本命ライドシェアが伸び悩むUber、Eatsやマイクロモビリティは大成長

Uberのライドシェア事業は、同社の新しい事業よりも成長が遅い。Uberの2019年第1四半期の決算報告では、そのほかの事業の前年同期比総予約売上成長率230%に対して、ライドシェアはわずか22%の成長率だった。総予約売上は収益(売上)から税や経費、賃金などを引いた額だ。

2019年第1四半期のその他事業の総予約売上は1億3200万ドルで、貨物輸送と自転車やスクーターなどを使う新しい移動サービス(マイクロモビリティ)を含む。Uberは新しい移動サービスの内訳を公表していないが、CEOのDara Khosrowshahi氏が株主会議で言ったところによると、その新しい移動サービスは「全四半期比でも強力に成長した」そうだ。

一方、Uber Eatsは今なおUberの稼ぎ頭で、総予約売上は108%伸びて30億7000万ドルだった。

Uberのコアビジネスの成長鈍化は、前から予想されていた。昨年のTC DisruptでKhosrowshahi氏は、ライドシェアはUberの総取引額の50%を切るだろうと述べた。

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(翻訳:iwatan、(a.k.a. hiwa

Uberの自動運転車はサイクリストを危険にさらす、と自転車愛好家グループが警告

車のオンデマンド配車で巨大企業になったUberは先週、州の許可なしで公道上の自動運転車のテストを行い、論議を招いた。

本日(米国時間12/20)Uberは、自転車愛好家たちが、その試験車両には右折時の“右フック”(巻き込み)問題があり、サイクリストを重大な危険にさらす、と警告したため、火に油を注ぐ結果となった。

このシナリオでは、車両が自分の車線から右折しようとするとき、自転車用車線に合流してから安全に右折を完了するのではなく、曲がり角でサイクリストを妨害することもありえる。

San Francisco Bike Coalition(サンフランシスコ自転車連盟)によると、これが、自転車と自動車の接触事故の主な原因の一つであり、今年の初め、Uberのためにビデオでコンサルティングしたときにも指摘した事実である:

この種の方向変えは、重傷や死亡に結びつくような自動車と自転車との接触事故の、主な原因の一つとして知られている。それはまた、われわれが職業的運転者に提供しているすべての交通安全教育において注意を喚起している、危険な行為である。その教材には、この秋というごく最近の時期にUberのためにコンサルティングしたときの、ビデオも含まれる。

The Guardianの記事によると、Uberはこの問題を知っているが、その自動運転車両の稼働を継続した。その場しのぎの策としてUberは、自転車専用車線のある道路で右折するときには人間運転者が運転するよう、命じていたという。

この“右フック”問題が大きく報じられるよりも前にカリフォルニア州の司法長官Kamala Harris(州選出の上院議員にも選ばれている)は、州自動車局の特別許可が得られるまでUberのテストを中止するよう要求した。

Uberは、Self-Driving Coalition for Safer Streets(より安全な道路のための自動運転連盟)の創立メンバーだ。本誌TechCrunchは、この記事のアップデートのために、同社と連盟にコメントを求めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ふつうの自転車を簡単に電動アシストにするGeoOrbital

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TechCrunch Disrupt NY 2016にも、特別参加したGeoOrbitalは、ちょっと変わった仕組みの電動自転車を世の中に送り出そうとしている。自転車本体にモーターを搭載するのではなく、ホイールにモーターを積むのだ。このアイデアは、ファンダーのMichael Burtovが映画のTronを見ているときに思いついたのだそうだ。隙間だらけに見えるホイールの空間をうまく活用できないのかと考えたそうなのだ。そこからGeoOrbitalというホイールが生まれることとなった。

用意されているサイズは2つだ。サイズさえあえば、どのような自転車にも1分以内で装着できるのだとのこと。交換するのは前輪側だ。

バッテリーにはPanasonic 36Vリチウムイオンリサイクルバッテリーを用いており、26インチホイールで最大で50マイルの距離を走行できる。また500WのブラシレスDCモーターを搭載していて、6秒で時速20マイルに到達することがかのうなのだとのこと。もちろん、自力でペダリングすることにより、より速い速度で走行することもできる。

用意した2つのサイズで、世の中に存在する大人用自転車の95%をカバーすることになるとのこと。使っている自転車のホイールサイズが26インチないし700cであり、かつブレーキがリムブレーキなのであれば、GeoOrbitalに付け替えることができる。詳細についてはこちらのKickstarterキャンペーンページページをご覧頂きたい。28インチないし29インチを使っている自転車でも利用できるとのことだ。

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ホイールへの充電はUSBにて行う。バッテリーは搭載されているスピーカーでもつかうし、またスマートフォンの充電にも利用できるようになっている。バッテリーを取り外してモバイルバッテリーとして利用することも可能で、たとえば日がなビーチで過ごすようなときにも便利に使えることだろう。

Kickstarterキャンペーンも好調で、最初の目標であった7万5000ドルは、わずか78分で達成することができた。本稿執筆時点ですでに63万3000ドルを集めている。

装着するタイヤは充填剤を封入したフラットレス(パンク防止)タイヤだ。これは自転車レーサーなどには嫌われる要因となるだろうが、そういう人はそもそも対象とはなっていないのだ。

「特殊な目的でなく、自転車に乗る人を対象にプロダクト開発を行ったつもりです」と、Burtovは言っている。自分の力のみで頑張りつくそうとする人でなく、アシストがあれば便利なのにと考えるような人を対象としているわけだ。自転車は好きだが、汗はかきたくないというような人も念頭においている。

ちなみにこれはBurtovの最初のプロダクトというわけではない。SaaSベースのソフトウェアサービスを志したこともあった。しかしこの数年は、アシスト自転車の開発に注力している。

プロトタイプを製作して、パートナーを探しているときにSpaceXのエンジニアであるDakota Deckerdに出会った。

結局、1年半前にDeckerdはSpeceXを辞し、GeoOrbitalのCTOに就任することとなった。

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2人でGeoOrbitalに集中し、今ではホームタウンおよびケンブリッジで、20人以上がGeoOrbitalのテストを行うようにもなった。

Kickstarterキャンペーンは1週間ほど前に開始したが、なかなかの人気を集めて、すぐにも実際の開発に取り組める段階だ。プロダクトのパーツおよびアクセサリーを手がけるマニュファクチャラーと作業に入っているところであるらしい。

話がすすむにつれ、外部からの資金も得られるようになった。1ヶ月ほど前に、何人かのエンジェル投資家から15万ドルの資金を調達している。

秋にはホイールの出荷を開始する予定だ。価格は700ドル程度を予定しているが、Kickstarterキャンペーンで出資する場合には499ドルとなっている。

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(翻訳:Maeda, H

盗品ではない中古自転車を売買するマーケットプレースPerfectoは盗難データベースを有効活用

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先月ローンチした自転車のマーケットプレースPerfectoは、買い手と売り手と自転車をよく調べて、盗品の売買を未然に防ぐ。

自転車通勤が世界中の都市でますます増えているから、中古自転車の需要も急増している。Craigslistのような古くからあるマーケットプレースでこの問題が激化しているのも、盗品自転車をそれと見抜いて売らないようにする方法が、ないからだ。

この問題は、多くの人が考えるよりも大きい。合衆国では毎年150万台の自転車が盗まれ、被害総額は3億5000万ドルにも達する。

Perfectoは、何をどうするのか。最初の登録時に買い手ユーザは、自分のアカウントをサイクリストの評価サイトStravaに結びつけるオプションを提示される。そしてユーザはそこから、既存の自転車とそれらの乗車履歴を取り出してリストを作る。

買い手にはたとえば、その自転車のオーナーがどこで何年何か月乗ったかが分かる。マイレージ(総走行距離)すら分かるから、 さしずめStravaは自転車のCarfaxだ。

Perfectoに売りたい自転車を登録する人は、そのシリアルナンバーを求められ、それを盗品自転車のデータベースで照合する。また、買い手と売り手の評価格付けとか、売り手買い手間のチャットなど、古典的な評価手段も使う。

PerfectoのファウンダRob Lawsonの説明では、Stravaの統合や盗難自転車のデータベースを利用することによって、盗品自転車を排除できるスマートなマーケットプレースにしていきたい、という。

自転車通勤の増加と、自転車へのテクノロジの導入によって、毎年ますます高価な自転車が市場に投入されている。この傾向が続けば、Perfectoのような、自転車専門のスマートなマーケットプレースが伸びるだろう。そしてCraigslistやeBayのような、一般的なeコマースサイトは、自転車の売買に利用されなくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

iPhone制御の電動アシスト自転車 Visiobike でひと走り

ブーン、ブーン! クロアチアの会社が君を新しい自転車に乗せたがっている。電気と人力のハイブリッドで坂道をアシストし、内蔵の自動変速機がバッテリーの使用を最少限に抑える。

その名をVisiobikeというこの5303ドルの自転車は、カーボンファイバー製でiPhone用のドックを備えている。専用アプリが、スピードメーターになり、変速機の制御を行い、その他あなたの走りを手伝う。サドルにはカメラが内蔵されていて、後方の交通をリアルタイムで見ることができ、誰かに追突された時のために録画もできる。

自転車を愛する起業家、Marko Matendaが作ったこの自転車には、ディスクブレーキ、自動安全ライト、事故にあった時何が起きたかを3分間記録する独自のシステムも付いている。何よりもすばらしいことに、もし自転車が急に ― 本当に突然 ― 止まった時には、内蔵アラーム機構があなたのiPhoneを使って当局に連絡する。言うまでもなくこれは、あなたの命を救うかもしれない。

私が数年前ザブレブでMarkoに会った時、動作プロトタイプを作る最終段階だった。そして12月に出荷する準備が整った今、クラウドファンディングを通じて情報を広めることにした。基本的にこれは、電動自転車のブガッティ、即ちかなりクレイジーな代物だ。

念のために言っておくと、これはあきれるど高いので、5000ドルを投じる前にゆっくりとよく考えた方がいい。しかし、電動アシストや電動バイク全般にとって、実に魅力的な前進と言えるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


クラウドファンディングのカンファレンスで見つけた自分の足で歩く自転車

でっかくて、車輪の代わりに足先が複数ある脚(あし)のある自転車が欲しかった人、ついに出ましたよ。名前はBoneshakered Bigwheelで(マジに)で*、作者のRonald L. Schroerによるこの一台しかない手作りのプロジェクトは、後輪があるべき場所に脚がある異様な三輪自転車だ。ほとんどすべて木製で、前輪は“ヒプノホイール(hypno-wheel)”になっているので、乗っても見ても快感を得られる。〔*: Boneshakered Bigwheel, 直訳: ガタガタ観覧車。〕

Ronaldがこのプロジェクトをデモしたのは、フロリダ州Jacksonvilleで行われた、クラウドファンディングのカンファレンスの会場で、実はぼくが今日(米国時間4/10)の午後ここでスピーチすることになってる。クラウドファンディングをする/求めるカンファレンスは、これまでなかったと思うし、そこにこんな、やはり前例のない自転車が登場することもおもしろい。Kickstarterなどのメインストリームなサイトでは芽が出そうもない、奇抜なプロジェクトを見られることは、絶対すばらしいね。

Ronaldに、大量生産を考えたことはあるか、と聞いたら、需要があるかどうか分からない、と言った。この自転車をおもしろいと思った読者は、ぜひここで彼にご出資を。ぼくのうちにガレージがあったら、ぜひ一つ買って、ブルックリンでフィクシー(fixie)(固定ギア自転車)に乗ってる連中を、びっくりさせたいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


車を捨ててハーフバイク(Halfbike)で健康的な通勤はいかが?

半分で足りるとき、全部を求める人はいるかな? Kickstarterに登場した、このとびきり奇妙なHalfbike〔直訳: 半分自転車〕は、軽量でスピーディー、自転車に乗ることと、ランニングをすることの合体を、ユーザに約束する。設計家のMartin AngelovとMihail Klenovが考えたこの自転車は、目標額8万ドルに対し、残り10日で5万ドル集まっている。

Klenov曰く、“Halfbikeは新しい自転車文化で、これまでの自転車に代わるものではない。都市内の移動に楽しさを取り戻し、通勤を退屈から快楽に変える”。

木製のステッキを握って坂を転がり落ちることは、ぼくの快楽の概念に当てはまらないと思うが、Klenovは自信満々だ。二人は、自転車の設計にもっと別のアプローチはないか、と考えているときに、これを思いついた。部品を減らす、そして効率を上げる、この二つの課題をともに満たすスタイルとして、三輪車に箒の柄をつけたような現在の形に落ち着いた。しかもこれは、健康に良さそうだ。

“立って乗ることは、人間にとって自然な姿勢なんだ。背筋がまっすぐになるし、胸郭を広げるから呼吸も良くなる。これに乗ると、体に負担を与えないランニング(low impact running style)と同じ形になる。つまり、膝と背中に無理な負荷がかからない、なめらかでシームレスな動きになる”、とKlenovは言う。

自転車やスクーターのクラウドファンディングは、よくある。昨年はLit MotorsのKuboがローンチしたし、CESにはスクーターの巧妙なハック、Urb-Eが登場した。でも今回のHalfbikeは、数少ない本物のイノベーションの一つだと、ぼくは感じる。でも、しかし、今あるリカンベント(recumbent)型の自転車に乗っているあなたと、これに乗っているあなたの、どっちがはたから見てよりお間抜けに見えるか、それについては何とも言えない。

二人によると、この自転車は5キロぐらいまでの軽いサイクリングに適している。今後も、アリゾナ州ツーソンのワークショップで手作りしていきたいそうだ。かなり職人芸的で、アートのようでもあり、しかもやさしさを感じる。どれも、ぼくたちが好きな性質だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


自転車シェアサービスを展開するSocial Bicycles、事業拡大のために110万ドルの資金を調達

自転車共有サービスを展開しているSocial Bicyclesをご存知だろうか。このSocial Bicycleがこの度、さらなる業務展開を行うために、110万ドルの資金を調達した。ちなみにSocial BicyclesはRyan Rzepeckiが指揮を執る企業だ。

ラウンドをリードしたのはNew York AngelsのDavid Roseで、Esther Dyson、Amol Sarva、そしてKarl Ulrichも参加している。David RoseおよびBrad Higginsは取締役に就任する。

サービスを開始したのは2011年のことだった。当初はKickstarterプロジェクトとして始まった。そして12月にサンフランシスコ空港地域でもサービスを開始。翌3月にはUniversity of Buffaloにもサービスを展開している。

以来、Social Bicyclesはニュージャージー州のホーボーケン(Hoboken)における自転車シェアシステムの構築をサポートしている。またフロリダ州のセントピーターズバーグ(St. Petersburg)にてもサービスを展開するために、300台の自転車を調達しているところだ。

自転車にはGPSシステムが内蔵され、ロック解除は携帯電話を利用して行う仕組みとなっている。自転車はたいていの場所に乗り捨てることができ、必要な場所で登録自転車を見つければいつでもアプリケーション経由からロックを外して利用することができる。こうした仕組みにより、貴重な歩行者スペースを奪ってしまう自転車共有のためのハブを用意する必要もなく、システムを運用できるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H)