クラウドファンディング「CAMPFIRE」の2011年サービス開始からの流通総額が400億円を突破

クラウドファンディング「CAMPFIRE」の2011年サービス開始からの流通総額が400億円を突破

CAMPFIREが運営する購入型クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」(Android版iOS版)は3月8日、2011年のサービス開始から現在までの流通総額が400億円を突破、のべ支援者数460万人、プロジェクト掲載件数4万7000件に達したと発表した。

2020年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、経営に大幅な支障をきたした事業者の資金調達手段として全国的にクラウドファンディングの利用が急増。

CAMPFIREでは各エリアや業界に寄り添ったサポートを提供すべく、パートナーシッププログラムなどを通じてその分野に精通した企業・セクターとの連携を強化、幅広い支援施策を講じたという。その結果、1年間で1万6000件(前年比165%)のプロジェクトに約200億円(前年比300%)の支援が集まったそうだ。

各カテゴリーのシェアはフード・飲食、地域・まちづくり、プロダクト・ガジェット、音楽でほぼ同率と特定の分野に偏らず、業界・エリア・規模を問わず様々な事業者によるプロジェクトが実施された。

クラウドファンディング「CAMPFIRE」の2011年サービス開始からの流通総額が400億円を突破

その他にも、これまで培ってきたノウハウを活かし、起案者向けウェビナーの継続開催や支援保証制度の展開など、起案者・支援者双方が安心してクラウドファンディングに挑戦できる土台作りも強化しているという。

2011年1月設立のCAMPFIREは、あらゆるファイナンスニーズに応えるべく、「資金調達の民主化」をミッションに、個人やクリエイター、企業、NPO、大学、地方自治体など、様々な挑戦を後押ししている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:CAMPFIRE(企業)クラウドファンディング(用語)日本(国・地域)

indiegogoとジェトロが「Japan FastTrack Program Plus」参加スタートアップを募集

indiegogoとジェトロが「Japan FastTrack Program Plus」参加スタートアップを募集

スタートアップのグローバル展開を支援する日本貿易振興機構 (ジェトロ)イノベーション・知的財産部スタートアップ支援課は1月7日、世界最大級のクラウドファンディングサイト「indiegogo」(インディゴーゴー)と共同で「Japan FastTrack Program Plus」の募集を開始したと発表した。indiegogoが、2020年12月より米国銀行口座不要かつ日本での銀行口座のみで利用可能となったことから、日本発のイノベーションのグローバル展開をさらに加速させるべく実施する。

エントリー締め切りは1月22日。2次募集を予定しており、4月以降ローンチ予定の場合は、2次募集での応募を呼びかけている。

ジェトロ・スタートアップ支援課は、国内スタートアップのグローバル展開への支援策として、日本にいながら世界の消費者につながることができる仕組みを提供。クラウドファンディングで得られる価値は資金だけではなく、海外スタートアップは消費者からのフィードバック、マーケティングのノウハウを活用し、米国ならびに世界に進出するための戦略策定に活用しているという。

世界へ進出する前、市場へ新製品を投入する前に「Go-to-Market Strategy」の一環として、まずはクラウドファンディングを活用することを提案している。

Japan FastTrack Program Plus

  • プログラム概要:Indiegogoによるマーケティング、フルフィルメント(受注、在庫管理、発送から代金回収まで)、小売・配送、通訳・翻訳などのサポート。またJapan FastTrack Programとして、ジェトロがスタートアップ企業の状況(コンテンツ保有、コミュニティー形成、スケジュールなど)に応じて、プレローンチやキャンペーン中に、「デジタル広告やE-mail・SNSキャンペーン」「動画作成支援」といった支援を実施。サポートにかかる費用は、一定額までサポートを受けられる
  • 締め切り:2021年1月22日(定数に達した場合、募集を締め切る場合がある)。2次募集を予定しており、4月以降ローンチ予定の場合は、2次募集への募集を呼びかけている
  • 募集企業数:5社~10社
  • エントリー方法:「イベント/サービス申し込みページ」より申し込み
  • サービス紹介ページ:「Indiegogo × JETRO Japan Fast Track Program Plus

応募要件

  • 日本に拠点を有するスタートアップ企業であること
  • テクノロジーベースのスタートアップ企業であること
  • クラウドファンディングでローンチする具体的な商品・サービスを有していること(ハードウェアが望ましい)
  • 目標資金調達額が3万ドル以上であること
  • 目標資金調達額の10~20%のマーティング費用が捻出できること
  • 米国に展開する初めての商品であること(世界で初めての商品が望ましい)

参加することで得られる3つの価値

  • 米国における消費者からのフィードバック獲得
  • 米国でのマーケティングならびにオペレーションに関するノウハウ
  • 米国でローンチするための資金(資金調達)

Indiegogoは、237の国と地域から月間約1800万人が集まる世界最大級の「購入型」クラウドファンディングプラットフォーム。プロジェクトの実行者は、プラットフォームを通じて、世界中から資金を募ることができ、その対価として支援者に完成した製品や作品などを任意で提供する。

Indiegogoでは、これまで90万超のプロジェクトが起案され、累計で約2100億円を超える支援を集めているという。同プラットフォームには良質なアーリーアダプターのコミュニティが形成されており、製品コンセプトの検証やマーケティングの場として、世界中のスタートアップをはじめ、BOSEやP&G、パナソニックなど大企業にも活用されている。

また近年、資金調達、製品の市場投入、グローバルブランドの構築と、海外展開サポートを一気通貫で行う「グローバルファーストトラックプログラム」の提供を開始。中国企業を中心に、すでに670超のプロジェクトが累計270億円の資金調達とグローバル市場への参入に成功しているという。

J-Startupは、日本のイノベーション政策の一環として、2018年に経済産業省主導で立ち上がったスタートアップ企業の育成支援プログラム。経済産業省、JETRO、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が事務局を務めている。

日本では約1万社のスタートアップが日々新しい挑戦をしている一方、グローバルに活躍する企業はまだ少数とされる。J-Startupでは、トップベンチャーキャピタリストや大手企業のイノベーション担当者などから構成される推薦委員が139社の企業を選抜。官民による手厚い支援を提供し、成功モデルを創出する。世界で戦い、勝てる企業を日本から創出することで、世界に新しい価値を提供するとしている。

ジェトロ・スタートアップ支援課は、世界で活躍するスタートアップ創出のために、政府や関係機関と連携し、スタートアップのグローバル展開を支援する日本貿易振興機構イノベーション・知的財産部内の組織。

世界各地のスタートアップ・エコシステムと直結した展示会などのイベントへの出展支援、ブートキャンプなどのハンズオン型プログラムの企画・運営、現地アクセラレータ/VCとのメンタリング・マッチング機会などを提供している。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:indiegogo(企業・サービス)クラウドファンディング(用語)JETRO(組織)日本(国・地域)

不動産投資クラウドファンディング「大家.com」がSTOスキーム導入、運用期間中でも出資持分を譲渡可能

不動産投資クラウドファンディング「大家.com」がSTOスキーム導入、運用期間中でも出資持分を譲渡可能

暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン技術に関連する国内外のニュースから、過去1週間分について重要かつこれはという話題をピックアップしていく。今回は2020年12月6日~12月12日の情報から。

不動産や商業施設建築事業のグローベルス(旧社名:キーノート)は12月11日、同社運営の不動産投資型クラウドファンディング「大家.com」の第1号案件「Foresight南麻布」において、STO(Security Token Offering)スキームを導入すると発表した

これまで不動産事業や多種多様な商業施設のデザイン・設計・施工を行ってきたグローベルスは、「不動産特定共同事業法に基づくクラウドファンディング事業」を定款に追加し、8月4日付けで東京都知事より不動産特定共同事業の許可を取得。オンラインで手軽に不動産投資を行える不動産投資型クラウドファンディングサービスサイト大家.comを展開している。

従来の不動産投資は投資の最小金額の規模が大きく、最低でも数千万円超の投資額となってしまうことが課題だったが、大家.comは少額投資(1口1万円)を可能にし、誰でも気軽に「大家さん」になれるサービスとなっている。また当初のスキームでは、一度出資すると運用期間中は出資金がロックされてしまうため、運用期間終了まで出資持分を保有し続けなければならなかったが、不動産特定共同事業者向けSTOスキームでは、運用期間中であっても出資持分を譲渡することが可能となり、投資家の資金流動性リスクの軽減につながるという。

今回、大家.comに導入されたのは、LIFULLおよびSecuritize Japanが提供する不動産特定共同事業者向けのSTOスキームとなる。

不動産特定共同事業者向けSTOスキームを利用するには

不動産特定共同事業者向けSTOスキームを利用するには、投資家は大家.comに投資家登録をし、対象案件の成立前書面の確認を行う必要がある。大家.comにて出資した投資家は、出資持分の譲渡を希望する際は、グローベルスにセキュリティートークンの発行を依頼する。セキュリティートークンが発行された出資者は、ブロックチェーン上で持分の譲渡が可能となる(2021年3月下旬予定)。また、出資持分を譲り受ける第三者もまた、大家.comへの投資家登録、対象案件の成立前書面確認が必要となっている。

ちなみに、ここで発行されるセキュリティートークンは、不動産特定共同事業法第2条第4項に定める不動産特定共同事業(1号事業)にもとづく出資持分を表象したものであり、金融商品取引業等に関する内閣府令第1条4項17号に規定される電子記録移転有価証券表示権利等に該当するものではない(金商法第2条2項5号に定める有価証券から除外されている)。

大家.comの第1号案件「Foresight南麻布」では、12月14日(予定)より投資申込を開始し匿名組合出資持分を表象するセキュリティートークンの発行を受けることが可能になる。出資者は案件運用開始後、LIFULLおよびSecuritizeが提供するプラットフォーム上でのセキュリティートークン譲渡により、第三者への出資持分の譲渡が可能になる。

ちなみにForesight南麻布案件は、グローベルスが所有する港区南麻布に所在する収益ビルとなる。1992年3月築の建物で、2012年にグローベルスが取得。その後、エントランスの改修工事や各階の設備の更新・交換工事を行うことで、2020年12月現在は満室稼働となっているという。建物の管理・運営・入居者などの問合せ対応はグローベルスが行っている(一部外部委託)。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:大家.comクラウドファンディング(用語)グローベルスSecuritize不動産テック(用語)ブロックチェーン(用語)LIFULL

IndiegogoがJETROと提携して日本の起業家支援、グローバル・ファストトラック導入へ

IndiegogoはGlobal Fast Track Program(グローバル・ファストトラック・プログラム)を日本に拡大(Indiegogoリリース)して起業家のクラウドファンディングを支援しようと計画している。

Indiegogoは数年前に中国でこのプログラムをスタート(未訳記事)させた。狙いはその市場の起業家にグローバルな消費者、特に米国とヨーロッパの消費者向けのキャンペーン作成に指針を与え必要な支援を提供することだ。

Indiegogoのゼネラルマネージャーでグローバル戦略の責任者、Lu Li(リ・ルー)氏は私の取材に対し「このプログラムはすでに670人以上の起業家がキャンペーンを開始するのをサポートしており、そのうち40のキャンペーンが100万ドル(約1億円)以上を調達しました」と語っている。これをサポートするために、Indiegogoは中国に「最も質の高いキャンペーンを成功させるためにセールスとマーケティングにこの上なく真剣に取り組む」チームを置いているという。

日本でもすでにIndiegogoを利用したキャンペーンがいくつも生まれているが、同社は日本でも中国におけるのと同様の方法でその存在を拡大する計画だ。これを実現するためIndiegogogは日本の公的な輸出支援組織であるJETROと提携した。

JETROサンフランシスコ事務所次長の樽谷範哉(たるたに・のりや)氏はこの提携について次のような声明を発表した。

JETROとIndiegogoのパートナーシップを発表できることを大変うれしく思います。最近、日本のクラウドファンディングは年率40%以上の伸びを示しており、日本のスタートアップ企業からクラウドファンディングを活用して素晴らしい製品を世界市場に投入する方法についての問い合わせが数多く寄せられるようになりました。私たちのコラボレーションは海外に進出する日本のスタートアップへの支援となることはもちろん、Indiegogoの日本におけるスタートアップ援助活動を含め、我々双方の事業に有益であると確信しています。

これを機に、Indiegogoは、日本円ベースのキャンペーンのサポートを開始する。またMade in Japanというコレクションによって世界に日本製品の紹介を開始するという。

IndiegogoのCEOであるAndy Yang(アンディー・ヤン)氏は、「市場を支配する既存の巨大企業に挑戦する最近の活気に満ちたスタートアップエコシステムを日本に展開するのにいまはまさに適切な時期です」と述べた。

ヤン氏は同社はキャッシュフローはプラスであり、パンデミック中も成長を続けているとし、またクラウドファンディング業界の現状についてもこう述べている。

クラウドファンディングは2016年にブームとなり大きな盛り上がりを見せたものの、その後業界全体として困難な時期を経験しました。起業家、出資者ともにクラウドファンディングの仕組みをさらに理解し、何を期待すべきか学ぶ必要がある時期となりました。しかしクラウドファンディングは絶えず進歩しているプロセスです。【略】現在、新しい販売チャネルを見つけるようとする起業家の意欲が強い追い風となっています

【Japan編集部】JETROによるIndiegogoとの提携説明資料(日本語 PDF)

カテゴリー:ネットサービス
タグ:IndiegogoJETRO日本クラウドファンディング

画像クレジット:oxygen/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

クラウドファンディングプラットフォームのCAMPFIREが総額40億円超を資金調達

クラウドファンディングプラットフォームのCAMPFIREが総額40億円超を資金調達

クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」を展開するCAMPFIREは12月4日、シリーズDラウンドで約6億円、シリーズEラウンドで約30億円、合わせて約36億円の第三者割当増資、および6億円を上限とするコミットメントライン契約締結による融資枠を確保し、合計40億円超の資金調達を実施すると発表した。これまでの投資ラウンド累計は76.5億円。

シリーズEラウンドのリード投資家はMinerva Growth Partners LLPが務め、既存投資家に加えて新たにBASE、丸井グループが参加。また、みずほ銀行と6億円を上限とするコミットメントライン契約を締結した。

今回調達した資金を活用し、国内最大の購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」を中心に、同社グループ会社が2019年9月運営開始した融資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners」、2020年8月開始の株式投資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Angels」のさらなる利用者拡大に向けて事業基盤強化などに取り組む。

コロナウイルス感染拡大の影響によって事業者のサービス利用が急増、購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」は流通額は2019年70億円から2020年200億円(予測値含む)、掲載数は2019年8900件から2020年1万4500件(予測値含む)とサービス利用者は急拡大した。今後も起案者(事業者)・支援者双方に向けてさらなる利用普及を図り、1円でも多く事業者のお金が行き渡るよう、フィナンシャルインクルージョン(金融包摂)の実現に向け邁進するとしている。

CAMPFIREは、あらゆるファイナンスニーズに応えるべく、“資金調達の民主化” をミッションに、個人やクリエイター、企業、NPO、大学、地方自治体など、様々な挑戦を後押ししている。クラウドファンディング「CAMPFIRE」は、2011年のサービス開始から現在までに4万3000件以上のプロジェクトを掲載し、支援者数は延べ400万人以上、流通金額は350億円に達した。1人でも・1円でも多くお金がなめらかに流通する世界を目指して、CAMPFIRE経済圏を作っていくとしている。

金融機関は新型コロナで苦しむ人々を救うクラウドファンディングを支援できるはずだ

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが経済に与えた衝撃は、数百万の人々の経済展望にも悪影響を及ぼし、さらに数百万の人々に財政的困難をもたらし続けているが、こうした苦難の時代は、一方でこれまで以上に弾力的で機転の効く金融システムも生み出した。

クラウドファンディングという卓抜なアイデアは過去10年間で一番の「サクセスストーリー」(International Banker記事)と考えられており、新型コロナ支援に大胆で新しい取り組みが求められるこの決死のとき、銀行をはじめとする金融機関がクラウドファンディングプラットフォームと手を組み、彼らの取組みと影響を強化する理想的チャンスが訪れている。

新型コロンクラウドファンディング、人を助ける可能性の世界

金融機関がどのようにクラウドファンディングのキャンペーンを支援できるのかを考える前に、パンデミック下にこの金融施策から得られた多種多様な目覚ましい成果を見てみよう。人々が家賃を支払うか食料品を買うかを選び、他の無数の絶望的状況下にある中、私たちは企業や起業家や一般の人がクラウドファンディングを利用して、必要なお金がなく、借金も限度まで使い切り、政府の支援を受けられない消費者のために新型コロナウイルス感染症救済を提供する方法を考えるべきだ。

新型コロナクラウドファンディングの素晴らしい事例のいつくかを以下に紹介する。

新型コロナウイルスの時代にクラウドファンディングが提供する可能性は無限であり、金融機関は間違いなく支援の手を差し伸べられる立場にある。以下にその方法を挙げた。

1. クラウドファンディングは流行ではないことを認識する

クラウドファンディングは、あらゆる種類の企業、個人、製品にとって、極めて重要かつ意義のある資金調達手段だ。その経済への著しい寄与を否定することは、このパンデミック下のデジタル金融においては特に両目に眼鏡が必要なのに片眼鏡をかけるようなものだ。目先だけを見てはならない。すでにクラウドファンディングは生活に密着している。事実、無数のクラウドファンディング事業やプラットフォームが世界中の市場で大きな動きを見せている。例えばオーストラリアのParpera(Crowdfund Insider記事)はthe equity-crowdfunding platformsと連携してGoFundMeKickstarter and Indiegogoなどに対抗しようと目論んでいる。

2. クラウドファンディングキャンペーンへ積極的に投資する

こうしたキャンペーンの本来の主旨から外れるようにも思えるが、適切な金額(Crowdfund Insider記事)のシード資金を会社の目標に沿ったキャンペーンに注入することは、会社にとっても起業家や理念にとってもウインウインなものであり、絶望的困難にある現在は特にそうだ。

3. コミュニティとそのクラウドファンディングの取り組み取り組みに関与する

これは、あなたの金融機関コミュニティにいる小規模、中規模の企業があなたの助けを利用できる可能性がある、という意味だ。上記したようなクラウドファンディングキャンペーンへの投資を考慮してはどうだろう。あるいは、金融機関とクラウドファンディングのプラットフォームやキャンペーンき隙間を埋めて(PYMNTS.com記事)、小規模企業がこの困難な時期に生き残るために必要なチャンスを得られよようにできればもっと良い。

4. 持続可能な開発目標(SDGs)を掲げる

9月に国連開発計画(UNDP)は、デジタル金融は世界中の人々が金銭管理体験をカスタマイズ、パーソナライズすることで、自分たちの金融ニーズをより迅速かつ効率よく満たされるようにできることを宣言する報告書(UNDPサイト)を公開した。クラウドファンディングのプラットフォームやキャンペーンに協力する意志のある金融機関は、その目標をさらに前進させ、新型コロナウイルス不況の有害な影響の可能性に対する社会の一層強固な反発力を育てることができるだろう。

5. この比較的新しい業界に規制対策の専門知識を貸し出そう

他の国々では、クラウドファンディング金融分野を規制するよりよい方法をすでに考えられ始めている。例えば欧州連合(EU)のクラウドファンディング規制に対する最近の修正(Born2Invest記事)はこの秋発効する。歴史ある金融機関なら、この新型コロナウイルスパンデミック下の混迷の中であっても、クラウドファンディングのポリシーや標準的運用手順の決定を手助けできるはずだ。そうすることで、全員にとって公正で公平な金融が、少なくとも理論上は確保できる。

当初は状況、個人あるいは商品に応じて、慈善事業か新規技術導入のどちらかに使われていたクラウドファンディングは、政府や一部の銀行を含め他の組織が十分な支援を提供できていない中、新型コロナウイルス経済支援の信頼性の高い手段になりつつある。金融機関は自分たちの膨大な専門知識や知見、リソースを価値ある大義のために貸し出すべきだ。何といっても、目指すところは1つなのだから。

【Japan編集部】本稿の著者はScott Purcell(スコット・パーセル)氏。パーセル氏はAPI対応の革新的なB2Bオープンバンキング金融ソリューションを提供するPrime TrustのCEO兼最高信託責任者だ。

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:クラウドファンディング新型コロナウイルス

画像クレジット:oxygen / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルの類似機能Sidecarの登場を受け、AstropadがLuna DisplayのWindows版を発表

今年6月、Luna Displayの開発元であるAstropadは自社のブログに「アップルにSherlockされる(類似機能をOSや純正アプリ、サービスに取り込まれること)ことが災い転じて福となる理由」と題した記事を投稿した。アップルがmacOSにSidecar搭載した1年後のことだった。SidecarはMacユーザーがiPadをセカンドディスプレイとして使える機能で、それはLunaの機能が不要になることを意味していた。

その楽観的な投稿には、この会社が業種を多様化することでピボットする計画について詳しく書かれていた。Lunaの場合は、Windowsバージョンを公開するという意味だった。「この夏我々は、Astropad Studioの無料公開ベータ版をWindows向けに公開する」と同社は公表。「その後すぐにKickstarterでHDMIバージョンのLuna Displayのキャンペーンを開始する」ことも明らかにした。

そして米国時間9月30日、同社はKickstarterでWindowsバージョンのキャンペーンを開始した。オリジナルのMacドングルのクラウドファンディングから2年後だ。提供予定日は2021年5月に設定されている。アーリーバード支援者は49ドル(約5200円)から、一般販売価格は80ドル(約8500円)でドングルを入手できる。

ドングルはiPadをWindowsパソコンのセカンドディスプレイに変えることが可能で、ワイヤレスでも有線でも使える。USB-CとHDMIの2種類があり、パソコンで使えるポートに応じて選べる。接続したiPadは、タッチスクリーンの拡張モニターにもなり、マイクロソフトがどれほどタッチ入力に最適化してきたかを考えれば、Windows 10でうまく使えるはずだ。

私はオリジナルのLuna for Macのファンだった。しかし、多くの人たちと同じくアップルがSidecarのネイティブサポートを発表してからは興味が減少してしまった。Windows対応が公開されると、オリジナルのMac用ドングルを持っている人はWindowsパソコンにも使えるようになる。Luna DisplayはMacからiPadへ、WindowsからiPadへ、MacからMacへ(一方をセカンドディスプレイとして使う)と接続できるほか、「Headless Mode」(ヘッドレスモード)として、iPadをMac miniまたはMac Proのメインディスプレイとして使うこともできる。

画像クレジット:Astropad

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

クラウドエクイティプラットフォームのSeedrsが既存のセカンダリーマーケットをあらゆる企業に開放

Seedrs(2017年にイギリス初のフル機能プライベートエクイティセカンダリーマーケットの提供を開始)は、すべての非公開企業にセカンダリーマーケットを開放している。 これにより、創設者、従業員、初期投資家がIPOやエグジットを待たずに二次的流動性を実現できる。Seedrsは3年前から同社プラットフォームで既発行株式の放出を行ってきたが、これまで同プラットフォームは、直接Seedrsと取り引きしたことのあるユーザーだけに開放されていた。

投資家はSecondary Marketの「ダイレクトリスティング」に自らの株式を直接上場し、Seedrsの投資家ネットワークに売却できるほか、「セカンダリーキャンペーン」を介して顧客や既存の株主に株式を売却すること、あるいは「プライベートリスティング」を介して株式を売却したり、機関投資家やファンドからなるSeedrsネットワークにアクセスしたりできるようになる。

これまでのところ、Seedrsは総額4000万ドル(約42億円)の資金をAugmentum FintechやSchroders plc(旧Woodford Investment Management)を含む投資家から調達している。同プラットフォームでエグジットを果たした最も有名な企業には、Pod Point、Wealthify、FreeAgentが含まれる。

この開放が行われるまでに、Seedrs Secondary Marketは2万2000件のセカンダリトランザクションを実行し、過去6か月間のセカンダリートレードで平均50万ポンド(約7000万円)/月を記録した。 2020年、Revolutの株主は150万ポンド(約2億1000万円)以上の株式を売り、市場での平均利益は598%にのぼった。現在は、株式をプレミアム価格で販売したり割引したりできるよう、Secondary Marketサービスに動的価格設定が追加された。

今年初め、SeedrsとCapdeskは共同での取り組みを実現し、これによりCapdeskに上場されている企業はSeedrsマーケットプレイスを介して株式を売却したり資本政策表を調整したりできるようになった。

SeedrsのCEO、Jeff Kelisky(ジェフ・ケリスキー)氏は、一次資金調達に加え、同社は毎月新たに30社をSecondary Marketに追加していると語った。

「企業が長期間株式を公開しない現在の環境では特にそうですが、二次流動市場へのアクセスが非公開企業の投資エコシステムにおいてますます重要になっています。プライベートエクイティ投資に向けたフルスケールのマーケットプレイスを構築する中で、当社は非公開企業の既発行株式の売却は投資において不可欠かつ期待を集めている要素だとみています」と彼は述べた。

COVID-19によるパンデミック下で、投資家のSecondary Marketに対する需要が高まり、プラットフォームへのアクセスを望む非公開企業や株主からの問い合わせが増えているという。

セカンダリーキャンペーンを実施した最初の企業は、子供を有害なオンライン活動から保護するスタートアップ、SafeToNetであった。 同社は一次資金調達ラウンドで150の投資家から250万ポンド(約3億5000万円)を確保し、その後、創設者および従業員らによるセカンダリーで30万ポンド(約4000万円)を獲得した。

SafeToNetの共同創設であるRichard Pursey(リチャード・パーシー)氏は「当初の資金調達の目標額であった250万ポンド(約3億5000万円)を速やかに達成でき、既発行株式の売却を通じてより多くの投資家に当社のコミュニティに参加いただける機会を提供できたことを大変喜ばしく思います。当社にとっては、一部の既存の株主にエグジットの機会を提供しつつ、同時に独立した企業として引き続きSafeToNetを成長させることが重要です。また既発行株式の売却は当社にとって、株式をさらに手放すことなく新しい投資家に参画いただき、ブランドに対する情熱をもった支持者で当社の顧客コミュニティを構築する素晴らしい方法でもあります」と声明の中で述べた。

共同創設者兼会長のJeff Lynn(ジェフ・リン)氏は「これは、当社がここしばらく取り組んできたものです。当社はプライマリーキャンペーンが終了したその裏で、人々にセカンダリートレードをする場を提供していました。現在、当社は、今までに一度も取り引きしたことのない企業との協力を開始し、初期投資家や従業員の既発行株式の売却を支援しようとしています。需要と関心は非常に高まっています」と、Techcrunchに語った。

「私はこの状況はおそらくエコシステムの進化を示していると思います。現在、2010年代前半に資金提供を受けたテック企業が、依然として成長を続け、事業も順調ではあるものの必ずしもIPOには至っていない、という地点にたどり着いたところです。従って多くの初期投資家が幾分の流動性を得たいと望んでおり、当社はそれを提供しようとしています。」

彼は競合他社であるCrowdcubeは企業が既発行株式の売却をスムーズにすすめられるよう支援するサービスを行ってきたが、Seedrsもセカンダリーマーケットへの直接上場を行っていると述べた。「企業からの投資家は当社のプラットフォームを利用することで、フルキャンペーンを行わずにセカンダリーマーケットを通して株式を直接売却することができます。また、当社はこれを当社の機関投資家向け運用商品に織り込んでいます。ですから、当社のいわゆるアンカー投資家サービスに既発行株式の売却を導入することで、約350の機関投資家および準機関投資家を対象にプットオプションの取引が可能になります。」

テック企業は特にその傾向が強いが、プライベートエクイティのサービスプロバイダーが統合する中、セカンダリーマーケットの規模は世界規模で拡大中である。

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カテゴリー:フィンテック

タグ:クラウドファンディング

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

歓喜の声を聞かせたAI日本酒はほのかな甘口!? HHKやScanSnapのPFUが音響識別AI活用の新プロジェクト

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小型キーボード「Happy Hacking Keyboard」やドキュメントスキャナー「ScanSnap」などを手がけるPFUは7月30日、「Makuake」(マクアケ)を利用した「PFUの音響識別AI技術を活用した新たな日本酒が体験できるプロジェクト」の開始を発表した。数馬酒造リカー・イノベーションとの協業によるもので、同プロジェクトで作られた日本酒「継音」(ツギネ)はMakuakeで限定販売される。

同プロジェクトでは、数馬酒造が、PFUの音響識別AI技術を活用して日本酒「継音」(ツギネ)を醸造。またPFUは、オンライン飲み会専用日本酒レコメンドアプリ「emopair」(エモペア)を10月1日に提供開始予定。リカー・イノベーションは、emopairを介して、同社酒類ECサイト「KURAND」(クランド)において様々な日本酒の販売を担当する。3社のコラボレーションにより新しい日本酒の楽しみ方を提案するという。

PFU 音響識別AI技術 数馬酒造 リカー・イノベーション 日本酒 継音 emopair エモペア KURAND クランド

350年前から毎年7月に開催されている石川県の伝統的な神事「あばれ祭」が2020年度は中止となった。日本遺産、また石川県無形民俗文化財となっている勇壮な祭りという。これを受け、創業60周年を迎える石川県拠点のPFUは、石川県能登町で1869年創業の数馬酒造、KURAND運営のリカー・イノベーションとともに、「疫病払い『あばれ祭』の歓声で醸したAI日本酒『継音』をオンライン飲みで楽しもう!」プロジェクトをMakuakeにおいて開始した。

  • プロジェクト名: 疫病払い「あばれ祭」の歓声で醸したAI日本酒「継音」をオンライン飲みで楽しもう!
  • URL: https://www.makuake.com/project/tsugine/
  • 期間: 9月29日まで

継音は、地元酒蔵である数馬酒造が、疫病払いの神事「あばれ祭」の中から「歓びの声」だけをPFUの音響識別AI技術で抽出し、「疫病払い、皆の幸せを願う」という想いを込めて聞かせ醸造した日本酒。リカー・イノベーションによると、甘くふくよかな米の香りが楽しめ、滋味深くやわらかい口当たりが特徴という。原料米:能登産酒米「五百万石」100%。アルコール分:15〜16%。精米歩合:60%。

PFU 音響識別AI技術 数馬酒造 リカー・イノベーション 日本酒 継音 emopair エモペア KURAND クランド

emopairは、オンライン飲み会専用アプリ。音響識別AI技術により、オンライン飲み会での盛り上がりや喜びの度合いを計測し、KURANDのラインナップからその状態に合った日本酒をレコメンドする。音声を聞かせ続けられる時間は1回あたり最大2時間。サービスの利用期間は2020年10月1日から2020年12月31日まで。ユーザーの声を元にサービスの継続とアップデートを判断する。

PFU 音響識別AI技術 数馬酒造 リカー・イノベーション 日本酒 継音 emopair エモペア KURAND クランド

emopairは、プライバシーを確保しつつ、声色や声の大きさ、会話の単語を検知・解析し酒宴の盛り上がり具合を識別。独自のアルゴリズムで、KURANDのお酒ラインナップの中からオススメのお酒をセレクト。その場にあった日本酒のペアリングを行う。様々な日本酒のラベルや飲み口の情報、製造の背景なども知ることができる。

PFUの音響識別AI技術は、様々な音が混ざりあった音のデータから、いつ、どの種類の音がしたかを検出。工場設備の異音検知やお年寄り向けに家庭内の生活音の識別など、様々なシーンで活用可能という。CPUやメモリーなどハードウェア資源の少ないエッジ環境でも利用できるほか、精度の面では、環境音識別に関する国際コンペティション「DCASE2018 Challenge Task4」で1位を獲得している。また、この音響識別AI技術を応用し、人の会話から感情を数値化する技術も確立した。

個人が非上場スタートアップに投資できる「CAMPFIRE Angels」、先行登録を受付開始

CAMPFIRE Angels 株式投資型クラウドファンディング

CAMPFIRE傘下のDANベンチャーキャピタルは7月9日、株式投資型クラウドファンディング運営サイト「CAMPFIRE Angels」(キャンプファイヤー エンジェルス)を発表した。従来運営サイトをリニューアルオープンしたもので、2020年8月17日から提供を開始する。

また、7月9日から資金調達を希望する事業会社の募集受付開始と同時に、スタートアップはじめ非上場会社への株式投資を検討されている投資希望者を対象にした、先行登録を開始する。資金調達を希望する事業会社の募集受付ページ、または投資希望者を対象とした先行登録ページにおいて登録が可能。

AMPFIRE Angelsは、非上場会社がサイト上で自社株式の募集を行うことで、個人支援者(エンジェル投資家)から少額ずつ資金調達できる株式投資型クラウドファンディングサービス。登録投資家は、プロによる厳正な審査を通過した未上場株式に投資でき、スマホからスタートアップの株主になれる。

CAMPFIRE Angels 株式投資型クラウドファンディング

日本では、2020年4月施行の改正税法で「エンジェル税制」を拡充。認定業者を通じた株式投資型クラウドファンディングによる投資について、一定の要件を満たす場合、投資家は投資金額の全額または一部を所得から控除できるようになった。なお、DANはエンジェル税制における認定業者として登録されている。

AMPFIRE Angelsは、DANが金融商品取引法に基づき運営を行うほか、CAMPFIREブランドの強みを活かし、アートやファッションなどのカルチャー領域、教育やシェアリングエコノミーなどのtoC領域におけるスタートアップの資金調達を中心にサービスを展開予定。

投資家とのコネクションを得ていないスタートアップにとっては、インターネット上で自社事業をアピールできること、スタートアップ投資に興味や経験のある登録済み個人投資家にアプローチできることが最大のメリットとなっている。

最短1ヵ月で募集を開始できるスピード感、面談から着金まで基本的にオンラインで完結する手軽さ、そして年間1億円までの調達が可能なシード期に最適な本格性を特徴。初めて資金調達に挑戦するスタートアップでも、経営経験者や金融業界出身のファイナンスのプロによるアドバイザリーサポートを活用し、安心して資金調達にのぞめる。

CAMPFIRE Angels 株式投資型クラウドファンディング

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カテゴリー:VC / エンジェル

タグ:クラウドファンディング CAMPFIRE 投資