iPhoneやiPadを安全に使用するための5つの設定

AppleのiPhone・iPad用モバイルソフトウェアiOS 12がリリースされた。この新しいソフトウェアには、おそらくあなたが聞いたことのあるたくさんの新セキュリティ・プライバシー機能が盛り込まれている。新たなセッティングとロックの利点を最大限活用する方法を紹介しよう。

1.  ハッキングされにくくするためにUSB制限モードをオンにする

この見つけにくい新機能は、あなたのiPhoneやiPadが1時間以上ロックされた状態のとき、USBケーブルやヘッドフォンなどあらゆるアクセサリーをあなたのデバイスに接続できないようにする。これにより、警察やハッカーたちがあなたのロックスクリーンパスコードを回避する手段を使ってデータにアクセスするのを防ぐことができる。

設定からTouch ID&パスコードにいき、パスコードを入力する。それから画面を下にスクロールしてロックスクリーン上でのUSBアクセサリが許可されていないことを確かめて、その状態で設定をオフにする(iPhone XではFace IDをチェックする)。

2. 自動iOSアップデート機能がオンになっているか確認する

あなたのiPhoneやiPadがアップデートされるたびに、クラッシュやデータ盗難を防ぐための多くのセキュリティ機能が展開される。だが、あなたはどれくらい頻繁にアップデートしているだろうか。多くの人は、メジャーなアップデートでない限り気にかけていないのではないだろうか。しかしiOS 12はバックグラウンドでアップデートされるので、端末が使えなくなる時間はない。アップデート機能がオンになっていることを確認しよう。

設定から、一般ソフトウェア・アップデートにいき、自動アップデートをオンにする。

3. 強力なパスコードを設定しよう

近年iOSではパスコードが大幅に改善されてきた。何年もの間、4桁のコードがデフォルト設定されていたが、今は6桁だ。組み合わせの試行錯誤をかなり困難なものにする。

しかし、数字コードの桁数を変えられると知っているだろうか。8桁、12桁、いやそれ以上に設定できる。ロックスクリーン上にキーパッドが表示されるのでキーボードをいじり回す必要はない。

設定からTouch ID&パスコードにいき、パスコードを入力する。そしてパスワード変更にいき、オプションからカスタム数字コードをセットする。

4. 2ファクタ認証をオンにする

2ファクタはアカウントを安全にするために最も効果的な手段の一つだ。もし誰かがあなたのパスコードを盗んでも、アカウントに侵入するにはその端末を必要とする。何年もの間、2ファクタは使いづらくて煩わしいものだった。しかしiOS 12では自動的にコードを入力する新機能がある。なので、フラストレーションを感じずにすむ。使わない理由はない。

電話をセットアップするとき、2ファクタをオンにするよう案内されるかもしれない。あるいは、設定にいって名前をタップし、パスワード&セキュリティにいく。そして、2ファクタ認証をオンにする、をタップするだけだ。あとは案内に従う。

5. 再利用パスワードを今すぐ変更しよう

iOS 12のパスワードマネジャーには、パスワード監査という新機能がある。この機能では、もし複数のサイトと同じパスワードをあなたが使ったら、警告を出し、そうしたパスワードを変更するようアドバイスする。これは、ハッカーが同じユーザーネームとパスワードを使って複数のサイトやサービスに侵入するのに使うパスワード再利用攻撃(“クレデンシャルスタッフィング”として知られている)を防ぐ。

設定からパスワード&アカウントへ、さらにウェブサイト&アプリパスワードにいき、パスコードを入力する。再利用パスワードが認識されたアカウントの横には小さな警告マークがついている。ウェブサイトでパスワードを変更する、を1回タップすればそれで終了だ。

イメージクレジット: TechCrunch

原文へ 翻訳:Mizoguchi)

AppleがGroup FaceTimeの盗聴バグを見つけたティーンエイジャーにごほうび

Appleによると同社は、かかってきた起呼を取らなくても盗聴や盗視ができるGroup FaceTimeのバグを最初に見つけたティーンエイジャーに報酬を払うそうだ。

そのバグを最初にAppleに報告したのは14歳のGrant Thompsonと彼の母親だが、しかし彼らが同社との接触に手間取っている間にバグはよそでも見つかり、ソーシャルメディア上でヴァイラルに広まった。

支払いはAppleのバグ報奨制度(bug bounty)の一環として行われる。それは各社が、バグや脆弱性の発見者に対して支払っている謝礼金の制度だ。Thompsonの場合Appleは、彼の教育費援助もするらしいが、その額は明かされていない。

Appleのスポークスパーソンは本誌にこう語った: “報告されたバグに対応しただけでなく弊社のチームはFaceTimeサービスの全面的なセキュリティ監査を行い、FaceTimeのアプリとサーバーの両方にさらなるアップデートを行ってセキュリティを改善した。それには、FaceTimeのLive Photos機能の、これまで見つけられていなかった脆弱性も含まれる”。

そして、“最新のソフトウェアへのアップグレードをまだ行っていない顧客を保護するために、サーバーをアップデートして、古いバージョンのiOSとmacOSのFaceTimeではLive Photos機能をブロックした”。

AppleはiOS 12.4.1を木曜日(米国時間2/7)に展開し、Appleはそれについて、“重要なセキュリティアップデートなのですべてのユーザーに推奨される”、と言っている。同社のセキュリティ勧告のページも、バグの発見者としてThompsonの名をクレジットしている。

関連記事: Update to iOS 12.1.4 to re-enable Group FaceTime…iOS 12.1.4アップデート(未訳)

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 12のベータ7はバグとクラッシュの報告で中断、再開時期は未定

ベータのソフトウェアには、リスクがつきものだ。そのため企業は通常、それをユーザーのメインのデバイスにインストールすることを勧めない。でも、あえて危険を好むタイプの人びとにとっては、iOS 12の最新ベータが厄介な問題を提示する。

このモバイルオペレーティングシステムの次期バージョンの、7度目のベータに関しては、バグによるパフォーマンスの劣化やフリーズ、クラッシュなどの報告が広まっている。そこで一部の評論家などは、このベータをインストールせずにスキップすることを勧めている。

それは、かなり快調と思われたこの前のビルドに比べると著しい変化だ。問題の報告があまりに多いので、Appleはネットワークからのアップデートを引っ込めたようだ。それはこのベータが始まってからまだ24時間も経っていない時点でだ。すでにこのiOSはベータも終わりに近いと言われていたし、一般公開は(おそらく新しいハードウェアと共に)来月と予想されていただけに、今回の事態は意外だ。

今、ベータ7の再開時期について、Appleに問い合わせている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 12ではFace IDに2人目の顔を登録できるらしい

ARの機能向上からグループFacetimeまで、iOS 12に関する注目すべき発表は山ほどあった。しかし、今年の秋にやってくるAppleのモバイルOSには、WWDCのキーノートでは触れられなかった実用的なアップデートがある。

9to5Macによると、 iOS 12ではFaceIDに2種類の顔を登録できるらしい。

これまでFace IDでは、iPhone Xに登録できる顔は1つだけだった。9to5MacはiOS 12ベータを精査する中でこの変更に気づいた。そこにはFace IDの設定項目として「別の顔を登録する」が新たに加わっていた。

説明は以下の通り。

あなたの顔を学習し続けことに加えて、Face IDは別の顔も認識することができます。

あまりはっきりしない説明だが、9toMacはテストしてこの機能を確認し、以下の問題点を見つけた。Face IDに2種類の顔を登録したユーザーが、その別の顔を削除するために自分のFace ID登録をはじめからやり直さなければならない。言い換えると、別の顔をリセットしたければ、登録済みの自分の顔もクリアする必要がある。

そんなちょっとした不便さはあるものの、Face IDに第2の顔を登録できることは実に理に適っている。カップルが携帯電話を行き来させることは実用上よくあることだし、親が自分の携帯電話を子供に使わせてゲームをさせたりアプリを試したりすることもある。

そしてこれは次世代iPadにFace IDが採用される兆候かもしれない。タブレットはスマホ以上に複数ユーザーで共有する機会が多いのだから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AirPodsがiOS 12でライブリスニングをサポート――デバイスの聴覚増強機能が使えるようになる

(編集部:この記事はSteven Aquinoの投稿。Aquinoはフリーランスのテクノロジー・ライターでiOSにおけるアクセシビリティー機能の専門家)

月曜のWWDCキーノートで触れられなかったがAppleは重要なハードウェア能力の増強を予定している。iOS 12のユーザーはライブリスニングLive Listen) 機能をAirPods.で利用できるようになる。ライブリスニングはこれまでAppleのMade for iPhone補聴器のみサポートしていた。

iPhoneの「設定、一般、アクセシビリティ」を開いて設定すれば、デバイスを強力な指向性マイクとして利用できる。たとえば騒がしいレストランでもiPhoneをテーブルに置いてAirPodsを装着すればiPhoneが相手の声を聞き取りAirPodsに届けてくれる。

ライブリスニングはAppleが2014年に公開した機能で、iPhoneを補聴器として使うことができる。あるいはレストランや大教室など雑音の多い環境ではっきり音声を聞き取るのにも役立つ
。利用するにはAirPodsをペアリングする際にライブリスニングを有効にし、音量を調整するだけでよい。ここでアクセシビリティ・ショートカットを設定することもできる。

ライブリスニングのサポートはAirPodsの普及にあたって大きな役割を果たすはずだ。AirPodsはここ何年かでもっとも優れたAppleの新製品だと称賛されているが、ライブリスニング機能が加われば一層魅力を増すだろう。近く、誰でも専用ハードウェアを買わずにAirPodsでライブリスニングができる。聴覚になんらかのハンディキャップがある場合は特に有用だ。

ただしAirPodsによるライブリスニングは補聴器を完全に代替することを意図したものではない。補聴器として使うことを考えている場合、専門医、専門家と相談した上でその指示に従うことをお勧めする。

〔日本版〕ライブリスニングはiPadでも利用可能。設定→一般→アクセシビリティ→聴覚サポート→MFiヒアリングデバイスの順に開いてペアリングする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、スティッカーのようなカメラエフェクト、フィルター、Memoji機能をメッセージに追加

Appleは、メッセージのカメラで撮るものを飾るという新機能でもってSnapchatの領域に侵攻しつつある。今日WWDCで、iOS 12のメッセージ機能のカメラではたくさんのスティッカーや“コミック風”フィルターといったスタイルトランスファー、変な形、Animoji、自分のアバターをつくれる新登場のMemojiが利用できるようになると発表した。

これらのエフェクトは、最大32人までのグループビデオ会話をサポートするFaceTimeでも利用できる。この新機能は、グループビデオチャットに特化しているHousepartyやFacebookのBonfire、またこれらよりさらに利用者の多いSnapchatのようなアプリにとって脅威となりえる。

コミュニケーションをもっとビジュアル化したいと考えている人は、こうしたエフェクトの追加により、SnapchatやInstagram Direct、Facebook messengerよりAppleのネイティブメッセージアプリを使いたいと思うかもしれない。この新機能は、今秋正式にリリースされる前に、今日ローンチされたiOS 12デベロッパーベータ版で使える見込みだ。

スティッカーは、以前は背景が白色のメッセージスレッドのみで使用できた。しかし今では写真やビデオ、FaceTimeに重ねることができる。サングラスや帽子、ひげ、衣類など、これというものをセルフィーに重ねられるようにすることは、新たなファッションとしてのスティッカーという道を切り開くものとなる。

これらの新機能の発表は、Appleにとって遅い出だしとなる。Snapchatはすでに2013年からクリエイティブな機能を展開し、Instagramは2016年にStoriesにそうした機能を追加、そしてFacebookも昨年追随している。これらのメディアは全てGIFやカラーフィルター、ARなどに対応している。メッセージのカメラがこうしたメディアと最も差別化を図れるのが、AnimojiとMemojiだ。だから、AppleがSnapやFacebookよりも注意を引きたいのなら、AnimojiやMemojiをオーバーレイできることを積極的にアピールする必要があるだろう。

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(翻訳:Mizoguchi)

Apple WWDC:iOS 12はパフォーマンスが向上がテーマ――旧iPhoneも速くなる

サンノゼで今日(米国時間6/4)スタートしたWWDC 2018イベントで、Craig Federighi上級副社長は「今年リリースされるiOS 12でAppleはパフォーマンスの向上に全力を上げている」と述べた。しかもこのパフォーマンス改善は最新のデバイスだけにとどまらず、2013年以降に発売されたすべてのiOSデバイスに及ぶという。

「現在、iOS 12についてわれわれはあらゆる部分におけるパフォーマンスの向上に向けて努力を倍加している。これによりユーザーが持つ既存のデバイスの能力が一層高くなり反応も速くなる。しかもこの能力向上は顧客が所有するあらゆるデバイスに及ぶ。iOS 12はiOS 11を利用できるすべてのデバイスをサポートする」とFederighiはキーノートで述べた。

旧モデルのiOSデバイスでバッテリー保護のために処理速度を制限していた問題に関連して、Federighiは「Appleは旧モデルのパフォーマンス改善にも努力を集中している」と述べた。iOS 12はこうした旧モデルのパフォーマンスも最大限アップさせるようにするという。FederighiはiPhone 6を例として能力の向上についていくつか数値を挙げた。ただしこの点はまだ開発が初期段階にあるということだ(私はiPhone 6ユーザーなのでここはとりわけ注意深く聞いた)。

iOS 12では旧モデルでも「アプリの立ち上がりが40%速くなり、キーボードの反応も50%向上する。スライド操作で写真を撮影するのは70%速くなる」という。

iPhoneユーザーにもっとも歓迎される改良点は多くの現行モデルのパフォーマンスの最適化だろうという。「パフォーマンスが必要なときにiOS 12はiPhoneに真価を発揮させる」とFederighiは述べた。

「われわれはWiOS 12に大きな負荷をかけてテストしている。こうした状態で共有スプレッドシートは2倍も速く表示され、アプリの立ち上がり速度も2倍になった。これは非常に画期的な改良だ」とFederighiは強調した。

またAppleはiOS 12をチップ開発チームと共同してバッテリー寿命を考慮しながらハードウェアレベルでも最適化しようとしている。つまりユーザーがフルスロットルで長時間iPhoneを動かすとバッテリー寿命に悪影響がある。iOS
12ではパフォーマンスとバッテリー寿命のバランスを考えた最適解が提供される。

「これまではパフォーマンスの向上が必要とされるとき、それに応じてCPUのクロックをアップさせることで対応しようとしてきた。しかしiOS 12では、われわれはもっとスマートな方法を取った。スクロールやりアプリの立ち上げなどでユーザーが処理能力を必要としていることを検知するとプロセッサは即座に最高レベルにパフォーマンスをアップさせるる。しかしそれが終わると即座に通常モードに戻り、バッテリー寿命を延ばす」という。

iOS 12は今年後半にリリースされる予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+