Instagramが企業やクリエイターアカウント向けにメッセージ内FAQ機能を開発中

Instagramが「Frequently Asked Questions(FAQ)」という新しいプロダクトを開発している。チャットの中でユーザーがよくある質問をタップして企業やクリエイターのアカウントと会話を始められる機能だ。すでにこの機能を利用できるようになっている人たちによれば、他のユーザーとの会話の先頭にオプションとして表示される質問を4つまで作ることができるという。

この機能は、製品やサービスに関する顧客からの質問に対応することが多い企業や、ファンやコラボレーションに関心を持つブランドからの問い合わせが多いクリエイターなどにとって便利だろう。

画像クレジット:@thenezvm

Instagramのメッセージングが新しくなったことに続いてこの機能が登場し、Instagramのメッセージングプラットフォームが拡張されてFacebook Messengerと重なってきたことが鮮明になっている。2020年9月にFacebook(フェイスブック)は、Instagramの受信ボックスをアップグレードするオプション(未訳記事)で、チャットの色を変える、絵文字で返信する、メッセージが消えるように設定するなどMessengerに似た機能を多数利用できるようになったと発表した。このアップグレードでは、InstagramとMessengerのプラットフォーム間でのやりとりもできるようになっていた。

こうした変更から、フェイスブックはInstagramのメッセージングをMessengerと同等にしようとしていることがうかがえる。

画像クレジット:@thenezvm

Facebookページオーナー向けとして、Messengerアプリの設定の「自動返信」セクションに同様のFAQのオプション(Hootsuiteブログ投稿)が導入されていて、ページのオーナーや管理者はよくある質問とその答えを準備しページでの会話の先頭に表示することができる。これはInstagramの新機能とよく似ている。

InstagramはFAQのオプションを開発中(Twitter投稿)であると9月に指摘されていたが、アプリのコードから企業アカウント専用であると見られていた。

しかし、この機能を利用できるInstagramユーザーからの新たな報告とスクリーンショットからすると、FAQは企業アカウントに加えてクリエイターのアカウントでも利用できるようだ。

この機能は米国時間11月23日にソーシャルメディアコンサルタントのMatt Navarra(マット・ナバラ)氏が、@thenezvmのアカウントをクレジットした上で指摘した。

上のスクリーンショットを見ると、@thenezvmはFAQのオプションにアクセスできるようになっていて、この機能は初期テストの段階か、あるいはさらに広い範囲に公開が開始されている模様だ。

ただしTechCrunchがInstagramに詳細を問い合わせたところコメントを拒否されたことから、初期テストの段階である可能性が高そうだ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Instagram

画像クレジット:Bryce Durbin

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(翻訳:Kaori Koyama)

会員数200万人超え、チャレンジャーバンクCurrentが約137億円調達

6カ月足らずで会員ベースを倍増させた米国のチャレンジャーバンクCurrent(カレント)は米国時間11月24日、Tiger Global ManagementがリードするシリーズCラウンドで1億3100万ドル(約137億円)を調達したと発表した(Currentリリース)。本ラウンドによりCurrentの累計調達額は1億8000万ドル(約188億円)となり、バリュエーションは7億5000万ドル(約784億円)を超えた。

シリーズCラウンドには新規投資家のSapphire VenturesとAvenirも参加した。そしてFoundation Capital、Wellington Management Company、QEDなどの既存投資家も戻ってきた。

Currentは親が管理するティーンエイジャーのためのデビットカードとして始まった(未訳記事)。しかし2019年、同じバンキングテクノロジーを使って個人当座預金口座の提供も始めた。このサービスは現在、多くのモバイルバンキングアプリと競合する。これらのアプリは無料の借越、最低預金残高不要、迅速な振り込み、即時の支出通知、バンキング分析、スマホカメラを使った小切手入金、その他チャレンジャーバンクにとっていまやスタンダードとなっている基本的な機能を提供している。

2020年8月にCurrentは競合他社との差異化を図るためにポイントプログラムを導入した。2020年11月、競合相手にGoogle Payも加わった。

Currentが昨秋シリーズBラウンドを調達したとき、同社には50万超の口座があった。今日では会員数は200万人超だという。売上高も成長していて、前年比で500%増だと同社は11月24日明らかにした。

「Currentが提供するのに比類なく適している最高クラスのモバイルソリューションで安価なバンキングにアクセスしたいという明らかな需要を目にしてきました」とCurrentの創業者でCEOのStuart Sopp(スチュアート・ソップ)氏は資金調達に関する声明文で述べた。「当社は、毎月の給料を使い切るような生活をしている何百万という勤勉な米国人、そして従来の銀行で満足にサービスを受けられていない人の財政状況を改善するプロダクトの開発に取り組んでいます。新たに調達した資金で当社は引き続き、会員がより迅速にお金を確保したり、賢く消費したり、経済の不平等を縮めたりするためのミッションや成長、イノベーションを広げることができます」と付け加えた。

調達した資金はCurrentのモバイルバンキング商品のさらなる開発と拡大に使われると同社は話している。

カテゴリー:フィンテック
タグ:Current資金調達

画像クレジット:Current

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(翻訳:Mizoguchi

Facebookが困窮者のために食料や衣服などを集める新機能「Drives」を米国限定で開始

Facebook(フェイスブック)は米国時間11月24日、米国在住のユーザーが食料や衣服やその他の生活必需品を生活に困窮している人たちのために収集できる新機能をスタートさせる。これは「Drives」(ドライブズ)という名前のサービスで、同社がすでに提供しているCommunity Help hub(コミュニティヘルプハブ)の中で利用できる。そこでは、地域コミュニティでの要望と支援の仲介を、フェイスブックを軸に行えるようになる。

コミュニティ支援ハブは、気象災害からテロ攻撃に至るまで、人為的な事件、事故、自然災害などの危機に際して、フェイスブックユーザーが資源を一括管理できるようにと2017年(Facebookリリース)に立ち上げられた(未訳記事)。だが2020年、フェイスブックによる新型コロナ対策の一部としてこの機能の範囲が広がり、コミュニティ支援の1つの機能が、新型コロナ感染拡大の影響に苦しむ世界中の人たちを助ける目的で拡大された。

現在、米国では新型コロナウイルスのパンデミックによる経済危機の影響で、数百万人が職を失い、CARES Act(コロナウイルス対策法)による助成金の期限切れのために2020年12月で1200万人の失業手当が打ち切られる(CNBC記事)恐れがある。食糧不安(Facebookリリース)、家賃や住宅ローンなどの滞納、加えてその他さまざまな家計費が多くの人たちにのしかかっている(CBPPレポート)。

Drivesを使うことで、ユーザーはフェイスブック上で独自の支援活動を立ち上げ、共有し、困っている人たちのための物資の調達が可能になる。たとえばCanned-Food Drive(缶詰ドライブ)は、地域の避難所に届けるための物資の調達を計画している。またClothes Drive(衣料品ドライブ)など、どの活動でも救援のための物資集めに人々が奔走している。

画像クレジット:Facebook

ドライブの作り方はこうだ。フェイスブックで「Community Help」を検索すると、コミュニティヘルプハブへのショートカットが示される。ハブに飛び、「Request or Other Help(リクエストまたは支援する)」ボタンをクリックして表示されるボタンから「Create Drive(ドライブを作成)」を選択する。後は記入フォームに必要事項を書き込み、目標とする品物の収集量を設定する。ドライブを公開したとき、人々はその目標量に対する現在の量を見て、いま何がどれだけ不足しているのかを確認できるようになる。ドライブができると、それを作った人のニュースフィードとタイムラインに通常の投稿と同じように表示されるが、同時にCommunity Helpにも現れる。

この機能は本日から利用可能になるが、フェイスブクの事前ブログ記事には、全国で利用できるようになるまで「数週間」かかると書かれていた。これには失望した。年末休暇に合わせて、このハブで休暇関連のドライブを立ち上げて、困っている家族にホリデー用の食事やおもちゃを支援したいと考える人たちがたくさんいるからだ(この記事を公開すると、フェイスブックはブログ記事を「今後数日」と訂正し、年末休暇に間に合うように急ぐとTechCrunchに電子メールで伝えてくれた)。

フェイスブックは、ドライブを含むコミュニティヘルプのすべての投稿は、同社の「コミュニティ基準」または「コミュニティヘルプ製品ポリシーに違反していなか審査されると話している。これらの規約では、無神経な販促コンテンツ、スパム、信ぴょう性のない投稿、または18歳未満のユーザーからの投稿などを禁じている。規約違反と認められた投稿は削除されると、同社は話している。

ドライブのほかにも、フェイスブックが本日発表した年末休暇シーズンに向けた取り組みがいくつかある。同社は、12月1日のギビングチューズデー(米国の感謝祭明けの火曜日)には700万ドル(約7億3000万円)にのぼる税控除対象となる寄付金を米国の非営利団体に贈ること、そして「Peace Through Music: A Global Event For Social Justice」(音楽を通じた平和:社会的公正のためのグローバルイベント)と題したフェイスブック限定のチャリティーライブイベントを開催するとも述べていた。このイベントは米国東部標準時間12月1日午後12時(日本時間12月2日午前2時)から始まり、Aloe Blacc(アロー・ブラック)、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)、Becky G(ベッキー・G)、Carlos Santana & Cindy Blackman Santana(カルロス・サンタナ&シンディー・ブラックマン・サンタナ)、Killer Mike(キラー・マイク)、Ringo Starr(リンゴ・スター)、Skip Marley(スキップ・マーリー)などが出演する。収益はPlaying for Change Foundation(音楽教育で社会変革を目指す団体)、国連人口基金Sankofa(社会的公正を求める人権団体)、Silkroad(音楽でよりよい世界の構築を目指す団体)、The Rock & Roll Hall of Fame Foundation(ロックンロールの殿堂財団)に贈られる。

一方、Instagram(インスタグラム)も、間もなく新しい資金調達ツールを公開する。現在、Instagramのユーザーは、ストーリーズやInstagramライブでステッカーを使って資金集めができるが、新しいツールでは、自分のフィードに資金調達のための投稿ができるようになる。だが、いつ使えるようになるかをフェイスブックは明言していない。

関連記事:Facebookは新型コロナの感染爆発に対応してコミュニティヘルプ機能をグローバルに拡大

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Facebook寄付

画像クレジット:Facebook

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(翻訳:金井哲夫)

Googleの最新ARアプリにスター・ウォーズ「マンダロリアン」登場

Google(グーグル)は、Disney(ディズニー)、Lucasfilm(ルーカスフィルム)と組んで、スター・ウォーズのストリーミングドラマシリーズ「The Mandalorian(マンダロリアン)」を拡張現実(AR)に取り込む。米国時間11月23日、グーグルは新しいAndroid ARアプリ「The Mandalorian AR Experience」を公開した。アプリはシリーズシーズン1のハイライトシーンをARで表示し、ファンはMandalorianの足跡をたどって、Child(チャイルド)を見つけたり、Force(フォース)を操ったりできるとPlay Storeのアプリ説明に書かれている。

ユーザーはMando(マンドー)、Din Djarin(ディン・ジャリン)、Childなどと同じ道を通って、キャラクターと触れ合ったりシーンを作って友だちとシェアすることもできる。

新しいARコンテンツは11月23日から毎週月曜日に公開され、2021年10月31日までほぼ1年続く。これは過去にグーグルが行った他の「スター・ウォーズ体験」よりも長期間にわたるプロモーションだ。

画像クレジット:Google/Lucasfilm

アプリそのものはグーグルのデベロッパープラットフォームを使って拡張現実体験のARCoreを作成し、ユーザーの周囲と相互に作用するシーンを構築している。こうした没頭性の強いデザインによって、ユーザーは自分のアクションに基づく新たなエフェクトを体験できる。アプリはグーグルの新しいARCore Depth APIを活用することでオクルージョンも可能になった。これによってスマートフォンのカメラを通して見た景色にARシーンがより自然に溶け込む。

しかしながら、このアプリはグーグルの最新AR技術のショーケースであるため、どのAndroidデバイスでも動くわけではない。

同社によると、アプリは「一部の5G Androidデバイス」のみで動作し、5G Google PixelおよびGoogle Play Services for ARのアップデートを済ました一部の5G Android機が対象だ。自分のAndroidスマートフォンが対応しているかどうかは、Google Developersウェブサイトにあるリストで調べられる。他の機種にも将来対応する可能性がある、とグーグルはいう。

画像クレジット:Google/Lucasfilm

この体験には5G対応Android端末が必要ではあるが、アプリの利用にアクティブな5G接続は必要ないとグーグルはいう。つまり、必要なのは5Gそのものではなくそこに使われているテクノロジーということだ。

グーグルは過去数年間に幾度となくルーカスフィルムと組んでプロモーショナルマーケティングキャンペーンを行ってきた。これは単なる広告とは捉えられておらず、それは両社ともにそれぞれのサービスやテクノロジーを紹介する場を得られるからだ。たとえば、グーグルは2015年にGmail、マップ、YouTube、Chromeなどのアプリをユーザーがスター・ウォーズ風に改造(未訳記事)できるツールを提供した。また、スター・ウォーズコンテンツを取り込んだAR(未訳記事)とVR(未訳記事)の両方を過去数年間に提供している。

The Mandalorian AR ExperienceはPlay Storeで無料ダウンロードできる。

カテゴリー:VR / AR / MR
タグ:GoogleLucas FilmStar Wars

画像クレジット:Google/Lucasfilm

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新型コロナ禍でも米国の2020年末商戦ネット売上高は20〜30%超増加の見込み

全米小売業協会(NRF)とeMarketer(イーマーケッター)が米国時間11月23日に発表した予想によると、堅調なeコマースの売上により米国の年末商戦の小売支出額は全体的にアップしそうだ。実在店舗の売上の落ち込みでマーケットは影響を受けることが見込まれるが、11月から12月にかけての小売全体の売上高は伸びるとNRFとeMarketerは予想している。

NRFはeMarketerより楽観的な予想を示した。米国の11〜12月の年末商戦の売上高は前年比3.6〜5.2%増、額にして7553〜7667億ドル(約79〜80兆円)に達すると予測している。2019年は前年比4%増の7291億ドル(約76兆円)で、過去5年間の平均成長率は3.5%だった。

画像クレジット:NRF

売上高の成長はオンライン販売と他の店舗外販売によるもので、これらは20〜30%増えて2025〜2184億ドル(約21〜23兆円)に達する見込みだ。昨年、2019年の1687億ドル(約18兆円)を上回っている。

NRFの予想のポイントは、消費者が喜んで支出しているということだ。2020年が困難な年だったにもかかわらず、ではなく困難な年だったからこそおそらくそうなのだろうと分析している。

「結局のところ、通常よりも素晴らしいホリデイを自身や家族が過ごすのは当然だ、という心理的な要素があるのでしょう」とNRFのチーフエコノミストであるJack Kleinhenz(ジャック・クラインヘンツ)氏は述べた。「新型コロナウイルスの感染拡大が続けば経済へのリスクはありますが、消費者が不安をものともせず明るい気持ちを持ち続けている限り、彼らは年末商戦でお金を使うでしょう」と付け加えた。

NRFはまた、米国人がパンデミックのために個人サービスや旅行、エンターテインメントといった他の部門での支出を減らし、これが小売支出の増加につながるかもしれないとも記している。

一方、eMarketerは売上高全体についてはさほど楽観的ではない。

同社は年末商戦の小売売上高の前年比の成長率はわずか0.9%と過去最低になると予想している。この成長はeコマース部門によるもので、eコマースは同社が2008年に小売売上高を追跡し始めて以来最高となる35.8%成長を見込んでいる。一方、実在店舗の売上高は4.7%減を予想する。

NRFとeMarketerの予測の不一致は、どのように「小売売上高」を計算しているかに関係している。

eMarketerの予測には、自動車・ガソリンの売上高が含まれるが、外食、旅行、イベントの売上高は含まない。一方、NRFの数字からは自動車・ガソリン、外食の売上高が除かれている。

ただし、NRF、eMarketerともにeコマースの売上高が大幅に増加することについては意見が一致する。NRFはオンライン売上高が第3四半期に前年比36.7%増だったと指摘した。この成長は部分的には早いホリデーショッピングのためだ。2020年は消費者の42%が例年より早くショッピングを開始したことが最近明らかになった。加えて、2020年10月の小売売上高は前年同月に比べて10.6%アップした、とNRFはレポートの中で指摘した。

成長率が20〜30%になるのか、あるいは35.8%になるのかはともかく、eコマースが危機を乗り切っているのは明らかだ。

NRFはまた、季節雇用は近年と同程度になると予想している。小売業者は2019年に季節労働者56万2000人を雇用し、今年は47万5000〜57万5000人の雇用が見込まれる。こうした雇用の動きの一部は、前述した通り早いショッピングのためにすでに10月にみられたとNRFは指摘した。

ブラックフライデーの店舗内ショッピングは従来と同じレベルではないかもしれないが、実在店舗の小売業者は消費者がネットで買い物して自宅で商品を受け取ったり、店舗またはカーブサイドでピックアップしたりしやすくしている。Amazon(アマゾン)はそうではないが、Walmart(ウォルマート)とTarget(ターゲット)は特にeコマース投資の恩恵を受け、年末商戦を前に発表した直近の四半期決算はウォール街の予想をさっくりと上回った。

しかし、サイバーマンデーが売上高を大きく左右するだろう、とeMarketerは話す。

画像クレジット:eMarketer

2020年の5大オンラインショッピングデーの1つであるサイバーマンデーは、eコマース売上高の総額という点においてはブラックフライデーを今回も上回るとeMarketerは話す。ブラックフライデーの売上高102億ドル(約1兆660億円)に対し、サイバーマンデーは128億9000万ドル(約1兆3500億円)になると予想する。しかしeコマース売上高の成長率としてはサンクスギビングデーが前年比49.5%と最も成長する。

画像クレジット:eMarketer

モバイル経由のeコマースに関しては、米国人はブラックフライデーとサイバーマンデーを含む2週間の間にAndroidデバイスのショッピングアプリに1億1000万時間を費やす、と分析会社App Annieは予想した。パンデミックにより1日あたりのモバイル使用時間はすでに4時間20分に伸び、プライムデーの週に米国人はショッピングに6100万時間を費やしたと指摘した。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:ネットショッピング

画像クレジット:Luis Alvarez / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

​Facebookがトルコ国籍のInstagramクローンサイト運営者を提訴

Facebook(フェイスブック)は米国時間11月19日、サービス利用規約に違反している企業に対して訴訟を起こした(Facebookリリース)。裁判所に提出された書類によると、同社はトルコ国籍でInstagramのクローンサイトのネットワークを運営していたEnsar Sahinturk(エンサール・サヒントゥルク)氏を訴えている。同社によると、サヒントゥルク氏は自動化ソフトウェアを使用し、10万以上のアカウントからInstagramユーザーの公開プロフィール、写真、動画を無断で収集し、そのデータを自分たちネットワーク上のウェブサイトで公開したという。

フェイスブックは提出書類の中で、クローンウェブサイトネットワークを知ったのは1年前の2019年11月だと述べている。同被告がjolygram.com、imggram.com、imggram.net、finalgram.com、pikdo.net、ingram.wsなど、Instagramと類似した名前のドメインを多数管理していたことが判明している。このリストの最初にあるjolygram.comは2017年8月から利用されていたが、その後ネットワークが拡大したため、他のサイトも登録された。​Finalgram.comは最も新しいドメインで2019年10月から運用されている。

同社はサイトの訪問者数を公表していないが、TechCrunchに対して「大量のトラフィックだ」と説明している。

​Facebookがこれらのドメインに関連した商標侵害だと主張していることに加えて、これらのサイトにはInstagramのウェブサイトから自動スクレーピング、つまりデータにアクセスするボットではなく人間を装う専用ソフトウェア、によって引き出されたデータが掲載されていた。

​訴状によると、被告であるEnsar Sahinturkはこの種の自動化ツールに対するInstagramのセキュリティ対策を回避することができ、フェイスブックのサーバーへのリクエストが公式のInstagramアプリを使っているユーザーからのものであるように見せかけていたという。

​被告は、何千もの偽のInstagramアカウントを作成、使用することで、Instagramアプリの本物の正規ユーザーが行えた行動を模倣するように、スクレーピングソフトウェアをプログラムしていた。フェイスブックによると、1日に利用される偽アカウントの数は非常に多い可能性があるという。被告は​2020年4月17日には7700以上を、2020年4月22日には9,000以上のアカウントを使ってフェイスブックのサーバーに自動リクエストを行っていた。

​作成されたクローンウェブサイトでは、ユーザーはInstagramのユーザー名を入力すると、公開プロフィール、写真、ビデオ、ストーリー、ハッシュタグ、位置情報を見ることができた。​クローンサイトでは、Instagramに投稿された写真やビデオをダウンロードすることもできたが、これはInstagramが直接提供する機能ではない(同社の公式ウェブサイトとアプリには「保存」ボタンがない)。

フェイスブックは2019年、これらの様々な利用規約違反から身を守ろうと、被告が運営する約3万件の偽のInstagramアカウントを無効化した。​また同社は一連の停止命令書を送付し、さらにInstagramとFacebookのアカウントを停止した。しかし、被告はjolygram.comを運営しておらず、自分たちの名前で登録されただけだと主張している。しかし被告はそれを閉鎖したともいっている。

フェイスブックは、被告の運営に関する問題を調査、解決するために2万5000ドル(約260万円)以上を費やしたと主張し、裁判中に損害賠償額を決定するよう求めている。

​この訴訟は、何百万人ものフェイスブックユーザーのデータが許可なく収集されたケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルに以降の数年間で同社が起こした多くの訴訟の1つだ。フェイスブックはその後、データを悪用した分析会社(未訳記事)や規約に違反して偽の「いいね!」を販売した開発者その他のマーケティング情報部門を訴えている。​しかし同社によると、今回の訴訟はInstagramがクローンサイトに対して起こした最初のものになるとTechCrunchに話している。

関連記事:Facebookがデータスクレイピングを実行する2社を提訴

Facebookがユーザーデータ収集のために規約違反した開発者を英国と米国で提訴、偽の「いいね!」を販売

カテゴリー:ネットサービス
タグ:FacebookInstagram

画像クレジット:TechCrunch / TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan)

PayPalがクラウドソースの募金呼びかけプラットフォームを米国で立ち上げ

PayPal(ペイパル)はGenerosity Networkを立ち上げ、資金集めに関する取り組みを拡大する。オンラインでの寄付を通じて人々が慈善事業をサポートできるようにするPayPal Giving Fundと異なり、新しいGenerosity Networkでは人々が自分たちのため、あるいはサポートを必要としている人や零細事業者などの組織、慈善事業のために募金を呼びかけることができる。このサービスはGoFundMeやFacebook Fundraisersといった他の資金集めプラットフォームと直接競合するものだ。

立ち上げにあたり、 Generosity NetworkはPayPalの米国の顧客のみに提供される。ユーザーは30日間にわたって最大2万ドル(約210万円)の資金集めキャンペーンを展開できる。

PayPalは、新型コロナウイルス感染症パンデミックを受けてP2Pの資金集めマーケットが成長していることから、この新たなサービスを立ち上げることにしたと話す。また、パンデミックにより従来の慈善事業団体が以前のように金を集めることが困難になっている、とも指摘した。Association of Fundraising Professionalsの調査(PDF)を引き合いに出し、パンデミックによる経済的困難の結果、米国の慈善事業団体の半分以上で2020年の募金額は2019年より少なくなることが予想されると話した。

加えて、パンデミックで6500万人超の米国人がこれまでに失業し、これは往々にして家族や友人、コミュニティに追加の支援を求めることにつながっている、とも述べた。

PayPalが社会的な資金集めにフォーカスして開発したプロダクトはこれが初めてではない。数年前、同社はMoney Poolsを立ち上げた。これはサプライズパーティーやグループでの贈り物、旅行資金など分担し合う費用を貯めるために友人や家族が寄付できるようにするものだ。Generosity Networkはそうした取り組みの延長線上にある。

Generosity Networkでの募金集めはPayPalのウェブサイトから直接行うことができ、寄付は募金活動運営者の口座に直接入金される。そして運営者は必要に応じて集まった資金を分配できる。募金を呼びかけるキャンペーンはGenerosity Networkのプラットフォームで広く共有され、運営者が投稿やソーシャルメディア、ウェブを通じて呼びかけるよりもずっと多くの人に訴えることができる。

すでにPayPalユーザーは災害救援、葬式費用、医療費、コミュニティの活動、組織のためなどの資金を募っている。

他の資金調達プラットフォームと同様、PayPalのGenerosity Networkも手数料を徴収する。しかし当面はクレジットカードやデビットカードを使った寄付の手数料を免除するとしている。ただし国境をまたぐ手数料と為替手数料は徴収する。

参考までに、Facebook(フェイスブック)は慈善団体への寄付では手数料を免除しているが、個人の資金調達には課している(米国では2.60%+0.30ドル)。GoFundMeの米国の取引手数料は2.9%+0.30ドルだ。

TechCrunchはPayPalに手数料体系を尋ねたが、同社は2021年初めまで詳細を提供できないと述べた。

実際、ウェブサイトには手数料に関する情報が示されていない。FAQのリンクはMoney PoolsのFAQに飛ぶようになっている。これはGenerosity Networkの展開準備がまだ完全に整っていないことを暗示している。加えて、PayPalアプリとウェブのMoney Poolsプラットフォームを利用する顧客にはいま、Generosity Networkでキャンペーンを展開するオプションが提供される。

一般にホリデーシーズンには募金活動が活発になるが、PayPalはおそらくこの時期に増加するユーザーを獲得し、手数料を免除することで競争で優位に立つことを描いているのだろう。

同社は審査プロセスにはさほど関与していないようだ。その代わり、同社のAcceptable Use Policyに加えて、Generosity Networkキャンペーン同意基準を導入した。この基準はGenerosity Network Termsで案内されている。しかし、顧客がこのサービスを使用するにあたって同意しなければならないガイドラインがある。ここには、要請があればPayPal情報や説明を送ることに同意するというものがある。審査手順についてPayPalは詳細を明らかにしなかった。

「高リスクの人へのグローサリー配達のための募金集めから、教育者やフロントラインワーカーをサポートするための資金調達キャンペーンまで、PayPalコミュニティがこの前代未聞の年に当社のプラットフォームを使って互いに助け合おうとする溢れ出る善意を目の当たりにしてきました」と PayPalの副社長、Oktay Dogramaci(オクタイ・ドグラマシ))氏は声明文で述べた。「Generosity Networkは、アクセスしやすく簡単で安全な寄付を募る方法を顧客に提供しようと、またそうした活動を行う人と、ホリデーシーズンやそれ以降もサポートを提供できる何百万というPayPal顧客をつなげるようデザインされました」と話した。

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:PayPal

画像クレジット:Photo by Thomas Trutschel/Photothek / Getty Images (Image has been modified)

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(翻訳:Mizoguchi

GoogleがGmail、ドライブ、FitのiOSウィジェットを公開、近日中にカレンダーとChromeも

Google(グーグル)は同サービスの看板iOSアプリ群をアップデート(Googleブログ)し、iOS 14の新機能であるホーム画面ウィジェットに対応した。米国時間11月19日に同社は、Gmail、Googleドライブ、Google Fit(フィット)のウィジェットを新たに公開し、GoogleカレンダーとChromeも近く対応することを発表した。ホーム画面に有用な情報を掲載したり、よく使う機能をすばやくアクセスするためだ。すでにGoogle検索アプリのウィジェットは9月(Googleブログ)から提供されている。

新しいウィジェット群はグーグル製品を日常的に使っている人にとってはホーム画面を便利にすると思われる。ただし、Gmailのウィジェットは少々もの足りない。

Googleドライブのウィジェットでは最近使ったドキュメントをタップ1つで簡単にアクセスできるのに対して、Gmailウィジェットはメールをプレビューすることができない。メールの検索や新規メッセージの作成はできるし、未読数を表示するボタンもある。もちろんアプリのアイコンに表示されるバッジ(小さな数字)を見れば、そもそもウィジェットを使わなくても自分を待っているメールの数はわかる。

画像クレジット:Google

比べてiOSウィジェットに関しては他のメールアプリの方がGmailを上回っている。Basecamp(ベースキャンプ)のメールアプリ、Hey(ヘイ)はさまざまなウィジェットを提供していてメッセージのプレビューもできる。

Gmailがメッセージプレビューを提供できないとしても、ユーザーがカスタマイズしてもっと便利にする方法があればおもしろいと思う。

例えば特定の相手、自分の上司からあるいは職場のドメインからの未読メールが何通あるかを通知するのはどうだろう。あるいは、特定のラベルに関連するメールの数とか。受信箱の設定で「重要」とされた優先トレイのメール数を通知することも考えられる。

画像クレジット:Google

一方、GoogleドライブのiOSウィジェットにはファイルと検索ボックスのクイックアクセスがある。Google Fitウィジェットでは、Heart Points(ハートポイント、強めの運動)やSteps(歩数)などのアクティビティをホーム画面から簡単に確認できる。

画像クレジット:Google

期待のGoogleカレンダーウィジェットはまだ提供されていないが、本日、グーグルはデザインのサンプルを公開した。ウィジェットはミニカレンダーとでもいえるもので、その日の予定がカラーコードされて見やすく並んでいる。タップしてカレンダーアプリを開くこともできる。

画像クレジット:Google

Chromeウィジェットも近日公開予定で、検索バー、シークレットモード、音声検索、QRコードリーダーなどがあり、現在提供されているメインのGoogle検索ウィジェットとほぼ同じだ。

GoogleカレンダーとChrome以外のウィジェットはすでに公開されている。Calendarは「今後数週間」のうちに、Chromeは「年明け」にやってくるとGoogleは述べている。

画像クレジット:Google

カテゴリー:ネットサービス
タグ:GoogleGoogle DriveGoogle CalenderGoogle FitGoogle ChromeウィジェットiOSiOS 14

画像クレジット:Google

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 14がホーム画面カスタマイズに対応、「ショートカット」アプリの機能を修正

Apple(アップル)はiOS 14の次期リリースで、アプリのショートカット機能を変更する予定だ。iOS 14.3ベータ2では、iPhoneのホーム画面でアプリ「ショートカット」をタップしても表示されなくなる。つまり、iOS 14で、お気に入りのアプリのカスタムアイコンを作成したユーザーは、アプリが起動する前にショートカットアプリが先に開くステップで煩わされなくなる。

この変更は、MacStoriesのファウンダーであるFederico Viticci(フェデリコ・ヴィッチ)氏が発見した(Twitter投稿)。

Apple Terminalのツイートでは、このアップデートにより、アプリが開くと小さなポップアップが表示されるが、ショートカットアプリの完全な起動が省略されている実際の様子が紹介されている。

この変更はわずかなものではあるが、iOS 14のリリース時にホーム画面をカスタマイズした人には歓迎されるだろう。

2020年9月にリリースされたiOS 14は、インターフェイスに関してここ数年で最大級のアップデートだった。ユーザーはようやく、あまり使われていないアプリをAppライブラリに追いやったり、カスタマイズ可能なウィジェットをホーム画面に追加したりして、ホーム画面を好きなようにカスタマイズできるようになった。ウィジェットは本来、次の予定やToDo、今日の天気といった重要な情報をホーム画面に直接表示できるようになっていたが、すぐにもっと多くの情報を表示するために使われるようになった。

WidgetsmithやColor Widgetsといったウィジェット作成アプリにより、フォント、サイズ、色などを選択することで、自分のウィジェットをデザインできるようになった。ユーザーはユーザーはこれらのツールを使って、特定の写真を選んでホーム画面にピン留めすることもできる。

さらなるカスタマイズとしてアップルのアプリ「ショートカット」を使って自分の好きなアプリアイコンを作成するという、これまでも可能だったがあまり利用されていなかったトリックを使う。このやや面倒なやり方は、TikTokユーザーによって詳細に説明された(未訳記事)が、これがホーム画面のカスタマイズブームに火をつけた。簡単に説明すると、このトリックは、アプリ「ショートカット」の機能を使って任意にアプリに自分で用意したアイコンを割り当てるというものだ。

これにより壁紙、カスタムウィジェット、ひと握りのアイコンだけで構成される自分好みのホーム画面にマッチしたアイコンを作成できるようになった。

しかし、カスタムアイコンに対するユーザーの不満の1つが、アプリを起動するためにタップすると、その前にアプリ「ショートカット」が一度起動してしまうことだった。それは、やはりうざったい。

アップルは「ショートカット」の問題に取り組んでいるようだ。iOS 14.3のベータ版では、アプリは直接開く。

アップルがユーザーにウィジェットのラベルを隠すことを許してくれさえすれば、我々は喜んでその設定をするだろうが、残念ながら、その変更は進んでいないようだ(Twitter投稿)。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleiOSiOS 14ウィジェット

画像クレジット:Contrast/Launch Center Pro

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アマゾンのFire TVでもAlexa定型アクションが利用可能に

米国時間11月18日、Amazon(アマゾン)はユーザーが複数のアクションを組み合わせてオリジナルのAlexaショートカットを作れる機能であるAlexa定型アクションを、Fire TVプラットフォームに導入すると発表した。同日から、テレビの電源のオン / オフ、Fire TVアプリを開く、Fire TVのコンテンツの再生、一時停止、再開など、Fire TVのコマンドをAlexa定型アクションに含めることができるようになる。

例えば、映画を観る夜のためのAlexa定型アクションを作ることが考えられる。おやつ休憩のために映画を一時停止して部屋の明かりをつけ、休憩が終わったら再び部屋を暗くして映画の再生を再開するというアクションだ。あるいは、睡眠のルーティンにFire TVを組み込むこともできる。テレビの電源をオフにして部屋を暗くし、朝のアラームで電源をオンにするといった具合だ。テレビを見ながら寝落ちするのが好きな人には便利だろう。

「Alexa, I’m getting a snack(Alexa、おやつをとってくるよ)」「Alexa, I’m back(Alexa、戻ってきたよ)」というように、定型アクションをオリジナルの音声コマンドにすることもできる。

アマゾンによれば、前述した2つの利用例は米国ですでに一般的になっている行動に対応するものだという。これはアマゾンが調査会社のMorning Consultに依頼した調査でわかったもので、この調査によれば米国の消費者の75%はテレビ番組や映画を1晩に1回以上は一時停止しておやつや飲み物を取りにいく。また32%は映画やテレビ番組を観ながら寝落ちすることが2020年には前年よりも増えたと回答している。

さらに、他の人にも役立ちそうな定型アクションを作ったら、アマゾンが2020年9月に導入した共有用URL(Amazonリリース)で友人や家族と共有することもできる。

この新しい「エンターテインメント定型アクション」は米国時間11月18日に、Fire TV EditionのスマートテレビやFire TV Cubeを含むFire TVの全デバイスに対して公開される。Fire TV Stickを使っている場合、定型アクションとしてテレビの電源をオン / オフするにはCEC(Consumer Electronics Control)準拠のテレビが必要となる。

アマゾンは、今後この機能は全世界で有効になるとしている。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AmazonAmazon AlexaFire TV

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(翻訳:Kaori Koyama)

FacebookがMessenger Kidsをアップデート、Messengerに近いルック&フィールに

Facebook(フェイスブック)は米国時間11月17日、子供が友人や家族と交流しやすくするためのメッセージングアプリ「Messenger Kids」のアップデートを提供開始した。今回のアップデートでは、チャットバブルの色を変更するなど、様々なパーソナライズができるようになるほか、この子供用アプリのルック&フィールが一般用の「Messenger」により近くなった。

このアップデート版では、メッセージが到着したときに点滅する大きくてカラフルなブロックを廃止し、チャットが縦に並ぶ伝統的なメッセージングアプリのデザインになった。子供の未読メッセージは、受信箱の一番上に表示され、横に青いドットが付くようになり、これまでより気付きやすくなった。メディアとメッセージのプレビューも追加され、子供たちが会話の更新情報をより簡単に確認できるようになった。

画面の下部には「Chat」と「Explore」という2つのナビゲーションタブも備わった。この新しいナビゲーションによって、子供たちは会話とミニゲームなどアプリ内アクティビティを切り替えることができる。

また、新たにスワイプジェスチャーも導入され、子供たちは受信箱から直接通話を開始できるようになった。

さらに今回のアップデートでは、チャットバブルの色を変更できるパーソナライズ機能も追加された。これは個人チャットとグループチャットの両方で利用可能だ。

画像クレジット:Facebook

Facebookはこのアップデートを「テスト」と称しているが、今回の変更点は単なるレイアウトやナビゲーション、機能追加のような微調整ではない。改訂だ。そのため、ユーザーのフィードバックに基づいて後から取り下げるような実験的なものである可能性は低い。Facebookはこれをテストと称することで、グローバルに展開する前に自らに猶予を与えようとしているのだ。

同社によれば、これらの新機能はまずアメリカとカナダでiPhoneを使っている子供たちに提供を始めるという。このアップデートはその後、数ヶ月以内に他のデバイスや市場にも拡大される予定だ。

このMessenger Kidsがアップデートする少し前に、Messenger自体が重要なアップデートを受けた。このアップデートでMessengerは、視覚的な改良が施されたほか、新たなチャットテーマや、カスタムリアクション機能、セルフィーステッカー機能、そしてチャットが消滅するバニッシュモードが追加された。さらに、Instagram(インスタグラム)ユーザーとコミュニケーションできるクロスアプリコミュニケーションもサポートした。これらのアップデートが、Messengerキッズの改良にもつながったと思われる。両者はアプリの基礎となるメッセージング・インフラストラクチャを共有している可能性が高いからだ。

Messenger Kidsアプリは導入開始から数年の間に、着実にアップデートを繰り返してきた。直近のアップデートでは、Facebookが収集したデータをどのように利用しているかについて、詳細な説明がなされている

画像クレジット:Facebook

保護者は、この子供用メッセージングアプリが現在も多くの個人情報を収集していることを認識しておく必要がある。その個人情報とは、名前、プロフィール写真、性別や誕生日、親との続柄、連絡先の情報(最も頻繁に連絡を取る連絡先など)から、アプリの使用情報、デバイスの属性や固有の識別子、デバイスの設定からのデータ(タイムゾーンやカメラや写真へのアクセスなど)、ネットワーク情報、バグレポートやフィードバック/連絡フォームなどから提供される情報など多岐にわたる。これらの情報の一部はアプリを適切に機能させるために役立っているが、一部の保護者からはこれらのデータが実際にどのように使用されているのかについて懸念の声も上がっている。

このアプリでは一通りのペアレンタルコントロール機能が提供されており、親は自分の子供がいつ、どのくらいオンラインでチャットしているかを監視および制限できるようになっているが、Messenger Kidsのプライバシーポリシーは、収集されたデータがどのように「評価、トラブルシューティング、改善、作成、および当社の製品開発」に使われ、他のFacebookの会社と共有されているかについては、多くの余地が残されたままだ。

子供にFacebookの製品を使わせることのリスクと、強固なペアレンタルコントロールのもとでアプリが使えることの便利さを、親は慎重に天秤に掛ける必要がある。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

画像クレジット:Facebook

Spotifyがアーティストやレーベル自身が曲のプロモーションを行える機能を追加

Spotify(スポティファイ)は米国時間11月3日、同社のプラットフォーム上でどのように音楽が見つけられるかと言う点において、アーティスト自身の意見がより尊重されるようにするための新サービスのテストを開始すると発表した。アーティストやレーベル自らが優先的に売り出したい曲を特定し、その後Spotifyがその曲がパーソナライゼーションアルゴリズムによって浮上するようにする信号を加えるという仕組みである。

この新サービスは有料プロモーションではなく、アーティストやレーベル側は前もって料金を払う必要はないが、同社によるとアーティストやレーベル、権利者は同社がサービスを提供しているストリームに対して「プロモーション用の録音使用料」を支払うことに同意することになるという。ただし、アプリ内の他のカテゴリーからのストリームに関してはこの規約は適用されない。

同サービスの開始直後は、Spotify Radioや自動再生などSpotifyアプリの一部でのみプロモーション料金が適用される。プロモーションされたトラックはアルゴリズムでも編集でもプレイリストに表示されることはない。しかし同社は将来的な拡張を否定しているわけでもない。

「弊社は、あらゆる段階にいるどんな規模のアーティストにもこのツールを提供できるようにしたいと考えていました」とSpotifyのプロダクトマーケティングリーダーであるCharleton Lamb(チャールトン・ラム)氏はこの新サービスについて説明する。同氏によると、これが同社がアーティストやレーベルに前払い料金を要求しない理由である。

「我々はより受け入れられやすく、より民主的で公平なモデルを追求していました。このモデルにより本当に無名のアーティストでも一流レーベルと同じレベルのプロモーションが行えるようになるのです」とラム氏。

画像クレジット:Spotify

このプロモーションによってあるトラックが成功した場合、音楽の人気が高まりプロモーション料金が低いエリア以外での再生回数が増えると、権利所有者は全体的にプラスのROIを得ることができる。このツールにプラスの経済的利益がない場合、アーティストはいつでもプロモーションをオフにすることができる。

同社はプロモーションの使用料の変更に関しては明らかにしていないが、同テストの結果として調整される可能性はあると伝えている。

同社はまた、リスナーの興味の度合いを考慮した上で変更を考えていきたいと強調している。音楽のパフォーマンスが良ければプロモーションを継続するし、そうでない場合は中止されるとのことだ。

「我々はレーベルやアーティストに曲のあっせんを保証するわけではなく、あくまでもリスナーが聴きたいと思うもののみをお勧めするまでです」とSpotifyは発表の中で伝えている

プロモーショントラックは、ユーザーが既にそのジャンルやそのアーティストを聴いている場合に現れるのが通常だが、それ以外にもユーザーがその音楽を気に入る可能性があることを示すシグナルが見られる場合にも提示されるとラム氏は言う。例えばユーザーが既に聴いている音楽と音響的に類似している場合、その類似したプロモーショントラックがユーザーに提示される可能性がある。また、ユーザーが似たようなアーティストを聴いていたり、同じような趣味の人がその音楽を聴いていたりする場合にも、その曲がユーザーに提示されることがある。

その逆もまたあり得る。ユーザーと似たような音楽の趣味を持つ人がセッション中にその曲をスキップしたり、ラジオからのストリーミングの頻度を減らしたりして、プロモーショントラックに否定的な反応を示した場合、その音楽のプロモーションは中止される可能性がある。

「レコメンデーションのせいでリスナーが否定的な反応をしたり、ラジオシステムにあまり関心を示さない場合、推薦の仕方を調整することになります」とラム氏。

また、リスナーへ勧める曲のプールは24時間ごとに更新されるため、このユーザーフィードバックのループはトラックのプロモーション範囲にすぐに影響を与えることができると同氏は指摘する。

現時点ではアーティストやレーベルが一度にプロモーションできる楽曲数に制限はなく、プロモーションの時間枠にも制限はない。

アーティストはいつリリースした曲でもプロモーションを行うことができるが、Spotifyとしてはこのツール最大の焦点は音楽をある文脈に当てはめるカタログ化であると考えている。例えばアルバムのアニバーサリーを祝ったり「文化的瞬間」を利用したいと考えている場合である。

つまり、あるアーティストの古い曲が突然人気を得た場合、このサービスが役立つかもしれない。これはTikTokの存在により最近頻繁に見られるようになった現象だ。TikTok上でのバイラル動画である古い楽曲がBGMとして使用された場合にこういった古い曲が表面化して人気となる場合があるからだ。

例えば、TikTokユーザーで@420doggface208として知られているNathan Apodaca(ネイサン・アポダカ)氏が、バンドFleetwood Mac(フリートウッド・マック)の「Dreams」に合わせてOcean Sprayのクランラズベリージュースを飲みながらスケートボードをしているビデオを録画したところ、1977年のこの名曲が再びチャートのトップに返り咲いたと言う例がある。

@420doggface208Morning vibe #420souljahz #ec #feelinggood #h2o #cloud9 #happyhippie #worldpeace #king #peaceup #merch #tacos #waterislife #high #morning #710 #cloud9♬ Dreams (2004 Remaster) – Fleetwood Mac

TikTokによると、9月25日の動画公開から10月中旬までの間に、TikTok動画内での「Dreams」の1日における平均利用率は1380%に達し、売上は374%、ストリームは89%増しとなったとのことだ。これによりこの曲は43年ぶりにBillboard Hot 100に21位で再登場し、またSpotifyのグローバルチャートと全米チャートのトップ10入りを果たし、Apple Musicでも1位を獲得した。

これこそがSpotifyが今後利益を得ようとしている「文化的瞬間」と言うわけだ。

このサービスはいわゆる「有料再生」モデルではないものの、音楽プロモーションのための有料サービスであり、ストリームが新ツールで「プロモーション」されるとSpotifyは効果的に利益を得ることができるようになる。

Spotifyは数年前から有料再生市場への参入を進めてきた。2019年には、アーティストがレコメンド用の画面を購入して、Spotifyがファンとして特定したユーザーにニューアルバムのプロモーションを行うことができる新機能を導入した。ローリングストーン誌が内部文書を引用して述べたところによると、広告クリック1回あたりのコストは55セント(約57円)だという。

この機能はこういった通知を歓迎する可能性の高いユーザーをターゲットにしてはいたものの、多くの資金を費やすことができるレーベルが最も多くの再生を得ることを意味するため、ある意味での賄賂であると批判されていた。

ここ数年間、Spotifyはプレイリストに賄賂が絡んでいるとして批判の対象となってきた。2018年にはアプリ内のブラウズやプレイリストなどのセクションにラッパーのDrake(ドレイク)の画像やアルバムを次々と並べ、ダンスヒットやポップスなど彼の音楽が一切含まれていないプレイリストにさえにもDrakeの画像を使用したあまりにも大掛かりなアルバムプロモーションでユーザーの怒りを買ったことで有名だ

一方で、この新サービスはすでに気に入って聴いているユーザーにトラックをおすすめするという方法のため、これまでのプロモーションの問題点に対処することが可能となるだろう。ポップアップ広告や過剰なグローバルプロモーションよりも控えめなものとなる。

Spotifyはこれまでに少数のパートナーと技術テストを行なってきたが、今後は米国内でのテストを本格的に開始すると伝えている。

テスト期間中、同社はインディーズとメジャーの両方を含む少数のレーベルと連携し、さまざまなフィードバックを得る予定だ。Spotifyによるとこの機能を今後グローバルに拡大していく予定であるという。

関連記事:Spotifyがポッドキャストのホスティングと広告会社のMegaphoneを約250億円で買収

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Spotify 音楽ストリーミング

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(翻訳:Dragonfly)

Twitter版ストーリーズ機能の「フリート」が高負荷に苦戦

Twitter(ツイッター)の新しいストーリーズ機能、「Fleets(フリート)」は重い負荷に苦しんでいるようだ。米国時間11月17日に全世界のツイッターユーザーに公開(未訳記事)されたFleetsは、ツイッターアプリのトップに表示され、ユーザーは24時間で消滅する短命コンテンツを投稿できるとともに、他のユーザーのFleetsも読むことができる。しかし、ユーザー需要と新機能への好奇心が新機能の性能に影響を与えているらしい。多くのツイッターユーザーがFleetsの反応の悪さを訴えている。ユーザー中にはツイッターアプリがクラッシュすると報告している(Twitter投稿)人もいる。

ツイッターはTechCrunchに、一部のユーザーに影響を与えている問題が起きていることを認め、現在修正中であることを伝えた。

もしあなたが影響を受けている1人なら、Fleetsでタップやスワイプしたとき、画面が一時的にフリーズしたり著しく遅くなったりする。一見スマホの問題かと思うかもしれないが、ツイッターアプリだけだ。

すでに多くのユーザーが自分たちの体験している問題についてツイッターに苦情を伝えている。新たにFleets機能の入ったアップデートをしたところ、アプリを使えなくなったと指摘する声が多い。

画像クレジット:Twitterのスクリーンショット

画像クレジット:Twitterのスクリーンショット

Fleetsのユーザー需要によってツイッターが困っているという事実は、おそらく成功の初期兆候だろう。もしユーザーがツイッター版ストーリーズに関心を示さなければ、Fleetsを試すためにアプリをアップデートしようとも思わなかっただろう。あるいは、タイムラインのトップに並んだストーリーズを無視して、いつもどおりにアプリを使うだろう。

しかしFleetsはクラッシュしているだけでなく、本稿執筆時点でツイッターのトレンドワード1位であり、ストーリーズフォーマットの元祖であるSnapchat(スナップチャット)は2位だ。ユーザーはツイッターとSnapchatのストーリーズをツイートで比較している。そしてもちろん、ツイッターが編集ボタンの代わりにこのストーリーズ機能を作ったことに不満を訴えている。

ちなみに、「Stories(ストーリーズ)」という単語自身もトレンドワードの4位に入っていて、「App Store」は18位だ。後者はユーザーが他のユーザーに向けて、Fleets機能を使うためにツイッターのアップデートをApp Storeでダウンロードするように、と教えるツイートで使われている。

Fail Whale(ツイッターのクジラ)がダウンしたツイッター画面を占有していた日々からずいぶん時間が過ぎた。ここ数年、ツイッターは驚くほど安定したサービスになった。同プラットフォーム上で配信されるリアルタイムコンテンツの数や、世界のリーダーたちが利用していることを踏まえるとなおさらだ。しかしFleetsによって、ツイッターは再び苦闘しているようであり、新機能の影響がいつまで続くのかもはっきりしていない。

ツイッターは一部のユーザーがFleetsで問題が起きていることも、いつサービスが安定する見込みなのかも、まだ公開の場で表明していない。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Twitter

画像クレジット:Bryce Durbin

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagramの新機能「ガイド」が全ユーザーに拡大、ブログ的な表現も可能に

2020年初め、Instagram(インスタグラム)は「Guides(ガイド)」と呼ばれる新機能を開始し、クリエイターがユーザープロフィール上の専用タブでヒントやリソース、その他の長文コンテンツを共有できるようにした(Instagramリリース)。当初、Instagramはこの機能を、ガイドをメンタルヘルスやウェルビーイングに焦点を当てたコンテンツを公開している一部のクリエイターに限定していた。しかし米国時間11月17日、すべてのユーザーがこの新フォーマットを利用できるようにし、ガイドを他のタイプのコンテンツ(商品、場所、投稿など)にも拡大すると同社は述べている。

TechCrunchは8月に、より一般的な「投稿」フォーマットに加えてユーザーが旅行ガイドや商品のおすすめガイドを作成できるようにするInstagramのGuidesの拡張が開発中であるようだと報じた

これまでのガイド機能は、Instagramのクリエイターやマーケターに、写真やビデオなどのメディアに重点を置いてきたソーシャルネットワーク上で、長い形式のコンテンツを共有する方法を提供するために設計されていた。 それと比べて新たなガイドでは、写真やギャラリー、ビデオなどのメディアを使って、話題の内容を説明するためのテキストを含むことができるため、よりブログ記事のように見えるかもしれない。

この機能により、ユーザーが外部のウェブサイトやブログをクリックしなくても、クリエーターの経歴のリンクやストーリーに追加されたリンクなどの投稿にアクセスできるようになるため、アプリ内でのユーザー滞在時間を増やすのに役立つかもしれない。

プロダクト、場所、投稿への拡張により、Instagramのガイドはより多くの分野をカバーできるようになり、また使いやすくなった。Instagram Shopというプラットフォーム上の新しいショッピングサイト内で、製品ガイドを提供する可能性もあると同社は述べた。

ガイドの訪問者は、自分のストーリーズやダイレクトメッセージでガイドを共有することができ、そのリーチをさらに拡大できる。

また、Instagram Searchもアップデートされた。以前、ユーザーは名前、ユーザー名、ハッシュタグ、場所を検索することができるようになった。そして今回の変更により、ユーザーは自分の興味に関連するコンテンツを表示するキーワードを使えるようになる。ガイドと同じく、その目標はInstagramユーザーがアプリから離れるのを防ぐことだ。

Instagramによると、この検索アップデートは米国時間11月17日からカナダ、米国、英国、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドのすべてのユーザーが英語で利用できる。ガイドの拡張は現在、すべてのユーザーに提供されている。

関連記事:Instagramのガイド機能で場所や製品などを紹介できるようになる

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Instagram
画像クレジット:Instagram

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

Apple Podcastのウェブ埋め込みが可能に

Apple(アップル)はウェブ経由でポッドキャストを簡単に見つけ、聴くことができるようにする。同社は米国時間11月16日、Apple Podcastsの埋め込みウェブプレーヤーが利用可能になったと発表した。クリエイター、リスナー、マーケターを含む誰もが、Apple Podcastsサービスで利用可能な150万以上の番組の埋め込みコードを生成できるようになる。

コードはウェブ上のApple Podcastsのプレビューページ、またはApple Podcasts Marketing Toolsのウェブサイトから生成できる。

前者の場合、まず番組または個々のエピソードのプレビューページで共有アイコンをクリックする。​すると、左側に新しい「embed(埋め込み)」ボタンが表示される。

後者の場合は、Marketing Toolsのウェブサイトに埋め込みたいポッドキャストやエピソードのURLを入力し、ページの一番下までスクロールして埋め込みプレーヤーのオプションを表示する。

プレイヤーの高さと幅のオプションを自分の好みに合わせて調整することも、デフォルトの450×660ドットのままにしておくこともできる。コードを取得する準備ができたら「Copy Embed(埋め込みをコピー)」ボタンを選ぶだけで、クリップボードにコードがコピーされ、他の場所に貼り付けることができる。

閲覧者は組み込みウェブプレーヤーからエピソードを再生したり、iOS、iPadOS、またはmacOS用のApple Podcastsアプリケーションを開いてプログラムの詳細を確認したり、既存のポッドキャストサブスクリプションに追加したりすることで、すぐにポッドキャストが楽しめる。

この新機能は、アップルがお気に入りのオーディオ番組をフォローするために独自のアプリを使用しているポッドキャストリスナーの聴衆を維持し、成長させることを目的としている。さらに現在はSpotify(スポティファイ)に代表されるライバルが、ポッドキャストへの投資を増やしている最中だ。Spotifyはポッドキャストスタジオや広告技術の買収を続ける一方で、ポッドキャストのクリエイターやリスナーのためのツールや機能も追加している。Spotifyもすでにポッドキャストの埋め込み機能を提供しており、ユーザーを自社サービスに誘導しようとしている。

アップルによると、Apple Podcastsのウェブ埋め込み機能は米国時間11月16日から広く利用できるようになるという。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Appleポッドキャスト

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

PayPalとVenmoがQRコード決済を導入、米大手薬局チェーンCVSで利用可能に

PayPal(ペイパル)は米国時間11月16日朝、薬局チェーンCVSの全米8200店でPayPalまたはVenmo QRコードを使って決済できるようになったと発表した。PayPalのQRコード決済テクノロジーをPOS(販売時点情報管理)に統合した初の大手小売だ、と説明している。新たな決済方法は、CVSでの「タッチフリー(非接触)」支払い手法を拡大するものだ。米国では新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、タッチフリーは大人気の決済方法となっている。

CVSとPayPalは2020年7月にPOSソリューションで協力する計画を発表している(未訳記事)。当時、両社は2020年第4四半期のどこかで展開を開始するというタイムフレームを示した。

QRコードを使った決済プロセスでは、品物の購入に必要な資金を顧客のPayPalまたはVenmoの口座残高、銀行口座、あるいはデビットカードかクレジットカードから引き出す。オンラインで行われる決済と同じようなものだ。VenmoユーザーはVenmo Rewardsを活用することもできる。

画像クレジット:PayPal

この決済に手数料はかからない、とPayPalは話す。加えて、CVSのExtraCare Rewards Program会員は、決済でPayPalのQRコードを使う時、ExtraCareアカウントを活用してポイントを使ったり貯めたりもできる。

カード決済の場合はカードをスワイプしたりマシーンに差し込んだり、あるいはキーパッドで数字を入力したりする必要があるのに対し、QRコードを使った決済はQRコードをスキャンするなどすべてタッチフリーで行うことができる。

この手法まさしくCVSでコンタクトレス決済の需要が高まっているときに導入される。

Forresterのデータによると、CVSでは2020年1月以来、タッチフリーの決済が43%増えた。加えて米国の人口の11%がパンデミックのために初めて電子決済を使っている、とPayPalは指摘した。同社独自の調査ではまた、消費者の57%が小売事業者が電子決済に対応しているかどうかが買い物の決定に影響を及ぼすと答えたことも明らかになった。

新しいQRコード決済オプションを使うには、客はまずPayPalかVenmoのアプリを立ち上げ、「スキャン」ボタンをクリックする。そして「show to pay(表示して支払い)」オプションを選択する。

この決済手法は決済テクノロジープロバイダーInComm(インコム)との提携により可能となった。InCommはこの機能をPOSで利用できるようにするクラウドベースのソフトウェアアップデートを通じてPayPal QRコードテクノロジーを実現した。

CVSはPayPalのQRコード決済を展開する初の全国小売だが、Nike(ナイキ)、Tumi(ツーミ)、Bed Bath & Beyond(ベッドバスビヨンド)、Samsonite(サムソナイト)など、大手小売10社が同様の決済を展開する予定だとPayPalは述べた。その他に小売100社超とも協議中だ。

「CVSでのPayPalとVenmoのQRコード立ち上げは、健康意識の高い顧客にタッチフリーの決済方法を提供するだけでなく、安全で確かなPayPalとVenmoの決済を店舗にもたらす」とPayPalで消費者サービスとデジタルコマースを担当する上級副社長Jeremy Jonker(ジェレミー・ヨンカー)氏は声明文で述べた。「冬に向かう中で薬局小売は必要不可欠な存在という状況において、PayPalとVenmoのQRコードがCVSの顧客と従業員の安全維持に貢献することに興奮している」。

CVSのニュースに加えて、PayPalは2020年8月に発表した購入代金を分割払いできる「Pay in 4」オプションが多くの小売店で利用できるようになっていることも明らかにした。

カテゴリー:フィンテック
タグ:PayPalVenmoQRコード決済

画像クレジット:SOPA Images / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

​Netflixが好きな作品の発見を促すおもしろ動画のTikTok風フィードを実験中

​Netflixはすでに、ショート動画「ストーリー」のコンセプトを、SnapchatやInstagramのようなソーシャルアプリのプレビュー機能から2018年に借用している(The Verge記事)。現在、同社はTikTokが普及させたフルスクリーンの縦型動画フィードにさらなるインスピレーションを求めている。そこでNetflixは最新の試み「Fast Laughs」で、同社の全ラインナップから抜粋したショートコメディクリップの新しいフィードを提供しようとしている。

​Netflixによると、このフィードにはオリジナルとライセンスされた番組の両方のクリップが含まれている。​また、既存のNetflixソーシャルチャンネル「Netflix Is A Joke」のビデオクリップも含まれており、現在、YouTubeTwitterFacebook(フェイスブック)、Instagramで、クリップ、長いビデオ、その他のソーシャルコンテンツを配信している。

Fast Laughsは、縦方向にスワイプしてフルスクリーンを表示し、エンゲージメントボタンを右側に配置している点でTikTokに似ている。しかし、楽しませながら時間をつぶす場所になろうとはしていない。

Netflixの多くの試みと同様に、Fast Laughsフィードの目的は、ユーザーが何か新しいものを発見できるようにすることだ。

このフィードは、ソーシャルビデオアプリのように動画に「いいね」やコメントをつけるのではなく、ユーザーがNetflixの視聴リストに番組を追加して後で視聴できるようにするためのものだ。この意味においては、人気番組や新たに配信された番組のクリップや予告編を見て番組を見つけるNetflixの「プレビュー」機能に似た目的を果たしている。

ユーザーが新しい「Fast Laughs」フィードをスクロールすると、Kevin Hartのスタンドアップ特集からのクリップや「The Office」のちょっとおかしなものなど、さまざまなクリップが表示される。クリップの長さは15秒から45秒のものになる。

​Netflixの「マイリスト」機能にクリップを追加することに加えて、ユーザーはクリップに笑っている絵文字ボタンを使って反応したり、ソーシャルメディア上の友達とクリップを共有したり、More」ボタンをタップして視聴中のクリップに関連するその他のタイトルを見ることもできる。

この機能は、英国に拠点を置くソーシャルメディアコンサルタントのMatt Navarra(マット・ナバラ)氏によって最初に発見された。彼のアプリでは、Fast Laughsはプレビューの列の前に表示され、「New!」というテキストで紹介されたという。

​NetflixはTechCrunchに対して、この実験は2020年の初めに少数のユーザーでテストされたが、11月から英国、米国およびその他の市場のユーザーを含むより広いグループで展開され始めていることを認めた。

​現在、アダルトプロフィールやその他のプロフィールがあるNetflixユーザーの一部は、iOSデバイスでのみペアレンタルコントロールなしで利用できる。​しかし、ユーザーが実験に参加する必要はなく、Netflixアプリのベータ版を使ってこの機能を見る必要もない。​Netflixはどちらかというと標準的なA / Bテストだという。

​また、これはテストであるため、ユーザーは同じ機能のわずかに異なるバージョンを目にすることがあるかもしれない。​製品は、ユーザーのフィードバックを受けて、時間の経過とともにプロダクトが進化する可能性もある。

TikTokのフォーマットを自社アプリに「借用」したサービスは。Netflixが初めてというわけではない。InstagramやSnapchatのようなソーシャルメディアプラットフォームもここ数カ月でTikTokのライバルをローンチしている。

NetflixはTikTokと直接競合するものではない。どんなモバイルアプリでもユーザーの限られた時間と注意力を奪い合うという点においては話は別だが。

むしろNetflixの新しいフィードは、全画面縦長の動画フィードと、そのサイドにクイックエンゲージメントボタンを備えるTikTokフォーマットがエンターテインメントコンテンツを提供するための一種のデフォルトスタイルになりつつあるものを認めるものだ。

「私たちは常にNetflixの体験をより良くする新しい方法を探しています」とNetflixの広報担当者は述べ、この実験を認め、さらに「ユーザーの多くはコメディが大好きであり、新しいコンテンツを発見し名シーンを楽しむのに役立つエキサイティングな方法だと考えました。私たちは、このようなタイプのテストをさまざまな国や期間で行っていますが、人々が有用だと感じた場合にのみ、広く利用できるようにしています」と付け加えた。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:NetflixTikTok

画像クレジット:Netflix/TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan)

2021年TikTokの月間アクティブユーザー数が1.2億人に

モバイルデータ分析企業のApp Annieの新たな予測によると、TikTokの上昇傾向は2021年も続くと予想している。同社は来年、このショートビデオアプリの月間アクティブユーザー数10億人を突破すると予測している。さらにモバイル広告費の将来の傾向と、eコマースやオンラインミーティングといったモバイルによって加速される「在宅」での活動の成長に関する今後の動向も調査している。

しかし、TikTokの成長率は、この新しいレポートの中でも特に際立った予測だった。​App Annieによると、この動画アプリは人気が高まり、2018年から3倍近くに成長したと指摘されている。2020年第3四半期の時点で、TikTokは広告やティッピングストリーマーで使用されるバーチャルギフト販売などの収益ストリームの組み合わせを利用しているため、消費者支出別で非ゲームアプリの第2位となっている。

2021年には、TikTokはFacebook(フェイスブック)、Instagram、Messenger、WhatsApp、YouTube、WeChatと並んで10億人の月間アクティブユーザー(MAU)の仲間入りをするだけでなく、実際に10億人というマイルストーンを突破し、12億人の平均月間アクティブユーザーに到達するとApp Annieは予測している。

画像クレジット:App Annie

世界最大のモバイル市場の1つであるインドでTikTokが未だに禁止されている(The Wall Street Journal記事)ことを考えると、この成長は驚くべきものだ。

もちろん、米国におけるこのソーシャルビデオアプリの運命は、次期バイデン政権がトランプ氏のTikTok禁止にどう対処するかに関係してくるだろう。ただしバイデン氏の見解(Reuters記事)がトランプ氏とあまり変わらないという兆候もある。

App Annieはまた、2021年にはモバイルを原動力とした「アットホーム」なアクティビティが継続的に成長すると予測している。新型コロナウイルスのワクチンに関する有望なニュースはあるが、リリースされた時点ですべてがパンデミック以前に戻るとは考えにくい。パンデミックは、すでに進行していたトレンドを加速させただけだ。

レポートによると、リモートビジネスや教育アプリ、eコマース、モバイルファイナンスアプリ、家庭用フィットネスアプリといった主要な「アットホーム」カテゴリーの利用時間が、例えば2021年にはAndroidスマホで1兆3000億時間を超えると予測している。

​具体的には、リモートビジネスアプリ(例えばZoom)の年間複合成長率(CAGR)は57%、リモート学習アプリは62%の成長が見込まれている。​モバイルバンキングとファイナンスアプリの総時間は、2021年には年間310億時間を超え、4年間のCAGRは35%になると予測されている。フィットネスとeコマースも成長し、それぞれ+23%と+40%となる。

画像クレジット:App Annie

さらに米国において2021年には、新型コロナ以前の水準と比べて、動画ストリーミングアプリのインストール数は最大85%増加すると同社は予測している。

​また、モバイルコマースの急成長とオフライン広告からデジタル広告へのさらなる移行のおかげで、2021年にはモバイル広告費は2900億ドル(約30兆3000億円)に達すると予測している。

「米国大統領選挙が2020年後半のモバイル広告費を後押ししていますが、App Annieは2021年も広告費がスマートフォンに流れ続けると予想しています。特に消費者のモバイルへのシフトが単独のトレンドではないことを考えると、新型コロナウイルスは、私たちがすでに形成していた習慣を変化させました」と同社は付け加えている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TikTok

画像クレジット:JOEL SAGET/AFP / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

メディアストリーミング端末RokuがAirPlay 2とHomeKitのサポートを4Kデバイスに展開

2020年9月にRokuは、TV向けOSの次期バージョンであるRoku OS 9.4でApple(アップル)のAirPlay 2とHomeKitをサポートすると発表した。そして米国時間11月11日、同社によるとこれらの機能がRoku Ultra、Roku Streambar、Roku Smart Soundbar、Roku Streaming Stick+とRoku Premiereを含む、Rokuの4K Rokuデバイスにロールアウトされているという。このアップデートは4K Roku TVにも配信される予定だ。

AirPlay 2のサポートが追加されたことで、Rokuデバイスの所有者はiPhone、iPad、MacからRokuにコンテンツをストリーミングできるようになる。コンテンツは自分のライブラリからでも、AirPlay 2をサポートする他のストリーミングアプリからでも可能だ。

これは新しいストリーミングサービスがRokuデバイス向けのアプリをローンチしない場合や、NBCUが行った(未訳記事)ように、ライセンス契約の交渉戦術として既存アプリをRokuから引き下げると脅してきた場合に、便利な機能となる可能性がある。

ストリーミングサービスによるそのような動きは最終的にRokuの顧客に打撃を与えるだろうが、iPhoneのようなデバイスからコンテンツをストリーミングできるオプションは、その打撃を減らすのに役立つだろう。

例えばHBO Maxは現在Rokuデバイスからアプリを取り下げている(未訳記事)ため、AirPlay 2経由でストリーミングできる新機能は良い回避策だ。​しかし、これにはHBO Maxが今後もiOSでのAirPlay 2をサポートし続ける必要がある。

Roku OS 9.4ではAirPlay 2に加えてHomeKitがサポートされ、 iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、HomePod のHomeアプリとSiriを使って、Rokuユーザーがデバイスを制御できるようになる。

Roku OS 9.4でのその他の変更点としては、ホーム画面に新しい「Live TV」タイルが追加され、The Roku Channelの115以上の無料ライブチャンネルのライブガイド、ボイスコマンドの使い方を学ぶのに役立つ機能、オプションのサウンドを含む新しいテーマパックなどがある。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

Amozonが詐欺商法に関わったインフルエンサーらを提訴

Amazon(アマゾン)は米国時間11月12日、10人以上のインフルエンサーやその他の業者を含む厄介者に対して訴訟を起こしたことを発表した(Amazonリリース)。彼らは、高級ブランド品の偽物をTikTok(ティックトック)やInstagram(インスタグラム)などのソーシャルメディアサイトと個人のウェブサイトに陳列し、アマゾンの出品者用アカウントを使って販売処理を行うという方法で、アマゾンの詐欺防止策を迂回していた。

訴訟では、被告のKelly Fitzpatrick(ケリー・フィッツパトリック)氏とSabrina Kelly-Krejci(サブリナ・ケリー=クレイチ)氏は販売業者と共謀して詐欺行為を働いたとされている。彼女らは、アマゾンに表示される平凡なノーブランド品と偽高級ブランド品の写真を並べて投稿していた。そこには「これを注文」「これが買える」と書かれている。

アマゾンで嘘の商品として示されるノーブランド品の写真の横には「Order This(これを注文)」とあり、実際に客が受け取る偽ブランド品の写真の横に「Get This(これが買える)」とある。

アマゾンの法廷提出資料

アマゾンのサイトには平凡なノーブランド品の写真だけを提示し、別のソーシャルメディアやウェブサイトで偽ブランド品の宣伝を行うことで、被告と販売業者はアマゾンの詐欺防止対策を回避しうようとしていた。また、Instagram、TikTok、個人サイトなどで動画を使ってその偽ブランド品の品質の高さを示し、アマゾンや、DHgate(ディーエイチゲート)などのその他の電子商取引サイトに客を誘導して、そこで取引を行っていた。

驚くべきことに、フィッツパトリック氏は、偽ブランド品の販売を行っていた最中もアマゾンのインフルエンサープログラムのメンバーだった。2019年11月23日から2020年3月6日まで、彼女はKellyfitz02-20というユーザー名でこのプログラムに参加していた。アマゾンは詐欺行為を発見するや彼女をプログラムから追放し、彼女のアソシエイトアカウントを停止した。

その後も彼女は、新しいアソシエイトアカウントを開設して、ソーシャルメディア上で偽ブランド品の宣伝を継続。フォロワーを彼女自身のウェブサイトや別の電子商取引サイトに誘導し、販売を行っていた。

Instagramはフィッツパトリック氏の以前のアカウントを停止したが、停止されるごとに彼女は新しいアカウントを開設している。

現在、フィッツパトリック氏はInstagramアカウントを非公開にしているが、彼女のウェブサイトはまだ存在しており、偽高級ブランド品が買えるアマゾンの「秘密のリンク」が示されている。

「秘密のリンクとは?」(画像クレジット:styleeandgrace.com)

同じようにケリー=クレイチ氏も、自身のウェブサイトでコピー商品が買えるアマゾンへの「秘密のリンク」を示していた。ある動画の中で彼女は、「秘密のリンクで注文するのは怪しい感じがするだろうけど、ここなら素晴らしいものが手に入る」と話している

画像クレジット:budgetstylefiles.com

この訴訟によれば、被告たちは2019年11月ごろから訴状が提出されるまで、この手法で不正行為を行っていたと主張する。

アマゾンが依頼した調査人たちは、問題のリンクを通じて注文を行うと、宣伝されていた偽ブランド品が入手できることを確認した。裁判所に提出された資料には、その品物のサンプルが数点示されている。これには財布、パース、サングラスなど、Gucci(グッチ)やDior(ディオール)のデザイナーもののコピー商品が含まれていた。

今回提訴された被告の中には、彼女たちの他に、コピー商品の調達に関わった中国の企業や販売業者も含まれていた。一部の事例では、アマゾンに対して偽名、偽の連絡先、架空の企業名を使って自身の正体と所在を何段階にも隠している業者もあったとアマゾンは話している。

この数年間、アマゾンは同オンラインストアの消費者からの信頼を傷つけるものと認識して、偽造品には強い態度で臨んできた。2017年、同社は「アマゾンブランド登録」を立ち上げ、ブランドオーナーに、違反商品の特定と通報を積極的に行うツールの提供を開始した。その翌年、商品のシリアル化サービス「Transparency」(トランスパレンシー、透明化)を開始し、登録された商品の偽造品の排除に協力している。

そして2019年、アマゾンはセルフサービスの偽造品削除ツール「Project Zero」(プロジェクトゼロ)の提供を開始した。アマゾンに出品された偽造品をブランドオーナーが即座に削除できるというものだ。現在、1万件以上のブランドが登録している。

またアマゾンでは、偽造品訴訟の件数も増やしている。偽造品の商売に手を出さないよう人々に思いとどまらせるのが狙いだ。

今回の訴訟では、被告たちによるアマゾンでの広告、宣伝、販売の禁止、アマゾンのベンダー、セラー、アソシエイトの各アカウント開設の禁止、偽造品業者の支援と幇助の禁止、損害賠償、弁護士費用、その他の保全を求めている。

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タグ:Amazonネットショッピング詐欺

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(翻訳:金井哲夫)