Wear OSの秋アプデはパフォーマンス向上とペアリング簡素化

グーグルは米国時間8月13日、Wear OSの秋のアップデートを発表(グーグル開発者ブログ)した。これにはパフォーマンスの向上やペアリングの簡素化などが含まれることになる。グーグルは基本的な機能に注力しており、例えばアプリの起動時間を20%短縮するなどのパフォーマンスを改善が含まれる。

グーグルはペアリングプロセスの改善や、「さまざまなウォッチモードやワークアウトを管理するためのより直感的なコントロール」を含むUIの改善も予定しているが、具体的にどのようなものになるのかは不明で、また変更の詳細も明かされていない。

グーグルが明かした機能の1つは、新型コロナウイルスのパンデミックに対応した新しい手洗いタイマーだ。アップルのwatchOSの自動手洗いタイマとは異なり、Wear OSの機能はハンズフリーではなく、開始するのに専用のタイルをタップしなければならないので、残念ながら実際に使われる可能性は低くなるだろう。

Wear OSの天気予報は外出先でも読みやすくなり、また1時間ごとの予報とローカルの天気予報へのアクセスを提供する。

Wear OSチームは、ウェアラブルに「Android 11の最良な点」をもたらす計画があると述べている。開発者にとって、これは主に最新のAndroid開発ツールを使用してWear OSアプリを構築できることを意味する。ユーザーにとってそれが正確に何を意味するのかは、まだわからない。

グーグルが独自スマートウォッチをリリースするのが待たれるところだが、まず同社は本日、Oppo(オッポ)やSuunto(スント)、Xiaomi(シャオミ)などWear OSを採用する新しいスマートウォッチメーカーの数社と最近契約を結んだことを明かした。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Apple Watchかと見まがうようなOppo Watchが登場

このOppo Watchは注目に値する。Apple(アップル)の製品から多くのものを取り入れているスマートウォッチは少なくないが、ここまで大胆不敵に実行したのはOppoくらいのものだろう。FitbitもVersaシリーズでは角の丸い四角形の形を真似したではないか、と思われるかもしれないが、そうした漠然とした類似性を言い出したらキリがない。そもそも伝統的な丸い文字盤の腕時計の形状から抜け出そうとしたとき、ハードウェアメーカーには、それほど多くの形状の選択肢は残されていないのだ。

画像クレジット:Oppo

プレス資料で見る限り、Oppo Watchは控えめにいってもApple Watchの生き写しのようにしか見えない。もちろん根本的な違いは、いくつかある。まず挙げるべき大きな違いは、その存在が忘れられがちなGoogle製のウェアラブル用OSであるWear OSで動いているということ。もう1つの違いは、「2重カーブ画面」を採用していること。それによって、デバイス上で文字盤の占める面積を極大化している。サイズは2種類あるが、45mmモデルでは本体の74%が画面、41mmモデルでは65%が画面となっている。ディスプレイ部分の物理的な対角サイズは、それぞれ1.91インチ(約48.5mm)と1.6インチ(約40.6mm)だ。

Wi-Fiに加え、45mmモデルにはLTEバージョンもある。いずれのモデルもGPSとGLONASSを併用した位置検出機能、心拍モニター、睡眠分析機能を備える。バッテリー容量は、大きい方が430mAh、小さい方は300mAhとなっている。Oppoによれば、大きい方のモデルは、1回の充電で約36時間使用でき、75分でフル充電が可能だという。またバッテリー節約モードに設定すれば、2、3週間は持続可能としている。

Oppo Watchは、米国時間7月31日に一部の市場で発売された。Wear OSを装備したスマートウォッチの種類は多いが、ここまでApple Watchにそっくりな製品は他に見当たらない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Fossilがスマートウォッチの新モデルを発売

GoogleのWear OSは、関係者の努力が足りないから苦戦しているのではない。Googleはここ数年、ウェアラブル市場に真剣に挑戦してきた。ハードウェアの著名なパートナーを何社か得ても、Googleは成果を残せなかった。

今のところ、Fossilの新しいスマートウォッチはそれほど興味を引くものではない。しかし今回はクリティカルマスといえるようなところに達したのかもしれない。何しろ、Googleは1月に4000万ドル(約42億5000万円)をはたいて、Fossilのスマートウォッチの開発部門のかなりの部分を、その時点で開発中だったデバイスも含めて手に入れたのだ。

それが、今回発表されたFossilのスマートウォッチの「ジェネレーション5」と考えられる。Qualcommのウェアラブル分野への挑戦であるSnapdragon Wear 3100プラットフォームが登場し、Googleのウェアラブル用オペレーティングシステムも新しくなったタイミングで、このデバイスが登場した。

これは何を意味するのか。Fossil、Google、Qualcommはいずれもそれぞれの分野での大手だが、3社のこの先の道は険しい。Appleがスマートウォッチ市場をすっかり支配し続けている。Fitbitは、最近の製品では機能を削って売上が伸びなかったものの、興味深い戦いをしている。こうした状況から、3社はSamsung(サムスン)やGarmin(ガーミン)などと残りの市場を争っていくのだろう。

攻勢のためにGoogleアシスタントが重要な役割を担うことは明らかだ。Fossilの新製品に新たに搭載されたスイムプルーフスピーカーにより、アシスタントの応答を聞き、電話をかけ、アラート音を鳴らすことができる。デジタル心拍計が内蔵されているのは、FossilがFitbitやAppleなどとヘルスヘア分野で戦おうとしていることの現れだ。糖尿病や睡眠時無呼吸などのさまざまな状態を監視することもできる。

Fossilは、一部の電力消費機能を調整してバッテリーが1日以上持つようにする新しいバッテリーモードも開発した。また、Wear OSの新しいタイル機能で、情報をひと目で簡単に見ることができる。

デザインはシンプルでしっかりしていて、かなりよい。最近のFossilに対する期待に応えるデザインだろう。

サイズは44mmのものしかない。このため、潜在的な市場を切り捨てることになり、大きなチャンスを逃しそうだ。すでに販売は始まっており、本稿翻訳時点の日本のFossil公式サイトでは4万5360円で販売されている。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Wear OSではGoogle Fit以外のタイルも利用可能に

Google(グーグル)は米国時間5月1日、ちょっと目を引くWear OSの新機能を発表した。Googleは、この機能を「タイル」と呼んでおり、いろいろな情報を左方向へのスワイプで切り替えて表示できる。たとえば、今いる場所の天気予報、ニュースの見出し、カレンダーにある次のイベント、運動量の目標と心拍数、それからWear OSの内蔵タイマーなど、ツールの画面も含まれる。

すでに最新バージョンのWear OSでは、1回のスワイプ操作で表示できる一種のタイル表示が実現されていた。ただし、それはGoogle Fitの画面に限られていた。今後は、スワイプするたびに、いろいろなタイルが次々と表示されるようになるはずだ。

こうしたタイルにはデフォルトの順番というものが設定されているが、それもユーザーがカスタマイズできる。そのためには、タイルを長押ししてから、左右にドラッグして順番を入れ替えるだけでいい。Googleでは、徐々にタイルの種類も増やす予定となっている。

この新たなタイル機能は、今後数ヶ月のうちに、Wear OSを採用したすべてのスマートウォッチで利用可能となる。ただし、デバイスの種類によっては、一部の機能が利用できないこともある。たとえば、心拍数のモニタ機能がないデバイスでは、当然ながらそのタイルは表示されない。

全体的に見て、今回のアップデートは、Wear OSというプラットフォームにとって理にかなったもののように思える。というのも、これで4種類の操作の明確な区分けが完成したからだ。つまり、下向きのスワイプでは設定、上向きのスワイプでは通知、右向きスワイプではGoogle Assistant、そして左向きスワイプではタイルが、それぞれ表示される。これまでのように、左方向スワイプでGoogle Fitしか表示されないのは、変に偏った機能のように感じられるものだった。このアップデートで、それも解消されたわけだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

LGの奇妙なハイブリッドスマートウォッチはWear OSに命を吹き込めるか?

新しいV40 ThinQの発表に加えて、LGはこの一風変わった新製品を披露した。ハイブリッドスマートウォッチはもはや目新しくないのは確かだが、Watch W7は奇妙なアプローチでこの分野に参入した。

実際、同社が今週この製品について最初に語ったとき、多くの疑問が寄せられた——そしてスマートフォンとは異なり、現物に触ることができなかったため謎はいっそう深まった。

要するにこういうことだ。これは機械式針のついたWear OSスマートウォッチである。つまり、標準的スマートウォッチ画面の上に物理的な時計の針が2本置かれて自分の仕事をしている。タッチで操作できるが、実際には表面のガラスを通じて行われる。一方時針と分針は画面のテキストが見やすいように振るまう。

側面のボタンを押すと針が180度に広がる。その下のテキストは上にずれるので物理的部品に邪魔されることはない。さらに、針が戻る際ガラスがわずかに持ち上がるように見える。LGによると、この機能はLGのFrankensteinウォッチに対応するために最新版Wear OSに組み込まれているという。

これは素晴らしいアイデアか、落第アイデアのどちらかだ。私はレビュー用ユニットが届くまで、定を保留しておくが、最近の主流ウェアラブルの中では、ほかの何もよりこれを試してみたいというのが本心だ。つまりは、革新的であることだけが取りえだ。

LGは概要説明の中で、「腕につけてもらうために努力している」と言った。これはWear OSにとって最近の大きな課題だ。とにかくAppleがこのカテゴリーを支配しており、Android陣営ではFitbitとSamsungがリードしているが、どちらもGoogleのウェアラブルOSでは動いていない。

機械式針についても何か言うべきことはある——時間を見るために画面をオンにしなくてすむのでバッテリーの節約には大いに役立っている。さらには、ふつうの時計として見栄えもよい。純粋な目新しさのためにスマートウォッチを着ける時代は終わりつつあるのだろう。

W7の価格は450ドルと高額だ。奇妙な一品の予約受け付けは今週の日曜日から。店頭には10月14日に並ぶ予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新しいWear OSがスマートウォッチへの展開を開始

GoogleはWear OSで苦労している。このオペレーティングシステムがAndroid Wearとして搭乗してから4年半が経過していて、多くのメーカーがデバイスに挑戦してきたものの、結局このOSはスマートウォッチカテゴリーで主要な位置を占めることができていない。Appleは引き続きこの分野での優勢を誇り、一方最有力の競合相手であるSamsungとFitbitは、OSに関しては自社内での開発を選択した。

昨年2月にはAndroid Wearには控え目な2.0アップデートが加えられ、今年3月には完全にブランド名が改称された。「新しい名称はWear OS by Googleです。万人のためのウェアラブルOSなのです」とGoogleは当時発表している。過去1年以上に渡るこうした動きにもかかわらず、Wear OSはまだアップグレードを必要としている。つい最近ユーザーに展開が始まった2.1アップデートは、その方向へ踏み出す力強いステップである。

この最新バージョンでは、新しいスワイプジェスチャー、優先度付き通知、設定、Google FitとAssistantが提供されている。最後の2つはまた、いくつかの重要なアップグレードが行われていて、競合相手のスピードに負けないように、同社の健康とAIに関連した機能が提供しやすくなっている。

スマートウォッチでの挑戦はしばしば停滞を見せているようだが、Androidが10周年を祝えたことを思い出すことは大切である。スマートフォンOSとしてのAndroidも最初から大成功していたわけではなかったのだ。一方AppleやFitbitなどは、スマートウォッチにある一定の力があることを証明し、またアナリストたちも再びこのカテゴリーに対して強気を見せている。

そうしているうちに、Qualcommは今月初めに、バッテリーの持ちを良くするチップアーキテクチャを発表することによって、Wear OSへのコミットメントを発表した。十分な数のプレイヤーが関わり、Wear OSの先行きに期待が持てそうな気がするかもしれないが、Apple Watchの大きく暗い影から逃れるためには、まだまだ沢山の作業が残されている。

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(翻訳:sako)

Qualcommの新しいSnapdragon WearチップはWear OSを元気にするか?

Snapdragonの新しいウェアラブル用チップのアーキテクチャは、5月のGoogle I/Oのときから話題になっていた。そしてQualcommは今朝(米国時間9/10)、サンフランシスコで行われたイベントでついにその製品を披露した。

Google I/Oで紹介されたそのWear 3100は、そのサイトに、Googleのスマートウォッチ用オペレーティングシステムがしっかりとある。しかもそれは早すぎるタイミングではない。Wear OSはこのところ、低迷が感じられていた。Android Wearから名前を変えても、それは変わらなかった。

今回の新しいアーキテクチャは、2100をリプレースする。Qualcommによると、同社のチップは25のブランドの100種以上のWear OSウォッチで使われている。Wear OSデバイスの機種が三桁とは、驚きだ。この世界のリーダーであるAppleやFitbitやSamsungは、いずれも独自のソフトウェアを選び、Googleに背を向けている。

おもしろいのは、新しいチップの最初の三つのパートナーがLGやHuaweiといったテクノロジー企業ではなく、Fossil Group, Louis Vuitton, Montblancという高級ウォッチのメーカーであることだ。このことは、このオペレーティングシステムの将来を暗示しているのかもしれない。またGoogleの秋のイベントでは、タイミング的に、Pixel Watchのローンチの可能性が大きい。

3100の特徴で重要なのは、電池寿命が伸びたことだ。それは、スマートウォッチのメーカーの長年の悩みだった。チップに新たな動作モードが実装されたことも、おもしろい。“Traditional Watch Mode”(ふつうのウォッチモード)は電池の使用を節約し、“Rich Interactive Mode”(リッチな対話モード)は、充実したユーザー体験を与える。

このチップの量産は今日から始まる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleのスマートウォッチがいっそう身近に――Wear OSがアップデート

今日(米国時間8/29)、以前Android Wearと呼ばれていたGoogleのスマートウォッチ向けOS、 Wear OSがアップデートされた。Googleによれば、このアップデートでさまざな情報へのアクセスがさらに素早く行えるようになり、ユーザーへのアシストもさらに積極的になったという。Google Fitがアップデートされたことにともない、Wear OSでもAndroidアプリと同様のヘルスモニター機能が提供される。

新しいWear OSでは、ユーザーは多数の情報をスワイプで次々に切り替えて表示させることができる。従来は通知カードをいちいち切り替える必要があった。これは小さな改良のように聞こえるが、実際の使い勝手としては非常に大きな改良だ。従来と同じくスワイプアップで新しい通知を表示することができる。表示された内容に返信するなどなんらかのアクションをする場合は単にタップするだけで必要なオプションが表示される。

新しいWear OSはかなりの程度、Google Nowの代わりになる。右にスワイプすればGoogleアシスタントが今日の予定、天気、フライト、ホテル予約などの重要な情報を教えてくれる。アシスタントを利用した他のアプリのインターフェイスと同じく、Wear OSの画面でもGoogleはタイマーのセット方法などアシスタントの機能をいろいろ教えてくれる(もっともタイマーの設定方法は誰も知っていると思う。実のところ私の場合、アシスタント利用の90%はタイマーだ)。

Google Fit機能についていえば、iWear OSは予想どおりAndroidアプリのHear Points、Move Minutesと同じサークル形のデザインを採用した。 丸型のWear OSウォッチとうまく調和する。

今回のアップデートではドラスティックなデザインの変更はなかったが、クオリティー・オブ・ライフは大きく改良され、Wear OSのスマートウォッチの使い勝手は向上したと思う。

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滑川海彦@Facebook Google+

Wear OS(元Android Wear)のGoogle Assistant機能がI/Oを前にして充実

今年のI/O(Googleの開発者大会)はまだ一週間先だが、すでにGoogleは、ちょろちょろとニュースを小出しにしている。それは来週のビッグイベントへの呼び水か、それとも、当日のわずか二つのキーノートには盛りきれないものが多いからか。いずれにしても今日(米国時間5/3)は、Android OSのウェアラブル用バージョンWear OS(旧名Android Wear)のアップデートが発表された。

来週Wear OSがどんな扱いをされるのか、それまはだ未知数だが、今回はそのAssistantアプリが本格的に更新された。スマートウォッチとアシスタントアプリは、まるで当然のような組み合わせだ。SiriはApple Watchの人気を押し上げたし、それに音声アシスタントならウェアラブルの小さな画面が気にならない。

Googleは昨年、独自のAssistantをAndroid Wearに導入し、その後何度も重要なアップデートをしている。中でもとくに良いのは、状況に応じて追加質問をしてくれるスマートサジェッションだ。たとえば天気予報を尋ねると、そのほかの日も知りたいか、と言ってくる。

Assistantの手首用バージョンでは、音声による答をインターネットに接続されたヘッドフォンでも聞ける。来週展開されるこのアップデートでは、ウェアラブル上でActions*が使えるようになり、サードパーティ製の機能を楽しめる。たとえば自分の手首から、LGのスマートオーブンを余熱できたりするだろう。〔*: Actions, Amazon AlexaのスキルやApple Siriのコマンドに相当。〕

ささやかなアップデートだが、GoogleがI/Oの前からWear OSを気にかけている様子は微笑(ほほえ)ましい。ウェアラブルへの関心はApple以外では鎮静しているから、このオペレーティングシステムも伸び悩んでいる。来週Googleが、この分野でも斬新な何かを見せてくれることを、期待したい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa