdings(アーム・ホールディングス)は、週末にNVIDIA(エヌビディア)がソフトバンクグループから400億ドル(約4兆2000億円)のArmの全株式を買収すると発表したことで、英国内最大のテック企業のイグジットという、二度目の歴史を本日作った。もちろん一度目は、ソフトバンクグループがArmを320億ドル(約3兆4000億円)で買収すると発表したときだ。

しかし、高度に縮小された命令セット・コンピューティング・マシンと言う前に、この取引は些細なヒッチを直撃している。アーム社の共同創業者の一人が、英国にこの取引に干渉してもらうか、そうでなければ取引を中止し、政府の支援を受けた株式公開を選ぶことと推奨するキャンペーンを始めたのだ。

1990年にAcorn Computers(エイコーン・コンピューターズ)のスピンアウトとしてほかの多くのホストとともに同社を立ち上げたHermann Hauser(ヘルマン・ハウザー)氏は、英国のBoris Johnson(ボリス・ジョンソン)首相に公開書簡を書き、今回の取引と、この取引が国内の雇用にどのような影響を与えるか、Armのビジネスモデルと、米国の利害関係から独立した国の経済主権の将来について「非常に懸念している」と訴えている。

ハウザー氏はまた、今回の取引の自らの意見について国民の支持を集めるサイト「savearm.co.uk」を作り、財界人などからの署名集めも始めている。

彼は政府が介入するか、または少なくとも法的拘束力のある条項を作成するには、雇用を保証するために取引を渡すことに関連付けられている、NVIDIA は他のライセンシーよりも優遇措置を取得していないを強制する方法を作成し、CFIUS 規制からの免除を確保するために呼び出している “英国の企業が私たち自身のマイクロプロセッサ技術への自由なアクセスが保証されるように”

彼は、政府が介入するか、少なくとも雇用を保証する契約の成立に関連した法的拘束力のある条項を作ること、ほかのライセンシーよりNVIDIAが優先的な扱いを受けない方法を作ること、そして「英国企業は、当社のマイクロプロセッサ技術への自由なアクセスが保証される」というCFIUS(対米外国投資委員会)規制の免除を要求している。

米国時間9月13日夜のArm買収のニュースを受けて出てきた前述の書簡と一般的な反発の動きは、英国のテクノロジーに関する興味深い、そして長期的にはもっと大きなテーマを強調しているかもしれない。もしくは、米国や中国以外のテクノロジーの巨人を作ることを強調しているのかもしれない。

要するに、なぜArmは独立した会社として自分自身で存続し続けることができないのか、なぜ最初にソフトバンクグループの買収を選択したのか、そしてなぜ英国は自国で成長している技術大手の存続をサポートしないのか、といった疑問が提起されているのだ。

これらの質問に対する回答は難しい。ハウザー氏は「Armが米国の事業体が買収されることはArmが将来的に行う販売も米国の輸出規制の対象となるということだが、Armの取引相手の多くは中国企業であり、その取引のすべてでCFIUS規制を遵守する必要が出てくる」と書いている。また「このため英国は、ARMの売却先を決定するのは英国政府ではなく米国政府であるとの立場をとっている。主権はかつては主に地理的な問題だったが、今では経済的な主権も同様に重要になっている。英国の最も強力な貿易製品を米国に引き渡すことは、英国を米国の属国にしてしまう」と主張している。

NVIDIAのCEOであり共同創業者であるJen-Hsun Huang(ジェン・スン・ファン)氏とArmのCEOであるSimon Segars(サイモン・シーガース)氏は、米国時間9月14日に記者会見を開き、Armのビジネスモデルと独立性を維持することを約束した。

「今回の買収は、両社の顧客のためにイノベーションを推進することになる」とファンは述べ、NVIDIAは「Armのオープンなライセンスモデルと顧客の中立性を維持する。我々はArmのビジネスモデルを愛している。実際、我々はNVIDIAの技術を利用してArmのライセンスポートフォリオを拡大していくつもりだ。この組み合わせにより、私たちのエコシステムは両方とも豊かになるでしょう」と述べた。

ハウザー氏の反応はというと「法的拘束力のない発言は信じない」とのこと。

ハウザー氏の書簡には「Armは何千人もの従業員を雇用しており、パートナーのエコシステムは本社があるケンブリッジ、マンチェスター、ベルファスト、グラスゴー、シェフィールド、ワーウィックにまたがっているという。本社が米国に移転すると、必然的に英国での雇用と影響力が失われることになるだろう」と書いている。

一方、Arm氏のビジネスモデルは、同社が半導体業界の「スイス」になるというコンセプトの基に構築されており、多くのライセンシーにリファレンスデザインを供給している。彼は、NVIDIAに会社の支配権を与えることで、これらのビジネス関係は必然的に維持できなくなると考えているのだ。しかし最大の問題に話を戻すと、少なくとも英国政府にアピールするには、米国の利益から独立した企業としてのArmの立場が最大の関心事となる。

ハウザー氏が指摘するところによれば、Armは携帯電話の分野で圧倒的な地位を持つ唯一の英国のテクノロジー企業であり、同社のマイクロプロセッサは膨大な数のデバイスに搭載されており、約95%の市場シェアを占めている。このことが、Facebook(フェイスブック)、Apple(アップル)、Amazon(アマゾン)、Netflix(ネットフリックス)、Google(グーグル)といった巨大企業の「FAANG」グループとは一線を画している。実際のところ、Armはそれらと競合しているわけではないし、必ずしもすべての企業と提携しているわけでもない。

「米国の大統領が中国との貿易戦争でテクノロジーの優位性を武器にしてきたように、英国も独自の貿易武器を持って交渉しない限り、巻き添えになるだろう。ARMは、アップル、サムスン、ソニー、ファーウェイ、そして世界のほぼすべてのほかのブランドのスマートフォンにチップを供給しており、従ってそれらすべてに影響力を行使することができる」とハウザー氏。

ハウザー氏が、創業者がArmの事業がどのようにして最初の買い手に投げ出され、次に別の買い手に投げ出されたかについて批判したのは、これが初めてではない。

ソフトバンクグループの悲惨な決算をきっかけに、NVIDIAがArmに関心を寄せているという噂が最初に表面化し始めた8月には、もう一人の共同創業者で元社長のTudor Brown(チューダー・ブラウン)氏が、ソフトバンクグループの扱いと、それに対する「解決策」としてNVIDIAに買収させることに内在する問題点について発言していた。

ソフトバンクグループの買収時に書いたように、ソフトバンクグループはArmの買収によって、IoT技術への大きな動きの先頭に立ちたいと考えていた。本質的には、ARMのビジネスモデルとハードウェアメーカーとの関係を利用して、AIや自動システムへの実装など、プロセッサの需要が「ホット」になっている分野を倍増させるのではなく、コネクテッドデバイス向けの半導体周辺のIPへの新しい投資の波を確保する計画だった。

なぜなら、IoTは誰もが思っていたほど大きなビジネスチャンスではなく、少なくともIoTビジネスは人々が予測していたようなタイムスケールや軌道では発展していないからだ。

Armのもう一人の創業者であるブラウン氏のNVIDIAに対する見解もハウザー氏とよく似ている。自社の顧客と本質的に競合する相手に会社を売却することは、独立性を主張し、すべての人に平等な製品へのアクセスを与えることを保証することを、不可能ではないにしても、非常に困難にする。

もちろん、NVIDIAが400億ドルでArmを買収したのは、会社を潰すためではないと主張することもできるだろう。しかし、この買収が株式市場で成立し、NVIDIAが長期戦を繰り広げていることを考えると最終的にはどちらが勝利するのだろうか?

我々はNVIDIAに「Save Arm」への回答を求めたので、詳細がわかり次第、記事を更新する予定だ。

画像クレジット:Ratcliffe/Bloomberg via Getty Images / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

NVIDIAがArmをソフトバンクグループから4.2兆円超で買収、半導体大手2社が一体に

数週間にわたる断続的な憶測を経て、NVIDIA(エヌビディア)は米国時間9月13日夜、半導体設計追ってのArm Holdings(アームホールディングス)を総額400億ドル(約4兆2450億円)で現在の所有者であるソフトバンクグループから買収する意向を正式に表明した。ソフトバンクグループは2016年に320億ドル(約3兆4000億円)でArmを買収していた。3社の取締役会すべてがこの取引の概要を承認している。

関連記事:ソフトバンクは評価額約4.2兆円のArm株売却で利益確保か、売却先のNVIDIAはCPU/GPUの超ビッグプレーヤーに

この取引にはいくつか複雑な点がある。ソフトバンクグループは契約書署名後直ちに20億ドル(約2100億円)を現金で受け取る。その後、取引実行時に現金100億ドル(1兆600億円)およびNVIDIA株215億ドル(約2兆2800億円)を受け取る。この株式はNVIDIAの10%弱にあたる。さらにソフトバンクグループは、実績ベースのアーンアウトとして現金と株式を合わせて50億ドル(約5300億円)を受け取る見込みだ。買手企業が売手企業に対して買収対価の一部を支払うことを規定する、いわゆるアーンアウトの条件と時期は公表されていない。

買収価格400億ドルには、既存Arm社員の株式報酬15億ドル(約1600億円)も含まれており、社員は現在6000人以上いると同社は説明している。全体でソフトバンクグループは、アーンアウトが実施された場合、385億ドル(約4兆円)を手にすることになる。

NVIDIAはArmのInteret of Things(モノのインターネット)部門を除く全製品グループを買収する。モノのインターネットはArmが中核であるモバイルチップ設計事業以外に最近力を入れている分野の1つだ。

複雑な所有構造と複数の国が関わっていることから、契約実行には1年半を要すると見られており、規制当局および反トラストの承認を、米国のほかArmが拠点を置く英国、中国、および欧州連合のそれぞれから取得する必要がある。

NVIDIAは声明で、英国を同社技術部門の中心として注力することを明言しており、これは今年のブレグジットでEUを離脱した後の英国テック事業経済の競争力に対する、英国政府の懸念を鎮静化させる目的であることはほぼ間違いない。

同社は、Armのケンブリッジ事業所は拡張予定であり「最新AI研究の新たな世界的中心地を構築する」予定だと説明している。

この取引は、一連の大きな損失の回復に努めてめているソフトバンクグループにとって即効性のある現金注入だろう。契約金額の大きな部分を占めるNVIDIA株によって、ソフトバンクグループは再び同社の主要株主になる。日本の電話会社は、かつて同社のVision Fund(ビジョンファンド)を通じてNVIDIAの4.9%を保有していたが、2019年に33億ドル(約3500億円)で手放していた(Wall Street Journal記事)。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ソフトバンクは評価額約4.2兆円のArm株売却で利益確保か、売却先のNVIDIAはCPU/GPUの超ビッグプレーヤーに

ここ数週間、TechCrunchが追いかけてきた大きな取引はTikTokだったが、実は交渉中の別の大規模な契約があった。

スマートフォンやその他の分野でプロセッサチップの最も重要な設計者であるArm Holdings(アームホールディングス)は、ソフトバンクグループが投資の回収に取り組む中で売却の対象になっている。ソフトバンクグループは、Elliott Management(エリオットマネジメント)などの活動的な投資家を黙らせるために追加の資金を調達も進めている。なお、ソフトバンクグループは、2016年にArmを320億ドル(約3兆4000億円)で買収した。

これらの協議は結論に向かっているようだ。Wall Street Journalは、ソフトバンクグループがNVIDIA(エヌビディア)に現金と株式でArm株を売却することで、同社の価値が400億ドル(約4兆2460億円)になると最初に報じた。 Financial Times紙は米国時間9月12日の午後、さらに取引の概要を確認し、早ければ9月14日の月曜日にも発表される可能性があると伝えた。

NVIDIA、Arm、ソフトバンクグループからの正式な確認を待つ間、いくつかの考えがある。

第1にArmは、現在では年間数十億個もの新しいチップがライセンスの下に製造され、大成功を収めているチップ設計の転換を模索している。5月にTechCrunchが報じたように、同社は新たな成長市場に積極的に参入しており、有名なブランドの成功例をいくつか挙げている。その中にはアップルがMacのラインアップにArmプロセッサーを取り入れると発表したことも含まれている。

ソフトバンクグループは2016年に同社を買収して勢いを取り戻した。前述の400億ドルがArmの現在の実際の価値だとすれば、約4年間で25%の利益を得たことになる。ソフトバンクグループの最近の芳しくない投資実績を考えるとかなりの利益に思えるが、もちろんこのような高価な資産を購入する際には莫大な費用がかかっている。なお、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが公開株を購入したNIVIDIAは、AIやブロックチェーン・アプリケーションによって株価が16倍以上に急上昇している。

第2に取引が成立したとしても、Armにとってはやや静かな決着となる。ケンブリッジに拠点を置き、英国を代表する大学と深いつながりを持つ同社は、 Alan Turing(アラン・チューリング)氏が計算可能性の開発に重要な役割を果たしたコンピュータサイエンスの最前線で、英国の長い遺産の象徴として見られてきた。

Armの売却は、英国政府が欧州連合(EU)との産業政策、特にArmが開発していたチップ技術へのより資金提供を巡って議論する準備をしているタイミングで行われた。もちろん、Armが従業員を移動させることはないが、米国の半導体大手と日本の持ち株会社が同社の株を所有することで、同社の比較的独立した事業は終了することになるかもしれない。

第3として最後に、今回の買収によりNVIDIAは半導体市場で圧倒的な地位を得ることになり、同社の強みであるグラフィックスやAI処理のワークフローとArmのチップ設計を融合させられることになる。おそらく完全な垂直統合にはならないが、この組み合わせにより同社が主要チップメーカー1つとしての地位を強化することになるだろう。

それはまた、Intel(インテル)が、かつては小さかったNVIDIAにどれほどの遅れをとってしまったががわかる。インテルの時価総額は約2100億ドル(約22兆3000億円)で、NVIDIAの3000億ドル(31兆8400億円)よりも少ない。過去数年のNVIDIAの急成長に比べて、インテルの株価は実質的に一直線であり、このニュースはインテルにはあまり歓迎されそうにない。

国際政治が絡み、Armの置かれている微妙な立場を考えると、どのような契約であっても、複数の国で独占禁止法に関する慣習的な審査を受けなければならず、英国では国家安全保障に関する審査を受ける可能性がある。

ソフトバンクグループにとってこれは巨額損失に直面した同社の資産整理の新たな動きだ。そして少なくとも現時点では、同社は勝利を手にしそうだ。

画像クレジット:Kiyoshi Ota / Bloomberg/ Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

ARMベースMacは13インチMacBook Proからスタートか

Apple(アップル)情報に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo(ミン^チー・クオ)氏の新しいレポートは、最近発表されたばかりのアップルのARMベースの独自プロセッサ導入に向けたロードマップの可能性について重要な詳細を伝えている。

クオ氏によれば、今年の第4四半期(10月〜12月)にはアップルの独自プロセッサを搭載した13.3インチのMacBook Proが登場すると改めて指摘している。さらにこれに続いて、最近独自のアップグレードが行われたMacBook Airの新バージョンが2020年第4四半期から2021年第1四半期(1月〜3月)に登場すると報告している。

さらに興味深いのは、14.1インチと16インチの新型MacBook Proが登場すると報じられていることだ。これは、年末までにアップデートされた16インチモデルが13インチモデルと同時に登場するという以前のレポートから変化している。なおMacRumorsが指摘しているように、再設計されたiMacはこのレポートでは言及されていない(MacRumors記事)。

多くの報道によると、新型iMacは年内までに再設計され登場する予定だが、これにはIntel(インテル)製プロセッサが搭載されるという。Apple Siliconを採用したバージョンがデスクトップ向けに登場するのは早くて来年になる可能性が高く、新型iMacは登場してもすぐに時代遅れになるかもしれない。

今のところ公式に発表されているシステムは、開発者向けに特別に設計されたMac miniだけだ。同社はWWDCを利用して、今後のハードウェアのアップグレードに向けて十分な時間をアプリ開発者に与えるために、将来の技術についての貴重な初期情報を提供した。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter