Test IOのQAサービスに、開発ツールJiraからの直接アクセスが可能に

現代の「急げや急げ」アジャイル開発環境の中では、ソフトウェアの品質保証テストは控え目な場所に追いやられることもある。この不協和な状況に対してTest IOのようなオンデマンドテストスタートアップが参入してきている。開発者たちが有能なQAテスターたちに​​簡単にアクセスできるようにするサービスだ。

このたび同社は、Test IOサービスを、Atlassian Jira開発ワークフローツールに直接組み込む、新しいプラグインを発表した。このツールはAtlassian Marketplaceで入手できる。

インストールしたなら、開発者たちは単にJiraインターフェイスにあるTest IOボタンをクリックして、テストパラメータを選択し、ワークフローを開始するだけだ。するとサービスは、開発者が要求する必要な専門知識と機器を持つテスターを選定する。と、Test IOのCEOであるPhilip Sofferは説明した。

Sofferによれば、3万人の審査済みソフトウェアテスターからなるチームを擁していて、テスターたちは人間のスーパーバイザーによってある安定したテストレベルに達するまでクロスチェックを受けた者たちということだ。それぞれのテスターは、その品質、可用度、その他の要素によってランク付けされる。プログラマーが特定のスキルと機器を持っている人を問い合わせると、それらは要件に合致する、現在オンラインで対応可能な最も有能な人物にルーティングされる。2つ以上のスキルが必要な場合には、テストリクエストは同時に複数のテスタにルーティングされる可能性がある。ここでのアイデアは、実世界のテスト条件下で、可能な限り迅速かつ正確にQAを完了させることだ。

レビューが完了すると、問題を示すスクリーンショットとスクリーンカムムービーを添えたレポートが、問題のリストとともにプログラマーに直ちに送り返される。開発者は、レビューに関する質問があれば、インターフェースの中でテスターと直接コミュニケーションを取ることができる。

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写真:Test IO

Test IOの顧客の70%がJiraを使用していることを考えれば、同社がサービスにアクセスするためにできるだけシンプルにすることは理にかなっている。Jiraプラグインがない状況では、開発者はブラウザを開いてTest IO Webサイトにアクセスし、サインインし、テストパラメータを選択し、テストする材料をアップロードする必要がある。プラグインを使えば、そうしたものの多くは組み込みツールによって処理され、プログラマたちはテストのリクエストや結果のレビューを行うために、Jiraから離れる必要はない。

Test IOは2011年にベルリンで創業し、現在もそこにオフィスを構えているが、現在の本社はサンノゼに置かれている。Sofferによると、スタートアップは毎年収益をほぼ2倍に伸ばしており、2015年には500万ドルの資金を調達している

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(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: HERO IMAGES/GETTY IMAGES

Q&AサイトのQuoraがビデオアンサーの導入を試行中

新しいユニコーン企業であるQuoraは、テキストによるQ&Aよりも、さらに大きな野心を持っている。そして、ビデオ大手や他のスタートアップがその未来を邪魔することは難しそうだ。

今週Quoraはビデオアンサーのテストを開始した。なぜなら何かがどのように働くかを説明したり、あるタスクを行なう手順を示したり、あるいはあるものが他のものより優れている理由を述べる際に、テキストで説明するよりもビデオを利用する方が遥かに簡単なことがあるからだ。ベータグループのユーザーは、Quoraのユーザーたちが見ることのできる、補足的あるいは完全な回答ビデオを、iOSもしくはAndroidを使って撮影することができる。ビデオをアップロードすることで、より洗練されたコンテンツが提供されることになるが、スパムが増える懸念もある。

ウェブとモバイルにおけるQuoraビデオアンサー

これまでQuoraは、ユーザーたちに、テキスト、自らのサイトにアップロードされた写真、リンク、そしてYouTubeのようなプラットフォームからの埋め込みビデオだけを用いた回答を行なわせてきた。それが今は、積極的にビデオのアップロードを受け入れ、投稿を奨励しようとしている。

このビデオ機能と評価システムを組み合わせることで、Quoraは現在YouTubeの上でホストされている、ハウツービデオコンテンツをある程度奪うことができるだろう。YouTube上ではSEOと人気度合いによって、Q&Aの精度が犠牲になる可能性がある。Quoraのビデオ回答は、どれだけ共有され宣伝されたかではなく、コミュニティの中でどれだけ有用であるかの指標を用いて並べられる。

「私たちの使命は、世界の知識を共有して成長させることです。そして知識は、単に書かれているだけでなく、多くの形式で表現されます」こうTechCrunchに語るのは、Quoraのモバイル責任者Tommy MacWilliamだ。「テキストによる回答と同様に、人々はビデオ形式の回答に対して、質問への回答という観点から、プラス評価をしたりマイナス評価をしたりすることができます」。

一方Quoraがこの領域にやってくることで、Justin Kan’s mobile video Q&A app WhaleAsk Me Anything app Yamのような、より若い競合相手は大きな困難に立ち向かうことになるだろう。こうしたアプリは質問対するビデオアンサーの記録を簡単にすることに焦点を当てていて(回答者をよく見せるためのフィルタ機能なども提供されている)、どちらのアプリも回答者にお金を稼ぐ手段を提供している。

しかしQuoraの1億9000万人のユーザー、2億22600万ドルの資金、8年間の先行者としての経験は大いなる強みだ。前身であるYahoo Answersとは対照的に品質を重視したブランディングを行いながら、慎重に専門家とコンテンツのネットワークを管理して来ている。このネットワークを打ち破るのは難しいかもしれない。

ビデオは、Quoraは本気のマネタイズをどのように始めるのか、という問いかけに対する回答かもしれない。この話題に関しては同社は少々口が重い。MacWilliamは「ベータプログラムを通して、私たちはビデオが回答者と視聴者の双方にどのようにフィットするかを学んでいる最中です。ともあれ今は素晴らしいプロダクトを作り上げることに専念しています」と語った。

Quoraのマネタイズの歩みは遅く、その最初のスポンサードクエスチョン広告フォーマットは非常に微妙で控えめだ。しかし、もしQuoraがビデオアンサーの後に動画広告を入れるようにするなら、視聴者の学習体験を損なうことなく、対象テーマに関心の高い層に、効果的に広告を届けることができるようになるだろう。

どのような種類のアプリであろうとも、モバイル上の全ては現在ビデオを用いて再定義されつつある。問題は、古いアプリたちが時代に乗っていくのか、それとも後に取り残されるのかということだ。

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(翻訳:Sako)

Q&AサービスのQuoraがユニコーンに——8500万の調達で評価額18億ドル

主観的な人々の知見を集めたQ&Aサイト「Quora」はユニコーンになった。8年間、丁寧に質問と回答の知的なコミュニティーを構築していた彼らは、シリーズDで8500万ドルを調達したと発表した。Collaborative FundとY CombinatorのContinuity Fundが共同でリード投資家を務めている。QuoraはTechCrunchに対し「前回の資金調達から評価額はおよそ2倍になった」と話す。2014年に8000万ドル調達した時の評価額は9億ドルだったので、現在の評価額はおよそ18億ドルとなる計算だ。

評価額を急激に押し上げた2つの大きな要因は、ユーザーグロースと開始した広告テストの結果が良かったからだという。Quoraには現在1億9000万人の月間ユーザーがいる。昨年から1億人増やすことができた。これは、あらゆる分野で専門的な意見を得られるサービスとなるポテンシャルがあることを示している。このスケールは広告主とっても魅力だ。Quoraの読者は、ある事柄に対して興味関心があることを表明している。何か回答を探している人は、それに関連する商品の購入にも関心があるだろう。

Quoraの共同ファウンダーでCEO Adam D’Angelo

「広告プロダクトは結構良い結果が出ています」と共同ファウンダーでCEOのAdam D’Angeloは言う。Quoraの広告は会社名と詳細をユーザーが回答する質問のすぐ下に表示する。この広告フォーマットはまだクローズドベータでしか提供していないが、 D’Angeloは「今のところ、その結果は良いもので、今回の調達ラウンドの投資家にとってこの数字は重要なことでした」と話す。

D’Angeloはここまで8年間、企業が利用できる広告プロダクトは用意しておらず、Quoraはゆっくりとビジネスを進めてきたと話す「私たちはマネタイズより、ユーザーとミッションを重視してきました」。Quoraの持つ大きなアイディアとD’AngeloのFacebook初のCTOを務めた経験、そして彼らの目指す市場には強い競合がいないことで、Quoraはサービス開発に時間をかけることができた。

ユニクオーン(ユニコーン+クオーラ)

Sam AltmanとYC ContinuityCollaborative Fund、既存投資家のTiger Global、Matrix Partners、Facebookの共同ファウンダーDustin Moskovitzもこの調達ラウンドに参加した。彼らはQuoraが長く続くビジネスになると信じている。Wikipediaは客観的な二次情報を集めているが、Quoraは主観的な一次情報を集めている。人々はいつも答えを求めていて、Quoraではそれに対する最適の答えが見つかる。常に新しいコンテンツが生成されるこの場所は、今後広告収益を大量に生むことになるかもしれない。

Quoraは、Yahoo Ansers Nowといったコンテンツの信頼性が乏しいものの、長らくQ&Aサイトを運営しているところと競合することになるだろう。また、今後人工知能が発達した場合、Quoraから主観的な知見を集める別の方法が台頭するようになるかもしれない。しかし、VentureBeatによると、今回調達した金額でQuoraの累計調達額は 2億2600万ドルとなり、Quoraはこの長い戦いを続けることができる。

「今回調達した資金の主な用途は国際化戦略です」とD’Angeloは話す。最終的に「ユーザーがコンテンツを他の言語に翻訳したりできるようにしたいと考えています。まだその仕組みは作っていませんが」と言う。現段階では各言語専用とアプリを制作していく。Quoraのスペイン語版は昨年ローンチし、スペイン語の質問と回答を集めている。フランス語はベータ版があり、ここ数ヶ月内にドイツ語とイタリア語を制作するという。「次の1年か2年で全ての言語にアプリを作成したい」とD’Angeloは話している。

これまで静かにサービス展開を行ってきた会社がユニコーンになったことについてどう思うかと尋ねた時、D’Angeloは「何も変わらないと思います。私たちはミッションに専念してきました。最も大事なことはより多くの知見が共有されることにあります」と話した。とても彼らしい回答だ。

ただ、Quoraのステータスが高まることでQuoraの存在感も高まり、次のユーザーグロースの波を呼び寄せるきっかけとなるかもしれない。人々がGoogleに「最良の旅行ハックを教えて」と聞くのではなく「最良の旅行ハックを教えて、Quora」と尋ねるようになるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

GoogleのプレゼンテーションツールGoogle SlidesにQ&A機能が加わる…オーディエンスとのコミュニケーションを円滑に

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GoogleのPowerPoint対抗馬Google Slidesに、今日(米国時間5/4)からQ&A機能が加わる。これによってプレゼンターとオーディエンスのあいだに対話性が生まれ、前者は後者から質問やフィードバックをもらうことができる。オーディエンスが自分のお気に入りの質問に票を投じる機能もある。

SlidesのQ&A機能は、今日から全世界一斉に展開される。

プレゼンターがSlidesのプレゼンタービューでボタンを押すと、Q&Aセッションが始まる。モバイルではそれは、“オーディエンスツール”ボタンからのメニューにある。セッションが始まると、画面上部にQ&Aへのリンクが表示される。

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Googleによると同社は、この新しい機能をGoogle Science Fairで優勝したShree Boseが同社のニューヨーク支社で行ったプレゼンテーションでテストした。200名の中学生を前に彼女が行ったプレゼンに、170の質問が寄せられた(下のビデオ)。

それはプレゼンのオーディエンスの典型的な例ではなかったかもしれないが、でも明らかに、オーディエンスの全員がラップトップやスマホを持っている場合には、プレゼンの終了後などに口頭で行うQ&Aよりもずっと効率的だ。マイクのあるところまでのこのこ歩いていって、多くの聴衆を前に質問を言うことを、尻込みする人もいる。逆に、人前で話すことが大好きで、話が長すぎる人もいるしね!。

どんなプレゼンテーションでも使えるSocial Q&Aや、テキストメッセージによる投票サービスPoll Everywhereなどもあるが、それらは有料の場合もあるし、Google Slidesなど特定のプレゼンツールとの相性は、必ずしも良くない。

思い出した方もおられるかと思うが、Googleには前に、Moderatorというツールがあった。2015年の7月に閉鎖されるまで、Moderatorはよく似たクラウドソースのQ&Aサービスを提供していたが、でもそれは、大きなイベントが始まる前に質問を集める、というものだった。

今日Googleは、Q&A以外にも、プレゼンテーションをより容易にするための二つの新しい機能をSlidesに加えた。ひとつは、iPhoneやiPadからGoogle Hangoutへスライドをプレゼンできる機能。もうひとつは、コンピューターからプレゼンをする人のための、Web上の仮想レーザーポインターだ。

iOSAndroidのSlidesアプリにも、アップデートは今日からグローバルに適用される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

グルメQ&Aの「ペコッター」、インキュベイトやiSGなどから資金調達しサービスを加速

ブライトテーブル代表取締役社長の松下勇作氏(左から3人目)、デザイナーの大塚晴香(同4人目)と投資家陣

ブライトテーブル代表取締役社長の松下勇作氏(左から3人目)、デザイナーの大塚晴香(同4人目)と投資家陣

グルメQ&Aサービス「ペコッター」を運営するブライトテーブルは1月26日、インキュベイトファンド2号投資事業有限責任組合(追加出資)、iSGインベストメントワークス(2月よりiSGSインベストメントワークスに社名変更予定)、East Ventures、松本龍祐氏(ソウゾウ代表取締役社長)を引受先とする第三者割当増資を実施したことを明らかにした。金額は非公開。

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なお同社は2015年11月にベンチャーユナイテッドからも第三者割当増資を実施している。こちらも金額は非公開で、今回はこれと同ラウンドでの調達となる。ブライトテーブルでは、今後採用を強化してサービス開発体制の強化。Q&Aデータの解析なども進めるとしている。

ペコッターは、希望する飲食店の条件を投稿すると、ほかのユーザーがその条件に合った飲食店の情報を教えてもらえるというサービスだ。ユーザーの質問の投稿に対して、複数のユーザーがチャット形式で回答するインターフェースを採用する。

サービスは2015年3月に開始。現在のユーザー数は2万人。一般のユーザーによる質問・回答に加えて、運営サイドでも回答を行っているそうだが、これまでの回答率は100%、平均5分以内に3〜4件の回答がつくという。ユーザーの割合としては男性のほうが多いが、回答率では女性が65%と男性を上回っている。

また、2015年11月からはチャットによるレストラン予約代行サービス「ペコッター予約」を正式に開始。開始前と比較して、アクティブユーザー数が3倍、予約数は約4倍に伸びているという。加えて、アプリ上でのアクションに応じて「ペコ」と呼ぶポイントを付与。ペコはAmazonギフト券などに交換できる。

ただし前述の予約代行機能、裏側でペコッターの運営が手動で電話をかけているそうで、正直現状のままの運用ではスケールすることは難しそうなところもある。これについてブライトテーブル代表取締役社長の松下勇作氏は、「自動音声を使った予約の仕組みや予約台帳サービスとの連携などを検討していきたい」と説明する。

また冒頭で触れたように、今後はQ&Aデータの解析にも力を入れる。投稿内容から値段や地名、人数、時間、ジャンル、喫煙の可否、朝食やデート利用といった要素を解析し、人力での回答だけでなく、機械的にも飲食店のレコメンドも行う考えだ。それに向けて、ペコッターのキャラクターである「はらぺこくん」を機械化した「メカペコくん」の開発者も募集している。

ペコッターは現在すべてのサービスを無料で利用できる。今後はまず春までにDAU1万人を目指す。将来的には「投げ銭」機能の導入ほか、飲食店やユーザーへの課金でのマネタイズを進める考えだ。

食材流通スタートアップのプラネット・テーブル、食に特化したQ&Aサービスを公開

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東京・渋谷にあるスタートアップのプラネット・テーブル。ウェブを使った食の流通プラットフォームを開発するこの会社のオフィスには、業務用の冷蔵庫が並んでいる。

「食の物流と情報を可視化したプラットフォームを作りたい」——プラネット・テーブル代表取締役の菊池紳氏はそう語る。菊池氏は外資系金融機関やコンサル、投資ファンド等を経て、独立。農林水産省のファンド「農林漁業成長産業化支援機構」の立ち上げにも関わった人物。2014年5月にプラネット・テーブルを設立し、2015年3月にはGenuine Startupsおよび個人投資家から3500万円の資金を調達している。

肉や野菜に特化した取引プラットフォームを展開

プラネット・テーブルが最初に取り組んだのは、食材・情報取引プラットフォーム「SEND(センド)」だ。SENDは、生産者と飲食店舗間での直接取引をを実現するプラットフォームだ。ただ取引をする「市場」の機能を持つだけでなく、配送や倉庫での保管も自前で行っているのが特徴だ。冒頭に書いたオフィス内の業務用冷蔵庫もその一部。現在東京近郊の約40の生産者と50の店舗が試験的にサービスを利用しているという。

ちなみにSENDはFAXやメール、電話で注文を受け付ける、というところからサービスをスタート。現在はレスポンシブデザインのウェブサービスを開発しており、間もなく正式にサービスインする予定。今後は大阪をはじめとした大都市圏や海外でのサービス提供も視野に入れている。

菊池氏は「人口が増えている一方で、食料の生産環境は減っている。もっと作るということも大事だが、一方ではものすごく捨てているという現状もある」と、食料需給のミスマッチについて語る。これを解決するために、ITを使って鮮度の高い情報(消費者のニーズ)を取得し、生産者がそれに合わせて食料を作れる環境を作っていきたいのだという。同社が「食材取引プラットフォーム」ではなく、「食材・情報取引プラットフォーム」とうたう理由はここにある。

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話を聞いて八面六臂の鮮魚流通のプラットフォームを思い浮かべたのだが、SENDは肉と野菜に特化したサービスとなっており、鮮魚は取り扱わないだという。

Q&Aサービスで食べ物への理解を広げる

そんな同社がSENDの次に提供するのが、食をテーマにしたAndroid向けQ&Aアプリの「FoodQ」だ。

FoodQは食べ物に関する質問を投稿、回答できるQ&Aサービス。回答者には食のスペシャリストが数十人参加するということなので、高度な質問にも回答が期待できるという。サービスは匿名で利用可能で、将来的には質問や回答の検索機能、ポイントによるインセンティブなども導入する予定している。

Q&Aサービスと言えばYahoo!知恵袋やOKWaveといった巨人がいる領域。だが菊池氏は「『例えば有機野菜ってすべて安全なのか』『東京で人気のトマトは何か』という質問と、専門家による回答が集約されている場所はない。肝心なのは(専門的な質問に)『答えられる』ということだと思っている」と強みを語る。「まずは気軽に使ってもらって、それで食べ物への理解を広げていきたい」(菊池氏)

今夏には、FoodQの内容をベースにしたメディアも立ち上げる予定だ。「メディアはコミュニケーションツール。マーケティングコストという程度で認識している」との話だったが、SENDのサービス拡張にあわせて、食のECを展開するといったことも検討しているという。

アプリの(UI/UXの)デザイナーのためのQAテストツールDuologue

モバイルアプリのQAテストにうんざりした二人のフランス人が、一か月かけてDuologueというサービスを作った。このサービスを利用して、アプリのスクリーンショットをモックアップと比較したり、バグを調べたり、コメントを書くなどのことができる。

デベロッパのPaul Dupuyはぼくにこう言った: “これまでいろんなモバイルアプリを作ってきたけど、UXをテストしてバグを報告するのはほんまにかったるいね”。

デザイナーのOskari Grönroosと一緒に今日(米国時間1/16)ローンチしたこの小さくて気の利いたツールは、月額49ドルの会費で利用できる。プロジェクト数は無制限、一つのアカウントで最大10人が使える。

これまでも、フリーのデベロッパに仕事をさせる企業は、こんなツールを使っていた。使い方は単純明快で、かなりの時間を節約できる。アノテーションツールのSkitchや、DroplrBugshotなどはしかし、Duologueほど強力ではない。

これまで何人かにDuologueの試用をお願いしたが、そのほとんどが今でもずっと使っていて、とても気に入っているという。少人数で作ったマイナーなプロダクトだけど、すでにデベロッパたちのファン層ができつつある。

〔ここにスライドが表示されない場合は原文を見てください。〕

〔原文のコメントでは、概して好評。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))