新築と中古マンションの住み心地が体感できるインフォグラフィック

住まいに関するインフォグラフィクを配信しているLivinGraphics(リビングラフィックス)にて新作インフォグラフィックが公開されました。第5弾のテーマは、“マンション住むならどっち?”。新築マンションとリノベーションした中古マンションの相場価格や、メリット・デメリットをわかりやすく説明しています。 — SEO Japan

※画像をクリックすると「LivinGraphics(リビングラフィックス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。
新築と中古マンションの住み心地が体感できるインフォグラフィックマンションを選ぶ際、間取りと並んで重視するポイントが収納力。新築マンションでは、WIC(ウォークインクローゼット)の標準装備はいまや常識となっているようです。一方、リノベーションした中古マンションでは、生活スタイルに合わせて既存スペースを有効活用することや、デザイン性にこだわることもできます。

新築と中古マンションの住み心地が体感できるインフォグラフィック相場価格を比較してみると、広さは同じでも中古マンションは新築マンションの半分近くの価格で購入することができますが、それぞれのメリット・デメリットをよく理解する必要があります。より詳しく知りたい方はインフォグラフィックをご参考ください。

マンション住むならどっち?新築?リノベーション?(LivinGraphics)
※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

2014年4月、国土交通省は中古住宅流通・リフォーム市場の活性化のための税制特例を施工しました。時代の流れは中古住宅の活用へと進んでいるようですが、中古マンションとはいえ決して安くはないお買い物。後悔しないためにも十分な情報収集を行いましょう。 — SEO Japan [G+]

外部サイトへのリンクには漏れなく”nofollow”とか、いい加減やめませんか

「外部サイトへのリンクには、PageRankが外に流出するのを防ぐために”nofollow”を入れるように、とSEOの人からアドバイスをもらったことがあり、実践している」という方が今でも多いように思います。というか多いです。

無意味です

ほとんどの場合、大切なPageRankの流れを意味もなく断ち切っているにすぎず、プラスになることはなくマイナスでしかありません。この記事で紹介するような事情が無い限りは外すことをおすすめします。

まず前提として、ユーザー投稿型のサイトなどではない一般的な企業サイトを運営していて、nofollowをテクニカルに駆使する必要のあるシーンというのはごく限られたケースだという認識です。正直ほとんど使いドコロはないと思っています。

普通はほとんど使わなくて良いものですし、個人的にもここ数年でnofollow付与を提案したケースは自社で運営するメディアも含めて数えるほどしかありません。(某氏のように大規模なサイトのSEOばかりをガッツリ見ている人はそうではないと思いますがそんな人、何人もいないと思います。)

ということで記事タイトルについての話はもう完了したので、ここからはrel=”nofollow”について解説します。

rel=”nofollow”の意味

nofollowって何よ、という方に簡単に解説しておくと、「nofollow指定されたリンク先にPageRankを渡さない」「nofollow指定されたリンクをクロールの対象リストから除外する」というものです。簡単にいえばSEO上そのリンクの価値がなくなるということですね。

nofollowの意味を図示しています

nofollowが作られた目的は、検索エンジンのランキング評価対象としたくないページへのリンクにPageRankをを受け渡さないようにする、といったことを簡便に実現するためです。

もしnofollowがなければ、例えばリンクをクロールさせたくない場合、robots.txtでブロックされた中間ページにリンクし、中間ページから本来リンクしたいページのURLにリダイレクトをする、など何かしらの面倒な作業が必要となります。

なぜnofollowが必要になったか

その当時に検索業界にいたわけではありませんでしたので、その時代を生きていた方から何か補足がありましたら是非お願いしたいのですが、考えられる点としては主に以下のものかなと。

SEOを目的とした有料リンク掲載への対策

ユーザーが(何かの対価としてではなく)自発的に掲載したリンクに限定して評価対象としないと本来のPageRankの概念それ自体が意図した通りに機能しなくなります。

そこで、Googleとしては「金銭などを対価として掲載するリンクにはnofollowを付与する」というルールを設けることで、有料リンク等による順位操作を規制しようとしたことが背景としてあげられると思います。

ユーザー生成型コンテンツ(UGC)の普及に伴う、”リンク先ページの信頼度をサイト運営者が保証できないリンク”のクロール制御

1つ前の項目とほとんど同じじゃないかと思うフシもありますが。

Wikipediaを代表として、Yahoo!知恵袋や無料ブログサービスなどでは外部サイトへのリンクに自動的にnofollowが付与されるようになっています。身近なところではtwitterの投稿のリンクも同様です。nofollowが付与されているので、これらのサイトにリンクが掲載されたとしても直接的なSEOの価値はありません。

もともと、大半のリンクはサイト運営者の意思の元で掲載されていたはずです。しかしUGCが普及し、サイト内にユーザーが自由にコンテンツを投稿したりリンクを掲載できたりするようになると、サイトへの誘導目的や、SEO目的のリンクの掲載も一定割合発生します。

それがまともなサイトならまだしも、アダルトサイトやウィルスを拡散させるためのサイトでないとも言い切れません。そうしたサイトへのリンクを検索エンジンが評価対象&クロール対象としない、とすることで、少なくともSEO目的のリンクの投稿の価値をなくすことが出来ます。

まとめてしまえば、SEOを目的としたリンクへの対処法として、と言えそうですが。

PageRankスカルプティング

僕がこの業界に関わりだした2009年には、ギリギリそういうテクニックがありました。最近SEOの勉強を始めた人だとあまり聞き慣れないかもしれません。

イメージだけ説明すると、”100″のPageRankを持ったページがあったとして、そのページから10本のリンクが均等に掲載されていた場合、各ページに10ずつのPageRankが流れます(あくまでもイメージです)。

pagerankが均等に10ずつ配布されるとします

そのうち2本のリンクにnofollowを付与することで、PageRankを受け渡す対象が8本になりますね。すると、各ページには12.5ずつのPageRankが受け渡されることになります。つまり8本に渡るPageRankが増えるのです。

nofollowで指定したリンクの分だけ、他のページへのPRの受け渡し分が増える

このように、nofollowを活用して重要なページにPageRankを集中させようとするテクニックを、PageRankスカルプティングと呼びました。

でもこれは既に2009年時点で機能していません。あるリンクにnofollowを掲載した場合、PageRankを破棄することになり、そのほかのリンクに充当されるわけではない、という仕様変更が行われたためです。

仮にnofollowで指定したとしても、それは破棄することに同義。他が増えるとかそういうわけではない

変更の意図としては、もともとサイトのPageRankを調整するためのテクニックとしてnofollowが作られたわけではなく、ユーザーにとっては無関係な施策でしたので、そういう使われ方をされることは本来の目的と異なる、という判断のもとの変更という話だったのかもしれません。

どちらにせよ現時点では、nofollowを付与すればPageRankが重要なページに集中します、ではなくなっているのです。

nofollowはいつどんな時に使うか?

一部曖昧なところもありますがこのようなイメージで問題ありません。

ユーザーがリンクを自由に掲載できる場合の不正リンクへの対策

先述の通り、ユーザーが投稿できるタイプのコンテンツで、誰でもリンクを掲載することが許可されている場合、信頼できないサイトへリンクが向けられる可能性があるため(出会い系やアダルトサイトなどのスパムコメントなどが良い例)、それをGoogleに辿らせない&評価の対象としないために使います。

昔はUGCがここまで普及していたのでほぼ全てのリンクはサイト管理者の制御のもとで掲載されていましたが、UGCが普及したことで誰でも簡単にリンクを貼ることが出来るようになり、その中で自作自演やスパムなどが増えてくると、外部サイトへのリンクには一律でnofollowなどの対応を取らざるを得ません。

※事実、近年では不正リンク対策として、有料ディレクトリ登録サービスや無料ブログサービスの外部サイトへのリンクの多くもnofollowを付与するように変更されてきています。

検索エンジンがデータ収集する価値のないページへのクロールの制御

よく言われているのはログインページなど、Googlebotがそのコンテンツの中身を収集出来ない場合です。砕けて言えば「そこクロールしても何も見れないから他のとこ見に行ってちょうだい」という意味ですね。

それであれば使う意味は確かにあるような気がしますが、いちいちそんな細かいこと考える必要もないんじゃないでしょうかとも思っています。大きな効果があるとは思えませんし。

あとこの意図で使うとすると、ほとんどのサイトは意識する必要はないと思うのですが、大規模なサイトを運営していて、本来クロール不要なURLへのリンクが不可避に大量に生成されるがrobots.txtでブロックする必要がない、或いはrobots.txtでリアルタイムに弾いていくのが運用上現実的ではない、などの場合でしょうか。

※ただし不要なはずのURLが大量に生成されるというのは、それはnoindexとかnofollowでどうこうじゃなくてその仕様を適切な形に変更すれば良い、というケースも割合多そうですが。。

よほどのことが無ければ、ほとんどの場合はウェブマスターツールのパラメータ制御機能で上手く調整すれば良いレベルだと感じています。(すみません、ここは正直言いきる自信がないです。)

Google的には”真っ黒”な完全アウトサイダーなサイトへリンクをせざるを得ない場合

これは正直ちょっと自分でも確信はなくて、賛否両論あると思うのですが。

仮に自社の関連サイトだったとしても、リンク先のページが大規模な不正リンクプログラムなどの中心にいる場合、或いは重度のペナルティを受けている場合など、リンクを掲載することでそのサイトとの(リンクの繋がりとしての)距離が近くなってしまいます。

こいつはくせぇーーッ!スパムのにおいがプンプンするぜーーーッ!!

でも関連サイトですし、Google的に真っ黒であることとユーザーに見せたくないことは全く違いますので、リンクを外す理由にはなりません。放置でも良いのかもしれませんが、個人的にはこういうリンクの繋がりの全体像を想像するとこれはちょっと気持ち悪いし嫌なのですね。

それを避けるためにnofollowを掲載するよう提案したことはあります。

nofollowを付与することでリンクグラフから相互リンクを無効化する

どのケースも多少の効果はあったように見えましたが、正直言えば因果関係は曖昧ですのでここは参考程度にして下さい。冒頭でも書きましたが、ほとんどの場合は有効なPageRankを破棄することでもありますのでこんなことしない方が良いのは間違いありません。

とまあ、いくつか挙げてみましたが、少なくとも一般的な中小規模の商用サイトでnofollowを当然のように使う、どこでnofollowを付与するかをじっくり考える、などということはほとんど無いなあとは思っています。

なぜ、テクニカルなことをしたがるのか

ドラクエで新しい呪文を覚えると、誰もが”絶対に必要ないけど使わざるを得ない”みたいな精神状態に追い込まれます。

例えば敵グループが複数に分かれていて、どう考えても賢者としてはヒャダインかイオラあたりで対応するようなシーンなのに、1ターン目でなぜか敵単体に向かって新しく覚えたベギラゴンを唱えてしまうなどの事例が挙げられます。

特に画面演出のないドラクエ4以前であっても、同様の現象が必ずと言っていいほど起きますね。

それと全く同じです。少し勉強して知識がつくと、絶対に必要ないのにcanonicalとかnoindexとかnofollowとかrobots.txtを駆使してクローラーの色々制御してみようなどと思ってしまったり。しかしほとんどの場合が「しかしなにもおこらなかった」です(逆に大ダメージを受けることはありえます)。

例えば、昨年にrobots.txtについて詳細に記事にまとめられていたブログがありましたが、(おそらく記事執筆時に調べながら追記したであろう)robots.txtの記述が誤っていて、全てのページがクロール拒否になっていたということは記憶にあたらしいです。ちなみにその後きちんと修正されていました。

まとめ

普通にサイトを運営していれば「ほとんどのページはクロールされ、インデックスさせるべきコンテンツ」なはずです。外部サイトであっても、nofollowを付与する必要のあるようなサイトにリンクすることは滅多にないはずです。

少なくとも、敵グループが多数に分散していたら、多くの場合は素直にイオ系呪文で対応しておくのが良いかと思います。

ヴォラーレ株式会社 土居

【リサーチ】新紙幣の肖像にふさわしい人は誰? 20代1位は「イチロー」

5月から新5千円札が発行されましたが、景気刺激策の一つとして5万円札の発行も前々から検討されているんだとか。そんな新しい紙幣の顔にふさわしい人は誰なのか、弊社がリサーチをお手伝いさせて頂いた結果が発表されたのでご紹介します。 — SEO Japan

新紙幣の肖像にふさわしい人は誰?マネー専用情報サイト「Harmoney.jp」が全国の男女500人に対して行った調査によると、20代で最も票を集めたのは「イチロー」選手。

その理由は「日本人なら誰もが知っているから」「国民的ヒーローだから」などで、そのイメージから世の中を変えてくれるのでは…という願いが込められたコメントが多かったとのこと。

その他「ハローキティ」「ドラえもん」「鉄腕アトム」などのキャラクターもランクイン。収集家などがコレクションしたくなるお札になりそうです。

また全体の4分の1が、新しいお札が発行されるなら「5万円札」が欲しいと回答。
新しいお札が発行されるなら「5万円札」が欲しい検討されている5万円札の導入にはおおむね前向きな反応が集まりました。5位に既存の1,000円札がランクインしている理由は「今度は誰の顔が印刷されるのか見てみたい」(70歳/男性)など、リニューアルを求める声が多かったからのようです。


より詳細な調査結果は「Harmoney.jp」【リサーチ】全国20歳~69歳の500名に聞きました!「紙幣の肖像にふさわしい人は誰?」のページをご覧ください。

ちなみにこの調査結果に対しては様々な反応を頂いており、20代がお札の顔にスポーツ選手やアニメキャラを選ぶ感覚に驚愕したり、「坂本龍馬」に納得、という声が多かったりとコメントを見ていても面白いです。 — SEO Japan [G+]

A/Bテストで陥りがちな6つの課題

日本でもABテストが大分一般的になってきた最近。多変量テスト等に比べると、とりあえず何パターンかページを用意してテストすれば良い手軽さも魅力ですが、SEO Bookが初心者テスターが陥りがちなミスや課題を記事にまとめてくれていたのでここに紹介します。 — SEO Japan

A/Bテストは、インターネットマーケティングの常套手段である。反応率を改善するには、ページを比較しなければならない。そして、反応率が最も高いページを選択する。

しかし、このように単純なコンセプトではあるが、A/Bテストを実施した経験があるなら、実際にはそれほど容易ではないことは、よくご存知のはずだ。例えば、結果が、消費者の行動における実際の違いなのか、あるいは、偶然なのか見極めるのは、非常に難しい。A/Bテストは、万能の選択肢なのだろうか?あるいは、特定の用途に適しているのだろうか?A/Bテストは、消費者が本当に求めているものを曖昧にしてしまうのだろうか?

この記事では、A/Bテストの初心者のために、A/Bテストの「あるある」を幾つか紹介していく。

1. サンプルの規模が不十分

テストを計画する。コールトゥアクション Aを持つページとコールトゥアクション Bを持つページを比較するためだ。そこで、PPCキャンペーンを有効にして、1日そのままの状態にする。

テストをやめると、コールトゥアクション Aが、コールトゥアクション Bよりも2倍コンバージョン率が高いことが判明した。そのため、コールトゥアクション Aが勝負を勝ち抜いたことになる。従って、このページを残し、オプション Bを除外する。

しかし、それが正解だとは限らない。

サンプルの規模が不十分なのかもしれない。100回のクリックをテストした結果、2つのページの間に大きな違いが現れていたが、1000回に達すると、この変化は現れなくなった。実は、結果は真逆だったのかもしれない。

それでは、どうすれば、統計的に十分なサンプルの規模を特定することが出来るのだろうか?この記事が数式を見事に説明してくれている。しかし、インターネット上には、エヴァン・ミラー氏の作品も含め、様々なオンラインサンプルサイズ計算機が存在する。また、大半のA/B計測ツールには、サンプルサイズ計算機が含まれているが、何を計算しているのか、どのように答えを出しているのかを理解し、テストの精度を裏付けるべきである。

要するに、十分な人数のオーディエンスをテストして、トレンドを特定したことを確かめる必要があるのだ。

2. 犠牲

コールトゥアクションの計測基準をテストしたい。ランディングページの「詳細はここから」リンクをクリックする人数を知りたい。テストを実施した結果、「購入する」よりも、「詳細はここから」をリンクに利用すると、クリックする人が増えることが分かった。

良かった良かった…で済ませてしまっていいのだろうか?

その結果、実際に購入する人数のコンバージョン率が下がってしまったら、問題ではないのだろうか?つまり、実際の売り上げを犠牲にして、ランディングページのクリックスルー率を改善したことになる。

だからこそ、テストを計画し、実行する際に、最終的な目標を明確にしておくことが重要なのだ。また、とりわけ、テストを行うために、プロセスを細かく刻んでいるなら、プロセスを全体として考察する必要がある。ある場所の変更が、別の場所に影響を与えることもあり得るからだ。

この例では、A/Bテストを行い、顧客の人数の合計に注目し、顧客の人数が増えたなら、成功と見なしている。唯一の目標が、例えば、品質スコアを改善するために、クリックスルー率を高めることなら、変更は、有効だったことになる。

3. なぜ?ではなく、何?

上の例では、「何?」を把握している。コールトゥアクションのリンクの表現を変えたところ、クリックスルー率が改善されている。しかし、「なぜ?」は、まだ分かっていない。 また、言い回しの変化が、売り上げを減少させた理由も判明していない。

情報を求めている人達をより多く集めたからだろうか?サイトの本質に関して、買おうとする人達を混乱させてしまったのだろうか?ビジターは、このサイトでは製品を買うことが出来ないと考えたのだろうか?事前に価格の情報を比較することを望む人達が集まっていたのだろうか?

分からない。

しかし、問い続けている限り、良しとしよう。このような疑問は、A/Bテストのアイデアを増やしてくれる。より多くの質問、そして、願わくばより優れた質問を投げ掛けて、テストを継続的なプロセスに変えれば、様々な「なぜ?」の答えを見つけられる可能性は高まるはずだ。

4. 小型は問題あり

小さな会社を経営し、大きな会社と争っているなら、A/Bテストに関しては、それだけで不利な立場に身を置かれていることになる。

そのモジュール性こそが問題の原因である。一度に実施することが可能なテストの数が少ない場合は、どうだろうか?A/Bテストは、1日に大量のテストを実行し、大勢のビジターがアクセスする大型のウェブサイトには向いているが、例えば、ダイレクトメール等のアイテムには1度に2、3点しかテストすることが出来ない。このテストが明らかにする変動は僅かであり、統計的な分析を行うことは不可能だ。

要するに、統計的に意味のある結果を得られるほどのトラフィックが寄せられていない可能性がある。この問題を手っ取早く回避する方法はないものの、数式を複雑化させる取り組みに答えを見出すことが出来るかもしれない。

実験に基づいたデザインは、大きく、そして、意図的にダイレクトマーケティングキャンペーンにおける変動の量を増やす。このタイプのデザインでは、一部をテストするだけで、マーケッターは、多くの変化のインパクトを推測することが可能だ。数式は、変動の組み合わせの一部を用いて、もともとの変動の複雑性を表す。すると、マーケッターは、反応に応じて、素早くメッセージとオファーを調節し、マーケティングの有効性と会社全体の収益を改善することが可能になる。

また、大きな会社がA/Bテストを実施し、良質な成果を得ていることが確実なら、その会社のランディングページを「盗んでしまえば良い」と考えたくなる。競合者のランディングページのアイデアを参考にして、既存のページとテストで比較する。もちろん、ランディングページを盗むことは出来ないものの、このアプローチによる「影響を受ける」ことは可能である。

競合者の取り組みは、自分の会社のテストを始める上で、良い出発点となることが多い。そのため、競合者のアプローチを参考にして、改良していくと良いだろう。

5. 他に良い方法があるかもしれない

A/Bテストの代わりの手段はあるのだろうか?

多椀バンディットテスト方式に信頼を置く人達がいる:

多椀バンディットと言う用語は、カジノの世界で用いられている。壁に沿ってスロットマシンが並んでいる。スロットマシンによって、当たりが出る確率が異なるだろう。一番良いスロットマシンを見極め、出来るだけ少ない回数で、より多くのコインを得るにはどうすればいいのだろうか?
機械学習における多くの手法と同じように、最もシンプルな戦略が最強だ。より複雑な手法も検討する勝ちはあるが、パフォーマンスを数パーセント改善するのがやっとだ。

しかし

多椀バンディットアルゴリズムは、積極的に(そして、貪欲に)現時点で最高のバリエーションに向けて最適化を目指す。したがって、実際のパフォーマンスの悪いバージョンには、ほとんどトラフィックがもたらされない(その多くは10%の実験段階)。トラフィックが少ないため、統計上の有意を算出しようとすると、バリエーションのパフォーマンスが「本当に」低いのか、あるいは、現在の低いパフォーマンスが偶然によるものなのかに関して、多くの懸念が残る。従って、多椀バンディットアルゴリズムでは、単純で無作為なA/Bテストと比べ、遥かに多くのトラフィックが必要になる(もちろん、多椀バンディットアルゴリズムキャンペーンでは、平均のコンバージョン率は高い)。

多変量テストは、一つだけでなく、複数の変化の組み合わせをテストしている場合、有効である。例えば:

  • 製品の画像: 大きい vs 中ぐらい vs 小さい
  • 価格のフォントのスタイル: 太字 vs 普通
  • 価格の色: 青 vs 黒 vs 赤

この場合、3x2x3のバージョンをテストする必要がある。

多変量テストの問題は、あっと言う間に複雑になり、統計的に有意な結果を得るためには、大量のトラフィックが必要とされる点である。しかし、多変量テストは、A/Bテストとは異なり、ページの最も影響が強い部分を判断することが出来るメリットを持つ。グラフィックなのか、タイトルなの、それとも、動画なのか、A/Bテストを利用しているなら、特定することは出来ない。多変量テストは、コンバージョン率に影響を与えるセクション、そして、与えないセクションを教えてくれる。

6. 方法が全てではない

結局、A/Bテストは、実施する価値があるのだろうか?代わりのテストの方が優れているのだろうか?

方法の良し悪しは、テストの計画の良し悪しに左右される。計画が不十分なら、計算、テスト、データ、そして、ソフトウェアツールは、ほとんど役に立たない。

良質なテストを計画するには、ハイレベルな見解が求められる:

まずは、自分自身に問いかけてもらいたい。「自社サイトのエンゲージメント率は、競合者のサイトのエンゲージメント率よりも、なぜ低いのか?」等の疑問だ。大規模なテストを設計する前に、顧客から製品に関する情報を集める必要がある。キャッチフレーズをテストするつもりなら、顧客に調査を実施し、製品をどのように表現するのか訊いてみよう。

次に、テストの限界を考察するべきだ。テストは、人間味のない取り組みになる。冷酷だ。あるデザインが、別のデザインよりも、どれだけ印象が強いのか、どれだけ人気が高かったのかをテストすることは、事実上、不可能であり、一部の質問では、勘を頼りにせざるを得ない。特定のテストの内容が、オーディエンスにとって有効であり、その他のテストの内容が、無効であることもある。取引だけでなく、好感度を獲得しているかどうかをテストするには、どうすればいいのだろうか?

バージョン Aよりも、バージョン Bをクリックしたら、顧客のことを理解していると言えるのだろうか?あるオファーに対するリアクションを見ることが出来ても、それだけで、ユーザーの希望とニーズを理解していることにならない。戻るをクリックするビジターが多いなら、ビジターのことを理解していない点は明白だ。根本的なオファーが、顧客候補の希望とは異なる場合、グラフィックや言い回しを変えても、効果はない。どれほど多くの広告コピーをテストしたところで、ピンク色の汽車の模型は売れない。

顧客の理解は、一部はテストによって、そして、一部は顧客との直接的な経験とマーケットによって得られる。共感から理解を得られることもある。問いを投げかけて得られることもある。答えに耳を傾けることで、競合者の長所と短所を把握することで、選択肢を与えることで、開かれた会話を行うことで、そして、ビジターを安心させることで…等々。 この情報を既に持っている可能性がある。そして、その情報は、有効なテストを計画する上で、とても有益である。

本当にA/Bテストを必要としているのだろうか?うまく実施すれば、著しくオファーを改善し、磨きをかけることが出来る。ただし、特効薬ではない。オーディエンスを理解することが、最も重要である。テストを広範囲にわたって実施するGoogleは、ユーザーを直感的に理解する必要がある分野を苦手にしているようだ。Google Glassは、社会的な背景を理解することに失敗した典型的な例である。一方、Appleは、直感的なアプローチを基に活動していた。故スティーブ・ジョブズは、「Macを作ったのは我々だ。Macの良し悪しを決めるのも我々だ。街頭で市場調査を行うつもりはさらさらなかった」と明言していた。

A/Bテストは、消費者を理解する取り組みの代わりとして用いられなければ、効果は期待できる。


この記事は、SEO Bookに掲載された「What’s Wrong with A/B Testing」を翻訳した内容です。

若干、概念じみた話が多かった気もしますが、それなりに納得できる記事だったと思います。ちなみに最初に取り上げられているA/Bテストの信頼性については、データアーティスト社が作成したEXCELツールも便利ですのでご活用ください。 — SEO Japan [G+]

顧客生涯価値(CLV)から考えるSEMのポテンシャル

SEMの効果検証を行う際、一般的にはコンバージョンを元にした比較的単純な計算を行うケースが多いと思います。一部の大型商品を除けば、顧客生涯価値(CLV。。日本ではLTVの方が一般的でしょうか)、その顧客がその後行う取引も考慮することがより深い・正しい効果検証には必要になりますよね。今回は顧客生涯価値を踏まえたSEMのプランニングについて考えた勉強になる記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

理髪店の外に立ち、お客さんを呼び込む仕事を与えられたと仮定しよう。ぼさぼさ頭のサラリーマンが歩いていたら、大声で呼び込むものの、スキンヘッドの男性を見ても、熱心にアピールする気にはならないはずだ。

この例は、Google Adwordsが、Enhanced cost-per-click(エンハンストコストパークリック)機能を説明するために用いたものである。この機能は、コンバージョンに導く可能性が高いオークションを特定し、自動的に入札額を上げて、売り上げを獲得するために投じた資金に「身を粉にして働かせる」ことを意図している。cpaclvwee 強力なコンセプトであり、当然のことながら、SEMコミュニティでは、支持者が増えつつある。

この論理をさらに前に進めることが出来ると仮定しよう。素晴らしい顧客 — 忠実で、長期間にわたり、繰り返し買い物をする可能性が高く、初回のコンバージョンを最終的に大幅に上回る買い物客 — を集める確率が高い広告グループ(またはキーワード)を特定することが出来たら、どうするだろうか?

このような顧客を獲得するために、進んで支出を増やす気はあるだろうか?その可能性は高いはずだ。

今年の1月、PPCは、コンバージョン全体の15%を占め、昨年の1月からは1%シェアを増やしていたものの、有料検索のチャンネルは、自然(2013年:26% -> 2014年:30%)やeメール(2013年:12% -> 2014年:15%)等のその他のチャンネルの爆発的な成長により、輝きを失っている。 ちなみに、これは、無料で米国のオンラインショッピング業界を調査し、100以上の米国のオンラインショッピングサイトからデータを集めるCustora Pulseが計測したデータを、オンラインショッピング分析サービスのCustora情報開示: 私の勤務先)が作成し、更新したスタッツである。

つまり、PPCは今でも成長を続けているものの、有望な新しい顧客を無限に獲得しているわけではない。そのため、有料検索プログラムでは、獲得を後押しする顧客の長期的な価値に焦点を絞ることが肝要である。

検索マーケッターが得られるチャンス

SEMの管理への従来のアプローチでは、コンバージョンの価値を、そのコンバージョンを獲得するために費やすコストに対して、追跡することで、具体的な広告グループやキーワードへの見返りを改善する取り組みを行う。私達は、このプロセスを、即時の見返りの管理とイメージする。以下に、シンプルなスタッツの例を挙げていく:

  • 平均のコストパークリック(CPC): $3.00
  • コンバージョン率: 20%
  • コスト/コンバージョン(トランザクション): $3.00/20% = $15.00
  • 価値/コンバージョン (=トランザクションの量): $30.00

利益: $30.00/$15.00 = 2x

コンバージョンが、新しい顧客に該当すると仮定してみよう。通常、初回の購入では、ビジネスにおける長期的な価値の一部のみを得ることになる。そのため、初回のコンバージョンを得るための金額を$30以下に抑えたくても、顧客の長期的な価値を考慮すると、この金額は$45、そして、$50へと跳ね上がる可能性がある。

顧客の生涯価値(CLV)を考慮する

抜け目のないデジタルマーケッターは、顧客獲得戦略を顧客の生涯価値(CLV)に合わせる重要性を以前から心得ている。CLVは、特定の顧客から「生涯」得られる収益の全額を指す。CLVには、初回のコンバージョンだけでなく、今後行う可能性がある購入も含まれる。

全ての顧客が同じではない点は、マーケッターなら分かっているはずだ。一度きりしか購入しない顧客もいれば、忠誠心の高い、常連の買い物客になる顧客もいる。そして、高い価値の顧客を集めているチャンネル、アフィリエイト、そして、広告ネットワークを特定することが出来れば、そのチャンネルに対する投資を増やしたいはずである。これは、単なる机上の空論ではない。事実、各種の有料検索の用語で獲得した顧客の長期的な価値が、最大で30%も異なるケースは日常茶飯事である。

その上、この違いの多くは、初回の注文の金額ではなく、今後、繰り返し購入を行うかどうかの可能性に左右される。つまり、SEMプログラムを即時の見返りのみを考慮して編成すると、利益をみすみす見逃してしまうのだ。最高の価値を持つ顧客をもたらす広告グループを特定することが可能なら、新たな顧客の獲得から十分に見返りを得られることを把握し、支出を増やすことが出来るのではないだろうか。

CLVを考慮して有料検索を最適化

それでは、CLVを活用して、顧客獲得マーケティングプログラムの利益を増加させるには、どうすればいいのだろうか?まずは、様々なキャンペーンで獲得を試みている顧客、広告グループ、キーワードに対する見解を得て、この見解を使って、SEM戦略を導くことが重要である。その方法を伝授しよう。

ステップ 1: トランザクションの計測基準から顧客中心の計測基準に変更する

Google Analyticsのeコマースタグを用いると、固有のオーダーIDに関連するデータを引き出することが可能になる。このデータをデータベース内のオーダーIDと一致させることで、顧客とオーダーを関連付けられるようになる。つまり、「キーワード Xから幾らの収益を得たのか?」等の問いから、「キーワード Xを介して得た顧客は誰か?」等の問いにレベルアップすることが可能となり、有料検索を介して獲得したそれぞれの顧客を、当該の顧客を獲得したキャンペーン、広告グループ、そして、キーワードと照合することが出来るのだ。shutterstock_84816412-measuring-tape

ステップ 2: 顧客の生涯価値を特定する

コホート分析等のツールを使えば、過去の顧客の各種区分への支出に関する見解を得ることが出来る — 例えば、ある広告グループで獲得した顧客の1年間の支出額の平均と、別の広告グループで獲得した顧客の1年間の支出額の平均を比較することが可能だ。生涯価値を推測する機能を持つマーケティング分析ソフトウェアもある。このツールは、各種の有料プログラムで獲得した新しい顧客のCLVを — キャンペーンやキーワードを最近立ち上げたばかりであっても — 素早く、そして、正確に特定する(顧客の生涯価値、そして、その計算方法の詳細は、Custora Uの顧客の生涯価値コースを参考にしてもらいたい)。

ステップ 3: 顧客単価(CPA)を考慮する

各種広告グループの顧客のCLVを特定したら、次に、それぞれの顧客を獲得するために現在支払っている金額を把握する。一定の期間内(例えば、前四半期)のキャンペーン、広告グループ、キーワードへの支出額を、当該のルートで獲得した新たな顧客の人数で割ってもらいたい。例えば、ある広告グループに前四半期で$2,500を投じ、100名の顧客を新たに獲得したなら、CPAは$25になる。

ステップ 4: 望ましい比率を探し出す

続いて、平均のCLV:CPAの比率が高い広告グループやキーワードを特定する — つまり、新しい顧客の生涯価値が、獲得のコストを遥かに上回る広告グループを探すのだ。 特定の広告グループが、著しく価値が高い顧客を引き寄せている可能性がある。あるいは、特定の広告グループに対する競争が少なく、平均のクリック単価の低下につながっていることもあり得る。もしくは、特定の広告グループのコンバージョンの大半が新しい顧客であり、新しい顧客の獲得を支えるために、リピーターに費やす「経費」を抑えることに成功したのかもしれない。いずれにせよ、高いCLV:CPAの比率は、有料検索への支出額を増やす機会を示唆していると言える。

ステップ 5: 真の機会を特定する

CLV:CPCの比率が高い広告グループを特定したら、支出を増やすと実際に効果があることを確認する作業に入る。見返りの多いキャンペーン、広告グループ、キーワードからより多くの顧客を獲得することが目標である。特定の広告グループが、既に必ず上位に入っているなら、入札額を上げたところで、顧客の獲得にはつながらない(ブランドの検索用語が、「幻」の機会として現れることが多いのは、このためだ)。真の機会とは、入札額を上げると、平均のポジションを上げるポテンシャルを持つ機会を指す — 例えば、平均の入札順位が、1.5、またはそれ以下。

shutterstock_177128498-experimentステップ 6: テストして、学習する

チャンスのある広告グループに対して、最高のCPA(または最高のCPC)を10%ずつ上げ、平均のポジション、CPA、そして、CLVへのインパクトを計測していこう。テストと結果の計測の最終段階は、CLVベースの有料検索戦略を成功に導く上で非常に重要である。SEMの支出の投資対効果を時間の経過とともに計測することで、継続して、入札のアプローチを次第に調節し、新しい機会をもたらす広告グループを発見し、戦略の総合的な効果を裏付けることが可能になる。

始動

CLVを中心とした有料検索戦略の最適化は、簡単な取り組みではない。そのままの状態で、生涯価値を基に自動的に入札額を設定し、管理することが可能なソリューションは存在しない(ただし、最高で30日間クッキーの期間を融通することが出来るツールは存在する)。しかし、CLVを使って、SEMプログラムを導くと、顧客を獲得する取り組みの利益は増えていく。見返りの高いキャンペーン、広告グループ、キーワードに投資することで、SEMに投じる資金を有効に活かし、長期的な価値をもたらすようになるだろう。

画像: Custora

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「6 Steps To Boost The Profitability Of Your SEM Acquisition Program」を翻訳した内容です。

キーワードや広告で変わるのは単純なコンバージョン率だけでなく、コンバートした顧客がその後行う取引回数にまで及ぶ可能性は十分にあるわけですし、それを考慮しつつSEMを展開していくと、SEMの費用対効果はさらに上がりそうですね。 — SEO Japan [G+]

看護師とOLの恋愛事情を比べたインフォグラフィック

看護師と聞くと「白衣の天使」「合コンでモテる」など(やや偏見のまじった)イメージがある人もいるかと思いますが、看護師専用コミュニティサイト『看護roo!』がその秘密のベールを暴いたインフォグラフィックを公開しました。– SEO Japan

看護師(女性)の56%が合コンに参加経験あり!それって多いの?少ないの?が分かりやすいよう、一般女性の平均値としてOL(女性会社員)と比較しています。

まずは表(オモテ)のデータから。
看護師と恋愛事情を比べたインフォグラフィック好きなタイプや、合コン参加率にはさほど違いはありませんが、看護師はOLと比べて遠距離恋愛経験率が高く、男友達が少ないという結果が出ています。職場の女性率が高く、夜勤など不規則な生活を送ることもある看護師ならではの悩みも垣間見れます。

そして裏(ウラ)の恋愛事情。
OLと比べて看護師は「下ネタに抵抗がない」のは仕事柄納得。浮気率の高さは見なかったことに。。

上の画像にはありませんが、公開元ページでは医者や患者との恋愛経験率についてのデータも掲載しています。入院した時につい看護師を好きになってしまったことがある人は、その成就率の低さを確認してみては。

公開元:看護師専用コミュニティサイト、看護roo!「ステキナース研究所」
※本インフォグラフィックは、弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

本調査では、恋愛に関する数字に看護師とOLで大して違いが少ないという事が分かりました。看護師さんと言っても一人の女性。あまり偏見の目で見ないようにしましょう。 — SEO Japan [G+]

知っておいて損はない!Googleの検索エンジンに関する「特許」まとめ

以前に検索エンジンとSEOの歴史について書いてくれた大学生の佐々木くんに、次のテーマで「Googleの検索に関する特許」についてまとめてもらいました。

Googleの特許は「何がしたいの?」を理解する手がかりに

Googleの特許を知る事はSEOを考える上でとても重要な事です。何故ならSEOを実施するにあたって、検索エンジンとしてのGoogleの考えや方針は必ず理解しておく必要があり、Googleが持っている特許の内容は、その考えや背景を読み取るための材料になるからです。

この記事ではGoogleの特許の中から検索エンジンに関する特許を一部ピックアップし、紹介します。

※年代は申請日で記載しています。
※発明者もしくは譲受人がGoogle Inc.になっている特許を記載しています。
※ここに挙げられていないものも含め、特許を取得していることと、それがランキングに反映されていることは別問題です(特許はとったが使っていない、があり得るということ)。

PatFT:認定された特許

※PatFTとは公式に認定されている特許を指します。
 

リンクされたデータベース内におけるノードのランキングに関する方法

(1998年1月 特許番号:6285999)
検索技術に関わる特許の中で最も有名かもしれません。いわゆる”PageRank”のアルゴリズムに関する特許です。特許権の所有者はスタンフォード大学ですが、Googleが独占で使用する権利を持っています。

※参考1:ページランク(wikipedia)
※参考2:SEOの最重要特許ベスト10 その1 ページランクとは?

 

検索エンジンの音声インターフェース

(2001年2月 特許番号:7027987)
音声による検索システムに関する特許です。以下の参考URLをご覧いただくとわかりますが、現在少しずつ普及してきている音声検索について、今から10年以上も前から、それが使われるシーンを想像されていたわけですね。

ちなみに「特許の一部は製品化・サービス化するが、そうでないものもある」というのはこの記事の最後にも書かれています。

※参考:米Google、検索エンジンの音声インターフェースに関する米国特許を取得

 

曖昧な検索クエリに対して検索結果を提供する為に修飾されたインデックスを使用する方法及び装置

(2003年3月 特許番号:6529903)
ユーザーが検索する時にサイトの管理者が想定した具体的なキーワードを打ちこまず”曖昧な言葉”での検索をしてしまった場合を想定した施策に関する特許です。

※参考:「Google」の知的財産戦略

 

ユーザーの行動や特徴のデータに基づいた文章のランキング

(2004年7月 特許番号:7716225)
いわゆる”リーズナブルサーファーモデル”の特許です。全てのリンクを均等に扱うのではなく、データや特徴に基づきリンクに妥当な重み付けをして扱う、という考え方です。

※参考:GOOGLE’S REASONABLE SURFER: HOW THE VALUE OF A LINK MAY DIFFER BASED UPON LINK AND DOCUMENT FEATURES AND USER DATA

 

ソーシャルネットワーク内の関連メンバーを評価する為の方法とシステム

(2004年8月 特許番号:8010459)
SNSでの友人のクールさ、セクシーさ、信頼度などによって評価が出来るシステム、といった少し変わった特許です。

参考:知人の「セクシーさ」を評価:Googleが特許出願

 

カメラ付き携帯電話用の画像ベースの検索エンジン

(2005年5月 特許番号:7565139)
“画像での検索”に関するシステムの特許で、内蔵カメラ付きケータイの普及が背景にあります。携帯電話で撮影した画像そのものを検索に利用するための技術です。
 

フレーズベースの情報検索システム内のスパムドキュメントを検出する

(2006年6月 特許番号:7603345)
文書内の関連フレーズの数に基づいてスパム文書を特定するシステムに関する、とする特許。スパム文書にありがちな「キーワードの集合体」のような文書のパターンを検出し、スパム文書と非スパム文書を識別します。

参考:http://www.seobythesea.com/2006/12/phrase-based-information-retrieval-and-spam-detection/

 

コンテンツに基づいた広告サービスの提供

(2006年7月 特許番号:7734624)
サイトの内容に近いジャンルの広告を表示する技術の特許です。コンテンツを閲覧しているユーザーに関連性の高い広告を表示することで、より高い広告効果を実現することができます。
 

強化された検索結果

(2006年1月 特許番号:7624101)
電話番号または住所を含んだクエリ検索に応じる事と、クエリに関連のある住所のリンクを示す事が出来るといった検索機能の強化に関する特許です。この特許にはWebの膨大な情報量に対して、ユーザー(特に新規でWeb検索に不慣れなユーザー)が求めている情報を探す為に労力を使ってしまう可能性が高いという背景があります。
 

電子メール環境内でのメッセージランキング

(2008年9月 特許番号:8095612)
自分の受信メールの内容を検索結果にランク付けして反映する方法に関する特許です。以下の記事で詳細に紹介されていますが、ウェブページとは異なり、メールならではのシグナルにもとづいてランク付けされます。

※参考:Googleの新特許「メールランク」であなたのメールが格付けされる?

 

AppFT:出願した特許

※公式に認定されていないが、公開されている特許を指します。

MapReduce内のフレームワークデータの処理

(2011年4月 特許番号:20120254193)
MapRuduceというGoogleのサーバー処理に用いられている分散処理アルゴリズムで、「処理速度の向上→検索結果反映までの時間短縮」の技術に関する特許です。

※参考:GoogleのMapReduceアルゴリズムをJavaで理解する

 

ポリシーに違反してるかをチェックするシステム

(2012年8月 特許番号:20130110748)
過去の”問題あり”なデータと比較して、ポリシーや法律に抵触するような悪意のある書き込みを事前に防止出来るようにする技術ですが、以下の記事にもあるように「道徳的な判断をGoogleが行う」というところに賛否が分かれそうな技術とも言えます。こちらも製品化されるとは限らないとのこと。

※参考:Google、「検閲システム」の特許を導入

 

ソーシャルネットワークオブジェクトランキング

(2013年10月 特許番号:20140108428)
ブログやコミュニティなどのソーシャルネットワーク内のコンテンツのランク付けには、一般的なウェブページとは異なるシグナルも利用するべきだ、といった主旨の特許です。例えば友達やファンの数、プロフィールの閲覧数、投稿へのコメント数、最新の話題かどうか、などです。

※参考:HINTS OF HOW GOOGLE MAY RANK SOCIAL NETWORKS?

補足:特許の探し方

Googleの特許は登録までしている特許(PatFT)も公開までしかしていない特許(AppFT)もすべて米国特許庁データベースで検索する事が出来ます。
特許番号や譲受人、発明者など様々な条件で検索する事が出来ます。

america_patents_engine

しかし、こちらの検索ページはそんなに見やすい訳ではないので私はGoogleの特許検索エンジンをオススメします。

google_patent_engine

一番の違いは、実際に特許の概要が説明してあるページにアクセスして自動翻訳をした時です。米国のデータベースだと活字がひたすら並んでいて見づらいですが、Googleの方だと項目が分かれていて見やすいです。

america_trans
▲米国データベースの説明内容を翻訳したらこうなる

google_trans
▲Googleだとこんなに見やすい

出典

まとめ

検索技術に関する様々なテーマからピックアップして、ごく一部を紹介させて頂きました。これらの特許内容はGoogleがこれからの検索エンジンをどうしていきたいのかを知る材料になり、ひいてはSEOをどのように考えていけばいいのかを知る材料になります。

こうした技術を読むにあたり、「どういう技術なのか」はもちろん大切ですが、「こび技術が開発された背景はなにか」「何が実現できるのか」「利用者にどういう利点があるのか」などを考えてみると、テクニカルな解釈ではなく、Googleが本質的に目指す方向性などを理解するのに役立つと思います。

しかし、前述の通りGoogleが特許を取得していてもその特許内容を検索エンジンに全て反映させているという訳ではないので注意して下さい。

参考:特許取得=Googleの検索アルゴリズムに組み込まれている訳ではない

ヴォラーレ株式会社 佐々木

世界初のチーフ・コンテンツ・オフィサーが明かす仕事の流儀

米国、そして日本でもコンテンツマーケティングがブームとなっています。日本では黎明期ということもありコンテンツマーケティングのサービス業者の大半が、大量にライターを抱えたブログ記事執筆代行エージェントだったりする現実もあるわけですが、米国ではコンテンツを大量生産する前にその前の戦略から深く考え、社内に編集チームを置いてコンテンツマーケティングを運用する企業も増えているようです。そして、ついにトップレベルでコンテンツ戦略を統括するチーフ・コンテンツ・オフィサー、CCOなる職種まで現れたようで。。有名女性ブロガーとして米国で知られ、最近大手マーケティングメディアのCCOに就任したアン・ハンドリー氏が語るライティングの極意とは。 — SEO Japan

image of Ann Handley

コンテンツが魅力的かどうかを、手っ取り早く、なりふり構わずテストしたいなら…

ティーン世代に見てもらい、次の問いに答えていこう:

  • 30秒後、1分後、5分後、15分後、あるいは、30分後も引き続き読んでいた(見ていた、あるいは、聴いていた(だろうか?
  • 喜んだだろうか?混乱しただろうか?それとも怒っただろうか?
  • その子は自分の子供だろうか?

自分の子供が30分後もコンテンツを聴いているなら(読んでいるなら/見ているなら)、そして、楽しんでいるなら、素晴らしいコンテンツを作ったと言えるだろう。

10代の反応を軽視していた方に知ってもらいたい科学的な事実: ティーン世代のDNAには、大人、とりわけ両親に対する行動への反感が刻み込まれている。

自分の娘にプレゼンを聞いてもらったところ、気に入ってもらえたシーンを想像してみよう。

これは、アン・ハンドリーが実際に経験したシナリオである。 続きを読む 世界初のチーフ・コンテンツ・オフィサーが明かす仕事の流儀

ペンギンアップデート3.0事前対策マニュアル

パンダアップデート4.0が実施され、次はパンダアップデート3.0か?!と恐怖に慄いているSEO業者(汗)の方も多いことでしょう。徹底したコンテンツマーケティングを活用したSEOで歴代のアップデートを切り抜けてきた米国のカリスマウェブマーケッター、ニール・パテルがペンギンアップデート3.0を予測し、その事前対策を考えた記事を。日本の有料リンクSEOを崩壊させたペンギンアップデートですが、Googleがリンクを評価要素として重要視しているのは変わらない現在、あくまで一つの考察ながら意図せぬ順位下落を避けるためにも読んでみる価値はありそうです。 — SEO Japan

penguin 3

Googleによると、ペンギン 2.0は、英語の米国のクエリの2.3%のみに影響を与えたようだ。「2.3%のみ」と言う表現を用いたが、今までのアルゴリズムの導入の中では、3番目に規模が大きいアップデートであった。影響を受けたのはクエリだけではなく、ペンギン 2.0の登場は、多くのサイトのウェブトラフィックにインパクトをもたらしたのであった。中には、トラフィックが90%減少したと報告したウェブマスターもいた。平たく言えば、ビジネスは破壊され、収益を得ることは出来なくなったと言うことだ。

現在、大規模なアップデートが再び投入されようとしている — ペンギン 3.0だ。

ただし、心配する必要はない。今回は、ペンギンの現状に関するニュースを提供し、ペンギンに備える方法を伝授していく。

ペンギンの番号

ペンギンに関する話をしようとすると、混乱を招いてしまうことがある。何匹ペンギンがいるのだろうか、そして、新しいペンギンの番号は何番になるのだろうか?

GoogleとSEO業者の番号を付ける方式が異なるため、混乱を招く一因となっている。ダニー・サリバン氏、そして、同氏率いるSearch Engine Landは、整数を使ってペンギンアップデートに番号を与えている。ペンギン 1、ペンギン 2、ペンギン 3、そして、ペンギン 4と名づけている。

一方、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、アップデートの規模の大小を表すために、少数を用いている。

どの方式を好むにせよ、ペンギンのアップデートが4回行われていることに変わりはない。そのうちの2つは大きく、残りの2つは規模が小さかった。一方、出番を待つ、5番目となるペンギンアップデートは、大きなアップデートになると言われている

それでは、Googleが用いる、より大勢の人達に受け入られている番号付けの方式を用いて、ペンギンアップデートの歴史を駆け足で振り返っていこう。

ペンギン 1、オリジナルのペンギン — 2012年4月24日

このアルゴリズムの変更は、Google史上最大のアップデートであり、平等な環境を作るために導入された。ペンギン 1は、過剰最適化のサイトを葬る使命を帯びていた。

ペンギン 1.1 — 2012年5月25日

オリジナルのペンギンを初めて更新した1.1は、ほとんど波風を立てなかった。

ペンギン 1.2 — 2012年10月5日

2012年の秋に行われたペンギンのアップデートでは、品質の高いサイトに見返りを与えるための改善が行われた。ペンギン 1.2では、英語のクエリの0.3%が影響を受けた。

ペンギン 2.0 — 2013年5月22日

ペンギン 2.0は、大規模なアップデートであった。多くのクエリ、そして、多くのサイトが影響を受けていた。ペンギン 2.0は、質の低い被リンク、そして、何よりも過剰に最適化されたアンカーテキストを嗅ぎ分ける能力をアップさせた。

ペンギン 2.1 — 2013年10月4日

このアップデートに関しては、それほど重要ではないと指摘するウェブマスターもいる。しかし、2.0が投入された際に、恐らく、身を潜めていたであろう一部のサイトは、ついに見つかってしまった

そして、今、再び、ペンギンが投入されようとしている。ペンギン 3.0になるのだろうか?3.0なら何が起こるのだろうか?

ペンギンの意図

あらゆるアルゴリズムのアップデートは、より関連する検索結果を返し、スパムに対抗することを最終的な目標に掲げている。

ペンギン 2.0も例外ではない。Googleは、ペンギンと言う呼び名が定着するまでは、「ウェブスパムアップデート」と呼んでいた。つまり、ペンギンはウェブスパムを狙っているのだ。しかし、実際に何に照準を当てているのだろうか?

  • スパムな被リンク — ペンギン 2.0の最大のターゲットは、有毒、つまり、スパムな被リンクであった。品質の低いサイトからのあらゆる被リンクがターゲットになった。
  • 完全一致のアンカーテキスト — ページの名前と同じアンカーテキストもターゲットになった。例えば、example.com/cheap-cell-phonesに向かうアンカーテキスト「cheap cell phones」は、ペンギン 2.0の登場により、格下げの対象となった。
  • 最適化されたアンカーテキスト — 同様に、キーワード、とりわけ競争の激しいロングテール、ショート、または、ヘッドタームを持つアンカーテキストは、ペンギン 2.0の攻撃を受けていた。「top cell phones」や「best smartphone」等のショートアンカーは、過剰最適化と見なされた。
  • 有料リンク — ペンギン 1.0と同じように、Googleは、ペンギン 2.0を用いて、有料リンクへの包囲網を狭めようとした。明らかに金銭のやり取りが行われていると見られるリンクは、- 一部の目立たないリンクも含め – ペナルティーを課された。
  • 関係のないリンク — 大半のオーソリティの高いサイトからのリンクは、リンクプロフィールを強化する傾向があるものの、Googleは、被リンクのトピックの関連性を的確に判断するようになった。会計ソフトウェアに関するウェブサイトが、ペットフードサイトからのリンクを受けると、ペンギンの出動を促す可能性がある。

ペンギン 3.0のターゲット

次のメジャーなペンギンアップデートの導入は、ペンギン 2.0のターゲットをより厳しく処罰する可能性が高い。以下に、ペンギン 3.0が焦点を絞ると私が推測するターゲットを挙げていく:

  • 最適化されたアンカーテキスト — ご存知のように、完全一致とキーワードが豊富に詰まったアンカーテキストの時代は幕を閉じようとしている。ペンギン 3.0の支配下では、さらにこの手法に対する警戒レベルが上がる。アンカーテキストの最適化には手を出さない方が良い。勘の良いSEOのエキスパートは、最終的に、アンカーが検索に与える影響は制限されると以前から推測している。共引用と共起へ向かうトレンド、そして、よりソーシャルなウェブの台頭により、単純に被リンクは、今までの影響力を維持することが出来なくなる。この流れについていく上でも、アンカーの最適化は意味がないどころから、明らかに危険である。
  • 品質の低い被リンク — 質の低いサイトからのリンクは、出来れば避けておきたい。正当なサイトに、怪しげなサイトからリンクが送られると、まっとうなサイトが怪しく見えてしまう。サイトに対するリンクを管理する立場にあるなら、オーソリティレベルが同等、または、高いサイトからリンクが寄せられていることを裏づけるべきだ。
  • ゲストブログネットワークからのリンク — Googleは、PostJointやMyBlogGues等のアーティクルネットワークに対する統制を強めている。マット・カッツ氏が、ゲスト投稿ネットワークを仕留めると言ったのは、冗談ではない。Googleは、既に行動を起こしており、今後も統制を強めていくだろう。そして、ペンギン 3.0では、アルゴリズム自体に指令がインプットされるのではないだろうか。

危険かどうかを把握する方法

ペンギン 2.0は、全てのサイトに影響を及ぼしたわけではなく、この点に関しては、ペンギン 3.0も同じはずである。安全を期するには、コンテンツとリンクプロフィールを常に評価するべきである。ペンギン 3.0に襲われるかどうかを特定するために、まずは、ペンギン 2.0の影響を受けたかどうかを把握してもらいたい。

そのためには、Panguinを利用すると良いだろう。

このサイトは、分析データを用いて、アルゴリズムのアップデートと共にタイムラインに掲載する。サイトが、アップデートと同時期にトラフィックを落としているなら、当該のアップデートの影響を受けたと考えられる。また、ペンギン 2.0の影響を受けたものの、何も対策を講じていないなら、ペンギン 3.0の影響を受ける確率は高いと言えるだろう。

このツールにサイトを接続すると、下の画像のグラフと同じようなグラフが表示されるはずである:

tool penalty

右側のアルゴリズムのアップデートを使って、ペンギンアップデートのみを表示しよう。次のサイトは、5月22日のペンギン 2.0、そして、10月のペンギン 2.1の影響を受けているようには見えない。

tool penalty

サイトが、以前のペンギンアップデートの影響を受けたことがあるなら、ペンギン 3.0に狙われる恐れがある。今のうちに対策を講じておいてもらいたい。

対策

ペンギンのターゲット、そして、サイトの危険度を理解したら、実際に行動を起こしてもらいたい。

リンクプロフィールの評価を行うと良いだろう。ペンギン 3.0が導入され、ペナルティーを受けたら、徹底した評価を嫌でも行わなければならなくなる。手動ペナルティーの結果は、延々と続く。したがって、ペナルティーの長期的な影響に苦しむよりも、積極的に行動を起こし、今のうちにリンクプロフィールを評価しておくことを薦める。

それでは、評価を重点的に行うべき分野を簡単に説明してく。

ゲスト投稿ネットワークからのリンクを全て削除する

ゲスト投稿ネットワークを過去に利用したことがあるのなら、出来るだけ早くリンクを削除するべきである。ゲスト投稿ネットワークのアカウント、または、自分で取っておいた記録を用いて、どのサイトからリンクを得たのか特定しよう。

このリンクに対する権限を持っているなら、今すぐに削除してもらいたい。権限を持っていないなら、サイトのオーナーやウェブマスターに連絡を取り、代わりに削除してもらおう。

スパムサイトからのリンクを全て削除する

思っている以上に多くのスパムサイトからリンクが送られてきているかもしれない。簡単な検査を行うだけで、認識していなかった、多数の質の低いサイト、リンクディレクトリ、トピックが異なるサイトが見つかる。このようなサイトからのリンクは、なるべく早く削除するべきである。今後のアルゴリズムのアップデートにおいて、重大なペナルティーの対象になるためだ、

ここでは、厳しい態度で臨んでもらいたい。正当な可能性があるサイトを救うことが目的ではない。スパムの可能性があるサイトを全て削除する必要がある。多くのリンクを削除して失敗する方が、劣悪なリンクを残して失敗するよりも、まだ救われる。優れたリンクはいつでも加えることが出来る。手動のペナルティーを受けてしまうと、被リンクを削除するプロセスで手を緩めたことを、後悔するはずである。

完全一致のアンカーテキストのリンクを全て削除する

続いて、完全一致のアンカーを削除する。URLのアンカーを多数抱えているのではないだろうか。このタイプのリンクは完全一致とはカウントされない。完全一致は、ページのURLではないタイトルが、アンカーテキストと一致する際に発生する。 先程触れた例「example.com/cheap-cell-phonesに向かうcheap cell phones」は、削除するべきリンクの典型的な例である。

最適化したアンカーリンクを全て削除する

次に最適化したアンカーを削除、または、無効化していってもらいたい。過剰に最適化されているアンカーを用いているなら、削除しよう。削除するプロセスを躊躇したくなる気持ちは分かる — 価値を加えている可能性があるリンクを削除しなければならないのだ。しかし、この作業は、Googleに対して、健全なリンクプロフィールを持っている点をアピールする上で、欠かせない取り組みである。

ゲスト投稿リンクをnofollowにする

とりわけ、検索結果を操作するために、ゲスト投稿を介して多くのリンクを構築してきたなら、過去を振り返り、ゲスト投稿した全てのサイトを再び訪れるべきである。当該のサイトに自分のサイトへ向かうリンクをnofollowにしてもらうよう要請しよう。ゲスト投稿した記事でキーワードを詰め込んだアンカーテキストを使っていないことを願う。なぜなら、ペンギン 3.0に襲われる確率が高くなるからだ。

幸いにもアカウントを持っているなら、ログインして、自分でリンクにnofollowを加えることが可能だ。

結論

ペンギン 3.0を回避するための行動は、その他のペナルティーを回避する行動とほとんど変わらない。ただし、ペンギンアップデートの過去のターゲットに関して、守備を固めるために対策を多少調整する必要がある。

危険だとは思っていなくても、上述した作業を行うことで、リンクプロフィールを改善する効果が見込める。ウェブサイトを整理する取り組みが害を及ぼすことはない。無害であり、むしろ、有益である。

ペンギン 3.0に関する考えを聞かせてもらいたい。そもそも、ペンギン 3.0は、本当にやって来るのだろうか?


この記事は、Quicksproutに掲載された「How to Avoid Getting Slaughtered by Penguin 3.0」を翻訳した内容です。

えーと、結論からいうと、SEOのリンク対策は一切やるな!、というお話でした。終了 m(_ _)m

というわけでもないでしょうが、ペンギンアップデートの大打撃に限らず定期的なアルゴリズム調整で発動するペナルティを受ける可能性は常にあるリスクを下げたければ、ここに書かれていることはどれもリスク要素ではありますし、「全て削除」とはいわずとも、過度なリンク対策は控えておいた方が良さそうであるのは間違いありませんね。 — SEO Japan [G+]

米国ウェブ業界の有名ライターが語る成功の秘訣

10年以上の歴史を誇る人気SEOブログTop Rank Blogの著者でもあり、コンサル会社の経営者でもあるリー・マッデン。その活躍の場はSEOのみならずコンテンツマーケティングやソーシャルメディアまで幅広く、米国の各種カンフェレンスでも引っ張りだこの一人です。今回はそんな彼がコンテンツマーケティングの老舗ブログであるコピーブロガーに語ったインタビュー記事をお届け。人気ライターとして成功してきたその理由を誠実に語ってくれており、成功を夢見るブロガー&ウェブライターのヒントになる点があるかも。 — SEO Japan

image of Lee Odden with Authority Intensive colors and branding

Wall Street Journal、The Economist、そして、New York Timesに登場したことがある。

香港、ロンドン、サンフランシスコ、そして、ニューヨークで講演を行ったことがある。

Content Marketing World、Social Media Marketing World、そして、BlogWorld Expo等の毎年恒例のイベントの常連である。

キーノートを担当したイベントのリストもまた壮観である:

  • Search Congress(バルセロナ – スペイン)
  • NMX BlogWorld(ネバダ州 – 米国)
  • Fusion Marketing(アントワープ – ベルギー)
  • Social Media Junction(オークランド – ニュージーランド)
  • Search Exchange(ノースカロライナ州 – 米国)
  • MN Blogger Conference(ミネソタ州 – 米国)
  • Online Marketing Summit(ミネソタ州 – 米国)

2010年には、注目のソーシャルメディアストラテジストの一人に名を連ねていた。2008年には、トップ 100オンラインマーケッターで、15位を獲得していた。そして、Twitter Power 150リストでは、トップ 10入りを果たしている。

この多産のライターは、本(Optimize: Win more customers with Social Media, SEO and Content Marketing)も出版しており、また、Online Marketing Blog(良質なオンラインマーケティングのウェブサイト)ではエディターを務めている。

  • Content Marketing Instituteは、Online Marketing BlogをNo.1のコンテンツマーケティングのブログに3度選んでいる。
  • Social Media Examinerは、ソーシャルメディアブログで2位に選んでいる。
  • AdAgeは、Power 150 Listの一人に挙げている。

検索、ソーシャルメディア、そして、コンテンツマーケティングが交わるポイントを心得た人物と言うだけでは、過小評価に当たる。

Duct Tape Marketingの代表を務めるジョン・ジャンツ氏は、リー・オデン氏をこのように表現している:

リー・オデンは、オンラインツールと戦略を誰よりも心得ている。さらに、この一見テクニカルなトピックを誰でも利用することが出来るように、分かち合い、分かりやすく説明し、そして、教える才能を持っている。

Minnesota Interactive Marketing Association、DMA Social Media Advisory Council、そして、DMA Search Engine Marketing Councilで役員を務めていた経歴を持っていても、驚くようなことではない。

最後になるが、コンテンツ、ソーシャル、検索マーケティングエージェンシーのTopRank Online Marketingでは、CEOを務めている。このエージェンシーは、McKesson、LinkedIn、そして、Dell等のB2B企業を顧客に抱えている。

さて、Copybloggerが主催するイベント「Authority Intensive」でオデン氏が講演を行う点は既に伝えただろうか?必ずや場を盛り上げてくれるはずだ。

紹介はこれくらいで十分であろう。後は、ライター自身に語ってもらうことにする。

ライターについて…

自己紹介して下さい

「自己紹介」とは、随分と抽象的な項目で始まりましたね。そうですね、基本的に、私は人間とテクノロジーが交差するポイントに強い関心を持っています。好奇心に身を任せた結果、複数のキャリアを経て、TopRank Online MarketingのCEO & 共同創設者に落ち着きました。

過去13年間、私は世界中を旅して、大勢の読者のために文章を綴り、多数の大企業の相談に乗り、弊社で賢く、創造力豊かなマーケッターで構成されるチームと共に働き、そして、毎日のように新しい発見をしてきました。

大学生の頃に、未来から誰かがやって来て、私がライターとして活躍し、講演活動を行っていると言ったら、ビール、いや、スプライトを吹き出してしまったはずです。

私達のマーケティングエージェンシーでは、私は弊社自身のマーケティング、執筆の多く、そして、コンテンツの作成を担当しています。記事の執筆であれ、インフルエンサーと共同して行うカンファレンス用のEブックの作成であれ、あるいは、業界イベントでのプレゼンであれ、常にコンテンツ関連のプロジェクトに関わることを好みます。

基本的に、私はマーケッターですが、良き父親であり、旅を楽しみ、食に興味を持ち、そして、全く関係ありませんが、立派なヒゲを蓄えています。

ライターとして専門とする分野は何ですか?

執筆の大半(なんと過去10年間で120万ワードに達しています)は、ブログ — toprankblog.com — を介して行っており、このブログでは、マーケティングとパブリックリレーションズの交わるポイントを取り上げています。

通常、ブログの記事、業界紙の記事、eブック、レポート等のコンテンツを作成しています。また、複数の本に寄稿したことがあり、私自身も、本「Optimize: How to Attract and Engage More Customers by Integrating SEO, Social Media and Content Marketing」を出しています。

どこで作品を見ることが出来ますか?

MarketingProfs、Content Marketing Institute、そして、ClickZに至るまで、様々なサイトに寄稿していますが、定期的に記事を投稿しているのは、Online Marketing Blogです。ただし、今年の後半には、marketingblog.comで新たなブログを立ち上げる予定です。

ライターの生産性について…

一日の中で、読む取り組み、または、調査にどれぐらいの時間を費やしますか?

ケースバイケースです。私は多数の仕事を担当し、また、移動することも多いため、読む時間と調査する時間を分散させています。恐らく、合計で2時間ほど調査に費やしていると思います。

書き始める前に、何か事前に行う儀式やしきたりはありますか?

特定の時間において記事を作成する際は、決まった習慣がありますが、儀式と呼べるほどのものではありません。始めてみた方が良いかもしれませんね。

例えば、ブログの記事を書く前はオレンジを食べ、雑誌の記事を執筆する前には、ブライアン・クラークさんに悪戯電話をかけてみる、と言うのはいかがでしょうか?

記事を書く際に、好んで聞く曲はありますか(あるいは、音楽を聞きませんか)?

音楽は大好きですが、書く際は邪魔になります。曲を聞いていないほうが、あるいは、ホワイトノイズに囲まれているほうが、確実に流れに乗ることが出来ます。

文章の作成(Eメール、ソーシャルメディア等は除く)に1日にどれぐらいの時間を割きますか?仕事がはかどるのは何時ごろですか?

平均で、1日に3時間ほどを書く作業に当てています。しかし、移動する際は、大きく異なります。私にとって最も仕事がはかどるのは、静かになり、邪魔が入らない時であり、大抵、飛行機に乗っている時間、あるいは、朝早く、もしくは、夜遅くが該当します。

毎日文章を作成していますか?それとも、何か特別なシステムにこだわっているのでしょうか?

システムですか…教えても構いませんが、生きて帰れなくなりますよ。

と言うのはもちろん冗談です。かつては、ブログの記事を全て私が作成していました。今でも大半の記事は私が書いています。そのため、毎日書く作業は欠かせません。私は、指定されたトピックのコンテンツ計画を実行する取り組みと、経験、ニュース、そして、コミュニティとの交流を通じて現れた機会を活用する取り組みを組み合わせています。もしかしたら、おみくじも効果的かもしれませんね。

「ライターズブロック」の存在を信じていますか?信じているなら、どのように回避していますか?

ライターズブロックは、私にとって天敵です。過去5年間、ライターズブロックに何度か遭遇しました。状況を変えると短期的には効果がありますが、長期的な効果をもたらしたのは、実際の生活で、そして、インターネット上の双方で、同じ考えを持つ人達、そして、異なる考えを持つ人達と濃い交流の機会を作る取り組みでした。

コミュニティとの交流が濃ければ濃いほど、多くのアイデア、そして、答える必要がある疑問が浮かんでくる、と私は考えています。

ライターズブロックに打ち勝つアイデアが、コミュニティには沢山眠っているのです。

ライターの創造力に関して…

創造力を定義して下さい。

創造力は、独特で、魅力的で、尚且つ、予想外の方法でアイデアを見て、伝える能力のことを指すと私は考えています。

オンライン、または、オフラインで好きな作家を教えて下さい。

子供の頃は、サイエンスフィクションが大好きでした。アイザック・アシモフ、ロバート・ハインライン、J.R.R トールキンの作品もたくさん読みました。また、フランツ・カフカの作品にも手を出しました。

一番好きな名言を教えて下さい。

「人が想像すること、そして、信じることは、実現する」 ナポレオン・ヒル

ライターとして、創造力をどのように高めたいと願っていますか?

今まで多くの作品を書いてきましたが、いまだに自分が優れたライターだとは思えません。そのため、あらゆる改善が、成長をもたらすのです。

長期間において、様々なコンテンツのタイプとメディアに、様々なレベルのストーリーを組み込む取り組みを大幅に上達させたいと思っています。そのため、現在、トランスメディアのストーリーテリングのリサーチを集中的に行っています。

書く作業を行う際、現在、誰から、または、何からインスピレーションを受けていますか(具体的に刺激を受ける作品等)?

スタン・リーの作品です。子供の頃よく読んだMarvelのコミックを何冊も読み返しています。全く新しい角度で、ストーリーテリングや視覚の要素を見ているのです。

優れたライターの条件を教えて下さい。

優秀な商業ベースのライターは、「情報で読者をもてなし」、ストーリーを使って、ビジネスのトピックを関連させており、ライターが伝えようとしているポイントを伝え、読者に実感させることに卓越していると私は考えています。

ライターのワークフローについて…

どのハードウェアとタイプライターのモデルを好んで利用していますか?

13インチのMacBook Airは、デジタル版タイプライターとして活躍しています。また、iPhoneやiPadをリサーチに用いることもあります。

書く取り組み、そして、通常のワークフローに対して、どのソフトウェアを頻繁に活用していますか?

書く作業と調査の整理にはEvernoteを愛用しています。このツールは、クラウドと同期するため、どこにいても容易にリサーチを行い、一つの場所にメモを残すことが出来るのです。そして、どのデバイスでもアクセスすることが出来ます。

先送りを回避するコツを持っていますか?締め切りを忠実に守っていますか?

このアンケートに取り組むタイミングから判断すると、私は締め切りに追われるタイプのようです。先送り、または、テキパキと行動する努力は同時進行で進んでいます。そのため、マーケティングアシスタントを採用するのです。

それでも多少は進歩しています。期限を定め、逆算して作業を進め、残りの量、そして、いつまでに終える必要があるのかを把握するように心掛けています。また、5-6本の記事の作成を同時に進め、中断が頻繁に生じる問題を解決しています。個人的には、数週間に渡って、徐々に作業を進めてきた800ワードの記事を完成させる方が、1時間、あるいは、2時間腰を落ち着け、リサーチを行い、記事を一気に書き上げるよりも遥かに楽なのです。

どのように整理された状態を保っています(方法、システム、あるいは、「常識外れなテクニック」)?

EvernoteとGoogleドキュメントに助けられています。

一生懸命仕事をした後、どのようにリラックスしていますか?

子供と一緒に過ごすこと、家族との食事、50キロほど自転車に乗ること。

おまけ…

恩師は誰(または何)ですか?

実験、常軌を逸した困難な状況から抜け出す方法を見つける取り組み、失敗、そして、成功から、多くのことを学んできました。

人生で一番の成功は何だと思いますか?

私にとっては家族が最も重要であるため、家族のために素晴らしい生活を作り出すことは、とても大きな意味を持ちます。長年に渡って、この目標を実現する上で貢献してくれた、社内のスタッフ、クライアント、そして、仲間にとても感謝しています。

仕事の面では、カンファレンスで、誰かと出会った際に、私のブログ、記事、そして、本が仕事の役に立った、会社を成長させる上で役に立ったと言ってもらえると、この上ない喜びを感じます。これは期待していなかったことであり、実際に起きると感激します。

現在、最も腹立たしく思っていることを教えて下さい(執筆に関連することでも、全く関係がなくても構いません)?

個人的に関わっているプロジェクトにのめり込み過ぎてしまうことです。制御して、もっと任せる必要があります。

一緒に食事をしたい作家(故人でも構いません)は誰ですか?

難しい質問ですね。ベンジャミン・フランクリン…いいえ、ドクタースース(絵本作家)にします。

明日、世界のどこにでも行くことが出来るとしたら、どこに向かいますか(コストや仕事は度外視して下さい)?

ネパールに行きたいですね。ブラジルも良いですね。でも、ハワイが一番です。オアフ島のノースショアに行きたいです。

仲間のライターに対して、時間を遡ることが出来たら、自分自身にも伝えるであろうアドバイスを何か送って下さい。

気合で試行錯誤してライティングスキルを磨こうとすると、無駄に時間がかかってしまいます。そのため、講座を受講する、相談相手を探す、そして、出来るだけ実戦経験を積むと良いでしょう。最も好きな取り組みにこだわり、粘り強くチャレンジしてもらいたいです。

本サイトの読者に何か他に知ってもらいたいことはありますか?

仕事ばかりで、遊ばないでいると、つまらない人間になってしまいます。

ウェブ上で連絡の取れる場所を教えて下さい。

ライターの仕事場…

私は、執筆作業の大半を飛行機の中で行っていますが、本腰を入れ、仕事を終わらせる聖域も持っています。

仕事中に集中力が切れそうになると、信頼するパートナーのココが脱線を食い止めてくれます。

また、退屈になったら、創造力を活性化してくれる巨大なシェイクスピアの本を読むようにしています。

Image of Lee Odden desk

ライターファイル…

私達に刺激を与えてくえるライターの作品の中に、さらに多くの問いや答えが眠っている。アーカイブを調べたい方は、このページをクリックして、インスピレーションを得てもらいたい。

Copybloggerをeメール、または、RSSを介して既に購読している方には、通常のコンテンツと同様に、次回の連載も送信する。購読していないなら、貴重な情報を見逃さないように、今すぐに購読しよう。

それでは、締め切りを大胆に決めて、仕事に戻ろう。次回をお楽しみに!

また、この記事に関する議論に参加したい方は、Google-Plusにアクセスしてもらいたい。

編集者注

Copybloggerが主催するコンテンツマーケティング & ネットワーキングイベント「Authority Intensive」では、リー・オデン氏の講演が予定されており、期待は膨らむばかりだ(2014年 5月7-9日 コロラド州デンバー)。チケットは完売しているが、来年のAuthority Intensiveの詳しい情報を提供するので、しばらく注目して頂きたい。


この記事は、Copybloggerに掲載された「Here’s How Lee Odden Writes」を翻訳した内容です。

なんというか、特に特別な秘訣があるわけではなかったと思いますが、逆に考えれば誰にでもチャンスはあるともいえるかもしれません。多産で有名な彼ですが、そんな彼でもライターズブロックを何度も経験しているんですね。結局は諦めずに書き続けることが大事、ということでしょうか。 — SEO Japan [G+]

日本人のFX事情をまとめたインフォグラフィック

FXに興味ある人は一度は考えたことがあると思います。他の人はどのくらいFXに投資しているのか。レバレッジの平均ってどのくらい?・・・今回はそんな疑問にバッチリおこたえする「日本人のFX事情」というインフォグラフィックを紹介します。– SEO Japan

画像をクリックすると公開元サイトに飛びます。日本人のFX事情 インフォグラフィック現在FX投資を行っている日本人の男女100人に対して、ダイナミックトレードが行った調査結果によると、FX利用者の平均年齢は44.2歳。40代が最も多く、平均投資額は116万8600円(証拠金)でした。気になるレバレッジは、4割が2~5倍程度。FXが最も取引される時間帯は日本時間の夜22時頃でした。

公開元:日本人のFX事情 ダイナミックトレード

FXを成功させるうえで、最も重要だと思うこととして多かったのは、「経済指標を把握」すること。当たり前といえばそうですが、これからFXを始める方はこういった統計データも参考にしてみてはいかがでしょうか。 — SEO Japan [G+]

「Hosting Meetup @ Google」を開催しました!

Google は 5 月 15 日、ホスティング サービスの運営者のみなさまを対象にしたイベント「Hosting Meetup @ Google」を開催しました。今回は、そのイベントの様子をご紹介します。


ブログなどのホスティング サービスは、低コストで簡単に利用できることから広く利用されています。一方で、その利便性を悪用し、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反するようなスパム目的に利用されるケースがあることもわかっています。

今回のイベントは、こうした背景から、Google 検索と相性のよいホスティング サービスの運営について考えることを目的として実施しました。

当日は、ウェブマスター ツールや構造化データ、複数デバイス対応などに関して、Google 検索と相性の良いホスティング サービス運営のためのヒントのご紹介と、ホスティング サービス上でよく見られるウェブマスター向けガイドライン違反(ウェブ スパム)について、その傾向や対処方法などをお話しました。



ホスティング サービスからウェブ スパムがなくなり、かつ、Google 検索と相性の良いサイト構築を心がけていただくことで、Google がホスティング上のサイトを見つけやすくなり、より多くの検索ユーザーがそうしたサイトを訪問する可能性が高まります。

そのための具体的なアクションとしては、

ウェブ スパムの削減について関連ヘルプ記事
  • スパム ポリシーの制定・見直し
  • スパムへの対処(サイトの自動生成の禁止。Captcha の導入、違反箇所の修正方法、スパム サイトへの対処方法など)
  • ユーザーへの啓蒙
  • ウェブマスター ツールをユーザーが利用できるようにする
Google と相性の良いサイトの構築のヒント
  • ウェブマスター ツールの活用
  • 構造化データの導入
  • 適切な複数デバイス対応
こういった内容をぜひサービスの運営に取り入れていただき、Google 検索と相性のよいサービスの運営を行っていただければと思います。

ホスティング サービスの運営者の方々からも Google のウェブマスター向けガイドラインについてのご質問や、スパムへの対処方法のベスト プラクティスについてのご質問など、数多くのご質問をいただき、非常に有意義な意見交換をすることができました。

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!


また、今回イベントに参加できなかったホスティング サービスのみなさまのために、同一の内容をテーマとしたウェブマスター ハングアウトを実施いたしますので、ぜひご参加ください。

イベント詳細
2014 年 6 月 10 日 12 時 ~ 12 時 30 分

あわせてホスティング サービスの運営者のみなさまを対象とした情報をまとめたサイトを設けました。今回のイベントでお話した内容や、関連する情報についてまとめて掲載しておりますのでぜひご覧ください。

今後も、ウェブマスター ハングアウトやGoogle+ Webmaster Japan コミュニティなどを通してウェブマスターのみなさまの疑問にお答えしたり、交流を図っていきたいと思いますので、ぜひご参加ください!

Google サーチ クオリティ チーム

5歳の娘にもわかるDMP講座

フリークアウトやVOYAGE GROUPの上場等でさらに盛り上がってきた日本のアドテク業界。これからさらにブレイクすると思われているのがDMPですが、データマネッジメントプラットフォームの略語であり「データをマネッジするプラットフォームなんだろうな」と何となく想像がつきつつも、具体的に何の役に立つのかピンと来ていない方も多いのではないでしょうか?テクニカルな説明になると一気に理解するのが面倒になってくるDMP、今回はお子様にもわかるようにDMPについて説明したプレゼンテーションファイルを紹介します。 — SEO Japan

プレゼン作成者は以前から「猫」で説明するA/Bテスト・多変量テストなど、難しい話を初心者にわかりやすく説明するのに定評(?)のあるデータアーティストのミック氏。愛娘に語る愛に満ち溢れたDMP講座をご堪能ください。

ネタに終わらず意外とわかりやすかった、これまでDMPを余り理解していなかった人も一歩理解が深まった内容だったのではないでしょうか?!ちなみに愛娘シリーズはこちらの感動巨編ウェブマーケティング会社がサンタに手紙を書いてみたもおススメです。 — SEO Japan [G+]

お金をかけないランディングページのつくりかた

アイオイクスから分社化したデータアーティスト社はランディングページ最適化を手掛けています。ABテストはもちろん多変量テストからターゲティングやDMP連携まで様々なサービスをを行っていますが、もちろん自分でもランディングページを作ることは可能ですし、無駄にお金をかける必要は一切ありません。今回はデータアーティスト社が作成した「お金をかけないランディングページのつくりかた」のプレゼンテーションファイルを紹介します。 — SEO Japan

先週公開したばかりですが既に閲覧ページビュー数が1万2000千回を超えておりスライドシェアでも中々の人気となっているこの資料。ランディングページの作り方を語る際、キャッチコピーの書き方だったり写真の選び方、デザインなどテクニカルな話が最初に出てくることが多いですが、本来はその前に考えるべきことがあるのではないか?と本質に立ち戻って考えたプレゼンテーションになっています。

ランディングページに限らず、広告キャンペーンやウェブサイトそのものにも通じる部分が多い内容だったとも思います。全てのマーケティング活動は伝えたいメッセージを確立させることから始まる、そんな基本を忘れずに取り組みたいですね。 — SEO Japan [G+]

SEO人同士の関係について少々語ってみることにする


今回はものすごく小ネタである。
SEO人同士の人間関係について感じる種々のどうでもいいことについて語ってみたい。
何の役にも立たないので、興味がなければ時間の無駄なのでスルーを推奨である。

私はSEOをやっている人と話すのが大好きである。
まあ、それ以外の人と話すのも好きなんだが、SEO人と話すのは特に好きだ。
SEOを学び始めてから誰からも教わったことはないし、今後も多分そんなことはないだろう。

SEOは多くの人にとって苦悩の歴史であると思う。
順位が上がらないとか、壊滅的に下がったりとか、検索経由のアクセスが徐々に下がっていってついにはほぼゼロになったりとか・・・。自らの境遇をのろったり、悲嘆にくれたり・・・。まあそんな感じである。

そして苦しい時も誰も助けてくれない。

自分の周辺にいて、相談に乗ってくれる人がいればどれほど楽なことか。
たいていの人は誰かにSEOを教わりたかったはずである。
私なんかも、その昔SEOを始めたばかりの頃はSEOがうまくいっているサイトの構成などを真似していろいろやってみて、でも全然うまくいかず、

「なんでうまくいかないのじゃ!」

と地団太を踏んだことが幾度となくある。
今では真似てもうまくいかない理由っていうのは何となくわかる(全部がわかるとは言わないが)のだが、当時はわからなかった。

実は今でもSEOでわからないことはないわけではない。
っていうかわからないことの方がずっと多いって言ってもよい。
今でも悩むことは多々ある。
辻氏ぐらいのレベルに達することができれば悩まないのかもしれないが、その境地に達することは未来永劫無理そうなので、SEOをやめない限り悩みからは解放される日は来なさそうだ。

たいていは周辺に悩みを解決してくれる人がいないのが普通だろう。
SEOの専業の会社でもSEOを深く知っているコンサルタントは大勢いないだろうし。

SEOをやっている人と話をしてみたくなる。悩みを解決したいっていうのはあるのだが、

「ああ、それ・・・、むつかしいですよね」

って語り合うことがきっと救いなのだと思う。
同じ問題にぶつかって、苦闘しているいわば同士みたいな人たちと話をすることは慰めにもなるし、新たな勇気をもらうことでもある。

私は若いころ昔の文学作品を読んだ時に、この偉大な文学者も同じ問題に悩んでいたのか?ということを知って大いに感動したのである。悩んでいるのは自分だけではない、と知った時に時空を超えた過去の偉人と心がつながった気がしたものだ。解決策がそこになくてもいいのである。

SEOはこれに似ているって思う。
解決不能、あるいは解決困難な問題が多々あり、世界中のいたるところでSEO人がぶつかっている。
ある意味同じ悩みを持った同士のようなものだと思うのである。

これらの人々は古典の文学書と違って、今を生きていて時間を共有しているし、アルゴリズムの変化があったりすれば、

「あああ、それそれ!」

みたいな当事者としての意識を共有しているので、観客ではなく同一のフィールドでプレーしているプレーヤーみたいなある種の連帯感がある。

SEO業者はそれぞれが競合他社だと言えるのに、仲がよかったりするのはその辺に原因があるのではないか?と私は思っているのだがどう思われるだろうか?

でもSEO人には大きく分けて2つのグループというか、派閥のようなものがある。
この2つのグループは決して交わらない。

ホワイトハットとブラックハットではない。

SEOをやってきて力がある人でブラックハットに手を染めなかった人はまずいない。
だからホワイトハットかブラックハットか?はあまり大きな対立軸にならない。

ホワイトハットのSEOを推奨している人でも、実際に会って話をしてみるとブラックハットの話も大好きだったりとかするのがなかなか面白い。
まあ、今はブラックハットをやっていない、あるいはブラックハットはもうメインではやっていないってケースが多い。

では2つのグループは何かというと、Googleを究極において信用しているかいないかだ。

自分でブラックハットをやっていても、Googleを信じているグループはサテライトサイトは登録しなくても、重要なサイトはウェブマスターツールやGoogle Analyticsを導入している。
Googleを信じないグループはこれらを導入しないことを推奨している。

ここまで書けば、ある程度SEOをやってきた人であれば、どのSEO人はどっちのグループに属すのがわかるだろう。

この2つのグループ間には驚くほど交流がない。

2つのグループはPR戦略、ブランディング戦略にも大きな違いがあり、くっきりと別れる。

誰がどっちなの?どうPR戦略が違うの?それぞれのグループにおける力関係は?みたいなことを書くのは週刊誌的なネタとしては面白く、バズるのかもしれないが、止めておくことにするのである。
なんで止めておくのかというと、まあ、そこは大人の事情ってことで宜しいでしょうか?

疑問視されるFacebookの効果、Pinterestがデータの提供を始める – 米国発Web業界ニュース5月下旬号

引き続き米国のWebマーケティング関連のニュースを。Facebookのマーケティング効果に関する疑問が出てくると思えば成長中のPinterestが新たにマーケティングデータ提供、、豊富な話題が続きます。 — SEO Japan


The guards, they are a-changing

今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・New York Timesのレポートがジャーナリストとマーケッターの境界線等、緊張と二元性の議論を呼ぶ、・マーケッターに最も求められるソフトスキルとは、・FacebookとPublicisが大型契約を結ぶ、・大半のマーケッターがFacebookの効果を疑問視、・認識の問題を抱えるTwitter、・LinkedInが同僚のアクティビティを介してアクションを活性化、・Pinterestがデータフィードをマーケッターに公開、・コンテンツをアピールするべき理由、・動画がバイラル化する条件、・ネガティブなレビューと法律、・ソーシャルメディア業界を震撼させた発表等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー

MarketingCharts Econsultancy soft skills of marketing 2014

プラットフォーム

  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn
  • Pinterestは200万ドルの資金を調達し、その結果、同社の価値は、50億ドルになった(Forbes)。
  • 匿名アプリのSecretはAndroidとiOSで世界展開されている(re/code)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    • KlearGear.comは、製品に関するネット上のクレームを阻止するため、非難禁止項目を利用項目に含め、顧客から3500ドルを徴収しようと試みていた。しかし、裁判所は消費者に有利な判断を行った(Consumerist)。

    コンテンツ

    重要な記事、オーディオ & 動画

    • 大学の学位授与式、そして、卒業のシーズンが迫る中、NPRは、300名の学位授与式のスピーチ(一番古いスピーチは1774年)を紹介するアプリを作成した(NPR)。
    • デジタルを優先するべき必要があるのは、New York Timesだけではない。パブリックリレーションズ業界もデジタル化を進めた方が良いようだ(SHIFT Communications)。
    • eブック「Social Brands: The Future of Marketing」は、ソーシャルを行うだけでなく、ソーシャルになる上で欠かせない要素を紹介している。レポートを以下に埋め込んでいるが、特に重要な教訓を伝えておく価値はあると思うので、参考にしてもらいたい(We Are Social)。
    • ソーシャルエクイティがブランドエクイティを活性化する。
    • コミュニティはプラットフォームよりも価値が高い。
    • マーケティングの取り組みでは、価値を与えなければならない。
    • モバイル化するつもりがないなら、行動を起こす必要はない。
    • 義務的に意見を聞くのではなく、積極的に耳を傾けよう。
    • 経験は、新たな製品である。
    • 社会の利益を意識するブランドは、成功する確率が高い。



    おまけ

    通常、この週刊ニュースでは、私自身の取り組みには触れないようにしている。最新の情報を紹介し、このページを読む価値を提供することを目標としているためだ。ただし、読者の方々の役に立つような大きなイベントが、個人の生活、あるいは、仕事上で起きた際は、例外である。

    今回は、ご存知の方もいると思うが、私がFord Motor Companyを退職したことを伝えたいと思う。私の退社によって、a href=”https://www.facebook.com/shel.israel/posts/10152420328300726″ target=”_blank”>興味深い意見が至る所で上がっていたが、誇張行き過ぎた見解も見られた。 そんな中で、業界の今後の展開に関する2本のとりわけ質の高い記事を発見した。それは、フランク・エリアソン氏が投稿した「ブランドよ、ソーシャルメディアを理解せよ」、そして、リチャード・ビンハマー氏が投稿した「ソーシャルメディアの長旅: 標識で右折R」の2本だ。

    また、私の見解を詳しく知りたい方は、AdWeekの簡潔なインタビューに目を通してもらいたい。この記事に掲載された私の発言の一部は、幅広くシェアされている:

    Q: この6年間を経て、今後、ソーシャルメディアは、どこに向かおうとしているのでしょうか?
    現在、非常に重要な岐路に差し掛かっていると思います。Facebook、そして、自然のリーチの減少に関する様々な意見を考慮すると、ソーシャルメディアにおける有料の要素の進化が鍵を握っていることは明らかです。Fordは別として、業界全体を見ると、マーケティングにソーシャルメディアが吸収され、大々的な広告/マーケティングのチャンネルの一つになってしまいましたが、これは残念で仕方ありません。関係の構築こそが、ソーシャルの武器だと私は考えており、何度も口を酸っぱくして言ってきました。Fordの進歩に関するプレゼンでは、必ず、注目、そして、信頼に焦点を絞って話をしました。広告は、消費者に割って入って注目を獲得しますが、消費者、そして、企業が接触を望む方々と関係を構築することが、より重要なのです。また、コミュニケーションとマーケティング、そして、カスタマーサポートは、ソーシャルに関して協力する必要があると考えています。

    Q: それでは、効果に関して、無料メディアは、有料メディアを、一部において、上回ると言うことでしょうか?プラットフォームについて考える際、必ず、無料、有料、そして、最近使われ始めている用語では、借物をイメージします。Twitter、Facebook、そして、YouTube等のサイトは、我々が所有しているわけではなく、他人の所有物を利用しているのです。つまり、このようなメディアを一つにまとめて、適切に利用する必要があります。と言っても、リスクを分散させることが、大切なわけではありません。今後は、簡素化されるどころか、ますます複雑化していくのではないでしょうか。

    画像 — Gabriel Villena Fernandez (Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital 5/23 2014」を翻訳した内容です。

    デジタルのダイレクト広告の支出が、ブランディング広告を上回った、って、いわれてみると凄いことなのですかね。しかし月曜で2週分まとめて公開したのですが、余りに濃すぎる内容で(他の記事もアップしないといけませんし)時間が欲しい!という感じです。– SEO Japan [G+]

    ネイティブ広告が原因で編集者が解雇?! – 米国発Web業界ニュース5月下旬号

    先週は諸々忙しく少し記事の更新をお休みいただいていました。さりげなくSEO Japanのデザインをフルリニューアルしたりもしていたわけですが、米国では様々なウェブマーケティング関連のニュースがありましたのでまとめて紹介。 — SEO Japan

    Many a doctrine is like a window pane. We see truth through it but it divides us from truth. ~Khalil Gibran

    今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・政府によるネットの中立性に関する議論、・New York Timesが編集者を解雇し、重要なレポートを用いて見直すを図る、・30歳になったザッカーバーグCEOと共に成長するFacebook、・ブランドのツイートはオフライン & オンラインの行動を促す、・EUの裁判所がGoogleの結果を削除する方針を支持、・ビッグデータの現状、・ソーシャルメディアと法律の講義の期末試験、・進む短文化、・復活を遂げた企業ブログ、・廃れたマーケティングファンネル等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

    インダストリー

    • FCC(連邦通信委員会)は、ネット上のコンテンツに関する、所謂「追い越し車線」に対する新たなネットの中立性の提案を採用し、公の議論が始まった(The Verge)。
    • ネイティブ広告が、犠牲者を出した。New York Timesが、エグゼクティブエディターのジル・アブラムソン氏を解雇した。ネイティブ広告に反対したことが要因の一つであったようだ(Silicon Valley Watcher)。
    • しかし、そのNew York Timesからリークされたイノベーションレポートは、現代で最も素晴らしいレポートと言っても過言ではない(Nieman Journalism Lab)。
  • モバイルで多く読み込まれているコンテンツの種類は何だろうか?ラジオのストリーミング、ゲーム、ソーシャルメディア、天気の情報、そして、買い物だ(Marketing Charts)。
  • Share of time spent online, by device and category by comScore and MarketingCharts.com

    プラットフォーム

    • Facebook
  • Twitter
  • プラットフォームを変身させる取り組みの一環として、Vineはウェブサイトのデザインを変更し、検索機能を導入した(GigaOm)。
  • Yahoo!はモバイル初のネイティブ広告を立ち上げた。この広告では、大きな画像にスポンサードコンテンツと明記される(The Next Web)。
  • EUの最高裁判所が、検索結果から個人情報を削除する要請をGoogleに行うことが出来ると判断した(CNBC)。
  • もう少しバランス良く普及させてもらいたいものだ。現時点では興味を引かれるアイテムが何もない。Pinterestでは、ピンの92%が女性によって登録されている。また、Pinterestは、4年前からユーザーベースの84%をキープしている(VentureBeat)。
  • FoursquareがSwarmアプリをリリースした。このチェックインアプリは、近くにいる友達と会う、もしくは、計画を立てる際に役に立つ(The Next Web)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    • 先週、顧客の獲得に関する議論を行い、ソーシャルメディアプログラムを復活させる方法を紹介した。パート 2では、顧客の開拓および維持が取り上げられている(Olivier Blanchard)。
    • PRの取り組みを活性化する上で役に立つ、知ってもらいたい計測基準(SHIFT Communications)。
    • ビッグデータは、複雑なコンセンプトである。考えを整理する(?)ため、ビッグデータの現状を1つの表でまとめる取り組みが行われた(Venture Beat)。
    • ソーシャルメディア戦略において、なぜ毎回同じツールに頼らなければならないのだろうか?最高のハッシュタグツール 21点をチェックしておこう(SteamFeed)。

    法律/人事

    コンテンツ

    • インターネット上に配信されるコンテンツが増え続ているため、コンテンツショック(人間が処理不可能なほどコンテンツの量が増えてしまう問題)が、迫り来るのは致し方ない。しかし、視覚的なコミュニケーションへの依存が進むと、社会、そして、読み書きの能力にどのような影響が出るのだろうか(Geoff Livingston)。
    • 長く、複雑なストーリーは避けた方が良さそうだ。Reuters Americaの編集者は、スタッフに対して、出来るだけ500ワード以下に抑えるよう要請している(Talking Biz News)。
    • しかし、何もかもが失われたわけではない。消費者は、ブランドによるオリジナルのコンテンツを高く評価しており、また、WP Engineが実施した調査によると、直接的な関係を消費者と構築する試みが行われる中、企業のブログが復活を遂げようとしている(Twist Image)。
    • 消費者の46%は、好きなブランドのブログを読んでいる。
    • 40%は、ブログで最新のコンテンツを提供しないブランドには、ネガティブな影響が出ると考えている。
    • 40%は雑誌やウェブサイトよりも、直接会社のブログでコンテンツを読むことを望んでいる。
    • バイラル化するヘッドラインの次の段階に興味があるなら、人気の高いヘッドラインから得られる教訓をチェックしておこう(Contently)。

    ブックマークする、後で読む、視聴するアイテム




      イメージ: Lotus Carroll (Flickr)


      この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital 5/16 2014」を翻訳した内容です。

      New York Timesのイノベーションレポートは日本でも少し話題になりましたが、しかし早速の犠牲者?というか新しいやり方に抵抗した編集者が解雇されたんですね。他も思わず元記事を読みたくなる話題が多かったのですが、時間が取れそうにないのが辛い。。。気になった方は是非。 — SEO Japan [G+]

      非エンジニア向けSSL解説:OpenSSLの脆弱性「HeartBleed」とは?

      GoogleのMatt Cutts氏が「SSL(https)のサイトを優遇するかも」のような発言をしたことや、4月にはOpenSSLの致命的な脆弱性についても話題になりました。今回の記事では、非エンジニア向けにSSLや、指摘されている脆弱性「HeartBleed」について解説します。開発室の坂田による執筆です。

      2014年は”SSL”が何かと話題に

      以前からGoogleが強制的にSSLで接続するようになったり、2014年に入り、GoogleがSSLのサイトを優先しようか検討している、といった話が出てくるなど、SEO関係者の中でもたびたびSSLが話題に出てくるようになりましたね。

      今年の4月ごろ、SSLでの通信を可能にしているOpenSSLというソフトウェアに、個人情報などの通信内容がサーバーから流出する重大な欠陥(脆弱性)が見つかったことが話題となりました。

      この脆弱性は、サーバーからの情報流出が、心臓(Heart)から出血(bleed)するほど深刻に捉えられたため、「Heartbleed」と呼ばれています。

      どんな形であれ個人情報を扱うようなサイトはセキュリティを担保することが求められます。今回は、SSLの仕組みを改めて理解していただいた上で、この脆弱性「Heartbleed」について解説します。

      編集者注:冒頭の「GoogleがSSLのサイトを優先」の話は、Googleでも検討が始まったばかりの未確定事項

      SSLの役割と仕組み

      SSLは、主に2つの機能を提供しています。1つは、信頼性を担保することです。SSLを使用しているウェブサイトはSSLの証明書を有しています。

      この証明書は、第三者機関である認証局(CA)によって発行されています。この証明書により、利用者が、ウェブサイトを信頼できることが保証されています。

      もう1つは、暗号化により安全性を担保することです。通常のウェブサイトを表示するために使用するhttp通信は暗号化されていません。そのため、第三者に通信が見られた際、通信している情報が容易に読み取られてしまいます。

      ここでいう情報の中には、IDやパスワードなどの会員情報や、住所や名前など、お問い合わせの内容など個人に関わる重要な情報が存在します。

      こうした情報を第三者に読み取られないように、暗号化する必要があります。SSLは、通信情報を暗号化する機能を有し、安全な通信を確立する役割を担っています。

      SSLの説明

      OpenSSLの脆弱性「Heartbleed」とは

      OpenSSLとは、実際にこの暗号化を行っているプログラムの一つです。SSLを可能にしているソフトウェアはOpenSSLの他にもNSSやGnuTLSといったプログラムの存在しますが、OpenSSLは非常に高いシェアを占めています。

      ところがこのOpenSSLの脆弱性が先日指摘され話題になりました。それがHeartbleedです。

      SSLに限らず、サーバーは通信を行うと、メモリに通信内容を一時的に記録します。本来メモリに記録されたデータは、通信が終了すると破棄されます。

      ところがHeartbleedという”バグ”により、メモリ上のデータが破棄されず、サーバー外部に流出してしまう場合があります。この流出したデータの中に、個人情報が含まれていると、個人情報の流出といった事態になります。

      Heartbleedはサーバーの秘密鍵が流出する場合もある

      ここで大きく問題なのは、Heartbleedによる影響は、通信データの一部流出にとどまらず、「サーバーの秘密鍵」の流出の恐れがある点です。

      詳しい解説はここでは割愛しますが、SSLでは、共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の2つの暗号方式を利用して安全性を担保しています。

      SSLでサーバー送信した情報は、これらの方式を用いて暗号化されます。この情報は、サーバーの秘密鍵という鍵のみで復号化することが可能です。逆に言えば、この「秘密鍵」さえあれば、第三者でも容易に通信内容を読み取ることができます。

      情報流出の危険性

      サーバーはひとつの秘密鍵を使用しているため、一度秘密鍵が流出してしまうと、ウェブサイトの利用者の通信内容を継続的に読み取られる可能性があります。例えるなら、隣の人にパソコンのパスワードを知られてしまった状態です

      対処法

      実際の作業はサーバーなどの環境に依存しますので、具体的には触れませんが、以下の手順を取るとよいでしょう。

      Heartbleedかどうか調べる

      まずは、OpenSSLのバージョンを調べます。この際、以下のバージョンに当てはまる場合、Heartbleedの脆弱性があります。

      またこれらのバージョンに該当しなくとも、古いOpenSSLを使用している場合は、他の脆弱性やバグが存在している可能性もあるので、最新のものにバージョンアップすることをおすすめします。

      • OpenSSL 1.0.1 から 1.0.1f
      • OpenSSL 1.0.2-beta から 1.0.2-beta1

      Heartbleedを取り除く

      OpenSSLのバージョンを確認し、Hearbleedの影響を受けている場合は、早急に取り除くましょう。最も簡単な方法は、OpenSSLのバージョンを最新のものにします。

      また、レンタルサーバー等OpenSSLの設定を変えることのできない場合は、サーバーの管理会社に連絡し、この脆弱性を解消してもらう必要があります。

      証明書を再発行し、以前の証明書を失効させる

      OpenSSL脆弱性を直したら、SSLの証明書を再発行します。主なSSL発行会社は、無償での再発行を受け付けています。証明書を再発行したら、その設定をサーバーに反映させます。最後に、SSL発行会社を通じて古い証明書を失効させましょう。

      まとめ

      SSLは、個人情報を取り扱うウェブサイトを安全に運営していく上で、重要な役割を担っています。ウェブサイトの利用者が安心して利用できる環境を整えるためにも、SSLだけでなく、利用している技術やその仕組みを理解し、脆弱性やバグに柔軟に対応していくことが重要です。

      最後に、私たち開発室もブログを書いておりまして、技術トピックを中心に、幅広い内容を紹介しています。こちらも参考にしてください。
      Catcher in the tech – ヴォラーレ株式会社開発室ブログ

      ヴォラーレ株式会社 坂田

      eBayのペナルティ問題を検証!アルゴリズムか?手動アクションか?

      先週Googleがパンダアップデート4.0をリリースしましたが、影響を受けたサイトの話題も多く見られます。アメリカのオークション・通信販売サイトであるeBayもその話題の中心の一つです。時期が時期だけに、パンダアップデートなのか、ペイデイローンなのか、それとも手動アクションによるものなのか、判断が非常に難しいところです。今回のSearch Engine Roundtableの記事によると、手動アクションによるものだということですが、真相は果たして。。。– SEO Japan

      *記事内の参照記事へのリンクは全て英語となっております。

      周知の通り、Googleがパンダアップデート4.0を先週リリースした。多くのサイトが順位を落としたが、その中にはeBayも含まれている。

      ここに、最新版のSearchMetricsのチャートを載せておくが、下降具合は明らかで、実に78%ものビジビリティが落ちている。

      ここで一つの疑問がある。今回の件が、パンダアップデート4.0によるものなのか?それとも、手動アクションによるものなのか?こちらの記事でも確認したところだが、Re/Codeのレポートによると、どうやら手動アクションによるものであるようだ。もちろん、Googleはこれに対してのコメントはしないだろう。しかし、eBayが手動アクションによるペナルティを受けたことは明らかだと思われる。

      実際に、refugeeks.comのレポートや他のトラッキングツールによると、eBayのサイトの特定のディレクトリで下降が見られている。

      パンダアップデートは、サイト全体ではなく、ディレクトリのようなサイトの一部分に影響を与えることはあるのか?答えはYesだ。では、今回の件はパンダによるものなのか?それとも、手動アクションによるものなのか?可能性は両方にある。

      また、手動アクションかアルゴリズムかを検証することに意味があるのだろうか?こちらの答えもYesだ。なぜなら、問題を解決する手段と解決されるタイミングが、手動アクションかアルゴリズムによるかで、異なるものだからだ。

      この件に関しての議論はTwitterGoogle+でも行われている。


      この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「eBay Slapped By Google: But Was It Algorithmic Or Manual?」を翻訳した内容です。


      記事内で紹介されている他記事によると、Googleの検索結果から削除されたページの多くが、”ドアウェイページ”であるということです。著者は「非常に賢いやり方だ」と表現しながらも、「度を越したものであった」と述べています。また、それらのページのURLが”bhp”という文字列を含んでいたため、“Black Hat Pages”の略称では?というジョークも。まさに、ブラックジョークというところでしょうか。– SEO Japan [G+]

      Fetch as Google でページをレンダリングできるようになりました

      ウェブマスター ツールの Fetch as Google 機能を使用すると、Googlebot がどのようにページを取得しているかを確認できます。ここで表示されるサーバー ヘッダーや HTMLは、技術的問題やハッキングの影響を診断するのに役立ちますが、その理解が難しい場合もあるでしょう。「このコードの意味は何?」、「本当に自分のブラウザで見ているのと同じページなんだろうか?」「今日の昼ごはんはどこで食べよう?」...。昼ごはんをどこで食べるかについてはお助けできませんが、他の問題を解決するために、このたび Google はウェブマスター ツールを拡張し、Google がページをどのようにレンダリングしているかを確認できるようにしました。

      レンダリングされたページを表示する

      Googlebot は、ページをレンダリングする際、そのページに関係するすべての外部ファイルをできるだけ見つけて取得しようとします。その際、画像、CSS、JavaScript ファイルだけでなく、CSS や JavaScript によって間接的に埋め込まれるファイルも取得した上で、Googlebot のページ認識のプレビュー画像を描画することになります。

      Fetch as Google 機能は、ウェブマスター ツールの [クロール] セクションにあります。[取得してレンダリング] をクリックして URL を送信して処理が完了するのを待ちます(ページによっては少し時間がかかる場合があります)。処理が完了したら、表示された行をクリックして結果を確認します。


      robots.txt によってブロックされたリソースの取り扱い

      Googlebot は、すべてのファイルを robots.txt の指示に従って取得します。クロールを許可していないファイルがある場合(または、Googlebot のクロールが許可されていないサードパーティ サーバーからファイルを埋め込んでいる場合)、そのファイルはレンダリング時に利用できません。同じように、サーバーが応答しない場合やエラーが返された場合も、それらのファイルを利用することはできません(こうした問題の詳細は、ウェブマスター ツールの [クロール エラー] セクションで確認できます)。こうした問題が発生した場合は、プレビュー画像の下に詳細が表示されます。

      サイトに表示されるコンテンツやそのレイアウトに大きく影響する埋め込みリソースについては、Googlebot がアクセスできるかどうかを確認しておくことをおすすめします。Fetch as Google が使いやすくなるだけでなく、Googlebot がそれらのコンテンツを見つけてインデックスに登録することが可能になります。サイトに表示されるコンテンツやそのレイアウトにあまり影響しない一部のコンテンツ タイプ(ソーシャル メディア ボタン、フォント、ウェブサイト分析スクリプトなど)は、クロールできない状態のままでも構いません。詳しくは、以前ブログに投稿した「ウェブページをより深く理解するようになりました」という記事をご覧ください。

      今回のアップデートによって問題の診断が容易になり、誤ってクロールがブロックされていたコンテンツが発見され、クロールされるようになることを願っております。ご不明な点やご意見などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。