Googleハミングバードを乗り越えるこれからのSEO

本質的なアルゴリズムの変更すぎるせいか?短絡的なSEOにつながらないためか余り話題にGoogleのハミングバード。今後のGoogleの根幹を担うアルゴリズムだけに、きちんと理解はしておきたいですよね。今回、サーチエンジンランドがハミングバードを意識したSEOのコツをまとめた分かりやすい記事を紹介していたのでここに翻訳。 — SEO Japan

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Googleは、ここ数年の間に、ウェブサイトをランク付けする仕組みに大きな変更を加えてきた。その中でも特に新しい部類に入る、2013年の夏に導入されたハミングバードアルゴリズムは、検索につむじ風を起こし、広範な影響を与え続けている。

アルゴリズムのアップデートに際して、企業は、もともとの検索ランキングを再び得るために、ウェブマーケティング戦略、そして、SEOの取り組みを修正し、Googleに贔屓にしてもらう必要がある。

私が得た見解、そして、この新たな環境の中で成功を得る上で、求められる取り組みを知りたい方は、読み進めていってもらいたい。

今まで分かったこと

Googleの検索アルゴリズムの進化に対応して、クライアントのサイトを見直し、そして、両者を同期する戦略を実施することで、私は貴重な見解を直に得ることが出来た。

私達のSEOプログラムは、現在のクライアントの評価を優先することで、うまくいっている試み、そして、うまいくいっていない取り組み、さらに、常に変化するデジタル世界で継続的に成功を収めるために、労力を集中させる必要がある場所に関して、明確で、新たな見解を得ることに成功した。

ハミングバード後の評価の結果には、差が見られる。一部のクライアントの検索ランキングは、競合者が、Googleの変更に対応しきれず、ランキングを落としたため、直後に改善していた。一方、自然な検索結果のランクを確立するための日常的な取り組みの成果として、ランキングを維持、または、押し上げることに成功していたクライアントもいた。

一部のクライアントは、若干、ランキングを落としていたものの、今のところ大きなダメージを負ったサイトは見当たらない — これは、弊社のSEOの取り組みが、Googleの方針と既に一致していたことが要因だと考えられる。若干ランキングを下げたクライアントに対しては、評価を行うことで、再び軌道に戻すために必要な修正を行う場所、そして、方法を把握することが可能になった。

変わったこと & 変わっていないこと: 求められる取り組み

SEO Strategy - changes coming!評価では、誰もが期待する項目を主な要素として精査している。ハミングバードを活用するためには、既に力を入れている構造と同じ構造に対する取り組みを強化する必要がある。しかし、それぞれの構造を実装する方法に違いが見られる。

技術的なサイトの構造

サイトのビジターが、サイトを自由に動き回ることが可能な、内部リンクの構造とアーキテクチャは、必要不可欠である。ページが早く読み込まれること、さらに、画像とサイトマップが最適化されていることは、全てエンドユーザーの体験にプラスに働くため、重要度が高い。

オンページの要素

基本的なオンページの要素は、SEOのランク付けにおいて、もはや重要ではなくなった、と主張する人達がいるが、この風説は事実とは異なる。タイトルタグ、ウェブページのURL、ALT imageタグ、そして、適切なH1タグの重要度は、さらにレベルアップしている。実際に、一部のクライアントは、このようなアイテムに力を入れるだけで、検索結果のランキングを大幅に改善することに成功していた。

コンテンツ

「コンテンツは王様」論を聞き飽きた方もいるかもしれないが、コンテンツは、今まで以上に重要な存在になっている…また、この傾向がすぐに変わることはない。コンテンツが重複していないことを確認し、常に質が高く、関連性があり、そして、オーディエンスの役に立つコンテンツを提供してもらいたい。

最終目標

ハミングバードの導入後、上位にランク付けされるウェブサイトは、一貫して、正確に顧客中心のUXを提供しているサイトである。つまり、サイトの全てがビジターのメリットを考慮し、この目標が、Googleにとって明確であり、分かりやすくなければならないのだ。

目標を達成するには

ハミングバードに対応するため、まずは、上述した要素を、全て適切に実施する必要がある。続いて、以前効果があり、今もなお効果のある特定の戦略が存在するので、検討してもらいたい。

以下に、主な推奨事項を幾つか挙げていく:

- 自然なコンテンツ

会話のように読めることが、コンテンツの条件である。特定のキーワードをねじ込むために、ぎこちなさ、または、無理やり感が生じるようでは、Googleに認めてもらえない。提供する製品/サービスをビジターに容易に理解してもらうことが、最終的な目標である。

- ウェブサイトの標識のような感覚でページのURLを利用する

普通に読めるだけでなく、導かれるページの内容がビジターに伝わるようなURLを利用するべきである。チンプンカンプンな特殊文字や判読不可能なURLのフォーマットは避けよう。

- 正確なタイトルタグを用いて、直帰を回避する

タイトルタグとメタ記述は、クリックスルーを増やすためにユーザー欺くのではなく、ページの内容を正確に反映しなければならない。地域に特化した会社なら、地理に言及すると、良い結果を得られるだろう。

- サイトアーキテクチャを簡素化する

サイトアーキテクチャは、ビジターが、必要としている情報を探す際に迷子にならないように、直感的なUXとナビゲーションを提供する必要がある。

- モバイルウェブを活用する

モバイルデバイスに完全に対応しなければならない。モバイルユーザーは、デスクトップユーザーを今年中に上回ると見られており、このマーケットは今後も右肩上がりに拡大していくはずだ。モバイルのオーディエンスを囲い込むことが出来ないなら、今後、トラフィックが大幅に減る可能性が高い — 現時点で減っていても不思議ではない。

結論

ハミングバードは「全ての面で新しい」アルゴリズムだと考えている人は多い。しかし、私達は、Googleの進化における自然なステップと見なしている。ハミングバードが、今まで行われた全ての変更をベースとしており、さらにレベルアップさせることは明白である。

SEO戦略とマーケティング戦略をGoogleのアルゴリズムの変更に合わせて調整しているサイトは、やがて、勝者として君臨することになる。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「A Complete Guide To The Essentials Of Post-Hummingbird SEO」を翻訳した内容です。

書いてあることは、どれも当たり前の横道な話ばかりでしたね。逆にいえば、ハミングバードの導入・進化と共に、従来にテクニック寄りのアルゴリズムの裏をかいたようなSEOは通じなくなっているということでもあるのですが。その意味で「ハミングバードを気にしないSEO」というのはGoogleの進化の証明でもあり、結果「ハミングバードを意識したSEO」にもなるのでしょう。 — SEO Japan [G+]

動かして学べる!野菜のインタラクティブ・インフォグラフィック

これまで一枚絵や動画のインフォグラフィックをご紹介してきましたが、今回は「動く」インタラクティブ・インフォグラフィックを作ってみました。日本の野菜収穫量を、都道府県別、年代別、野菜別に知ることが出来ます。40年前から現在に至る収穫量の移り変わりを、目と指で楽しんで下さい。– SEO Japan

※画像をクリックすると公開webページに飛びます。是非実際に操作してお楽しみください。各種最新ブラウザ、iPad、iPhoneで表示できます。(一部の環境で正常に表示されない可能性があります)

日本のお野菜収穫量 インタラクティブ・インフォグラフィック

日本のお野菜収穫量 インタラクティブ・インフォグラフィック都道府県の野菜収穫量(参照:農林水産省の作物統計データ)を、円の大きさと色で視覚的に表現しています。マウスやクリックに応じて表示データが切り替わるインタラクティブ設計で、直感的な操作を楽しみながら、多種類の数値データを効率よく理解する事が出来ます。

日本のお野菜収穫量 インタラクティブ・インフォグラフィック野菜は「トマト」「じゃがいも」「だいこん」「なす」「ピーマン」の5種類。年代は1974年から2012年、約10年単位で収穫量を見ることが出来ます。

日本のお野菜収穫量 インタラクティブ・インフォグラフィック日本列島内の各地域をクリックすると、都道府県単位で野菜の収穫量が表示されます。その県内でどんな野菜が多く収穫できるかを、比較する事が出来ます。

静的なデザインでは表しきれない都道府県別、時系列のデータは、このようなインタラクティブ・インフォグラフィックという手法に適しています。多彩な情報を直感的に理解出来る優れた可視化ツールであると共に、子どもの頃に遊んでいた、動く絵本のような触れる楽しさを感じて頂ければと思います。 — SEO Japan [G+]

変化を続けるFacebookとTwitter - 米国発ウェブマーケティング業界ニュース4月上旬号 Vol.2

昨日、4月上旬号を出したばかりですが、早速第二弾を。話題のHeartbleedからFacebookやTwitterの機能更新、 — SEO Japan

Bleeding heart - the flower

今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・最大の暗号化の欠陥がウェブに蔓延、・マーケティング自動化ツールの買収、・Facebookのモバイル版とデスクトップ版の変更点、・Twitterがデザイン変更を敢行、・離職を望まないLinkedIn、・計測の変化の前に行動の変化を、・米連邦取引委員会による取り締まり、面白くない理由等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー


  • The goals of PRと SEOの目標が同じ方向に向かいつつある – 認知、注目、信頼(SHIFT Communications)。
  • IBMがSilverpopを買収したことで、マーケティング自動化を巡る競争が激化している。ITやCMOとCIOの協力体制に資金を投じるマーケッターが増えつつあるため、賢明な方針だと言えるだろう。昨年は、OracleがEloquaを、そして、SalesforceがExactTargetを買収していた(GigaOm)。

プラットフォーム

  • Facebook
  • MessengerアプリおよびPaperアプリの利用を強制するため、Facebookはネイティブアプリからチャット機能を削除する(TechCrunch)。
  • SecretやWhisper等の匿名アプリの人気を考慮し、Facebookは匿名機能を検討している。そのため、FacebookはSecretを買収するのかと言う疑問が浮かぶのは、当然かもしれない(re/code and Fortune)。
  • Facebookのプライバシーの設定が変更される。・公開と友達の違いの明確な説明、・過去のカバー写真のプライバシー設定を変更する機能の追加、・プライバシーの設定をしばらく変更していないユーザーへのポップアップの追加等が行われる見通しだ(Washington Post)。
  • Facebookは右側の広告をニュースフィードのメインの投稿と同じようなデザインに変えようとしている(All Facebook)。
  • Twitter
  • LinkedInは、離職を抑えるため、ユーザーの会社内の欠員を特定するサービスを提供する(WSJ Digits)。


  • 計測/基準/ビッグデータ

    • 共有とコミュニケーションの方法が変わるにつれ、ストーリーテリングの力を計測する方法も変えていく必要がある。「コンテンツを計測する方法を変えつつある10のチャート」を参考にすると良いだろう(Contently)。
    • ビッグデータや分析データを使って、問題の解決や決定を行うと、新しい分析には新しい行動が必要になることが多いと言う組織上の現実を曖昧にしてしまう。そのため、分析が役に立たなくなる
    We don't need more data; we need more insights
    データの多さ  ≠ 計測の改善


    法律/人事

    • 米連邦取引委員会は、インターネット上の無料サンプル供与やコンテストに参加する際、消費者による情報開示を求める(Internet Retailer)。
    • サイト上の広告の購入を拒否した場合、当該の会社のポジティブなレビューが隠されると言う指摘を受け、米連邦取引委員会はYelpを召喚している(Fast Company)。


    コンテンツ

    • コンテンツ戦略で、ユーモアが大いに役立つ可能性がある。面白くない理由が知りたいなら、この記事を参考にしてもらいたい(Fast Company)。
    • 因みに、アイデアが思い浮かばないなら、コンテンツアイデア作成ツールを試してみよう。

    ブックマークする、後で読む、視聴するアイテム

    最後に、HootSuiteが作成したThe Game of Thronesのソーシャルパロディ動画を楽しんでもらいたい:





    写真: Geert Orye(Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital April 9th 2014」を翻訳した内容です。

    連投で若干小粒でしたが、それでも気になるニュースが満載でした。 — SEO Japan [G+]

    4人のエキスパートが教えてくれたSEO改善の20の秘訣

    あの次世代メディアサイトのThe Next WebがSEOのアドバイス記事を掲載していたので思わずご紹介。業界のエキスパートがウェブマーケッターに向けにSEOのテクニックを厳選して語ってくれた日本のウェブマーケッターにも参考になりそうな内容です。 — SEO Japan

    SEO (検索エンジン最適化)は、大部分のスタートアップにとって、とても味気ないが絶対不可欠なトピックであるため、私は、様々なSEOエキスパートからの率直で簡単なアドバイスをまとめた。

    Autotraderの検索マーケティングマネージャー、Dewi Nawasariは、GoogleやYahooなどの検索エンジンを使ってあなたのサービスを検索している関連性のある顧客を引き付けるためにあなたのウェブサイトを最適化するプロセスとして、SEOを定義している。

    彼女はまだスタートアップ向けのSEOは実施したことがないが、以下は、あなたが手始めにすべきこととして彼女が勧めていることだ:

    1) 良いナビゲーションリンクを作る。

    自分のウェブサイト内での顧客の旅を出来る限り簡単かつスムーズに作ることを考えるのだ。顧客があなたのコンタクト情報を見つけたり、登録したり、購入を完了させたりするのに必要なステップが短ければ短いほど、あなたが受け取る成功の確率は高くなる。検索エンジンは、あなたのナビゲーションリンクを介してウェブサイトをクロールするため、顧客が満足して閲覧しているならば、検索エンジンもそうである可能性が高い。

    2) ページの宣伝文句を関連性があって記述的なものにする。

    例えば、Google検索に入力すると、大きなフォントサイズのタイトルとそのタイトルの下に説明の要約が表示され、それがあなたのマーケティングの第一層としての役割を果たす。あなたは、ホームページのタイトルとあなたが提供するサービスの種類を簡潔に説明したディスクリプションを含めるべきだ。

    3) サイト内にコアコンテンツを含める。

    あなたが何を提供するのか?、あなたは確実で信頼がおけるのか?、簡単にあなたと連絡がつくのか?などの質問に回答する。

    4) ローカル検索エンジンおよびディレクトリのリストに載せてもらう。

    Google Plus LocalやYahooディレクトリやYalpのような主要プレイヤーから始めて、その後で自分の地域のビジネスや地方自治体のリストに至る。より多くのリストに入れば、見込み客があなたを見つける可能性は高くなる。

    5) 出来る限り多くのレビューとテスティモニアル(証言広告)を奨励する。

    レビューは、ローカル検索エンジンおよびディレクトリ内のリスティングで許可されるが、顧客がどのメディアに慣れていようと使えるようにあなたのサイト上でもレビューできるようにするべきだ。

    6) 関連のあるソーシャルメディアサイトに存在する。

    ソーシャルメディアサイトは、顧客がレビューを残すことのできる場所をたくさん追加し、それは顧客のたくさんの友人の前にさらされることになる。紹介を介してビジネスを獲得するのに素晴らしい場所だ。

    7) 無料サンプルを提供する。

    あなたが知っているのは、優れたオントピックのイベント?最高のアドバイスやハウツー?第二のサービス/販売でお金を儲ける?必ずそれを自分のサイト上に投稿し、それをFacebookページで触れ、それをローカルニュースサイトで公開するのだ。優れたオントピックのコンテンツが、オントピック検索における検索エンジン結果に表示される高いチャンスをあなたに与える。

    8) モバイル最適化したウェブサイトを作る。

    モバイルの使用は飛躍的に増加しているため、今こそゲームで先手を取る時だ。

    SEOは検索エンジンが満足するためのプロセスだけではなく、最高のカスタマーサービスを顧客に届けるためのプロセスであるということを常に頭に入れておくこと。

    また、MiintoのSEOマネージャー、Ned PoulterもSEOのアドバイスをくれた。

    9) Googleアナリティクスを設定して、誰が自分のサイトを使用しているのかを理解すること。

    必要不可欠なSEOの細目ではないが、あなたが最初にすべきことは、Googleアナリティクスをインストールして、それが全てのページにインストールされていることをチェックすることだ。ユーザーの具体的なデータへの幅広いアクセスが、デジタルと従来のマーケティングを区別する。これを自分の有利になるように利用するのだ!

    10 ) Googlexウェブマスターツールを設定して、検索エンジンがどのように自分のサイトとやり取りしているかを理解すること。

    多くの人は、GoogleがGoogleウェブマスターツールという形で提供している素晴らしいツールに気付いていない。検索エンジン自体があなたのサイトをどのように見ているかの詳細情報を提供することを可能にするために、ウェブマスターツールを使って自分のサイトを検証すること。そして、以下のような重要な問題を理解すること:

    - Googleはあなたのサイトをクロールしているか?もしそうなら、何ページを発見しているか?

    - どの内部リンクが認識されているか?

    - どの外部リンクがあなたのサイトに向けられているか?

    検索エンジンがあなたのコンテンツに手を伸ばすのに苦戦している時には、これを使って認識を手助けするのだ。

    11) XMLサイトマップを作る。

    ウェブマスターができる最も簡単な行動の1つが、XMLサイトマップを作ることだ。素人の言葉では、‘ウェブサイト上の全てのURLのリスト’として広く理解されている。これをGoogleウェブマスターツールに登録することによって、自分のサイト上でアクティブな全てのページを確実に提供し、Googleがあなたのコンテンツを発見しインデックスしようとする時に幸先の良いスタートを与えるのだ。

    - このようなツールを使用してXMLサイトマップを作成する。

    - Googleウェブマスターツールにサイトマップを登録する

    12) ドメイン名の一本化

    301は、カノニカル(例:http://example.com/)をあなたのサイトのカノニカルされていないバージョン(例:http://www.example.com/)にリダイレクトする。さもなければ、検索エンジンはhttp://www.example.com/とhttp://example.com/のどちらが正しいページなのかを解読するのが困難なため、混乱を引き起こす可能性がある。また、ブラウザがリクエストされたURLをサーバー上に見つけることができずに、それが複数の問題を引き起こすこともある。もしユーザーがあなたのホームページを見つけられなかったら、ユーザーにとっては悪い体験を引き起こすため、立ち去って二度と戻って来ないかもしれない。

    このことを頭に入れて、あなたは、カノニカル(http://example.com/)からノンカノニカル(http://www.example.com/)への301リダイレクトを導入すべきだ。もしこれがテクニカルすぎるのであれば、Nedに連絡すると助けてくれるかもしれない。

    もっと欲しい?ここからは、Morgan Online MarketingのフリーランスSEOコンサルタント、Steve Morganからのいくつかの指摘を紹介する:

    13) ウェブサイト間の相互リンク

    もしあなたが複数のスタートアップもしくは複数のサイトを運営しているのなら、それらがすべてお互いにリンクしていることを確認すること。それがブログロールからであろうと、フッターリンクからであろうと、他のどこかのページ(例:Aboutページ)からであろうと構わない。それは、通常、あなたが自分自身で導入できて100%あなたの管理下にあるてっとり早い成功だ。

    14) ソーシャルプロフィールからリンクする

    Facebook、Twitter、LinkedIn、YouTubeなどの企業プロフィールを作る際には、必ず自分のサイトへのリンクバックを含めること。どれだけ多くの人々がこれを見逃すか、単に忘れている(例えば、忙しくて)ことには驚かされる。ソーシャルプロフィールのリンク自体からはたくさんのSEO価値は得られないかもしれないが、それらは他の場所で発見されるかもしれない(例:Twitterディレクトリに載ることは、Twitter自体に存在することよりもたくさんのSEO価値を手渡す)。

    15) ネットワーク(オフライン)!

    外に出て、人に会うのだ―本当に!地元のネットワーキングイベントに行き、自分の近くにスタートアップコミュニティがあるか確かめるのだ。人々と知り合いになると、ゲストブログや記事投稿やPRのようなチャンスが突然に劇的に増え、それらは全てあなたのSEOにプラスとなるはずだ。

    16) 自分のGoogle Placesxのリスティングを整理する

    Google Placesの結果リストが、あなたのキーワードで登場するなら(例:相当する結果と地図)、Google Placesのリスティングをすぐに整理すること。それは無料だし設定も簡単だ。特に競争の激しくない分野では、リスティングの作成が、さらなる最適化を必要とせずに上位表示に結びつくことがある。

    17) 賢くドメイン選択をする

    スタートアップは、突拍子もない奇抜な名前(およびドメイン名)を選択することで有名だが、ドメイン名の選択に関しては賢くなること。例えば、Fantastic Monkey という名前のケーキ店なら(もしその名前が欲しい人がいれば、それは無料だ!)、fm-uk.coよりもfanastic-monkey-cakes.co.ukの方が、“cakes”が含まれているために、ブランド検索だけでなくキーワード検索においても、あなたにとってメリットがあるかもしれない。もちろん、SEOはオンラインマーケティングチャンネルの最大の目的ではないが、ドメイン名のようなもので、最初から良い選択をすることは理にかなっている。

    最後に、DistilledのSEOコンサルタント、David Sottimanoが、レベルごとにアドバイスを分類している:

    SEOの初心者向け

    自分のサイトが検索エンジンによってアクセス可能であることを確かめる。Javascriptや動画や画像など、検索エンジンがインデックスに苦労するテクノロジーに対してはメタデータ、もしくはHTMLテキストを使用する。

    新しいサイト向けの一般的な経験則では、1ページに100個以上のリンクを入れないこと、3層以上の構造にしないこと、アンカーテキストを使用してホームページから重要なページへとリンクすることだ。最後に、全てのページタイトルは、ユニークで、説明的で、70文字以下にし、ターゲットキーワードを含めること(できれば始めの方に)。

    中級者向け

    サイトがアクセス可能であると仮定して、あなたはいくつかのコンテンツを作成し、検索トラフィックを獲得するために最適化する必要がある。Googleオートコンプリートのようなツールや、Ubersuggestや顧客の質問を使用することによって、自分のオーディエンスがあなたのウェブサイトを見つけるために検索するキーワードのリストを思い付くことができる。

    このリストが完成したら、それぞれのトピックをターゲットにした非常に優れたページを作成する必要がある。例:Yahooには素晴らしい無料のオンライン画像最適化ツールがあるが、キーワードのターゲッティングが理由であなたはそれを検索で見つけることはできない。

    上級者向け

    Googleアルゴリズムにおいて、リンクは未だにランキングの最も重要な外部要因であり、全ての人がマーケティングの貢献者である文化を受け入れる価値はある。友人、顧客、ビジネスパートナーからのリンクを要請し、従業員にどんな場所であろうとできれば(例えばソーシャルメディアプロフィール)会社サイトを紹介することを奨励するのだ。

    非常に優れた、自然にリンクする価値のある資産をサイト上に作ることに関して、2つの原則を忘れないこと:“あなたは、時間とお金と才能のうち、少なくとも2つを必要とする”、そして、“予算がなくても優れたコンテンツを生み出すことはできる”。質の低いシンジケーション、記事マーケティングからのリンクを含めたり、リンクを購入したりするようなてっとり早い成功は避けること。これらは持続可能ではないし、Googleのウェブスパムチームからターゲットとされるからだ。

    さあ、SEOのアドバイスを手に入れた今、あなたは来年に向けて忙しくなるぞ!

    画像クレジット:DAMIEN MEYER/AFP/Getty Images


    この記事は、The Next Webに掲載された「How to improve your site’s SEO: 4 experts share their priority checklist」を翻訳した内容です。

    一読して新たな気づきがあれば実践してみる価値はある現場のエキスパートに活用されているティップス集でした。しかし最後の「あなたは、時間とお金と才能のうち、少なくとも2つを必要とする」には思わずナルホドでした。。。 — SEO Japan [G+]

    消費者の購買行動に関する4つの発見 – ソーシャル、Amazon、ブランド、店舗

    検索と購買行動の関係性を取り上げた統計データはたまに目にしますが、新たな調査結果が発表され内容が興味深かったのでここに紹介します。 — SEO Japan

    小売のプロモーションに特化するParago社は、複数の製品のカテゴリーにおける、消費者がリサーチ、そして、購入を行う経緯を調べ、先日、調査結果を発表した。この調査は、消費者による購入に関する見解が多く詰まっており、デジタルマーケッターは様々なヒントを得られる。

    ここでは、リサーチの一つの領域にスポットライトを当てる — それは、消費者が購入モードに入った時の消費者の行動に関する見解である。購入する製品を調べる際に消費者がチェックする情報源をリストアップした下のチャートは、デジタルマーケッターに様々なアイデアをもたらす。

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    消費者がオンラインで購入を行う経緯。画像の著作権 — Parago

    左側: 自動車部品、電化製品、家具/家庭用品、オフィス用品、スポーツ製品、オモチャ、食料品、日曜大工道具/住宅用品、ペット用品、購読サービス

    上: Google、店舗内のディスプレイ、小売店のウェブサイト、Amazon、新聞/雑誌、テレビ、ソーシャルメディア、モバイルアプリ

     

     

    1. ソーシャルは購入調査のチャンネルではない

    Conductorによる調査では、購入リサーチプロセスにおいて、ソーシャルは最も利用される回数が少ないチャンネルであることが判明した。97%の確率で利用される検索と比べ、ソーシャルは、たった15%であった。

    Conductorの調査が行われたのは2012年であり、時間が経過しても、消費者は、ソーシャルに頼ろうとしていないことになる。これは注目に値する。

    当然ながら、ブランドを構築する、顧客の声に耳を傾ける、コンテンツを配信する等、ソーシャルには大きなメリットがある — 事実、私達が実施した調査では、ソーシャルの利用目的の中で、2番目に多かったのはコンテンツの発見であった — しかし、消費者は、購入する製品のリサーチには、ソーシャルを利用していない。

    2. Amazonの影響力は思っているよりも低い

    オンラインショッピングにおいて、Amazonの力は絶対的であり、製品の深さと広さ、そして、確立されたブランドは、多くの小売業者が、インターネットショッピングの分け前を得るには、あまりにもスケールが多過ぎると言う考えが定着している。

    しかし、Paragoの調査では、確かに、Amazonは絶対的なブランドを構築し、また、レビューが多数投稿されたサイトは、オンラインリサーチにおいて重要な情報源ではあるものの、オンラインの小売業者も十分に戦えることが判明している — 自然な検索結果で、ある程度上位にランク付けされていることが前提となる。

    小売業者は、製品を買ってもらうために、同等の価格に設定する必要はあるが、Amazonがリサーチのチャンネルとして2番目に多く用いられている全ての分野で、オンライン検索(Google)が1位を獲得している。

    3. ブランドロイヤルティが購入の決定に大きな影響を与える

    調査によると、ショッピングサイトは、購入プロセスにおいて、3番目に利用されることが多いようだ。

    つまり、ブランドロイヤルティは、オンライン検索ほどではないにせよ、購入プロセスに影響を与えていると言えるだろう。面白いことに、アパレル業界のブランドロイヤルティは、購入に最も大きな影響を与えている — これは、服の購入は、個人の好みに左右され、また、消費者の信頼を必要とする事実に基づいている。

    4. 店舗内で実際に確かめなくてもよい製品もある

    店内での販売は、オンラインの買い物を抑制すると言う、当たり前の主張が長らく浸透している。 しかし、「in-store displays」(店舗内のディスプレイ)をよく見ると、消費者は、実際に手に取ることが出来なくても、オンラインで製品を購入していることが分かる。

    事実、– 電化製品、家具、家庭用品、そして、スポーツ用品等、実際に手に取って確かめたいと思われる製品のカテゴリーにおけるチャンネルとし、「in-store displays」は3番目、もしくは、4番目に位置しており、重宝されているわけではない。

    店舗内の展示が最も利用される回数が多い製品のカテゴリーは、オフラインの購入が今でも大半を占める、食料品、ペット用品等のカテゴリーであり、配送が面倒で、急に必要になる製品が該当する。

    このデータから、店舗内の購入から、消費者が距離を置き始めていることが見えてくる。しかし、このデータだけで判断するべきではない。オンラインショッピング、そして、「ポイント & クリック」する購入には、調査では取り上げられていない消費者のニーズが欠けている — 「感覚で製品を選ぶ」ニーズ、「実際に手に取って、触りたい」ニーズ、そして、「他の製品と比べたい」ニーズ。

    instore-vs-omnichannel

    消費者が製品を購入する場所 — 画像の著作権 Parago

    左側: TV、ミキサー、DVD ブレーレイ ウルトラバイオレット、テレビゲーム、洗濯機、プリンター、運動靴、ジーンズ、化粧品/パーソナルケア用品、芝生 & 庭用品、タイヤ、車のバッテリー、洗濯用洗剤、ドッグフード、ビール、TV/インターネット/電話のパッケージ

    上: 製品、店舗以外で購入する割合

    このニーズは、購入の決定を楽にすることに力を入れている小売業者によって、少なくとも部分的には、満たされる。要するに、店を訪問して収集する豊富な情報を消費者に提供する必要があると言えるだろう。

    また、リッチメディアのコンテンツを提供することも求められている — 情報を基に購入の決定を下してもらうことを目標に掲げ、店の中で刺激される感覚にアピールするような、大きく、詳細が分かる画像、動画、そして、ユーザーによるレビューを提供するべきである。

    オンラインコマースを成功に導く鍵

    消費者のオンラインショッピングに関する最新の調査では、ほぼ全ての製品のカテゴリーにおいて、消費者は、リサーチの情報源として、Googleを最も利用していることが分かった。この調査は、以下の2つの当然の事実が、オンラインコマースに当てはまると示唆している:

    1. 勝つためにはまず参加する必要がある。 消費者は、製品を購入する際に、他の何よりも検索を頼りにしている — つまり、検索結果に表示されていなければ、競争に参加することさえ出来ないのだ。
    2. 最高のアイテムを提供する必要がある。 消費者が、購入プロセスにおける情報源として、店舗内の展示から距離を置きつつある中、オンラインの小売業者は、隙間に入り、店舗内の買い物で得ていた情報や経験に代わるものを提供しなければならない。

    上記の2点を考慮し、サイトに反映させるオンライン小売業者は、オンラインコマース化の流れにおいて、有利な立場に身を置くことが出来るようになる。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「4 Revealing Facts About How Consumers Search And Buy Online」を翻訳した内容です。

    まず、商品別の購買ソースの微妙な差が面白かったです。さらにソーシャルが購買行動の乾季ソースに全くなっていない点は、ソーシャルECがイマイチ流行らない理由を説明しているかもしれません。他も色々と気になる結果がありましたが、最後にECを成功させるには、1)参加する、はともかく 2)最高の商品を提供する必要がある、とのこと。コンテンツマーケティング等で購買のきっかけを高めることはできるとは思いますが、結局は 2) が大事なんですよね。。。もちろん何を持って「最高」を定義するかという話もありますし、SEOやコンテンツマーケティングでユーザーニーズを考える過程で改めて商品の優位性や特徴について考えることが新たな成功のヒントになるかもしれません。 — SEO Japan [G+]

    Google に企業の電話番号や店舗の情報を表示させるための推奨される方法をご紹介

    毎日、多くのユーザーが Google を利用して企業について検索しています。カスタマー サービス用の電話番号や、住所、営業時間などがよく検索されるものです。

    このような情報は、通常、会社のウェブサイトの「お問い合わせ」ページに記載されています。Google が正確にそれらの「お問い合わせ」ページを発見し、適切な情報を抽出することができた場合、その情報がユーザーに伝えられる可能性は高まります。 この情報を Google に理解させ、表示させるために推奨される方法を今日は紹介します。

    企業の電話番号


    現在、様々な企業の電話番号が Google 検索結果に大きく表示されています。例えば、Nest Labs のカスタマー サービス用電話番号を検索すると、以下のように表示されます(現在のところ google.com でのみご確認いただけます)。


    本日、あなたのサイトに埋め込む構造化データ マークアップを利用して、表示させたい電話番号を指定する schema.org マークアップのサポートを開始しました。サポートされる電話番号の種類は、以下のようなものです:
    • カスタマー サービス
    • テクニカル サポート
    • 決済サポート
    • 支払い
    それぞれの電話番号に対して、フリーダイヤルかどうか、聴覚障碍者が利用できるか、グローバルで利用可能な番号なのか国別の番号なのか、を指定することができます。 国別のカスタマー サービス用電話番号を指定する方法は、こちらをご覧ください (英語)。

    店舗サイト向けの推奨


    多くのユーザーが、Google を利用してさまざまな店舗を検索しています。多くの場合、最良の情報はウェブサイトのお問い合わせページや、支店リスト ページで見つかります。これらのページには、住所や電話番号、営業時間などが含まれています。


    このようなページをユーザーにとっても Googlebot にとっても理解しやすいものにするために推奨される方法 (英語) も本日発表いたします。ここには、クローリング、インデックス登録、デザインに関する推奨事項、そして Google により正確にそのページをインデックスさせるための新しい構造化データ マークアップに関するガイドラインが掲載されています。

    また、Google Maps やナレッジグラフ、AdWords キャンペーンなどの Google のサービスに対して店舗の情報をアップデートするためのツールであるビジネス オーナー向けプレイスを利用することも引き続き推奨されています。

    なにかご質問がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

    サステイナブルとは程遠い「成功」する企業の危うさ

    少し前にアメリカのベンチャー界隈で話題になったサービス立ち上げ前から41億円の資金調達をして話題になった写真共有アプリといえばColor。SEO Japanでもその経緯を記事にしたことがありますが、その主役はサービス以上に創立者のグエン氏。米国で数々の事業を立ち上げどれも数十億単位で売却やIPOをさせてきた彼(グエン氏はAppleに80億円で企業売却した経験あり)ですが、そのどれもが今日は破綻状態なのもまた注目を浴びる1つの理由でもあります。そんな彼を巡る逸話の数々と、そこから考える皆が成功を信じたにも関わらず成功が長続きしなかった企業が多数ある現実について考えた、バズワードを越えたバズカンパニーとそれに驚される私たちのの悲劇、いや喜劇を、自らも地道に活動を続ける起業家が語る。 — SEO Japan

    マスコミ、または、シリコンバレーで通用する「成功を勝ち取る起業家精神」は、どう考えても普通ではない。しかし、その罪をマスコミやシリコンバレーに擦り付けることは出来ない。

    確かに画質は良くなったけど、内容は相変わらず最低だね

    まず、シリアルアントレプレナーのビル・グエン氏(7番目のスタートアップ「Color」は、立ち上げられる前に4100万ドルの資金を獲得したことで有名)に関する素晴らしいFast Companyの記事を読んでもらいたい(因みにColorの立ち上げは失敗し、破産した)。辛口の投資家として知られるポール・ケドロスキ氏は、Colorの評判を次のように表現していた:

    「ネタになる。ベンチャーキャピタルのイベントで、いきなり「Color」と言えば、会場は爆笑に包まれる」

    しかし、以前は、全く逆の反応が起きていた。立ち上げに失敗する前、Colorに関する意見を求められたことがあった。私はColorが何なのかよく分からないと答えた。すると、モバイルを理解していないのではないかと指摘された。恐らく、その通りなのだろう。しかし、それでは説明になっていない。

    ビル・グエン氏は、この曖昧なアイデアに対して、どのように4100万ドルの資金調達を成功させたのだろうか?6つの会社を成功に導いていた実績があったためだ。これは十分に妥当な理由である。常軌を逸したアイデアに支援する価値があることを証明するには、これ以上役に立つデータはない。そして、グエン氏はプロジェクトに着手し、資金を獲得するまでピボットを続けていく。

    しかし、私が考える「成功」の定義は異なる。以下にグエン氏の実績を挙げていく(Fast Companyの記事から抜粋した):

    • Forefront — CBTが1995年にIPOを行う。CBTの株価は1998年に85%下落し、集団訴訟に発展した。
    • Freeloader — 300万ドルの資金が投じられ、1996年に3800万ドルで売却されるものの、その翌年に閉鎖。
    • Support.com — 250万ドルの資金が投資され、32ドル/株でIPOを実施した。現在は2/株に低迷。
    • OneBox.com — 6000万ドルの投資を受け、サービス開始から18ヶ月後に8億5000万ドルでJ2に売却される。その後、閉鎖に追い込まれる。
    • Seven — 6000万ドルが投資される。今でも非公開会社の状況であり、IPOの申請を却下された。
    • Lala — 3500万ドルの投資を受け、8000万ドルでAppleに売却されるものの、6月に閉鎖が決定。

    上のデータには1つのパターンが存在する: 事業を構築し、魅力的な株主の価値を創り出し、失敗する。

    一方で、買った企業が、扱いに失敗しているのであり、グエン氏の責任ではないと言う考え方もある。しかし、購入した会社の全てが、愚かな対応を行ったのだろうか?そんなことはないはずだ。Smart Bearは、私が売却した後も、2008/2009年のリーマンショックをものともせず、収益と利益を5年連続で増やしている。IT WatchDogsを2005年に売却した後も、同じように収益は増加の一途をたどっている。

    グエン氏の事業に投資を続けたVCも理性的な取り組みを行っていたはずである。砂上の楼閣が、必然的に崩れる前に、非公開株式の投資機関は、相当な利益を獲得する。グエン氏は、給料日まで魔法が解けない仕組みを理解しているのだ。

    魔法と言う表現は大袈裟ではない。グエン氏と仕事をしたことがある人達の発言を読みながら、グエン氏を突き動かすのが、真実なのか、偽りなのか考えてみてもらいたい:

    「大勢の営業スタッフが、現実と可能性の境界線をぼやかして、契約の締結に向けて、前進している。グエン氏は、意図的にこの境界線を軽視することに喜びを感じているように思える。」– Fast Companyの匿名希望の情報ソース

    「グエン氏は、世界最高の絵描きを雇って絵を描くものの、絵に値する深みを与える語り手が欠けている。グエン氏は、自分の味方につけるスキルにおいてはジョブズ氏に引けを取らない。」– LalaのCEO & Colorの役員 ジェフ・ラルストン氏

    「ビル・グエン氏は、相手が買いたくなるくらい、自らの発言を相手に信じてもらうことが出来る。まるで「ジェダイ」のような人物だ。」 — SevenのCEO、OneBoxの元CEO ロス・ボット氏

    個人的には、欺く行為よりも、ダン・ライアンズ氏が言っていたように、持続可能だと心から信じていたものの実は持続不可能な会社が台頭していることが問題だと思う。

    例えば、Grouponは、誰もがそのアイデアの素晴らしさを認め、真似する企業が続出した。しかし、成長、そして、営業に対して投じられた資金は、長期的な利益をもたらすことなく、また、小規模な店に対する製品の実際の価値は、同社の主張よりも遥かに低いことが判明した — 顧客を増やす取り組みを少しでも行えば、この点は明らかになるはずであった(レストランの経営者に訊いてもらいたい)。そのため、130億ドルの価値を見積もられてIPOを行ったものの、前月比の株価は、4分の1に落ち込み、既存のインフラが役に立つ、新しい、巨大なマーケットを探しながら、「常にピボットするモード」に移行したようだ。要するに、Grouponは、製品/市場のフィットを探す取り組みに戻り、巨大な市場(そして、がっちりと一致する市場)を見つけることでしか、多額のコストを相殺し、過去の投資資金を返済することが出来ない状態に追い込まれているのだ。

    あるいは、Zyngaの例もある。同社は、Facebookをベースとした人気ゲームを次々に作り出し、ある程度の規模になるまでは、収益面でバランスが取れていたものの、現在の規模を維持することが出来るほどのイノベーションを続けられるとは思えない。また、同分野でゲーム(Draw Something等)がヒットする度に、当該のゲームを買収しているが、その直後に人気、そして、価値は急落している(Draw Somethingを2億ドルで買収したものの、1ヶ月後には、アクティブユーザーが500万人減った)。1年弱前にIPOされた当時の株価は10ドルであったものの、現在は2.43ドルに低迷しているのは、当然と言えば当然である。

    このような企業は、グエン氏が立ち上げたColorとは異なる。数年に渡って、この手の企業は、(アクティブユーザーの人数だけでなく)疑いようのない収益を増やし 、(一時的に成功するアイデアではなく)繰り返し可能で、拡大可能なビジネスモデルを持ち、大きな市場を手に入れ(中小企業のリード生成、ソーシャルゲーム)、そして、急成長する企業にありがちな運営面での難題を乗り切っていた。

    これは健全な企業に求められる重要なポイントであり、それでも、予想以上に寿命が短い(Facebookのゲームは、業界ではなく、一時的な流行であった)、もしくは、重役や投資家が、持続性よりも価値の増加を過剰に望んでいたように私には見えた(資金を増収に変えていたGrouponのエンジンは、製品を構築すると言うよりも、むしろ強制的に食料を与えているようであった)。

    当然、これは後知恵の実情に疎い推測に過ぎず、ブログの記事でなら何とでも言える。しかし、その一方で、推測通りの収入曲線を描きながら、顧客の満足と獲得に固執した状態でHubSpotは高成長を維持し、Freshbooksは、理想的な収益を維持しながら、羨ましいくらい見事な企業文化を継続している。さらに、SEOMozは、TAGFEE(包み隠さず、偽らず、寛大で、楽しく、共感できる、特別な存在)を従業員、顧客、そして、投資家に納得してもらうことに力を入れ、激戦のSEOツールの分野で、一貫して成長を維持している。カスタマーサービスに徹底的にこだわるRackspaceは、プレミアム料金を要求し、10億ドルと言う巨大な収益を抱えつつも、30%と言う驚異的な成長率を維持している。

    この中には自力で成長を遂げた企業もあれば、自力でスタートし、その後、資金を調達した企業もあれば、最初から多額の資金を得てスタートした企業もある。資金調達の経緯よりも、作り出す対象が重要である。

    WP Engineで、上述した素晴らしい企業に仲間入りすることが私の目標である。あくまでも維持可能だと思えるやり方で、30名の従業員で、数百万ドルの収益を稼ぎ出し、Rackspace並にカスタマーサービスに力を入れ(1000社の顧客に対して、他のどの会社よりも多くのWordPressのエキスパートを雇用している)、SEOMozのように誠実さと透明性を重視し、さらに、HobSpotのようにマーケティングと成長だけでなく、顧客の満足度と維持に関して内部での計測を徹底的に行う企業を目指したい。

    最後に、皆さんの会社について、同じことを考えてもらいたい。価値が長続きする製品/サービスを構築しているだろうか?維持可能な成長を意識するのではなく、闇雲に成長させようとしているだろうか?企業の文化的な価値を明確に伝え、この価値に従った行動を取っているだろうか(この価値が、適切な製品やサービスを作る上で欠かせない、適切な人材を集め、維持する源になる)?

    格好良いモバイルアプリのような一時的に人気を得る製品を敢えて作っているなら、勿論、それはそれで楽しいかもしれない。

    ただし、長続きする会社を作ることを目指しているなら、「長続き」の意味を正直に理解する必要がある。成長は必要だが、それだけでは十分ではない。


    この記事は、A Smart Bearに掲載された「The rise of the “successful” unsustainable company」を翻訳した内容です。

    私もどちらかというと地味に事業をこなす派ですが(それでも相当新規事業&投資は失敗してますが・・)、色々と考えさせられることの多い記事でした。 — SEO Japan [G+]

    ホワイトハウス vs Samsung、クッキーに代わる追跡ツール、Upworthyの収益化 - 米国発ウェブマーケティング業界ニュース4月上旬号

    米国発ウェブマーケティング業界ニュース4月号、先週出張で遅れてしまいましたが、今からでもキャッチアップしておきたい話題が盛り沢山。 — SEO Japan


    Obama ATL wax, in shirt

    今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・ホワイトハウスがSamsungのリツイートに物言い、・クッキーに代わる追跡ツール、・Facebookの自然リーチの低下に意義あり、・Facebookページのコスト計算機、・Google+とLinkedInのパフォーマンス、・デバイス間分析機能、・Upworthyの収益化の仕組み、・圧倒的に高い第三者コンテンツへの信頼感、・PRとソーシャルメディアの未来に関する重要な2本の記事等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

    インダストリー

    プラットフォーム

    計測/基準/ビッグデータ

    • 基準と計測においては、最後にクリックされた場所だけでなく、カスタマージャーニー全体を受け入れる必要がある — なぜなら、単一の基準で間に合うほど、インターネットは単純な場所ではない。自分が所有し、貸しているサイトに力を入れるべきである(Occam’s Razor)。
    • 関連する記事: Googleが、デバイス間のレポートを提供するユニバーサルアナリティクスをリリースした(Google Analytics)。

    法律/人事

    • ホワイトハウスが、レッドソックスのデビッド・オルティーズ選手によるオバマ大統領との自分撮り写真に関して、Samsungのプロモーションを糾弾した。同社は、オルティーズ選手と宣伝契約を結んでおり、Twitterのアカウント(@SamsungMobileUS)で大勢のフォロワーとこの写真をシェアしていた。しかし、ジェイ・カーニー報道官は、「原則として、大統領の肖像を商業利用することに反対する」と指摘した(WSJ Washington Wire)。

    コンテンツ

    • コンテンツマーケティングとストーリーテリングが台頭しているが、社内でブランドジャーナリズムを鼓舞する方法を知りたいなら、この記事に目を通すと良い(AdAge)。
    • 宣伝記事、スポンサー付きキュレーション、そして、コンテンツの相談において、企業と力を合わせることで、Upworthyは収益を得ているDoveSkypeの涙を誘う動画等が、この取り組みに該当する(Upworthy)。
    • InPoweredとNielsenが実施した調査では、当然と言えば、当然の結果が出ている — ブランドが作ったコンテンツやユーザーが作ったコンテンツよりも、第三者のコンテンツの方が信頼されている(Digiday)。

    ブックマークする、後で読む、視聴するアイテム

    • 顧客を中心に据える。もはや、必須であり、パーソナイライゼーションは当たり前だ。
    • 信頼を得る。言っている事と、やっている事に大きな差があるケースが多過ぎる。
    • 意義を作り出し、主張を見つける。ブランドは、何かを支持するだけでなく、独自の存在になる必要がある。優れた製品を提供するだけでなく、奥深い意義、そして、強い目的意識が求められる。
    • デジタルセンター・オブ・エクセレンス。デジタルセンター・オブ・エクセレンスは、イノベーションを強化し、未来を予測し、初期の選択肢を試し、大規模なシステムを選んで、投資する役目を持つ。
    • 新しいマーケティングの5つのE。Engagement(参加を介した交流)、Exchange(交換)、Emotion(感情)、Experience(経験)、Essence(本質)。
    • デジタル化を行う。会社をデジタルに変えたいなら、重役がデジタルの先頭に立つ必要がある。
  • 読む人を賢くする6つのPR & マーケティングのニュースレター(Communications Conversations)。
  • おまけ

    集中して読む必要がある、深い作品をおまけとして紹介する — ブックマークして、時間がある際に読んでもらいたい。デジタルコミュニケーション & デジタルマーケティングの未来に少しでも関心を持っているなら、絶対に読むべきである:


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital April 2 2014」を翻訳した内容です。

    色々と時間をかけて読みたい記事が多かったですね。真面目に勉強しなければ! — SEO Japan [G+]

    Googleの広告を買うとランキングが上がる…なんて嫌だ

    Googleアドワーズ広告の利用金額が多いとオーガニックの検索結果が上がるかもしれない、、、そんな検索マーケティング業界の都市伝説が実は隠された真実だったかもしれない?!Googleが最近取得した特許で判明した事実とは。 — SEO Japan

    2011年の1月、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、Googleの公式ブログで、「Googleの検索と検索エンジンのスパムについて」を投稿し、次にように指摘していた:

    ここ数週間、Googleの広告を掲載しているサイトのスパムコンテンツに対しては、Googleがインデックス内で大目に見ると言う誤った考えが浸透しているようだ。この際、ハッキリさせておこう:

    • Googleは、Googleの広告を掲載しているかどうかに関わらず、品質ガイドラインを違反するサイトに対しては、行動を起こす。
    • Googleの広告を表示しても、サイトのランキングにプラスに働くわけではない。
    • Googleの広告を購入しても、Googleの検索結果のランキングを押し上げる効果はない。

    この原則は常に適用されているが、今でも適用されている点を改めて強調しておくことも重要である。

    しかし…

    Making Money at the US Treasury

    米国債で金儲けに走る

    かつて、Googleが、広告のデータを確認して、ページをランク付けする際に考慮していたとしたら、カッツ氏は何と言うつもりなのだろうか?カッツ氏の上のコメントのような発言を何度も耳にすると、なかなか尋ねる勇気は湧いてこない。

    そんな中…

    本日、米国特許商標局からGoogleに付与された特許には、この主張を覆す技術が記されていた。

    当然ながら、マット・カッツ氏本人も以前指摘していたように、Googleが、何らかの技術に対する特許を取得したからと言って、現在、その技術を利用しているとは限らない。事実、本日Googleに付与された特許は、サイトのランキングおよびGoogleの広告に関する発言とは、矛盾しているように思える。

    あるサイトが検索結果で広告している用語に関する情報を使って、Googleがサイトに関する詳細、そして、サイトにとって重要な用語を学んでいると仮定してみてみよう。

    さらに、Googleがサイトで掲載されている広告に注目し、検索結果のランク付けを目的として、内容を特定していると考えてみてもらいたい。

    この2つのトピックは、2003年に申請されたこの特許で取り上げられている:

    広告のデータを使って検索のランキングを改善するメソッドおよびシステム
    考案: Monika Henzinger、Alexander Mark Franz
    米国特許番号: 8,676,790
    付与日: 2014年3月18日
    申請日: 2003年12月5日

    概要

    公開されている広告データを使って、検索ランキングを改善するシステムおよびメソッド。

    ある実施例では、検索エンジンは、検索クエリを受け、検索クエリに関連する複数の記事を特定し、検索クエリに関連する広告を断定して、少なくとも一部において広告のデータを基に記事のランク付けを行うメソッドを実施する。

    考案者のMonika Henzinger氏は、Googleのリサーチ部門の設立者であり、この部門を数年にわたり統括していた。同氏は、また、検索に関連する様々なテーマに取り組んできた。

    もう一人の考案者、Alex Franzは、複数の論文、そして、特許の作成において、Henzinger氏に協力していた。両氏は、Googleの発展に大きな影響力を持つ。この特許の考案者に両氏の名前が掲載されていることで、その重要度がうかがえる。

    たとえGoogleで広告を表示する行為、あるいは、Googleの広告を購入する行為が、サイトのランキングを改善につながらないとしても、この特許は、少なくとも、広告の情報を特定のクエリとページに利用するアイデアを、Googleが真剣に考えており、優秀なリサーチャーの時間を割いている事実を反映している。

    この特許は、広告の情報がページのランク付けに用いられる様子を描いた画像を提供している。繰り返すが、これはGoogleが実際にこのメソッドを実装している証拠にはならないものの、このような取り組みが考慮されたことを示唆している。

    事実、2003年の時点では、広告の情報が、Googleがページの内容をより良く理解する上で役に立った可能性はある。

    それでも、このような目的で利用されないことを心から祈るばかりである。


    この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Has Advertising Information Been Used by Google in Ranking Pages in Search Results?」を翻訳した内容です。

    正に記事通りの感想ではあるのですが、順位を上げるまでとはいわずとも何らかのランキング付要素に広告データが利用されている可能性は0ではないとは思いますし、少なくとも実装されたかはともかく検証はされていたでしょうね。ローカル検索やユニバーサル検索等、自然検索結果と広告の境目が限りなくグレーゾーンに近づいていますし、いずれにせよ確実に広告の方が露出があるのは事実なわけで、最近の広告への「広告」レーベルの付与も含め、今日のGoogleはこんな議論のはるか上を良くも悪くも進んでいる気もしますが。 — SEO Japan [G+]

    コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせてトラフィックを増やす7つの方法

    出張明けのSEO Japan記事第一弾は、SEOとコンテンツマーケティングを組み合わせてトラフィックを激増させようという時代のトレンド真っ只中の記事をQuick Sproutから。カリスママーケッターが自ら実証してきたその極意とは? — SEO Japan

    peanut butter jelly

    コンテンツマーケティングとSEOは、ごはんと梅干のような関係だ。別々に食べても十分に美味しい…

    しかし、一緒に食べたらどうなるだろうか? お互いの良さを引き出すはずだ。だからこそ、オニギリの具の中で、梅干しは圧倒的な支持を受けているのだ。一緒に食べると、最高のハーモニーが口の中に広がっていく。

    ごはんと梅干のコンビは最強であり、何度も何度も、口の中に運ぶことになる。

    質の高い検索トラフィックを増やそうとしているなら、コンテンツマーケティングとSEOの取り組みを組み合わせる必要がある。別々のキャンペーンとして実装しているようでは、組み合わせて実装する場合と比べて、増加することが出来るトラフィックの量は限られてしまう。

    また、大企業の場合は、コンテンツマーケティングとSEOが一つの部門で取り扱われるように、組織を改編しなければいけなくなる。

    それでは、コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせる7つの賢い戦略を紹介していく:

    作戦その1: Wikipediaでもリンクを張りたくなるぐらいのコンテンツを作成する

    Wikipediaはインターネットで最大規模の情報源である。Googleでは、ほとんどの用語で上位にランク付けされており、ウェブで最も人気の高いサイトの一つに数えられる。「Comedy Central」によるマーケティングのプレゼンテーションを見るまでは、私はWikipediaの実力をよく理解していなかった。

    Wikipediaは、どれぐらいのトラフィックを生成しているのだろうか?10万人/月を超えるビジターをもたらす。実に衝撃的なデータである。

    さらに、Comedy Centralは、Wikipediaからリンクを張られたページには、その他のサイトからリンクがもたらされる傾向があることも把握していた。

    それでは、どうすればWikipediaからリンクを獲得することが出来るのだろうか?一番手っ取り早いのは、Wikipediaの被リンク構築を介する方法だ。

    Wikipediaはリンク切れを把握しており、これは代わりのページを探すきっかけとなる。

    Googleでこのタイプのリンクを発見する方法を伝授しよう:

    site:wikipedia.org キーワードを挿入 “リンク切れ”

    wikipedia dead link search

    次に、検索結果をクリックして、ページで「リンク切れ」を探す。

    wikipedia dead link

    その後URLをArchive.orgに貼り付けて、同じようなページを自分のサイトで作る — ビジネスに関連しており、ビジターがコンテンツに価値を見出すことが前提。

    同じようなページを作ったら、Wikipediaのエントリに戻り、右上の「編集」ボタンをクリックする。

    edit wikipedia dead link

    編集を行う際は、最初にユーザーアカウントを作り、その他の記事を編集する必要がある。Wikipediaは、ユーザーに自分のサイトへのリンクを追加するだけではなく、その他の記事も編集し、コミュニティに価値を継続的に提供してもらいたいと考えている。

    最後に、とっておきの上級者向けのテクニックを教えよう。まず、リンク切れのURLをコピーして、Ahrefsに貼り付けて、リンク切れのページにリンクを張っている全てのサイトを把握する。その後、各サイトに接触し、リンク切れの記事を自分のサイトの記事に置き換えてもらうよう交渉することが出来る。

    broken dead link building

    この戦略を最大限まで活用したいなら、キーワード、そして、ビジターの視点において、関連性の高いページを作成することに力を入れるべきである。被リンク構築では、貪欲になってしまいがちだが、リンクを幾つか増やすために、大量の関連性の低いページを作る行為だけは絶対に避けてもらいたい。

    作戦その2: キーワードのデータに基づいてコンテンツを作成する

    キーワードのためにブログの記事を作成するべきではない。ビジターが読みたい記事、そして、ターゲットにしたいキーワードを基に記事を作成するべきである。

    検索データの大半が「not provided」でも問題はない。3つのGoogle Analyticsのレポートで提供されているデータを使って、トラフィックをもたらすキーワードを把握することが出来る。

    3 google analytics report

    ターゲットにするキーワードの一覧を作ったら、このキーワードに関するコンテンツを作成していく — トピックがビジターにメリットを与えることが前提。

    実際に自分が運営するサイト「Quick Sprout」で私はこの戦略を実施したことがある。Analyticsでは、Instagramに関連するキーワードが、常連のユーザーを生み出すと言うデータが出ていたため、Instagramのマーケティングに関するブログの記事を作成した。

    この記事を投稿してから30日以内に、Instagram関連のキーワードで上位にランクインするようになり、全体的なトラフィックにおいては、マンスリービジターが12万増加した。

    instagram traffic

    このモデルで大量のトラフィックを獲得する際には、Google Trendsを使って、コンテンツのトピックとなるキーワードを相互参照する取り組みが鍵を握る。 私自身、トレンドになり、サイトと関連するトピックのみを取り上げるようにしている。下火になっているトピックを取り上げても、得られるトラフィックは減少していくだけである。

    instagram traffic trend

    このような結果を必ず得られるわけではないが、この戦略を丹念に利用していれば、いずれ報われるはずだ。

    ただし、この戦略を利用する際に、キーワードを詰め込む行為は避ける必要がある。ランキングに悪い影響が出る恐れがあるためだ。

    作戦その3: 大量生産を狙う前に質の高い記事を作る

    Googleが生まれたばかりの頃、どんなコンテンツを投稿しても、大勢のビジターを獲得することが可能であった。最終的に、Googleは賢くなり、アルゴリズムは、質の高いコンテンツを上位に格付けし、質の低いコンテンツを沈めることが出来るようになった。

    そのため、深く掘り下げた質の高いコンテンツの作成に力を入れるべきである。なぜなら、Googleの検索結果ページの1ページ目に掲載されるコンテンツは、平均で2000ワードを超えるからだ。

    word count

    事実、Mozは、被リンクが多ければ多いほど、通常は、高くランク付けされるため、分析を行い、被リンク数とワード数との間の相関関係を調査している。

    word count moz

    以下の図表には、ワード数ごとに、記事に寄せられるリンクの本数が記されている:

    link count moz

    ご覧のように、ワードの数と被リンクの本数には、明確な相関関係が存在する。このように、上位へのランク付けに貢献するため、詳細な記事を作成する方針を検討してもらいたい。

    また、詳細なコンテンツを作成することで、GoogleのIn-depth Articles機能を介して、トラフィックが増える効果も見込める。事実、このサイト(Quicksprout)は、In-depth Articlesを活用して、検索エンジン経由のトラフィックを13.5%増やすことに成功している。

    平均で2183ワードの記事に対しては、検索トラフィックが増加し、1000ワード以下の記事には、変化は見られなかった。

    質の高い詳細な記事を書くことが出来るようになったら、量を増やすことに狙いを定めよう。それまでは、深く掘り下げた記事を書くことに力を入れるべきである。

    作戦その4: FAQを考慮する

    QualarooSurvey Monkeyを使えば、訪問者が顧客にコンバートしない理由が明らかになる。以下のような問いを投げ掛けるだけでよい:

    • このページで他にどんな情報があったら良いと思いますか?
    • 製品の購入を見送る理由は何ですか?
    • 製品やサービスに関して、気になることはありますか?

    このような問いを尋ねることで、コンバートを妨げる障害を把握することが可能になる。さらに、サポートチームに要請、もしくは、サポートに寄せられたeメールをチェックして、その他の障害を明らかにする手もある。

    ビジターが抱える懸念や疑問をリストアップしたら、当該の問いに答えるFAQセクションを作成する取り組みを検討してもらいたい。すると、製品に関するロングテールの用語で、上位にランク付けされるようになる。

    大量のトラフィックが転がり込んでくるわけではないものの、得られるトラフィックは、非常に関連性が高く、コンバートする可能性が高い。Crazy Eggのサポートセクションでも同じ手法を利用したところ、ビジターが4108名/月増加した。そのうち、82名が顧客へとコンバートした。

    作戦その5: 業界のブログを狙ってゲスト投稿を行う

    リンクが多ければ多いほど、ランキングは高くなる。コンテンツマーケティングチームに関連する業界のブログをターゲットにさせることで、適切なトラフィックをもたらす適切なリンクを構築することが可能になる。

    私はマーケティングをテーマに掲げる49サイトのブログで、61回ゲスト投稿を行った。 ゲストとして投稿した記事の中で、関連性がある際は、Quick Spourt(自分のサイト)の内部のページにリンクを張った。ただし、アンカーテキストにキーワードを詰め込まないように注意してきた。すると、リファラーのトラフィックが増えるだけでなく、検索トラフィックも増加する効果が見られた。

    この取り組みをスタートさせてから3ヶ月も経たないうちに、リンクを張った記事の検索トラフィックが22.7%増加した。

    適切なトラフィックを増やしたいなら、以下の取り組みを検討してもらいたい:

    • 関連するサイトのみでゲスト投稿を行う。
    • 自分のサイトにリンクを張って、検索エンジンを操作する試みには手を染めない。読者にとってメリットがある時のみ、リンク張る。
    • キーワードリッチなアンカーテキストの利用を避ける。

    上記の取り組みに加えて、Googleのガイドラインの範囲内でゲスト投稿を行う方法を説明する動画を見てもらいたい。この動画を見たら、次に、ゲスト投稿の機会を得るためにブロガーに接触する方法に関する動画を確認しよう。

    作戦その6: 間接的なコンバージョンに力を入れる

    SEOの取り組みを、コンバートしやすいキーワードでトラフィックを得る試みのみに集中させると、得られるトラフィックを自ら制限することになる。理想的な顧客候補のビジターが、ブログを通して問題を解決することが出来るように手を貸すと、すぐにはコンバートしないものの、ブログのトピックに関連するランダムな検索用語からトラフィックを得られるようになる。

    例えば、KISSmetrics(私が運営するサイト)では、1000万ドル以上の年間収益を上げるインターネットマーケッターを理想的な顧客としてターゲットに定めている。KISSmetricsでは、分析製品を製品しているものの、ビジターの方々は、SEOやソーシャルメディアマーケティング等のその他の製品にも時間と資金を費やす傾向が見られる。 これは、KISSmetricsブログでは、「競合者のソーシャルメディアのフォロワーを盗む方法」等のトピックをビジターに伝授しているためだ。

    その結果、毎月、Googleから新たに34万9335名のビジターを獲得することに成功している。

    kissmetrics blog traffic

    ビジターの大半はマーケッターであり、通常、すぐにはコンバートしない。通常、3回訪問すると、KISSmetricsの製品を試す決断を下す。なぜなら、このブログのコンテンツを気に入っているためだ。毎月のリードの49 – 72%は、このようにして生まれている。

    他のサイトでも同じような現象が起きているようだ。Mozもトラフィックの多くをブログのコンテンツから得ており、間接的に製品の購入へとコンバートさせている。

    作戦その7: 相互リンクを忘れずに行う

    サイトにコンテンツを加えるだけでは不十分である。コンテンツを相互にリンクしなければならない。TechCrunch、Mashable、そして、Gawker Media等のブログのコンサルタントを務めていた頃、オンページの課題を解決することで、検索トラフィックを増やすことに私は成功した。

    相互リンクが行われているページが、最も大きな問題であった。大量のページを持っているなら(やがて持つことになる)、全てのページが確実にインデックスされるようなサイトアーキテクチャを作ることは不可能である。だからこそ、ページを相互にリンクさせる必要があるのだ。

    私はMashableでこの取り組みを実施し、内部ページを相互にリンクさせた。今でもMashableは、この手法を利用しており、「Twitter」等の用語でGoogleの1ページ目に掲載される原動力となっている。

    twitter rank

    ページを相互リンクしておけば、誰でも同じような成果を得られる。ただし、アンカーテキストにキーワードを詰め込むと、ダメージをもたらすことがあるので注意してもらいたい。Mashableが、Twitterのページに対して、「ここをクリック」等のテキストを使わずに、アンカーテキスト「Twitter」のみを使ってリンクを張っていたら、現在ほど高い位置にランクインすることは出来なかったかもしれない。

    結論

    優れたコンテンツマーケッターは、SEOのエキスパートとは異なるスキルを持っている。しかし、一緒に実施することは可能である。事実、コンテンツマーケティングの取り組みとSEOの取り組みを組み合わせると、より早いペースで良質な検索トラフィックを集めることが可能になる。

    今回紹介した手法の中で、個人的に特に気に入っているのは、FAQを活用する方法である。割と容易な作業であり、どんな会社も用いることが出来る。また、プログラミングの知識がなくても構わない。このWordPress FAQプラグインを使えば、楽に作ることが可能である。

    コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせる方法を他に知っているなら、是非、紹介してもらいたい。


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「7 Smart Ways to Combine Content Marketing with SEO for More Qualified Search Traffic」を翻訳した内容です。

    作戦1のニッチながら効果がありそうな手法、誰もがいわれてみれば分かるけど実際にやる人はほとんどいない、でも効果はありそな手法に筆者のオタク度、でなく凄さを感じましたね。残りの内容は定番といえば定番ですが、コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせるということ、特に目新しいことでもないですし、本来やるべきことをきちんとできるかという話です。

    しかし最初の「おにぎりと梅干」の組み合わせ、アメリカ人がこんなことを?と思いましたが、原文はピーナツバターとゼリーでした。ピーナツバターとイチゴの赤いゼリーが入ったサンドイッチ、アメリカに長年いた私が最後まで理解できなかった食べ物の一つだったので翻訳者の日本人にも腹落ちする改訳はグッドジョブでした。こういう細かなユーザーへの気遣いがコンテンツマーケティング x SEOには大事? — SEO Japan [G+]

    アフィリエイトと企業のSEO戦略はどう異なるか


    スーパーアフィリエイターという人々がいる。
    月に数百万円以上の収益をアフィリエイトから得て生活しているような人々である。

    このような人々とソーシャルネットワーク上でやりとりをしたり、たまにではあるが実際にお会いして話をすることもある。
    話をしてみると、SEOの知識の深さに舌を巻く。

    そんじょそこらのインチキSEOコンサルタントなんかとはレベルが全然違う。
    アフィリエイターにとっては理論とか倫理とかは割とどうでもよくって、結局のところ「儲かるか儲からないか」が重要だ。
    きれいな言い方をすれば「ビジネスとして有用であるかないか」と言ってもいい。

    でもそんな言い方はどうでもよくって、私は儲かるか儲からないかがSEOにおいては重要だと思っている。
    ホワイトハットを推奨しているのも長い目で見ればその方が儲かるからで、別に倫理的にうんぬんしているわけではない。

    アフィリエイターは集客で食っているわけであって、集客できなくなれば食えなくなる。
    SEOは死活問題なのだ。

    それに比べるとSEO業者のSEOの業務は正直かなりぬるいと思う。
    日本のSEO業者のビジネスモデルの多くは成功報酬型のSEOである。

    上位表示できれば課金するが、上位表示できなければ課金しない。
    このビジネスは一見SEO業者にとっては真剣勝負に見える。

    しかし、実際はぬるいのである。
    たくさんのキーワードを受注すれば上位表示することもあるので、高めに成功報酬を設定しておけば時おり上位表示したキーワードから多くの収益を得られる。
    それで会社の経営としては成り立つのだ。

    あるいは月額固定のリンク提供であれば、上位表示しなくても収益が得られる。

    SEO業者のほとんどはただリンクを張るだけで生きてきたのだ。
    なので、その中で仕事をしているSEOコンサルタント(と名乗る多くのSEO担当者)は、リンクを貼る以外のスキルを必要とされてこなかった。
    しかも、絶対に上がらなければならないというプレッシャーもない。

    そのような環境で仕事しているSEOコンサルタントとアフィリエイターでは差がつくのは当然だ。

    SEOコンサルタントがお公家さんだとしたら、アフィリエイターは野武士のようなものだ。
    アフィリエイターは日々戦って生きている。
    SEOの知識、技術が並はずれているのは当然すぎるほど当然なのである。

    では、

    アフィリエイターが企業のSEOをやったらどうなるのか?

    であるが、必ずしもいい結果をもたらすとは限らない。

    というのが今日のテーマだ。
    アフィリエイトと企業のSEOは完全に真逆の戦略であると私は考えている。

    一言で表現すると、

    アフィリエイトは狩猟民の戦略
    企業のSEOは農耕民の戦略

    である。

    アフィリエイトはここで戦わなければならないという場所の制約がない。
    まだ競合が少ない場所をいち早く見つけて、スピード勝負で刈り取る。
    新しいビジネス領域や、競合が少ないキーワードを発見していち早く殺到し、ガツガツっとサイトを作って競合より先に収益化する。
    ペナルティを受けるというリスクもあるが、そのリスクとスピードの損得勘定を秤にかけたらスピードが優先されることが多い。
    最悪サイトを放棄してもいいからだ。

    これとは逆に企業のSEOは戦う場所が決まっている。
    自社の商品なりサービスなりを売らなければならない。
    スピードは大切ではあるが、リスクは最大限に考慮されなければならない。
    ペナルティを受けることは場合によっては死を意味する。
    .co.jpドメインをペナルティにしてしまうといった事態は絶対に避けねばならない。

    スーパーアフィリエイターという人に企業のSEOを依頼すること自体は悪い選択肢ではない。

    しかし、注意せねばならないのが発想方法である。

    アフィリエイトの発想で企業のSEOをやることは避けねばならない。
    安全第一に発想を切り替えてくれるのであればとても心強い味方になってくれるだろう。

    しかし、被リンクでまずガツガツ上げていこうって発想でやられてしまうと、とても困ったことになってしまうかもしれない。

    リスクをとるSEOがあってもいいと私は思っているのだが、リスクの回避策、軽減策として何を考えているかを納得いくまで質問したほうがいいだろう。
    それが充分であり、信頼に足ると思えばやってもらえばいい。
    でも、不安であれば依頼しない方がいいし、不信感がある中で業務を行っていくことはお互い(アフィリエイターにとっても)を不幸にすることであるので、やめておくのが賢明だとアドバイスするのである。

    これからSEOを始める方に、最初に知っておいて欲しいこと

    新入社員として、あるいは部署移動などをきっかけに、4月からSEOの仕事をされるという方は多いと思います。しかしSEOの仕事とひとくちに言いましても、コツさえつかめば誰もが簡単に上手くできるようになります、というほど難易度の低い仕事ではないと思っています。

    まがりなりにもこの業界でSEOに関わるような仕事を始めてから5年程度たちますので、決してベテランとは言えませんがそれでもこれから同じような仕事をする人に対して色々アドバイス出来ることはあるかと思いますので書きました。

    この3つを前提としておきましょう

    最初は10個くらい挙げていたのですが、だいたい同じようなこと言っているなと感じたので3つにまとめました。

    • SEOでは全ての問題を解決できません
    • 今のGoogleは完全なものではありません
    • アルゴリズムが公開されなくても基本的なやるべきことは分かります

    1つずつざーっと説明していきます。

    SEOでは全ての問題を解決できません

    SEOに過剰な期待を持ってしまったり、ある種の全能感みたいなものを持ってしまわないようにしましょう、ということです。まずは、この前提をきちんと理解することから始めます。

    SEOを成功させることが、必ずしもサイトの改善にとって最短でも最善でもない場合はいくらでもあります。そういう場合には、SEOの効果を盲信してしまうことはその他の色々な可能性を狭めてしまうことに直結します。

    SEOはあくまでも検索者とサイト運営者が検索結果を通じて接点を得られる機会を増やすための取り組みです。簡単に言えば検索結果での露出を高めるための取り組みです。

    その視点で極端な話で言えば、サイトに掲載されている情報を誰も検索して探そうとはしていない、のであればSEOにコストをかける意味はありません

    つまりは、どの程度の問題を解決できるのかと言えばサイトによって様々で、自然検索トラフィックがどの程度ビジネスにとって重要なものなのかということに依存します、ということです。

    また、SEOの仕事をする人がこういう視点でしかサイトを見れないようになってしまうと、「良いサイト=SEOに優れたサイト」のような狭い価値観になります。少なくとも、依頼者の視点に立てば、そういう人に自分のWebサイトの相談をするだろうか?ということを考えてみると良いと思います。

    今のGoogleは完全なものではありません

    不完全というのはどういう根拠のもとで言っているかと言えば、

    • 検索する人が検索する言葉をある程度考えて打ちこまないとうまく欲しい情報に辿りつけないことが多い
    • サイトが検索エンジンが理解できるように作られていないときちんとヒットしないことが多い
    • ユーザーが本来求めていないような情報が上位に表示されることが多い

    などの点からです。

    日本語でくくってしまえば、Web上の情報を収集したり整理したりする仕組みの性能、検索された言葉の意図の解釈の精度、ランキング決定のためのルールの精度、などまだまだ改善されていく余地は全然ありますよね、ということです。

    ユーザーが欲しいと思っているベストな情報に検索を通じて瞬時にアクセスできる、という点をひとまず検索エンジンが目指している1つの目標とするのであれば、まだまだ遠い場所にいるのかなという所感です。

    しかし、ある程度色んな勉強をしたうえで、色んなキーワードでの上位表示サイトとかの分析みたいなことをやったり自分である程度思った通りの成果が出せるようになると、突然「なんかGoogleのアルゴリズム掴んじゃったかも」という感覚に襲われたりすることもあります。

    これは断言できますけどその感覚は100%単なる勘違いです。全部なんて見えるわけありません。傾向とか○○の点で改善してきているとかそういうことはもちろん日々の検索結果のリサーチで把握可能なものだと思いますが。

    まだシステムとして不完全なもので不具合的な要素だって検索結果には多分に含まれていて日常的に変更が加えられているアルゴリズムに、手動対応などの人的要素がそこに加わっていて、更に人的な対応のルールすら固まっていない(頻繁にルールややり方に調整が入っている)ような印象を受けています。

    つまるところ、バグとか曖昧なルールとか目下改善中とか目下テスト中の項目だってたくさんあるわけで、そういう検索結果を僕らは見ているわけですね。

    ちなみに、「掴んだわ」的なことを言う人、あるいは掴めるものと信じて止まない人の特徴として、Googleというシステムの未熟さには気付きつつも、一方でものすごく不変的かつある意味で完璧な何かを期待していることが多いと思います。

    ただ、実際にはそういう人が思っている以上にものすごく流動的かつ曖昧な要素が多い、という前提で考えなければいけないのです。

    もちろん僕も昔は「なんか掴んだ気がする。分かってきた」とか言ってた時期がありました。本当ごめんなさい。

    アルゴリズムが公開されなくても基本的なやるべきことは分かります

    先ほどとは逆の議論として、「Googleのアルゴリズムはブラックボックスなので」というのは非常に違和感あって僕は使わないようにしています。まあ確かに全部が見えないという意味ではブラックボックスではあるのですが、大きな影響のある変更や、一般的に常識となっているような評価項目などについてはある程度までは情報も公開されていますし。

    実際には、「検索結果にどのように反映されるか(何番目にランクされるか)は最終的には分からない」だけであって、「何をすればもっと改善するのか」は分かります。それをとにかくやってみてどこまでそれを評価してもらえるかを検索エンジンの今の不完全な評価システムに委ねるわけですね。

    例えば、の話ですが。

    「このサイトが3位、このサイトが6位となかなか上位にいるのですが弊社のサイトは9位にいます。この差はなんですか?」というような質問はたまにありますが残念ながら僕は答えられません。次の日になって検索結果上位のサイトがガラっと入れ替わっていることも多分にありますし、そうなった場合はその時に話したことは根拠を失うためです。

    ここについては「考えても分からんものは分からん」という明確な割り切りが必要です。

    ただ「こういう目標に対して、今どういうところに課題や不足があって、これから何をすればもっと良くなるでしょうか」であればいくらでも妥当な提案は出せると思います。その前に目標の見直しが必要な場合も多分にあるでしょうし。

    どのような状況、どのようなサイトであれ、大枠としてやるべきことは割と明確なのです。

    1. 検索されることを考慮したサイトの設計、出現語句の最適化
    2. クローラー等の性能に合わせた技術面での最適化
    3. 長期的にビジネスに貢献し得るコンテンツの作成+リンクやシェアの獲得

    まとめて括ってしまえば、かなり乱暴ですがこれくらいの3つくらいにまとめることは出来るとは思っています。そしてこのうちの1つでも著しく欠如しているとそれだけでSEOは減速します

    ですのでSEOをしっかりやるのであれば、上記のような項目それぞれについて改善の余地があれば、伸び白の大きいもの(出来ればコストのかからないもの)から順々にやっていくようなイメージです。

    もちろん、コンテンツ→リンクの取り組みは、最終的には地道に継続することでしか成功し得ないものでもありますのでここのあたりは工夫と根気が必要です。

    ただ、これはあくまでもしっかりSEOをやりきる上で、の話であって、実際にはサイトを作るときにはビジネスサイドの要求、UIやビジュアルデザイン面の要求、SEO上の要求などがところどころで衝突する場面が出てきますし、全てにおいてSEO側の事情を優先させるということはほとんどありません。

    ですので前提として、SEOの仕事をする人は、そのサイトにおけるSEOの重要度を正しく評価できる必要があります。この辺は結構ひとくくりに言えない部分なので難しいことですね。

    ※ちなみに今月は自分でも制作とか開発の人のためのSEOセミナーやりますけど、こういう話題にも少し触れますので興味ありましたら是非。

    最後に、SEOの仕事に必要な能力は半端なく広く深いものです

    冒頭で5年くらいSEOの仕事に関わってきました、というお話をしましたが、やるべきことがある程度分かったとしても企画~制作~運用改善まであらゆるフェーズで求められるSEOのスキルを全てカバーしてくのはかなり大変だと思います。

    自分で言うのも気持ち悪いですが、個人的には自分は決して学習能力の低い方ではないとは思っていますが、今はもちろん、正直今後も全部なんて到底カバーしきれる気がしません。自分がここまでやってこの程度なのだから、という逆の意味での自信は最近になってようやく少しずつついてきたところです。

    言いたいことは、そうそう簡単な仕事だと思って甘くみて欲しくはないですけれども、しっかり勉強すれば、その分しっかり成果の出せる仕事ではあります。一定水準をクリアしているSEOのプレイヤーの母数に対して、潜在的なSEOの需要が過剰にある環境だと思いますので、そういう意味でもチャレンジし甲斐のあるテーマではないかなと思います。

    以上、これからSEOを専門で仕事とされる方に参考にして頂ければと思います。

    ヴォラーレ株式会社 土居

    Googleが日本のリンクネットワークに制裁を与えたようです

    先ほど、GoogleのMatt Cutts氏がTwitterで「ここ数カ月で日本国内の7つのリンクネットワークに制裁を与えた」という内容のツイートをしたことが話題になっています。他のブログでも既に取り上げられていますが、こういう話題はあまり触れないのですが大事な動きですのでこちらでも書いておきますね。

    “Over last few months”ということですので、今日そういうことがありました、ではなくて「ここ数カ月にわたってそういう対処をしてきました」という事後報告ですね。ですのでこの発表があったからどうこう、と慌てるような話題ではありません。

    少し補足するとこういう発表のあるなしに関わらず、リンクネットワークの駆逐は小規模なものから大規模なものまで順次実施されています。また、こうした動きも今に始まったことではなく、以前からこういうようなネットワーク単位での制裁は行われています。

    今回の「日本国内の7つのリンクネットワーク」がどれを指すのかは今時点では分かりませんが、海外ですと「○○のネットワークに対して制裁を与えた」という感じで名指しで公表されているものも多くありますね。

    海外でのこうした発表は前から見られており、最近ではヨーロッパ諸国の話題が多かったのですが、日本国内のリンクネットワークに関する発表は初めてでしたので界隈では「ついにきたか!」という感じで話題になっていますね。

    今回は結論とかはありません。

    ヴォラーレ株式会社 土居

    ※参考記事※
    Google、日本の7つのリンクネットワークに制裁
    Google、国内7つのリンクネットワークに制裁を科したことを公表

    本物のピボットの極意とは?

    リーンスタートアップを提唱する起業家が語る真のピボット論。成功に向かって模索している起業家は必見! — SEO Japan

    Lean Analytics」(分析を事業において適切に利用する方法を解説する最新の書籍)の執筆者の一人、ベン・ヨシュコヴィッチによるゲスト投稿。現在、ベン・ヨシュコヴィッチは、2012年にSalesforceが買収したGoInstantで製品部門のVPを勤めている。また、ブログ「Instigator Blog」で定期的に記事を投稿している。また、ハンドル名「@byosko」でTwitterを利用している。

    ピボットした経験はあるだろうか? 恐らくあるはずだ。

    適切なピボットだっただろうか? そうであったと願いたい。

    残念ながら、リーンスタートアップ、そして、リーンスタートアップが広めるコンセンプトのおかげで、ピボットは、ほぼ意味がなくなるほど価値を下げてしまった。「ピボット」と言う用語を耳にすると、唸るか、もしくは、肩をすくめてしまう。ピボットを言い訳として用いる人達が多いためだ。

    起業家には妄想癖がある。これは起業家の特徴の一つである。現実歪曲空間に自ら身を投げ入れ、スタートアップを運営する厳しい環境を乗り越え、心の中で、自分達が作るもの、そして、思い描くものが成功することを確信している。起業家は、世界に飛び出し、消費者、投資家、提携者等に同じことを信じてもらう必要がある。証拠がない状態では、妄想、そして、現実歪曲空間に身を委ねて、前に進むしかない。

    しかし、現実歪曲空間が、濃い霧で覆われ、事実と創作を見分けることが出来なくなったなら、破滅してしまう。起業家の多くが、この状況に追い込まれる。私達にとっての地獄である。

    リーンスタートアップは、現実歪曲空間に穴をあける。その結果、壁にぶち当たらずに済み(あるいは、当たってもかすり傷程度で済む)、適応する上で必要な、知的な正直さを十分に私達に与えてくれる。

    それでは、ピボットとは一体何なのだろうか?

    私は次のように定義している: ピボットは、検証学習に基づき、スタートアップの焦点の一つの領域における変更を指す。

    ビジネス全体を変えようとしているなら、それは「やり直し」である。やり直すことに問題があるわけではないが、それはピボットではない(また、正しい方向に導いてくれる見解がなければ、やり直しても失敗してしまう)。ピボットは、やり直しよりも遥かに定義の範囲が狭く — 学んだことを基に始める行為を指す。これは「バリデイティドラーニング」(検証学習)と呼ぶものだ。ピボットする場所、そして、理由を理解している時にピボットするべきである。取り組みを通じて(リーンスタートアップのメソッドを通じて取り組む)、自分自身が向かう方角を指し示す見解を得ることが出来る。

    lean-cycle-learn

    検証学習

    バリデイティドラーニング(検証学習)は、リーンスタートアップの心臓と言っても過言ではない。仮説で始まり、続いて、テストを行い、仮説の正しさ、もしくは、誤りを証明する。 そして、分析を用いて、実験の成果を計測する。Backupifyを例にとって、考えていこう。

    Backupifyは、オンラインバックアップ保存サービスを提供している会社だ。当初はリーンスタートアップの法則を徹適的に採用しているわけではなかったものの、創設者のロバート・メイ氏は、創設時からアイデアをテストする取り組みを実施していた。「当初、私達はサイトのビジターに専念していました。なぜなら、サイトにとにかくアクセスしてもらいたかったためです。その後、製品をテストしてもらう必要があったため、トライアルに焦点を絞るようになりました。」と、メイ氏は、当時の取り組みを振り返っている。当初、「サービスの提供を継続する上で、オンラインバックアップ保存サービスに関心を持っている人達は十分に存在するのか?」と言う仮説を立て、 ウェブサイト、そして、ビジターを獲得する(そして、登録してもらう)取り組みは、実験であった。継続する価値があることを正当化するためには、「十分な人数」をターゲットとなる目標で定めるべきであった(10名?100名?1000名?)。

    ロバート・メイ氏は、十分に多くのネットユーザーが、オンラインバックアップ保存サービスに関心を持っていることを学んだ。しかし、事業が成長していき、料金を請求するようになると、問題に直面することになった。 顧客を獲得するコストは、得られる収益よりも遥かに高いことが判明したのだ。

    「2010年の前半の時点では、1人の顧客を獲得するために243ドルを投資したものの、顧客一人当たりの年間の収益はたった39ドルでした。完全な赤字です。大半の消費者向けのアプリは、高額の顧客獲得コストをバイラル化によって避けていますが、バックアップはバイラル化しないのです。そのため、[顧客のセールス]からピボットし、企業を狙う必要がありました。」とメイ氏は指摘している。

    ここで重要な点を2つ挙げる:

    1. メイ氏は、その他の多くのポイント(消費者がオンラインバックアップに興味を持っていること、顧客が長期的に関心を持ち続けること等)を学ぶまで、赤字である点に気づかなかった可能性がある。Backupifyが、顧客を獲得して、維持する方法を解明して初めて、メイ氏は、利益に焦点を絞ることが出来るようになった。
    2. 消費者向けのビジネスを拡大することが出来ると考えた、同氏の仮説は、赤字が判明したことで、無効になった。ロバート・メイ氏が得た教訓の「検証」された部分は、とても明白であった — ただ単に計算が合わなかったのだ。

    そこで、Backupifyは企業に狙いを定める方針に転換し、その後、ビジネスを拡大していくことに成功した。企業は(基本的に)同じサービスにより多くの金額を支払い、メイ氏は、顧客獲得コスト:生涯価値の比率に注目し、コアの金銭の流れに目を光らせることが出来る。

    検証学習は必ずしも定量化することが出来るわけではない。 スタートアップを創設したばかりの頃は、質的なアプローチを行う可能性が高い。質的なフィードバックは、厄介であり、解釈するのが難しいものの、重要度はとても高い。経験上、10-20名に話しかけると(十分に構成を練ったインタビューを顧客に行う)、パターンが見出され、十分に鋭い見解を得られ、決定を下すことが可能になる。その後、調査を用いて、より多くの人達により量的な方法で接触することで、この教訓をスケールアップすることが可能になる。

    怠惰なピボット

    検証学習を行わない状態では、闇雲にピボットしてしまう。これが「怠惰なピボット」であり、ビジネスを失敗に導く可能性が高い。怠惰なピボットは、次のような思考過程を経て形成される:

    「今取り掛かっている試みは、あまりうまくいかない…理由はよく分からない…しかし、この別の試みは面白そうだし、格好いいから、やってみよう。」

    恐らく、既存のアイデアに徹底的に力を注ぐことなく、また、別のアイデアに転換するために必要な見解を得ているようにも見えない。光り輝くアイデアから、別の光り輝くアイデアに飛び移っただけである。

    リーン分析を使ってピボットを成功に導く

    ピボットを成功させるには、焦点と学習が欠かせない。ビジネスの1つのポイント — ビジネモデル、価格設定、あるいは、ターゲットのマーケット等 — を変更し、結果を確認する必要がある。リーン分析に関する記事を作成している際、アイデアや製品をテストして、ピボットするべきか否かを判断するプロセスを説明する上で役に立つサイクルを思いついた:

    pivot-flowchart

    リーン分析サイクルを作成すると、仮説をテストして、必要に応じて適応するために必要な焦点の絞られた注目、そして、知識に基づいた正直さが求められる点に気づくはずだ。これはスタッツベースのアプローチだが、ハイレベルな問いを自分に問いかける手もある。

    ビジネスモデルを評価する

    私はLean Canvas(リーンキャンバス)を「自分の取り組みをしっかり理解しているかどうか」を確認するために必ず利用している。リーンキャンバスを良く知らないなら、絶対にチェックしてもらいたい。これは1ページのビジネスモデルツールである。リーンキャンバス(20-30分のセッションで作ることが出来るはずだ)を見た際に、自信を持って前進を続けることが出来るほど、十分に答えを得たと正直に言えるだろうか?解決しようとしている問題を本当に理解しているのだろうか?製品を売るチャンネルを把握しているのだろうか?不当な優位性を持っているだろうか?

    次の一手を適切に判断するためには、ビジネスを定期的に見直さなければならない。

    一部の人達はリーンスタートアップ(そして、その延長線上にあるリーン分析)を完全に機械的なプロセスであり、熱意に欠けており、効果がないと考える。あるいは、プロセスに従っていれば、必ず成功すると考える人達もいる。しかし、どちらの考えも誤りである。スタートアップは、工場の製造ラインで作られているわけではない。本能と熱意をないがしろにするべきではない。

    リーンキャンバスに従い、次のステップに進む上で十分な情報、そして、十分な自信を得ているか自分自身に問いかけてもらいたい。いきなり問題に直面している場合は、解決する価値があるほど、その問題が深刻だと理解したと正直に言えるだろうか?顧客候補を対象とした、質の高いインタビューを十分に実施しただろうか?

    リーン分析に関する記事を作成した際に、問題のインタビューを採点する取り組みを提案した。インタビューでは構成を良く練ることを前提としているため、特定の質問にスコアを割り振り、インプットに量的な印象をもたらすことも可能である。すると、質的なインプットのみを利用する方針を超えるため、検証学習にプラスの影響を与える可能性もある。

    熱意は重要

    実施している取り組みに対して熱意を持っていないなら、失敗する。成功に導くには、多大な労力が必要とされるため、強烈な思いやり、そして、感情がなければ、うまくいくはずがない。プロセスに焦点を絞る方針と、食い違うこともあるが、熱意/本能と情報に基づく正直さと厳しさを組み合わせる方法を見つける必要がある。

    何か興味深いアイデアを発見し、ピボットする場所を導く — 現在のビジネスをベースとしたデータを持っていると仮定する。自動的にピボットし、ピボットを続ける前に、「本当に関心があるかどうか」を自分自身に問いかけるべきである。関心がないなら、ピボットが理に叶っているかどうか考え直す必要がある。

    自分達の取り組みが分からなくなり、あまりにも力を入れていたため、当該のビジネスを始めた理由を忘れてしまった人達(私もその一人)に出会ったことがある。実に恐ろしい状況である。

    ピボットを行う前に、向かおうとしている目的地に強い思い入れがあるかどうかよく考えてもらいたい。思い入れがあるなら、ピボットするべきだ。ないなら、ピボットを中止する必要がある。一歩下がって、評価を再び行う、または、時間を割いて、深呼吸をして、よく考える、もしくは、負けを認め、傷を癒して、再起を誓うべきかもしれない。

    ピボットする前の簡単なチェックリスト

    検証学習を行い、ピボットするべき方向に関するデータを得たと仮定する。また、ピボットを行い、事業を継続することを望んでいるとしよう。その他に何が必要だろうか?

    1. 大きなビジョン。 会社を始める前、達成しようとすることに対して、大きなビジョンを持っていたはずである。大きなビジョンがない状態では、拡大するポテンシャルのない小さな(一つの機能に特化した会社)スタートアップを作ってしまう。大きく、斬新なゴールが存在しないなら、ピボットを行う意味はない。ピボットは、大きなビジョンに向かってジグザグに進む行為である。
    2. 問題を深く理解する。 私が話しをする起業家の多くは、解決しようと試みている問題、そして、解決する価値があるうのかどうかを理解していない。十分に問題を調査していないためだ。あるいは、不変の真理を解決しようとしている起業家もいる。 根本的な問題を理解していないなら、適切にピボットする方法を解明することは出来ない。
    3. 実際の(反証可能な)仮説。 検証学習を行うだけでは、十分ではない。対照としてテストすることが可能な、反証可能な仮説が必要になる — さもなければ、ピボットがうまくいくかどうかを把握するのが大幅に難しくなる。
    4. 絶対に譲れない基準。 追跡する適切なスタッツを選び、比較する基準を設けることが、リーン分析のコアのコンセプトである。そのため、重要な計測基準を一つ(状況を把握することが出来る単一の計測基準)を持ち、譲れない一線を示す必要がある — つまり目標のターゲットを定める。ターゲットを達成することが出来なかったら、見直しを行う。ターゲットを達成したら、次のステップを進む自信(とデータ)を得られる。

    ピボットは難しい。 適切にピボットを行い、成功に導く取り組みは、難しい。適当に、怠惰に、楽観してピボットを行うことも可能だが、それでは害をもたらすだけである。 正直さ、そして、データでピボットを支えることで、輝かしい未来を持つ事業を見つけられる可能性が得られるのだ。


    この記事は、A Smart Bearに掲載された「The *real* pivot」を翻訳した内容です。

    事業を軌道に乗せるまでには通常数々の苦難があり、成功を信じてそのまま続けるべきか、ピボットして方向転換すべきか、はたまた撤退すべきか、など起業家の悩みはつきません。この記事があなたのピボットを成功させるヒントの一つになれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

    Googleがサイトスピードをランキングシグナルに利用する特許と理由

    数年前にGoogleが導入した「サイトスピード」というランキングシグナル、実際の順位にはさほど影響はないということで、SEO的には余り重要視されてきたわけではありませんが、今回サイトスピードと検索順位に関するGoogleの特許が認められた、ということで、その内容を改めてチェック。特許関連の記事となればもちろんSEO by the Seaから。 — SEO Japan

    2009年4月9日、Googleのウェブマスター向けブログで「ウェブ検索ランキングにおけるサイトスピードの利用」を読んだ後、多くのサイトのオーナーが、ウェブサイトをスピードアップすることに関心を持つようになった。

    Early race car driver Bob Berman, who raced in the first Indy 500 in 1911.

    同日、Googleのマット・カッツ氏は、自身のブログで「Google、検索ランキングでサイトスピードを導入」を投稿していた。この2本の記事では、Googleが利用するランキングシグナルとして、サイトスピードが挙げられていた。

    カッツ氏は、大地を揺るがすようなシグナルではないと指摘している。また、大半のランキングにおいては、影響を与えない可能性もあるようだ。しかし、同氏は、スピードは、ユーザー体験の改善を含む、ランキング以外のメリットがある点を強調していた。

    どちらもの記事も、Googleがサイトスピードにおいて注目している点、そして、Googleがサイトスピードをページのランク付けに利用する方法を詳しく説明しているわけではなかった。しかし、2月4日にGoogleに付与された特許には、もっと詳しい情報が掲載されていた。

    それでは、Googleは、ページが読み込まれるスピードをランキングシグナルとして、なぜ利用することに決めたのだろうか?

    分かりやすく説明すると、この特許は次の点を指摘している:

    ある検索クエリに対して、同様の関連度の2つのリソースがあったとすると、ユーザーは、読み込みにかかる時間が短いリソースへの訪問を望むと考えられる。

    Googleは、PageSpeed Insightsツールを含む、サイトに関連する問題を調べる上で有効なツールをサイトのオーナーに提供している:

    Google's PageSpeed Insights tool online interface.

    PageSpeed Insightsツールは、ブラウザにページが読み込まれるスピードに関する複数のルール(経験則)をどの程度満たしているかに応じて、サイトにスコアを与える。特許では触れられていないものの、このツールは、サイトのスピードアップを試みる人達にとって、心強い味方となる。

    ルールに関する情報、このルールが用いられる理由、実装される仕組みに関する情報も豊富に用意されている。専門的な情報が多く、開発者、もしくは、サイトのスピードの最適化を実施したことがある経験者に助けてもらう必要があるかもしれない。

    読み込み時間の比較

    それでは当該の特許を紹介する:

    リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用
    考案: Arvind Jain、Sreeram Ramachandran
    付与先: Google
    米国特許番号: 8,645,362
    付与日: 2014年2月4日
    申請日: 2010年11月12日

    概要

    リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用する、コンピュータ保存メディアにエンコードされたコンピュータプログラムを含む、メソッド、システム、そして、機器。

    一形態において、検索クエリを特定のユーザーのデバイスから受けるメソッドを含む — 当該の検索クエリに対応するそれぞれの複数のリソースに対して、それぞれ第一スコアを受け、それぞれの複数のリソースに対して、リソースの読み込み時間の計測値を指定する読み込み時間のデータにアクセスし、読み込み時間の計測値を基に、複数のリソースのそれぞれの第一スコアを調整して、複数のリソースの一つ一つに第二スコアを生成する。

    オンラインリソースの読み込み時間は、ページまたはリソースが閲覧される複数のデバイスに対するサンプルの読み込み時間の統計的な計測値に応じて決まる。

    この特許は、ブラウザでの読み込み時間に影響を与える要因として、次のアイテムを挙げている:

    • リソースの大きさ
    • リソースに含まれる画像、または、参考文献の数
    • リソースに対応するウェブサーバー
    • リソースの読み込みに対するネットワーク接続のインパクト

    Googleが、2つのページやリソースを比較するために読み込み時間を計測する際は、(1)同じ国に存在し、(2)同じユーザーエージェント(例: 同じブラウザ)を用いるデバイスに制限すると見られる。

    読み込み時間のデータは、ウェブブラウザ、ウェブブラウザのアドオン、あるいは、特定のユーザーのデバイスに関連するモニタリングソフトウェアから集められる可能性がある。

    教訓

    この特許は、クエリに対して、2つの異なるページまたは結果が存在し、1つは比較的早く読み込まれ、もう1つは比較的遅い場合、早い結果は、表示される順番において優先され、一方の遅い結果は格下げされ、その結果、早いページの方が検索結果の上位に掲載されるようになる可能性があると指摘している。

    一部のページの読み込み時間を「推測」する手法等、この特許には、その他にも詳しく描かれている技術がある。モバイルの読み込み時間のデータは、「この類のデバイスにおけるリソースに対するリクエストの待ち時間が長いため」含まれないと記載されている。

    このタイプの読み込み時間の情報は、「一部のリソースは、特定の場所やデバイスから十分なトラフィックを得ておらず、特定の特徴を共通点として持つデバイスで得られた読み込み時間の計測値が、有益な値だとは限られないため、一部は用いられない可能性がある。特許は、次のような例を挙げている:

    フランス国内のユーザーのデバイスからは、中国語のリソースに十分な量のアクセスが行われていないと見られるため、フランス国内のデバイスのみを利用した読み込み時間の計測値は、意味を持たない可能性がある。また、立ち上げられたばかりのウェブサイトもまた、リソースに関連する読み込み時間のデータが十分に得られていないと考えられる。

    サイトのスピードを改善することが出来るなら、それに越したことはない。関連性や、ページランク等のシグナルほど強力ではないかもしれないが、2つの似ているページがあり、1つのページはもう1つのページよりも読み込みが遥かに早い時、大きな影響を与えるポテンシャルを持つ。

    追加: 2014/02/14 Go Fish Digitalで協力したデビン・ホームズ氏(優れたデザインを提供してくれた)が、今日の午後、「Google、バックグランドでJavaScriptをコンパイルしてChromeをスピードアップ」を紹介してくれた。この記事を読めば、Googleがウェブのスピードアップにいかに真剣に取り組んでいるかが分かる。この特許は、異なるユーザーエージェント等を考慮して、サイトを比較する取り組みを取り上げており、これはGoogleがユーザーエージェントに注目する理由に1つに数えられる。 Googleが、2つの異なるリソースの読み込み時間を比較するなら、同じバージョンのChromeでウェブサイトが読み込まれる時間を検討する可能性がある — 例えば、Chromeに対するGoogleの最新の修正には、ページの読み込みをスピードアップする効果が見込まれている。


    この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google’s Patent on Site Speed as a Ranking Signal」を翻訳した内容です。

    特にモバイルデバイスの普及&ウェブのグローバル化で必ずしもネットワーク環境が日本程良くないGoogleのサービスエリアは格段に増えていくと思いますし、Googleにとってもより重要な要素になっていくのでしょうか。SEO関わらずUX的にサイトスピードは大事なのは当たり前の話ですし、この記事をきっかけに再度あなたのサイトのスピードチェックをしてみては? — SEO Japan [G+]

    App Indexing の最新情報

    昨年、検索結果から Android アプリへ直接つながるディープ リンクが Google の検索結果に表示される App Indexing を米国で提供を開始したことをこちらのブログでもお知らせしました。Google では今回、新たに 20 を超えるアプリを追加で有効にし、間もなく検索結果にアプリのディープ リンクが表示されるようになります。また、英語のコンテンツへのアプリのディープ リンクを全世界でご利用いただけるようになりましたことを、お知らせします。


    Google では引き続き、すべての言語のサイト運営者様にご参加いただきたいと考えています。提供している Android アプリでディープ リンクをサポートしていない場合や、ウェブサイトやサイトマップでこのようなリンクをまだ指定していない場合は、ぜひ対応していただき、こちらの フォーム(英語)から Google までお知らせください。

    サイトマップやウェブサイトにディープ リンクを追加する際に、考慮すべきベスト プラクティスをいくつかご紹介します。
    • アプリのディープ リンクは正規 URL にのみ含めるようにしてください。
    • ホームページにおいてもアプリのディープ リンクを指定することをお忘れなく。
    • サイトマップに含まれているすべてのウェブサイト URL に対応するアプリのディープ リンクを設定する必要はありません。提供しているアプリでサポートされていないディープ リンクを含めないようにしてください。
    • ニュース サイトでニュース サイトマップを使用されている場合は、通常のサイトマップと同様に、ニュース サイトマップにもディープ リンクのアノテーションを含めるようにしてください。
    • ネイティブ ARM コードを実行するディープ リンクのアノテーションを指定しないでください。これにより、すべてのプラットフォームで App Indexing が有効になります。
    アプリのコンテンツがインデックスに登録されると、提供しているアプリは、通常の動作の場合と同様に HTTP  リクエストを送信する必要があります。これらのリクエストは、サーバー上では Googlebot から送信されたように表示されます。そのため、これらのリクエストを許可できるようにサーバーの robots.txt ファイルを設定する必要があります。

    最後に、アプリの戻るボタンをクリックした場合に、必ず検索結果ページに直接戻ることを確認してください。

    実装の詳細については、最新のデベロッパー ガイドライン(英語)をご覧ください。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

    SEOを最適化したいならGoogleに習え

    「SEOを最適化」、Oはoptimizationの略なんだから、SEO対策に負けじと文法的におかしい!それでもSEOのプロか!、なんてつっこみが入りそうですが、いえ、SEOという行為自体を最適化するという意味の内容です。Googleが長年かけて行ってきた検索結果の気づいてみれば大幅な改変、そこには既存ユーザーの離脱を防ぎつつ、結果をさらに改善するためのありとあらゆる技が詰め込まれているわけです。そんなGoogleにSEOのあるべき姿も学んでみよう、さらにはそこから見える最新のSEOシグナルも考えてみた新しいアプローチの記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

    グーグル UKの常務取締役、ダン・コブリー氏は、先日、2007年に行われ、不評を買った、Gメール内の広告リンクに関連する「50 Shades of Blue」(50点の青の色調)実験が、年間で2億ドルの収益の増加をもたらしたことを明らかにしていた。この結果により、デザイン主導の決定から、データ主導の決定へと方針が転換され、グーグルのデザインを牽引していたダグ・バウマン氏が、フラストレーションを抱えて辞任したエピソードは有名である。

    10本の青いリンクが、検索エンジンの結果ページ(SERP)に掲載されていた時代から、検索のプロは、数えきれないぐらい多くのUIの実験を観察しては、報告し、一方で、検索エンジンは、SERPに様々なモデルを導入してきた。

    その結果、ユニバーサル検索、3列、5列、そして、7列のローカルの結果、リッチスニペット、オーサーシップ、ナレッジグラフ、そして、カルーセル等が、SEMの用語集に加えられていった。この変更は、全てA/B(多変数)テストの対象となり、コンバージョンの目標に対して、入念に検査が行われていた。

    この方針が、SEOと何の関係があるのだろうか?

    グーグルは自然な結果からコンバージョンをどのように計測しているのか?

    結果ページの表示に対する全ての変更が、コンバージョンの最適化を基に行われているなら、自然のランキングもまた同じアプローチで報告されていると考えて問題ない。しかし、困ったことに、グーグルが自然の結果から「コンバージョン」を計測するために利用する基準は明らかにされていない。

    グーグルが、ユーザーのデータを使ってSERPに影響を与えている具体的な例が初めて明らかになったのは、2009年、マット・カッツ氏によって、グーグルのサイトリンクが、部分的にユーザーの行動に基づいて掲載されていることが、明言された時であった。この情報は、SMX WestのMeijer.comのサイトクリニック講座の最中に、マッツ氏が、同サイトのStore Locator(店舗検索機能)が、主なナビゲーションに埋もれてしまっているものの、「サイトリンクに表れている」ため、人気が高いと指摘した際に、明るみに出たのであった。

    MeijerのStore Locatorは、今でもグローバルナビゲーションに埋もれており、事実上、コンテツに欠けているものの、サイトリンク内では、トップの選択肢として表示されている。

    Meijer's Site Link

    アドワーズのキーワードツールを見ると、「meijer locations」は、12位であり、「ad」(2位)、「weekly ad」(8位)、「mperks」(4位)、そして、「phermacy」(6位)と比べて、遥かに順位は低い。ランディングページでこのキーワードを分類したとしても、SERP内のユーザーの行動が、Store Locatorをサイトリンクのトップに押し上げたとは、なかなか想像しにくい。

    大きなブランドの救済措置

    ユーザーの行動がランキングに影響を与えることが、次に明らかになったのは、初めて大きなブランドの救済措置が判明した、2009年の2月であった — 大きなブランドが、競争の激しいショートテールのクエリで、魔法のように検索結果を占拠し始めたのだ。上位を失ったサイトのオーナーは(リードを生成するサイトが多かった)、突然、被リンクの本数が少ないサイトが、自分のサイトよりも上位にランクインするようになったため、抗議の声を上げた。グーグルは、このアップデートをヴィンスと呼んでいた。しかし、Stuntdubl.comは、「Big Brand Bailout」(大きなブランドの救済措置)と呼び、この名称が定着した。

    大勢のエキスパートが、この現象の経緯/理由を推測していた。そんな中、マット・カッツ氏が得意とする、「何も重要なことを明かさずに質問に答える」術を学んでいなかったグーグルのエンジニア、マシュー・トレウェラ氏は、SEOGadget Q&Aセッションで、うっかりと情報を漏らしてしまった:

    1. 自然な結果をテストする際、グーグルは、後続のクエリが少ない結果を見つけるテストを行い、この後続のクエリを「コンバージョンの失敗」と位置づけている。マシュー・トレウェラ氏によると、ヴィンスアップデートは、ユーザーが、「求めている製品や情報を見つけるために検索を行う時間を短縮する」ことを目的としていたようだ。つまり、ユーザーが、2回目の検索を実施すると、グーグルは、初回の検索で適切な結果を提示することに失敗したと見なす。

    2. ユーザーの後続のクエリの行動に関するデータを使って、初回のクエリに対するSERPを改善し、ユーザーがクリックストリームの中で、後程、意図を示唆したサイトのランキングを上げている。要するに、グーグルは、ユーザーの行動に関するデータを使って、ユーザーの意図を特定し、コンバージョンを改善するために元々のクエリのランキングに影響を与えている。

    パンダから学べること

    その次に、ユーザーエンゲージメントのデータが、検索結果に影響を与えていることが判明したのは、パンダがきっかけであった。パンダアップデートの多くは、今でも謎に包まれており、このアップデートが初めてリリースされてから、分類子は大幅に進化している。グーグルは、パンダを機械学習アルゴリズムと位置づけているため、手動の介入を必要としないブラックボックスとも言える。

    後に、一部のサイトが、質の高いサイトとして、トレーニングのセットに追加されていることが判明し、その結果、回復し、「良質なサイト」として確定してもらう動機が生まれた。 また、勝者と敗者を比較して、ベストプラクティスを分析するのは難しくなった。大半のSEOの関係者は、ユーザーの行動とエンゲージメントは、サイトのパンダスコアにおいて大きな役割を担っていると指摘している。ユーザーが、すぐに検索結果に戻り、次の結果をクリックするなら、あるいは、クエリを絞り込むなら、サイトの品質に対して、良くない兆候だと言えるだろう。

    それでは、グーグルのコンバージョンテストは、SEOにとって、どのような意味合いを持つのだろうか?

    学んだことを活かす

    グーグルの告知は、やる気を起こすこともあれば、明確性に欠けることもある。グーグルが、問題を解決した、または、ある手法の価値を下げたと伝えると、SEO業界は、すぐに例外を指摘して、グーグルの告知を大袈裟、もしくは、不安を煽る試みだと宣言する。数年後、SEOの関係者は、状況を確認し、当該の手法が役に立たないことに気づき、その手法を実践しているサイトは、大きなトラブルを抱えることになる(グーグルに免責してもらえるほど大きな会社は例外)。この発表は、錯覚、そして、誤解を招いてしまう。なぜなら、グーグルは、目標を達成する前に、複数のバージョンを試しているためだ。グーグルの現在地を特定したいなら、1年前のグーグルの取り組みに関する発表を理解すると良いだろう。

    18ヶ月前、グーグルは、サーチクオリティチームの名称をナレッジチームに変えたこと、そして、ユーザーを毎回その他のウェブサイトに送り込むのではなく、ユーザーの検索の意図に応じたい旨を述べていた。グーグルは、1年間に500点以上のアルゴリズムのアップデートを実施し、調整、新しいレイアウト、そして、機能を常にテストしていると明言している。

    また、機械学習システム、そして、毎日集めている膨大な量のデータに基づいてコネクションを作る能力が進展しているとも示唆している。 どうせなら、ナレッジチームではなく、計測チームと名付けるべきだった。なぜなら、グーグルは、意図を理解するため、そして、ユーザーが求めるバリエーションを提供するため、何もかも計測し、データを集めているためだ。

    サイトのオーナーにどのような影響を与えるのだろうか?

    マット・カッツ氏は、2013年のSMX Advancedで、ウェブマスター/SEOにとって関心のあるクエリは、全体の15%のみだと述べていた。グーグルが懸念を抱く85%のクエリに、私達は注目していないことになる。クエリの1.5%に影響を与えるアップデートは、どこかの一部のSEO業者が関心を寄せるクエリの10%に、そして、グーグルの上位の「収益につながりやすいワード」の50%に影響を与える可能性がある。

    また、グーグルは、変更を展開した後、繰り返し適用する傾向がある。大規模な抗議活動がなかったこと、そして、現状の分析が曖昧であることを考慮すると、ハミングバードがリリースされた際、結果 — 少なくとも、ランキング表で見ることが出来る結果には、大きな変動がなかった、と推測することが出来る。しかし、実際には、グーグルは、パーソナライゼーションにおいて、今後大きな変化を起こすために必要なツールを導入していたのだ。この変化によって、徐々に勝者と敗者の選定が行われていくだろう。

    3つ目のシグナル

    SEO業界は、今まで、オンサイトとオフサイトのランキングシグナルに焦点を絞ってきた。しかし、3つ目のシグナルを認める時期がやって来た。SERP内のグーグルによるコンバージョンテスト、そして、ユーザーのインタラクションに関するシグナルは、自然なランキングに対して、重要性を増しつつある。この3つ目のシグナルを、オーディエンスエンゲージメントと呼ぶことにする。

    幸いにも、この枠組みは、オンサイトの変更に対して、パフォーマンスを改善し、前向きなオーディエンスエンゲージメントのシグナルを作り出すことが出来る大きなチャンスをもたらす。機械学習は、データ主導であり、クリック、シェア、繰り返しの訪問、そして、ブランド検索等のオーディエンスエンゲージメントのシグナルは、計測可能なユーザーのアクションである。そのため、ユーザーに焦点を絞った最適化を受け入れ、(自分で決めたコンバージョンの目標の代わりに)合理的にグーグルのコンバージョンの基準と推測される基準にテストの目標を合わせているウェブサイトのオーナーは、オーディエンスエンゲージメントを改善することが出来る確率は高い。

    今年、来年、そして、しばらくの間は、このようにしてSEO戦略を最適化するべきではないだろうか。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Lessons From Google On Optimizing Your SEO」を翻訳した内容です。

    確かにGoogleのグロースハック術に学ぶ点は多いな、と感銘を受ける記事でしたし、ユーザーインターアクションが今後のSEOに影響を与える要素であるであろうことは想像がつきますね。しかし一番笑ってしまった&マスターしたいのは

    マット・カッツ氏が得意とする、「何も重要なことを明かさずに質問に答える」術

    でした ^^)/ — SEO Japan [G+]

    無料で使えて便利すぎる29のウェブマーケティングツール

    29という具体的&多目の数入り、さらには「無料」という言葉まで入る最強の釣り記事タイトルですが、タイトルで敬遠して読まない人は勿体ない!と思わずにいられないような、きっとあなたも知らなかった数々の無料ウェブマーケティングツールが紹介されている記事をThe Next Webから。Twitter、Facebook、LinkedIn、ウェブサイトなどジャンル毎に整理されており、かつシンプルに使えるツールが多く、ちょっと便利なツールが満載です。英語圏のツールですが、ほぼ日本語のサイトでも活用できそうなものばかり、是非お試しあれ。 — SEO Japan

    他の人達が遠回りする中、ショートカットを使うと、タスクを楽々こなし、数ステップ飛ばすことが可能になり、賢明な措置を講じた気分になる。

    マーケッターが毎日実施しなければならない様々なタスクを考慮すると、良質なマーケティング用のショートカットを見つけたくなる。

    そこで、様々なマーケティングのカテゴリーにおける無料の優れたマーケティングツールを探してみた。これから紹介する ?- すぐに使いこなすことが出来る — ツールは、リサーチ、文章作成、評価、そして、分析等、マーケティングの取り組みをクローズアップしている。是非、完璧なショートカットを見つけてもらいたい。

    リサーチツール

    順番に沿ってツールを紹介していく。まずは、トピック、サイト、そして、アイデアをリサーチするためのツールをリストアップしていく。

    1. Google Scholar

    Google Scholarは、もっと注目されてもいいはずだ。科学分野の記事をリサーチし、新しい研究を調べる際に私はこのツールを愛用している。このツールは、学術系の出版社、職業団体、インターネット上のコレクション、大学、その他のタイプのウェブサイトに掲載されている、記事、論文、書籍、抜粋、裁判所の見解に限定している。

    Google Alertと一緒に使うと、興味のあるトピックのリサーチの情報を受信箱に運んでもらえる。

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    2. Open Site Explorer

    リンクの検索エンジンとも言えるOpen Site Explorer は、自分のサイト — もしくは別のサイト — にリンクを張っているサイトをリストアップしてくれる。

    リンクはSEOにプラスの影響を与える。また、同類のサイトと良好な関係を構築する上でも、あるいは、競合するサイトを監視する上でも、このツールは有効である。

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    3. Google トレンド

    Google トレンドを使えば、世界のインターネットユーザーが何を検索しているのか、そして、時間の経過と共にコンセプトにおける興味がどのように変化しているのか、把握することが出来る。

    「Growth Hacker」や「Growth Hacking」等のワードを最近よく耳にするようになった気がする。このワードをGoogle トレンドに入力してみたところ、やはり、このコンセプトに対する関心が急に高まっていることが判明した。

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    アイデアを探すためのツール

    4. Blog Topic Generator

    アイデアが枯渇しているなら、HubspotのBlog Topic Generatorでコンテンツの分野を表現する名刺を幾つか入力してみよう。すると、1週間分の記事のアイデアが続々と出てくる。
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    「social media」(ソーシャルメディア)、「content marketing」(コンテンツマーケティング)、「aardvarks」(ツチブタ)を入力したところ、次のようなアイデアを提供してもらえた:

    • ソーシャルメディアに投資するべき10の兆候
    • コンテンツマーケティングをマスターしたと思うなら、この問いに答えてみよう
    • マイリー・サイラスとツチブタ: 10点の意外な共通点
    • ソーシャルメディアに関するブログ トップ 15
    • 100年後のコンテンツマーケティング

    悪くはない。どの記事を読みたくなっただろうか?

    5. Content Idea Generator

    キーワードを入力して、遊び感覚の、適当な提案をPortentのContent Idea Generatorに要請してみよう。

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    メモ: The Next Web カンファレンスヨーロッパをチェックして、マーケティングとソーシャルメディアの最新の情報を仕入れよう。

    リーディング & ライティングツール

    このタイプのツールは、読みやすさ、キーワードの密度、そして、スペルや文法をチェックしてくれる。

    6. Readability

    Readabilityブックマークレットをツールバーにドラッグすると、ウェブ上のコンテンツを、シンプルで、読みやすい形式に変換することが出来る。しかも、所要時間を教えてもらえる。また、長いコンテンツをKindleに送って、後で読む機能を含む、その他のオプションもチェックするべきである。

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    7. Hemingway

    誰もがシンプルで、明確な文章を目指して、努力している。自信がなくなったら、Hemingwayに少し手を貸してもらおう。このアプリに文章を貼り付けると、当該の文章に対する分析が行われ、過剰に難解な句、不要な副詞等の問題点を指摘してもらえる。

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    8. Onpage Optimization Tool

    Internet Marketing Ninjasが無料で提供するオンページの最適化ツールは、サイトの特定のページの状況を一目で把握することが出来る。URLを入力すると、キーワードの密度、内部リンクおよび外部リンクの本数等のスタッツが表示される。

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    9. After the Deadline

    Chromeのエクステンション、After the Deadlineは、閲覧しているウェブページのスペル、スタイル、そして、グラマーをチェックする。

    Screen Shot 2014 02 07 at 7.44.22 PM 520x352 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    10. Readability Test Tool

    Readability Test Toolにウェブページのアドレス、または、テキストの塊を入力すれば、コンテンツの分かりやすい分析データが生成される。このツールは、様々な「読みやすさ」のスコアを計測し、それぞれの項目を分かりやすく説明してくれる。

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    Twitterのツール

    Twitterのツールは、タイミング、共有、そして、分析に至るまで、Twitterでの存在感を最大限に高める上で有効である。

    11. Save Publishing

    Save Publishingを使って、140文字以内の句を手っ取り早く探そう。Save Publishingは、ツイート可能な一句をスクリーン上でハイライトする便利なブックマークレットである。ワンクリックで、Twitterに投稿することが出来る点も嬉しい(もしくは、句をハイライトして、Bufferのエクステンションをクリックすれば、Bufferさせることも可能だ)。

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    12. Followerwonk

    Followerwonkは、優れたソーシャルメディアデータを提供するBufferのパートナーの1つである。Twitterのタイミングに関する非常に有益なデータを数多く提供するだけでなく、Followerwonkは、異なるアカウントのフォロワーの人数を比較する機能等、実用的な機能を多数提供している。

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    13. Latest.is

    Latest.isは、最新のニュースでもなければ、意味のないハッシュタグでもない。Latest.isは、「誰よりも早く良質なリンクを常にツイートするユーザー」に焦点を絞ったアルゴリズムを介して浮かび上がった、注目に値するリンクを自動的にリストアップしてくれる(ただし、ユーザーの詳しい情報を得られるわけではない)。

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    14. Tweriod

    Tweriodは、アカウントを分析して、より多くのTwitterユーザーに見てもらい、より多くのリプライを得るための最高のタイミングを教えてくれる。その上、ピークの時間に到達したら、Bufferのアカウントと同期させることも出来る。

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    15. Must Be Present

    Sprout Socialが提供する無料ツールのMust Be Presentは、Twitter上のコメント、そして、質問に返信する頻度と早さを計算する(このツールを使うには、eメールとその他の情報を少し提供する必要がある)。

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    Facebookのツール

    これから紹介するツールは、Facebookのページを分析して、アクティビティに関するデータやレポートを提供する — Facebookは常に変化するため、重要なツールだと言えるだろう。

    16. Conversation Score

    Facebook ページの影響力、エンゲージメント(参加を介した交流)、そして、パフォーマンスをConversation Scoreを使って把握しよう。

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    17. Wolfram Alpha Facebook report

    自分のFacebookのアカウントを分析して、つながり、利用する言語、投稿する時間等の多数の興味深いデータを取得したいなら、Wolfram Alpha’s Facebook reportを試してみると良い。

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    18. LikeAlyzer

    LikeAlyzerは、存在、会話、アクション、そして、情報を基に、Facebookでの企業の存在感に関する提案とフィードバックを提供する。

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    19. Fanpage Karma

    Fanpage Karmaは、競合に焦点を絞っているツールである。名前やIDを使って、2つのファンページを比較すると、どちらが優れているのか教えてもらえる。

    Screen Shot 2014 02 06 at 10.09.07 PM 520x346 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    20. Facebook Page Barometer

    Agora PulseのFacebook Page Barometerは、Facebookのパフォーマンスを記録し、6000を超えるページの平均値と比較する。
    Screen Shot 2014 02 06 at 10.04.27 PM 520x255 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    LinkedInのツール

    LinkedInのツールは、LinkedInのコネクションと存在感を視覚化し、最大限に活用する上で効果がある。

    21. SimplyMeasured LinkedIn Analysis

    SimplyMeasuredのLinkedIn Company Analysisを使って、– 最もアクティブな投稿、活発な日時等、LinkedInの企業ページのアクションを視覚化しよう。SimplyMeasuredは、その他にもチェックしてもらいたい無料ツールを多数提供している。

    Screen Shot 2014 02 06 at 9.58.54 PM 520x288 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    22. LinkedIn Maps

    LinkedInのつながりが、どのようにお互いに関連しているのか、そして、重複しているのか知りたいなら、LinkedIn Mapsを使って、新たな図を入手しよう。関係を理解し、強化する上で役に立つかもしれない。

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    ウェブサイトの分析ツール

    以下のツールは、サイトやマーケティング戦略の各種の領域の全体像を把握する上で有効である。

    23. Quicksprout

    QuickSproutは、総合的なウェブサイトの評価、ソーシャルメディア分析、そして、競合者分析を一箇所で提供してくれる。

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    24. Marketing Grader

    HubspotのMarketing Graderは、QuickSproutと同様の機能を提供しており、複数のカテゴリーでマーケティングの取り組みの状況を確認することが出来る。
    Screen Shot 2014 02 07 at 7.38.03 PM 520x234 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    25. SharedCount

    自分の(あるいは他人の)コンテンツがウェブで広がっていく様子を見たいだろうか?ソーシャルメディアのシェアボタンがクリックされた回数を表示していないなら、SharedCountにウェブサイトのアドレスを貼り付けよう。あるいは、複数のURLのダッシュボードを使って、様々なウェブアドレスを入力し、簡素なレポートをエクスポートする手もある。
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    関係のツール

    このタイプのツールは、新たなユーザーとの関係構築、そして、既存のつながりとの関係強化に焦点を絞っている。

    26. Newsle

    動向を追いたいソートリーダー(新たな考えを提示することが出来る人物)や業界のインフルエンサーがいるなら、Facebook、または、LinkedInを介して、Newsleに登録しよう。すると、Facebookの友達、LinkedInのつながりを追跡し、話題になった際にeメールで伝えてもらえるようになる。

    Screen Shot 2014 02 10 at 8.37.38 AM1 520x209 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    27. Rapportive

    Rapportiveをインストールして、eメールにもっと働いてもらおう。このChromeのエクステンションは、写真、仕事、会社、LinkedInのプロフィール、さらには、最新のツイートを表示するため、相手をより良く知ることが出来るようになる。

    rapportive example 520x409 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    28. MentionMapp

    MentionMappを使えば、Twitterのユーザーが、他のユーザーとどのようにつながっているのかが分かる。このツールは、つながりを視覚化するため、理解しやすく、そして、調べやすくなる。

    Screen Shot 2014 02 09 at 4.29.52 PM 520x380 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    その他のツール

    29. Down For Everyone Or Just Me?

    ダウンしたのが、インターネット接続なのか、もしくは、自分(あるいは接触を試みている人)のサイトなのか、分からないことがある。そんな時は、このシンプルなウェブサイトにサイトのURLを入力しよう:

    Screen Shot 2014 02 07 at 2.31.00 PM 520x181 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    すると、ダウンしているのが、インターネット接続なのか、自分のサイトなのかが分かる。

    Screen Shot 2014 02 07 at 2.31.17 PM 520x118 29 free Internet tools to improve your marketing starting today

    私が見過ごしている便利なツールがあるなら、コメント欄で教えてもらいたい。このリストをさらに有益にしてもらえると嬉しい。


    この記事は、The Next Webに掲載された「29 free Internet tools to improve your marketing starting today」を翻訳した内容です。

    私自身も知らなかった、ちょっと時間がある時に試したくなるようなツールが色々と紹介されていました。お昼休みに早速私も遊んでみたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

    インデックス ステータスのデータがサイトのバリエーションに対応し、より正確に

    Google ウェブマスター ツールのインデックス ステータス機能では、Google によってインデックスされた、サイトのページ数がレポートされます。以前は、HTTPS サイトのインデックス ステータスのデータは独立して表示されず、HTTP サイトのレポートにすべて含まれていました。しかし、ここ数か月の間に、ウェブマスター ツールを使用してウェブサイトのセクション(HTTPS を使用している場合など)ごとにインデックス登録された URL を追跡したいとのご意見をウェブマスターのみなさまからいただきました。

    現在、URL 全体の約 10% が既に安全な接続を使用して HTTPS 経由でデータ転送を行っていることがわかっています。今後は、より多くのウェブマスターの方々がウェブサイトを HTTP から HTTPS に移行することを期待しています。Google では、サイトのインデックス ステータスのデータに関してウェブマスター ツールでの表示方法を改善しました。インデックス ステータス機能では、プロトコル(HTTP と HTTPS)別や、確認済みのサブディレクトリ レベルでインデックス登録されたサイト URL を追跡できるようになりました。

    これにより、サイトの異なるセクションを簡単にモニタリングできるようになります。たとえば、次の URL は、それぞれ別々に確認を行った場合、ウェブマスター ツールのインデックス ステータス レポートでデータが区別されて表示されます:

    HTTP
    HTTPS
    http://www.example.com/
    https://www.example.com/
    http://example.com
    https://example.com
    http://www.example.com/folder/
    https://www.example.com/folder/
    http://example.com/folder/
    https://example.com/folder/

    サイトの URL に HTTPS を使用している、または確認済みのサブディレクトリ(https://example.com/folder/ など)があるウェブマスターには、改善されたデータが表示されます。サブディレクトリのデータは、同じホスト名とプロトコルの上位レベルの確認済みサイトに含まれます。

    ウェブサイトが HTTPS を使用している場合や一部のコンテンツが別のサブドメインでインデックス登録されている場合は、対応するインデックス ステータス レポートに変更内容が表示されます。下のスクリーン ショットは、HTTP と HTTPS のサイトのインデックス ステータスのグラフの例を示しています:

    HTTP サイトのインデックス ステータス(減少)

    HTTPS サイトのインデックス ステータス(増加)

    上の図を見ると、インデックス ステータス グラフに「更新情報」(Update)という注釈が付いています。これは、このデータの収集の開始日を示しています。この変更によって、URL のインデックス登録方法や、ドメイン レベルでインデックス登録された URL の総数が影響を受けることはありません。ウェブマスター ツールに表示されるデータのレポートが影響を受けるだけです。

    データを正確に表示するには、Google ウェブマスター ツールでサイトの既存の類似パターンすべて(www. あり、www. なし、HTTPS、サブディレクトリ、サブドメイン)に対して確認を行う必要があります。Google では、優先するドメインや正規 URL を適宜設定することをおすすめします。

    サイトマップを送信する場合は、対応する URL を使用してウェブサイトの優先する類似パターンに対して確認を行う必要があります。なお、robots.txt ファイルはプロトコルやホスト名ごとに区別されて読み取られます。

    今回の更新がウェブサイトのインデックス登録に関する問題の解決に役立てば幸いです。詳しくは、インデックス ステータスに関するヘルプセンターの記事をご覧ください。また何かご不明な点がありましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

    コンテキストで変化するGoogleの検索結果

    先ほどのSEO by the Seaの記事が薄すぎたので今回は厚め&充実の記事を。常に進化を続けるGoogleの検索アルゴリズム、その最新の技術が垣間見える記事を。 — SEO Japan

    検索エンジンを使って、情報を探す際、具体的なクエリから始め、得られた結果に応じて、利用するクエリを変えていくことが多い。どうやら、Googleは、この類の検索の行動に注目していたようだ。今月の上旬にGoogleに付与された特許によると、検索エンジンのユーザーがクエリのセッション中に利用するクエリを確認し、そのワードやフレーズに、より大きな重要度を認め、セッションの後半で加えられる用語の重要度を低く見積もる可能性がある。

    この特許は、ハミングバードアップデートをもたらしたアルゴリズムの進化の一部を担っているのではないだろうか。

    An old print from the 1880s showing a cat evolving into a catcher.

    検索クエリのセッションの情報に注目し、その結果に応じて検索結果を変更するテクノロジーを取り上げた特許は、他にもある。 事実、私はこのサイトで2、3点の特許を取り上げたことがある。当該の特許を振り返ると、発明家が共通していることに私は気づいた — それはAshutosh GargとKedar Dhamdhereの二名だ。どちらも既にGoogleを退職しており、Ashutosh Gargは、現在、Bloomreachと呼ばれる会社に勤めており、また、一方のKedar DhamdhereのLinkedInにはFacebookで働いていると記載されている。

    Googleが後続の関連する検索に対して検索結果を格下げする仕組み」の中で、私は「反復的な検索結果の降格」と題された特許を取り上げている。この特許は、「black coats」等のクエリで検索を行い、続いて「black jackets」等のクエリで検索を実施した場合、この2つのクエリの間で返された結果は、2つ目の用語に対するセッションでは、下位に引き下げられる可能性がある点を指摘している。なぜなら、当該の結果を確認したものの、初めて見た際にユーザーが注目しなかったと考えられるためだ。

    一方、「Googleが検索結果のスニペットを変える理由」の中で、私は特許「セッションベースの動的な検索スニペット」を取り上げているが、この特許は、少し異なるアプローチを採用している。

    同じ検索用語を使って、2件の同様の検索を実行し、同じ結果が表示されると、Googleは同じページを下位に引き下げる代わりに、新しい検索で用いられたワードに焦点を絞り、ページのスニペットを書き直すことがある。すると、ユーザーに選ばれるチャンスを当該のページに再び与えられることになる。ユーザーが実行したクエリ、そして、双方に関連するクエリを共に反映しているためだ。これは結果を単に降格するよりも、良い解決策のように私には思える。

    1件目の特許は2007年に申請され、新たに付与された特許は2008年に申請されていた。最後に紹介した特許(セッション中に新たなクエリが浮かび上がると、Googleが同じ結果に対するスニペットを変更する手法)は、2007年に申請され、2011年に再び申請されていた。これは、Googleがこのような検索結果を処理する仕組みが、時間の経過と共に進化していることを物語っている。

    それでは新たに付与された特許を紹介する:

    コンテキストに応じた検索用語の評価
    発明: Ashutosh Garg & Kedar Dhamdhere
    付与先: Google
    米国特許番号: 8,645,409
    付与日: 2014年2月4日
    申請日: 2008年4月2日

    概要

    コンテキストに応じた検索用語の評価が明らかにされる、機器、システム、そして、メソッド。進行中の検索クエリが、検索セッション中に受信される。すると、検索クエリの後続の部分の特定が行われ、クエリ内の後続の検索用語が特定される。続いて、後続の検索用語の検索用語の特質が調整される。

    検索セッション

    検索エンジンは、様々な方法で、検索セッションを追跡することが可能だが、通常は、特定のトピックを検索し、当該のトピックに関連する複数のクエリを実施した期間を参考にすることが多い。ユーザーは、複数のタスクを同時に行い、セッション中に関連しないクエリを検索する可能性もあるが、オリジナルのトピックに関連するクエリを再び検索する場合は、同じクエリのセッションと見なされることもあり得る。

    クエリのセッション中に、ユーザーが何を検索しているのかに注目するこの概念は、類義語とセマンティック検索に関連する特許でも登場しており、Googleのハミングバードアップデートと大いに関係していると見られる。詳しくは「Googleがクエリセッション内の共起を基にクエリを変える仕組み」を参考にしてもらいたい。

    断定クエリ

    あるユーザーがGoogleで「Atlanta weather」を検索した際、検索結果自体は適切ではあるものの、ユーザーが求めていた結果を正確に提供しているわけではなかったとする。その結果、ユーザーは再びGoogleに戻り、今度は「Atlanta weather forecast」と入力して、求めている結果の範囲を狭めた。この特許は、一つ目のクエリを「断定クエリ」、そして、追加されたクエリを「後続クエリ」と呼んでいる。

    また、この特許は、断定クエリの用語を、重要と見なし、一方の後続クエリの用語に対しては、重要度を低く見積もる — 場合によっては、後続クエリをオプション扱いすることもあると指摘している。

    特許を何度か読んでいくうちに、このアプローチが、問題の解決に役立つとは私には思えなくなった。ユーザーが、「Atlanta weather forecast」で検索を始めた場合、「Atlanta weather」を検索し、その後、「Atlanta weather forecast」を検索した結果とは異なる結果を得るためだ。特許には、この仕組みを採用する理由が一つ挙げられている:

    しかし、検索クエリに新たな検索用語を加えても、検索エンジンが、追加した検索用語に同等、もしくは、より大きな重みを加えている場合、ユーザー体験の強化にはつながらないと考えられる。

    この特許は、検索エンジニアが、後続クエリに対して、低い価値を与える仕組みに関して、詳細な情報を提供しているものの、上述の根拠に対しては、補足されていない。

    教訓

    個人的には、同じワードを幾つか利用している可能性がある、2つの異なるクエリに対する検索エッションにおいて、同じページが検索セッション内に登場した際に、ページのスニペットを変更する仕組みを説明した特許のアプローチを気に入っている。

    どちらのアプローチが、現在、Googleに採用されているのかを見極める術はない。LinkedInによると、Ashutosh Gargは、2008年にGoogleを去っている。Kedar DhamdhereがGoogleを退職したかどうかは分からないが、スニペットの変更に関する特許が米国特許商標局に正式に申請されたのは、2011年であり、アップデートされた特許に携わったのは、いずれか一名であった可能性がある — もしくは完全に別人によって作成されたと見ることも出来る。

    いずれにせよ、検索セッションの情報は、Googleの複数の場所で利用されている確率が高いと言えるだろう。これは、長く、複雑で、ハミングバードアップデートで見られる音声のクエリを書き直すような技術であり、また、ナレッジパネルの結果が、記述されたエンティティに関する追加の情報を提供する際にも用いられていると考えられる — 例えば、エイブラハム・リンカーンの身長が、ナレッジパネルに含まれるものの、その他の大統領には身長がリストアップされていないケースを考えてみてもらいたい。

    リンカーンを含むクエリと検索セッションの中で、リンカーン大統領の身長を尋ねるユーザーが大勢いる可能性が高い。

    この新しい特許において、最も興味深いと感じたのは、特定の問題を解決するアルゴリズムが、時間の経過とともに進化し、変化していく経緯が示されている点である。Googleは、検索セッション中の同じようなクエリに対して、以前の当該のセッションのクエリに応じて、異なるアプローチを試していることは明白である。

    指摘した2人の考案者が、この2点の特許に関わり、また、同じように思える問題に対して、異なるソリューションを試しているように見えるためだ。

    Googleのハミングバードは、検索セッションで同一のユーザーの過去のクエリに頼るのではなく、代わりに、過去の検索クエリのセッション、そして、最初のクエリを書き直すために、ユーザーが見ていた対象の情報を利用する — つまり、もともとの検索で見たかった可能性のある検索結果を与える — 進化の一環である。


    この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Evolving Google Search Algorithms」を翻訳した内容です。

    ユーザーの利用状況で検索結果の関連性や重要性が判断され、提供される情報が変わってくるのは、流石Googleという感じです。しかしこの調子でGoogleの進化が続けば、というか今でもですが、検索に置いて余りに圧倒的な存在になりどこも太刀打ちできない存在になりそうですね。単純にPCに座ってウェブ検索する時代はとっくの昔に過ぎ去っていますし、モバイルデバイスの普及で様々な場所、シーンで検索やレコメンデーションがされるようになってきた今日のGoogle。ただただスゴイと思うと同時にその圧倒的な存在感に若干の怖さも感じる私でした。 — SEO Japan [G+]