Lyftが自動運転試験車にクライスラーのミニバンを追加、新試験施設も建設

ライドシェア事業を展開しているLyftは、今年も自動運転車の経験を積み重ねるべくテストの拡大を続けている。同社によると、6カ月前に比べて四半期単位のテスト走行距離は4倍に増え、全世界で約400人が自動運転技術を専門に開発している。

来年に向けて同社は、新しいタイプの自動運転試験車を車列に加える。Chrysler(クライスラー)のハイブリッド・ミニバンのPacificaだ。これはGoogleの関連会社であるWaymoが現在自動運転車(AV)のベースにしている車種でもある。Pacificaは大きなスライドドアと広くて快適な室内をもつ理想的な乗用車であり、ライドシェアリング用にも非常に適している。実際、Lyftはこの車の「サイズと機能性」および、LyftのAVチームが自動運転ライドシェアリング体験を「実験」する際にそうした特徴から得られる恩恵のためにこの車種を特に選んだと言っている。現在Lyftは、試験車を路上で走らせるための準備を進めている。

Lyftは今年5月にWaymoと提携し、アリゾナ州フェニックスで自動運転車のパイロットテストを行った。その時出会ったPacificaとの体験が今回の選択につながった可能性が高い。Waymoとの提携によってLyftは、自動運転車によるライドシェアリングの乗客の体験に関する多くの情報を得ることができた。WaymoのほかにLyftはAptivとも提携して、ラスベガスで自動運転車を展開している。

これまでFord Fusion(フォード・フュージョン)だけだった試験車にPacificaを追加したLyftは、現在同社の自動運転プログラムの中心地であるレベル5エンジニアリングセンターに加えて第2の施設を開設する。新たな試験施設はレベル5エンジニアリングセンターと同じくカリフォルニア州パロアルトに設置される。両者を近くに置くことで「実施できる試験の数を増やす」とLyftは言っている。新しい試験場には、交差点、信号、合流、横断歩道など公道に近い環境が作られ、リアル世界のさまざまな運転状況をシミュレーションする。現在Lyftはカリフォルニア州コンコルドにあるサードパーティー製の試験施設、GoMentum Stationを利用しているが、新しい施設はこれを置き換えるのではなく、補完することになる。

一方Lyftは、社員による自動運転サービスの利用拡大も続けている。2019年に同社の社員向け自動運転経路は3倍に増えており、今後も「急速に」カバー地域を増やしていくと語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

月額約2200円のLyft Pinkが登場、乗車料15%割引や優先的な空港送迎を利用可能

昨年LyftがAll-Accessプランを発表したとき、多くの人が月額299ドル(約3万3000円)という高額な料金に驚いた。現在、Lyftはこのプランを廃止し、わずか月額19.99ドル(約2200円)のLyft Pinkに置き換える予定だ。その内容は異なるが、この価格はLyftと乗客の両方にとってメリットとなるだろう。

Lyft Pinkではすべての乗車が15%割引され、月に3回無料で自転車またはスクーターに乗車できる。さらに、優先的な空港送迎、サプライズオファーとアップグレード、柔軟なキャンセルポリシー、紛失物の取り扱い手数料の免除、その他のパートナーシップ特典が付属する。

All-Accessプランは異なるアプローチを採用しており、最高15ドル(約1600円)までの距離なら月に30回の無料乗車を提供していた。All-Accessに登録していた人は、Lyft Pinkの登録特典をすぐに受けられる。

一方、Uberもいくつかの月額プランを提供している。Eats Passでは無制限でUber Eatsの配達が利用でき、Uber Passは割引かつ値上げなしでの乗車、無料でのUber Eatsでの配達、無料での自転車やスクーターへの乗車が利用できる。Uber Passの価格は月額24.99ドル(約2700円)だ。

Lyftは米国時間10月29日から登録希望者リストへの登録を開始しており、今年中に米国中で利用できるようになるまでメンバーシップを展開する予定だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

「ギグワーカーは労働者」とする法案にカリフォルニア州知事が署名

米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は「ギグワーカー」を守るための法案「AB-5」に署名した。AB-5は最近カリフォルニア州下院および上院を通過した。

「本日、我々は現状維持を破壊し、中産階級を再構築して労働者の未来を再建するための大胆な一歩を踏み出した」と同法案を起草したロレーナ・ゴンザレス議員が声明に書いた。「世界最強水準の経済圏として、カリフォルニアは他の州や国の規範となるべく労働者保護の世界標準を設定しようとしている」。

AB-5は、ギグエコノミーの労働者が最低賃金や労災補償などの給付を受けられるように、雇用者がABCテストを適用することを義務付けている。最初に同法案が出されたのは2018年12月で、Dynamex Operations West対ロサンゼルス最高裁判所の裁定を成文化することを目的としていた。その判例では、法廷がABCテストを適用し、Dynamexが労働者を個人契約者であると誤って分類していたと判定した。

そのABCテストによると、ある労働者を独立自営業者として合法的に分類するためには、労働者が雇用者の管理や指示の支配下になく、雇用者の事業範囲外で働き、定期的に他の独立した業務や類似する事業に従事していることを証明する必要がある。

「カリフォルニアには賃金保証や保険と柔軟性のバランスのとれた思慮深い解決を望む大多数のライドシェアリングドライバーを支援する可能性がまだある、という点でニューサム知事にわれわれは同意する」とLyftの広報担当者であるAdrian Durbin[エイドリアン・ダービン)氏がTechCrunch向けの声明で語った。「我々は知事のリーダーシップの下で歴史的合意に達することができると信じている。しかし必要であれば、ドライバーと乗客の望む自由と権利を守るためにこの問題を州民投票にかける準備がある」。

先週Uberは、ドライバーを個人事業主として扱うためにはどんなことでもする、という意思を表明した。

「我々は引き続き妥協による合意を主張する」とUberの法務責任者、Tony West(トニー・ウェスト)氏が先週の電話会見で語った。

先週Uberが説明したように、同社は最低賃金を保証し、引き継ぎ可能な年金を与えるとともにドライバーが「団結して発言する」ことを可能にする枠組みを作ろうとしている。

さらにウェスト氏は、2020年の州民投票の基礎づくりのための法的、政治的な方法も引き続き追究していくと語った。UberとLyftは、6000万ドルの共同プロジェクトを先月発表しており、Uberはさらに投資を増やすことも辞さないと同氏はコメントしている。

「これは我々の第一選択肢ではない」とウェスト氏は言った。「それと同時に我々は、あらゆる選択肢と代替案を検討して21世紀経済にふさわしい枠組みを推進していかなくてはならないが、我々はそのための枠組みをすでに持っていると確信している」

Uberをはじめとするギグエコノミー企業の反対にもかかわらず、同法は2020年1月1日に施行される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Uberの第2四半期は5500億円超の赤字、収入も予測に届かず

米国時間8月8日、Uberは4月から6月にかけての四半期決算を発表した。株式を上場してから2回目の四半期決算報告だが、31.6億ドル(約3343億円)の収入に対して52億ドル(約5500億円)の損失を計上した。

Uber(NYSE: UBER)の株価は、決算発表直前には9%アップして42.98ドルで引け、45ドルという上場時の目標価格にかなり近づいた。しかし第2四半期の巨額の赤字が発表されると時間外取引で11%急落している。

52億ドルの純損失というのはUberの四半期赤字額の新記録だ。収入は対前年同期比で14%しかアップしていない。これが成長の遅さという懸念を再燃させている。Uberでは第2四半期の損失の大部分は上場にともなう株式による報酬支払によるものと説明している。4月の上場に際し社員報酬を株式で支払ったことが原因だという。しかし報酬分を別にしても同社は13億ドルの損失を出しており、第1四半期の損失より30%アップしている。

アナリストは1株あたり3.12ドルの損失と予想していたが、発表は4.72ドルとこれを大きく上回った。 CNBCによれば、アナリストは収入を33.6億ドルと予測していた。これも実際の額は2億ドル少なかった。

Uberの最高財務責任者であるNelson Chai(ネルソン・チャイ)氏は四半期発表の文書中で「我々は引き続き全力で成長に向けて投資していくが、 同時に成長の健全性も追求する。今四半期、我々はこの方向に向けて大きく前進することができた」と述べている。

Uberは4月の上場以後、波乱の道を歩んできた。ビジネスモデルを確立できないため株価は低迷し、同社は経費節減と効率化のために1200人のマーケティング部門の人員の3分の1にあたる400人のレイオフ実施せざるを得なかった。

Uberの赤字が累積していく中、米国における強力なライバルのLyftが四半期決算を発表、 8億6700万ドル(約917億円)の収入に対して6億4400万ドル(約680億円)の純損を計上した。収入は昨年の第2四半期の 5億500万ドルから大きくアップし、アナリストの予想を超えた。昨年動機の純損は1億7900万ドルだったのでこちらも大幅に拡大している。決算発表後、Lyftは3%のアップの62ドルで引けた。しかし同社が「上場にともなうインサイダーの株式売買禁止は1月以上早く解除される」というニュースを発表した後、時間外取引で値を下げた。

UberによればUber EatsのMAPC(月間アクティブ・プラットフォーム・クライアント)数は前年同期比で140%成長したという。実数ではUberを利用するレストランの実数は32万店舗となった。収益については、72%増加して5億9500万ドル(約630億円)に達した。

Uberの2019年Q2の収益報告書はこちらで確認できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Lyftのドックレス電動自転車シェアリングが紆余曲折を経てサンフランシスコにやってきた

テック企業が自治体を告訴するとき、テック企業の流行り廃りが早いことを考慮しても、解決をみるのは稀だ。たとえ一時的なものでもだ。Lyftは6月初めに、サンフランシスコ市がLyftに与えるはずだった自転車シェアリングプログラム展開の独占的な権利の10年契約を反故にしたとして市を訴えた。

そして今、サンフランシスコ市はLyftにドックレスの電動自転車を展開する暫定的な許可を与え、他のオペレーターへの許可は控えている。Lyftは公式には7月19日に展開を開始した。

「新しい電動自転車をサンフランシスコの利用者と共有できることに興奮している」とLyftのマイクロモビリティポリシーの責任者であるCaroline Samponaro(キャロライン・サムポナーロ)氏は声明文で語った。「我々は今日から自転車の提供を開始する。SFMTAの許可を辛抱強く待っていたライダーに感謝したい」。

訴訟では、Lyftは仮の差し止めや、市がドックレス自転車シェアリングレンタルの操業許可を発行するのを阻止する保全処分を模索した。裁判所がLyftの保全処分の求めを却下した一方で、一時的にサンフランシスコ市交通局がドックレスの許可をLyft以外の事業者に発行するのを差し止めることを認めた。ただし、Lyftに最初に申し込みをするチャンスを与えてはいない。

サンフランシスコ市交通局によると、「Right of First Offer(第三者に優先して申し込みができる権利)」と呼ばれる全体的なプロセスは数カ月を要する。だからこそLyftに、かつてFord GoBikeとして知られていたステーションベースのサービスを通じて提供されていた従来の自転車に加えてドックレスでハイブリッドの電動バイク最大1900台を展開する暫定的な許可を出すことに決めた。

「これらの新しい自転車は、Lyftが4月に電動バイクを除去してからBay Wheelsが直面している利用可能な自転車がないという深刻な問題を解決することにつながる」とサンフランシスコ市交通局はブログ投稿に書いている。「必然的に暫定許可は将来の拡大の可能性に向けてLyftと交渉する中で従来のシステムを機能的にすることになる」。

訴訟は、サンフランシスコ市がステーションなしの自転車を展開する許可を模索する事業者の申し込みをさらに受けるかもしれない、と発表したことに端を発している。しかしながらサンフランシスコ市は、契約はドックレスの自転車シェアに適用されるのではなく、ステーション型の自転車シェアのみに適用されると言っている。結局、裁判官は「合意はドック型・ステーション型とステーションなし・ドックレス自転車の相違点を明らかにしていない。それゆえに原告であるLyftは契約期間中は、ステーション型だろうがステーションレスだろうが『従来の』自転車を無条件に展開できる」としてLyftの側に立った。

裁判はまだ続行中である一方で、サンフランシスコ市交通局はより確かなサービスを確保しようと、最大500台のステーションレス自転車を展開するJUMPの許可を延長した。

TechCrunchはUber/JUMPにコメントを求めていて、反応があり次第アップデートする。

イメージクレジット: TC/MRD

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(翻訳:Mizoguchi)

Waymoが自動運転車でのLyft客ピックアップを開始

自動運転開発企業のWaymoが、ごく少数の車両を使ってフェニックスのテストゾーンでLyft客のピックアップを開始したとCNBCが報じた。これを利用するには、乗車をリクエストするLyftユーザーは、指定されている自動運転のテストゾーンであるフェニックスのエリア内で乗降しなければならない。

このトライアルに使用されているWaymoの車両は10台以下で、Waymoはゆくゆくは計10台以上にする計画だが、当面はまだだ。これは、このオプションを利用すると見込まれる人がそれほど多くはないことを意味する。しかし、利用を選択すれば、Waymoのバン(セーフティードライバーが乗車する)か、従来のLyft車両かを選べるようになる。

WaymoLyft5月に提携を発表しているが、WaymoはLyftとの提携と並行して、自動運転車による自前の配車サービスの展開も継続するつもりだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

電動スクーター戦争は続く、Lyftが新スクーターを相次ぎ投入

Lyftは、サンフランシスコ・ベイエリア向けの車輪がピンク色をした電動バイクを公開したのに続き、同じものをコロラド州デンバーにも導入しようとしている。Lyftによると、これらのスクーターはより頑丈に作られていて、よりパワフルなバッテリーとハンドブレーキを搭載しているとのことだ。

しかし一見、同社の最初の電動バイクより特段頑丈で持ちが良いようには見えない。だがLyftはこれらのスクーターは折り畳むことができず、そして以前よりも重くなって安定性が増し、航空機グレードのアルミで作られているとしている。このスクーターはSegway Ninebotとの提携でつくられていて、両社は今年1月にModel Maxを発表していた。

電動スクーターシェアリングのサービスではスクーターの摩耗が大きな問題、という認識のもとにModel Maxはデザインされた。Model Maxはより頑丈で乗り心地がよく、バッテリーフル充電時の航続距離は以前15マイルだったのが37.5マイルになるなど運用効率も高いようだ。

またデコボコ路面の対策として、Model Maxでは従来の8インチのかわりに10インチの空気式タイヤを前輪と後輪に採用している。そしてベースボードも広くなっている。

「この新しいモデルでLyftはライダー体験を次のレベルにもっていく」とLyftの自転車・スクーター・歩行者政策の責任者Caroline Samponaro氏は発表文で述べている。「初めてスクーターに我々のシンボルカラーであるピンク色の車輪を搭載した。個人所有の車のためではなく人のための町、というLyftの将来のビジョンでは間違いなくスクーターが中心にくる」。

気づいている人もいるだろうが、電動スクーターシェアの業界では現在さまざまな動きがみられる。今週初め、BirdはScootの買収を認めた。Scootはサンフランシスコでのサービス提供が許可されている。

ワシントンD.C.で開かれたUber Elevate Summitで、Uberは最新の電動スクーターを発表した。非公開企業V2との提携のもとに作られたJUMP電動スクーターは大きなフレームとハンドブレーキでより頑丈に、そして安全になっている。

D.C.にいる間、私はJUMPやSpin、Bird、そしてLyftなどいくつかのスクーターに乗った。JUMPのスクーターは他のスクーターよりもデコボコ道で乗りやすく、LyftのV1 は乗っていて楽しかった。しかし、バッテリー切れだったり予約済みだったりするスクーター、それから修理の必要があるスクーターや加速に欠陥があったり急に加速したりするスクーターなど、電動スクーターのシェアリングについていくぶん冷めた気持ちになったのは否めない。

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(翻訳・Mizoguchi)

Lyftのアプリで車に乗ると自分の性に合った人称代名詞を使ってもらえる

6月に行われるLGBTQ Pride Monthに先駆けて、ライドシェアサービスのLyftが、そのユーザーアプリに性的に中立な人称代名詞を加えた。乗客は、以下から選んで設定できる。

  • They/them/theirs
  • She/her/hers
  • He/him/his
  • My pronoun isn’t listed(該当する代名詞がない)
  • Prefer not to say(言いたくない)

ドライバーには乗客の好みの代名詞が見えるが、ドライバーの代名詞は共有されない。一度指定するとその後はずっと、その人の好みの代名詞が常に使われる。

これによって、自分に合った代名詞をシェアするスペースが作られ、その習慣が日常化する。LyftはNational Center for Transgender Equality(全米トランスジェンダー平等センター)とパートナーして、自分の名前を変えたいと願っているドライバーの支援も行っている。

画像クレジット: Carl Juste/Miami Herald/TNS via Getty Images/Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Lyft、乗客が身の危険を知らせる緊急通報ボタン導入へ

配車サービスは便利な移動手段として、アメリカを含む多くの国では、もはや市民の生活の一部となっている。だが、3月には手配したUberと勘違いし他の車に乗車した女子大生が誘拐され殺害される事件が起きるなどし、安全面での懸念は残る。ドライバーによる乗客への性的暴行や、乗客によるドライバーへの攻撃などに関する報道も多い。

そのような中、配車サービス大手のLyftは米国時間5月21日、乗客向けLyftアプリ内に911通報する機能が追加されると発表した。乗客はこの機能を数週間以内に使用することができるようになる。ドライバー用の緊急通報ボタンは既に導入済みだ。なお、競合のUberは2018年より同様の機能をドライバーおよび乗客に提供している。

Lyftは同日、緊急通報ボタン以外にも、乗客が車両のナンバープレートを確認しやすくするため、アプリのデザインを更新すると併せて発表している。従来よりもナンバープレートが大きく表示され、下にはナンバープレートの確認を促す警告文が現れるようになる。

Lyftはドライバーへの継続的なバックグラウンドチェックを実施するなどし、安全面を強化すると4月に発表していた。だが、これに関しても、2018年より同様の取り組みを実施しているUberに先を越されている。

Uberが空港での待ち時間短縮のためにPIN方式を導入

Uberは新たなPIN(暗証番号)方式をオレゴン州のポートランド国際空港で導入する。6桁のワンタイムPINを利用者に渡すことで乗車までの時間を短縮し混雑を緩和する狙いだ。

PIN(Personal Identification Number)機能は、米国時間5月13日にポートランド空港でスタートする。同空港ではピーク時に400回近くUberが利用されている。なお、ライバルのLyftも同様の仕組みをポートランド空港で同日から始める。Lyftの方式は4桁のコードを使用する。

Uberは2016年にPIN照合ソリューションを開発し、大規模、高密度なイベント会場で利用してきた。限られた場所に数千人が集まる可能性のある状況だ。これまでに世界60カ所以上のイベントで使用されており、ケンタッキーダービーやオーストラリアのF-1イベントなどでも採用したとUberは言っている。

Uberは、交通量が多くライドシェアリングへの需要が高まる空港でこの機能を使うことを考えた。同社のシアトル拠点の空港チームが準備を進め、まずインドのバンガロール空港でテストを行った。ポートランドは米国で初めてパイロットテストに参加する空港になる。

PIN方式の仕組み

乗客はUberXを予約したら、専用のピックアップゾーンに向かう。アプリにはPIN機能の仕組みを簡単に説明する画面が表示される。その後、乗客に6桁の暗証番号が発行され、最初にやってきたドライバーにそれを見せる。

一方空港で客待ちの機会を与えられたドライバーは、ピックアップゾーンに行って客待ちの行列に並ぶ(ドライバーはすぐに向かえない時は4分間のスヌーズタイムを選ぶことができる)。

乗客が受け取ったPINを見せるとドライバーはアプリに数字を打ち込む。これだけで通常の賃走が開始されるが、Uberは標準の確認手続きを行ってから乗車を確定することを乗客に推奨している。

Lyftのコードシステムも実質的に同じだ。Lyftの乗客は、アプリの指示に従ってドライバーが待機している指定場所の行列に並ぶ。乗車をリクエストした乗客には4桁のコードが渡される。行列の先頭に来たらコードをドライバーに見せる。ドライバーがコードを打ち込み両者がマッチングされる。その時点でドライバーは行き先を含め必要な乗客情報を見ることができるとLyftは言っている。

次の行動は?

Uberはポートランドでのテストが成功すれば他の空港にもPIN方式を拡大するに違いない。

「我々はこの分野にかなり大きく投資してきた」とUberのプロダクトマネージャーであるSondra Batbold氏は、Uberが空港チームを結成したことについてを本誌に説明した。「世界中の空港でこれまでにない成長が見られれていることを考えると、空港と緊密に作業していくことはUberにとって重要な戦略的提携だ」。

言い換えれば、Uberは空港に大きなチャンスを見出しているということだ。ただし、これはUberがあらゆる空港でPIN方式を導入するという意味ではないとBatbold氏は言った。場所によっては、待機場所や車両台数の制約のために既存のピックアップ方式の方が効率がいいこともあるのだろう。

【原注】Lyftが同日に同じポートランド空港でコード方式を開始したことを追記した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

UberがIPO価格を約5000円に設定、調達目標は8900億円

Uberは新規株式公開を1株当たり45ドル(約5000円)で行うとNew York Timesが報じた。調達目標額は81億ドル(約8900億円)になる。

価格はUberの計画していた価格幅の下限で、時価総額は824億ドル(約9兆円)になる。Uberは米国時間5月9日午後にプレスリリースで価格を正式発表した。

価格発表の前日、全世界でドライバーのストライキが行われ、サンフランシスコではドライバーが本社前に集まって抗議した

Uberは先月IPO申請し、2018年の売上112.7億ドル、純利益9.97億ドル、および調整後EBITDA損失18.5億ドルを報告した。ただし、Uberはすでに会計を公表していたためこれらの数字は知られていた。

Uberの会計報告を見たのはこれが初めてではない。過去数年間、Uberはこれらの数字を積極的に公表してきた。非上場企業として最後の決算は2月に行われ、Uberは2018年Q4の売上30億ドル、および営業損失の悪化を報告した。

ライドシェア事業に限ると、Uberの売上は2016年の35億ドルから2018年は92億ドルに増え、ブッキング総額(総取扱高)は415億ドルだった。

ライバルのLyftは3月にS-1書類を提出し、2018年の10億ドル近い損失および売上21億ドルを報告した。ブッキング総額は81億ドル、述べ乗客数3070万人、ドライバー数190万人だった。その1週間後、LyftはIPO価格を62~68ドルに設定し、21億ドルの調達を見込んだ。Nasdaqでデビューして以来、Lyftの株価は初日に10%近く高騰した後、苦戦を続けている。現在LyftはIPO価格の約20%安で取引されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WaymoとLyftが自動運転タクシーで提携

WaymoはLyftと提携し、アリゾナ州フェニックスにて自動運転車両を配車サービスに導入し、商業ロボットタクシーサービスを推し進めることになる。

WaymoでCEOを務めるJohn Krafcik氏によれば、同社は数カ月のうちにLyftのプラットフォームに10台の自動運転車両を導入する。Waymoの車両が導入されれば、地域のLyftユーザーはアプリから直接Waymoを選択することができる。

Krafcik氏は米国時間5月7日に投稿されたブログ記事にて、「この提携の第一歩は、LyftユーザーにWaymo車両を紹介し、多くの人に初めての自動運転車両を体験してもらうことだ」と綴っている。

両社の提携の詳細は明かされていないが、これはLyftと自動車サプライヤーかつ自動運転ソフトウェアを開発している米Aptivとの提携と似ているようだ。両社の提携のもと、ラスベガスにてLyftのプラットフォームにAptivの自動運転車両が導入されている。2019年4月時点で、同地域ではLyftのアプリから4万回以上の有料での自動走行サービスが実施された。

Waymoはここ数カ月、フェニックスにおける自動走行車両の配車サービスを強化している。4月には配車サービスが開始され、同時に「Waymo One」アプリをGoogle Payストアで提供することでより広く利用できるようになった。

Alphabet傘下の企業としてスピンアウトしたWaymoは、昨年12月にフェニックスにてWaymo Oneをローンチした。自動走行車両によるWaymo Oneとそのアプリは、以前はフェニックス地域の初期プログラム参加者のみが利用でき、テスト済みの一般市民による自動走行ミニバンでのサービスが予定されていた。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Lyftの上場後初のQ1決算は1254億円の損失

上場企業となって初の決算で、Lyft(Nasdaq:LYFT)は収益化に向けた進歩を示せなかった。

3月のIPOで20億ドルを調達したLyftの第1四半期決算の売上高は7億7600万ドル(約854億円)で、11億4000万ドル(約1254億円)の損失を計上した。この損失には株式による報酬と給与税の8億9400万ドルが含まれる。売上高は市場予測7億4000万ドルを上回った一方で、損失額はIPO関連の費用のために膨らんだ。

「公開企業として1年目という大事な年の第1四半期は力強いものになった」とLyftの共同創業者でCEOのLogan Green氏は声明文で述べた。「業績は我々のネットワークとマルチモダルのプラットフォームに対する需要の増加に支えられていて、アクティブな乗客数は対前年同期比で46%増え、売上高は95%増えた。交通分野は経済における最大部門の1つであり、個人による車所有からサービスとしての輸送へのシフトはまだ初期段階にある」。

Lyftは、修正後の純損失は2018年の第1四半期が2億2840万ドルだったが、今期は2億1150万ドルだったと述べた。また同社は今年の第2四半期の売上高は8億ドル超、修正後のEBITDA損失は2億7000万〜2億8000万ドルと予想している。通年では総売上高はおおよそ33億ドル、修正後のEBITDA損失は12億ドルを見込んでいる。

Lyftは、PinterestやZoom、そして間もなく加わるUber(前々から言われていたニューヨーク証券取引所でのデビューを今週後半に果たす)などを含む、2019年に株式公開するベンチャー支援のユニコーン群の1社だった。鮮烈なIPOデビューだったにもかかわらず、Lyftの株価はNasdaq上場以来低迷している。上場初日は、IPO価格の74ドルを上回る87ドルをつけた。しかし、IPO後の数週間は60ドル前後で取引され、火曜日は2%下落し59.41ドルで取引を終えた。

Lyftはこれまでに黒字化を達成しておらず、創業者のJohn Zimmer氏とGreen氏はマルチモダルなサービスの拡大、そしてゆくゆくは北米外でのサービス提供など、今後数年間に社の成長のために投資する方針を明らかにしている。

「今後はコミュニティへのサービス提供と、株主への還元で大きな機会がある」とLyftの共同創業者は同社のIPO趣意書に書いている。「我々はコミュニティと株主に貢献する責任を真剣に受け止めている。それを行動と結果で示すことを楽しみにしている。もし我々が世界一の運河や鉄道、高速インフラを構築していると説明すれば、時間がかかることを理解するだろう。同じように、今後の展開は引き続き長期的な考え方、フォーカス、実行を要する」。

Lyftの赤字続きのこれまでを考えた時、アナリストは売上高、アクティブな乗客数、乗客1人あたりの売上に目を光らせることになる。決算報告によると、Lyftの乗客1人あたりの売上は前年同期比34%増の37.86ドルで、アクティブな乗客数は50%近く増え2050万だった。

今回の決算報告の発表はUberのNYSE(ニューヨーク証券取引所)デビューの3日前というタイミングとなった。Uberは1株あたり44ドル〜50ドルと設定していて、もし最も高い価格となった場合、時価総額は900億ドルほどとなる。1億8000万の普通株を売り出し、UberはLyftがIPOで調達した額の4倍にあたる79億ドル〜90億ドルを調達する計画だ。

Lyftの株価の動向をみると、投資家がUberの株式公開に積極的になるのを躊躇するのはありえることだ。ウォールストリートジャーナルは、Lyftの株価の暴落を引用しながら、Uberの幹部が落とし穴を避けようとIPOを前に目標を下げたとしている。

「LyftとUberは米国で熾烈な戦いを展開しているため、Lyftの初の決算はUberの展望についてのヒントとなる」とGoodwater Capitalの最高業務責任者Eric Kim氏はTechCrunchに対し語った。「同時に、LyftとUberはそれぞれ差別化を図ってきた。例えば、Uberは4カ月にわたる会費払い戻しで顧客あたりの利益の数字を上げてきた」。

株式公開後初の決算発表に加え、LyftはAlphabet傘下企業で自動運転車両を展開するWaymoとのパートナーシップも発表した。この新たな提携の一環としてWaymoはフェニックスエリアで今後数カ月にわたってLyftのサービスとして自動運転車10台を走らせる。

LyftがAlphabetに支援されることになるこの提携は、Uberにとって小さな平手打ちのようなものとなる。

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(翻訳:Mizoguchi)

UberのIPOを控えUberとLyftのドライバーがストライキを計画

Uberは5月10日金曜日までに上場することが予定されているが、この配車サービスのドライバーたちは水曜日(米国時間5月8日)にストライキを計画している。ニューヨークタクシー労働組合(NYTWA)は米国拠点のドライバーたちに、ロンドンのドライバーたちとの団結と、5月8日午前7〜9時にUberとLyftからログオフするよう呼びかけている。

「IPOの申請では、Uberは賃金を抑制してインセンティブを廃止する計画で、ドライバーの労働条件は悪化するだけだ」とNYTWAメンバーのSonam Lama氏は発表文で述べた。「我々は賃金が最低水準のままであってほしくない。Uberには投資家ではなく我々ドライバーに向き合ってほしい。ギグエコノミーは人権を無視して労働者から搾取しているだけだ。これをやめさせなければならない。Uberはギグエコノミーの中で最悪だ」。

サンフランシスコでは、ドライバーは12時間のアプリボイコットに続き、Uberの本部で抗議活動を行う。TechCrunchへのコメントの中でUberの広報はドライバーが同社のサービスの基本だ、と述べている。

「ドライバーは我々のサービスの中心にある。彼らなしに成功はありえない。何千人もの人が毎日、乗車中そして乗車していないときのUberでの体験をより良くするために取り組んでいる」とUberの広報は述べた。「これまでに導入した、一貫した収入、手厚い保険、そしてドライバーやその家族向けの4年制大学の学位取得のための全学費提供以外にも、我々は今後もドライバーの待遇改善に取り組む」。先月Lyftが上場した時、Gig Workers Risingを組織するShona Clarkson氏はTechCrunchに対し「悲しい日だ」と話した。

「Lyftが巨額を儲けている一方で、ドライバーが住む場所に不安を抱えていたり、家賃や医療費を払えるかどうか覚束なかったりするのを見るのはしのびない」とClarkson氏は語った。

これに反応するかのように、Lyftのドライバーはサンフランシスコとサンディエゴでストライキを行なった。一部のドライバーは従業員になることを希望し、また別のドライバーは独立した請負労働者でもよしとする一方で、いずれのドライバーも賃金のアップや、賃金・チップ・運賃の内訳・マイレージレート・福利厚生・発言権などをめぐって透明性のある制度を求めることで団結している、とClarkson氏は話した。

「Lyftのドライバーの時間給は過去2年で増えた。彼らはLyftのプラットフォームで100億ドル超を稼いできた」とLyftの広報はTechCrunchに対し述べた。75%以上のドライバーが、副業として運転している時間は週に10時間以下だ。平均してLyftのドライバーは1時間あたり20ドル超を稼いでいる。臨時収入を得られることは多くの人にとって意味があり、我々はドライバーコミュニティに提供する労働環境がよいものになるよう絶えず改善を続けている」。

IPOの一環として、UberとLyftは一部のドライバーにボーナスを支給した。しかしエグゼクティブたちが手にするものに比べると見劣りする。たとえば、Lyftは一部のドライバーに一度限りのボーナス1万ドルを支給した。同様に、Uberは最大4万ドルのボーナスを一部のドライバーに支給した。

「IPO前にLyftからボーナスをもらった、私が知っているドライバーはひどく侮辱され怒っていた。2社ともドライバーを大切に扱っていると大々的なPRをしているにすぎない」とClarkson氏は語った。

UberのIPO価格目標は1株あたり44〜50ドルで、時価総額840億ドルを想定している。Lyftは21億ドルの調達を目指してIPO価格を62〜68ドルとした。Nasdaqでのデビュー以来、Lyftの株価は初日に10%近く上昇したが、その後は低迷し、直近では1株あたり60ドル前後で取引されている。

イメージクレジット: Spencer Platt

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(翻訳:Mizoguchi)

Lyftが空港での客待ち改善に「タクシー行列」を復活

ライドシェアリング会社と空港の間には、常に難しい関係がある。UberやLyftに乗ろうとする客は、駐車場歩き、間に合わせの掲示に従ってどこかの乗車位置を探さなくてはならない。一方そこには慌ただしい空港で客の到着を待つ車があふれている。

Lyftは、乗客とドライバーを引き合わせる新しい方法をサンディエゴ空港で試行している。これはLyftの行列だが、相乗りサービスではなく実質的にはタクシーの待ち行列だ。

決められたドライバーを探す代わりに、Lyftを利用しようとする乗客は、空港の物理的な待ち行列に並びドライバーとリアルタイムでマッチングされる。行列の先頭にきたらドライバーに4桁の数字を見せれば、乗客とドライバーがマッチングされてすべてが動き出す。

ありとあらゆる新しいことを試してきた会社が、昔のやり方に落ち着くのはちょっとおかしいが、実際これは誰もが同じ場所から乗ろうとするレアなケースであり、複数の場所でピックアップすればすべてが遅くなり、遅刻したり場所を間違える乗客を待つLyftドライバーが立ち往生するなど、交通整理が困難になる。

これに、タクシー会社がLyftとUberに楽をさせないために空港に圧力をかけ、ピックアップ場所を遠くに追いやってきた事実を考え合わせると、関係者全員が楽できるうまい方法かもしれない。

これはライドシェアリング利用者にとって普段とは少し違うやり方なので、Lyftはサンディエゴ空港第2ターミナルに社員を派遣して乗客を待機場所まで連れて行く予定だ。スタートは5月半ばなので、果たしてこれがうまくいくか、他の空港にも適用されるのかはまだ判断できない。しかし、LyftとUberには、みんなが楽になる方法を発見してくれることを期待したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

上場後の暴落で憂鬱な月曜日を迎えたLyft

米国時間4月1日、投資家たちは赤色のメガネ(とピンク色の付け髭)を外し、金曜日(3月29日)の鮮烈なデビュー後初めて新鮮な目でLyftの株価を見た。そして彼らが見たものは、(同社の終値から判断するに)必ずしも見たかったものではなかったようだ。

Lyftの株価は、かなり憂鬱な月曜日に見舞われ、NASDAQ証券取引所での終値は9.28ドル(11.85%)安だった。ひとたびピンクの紙吹雪が床の上から掃き出されると、アナリストや投資家たちはユニコーンとして上場デビューを果たした数少ない会社の1つである同社について前とは違う話をしていた。

暴落の一因は、Guggenheim PartnersのアナリストであるJake Fuller氏のレポートに、ライドシェアリング会社の黒字化への道について懐疑的な意見が書かれていたことだ。Lyftの財務状況は常に厳しかった。そのことは上場前に証券取引委員会に財務諸表が提出されたときから明白だった。

当時TechCrunchはこう書いている。「提出書類によると、Lyftは2018年に売上22億ドルを記録し、2017年の10億ドルを2倍以上に増やした。一方、損失は目に見えて増え続けている。本年度同社は売上22億ドルに対して純損失9.11億ドル、2017年は売上10億ドル、損失6.88億ドルだった」。

Fuller氏の分析は、Lytfの黒字化への道が同社にとって極めて実現が難しいいくつかの手順に依存していることをわかりやすく説明したものだ。

「我々は、Lyftには黒字化に向けて4つの方法があると見ている。ドライバーへの支払いを減らす、インセンティブをなくす、保険料を削減する、あるいは自動運転車に切り替える」とFuller氏がMarketWatchの記事で語った。「最初の2つは競争の激しい分野では困難であり、3番目はそれ自体効果が十分ではなく、4番目はまだ10年早いと言わざるを得ない」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Lyftの上場初日株価は9%アップで引ける

米国時間3月29日に有力配車サービスのLyftがNASDAQに上場した。これを祝って天井からピンクの紙吹雪が共同ファウンダー、Logan Green氏とJohn Zimmer氏の上に舞い落ちた。公募売出価格設定は上出来だったようで、Lyftが設定した1株72ドルを21%も上回る$87.24ドルで初値がついた。初終値は若干下げて78.29ドルとなった。

Lyftは上場の直前、木曜日に23億ドルの資金を調達していた。今回の上場でLyftの時価総額は240億ドル前後となった。 公開前の会社評価額は151億ドルだったので上場で約1.6倍にアップしたことになる。株価売上高倍率は11倍だ。

Lyftの共同ファウンダーはBloomberg TVで国際展開、自動運転車、新しい自動車の所有形態、自動車保険などを含めて会社の長期目標について語った。Green氏はEmily Chang記者に対してこう述べている。

我々のビジネスは極めて利益率の高いものになると確信している。1兆2000億ドルという巨大な自動車市場は1世代に一度という変革期を迎えている。自動車は所有するものからサービスを利用するものに変わりつつある。我々はこのトレンドの先頭にあって驚異的な前進を遂げている。

Green氏とJohn Zimmer誌の共同ファウンダー2人は、同社の最大の市場であるロサンゼルスを上場の舞台に選んだ。Zimmer氏はこう述べている。

我々はLyftのコミュニティー全体の利益となるような形で大きなビジネスを作り上げることができると実証したい。上場の鐘を鳴らしたとき、Lyftのドライバーもその喜びを分かちあった。Lyftは株式をボーナスとしてドライバーに分配しているからだ。

画像:Mario Tama / Staff / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Lyftが予定価格幅の最高額72ドルで株式公開

Lyft は米国時間3月28日午後、70~72ドルに予定されていた価格幅の最高額となる1株当たり72ドルで新規株式を公開し、20億ドル(約2216億円)以上を調達した。これによりLyftの完全希薄化市場価格は240億ドル(約2.6兆円)となった。

同社は米国時間3月29日午前にNASDAQ証券取引所にてデビューする予定で、ティッカーシンボルは「LYFT」。

ライドシェアリング会社の新規株式公開は史上初めてのことであり、サンフランシスコ拠点の同社に数十億ドルをつぎ込んできた個人取引投資家にとって記念すべき換金イベントとなった。Lyftは総額51億ドルを借入および株式で調達し、昨年には評価額が151億ドルに達した。

Lyftの特大IPOは、「サービスとしての輸送」をビジネスとする会社が上場すること以外にも、いくつかの理由で独特だ。Lyftの損失はプレIPO企業の中でも最大で、2018年は収益22億ドルに対して9.11億ドルの損失を計上した。一方その収益は、プレIPO企業としてGoogleとFacebookに次ぐ最大級だ。後者の事実がウォール街で人気を博し、価格決定を前にアナリストから「買い」の評価を得ていた。

Uberは次のITユニコーン、すなわち評価額10億ドルを超える会社であり、IPOのゲートをくぐることが予想されている。同社はニューヨーク証券取引所に上場する予定であり、史上最大級の期待を受けているIPOだ。同社は2018年Q4に収益30億ドル、純損失8.65億ドルを計上し、来月 IPO目論見書を提出すると報じられている。

次に控えているのがPinterestで、先週S-1上場申請書を提出し、ウォール街の投資家の支持を受けるであろう黒字化への道筋を示した。ビジュアル検索エンジンはNYSEでティッカーシンボル「PINS」として取引される予定。昨年の売上は7.559億ドルで、2017年の4.728億ドルから上昇した。一方同社の純損失は2017年の1.30億ドルから昨年は0.629億ドルへと縮小した。

2019年の株式公開を目指している他の有名スタートアップは、Slack、Zoom(稀な黒字プレIPOユニコーン)、そしてAirbnbにも可能性はある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

LyftがIPO価格を引き上げ2400億円超を調達へ

米国時間3月29日、に重要な新規株式公開(IPO)を控えているLyftが公募価格を引き上げた。

先週提出された修正版IPO目論見書で同社は、1株あたり62~68ドルで売り出すと言っていた。ウォール街の高い需要を追い風に(ロードショウの2日目には予定数量を超える購入希望があったと言われている)、Lyftは一般投資家への要求を増やすことを選んだ。

仮にLyftが1株当たり72ドルで3070万株を売ったとすると、22億ドル(約2420億円)以上を調達し初期評価額は200億ドル(約2.2兆円)以上になる。Lyftは2018年の個人取引投資家による6億ドルのシリーズ1ラウンドでは、評価額が151億ドルだった。

LyftはNASDAQに上場し、ティッカーシンボルは「LYFT」。

Lyftの2018年の実績は、ブッキング(ドライバー給与支払い前売上)が81億ドル、売上が21億ドルで、9.113億ドルの損失だった。同社は売上の増加に合わせて急速に損失を減らしていて、2016年には売上3.433億ドル、損失6.82億ドルだった。

S-1書類によると、Lyftの共同創業者で最高経営責任者を務めるLogan Green氏は発行済株式数の29.31%を、共同創業者で社長のJohn Zimmer氏は19.45%を保有する見込みだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ライドシェアのLyftが上場により2300億円超の調達狙う、銘柄コードはLYFT

ライドシェアサービスを提供するスタートアップのLyftは米国時間3月18日の朝、IPOに向けたロードショーを発表した。上場は2週間以内に行われる見通しだ。またNASDAQでの銘柄コードはLYFTで、仮条件は1株62〜68ドルを設定し3077万株の株式公開を予定。これにより、19億ドル〜21億ドル(約2100億円〜2300億円)の調達を目指すことになる。

資金調達に成功すれば、Lyftの時価総額は185億ドル(約2兆1000億円)に達する。なお、以前の報道では時価総額が230億ドル(約2兆6000億円)に達すると見積もられていた。これは、以前の資金調達時の評価額となる151億ドル(約1兆7000億円)からさらに上昇している。

またLyftは証券登録届出書にて、3538万5500株のすべてのクラスA株式を考慮した場合には、調達額は最大で24億621万4000ドル(約2700億円)に達するとしている。これは3077万株のクラスA通常株に、JPモルガンなどの引受人の461万5500株を足したものだ。

同じくライドシェアリングを提供するUberの時価総額は約1000億ドル(約11兆円)に達すると見積もられており、その株式公開も近いことが予測されている。ライドシェアリング企業が成長のために、どのようにして次のステージへと進むのかについて注目が集まっている。

Lyftの売上は急上昇しており、2018年には81億ドル(約9000億円)の予約および21億ドル(約2300億円)の売上を記録している。また利用者は3070万人で、ドライバー数は190万人だった。しかし利益は出ておらず、2018年の損失は9億1130万ドル(約1000億円)だった。損失額は売上の上昇とともに拡大しているが、その割合は大幅に縮小している。

Lyftによれば、IPO完了時にはCEOかつ創業者のLogan Green氏が29.31%の議決権を保持し、創業者かつ社長のJohn Zimmer氏は19.45%を握ることになる。

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(文/塚本直樹 Twitter