iPhone XS/XRシリーズのSmart Battery Caseに充電できない不具合、無償交換プログラム 実施へ

Apple(アップル)は米国時間1月10日、「iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR用Smart Battery Case交換プログラム」のページをオープンした。

その名のとおり、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 用の一部のSmart Battery Caseで、充電に問題が起きる可能性があるを受けたもの。対象となるSmart Battery Caseは無償交換の対象となる。具体的な不具合は以下のとおり。

  • 電源に接続しても Smart Battery Case が充電されない(または断続的にしか充電されない)。
  • iPhone が Smart Battery Case から充電されない(または断続的にしか充電されない)。

この問題が確認されているのは、2019 年1月〜10月に製造された Smart Battery Case で、アップル直営店もしくはまたはアップル正規サービスプロバイダにて無償交換してもらえる。アップルによると安全性に関わる問題でないとしているので、継続使用によるiPhone本体への悪影響などや高温、発火などの危険性はないと考えられる。

iPhone 11 Proのアクセシビリティは歴代最高

画像クレジット:TechCrunch

昨年のiPhoneは、私にとってはちょっと特異な存在だった。私は当時の新機種、iPhone XSをレビューしたものの、最終的に自分で選んだモデルは「廉価版」のiPhone XRの方だった。その理由は、主に本体の見た目の美しさ。技術的にバランスが取れているのはもちろん、私が好きな色、青のiPhoneが手に入るというだけで、気もそぞろという状態になっていた。この1年で、自分の選択を悔やんだことは一度もない。色は別にしても、XRは素晴らしいデバイスだった。もちろん今でもそうだ。

iPhone XRを選ぶという決断は、色の好みや、いくつかの技術的な違いを喜んで受け入れることよりも、根本的なレベルで重い意味を持つものだった。視覚に障害を持つ人間として、XSを選ばなかったのは、それ自体が重要なアクセシビリティ機能の1つとも言えるOLED画面を、あえてあきらめたことを意味する。OLEDなら、私にとってデバイスのアクセシビリティが向上することが分かっていたのにだ。後になって思えば、XRという、客観的に見ればよくない方の機種に決めたという事実は、それが製品としてどれだけ魅力的に感じられたかを雄弁に物語っている。そして製品の色という要素が、根源的な、大きな喜びをもたらすか、ということも。

今年のモデルには、青いiPhoneは用意されていない。選択の基準として、色という感情を刺激する要素がなかった場合、実際に今購入できるiPhoneの中で、iPhone 11 Pro Maxが、私にとってベストな、もっとも優れたアクセシビリティを提供してくれるiPhoneであることを、改めて思い知った。

OLEDはなんと素晴らしい

Apple(アップル)は私に、レビュー用として2種類のモデルを貸し出してくれた。1台は白のiPhone 11、もう1台はミッドナイトグリーンのiPhone 11 Pro Maxだ。この記事の執筆時点で、これらのiPhoneを手にしてから2週間近くが経過し、それぞれほぼ1週間ずつ使い込んでいることになる。また、比較用として、1年前の自分のXRも手元に置いている。

私は以前にも、それなりに長期間、OLEDディスプレイを使っていたことがある。以前に持っていたiPhone Xもそうだったし、大きさを気にしなければ、Apple Watchもみんなそうだ。1年ほど自分のXRのLiquid Retina液晶画面を使ったあとで、再びOLEDに戻ってみると、それはまさに目を見張るような感覚だった。視力が悪い私でも、XRと11 Pro Maxと並べてみれば、表示品質に大きな違いがあるのは一目瞭然だった。もちろん、やはりLiquid Retina液晶のiPhone 11と、11 Pro Maxを比べても同じことが言える。 もう2年前からAppleは、XR(現在は11)の液晶画面は業界で最高であることを当然のように自慢している。たしかに、液晶としてはとてつもなく素晴らしいのだが、ProのOLEDディスプレイは、また別格。今回のテスト中、私はこの1年、どうしてXRで満足できていたのか、不思議に感じたくらいだ。

実際に、iPhone 11 Pro MaxのSuper Retina XDRディスプレイは、すべての面でかなり優れている。物理的なサイズは、それほど極端な違いではないものの、たしかに大きい。それに加え、明るくシャープな画面は、何を表示しても非常に見やすく感じられる。目に対する負担も、そこからくる疲労も軽減してくれる。私にとって、これは非常に重要な部分だ。iOS 13が装備したダークモードも、OLED画面でこそよく映える。私は、日没に合わせて自動的にダークモードに切り替わるように設定している。またTwitterやThingsといったアプリは、夜はブラックモードで使うようにしている。ダークモードの効果には懐疑的な意見もあるが、私は個人的には、少なくとも夜間にはそれなりの効果があると感じている。それも、ProのOLEDディスプレイによるところが大きい。

今回のテストは、まずiPhone 11 Pro Maxで始めて、そのまま数日間使い続け、その後は11に持ち替えて、また数日間テストした。両方を使ってみて、それぞれのディスプレイ方式の違いによる表示品質の差が分かると、どちらが私に適しているかは自明となった。私としては、iPhone 11でも特に問題ないレベルなのだが、両方を比べてみることで、私の視力にとって、OLEDがいかに優れているかがはっきりと確認できた。私の場合、OLEDでなければダメなのだ。

Face IDを使って3年

以前、Face IDを試してみた経験について記事を書いたことがある。私たちみんなが、Appleの顔認識システムを使い始めて3年目を迎えるにあたって、新しいiPhoneとアクセシビリティという観点から、ここでその立ち位置を簡単に確認しておく意味はあるだろう。

Appleによれば、新しいiPhoneのFace IDは「最大30パーセント高速」であり、以前より遠くから、より広い角度で認識できるという。その距離と角度がどの程度改善されたのか、よくわからないが、それはとにかくFace IDであり、これまでと同じように機能するのは間違いない。ただし、私の斜視は、最新のiPhoneでも、TrueDepthカメラシステムを混乱させることがあるようだ。

そこで、iPhone 11 Pro MaxのFace IDの設定で、「Face IDを使用するには注視が必要」をオフにして、iPhoneをアンロックする際にカメラを見ていなくも済むようにした。この設定を変更する際には、画面にモーダルアラートが表示され、「Face IDの安全性を高めるには注視が必要です」と念を押される。その通りなのだろうが、そうしなければ使えないのだから、しかたがない。この設定で、いつも通り、ばっちり使えるようになった。

Pro MaxからiPhone 11に乗り換えたとき、興味深いことが起こった。Face IDが使えるように設定したが、「設定」に入って「注視が必要」をオフにするのを忘れていた。Face IDの設定が、デバイス間で自動的に同期されないことを完全に忘れていたことの気づいたのは、それから何日か経ってからだった。後にして思えば、Face IDが私の視線を認識するほど進歩していたのは印象的だった。Appleが意図して改良したものかどうかは分からない。しかしその数日間は、「注視が必要」をオンにしたまま、何の苦もなくiPhoneをアンロックしたり、Lyftの料金を支払うことができていたのは確かだ。

私の斜視は、やはり特殊なケースだから、私としては「注視が必要」をオフにしておく方が安心だ。それがもっとも抵抗なく、この機能を利用可能にする方法なのだ。それでも、たとえ偶然にせよ、「注視が必要」をオンにしたままでも使えたことは、嬉しい驚きだった。これが、新しいiPhoneのFace IDに特有のものかどうかはわからないが、何らかの改善の結果であることは確かだろう。

さらば、3D Touch

世間では悪評高いMacBook ProのTouch Barについてもそうだったように、私は長い間、3D Touchを熱烈に擁護してきた。4年前にiPhone 6sに初めて採用された際には、3D Touchがアクセシビリティを向上させる可能性について、私も記事を書いた。それだけに、XRで使えなくなったのは残念だった。

Appleが3D Touchを廃止したのは、私が2015年の記事で指摘した短所が、やはり正しかったことを裏付けるものだろう。その短所とは、ユーザーにとっても、そしてAppleにとっても複雑過ぎて、その存在に気付くのさえ難しいというものだ。Appleのコミュニティは、全体的に見て、この機能について最初からそう感じていた。そしてこの機能が、iOSデバイス全体に浸透していない、特にiPadでは使えないことを盛んに嘆いていた。

iOS 13では、昨年のiPhone XRで初めて導入されたHaptic Touchを、3D Touchの代わりとして全面的に採用した。これらはほぼ同等のものと言っていいだろう。 iOS 13は、Haptic Touchの守備範囲を拡張して、3D Touch独自の操作方法をなるべくカバーするようになっている。たとえば、ホーム画面アイコンに対するQuick Action、メールやメッセージでのコンテンツのプレビューも、Haptic Touchで可能となっている。そしてこれは重要なことだが、こうしたHaptic Touchによる操作方法は、iPadOSをインストールしたiPadでも利用可能なのだ。

どうしてもアクセシビリティに注目する私としては、レビュー用に借りたiPhone 11で、こうしたショートカットが利用可能になったことを楽しみながら使っている。これまで自分のXRでは、そうした機能が使えなかったのが残念だった。これまでのiOSでは、コンテキストメニューへの依存を減らして、スワイプやタップ操作に頼り過ぎる傾向があったのも事実だ。私としても、AppleがHaptic Touchによる操作を拡充させたやり方を、だいたい気に入っている。Haptic Touchと、かつての3D Touchとの機能的な違いを、はっきりと指摘することができないほどだ。ホーム画面から、新しい電子メールやテキストメッセージの作成を開始する場合などにも、大した違いは感じられない。

Haptic Touchが、まだ3D Touchには及ばないと思われる点は、パフォーマンスにある。たとえば、Quick Actionや、リンク先のプレビューを表示させようとした場合、3D Touchに比べてかなり時間がかかるように感じられる。それは使えない、というほど遅くはないものの、気付かないほどの微妙な違いでもない。それより重要なのは、触覚(haptic)に訴えるという、この定評あるアクセシビリティ支援技術が、それを名前の由来とするHaptic Touchでは、色あせたものに感じられること。3D Touchでは常に瞬間的にフィードバックが返ってきたのに対し、現状のHaptic Touchでは遅く感じられる。そのため、使う楽しさがちょっと損なわれてしまう。この遅延については、もう少し成熟すれば改善されるはずだと思っている。それでも私は、やはり新しいiPhoneで3D Touchが使えなくなったことを残念に思っている人間の一人だ。

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その他あれこれ

新しいiPhoneについて、ここまでに言い残したことを手短にまとめておこう。

SIMカードの交換:これは、私が毎年新しいiPhoneをレビューできるという、ある意味特権を与えられていることからくるもので、かなり特殊な問題だ。しかし、これも一種のアクセシビリティの問題には違いない。毎年、新しいiPhoneを、場合によっては複数台手に取るたびに、SIMカードを交換するのがどれだけ面倒な作業だったかを思い出させられる。それはまるで、正確な視力と、細かい運動能力のテストのようなもの。私にとっては、どちらも不得手な領域だ。特にミッドナイトグリーンの場合、側面もかなり暗い仕上げとなっているため、SIMトレイがどこにあるのか、非常に見分けにくい。3台のiPhoneの間で1枚のSIMを差し替えて使うのは、一種の冒険なのだ。SIMトレイが見つけにくいという点では、iPhone 7のジェットブラックでも、同じ苦労をさせられたことを思い出した。Appleが、SIM取り出しツールをiPhoneの付属品にしてくれているのはありがたいし、毎年SIMをあちこち入れ替えなければならないのは、もちろんAppleのせいではない。それでも、視覚障害のあるレビュアーとして、このアクセシビリティにも関わるちょっとした問題を、提起しておいた方がいいと感じた。

色:色について言えば、私は新しいミッドナイトグリーンの仕上げがかなり気に入っている。CWテレビジョン・ネットワークのArrowは、私のお気に入りの番組だが、この緑のiPhoneは、主人公のオリヴァー・クイーン(Oliver Queen)が選びそうだと即座に思った。

バッテリー寿命:iPhone 11の最大のセールスポイントの1つは、劇的に長くなったバッテリー寿命。私の場合、iPhone、iPad、Apple Watchのいずれのデバイスでも、輝度を最大にしないとよく見えないので、これまでずっとバッテリーについては諦めていた。iPhone 11では、そのような使い方をしても、バッテリー性能の向上の恩恵を感じることができる。これは、Appleのバッテリーに対する仕事の素晴らしさを物語るものだ。iPhoneの輝度を最大に設定して、普通の使い方をしても、丸1日はもたせることができる。バッテリーを節約しようとしたり、どこかでコンセントを探したりする心配もいらない。

ポートレート(ペット?)モード:真面目な話、新しいiPhoneのポートレートモードは、ペット用に最適化されている。私のブタにもぴったりだ。

結論

こんなことを言うと、私がかなり気に入って使ってきた昨年のiPhone XRの「完全性」を強調することになってしまうかもしれない。そう、それはとてもきれいな青い色で、どこにも文句が付けられないような良いiPhoneだった。Appleは、iPhone 11を「すべてがある。パーフェクトなバランスで。」と表現している。つまり、誰にとってもぴったりなiPhoneということになるが、そのキャッチフレーズは、そのままiPhone XRにも当てはまる。カメラが1種類でも気にならないという人にとって、XRは今日でも素晴らしいiPhoneだ。簡単に言えば、iPhone 11は、より優れたiPhone XRなのだ。

仕様を比較する限り、iPhone 11と11 Proはかなり近い。もし青いiPhone 11が登場したら、私はそちらにアップグレードしたくなってしまうかもしれない。それが、Appleがさまざまな色のiPhoneを発売する理由なのだ。色が購買意欲に与える心理的な影響は、間違いのない現象だ。もしかすると近いうちに、Super Retina OLEDディスプレイを搭載した青いiPhoneが登場するかもしれない。それはともかくとして、どちらのiPhoneも非常に印象的ながら、私にとっては、さらに向上した画面品質と、3台のカメラを搭載したProの方が満足度が高い。どちらのiPhone 11を選んでも、間違えたということにはならないだろう。しかし今年のモデルでは、私にとってOLEDが決め手となっている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

影響力の強いAppleアナリストMing-Chi Kuoが来年のiPhoneの販売台数を低めに予想

TF International Securitiesの著名なAppleアナリストMing-Chi Kuoが今週、iPhoneに関するあまり芳しくない予測を発表した。タイトルもずばり、“2019 iPhone shipments likely to be under 190 million units”(2019年のiPhoneの販売台数は1億9000万台に達しない)、この書簡によると来年のAppleのハンドセットの売上は、先にアナリストたちが予測していた2億2100万台をかなり下回る。

KuoのApple予測は株価などへの影響力が大きいことで知られていて、とくに売上の台数や今後の新製品に関してはよく当たる。それには、彼とAppleのサプライヤーたちとの特別な関係も原因している、といわれる。前四半期も、彼の予測で株価が動いた。〔今回もAppleの株価下げを起因…12/15現在〕。

“iPhoneの旧機種の受注増は季節要因が弱いためXRとXSシリーズの減少をオフセットしない”、とKuoは書いている。低価格製品だから伸びる、と一般的に期待されたXRに対しても否定的なのが、彼独特の見方だ。

でもそれは、Appleだけの話ではない。今年はスマートフォン全体が落ち込んでいる。数年間爆発的な成長を続けたあと、多くの企業でペースは鈍っている。2月にGartnerは、スマートフォンに関しては初めて、前年比の減少を指摘した。強力な魅力を持つアップグレード要因がないことも、低迷に貢献している。

でも5Gは、また新たな起爆剤になるかもしれない。来年は少数の企業が5Gのハンドセットを出すが、Appleの5Gハンドセットは2020年と予想されている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、iPhone XRの純正クリアケース発売開始――これできれいなカラバリを自慢できる

iPhone XRはカラフルな製品だ。ホワイトとブラック以外にブルー、イェロー、レッド、コーラルと6色から選べる。せっかくのカラーバリエーションなのに、平凡な不透明なケースを買ってしまったらバカというものだろう。保護機能は果たすものの、フレッシュなボデイーカラーが見えなくなってしまう。

というわけでAppleは純正のクリアケースの販売を開始している。さすがAppleで要するにスマートフォン用ケースに過ぎないのだが、キャッチコピーはなにかスペシャルなプロダクトだと思わせる。「(XRの)魅力的なデザインを楽しみたいなら、薄くて、軽くて、持ちやすいこのケースがおすすめ」だそうだ。

ボタンやカメラの位置にぴったりフィットするだけでなく、ケースの内外に傷に強いコーティングがされているという。iPhoneをケースに入れたままi充電器の上に置くだけでワイヤレス充電をするのも便利そうだ。

Appleの位置付けではiPhone XRはiPhone XS Maxの下位モデルだが、ケースの価格は39ドル〔日本では税別で4500円〕だ。下位モデルといってもiPhone XRの市販価格は749ドルからと絶対的にはそう安くはない。ちなみに、iPhone XSは999ドルから、iPhone XS Max,は1099ドルからとなっている。.

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滑川海彦@Facebook Google+

販売不調の報道にApple VP曰く、iPhone XRは今いちばん売れているモデル

先週WSJが報じた、Appleの最新iPhoneシリーズの売れ行きが不調でiPhone XRを減産したというニュースを受け、AppleのVPはXRが現在もっとも売れているモデルであると語った。

これは、Apple VP Greg JoswiakがCNETのインタビューに答えたものだ。あまり内容のある発言ではなく、同機種が「発売以来ずっと最人気iPhoneである」と言っただけだ

JoswiakはWSJの記事について具体的にはコメントしなかった。他のiPhoneモデルと比較したXRの販売状況を言われても、具体的な数字なしではあまり情報はない。

749ドルのXRが現在売られているiPhoneのなかでベストセラーであるとしても驚くには当たらない。低コストでほとんど性能を犠牲にしていない大衆向け製品として発売された製品だ。同社のiPhone XSは999ドルで売られており、前の世代の機種も低価格で引き続き売られている。

このインタビューで興味深いのは、これは従来四半期決算報告書にかかれていた情報の断片にすぎないのだが、Appleは最近今後そのデータをを公開せず、iPhone全体の売上だけを公開すると決定したからだ。言い換えると、これはiPhone売上のモデル別詳細を明らかにする動きなのかもしれない。

同社は今後販売台数を公表しない理由について、つまるところ会社の健康状態を必ずしも反映しないからだとしているが、この発言がなされたタイミングは、アナリストがXRの需要が落ち始めたと確信したときだった。

Appleの株価は最近の決算報告以来約20%急落している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

このアプリを使うとiPhone XRで撮ったペットの写真の背景をぼかすことができる

新しいiPhoneには優れた写真技術がいくつかあるが、でもカメラが一つしかないXRでは人以外の被写体をポートレートモードで撮れないなど、省かれている機能がいくつかある。でもついに、サードパーティのカメラアプリHalideによって、人工的なボケは作れるようになった。あなたの愛犬が眠っている顔や姿も、背景をぼかすと可愛さが一層際立つだろう。

これは、カメラが一つしかないことだけの問題ではない。でもぼくの前の記事を読んだ方はご存知と思うが、ハードウェアやチップやセンサーなど物理的な条件に依存している機能でも、ソフトウェアによって実現できる場合がある。何でも、ではないけど。

関連記事: コードが写真の未来を創る

iPhone XRの場合は、カメラが一つしかないから、十分な奥行きデータが得られない。だからピンぼけ効果はプログラムのコードで作りだすしかない。問題は、Appleの機械学習システムが、人の画像の高品質な奥行き情報を認識し作りだすよう、訓練されていることにある。犬や猫や植物やおもちゃのロボットの画像では、訓練されていないのだ。

でも、被写体が人間以外のとき、背景がきれいにボケてくれないのは、誰でもいやだろう。

そこで、Appleの気まぐれを無視しても平気なHalideのチームは、XRの“Focus Pixels”〔iPhone 6からの機能〕から深さデータを作り出し、それをもとに、不自然でないボケ効果を作った。メインの被写体と背景がはっきり分かれている画像なら、ペットでもロボットでもなんでもOKだ。人間の顔だけで訓練された機械学習、ではないのだから。

彼らの長くて詳しいブログ記事によると、それはまだ完全ではない。カメラからOSに送られてくる深さデータにアプリからアクセスできないので、プレビュー機能もない。でも、何もないよりましだし、Instagramで写真を見た人は、あなたがXRでなくXSを持ってると思うだろう。XRは、正しい選択だとぼくは思うけどね。

このアプリは、アップデート(1.11)の承認を待っている。もうすぐダウンロードできるだろう。まだHalideを持ってない人は、6ドルで買える。あなたのチンチラの写真の背景が、ベルベットのようになめらかになるんだから、6ドルは安いよ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhone XS発売開始!Apple表参道には雨の中250人超が行列

9月21日午前8時、全国各地でiPhone XS、iPhone XS Maxの発売が始まった。旗艦店のApple表参道では雨天にもかかわらずオープン前に250人超の行列ができていた。

8時になるとストアのスタッフがハイタッチで店内に迎え入れていた。

オープン後、iPhoneを求めるユーザーで店内はすぐにあふれかえった。

行列の先頭に並んでいた男性に話を聞いたところ、始発電車でApple表参道に向かったとのこと。Apple京都のオープンニングで配布された白Tシャツを着ていることからかなりのアップル好きと思われる。実際にiPhoneは新製品が出るたびに購入しているそうで、今回もiPhone XS MaxとステンレススチールのApple Watch Series 4を購入していた。


今年は新モデルの中では廉価版となるiPhone XRの発売が10月に控えていることもあり、当面はiPhoneフィーバーが続きそうだ。

Appleは、iPhone XRで3D Touchが失敗であることを認めた

3D Touchを覚えているだろうか? iOSのパワーユーザーでなければ、おそらく知らないだろう。あるいは、知らないほうがいいかもしれない。Appleが2015年に次世代のマルチタッチとして発表したこのテクノロジーが、そうではなかったとわかってからしばらく時間がたった。ほとんどのiPhoneユーザーにとって、それは実際やりたいことを邪魔する厄介者である。

Appleが3D Touchで実現したものは、マルチタッチ世界のショートカットキーだった。またの名をマニア専用の秘密兵器

プロのギークたちはその隠された深みを知ることを無限に楽しみ、高度に精緻化された彼らのワークフローから貴重なマイクロ秒を削った。しかし、それ以外の全員は無視した。

いや、少なくとも無視〈しようと〉した——何か重要なことをしようとしてうっかり3D Touchを起動し、自分のiPhoneが何をしようとしているのかわからず混乱、困惑するまでは。

IT界の長老たちは、Blackberry(覚えてますか?!)が10年前に似たようなことを試みて失敗したことを思い出すかもしれない——可愛くない(かつ、可愛がられなかった)クリッカブルスクリーン付きの、一代限りの変わり者、BlackBerry Storm開封の儀はこちら。

Stormには、BlackBerryの象徴である(クリック可能な)物理的キーボードはなかったが、タッチスクリーン上のQWERTYキーはやはりクリック可能だった。要するに、狂気の沙汰だ。

もちろんAppleの場合、そこまでのつまずきではない。しかし、3D Touchの公開から3年が過ぎ、Appleは自らの失敗を告白した——最新のiPhoneラインアップで、トリオの最安値機種iPhone XRから、この圧力感知テクノロジーを全面的に削除したのだ。

3D Touchをなくすことで、XRの製造コストを削り、おそらくわずかに厚さを減らすことができただろう。しかし、これはAppleが多大な技術的努力を注いだものを、ほとんどのユーザーが使わず、使いたくないことを認識した証と見るべきだろう——本誌のBrian Heaterが言うように、iPhone XRが「一般人のためのiPhone」であることを踏まえれば。

しかし、XRは安物の端末ではない。XRにはAppleの次世代バイオメトリック技術、Face IDなどが採用され、トップの切り欠きの裏には高度なセンサー機器が密集している。

これは、Appleが手を抜いているのではないことを示している。むしろ、iPhoneユーザーが求め、必要としているものに機能を絞ろうとしている。つまり、ほとんどのiPhoneユーザーは3D Touchを必要としていない、というのがクパチーノの明白な計算結果だ。

一方で同社幹部は、今週のイベントでFace IDを絶賛し、このテクノロジーがユーザーの間で絶大の人気であると語った。しかし、同時にiPhoneラインの末端で3D Touchが消えたことは、一言の説明もなく葬り去られた。

2つのテクノロジーを比べてみれば理由は明白だ。

Face IDの人気は驚くに当たらない。見つめることでロック解除するより簡単な方法は思いつかない。

厄介な3D Touchはちょっと違う——タップより強くプレスする必要があり、それは押し込むという感じだ。押し方が足りないとタップとみなされて思っていたのと違うことが起きる。しかし、強く押しすぎるとタッチスクリーンは働いてくれることもあれば無駄におわることもある。

そもそも、機能の有効性自体が疑問だ——たとえば、コンテンツのプレビューは恐ろしく遅いので、単にタップしてメールを見るほうがよい。

3D Touchを巡る困惑とイライラは、ユーザーインターフェース界の「三匹のくま」物語のようだ。うまくいくまで続けられる驚異の忍耐力がない限り、フラストレーションは保証されている。パワーユーザー以外に誰が喜ぶだろうか?

「みんなの」iPhone XRのために、Appleは3D Touchを触覚フィードバック(Haptic Touch)へと代えた——おそらくこれは、iPhone機種間の隙間をスムーズに埋めるためだろう。つまり、デベロッパーが3D Touchを活用して、ユーザーが実際に使いたいアプリ内ショートカットを作っていた、というレアなケースのために。

もし、本誌が予想しているように、iPhone XRが大量に出荷されることになれば、3D TouchのないiOSユーザーがたちまち数百数千万人になる。すなわちAppleは、一時はマルチタッチの未来とまで呼んだテクノロジーを、パワーユーザーのためのアドオン機能へと格下げしようとしている。

プロユーザーはiPhoneへの最大の出費をいとわない人々でもある——つまりiPhone XSまたはXS Mac(3D Touchが搭載ささている、少なくとも今のところ)を喜んで買うだろう。

というわけで、3D Touchは一部の超プレミアムiPhoneを最高峰へとシフトする役にはたっているかもしれないが、パラダイムをシフトすることはありそうにない。

その意味では、マルチタッチを余裕のあるスクリーン領域と組み合わせれば十分だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone XRは「買い」

iPhone XRは反省の産物のごとくやってきた。実際、驚きはなかった。Appleは常に全力で突き進んできた——最新、最高、文字通りの最大。最前線で命を張ることは、同社にとってイメージと市場シェアと株価の拠り所だ。

iPhone XRはそうではない。昨日の イベントを見る限り、この端末は等外馬だ。シングルレンズカメラと低解像度画面はネット上のディスプレイマニアの間で批判の的になった。これは、この会社が作る必要のあった製品そのものでもある——結局Appleは山ほど売ることになるだろう。実際このエントリーレベル機がプレミアムの兄たちより多く売れてもさほど驚かない。

過去24時間、かなりの人たちが、どのiPhoneを買うべきか私に聞いてきた。答えは相手によってまちまちなのは当然だが、多くの場合にXRがもっともしっくりくる。昨日のハンズオン記事にも書いたように、これは一般人のためのiPhone Xだ。

昨年の10周年記念端末は、テクノロジー、価格、予算、あらゆる面でiPhoneの限界を押し広げた。それは2008年のApple Store導入以来最大の飛躍であり、1000ドルスマートフォンの誕生でもあった。

ものごとがその方向に進んでいくことは誰もが知っていたし、、Samsungを始めとする各社はAppleに戦いを挑んできたが、iPhone Xは消費者がスマートフォンにいくら払うつもりがあるかの限界をテストする結果になった。当初の売上はこの製品にとって理想的ではなかったが、はるかに高いその価格は、同じ利益をあげるためにAppleは少なく売るだけでよいことを意味していた。

しかしAppleはsの100万円携帯のVertuではない。製品を実際に消費者の手に届けることは、新しい端末を売るのと同じく重要な側面だ。初期の報道では、Appleはより広い消費者層にアピールするために、LCDに戻してコストを下げることを考えていると言われていた。

Wall Street Journalは6月に、需要は「Appleが最初のOLEDスマートフォンを準備していた一年前に多くの業界人が予想していたよりも伸び悩んでいる」と書いた。AppleにとってLCDに戻ることは、最も先進的なスマートフォンを出したあとに一歩後退するように感じたのだろう。

しかし、それを気にする人たちがいる一方で、テクノロジーの刷新は、消費者の要求よりもライバルの先を行きたいという欲求に動かされることがよくある。そして、最高解像度の画面はすばらしいものの、必ずしも1000ドルに値するすばらしさではない。

iPhone XRはAppleにとって、よりバランス志向のアプローチだ。しかしこの端末は、iPhone Xをベースに比較的求めやすい価格を維持しつつ、Xと一緒に発表されたときのiPhone 8のような遺物感をもたせないことに成功している。

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XRは大衆向きiPhone。人々のためのiPhoneだ。私はこれをiPhoneのiPod Miniと呼んでおり、Matt Burns記者はこれをiBookと呼んでいるが、言いたいことは同じだ。より安く、よりカラフルな選択肢だ。すくなくとも同僚の一人は、どの色にするかで少々強迫観念を感じている。

749ドル(8万4800円)は決して安くないが、XSとXS Max(それぞれ999ドル/11万2800円と1099ドル/12万4800円)と比べるとお買い得に感じるし、欠けている機能の殆どは平均的ユーザーの日々の利用に影響しそうにない。そうそう、シングルレンズカメラがポートレイトモードを模倣することで、いっそう違いを和らげている。

もし私が今新しいiPhoneを買うなら、まず間違いなくXRで行く。わかってほしいのだが、私はニューヨークシティーに住むITブロガーだ。金のなる木をもっているわけではない。

あなたが今iPhoneの潜在顧客なら、おそらく同じ気持ちだろう。XRは断然買いだ。Appleは山ほど売ることになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook