アップル、独自プロセッサを搭載したMac miniを今週から開発者向けに提供

Apple(アップル)は開発者が同社のシステムオンチップ(SoC)ベースのMacへと移行するのを手助けしたいと考えており、開発者向けのハードウェアなどのリソースを数多く用意する。アップルの開発者向け移行キットには、A12Zプロセッサを内蔵したMac miniが含まれており、プレリリース版のmacOS Big Surが動作する。

開発キットのスペックとしては、16GBのRAMと512GBのSSDが含まれ、Xcodeがプリインストールされており、すぐにアプリ開発に取り組める。これはかなり初期段階のプレリリースキットで、アップル独自プロセッサを搭載した最初の市販Macは今年後半まで出荷されない。アップルのTim Cook(ティム・クック)CEOは、米国時間6月22日に開催されたWorldwide Developers Conference(WWDC)のキーノートで語った。

アップルはIntelベースのMacも引き続き販売する予定で、これには新製品も含まれる。完全にMacのラインナップが移行するには2年かかると伝えられている。一方、開発者キットは早ければ今週中にもプログラム承認された開発者向けに出荷されるとCook氏は語った。同社は開発者がスムーズに移行できるように、できるだけのことをするつもりだ。

今回のDeveloper Transition Kitにくわえて、アップルはQuickstartプログラムを作成し、開発者が新しいApple silicon上でアプリをユニバーサルかつネイティブに動作させるプロセスを支援する。具体的には、新しいSoCに関するサンプルコードフォーラムやドキュメントが提供される。ハードウェアを含むDTK自体の価格は500ドル(約5万4000円)で、キットは数量が限定されるため、既存のmacOSアプリケーションを所有している開発者が優先して入手できるという。

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(翻訳:塚本直樹)

アップル、デフォルトのメールやブラウザアプリの変更を許可

Apple(アップル)はひっそりと、モバイル版ChromeやGmail、Outlookのユーザーの生活を変える大きな発表をおこなった。同社はアプリのデフォルト設定に対する方針を変更し、ユーザーがメールアプリとブラウザアプリにサード製のアプリをデフォルトとして設定できるようにする予定だ。

アップルはこの変更がiPadOSとiOS 14で提供されると発表したが、これはおそらく、ユーザーがリンクをタップしたときにどのブラウザにリダイレクトされるのかを指定できることを意味する。同社が独自サービスのために何らかの機能を確保しているかどうかは、今後判明するだろう。キーノートではこの新機能は強調されず、数秒間表示された要約画面の下部中央にて示された。

これはアップルにとって大きな変化だが、ステージ上でこの点を強調しなかったのも当然だ。同社はサードパーティー製アプリをデフォルトとして使用するオプションをユーザーに提供することに、これまで消極的だった。ただし例外として、Google マップをアップルのアプリのデフォルトに設定できる設定は早い段階で導入された。

メールとブラウジングはモバイルデバイスの重要な機能で、今回のアップデートまでChromeやGmailのようなアプリをデフォルトに設定する機能がなかったのは驚くべきことだ。アップル自身が反トラスト法の議論の中心にいることの理由として、アプリのデフォルト設定が変更できないことは、同社が他社のサービスよりも自社のサービスを優先する手法として常に槍玉に挙げられてきた分野の一つだ。

この機能が具体的にどのようなものになるのか、どのようなサービスがサポートされるのかの詳細は不明だが、ベータ版が公開されれば多くの情報が得られるだろう。

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(翻訳:塚本直樹)

WWDC基調講演中に新OS、新機能の発表でアップル株価はどう動いたのか?

米国時間6月22日にApple(アップル)はWWDCで基調講演を行った。事前録画されたビデオで幅広いテック業界の人びとを説得しようとするバーチャルイベントだ。

TechCrunchはクパチーノ発の最新情報について山ほどの記事を載せているが、イベント中のアップル株価の動きにも注目した。これはTechCrunchの伝統であり、イベントの最中に同社株がはさほど大きく取引されることはないが続けている(未訳記事)。

しかしアップルには他の船(企業)を揺らす能力があり、2018年のハードウェアイベントでApple Watch Series 4が発表された後、Fitbit株が暴落したときに我々はそれを認識した。というわけで、この短い記事はアップル自身の株価だけでなく、他の誰が影響を受けるかにも注目する。

講演中の株価状況

WWDC基調講演が終わところで、この長尺のビデオ講演による株価の変化を時間とともに示した。

Data via Yahoo Finance. Annotations via TechCrunch.

ここから何を読み取ればいいのかわからなくても、心配ない。実際のところ、このグラフの分析は少々難しかったため、本誌はアップルの発表ごとにそのニュースが投資家にどう影響を与えたかを調べてみた。

それでは、アップルのイベントをライブブログで紹介する本誌の伝統にならって、TechCrunchは世界初のアップル基調講演「株価ライブブログ」をお送りする。さあ始めよう。

  • 12:18 ET:アップル株は2.12%高の357.13ドル。本日(米国時間6月22日)のアップル株は株式市場全体の上昇とともに値上がりしたが、これまでのところ上昇率はMicrosoft(マイクロソフト)とほぼ同じで、Alphabet(アルファベット)の約2倍だ。
  • 1:04 ET:株価は変わらない。WWDCが始まりCEOのTim Cook(ティム・クック)氏が会社のこと、今後起きること、パンデミック危機、構造的人種差別、国家の暴力などについて話している。
  • 1:07 ET:アップルが新しいiOS機能を紹介している。株価は動かない。
  • 1:15 ET:Siriのアップデートが登場し、アップル株は2.2%上がったが事実上変わらず。
  • 1:20 ET:メッセージ機能のアップデートでも株価は変わらず、アルファベット株にも影響なし。
  • 1:29 ET:App Clipsも株価を変えられず、2.15%高のまま、iOSアップデートもアップルの株価に何ら影響せず。
  • 1:42 ET:iPadのアップデートを詳しく紹介、キーボードは少々過大評価されているのでペンシルの利用が伸びると見ている。株価はほぼ不変の2.03%高。
  • 1:44 ET:アップルの大ヒット製品Air Pods Proの最新情報にも株価は変わらず+2.14%。
  • 1:51 ET:Apple WatchとwatchOS 7にも株価変わらず。
  • 1:54 ET:手洗いに役立つApple Watchアプリ、新型コロナウイルス(COVID-19)蔓延を心配する市場を動かせず、+2.16%で変わらず。
  • 2:00 ET:アップルのかなりのプライバシー改訂も株価を動かせず2.05%高。
  • ちなみにNasdaq(ナスダック総合指数)は再び10,000ポイントを超えた。
  • 2:13 ET:macOSアップデート、株価変わらず。
  • 2:19 ET:+2.16%で変わらず。
  • 2:25 ET:アップルがSafariについて話している。株価は+2.19%でほぼ平坦。
  • 2:31 ET:プロセッサーについて話し+2.28%。
  • 2:33 ET:Intel株も変わらず、今日の+0.38%を維持。
  • 2:41 ET:アップルのデベロッパー向け最新情報が続き株価は+2.34%とわずかに上昇。
  • 2:46 ET:アップルがアップル製チップへのデベロッパーの移行、Intelチップ版macOSの将来、本格的チップメーカーとして将来につい語る。株価はティム・クック氏が話を終えたとき2.30%増だった。

以上、ここまで。

アップルの発表が株価を変化させないことについて、この長々しく退屈なジョーク記事を書いたのには理由が2つある。第一に、投資家はアップルの発表の意味をまるで理解できていないことが明らかだから。第二に、この事実が効率的市場仮説の信奉者をからかっているからだ。投資家たちはその規模によらず、以前よりはるかに多くの情報を持っているが、彼らの見るところ、アップル株の価値は以前とまったく変わっていなということのようだ。

画像クレジット:Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 14でマップにルートの最適化や急な坂を知らせる自転車用オプションを追加、まずNYや上海などで導入

Apple(アップル)のiOS新バージョンでは、マップに多くの新機能が加わる。その中の1つが、自転車ユーザー向けにルートを最適化したり、そのルートに勾配のきつい登り坂が含まれているかどうかを知らせたりする自転車オプションだ。

アップルはこの新機能を米国時間6月22日に開催された年次デベロッパー会議のWWDC 2020バーチャル版で発表した。

Apple Mapsはすでに公共交通機関や徒歩での移動ルートを案内している。だが、同社のシニアディレクターであるStacey Lysik(ステイシー・リシック)氏によると、自転車オプションのリクエストが最も多く寄せられていたという。

自転車オプションは、iOS 14でまずいくつかの都市を対象に導入される。差し当たってはニューヨーク市、サンフランシスコのベイエリア、そして中国の上海と北京だ。数カ月以内にさらに多くの都市が追加されるとのことだ。

「自転車で街を移動するのに使える、ものすごくいいサイクリングエクスペリエンスを構築した」とリシック氏は話した。

自転車オプションでは、かなり勾配がきつい坂を登ることになるのか、あるいは楽しい平坦な道のサイクリングになるのかなどを調べてユーザーに示す。また、ルートに静かな通り、あるいは賑やかな通りが含まれるのか、険しい道があるのか、自転車を担いで階段を昇らなければならないのかもわかる、とリシック氏は述べている。

階段は明らかに理想的なものではない。そのためこの機能では、階段を回避するルート設定も用意される。

画像クレジット: Apple

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(翻訳:Mizoguchi

アップルのARMベースMacは旧アプリをエミュレート、iOSアプリも動かせる

Apple(アップル)はMacの大きな方向転換を発表した。同社は将来、Intel製CPUをARMアーキテクチャーに基づくアップル独自のチップに置き換える。デベロッパーや特殊なエンタープライズアプリを動かしている人なら、今後どうなっていくのか気になることがたくさんあるだろう。

まず、アプリはIntelベースのMacとARMベースのMacの両方で動作するようにコンパイルできる。その両方の実行可能コードを含むアプリは、Universal 2と呼ばれる新しいフォーマットを使って配布される。Macをしばらく使っている人なら、アップルがPowerPC CPUからIntel CPUに切り替えた時にも同じ方式をとったことを覚えているだろう。1つのアプリに2つの実行ファイルが入る。

最適化されないソフトウェアもそのまま動作可能だが、性能はARM対応のネイティブアプリより劣る。アップルは、新しいMacで旧アプリを動かすためのエミュレーションレイヤーであるRosetta 2(ロゼッタ2)を提供する。

ARMベースのMacに古いアプリをインストールすると、システムがアプリを調べてARMプロセッサーに最適化しようと試みる。こうしてユーザーがアプリを開く前からある程度の最適化が行われる。

しかし、ウェブブラウザーや複雑なアプリなど実行時コンパイルする場合はどうなるのか?Rosetta 2は、アプリの実行時にもx86の命令をARMの命令へとリアルタイム変換する。

そして、サーバー上で動くコードを作っているデベロッパーのために、アップルはバーチャル化ツールも準備している。LinuxとDockerをARM Macで動かせる。

おまけとして、Macユーザーはこれまでになく大きなアプリライブラリーを利用できるようになる。「Macユーザーは初めて、iOSとiPadOSのアプリをMacで動かせるようになる」とアップルのCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏は語った。

詳しくは語られなかったが、iOSアプリのmacOSへの移植を容易にするアップル自身のフレームワークであるCatalystを使うことで、デベロッパーがmacOS向けに最適化していないアプリでもユーザーはダウンロードして実行できる。

移行には時間がかかり、おそらく2年程度は必要だろう。最初のARMベースMacは2020年末に出荷される予定だ。ARM Macへのアプリ移植に興味のあるデベロッパー向けに、クイックスタートプログラムが用意される。ドキュメントとプライベートフォーラムに加えて、アップルはA12Zシステムオンチップ搭載のカスタム版Mac Miniを提供する。こうしてデベロッパーは実際にARMチップが載ったMacで自分のアプリをテストできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple+向けアシモフの「ファウンデーション」の予告編初公開

2020年のオンラインWWDCではApple TV+はさほど大きくフィーチャーされていなかったが、キーノートで「ファウンデーション」の最初のティーザー予告編が公開された。

このシリーズはIsaac Asimov(アイザック・アシモフ)のSF古典をベースとしている。銀河帝国の崩壊とそれに続く混乱の期間をできる限り短縮するためにハリ・セルダンが発明した心理歴史学が重要なモチーフだ。

YouTubeなどオンラインで公開された予告編はWWDCのライブストリーミング版より長く、製作総指揮兼ショーランナーのDavid S. Goyer(デビッド・ゴイヤー)氏のコメントも収められている。TechCrunchでもアシモフの生誕100年を記念した記事を掲載しているが、ゴイヤー氏は「この50年、『ファウンデーション』の映画化が模索されてきた。アシモフのこのシリーズは『スター・ウォーズ』にも極めて大きな影響を与えている。史上最高のSFだ」と述べている。予告編にはゴイヤー氏をはじめとするクリエイターのチームがこの作品の映画化にどのように取り組んだか、ヒントもある。

原作は何世紀もの期間に及んでおり、主人公も作品ごと代わっている。動画ではJared Harris(ジャレッド・ハリス)がセルダン役を続けるように思えるが、途中で別の俳優に代わる可能性もある(Netflixの「ザ・クラウン」でハリスが演じたジョージ6世はすぐに消えてしまった)。

また、主要な登場人物には非白人の女性が含まれている。原作にはアクション場面が少なく会話が多いが、Apple TV+の動画版ははるかに視覚的に魅力的なスペクタクルとなっている。

「ファウンデーション」のリリースは2021年に予定されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

ついにwatchOS 7でApple Watchの文字盤カスタマイズ、共有が可能に

Apple(アップル)はWWDC 2020でカスタムウォッチフェイスの共有など、これまで強く要望されていた機能をApple Watchに追加すると発表した。

Apple WatchのApp Storeには2万以上のApple Watch用のアプリが登録されているが、お気に入りのアプリのデータをすべてWatchのメイン画面に集約する機能が欠けていた。watchOS 7に導入されるサードパーティーのウォッチフェイス(文字盤)をカスタマイズして共有する機能などによってこの状況は変わる。

watchOS 7ではデベロッパーはアプリごとに個別の機能を統合し、これを表示するカスタムウォッチフェイスをデザインできる。例えばサーファー向けウォッチアプリのデベロッパーは、ユーザーがお気に入りのビーチを登録すれば水温や波高、風速などを予測する「サーフィンウォッチ」の文字盤をデザインできる。赤ちゃんの両親向けの専用アプリであれば授乳時間のアラームを設定したり、成長を記録したりできる。Nike(ナイキ)社のNike Run Clubは、前回のランニングのペースや毎週のランニング目標などの情報を表示する。

アップルは「デベロッパーは新しいSwiftUIを利用して複雑な機能をデザインできるようになる」と述べている。

またwatchOS 7では、ユーザーはこうした複合的な機能を持つカスタムアプリを利用したお気に入りのウォッチフェイスを公開、共有できる。

watchOS App Storeでは、キュレーションされたサードパーティのアプリやウォッチフェイスを発見できる。また新しい共有機能を利用して、App Storeその他で発見したウォッチフェイスを家族や友人と共有することができる。

共有は簡単だ。表示されたウォッチフェイスを長押して、送信先を選択するだけでよい。デベロッパーはアプリから直接、事前にカスタマイズされた文字盤を提供することもできる。これは各種のソーシャルメディアに公開できるため、ウォッチフェイスがバイラルで拡散される可能性もある。

iOSなどアップルの他のプラットフォームと比べて、遅れ気味だったwatchOSにとってこうした新機能はエコシステムを活性化するのに役立つだろう。

Appleはまた、タコメーター付きの新しいクロノグラフや更新されたXLフェイスのアップデートなど、今後独自の複合機能の文字盤デザインを提供していくと述べている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

アップルがARMベースのMac用独自プロセッサーの開発を正式発表

Apple(アップル)は、米国時間6月22日のWWDCでおそらく最も大きなニュースを発表した。Tim Cook(ティム・クック)氏は同社がデスクトップとラップトップ用の自前のプロセッサーを開発していることを正式に明らかにした。ここ数年噂されていたもので、Intel(インテル)のチップへの依存から脱却しARMベースの独自チップに移行する。

この動きは、ハードウェア生産のあらゆるポイントを可能な限りコントロールしたい同社にとって当然のステップであり、iPhone、iPadそしてApple Watchでの措置に続くものだ。同社はすでにこうしたモバイルデバイス向けに数世代のチップを手がけており、それをMacにも拡大することを決めた。

アップルは同社のSoC(System-on-a-chip)がバッテリーの持ちを犠牲にすることなくさらにパフォーマンスを向上させることができると主張する。本当であれば、かなり素晴らしい変更だ。またグラフィックのパフォーマンス向上とともに、オンボードもモバイルデバイスで提供されているようにセキュリティが強化される。

アップルによると、こうした取り組みにより同社のデバイスが同じプロセッサーアーキテクチャを使うことになり、クロスプラットフォーム操作で大きな利点となる。驚くことではないが、 iOSとiPadOSのアプリを箱から出したばかりのデスクトップで直接扱えるようになることを意味する。同社がmacOSのCatalystで展開してきたものを力強く前進させることにもなるが、ネイティブアプリ同様には機能しないと思われる。

ただ、こうした取り組みにも関わらず、デベロッパーが新旧のMacでアプリを開発しやすくなるように取り組んでいる、とアップルはいう。大半のユーザーがアップグレードするまでしばらく時間があることを考えると、重要な注意点だ。Microsoft(マイクロソフト)も含め、多くのデベロッパーがすでに新たなアーキテクチャを開発中だ。

移行をスムーズなものにするために、アップルはRosettaの新バージョンを投入する。RosettaはマイクロプロセッサーのPower PCからの移行をサポートするプログラムだ。Rosetta 2はアップグレードされていないアプリが新しいプロセッサー上でも作動することを保証する。これらは本日発表されたmacOS 11 Big Surの鍵を握るものとなる。

今回のWWDCでアップルはまた、デベロッパーが新Macに取りかかれるDeveloper Transition Kit(DTK)も発表した。DTKは、システムが実際に使えるようになる前に有利なスタートが切れるようにする強化されたMac Miniのようなものだ。ARMベースのチップを搭載した初のMacは2020年後半に発売され、完全移行には2年かかるとされる。つまり、Intelベースのシステムが今後も一部展開されることを意味する。

アップルはこれまでのモデルのサポートを継続するとクック氏は述べたが、新しいシステムがどのようなものになるかを確かめるまではアップグレードをしばし控えても良さそうだ。新たなシステムについての詳細は示されなかった。しかし、13インチのMacBook Proが新しいシリコンを搭載する初のモデルとなり、再設計されたiMacは2021年初めに投入されることが予想される。

その他にもまだ不明な点は多い。結局、WWDCは目まぐるしいスピードで駆け抜ける洗練されたキーノートだ。詰め込むにも限度というものがある。約束した新チップの処理能力の改善やバッテリーの持ち、実際にそれがどんなものなのかに関しては、アップルはプロダクト発表時に明らかにするようだ。

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(翻訳:Mizoguchi

【WWDC20速報】watchOS7は文字盤の共有が可能に、新型コロナ対策機能もあり

アップルは米国時間6月22日、開発向けイベントWWDC20の基調講演で、次期watchOSの新機能を発表した。iOSやiPadOSに比べるとやや小幅なアップデートという印象だ。

文字盤の共有

新watchOSでは、サードパーティーがデザインした文字盤を手軽に自分のApple Watchに着せ替えることが可能になる。サードパーティーは、SwiftUIと呼ばれるユーザーインターフェースデザイン用のプログラミング言語を使って文字盤をデザイン可能だ。

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マップ

「マップ」アプリには、iOS14と同様に自転車向けのルート検索機能が加わっている。勾配などを情報をApple Watchから得られる。そのほか、階段や徒歩でないと進めない道などもガイドしてくれる。

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ワークアウト

「ワークアウト」アプリでは、Apple Watchが内蔵する各種センサーの情報から腕や足の位置や負荷のかかり方などを深く解析して、カロリー消費量などをより正確に計算してくれる。

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Wind Down

iOSとの連携機能としてはWind Downがある。これは、アラームや音楽再生、HomeKit対応家電の操作といった操作をApple Watchに自動的に適用することで、質の高い睡眠を取ることを支援する機能。就寝時間に近くなると文字盤が変化する。

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Handwashing

新型コロナウイルス対策を意識した機能もある。手に付着したウイルスを手洗いで除去するには20回程度のもみ洗いが必要だが、新しいwatchOSはこの回数を自動的に数えてくれる。

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基調講演では詳しく触れられなかったがwatchOS7にはそのほか、翻訳、デバイス上での音声入力などの機能も加わる。

iPadOS 14ではアプリの操作性がmacOSのようになる

Apple(アップル)はiPadOSに加えるタブレット特有の新たなアップデートを発表した。iPadをラップトップの代替として使えるようにするソフトウェアを渇望しているユーザーの声に応えるものだ。

AppleのiPadアップデートは今年はかなり控えめだ。大きな変更は同社が展開するアプリがサイドバーやドロップダウンメニューを考慮してデザインされていることだ。つまらないように聞こえるが、明らかにより複雑でmacOS風のデザインをiPadにもたらし、スクリーンをこれまでよりもフル活用できるようになる。特に写真やファイル、カレンダーのアプリのデザインアップデートに注力した。

デザインの変更は、iPad操作に関してよく耳にする不満の1つを解決する。その不満とは、アプリがまだiPhone仕様になっているためにユーザーがiPadのパワーを存分に活用できないというものだ。新しいMagic Keyboardのトラックパッドのようなマルチタッチ外部入力をサポートするようになり、Appleのデザインニーズはシングルスクリーンに合う生産性を念頭に置いたインターフェースに向かっている。デベロッパーがこうした新テンプレートを使ってiPadデザインにどのように手を加えるかは今後明らかになる。

画面の操作性に関しては、iPadのホームスクリーンで使えるウィジェットが増える。現在ウィジェットは主にiPhoneで展開されていて、今後さらに多くのデベロッパーがサポートするようになることが予想される。

AppleはiPadOS発表のほとんどの時間をApple Pencilの新機能「Scribble」に費やした。ユーザーはApple Pencilでスクリーンのテキストボックスに走り書きができ、手書きの文字をすぐさまプレーンテキストに変換することもできる。つまり、ユーザーはSafari検索バーに直接書き込み、キーボードに触れることなく素早く検索できる。この機能でユーザーはよりフレキシブルに選択した入力モードを活用できる。

iPadOSは今秋リリースされる予定だ。

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(翻訳:Mizoguchi)

【WWDC20速報】AirPods Proは新ソフトウェアへの更新で顔や端末の方向を認識して音を出す

WWDC20では、AirPods softwareという耳慣れない言葉が登場した。このAirPods softwareとiOSやiPadOS、macOSなどのOS組み合わせることで、顔の向きや端末の方向に応じて音を最適化することが可能になる。これぞまさしく、ハードウェアとソフトウェアの両方を開発しているアップルにしか開発できない新機能だ。

3Dオーディオ

基調講演では、AirPods Proのソフトウェア(ファームウェア)を更新することで音の聞こえ方をユーザーの姿勢や端末の持ち方で自動的に調整できることが説明された。顔や端末を左に向けると、音が聞こえてくる方向が自動的に調整される。

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自動接続

マルチペアリングが可能なAirPodsシリーズでうれしい機能も加わった。iPhoneやiPad、MacなどにペアリングしているAirPodsを、それぞれの端末で利用する際に自動的に接続先を切り替えてくれるようになる。例えば、MacでAirPodsを使っている最中にiPhoneで電話した場合に、AirPodsは接続先をMacからiPhoneに自動的に切り替えるわけだ。

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カテゴリー:ハードウェア

タグ:Apple WWDC AirPods

アップルがデザイン一新した「macOS 11.0 Big Sur」を発表、新美学と再設計アプリを導入

ここ最近Apple(アップル)はその焦点をモバイル向けOSにシフトており、macOSには取り残されていた。昨年のCatalinaではSidecarを含むいくつかの重要な変更もたらされたが、最近のアップデートの多くはOSをよりiOSに似せたものにすることが中心だった。そして次期バージョンでは、カリフォルニアの最も美しいスポットから名前を拝借するという例が維持されている。今回は、中央海岸のBig Surだ。バージョン番号はライブデモによれば、macOS 11.0となっている。

アップルは新しいデザインのアイコンやサウンド、改善されたアニメーションなど、さまざまな美的要素を洗練させている。アプリの角はすべて丸くなり、ツールバーも改善された。全体的に色数が増えており、新しいキーカラーによってそれぞれの会社の製品が区別される。アップルのファーストパーティーアプリはすべて再設計され、メニューバーもiOS風の半透明デザインになった。

iOSにもあるControl Centerはモバイル版から借用した最新機能で、明るさを調整したり、ナイトモードに切り替えることができる。正直なところ、最近のmacOSの多くの再設計と同様に、Big SurはiOSからウィジェットや通知センターを含む多くの要素を借用している。いくぶん無機質だったメッセージアプリも大きく改善された。これにはMemojiの編集とメッセージのピン留めが含まれている。

デスクトップにiOSアプリを持ってくるためのCatalystでも、開発者向けのアップデートが発表された。実際には、Big Surに搭載されるメッセージとマップの最新バージョンで使用されている。

Safariにも今回大きなアップデートがあり、スピードが大幅に改善される。アップルによると、同ブラウザは頻繁に訪れるページをChromeより最大50%高速に開くことができるという。それ以外にも不要なアプリの追跡を監視するなど、いくつかの重要なセキュリティアップデートが提供される。またパスワードを監視し、データ漏洩と照合する。iOS同様、ブラウザに翻訳機能が組み込まれ、Googleと同様の機能が提供される。

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カテゴリー:ソフトウェア

タグ:Apple WWDC

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(翻訳:Tsukamoto)

【WWDC20速報】新iPadOSとApple Pencilで手書き文字認識が可能に、複数言語が混在してもOK

WWDC20で披露された新iPadOSには、Scribble、Shape recognition、Smart Select、Data detectors、Scratch to deleteなどの機能も搭載される。これらの機能はアップル純正のスタイラス(デジタルペン)であるApple Pencilで利用可能だ。なお、iPadOS側に搭載される機能なので、Apple Pencil自体を新しいものに買い替える必要はない。

Scribble

Scribble(落書き)機能は、Apple Pencilで書いた文字をテキストデータに変換してくれる。つまり、iPad上で手書き文字の認識が可能になるわけだ。Apple Pencilを使ってiPadで絵を描いている最中に調べ物をしたいという場合に、Apple Pencilでそのままキーワードを手書きすれば検索できて便利。

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Smart Select

Apple Pencilで書いた文字をオブジェクトとして認識してくれる機能。具体的には、手書き文字の色をあとから変更することなどが可能だ。

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Shape recognition

Apple Pencilで描いた図形や線を認識して清書してくれる機能。丸や四角をキレイな線で自動的に描き直してくれるほか、歪んだ線も綺麗な直線に変えてくれる。

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Data detectors

Apple Pencilで描いた住所や電話番号を認識してくれる機能。該当する手書き文字を選んで、地図を開いたり電話をかけたりすることが可能だ。

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Scratch to delete

Apple Pencilで書いた文字の上から取り消し線を書くと消せる機能。間違えて書いた文字を波線などで消すと画面から消去される。

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iOS 14はホーム画面にウィジェットが来るなど大幅アップデート

オンライン・オンリーで開催されたWWDCのキーノートで、Appleは今年後半にリリースされる予定のiOSのメジャーバージョンアップ、iOS 14について初めて公式に詳細を発表した。ビジュアルでいちばん目立つ変化は、ホーム画面にウィジェットが追加されることだ。

Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長、クレイグ・フェデリギ(Craig Federighi)氏は「今年は、iPhoneの視覚的体験を再構築することに集中した。AppleはiOSのコアとなる要素のいくつかを再考した」と述べた。

周知のように、iOSにはすでに「今日」のビューでウィジェットを使っている。ウィジェットにアクセスするには、ホーム画面を左にスワイプすればよい。こうしたウィジェットは完全に新しく設計されており、 ディスプレイの全幅を使うものもあるし小さな正方形に制限できるものもある。ウィジェットは2列に表示できる。

しかしiOS 14ではウィジェットは「今日」のページに限定されない。「今日」からドラッグして、ホーム画面にドロップすることができる。 ホーム画面でアイコンを移動するときに新しく設けられたウィジェットギャラリーからウィジェットを追加できる。

 

ホーム画面の整理する場合、多くのユーザーが無数のアイコンを表示してしまうためかえってホーム画面を使いにくくしていることにAppleは気づいていた。そこでいくつかのスマートな整理機能が追加された。

フェデリギ氏は「今日のホーム画面の機能は素晴らしいが、アプリを追加するとすべて表示される。そのためページも増えていく」と述べている。

ホーム画面の最後にApp Libraryと呼ばれる新しいページが追加された。 ホーム画面に配置されないアプリはApple Arcadeなど、自動的にカテゴリ分類されてここに置かれる。

マルチタスクとホーム画面に関連する新機能のひとつは、iPadと同じようにiPhoneでピクチャーインピクチャーを使用できるようになった点だ。画面の隅にビデオを表示したままiPhoneで別の処理を行うことができる。

 

メッセージのグループ会話が改良された

Appleのメッセージは、WhatsApp、Telegramなど人気あるメッセージングアプリと競争するためにアップデートが必要だと以前からみられていた。今回、メッセージ・アプリを画面上部に固定して簡単にアクセスできるようになった。

会話機能そのもののアップデートとしては、個別のメッセージに返信できるようになった。また返信をタップして、会話を別のスレッドにすることができる。ユーザーは別のユーザーをメンションできるようになったので、「自分がメンションされたメッセージ」のみをフィルターして通知を受け取ることができる。

会話自体もさらにリッチ化され、写真や絵文字を挿入できるようになった。また、特定の連絡相手はアイコン表示される。メッセージに最も頻繁に現れる相手は大きなアイコンで表示される。

Appleの「ミー文字」には、新しい髪型、年齢、各種フェイスカバーなどの新しいオプションが追加された。 ハグする、こぶしバンプ、頬を赤らめるなどの新しい絵文字ステッカーも提供された。

マップなどのアプリ

Appleは地図アプリにも新機能を追加した。アメリカのマップは新データに更新されたが、他の国も独自データに基づくさらに優れたマップを展開する計画だという。イギリス、アイルランド、カナダでは新しくさらに詳細な地図が表示されるようになる。Appleは新しいデータセットによって新たな可能性を切り開く予定であり「これは最初のステップにすぎない」という。

バーチャル・カンファレンスにはマップのデザイン担当ディレクター、メグ・フロスト(Meg Frost)氏が登場し「iOS 14では、マップチームが信頼性の高いブランドと協力して各種のガイドを提供する予定だと述べた。フロスト氏にyろえばAppleマップは近々、AllTrailsやZagatなどの有名なソースからの情報をリアルタイムで見ることができるようになるという。

一部の都市では、Appleは移動手段に自転車を取り入れる予定だ。移動時間の推定には現地の標高も考慮される。自転車移動はまずニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、上海、北京に導入される。徒歩の経路案内では階段や急な坂道を避けるように設定することができる。

自動車のドライバー向けについてもEV向けルート設定や市街地の自動車進入制限情報の提供など機能が強化されている。自動車がCarPlayをサポートしている場合、駐車アプリ、EV充電アプリ、食品注文アプリなど、今後さらに多くのアプリが登場するはずだ。

iPhoneを車のキーとして使える機能を提供する自動車メーカーも出る。これには最新のiPhoneモデルのU1チップが利用される。iMessageを通じてこうした車のキーを送信し、自動車を友達と共有することができるようになるのは興味深い。

 

Siriと翻訳機能もリニューアル

Siriの精度にはややむらがあるが、Appleはこの音声アシスタントの改良を続けている。 Siriは起動時に画面全体を占有しなくなる。画面の下部にある小さなバブルで表示されるので画面の他の部分を隠さない。作動の結果は画面の上部に通知として表示される。

またSiriにiMessageでボイスメッセージを送るよう命令できるようになった。実は私自身はボイスメッセージが好きではないが、ディクテーションによるテキスト化が改善されている。音声の処理はローカルデバイス上で実行されるようになったのでスピードが改善されたはずだ。

Siriにはすでに単語の翻訳機能があるが、Appleはこれを一歩進めて翻訳アプリをリリースする。Google翻訳と同様、2言語で双方向の会話ができるようになる。音声からテキスト化し、翻訳語さらにテキストから音声化できる。iPhoneを横向きモードで使えばそれぞれが画面の片側を使える。

アプリ疲れ

これは多くの読者が感じているだろうと思う。 友達からなにか新しいアプリのダウンロードを求められてもApp Storeに行くのに乗り気になれない。そこでAppleはApp Clipsを発表した。これはアプリをインストールせずに起動できる一種のミニアプリだ。これはアプリの一部を切り出して簡単に共有できるようにしたものだ。

App Clipsはさまざまな方法で共有できる。ウェブサイト上やメッセージからはもちろん、マップ、NFCタグ、QRコードからも起動できる。 カフェでの注文、キックスクーターのレンタル、ミュージアムで説明を見る、などさまざまな場面で活用できそうだ。コードをスキャンしたりスマートフォンをタップしたりすると、アプリの機能の一部がすぐに利用できる。全機能を利用したければライブラリからアプリ全体をダウンロードしてインストールすればよい。

いつものように、iOS 14は夏にテストが行われ、9月に一般公開されるというスケジュールが予定されている。

 

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タグ:Apple  WWDC

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滑川海彦@Facebook

【WWDC20速報】新iPadOSはUI/UXをiPadにさらに最適化、検索機能も大幅強化

アップルは米国時間6月22日、開発向けイベントWWDC20の基調講演で、次期iPadOSの新機能を発表した。先に発表されたiOS14の機能を盛り込みつつ、各アプリの操作画面がiPadで使いやすいように洗練された。WWDCでデベロッパー向けのプレビュー版が配布され、正式バージョンは例年同様に9月ごろになるようだ。

UI/UX最適化

昨年9月にiOSから独立したiPadOSだが、新機能の多くはiOS14に準じる。iPadOSならではの注目ポイントは、ユーザーインターフェースの刷新だ。「写真」「メモ」「ファイル」「カレンダー」「ミュージック」などのアプリがiPadの大きな画面を生かしたレイアウトや操作性に改良されている。

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Siri

音声アシスタントのSiriについては、iOS14と同様にホーム画面やアプリの画面に溶け込んだインターフェースになっている。iOS14では画面の下部中央に表示されるSiriのマークが、iPadOSでは右下になるという違いがある。

通話

FaceTimeやSkypeなどの通話機能を備えるアプリを利用する際のインターフェースも刷新された。別アプリを開いている状態で着信があった場合は上部に通知され、そのまま応答することができる。

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検索

新iPadOSにはさまざまな検索機能が加わっている、アプリ画面上からの検索はもちろん、アプリ名を検索して検索窓から起動、人物名を検索して検索窓から発信、ファイルの種類の提示、質問を入力することで結果欄に答えを表示、推測変換などの機能を備える。

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そのほか基調講演では詳しく触れられなかったが、ARKit4やDepth API、ツールバーなどの新機能も搭載される。

アップルがAirPods Proに空間音声の機能を追加、WWDC20で発表

AirPods Studioの発表はなかった。だがAppleは昨年発表したAirPods Proにかなりエキサイティングなアップグレードを施す。空間音声(あるいは3Dオーディオ)だ。聞こえてくる方角のようなものがオーディオに加わるようになる。

この機能は、サウンドのロケーションがストーリー演出の一部になっているような映画を視聴するときにあると素敵なものだ。しかしAppleの将来を考えたときに何よりも重要なのは、同社のAR推進においてこの機能が重要な役割を果たすということだ。同社はデベロッパー向けのARKitを通じてこの分野を開拓中で、ARヘッドセットにも取り組んでいると噂されている。ARヘッドセットは間違いなくヘッドトラッキングイヤホンとしっくりくるはずだ。

また、AirPodsのデバイスとの接続が自動で切り替わるようになることも発表された。同じイヤホンを複数のデバイスで使う人にとっては大きなボーナスだ。AirPodsとAirPods Proは、タスクに応じて iPhoneやMacBookを使うときに自動で接続するデバイスが切り替わるようになる。

この新機能は、ファームウェアのアップデートで使えるようになる見込みだ。

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Apple Watchに睡眠トラッカー機能が近日追加、WWDC20で発表

Apple(アップル)は長らく要望の多かった睡眠トラッキング機能を、Apple Watchに搭載すると発表した。これにより、ユーザーは睡眠状態を追跡できるだけでなく、アップルによると睡眠を改善するための総合的なアプローチを作成することもできる。

睡眠トラッキング機能はiPhoneと連動して、より良い睡眠習慣を習得するのに役立つ。この機能は「Wind Down」と呼ばれ、iPhoneやApple Watchによる邪魔を減らすためのものだ。機能を有効にすると、電話はロック画面に就寝までの残り時間(ユーザーがあらかじめ設定した時間)などの追加情報を表示し、おやすみモードがオンになる。そして画面では、ユーザーにウェブブラウジングではなくリラックスして瞑想するように促す。 そして目覚める時間になるとアラーム画面が復帰し、Shortcutsへのリンクが表示され、日常的なアプリの起動が簡単になった。

Apple WatchでWind Downを有効にすると、ユーザーのデフォルトのコンプリケーションがシンプルな文字盤に置き換えられる。

睡眠を追跡するために、Apple Watchはユーザーの細かな動きや呼吸を追跡する。この情報は、Apple WatchまたはiPhoneで表示できる。

アップルが睡眠トラッキング機能に参入するのは、これが初めてではない。2017年に同社は、マットレスで寝起きを記録するデバイスを開発していたBedditを買収した。会社はまだ営業しており、購入も可能だ。現時点では、アップルの内部でなんらかの技術や戦略が共有されているかどうかは不明だ。

睡眠トラッキング機能は今年後半にiOS 14とwatchOS 7でリリースされる。iPhoneとはApple Watchは独立して動作し、Apple Watchを持っていないユーザーでもベッドタイム・起床機能を利用できるようになる。

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【WWDC20速報】iOS 14新機能公開、App Libraryやウィジェット、翻訳機能などが加わる

アップルは米国時間6月22日、開発向けイベントWWDC20の基調講演で、次期iOSであるiOS 14の新機能を発表した。WWDCでデベロッパー向けのプレビュー版が配布され、正式バージョンは例年同様9月ごろになるようだ。

App Library

iOS14ではまず、多くのアプリをインストールした場合に画面の視認性や操作性が低下する問題を解消するために、App Libraryと呼ばれる新機能が加わった。従来も複数のアプリをフォルダーにまとめてホーム画面に配置できたが、App Libraryでは専用画面でジャンル別に一覧できるほか、検索も可能だ。複数のホーム画面から一部を非表示にすることも可能だ。

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Widgets

AndroidではおなじみのWidgets(ウィジェット)がiOSでようやく使えるようになった。具体的には天気予報やスケジュールなどの情報をホーム画面に固定配置できるようになり、わざわざアプリを開かなくても必要な情報をホーム画面上でチェックできる。

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Picture in Picture

macOSなどのでおなじみのPicture in Picture(ピクチャー・イン・ピクチャー)機能がiPhoneに最適化された。再生中の動画を縮小表示してホーム画面や別のアプリ画面の上に重ねて表示できる。ドラッグで表示位置の変更や表示サイズの拡大・縮小が可能だ。画面の端に寄せて一時的に収納することもできる。

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そのほかの機能については追って記載する。

アップルはiPhoneをクルマの鍵に変える、WWDC20で発表

米国時間6月22日にApple(アップル)はWWDCにて、iPhoneで車をコントロールする機能を発表した。まもなくリリースされるソフトウェアアップデートにより、iPhoneは車のロックを解除したり、あるいは標準的なキーのように車を始動できるようになる。もしあなたの車がサポートしていれば、だ。なお、詳細はまだ明らかになっていない。

当面からこの機能をサポートするのは次期BMW 5シリーズだけだ。Apple(アップル)は将来的には、他のメーカーも機能をサポートすることを期待している。

もちろん、セキュリティが最優先だ。アップルは、いわゆるデジタルキーは所有者のiPhoneの安全な領域に保存されると主張している。つまりクラウドには保存されず、ローカルのiPhoneに保存されるのだ。これは、FaceIDやWalletと同じセキュアな隔離された環境だ。

車のキーがiPhoneに追加されると、オーナーはiMessageをつうじて他のiPhoneと鍵を共有できる。共有する際には、所有者はキーの権限を制限することもできる。詳細はまだ不明だが、これにより親がティーンエイジャーへと車の使用を制限することができるようになりそうだ。自動車メーカーは以前から同様のオプションを提供しており、オーナーは運転速度やラジオの音量、その他の機能に上限を設けることができる。アップルの制限の範囲は、現時点では不明だ。

アップルは自動車メーカーと協力して、iPhoneの超広帯域チップ「U1」をこのシステムに統合しようとしている。もしこれが実現すれば、通信範囲は大幅に拡大されるだろう。一方でU1チップがなければ、所有者はスマートフォンを車に近づけ、スマートフォンのNFCチップを読み取ラセル必要がある。アップルはオーナーが車に近づき、バッグから携帯電話を取り出さずにロックを解除する例を示した。

この機能はiOS 14でロールアウトされるが、iOS 13搭載のデバイスにも提供される。

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タグ:Apple WWDC

【随時更新】WWDC20関連記事まとめ

ついに今年もWWDCの季節がやってきた。TechCrunch JapanではWWDCでの発表を逐一記事としてみなさんにお伝えしていく予定だ。この記事では、今年のWWDCに関連する記事をまとめて随時更新していく。

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