マイクロソフト、酸窒化アルミニウム素材のStar Trek風半透明スマートウォッチを開発中

ハイテク・ガジェットを扱うのなら、ぜったいにこの分野から外れてはならないということであるようだ。何の話かと言えば「スマートウォッチ」のこと。

AmongTechThe Vergeのレポートによれば、Microsoftがアルミニウム製1.5インチ画面のスマートウォッチを開発中なのだそうだ。この話題自体は、「おお、ついにきたか!」と、驚くほどのことではなかろう。

既にプロトタイプは完成しているのだとのこと。バンドは取り外し可能で、いろいろとカラーバリエーションが用意されているとの話。ここまではごくありふれた話だが、素材が面白い。酸窒化アルミニウム(oxynitride aluminium)というものを利用して、Star Trek IVそのままに、半透明なデバイスになっているのだそうだ。

この「半透明デバイス」という話で、この噂話に多少ミソが付いているかもしれない。しかしこの分野は多くの競合による参入が見込まれるところであり、未来派素材を利用することで差異化を目指すというのもあり得る話なのかもしれない。

デバイスでは、スマートウォッチ版のWindows 8が走り、LTEをサポートしてクラウドストレージを活用するものとなっているのだそうだ。ウェアラブルデバイス自身でLTEをサポートするのだそうだ。

噂の通りのデバイスが登場することとなれば、あるいはGoogle Glassがオモチャのように見えるほどのものになるかもしれない。

発売予定などについての言及はない。もちろんすぐにリリースされるというようなことにはならないはずだ。Appleのスマートウォッチも2014年後半になりそうだという話もある。Androidタブレットのリリースラッシュにおいては、多くのメーカーが「急いては事を仕損じる」という教訓を改めて学ぶことにもなった。一番乗りを目指しても、それが必ずしも長期に渡る成功に繋がらないことが多いのだ。

おまけにMicrosoftは独自の「SPOT」プラットフォームでも、同様の教訓を学んでいる。

「面白そうだ」という感じはする。ただ、このMicrosoft版のみならず、Samsun、Apple、LG等々のスマートウォッチ群はいずれも開発中のものだ。実際に出てくる前に、期待ばかりをふくらませてはがっかりすることになるかもしれない。じっくりと動きを見守っていこう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Motorolaが完全にMade in Americaのスマートフォンを発売, でもアメリカで作ったというだけでは…

アメリカ人の一人として、独立記念日おめでとう!と言いたい。湖の花火大会を見ながらお肉(四つ足)のバーベキューを食べる日だ。でも今年は、善良なるアメリカ企業、MotorolaとGoogleが作った携帯電話を買う日でもある。

MotorolaはThe New York TimesとUSA TodayとWall Street JournalとWashington Postの7月3日号に、見開き全ページ広告を出している。それはしかも、完全純粋にアメリカ的なスマートフォン、Motorola Xの発売予告広告だ。

その広告ははっきりと述べている。これはアメリカの企業が作ったアメリカの携帯電話だ。何と言ってもMotorolaは、カントリーミュージックやタイプ2糖尿病と同じく、れっきとしたアメリカ製だ。

昔々Motorolaは、アメリカの創意と繁栄の象徴だった。イリノイ州で1928年に創業された同社は、数十年にわたって世界のモバイル技術の最先端にいた*。カーオーディオも、Motorolaが始めた。Motorolaは1969年に月へ行った。Motorolaは、携帯電話を作った。〔*: mobile, 移動技術の意味, 自動車関連なども含まれる。宇宙ロケットも。〕

それから、Motorola RAZRがやってきた。クラムシェル型携帯で、歴史上もっとも多く売れた折りたたみ携帯だが、それがMotorolaの終わりの始まりになった。今のMotorolaは、昔のMotorolaの痕跡であり、二つの実体が残っている。一つはGoogleの中にあり、あと一つは通信プロバイダだ。

今度出るスマートフォンMotorola Xについては、あまり多くのことが知られていない。リーク写真が数枚あるが、それらを見るかぎり、平凡なスマートフォンであり、ほどほどのスペックだ。SamsungやAppleを超えている部分は、なさそう。でも、GoogleがMotorolaの消費者部門をすべてかっさらって丸一年だから、その間、なにか美味しい料理をぐつぐつと煮ていたのかもしれない。

それに、ぼく自身も、アメリカ中部のさびれた工業都市の出身だから、製造業がアメリカに戻ってきた姿を見るのはすばらしいことだ。

Dellはテキサスを完全には去らなかったし、Lenovo(元IBM PC)は最近ノースカロライナに工場を建てた。製造を海外で行う流行に完全に乗ってしまったAppleは、閉鎖したアメリカの工場を再稼働させつつある。でも、消費者電子製品のメーカーに望みたいのは、平凡な製品を作ってそれにMade In Americaのステッカーを貼り、アメリカ製ですよと消費者を釣るようなことは、絶対にやめてほしい。アメリカ人とアメリカ企業は、世界最高の製品を作れるのだから、その水準に達していない製品は、やめてほしい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Readerはあと半日で終了―データは簡単にエクスポートできる

4ヶ月前に予告されたとおり、Google Readerは、今日(米国時間7/1)水平線の彼方に静かに消えようとしている。 ユーザーにとっては悲しい日だがやむを得ない。ありがたいことにGoogle Readerの代替サービスはたくさんある。

先月からGoogle Readerにはデータをバックアップするよう注意が出ていた。Googleは本当に全OMPLファイルを削除するつもりだ。今更文句を言っていても始まらない。5分あればデータのエクスポートができる。

エクスポートの方法はいくつかあるが、Google Takeoutを利用するのが圧倒的に簡単だ。このサービスはGoogle Readerばかりでなく、Buzz、ハングアウト、連絡先、、ドライブ、Goggles、YouTubeのユーザーデータもエクスポートできる。

Readerだけを選択した場合、ファイルのサイズは1MB以下、ダウンロード時間は1分くらいだろう。ダウンロードしたOMPLファイルはほとんどRSSリーダーで利用できる。

Google Takeoutでエクスポートできる全データを要求した場合、時間はずっと長くかかるが、ダウンロード可能になったらGoogleからメールが来る。

しかしGoogle TakeoutはMihai Parparitaが詳しく説明するとおり、タグやコメントなど一部のユーザー・データはエクスポートしてくれない。すべてのデータを保存したい場合、Parparitaが開発したReaderのAPIを利用するツールを使うとよい。一部コマンドラインからの入力が必要になるが、詳しい手順が説明されているからそれほど難しい作業ではない。

〔日本版:Google Readerは日本時間で今日の午後5時以降、作動を停止する。〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


残念―Windows 8.1のスタートボタンは本当のスタートボタンではなかった

今日(米国時間6/26)の報道には「MicrosoftがWindows 8にスタートボタンを戻した!」という 大見出しが踊っている。ジャジャーン! バンザイ! しかしうっかり信じてはいけない。

Windows 8.1のスタートボタンはわれわれのよく知る以前のスタートボタンではない。 新しいスタートボタンは複数階層をサポートするフル機能のアプリケーション・ランチャーではないのだ。Windows 8.1のスタートボタンは小さいカラフルなアイコンが並ぶ画面、つまりスタートメニューへのショートカットに過ぎない。

新スタートボタンを右クリックするとアプリケーションのリスト・メニューが表示される。これには電源管理、イベント・ビュー、ディスク管理Windowsシェルなどの管理ツールが並ぶ。カスタマイズはできない。

要するにMicrosoftはスタートメニューへのショートカットをスタートボタンと呼んでいる。これではWindows 8の本質的な欠陥の改善にはなっていない。

Windows 8でMicrosoftはユーザー・インタフェースを劇的に変更した。スタートボタンの代わりにアイコンをフルスクリーンに並べたスタートメニューが用意された。これは間違いなく生産性を低下させる改悪だった。新しいアプリを起動するために、いちいち現在の画面を離れてフルスクリーンのメニューを開かねばならない。ノートパソコンでは特に苛立たしいUIだ。

Microsoftは対象となるデバイスとしてタブレットに重心を移そうとしている。 たしかにMetroベースのアプリをタブレットで動作させるならWindows8のUIは適切だ。

しかしわれわれ情報を生産するユーザーにはクラシックなデスクトップが決定的に重要だ。デスクトップでアプリの起動のたびにフルスクリーンのスタートメニューを開かねばならないのはまったくの時間の無駄だ。スタートメニューのショートカットを作ったぐらいではたいした改良になっていない。

私はWindows 8.1でMicrosoftがスタートボタンを復活させるというニュースを聞いてからずっと以前のスタートボタンが復活するものと楽しみにしていた。 Windows 8はよくできたOSでWindows 7よりあらゆる面で機能がはっきり向上している。しかし使い始めてから6ヶ月になるが、仕事の中心はやはりデスクトップだ。そしてスタートスクリーンを見るたびに苛々している。

Windows 8のスタートスクリーンのカスタマイズ・アプリを開発するスタートアップが現れないものだろうか。以前のWindowsのスタートボタンの機能のすべてを魔法のように実現するプラグインならなおよい。私自身で開発を試みたがすぐに飛んでもなく手間を食う作業と分かって諦めた。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Huaweiさん, それはおかしいよ

それにGalaxy Note IIを耳に近づけて持っていたら自分が間抜けに見える、と思ったあなたも、このHuawei MediaPad 7 Vogueではどうだろう? ごくふつうの人のニーズに応える、を社是とする企業からやってきたタブレットだからな。

お値段に関する情報はないが、FCCのデータを見るかぎり、Huaweiはこれを海外のおばかさんたちに売るつもりらしい。

詳細はSlashGearに載っているから、解像度とかSoCのクロックなどが気になる人はそっちを見て。

ジョークはともかくとして、Huaweiは中国の外では敗者だ、などと軽視してはいけない。合衆国では政府のセキュリティ要件を受け入れずに市場を去ったが、着実にグローバルな通信企業として成長している。母国の中国ではトップ企業、2012年の全世界では、スマートフォンを世界で三番目に多く売った企業だ。しかしそれでも、タブレットを耳のそばに持って使いたい人を、この星の上で見つけるのは難しい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


グッドジョブ、Microsoft!―Xbox Oneの我慢ならないDRMの大部分を撤回

Xbox One発表の反響Microsoftの期待どおりではなかった。ゲーマーは新システム自体は気に入ったが、新たに課せられた数々の不愉快な制限に強く反発した。しかしMicrosoftはその声に耳を傾けることにしたようだ。Microsoftは今日、もっとも馬鹿げた制限のいくつかを撤回した。MSにとってもゲーマーにとっても非常に良いことだ。

さすがにゲーマーの激しい怒りは無視できなかったようだ。根深い怒りはあらゆるところに渦巻いていた。全国ネットの朝のニュースショーでさえXbox Oneの奇妙なDRMが話題になったくらいだ。

今回の改定で、毎日のインターネット接続チェックは無くなった。非常に狭い区域を指定するリージョン・ロックも無くなった。従来どおり、ゲームの貸し借り、売買もできるようになった。良かれ悪しかれ、条件はほぼ元通りになった。

この措置でSonyとNintendoに足元を掘り崩される(事実それは始まっていた)危険を防ぐことができるだろう。Sonyが「PS4にはXbox Oneのような常時インターネット接続やその他のDRM制限を課していない」と指摘し続けるのはMicrosoftにとって最悪のシナリオだった。

とはいえ、Microsoftはこれまでユーザーの声に耳を傾けないことで有名だったからこの柔軟な反応は意外だ。Windows 8でもindows VistaでもXbox LiveでもMSは「ユーザーがどう言おうと知ったことではない」という態度を取ってきた。いかに馬鹿馬鹿しいDRM制限が課されようと、一般の消費者はやはりXboxOneを買っただろう。「ゲーマーのフォーラムやTwitterはいかに騒々しかろうとXbox Oneのターゲットのごく一部を代表するに過ぎない、クリスマス商戦に入ればDRMに関する議論も鎮静する」と考えることもできたはずだ。

Xbox Oneは依然としてKinectについては常時インターネット接続が必要だ。また今日の撤回でいくつかの新機能も同時に失われた。しかしMicrosoftが素早くユーザーの声に対応する姿勢を見せたことは高く評価できる。これは新しいトレンドになるのだろうか? ゲーマーはXbox Oneそのものは大いに気に入っていたが、Microsoftが気に入ることをわざわざ不可能にする制限を課していた。しかし今回の決定で状況はかなり好転したと思う。

[画像 Flickr/dalvenjah]

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple新製品にはJony Iveビデオ。「複雑な世界に秩序をもたらすiOS 7」

Appleは昨日、WWDCにて次世代iOSの発表を行った。発表を受けて、Jony Iveによる7分間のiOS 7紹介ビデオが公開されている。

「真のシンプルさというのは、無用なものを削ぎ落したとか、装飾を廃したというようなところから生まれるのではありません」とIveは言う。「複雑さの中に秩序をもたらしてこそ、シンプルさが実現されるのです」(bringing order to complexity)とのこと。

WWDCのステージ上でも言っていたように、iOS 7はiPhone上で実現される最大の変化となる。それでAppleとしても実際のリリースの前からiOS 7についていろいろと情報を流しているというわけだ。但し、新OSのベータ版を動作させているさまざまなデバイスを見る限り、どうやら賛否両論がありそうだと感じる。

たとえばFacebookはほんのちょっとした変更を加えただけで、反対の声が大きく巻き起こるというのが常となっている。Appleが採用する今回の変更は、ほぼ「全て」の面にわたっているのだ。

Iveによる今回のビデオは、今後いくつも行われる大規模マーケティングキャンペーンの第一弾となるものだろう。Appleはこれからしばらく大幅に変更したiOSのメリットを訴えかけるキャンペーンを張るに違いない。秋のiOS 7登場前に、TVのスポット広告やオンライン広告が種々登場することになるだろう。

まずはカクテルでも飲みながら、Sir Jonathan Iveの格調高い紹介ビデオでも見ていることとしようではないか。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


iOS 7、古いiPhoneやiPadは取り残される

iOS 7はこの秋iPhoneにやってくる。しかし、WWDCで発表された機能のすべてを使えるのはiPhone 5とiPod touchだけだ。iPhone 4と4Sユーザーが手にするのは新しいルックスと機能の一部だけだ。iPhone 3GS以前の旧モデルのことは忘れること。そこではiOS 6のスキューモーフィックな世界が永遠に続く。

下の表にある通り、AirDropはiPad 4、iPad miniを含む最新機種だけが利用できる。iPhone 4Sはカメラのフィルターを欠いているが、iPhone 4共々、写真アプリではフィルターが使える。

今日発表された中で唯一Appleに収益をもたらす機能であるiTunes Radioは、iOS 7互換の全機種で利用できる。

これらの機能の一部はiPadでも利用できる ― ただし初代iPadを除く。これはiOS 6のままだ[*]。iPad 2はSiriのアップデートとiTunes Radioだけ。写真のフィルターはiPad 3以降で使える。しかし、iPad 4とiPad miniですら、カメラのパノラマやフィルター機能はない。
[* 訳注:初代iPadはiOS 5までなのでiOS 6さえも使えない。iPhone 3GはiOS 4まで]

もちろんこれは、進化における残念な副作用であり、取り残される機種が出るのは当然だ。

AppleとGoogleは、最新OSで旧機種をサポートすることに関して、称賛すべき行動をとっている。iOS 7を含め、殆どの場合制限の理由はハードウェアに直結している。ハードウェアが新機能に全く対応していないか、ユーザー体験の質を維持できる水準にない場合だけだ。

とりわけAppleは、他社以上にユーザー体験を損わない場合にのみ機能を提供することにこだわる。Siriが登場した時、AppleはiPhone 4Sよりハード性能の低い1年前のiPhone 4に音声入力を提供しなかった。

Microsoftは、Windows Phone 8が当時の現行端末を サポートしないと発表して人気を下げた。旧ユーザーはWindows Phone 8のUI要素の一部を使用できたが、性能改善を支える新機能群は提供されなかった。しかし、新OSは当時の機種にないハードウェアを必要としていた。進歩は時に痛みを伴う。

iOS 7が今年の秋に公開される時、ハッカーやプログラマーたちは、欠けている機能を旧機種に移植すべく最大の努力を払うに違いない。もっとも、それが起こらなくても、あなたのiPhoneにない機能を持つアプリが存在する可能性は高い・・・なぜなら、元々Appleが盗んだものなのだから。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Logitech、KickstarterでTidyTiltを大成功させたTT Design Labsを買収

宿題をきちんとするというのは、思う以上に大切なことであるようだ。宿題に出たデザインワークを一所懸命こなした2人がスタートさせた会社を、大企業が買収するという運びになったのだ。買収したのはLogitech。買収されたのはシカゴのTT Design Labsだ。2011年末、TidyTilt iPhoneケースをクラウドファンディングで世に出した2人が運営する会社だ。買収金額などについては明らかにされていない。

LogitechのSenior Vice President兼Logtech for BusinessのGeneral Managerを務めるEric Kintzは、主力をPCアクセサリーからモバイル用に移す中、デザインとテクノロジーを融合したTidyTiltのようなプロダクトを求めているのだと話している。

「モバイルに注目していこうとする中、TidyTiltのような製品が非常に面白いものであると感じたのです」とKintzは述べている。クラウドファンディングによって実現されるアイデアについては、イノベーションのヒントにもなるものとして着目しているのだそうだ。

冒頭の話に戻るが、TidyTiltはそもそも「宿題」として生まれてきたものだ。ファウンダーのZahra TashakoriniaおよびDerek Tarnowはシカゴ美術館附属美術大学(The School of the Art Institute of Chicago)に在籍していた。そこでKickstarterプロジェクトの立ち上げが課題として出されたのだった。目標額を1万ドルに設定してKickstarterプロジェクトを開始したが、結局22万3000ドルを集める大成功となった。

それを機にTT Design Labsはデザイン業務を本格稼働させ、TidyTilt+およびJustMountというホルダーもリリースしている。Logitechはこれら3つのプロダクトを、7月から自社製品として扱い始める。価格は現在のものを引き継ぐのだそうだ。DerekはプロダクトデザイナーとしてLogitechに入社し、Zahraはコンサルタントとなる。

今回のニュースは、クラウドファンディング・コミュニティにとって、なかなかのビッグニュースと言えるだろう。もちろん今回の事案が史上初めてのものであるというわけではない。Best Buyも、以前にクラウドファンディングによりデビューしたPadPivotを買収している。いずれの場合も、既存企業側はプロダクト自体とともに、ある種のファンをも獲得することを狙ったわけだ。少々下品な言い方をするならば、人気プロダクトの誕生をじっと待っていて、絶好のタイミングで札びらを切ってプロダクトとデザイナーを双方ともに自らの手におさめたということになる。

売れっ子デザイナーを目指すのであれば、実効性のあるポートフォリオとしてクラウドファンディングの活用を考えても良いのだろう。優れているものを発表すれば、多くの人がそれを認めてくれるわけだ。もしも大成功ということにならなくても、経験から得るものも大きいはずだ。いずれにせよ、シリコンバレーという場所はMBAよりも、起業経験を大きく評価する場所でもある。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Microsoft、Windows RTのライセンスを値下げか? ―妥協だらけのプラットフォームを救うのは何をしても難しい

今朝(米国時間6/3)のBloombergの記事によれば、MicrosoftはWindows RTのライセンス価格を値下げするという。MicrosoftはRTの低調なセールスにテコ入れするのに懸命なようだ。

Windows RTはiPadに対するMicrosoftの回答という触れ込みで登場した。MicrosoftはWindows 8デスクトップ版OSから多くの機能を低消費電力のデバイスに移植し、iPadよりはるかに安定性の高いシステムを構築することを狙った。しかしその過程でMicrosofはOSの別バージョンを作ってしまい、デベロッパーはIntelベースのWindowsとARMベースのWindowsRT(Windows Phone 8、Xboxも同様)という2つのOSに対処しなければならないことになった。

Windows RTがリリースされてから8ヶ月たつが、メインストリームのWindows RTデバイスはほとんど存在しない。他方、Windows 8搭載デバイスは急速にWindows RTと同じ価格帯まで値下がりしてきた。

MicrosoftはiPadないしAndroidタブレットではなくてWindow RTを買うべき説得力のある理由をユーザーに与えることに失敗したといえる。Windows RTで喜んだのはもっぱらMicrosoft Officeを使う旅回りのセールスマンぐらいなものだろう。

値下げは多少の効果があるだろう。

Androidタブレットも初期の頃、価格設定で悩んだことがある。当時Androidタブレットは高価すぎたために存在意義が疑われていた(HTC Jetstreamなど)。そこに250ドルのB&N Nook Color、Amazon Kindle Fire、そしてNexus 7が登場した。200ドル台の低価格のおかげで、Androidタブレットは突如存在意義を復活させることができた。さらにSamsung他のメーカーが続いて、大型タブレットの価格も低下し、Androidタブレットは意味のある市場シェアを獲得した。

しかしWindows RTの場合、たとえ200ドルにまで値下げしても復活できるかどうか疑わしい。

主要メーカーは続々とWindows RTのサポートを打ち切っている。HPは最初期にRTのサポートを中止した。Samsungもすぐそれに続いた。HTCも最近RTタブレットの開発を中止した。

現行製品ではDell XPS 10、Surface RT、Asus VivoTab RTがWindows RTのロゴを表示している製品だ。BloombergによればDellはRTの新製品を開発中だという。しかしLenovoもRT搭載のIdeaPad Yoga 11の製造を早々に中止している。これら以外は問題とするに足りないような製品しかない。

Acerは最近ComputexでIconia W3を発表した。この8インチWindowsタブレットは今月中に379ユーロで発売開始されるようだ。このデバイスは720pディスプレイ、デュアルコアAtom Z2760 CPU、32または64GBのメモリ、microSD expansionスロットを備えている。しかしこのタブレットはWindows RTではなくWindows 8を搭載している。Acerの会長はWSJのインビューに対して、「Windows RTが今後大きな影響力を持つことはないだろう。フル機能のWindows 8が持っているソフトウェアの互換性を欠いているという大きな欠点をWindows RTが克服するのは難しい」と述べた。

Windows RTはそもそもの構想からして間違いだった。「バッテリーの長持ちか、それとも使い勝手か」という選択を消費者に強いたのは愚かだった。もちろん消費者は両方が備わっていることを望む―iPadがその例だ。

Microsoftは値下げの後、販売奨励金さえ出すことなるかもしれない。しかし消費者は、というよりもっと直接にメーカーが、はっきりと態度を表明している。消費者もメーカーもWindows RTが金を出すに値するプロダクトとは見ていない。当初から指摘されていたとおり、Surface RTはあまりにも妥協が多すぎるプラットフォームだった。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Windows 8.1でスタートボタン復活へ。これがないとWindowsは使えないから

朗報! Microsoftのスーパーブロガー、Paul Thurrottが、Windows 8.1のスタートボタン復活について詳しく書いている。ブート後直接デスクトップを表示する機能が加わり、Metro/スマートタイル/スタートページ等を事実上消滅させ、Windows 8の最悪部分を回避できる。何よりも嬉しいことに、Microsoftはこの修正に関して料金を徴収しない。

クラシックに勝るものはない!

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


この夏、Blackberryメッセンジャー(BBM)アプリがiOSとAndroidに登場する

今日(米国時間5/14)開催されたBlackBerry LiveカンファレンスでCEOのThorsten HeinsはBlackBerryメッセンジャー(BBM)がこの夏、AndroidとiOSから利用可能になると発表した。BlackBerryの最大の強みはメッセンジャー機能にある。最新バージョンのBB10のユーザーは世界に文字通り数億人もいることを考えると、この動きの影響は非常に大きい。

「われわれには自信がある。 BB10プラットフォームが世界中のユーザーから圧倒的な支持を受けている今こそ、BBMをサービスとして独立させるべきだと考えた」とHeinsは説明した。

Android版、iOS版ともアプリは無料だ。他のメッセンジャー・アプリ同様、スタンドアローンでiOS 6およびIce Cream Sandwichが必要とされる。

当初はメッセージとグループ機能だけが提供されるが、Heinsはそれ以外の画面共有、ボイスチャット、発表されたばかりのBBMチャンネルなどの機能もやがてAndroid版、iOS版に移植されると約束した。.

「われわれはBBMプラットフォームをこれまでになく強化する」とHeinsは誇らしげに断言した。 今回の動きはBlackBerryにしては珍しい大胆なものだ。

どうやらBlackBerryもようやく目を覚まし始めたようだ。Blackberryは一時のようなモバイル市場のリーダーではない。生き残りのためには、AndroidとiOSという現在の市場の覇者と新たな関係を構築できるかがカギとなる。BBMをAndroidとiOSに提供するというのは正しい方向への大きな一歩だ。BlackBerryは生き残ることができるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


腕に巻く歩数計、Fitbit Flexは史上最高のFitbit

The Fitbit Flexは腕に巻くFitbitだ。こいつはすぐれものだ。

私は市場に出回ったおよそありとあらゆる自己計測ガジェットを使ってきた。その殆どはギミックの域を出ていない。Fitbitは常に私のお気に入りだった。しかし、口にしたくないほど失くしてきた。どのFitbitもあまりに小さいのでポケットから落ちたり、洗濯機の中で静かにお亡くなりになったりした。

今度のFitbitは、心地よい小さなリストバンドに装置を組み込むことによって問題を解決する。

機能

  • 歩数計
  • 睡眠記録
  • バイブレーターアラーム
  • AndroidおよびiOSの専用アプリ
  • 希望小売価格99ドル

  • 最高の着け心地
  • 機能満載
  • 紛失不能

  • 劣化が早い

私は先週のDisrupt NYでFitbit Flexを着用した。多くの注目を集めた。誰もがそれは何かと興味をもった。気付かれにくいと思っていたのでそれは驚きの出来事だった。

「それ何?」と聞かれる。「新しいFitbitさ」と言って説明すると、他の人が次の質問をすることなく気に入ったから買う、と言った。

Disrupt NYはFlexを試すには最適な場所だ。最初のFitbitは2008年に本誌主催のカンファレンスでデビューし、Yammerに続く次点だった。Fitbit Flexは、大きくて多機能すぎるという自己測定系ガジェットの抱える主要な問題に取り組んだ。そしてあらゆる追加機能をスマートフォンに追い出した。

Flex本体には小さなLEDが5つあるだけで、これが1日の歩行目標のパーセンテージを表す。デバイスの表面をタップするとアクティベートされる。ドットが2つなら、所有者はその日の目標の2/5を達成したことになる。それ以上の情報? Bluetoth 4.0を持つデバイスにFitbitアプリをインストールしよう。Fitbit Flexはすぐに同期してさまざまな追加情報を表示する。

Fitbitは長年スマートフォンアプリを活用している。おかげでデバイスをごく小さくできる。Flexは他の製品ラインと同じアプリを使用する。歩いた距離や睡眠パターンの履歴に加え、ユーザーは簡単に水分や食事の摂取量を記録できる。アプリはFitbitを全面的に制御している。ウェブを使えば〈さらに詳細な情報〉を得ることができる。Flexには、Bluetooth 4.0またはNFC内蔵のスマートフォンを持たないユーザーのために、USB同期用ドングルが付属している。

FitbitはFlexのバッテリーについて5~7日持続すると言っている。私は1週間半ほど使う間に一度しか充電する必要がなかった。

Fitbit Flexにも欠点はある。基本的な部分は押えているものの、いくつか対処すべき要素がある。

ベルトは比較的早く磨耗する。わずか1週間ほど使っただけで縁の部分がすり減ってきた。ブラックがブラックでなくなった。交換用のベルトは購入可能

幸いゴムのベルト部分は単なるホルダーだ。Fitbit本体はベルトの中に入っている。取り出してからUSBで充電する。

Flexは睡眠もうまく記録してくれない。先週は毎晩これを着用してベッドに入ったが、睡眠が記録されたのは2晩だけだった。ユーザーエラーである可能性もあるが、「一度設定したら後はおまかせ」とは言い難い。しかし、Fitbitで嬉しいのは利用者が原則として何もしなくてよいことだ。とにかく正しく動作すべきだ。睡眠記録機能は常に働いてはいないようだ。

しかし、これらの問題はFlexの出来映えからすれば小さなことだ。

FlexはFitbitの大ヒットだ。着け心地は良好で、機能もたしかでわずか100ドルの価格は競合力がある。Flexは史上最高のFitbitだ。強く推奨する

Fitbit Flex(99.95ドル)はFitbit.comおよび米国主要小売店で本日発売。Amazon.comでも扱っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


企業用3Dプリンタが2016年には2000ドルを切るという調査報告,しかし低価格化だけで採用動機は育たない

3Dプリントはまだ幼児期だが、今や誰もが言うように、その将来性は大きい。家庭でも企業でも3Dプリントが使われるようになり、新しい時代が切り開かれるだろう。それと共に、価格も下がる。そこで調査会社のGartnerの予言では、企業が使うような3Dプリンタ(ブルックリンのヒッピーたちが作ったのではないやつ)のお値段は2016年に2000ドルを切るという。

この調査報告は、3Dテクノロジの採用と進歩が今後も続くことによって、価格が下がる、と想定している。それは今や、誰にでも言えそうなことだが、なにしろそれは、歓迎すべき未来からのささやき声だ。

3Dプリントの今の費用では、使えるのはお金持ちのホビイストや経営順調な中小企業ぐらいだ。たとえば世の中のお父さんたちは、子どもと一緒にゲームのピースをプリントすることができない。またプロ用の3Dプリンタも、今の平均的な中小企業が古ぼけたHP OfficeJetの横のスペースを与えられるほどに安くはない。

しかし報告書はさらに続けて、新しいテクノロジはつねに、“ニッチの採用から広範な受容へと移行していく。プリンタの低価格化と、それによって実現する経費や時間の節約、能力の拡大、スピードの向上などがそれに拍車をかける”、と書いている。

Gartnerの調査部長 Pete Basiliereは、“企業は製品技術の進歩を絶えずチェックして、自社に有利に採用できるタイミングを他社にさきがけていち早くつかむ必要がある”、と声明文の中で言っている。“3Dプリントは人びとの能力を高めるルールであり、すでに途上国の生活や生産に貢献し、災害の罹災地を助け、製造〜物作りの民主化を促進している”。

現状では、3Dプリンタを導入できる中小企業でも、その利用価値に気づいていないところが多いだろう。3Dプリントはしかし、新しい使い方の多産およびそれらの普及とともに伸びていく。3Dプリントを経営に活かす知識が普及していないから、中小企業の多くにまだそのニーズがないのだ。

だから、現時点では低価格化だけが3Dプリントの普及の鍵ではない。一種の、エコシステムが必要だ。たとえば、プロ級のデザイナーがデザインを一般消費者や企業に売るマーケットプレースも必要だ。Thingiverseのようなものがあるだけでは、不十分だ。また、3Dプリント関連の地域の商業者や修理ショップも必要だ。低価格化によって小学校の教室などに入っていくことも必要だが、その前にやはり、知識と情報の広まりにより、多くの人に欲求やあこがれが芽生えることが先決だ。そして、それが未来を作っていく。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ウェストバージニア州議、運転中のGoogle Glass着用禁止法案を提出

私には何の問題も見出せない。

要するにウェストバージニア州議会、は州内で運転する際にはヘッドマウントディスプレイを着用して欲しくない。携帯電話などの現在すでに禁止されている他の通信デバイスと扱いは同じだ。同法案は、一見滑稽にも思えるが、論理的かつ賢明だ。パブでGoogle Glassの使用を禁止するするよりはるかに理にかなっている。

法制化が持ち上がったのはCNETが早い時期にGoogle Glassを紹介した記事がきっかけだった。CNETのChris Matyszczykが、同法を起案したGary G. Howell州議会議員(共和党)に取材したところ、幸い同議員は無知なテクノロジー嫌いではなかった。実に合理的な人物だ。

実は私はこのプロダクトのアイディアを気に入っていて、これこそが未来だと思っているの。しかし、われわれが長年努力してきたメール運転禁止禁止法が適用される。問題なのは技術に強い新し物好きの若者だが、彼らは最も脆弱で未熟なドライバーでもある。運転中のメールが多くの事故を起こしていると聞いており、その殆どが若者によるものだ。Google Glassはその延長にあると考えている。

運転中のメールは危険であり、Google Glassは、多少マシだとしても気をそらすことは間違いない。車内はすでにガジェットや画面で溢れている。車自体のヘッドアップディスプレイから、無数のダイアル、さらに悪いことには、のろくて反応の悪い情報娯楽システムまで、新型車が出るたびに車の支配を奪っていく。

運転している時は、それがなすべき仕事だ。Facebookは待っていてくれる。

提出された法案では、ヘッドマウントディスプレイを携帯電話を含む既に運転中の使用が禁止されている他の電子機器と同列とみなしている。初犯には100ドルの罰金が課される。2回目および3回目以降はそれぞれ200ドルと300ドルだ。

Howellは同法案が通過するかどうかは不明としているが、他の議員も同じような提案をすることを確信している。

だが心配ご無用。Googleはこうなることを予期していたようで、もう答を出していた

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


イーロン・ムスクのロケットが発射後、垂直着陸に成功―再利用ロケットの実現に一歩前進

spacex

ネタバレ: このビデオにはSpaceXが開発した全長30mのGrasshopperロケットがエンジンを噴射して上昇し、いったんホバリングしてからゆっくりと発射地点に降下して着陸するところが撮影されているだけだ。トータル30秒ほどのフライトだ。BGMにはジョニー・キャッシュのRing of Fireが流れる。

と、それだけだ。何かが爆発したりといった派手なシーンは全くない。しかし今後の宇宙開発にとっては信じられないくらい重要な一歩だと思う。SF映画のような着陸シーンをぜひご覧いただきたい。

この発射は再利用可能ロケットの飛行としてこれまでで最大の成功といえる。上昇高度の262.8フィート(80.1m)も新記録だ。

Grasshopperは発射時にも着陸時にも金属製の脚で垂直に自身を支える。このロケットはSpaceXの長期のロードマップの重要な一環だ。SpaceXはこのロケット(ないしその後継モデル)を実用化する時期については明らかにしていない。2012年の9月からテスト飛行が開始されている。テストは順調に進捗しており、宇宙に実際に飛ぶ日はそのたびに近づいている。

「アメリカは探検家の国だ。やがて宇宙旅行が手の届く値段で提供できるようになることを皆に信じてもらう必要がある」と イーロン・ムスクはSXSWの基調講演で述べている

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

アニメ版Angry Birds、いよいよ3月16日に公開開始。今後はアプリケーション内アニメ配信も?!

angry birdsかわいくて、ピヨピヨしていて、でも怒っている奴ら。そう、あのAngry Birdsのアニメ版がついにやってくる。

アニメ化についてはRovio自身もずいぶん前から語ってきていた。しかしなかなか詳細が明らかにならずにきていた。秘密のベールに包まれていたアニメ版Angry Birdsは、いよいよ3月16日に第一話が公開されることとなった。

ブログでのアナウンスによると、最初のシリーズはは「Piggy Islandの秘密を明かす全く新しいアニメシリーズ」になる予定なのだそうだ。

アニメ化というのはRovioにとって当然の動きと評価することができよう。人気のAngry Birdsにとことんまで活躍してもらおうという戦略なわけだ。多くのアニメがそうであるように、アニメは別のもの(おもちゃ等)を売るための媒介物として機能する。

ゲームアプリケーションが大ヒットとなってすぐ、Rovioはぬいぐるみの販売も行い始めた。そして昨年のクリスマスにはHasbroにライセンスしてボードゲームもリリースしている。RovioにとってAngry Birdsは稼ぎ頭であり、アニメシリーズにより、さらにAngry Birdsブランドを広げようと考えているわけだ。

「コンテンツそのものをチャンネルとして扱います」とCEOのMikeal Hedはインタビューで述べている。テレビ等の他社チャンネルを使うのではなく、大いに広まったゲームアプリケーションをのものをコンテンツ配布チャンネルとして活用することも考えているようだ。

Angry Birdsアプリケーションの、1月時点での利用者数は2億6000万となっている。ゲーム内に埋め込んでアニメを配布することにすれば、確かにかなりの規模で配信できることとなる。但し、3月16日に公開される「Angry Birds Toons」第一話は、専用のサイトでの公開となるようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

169ドルのHP Slate 7は、まさしくHPらしいAndroidタブレット

HPはタブレット競争に出遅れたが、決して諦めてはいない。169ドルのHP Slate 7は本物だ。HPの勝利は約束されている、たとえライバルより売れなくても。

HPはつい先ほどSlate 7を発表した。この製品に何ら特別なことはない。価格は169ドルで、デュアルコアの低価格タブレットだ。裏面のHPロゴがなければ、ただのジェネリックタブレットだ。そして、それでいいのだ。

現時点でHPは確立された信頼あるブランドであり、革新を起こす必要はない。登場すればいいだけだ。

最近のトラブルの数々にもかかわらず、HPは未だに世界最大のパソコンメーカーだ。同社はこのタイトルを2006年以来持ち続けており、その前の4年間はDellの後を追っていた。Lenovoが近くHPからタイトルを奪取するかもしれないが、それでも未だ価値あるHPのブランドは衰えない。殆どの消費者にとって、HPは以前も未来も確実な買い物だ。

誰もがHPパソコンで問題に遭遇したことがあると言ってもあながち誇張ではない。過去15年間最も多く売ったコンピューターメーカーとして、HPは長年消費者を幻滅させてきた。誰にでもHPホラーストーリーがある。しかしこれにもかかわらず、このブランドは未だに他のどの会社よりも多くのパソコンを売っている。多くの人々が未だにHPパソコンを買っている。

一般消費者にとっては、Asusって誰?

名前の知られたブランドゆえ、消費者はHP製品とのつきあい方を知っている。彼らは無料のバンドルソフトが付いていたり、平均以下のハードウェアであっても、良心的な価格であることを知っている。Asusタブレットとはどうつきあえばよいのだろう。平均的ウォールマート買い物客にとってAsusとは誰だろう。知らない名前だ。

みんなが知っている話だ。何年もリーダー不在を続けた後、HPは消費者市場でもがき苦しんでいる。パソコンの売上は落ちた。HPはモバイル製品を持っていない。人々はプリンターを買わなくなってきている。その結果、AOLのダイアルアップ定額料金と同じように、HP売上のばかばかしいほどの部分はプリンターインクから来ている。

さらに悪いことに、HPのエンタープライズ向けハードウェアとサービスビジネスも落ち込んでいる。それでも、こうした不調にもかかわらず、HPは昨期ウォール街の予想を何とか上回った。

簡単に言えば、HPマシンは減速している、しかし遅くなったHPでさえ、かなりの競争相手なのである。

HPはどこにでもある。HPパソコンはWalmartからBest Buyまで、そしてあらゆるオフィス用品店で売られている。HPが最大のコンピューターメーカーになったのは、彼らが最高のパソコンを作ったからではなく、流通のためだ。

この巨大な流通ネットワークのおかげで、HPは169ドルのAndroidタブレットを苦もなく多くの人々の目に曝すことができる。おそらくHPは、証明済みのノートパソコン戦略に倣って画面やスペックを良くしたアップグレードモデルをわずかに高い価格で売り出すだろう。そのモデル、あるいはモデルファミリーは、容易にSlate 7からのアップセル需要を生み出すだろう。もっといい画面が欲しい? あと30ドル出せばCPUも速くなるよ。

HP Slate 7で、HPはその強みを生かしている。これはHPにとっては日常的製品であり次なる目玉などではない。

タブレットは急速にコモディティー化しつつあるが、バニラ製品を売るのはHPが最も得意とするところだ。今のところ、安物タブレットは安物タブレットでしかない。本誌のChris Velazcoが数分間HP機をさわった限り、それは面白くもないマシンだった。まあしかし、169ドルのタブレットてある。魅力を感じることはないだろうが、その必要もない。

HPはベンチでAmazonとGoogleの高価格レースを徹底的に見てきた。そしてこの低価格タブレット市場が生まれた。HPがプレミアム製品の会社であったことはない。スポンサー付きソフトウェアでコストダウンした面白味のないマシンを船一杯売る
方法をこの会社は知っている。HPが最初の消費者向けタブレットで失敗したのは、なにか特別なことをしようとしたからにすぎない。あれはバニラアイスではなかった。このHP Slate 7は失敗しそうにない。

slate7-3

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

GoogleついにGlassの見え方を公開―ハッシュタグ#ifihadglassで応募すると購入できるキャンペーンも

Googleは徐々にGoogle Glassの秘密のベールを上げ始めている。新たな告知のたびに少しずつ情報が追加される。今回発表された上のビデオではついにGoogle Glassを現実の環境で使ったときユーザーにどう見えるのかが公開された。ビデオで着用者は飛行機からスカイダイビングしたり空中ブランコを飛び移ったりしている。最初のコンセプトビデオがいろいろ議論を呼んだが、もうコンセプトではない。本物なのだ。

Glassを着けて街に現れるのはサーゲイ・ブリンだけではなくなる。Googleは開発者以外にもGoogle Glassの購入を認めることにした。ただし応募して選出される必要があるし、Explorer Editionは依然として1500ドルもする。しかしGoogle Glassが手に入るのだ!

このキャンペーンに応募するには#ifihadglassというハッシュタグでTwitterかGoogle+に50語以内で「自分ならGoogle Glassをこう使う」という内容を投稿しなければならない。写真やビデオを含めることもできる。締め切りは2月27日だ。Googleは今回何台のGlassを用意しているか発表していないが、激しい競争になることは間違いないだろう。

ビデオで公開されたGlassのUIは当初のコンセプトビデオのものに較べてはるかに目立たないスタイルになっている。小さい円い印やポップアップ通知は消え、ユーザーは視界の右上隅の単一の半透明な窓だけを通してGlassから情報を受取る。コンセプトビデオではさまざまな情報が視界のあちこちに飛び出してきていたが、現在のUIでは検索結果、各種通知からハングアウトまですべてこの窓に表示されるようだ。.

Google Glassが世界に遍在するようになったとき、広告は表示されるのか?

その点についてはまったく不明だ。Googleは一般消費者がGlassを入手できるようになる時期を明らかにしていないが、これは賢明な戦略だろう。

Googleはコアなファンから順次Glassを渡していく方針だ。そういうファンからは初期のバグを修正するための有益なフィードバックを得られる。実際、GoogleGlassは一般ユーザーに販売できる段階にはなっていないと思う。そのときが来るまで一般ユーザーは時折YouTubeに発表されるプロモーションビデオで我慢するしかない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

ご注意! iOS 6.1の画面ロック機能にバグ―パスコードなしで通話、写真、メール、メッセージ、 FaceTimeアプリが起動

iOS 6.1がインストールされているiPhoneは画面ロック状態でもパスコードを入力せずにいくつかのアプリに簡単にアクセスできることが分かった。写真ライブラリを開き、連絡相手を編集し、メールやテキスト・メッセージを送信したりFaceTimeでビデオチャットもできる。これはひどいバグだ。

下にエンベッドしたビデオで披露されているとおり、パワーボタンを長押しし、緊急通話をキャンセルすることによってパスコードをバイパスすることができる。私も実際に試してみて成功した。ただしタイミングを習得するのに少々練習が必要だ

このバグのため、誰でもロック状態のiPhoneからダイアラー、連絡相手、ボイスメール、通話履歴、写真アプリなどを呼び出すことができる。連絡相手を検索して音声通話をかけたり、メールやメッセージを送ったり、FaceTime通話を開始したりできるのだ。

やり方自体はごく簡単だが、タイミングが少々難しい。

  • iOS 6が搭載されているロック状態のiPhoneで緊急通話スクリーンを呼び出す
  • 電源ボタンを長押し、キャンセルを押す
  • 緊急通話をかけるふりをする。たとえばビデオのように112をダイヤルする
  • 即座に通話を切断する。
  • 電源ボタンを押してスタンバイ状態に戻す。
  • ホームボタンを押してロックスクリーンを表示する
  • 電源ボタンを長押し、3秒のところで緊急通話ボタンを押す。
  • 電源ボタンを押し続けると電話アプリが起動する。
  • 電源ボタンを押したままホームボタンを押す(スクリーンショットを取る操作と同じ)

タイミングが難しいのはこの最後のステップだ。ちょうどぴったりのタイミングでないとパスコードのバイパスに失敗する。私はタイミングを覚えこむまでに20分ほどかかった。

iOS 6.1でこの種のバグが発見されたのは今回が最初だが、実はパスコードのバイパスができる似たようなバグは iOS 4.1にも存在した。

当然Appleはこのバグに早急に対処するはずだ。iPhoneの中心的機能にこんな大きなバックドアが空いていては非常に困る。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+