BMWがAndroidアプリの統合を発表、最初はiHeartRadio, Pandora, Spotify

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BMWはそのほかの自動車メーカーとともに2011年にiPhonesとの統合を導入したが、それから5年後の今年、New York International Auto Show(ニューヨーク国際自動車ショー)でついに、BMV AppsがAndroidデバイスと統合する、と発表した。2016年のBMW 7 SeriesのiDriveシステムで動く最初の3つのアプリはすべて音楽系で、iHeartRadioPandora、そしてSpotifyだ。

当面は特定の車種と特定のアプリのみだが、今後はそのほかのBMV車種やMinisにも、さらに多くのAndroidアプリが載る可能性がある。ユーザーはBMWのConnectedアプリをダウンロードして、自分のスマートフォンからiDriveとBluetoothで音楽をストリーミングする必要がある。Pandoraでは指の上げ下げ(好き/嫌い)ができるし、Spotifyの有料や無料のアカウントでプレイリストにアクセスできる。またiHeartRadioではライブのラジオ放送を全国で聞けると同時に、ご自分のFavoritesの曲も楽しめる。

Appleは同社のプラットホーム向けに開発されるアプリを厳しく管理しているから、スマートフォンと車載エンタテイメントシステムを統合した初めてのメーカーの一つであるBMWも、iPhoneアプリならドライブ時の安全性に関して安心できる、と思っている。それに比べるとAndroidのアプリ環境は意図的によりオープンだが、今や多くの見込み客のポケットに入っているデバイスを、BMWとしても無視できなくなった。

BMWが今回選んだ三つの人気アプリはいずれも、運転者が簡単に安全に操作できる。すべてのアプリがiDriveを使用し、プラットホームの違いを超えて、運転時の安全が確保されている(たとえば長いプレイリストを見るときでも路面から目が逸(そ)らされない)、とプレスリリースは述べている。iDriveを使用するアプリに関しては、それらが運転者の注意をあまり奪わないことを、BMWは検証している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iDrive、人力音声検索「OOLOO」をスタート

iDriveは、データのバックアップおよび同期サービスで知られる会社だが、このたびモバイルアプリ、OOLOO(名前の枯渇は深刻な問題のようだ)で新たな方向へ踏み出した。このアプリを一番よく説明する表現は、Siriの「人力」バージョンだろう ― 即ち、アルゴリズムやエンジンではなく、本物の人間が質問に答える。

これは決して新しいアイデアではない。去る2007年、Jason Calacanisは人力検索エンジン、Mahaloをスタートした。検索クエリに社員が答え、ユーザー生成コンテンツと共に表示していた。同社は今も存続しているが、もはや検索サービスとしては機能していない ― 最近のピボットによって、Mahaloはモバイルニュースアプリへと生まれ変わった。

一方、Twitterの共同ファウンダー、Biz Stoneの新スタートアップ、Jellyも、同じょうなユーザー生成検索エンジンをモバイル用に提供しており、品質に関しては、Yahoo Answersのアップグレード版(時には)というところだが、人気の面では苦戦している。

こうした人力検索エンジンの殆どが直面する問題は、早い話がGoogleとは勝負にならないことだ。今や疑問をGoogleで探すことは人々の習慣として根付いているだけでなく、人間に質問して必要な情報が返ってくるまでの時間は、決してGoogleより早くならない。

特定のニッチに焦点を絞った、例えばQuaraのように質が高く長文のコンテンツを集めているサービスでさえ、主流になるために十分なコンテンツ作者や訪問者を集めることはできていない。

よって、OOLOO(この名前はOovooのタイプミスを狙っているに違いない)は、コンテンツ作成や検索ではなくデータバックアップに実績を持つ会社のサービスでもあり、苦戦を強いられそうだ。

「とにかく今あるアプリはどれも、例えばSiriだってもっともっと効率良いやり方ができるはずだとわれわれは感じた」と、iDriveの事業開発責任者、Matthew Harveyが説明する。

アプリの使い方は実に簡単だ。スマートフォンのマイクに向かって検索クエリを話せば、誰かが答えた時にプッシュ通知が届く。同社は、地元のレストランや商品、短文の翻訳、道順等に使うことを薦めている。しかし、実際には何を質問してもよい、と彼らは言う。

試してみたところ、アプリから回答に時間がかかるかもしれないと警告された。関心が集中しているからだという(「スタート直後ですが、すでにスケーリングができません」という意味かもしれない)。

それはともかく、私の質問は1分か2分回答が返ってきて、内容もかなり正確だった。データだけでなく、追加情報を得るためのウェブも紹介されていた。

金曜日(米国時間8/1)の遅くにスタートして以来、クエリ件数は1万を越え、50ヵ国以上でダウンロードされている。需要の高さ故、現在OOLOOは、米国のみでサービスしている。

この手のサービスへの需要が長続きするかどうかは? 時間が教えてくれるだろう。

OOLOOは、iTunesおよびGoogle Playから無料でダウンロードできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


オンラインアップロードではなく宅急便で物理ドライブを送るバックアップサービス; IDriveのIDrive Safe

クラウド上のストレージとデータバックアップサービスを提供しているIDriveが今日(米国時間1/9)、新たに長期のアーカイブサービスを立ち上げ、それにはユーザがデータを物理ドライブで送ることができる、と発表した。

その新サービスの名前はIDrive Safeで、料金プランは1TBまでの永久保存が年額99.5ドル、1TBまでを毎年アップデートするバックアップは年額199.5ドル、毎月物理ドライブを送る方式では最大13TBまでで999.5ドルとなる。IDriveの通常のハードディスクベース(自己ドライブ)のバックアップの場合と同じく、ユーザは同社から送られてきた1TBのUSBドライブにバックアップしていく。そのドライブに書き込まれるデータを256ビットのAESで暗号化するオプションもある。

同社の期待としては、定期的にドライブを送る習慣があると、ユーザは定期的なバックアップをまじめにやるだろう、という。

ただしこの方式でIDriveに送ったデータは、通常のバックアップと違って、とくにリクエストしないかぎりオンラインで入手できない。まあ、だからこそ、料金を通常のバックアップよりも相当安くできるのだ。ユーザは、その不自由を覚悟しなければならない。

しかしデベロッパのチームを抱える企業にとっては、Amazon Glacierのようなものの方が長期的なストレージとして使いやすいだろう。Amazonのこのサービスでも、ユーザは物理ドライブを送ることができる。でもふつうの企業や個人にとっては、通常のオンラインサービスに加えてこのようなオフサイトのオプションがあると、IDriveをより便利に利用できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


IDrive、Facebookに投稿したデータ、およびタグ付けされているデータをバックアップ可能に

世の中に数多く存在するオンラインバックアップサービスと同様に、IDriveも、ローカルディスクのデータをクラウドにバックアップすることをサービスの主な目的としてきていた。しかしそれに加えて、新しいサービスの提供も開始している。対象範囲をより広く、そして深くしたものと言えるだろうか。すなわち、Facebookに保管されている写真やビデオもバックアップできるようになっているのだ。

ちなみに、バックアップできるのは自分で投稿した写真およびビデオだけではない。友だちの写真にタグ付けされているような場合、これもバックアップすることができるのだ。友だちが頻繁にFacebook上での関係を見直すたちで、写真のタグを外したり、あるいはunfriendしたような場合(登録した写真を削除したような場合も)、その写真はもはや決して見ることができないものとなってしまっていた。バックアップしておけば、こうしたケースでも写真を失ってしまうこともなくなるわけだ。

IDriveによれば、Facebookは写真やビデオの保管および共有場所として、ますます重要な地位を占めるようになってきている。

IDriveの利用者であれば、こうしてメディアストレージとしての役割を増しつつあるFacebookのデータを自身で管理できるようになる(無料の5GBプランのユーザーも利用可)。Facebookデータのバックアップが完了すれば、バックアップした写真やビデオはブラウザやiOSアプリケーションから閲覧することができるようになる。ちなみにAndroidアプリケーションも「coming soon」なのだそうだ。またデータはすべてIDriveがいうところの「NSA-proof private key option」にて自動的に暗号化される。

よくご存じの方も多いだろうと思うが、Facebookデータのバックアップ機能を提供しているのはIDriveのみではない。Facebookに登録したデータをまとめてダウンロードできるサービスもいくつかリリースされている。またOwnBackupBackupifyなどは、IDrive同様にFacebookデータのバックアップを行うことができるようになっている。こうしたサービスは、Facebook以外のオンラインサービスからもデータをダウンロードできるようにしていくのだろう。各社のサービス展開を見守っていきたい。

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(翻訳:Maeda, H