楽天シンフォニーがKubernetesプラットフォーム「Robin.io」を買収

楽天通信事業プラットフォーム楽天シンフォニーは、米国時間2月28日、Robin.ioを買収したことを発表した。このスタートアップは、ストレージソリューションと複雑なネットワークアプリケーション向けに最適化されたKubernetesプラットフォームを提供している。同社の初期の顧客の1つが楽天モバイルで、楽天キャピタルがRobin.ioのシリーズCの投資ラウンドをリードした。楽天は、Robin.ioのマルチクラウドモビリティやオートメーションのためのツールを楽天シンフォニーのポートフォリオに統合することを計画している。

立ち上げ時のRobin.ioは主にストレージのソリューションがメインだったが、その後、拡張して完全な機能を持つKubernetesプラットフォームを提供するようになった。同社のマーケティングは対象が常に大手の通信事業者で、Kubernetes上の5Gサービスアプリケーションを自動化するソリューションと、またプライベートな5GとLTEのデプロイのオーケストレーションなどを提供してきた。一方、楽天シンフォニーは、まさにこれらのクラウドネイティブなオープンインフラストラクチャのデプロイとサービスが事業の主力だ。またRobin.ioが保有する70件の特許と世界中の多くのFortune 1000企業の顧客も魅力的だ。通信業界の、天国のような組み合わせだ。

Robin.ioのCEOであるPartha Seetala(パルタ・シータラ)氏は次のように述べている。「 Robin.ioが数年かけて築いてきたテクノロジーのイノベーションが今回もっと大きなキャンバスの上で、業界のクラウドネイティブへの転換のビジョンを率先していけることは、喜ばしいことです。シンプルで使いやすくハイパースケールなオートメーションを容易にデプロイできる弊社のビジョンは、その転換と非常に良好にマッチしている。Robin.ioの顧客は、Robin.ioのクラウドネイティブテクノロジーのイノベーションと、楽天シンフォニーのオープンで競合に強いインフラストラクチャのソリューションとグローバルなスケールの、両者から大きな利益を得るでしょう。これはまったくのところ私たちが迎えた極めてエキサイティングなタイミングとして、共にもっと大きなエコシステムを導入し、私どものグローバルな顧客により高い価値を提供していけるフェーズだといえます」。

買収額は双方から発表されていない。本日の前までにRobin.ioは、合計8600万ドル(約98億9000万円)のベンチャー資金を調達。楽天キャピタルの他にUSAA、Hasso Plattner Ventures、DN Capital、Clear Ventures、Raine Next-Gen Communications、そしてEmory University(エモリー大学)が投資している。

関連記事:Robin.ioがクラウドネイティブのKubernetesストレージソリューションに無料版を追加

画像クレジット:Tomohiro Ohsumi/Getty Images/Wikimedia Commons

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)

超高層マンションへのドローン配送に国内初成功、災害時の物流網途絶を想定し千葉市とJP楽天ロジスティクスが実証実験

超高層マンションへのドローン配送に成功、大規模災害による地上物流網の途絶に備え千葉市とJP楽天ロジスティクスが実証実験

楽天グループ日本郵便の合弁会社であるJP楽天ロジスティクスは、国内で初めて、都市部の超高層マンションへのドローンを活用したオンデマンド配送の実証実験を行い成功させた。大規模災害により地上の物流網が途絶えるといった緊急時を想定しているという。

これは、都市部でのドローン配送の実現を目指す千葉市ドローン宅配等分科会技術検討会の取り組みの一環として行われたもの。2021年12月1日から16日にかけて、千葉県市川市の物流施設「プロロジスパーク市川3」から千葉市内の高さ100m以上の超高層マンション「THE 幕張 BAYFRONT TOWER & RESIDENCE」の屋上ヘリポートまで、住民が専用サイトで注文した救急箱や非常食などの物資を輸送する実験を行った。ドローンは、東京湾や公道の上空を片道約12km飛行した。

使用されたドローンは、Coretronic Intelligent Robotics Corporation(CIRC)とJP楽天ロジスティクスが共同開発したもの。機体サイズは長さ175×幅175×高さ90cmで、最大積載量は7kg。

楽天市場で「ライブ動画配信」が可能に、ライブコマース本格始動

楽天市場で「ライブ動画配信」が可能に、ライブコマース本格始動

楽天のECサービス「楽天市場」でライブ動画配信機能の本格提供が11月15日に始まりました。

出店店舗は、各店舗ページで最大90分間のライブ動画配信が可能になり、写真や商品説明文では伝えきれなかった商品の特徴や魅力を、動画で訴求できるようになります。

また、「楽天市場」内で開催する「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」、季節のイベントなどと連動。各店舗のライブ配信を紹介するページ「楽天市場ショッピングチャンネル」にて最大30分間のライブ動画を配信することもできます。

ユーザーは、スマートフォンやパソコンから配信動画を視聴し、リアルタイムでコメントや商品に関する質問を投稿できます。出店店舗や動画出演者と双方向でのコミュニケーションを取りながら、商品を検討し購入できるほか、視聴者限定の特典を提供することもできます。

(Source:楽天市場(PRTIMES)Engadget日本版より転載)

年利0.1%でポイントが増える「楽天ポイント利息」がスタート

年利0.1%でポイントが増える「楽天ポイント利息」がスタート楽天が「楽天ポイント利息」の本格提供を10月18日から開始しました。

「楽天ポイント利息」は、「楽天PointClub」から専用ページへアクセスし、預けるポイント数を設定するだけで、預入期間とポイント数により所定の利率に応じてポイントを増やせるサービスです。

利率は年0.108%(月0.009%)で、預入は100ポイント以上から1ポイント単位で追加可能。また1ポイント単位で通常ポイントとして即時に引き出せます。

同社はこれまでに「楽天ポイント」を利用して投資の疑似体験ができる「ポイント運用 by 楽天PointClub」や、ビットコインの取引体験ができるサービスを提供していました。本サービスの提供によって「楽天ポイント」活用の選択肢をさらに拡大した格好です。

(Source:楽天ポイント利息Engadget日本版より転載)

楽天がNFT事業に参入、2022年春「Rakuten NFT」展開し楽天運営の他サービスとも連動予定

楽天がNFT事業に参入、2022年春「Rakuten NFT」展開し楽天運営の他サービスとも連動予定

楽天グループは8月30日、ブロックチェーン技術を活用したNFT(非代替性トークン)事業に国内で参入すると発表した。2022年春、スポーツ・音楽・アニメなどのエンターテインメント分野におけるNFTの取引を行えるマーケットプレイスと、IPホルダーがNFTの発行・販売サイトを構築できるプラットフォームを併せ持つ「Rakuten NFT」を開始する。

Rakuten NFTでは、ユーザー向けには、エンターテイメント分野のNFTを購入したり個人間で取引したりできるマーケットプレイスを開設。IPホルダー(デジタルコンテンツの知的所有権者)向けには、ブロックチェーンの専門知識がなくてもNFTを発行し、販売サイトを構築できる独自のプラットフォームを設ける。

さらに、楽天が運営する他のサービスにおいて、ユーザーが商品の購入や使用条件を満たすとNFTを景品として獲得できるなど、様々なサービスと連動したプラットフォームとしても活用できるようになる予定

NFTは、ブロックチェーン技術を利用して、デジタルコンテンツの一意性、希少性を確保でるようにする仕組み。つまり、デジタルであっても唯一無二のコンテンツを所有したり、売買したりできるようになる。近年ではスポーツやアートの分野で注目を集め、コンテンツ産業が大きく変わる可能性があるとされる。

楽天は、2016年8月にブロックチェーン技術に特化した研究開発組織「楽天ブロックチェーン・ラボ」を開設し、2019年8月から「暗号資産における現物取引サービス」を楽天ウォレットで開始しており、そこで培われた技術を最大限に活かして、「NFTの民主化」を目指すとのこと。

ホンダと楽天が自動配送ロボットの走行実証実験を共同で開始、筑波大学構内および一部公道で実施

写真右下側にあるボックスが、Hondaの交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack」(モバイルパワーパック)

写真右下側にあるボックスが、Hondaの交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack」(モバイルパワーパック)

本田技術研究所(Honda)と楽天グループ(楽天)は7月19日、自動配送ロボットの走行実証実験を共同で開始したと発表した。実施期間は7月19日~8月31日。実施場所は、筑波大学構内の宿舎周辺と一部公道を含む全長約500m。

現在、コロナ禍により、ラストワンマイルにおける「遠隔・非対面・非接触」配送ニーズの増加、また少子高齢化に伴う配達員不足への対応といった社会課題が顕在化している。その解決に向け、Hondaが長年研究してきたロボティクス技術と、楽天の配送サービスのノウハウとを活用し、自動配送ロボットの検証を行う。

同実証実験では、Hondaが開発した自動配送機能を備えた車台に、楽天が開発した商品配送用ボックスを搭載した自動配送ロボットが、筑波大学構内(一部公道を含む)を自動走行する。電力源にはHondaの交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack」(モバイルパワーパック)を採用しており、充電を待つことなく配送サービスの継続が可能という。

走行中は、楽天モバイルの通信回線(LTE)を用いて、宿舎周辺から最大約650m離れた地点から自動配送ロボットの遠隔監視などを安全確認のために実施する。

また同実証実験での技術検証・データ収集・ニーズ把握を踏まえ、自動配送ロボットを活用した商品配送サービスの提供を目指し技術開発を継続するとしている。

各社の役割

  • Honda:自動配送ロボットの機体とシステムの開発・仕様検討および技術実証
  • 楽天:安全面での対策の検討、商品配送用ボックスの開発およびサービス実用化に向けた検討

なお同実証実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」による支援を受けて実施するものという。

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カテゴリー:ロボティクス
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【レビュー】大型化し手書きメモもできる電子書籍リーダー「Kobo Elipsa」

Kobo ElipsaはAmazonのライバルである電子書籍リーダーの最新モデルで、大型の製品だ。iPadに匹敵する大きさの10.3インチ電子ペーパーディスプレイが採用され、reMarkableやBooxの直接の競合となる。Elipsaは読書がしやすく、メモをとったり絵を描いたりすることができるが、汎用性にはやや欠ける。

Koboはここ数年、高価格帯の市場に少しずつ進出してきた。筆者は低価格のClara HD(税込1万5180円、以下カッコ内は日本での販売価格)が今もおすすめだと考えているが、Forma(税込3万4980円)やLibra H2O(税込2万5080円)はKindleのラインナップのライバルと言える。400ドル(税込4万6990円)のElipsaはサイズ、機能、価格が大きくアップしていて、いずれも妥当だ。ただし気をつけなくてはならない点がいくつかある。

Elipsaはよくできているが派手さはない。FormaとLibraは筐体の1辺のベゼルだけ幅と厚みがあるが、Elipsaでは1辺だけ幅が広く厚みは変わらない。1辺だけが広いデザインは筆者はあまり気にならないし、競合製品の多くも非対称だ(ちなみに筆者のお気に入りはBooxの超小型デバイスでフロントライト付きのPoke 3だ)。

10.3インチディスプレイの解像度は1404×1872で、227dpiだ。300dpiのClaraやFormaよりは低く、注意深く見れば文字のギザギザがわかる。しかしそれがわかるほど近づいて見ることはないだろう。Elipsaはデバイスが大きいので目から離して見るし、おそらく文字サイズも大きくして読むと思われるからだ。筆者は申し分なく読みやすいと感じた。227dpiは最高ではないが、悪くない。

フロントライト内蔵で、画面左側で指先を上下にスライドして簡単に調整できる。しかしKoboの他のデバイスとは異なり、色温度を変えることはできない。筆者は色温度を変えられるデバイスにすっかり慣れて、以前に長年付き合ってきたデフォルトのクールグレイでは快適に感じられなくなってしまった。周囲が暖色系の照明のときは特にそうだ。重要なのは画面全体の明るさが一貫していることと暗く調整できることで、筆者の目はそれで大いに助かっている。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

Elipsaにはアクセサリがいくつか付属していて、それがない状態はちょっと考えづらい。実際「スリープカバー」とスタイラスペンなしでElipsaだけを購入することはできない。カバーとペンが揃って完全なパッケージとなる。かなり重くてかさばるが。Elipsaだけなら標準的なiPadより軽く小さく感じるが、カバーを装着し、驚くほど重いスタイラスペンを収納すると、重くて大きなものになる。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

カバーは、少し硬いかもしれないが良いデザインで、デバイスが壊れないように確実に保護されるだろう。カバーは本体下部に磁石で取り付け、ノートのページをめくるようにデバイスの背面にもっていくと反対側の端も磁石で固定される。カバーの途中の部分を2カ所折ると、折ったところも磁石で固定され、低くてしっかりとした使いやすいスタンドになる。カバーの外側は滑りにくいフェイクレザーで、内側は柔らかいマイクロファイバーになっている。

カバーを開けるとデバイスの電源がオンになり、閉じるとオフになるが、ここでちょっとした問題がある。電源ボタン、充電ポート、幅の広いベゼルがどうしても右側になってしまうのだ。Elipsaからカバーをはずせば、1辺が厚いタイプと同様に好きな向きで置くことができ、コンテンツはそれに応じて即座に回転する。しかしカバーを取り付けるとほぼ右利きモードに固定されてしまう。これが気になることかどうかはわからないが、念のためお伝えしておく。

左がForma、中央がElipsa、右がreMarkable 2(画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch)

上述の点以外は、読書の使い心地はKoboの他のデバイスとほぼ同じだ。最近利用したコンテンツが表示される比較的すっきりとしたインターフェイスでとまどうことはないが、広告は依然としてうんざりするほど多数表示される(「次に読むすばらしい本を見つけよう」のような)。無料や有料の電子書籍がよく表示されるが、そのようなものを大きな画面で読むのはまったく筆者の好みではない。筆者は、画面の大きい電子書籍リーダーは横向きに置いてページを見開き表示できるようにして欲しいと心から願っている。そのほうが本っぽいでしょう?

Pocket経由で同期したウェブの記事は見やすく、この形で読むのは楽しい。オンライン版で読むのに適した雑誌のページのようだ。シンプルで見やすく、よく統合されている。

Kobo初の手書きメモ機能

新機能は「ノート」だ。箇条書き、落書き、授業のメモなどのノートブックを作成し、スタイラスペンを使って書く。

書き心地は十分満足できる。筆者が使い慣れているreMarkable 2はタイムラグの短さと高い精度を誇り、表現力も豊かだ。KoboはreMarkable 2にはまだ届かず、機能は基本的なものでタイムラグが気になるが、精度は高い。

ペン先、線の幅、線の濃さがそれぞれ5種類ずつあり、どれも使いやすい。スタイラスペンは適度な重さがあるが、もっとグリップ感のある素材だと良いと思う。ペンにボタンが2つあり、現在のペンと、ハイライトまたは消しゴムをすばやく切り替えることができる。消しゴムはストロークを消すか、ブラシモードがある。通常のノートには方眼、点線、罫線、無地があり、ページ数は無制限だが、拡大や縮小はできない(絵を描く人には向いていないだろう)。

手書き文字認識などの機能を利用したい場合は「多機能ノート」を作成する。多機能ノートに引かれているガイドラインに従って書き、ダブルタップすると即座にテキストして認識される。多機能ノートの所定のエリアに図を描いたり数式を書いて計算したりすることもできる。

手書きのアップ(画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch)

手書き文字認識は高速でざっと書き留めるには十分だが、そのまま他の人に送れるほどではない。図形のツールも同様で、手書きの図形やラベルをフローチャートのような図に仕上げることができるが、ガタガタした図よりはましではあるもののラフな下書き程度のものだ。よく考えられたショートカットやジェスチャーで余白の追加や削除など頻繁に使う操作ができるようになっていて、Elipsaを使ううちにすぐに慣れることができるだろう。

「スマート」なノートブック上でのページの移動や上下の動きはきびきびとしていているが、iPadのデザインソフトやアート用ソフトの流れるような動きではない。しかしでしゃばった動作ではなく、パームブロッキングも効いていて、アクションは快適だ。書くときのタイムラグは確かに弱点だが、書いた結果が多少雑になっても気にしないのであれば慣れると思う。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

電子書籍をマークアップすることもできる。ハイライトは便利だが、単にテキストを選択するよりもはるかに優れているというわけではない。またスタイラスペンの制限により、周囲の余白には書けない。

メモの書き出しには、DropboxのアカウントをリンクするかUSB接続を利用する。ここでもreMarkableのほうが優位だ。アプリに若干の制限はあるもののリアルタイムで同期されるので、reMarkableのシステム内にある限りはバージョンの違いを気にする必要がない。Koboのほうが方式が古い。

reMarkableとは異なりKoboは日々の読書が簡単にできるプラットフォームなので、読書がメインで落書きやメモをオプションとして考えている人にとっては良い選択だ。一方、スタイラスペンを重視するタブレットでもっと良いものをと考えているなら、他の製品を探した方がいい。文字や図を書くことについては、市場にある他の製品よりもreMarkableのほうが優れている。そしてBooxのタブレットなどと比べると、Elipsaのほうがシンプルで焦点が絞られているが、Androidのアプリやゲームを追加することはできない。

400ドル(税込4万6990円)という価格は、カバーとスタイラスペンがセットになった価格であるとはいえ結構な投資で、間違いなく汎用性が高いデバイスであるiPadとあまり変わらない。しかし筆者はiPadでは記事や書籍をあまり楽しめず、メモをとるときもシンプルな電子書籍リーダーの方が集中できる。電子書籍リーダーは違う目的を持つ違うデバイスであり、万人向けではない。

しかし複雑で高価なオプションもある「大型電子書籍リーダー」の沼に足を踏み入れるなら、現時点ではおそらくElipsaが最適だろう。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:レビューKobo読書電子書籍電子書籍リーダー電子ペーパー楽天

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Kaori Koyama)

ソニーがFeliCa内蔵「推し払いキーホルダー」試験販売、アニメ「まどマギ」デザインに楽天Edy機能付加

ソニーがFeliCa内蔵「推し払いキーホルダー」試験販売、アニメ「まどマギ」デザインに楽天Edy機能付加

ソニーは4月30日、FeliCa(フェリカ)のモジュールを内蔵し、電子決済サービス「楽天Edy」の機能を付加したアクリル製の「推し払い(おしはらい)キーホルダー」を発表しました。

本体に今年テレビシリーズ放送10周年を迎えた人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター2種類を印刷し、5月1日午前10時から5月31日まで、通販サイト「ANIPLEX+(アニプレックスプラス)」で予約販売します。

価格は2980円(税込)で、商品の発送は7月を予定。期間中に予定数を達成した場合、早期に販売を終了する可能性があるとのことです。

ソニーがFeliCa内蔵「推し払いキーホルダー」試験販売、アニメ「まどマギ」デザインに楽天Edy機能付加

FeliCaとは、電子マネーなどに使われる非接触型ICチップ技術で、10cm程度の範囲内であればリーダーなどが発する微弱な電波でデータの読み書きが行えます。最近では携帯電話だけでなく、オフィスの出入りに使う社員証にも内蔵されたりと、利用範囲が広がっています。

ソニーによると、汎用的な電子マネー機能をキーホルダーに付けるためには、本体の金型代や版代に加え、形状ごとに通信性能検定が必要でしたが、「推し払いキーホルダー」には、既存のアクリルキーホルダーの外観・厚みを考慮し、内部にFeliCaモジュールを埋め込める、新開発の多層構成の製法を使用しています。

アクリルキーホルダーが一定の厚さ(約3mm)とサイズ(縦115mm、横86.5mm以内)であれば、さまざまな形状で規定の通信性能を保持できるほか、デジタル印刷を利用し、金型不要の加工方法で製作するため、初期費用が抑えられ、少量生産も可能だといいます。

ソニーは、今回の試験販売を通じて、他のアニメキャラクターとのコラボレーションや、アーティストのライブグッズなどへの活用を検討していく考えです。

ソニーがFeliCa内蔵「推し払いキーホルダー」試験販売、アニメ「まどマギ」デザインに楽天Edy機能付加

(Source:ソニーEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:フィンテック
タグ:Sony / ソニー(企業)FeliCa楽天 / Rakuten(企業)楽天Edy(企業・サービス)日本(国・地域)

楽天と日本郵政が資本業務提携、共同物流拠点・配送システムの協議およびペイメント・物販協業など検討

楽天と日本郵政が資本業務提携、共同物流拠点・配送システムの協議およびペイメント領域協業など検討

楽天グループと日本郵政グループは3月12日、物流、モバイル、DX(デジタルトランスフォーメーション)などさまざまな領域での連携強化を目的に業務提携合意書を締結したと発表しました。同日の共同記者会見では、郵便局内のイベントスペースに楽天モバイルの申込みカウンターの設置を検討していることを明らかにしました。

会見に登壇した同社常務執行役員の古橋洋人氏によると、全国約2万4000局の郵便局に設置した楽天モバイルの基地局数は400局以上を超え、今後も500局以上を展開するそうです。

また、同氏は、日本郵便の配達網を活用し、各世帯に対して宣伝を行うことも明らかにしたうえで、「オンラインからの申し込みだけでなく、オフラインでのプロモーションを強化し、新規顧客の獲得につなげたい」と述べました。

楽天と日本郵政が資本業務提携、共同物流拠点・配送システムの協議およびペイメント領域協業など検討

なお、業務提携の内容には、モバイル分野のほかに共同の物流拠点の構築や、日本郵便と楽天が保有するデータの共有化、保険、金融、物販分野での協業などが含まれています。今回の業務提携で日本郵政グループは、楽天グループに約1500億円を出資し、楽天の株式8.32%を取得します。

(Source:楽天グループと日本郵政グループ(PDF)。Engadget日本版より転載)

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ビットコイン・イーサリアムを「楽天キャッシュ」にチャージし、楽天ペイや楽天ポイントカードで利用可能に

ビットコイン・イーサリアムを「楽天キャッシュ」にチャージし、楽天ペイや楽天ポイントカードで利用可能に

Getty Images

スマホ決済「楽天ペイ」が、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)からのチャージに対応しました。

楽天ペイにチャージできる仮想通貨は、ユーザーが「楽天ウォレット」に現物保有する「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」「ビットコインキャッシュ(BCH)」の3種類です。最低1000円から最大10万円(1か月累計)の範囲でチャージでき、楽天キャッシュ残高に反映されます。これによって、保有する仮想通貨を日常の買い物などに利用できるようになります。

ビットコイン・イーサリアムを「楽天キャッシュ」にチャージし、楽天ペイや楽天ポイントカードで利用可能に

なお、通常、楽天ウォレットから銀行口座を経由して日本円で出金する場合には300円の手数料が必要です。一方、楽天ペイにチャージする場合は、そうした手数料は不要です。ただし、市場の変動などにより、実際のチャージ額がユーザーが指示したチャージ金額から数円程度減額される場合があります。

今後については、ウォレット側ではなく楽天ペイアプリ上の操作で、仮想通貨を残高にチャージできる機能を今春提供します。

2月24日から3月24日まで、仮想通貨から楽天キャッシュへチャージで最大1000円相当の楽天ポイントを付与するキャンペーンも実施します。進呈ポイントの内訳は、1回のチャージ金額1000円以上で100ポイント、5000円以上で500ポイント、1万円相当で1000ポイントとなります。

(Source:楽天ペイEngadget日本版より転載)

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楽天と投資会社KKRがウォルマート保有の西友株の大半を取得、ウォルマートは日本事業からほぼ撤退

Walmart(ウォルマート)は米国時間11月16日、12年前に買収した日本のスーパーマーケットチェーン「西友」の株式の大半をKKRと楽天に売却すると発表(楽天リリース)した。西友の評価額は約16億ドル(約1670億円)で、ウォルマートは日本での事業からほぼ完全に撤退することになる。

今回の合意では、投資会社のKKRが西友の65%の株式を取得し、日本最大のeコマース企業である楽天が子会社の楽天DXを新たに設立して20%の株式を取得する。ウォルマートは西友の15%の株式を保有する。

ウォルマートは2019年、国内での競争激化や利益率の低さに苦しんだ後、西友やその持ち株会社であるウォルマート・ジャパン・ホールディングの再上場を検討したと報じられている(Markets Insider記事)。

楽天が西友の事業に精通しているのは、2018年にウォルマートと戦略的提携を結び(Walmartリリース)、オンライン食料品配達サービスを日本で開始したためだ。​「楽天西友ネットスーパー」 と呼ばれるこのオンライン配送サービスでは、西友のスーパーの在庫からの集荷に加え、専用の配送センターも利用される。

出資後に西友はRakuten DXの一部となり、楽天のeコマースやキャッシュレス決済チャンネルを通じて、より多くの実店舗をオンライン化することを目指している。

日本の食料雑貨のオンライン配送市場は、買い物客が生鮮食品をオンラインで購入することに消極的なこともあり、他国に後れを取っている。​しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行は消費者の習慣に急速な変化をもたらした。​The Japan Timesの7月4日の報道によると、食料品の総売上高に占めるインターネット売上高の割合は、パンデミック前の2.5%から約5%になった。

楽天のライバルには、イオン(Ocadoと提携)、Amazon(アマゾン)、イトーヨーカドーなどが運営する食料品宅配サービスがある。

カテゴリー:その他
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画像クレジット:Nicholas Kamm/AFP / Getty Images

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter