この1年間がロボティクス業界にとって大きな分岐点となったことは間違いない。在宅勤務などの労働力不足が続く中、企業は事業を継続させる手段として、特に倉庫や物流の自動化を推し進めてきた。
MITのスピンオフ企業であるPickle(ピックル)は、新たにこの分野に参入したスタートアップ企業の1つだ。同社は限られた資金と小規模なチームで創業したが、最近はその片方を大きく変えた。ホットな投資のニュースが続く今週、同社は57万ドル(約6200万円)の資金を調達したと、TechCrunchに明かした。このシードラウンドは、Hyperplane(ハイパープレーン)が主導し、Third Kind Venture Capital(サード・カインド・ベンチャー・キャピタル)、Box Group(ボックス・グループ)、Version One Ventures(バージョン・ワン・ベンチャーズ)などの投資会社が参加した。
Pickleは、その「Dill」と名づけられた最初のロボット(明らかに狙ったネーミングに違いない)の性能について、かなり大きな主張をしている。同社によれば、このロボットは、トレーラーの荷台から1時間に1600個の荷物を拾い上げることができるという。この数字は「競合他社の2倍のスピード」にあたると、同社は謳っている。
CEOのAndrew Meyer(アンドリュー・マイヤー)氏によると、その鍵はロボットと人間の協業にあるという。「私たちは最初から人をシステムに組み込んで、特定の問題に焦点を当てました。それは、搬入口での荷物の処理です。私たちは、完全に無人で動作するシステムや、世の中にあるすべてのロボットの問題を解決できるシステムを作ろうという愚行には手を染めませんでした」。
トレーラーの荷降ろしを対象としたPickle最初の製品は、2021年6月に受注を開始し、2022年初頭の出荷を予定している。
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カテゴリー:ロボティクス
タグ:Pickle、資金調達、MIT、物流、ロボット
画像クレジット:Pickle
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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)