Googleマップの「パーソナル化されたおすすめ」がiOSにもやってくる

Googleマップのパーソナル化を進めたバージョンがiOSにやってくる。同社は今年のGoogle I/Oデベロッパーカンファレンスで、Googleマップユーザーが近くで何が起きているかを知り、地域店舗のイベントやセールの最新情報、観光地、レストランなどのパーソナル化されたおすすめを受け取るための新機能を披露した。このうちパーソナル化されたおすすめは、6月に提供されたAndroid版最新バージョンの”For You”[おすすめ]タブに追加された。

本日からこの機能がさらに広範囲に提供される。

Googleによると、”For You”タブはAndroid版では130カ国以上、iOS版でも40カ国以上に提供される。

このタブを開くと、最近できた店やユーザーが行ってみたいレストランからお気に入りの店のメニュー項目、Googleが考えるユーザー好みの店などがポップアップ表示される。これはユーザーのGoogleマップの利用状況から推論した好みや感覚、検索、フォローした店の種類などに基づいている。“For You”タブは旅行計画にも役立ち、出発前にお薦めの場所を教えてくれるとGoogleは言っている。

よりよいおすすめを受けるために、Googleマップで地元のお気に入りの店や、よく行く近所の場所をフォローすることで、将来のおすすめをパーソナル化することができる。

この機能はGoogleマップがFacebookに挑戦するための大改造の一環として、店舗がセールやイベントの最新情報を伝える場所になることを目指している。店舗は広告を通じて新規見込み顧客をターゲットすることでユーザーの「おすすめ」に載ることもできる。。

去る10月、Googleマップは店舗を追跡する “Follow” ボタンを提供し、先月には事業主向けの新アプリ “Google My Business”を公開して、Google上の企業プロフィールに載せるコンテンツの制作、公開を容易にした。

こうして様々なサービス——コンテンツ配信ツールやユーザーがそのコンテンツをフォローする機能——を提供することによって、Googleはそこで得られたヒントを元にパーソナル化されたお薦めができるようになる。

“For You”[おすすめ]タブは今日から新たな地域およびiOSで展開されるとGoogleは言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

音楽サービスは“個人化”ブーム、Google Play Musicが新譜紹介プレイリストNew Release Radioを開始

今や数が多くなった音楽ストリーミングサービスは、音楽をオンデマンドで提供するだけでは顧客の心をつかむことができなくなった。新曲を見つける機能が必要だし、リコメンデーションもしなければならない。プレイリストの選曲に人気がある点でSpotifyは確かに市場のリーダーだが、Apple MusicやGoogle Play Musicをはじめ、ライバルたちも負けてはいない。今週はそのGPMが、自分たちでキュレートしたミックス、New Release Radioの提供を開始した。GPMはそれについて、各リスナーの好みに合わせた選曲だ、と言っている。

この機能は4月に、Samsungとのグローバルなパートナーシップでテストされた。当時のGoogleは、Samsungのスマートフォンやタブレットの新機種の上ではGPMをデフォルトの音楽プレーヤーにするつもりだった。Samsung自身のMilk Musicの、アメリカにおける閉鎖を引き継いで。

GoogleはそれによってSamsungのユーザーからのフィードバックを集めることができ、その成果としてこのたび、Google Play Musicの全ユーザーにNew Release Radioを提供できることになった。

個人化されたミックスには、好きなアーチストの新曲を紹介する機能もある。というか、Googleが、こいつはこれが好きだと信じたアーチストのね。この、ラジオ放送の形をしているサービスは、機械学習の技術を利用して過去二週間のニューシングルやニューアルバムから曲を拾う。同社の発表によれば、その際、ユーザーのGPMでの視聴履歴や、もっと幅広い音楽の好みを参考にする。

このようにエンドユーザーの好みに合わせて音楽サービスを個人化する能力は、たしかに今日のストリーミング音楽の市場競争で優位に立つための重要な要素であり、とくにSpotifyが、その能力に秀でている。そのDiscover Weeklyプレイリストは、初期における強力な差別化要因となり、昨年の総リスナー数は4000万に達した。その後Spotifyはその勢いに乗って、ユーザーが好むと思われる新譜の提案、Release Radarなどの、個人化プロダクトを展開した。Radarは昨年の夏だったが、同じ年の秋には、お気に入り曲とリコメンデーションを組み合わせたDaily Mixが登場した。

Apple Musicもプレイリストの個人化には熱心で、“My New Music Mix”や“My Favorites Mix”などを立て続けにリリースし、いちばん最近では、チル(chill)系の曲だけを集めたプレイリストの提供を開始した。

GoogleのNew Release Radioは無料のラジオリスナーにも提供され、そのときそのときの新曲によって継続的にアップデートされていく、とGoogleは言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Amazon、パーソナライズされたおすすめ商品ショップ “My Mix” をスタート

Amazonはユーザーが買いたいであろう商品をすすめするパーソナライズドページを提供する新機能を密かにスタートした。”My Mix” と呼ばれるこの新機能は、Amazonが 昨年開設した商品閲覧サービスの”Interesting Finds”と連携している。Interesting FindsはAmazonの巨大なウェブサイトを横断して商品を見つけるPinterestライクな体験を提供する。

“Interesting Finds” は、かつて”Amazon Stream” と呼ばれていたサービスの発展形で、Amzonをユーザーが必要な商品や元々欲しかった商品を買うための場所ではなく、商品を見つけて買いたくなる場所にするための新しい試みだ。

商品カテゴリーは「女性」のように幅広いものや、「自転車」などの人気商品、「世紀半ば」と言ったニッチなものまでさまざまだ。そのほか「旅のぜいたく」「写真を楽しむ」「趣味の園芸」などのテーマに沿った商品を集めたミニショップもある。

ユーザーは個々の商品あるいはショップをお気に入りに登録して、後で “My Hearts”セクションで見ることができる。その場で商品の詳細をみて購入することもできる。

今回追加された “My Mix” 機能は、ユーザーのお気に入りに基づいて商品をおすすめする。”Interesting Finds” でたくさんの商品をいいね!すれば、Amazonがあなた好みの商品からなるショップを作ってくれる。

このおすすめは、Amzon.comのホームページに出てくる推奨商品よりよくできている。あちらは過去の購入と閲覧履歴に直接結びついたものだ ―― すでに買った商品を延々と出し続ける古びたおすすめになっている。”My Mix” のおすすめの方が…まあ、楽しい。

ページの説明によると、ユーザーがショップやInteresting Findsで新しい商品にいいね!(ハート)を付けると、”My Mix” ショップが自動的に更新される。ショップは1日に数回更新されるとAmazonは言っている。

パーソナライズされたおすすめを見た後も、スクロールして”Interesting Finds” の商品を見続けることができる。これはウェブでもモバイルでもエンドレスになっている ―― スクロールするたびに新しい商品が現われ永遠に続く。

“Interesting Finds” をしばらく使って以来、私のPinterestの使い方が影響を受けたことはたしかだ。今も装飾のヒントやネイルカラー、クラフトなどの「アイデア」全般にはPinterestを使っているが、実際の購入につながる商品探しについては、”Interesting Finds” に少しはまりつつある。

もちろん、”My Mix” のおすすめがいつもうまくいくとは限らない。私がすでにハートをつけたものや、類似の商品が出てくることもある。また、システムは過去の購入履歴を計算にいれていないようだ。たとえば私は、以前”Interesting Finds” で旅行用の化粧ポーチを見つけて購入したのだが、”My Mix”は、化粧ボーチをすすめ続けている。ありがとう、もう結構!

Amazonによると、”My Mix” では表示するものを決めるためにいくつかの情報源を利用している。

「メーカーや価格だけで選ぶことはなく、すべてはユーザーが以前ハートをつけたかどうかに基づいている。My Mixの商品は1日に数回更新されるので、気に入った商品はその場でいいね!しないと、次に来た時にはなくなっているかもしれない」と広報担当者は言っている。

“My Mix” にはまだ改善が必要だろうが、Amazonの”Interesting Finds” の推奨商品を、カテゴリー別に探さずにすばやく見渡すためには早くて便利なツールだ。

“Interesting Finds” は昨年6月にデスクトップに登場し、iPhoneは11月、Androidでは12月に公開された。”My Mix” 機能は今年5月に公開され、デスクトップ、iOSおよびAndroidで利用できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Oculus Video、Facebookの360度コンテンツをソーシャルに活用

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先月Zuckerbergは、FacebookがGear VRで360度ダイナミックストリーミングをサポートして新たな体験を提供すると発表した。このたび同社は、OculusのVRコンテンツをFacebookに直接統合してユーザーに提供する。

Oculusは今日(米国時間3/9)、Gear VR用Oculus Videoアプリに、新たなFacebookビデオタブを導入し、ユーザーのFacebookとOculusアカウントを結びつけて、VRコンテンツの没頭体験にパーソナル化情報 ― 誰をフォローしているかに基づく ― を取り入れることを発表した

Facebookの個人情報を統合することは、親子関係にある両社にとって大きな一歩であり、個々のVRユーザーのバーチャルリアリティー体験をカスタマイズすることによって、今後ソーシャルビデオがいっそう発展することは間違いない。

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この機能を使うと、ユーザーはVRコンテンツを閲覧するだけでなく、ヘッドセットを着けたままGear VRのビデオを直接Facebookでシェアすることができる。リアクション絵文字を使ったアクションも「数週間のうちに」可能になる。

今回の機能追加に先立ち、Oculusは既にVRのユーザー体験にソーシャル要素を加えることを見据え、友達と一緒にVR空間に飛び込める新機能を提供している。

果たしてモバイルVRが、Facebookにとって次に取り組むコンテンツ消費プラットフォームとなるかどうかは、まだ誰にもわからないが、同社がOculusプラットフォームを活用して、バーチャルリアリティーでのソーシャルな交流を拡大しようとしていることは確かだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Mapsの次の課題は個人化–“もっとおもしろい地図にしたい”

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Google MapsCrunchies 2012でベストモバイルアプリ賞を取ったばかりだが、授賞式の会場で、Google Mapsのモバイル担当ディレクターDaniel Grafを本誌のColleen Taylorがつかまえてインタビューした。Grafは、スクラッチからの〔==完全に新規の〕開発は彼とチームにとって他に例のないユニークな機会だった、と語った。そして彼は、Google Mapsの次のフロンティアは個人化(パーソナライゼーション)だ、と述べた。

Grafによると、Google Mapsに関しては2013年にやるべきことが山のようにある。“人が地図を使ってやれることは、もっとたくさんある。一度地図を見て、次にまた地図を見るとき、その二回は、同じ場所を同じ目的で見るかい? 見る場所が違えば、地図を見る目的も違うのではないかな”。

Googleはすでに、検索結果をかなり個人化している。だから地図の個人化は次のステップとして妥当だ。Google+でやってるような、レストランなどのお店を高輝度で表示するだけが、個人化ではないはずだ。

Grafは今年の仕事を詳しくは明かさなかったが、とくに前半が忙しいと言った。彼によれば今Googleは、ベーシックなユースケースがどれもダウンしているから、地図に関しても“もっとおもしろいこと”をしなければならない時期だ、という。

下のビデオが、そのインタビューだ:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))