サイトへ張られているリンクについてよりわかりやすく把握できるようになりました

Google ウェブマスター ツール では [サイトへのリンク] ページで [その他のサンプル リンクをダウンロードする] ボタンをクリックすると、約 100,000 本のリンクが表示されてきました。これらのリンクは、これまで主にアルファベット順で選択されていました。そのため、リンク データはアルファベットの最初のほうに偏って表示されるため、サイトへリンクがどのように張られているか全体像を知ることができない場合もありました。

そこで Google では、ウェブマスターのみなさまからのフィードバックに基づき、これらのリンクの選択方法を改善して、サイトへのリンクがどこから張られているかについて、より全体像に近い理解が得られるように機能の更新を実施します。最も大きな変更点としては、リンクの大部分がアルファベット順ではなく、全範囲のリンクから均一にサンプリングされるようになることです。また、異なるドメイン名からだけでなく異なるトップレベル ドメイン(TLDs)からもサンプル リンクを取得できるようになります。これらの新しいリンクは、引き続きアルファベット順で表示されます。

もう間もなく、データをダウンロードする際により広い範囲からさまざまなサンプル リンクを表示できるようになります。自分のコンテンツを紹介しているユーザーについて調査、分析する際に、簡単にサイトへのリンクの概観をつかむことができます。また、悪質なリンクを削除したい場合などに、時間と労力を費やすべき場所が容易になります。

今回の機能のアップデートが実現するにあたって、フィードバックをお寄せいただきありがとうございました。ウェブマスター ツール では今後も役立つデータや機能を提供していきます。ご不明な点や、さらなるフィードバックがありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお知らせください。

SEOはWebサイトの企画と切り離して考えることはできない


SEOは一般的にはサイトが完成してから行われることが多い。
しかし、それではSEOを充分に行うことはできないのだ。

SEOはただ単に上位表示の技術ではない。
SEOはマーケティングである。

私は常々このブログでも書いているが、

情報を発信したいWebマスターとその情報を知りたいユーザーを
検索キーワードを通じて結びつけるマーケティング活動

これがSEOである(ちなみにリスティング広告も同じである)。

だから、SEOのためには、

1.ユーザーニーズを洞察する

これがまず必要であり、これが全ての基礎になる。

  • このサイトを見るべき人は誰か?
  • 何をアピールしたいのか?
  • いつ見てもらいたいのか?
  • どこで見てもらいたいのか?
  • なぜ見てもらいたいのか?
  • どのように見てもらいたいのか?

といった思考過程が必要である。

以前私は、「ロングテールSEOの基本 No.2」という記事の中で、キーワードは5W1Hで発想すべきということを書いた。

ユーザーはどのような顕在化した、あるいは潜在的ニーズを持っているか?
ニーズはどのようなキーワードとして投影されるか?

これを洞察するためには徹底したユーザー視点が必要であるのだ。
その過程はサイトの企画を考えることをほぼ等しい。

根源的な問いがSEOには必要であり、これなしにはSEOはありえないのだ。

その次のステップとしてユーザーのニーズを洞察した上で、

2.ユーザーの必要とする情報は何かを知る

ことが必要になる。
考えるべきことは、一つ一つの記事の内容ではない。
自サイトに来るべきユーザーの求めている情報の体系とは一体何であるか?
である。

このステップはSEOの技術的な意味においても非常に重要だ。

これまでの人為的外部施策を中心としたSEOであれば、外部のサイトからの被リンクによってビッグキーワードの順位をあげるのが主流だった。
しかし、この手法はリスクが高まったことにより時代遅れとなってきている。

どのような情報を集積して、如何に整理するかが最も重要になってきている。

現在は外部リンクなしでも充実したコンテンツがあれば、かなりのビッグキーワードであっても上位表示するようになってきた。
しかし、上位表示には一貫性のあるコンテンツの階層構造が必須である。

サイト構成が重要だ」の中で、内部施策によりビッグキーワードで上位表示させるための方法を書いた。
キーワードの抽象度が高まれば高まるほど、言い換えてみればビッグキーワードになるほど、様々な関連情報へアクセスできる、情報の起点のページが有利になりやすいことを書いた。別の表現で書くならば「目次ページ」が有利になりやすいということだ。

目次ページにどのようなコンテンツを並べるかは、サイトの企画に他ならないわけでどのようなサイトを作るべきか?
と不可分に結びついている。というか同義である。

3.ユーザーが求めているキーワードとその意味を知る

単にユーザーニーズからキーワードを導いても充分ではない。
キーワードには検索意図があり、その検索意図を満足させるコンテンツを作らなければならない。

検索キーワードに関するコンテンツであったとしても、検索意図に合致していなければ上位表示しにくい。

また、検索意図に合致していたとしても、検索意図を満たす内容でなければならない。
これには2つの意味がある。

1)検索意図を満足させないコンテンツは結局コンバージョンに結びつかない

いくらユーザーを誘引したとしても、検索意図を満足させることができなければ「戻るボタン」で検索結果に帰ってしまう。
検索ユーザーを騙す、あるいは不完全な知識しか提供しないコンテンツでの集客は、本来の目的を達成することができないということだ。

2)検索順位が上がらない

ユーザーを満足させることができないコンテンツでは検索順位が上がりにくい。
不思議なことなのだが、ロングテールSEOを実践していると気がつくことである。
Googleは共起語の出現頻度といったアルゴリズムを用いて、コンテンツの価値を測っている。
共起語チェッカーといったツールもあるが、Googleの検索APIなどをたたいて検索スニペットなどから、共起語っぽいものを拾っているだけである。

Googleが認識している真の共起語は我々には分かり得ない。
だから、共起語をコンテンツに盛りこもうなんて姑息な努力に意味はないと私は思っている。
あくまでユーザーのニーズに沿うための文章を作る過程において、共起語は自然に織り込まれるはずなのだ。それこそがGoogleの考える価値ある文章であろう。

順位をあげるために共起語を入れるのではなく、ユーザーのニーズが先にありその結果として共起語が文章内に存在するのが正しいのだ。

4.コンテンツを作るための戦略を立案する

全ての検索キーワードにおいて、完全にユーザーのニーズを満たすコンテンツを作ることが理想である。
しかし、現実問題としてそこから得られる利益との兼ね合いがある。
必然的にコンテンツの作成に投入できるコストには制限が生まれる。

ブランディングの兼ね合いでコストをかけてもよいコンテンツもあるし、SEO目的しかなければ得られるコンバージョン数や検索数に厳しく制約される場合もある。

そのコストの範囲でどのように最良のコンテンツを作るのか?
ここには戦略が必要だ。

社長が書く、その分野の専門の担当者が書く、その道の権威に依頼する、外注のライターに依頼する、CGMで集める・・・

様々な方法があるが、自サイトで取りうる運用体制を抜きに考えることはできない。
いくら理想を言っても絵に描いた餅では仕方がないのだ。

現実解と理想をいかに折り合いをつけ最適解を導くか?
ここまでサイトの企画段階において考えなければならない。


まとめてみよう。
SEOはサイトの企画・運営と不可分の関係にあり独立して存在するものではない。

被リンクではない現在のSEOでは、それだけ切り離して施策できるものではないということなのである。

Googleのリンクの否認ツールに関するデマを一刀両断

日本でもGoogleのリンクペナルティが普通に発動されるようになった今日、過去の負のリンク遺産の処理とペナルティ解除に頭を悩ませているウェブマスターさんも多いと思います。その際、課題となるのが、どうしても削除できない一部のリンク群。Googleもリンクの否認ツールを用意して対処できるようにはしてくれていますが、否認ツールで削除できないリンクを提出すれば即ペナルティ解除というわけにもいかないのが現実です。今回はGoogleの担当者自らがリンクの否認ツールに関して語ってくれた様々な情報をまとめた記事をサーチエンジンランドから。否認ツールを使う前に一読しておきたい内容です。 — SEO Japan

google-webmaster-hangout

ウェブマスター向けのグーグルハングアウト

先日行われたウェブマスター向けのグーグルハングアウト・オンエア(動画)では、リンクの否認、ペナルティ等を分かりやすく説明する試みが行われた。この投稿では、グーグルのウェブマスタートレンドアナリストであり、世界中のウェブマスターの心強い味方である、 ジョン・ミューラー氏の公式のコメントを紹介していく。

背景

先月、私は、技術者のようにリンクを整理する5つのステップを発表した。この投稿には、多くの興味深いコメントが寄せられ、今月は、不明な点を幾つか解説していく計画を立てていた。

この記事では、技術者のように、チェックするべきページの徹底的なリストを作成する方法に焦点を絞っていた。リンクの削除に関しては、記事の最後に、ドメインのオーナーに連絡を取り、リンクを削除してもらう、または、nofollowにしてもらうと述べる程度であった。

実際に適切な連絡先の情報を手に入れ、ドメインのオーナーに連絡する価値があると思うなら、その通りにしてもらって構わない。グーグルは、ウェブマスターが、粗悪なリンクを一掃するために努力していることを知りたがっている

とは言ったものの、削除したいリンクの大半は、次の3つのカテゴリーのうちの一つに当てはまるのではないだろうか:

  1. サイトのオーナー、または、自分が料金を支払った。 このタイプのリンクは対応がしやすい – 料金の支払いをやめて、リンクの掲載を中止するか、リンクの掲載が終わるまで待つ、もしくは、サイトのオーナーに連絡を取り、リンクを削除、または、nofollowにしてもらうかのいずれかを選択する。
  2. アーティクルディレクトリ(あるいは、リンクディレクトリ、プレスリリースのディレクトリ、または、その他の何らかのタイプのディレクトリ)。 通常、「削除」するためのリンクが投稿ページ、または、リンク自体に用意されている。ここでは、リンクが削除されることを友好的に伝えるページに導かれるか、あるいは、「リンクを削除してもらいたいなら、ペイパルで200ドルの処理費用を払え」と要求するページにリダイレクトされることになる。どちらの場合でも、スプレッドシートに記録しておくべきである。
  3. ブログのスパム、コメントのスパム、フォーラムのスパム、あるいは、料金を支払って投稿してもらった、何かしらのガラクタ。99%の確率で、リンクの否認ツールを利用する以外に選択肢はない。なぜなら、連絡先の情報も知らなければ、連絡を取ったところで、誰にも対応してもらえない、もしくは、削除料金を要求されるだけだからだ。繰り返すが、相手の対応をスプレッドシートに記録しておこう。

リンクの削除に関して、よくある思い込み

まずは、ウェブマスターハングアウトで判明した点を挙げていく。幸いにも私は10名のメインの参加者の一人に選ばれ、前回の記事を投稿した後に寄せられた疑問をミューラー氏に直接ぶつけることが出来た。

一般的な見解: 再審査リクエストを複数行うと、SERPに再び含めてもらえる確率は下がる。

不正解。ジョン・ミュラー氏は、各リクエストは、個別に審査され、複数回リクエストを行うと、イメージが悪くなると言う噂を一蹴した。

一般的な見解: グーグルはウェブマスターが実施したリンクの否認の記録を保存している。 

不正解。グーグルは、記録を破棄している。ミューラー氏は、リンク否認のファイルを投稿する度に、当該のリンクに対して、新たに対応すると指摘している。そのため、既に否認したリンクを再び削除する必要はない。

一般的な見解: ドメイン全体ではなく、ドメインの特定のページのみ否認するべきである。

困難なケース。ドメイン全体を否認すると、信頼性のあるリンクまで失う可能性があるが、一つのページを否認するだけでは、十分ではない可能性がある。このようなページは、サイトの別の場所で重複していることが多い。個人的には、site: コマンドを使って、リンクの全てのコピーを検索することを薦める。以下に例を挙げる:

site:website.com "anchor text"

(ここでは、「anchor text」はサイトにリンクを張る特定のテキストが該当する)

また、同じ方法でブランド(会社)の名前を検索して、漏れなくページを抽出するべきである。リンクがコメントスパム、あるいは、妥当なサイトのリンクではないなら、ドメイン全体を否認する方が無難かもしれない。

一般的な見解: テキストベースの否認ファイルのみを投稿するべきである。

ケースバイケース。ジョン・ミューラー氏は、グーグルのスプレッドシート、もしくは、リンク先に連絡を取る努力(あるいは、リンク先の連絡情報を見つけることに成功)を示す同様のアイテムにリンクを張ると、有効だと指摘している。

サンプルのスプレッドシートが必要なら、Archologyで私が利用しているスプレッドシートを参考にしてもらいたい – ただし、グーグルに投稿する前に会社の名前を削除してもらう必要がある ;-)

一般的な見解: リンクの複数のソースを確認する必要がある — グーグルウェブマスターツールだけでは不十分である。

どちらとも言えない。ミューラー氏は、目安としてウェブマスターツールのリンクに焦点を絞るべきだと答えていたが、リンクがサイトに向かうパターンが判明したら、調査を進めて、同じパターンを持つリンクが他にあるかチェックするべきである。

また、同氏は、再審査リクエストに対して、グーグルが提供する例を少し詳しく掘り下げることがあると述べていた – ウェブマスターが良いと思っていたことが、実際には認められていない点を示すためだ。

ミューラー氏の回答を参考にする限り、特定のページ、または、ページのセクションに向かうリンクを探す取り組みは、ウェブマスターにプラスに働くと言えるだろう。

一般的な見解: プレスリリースに単一のhttpのリンクを残しても問題はない。

不正解。ジョン・ミューラー氏は、安全を期するため、nofollow処理することを勧めていた。私は「グーグルはプレスリリースを特定して、価値を減じることは出来ないのか?」と尋ねた。

すると、ミューラー氏からは、アフィリエイトリンクを削除する試みを既に行っているように、この取り組みも既に行っているものの、アルゴリズムが機能せずに、リンクを取り逃がすことがあると言う答えが返ってきた。さらに、同氏は、プレスリリース内で過剰にアンカーテキストを利用しているパターンが見受けられると、グーグルはそのパターンに気づき、対応をウェブマスターに求めると述べていた。

私は粘り、「例えば、2008年のように、古いリンクの場合は、グーグルはどのように対処するのか?」と尋ねた。すると、予想通り、リンクには賞味期限がない、と言う答えが返ってきた。最後に、コンテンツをいつか否認することが出来るようになるのか訊いてみた。例えば、大量のアンカーテキストが詰め込まれ、無数のサイトに配信されているプレスリリースを持っている場合、このプレスリリースを丸々否認することが出来る日はやって来るのだろうか?

ミューラー氏は、この質問に関心を持ち、メモに取っていた。そのため、いつかこの機能が提供されることを願おう。

一般的な見解: robots.txtを使ってページをブロックすると、被リンクの価値をゼロにすることが出来る。

不正解。ミューラー氏は、検索エンジンは、ブロックされたページをクロールすることが出来ないため、インデックスを拒否しているかどうかを把握することが出来ないと指摘していた。同氏曰く、ページからのリンクの価値を削除したいなら、当該のページの冒頭にrobots=”noindex”を盛り込むと良いようだ… しかし、このチャットの終了後、このnoindexでは、ページランクの流はブロック“されない”旨を記すメモが加えられていた。初耳であった。

経験上、ページランクの流れを止めるには、当該のページをどうでもいい別のドメインに301リダイレクトし、次にメインのサイトの別のページに302で戻す方法が有効だと思う。スマートな解決策ではないが、アフィリエイトのリンク等、仲介するページに向かう大量のリンクを抱えているなら、この方法は有効に働くのではないだろうか。

もっと良いアイデアを知っているなら、コメント欄で教えてもらいたい。

実際にハングアウトを視聴する

このハングアウトでは、リンク以外にも多くのトピックが取り上げられていた。そのため、実際に動画を全て視聴することを薦める(有意義な一時間を過ごすことが出来るだろう)。あるいは、今後のハングアウトに参加することも出来る。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Demystifying Link Disavowals, Penalties & More」を翻訳した内容です。

実際に否認ツールでリンクリストを提出する際に、具体的に参考になるアドバイスは限られていましたが、少なくともGoogleの対応についてある程度知識が深まる内容でした。妙なデマに惑わされず、ある種の安心感と信念を持って、地道にペナルティ解除に向けて取り組むしかありません。– SEO Japan [G+]

レスポンシブWebデザインがユーザー体験に最適化できていない5つの実例

スマホの普及で導入サイトも増えているレスポンシブWebデザイン。作り手からするとまだまだ目新しいですし、ブラウザサイズを変えてサクッとデザインが柔軟に変わるのはそれなりに自己満足度も高く時代の最先端を走っている気分になれる仕組みではあります。一方、デバイスやスクリーンサイズにデザインが最適化できたとしても、それがそのデバイスを使っているユーザーに本当に最適化できているかというと、全くの別問題。Google先生も大推奨中ということで、今後さらに導入が進んでいくと思われるレスポンシブWebデザインですが、今回はそんなレスポンシブWebデザインが抱えるユーザー視点の問題点や課題を真剣に考えてみた記事をご紹介。流行だから、スマホが普及しているからと、安易なレスポンシブWebデザイン導入を決断する前に一読する価値ありです。 — SEO Japan

レスポンシブウェブデザインに関しては、意見が大きく分かれる。先月投稿した、レスポンシブウェブザインの問題点に関するコラムに対して、賛成意見、そして、反対意見を発表してくれた方々に、この場を借りて感謝の意を表したい。既に大半の反対意見には回答したものの、グーグルのジョン・ミューラー氏から最近寄せれたコメントは、注目に値すると思ったので、紹介させてもらう。

ルーク・ウロブルウスキ氏が、グーグル+で発表した、レスポンシブウェブデザインを導入したことで成功を収めたサイトの成果をミューラー氏が取り上げた際、私はレスポンシブウェブデザインが有効に働くサイトもあれば、働かないサイトもあることをグーグル、そして、レスポンシブウェブデザインの支持者に伝えようとした。

john mueller responsive googleplus

先月の投稿で、私はグーグルの公式の意見を求めていたこともあり、これは願ってもないフィードバックであった。また、グーグルのスタッフからの今回の意見は、レスポンシブウェブデザインが、ユーザーにとって問題を引き起こす可能性があり、万能ではない点を示唆する効果があると考えている。

それでは、ジョン・ミューラー氏が指摘していたように、そして、その他の大勢のレスポンシブウェブデザインの支持者が考えているように、このような極端な例は、大半のサイトには当てはまらないのだろうか?データをチェックし、確認していこう。

SEOの担当者、そして、ウェブマスターにとって残念なのは、この点を確認する上で役に立つであろう、インフォメーションアーキテクチャが、消費者の要望と一致していないサイトが多数網羅されたリストが存在しないことだ。

そのため、次の2点の証明を行うため、私は.Netマガジンのトップ 25レスポンシブウェブサイトリスト 2012年版から、Starbucks.com、Microsoft.com、そして、Disney.comを例として採用した。未来志向のウェブデザインの鏡として、この3つのサイトが相応しいなら、私の指摘が特別なケースではないこと、そして、すぐに解決する必要がある極端な問題ではないことの証明にはなるはずである。

1. 多くの上位のレスポンシブサイトはインフォメーションアーキテクチャがお粗末

先月のコラムで、私はMerecedsのモバイルサイトで行った調査に言及した。この調査により、トランスコード化されたページが、モバイルの検索結果に表示されなくなる、サイトアーキテクチャの問題が見つかった。同じコンテンツがレスポンシブウェブデザインでも用いられているため、この問題は、旧式のサイトを無理やりレスポンシブデザインに変えたサイトにも存在するはずである。やはり、Microsoft、Disney、そして、Starbucksは、レスポンシブへのデザイン変更(大半の場合、旧式のサイトをそのままレスポンシブ化している)では解決することが出来ないインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていた。

例えば、Starbucksは、検索のデータが示す通り、ユーザーの多くは、とりわけモバイルデバイスでサイトを閲覧している場合、地域の店舗を探していることが多く、ウェブサイトのローカルの領域を強調する取り組みを巧みに行っていると言えるだろう。

Starbucks does a nice job at highlighting the Store Locator given their users' tendency to search for a store near them, but their information architecture has other problems when it comes to searchers.

ユーザーが近場の店舗を探している傾向がある点を考慮すると、スターバックスは、店舗検索機能を巧みに強調しているものの、検索に関して、このサイトのインフォメーションアーキテクチャには、その他の問題点が見られた。

ウェブサイトのその他のセクションは、検索エンジンのユーザー、そして、サイトのユーザーにとって、使いやすいと言えるだろう。しかし、下のデータにも表れているように、検索量を基にした優先順位は、モバイルサイトの各機能と一致しているとは言い難い結果となっている。

Comparing Starbucks responsive site architecture to searcher interest reveals potentially profitable gaps.

スターバックスのレスポンシブサイトのアーキテクチャと検索エンジンのユーザーの関心を比較すると、収益面に影響を与える可能性があるギャップの存在に気づく。

このチャートのメソッドに関しては、詳細をマーケティングランドで以前説明したが、簡単に言うと、一ヵ月の検索回数の合計が1000回を超えるブランドのキーワードを分類して、サイトの機能と比べている。

検索の意図が、ウェブサイトの特徴と一致しているケースもあるが、大方、一致していない。例えば、ホームページにクーポンは掲載されていないが、検索を介して、期限切れのクーポンを見つけることが出来る。また、店舗とクーポンを除けば、スターバックスの仕事に関する情報は、最もユーザーに求められているものの、この情報は、ページの一番下に置かれている。サイトに掲載する情報を決める際には、検索量以外にも様々な要因を考慮しているはずであり、ビジネス上の理由で、他の機能を優先しているのだとは思うが、カロリー計算機や推奨する注文等の情報が、このビジネス上の理由に当たるとは私には思えない。

先月のコラムでも指摘した通り、このような問題は、レスポンシブかどうかに関係なく、しっかりとデザイン変更を行うことで、解決できる可能性がある。いずれにせよ、レスポンシブサイトは、検索エンジンの視界から消してしまう、インフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていることが多い。そのため、「レスポンシブデザインがSEOに向いている」と主張しているものの、実際に大きなインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えているなら、矛盾していると言わざるを得ない。

MicrosoftとDisneyのサイトに対しては同じ調査を行っていないものの、検索の行動とインフォメーションアーキテクチャを一致させる取り組みに関しては、難しい課題を抱えているはずである。

例えば、Disneyは、ゲームのコンセプトに関して、改善が必要である。先日の投資家向けのイベントで判明したように、Disneyのビジネスにとって、ゲームは重要なカギを握っている。しかし、サイトを見る限り、その点は伝わってこない。検索エンジンで[disney games]と入力すると、このページに導かれる。このページで、Disneyは、Mickey Delivery DashやPhineas and Ferb等のゲームで遊ぶよう促している:

Disney's responsive site entices mobile users to play a game that they have no chance of playing.

Disneyのレスポンシブサイトは、遊ぶことが出来ないゲームを遊ぶようユーザーに呼び掛けている。

しかし、実際にゲームで遊ぼうとすると、次のようなメッセージが表示される:

For a site to be responsive, it should work everywhere. Not so for this critically-acclaimed responsive site.

レスポンシブサイトなら、どんなデバイスでも利用することが出来るとユーザーは期待する。この評価の高いレスポンシブサイトでは、ユーザーの期待は裏切られる。

また、次のような現象に遭遇することもある:

Sometimes responsive sites provide less than responsive user experiences.

レスポンシブサイトは、レスポンシブとは言い難いユーザーエクスペリエンスを提供することがある。

Gamesページに戻り、フッターのOnline Gamesをクリックすると、ページのトップにリダイレクトされ、フッターのVideo Gamesをクリックすると、次の画面が表示される:

Our quest to play games on a responsive site ends with this, as would quests from the majority of mobile searchers.

レスポンシブサイトでゲームを遊ぶ試みは、この画面で終了した。モバイル検索経由の試みの大半もこの画面から先には進めないだろう。

携帯電話ではゲームを遊ぶことは出来ないのだろうか?

これは、受賞経験のある、時代の最先端を行くウェブサイトである。しかし、グーグル、ビング、あるいは、ヤフー!で、毎月3万回行われる[Disney games]の検索を実際に実行したことがある人は、そこまで高く評価しないはずだ。また、どのプラットフォームを利用しているにせよ、ニーズに対してレスポンシブなサイトだとは思えない。

Microsoftでもユーザーは同じような状況に直面する。同サイトで、人気の高いカテゴリーの一つに挙げられるDownloadsにアクセスしても、実際に何かをクリックすることが出来るなどと期待するべきではない。右上にある3本の線と3つの点がメニューだと気付いたら、次のようにDownloadsのカテゴリーが表示される:

Microsoft's responsive web site offers free downloads to mobile searchers that mobile searchers can never receive.

Microsoftのレスポンシブサイトは、モバイルのユーザーが利用することが出来ない無料のダウンロード製品をモバイルユーザーに提供している。

Windowsのダウンロードは、私が持つアンドロイドの電話機とは関係がないため、Free downloadsをクリックしたところ、次のページに導かれた:

This page was presented when I clicked on Free downloads in my mobile web browser, not my PC.

このページは、PCではなく、モバイルウェブブラウザでFree downloadsをクリックした際に表示された。

私のPCを最大限に活用するとは、何のことだろうか?そもそも、なぜPCが出てくるのだろうか?私は無料のダウンロード製品が手に入るページにアクセスしているつもりであった。自分のニーズに対して、レスポンシブなサイトだと思っていたが、私は何か勘違いしていたのだろうか?質の低いユーザーエクスペリエンス、そして、プラットフォームを限定しているものの、レスポンシブと偽る行為は、検索エンジンのユーザーにとっても、SEOにとっても、マイナスである。

このように、レスポンシブ化した、3つの大きな企業のウェブサイトを詳しく調べ、3つ全てのウェブサイトに問題があることに気づいた。よって、このインフォメーションアーキテクチャの問題は、一部の専門家の推測よりも、幅広く浸透しているのではないかと言う結論に至った。

また、これでもレスポンシブウェブデザインはSEOに最適だと主張する人達には、今回取り上げた3つのサイトが、高い評価を受けているサイトであるものの、検索エンジンのユーザーのユーザーエクスペリエンス、そして、SEOには、何のメリットもない点を伝えておきたい。

2. 上位のレスポンシブウェブサイトは、モバイルならではのキーワードを用いていない

モバイルデバイスにユーザーが入力している新しいキーワードを活用する方法を誰もが理解しているわけではない。これは割と新しいトリックであれ、まだ、活かして切れていないサイトがあっても不思議ではない。このテーマの知識が浅い方々のために、私は詳細な案内書を提供している。

この取り組みのメリットを理解しているなら、主にモバイルデバイスで検索されるStarbucksのキーワードを見れば、すぐに機会を特定することが出来るだろう。マスターキーワードのリストをモバイルの比率を基にまとめ、モバイルデバイス経由が70%を上回っているキーワードに注目すると、大勢のユーザーが移動中にStarbucksのサイトにアクセスしていることが分かる。

Amazingly 46 people a month ask their desktop computer to help navigate them to a Starbucks.

なんと、デスクトップのコンピュータを使って、Starbucksへのルートを探していたユーザーは一ヵ月にたった46人であった。

地域で店を経営する多くの会社は、リードを店に導くことで、収益の大半を得ていると指摘している。そのため、Starbucksの店舗を探す、このようなキーワードは、ウェブサイトが得られるリードの中で、特に価値が高いと言えるのではないだろうか。 しかし、レスポンシブデザインでは、チャンスを逃してしまう。

この検索の多くは、グーグルのルートを紹介するページに導かれ、Starbucksのウェブサイトは蚊帳の外である。[drive thru starbucks]のようにルートが表示されないケースもある:

Some queries with local intent don't include maps in mobile results.

ローカルの意図を持つ一部のクエリでは、モバイルの結果に地図が盛り込まれていないものもある。

もっとひどいのは、[24 hour starbucks]のように誤った情報が表示されるケースだ(私はシカゴ在住) :

Not going to walk to San Francisco from Chicago for a latte, Google.

ラテを飲むために、さすがにサンフランシスコまで歩くつもりはない。

Starbucksは、このような情報を求めているユーザーに対して、もっと有益なユーザーエクスペリエンスを提供して、価値の高いリードをウェブサイトにもたらすことが出来るはずである。

それでは、実際に何をすればいいのだろうか?24時間営業の店舗とドライブスルー可能な店舗を別々のリストで紹介する、クロール可能なページを作成する手が考えられる。現在、このサイトは、検索の絞り込みに依存しているため(クロール不可。問題 No.1を参照)、このようなページは提供されていない。このページを作って、HTML5を使って、電話機のGPSを活用すると、クリックしてページに導かれると、すぐにもっとも近い店舗をユーザーに伝えることが出来るようになる。

ところが現実のサイトでは、Starbucksは、検索エンジンのユーザーをStore Locatorページに送り、このページでユーザーは小さな漏斗のような形の記号が絞り込みを行うためのアイコンであることを学び、興味を持っているStarbucksの店舗のタイプを選択し、Applyをクリックする必要がある。このボタンをクリックすると、地図に戻り、ズームインするか、範囲のボタンをヒットして、自分の場所を探し出し、近場の店舗を表示してもらうことを願うしかない。

しかし、Starbucksは、1度のクリックでユーザーが求めている情報を与えることが出来るにも関わらず、なぜ、最も価値の高いリードに、このようなややこしいプロセスを踏ませているのだろうか?レスポンシブデザインで同じ機能を提供することが出来るかもしれないが、レスポンシブウェブデザインの支持者は、モバイルのコンテキストには反対の立場を取っていることが多い。また、そもそも、このようなチャンスは求めていないため、デザインには反映されない可能性が高い。優秀なSEOのエキスパートは、同じ過ちを回避し、自然な検索から、コンバートしやすいトラフィックをより多く獲得するだろう。

Disneyもまた、ゲーム、アプリ、そして、壁紙等のモバイルコンテンツで、この類のキーワードを持っている。Disneyは、モバイルアプリをサイトにリストアップしているものの、上の画像をご覧になれば分かるように、キーワード「mobile games」は言及されておらず、また、レスポンシブウェブサイトには、mobile wallpaperを掲載せず、また、wallpaper自体を用意していないように見える。 gamesやwallpaperに対する検索は非常に多いものの、Disneyのこの“レスポンシブ”なサイトでは、全く取り上げられていないため、SEOの大失敗だと言わざるを得ない。

Non-branded games searches have as much search volume on mobile devices as many of Disney's most popular brands.

会社名なしの[games]のモバイルデバイスでの検索量は、Disneyの最も人気の高い作品と同じぐらい多い。

この3つのサイトには、モバイルのキーワードだけでなく、モバイルデバイスを利用する状況では、意味がなくなりつつあるキーワードに関しても、問題が見受けられる。DisneyとMicrosoftのサイトの例を見れば一目瞭然である。しかし、Starbucksもまたコンテンツの適応の問題を抱えている。

[Starbucks coupons]をモバイルデバイスで検索すると(1ヶ月に8500回検索されている)、求めている情報を得られないだけでなく(何かしらビジネス上の理由があるかもしれない)、Print Coupon Buttonをクリックして、存在しないクーポンを取得するよう求められるのだ:

 

Starbucks responsive web site asks you to print out a coupon from your mobile phone, and gives you how-to instructions that you'll never be able to follow.

Starbucksのレスポンシブウェブサイトは、携帯電話からクーポンを取得するようユーザーを促し、絶対に従うことが出来ない方法を説明している。

これは泣きっ面に蜂のようなものである。コンテンツの意味、そして、クエリの関連性を変えてしまう点を理解せずに、サイトをレスポンシブウェブデザインにしていることが原因である。

レスポンシブウェブデザインを採用することで、この問題を全て解決することは出来るのだろうか?その可能性はある。しかし、レスポンシブウェブのデザイナーとSEOは、現在この問題の解決には関心を寄せていないため、エッジケースとして扱われる可能性がある。

3. レスポンシブウェブサイトは遅い

前回のコラムへのコメントで指摘して頂いたように、確かに、レスポンシブウェブサイトは、適切にデザインすれば、スピーディーに動く。その通りである。しかし、問題は、完全に矛盾しているわけではないにせよ、「遅いレスポンシブウェブサイト」は、エッジケースではない点である。

この点を指摘しているのは私だけではない。事実、この点に反論した人達の多くが、これはレスポンシブウェブではなく、ディベロッパーに責任があると主張していた。しかし、SEOの担当者としては、責任の所在は重要ではない。遅いことが問題なのだ。レスポンシブウェブサイトが遅いなら、実際にその多くは遅いのだが、検索エンジン経由のユーザー、そして、SEOにとってマイナスに働く。

コメント欄でも指摘したよううに、この問題は様々なサイトで発生している。Akamaiに所属し、パフォーマンスを熟知するガイ・ポドジャーニー氏は、「この事実を無視することは出来ない。理想的だと思われたレスポンシブウェブサイトは、 モバイル専用のサイトよりも遅い。と言うよりも、平均的なレスポンシブウェブサイトは、平均的なモバイルサイトよりも遅いと言った方が正確かもしれない」と指摘している。要するに、遅いレスポンシブサイトは、珍しくはないと言うことだ。

4. レスポンシブウェブサイトはグローバルモバイルトラフィックの10%以上を失っている

マーケッターなら、15800万人のビジターと980億のページビューに是が非でも接触したいと望むはずだ。これは、2012年の12月の時点で、Operaのブラウザーを利用するフィーチャーフォンのユーザーのデータである。

モバイルウェブの現状レポートの最新版によると、Operaは、Opera MobileまたはOpera Miniのいずれかのブラウザーから、2億2900万人のビジターと1430億のページビューを得ているようだ。また、同社は、ビジターの68%がスマートフォン以外のデバイスから寄せられていると報告している。計算すると、上のスタッツになる。

Operaが15.4%のマーケットシェアを獲得している点を考慮すると、世界のモバイルウェブマーケットのシェアの10.63%に当たると推定される。

世界のモバイルウェブのトラフィックの10%を、無視しても構わないと判断することも出来るが、異常値と言うには、あまりにも莫大なトラフィックである。

先月、コメントで指摘して頂いたように、まずは、モバイルサイトを作り、その後、レスポンシブデザインを使って、フィーチャーフォンのユーザーに対応する手が考えられる。しかし、この方法には次の2点の問題がある:

  • グーグルはこの手法を薦めていない。グーグルは、サイトを分けるか、フィーチャーフォンとスマートフォン上で有効なサイトには、ダイナミックサービングのみを推奨している。
  • 最初にモバイルを構築する方法は確かに未来志向だが、既存の大勢の主要なデスクトップのユーザーにそっぽを向かれてしまう。

Weather Channelのように、モバイルを優先しそうな企業の多くにとっては、あと数年間は、この戦略は現実的には映らないだろう

5. 全てのレスポンシブサイトはモバイルのみの機能でユーザーのひんしゅくを買う

レスポンシブデザインは、対応するデバイスに応じた機能を追加することではなく、同じコンテンツを全てのプラットフォームで提供することを信条としているため、この問題は極端なケースに当たらないはずである。

先月のコラムでも説明したように、マーケッターは、GPS、カメラ、加速度計等、モバイルに特化した機能を使って、ネイティブアプリに匹敵しつつ、プラットフォームを問わずに全てのユーザーに見てもらい、楽しんでもらう、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブで提供することが出来る。

この取り組みを行うことなく、なぜサイトをレスポンシブ化しよとするのか、いまだに理解不能である。ONE ウェブは、滑り出しとしては悪くないが、それだけ満足しないでもらいたい。

私は、先月、Thunder Techのユーザーエクスペリエンスチームとブログで話しをする機会があったが、同チームのメンバーは、このようなユーザーエクスペリエンスは、ウェブサイトではなく、アプリのものだと主張していた。しかし、この点に関しては、ユーザーエクスペリエンスの担当者とSEOの担当者の間では、意見が分かれる。SEOのスタッフは、ユーザーが魅力的だと思えるユーザーエクスペリエンスを出来るだけ明白に表現することにこだわる。また、ネイティブアプリとは異なり、ウェブは、100%の接触範囲を持つことも大きな意味を持っている。

HTML5を使えば、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブ上で提供しやすくなり、このタイプのコンテンツは、理想的なトラフィックをサイトにもたらすだけでなく、リンク、共有、そして、グーグルがサイトの信頼性を判断するために利用する、その他の全てのシグナルを入手することが出来るかもしれない。サイトをレスポンシブにするために、このようなシグナルを諦めるようでは、SEOの名が泣く。

ウェブでアプリのようなユーザーエクスペリエンスを作る取り組みが、どれほど浸透しているのかは知らないが、ダイナミックサービングを介して、アプリのようなモバイルウェブエクスペリエンスを構築した後、パフォーマンスが改善したサイトの例を見つけた。 このサイトの方針を採用する会社が増えることを願っている。

According to Nielsen and Business Insider, consumers spend more time in apps than on the mobile web. While games and social networking are part of the story, how much are webmasters to blame for not making web experiences more app-like?

NielsenとBusiness Insiderによると、消費者はモバイルウェブよりも、アプリでより多くの時間を過ごしているようだ。ゲームやソーシャルネットワークも含まれているが、ウェブのユーザーエクスペリエンスをアプリ化、そして、改善することに二の足を踏むウェブマスターは、どれぐらいの責任を負っているのだろうか?

この記事を最後まで読んだなら、先月、私が発見した5つのポイントが、事実であり、極端なケースではないことは、様々な例を通して、理解してもらえたのではないだろう。それでも、グーグルには、稀なケースと見なされるかもしれないが、検索ユーザーが立ち往生し、混乱し、そして、コンバートすることに失敗しているなら、その問題を解決することで、ビジネス、そして、ユーザーの双方にプラスに働くはずである。

そのため、レスポンシブウェブデザインは、必ずSEOに良い影響を与えると主張する人に出会ったら、実際には、多くのレスポンシブなサイト(その一部は、評価が高い)が、全くSEOの役に立っていないことを思い出してもらいたい。レスポンシブウェブデザインだけで、満足するべきではないのだ。

まとめ

レスポンシブウェブサイトが、SEOを含めた多くの問題を抱えているケースが目立つ。その理由を挙げていく:

  • 複数の評判のとても良いレスポンシブなウェブサイトは、インフォメーションアーキテクチャの大きな問題を抱えており、検索エンジン経由のビジターは、タスクを完了することが出来ず、また、企業はリードから利益を得ることに失敗している。
  • レスポンシブデザインを採用したウェブサイトは、モバイルの検索ユーザーにとって特に重要なキーワードを見逃しており、企業、そして、ユーザーの双方が損害を被っている。
  • レスポンシブサイトは、読み込みにかかる時間を短縮するポテンシャルを持っているが、大半のサイトは、このポテンシャルを活かしていない。
  • フィーチャーフォンのトラフィックを獲得する件において、グーグルは、レスポンシブデザインを推奨していない。ちなみに、フィーチャーフォンユーザーのトラフィックは、モバイルのウェブトラフィック全体の10%を超える。
  • レスポンシブサイトは、基本的に複数のプラットフォームに対応していないコンテンツには、対処することが出来ない。そして、このような複数のプラットフォームに対応するコンテンツは、ユーザーを助け、サイトが自然なリンクを獲得し、そして、収益を得る上で効果的である。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Common Are SEO Problems With Responsive Web Design?」を翻訳した内容です。

サーチエンジンランドの記事故、SEO上の問題として語られていますが、実際はユーザー体験全般、つまりウェブマーケティングやウェブサイトの成功に直接関わってくる大きな問題を考えた記事でした。レスポンシブWebデザインというと、まだまだデザインのみが注目される面が大きいですし、現実問題、デザインをレスポンシブ化すると同時に、モバイル体験まで最適化するというのは、例えばモバイルユーザーにモバイルならではの機能を提供することになれば、デザイン上もシステム上も作業負荷が一気にアップしますし、簡単にできることではないことは重々承知していますが、レスポンシブWebデザインが普及していく上での大きな課題であることは間違いありません。

レスポンシブWebデザインというと、「デザイン」と言葉が入っているだけに、どうしても機能やユーザー体験よりはデザイン最適化のみの話に陥ってしまいそうですし、その意味では、ユーザー体験や機能まで含めてWebサイトのレスポンシブ対応を考えた新しい言葉があった方が良いのかもしれませんね。あ、単純に「レスポンシブWeb」でいいのか。

呼び方はともかく、今回の記事がレスポンシブWebデザイン、Webサイトのレスポンシブ化についてより深く考えるきっかけになれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

あなたのEメールを読んでクリックしてもらうための37のアドバイス

インバウンドマーケティングへの注目へと共に、その重要性が改めて見直されているEメールマーケティング。メールリストはそれなりに溜まってきていても、効果的なマーケティング活用は仕切れていないままの企業やサイトも多いのではないでしょうか?そして今日のEメール事情はあなた自身も多分体感している通り、かつて以上に大量のスパムや営業メールが氾濫しているメールボックス、適切なメッセージを対象ユーザーに確実に届けることはかつて以上に困難になっています。今回はコンテンツマーケティングを古くから推奨・実践してきたコピーブロガーがEメールを実際に読んでもらい、そしてリンクをクリックし次のアクションにつなげてもらうためのティップスを37一挙にまとめたお役立ち記事を。 — SEO Japan

私たちはみんな同じ経験をしている…

注意深くEメールを書き上げた。一つ一つの文に磨きをかけた。最高の件名のために知恵を働かせた。

安堵のため息と共に送信ボタンを押した。これで完了だ。

しかし、Eメールの統計を見てみると、開封数は期待していたほど良くなく、クリックスルー率はがっかりなことに気が付く。気分は最低だ。

人々にEメールを開いて読んでもらうことは大きな課題のように感じるだろうか?そして、クリックに進むことも?

それは、そこまで難しいことではない。さあ、あなたはこれから、人々に開封され、読まれ、クリックされるEメールを書くことについて最も大切なアドバイスを学ぶのだ。

準備はいいかい?

心から期待されるEメールを作成する方法

簡単な質問:

あなたはどちらのメールを受け取ることを楽しみにするだろう:親友からのメール?大企業からのメール?そして、それら2つのどちらのメールを読みたいと思うだろう?

簡単な選択でしょう?

では、リストにメールを送信する時、あなたはどうするだろうか?膨大な数の顔の見えない群衆に向けているかのように書く?大企業のマーケティング部門と同じように書く?

もし読者にあなたのメールを楽しみにしてもらいたいのなら、もっと友人のように振る舞うことを検討すべきだ。

あなたは、自分の友人を知っているし、好きだし、信頼している・・・そうでしょう?

その会社っぽい感じを抑えて、もっとミニマリストなメールデザインを作るのだ。対話的な礼儀正しい口調で書くのだ。

フレンドリーで心から期待されるEメールのためには、以下の8つの基本ルールに従おう…

  1. 自分のリストに対して話すのをやめる。自分の購読者に対して話すのをやめる。まるであなたが1人の人だけにメールを送信しているかのように書くのだ。それがあなたのメールを一瞬にしてもっと個人的なものにする。
  2. 人々の時間を無駄にするのをやめる。本当に価値のあるものや役に立つことがある時にだけメールを送信すること。
  3. 役に立つこと。あなたが読者から何かを必要としている時にメールを送信しないこと。役に立て。フレンドリーであれ。本当の友達のようになれ。
  4. 差出人に実際の名前を使用する。自分の名前と評判をさらすのだ。そのほうがより個人的ではないだろうか?
  5. 信頼できる人になれ。予期すべきことを人々に知らせる。確かに、セールスメッセージはあなたのEメールマーケティングの一部であるべきだ。それは問題ない。ただ、彼らが登録する際にそれに関して明確になるのだ。
  6. 気味悪くなるな。Eメールは自由にパーソナライズしてもらって構わないが、人の名前を頻繁に繰り返さないこと。コールセンターの脚本のように聞こえる。
  7. 読者の見方になる。独りじゃないということを人々に気付かせること。あなたが彼らの苦しみを理解しているということを伝えるのだ。彼らに共感し、どうすれば助けることができるのか尋ねるのだ。
  8. 読んでくれた見返りを与える。人々があなたのEメールを読んで必ず得をするようにすること。どうやって?役に立つアドバイスを共有する。彼らの気分を良くする。彼らをインスパイアする。

Eメールを開封してもらう方法

ほとんどの受信箱は過密状態だ―興味のわかない退屈なEメールでいっぱいだ。

あなたのメールは、あふれ出る騒がしい受信箱の中で簡単にかき消される。そして、Gmailタブが気付かれるのをさらに難しくするのだ。

あなたのメールを開封するように人々を誘惑するような魅力的な目立つ件名をどうやって書けばいいのだろうか?

Eメールの件名は、見出しと同じように、注目を集める必要がある。それに関してはいくつかの秘訣がある:

  1. いいことを約束する。もし人々が、自分が何を学ぶことになるのかを具体的に知っていれば、もしくは、あなたが彼らをどれくらい幸せにするのか、どれくらいの情報を与えるのか、どれくらい彼らのビジネスのためになるのかを正確に知っていれば、もっと読みたくてしかたがなくなるだろう。
  2. パワーワードを使用する。感覚的で感情的な言葉は注意を引くし、あなたの件名を混み合った受信箱の中で目立たせる。
  3. 数字を使用する。 なぜなら、数字は―4や37のように―きょろきょろした目を止める
  4. 好奇心をあおる。 場合によっては突拍子もない言葉を使うことを恐れないこと。情報不足でむずむずさせるか、情報不足で期待を裏切るのだ。読者は、もっと知りたいという気持ちになるだろう。
  5. よくある間違いを指摘する。 バカだと思われたい人はいないからだ。
  6. 賢くするのをやめる。 シンプルで具体的な件名は、毎回、賢い件名に打ち勝つ
  7. 実験。 反逆者となって、何か新しいことを試す。思い切って違うことをする。あなたは、何が機能し何が機能しないかに驚くことになるだろう。
  8. 達人から学ぶ。 優れたEメールリストに登録し、彼らの件名を分析する。何かを学ぶことは間違いない。
  9. 意味のない統計を追うことをやめる。最適な件名の長さのようなことだ。平均的な読者というものは存在しない。読者があなたのメールを楽しみに待ち、あなたの名前を認識することによって―たとえ件名が最悪の時でも―メールを開封するように、真のリレーションシップを築くのだ。

興味をそそるEメールを書く方法

そう、あなたは人々に自分のメールを開封してもらった。さて、次は?どうやって彼らの注目を維持するのだろう?どうやってメールの本文を読み続けさせるのだろう?

読者を魅了するメールを書くために、以下の11のアドバイスに従おう:

  1. 素早く書く。そうすることによってあなたの熱狂とパーソナリティが伝わるからだ。
  2. 短くまとめる。 厳しくメールを編集する。長くて手に負えないメールは、読者の興味を徹底的に打ちのめす。編集する時に半分にテキストをカットするように頑張ること。
  3. 質問をする。 読者と顔を合わせて会話をしているところを想像するのだ。そういう状況なら質問をするのではないだろうか?
  4. 厳密な定型に従わない。詳細な計画の立てられたメールは、すぐに読者を飽きさせる。
  5. 個人的なタッチを追加する。 あなたは、読者にあなたのことを知ってもらおう、好きになってもらおう、信頼してもらおうとしているのでは?
  6. 挨拶を機械的にしない。warm wishes、‘best regards、‘greetings from sunny Englandなど、よりパーソナルな挨拶文を使ってみよう。挨拶を混ぜることで機械っぽさは少なくなり、より個人的になる。
  7. Youという言葉を使用する。 なぜなら、それが英語で最も説得力のある言葉の1つだからだ。
  8. ありのままの声を届ける。 Eメールマーケティングについて考えるのをやめる。Eメールは自分の顧客や読者と話す手段だと考えるのだ。
  9. パーソナリティを追加する。 あなただけが使うことのできる言葉や表現を使うのだ。人間になれ。
  10. 切れ味が悪くならないようにする。 退屈な文章の明らかな兆候を理解すること。短く、力強い文を書く。要領を得た文にする。そして、高校で習った規則を破るのだ。
  11. 自己中心的になるのをやめる。 冷酷にならないこと。読者について心から気にかけるのだ。

Eメール内で販売する方法

あなたはただ楽しむためにEメールを書いているわけではない。ビジネスオーナーとして、ビジネスを継続するためには販売しなければならない(好むと好まざるにかかわらず)。

では、悪魔に魂を売らずに販売する最良の方法は何だろうか?

より多くの読者を購入者にコンバートするために以下の9つのアドバイスに従おう:

  1. 見込み客の準備が整う前に販売しないこと。 まずは友達になって情報の信頼できるソースになるのだ。そうすれば、読者はためらうことなくあなたから購入するだろう。
  2. メリットを強調する。 製品を販売するな。代わりに、顧客に提供するメリットを販売するのだ。
  3. 読者が見逃しているものを示す。 大部分の人はリスクを避けたがる。 彼らは、不便、異常、複雑を避けたがる。あなたが提供するもののメリットを、あなたが避ける手助けをする問題に言いかえることを検討しよう。
  4. 厳密な定型に従わないこと。 定型的なEメールは、機械的に聞こえるし、つまらないからだ。
  5. 自分の目的に向かって努力する。 セールスメッセージにつながる興味深いストーリーを伝える
  6. 明確な期限を提示する。 人々が先延ばしにするのを防ぐため
  7. 複数のリンクを挿入する。(同じページへの) 人々がそのリンクをクリックするチャンスを増やすため。
  8. 非の打ちどころのない明確な行動喚起を入れる。 あなたが次は読者に何をして欲しいと思っているのかを伝え、購入することが彼らにとって得策である理由を思い出させる。
  9. PSの力を利用する。 人々に期限を思い出させる。もしくは、もしあなたのオファーに応じなければ何を失うことになるのかを繰り返す。

Eメールに関する厳しい現実

全ての人の受信箱があふれかえっている。もっと多くのEメールを受け取りたいと願う人は誰もいない。

あなたは、人々があなたのリストを選択し、あなたのメッセージを喜んで受け取ることを誇りに思うべきだ。それぞれの購読者が、苦労して得た信任投票をあなたに入れたのだ。

しかし、注意しなければならない。決して、誰かの注目を当たり前に思わないことだ。全ての人の時間は貴重なものなのだ。

毎週毎週、あなたは、メール購読者に自分の価値を証明しなければならない。読者の苦しみに共感できるように、読者のことをよく知るのだ。質問をするのだ。助けを申し出るのだ。

1人の親友にメールを送っているかのように書くこと。そうやって、人々はあなたのことを知り、好きになり、信頼するようになるのだ。

あなたがそれら3つのことを獲得した時、あなたがビジネスを推し進め、成長させる能力を獲得したということなのだ。


この記事は、Copybloggerに掲載された「37 Tips for Writing Emails that Get Opened, Read, and Clicked」を翻訳した内容です。

カテゴリ別にわかりやすく整理され、単なるリスト記事をはるかに超えたどれも素晴らしいアドバイスだったと思います。同時にこれを実践、特に定期的に弛まなく行っていくことは相当の努力と情熱を要することもまた事実だな、と感じました。だからこそ、今までその効果はわかっていても、活用されないままだったメールマーケティングでもあるのでしょうし、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングが注目される今の時代だからこそ、改めてメールマーケティングに注目が集まっている(はず?)のでしょう。メールリストはそれなりに溜まっている企業やサイトも多いと思いますし、眠った宝の山を起こせるかはまさにあなた次第です! — SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド8/9 : 外部リンクを構築する15の手法

上級者向けSEOガイドも後2記事となりました。前回、コンテンツを活用した外部リンク手法についての解説がありましたが、今回はより具体的なリンク構築手法を一挙15種類紹介した記事を。英語圏で普及しているツールベースの手法が中心でかなりマニアックな内容が多いですが、その用途・意味を考えれば日本でも応用できるものばかり。これからのリンク構築に勝ち抜きたい人は一読の価値あり。軽く一読して気になる内容を読むだけでも学べる点は多そうです。 — SEO Japan

このチャプターの1つ目のセクションでは、単純にサイトを投稿する(そして、followedリンクを獲得することが可能な)場所をリストアップしていく。このチャプター全体では、15通りのリンク構築の方法を手順を追って説明する。そこで、皆さんには、これから紹介する方法を採用するか、あるいは、自分でアイデアを出していってもらいたいと思う。


1. サイトをfollowedリンクを使って投稿する

このセクションでは、followedリンクを容易に獲得することが可能な有名なサイト、そして、知名度の低いサイトを紹介していく。

全てのサイトが今でも有効だとは限らないので注意してもらいたい。このガイドを作成する時点では有効であったが、インターネットの世界は変化が早く、皆さんが利用する頃には役に立たなくなっている可能性もある。

http://9rules.com/

http://associatedcontent.com/

http://barrywise.com

http://bibsonomy.com/

http://blog.fiberdreams.com

http://blog.ruski.co.za

http://Blogengage.com/blogger

http://bloggeruniversity.blogspot.com

http://bloggingzoom.com/

http://blogoria.com/

http://bluehatseo.com

http://blueverse.com

http://bumpzee.com/

http://businessfinancemag.com

http://buzzmarketingwithblogs.com

http://clipclip.com/

http://corank.com/

http://current.com/

http://currybet.net

http://deardrmoz.com

http://digg.com/

http://dotcommogul.net

http://edopter.com/

http://extremejohn.com

http://flickr.com/

http://google-adsense-templates.co.uk

http://graphicdesignblog.co.uk

http://gravitycube.net

http://grokdotcom.com

http://growsmartmaine.org

http://harry.sufehmi.com

http://howtowakeupearly.com

http://IncSub.org

http://Indiano.net

http://justaddwater.dk

http://kikolani.com

http://kirtsy.com/

http://kthread.com

http://lillieammann.com

http://linguisticszone.blogspot.com

http://linkagogo.com/

http://linkedin.com/

http://links.org.au

http://memestreams.net/

http://mister-wong.com/

http://mixx.com/

http://moreearnings.com

http://mybloglog.com/

http://mylinkvault.com/

http://nowpublic.com/

http://OddBlogger.com

http://phpcafe.net

http://polygeek.com

http://postonfire.com/

http://pqinternet.com

http://propeller.com/

http://radpixels.com

http://randomhacks.net

http://realestatetestblog.com

http://seobythesea.com

http://seolutions.net

http://socialmediapower.com

http://technorati.com/

http://thejunglemarketer.com

http://uncommonphotographers.net

http://wallpaperstop.com

http://wassupblog.com

http://weblogtoolscollection.com

http://wordpressmax.com


2. ブランドの言及からリンクを獲得する

このメソッドは、とりわけ、有名なブランドや影響力の強い人に向いているかもしれない。しかし、知名度が低くても、ブランドの言及が行われ、実際にはリンクが与えられなくても、最終的にリンクを獲得するメリットを受けられるだろう。

グーグルアラートと/RSS & IFTTTを利用する

メンション(リンクなしの言及)が行われた際にすぐに通知してもらえるようにグーグルアラートを設定する。ここでは、私のブランドのメンションに対して、グーグルのインデックスをモニタリングしていく。以下にクエリの例を幾つか挙げていく:

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com "neil patel"

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com quicksprout

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com crazyegg

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com kissmetrics

次に以下の通りにアラートを設定していく。

結果をeメールで受信すると、リンクを得ている点を確認することが出来る。スクリーミングフロッグを介して、結果のリスト全体をまとめてチェックすることも可能である。

おまけのアドバイス: RSSやIFTTTを使ってモニタリングする

デフォルトの状態では、グーグルアラートは、当該の検索に付随する新しいコンテンツを見つけた際に、eメールで通知を行う。しかし、もっと早く通知してもらいたいはずだ。または、より長期的なスパンで結果を分類したい状況も考えられる。

そこで、メンションが発生した時点でテキストメッセージを送信してもらう設定を行う。

まず、アラートをRSSフィードとして作成する:

アラートを確認し、グーグルリーダーのリンクをクリックして、グーグルリーダーでアラートを開く。

グーグルリーダーから、‘view details’にアクセスする。

フィードのアドレスをコピーする。

次にIFTTT.comを訪問し、新しいレシピを作成する。RSS リーダーをトリガーとして利用する。

SMSをアクションとして選択する。すると、ブランドのメンションが行われる度にテキストで通知してもらえるようになる。

また、オンラインでメンションを受けた際に、全てのメンションをデリシャスでブックマークすることも可能である。ブックマークの目録を作ることも、もしくは、1週間または2週間に1度、まとめてメンションを確認することが出来る。

RSS フィードをトリガーに設定し、デリシャスをアクションとして選択する:


3. ScrapeBoxを使って、ブログにスピーディーにコメントを投稿するホワイトハットな手法

ScrapeBoxは、通常、ブラックハットのツールと見なされることが多い。しかし、ホワイトハットなリンク構築ツールとして利用することも可能である。このセクションでは、完全にホワイトハットなアプローチで、- 効率を上げることを意識して – ブログに速やかにコメントを投稿する賢明な方法を手順ごとに説明していく。

このメソッドでは、ScrapeBoxの“Comment Poster”を“manual poster”モードで利用する。

主にScrapeBoxの右下のセクションを利用することになる。

ステップ 1 – テキストファイルを開く

ScrapeBoxを使ってテキストファイルを参照し、次のコメントのフィールドを埋めていく:

Name – コメントを投稿する際の名前のリスト

Websites – ウェブサイトのリスト(名前からリンクを張る)

Emails – 名前と連動するeメールアドレスのリスト

Comment – 作成したコメント

Blog Lists – コメントを投稿するために収集したブログのリスト

続いて:

Openをクリックする。

各フィールドに対するテキストファイル(予め作成したもの、もしくは自分で作ったもの)を選択する。

選択した状態のイメージを掲載する:

[E]をクリックすると、編集ウィンドウが表示され、ScrapeBoxで直接編集することが出来る。


4. DMozからリンクを獲得する

Dmozは、よくご存知の方もいるかもしれないが、ページランクが高く、また、ウェブに存在する期間が長いため、非常に価値が高い。

しかし、Dmozが多くのサイトにかすめ取られている点はあまり知られていない – つまり、リンクを獲得すると、リンクをかすめ取られ、他の場所で利用されてしまう可能性があるのだ。

リンクを得る場所を選ぶ

カテゴリを選ぶ際に重要なファクターが2つほどある。

1. 関連性 - Dmozは、それぞれのカテゴリーに対して数名のエディターを配置しており、そのため、自分のサイト/ビジネスにフィットする異なるカテゴリを複数選び、それぞれのカテゴリに投稿することが可能である。反応が早いエディターもいれば、遅いエディターもいる。

2. ページランク - この点を考慮する人は少ない。Dmozだからと言って、全てのページが有益だとは限らない。

それぞれのページのページランクのレベルをチェックし、当該のページのリンクの本数で振り分けよう。ページランクが高く、外部へ向かうリンクが少ないページが理想である。

例: 「Travel」のカテゴリを探していると仮定しよう。このURLの構造を使って、Travelのカテゴリを全て確認する:

http://www.dmoz.org/search?q=travel&start=0&type=more&all=no&cat=

次のような結果が表示されるはずだ:

リンクの本数が少ない、関連するカテゴリを探す。Travelは100本を超えるカテゴリが多いため、100以下を探す。

有力なカテゴリが2つ見つかった。

どちらのページもPRは4であり、ODP(オープンディレクトリプロジェクト)としては良好な部類に入る。

リンクの本数が55本のみの“Specialty Travel: Family”のカテゴリは、役に立ちそうだ。

ODPのページの有益なカテゴリに手っ取り早くアクセスしたいなら – opensiteexplorer.orgを利用し、内部ページでレポートを実行する手もある。

1.  www.opensiteexplorer.orgにアクセスする。

2.  http://www.dmoz.orgを選択する。

3. ‘Top Pages’ のタブをクリックする。

4. 上位のページを速やかに分析するには、レポートを.csvにエクスポートする。

投稿

2つの上位のカテゴリを選択したら、以下のプロセスに従って投稿しよう。

1. 最適なカテゴリのページを選び、投稿を行う。

        a. リンク希望するカテゴリのページで、‘submit a URL’をクリックする。

        b. 指示およびガイドラインに従う。

2. 2ヶ月待つ。

3. 2ヶ月間経ってもリンクが手に入らないなら、第二希望のカテゴリに投稿する。

4. 誰にも対応してもらえないなら、希望するカテゴリに対して、交互にこのプロセスを数ヶ月おきに繰り返そう。リンクを得るには、忍耐力、そして、一貫した取り組みが求められることがある。

5. 8-12ヶ月経過してもリンクが得られないなら、3つ目のカテゴリを試すべきである。諦めないでもらいたい。粘り強く、そして、我慢強くこのプロセスを続けていれば、リンクを獲得することが出来るだろう。


5. Disqusを使ってリンクをコメントに組み込む

ブログのコメントは、リンクがnofollowed扱いされるため、そして、コメントのリンクはグーグルから重要視されないため、価値は高くはないものの、- メリットがゼロと言うわけではなく、事実、リファラーのトラフィックも獲得することが可能である。

Disqusのコメントシステムを使って、サイトを容易に探す方法を伝授する。

Disqusの長所は、利用方法が容易な点と、そして、コメントがすぐに表示される点である。

1. まず、Disqusでコメントを獲得する予定のカテゴリに対して登録する。

ユーザーネームはリンクのアンカーテキストとなる。アンカーテキストとしてキーワードを幾つか試したくなるかもしれないが、調子に乗り過ぎないように気をつけてもらいたい。

2. 次に、Disqusを使って当該のカテゴリのブログを検索する。次のタイプのクエリは有効である:

"powered by disqus" travel photography

何かしらのSERP分析ツールを用意しておこう – MozのSERP分析ツールまたはSEOQuake等。

3. ページランク、またはDA/PAが高い結果を選択する

4. コメントを投稿する。

ソースの多くはコメントが0本である。そのため、投稿するコメントが1本目に表示される可能性があり、リファラーのトラフィックが得られる確率は高くなる。

おまけのアドバイス: 最近のリンク

1. グーグル検索を絞り込む

検索を過去1週間に絞り込み、すぐにコメントを投稿すると効果がありそうな結果を選び、投稿を読む人が最も多いタイミングでコメントを投稿しよう。

2. グーグルアラートを作成する

検索またはカテゴリの動きの頻度に応じて、このようにアラートを設定しておく。

また、コメントを投稿する機会が生まれた瞬間に把握するため、複数のアラートを作成しておくことを薦める。


6. リンク切れリストの構築

ステップ 1. 基本のアイテムを用意する

このタイプのリンク構築には、以下のような基本のアイテムが必要になる:

  1. グーグルのクエリブックマークレット - http://www.onlinesales.co.uk/google-results-bookmarklet/
  2. TextWrangler等のテキストエディタ
  3. スクリーミングフロッグまたはXenu Link Slueth
  4. Wayback Machine - www.archive.org
  5. コンテンツを作成するウェブサイト

上述した全てのツールにアクセスすることが出来るなら、次の段階に進む。

ステップ 2. グーグルのクエリを特定する

最適なクエリを探し当てるまでに、異なるクエリを幾つか試す必要があるかもしれない。旅行業界、特にホテルの分野のサイトに対するリンクを構築していると仮定する。その場合、.eduか.govのサイトからリンクを獲得したいはずだ。

次のようなクエリを試してみる:

site:.edu intitle:"hotel industry" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.gov intitle:"hotel industry" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.edu intitle:"hotel management" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.gov intitle:"hotel management" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

200-5000の結果を持つクエリを探す。これで、大き過ぎず、小さ過ぎないターゲットを設定したことになる。

ステップ 3. URLを抽出する

クエリを獲得したら、URLを抽出して、テキストエディタに落とす。

1. 検索の設定を100に設定する。

再び検索を実施し、100点の結果を表示させる。

ブックマークレットを実施し、Plain Listingsをコピー & 貼り付けする。

.txtファイルとして保存する。

ステップ 4. スクリーミングフロッグ(またはXenu Link Sleuth)を介してURLをチェックする

ここでとっておきの技を使う。スクリーミングフロッグを使って、1度に100本のURLをチェックし、リンク切れを探す。その方法を紹介する。

スクリーミングフロッグをList Modeに設定する。

作成したばかりのテキストファイルを選択する(URLのリスト)。

非常に重要なステップ - 適切な設定を行う。

スクリーミングフロッグをcheck external links とsearch depth 1に設定する。

Startをクリックする – 全ての外部のページをチェックし、クロールするまで、ある程度時間がかかる。

ステップ 5. 関連性に関して、URLのリンク切れを調べる

見つかった外部リンクを確認する。

結果をCSVにエクスポートする – URLをエクスポートして、保存し、行動を起こしたアイテムを記録していく。

ステップ 6. 失われたコンテンツを調べる

スクリーミングフロッグで直接、リンク切れのコンテンツ(404)にリンクを張っているページを確認することが出来る。

自分のサイトに関連するページを見つけたら、 www.archive.orgを訪問して、リンク切れのページの過去の姿を確かめ、既に持っているコンテンツかどうか、または、作り直すことが出来るかどうか確認する。

その後、コンテンツを作り直し、当該のサイトに接触しよう。


7. 簡単なコピー & 貼り付けの埋め込みコードを加える

コンテンツ内で、そして、リンク構築として、インフォグラフィックを利用したことがある人は大勢いるはずだ。その際、誰でも分かるHTMLの切り取り & 貼り付けコードを忘れずに掲載しただろうか?その方法を紹介する。

それでは、KissMetricsのインフォグラフィック「How Do Colors Affect Purchases?」を例にとって説明していく –

http://blog.kissmetrics.com/color-psychology/

ページ上に簡単に切り取り & 貼り付け可能なHTMLを加える方法を手順を追って紹介していく。

ステップ 1 – HTMLモードに切り換える

HTMLを入力するので、HTMLのエディタで作業を行う準備をしておくと便利である。

ステップ 2 – ページでイメージを表示させる

エンベッドボックスを作る前に、イメージがその他のコンテンツと共にページ上に表示される点を確かめる必要がある。

ステップ 3 – <textarea>を設定する

<textarea>ラッパーには、HTMLでエンベッドボックスを表示する効果がある。また、コードが配置される場所でもある。

以下にコードを掲載する:

<textarea rows="5"  cols="70" onClick=select() >

</textarea>

  1. “Rows” & “cols”は高さと幅を調整する。
  2. onClick=select()は、自動的にボックス内部でコンテンツを選択する便利なJavaScriptである。

ステップ 4 – コンテンツを<textarea>内に配置する

この作業には2つの重要なポイントがある。

1. イメージの参照とイメージへのリンク – 読者がページにコードを貼り付けると、実際のイメージがページに掲載されることになる。つまり、イメージを視覚的に読み込む段階である。しかし、重要なポイントは、あくまでもリンクとアンカーテキストの獲得である。

2. ここでインフォグラフィックから大きな被リンクの価値を得られる。自分自身のリンクとアンカーテキストをコードに配置することになる。

以下にコードを掲載する:

<textarea rows="5"  cols="70" onClick=select() >

<p>

<a href="http://blog.kissmetrics.com/wp-content/uploads/2010/08/color-purchases-sm.png">

<img src="http://blog.kissmetrics.com/wp-content/uploads/2010/08/color-purchases-sm.png" alt"how do colors affect purchases?" />

</a>

</p>

<p>

<a href="http://blog.kissmetrics.com/color-psychology/">Color Psycology Infographic</a> by <a href="http://www.kissmetrics.com/">KISSmetrics</a>

</p>

</textarea>

このコードを利用する際は、忘れずにリンクとイメージのソースを変更すること。

ステップ 5 – ページのプレビューを見る

ページをチェックし、問題がない点を確認しよう。

テキストエリアに適切なコードが全て表示されているなら、問題ない。


8. ツイッターのプロフィールを使ってリンク構築を行う

このメソッドは効果が高く、また、簡単に実行に移すことが出来るものの、美的な好みに左右される可能性がある。また、単純ではあるものの、見過ごされていることが多い変更を行う必要がある。

ツイッターにアクセスし、プロフィールの編集画面を表示させる。

次のように、URLおよびツイッターのハンドルをBioに加える:

その際、ツイッターをデータのソースとして利用している、ツイッターリスト等のその他のサイトは、リスティングにこの2本のリンクを最終的に掲載することになる。つまり、ツイッターのプロフィールとウェブサイトに対して、自動的にリンクを構築する。

サイトの一部を以下に挙げていく:

www.tagwalk.com

www.crowdreel.com

www.snpros.com

www.twitperts.com

www.retweetrank.com

www.favorious.com

www.twtbizcard.com

www.favstar.com

www.tweetlevel.com

www.listorious.com

www.twitaholic.com

www.twittercounter.com

www.twellow.com

tweet.grader.com

www.klout.com

各ツイッターのサイトにアクセスし、プロフィールを作成、または獲得すると、リンクに対する最適化を強化することが可能になる。


9. Tyntを使ってリンク構築を行う

Tyntは、コンテンツがコピーされ、ウェブ中に貼り付けられる度にリンクにトラフィックをもたらすツールだが、利用している人は多くはない。

1.  www.tynt.comにアクセスする。

2. フォームに記入し、無料で登録を行う。

3. JavaScriptが表示される – まずはこのJavaScriptをカスタマイズしていく。

Customize Scriptをクリックする。

4. Customize Address Tracking Barをクリックする。

5. Address Bar Trackingを有効にして、保存する。

6. 次にAttributionをカスタマイズしていく。

7. ここで設定を少しカスタマイズし、一味加える。ツイッター/フェイスブックのプロフィールを追加する。タイトル、URL、または双方をリンクのアンカーテキストとして選択することも出来る。

8. 保存する。すると、メインの画面に戻る。

9. JavaScrpitのコードをクリップボードに貼り付ける。

10. 締めの</head>タグの直前にコードを貼り付ける。ワードプレスを利用しているなら、Appearance->Editor->Header.php の順にアクセスしていく(次のスクリーンショットを参考にしよう)。

11. 一番下に用意されているコードを使って、コードをテストする。


10. リンクに値するドメインを探す

2012年、どのようなドメイン名が求められていただろうか?恐らく、次のような特徴を持つドメイン名は人気が高かったはずだ:

  1. 比較的短い
  2. 言いやすい
  3. スペルが簡単(一度だけ説明してもらえば分かる)
  4. unique
  5. 低価格で購入可能
  6. 描写的で明白

2012年においては、被リンクを獲得する上で、ドメイン名は非常に重要視されていた。ペンギンが行われる前は、キーワード主体のアンカーテキストが求められていたが、現在は、ブランド中心のアンカーテキストが必要とされている。そのためには、固有のブランド名とドメイン名がどうしても必要になる。例えば、Bagsterと言うブランドは、ゴミ収集業者、そして、 www.bagster.com - バイク関連の業者が利用している。

以下に優れたドメイン名を考え出す上で役に立つツールとテクニックを挙げていく。

ステップ 1 – ワードを幾つか集める

好きなワードを20-30点集めたリストを作る。生産性ツールを販売しているソフトウェア会社を例に挙げて説明する。まず、類語辞典を調べ、 “productive”と“productivity”を入力する。そこから、(最善の)ワードを得る:

prolific

inventive

creative

useful

fruitful

effective

efficiency

work rate

output

yield

helpful

次に、イメージ – 名詞で会社を連想するワードを考える。生産性ツール製品の多くは、machineを連想させるので、類語辞典に「machine」を入力する:

appliance

device

engine

tool

automation

これで候補のワードを幾つか手に入れることが出来た。早速、実際に利用していこう。

ステップ 2 – Bustanameを使って、ドメインをチェックする

複数のワードを組み合わせて、一度に利用状況を確認することが可能な  www.bustaname.comと呼ばれる素晴らしいツールが存在する。まず、基本的な設定を行う。ここでは良質なアイデアを得るための魅力的な設定を提案している。

次にステップ 1のリストのワードを貼り付ける:

リスト内に結果が表示され、利用可能なドメインが明らかになる。

カーソルを次のように合わせると、さらにアイデアを得ることが出来る。

「readability」(読みやすさ)でソートする機能は便利である。

次に、気に入った名称を右側にある3つ目のリストに加え、購入、あるいは、後で確認するため保存することも出来る。

ステップ 3 – Domain Makerを利用する

同じウェブサイトで、「Domain Maker」と呼ばれるツールが用意されている。このツールの基本的な設定も紹介しておく:

設定およびワードで色々試し、優れたドメイン名のアイデアを得てもらいたい。

固有の名称が必要である点を思い出してもらいたい。.com、.org、.net、さらには.bizの全てのgLTDが利用可能なドメイン名を見つけたいところだ。全てのgLTDを確保し、ブランドを守るためである。

そのための設定を次のように実施する:

ステップ 4 – Knowemを使って、ソーシャルメディアをチェックする

例えば、yieldy.comが素晴らしい名前だと思ったなら、- ソーシャルで使われいるかどうかを確認する必要もある。

 www.knowem.comを使って、確認しよう。

先客がいたようだ。

ソーシャルネットワークでも利用することが可能な名前が見つかるまで、調査を続けよう。

また、Knowemには、ドメイン名と商標を同時に確認する機能も備わっている – この機能を使って、商標登録されたことがあるものの、期限が過ぎているため、取得可能な商標をチェックすることが出来る。


11. 失ったリンクを取り戻す

ブランドの言及のモニタリングに似ているが、捻りを加える必要がある。この方法では、URL自体の言及(メンション)を監視することになる。例えば「Neil Patel」の代わりに、「quicksprout.com」に注目する – リンクを受けることを意図して独特のドメイン名を利用している場合、より効果が高い。

このメソッドでは、アラートが役に立つが、同時に、過去に遡って検索を実行しておきたいところである。URLのメンションが過去に行われているものの、気づいていない可能性があるからだ。

1. 高度な検索を実行する

手始めにintext:quicksprout.com -site:quicksprout.com を実施する。

大きなサイトを運営している場合、検索をさらに絞り込むことを薦める。“past year”と“order by date”で絞り込みをかけてみよう。最近のメンションを使うと、成功する確率は高くなる。

良好な結果が表示されるようになったら、このガイドで再三紹介しているSERPs Reduxブックマークレットを使って、URLをエクスポートする。

結果をコピーし、テキストエディタに貼り付ける。

スクリーミングフロッグを開く。リストモードでURLにクロールを実行する。

次にCustomのフィルターを設定する – 幾つかのフィルターでno linkをトラップし、残りのフィルターでlinksをトラップする。

スパイダーを実施する – そして、結果の一部を確認する:

役に立たない結果も幾つか混じっているかもしれないが、以下の結果は有望である。

やはり、financialpost.comはリンクを張ることなく、quicksprout.comを言及していた。


12. セカンドレベルのリンク構築

自分のサイトに対するリンク構築に関しては、既によく理解してもらえたのではないだろうか?他のサイトに対するリンク構築からも – 適切に利用すれば – メリットを得ることが出来る。ホワイトハットな方法、そして、あまりホワイトハットではない方法の2通りの方法でこの取り組みを実施することが出来る。

コンセプト

まず、追跡可能な状態でウェブサイトを運営する必要がある。eブックを販売している人もいれば、ワードプレスのテーマを配布している人もいれば、あるいは、eメールの登録を目標にしている人もいるだろう。いずれにせよ、このようなコンバージョンを活性化するページを選出する必要がある。

次に、コンバージョン率の高いページへのリファラーの訪問を特定する。

最後に、セカンドレベルのリンクを構築することで、リファラーのページをSERPで上位にランクインさせる。

その方法

ステップ 1 – サイトでページを特定する

大半のサイトは、容易に特定することが出来るはずだ。例えば、Quicksproutでは、次のページがそのページに当たる:

http://neilpatel.com/?utm_source=sidebar&utm_medium=michaelarrington&utm_campaign=ads

追跡用のURLもまた、トラフィックのソースを見わける上で役に立つ点に注目してもらいたい。

ステップ 2 – コンバージョンしやすいリファラーを特定する

分析ソフトウェアを使って、トラフィックを分割し、ランディングページに向かう、通常よりもコンバージョン率の高いトラフィックを特定する。

例えば、Search Engine Journalのこの記事が、コンバージョン率の高いリファラーのトラフィックをもたらしていると仮定する:

http://www.searchenginejournal.com/brand-name-seo-title-tags/10269/

ステップ 3 – リファラーのページのランキングを調べる

セカンドレベルのページにリンクを張る取り組みの目標は、当該のページのランクを高めて、より多くのトラフィックを自分のサイトにもたらすことである。

ここでは、タイトルタグ内のブランド名が重要であり – フレーズ「brand name in title tag」は良質な基準になるだろう:

ご覧のように、Search Engine Journalのページは、現在、この用語で3位にランク付けされており、その結果、より多くのトラフィックが私のランディングページに寄せられている。

ページを特定したら、自由に利用することが可能なリンク構築のメソッドを使って、普段通りにリンク構築を行おう。


13. セカンドレベルのリンク候補

ファッション関連のウェブサイトを運営していると仮定する – その場合、elle.comやvogue.comからリンクを手に入れたいはずだ。いずれ手に入れることが出来るかもしれないが、このようなサイトのリンクのオーソリティを出来るだけ早く活用したい場合は、どうすればいいのだろうか?

これらのサイトがリンクを張っているサイトからリンクを獲得しよう。それでは、候補のサイトを速やかに発見する方法を紹介していく。

1. グーグル検索を微調整する

このテクニックは紹介済みである。グーグルを使って、候補の第一リストを作成する。しかし、今回のケースでは、今後、リンクを獲得することになるオーソリティの高いサイトをリストアップしていく。

ファッション関連のブログを運営していると仮定する – その場合、elle.comやvogue.comからもたらされたリンクを獲得しておきたいところだ。

次のような検索を実行する。

この検索に関する重要なポイントを幾つか挙げていく:

- ブログ検索を利用する

- ホームページを表示させる設定を用いる

- intitle:オペレータを利用する

これで、細かい絞り込みを行い – BESTの結果のみを表示させることが出来るようになる。

2. SERPs Redux ブックマークレットを使って、トップ 10の結果をテキストファイルに落とす

ここでもSERPのスクレイパーツールを使って、結果をテキストファイルに落とし、スクリーミングフロッグにインポートする。

3. スクリーミングフロッグを使って10本のURLをクロールする

このステップでは、何よりも設定が重要である。

スクリーミングフロッグを、コアのリストから1レベル離れた外部のサイトをクロールさせる必要がある

- 検索の深さを1に設定する

- External Linksをチェックする

- 外部のnofollowedリンクをクロールする

すると次のようなリストが提供される:

重要な調整を幾つかリストに加えていく:

- HTMLを表示する設定に変更する。イメージ、JS等を含める必要はない。

- 外部リンクを閲覧していることを確認する :)

- inlinkでソートする。被リンクが多ければ多いほど、サイトにもたらせれているオーソリティは高くなると考えられるためだ。

最後にエクスポートする。


14. 被リンクの評価を実施する

サイトで積極的にリンク構築を行ってきたにせよ、あるいは、新しいサイトを運営しているにせよ、また、古いサイトを運営しているにせよ、自分のサイトに寄せられたリンクの情報を把握する方法を知っておく必要がある。ここでは、高度な方法およびツールを紹介する。それでは、このプロセスを細分化し、手順ごとに説明していく。

パート 1 – リンクのデータを集める

オープンサイトエクスプローラ(OSE)

SEOmozのオープンサイトエクスプローラ - www.opensiteexplorer.orgは、ウェブ上のリンクの情報に関して、最も範囲が広く、そして、最も多くのデータを得られるツールとして名高い。このガイドで紹介する機能の多くは、有料のSEOmozのメンバーに提供されているものだが、無料のメンバーシップを選んだとしても、大半の機能にアクセスすることが出来るだろう。

1. OSE エクスプローラ – 準備とCSVレポートのダウンロード

 www.opensiteexplorer.orgにアクセスし、ログインする。

4つのレポートを実行し、エクスポートする:

  1. 被リンク
  2. 上位のページ
  3. リンク先のドメイン
  4. アンカーテキスト

quicksprout.comを例にとって、リンクを評価するプロセスを実演する。

被リンク

まずはサイトのURLを入力し、Searchをクリックする。“inbound link”レポートはデフォルトの状態だが、少し調整を加えていく。

Inbound Linkの設定を次のように変更する:

  1. Only external(外部リンクのみ)
  2. Pages on this root domain(このルートドメイン上のページ)

Filterをクリックして、CSVファイルをダウンロードする。

CSVをダウンロードする。OSEがビジー状態になっている場合、数分間要することもある。

上位のページ

次にTop Pagesのレポートをダウンロードする。

この手順は割と単純であり、設定を行う必要はない。Top Pagesタブをクリックして、CSVをダウンロードする。

リンクを張るドメイン

Linking Domainsのレポートにおいては、「Pages on this root domain」(このルートドメイン上のページ)のみに絞り込み、リンクを張るドメインのサイト全体の情報を漏れなく手に入れる必要がある。

Filterをクリックして、CSVにエクスポートする。

アンカーテキスト

最後にアンカーテキストのレポートを実行する。

  1. アンカーテキストの設定をphraseのままにしておく。
  2. all pages on this root domainのリンクを表示させる。

Filterをクリックして、レポートをエクスポートする。

2. OSE – 4つのCSVを全て開く

クロームには、4つのレポートを一度に表示させる便利な機能が存在する。

ブラウザの一番下に4つのレポートが全て表示されているはずであり、右側には「Show All」と記されたボタンが用意されている。「Show All」をクリックして、4つのレポートを開く。

マイクロソフトのエクセルを使って、4つのCSVを全て開く。

3. OSE – 4つのCSVを組み合わせ、一つのエクセルのスプレッドシートにまとめる

新しいスプレッドシートを作成する。

各CSVシートのタブを新しいエクセル文書にドラッグする。つまり、4つのタブを新しいエクセルのシートにドラッグする。

全てのタブを集めたら、次のように表示されるはずだ

4. OSE – ヘッダーとフレームの固定

幾つか最終的な準備をエクセスに加えて、分析を容易に行える環境を作っておきたい。自分で考えて設定を行うことも勿論可能だが、とりあえず個人的に好きな設定を紹介していく。

一番上の列をボールド表記に変える。

ウィンドウ枠を固定する。

セルA2を選択する。

Window->Freeze Panesの順にアクセスする。

これで一番上の列(ヘッダー)は、スクロールしても固定される。

同じ作業をその他のシートでも行う:

  1. ヘッダーをボールド体に変える
  2. ヘッダーを編集する
  3. ウィンドウ枠を固定する

これで、4つのレポートが完成し、OSEのデータを調査する準備が整ったことになる。

Majestic SEO

オープンサイトエクスプローラほど多くのデータが得られるわけではないものの、Majestic SEOのインデックスはとても新鮮であり、また、過去のデータを見ることも出来るため、特定のタイプの分析の役に立つ可能性がある。

無料のアカウントを試してみよう(アカウントを作成し、ログインする必要はあるが、料金を支払う必要はない)。

サイトに入る:

まずは、[historical]インデックスを見たいのか、または[fresh]インデックスを見たいのかを確認する:

最初に「historical」のデータを見ていく:

サイトを所有しているなら、無料でレポートを作成することが出来る(所有していない場合、料金を支払う必要がある)。

有料版の方が多くのデータを提供するものの – 無料版でも十分に多くの情報を集めることが可能だ。

例えば、Top Pagesのレポートにアクセスしてみる:

一番下までスクロールし、「download CSV」を探す:

OSE + Majesticのマッシュアップ

最後に、MajesticとOSEのデータを並べて表示させる方法を伝授する。

ファイルを作成する。2つのエクセルシートをここでは用意する:

Majesticの上位のページのレポートを利用する。最新のレポートを持っていないなら、OSEでレポートを作成する:

CSVにエクスポートし、エクセルで開く。次に2つのCSVを1つのシートにまとめる:

vlookupを使って比較する際は、2つのカラムが同じでなければならない点に注意してもらいたい。Majesticは、URLの最後のスラッシュがない状態でデータをエクスポートする。一方、OSEはスラッシュ付きでエクスポートする。

通常のFind関数を使って、スラッシュを削除し、テキストエディタに置き換える:

$はTextWranglerでは、「列の最後尾」に対するグレップのコマンドである。

エクセルに再びコピーする:

vlookupを利用する:

=VLOOKUP(A2,ose!A2:I26,2)

vlookupに慣れていない方のために、簡単に説明しておく:

A2 – 配列とマッチさせるセル

ose! – データを引き出す別のスプレッドシート

A2:I26 – マッチを探すテーブル配列の範囲

2 – 1つ目のカラムの後にデータを引き出し、1つ目のシートに持ち出す2つ目のカラム

次に、テーブルの残りに引き下げるために、各カラムの文字およびセルの番号の前に絶対符号(ドルマーク)を加える必要がある。

vlookupは次のように表示される:

=VLOOKUP(A2,ose!$A2:$I$26,2)

全ての行に引き下げる:

右側の各カラムで同じ作業を繰り返す – 最後の数字を変更し(1ずつ増やす)、ソースのシートから次のカラムを手に入れる。

全体を埋めると、MajesticとOSEのデータを組み合わせた優れたスプレッドシートが完成し、分析に用いることが出来る。

Link DetectiveとOSEを使ってリンクのデータを分析する 

Link Detective - www.linkdetective.com - は新しい無料のツールである。 このツールは、OSEの被リンクのデータを視覚化する上で大いに役立つ。Link Detectiveは、基本的に、ブログロール、フッター、ブログのコメント等のグループに全てのリンクを振り分けるツールである。不明なリンクが幾つか現れるはずだが、自分(または競合者)が獲得しているリンクのタイプを把握することが出来るようになるだろう。

 www.linkdetective.comにアクセスする。

ユーザー名とパスワードを作成する。

すると新しいプロジェクトを作成することが可能になる。

プロジェクトの名前を決める。次にOSEのCSVファイルをアップロードする。このファイルは「inbound link」タブのCSVでなければならない。

確認のメッセージが表示される。レポートが終わると(通常、10-60分間)、eメールが届く。

eメール内のリンクをクリックして、レポートを確認する。基本的に2通りのレポートを見ることが出来る – リンクのタイプとアンカーテキスト。

リンクのタイプのレポート


15. 拡大可能な接触のアプローチ

大規模な接触を効率良く行う上での鍵は、オートメーション – 自動化である。小規模な取り組みの場合、自力を主体としたメソッドでも対応することが出来るかもしれないが、取り組みの規模を拡大し、最大の効果を得るためには、やはり自動化が必要になる。

接触のアプローチに対して、ある程度、自分で管理し、コミュニケーションを個人に特化させたい場合は、「セミオートメーション」に留めることも可能である。

幸いにも、このプロセスを支援するツールが幾つか存在する。ツールをざっと確認し、巧みに利用するコツを紹介していく。

ツール:

  1. GメールのCanned Responses
  2. Rapportive
  3. Boomerang
  4. Tout
  5. BuzzStream
  6. ThankThankNotes
  7. Send and Archive
  8. FollowUpThen

GメールのCanned Responcesを利用する

まず、GメールでCanned Responsesが有効になっている点を確認してもらいたい。

次に設定を行うため、まずは新しい草稿を作成する。署名は全て削除する - 完全に空白にしておく必要がある。

通常の接触するタイプのeメールの草稿を作る。

次にCanned Responseとして保存する。

接触用のメールで利用する準備が整ったら – 新しい草稿を始める。

FollowUpThenを利用する

http://followupthen.com/ は新しいツールである。Boomerangに似ているが、機能がより充実している。

このツールは次のようなケースにうってつけである:

  1. 数週間以内に返信したいeメールがあるものの、受信箱から取り出す必要がある場合
  2. リードに一ヶ月後に再度接触する場合
  3. 返信がない場合に、自分自身と受信者に自動のリマインダーを送信する場合

有料のプロバージョンjには、テキストメッセージとカレンダーを介してリマインダーを受信する機能が用意されているが、ここでは無料版を使って説明する。

自動のリマインダーを受信者に送信する。

CC: cc欄にアドレスを入力すると、自分と受信者の双方に向けてリマンダーが送信される。

3days@ – リマインダーが3日後に再び送信されることを意味する。

1ヶ月後にリードに再び接触する。

候補のサイトに接触したものの、「今はリンク/記事/ストーリー等は不要なので、1ヶ月後にもう一度尋ねて欲しい」と言うリアクションが返ってきた場合 – このリマインダーが役に立つ。

Bcc: 送信者のみがリマインダーを受け取る。

1month@ – 一ヶ月後に再び接触用のメールを送信する。


ここまで到達したなら、サイトにトラフィックが続々と押し寄せているのではないだろうか?残すところ、チャプターはあと1つだけだ。チャプター 9では検索のバーティカルを取り上げる。動画、イメージ、ローカルを利用しているなら、是非、目を通してもらいたい。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 8: Link Building Techniques」を翻訳した内容です。

冒頭にもあった通り、リンクサイトやツールの紹介が中心でしたし(SCRAPEBOXは英語圏スパマー向けのツールなので不用意に使わない方が無難かと・・・)、個別の手法を見ていくと今の時代にここまでやる意味ある?というものもありますが、仮にここに書かれている(ようなこと)の半分だけでも実施すればサイトのトラフィックは嫌でも上がるでしょうね。全て行うかはともかく、この徹底ぶりに見習う点は限りなく多いと思います。– SEO Japan [G+]

くだらない質問はなぜくだらないのか


SEOには色々なくだらない質問がある。
  • 日本語ドメインは有利なんでしょうか?
  • 相互リンクは本当に効果がないのでしょうか?
  • 文字数を多くするよりページを多くしたほうがいいのでしょうか?
  • 無料ブログからの被リンクには本当に効果がないんでしょうか?
  • 更新頻度を上げるためにちょっとだけでも更新したほうがいいのでしょうか?

くだらないとまで言ってしまうと語弊があるのだが、実際に私はこの手の質問はくだらないというか、考えるに値しない質問だと思うわけだ。
本当のところは、この手の質問に対して答えることは可能である。
そして「今現在は」という留保をつければこれが正解という答えをだすこともできる。

しかし、それをわかった上で、これらの質問には意味がないと言いたいのだ。

なぜ意味がないのか?

これらの質問は、

検索エンジンの目指している本質から目をそむけているからだ

検索エンジンはユーザーが見て有用なページを上位表示させるように日々改善されている。

なので、SEOについての質問とはGoogleが考えるところの有用なページとはどのようなものなのか?
を考えることがまずは大原則である。

そして、そこから答えを導き出すことが未来にわたって通用するSEOである。

ところが上記の質問には、有用性という観点がまるっきり欠如している。

だから、今現在はGoogleはこう動くという答えをだすことはできるものの、それは今現在に過ぎず、いつまでも通用する原理原則ではない。

上記の質問について考えてみよう。
(現在というのは2013年9月時点を指している)

  • 日本語ドメインに関して
    上位表示を狙うキーワードで日本語ドメインを取得すると有利であることは確かだ。
    しかし、ドメイン名の本質はブランド名であり、自サイトをユーザーからどう思ってもらいたいか?
    という観点から考えられるべきものである。
    ドメイン名にキーワードを含むと、そのキーワードがそのサイトとして重要だとユーザーも思うだろう。
    結果として順位が上がる事があるわけであって、SEOがあるからドメイン名があると考えるのは主客転倒以外の何物でもない。
  • 相互リンクに関して
    相互リンクとはそもそも何か?
    自分が紹介したいページがあったのでリンクをした。別に相手からの見返りを求めていたわけではない。
    でも、リンクをした相手も自分のページを見に来てくれて、気に入ってくれたらリンクを返してくれたというのがそもそもだ。
    このような相互リンクであるならば、相互リンクであったとしてもリンクは見に行くべきページを紹介するという意味において大きな価値がある。

    私が初めてホームページを作ったのは1995年のことだ。
    お気に入りのページを見つけると中の相互リンクのページを見たりして、紹介されているページを読みに行ってWebの世界の楽しみを広げたものだ。
    この種の関連性において相互リンクは考えるべきことであって、SEOが先にあるわけではない。
    ましてや現在ではこれほど検索エンジンの性能が上がっているので、相互リンクの価値は著しく減じていると言えるだろう。

  • 文字数を多くするかページを多くするか
    確かにSEOを考えた場合にはtitleタグは決定的に重要なので、2種類以上のキーワードで上位表示させたい場合はページを分割するべきだ。
    しかし、文字数を多くするかページを多くするのか?と単純に言い切れる問題ではない。
    ページを分割すると個々のページの情報量が少なくなるため、titleタグが増やせるメリットはあるものの上位表示はしにくくなるだろう。

    SEOの技術論から言うとそういう結論だが、ユーザーの視点から考えたほうがよりわかりやすい。
    ユーザーから見て情報量が少ないページにはあまり価値がない。
    しかし、様々なテーマが一つのページ内に混在していると情報がどこにあるか探しにくくなる。

    だから、結局のところ答えとしては、テーマに沿ってページを作成し、かつ主題について必要十分な量を1ページに書けという結論になる。
    SEOの技術論として考えるよりも、ユーザー視点で考えたほうがより適切に解を導くことができるし応用が効くのだ。

  • 無料ブログからの被リンク
    無料ブログからの自作自演リンクには効果があることは確かだ。
    しかし、その前提として、その無料ブログに読むべき価値があり、かつリンクをクリックする意味があることが重要なのだ。
    それであれば、自作自演であろうがあるまいがそのリンクには価値がある。

    結局のところこれもユーザー目線で見た時に、その無料ブログからのリンクに意味があるかどうかにかかっている。
    もし、ゴミのようなページからリンクをしているのであれば、今、この瞬間は上位表示に貢献しているかもしれないが、いつそのリンクが無効化されたり、逆にマイナスの価値と判断されるようになるかはわからないのである。

  • 更新頻度を上げたほうがいいか
    検索エンジンは情報の鮮度が高いページを評価するという理屈に基づき、ページ内のごく一部を書き換えたり、毎日自動的にプログラムで更新日を書き換えたり・・・。
    といた施策をしている人もいる。
    しかし、こんなものこそまさに無意味としか言いようがない。

    更新する必要のないページは更新する必要がないし、古くなって実情に則さなくなったページは更新すれば良い。
    ただそれだけのことである。


具体論に踏み込んで今回は書いてみたので、今回の答えに至る考え方はヒントになると思う。
SEOで困ったことがあった場合は、ユーザーの視点で見てどう結論付ければよいのか?を上記のように是非考えていただきたい。

検索エンジンはユーザーの利便性のために作られているのだから、迷ったときはユーザーの利便性を考えれば自ずと答えが出ることが多いのである。

SEO会社を成長させるための17の秘訣

Googleのペナルティ発動が当然のこととなり、従来の安易な外部リンク頼みのSEOが通用しなくなっている今日この頃。そろそろビジネスを鞍替えしようか、はたまたより高度な内部コンサルやリンク構築サービスにSEOを発展させようかと悩んでいるSEO会社も多いと思います。そんなあなたにピッタリかもしれないSEO会社を成長させるための17のアドバイスをSEO Bookから。とある本を元に筆者がSEO会社視点でコメントを付ける形で書かれていますが、SEOのみならず、ウェブマーケティング、ウェブコンサル、代理店等、ありとあらゆるサービス系会社に参考になる内容になっています。 — SEO Japan

SEOビジネスの売り方に関する徹底的な討論がメンバーズエリアで展開されている。ブログの読者の中にも、このトピックに興味がある方がいるはずなので、SEOであれ、他の業種であれ、ビジネス(事業)を売却する上での一般的な問題を検証していこうと思う。とりわけ、売ることが出来るようにビジネスを構築していく方法を中心に見ていく。

サービスベースのビジネス

サービスベースのビジネスは、容易に開設することが可能であるため、魅力的なビジネスだと言えるだろう。

誰がサービスを売ることが出来るのだろうか?答えは簡単だ – 誰でも売ることが可能である。サービスと言う形で、料金を支払ってでも欲しい、あるいは、料金を支払ってでも教えてほしい、スキル、知識、そして、経験を誰もが持っているためだ。サービスの売却は、際限がない — 収益を増やす必要がある人、または、収益を増やしたい人、家で働いている人、もしくは、フルタイムの事業を始め、運営している人なら、年齢、職歴、あるいは、現在の資金に関わらず、誰でもサービスを売ることが可能だ。

サービスをベースとした事業の欠点は、簡単に始めることが出来る点である。つまり、お金を出す価値のあるサービスの分野は、すぐにライバルで一杯になってしまうのだ。障壁の壁が低いため、妥当な価格でサービスを売ることが難しくなる。

コンサルティングの販売

売りやすさは、業者によって異なる。SEOコンサルティング等のエージェンシー事業に関しては、とりわけカスタマイズに力を入れている場合、売りにくい。

売るために作る: 自分がいなくても繁栄するビジネスを作る」の中で、ジョン・ワリロー氏は、その理由、そして、対策について説明している。この本は、デザインエージェンシー事業を8年間に渡って運営してきた結果、嫌気が差し、売る決断を下したものの、事実上、全く価値がないことに気づいた設立者が直面する問題を取り上げている。この人物は、ロゴの作成、SEO、ウェブデザイン、パンフレットの作成等を手掛けており、その試練と苦難は、このサイトの読者にとって、馴染み深いものばかりである。

優秀な経営者は、しばらくは売る気も、退く気もなかったとしても、売るために会社を構築していくべきだと考えている。

米国には2300万の会社があるが、1年に売却されている会社は、数百社に過ぎない。経営者に売る意思がないからだろうか?そのケースもある。しかし、構造の問題により、売ることが出来ない会社が多い。 売り手にとって何らかの価値があったとしても、他の人には何の価値もないのだ。

事業を買うとしたら、自分の事業を買いたいと思うか?

買い手の立場になって考えると、SEO関連のビジネスに何を求めるだろうか?何にリスクを感じるだろうか?

まず、売り上げを確認する。売り上げは好調だと仮定しよう。次に顧客のリストを確認する。顧客のリストも悪くない。延取引(一定の期間をおいてから決済する)が行われている。事業の経営者は、信用を重要視している – 信用は、定量化することが出来る資産として、定評がある。

しかし、信用は、過大評価されていることが多い。その理由を説明する:

一瞬で消えてなくなるからだ。

現時点では、顧客と従業員は共に満足し、周りからの評判も高い。しかし、次の週には評価がガラリと変わっているかもしれない。例えば、アップデートゼブラが、翌月に展開され、長年構築してきたSEOの取り組みが水の泡になってしまう。 それでも関係者は皆満足しているだろうか?クライアントは今でも満足しているだろうか?スタッフも今でも満足しているだろうか?今後は満たすことが出来ない、パフォーマンスを保証しているだろうか?SEOビジネスの最大の難点は、重要な納入の面が、自分達ではどうすることも出来ない点である。

信用は主観的であり、一時的であるため、会社の評価を行う際、多くの投資家は、完全に差し引いて考える。信用と評判に価値がないわけではないが、一時的な特徴を持つため、買い手は、売り手よりも、信用を低く評価している。信用を売りにしているなら、希望する価格で販売するのは、難しいかもしれない。

….信用が投資家にもたらすのは、継続企業価値のみである。継続企業価値には、現在保持する資産の価値、組織の知識、まだ製品名によって確保されていない評判の価値、そして、条件の良い場所等が含まれる。これはすべて競争上の優位な点、そして、持続可能な結果をもたらし、ヒットする商品を作り出し、平均以上の収益を達成する力を会社に与える。

信用のほとんど、または、すべてを買い手が割り引いて考えるなら、何が残るのだろうか?従業員である。しかし、従業員は会社を去る可能性がある。契約期間は、いつまでだろうか?どれぐらいの価値があるのだろうか?延長されるのだろうか?契約を破棄することは可能だろうか?エージェンシービジネスの価値の多くは、このような延契約に代弁される。顧客が、個人的なレベルで創設者を気に入り、それが取引のベースとなっている場合はどうなるのだろうか?そのサービスビジネスが、創設者の注目を要求する少数の顧客に依存し、同様のサービスを提供する多くの競合者が凌ぎを削っている状態だとすると、ジョン・ワリロー氏の言葉を借りるなら、事実上、価値はゼロだと言わざるを得ない。

しかし、価値を高くするために、変更を加えることは可能である。

製品に関してサービスの提供を考える

ワリロー氏は、統一したサービス製品を作るなら、ビジネスの価値は高くなると主張している。パッケージサービスを、設立者に頼ることなく、従業員が取り組むことが出来る、一貫性のある、リピート可能なプロセスにすることが可能である。収益を繰り返し得られるように、顧客が定期的に必要になるサービスを提供するべきである。

サービスを提供する会社ではなく、製品を提供する会社の視点で考えることが鍵を握る。

良質なサービス会社は、独自のアプローチ、そして、優秀なスタッフを抱えている。しかし、アプローチをカスタマイズして、顧客の問題を解決している限り、拡大することは不可能であり、事業の運営はスタッフに左右されることになる。 人材がビジネスの主なアセットであり – 入れ替わる可能性があるなら、あまり価値があるとは言えない。

サービスビジネスを高く売ることは不可能ではないが、理想的な金額で売ることは難しく、アーンアウトが絡むことが多い。アーンアウトとは、売り手は、最初に支払い価格の一部を受け取り、その後、収益の目標を達成しなければ全額を払わなくてもよいシステムである。数年間連続で目標を達成することが、条件にされる可能性もある。この期間に何かが起こることも、あるいは、買い手側が、目標の達成を難しく、または、不可能にする可能性もある。必ずしも悪意からこのような判断が下されるのではなく – ないとは言い切れないが – インセンティブが一致しないことも原因になり得る。

サービスから製品へ業種を変えた起業家の実例は存在するが、このプロセスは、この本の主人公の経験ほど、単純にことが運ぶとは限らない:

コンサルティングから製品の販売に切り替えたい起業家は大勢いるはずだ。ベルギーの起業家、イング・ヘーデンはこの転向を行った。サービスの提供から製品の販売への転向を見事に成し遂げたのだ…製品は全く異なる業種である。カット出来ないコストを出費することになる。サービスを提供する会社では、経営者が望めば、従業員を減らし、基本的にコストゼロで運営することが可能だ。製品を販売する会社では、この荒業を実施することが出来ない。ホスティング、開発、アップグレード、バグの修正、サポートが存在する。これは全てどうやってもカットすることが出来ないコストである。例えば、開発者は、コンサルタントよりも遥かに早いタイミングで新しいPCを欲しがるはずだ。

この本は、サービスベースのビジネスを調整して、拡大可能なサービスにする17点の秘訣を提供している。この秘訣の中には、さらに素晴らしいアイデアが溢れている。この秘訣の紹介が、この本を購入するきっかけになってくれると嬉しい – 私は手数料をピンハネするわけではなく、純粋に、いつか売ることを考えて、ビジネスを始める/経営している人達に参考になると思って紹介しているだけだ。

SEOに関連するビジネスを考慮して、この秘訣を見ていく。

1. 専門家

小さな会社が、万能型になるのは難しい。

大きな会社は、多くのスペシャリストを抱えており、容易に多くのサービスを提供することが出来る。小さな会社が、同じような方針を試みると、一人のスタッフが様々な仕事を担当しなければならなくなる。万能型のスタッフが、スペシャリストほど卓越したスキルを手に入れる可能性は低く、その結果、違いを確立し、ライバルに勝つのが困難になる。

SEOは、既に十分に特化された分野である。容易に真似することが不可能な地域の利点を持っていない限り、SEO、ウェブデザイン、パンフレット等、様々なサービスを提供している会社は、売ることに苦戦するはずだ。

しかし、万能型にも長所はある。特に、エコシステムが変化する場合、万能型が有利に働く:

ビジネスの世界では、専門家の動きが進んでいるが、出世する従業員は、万能型タイプが多い – 原因は、新たな職場に順応する才能、経歴、そして、社風の変化だけではない。「2012′s Evolutionaries」の著者、カーター・フィップス氏によると、万能型タイプは、“浅く広く知る”スキルが重宝される会社の体質において、成功するようだ。つまり、専門家に属するのか、万能型に属するのかが大きな鍵を握っている。

これは、会社よりも個人に当てはまると言えるだろう。

2. 収益の15%以上を特定のクライアントが占めないようにする

あるクライアントに過剰に依存していると、リスクは高くなる。当該のクライアントを失うと、ビジネスの価値の大半が消えてしまうからだ。

通常は1年契約を結ぶものの、その契約が切れると、従業員を解雇する際に絡む修羅場 – つまり、退職金も、失業手当も、差別や迷惑行為、あるいは、元従業員が元雇用主を訴えるその他の多くの理由で訴えられるリスクもない状態で、クライアントは自由の身にになる

3. プロセスを所有すると、宣伝し、コントロールしやすくなる

総合的なサービスと比べて、細かく設定されたソリューションは、売る際に苦労し、時間がかかる。詳細に設定されたサービスは、拡大するためには専門的なスキルを持つ、高給取りのスタッフを迎える必要があるため、拡大する面でも不利である。

SEOにおいては、一般的な、リピート可能なプロセスを実施するのは容易ではない。アジャイルで用いられているアダプティブプロセスに焦点を絞る戦略も考えられる:

信頼度の高いプロセスは、インプットではなく、アウトプットに焦点を絞っている。信頼度の高いプロセスを使って、スタッフは、たとえインプットが大きく変わっても、一貫して目標を達成する方法を特定する。インプットが変化するため、あるプロジェクトと同じプロセスや取り組みを次のプロジェクトで一度も利用することが出来ない可能性がある。信頼性は、結果によって決まる。再現性は、インプットに左右される。

4. 設立者ありきの会社を作らない

ヤフー!は設立者がいない状態でも、同じように運営を続けるはずだ。グーグルとマイクロソフトにも同じことが言えるだろう。創設者は、自分がいるかいないかに関わらず“動く機械”を作る必要がある。

小さなコンサルティング会社は、設立者中心に構築されることが多く、これが必要以上に売るのを難しくしている。顧客が設立者に対応してもらいたい、あるいは、監督してもらいたいと希望するなら、買い手は、設立者が会社を去った後、どれぐらいの顧客が残るのか気になるはずである。これは、アップルのように大きな会社にも起きる可能性がある。ただし、アップルの場合は、後任がイノベーションを導くスキルを持っているかどうかに注目が集まっているのだろう。

会社に戻ることがなくても、引き続き、会社は営業を続けることは可能だろうか

以下の質問を自分自身に問い、すべての質問に「はい」と答えることが出来るなら、良い準備が出来ていると言える:

  • 自分、もしくは、重要なメンバーが、長期間、もしくは、永遠に仕事に復帰することが出来なくなった場合を想定した戦略を持っているか?
  • その戦略を記録し、会社全体と意思の統一を行っているか?
  • 資格のある、適切なトレーニングを受けたスタッフが、現在の管理者や重要な従業員が引退した際に引き継ぎ、営業を続けることが出来るか?
  • この戦略を記録に残し、関係する重要なスタッフに伝えているか?
  • ビジネスに対する“ビジョン”を持っているか?そのビジョンは、会社の’価値’と従業員の行動に容易に結びつけることが出来るか?
  • その‘ビジョン’は、社内に十分に伝わり、浸透しているか?
  • 明確に特定した現実的な未来に対するビジネスの計画を説明することが出来るか?
  • この計画を明確に伝え、記録し、組織内の重要なスタッフと連絡を取り合っているか?

5. キャッシュの吸い上げを避ける

基本的に、給与の前借のことである。これはサービスよりも、製品を販売するビジネスにおいて、実施しやすい行為だ。事前に得るのではなく、進捗状況により請求を行うシステムを薦める。いずれにせよ、キャッシュフローを常に黒字にしておく必要がある。

キャッシュフローが芳しくない状況は、危険である。特に売ろうとしている場合、このようなキャッシュフローは、買い手の目にはマイナスに映る。キャッシュフローにネガティブな数字が並んでいる場合、正確に今後の収益を予測するのは難しい。

6. プロジェクトを堂々と却下する

仕事を却下するのは容易ではないが、既存のプロセスにフィットしない場合、新たな人材・資金を探して、穴埋めしなければならなくなる。何よりもコアの分野から外れてしまうと、競争上の有利な点を失ってしまうリスクがある。

カボチャ栽培計画の中でも、この点を私は取り上げている:

- 新たな機会と呼ばれることが多い – 気をそらすプロジェクトに現を抜かすべきではない。早い段階で引っこ抜く必要がある。

7. 時間を割いて、何人の顧客候補が売り上げに結びつく可能性が高いか調べる

コンバージョン率を確認しよう。これは、買い手がマーケットのポテンシャルを特定する上で役に立つ。買い手は、ビジネスを買った後も、同じペースで売り上げが発生するのかどうかを知りたがっている。

8. 営業は一人よりも二人の方が良い

営業は、自然に競争する意識が芽生えるため、お互いに切磋琢磨してもらうべきである。すると、最終的に会社にメリットがもたらされる。

営業は、もともとも競争する意識が強い。これは明らかであり、また、必要な性質でもある。営業は最前線に立ち、収益を得る機会を会社に持って帰ってくる。営業社員は、基準と計測によってパフォーマンスの評価を受け、見返りと特典によって、やる気を起こす。 多くの会社は、販売強化活動や競争を実施し、パフォーマンスのレベルを数量化し、優秀な社員を特定する取り組みを行っている。

9. サービスではなく、製品を売ることが得意な人材を雇用する

サービスから製品への鞍替えに苦労しているなら、営業社員に対して、顧客の希望に合わせて製品を順応させる取引には応じさせないように注意しておく必要がある。製品が希望に沿わないなら、それまでだ。サービス精神旺盛な営業スタッフが、売り上げが重要だと言う理由で、会社が提供していないソリューションを販売し、あとは“バックオフィス”が何とかするはずだと丸投げしたと言う話を私は聞いたことがある。

製品ベースの営業スタッフは、別の製品を望む顧客をターゲットから外し、会社の製品が役に立ち、今後、さらに製品を求めるであろう顧客の獲得に力を入れる。

10. 製品の再編を断行した年の収益を無視する

リピート可能なプロセスや製品に向けた再編により、赤字になる可能性が高い。いずれにせよ、将来の買い手は、かつてのサービスビジネスではなく、新しい製品ビジネスを買うのであり、今後の収益が判断材料になる。

11. 再編したビジネスを反映する2年分の財務諸表が必要

10を参考にしてもらいたい。

12. 経営陣を構築し、忠誠心に見返りを与える長期的なインセンティブを与える

設立者に依存するビジネスが理想的ではないように、買った途端に経営陣が去るような会社は、買い手にとって好ましいターゲットではない(買い手が、自分達の経営陣に総入れ替えするつもりなら話は別だが)。

13. 自分の会社が顧客として最大でもなければ最少にもならないアドバイザーを探す

ワリロー氏は、ブティック型のM&A企業の採用を薦めている。会社の価値が500万ドル以下の場合、ブローカーが売却に対処するだろう。

1995年から2006年にかけて、買収を行う企業の1/4はブティック型銀行を買収のアドバイザーとして雇用していた。ブティック系のアドバイザーは、業界に特化していることが多く、また、通常、総合的な銀行よりも、規模が小さく、自立している。この新聞は、ブティック型銀行とフルサービスの銀行のアドバイザーの選択、そして、その選択が取引に与える影響を調査している。複雑な取引では、売り手および買い手ともにブティック型銀行を採用していることが多く、ブティック系のアドバイザーのスキルと専門知識が買われていることを示唆している。

14. 一人のクライアントと取引を進めるアドバイザーは避け、(買い手側の)競争を求める

アドバイザーは、お気に入りのクライアントに対して、偵察を行っていることがある。これは、利益に相反する。なぜなら、買い手に有利になるように入札の競争を制限している、もしくは、取引を照会することで当該のクライアントから割高な手数料を取っている可能性があるためだ。

15. 大きな視点で考え、ビジネスの可能性を描写する3年計画を作成する

必ずしも現時点での能力に囚われずに、ビジネスのポテンシャルに関して考える必要がある。例えば、地域で事業を展開しているなら、全国、あるいは、世界に展開する可能性はどれぐらいあるだろうか?

様々なマーケットで定着したエージェンシーのように、自分の会社にはない資金力を買い手が持っていることもある。買い手が、既存の顧客に製品を販売したらどうなるだろうか?ビジネスの範囲は急に広がり、潜在的な価値は高まる。現時点ではなく、このネットワークを持っていたらどうなるのか想像してもらいたい。

16. 売ることが可能な製品第一の事業にしたいなら、買い手の言葉を使う

「クライアント」は「お客様」になり、「会社」は「弊社」になる。立場が変わるだけでなく、考え方と表現が変わり、その結果、買い手は正しく評価しやすくなる。

17. 買収後に重要なスタッフを確保するためにストックオプションを提供するのではなく、単純なボーナスを用意する

ストックオプションは、テクノロジー業界では浸透しているものの、ややこしくする可能性がある。ワリロー氏は、売却に関して、株主が意見を言うのは当然であり、会社の売るプロセスが複雑になると指摘し、ストックオプションには反対の立場を取っている。買い手は、この点をある程度予測しているため、大きな会社にとっては、それほど大きな問題にはならないだろう。

ストックオプションの代わりに、会社を売却した際に、主要なスタッフに現金を与える、残留ボーナスを用意することを同氏は薦めている。また、会社に残りたくなるように売却時以外のボーナスも充実させるべきである。

結論

ワリロー氏の著書には、優れたアドバイスやアイデアが多数紹介されており、今回の記事では触りを紹介したに過ぎない。このアドバイスを最大限に活かすためには、それぞれの背景に当てはめる必要があるものの、良い取っ掛かりになってもらえれば私は満足だ。

皆さんは、SEOビジネスを買った、または、売ったことがあるだろうか?是非、経験談を聞かせてもらいたい。ワリロー氏のアドバイスに賛成だろうか、あるいは、反対だろうか?遠慮なくコメントを投稿してほしい。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Building and Selling a SEO Business」を翻訳した内容です。

特に後半はSEOビジネスの売却について考える内容になっていますが、高値で売却できるような会社イコール、ビジネスが成功している、ということですし、会社を成長させたい人、売りたい人、それなりに参考になる点はある記事だったのではないでしょうか? — SEO Japan [G+]

SaaS事業を成長させる8つの手法

ネット関係の仕事をしている人なら聞いたこと位はあるではあろうSaaSという用語、Software as a Serviceの略で、ネット経由でソフトをサービスとして提供する形態のことです。個人的にはASPという言葉の方が馴染みがありますし、両者の違いが未だにわかっていませんが(SaaSが今のバズワードであるということ以外)、いずれにしてもSaaS形式のビジネスを展開しているネット企業も多くあることと思います。今回は、そんなSaaS事業をウェブを活用して発展させる手法についてまとめた技術には強くてもマーケティングは初心者なスタートアップ企業向けの記事をThe Next Webから。 — SEO Japan

最高のSaaS製品を築いたあなたは、今すぐ市場に出ていく準備が整っている。すでにプロダクト/マーケット・フィットは到達していると仮定して、今あなたの最大の課題は、自分の製品を見込み客の目に触れさせることだ。

ここでは、無料トライアルの登録を獲得した後にそれを有料アカウントにコンバートするのを手助けするフィールドサービスソフトウェアのスタートアップMhelpdeskにおいて、私たちが使用して成功した8つの成長テクニックを紹介する。

1. フォーラム(掲示板/BBS)

企業は、自分の業界にいる他の企業や顧客とコミュニケーションを取るためにネット上のフォーラムを使用する。これは、スタートアップが露出するには最高のソースだ。がしかし、それは簡単にはかなわないし、適切に実行されなければならない長期的戦略だ。それは、信頼を得ることと、戸別訪問をするセールスマンではなく尊敬に値するコミュニティメンバーになることが全てだ。

フォーラムのスポンサーになって、サイトオーナーとの強固な関係を築き始めるのだ。多くの場合、サイトオーナーは、広い人脈を持った影響力のある人たちだ。フォーラムのスポンサーをすることによって、そのサイト・モデレータに収益を生み出し、あなたの業種に関連した投稿があった時にはあなたのことを一番に頭に浮かべることになる。

また、サイトオーナーに無料アカウントを提供することが有益であることも分かっている。適切に実行されれば、これは、たくさんの見込み客の目に触れる非常に効果的な方法だ。一般的に、彼らは業界内の信頼のおける友人のアドバイスを聞き入れる。現在、私たちは、フォーラムから毎月150件の新規登録を獲得している。

2. マーケットプレイスの一覧

これらのサイト上で大きな注目を集めるのは難しい場合があるが、企業が自分たちのアプリをリストに入れることができるオンライン・マーケットプレイスはたくさんある―中には、何千万人ものオーディエンスを持つマーケットプレイスもある。私がいくつかお薦めするのは、SalesforceIntuitWixConstant ContactGoogle Apps MarketplaceChrome Web Storeだ。これらのいずれも毎月何百というインストールとサインアップを提供してくれる。

3. 条件を満たしたリードの購入

リードを購入することは、少量高額な提案ではあるが、条件を満たした見込み購入客を特定する素晴らしい方法でもあるのだ。私たちは、彼らが検索結果で上位に表示されるということも発見した。私は、CapterraSoftware AdviceGet Appをお勧めする。彼らは全て、あなたの基準に基づいて電話検証したリードを提供する。これらのリードは大量のログインを持つ傾向があるため、結果として1件の顧客につき毎月225ドルの収益をもたらしている。

また、オーガニック検索によるリードは、平均すると3つのログインで毎月およそ90$の収益になる―間違いなく獲得コストをかける価値がある。

4. オーガニック検索

オーガニック検索の順位を上げることは、大きな報酬を伴う当然の選択だ―現在私たちは、毎月平均して500件の新規登録を8パーセントのコンバージョン率で獲得している。役に立った戦略の1つは、自分がターゲットとしているキーワード(例:“computer software repair”や“repair tracking software”など)に対して、上手に構成されたこぎれいなランディングページを作ることだ。そして、自分と同じ業界内のランキング上位のサイトで良質な言及をされることが、常にプラスになる。

5. 携帯電話会社

あなたが確立できる最も成功するパートナーシップの1つは、VerizonやAT&Tのような携帯電話会社とのものだ。彼らは、ソフトウェア会社が公認ベンダーになることができるパートナーシッププログラムを用意している。そして、携帯電話会社の外部の営業陣(何千もの担当者で構成される)が、あなたの製品をエンドユーザーに勧めることができるのだ。

それは携帯電話会社にとってもプラスだ―彼らの商品を備え付けてあなたのソフトウェアを使用する10個のデータプランと一緒に10台のiPadを販売する理由ができたのだ。携帯電話会社があなたに代わってお金を請求するかもしれない。もしそうならば、あなたのソフトウェアの料金は、彼らの製品の二番手になる。

6. パートナーシップ

あなたが対象とするオーディエンスの注目をすでに得ている企業とパートナーになるのだ。手始めは、オンライン辞書やインターネットイエローページ(IYP)だ。どちらも、彼らのウェブサイト上で広告を載せるか、彼らのオンラインリスティングを獲得している小企業をたくさん所有する。また、クロスEメールキャンペーンを提案すること。これは、あなたのセールスファネルのトップに送り込まれるが、あなたはこれらのリードをコンバートすることに少し頑張って取り組まなければならない。

7. Adwords

Google Adwordsはそれ自体が素晴らしい。ここで大切なのは、新規顧客を獲得するための真のコストを決定することだ。顧客獲得費用が生涯価値よりも低い限りは、そのキャンペーンを続けてできる限り多くのお金をそれに注ぐのだ。私たちが初めてAdwordsキャンペーンを始めた時には、1件の無料トライアルの登録を生み出すのにおよそ90ドルのコストがかかった。

私たちの無料トライアルの約8パーセントは有料アカウントにコンバートしていた。つまり、新規有料顧客の獲得コストは1,125ドル程だった。有料顧客の生涯価値は2,500ドルだったため、私たちはこれらのキャンペーンにできる限り多くのお金を注いだのだ。

8. リターゲティング広告

リターゲティング広告は、ウェブサイト訪問者のコンピュータにクッキーを落として、一定期間、外部サイト上のバナー広告を使って彼らを追いかけ回す。すでに私たちのサイトを訪問したことのある人をコンバートするのに効果的だ。もちろん、コンバージョンの量は、あなたのサイトの現在のトラフィックによって異なる。私たちは、リターゲティング広告にはAdrollを使用している。

* * *

さあ、やるのだ―これらの戦略を試して、何が自分にとって機能するのかを見つけ出すのだ。長期的に考え、信頼できる関係を築き、一貫して定期的にリードを生み出すようなチャンネルを設置することが大切だということを頭に入れておこう。

Ryan Shankは、小企業が自分たちの仕事やスケジューリングや請求書を管理するのを手助けするフィールドサービスソフトウェア会社、MhelpdeskのCOOだ。

Young Entrepreneur Council (YEC)は、世界で最も有望な若い起業家から成る招待制の組織だ。最近YECは、Citiと共同で、無料のバーチャル・メンターシップ・プログラム#StartupLabをローンチし、ライブビデオチャットや専門家のコンテンツライブラリやEメールレッスンを介して、何百万人もの起業家が事業をスタートして成長させるのを手助けしている。

画像クレジット: Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「8 methods to grow your SaaS company」を翻訳した内容です。

SEO Japanにしては珍しく基本的な記事を久々に紹介した気がしますが、、、改めて初心に戻ってウェブマーケティングに取り組んでみたくなりました。リード購入は日本では微妙な気もしますし、携帯会社との提携も実績が相当ないと難しいと思いますが、SEO、検索広告、リターゲティング広告は鉄板ですし、かつSaaSのような事業はコミュニティの一員となり信頼を築いていくことが中長期的には最重要ともいえます。スマホ、ソーシャルブームも一段落し、今後新たなSaaS事業が登場してくる気がしなくもないスタートアップシーン、この記事が少しでも参考になれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

Webサイト高速化・表示速度改善のために知っておきたい基礎知識

Webサイトを高速化をする事によって得られるメリットは様々あると思いますが、ユーザーエクスペリエンスの改善といった話とは別に、個人的にはサーバの台数が減らせるというのも大きなメリットだと思っています。サーバサイド側のエンジニアとしてはやはりサーバの台数が減ればコストも下がるし、運用も楽になりますので、SEOに関わらず努力したいところではありますね。

しかしながら、「高速化しよう」「表示速度を改善しよう」といっても、実際にどういうところに高速化を阻害するような要因があるのか、ということを知っていなければそもそもどう取り組んで良いか分かるはずもありません。

ということで今回は、技術者の方でなくともサイト高速化のポイントがある程度理解できる(多分)ように、最低限「こんなことがあるのね」というポイントを大まかにまとめてみました。

高速化のための基礎知識

高速化という言葉の中には、大きく分けて2種類の概念が存在します。

  1. フロントエンド側での高速化
  2. サーバサイド(バックエンド)側での高速化

フロントエンドとは

ここで定義したいフロントエンドとは「HTML・CSS・JavaScriptなどの技術」と解釈してください。噛み砕いて言えば、「ページがブラウザに表示される」という部分に関する部分がフロントエンドということです。フロントエンドの領域では、ある程度HTMLが書ける方ならポイントさえつかめれば誰でも高速化する事が可能です。

サーバサイド(バックエンド)とは

サーバサイド(バックエンド)側、というのは文字通りサーバー側での最適化なのですが、状況によって見るべきポイントが異なりますし、ある程度は専門的な知識が求められるので、誰でも簡単に高速化、というのは難しいことも場合と思いますので、今回はいくつかの要素について掻い摘んでお話しようと思います。

フロントエンドの高速化

これに関しては様々な方法があると思いますが、シンプルに考えて以下の3つを注意した上で高速化を行っていけばいいと思います。

  1. サーバーへの通信の回数を減らす
  2. サーバーへの通信量を減らす
  3. レンダリングの速度を低下させない

1.サーバーとの通信の回数を減らす

まず、普段ウェブサイトを表示する時のブラウザの動作を考えてみましょう。ウェブページにアクセスする際には、ブラウザに「http://xxxx.○○.html」などといったURLを入力したり、リンクをクリックしたりすると思いますが、このサイトを開く場合にサーバへのアクセスは何回になるか?

と聞くと、意外に「1回しか通信しない」と思っている人も多いのではないでしょうか。

実は「http://xxxx.○○.html」を開いて中のHTMLを確認するまで、実際に何回サーバーとの通信が発生するかはわかりません。

なぜ開くまでわからないのか?といえば、それはHTML書かれている内容によって通信回数が異なるからです。通信回数はHTMLの中に記述されている、画像、外部CSSファイル、外部Javascriptファイルの数によって変わってきます。

外部ファイル化されたスタイルシート(CSS)やJava Scriptは、都度そのファイルの情報をサーバーから受け取ります。同じく画像ファイルも、都度サーバーから情報を受け取っているため、画像ファイルが多ければ多いほど通信も多く発生しています。ブラウザにキャッシュが残っている場合には、サーバーとの通信は発生せずキャッシュの情報を読み込みます。

単純に考えて画像の数だけ、CSSの数だけ、Javascriptの数だけ通信が発生していまします。
※304を返す場合は通信は発生しません。ステータスコードに関しては「よく見るHTTPステータスコード一覧とその意味を理解する」を参照してもらえればいいのかなと思います。

通信回数が多いということは、その分だけ表示が遅れることにつながりますので、なるべく少ない通信回数で表示が完了できるようにするという事がまず大切です。もちろん、決して「通信を1回に押さえろ」というわけではなく、あくまで無駄な通信をしないということです。

2. サーバーへの通信量を減らす

通信の回数、ではなく「通信量」を減らすということをイメージすると、例えば画像ファイルの容量を減らすことが思い浮かぶ方が多いと思いますが、そういうことです。画像や動画ファイルはファイルサイズがとても大きいので、通信量が増えます。

この点では、本当に基本的な事かもしれませんが、読み込むファイルのサイズを減らすということが重要になります。一番多くのサイトに関係があるのはやはり画像ファイルだと思います。

「これ以上は画質を荒くしたくない」という事情は多々あると思いますので、そんなときは、画質を落とさずにファイルサイズを減らす「画像の最適化」を行います。

通常の画像データにはウェブページとしては不必要なデータが含まれている事があります。それらを排除することで、ファイルサイズを軽くする事が出来ます。画像によっても変わってきますが、相当ファイルサイズが減るのでおすすめです。

最適化する際は専用のソフトウェアがあるので、そちらを使いましょう。

ちなみに、余力があれば、CSSとJavascriptのファイルサイズも少なくした方が良いと思います。もともと、画像に比べたらファイルサイズは小さいのですが、それでも軽量化をするべきだと私はを思います。

ある程度ウェブサイトを長年運用していると、CSSやJavascriptが徐々に追加され、気づいたら容量が増えていたなんてことがあります。また、簡単に軽量化できるので、導入しやすさもあります。

ただし、不必要なJavascriptやCSSは削除してしまえばいいんじゃないの?って思う方もいるかもしれませんが不必要だと思ってたら、必要だったCSSの記述だとか、使っていないと思っていたJavascriptの関数を削除してしまったり…と、もちろん不必要な記述は削除するべきですが、現実的にはなかなか難しいと思います。

そんなときは「ファイルの圧縮」を行います。不必要な空白や改行を削ってCSSファイルや、Javascriptファイルを軽量化する手法です。

もちろんエディタ等の置換機能を駆使して、消していく事もできますが、何千行なんてCSSやJavascriptファイルだった場合はとても大変なので自動で変換してくれる便利なツールがたくさんあるのでそちらを使いましょう。

3.レンダリング(≒HTML解析~ブラウザ表示)の速度を低下させない

ブラウザの表示速度を遅くしてしまう要因は通信だけではありません。HTMLの記述のしかた一つでブラウザの表示速度も下がってしまう場合もあります。

例えば一昔前はよくJavascriptをheadタグのなかに記述している事が多かったと思いますが、最近ではbodyの閉じタグの直前に記述するのが主流です。(ただし、Google アナリティクスの計測用コードなどはhead内に記述したほうがより正確な計測が出来るといった事情もあるように、必ず・全てということではありません。)

headタグ内への記述を推奨されない理由は、ブラウザの表示速度が低下してしまうからです。たとえばheadの中に外部Javascriptの読み込みがあると、その時点でJavascriptの読み込み、実行がされてしまいます。その間ブラウザは表示に関する処理は止まってしまうので、ユーザーに取ってはその分表示されるのが遅く感じてしまいます。

headタグ内にJSのタグが存在すると、これらのスクリプトが先に処理、実行される。bodyタグ内のコンテンツの表示はJSの処理が完了してから行われるため、<br />
				体感として表示が遅くなってしまう。

そこで、先にブラウザに表示できるものを表示させて、あとからJavascriptの処理をさせるという順序にすれば、体感的にユーザーに遅さを感じさせないようにすることができます。

body閉じタグ直前にコードが入っていれば、コンテンツの表示が完了してからその処理が実行されるため、その分ユーザーの体感速度は改善する。

もちろん1つ2つの処理であればそこまで影響が出ることは無いと思いますが、大量にJavascriptファイルがある場合などは大きな影響が出る可能性があります。

サーバサイド(バックエンド)側での高速化

さて、ここからは簡単にサーバサイド側の高速化の話を軽く触れていきたいと思います。どうしても技術よりの話題になりますので普段全く技術に関わらない方はナナメ読みで良いと思います。

サーバサイドは本当に様々な条件によって変わってきますので、状況によって高速化の手法はバラバラです。Ruby、Python、NodeJS、Perl、Java、PHPなどプログラミング言語によってももちろん違いますし、BtoCなウェブアプリケーション、BtoBなアプリケーションなど、ターゲットによっても変わります。また、サーバのスペックなどによっても変わってしまいます。非常に複雑で、ある程度以上の専門的な知識が必須になります。

とは言っても、高速化に関してサーバサイドで重要な事は、突き詰めていけばたった一つだけ。「ブラウザに返すレスポンスの速度を上げる」ということです。

特に速度が遅くなりやすい部分、アプリケーションによるデータベースの扱い方について私が意識的に注意している部分に関して簡単に掻い摘んで説明します。

使わなくてよい物はDBを使わない

Webアプリケーションではほとんどの場合、何かしらのデータベースが使われています。データベースは非常に強力なソフトウェア(ミドルウェア)ですが、アプリケーションから使い方を間違えると速度の低下につながります。

ついつい、データベースで何でも管理したくなってしまいがちですが、データベースに入れなくていいデータを入れるのはやめましょう。特にセッションデータをデータベースに入れているケースをたまに見かけますが、なるべく控えたほうがいいです。

このセッションデータと呼ばれる物は、ユーザーがアクセスする度にデータを取得して、更新して書き込むということが発生します。リクエストが発生する度に、データベースへの書き込み処理、読み込み処理が発生してしまうので、データベースに不要な負荷を与えてしまいます。

キャッシュを活用する

当たり前の事かもしれませんが、データベースは呼ばれれば呼ばれるほど、速度が低下します。小さい事かもしれませんが、比較的変更の少ない固定されているデータ「商品マスタ」「ユーザー情報」などはキャッシュしておくべきです。ユーザー数やアクセス数が多いサービスにはかなり有効な方法です。

※ただし、キャッシュを多様しすぎると、正しくないデータがブラウザに表示されてしまうなんて事もあるので使用する際は注意してください。

実行しているSQLの最適化

データベースを使う場合に、本当に最適なデータベースの使い方をしているのか見直しましょう。データを取得する際にSQLを使用しますが、その際に実行されているSQLが意図としたSQLになっているのか?見直してみると無駄がある事も多いので、ここは慎重に確認するべきです。

データベースのインデックスの見直し

データベースの高速化の技術の一つにインデックスという物が存在します。本で言うところの「索引」と同じような物ですが、このインデックスの設定の仕方で速度が何倍も変わってきます。

良いインデックスというのはデータベースの設計やアプリケーションによって変わってきますが、インデックスがしっかり使われているかを確認しましょう。

非同期処理でデータを保存する

データベースにデータを保存する際に、「保存しました」というレスポンスをデータベースから帰って来るのを待っていると速度が遅くなってしまいます。書き込む量が多くなれば多くなるほど速度は遅くなってしまいます。

大切なデータに関しては同期的に対応するべきですが、そこまで重要じゃないデータに関しては非同期で保存するという方法は有効です。

不必要なデータは保存しない

データベースはデータ量が多くなれば多くなるほど、速度が低下してしまいます。不必要なデータを保存するのは避けた方がいいです。

分割を意識した設計

データ量が多くなってしまうデータベースでは、データベースやテーブルが分割されても大丈夫なような設計をするべきです。

、、など、見るべきポイント、高速化を阻害する要因というのは様々あります。

まとめ

ウェブサイトの高速化というと例えば「CSSスプライトを使いましょう!」などのフロントエンド寄りの話が話題になりやすいですが、こういったサーバサイドでもしっかりと対応するために、どの程度のユーザーが使うのか、どの程度の規模のサービスなのか?といったあたりも意識しながらウェブサイトを設計・構築することが重要です。

サイトの高速化について大まかに掻い摘んで書きましたが、まだまだやらなければ行けない事はたくさんあります。今回紹介したポイントを意識して最適化することにより、確実に高速化できるのではないでしょうか。

ヴォラーレ株式会社 望月

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データはどこへ行った?

このブログ記事は、2008 年に「Where’s my data?」として英語版のウェブマスター セントラルブログに掲載されたものです。現在も日本の読者の皆さんにとってお役に立つ内容であるため、一部内容を編集して掲載いたします。

ウェブマスター ツールに登録したのは良いけれども、なぜかデータが表示されない、という事態に遭遇したことはありませんか?
  • 登録して何か月も経っているのに、「検索クエリ」は「データがありません」のまま。
  • たくさんリンクを受けているはずなのに、「サイトへのリンク」へ行っても「データがありません」と言われる。
  • サイトリンク は確かに検索結果上に表示されているのに、「URL が無効である」と言われ順位を下げることができない。
何かのバグに違いない... と思う前に、ウェブマスター ツールに登録した URL を確認してみましょう。

ウェブマスター ツールには、様々な形式の URL が登録できるようになっており、登録された URL の形に応じて、そこに対応するデータが表示されるようになっています。例えば Blogger 上にあるブログを登録したいと思った時、googlewebmastercentral-ja.blogspot.com を登録すれば、blogspot.com 全体ではなく、自分のブログに関するデータだけを知ることができるわけです。

この事実が、上記の問題とどう関わってくるのでしょうか。www はサブドメインである、という事実について考えてみましょう。経験的には www の有り無しで表示されるコンテンツが異なることはめったにありませんが、厳密に言えば、http://example.com/ と http://www.example.com/ は異なる URL であって、異なるコンテンツを表示することが可能です。そして、ウェブマスター ツールも、これらを異なるサイトとして扱います。つまり、www.example.com のみが登録されている場合、厳密には example.com のデータは見えないことになります。

それでは、ウェブマスター ツール上で自分のサイトに関するすべてのデータを見るためには、どうすれば良いのでしょうか?
  • www の有り無し両方をウェブマスター ツールに登録してみましょう。
  • site:example.com のように、www なしで site: 検索を行ってみましょう。検索結果には、サブドメイン含め、サイト全体でインデックスされているページ群が現れるはずです。これにより、あなたのサイトのページが www 有り無しどちらでインデックスされている場合が多いのかを確認することができます。
  • www 有り無し両方の登録が済んだら、ウェブマスター ツール上から、www 有り無しどちらであなたのサイトがインデックスされるべきかを 指定することができます。
  • 301 リダイレクト を設定することで、どちらが選ばれるべきなのかを明示しましょう。

たしかに example.com と www.example.com はそっくりな双子に見えます。でも、どんな双子も、一人の人間ではないのです。これを読んだら、まだ設定していない方は、ウェブマスター ツールに www 有り無し両方を登録してみましょう。

ご質問は ウェブマスター ヘルプフォーラム へ投稿していただければと思います。

上級者向けSEOガイド7/9 : コンテンツによる被リンク構築

今回の上級者向けSEOガイド、待っていた方も多いのでは?と思われる外部リンク戦略について。時代を反映して「コンテンツを活用した」被リンク構築ガイドになっていますが、さて米国でも特Aクラスのリンク構築アーティストといわれる筆者が上級者向けに書き下ろした被リンク構築の秘密とは?– SEO Japan

リンク、共有、そして、トラフィックを増やす上での「質の高いコンテンツ」の重要性については、耳にタコが出来るほど聞かされているはずだ。このチャプターでは、素晴らしいコンテンツを作成する方法 – そして、適切なテクニックをコンテンツに取り入れ、パフォーマンスをさらに高める方法を手順を追って説明していく。

まず、“トップリスト”を作成してリンクを集めるアプローチを説明する。


1. 「トップ」リストを作成し、リンクを獲得する

この戦略はとりわけ新しいわけではないものの、この取り組みを手早く実行する方法に関する詳しい情報は少ない。

この手法は、基本的に、コンテンツの構築を中心に据えており – 特定分野に関するニッチな「トップ10」や「トップ20」のリスト(註:いわゆる、「まとめページ」)を作成する。例を挙げる:

http://www.webdesignschoolsguide.com/library/top-100-blogs-for-small-business-cost-cutting-inspiration.html

http://www.delish.com/food/best-of-food-blogs

http://www.socialmediaexaminer.com/top-10-social-media-blogs-the-2012-winners/

すべてのリソースが多くの被リンクを獲得している点に注目してもらいたい。しかし、全てのトップリストがこのようなパフォーマンスを実現するわけではない。それでは、その違いを見ていこう。

既に多くのオーディエンスを抱えているなら、まず、リストに含めるウェブサイトを使って、知り合い、そして、緊密なつながり持つ人達を見つけよう。

次に、ソーシャル面の強さを基準として(ウェブサイトの強さではない)、ブログを選択し、絞り込む。

既に知り合いになっているオーディエンス + ソーシャルの強さ = コンテンツは成功を収めるが成り立つ。

Simply Measuredを使って、ツイッターのフォロワーをエクスポート & 分析する

1. 次のURLにアクセスする: http://simplymeasured.com/free-social-media-tools#report-20

2. 分析するツイッターのユーザー名を入力する。

3. レポートを実行し、「pay with tweet」(ツイートで支払う)を選択する(すると無料で利用することが出来る)。注記: 分析している同じアカウントで「pay with a tweet」を行う必要はない。

4. 結果が表示されたら、エクセルにスプレッドシートをダウンロードする – ここから楽しいプロセスに入る。

まず、フォロワーのリストを、リストを作成するトピックで絞り込んでいく。ここでは、トップ10のフードブロガーリストを作成していると仮定する。

フィルターを設定する:

良好な結果が得られた。

次に、このデータをグーグルドキュメント、または、別のスプレッドシートに落とし、その他のブロガーとミックスする。

この時点で、フォロワーの人数でリストを整理し、非フォロワーを加えていくため、「フォローしよう」カラムを加える。

続いて、Followerwonkを使って、さらに際立つブロガーを加えていく。

クオテーションで ______ブロガーを囲む。「ブログ」の代わりにブロガーを利用する理由は、より多くの人(会社ではなく)を集めることが出来るためだ。クオテーションマークを用いることによって、当該のトピックで自分自身をブロガーと名乗っていることが条件になる。ブログをたまたま運営し、食べ物が好きな人は対象から外れる。

例えば:

検索の範囲を拡大する必要があるかもしれないが、まずは、このような具体的な検索から手をつけていくべきである。

その後、クロームのスクレイプ用プラグイン、または、Followerwonkのプロのアカウントを使って、データを引き出し、スプレッドシートに加える。

10,000-20,000のフォロワーを持つ人を探そう。このタイプのブロガーからは注目してもらいやすく、また、ソーシャルメディアでの影響力も強い。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

続いて、ミックスしたリストの中で、「トップフードブロガー」リストの中で取り上げるブロガーを10-20名選択する。既にフォローしてもらっている人もいるかもしれないが – リストで取り上げてもらうことに感謝して、コンテンツを共有し、リンクを張ってもらえるだろう。すると、共有とリンクの数が増加し、さらに高いレベルのインフルエンサーに注目してもらえる可能性が高くなる。

アドバイス

シリーズ化する - 1度きりで終わりにしないでほしい。1年に1度、四半期に1度、または、月に1度リストを作成することで、さらに注目を得られるはずだ。

ブロガーにコンテンツを投稿する前に、事前に知らせておこう - ツイートまたはメールを送信し、リストを承認してもらおう。事前にその存在を把握していると、投稿した際に共有してくれる可能性は高くなる。


2. PDFを使ってリンクを構築する

このガイドでは、PDFの基本的な作成方法を心得ていると仮定して話を進めていく – そのため、大量のチェックリストを提供する – ただし、具体的なプロセスや順番は皆さんにお任せする。

有益で、構成に工夫を凝らしたコピーを作成し、キーワード戦略を利用しよう。

イメージの利用: altタグを作成する。

ファイル名でキーワードを利用する。

適切に最適化されたURLのように、PDFのファイル名は重要な鍵を握る。そのため、キーワードが豊富に詰まったファイル名を利用しておきたいところだ(ユーザーにとって便利)。その際は、キーワードの間にハイフン (-)を挟もう。

メタデータを最適化する

また、通常のウェブサイトと同じように、メタデータが、重要な最適化のステップとして登場する。アドビリーダーのフルバージョン –  http://www.adobe.com/products/acrobat.html もしくは無料のウィンドウズ用のPDFエディター  http://www.becyhome.de/becypdfmetaedit/description_eng.htmのいずれかを手に入れる必要がある。

次の領域を最適化する:

タイトル – ウェブページのタイトルタグになる。

オーサー – オーサー別に分類する。また、PDFではオーサーごとにグループ分けされることが多い。

主題 – SERPのディスクリプションとして、グーグルに利用されることがよくある。また、文書の1行目の影響を受ける可能性もある。

キーワード – 5-10点のキーワードを利用する。

文書でリンクを利用する。

通常のSEOと同じように – PDF内で内部リンクを幾つか利用する。

ファイルのサイズに注意する。

ページスピードの重要性は日に日に高まっている。アドビリーダーを使って、PDFを作成しているなら – PDF Optimizer->Advanced->right-sizeにアクセスしよう。

また、“Optimize for fast webview”を使って、PDFの読み込みを1度に1ページに設定しておこう。

最善のバージョンを選択する。

バージョン 1.5または1.5以下を利用しよう。全てのユーザーが最新のバージョンを持っているわけではなく、一部の読者がファイルを開くことが出来ないリスクを避けたいはずだ。

読み取りの順序を最適化する。

アドビリーダー PDFを使って、読み取りの順番の設定を行う。

読み取りの順序を表示させ、編集を行う方法は以下の通りだ:

1. Advanced>Accessibility>Add Tags to Documentの順にアクセスする。

2. 次にAdvanced>Accessibility>Touch Up Reading Orderを選択する。

サイトのルートディレクトリの近くにPDFをアップロードする。

URLの前の方にキーワードを配置しておくと、検索において最高のパフォーマンスを実現し、また、ユーザーに覚えてもらいやすいメリットも期待できる。私のサイト クイックスプラウトで作成したPDFは、短いURLの模範である: http://www.quicksprout.com/businessmistakes.pdf

ウェブサイトの強固なページからPDFにリンクを張る。

これはユーザーにとって役に立つだけでなく、強力なオーソリティをPDFにもたらす効果も見込める。

コンテンツの重複を避ける

あらゆるページに言えることだが、PDFのコンテンツが他のコンテンツとは異なる点を確認してもらいたい。

PDFをPDFディレクトリに加える。

以下にリストを掲載する。

DocStoc.com

Calameo.com

Ebook88.com

GetFreeEbooks.com

Free-Ebooks.net

SharewareEbooks.com

E-booksDirectory.com

EbookDirectory.com

MemoWare.com

EbookJungle.com

PDFで電子書籍を作成したなら、次のサイトを試してもらいたい:

http://www.changethis.com/

http://www.free-ebooks.net/

http://www.getfreeebooks.com/

http://www.thefreesite.com/

http://www.ebookjungle.com/

http://e-library.net/

http://ebookdirectory.com/

http://www.memoware.com/

http://www.ebook88.com/

http://www.sharewareebooks.com/

http://www.ebookee.com/

http://www.feedbooks.com/

http://directory.pdf-search-engine.com/

http://www.howto.co.uk/

http://www.e-booksdirectory.com/

http://books.google.com

http://www.ideamarketers.com/bids/bookprocess.cfm


3. イメージを利用したリンク構築

イメージを使ったリンク構築に関しては、SEOmozに投稿した記事で取り上げたことがある: http://www.seomoz.org/blog/the-10-golden-rules-to-attracting-authority-linksしかし、ここでは更に高度な技術を紹介する。

先程紹介した投稿では、オンラインでイメージのライブラリを構築し、ユーザーに容易にイメージを見つけ、利用してもらい、リンクを介して出所を明らかにしてもらう方法を取り上げている。

しかし、この方法だと、ユーザーが来るまで待たなければならない。今回は、同じ方法を説明するものの、イメージを求めている可能性がある人達に接触する方法も併せて紹介する。

例えば、ニューヨーク市の写真を持っている、または、現在ニューヨークで生活し、頻繁にスマートフォンで質の高い写真を撮影しているとしよう。つまり、既にニューヨークの写真のライブラリを持っていることになり、役に立つと考える可能性がある人達(そして、リンクをくれる可能性がある人達)に写真を提供することが出来る。

次の手順を踏み、この取り組みを実施していく:

1. 写真を集め、フォーマット化する。

2. 写真を利用する可能性がある人達を探し出す。

3. 接触する価値のある人達に絞り込む。

4. 接触するための文章を作成し、連絡を取る。

ステップ 1: 写真を集め、フォーマット化する

カメラを最高の画質に設定する。質の高い写真を手に入れるには、まずは、出来るだけrawの画質に近づける必要がある。

例えば、iPhoneを使っているなら、HDRに設定する。

すると、最高の画質の写真をiPhoneで撮影することが出来るようになる。

次に – コンピュータに
速やかにアップロードする。Bump等のサービスを利用することが出来る -
 https://bu.mp/ - iPhoneのスペースバーを「バンプ」するだけで、写真をiPhoneからコンピュータにアップロードすることが可能である。

アップロードに利用する手段に関係なく、最高のファイルのサイズおよびピクセルのサイズを利用してもらいたい – iPhoneでは「実際のサイズ」と呼ばれている。

常に整理整頓を心掛けよう。写真をアップロードし、保存する度に、分類していこう – 街の写真なら次のようなカテゴリーを私は薦める:

/people

/architecture

/streets

/attractions

/events

/nature

そして、- like empire-state-building-dusk.jpgのように関連するファイル名をつけてもらいたい。

続いて、ファイルとリンクを用意する。

次に、写真に対して、容易にリンクを張ることが出来る手段を用意しておきたいところだ – 作成済みのHTMLを活用しよう。

<img src=”empire-state-building-dusk.jpg” alt=”photo by Neil Patel of the empire state building” title=”gorgeous dusk view of the empire state building”>

<br>

<a href=”http://photos.quicksprout.com/architecture/empire-state-building-dusk.jpg”>Free image</a> courtesy of Neil Patel and <a href=”http://quicksprout.com”>Quicksprout</a>

これで、クレジット、リンクを一度に提供することが出来るようになる。

ステップ 2: 写真を必要としている人達を探す

大勢の人々、そして、サイトが、ターゲットに含まれる可能性がある:

ブロガー

ニューヨーク市のビジネス

街の写真を必要としている会社

しかし、このターゲットの中で、次の基準を用いて、さらに絞り込んでいこう:

  1. オーサーが一人だけのサイト
  2. 連絡を取る相手が容易に見つけられるサイト
  3. PRまたはDAが高いサイト
  4. ソーシャルメディアの影響力が強いサイト
  5. オーサーのオーソリティが高いサイト
  6. RSSの購読者が多いサイト
  7. 良好なリンクプロフィールを持つサイト(悪質なサイトからのリンクは不要)

また – 既に知り合いになっている人達から取り掛かる手もある。良質な写真を求めているウェブサイトを運営している知り合いはいるだろうか?

それでは – 次のフォーマットを用いてスプレッドシートを作成していく:


URL

Single Author

Contact

DA

FB Shares

G+ Circles

RSS Readers

Link Profile

domain.com

Y

name@domain.com

67

545

3,200

300

4

(スプレッドシートの例)

それぞれのフィールドは次の意味を持つ:

URL = 候補に挙げているウェブサイト

Single Author = Yはオーサーが一人、Nは複数のオーサーが在籍するサイト

Contact = eメールアドレス

DA = SEOmozのドメインオーソリティ

FB Shares = ホームページのフェイスブックでの共有数

G+ circles = 人物または企業が登録されているサークルの数

RSS readers = RSSの購読者数(フィードが用意されている場合)

Link profile = 1は悪い、2は良い、3はとても良い、4は最高

次のリソースを使い、スプレッドシートをサイトおよびメトリクスで埋めていく。

それでは、接触する人達を実際に探すプロセスをこれから説明する。

利用するツールを挙げていく:

https://followerwonk.com/

http://www.socialmention.com/

http://klout.com

http://www.google.com/blogsearch

http://topsy.com

http://amplicate.com/

http://zerply.com/

http://twtrland.com/

Followerwonkを使って、デモを行っていく。良質な写真を持っていないブロガーを探す必要がある。- フォトグラファー、アーティスト、グラフィックデザイナー、または、写真を利用する可能性が高い人達ではなく – 文書に力を入れている人達が、このカテゴリに該当することが多い。

“blogger writer”等の検索は有効である。ブログを運営しているものの、ライティングに焦点を絞っており、写真を苦手にしている人達を見つけることが出来るためだ。

このような検索を実行したら、グーグルクロームのスクレイパープラグインを使って、グーグルドキュメントに落とす - https://chrome.google.com/webstore/detail/mbigbapnjcgaffohmbkdlecaccepngjd

求めている情報をダブルクリックし、Scrape Similarをクリックする。

ウィンドウがポップアップ表示され、データを新しいグーグルドキュメントのファイルに転送することが出来るようになる。

このような手法を用いることで、割と早く、良質なリストを手に入れることが出来る。リストを手に入れたなら、メトリクスを調べ、接触する上で最適なブロガーを見つけてもらいたい。

接触の取り組みにおけるベストプラクティスを利用し、連絡を取り、質の高い写真を利用することが出来るように手を貸してあげよう。


4. 3DのJavaScriptのページまたはマイクロサイトをHTML5とCSS3で作成する

この取り組みを実施しているサイトはあまり多くない。GitHubのオープンソースのコードを少し利用するだけで、3Dのプレゼンテーションやランディングページを作ることが出来る。HTML5とCSS3で構築されるため、コンテンツはクロール & インデックスしてもらえる。

以下のURLにコードが用意されている。

https://github.com/bartaz/impress.js

ステップ 1 – コードをダウンロードする

ステップ 2 – サーバーにインストールする

ファイルをローカル、テスト、または、利用中のサーバーの必要なディレクトリに貼り付けるだけで、インストールすることが可能だ。

ステップ 3 – スライドショーを作成する

スライドショーを作成するためには、インストールに含まれているindex.htmlファイルを編集する必要がある。このコードには、あらかじめ設定されたデモのスライドショーが含まれている。このコードを拝借することも、あるいは、削除して、一から自分で作ることも出来る。

注記: このコードを編集する際は、ここで表示されているパーツから上の部分を編集しないように注意してもらいたい。

次のURLでデモを見ることが出来る - http://bartaz.github.com/impress.js/#/bored

全て“impress” <div>の内側に収める必要がある。

自分でスライドショーを考案することが出来るように、関数を利用する方法を幾つか紹介しておく。

それでは、スライドショーのidのクラスとパラメータを全て挙げていく。


フィールド

説明

id – (何でも好きなものを使うことが可能だ。あるいは空のままにしておくことも出来る)

URLに表示される“ページ”やスライドの名前。空白のままにしておくと、/slide-1と表示される(1つ目のスライド)

class=”step slide”

“スライド”をスライドさせて表示する

class=”step”

スライドを“ターン”させて表示する

data-x

キャンバス上で、要素の中心から水平の位置

data-y

キャンバス上で、要素の中心から垂直の位置

data-scale

要素の拡大 例えばdata-scale=”5”はその他の要素の5倍の大きさを意味する

data-rotate

アイテムを回転させる 例えば、data-rotate=”80”は時計回りに80度回転させる

data-z

3つ目の次元、深さを調整する

footnote

この要素でコンテンツを囲むと、一番下で小さく表示される

data-rotate-x

x軸を中心に回転する

data-rotate-y

y軸を中心に回転する

それでは幾つか例を挙げていく

例 1 – シンプルなテキスト

<div id="bored" class="step" data-x="-1000" data-y="-1500">

       <q>Suppose you want to <b>spice up</b> your online presentation or microsite.</q>

</div>

例 2 – イメージ付き

<div class="step slide" data-x="1000" data-y="-1500">

       <q>You can create a <strong>stunning visualization </strong>

       <br>…and even include images

       <br>

       <br><img src="neil.jpg"></q>

</div>

例 3 – スライドのステップを拡大

<div id="title" class="step" data-x="0" data-y="0" data-scale="5">

       <span class="try">then you should try</span>

       <h1>impress.js<sup>*</sup></h1>

       <span class="footnote"><sup>*</sup> no rhyme intended</span>

</div>

例 4 – 回転

<div id="its" class="step" data-x="850" data-y="3000" data-rotate="90" data-scale="5">

       <p>This is an example <strong>of rotation </strong> <br/>

       caught mid turn <br/>

       by the screen capture software!!<br/>

       <i>(very slick)</i></p>

</div>

Had to capture it mid turn to give you the idea:

例 5 – 3つ目の次元 – 深さ

<div id="tiny" class="step" data-x="2825" data-y="2325" data-z="-3000" data-rotate="300" data-scale="1">

       <p>use <b>some fun</b> 3D elements</p>

</div>

この要素は、遠くからズームインしているように表示される(要素が置かれている「g」に注目してもらいたい)。

例 6 – 3Dのティルト

<div id="its-in-3d" class="step" data-x="6200" data-y="4300" data-z="-100" data-rotate-x="-40" data-rotate-y="10" data-scale="2">

       <p><span class="have">have</span> <span class="you">you</span> <span class="noticed">noticed</span> <span class="its">it's</span> <span class="in">in</span> <b>3D<sup>*</sup></b>?</p>

       <span class="footnote">* awesome, right?</span>

</div>

上の例をそのままコピーし、自分のコンテンツと置き換えることも、もしくは、自分で考案したレイアウトを試すことも出来る。


このチャプターでは、リンクに値するコンテンツを作成する上での正攻法を伝授した。しかし、従来のリンク構築に関するアドバイスとトリックは、まだ紹介していない。心配ご無用。次のチャプターでは、15通りのリンク構築の手法を紹介する。検索でのパフォーマンスを大幅に改善するため、サイトとコンテンツに適用していってもらいたい。

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この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 7: Link Building with Contents」を翻訳した内容です。

リスト記事、PDF、画像、HTML5によるプレゼンと数は少な目ながらも相変わらずどれも徹底された内容でした。リンク構築のアドバイスだけでなく、きちんと情報を拡散するためのノウハウまで(しかもかつてない程、丁寧に)出し切っている所が流石です。PDFをSEOに活用しているサイトは余り日本ではないと思いますが、一度徹底的にやってみるのもまた差別化につながるかもしれません。画像配布はアイデア自体はシンプルですが、こういうことをきちんとやっている人は限りなく少ないですよね。HTML5を活用したプレゼンテーションはSlideshareでは飽き足りないあなたにピッタリかも?次回のリンク構築戦略も楽しみな内容でした。– SEO Japan [G+]

強烈にクリエイティブな地球温暖化の啓蒙広告15選

今年の日本の夏、過去最高レベルで暑かったですよね。今回は暑さに関連して地球温暖化の啓蒙広告の中からクリエイティブ性が光る作品を15紹介した記事を。安易な地球温暖化説には乗る気のない私ですが、どれもインパクトのある作品ばかりで、暑すぎた夏も加わり思わず素直に信じたくなってしまいました。 — SEO Japan

1958年、アメリカ人科学者Charles Keelingは、二酸化炭素の直接測定を行うと、その後すぐにこのガスを地球温暖化に結びつけた。Keelingの発見は、人類が温室効果と地球温暖化に寄与している可能性があることを初めて示唆した。しかし、今日においても、地球温暖化の原因を巡って議論は続いている―それが本当に起きているのかどうかさえ。

これらの議論にもかかわらず、GreenpeachやWorld Wide Fund for Nature(WWF)やNatural Resource Defense Council(NRDC)のような環境団体は、この問題にハイライトを当てるために数えきれないほどのキャンペーンに取り組んできた。そして、人々の意識を高め、行動を起こさせている。ここでは、15種類の最もクリエイティブで説得力のある地球温暖化の啓蒙広告を見ていくことにする。

15. WWF: 気候変動を止めよう、あなたが変わる前に

このパワフルな反地球温暖化広告は、2008年に公開された。ベルギーの広告エージェンシーGermaineによって制作されたこのポスターは、自分の今の生物学的形態を維持したいと願う人の胸をグサッと突く強烈な画像を使用している。おそらく、魚人がとりわけ人間のように見えるのはシャツのおかげだろう。ともかく、このメッセージは、もしも地球温暖化によって海面が上がったら、どれくらい生命が変化するのかを力強く表現している。ほとんど科学的には正確な描写ではないが、この進化論のねじれが衝撃的な印象を助長する。人間の体の上に置かれた魚の顔が、状況の悲惨さを伝えるのだ。

14. Friends of the Earth: 地球が暑くなっている

2008年に公開されたFriend of the Earthの広告は、このリスト上でより気味の悪いものの1つだ。これは、この組織のBig Askキャンペーンのために、国際広告会社のブリュッセル支店TBWA Belgiumによって制作された。Big Askは同年にヨーロッパ17か国で始まり、より良い気候変動法を呼びかけた。この広告は、ベルギー政府に法律を改善することを求めるオンライン嘆願書にサインすることを人々に勧めた。皮の剥がれたシロクマが、直接的および感情的な方法で、環境の荒廃の可能性を強調している。

13. 地域環境意識: スイミングプール

この印象的な広告は、地域環境意識のために、エージェンシーNaga DDBによってマレーシアでデザインされた。視点をスイミングプールの中に置くことによって、私たちが水の世界に沈むのを見せ、その効果を増大させている。このインパクトは、“これを私たちの未来にさせるな。森を守り、地球温暖化を止めよう。”というメッセージによって強化される。

水に飲み込まれた地平線は、世界が水の下に沈没した衝撃的な世界滅亡後の未来の絵を思い出させる。これは、WaterworldThe Day After Tomorrowのような映画のおかげで、大衆文化に急増したシナリオだ。この広告は、地球温暖化のリスクについての認識を高めるために作られた―まさに、壁上の書き物(災難の前兆を意味する)を用いて。

12. WWF: あなたは地球温暖化を止められる

この2007年の広告は、WWFの反地球温暖化ポスターシリーズの1つだ。他の広告では、戸口で崩れるように座っているホームレスのシロクマや、公園のベンチで寝ている路上生活者のアザラシを使用していた。これは、路上で苦しい生活をしている極貧のペンギンとその子どもを表している。この広告もまた、人間味のある方法で状況の重大さを伝えるという試みで、特に都市部に住む人々に働きかけているように思われる。広告エージェンシーEuroRSCG(現Havas Worldwide)のフィンランド人によって作られたこの広告は、人々にリサイクルを呼びかけた―そして、生息地の喪失を防ぐことによって地球温暖化を遅らせるのだ。

11. Greenpeace: 今すぐ地球温暖化に対応せよ

地球を守るための継続したキャンペーンの一部として、Greenpeaceは、地球温暖化の脅威にスポットライトを当て、人々に行動を起こすように説得することを期待して、数多くの感動的な広告を生み出してきた。2012年1月に公開されたこの広告は、ドバイのMemac Ogilvy & Matherによって制作された。この広告は、そのメッセージを伝えるために奇襲作戦を使わないようにし、地味で、静かに重苦しく、潔く絶望的に、氷山と一緒に融けていくシロクマというシンプルなシーンを描く。行動喚起には、“今すぐ地球温暖化に対応せよ”と書いてある。

10. WWF: 緊急時にのんびりするな

多くの気候変動啓蒙広告が直接比喩を選ぶ一方、このキャンペーンはユーモアを使用する。それでも、おそらくこれが、地球温暖化の脅威を強調しようという試みをより効果的なものにするのだろう。国際広告会社Ogilvy & Matherのパリ支社で作られたこの広告は、シリーズの中の1つだ。このキャンペーンの他の画像では、消火活動の前に買い物に立ち寄る消防士や、沈没する船をどうにかすべき時に夕日の写真を撮っている2人の沿岸警備隊を描いた。2009年4月にキャンペーンが開始された後、この斬新なアプローチは、そのユーモアとオリジナリティがオンラインで称賛された。

9. 地球温暖化: パンチ ? 自分の行いは自分に返ってくる

“パンチ”とシンプルな名前が付けられたこの2007年の印刷広告は、Amp Propagandaによってブラジルで製作された。このメッセージに関する限り、この広告は確かに容赦ない。巨大な雲の拳の復讐の脅威は、そのタグラインを読む前にさえ明白だ。この広告は、ブラジル南東部を破壊し3億5000万ドルの被害と死者10人をも出したCyclone Catarinaのちょうど3年後にリリースされ、センシティブな状況に踏み込んだ。この地域では一般的には熱帯低気圧は発生しないため、Cyclone Catarinaは異常で、“気候変動と大気異常”が原因にあるとされた。このキャンペーンは、地球温暖化に対処することを拒めば悲惨な結末が起こるという考えをドラマティックに主張している。

8. Green Korea United: 私たちは溺れている。私達を地球温暖化から救って。

2008年3月、韓国の広告エージェンシーDaehong CommunicationsがGreen Korea Unitedのために広告シリーズを制作した。それぞれの広告で、人間のように見える陸塊が波の下に沈んでいるところが描かれた。この広告の中では、“私たちは溺れている”という言葉が、水面をつかむ手と一緒に浮き沈みしている。そして、島から飛び立つ鳥の群れが絶望感を強調する。

Green Korea Unitedは、地球のエコシステムを保護しながら大衆の理解を高めることに取り組んでいる。特に、このグループは、森と植物相と動物相を維持するために、朝鮮半島で有害な活動を止めるように努めている。ポスターの下部には、“私たちを地球温暖化から救って”というシンプルで胸が痛むような訴えが書かれている。

7. Surfrider Foundation: 海面が上昇中、私たちは皆、危機にひんしている

このスタイリッシュな地球温暖化啓蒙広告は、広告エージェンシーScriptによって制作され、2009年8月にリリースされた。この広告は、“1984年から海、波、ビーチを守っている”というスローガンの国際非営利団体Surfrider Fundationのブラジル支部のためにデザインされた。この広告のメッセージは明確だ:地球温暖化は、爆発して世界を吹き飛ばすのを待っているカチカチ動く時限爆弾なのだ。デザインは非常に言葉に忠実で、トラウマ級の爆弾の絵を使用しているが、ツルツル感とミニマリストなレイアウトと上品なカラースキームが、あなたがどんな言語を話そうと関係なく、率直だが示唆に富んだ理解しやすい考え方を力強く表現している。

6. WWF: エンパイアステート

“エンパイアステート”とタイトルのついたこのWWFの印刷広告は、地球温暖化啓蒙デザインというよりはハリウッド映画のポスターのように見える。『殺人ザメの襲来』、または、『巨大サメ、マンハッタンを奪う』 なんてタイトルが想像できる。そんな冷やかしをするかもしれないが、この広告は確かに深刻な問題提起をしている。画像の下にあるテキストは、“地球温暖化が世界の気候を急速に変えている。氷山は溶け、海面は上昇し、自然は反乱している。今すぐ行動し、エネルギーを節約し、敬意を持って地球に接しなければ、私たちの世界は海に沈むだろう。”と、書かれている。

この2006年の広告は、インドを拠点とするエージェンシーBrand Davidによって制作された。このキャンペーンで使用された他の広告では、タコと一緒に水に沈んだ都市や、水面下の交通渋滞や、煙突から泡を出すことを余儀なくされた水浸しの工場が描かれた。このデザインはとてもアーティスティックで、彼らの活動の有効性を強調したクリエイティブなアプローチだ。

5. Greenpeace: 冬、それがなくなったら寂しくなるだろう

“スノーグローブ”と名の付けられたこの賢い印刷広告は、ヨハネスブルグを拠点とするエージェンシーTBWA/Hunt/Lascarisによって、Greenpeaceの南アフリカ支部のために制作された。この広告は、そのメッセージを伝えるために季節のゆがみを賢く使用している。南アフリカ自体は、寒い冬では知られていないが、メッセージには、“冬、それがなくなったら寂しくなるだろう”と書かれている。

この広告は、2007年4月にリリースされた。5月から7月に冬が来る南アフリカでは、それはちょうど寒い季節だった。このスノーグローブの画像は、とけた雪だるまが見ている人の感情を揺り動かすと同時に、子どもの頃の記憶を呼び覚ます。もはや雪だるまを作ることや、ドボガンニングに行くことや、スキーに出掛けることのできない世界を想像することができるだろうか?

4. WWF: とける地球

この広告の下部にあるコピーには、“地球温暖化の最初のサインが、今、はっきりと見える”と、書かれている。それは、とける地球のアイスクリームによっていっそうパワフルになった衝撃的な実感だ。この広告は、ベルギーを拠点とするエージェンシーVVL/BBDOによって制作され、2004年6月にローンチされた。WWFは、世界最大の独立した保護グループで、世界90ヶ国以上の500万人以上の支援者によって支えられている。彼らは、合計すると、世界中でおよそ1300のプロジェクトに取り組んでいる。WWFの使命は、“環境破壊を食い止める”ことだ。このビビッドなデザインは、地球温暖化の問題を効果的に目立たせるために、馴染みのあるものを使用しているのだ。

3. NRDC: 電気を消して(地球温暖化を食い止める)

テキサス大学が、アメリカの組織Natural Resources Defense Council(NRDC)のために、このシンプルな見た目の広告を作成した。この広告の素晴らしい点は、特別なインクのおかげで、電気を消すと右の画像が光ることだ―このキャンペーンのメッセージにわなが仕掛けてあるのだ。

この広告は、3部作のうちの1つで、他の2つにはサンゴと山が描かれている―そしてこのキャンペーンに描かれている全ての環境は、電気が消えると栄えるのだ。NRDCは、ニューヨークタイムズによって“国内で最もパワフルな環境団体の1つ”と説明されている。この組織自体は、“350人以上の法律家と科学者と専門家の専門知識と法的影響力と、140万人の会員とオンライン活動家の草の根の力“を合わせることによって、成功しているのだと主張している。

2. Dogcev: 氷上の犬

2011年3月、トルコでローンチされたこの荒涼としたポスターは、広告エージェンシーDDB & CoがDogcevのために制作したものだ。Dogcevは、動物のリハビリと保護にフォーカスしたトルコの環境啓蒙組織だ。浮いた氷の上にいる一匹の犬を描いた広告は、繊細だが効果的な並置を作り出し、不安になるほど単刀直入だ。

このキャンペーンの他の画像では、立ち往生した馬や置き去りにされた飼い猫が描かれた。シロクマやアザラシやペンギンよりも、馴染みのあるペットを描くことによって、この広告は、地球温暖化が遠く離れた地域の野生動物に影響を与えるだけでなく、あなたの日常生活に影響を与えるということを示唆している。さらには、“地球温暖化は、全ての生き物に脅威を与える”という恐ろしいメッセージが添えられている。この広告をオンラインで見た人は、“メッセージが非常にはっきりとしている”とコメントした。

1. Climate Focus: フィヨルドフルーツ

この広告は、Serviseplanのドイツ支部によって制作され、2007年11月にローンチされた。それは、Climate Focusのためにデザインされた“Polar Fruits”キャンペーンの一部だった。一目見ると、この画像は単なるマンゴーのように見えるが、よくラベルを見てみるのだ。このキャンペーンの他の広告では、パイナップルや大量のバナナ、キウイフルーツ、山積みになったオレンジが使用された。メッセージは明白だ:もし地球温暖化が続けば、北極圏もトロピカルフルーツが成長するほど温かくなってしまうかもしれない。

Climate Focusは、温室効果ガスの放出を減らすことを目的としたプロジェクトや政策を築くことに取り組んでいる世界規模の諮問企業だ。この会社のウェブサイトでは、“気候変動は、現代の決定的な環境問題の1つである”と、明確に述べている。


この記事は、Business Punditに掲載された「15 Powerfully Creative Global Warming Awareness Ads」を翻訳した内容です。
一覧して、どれもレベル高いな、と感じたのですが、内容読むに大半が世界を代表するトップエージェンシーが手掛けているものでしたね。それだけ地球温暖化が危機的状況にあるのか、地球温暖化関連団体に余裕がるのか(言い方イヤらしいですね、支持が集まっているのか)、わかりませんが、どれもパッと見でインパクトがあるハイレベルな作品ばかりでした。そんな中、最後のマンゴーは味わい深いです。。。そして、これを一位にするセンスがステキな記事でした! — SEO Japan [G+]

株式会社オプトと提携することになりました

タイトルの通り、SEM 分野における共同研究のために、株式会社オプトと提携 することになりました。

株式会社オプト

きっかけは、AdWords ヘルプフォーラム トップレベル ユーザー としても活躍している藤原彰二さん からお誘いがあって、はじめは提携するにも仕事のやり方が違いすぎるんじゃないかと感じてたんだけど、いろいろ話を聞いているうちに、この業界に対してすごく真剣になっている会社なんだなということがよく分かったのと、

“SEM 業界を、もっともっとオープンで活気のある業界にしたい!”

この思いは同じなんだということを感じたのが理由です。

正直なところ、まだ具体的に何が出来るのかみえてない部分も多いのですが、この思いさえ共感できれば、市場に価値を生み出す事ができるのではないかと思ってます。

当然ながら会社としてもすごく影響力があるので、これからもっとたくさんの方々に影響を及ぼせる環境があるのは、すごく楽しみでもあります。

上級者向けSEOガイド6/9 : キーワードリサーチ

いよいよ残り少なくなってきた上級者向けSEOガイド、ここにきて検索マーケティングの基本作業ともいえるべきキーワードリサーチについて。Googleのキーワードツールを終了しましたし、ある意味タイムリーな話題かもしれません。前半はどちらかというと英語圏向けの内容になっていますが、後半は相変わらずのマニアックさ全開のキーワードリサーチの方法が解説されており、キーワードリサーチマニアは一度は読んでおきたい。– SEO Japan

このガイドを読んでいると言うことは、グーグルアドワーズのキーワードツールを使ったことがあるはずだ。このガイドでは、このツールの利用方法の説明は省かせてもらう。このチャプターでは一般的なキーワードリサーチツールを通り越し、ターゲットにするべき最高のキーワードを探す上で、あまり語られることがないメソッドを取り上げていく。


1. グーグルアドワーズのキーワードリサーチを超えるツール

大勢の人達がアドワーズでキーワードのデータを獲得する。しかし、キーワードおよび検索の量に関する情報源は他にも存在する。その幾つかをこのセクションで紹介していく。

1. ビング

新しいビングのキーワードリサーチツールは、まだ成長段階にあるが、チェックする価値はある。

サインイン(またはアカウントを作成)する

基本的な設定から見ていく。ビングのキーワードツールは、グーグルのキーワードツールとは若干異なる。30日に設定すると、その期間の検索量を把握することが出来る。

データをエクスポートする。

正確な検索の量がもたらすメリットを活かし、ロングテールを特定する:

検索量の値を比較するため、グーグルアドワーズを取り込むことも可能だ:

それでは、データをもう少し絞り込んでいく。言語を英語に変更し(英語がターゲットの言語であると仮定) – そして、日付の範囲を6ヶ月に拡大する。すると、大量のデータが提供され、より良い判断を下すことが出来るようになる:

[strict mode] – ビング版の「完全一致」に設定する:

2. WordtrackerとSEO Bookのキーワードリサーチツール

ここでは無料版を紹介するが、有料のプロバージョンに登録することも可能である。

SEO Bookでレポートを実施して、CSVをエクスポートする:

Overall Daily Estimates(1日全体の推測)を使って、ウェブ全体からの潜在的なトラフィックを計測する:

3. Wordpot

意外に思うかもしれないが、Wordpotでも、キーワードに関する情報を得ることが出来る。

定義、類義語、関連するワードを見ることも出来る。

4. ユーチューブのキーワードツール

ユーチューブの動画を最適化しているなら、動画の検索量を知りたくなるだろう – 興味がなかったとしても、このツールはキーワードの発想を得る上で効果的である。

一番下にスクロールし、“add all 100”をクリックし、CSV、またはその他のファイルにエクスポートする。

また – 例えば[search marketing]で、ユーチューブで上位にランクインしたいケースを想像してもらいたい。

1. ユーチューブで用語「search marketing」を検索する。

2. 上位の動画の探す。

3. この動画をキーワードツールに入力する – すると、当該の動画の上位のキーワードが判明する。

既存のレポートにこのキーワードを加えることも、または、初めからやり直すことも出来る。

5. Local Marketing Source – ローカルキーワードツール

ローカルのキーワードのバリエーションを作る上で便利なツールである。ただし、検索の量を調べることは出来ず、キーワードのリストが表示されるだけである。

郵便番号、半径、そして、キーワードを設定していく。

リストを作成し、CSVにエクスポートする。


2. サジュエストスクレイパーツールを利用して、キーワードのアイデアを得る

ウェブは毎日データを収集している。これは実際に入力されているデータであり – ユーザーが何を探しているのかが反映されている。

検索サジェストは、実際にユーザーが入力しているワードを探す場所として最適である。この取り組みは、直接的なコンテンツのアイデア、そして、キーワードの候補をもたらすことがある。このプロセスにおいては、出来るだけ多くのアイデアを得る点が重要視される。

多くのSEOのエキスパートが、非常に便利なツールを見過ごしている。それではツールを紹介していく。

まず、サジェストスクレイパーツールをリストアップする。

http://www.ubersuggest.com

http://soovle.com/

http://tools.seobook.com/general/keyword-information/

http://www.zuula.com/

http://www.keywordbuzz.net/

役に立つツールばかりだが(ubersuggestには様々なツールが用意されている)、今回は、SoovelとKeywordBuzzを使ったトリックを幾つか伝授する。

Soovle

Soovleを2通りの方法で利用する。まず、通常のサジェストスクレイパーとして利用する方法を紹介する。

1. エンジンの数を15に設定する。出来るだけ多くのキーワードを得るためだ。

2. リサーチしているトピックに関係する基本となるキーワードの入力を始める。

3. クローム用のスクレイパーを使って、グーグルドキュメントに入力する。

わざわざ全てのワードを切り取り & 貼り付けたい人はいないはずだ。スクレイパーのxPathを少し調整するだけで、グーグルドキュメントに落とすことが出来る。

デフォルトの結果にはキーワードは含まれていない。

[4]を削除する。

再びスクレイプする(あるいはエンターキーを叩く)。

結果をグーグルドキュメントにエクスポートする。

4. 生のデータの絞り込み & 整理を行う。

この結果には、余分な情報が掲載されており、整理する必要がある。その他のdivからのデータや重複するキーワードが存在する。

1-10行を削除する。

一番下の余分な2つの行を削除する。

アルファベット順でキーワードをソートする。

次に重複するキーワードをフィルターにかけていく。セルB2で次の数式を実行する:

=if(A2=A3,true,false)

この数式は、アイテムが同じならtrueを、異なるならfalseを表示する。

角にカーソルを合わせて(十字が表示されるまで待ち)、ダブルクリックする。

これで、重複しているかどうかを判断することが可能になる。

次のステップに進む前に、true/falseをコピーし、valuesとしてそのまま貼り付けておく。すると、true/falseの表示を変えずに、公式だけを削除し、ワードを残すことが出来るようになる。

次にカラムBを下向きにソートしていく。

すると全てのTRUEが上に表示される。これが重複するキーワードである。

「TRUE」の行を全て削除する。

約100点の固有で多様なキーワードが残った。

トレンドを把握するためにSoovleを利用する

それでは、速やかにトレンドを把握したい人のために、Soovleを使って、トレンドのキーワードを手に入れる方法を指南する。

1. 星をクリックする。

その日のトレンドになっているワードが表示される。

2. ブラウザでCtrl-Fを実行する。ニッチに関連するワードを検索する。

興味深い結果を探し出す。‘lifeproof iphone 4 case’は面白そうだ(聞いたことがない)。

3. 当該のワードをサジェストスクレイパーに入力する。

KeywordBuzz

keywordbuzz.netを使った方法を1つだけ紹介する。私の知る限り、次の機能を持つスクレイパーはKeywordBuzzのみである。

まず、検索スクリーンにアクセスし、キーワードを入力する。

テキストファイルとしてダウンロードすることが出来るだけでなく、.com、.net、そして、.orgのドメインの利用状況をその場で確認することも可能である。

‘check’をクリックすると、良質なドメイン名のアイデアを得ることが出来る。

補助的なチュートリアルや情報サイトを使って、ブランドのトラフィックを増やすためのアイデアも手に入る。


3. グーグルのCorrelateツールを利用する

グーグルのCorrelate(コラレート)もまた、取り上げられることはあまりないが、キーワードリサーチ、とりわけ季節的なトレンドのキーワードリサーチに利用することが出来る –  http://www.google.com/trends/correlate/

例を使って利用方法を説明していく – ‘red wine’と入力した際の結果を以下に掲載する:

検索の量と時間の相関関係を掴むことが出来る。トレンドを調査し、枠組みにとらわれないキーワードのアイデアを得る上で、このツールは便利である – それでは実際に利用してみよう。

アドバイス #1 – トピックのアイデアを得る

例えば、食べ物をテーマに取り上げるブログを運営しており – 赤ワインに関する記事を時々作成する必要があると仮定する。その場合、赤ワインに加えることが可能なその他のトピックを知りたくなるはずである。

red wineのコラレートの結果を以下に掲載する:

大勢のユーザーが赤ワインを検索する時と同じ時間帯にチーズに関連する検索も行っていることが分かる。これはある程度予測できた結果だが、考えもしなかった、ターゲットの絞られたキーワードのアイデアが次々に現れるはずだ。また、このようなトレンドは赤ワインと隣り合っているため、季節的なトレンドを考慮し、コンテンツを投稿するタイミングを少し改善することも出来る。

さらに多くのキーワードを表示させることも、そして、CSVにエクスポートすることも可能である。

アドバイス #2 – ロケーションを考慮したアイデア

グーグルコラレートの位置情報機能は、共通の利益を持つ、具体的な地域のオーディエンスをターゲットにする上で有効である。これは季節的なアイテム、または、一年を通して検索のパターンが変化する関心事に応用することが出来る。

例えば、グリル等を販売するコマースサイトを運営していると仮定しよう。その場合、「outdoor party」を検索しているユーザーに注目するはずである。この検索のパターンは、季節、そして、顧客の関心とマッチすることが分かる。

An initial correlation shows:

“poison oak”と“boat registration”にも同じような検索のパターンがみられるが、ターゲットを絞り、ロケーションに対する相関関係を見ていく。

結果を以下に表示する:

コネチカット州とサウスカロライナ州の住民が、antigua all inclusiveに興味を持っていることが判明した。.

この情報をどのように利用すればいいのだろうか?

アウトドアでパーティーをする(そして、グリルを買う)季節になったら、この2つの州に住む顧客に対して、Antiguaへの旅行チケットを贈呈する手が考えられる。


4. 内部のサイト検索を調べる

多くのサイトのオーナーは、キーワードを得る一番分かりやすい場所を見逃している。自分のウェブサイトだ。と言っても、私は、ビジターが、サイトに到達する際に利用したキーワードのみに言及しているわけではなく、それよりも、むしろサイト内でユーザーが実行している検索について、ここでは指摘したい。

このメソッドは、eコマースサイト等の大規模なサイトを運営している場合、とりわけ有効である。多くのデータを獲得し、また、ユーザーがサイトをどのように利用しているのかを把握し、そして、考え付かなかったキーワードのアイデアを得ることも可能だ。

既にサイトに検索機能を用意していると仮定して話を進めていく。アナリティクスでの設定方法、そして、データを効果的に利用する方法を紹介する。

ステップ 1 – サイトで検索がどのように行われているかを確認する

サイトが利用しているURLのパラメータが必要になる。

例えば、私がデモを行うサイトのURLを以下に掲載する:

検索パラメータがどこにあるか分かっただろうか?

/search.php?search=search+example

“search example”が、入力されたキーワードである。

パラメータは“search”である(ヒント – PHPでは、クエッションマークの次)。

ステップ 2 – アナリティクスで設定する

アナリティクスのプロフィールページにアクセスする。

管理者の領域にアクセスする。Profile Settingsをクリックする。

プロフィールの設定画面で、「Site Search Settings」までスクロールする。

ステップ 1で見つけたクエリのパラメータをフィールドに入力する。また、Strip query parameters out of the URL(URLからクエリのパラメータを剥がす)を選択しておく。

ステップ 3 – データの利用方法

キーワードリサーチにこのデータを活用する最善の方法を伝授する。ここでは、アナリティクスを使ってこの方法を実施するが、データをエクスポートして、さらに活用することも可能だ。

まず、サイトの検索キーワードを確認する。

この作業を一度も実施したことがないなら、少なくとも6ヶ月間に縮小することを薦める。

データに複数の異なるフィルターを適用していく(より“長期的”なフィルターに対して、高度なセグメントを利用することも可能)。

この一つ目のフィルターは、頻繁に検索されるものの、大勢のユーザーが検索した後にサイトを去る検索である(自分のサイトにフィットするように数字を調整する必要があるかもしれない)。このキーワードを基に新しいコンテンツを構築していくべきである。

次のような結果が表示される可能性もある:

あるいは、対極的なフィルターをかけることも出来る。例えば、回数は多いものの、サイトに残るユーザーが多い検索を調べる手が考えられる。繰り返すが、実際の数字は、サイトでのユーザーの行動に左右されるだろう。

ステップ 4 – 行動を起こす

どちらのフィルターを利用するにせよ、今すぐに行動を起こすことが出来るリストが手に入ったはずだ。

  1. 検索回数は多いものの、ビジターがサイトを去るワード = コンテンツを作成する。
  2. 検索回数は多く、ビジターがサイトに残るワード = キーワードリサーチを行い、当該のワードを基に最適化を実施する。

5. コマンドラインから検索サジェストを取得する

ステップ 1 – 初めのJSファイルを抽出する

グーグルは、検索で提案するワードを算定する際、スクリプトを実行している。そこで、ブラウザに次のURLを入力し、JSファイルを生成することが出来る。

次のURLをブラウザに貼り付ける。

http://www.google.com/s?sugexp=pfwl&cp=15&q=<search term here>

<search term here>をキーワードに置き換える。ここでは、marketingを利用する。

http://www.google.com/s?sugexp=pfwl&cp=15&q=marketing

ブラウザに貼り付ける。

すると、自動的にJSファイルが生成され、ダウンロードされる。

JSファイルを開くと、提案される生の用語を見ることが出来る。

この状態ではあまり実用的ではない。それでは、さらに説明を続けていく。

ステップ 2 – .shファイルを作成する

このコードをコピーし、テキストエディタに貼り付ける。

#!/bin/bash
q=$(echo "$1" | sed 's/ /%20/g')
curl
-s "http://www.google.com/s?sugexp=pfwl&cp=15&q=$q" | sed 's/\[/\n\[/g' | cut -d'"' -f2 | tail -n +4

.shファイルとして保存する。単純にsuggest.shと言う名前で保存することも出来る。

ステップ 3 - ターミナル(Mac)でコードを実行する

以下のコマンドをターミナルで実施する

./suggest.sh "marketing"

すると次のような結果が生成される:

marketing jobs in wa

marketing solutions

marketing plan

marketing solutions wa

marketing jobs

marketing strategies

marketing drive

marketing mix

marketing internships

(一部の結果はローカル化されている)


6. キーワードの頻度分析を実施する

キーワードの頻度分析を実施するためのツールが数多く開発されている。無料のものもあれば、有料のツールもある。しかし、レポートを自分で実施する権限を得た方が無難である。これからその方法を一つ紹介する。

ステップ 1 - .shコードを作成する

このコードを切り取り、テキストエディタに貼り付ける:

#!/bin/bash

input=$1

IFS=$'\n'
# for keyword files...
if [ -e "$input" ]; then
   cat "$input" | sed 's/ /\n/g' >> tmp
   for word in $(cat "$input" | sed 's/ /\n/g' | sort | uniq); do
       count=$(grep -c "^$word\$" tmp)
       echo -e "$count\t$word" >> tmp_o
   done
   cat tmp_o | sort -hr
   rm tmp tmp_o
# for web pages…
elif [[ "$input" =~ "http://" ]]; then
   # check if links is installed. found solution at http://stackoverflow.com/questions/592620/check-if-a-program-exists-from-a-bash-script
    type links >/dev/null 2>&1 || { echo >&2 "This script requires 'links' but it's not installed.  Aborting."; exit 1; }
   links -dump "$input" | sed -e 's/ /\n/g;s/\(.*\)/\L\1/' | sed 's/\W//g' >> tmp
   for word in $(cat tmp | sort | uniq); do
       count=$(grep -c "^$word\$" tmp)
       echo -e "$count\t$word" >> tmp_o
   done
   cat tmp_o | sort -hr
   rm tmp tmp_o
fi

Save this as a file – anything will work, such as keyword.report.sh

ステップ 2 – スクリプトを実行する

Macでターミナルを開く

2通りの方法でスクリプトを実行することが出来る – ファイル、または、URL。

ファイル

bash keyword.report.sh keyword.file.txt

‘keyword.report.sh’は.shファイルの名前であり、‘keyword.file.txt’は分析するコンテンツ付きのファイル名である。

URL

bash keyword.report.sh http://quicksprout.com

同じように、‘keyword.report.sh’は.shファイルの名前であり、後はURLを加えるだけだ。


既にキーワード & データの強力なリストを手に入れているはずだ。これで、サイトは早く動き、クロール可能になり、セマンティイクの面でも正確であり、最高のキーワードを獲得したことになる。次は寝ている間にリンクを集めてくれるコンテンツを目標に据え、作成していく。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 6: Keyword Research」を翻訳した内容です。

相変わらずの徹底ぶりでした。マニアックすぎてここまでやる必要あるのか、と思いたくなる手法も多かったですが、アナリティクスを活用したサイト検索のデータ取得は、サイト検索機能を導入しているウェブマスターは活用しておきたい機能ですね。– SEO Japan [G+]

1000億円規模のモバイル企業を作る9つの方法

スマホブームの終わりなんて記事を紹介しておきながら、こんな記事を上げるツンデレ?な展開ですが、モバイルにはまだまだチャンスがある!ということで、米国有名VCのDFJでマネージング・ディレクターとして活躍する筆者がモバイル帝国を築く(もしくは高価格で売り抜く)ためのヒント集を伝授。前職はFacebookのアンドロイド関連プロダクトの開発責任者というだけあり、リスト記事ながら深みは十分な内容、のはず。 — SEO Japan

親友のババ・ムラカが、最近、bubba.vcでブログを書き始めた。現在彼は、DFJのManaging Directorで、@bubbamでツイートしている。DFJの前は、FacebookでAndoroidの取り組みを率いていたため、ソーシャルとモバイルに関するあらゆることのエキスパートだ。彼は、以下の投稿を自分のブログに書き、私がそれをここでクロスポストした。 ― アンドリュー・チェン

“New Mobile”―ワイヤレスブロードバンドとモバイルOSプラットフォームが最高のエンドユーザー体験を可能にしている世界―がやって来ておよそ5年が経つ。デバイス機能の向上は驚くべきものだった。しかし、実のところ、私たちは今もまだ、私たちがする全てのことそしてそれをする全ての場所について再形成しているNew Mobileのファーストイニングにいるのだ。

Facebookを辞めて以来、私は、モバイルエコシステムに関する見解についてますます尋ねられるようになった。New Mobileが今もアーリーステージにいる理由について、私の現在の所見は以下の通りだ:

  1. フィーチャーフォン(ガラケー)―頑強なブラウザや魅力的なアプリケーションエコシステムのない携帯電話―から、私たちのポケットに入る常時接続したタッチスクリーンコンピュータへの移行は、まだまだ長い道のりだ。スマートフォンは、アメリカ国内での携帯電話総販売数の過半数がやっとだ。まして世界レベルにおいては、とんでもない話だ。
  2. 業界は、スマートフォンとタブレットについて、2つの全く異なる生物として見るのではなく、どちらも“モバイル”デバイスとして話す。これは変わり始めていて、私は、“まずはタブレット”という企業の波を目にするのを楽しみにしている―しかし、それを愚かな合言葉にしないで欲しい!
  3. もはや、iOS対Androidが全てではない。今は、どのAndroidバージョン(Gingerbread対Jelly Bean)、どのフレーバー(例:Samsun、Amazonなど)をターゲットにしているのか、そしてその理由というのは、難しい質問だ。別の言い方をすると、Androidのフラグメンテーションと優勢は始まったばかりだ。
  4. モバイル上で決済をするのは、今でもかなり煩わしい(M-Pesaを除いて)。アプリストアとキャリアの支払い手数料があまりにも高すぎて、マージンの高いデジタル用品以外のものにとっては選択肢にならない。サードパーティアプリが使用できる方法でこれを解決する人が、裕福になるだろう。
  5. モバイルデバイスでのコンテンツ作成は、最悪だ。私たちが今日モバイルで消費するコンテンツのほとんどは、キーボードやマウスや専用アプリなど、生成するにはPCの能力を必要とする。PaperVineのような製品は、タッチスクリーンを介したコンテンツ生成に相当の需要があることを示している。
  6. 真のモバイル・マルチタスクキングはまだ開発されていない。スマートフォンの画面は小さく、抽象化されたファイルアクセスを用いて一度に一つのアプリを扱うのにより適している。しかし、私たちは、グローバルなファイルシステムのあるコンピュータで複数のウィンドウやアプリケーションを使って作業することに慣れているのだ。マルチタスキングを可能にするために、新しいUXモデルが、特にタブレット上で、現れるのはいつなのだろう?
  7. パブリッシャーがオーディエンスをマネタイズすることによってよりリッチでより魅力的な体験を築くことに焦点を合わせることを可能にする“モバイルネイティブ”な広告ユニットは存在しない。その代わりに、スタートアップはたくさんの時間をビジネスモデルのイノベーションに費やさなければならない。それももう一つの難しい問題だ。私は、Facebookがこの問題を解決すると賭けている(実を言うと、私はまだ株を大事に取ってあるため、文字通り私のお金がかかっているのだ)。しかし、Yahooが意外な競合相手となる可能性もあると思っている。
  8. スマートフォンで勢いを増してきた有料サブスクリプションサービスは、たった2種類だけだ:RdioPandora Oneのようなコンテンツ・ライセンシングと、Evernoteのようなストレージだ。ユーザーは他にどんなサブスクリプションにスマートフォン上でお金を支払うだろうか?
  9. InstagramやWazeのような数十億ドルのエグジットがあったが、アメリカやヨーロッパでは、ガレージから持続力のある数十億ドルの独立企業になったスタンドアローンのNew Mobile企業はまだ目にしていない(中国では起きているが)。

まだ紐解かれていないものはたくさんあるし、私たちは議論を通して自分たちの集団的な考えに磨きをかけるため、上に挙げた全てのことについて議論する気がある。私が確信している唯一のことは、世の中にあるモバイルに焦点を合わせた最高の企業を特定したり、育てたり、学んだりするのを私が楽しみにしているということだ。


この記事は、@andrewchenに掲載された「9 ways a billion dollar new mobile company might be created (Guest Post)」を翻訳した内容です。

流石にどれもナルホドと思わせる内容でした。さて次のモバイル帝国を夢見るあなたのヒントになったメッセージはあったでしょうか?
— SEO Japan [G+]

SEOにおいて品質の高い記事を作ることとコスト


2ヶ月ほど前になるが、海外集客・インバウンドマーケティングのサイトエンジンブログというブログの、「
SEOでいう質の高いコンテンツとは? 1ページあたりのコストを決めるための考え方」という面白い記事があった。

確かに品質の高い記事を作ることはSEOにとって重要であり、この記事に書かれていることはまったくもってその通りではある。
しかしながら、

1.記事の品質とSEOの関係

2.記事の品質 = コスト
と言えるのか?

この2つの点について色々思うところがあったため書いてみたいと思ったのが、本日のテーマである。

まず最初のポイントだ。

1.記事の品質とSEOの関係

についてまず述べてみよう。

ところで、そもそもSEOの目的とは何か?

「検索結果に自サイトのページを露出させることから集客し、知名度のアップやコンバージョンにつなげる」

ことが目的である。
これを分解すると、

  • 検索結果への露出
  • 知名度のアップ・またはコンバージョン

この2つに分けられる。

記事の品質とSEOの目的達成には大きな関連性がある。
まず、記事の品質によって検索結果にどれだけ露出するかが変化する。

Google社はコンテンツの評価基準を下記の6段階に定めている。

rating-scale・Googleのコンテンツ評価ガイドライン(英語)
詳しくは、Search Quality Rating Guidelines(英語)の6ページを参照のこと。

  1. Unratable(評価できない)
    評価ができない(ページを読み込むことができないなどの理由による)。
  2. Off-topic or Useless(無関係または役に立たない)
    このページはほとんど誰の役にも立たない
  3. Slightly Relevant(少し関連性がある)
    このページはほとんどのユーザにとってあまり役に立たないが、検索キーワードに少し関連はしている。一部のあるいは少数のユーザとっては役に立つ。
  4.  Relevant(妥当な)
    このページは多くのユーザーまたは一部のユーザにとって役に立つ。
  5. Useful(役立つ)
    このページは多くのユーザーにとって非常に役に立つ。
  6. Vital(不可欠)
    限られた場合のみにVitalという基準は使われる。
    (人・場所・会社・飲食店・製品・組織などを指し示す検索キーワードについての公式ページ。詳しくは12ページ参照のこと) 

実際にGoogleはこのようなガイドラインに従ってコンテンツを評価しようとしており、その企てはある程度うまくいっている。
同じような文字数でコンテンツを作っても、検索順位が上がるページは品質が高い有用なコンテンツを投入したケースが多いというのが私の実感だ。

アルゴリズムでコンテンツの品質・有用性が評価できるのか?
完全にはわからないだろうが、かなりわかる可能性が高いと私は思う。

数万とか数十万とかといった数多くのコンテンツを人間が分類・採点する。
次に採点とコンテンツをコンピュータに投入し解析することで、人間の採点する傾向となるべく近くなるような計算式を導くことは原理上可能だ。

Googleは小規模であっても、検索上位に表示させるべきではないか?というWebサイトを現在募集している。
Small website survey
これである。私はこの調査は前述の計算式の改善のために使うのではないか?と考えているのだが・・・。

といったわけで、まず検索エンジンに露出するためには記事の品質が重要であるということだ。

次に、知名度のアップやコンバージョンにも記事の品質が重要であるということを書く。

せっかく検索結果に露出したとしても、

  • 記事の内容が的はずれだったり
  • 誤字脱字があったり
  • 中に書かれている記述に誤りがあったり
  • 文章が拙劣であったり
  • 内容がありきたりであったり

したら、知名度のアップにもコンバージョンにもつながりにくくなる。
つまりSEOの目的を達成できないのだ。

つまりSEOの目的を達成するためには、記事の品質が重要な要素であるということなのだ。

次に

2.記事の品質 = コスト
と言えるのか?

について考察してみたい。
記事の品質とコストには大きな関連があるのだが、イコールではない。

コストをかければいい記事を作れることは間違いない。

しかし、全ての記事をプロのライターに依頼して書いてもらうということは、SEO目的においてはあまり現実的ではない。

記事の調達コストは、得られるリターンから逆算しなければならないからだ。
これは記事を外注する場合だけでなく、内製する場合でも同様だ。

もし、月間検索数500回のキーワードについて、1,000文字書いてもらった場合を想定しよう。
首尾よく上位表示されたり、想定外のキーワードの掛け合わせで月間100人集客できたとする。
そのうち、0.5%がコンバージョンしたら月間大体0.5人の引き合いが取れる。

しかし、これだけコストを掛けても上位表示されない場合もあるし、その他のキーワードでも集客が全くできない可能性もある。
というか集客できるかどうかはやってみないとわからない。

そのリスクを考えた上でどこまでコンテンツに対して投資できるか?

平均すると、1つのコンテンツについて、月に0.1人のコンバージョンだったとし、投資は1年で回収しなければならないものとする。
(計算が面倒なので、コンテンツをWebサイトに投入して順位が上がるまでのタイムラグについては考慮しない)

そうすると、1つのコンテンツにつき、年間1.2コンバージョンが見込めるという計算になろう。

1文字単価40円というプロのライターに執筆させると、4万円をかけて1.2コンバージョンである。

これで採算にのるのか?
なかなか難しいだろう。
リスティングに比べてもおそらくはかなり割高だ。

コンテンツを外注せずに、社内で内製した場合でも状況は変わらない。
給与の総支給額ベースで月給40万円の社員は、40万円分の仕事しかしていないわけではない。
給与の数倍の付加価値を生み出しているから、社員は社員として雇用されているのだ。

少なくとも3倍、つまり40万円の社員の1ヶ月の労働価値は120万円以上になろう。

1日に2記事つづ作成したとして、1ヶ月20稼働日だったら1ヶ月で40記事作成できる。
素人が1日に2000文字書くのはなかなか難しいから現実的にはこんなもんだろう。
1記事に要するコストは3万円にもなる。

外注のプロのライターに書かせるのとあまり変わらない数字だ。
社員を動員して、SEO目的で記事を書かせるということも現実的には得な選択肢とも言いがたいということだ。
(コンテンツを作る目的はSEOだけではなく、ブランディングといった意味合いもあるし、ソーシャル経由といった集客もある。そこまで考慮すると費用対効果は変わってくるが、今回はそこには踏み込まない)

ならばどうするか?

  • 文字単価を下げる
  • 社員のライティングスキルを高める

後者には限界があり、前者の方が改善できる伸びしろがはるかに大きい。

一つの方法としてクラウドソーシングの利用がある。
現在ランサーズといったクラウドソーシングが大流行だ。

クラウドソーシングではSEO目的のライティングの案件が目白押しだ。
1文字単価0.2円とかそんな案件が多い。

これだとさすがに1日に5000文字書いても、わずか1000円にしかならないのでさすがに低品質のコンテンツしか集まらない可能性が高い。

しかし、もうすこしばかり出せばかなり高い品質の記事を集めることは可能だ。
その際に必要なことは、ライターの良し悪しを見ぬく眼だ。

良いライターを選別して依頼することで、低価格でもかなり良質なコンテンツを集めることができる。

内職だと、時給に換算すると100円とかで働く人もいる。
それを思えば、ライティングはこれよりもずっと高価だし、一日中同じ作業を行っているのに比べてある程度楽しい部分もある。
安い金額でも優秀なライターが集められる土壌はあるのだ。

それともう一つ。

金額以外のインセンティブ、ゲーム性などによってコンテンツを集めるという方法もある。

これがむしろ決定版ではないか。
Wikipedia、Cookpad、食べログ、Yahoo!知恵袋、2ちゃんねるといった有名Webサイトは全くコンテンツそのものに費用をかけることなく、有用であったり、独自性のあるコンテンツを集めている。
また、nanapi・allaboutなどは無料ではないがブランディングにつながったり、心理的なインセンティブを与えることで大きな費用をかけずにコンテンツを集めることに成功している。

普通にコンテンツを作ってSEOしようとすると費用がかかるが、工夫次第で費用を低減することは可能だということである。

金色のMac!

新型iPhoneで金色バージョンが出るかもしれない?!と話題になっているようですね。たまたま先日、知人が金色にカスタムペイントしたMacを自慢げに持ってきた際に写真を撮らせてもらったので参考がてら紹介します。 — SEO Japan

まずは写真をずらり。

この写真だと表現しきれてないんですが表面はピカピカで鏡みたいです。

テーブルの木目が綺麗に写り込んでます。

中もきっちり金尽くし。

ピカピカのキーボード。表面がハゲそうで普段使いは怖い?!

光ってます。

 

背面も金色。

リンゴマークは驚異のダイヤモンド仕上げ!


知人曰く、数年前に衝動買いしてしまったそうですが、余りに成り金的&日常的には使いにくく、ネタで持ち歩くには派手すぎる感もあり、結局押し入れにしまいこんだままだそうです。それもカワイソウなので陽の目を見てもらいましょう、ということで紹介させてもらいました。しかしiPhoneのゴールド版、本当に発売するんでしょうかね。。確かに中国では人気出そうですけど。 — SEO Japan [G+]

リーン・スタートアップはテクノロジー分野を超えて普及するか?

日本でも新しい起業の手法として注目を浴びるリーン・スタートアップですが、どちらかというとまだまだネットやテクノロジー業界を中心に活用されている手法かと思います。一方、米国ではテクノロジー分野を超えて様々な業界でリーン・スタートアップの手法が活用され始めているということで、最新の状況を事例を交えて紹介します。 — SEO Japan

リーン・スタートアップ方法論は、企業が生き残るためには素早くイテレートしなければならないテクノロジー分野に端を発する。しかし、この手法は、私たちが名前を挙げることができるほぼ全ての業界に拡大しつつある。実際、去年のリーン・スタートアップ・カンフェレンスでは、私たちは、政府、運送業、教育、公衆衛生など数多くの他分野からスピーカーを用意した。彼らは、テストと効果測定が、多くの業界にとって本当に便利で成功する製品およびサービスを築くのに役立つ方法であることを示した。

今年のカンファレンス―ディスカウントチケットの新しい束が発売されたばかり―では、さらに追加される業界と共に、リーン・スタートアップが他分野でどのように機能するかにより深く焦点を合わせて、この話は継続していく。去年参加できなかった人のために、2012年からいくつかの講演を紹介しよう。

連邦政府以上にスタートアップに似ていないものはあるだろうか?この国の最高技術責任者Todd Parkは、去年リーン・スタートアップ・カンフェレンスで話した時に、朗らかにそんなことを認めた。しかし、彼は、“政府内のプロジェクトは時々似ている”とも言った。Parkは、連邦政府が、“アメリカ国民に貢献するために、リーン・スタートアップの力を利用する”支援をする。彼は、幅広い分野―健康、エネルギー、教育、公安、財政、非営利―における眩暈がするほどずらりと並んだ構想について説明した。ここで紹介するのは、単なる一つの例だ。FDAは、革新的なメディカルソリューションを評価・承認するための合理化されたプロセスを提供するプログラム、Innovation Pathway 2.0を保有する。

デバイスを作る会社には、これらが、急速に耐圧テストされ、臨床試験の長さをカットし、製品が市場に出るまでの時間を短くしている(および失敗するアイディアをより早くカットする)ということが分かる。特定の課題―例えば、末期の腎臓病を解決するために人工腎臓を試験にかける要求―が、この取り組みを増幅させる。Parkの使命は、動きの遅い政府が、効果的なことに向かって素早くピボットすることを学ぶ手助けをすることだ。

もちろん、Parkが前回の例で触れたMVP(註:minimum viable product / 実用最小限の製品)とプロトタイピングは、リーン・スタートアップの主要ツールであるし、去年私たちは、テックから遠く離れた分野でそれを使用して成功した2人のスピーカーから話を聞いた。Lit MotorsのDanny Kimは、魅力的な小さな乗り物を開発した。それは、彼が言うように“自動車の安全性と効率性と共に、冒険心とバイクの効率性”を備える。それは、基本的には、自動車を半分にカットして運転席の部分だけを残したものだ(それにカッコいいタイヤがプラスされる)。

このアイディアは、持続可能で手頃な価格―彼が言うには、“Model-Tがしたのと同じこと”―が目的だ。自動車のように複雑な製品の大量生産に飛び込むことは難しいため、彼は車を作る前にショールームでテストをすることから始めた。この体験ショールームに足を運んだ人のおよそ16%がその場でお金を払うつもりがあることが分かった時、彼は、個人販売のためにこの乗り物を手作りし始めるだけの十分な市場性をはっきりと示したのだ。そして、Series Aファンディングを獲得する前にこのマシンを売り尽くした。

IDEO.orgのJocelyn Wyattから学んだように、あなたはどんなものについてもMVPを作ることができる。彼女は、人口の72%が室内にトイレを持たない250万人都市、ガーナのKumasiで、手頃な価格の廃棄物除去に向けて取り組んでいる。Wyattの組織は、キャンプ設備のような機能―耐久性があり、下水システムを必要としない―の付いたトイレで、人々が使おうと思うようなものを見つけるために一連のMVPを通してイテレートした。

そして、IDEOはそのような設備を手に入れると、今度はそれを空にするためのサービスオペレーターのシステムも試作した。彼らは、ブランド名とロゴさえも試作してテストし、地元の人が好むと彼らが考えていたものではなく、実際にガーナ人が選んだものを反映した(驚きの違いを動画で見よう)。結果:IDEOは、2年間で150台のトイレから10,000台へと拡大した。

最後の例は、リーン・スタートアップの手法が“テスト”に全く新しい意味を与えている、教育の分野だ。ベイエリアのチャータースクール、Summit Public SchoolのDiane Tavennerは、昨年、“典型的な公立の学校は、リーンやスタートアップの真逆だ―それは、顧客が保証され、利益が保証されている。たとえ顧客を失っている時でも。”と、教えてくれた。

しかし、単に生徒だけでなく学校の手法をテストすることによって、彼女はそれを変えているのだ。そして、1つの大きな原則『自らデザインする』を用いて数学のカリキュラムを始めている。彼女のチームは、幅広い教材―オンラインのコースと宿題、教材のプレイリスト、ゲーム、対面の講義―を用いた数学の指導書を作り、生徒に自分自身のペースで学習することを奨励した。そして生徒は、自分が何をいつテストされるのか決めるのだ。

教師と事務員がデータを収集し、毎日それについて議論するために顔を合わせ、何が効果的かを見るために異なるソリューションをテストして、週に一度のサイクルで返答する。彼らは、自分たちの生徒を4年制大学からの卒業率100%にすることを目指している。現在のところ、すでに生徒の100%が大学に入る権利を得た。ちなみにカリフォルニアの平均は24%だ。Summitの“個別指導バー”がどのようにして講義と置き換わったのかについて知るには、2012年の彼女の講演をチェックしよう:

去年のスピーカーの一部の人は、今年12月のリーン・スタートアップ・カンフェレンスに戻って来て、もっと細かな見解を共有するだろう。私たちは、これらの分野および、USヘルスケアや生命科学や伝統的な自動車製造(リーンの原則が始まった場所)などをはじめとするカンファレンス初参加の分野からもスピーカーを取り入れる予定だ。もし、あなたが要望する特定の業界があれば、コメント欄で教えて欲しい。同時に、覚えていると思うが、ディスカウントチケットは束で販売しているので、1つの束が売り切れると価格は上がる。ちょうど今日、新しい束を開けたばかりだ。12月にあなたと会えるのを楽しみにしている。


この記事は、Startup Lessons Learnedに掲載された「Lean Startup Beyond the Tech Sector」を翻訳した内容です。

どれもなるほどなぁ、と納得できる事例ばかりでした。政府や自治体、公共のプロジェクトも、リーン・スタートアップを活用して失敗のリスクを減らせそうですね。まず予算獲得(多くは年度で)ありきな仕組みもありますし、小規模予算から始めてテスト&効果測定を繰り返しながら徐々に拡大、という発想は難しそうな気もしますが。。。とはいえ、事例を読んでいても確実にその方が効果が高い気もしますし、国の運営の仕方まで改めて考え直してみたくなります。そんなことまで考えさせるリーン・スタートアップ、日本でも様々な分野で普及していってほしい試みです! — SEO Japan [G+]

自社メディアを事例としたSEOセミナー開催のお知らせ+過去に開催したセミナーの開催報告

ここのところ更新を完全にサボっておりましたが丁度良い話題として久々にセミナー告知させて頂ければと思っております。

ApplivのこれまでのSEOや現状についてゴリゴリお話します

昨年リリースした自社サービス「Appliv」がちょうど運用歴1年となりましたので、これまでのSEOへの取り組み方や、その経過報告などをしたいと思っています。トラフィックデータの公開とかは積極的に行いますのでそれだけでもそれなりに面白いと思います。

詳細:ヴォラーレSEOセミナー「広告を一切使わず1年で700万PVのメディアを作る方法」

ここでも補足で概要をご案内しておきますと、Applivは、簡単に言えばiPhoneアプリやiPadアプリを探すためのサイトです。本家のApp Storeさんやアプリレビューサイトの代表格のAppBankさんなどに比べて「ジャンル・目的でアプリを探す」ことに特化したメディアです。

ちなみに1年で700万PVてどうなのという声もあると思いますが、少なくともたくさんのPVを集めること自体を目的として運営しているサイトではありませんのでそこの数字自体はオマケで捉えて頂ければと思います。

どなたかが何かの記事で「メディアは1000万PVを超えてようやく中堅、1億PVを超えるとブランドに」というお話をされてたのですが(ソースを見つけられません、、ご存知の方いましたらお知らせ頂けると幸いです。)そういう意味で現状のApplivはまだまだ人間で言えば思春期に入る前くらいの段階だと思います。

2013年のオーガニック流入はこんな感じで推移しています。

当日お話するのはPV集めのテクニックではなくてあくまでこのサイトがどのようにSEOを行いどのような結果に至っているか、という情報を参加者の方に共有する目的が主となります。

今回は自社サイトの具体的なデータまで開示しますので珍しく有料とさせて頂けますが、他のサイトが1年間どのようなことを行ってきたのかということをお話しますので相応の価値はあると思っています。というか出せるように頑張ります。

詳細・申込はこちらから:http://www.seohacks.net/seminar/201309/

過去のセミナー開催のご報告

こちらもそういえば毎月ご報告します、というお話でしたが全然していなかったですね。基本的にはSEOセミナーは今も毎月開催していまして、こちらの過去の開催分についても簡単にまとめさせて頂きます。

8月:解除事例から見る 最新被リンクペナルティ解除対処法

開催:8月23日(金) 講師:實川  セミナー詳細はこちら

2012年以降、ペナルティ解除やリンク否認ツール、再審査リクエストなどに関連する話題は日常的に見るようになりましたが、Google側の対応含めてその内容はかなりの速度で変化をしてきています。最近では手動対策ビューアの登場などで色々と戸惑った方も多かったと思います。

今回のセミナーでは、8つの事例を元に、再審査リクエストのドキュメント作成例や、否認ツールの効果の有無、警告メッセージ受領→ペナルティ解除までの順位推移事例などについてお話させて頂きました。

リンクペナルティ関連のに関しては状況が順次変わっているものですので何ヶ月かに一度は今後も開催していきます。

過去の開催レポート:「ペナルティ解除はやるべきことを着実に、ただひたすらに泥臭く」
関連記事1:不自然リンクによるGoogleペナルティ解除事例 (基礎編)
関連記事2:不自然リンクペナルティ・再審査リクエスト絡みの質問を20個集めて汎用的かつ無難なQ&A集を作ってみた

7月:一から学べるSEO基礎セミナー

開催:7月26日(金) 講師:山田  セミナー詳細はこちら

内容としては久しぶりに超基礎に絞ったセミナーでしたので内容は割愛しますが、これまでのセミナーの中では圧倒的な自由度を表現できたセミナーだったのではないかと評価しています。

少しばかりスライドの一部をご紹介しておきます。




6月:キーワード選定プロセスを学ぶ

開催:6月21日(金) 講師:土居  セミナー詳細はこちら

珍しく(やったことなかった話題だったので)キーワード選定に関する内容でお話しました。

こちらはまとめようと思ったらkenjieeen’s blog様が内容を簡潔にまとめて頂いておりましたので、こちらをご紹介するに留めることとします。ご紹介有難うございます。

まとめ:セミナー@ヴォラーレ(キーワード選定編)

5月:Webサイト設計に関わるセミナー

開催:5月24日(金) 講師:土居  セミナー詳細はこちら

こちらについては4月に行いましたセミナーと同じ内容となります。4月に比較的多くの方から嬉しいFBを頂きましたので(省エネも兼ねて)第二回目を行わせて頂きました。

実況:ヴォラーレ:Webサイト設計に関わる無料SEOセミナー セルフまとめもいいとこ
開催報告:理解していれば回避できるはずの問題は予め回避しておくが吉
まとめて頂きました:Web制作・開発に関わる方が知っておくべきSEO設計ポイントまとめ

最後に:セミナーの反響からみるSEOの需要

毎月色んなテーマでセミナーやっていますが、テーマ毎に反響は全然違いますね(その時の集客への力の入れ具合にも寄るのかもしれませんが)。

  • リンクペナルティとか再審査リクエストに関する話題
  • Webの設計、コンテンツなど内部施策に関する話題
  • ペンギンアップデートとかパンダアップデートみたいな話題

やはりこうしたものが安定して需要があるみたいです。どの回もFacebookやTwitterでの簡単な告知と、最低限のリターゲティング広告での集客ですが、例えばキーワードの話題とか超基礎とかよりも上記のものの方が全然集客で勢いが違うなあと思っています。

今後も定期的にセミナーは開催させて頂きますのでよろしくお願い致します。

ヴォラーレ株式会社 土居

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