タスク管理とメモ帳を組み合わせた新感覚の生産性向上アプリ「Routine」

1日の仕事をより効率的に管理するための生産性向上ツールを開発している新しいスタートアップRoutine(ルーティン)を紹介しよう。「Routine」は、タスクと、実行を必要としないメモ、そしてデイリープランナーを組み合わせた、まったく新しいToDoリストだ。

Routineの共同設立者は、Julien Quintard(ジュリアン・カンタード)氏とQuentin Hocquet(クエンティン・オッケ)氏の2人のフランス人起業家で、私が何度か取り上げたスタートアップであるInfinit(インフィニット)を以前に作った人たちだ。Docker(ドッカー)が、2016年にInfinitを買収した。

彼らが再びチームを組んでRoutineを作っている。今現在、RoutineはmacOSとiOS用のアプリで、Googleアカウントと連携することができる。アカウントを設定後、Routineがどんな時でも「今、自分が何をすべきか」を把握するのを手助けしてくれる。

Routineで最もしっかりしている機能の1つが「ダッシュボード」だ。コンピューターで何をしていようと、キーボードの簡単なショートカットでRoutineのダッシュボードを呼び出すことができる。デフォルトでは「Ctrl」+「Space」がそのショートカットだ。

Routineアプリは、画面上にいくつかのウィジェットをオーバーレイの形で追加する。これは、今は亡きmacOSの機能「Dashboard」に少し似ていると言える。このダッシュボードには、さまざまなものが表示される。左側には、今日中に完了しなければならないタスク。

右側には、次の会議までの残り時間と、その会議に関する情報。日付は、Googleカレンダーのアカウントから直接取得される。

そして画面の中央には「コンソール」と呼ばれる大きな入力エリア。テキストを入力してエンターキーを押すと、そこから新しいタスクを作成することができる。これは、Todoistの「クイック追加」機能に似ている。

画像クレジット:Routine

コンセプトとしては、ToDoアプリを開き、適切なプロジェクトに移動し、タスク追加ボタンをクリックし、フィールドにテキストを入力するという無駄な作業をせずに、タスクを追加することができるというものだ。Routineを使えば「Ctrl」+「Space」を押しながらテキストを入力し、Enterキーを押すだけで完了してしまう。

もちろん、コンソールを使って、自然言語で直接タスクを入力して作成することもできる。例えば「毎週水曜日の午後7時にゴミを出す」と入力すれば、Routineが毎週水曜日に新しいアイテムを作成してくれる。

タスクをRoutineに登録すると、Routineアプリで管理できるようになる。タスクのスケジュール変更や完了のマークなど、通常のToDoアプリのアクションに加えて、大きなタスクに時間を割り当てることができる。「トゥデイ」のインターフェイスからは、タスクをタスクリストからカレンダーに移動させることができる。すると、そのタスクを使ったカレンダーイベントが自動的に作成される。

画像クレジット:Routine

このアプリは、ToDoアプリであると同時にメモアプリでもある。各タスクは1ページを表示する。そのページには、Notionのようなエディタがある。テキストを書いたり、見出しや仕切り、写真を追加したり、箇条書きのリストを作成したりすることができる。

また、タスクの中にさらにタスクを作成すると、自動的に本格的なルーチンタスクに変わる。スケジュールを立てたり、カレンダーに挿入したりすることができる。これは、Evernoteの最近のアップデートで新しくなったタスクと似ている。基本的に、タスクはコンテクストの中に存在する。

Routineはカレンダーと直接統合されているので、各イベントをカレンダーで開き、そこからメモを取ることもできる。つまり、それぞれのイベントは、それ自体がノートでもあるのだ。

画像クレジット:Routine

最後に、Routineではページを作成することもできる。各ページは、タスクやメモを保存できるドキュメントだ。食料品リスト、荷造りリスト、監視リストなど、さまざまなリストを作成することができる。また、レシピやお気に入りのレストランなど、いつでも使える情報の保存にも利用できる。

Routineは現在、限定でベータ版を配信している。本スタートアップは、Y Combinator(Yコンビネーター)のW21バッチに参加し、BoxGroup(ボックスグループ)とTargetGlobal(ターゲットグローバル)から270万ドル(約3億円)のプレシードラウンドを調達した。また、Matt Robinson(マット・ロビンソン)氏、Clément Delangue (クレメント・デランジュ)氏、Ian Hogarth(イアン・ホガース)氏など、複数のビジネス・エンジェルも参加している。

私もこのアプリを使ってみたが、ToDoリストとメモの取り方の両方に興味深いものを感じた。To-Doアプリに大きく依存している人もいるだろうが、それほど簡単にメモを保存することができない。一方、メモアプリにすべてを保存する人もいるだろう。しかし、すべてのタスクを一度に見ることは難しい。Routineはそのギャップを埋めることを目的として作られており、今後、同社がロイヤリティの高いコミュニティを作り上げることができるかどうかに注目している。

画像クレジット:Routine

画像クレジット:Mostafa Mahmoudi / Unsplash

原文へ

(文:Romain Dillet、翻訳:Akihito Mizukoshi)

バーチャル会議が多い人のための新しいカレンダーアプリ「Hera」、自然言語処理でスケジューリングを簡単に

カレンダーを仕事のメインのインターフェイスにすることを目指すアプリ、Heraを紹介しよう。Heraは自然言語処理で会議のスケジューリングを簡単にし、あなたの空いている時間をメールやメッセージングアプリで共有する。それ以外の業務用ツールとの統合も進められているので、会議前に重要な情報を確認し、会議後に情報を取り出すこともできる。

Heraは、Eurazeo(当時のブランド名はIdinvest)と数人のビジネスエンジェルによるプレシードラウンドで46万5000ドル(約5300万円)を調達した。その後、YコンビネーターのS21期に参加し、Eurazeoが主導するシードラウンドで170万ドル(約1億9000万円)を調達した。

Heraに投資したビジネスエンジェルには、Alexis Bonillo(アレクシス・ボニーロ)氏、Thibaud Elzière(ティボー・エルジエール)氏、Kyle Parrish(カイル・パリッシュ)氏、Calvin French-Owen(カルヴァン・フレンチ・オーウェン)氏、John Gabaix(ジョン・ガベックス)氏、Karthik Puvvada(カールティック・プバダ)氏がいる。他にNotion CapitalとKima Venturesも投資した。

もともとHeraは会議中にメモをとることを主眼としたカレンダーアプリとしてスタートした。Yコンビネーターに参加した後、プロダクトは大幅に進歩した。現在は、たくさんの(バーチャル)会議に関わる多忙な人がイベントのライフサイクル全体を管理するアプリになっている。

まず、Heraは会議の予定を立て、準備をするのに役立つ。わずか数クリックで複数の時間帯を選択できる。その後、わかりやすいテキストが自動で生成され、このテキストをコピーして、メールやWhatsAppの会話など次の会議について話している場のどこへでもペーストできる。

これはメッセージを受け取る人にとって、これまでの会議スケジューリングツールよりもずっと親しみやすいインターフェイスだ。発信元の人はリンクを生成する必要がなく、相手はリンクをクリックして会議の日時を確認する必要がない。

画像クレジット:Hera

次に、Heraは今後の会議の関連情報を取り出す。会議をする相手に関する情報はすでにたくさんあるはずだ。メールを送受信したりする他、CRMを使っているかも知れないし年に数回会っているかも知れない。

共同創業者でCEOのBruno Vegreville(ブルーノ・ベグレビル)氏は筆者に対し「我々はプロジェクト管理プラットフォームになるつもりはありません。ユーザーがすでに使っているツールと統合しようとしています」と述べた。

Heraを使って会議の前に大切なことを忘れないようにメモを作成することができる。会議中にメモを追加し、その後はこのデータをNotionなどメモを記録するアプリに書き出せる。

画像クレジット:Hera

現時点ではHeraはGoogleカレンダーをレベルアップしたい人に最も向いている。今後は複数人数で使えるコンポーネントが追加される予定だ。例えば自分と相手の両方がHeraを使っていればスケジューリングがもっと楽になるだろう。自分のカレンダーから直接、他のHeraユーザーに言及して会議のフィードバックをもらうことも想像できる。

ここ数カ月間、Heraはプライベートベータだった。同社のビジョンは明確だ。Superhumanなどの生産性ツールはスレッドを整理して受信メールに対応する際の効率を上げてきた。会議をスレッドと考えれば、HeraはカレンダーのSuperhumanになる可能性がある。

画像クレジット:Hera

画像クレジット:Hera

原文へ

(文:Romain Dillet、翻訳:Kaori Koyama)

操作やクリックを記録してガイドに、社員間で共有もできる知識収集ソフトScribeが約34億円調達

社員は入社・退職の際、往々にして知識も一緒に持ち運ぶ。また、ひと握りの従業員が何かについて方法論を知っていても、大勢を相手に個別に教える時間がないこともある。そこで、Scribe(スクライブ)の出番だ。このソフトウェアは、操作やクリックを記録し、編集・共有が可能なスクリーンショットやテキストとともに、1分とかからずにステップバイステップのガイドに変換する。情報は、Chromeの拡張機能やデスクトップアプリケーションから記録することができ、また、必要になるまでリポジトリに保存しておくこともできる。

同社は現地時間10月18日、3000万ドル(約34億円)のベンチャーキャピタルを得てスタートした。金額には、Tiger Global ManagementがリードしたシリーズAの2200万ドル(約25億円)が含まれる。既存の投資家から、Amplify Partners、Haystack Ventures、XYZ Venture Capital、AME Cloud Ventures、Morado Ventures、SEVなどが参加した。Amplify Partnersは2021年初めに、800万ドル(約9億円)のシードラウンドをリードした。

McKinsey & Company(マッキンゼー・アンド・カンパニー)やGreylock Partners(グレイロック・パートナーズ)を経験した共同創業者でCEOのJennifer Smith(ジェニファー・スミス)氏は、数年前、オペレーション業務の進め方に関して社員間で知識の差があると見て、起業家で元Google(グーグル)のエンジニアであるAaron Podolny(アーロン・ポドルニー)氏とともに、サンフランシスコを拠点とするScribeを創業した。

スミス氏が経験してきた領域は、組織やオペレーション業務だ。1200人以上の創業者に、ソフトウェアの売買方法や、あれば良いと思うものについて話を聞いたところ、この10年間、この領域に変化が見られないことがわかったという。

「この領域の業務はまだ手作業で行われています」と同氏はTechCrunchに話した。「方法論を伝える標準的な方法がありません。Scribeがあれば、これが標準となります。記録ボタンをクリックしてタスクを実行すると、ステップバイステップの指示が自動で生成されます」。

Scribeは創業以来、こつこつと積み重ね、今では世界中で1万社がこのソフトウェアを利用し、何かの方法論について他の人と共有している。その中には、政府や学校など、スミス氏とポドルニー氏が当初ターゲットとしなかった組織による利用例も含まれている。

前述の投資家に加え、ラウンドに参加したエンジェル投資家には、元Microsoft(マイクロソフト)会長のJohn Thompson(ジョン・トンプソン)氏、Adobe(アドビ)のプロダクト最高責任者であるScott Belsky(スコット・ベルスキー)氏、Gainsight(ゲインサイト)のCEOであるNick Mehta(ニック・メータ)氏、Opendoor(オープンドア)のCEOであるEric Wu(エリック・ウー)氏がいる。今回の投資の一環として、Amplify PartnersのゼネラルパートナーであるMike Dauber(マイク・ドーバー)氏が取締役会に加わる。

Scribeは、デジタルプロセスの記録と共有を目指し、ベンチャー企業をひきつけた最新の企業となった。例えば、8月にはTangoが570万ドル(約6億5000万円)を調達した。同社は、ワークフローのベストプラクティスを自動的に記録し、チームがトップパフォーマーから学ぶことができるChrome拡張機能を開発した。

XYZのマネージングディレクターであるRoss Fubini(ロス・フビーニ)氏によると、Scribeは複雑なものを簡単に見せてくれる会社だという。同氏は、スミス氏が、Greylockで多くの有名スタートアップの法人向け販売を支援したことを評価しており、スミス氏とそのチームが、当時と同じように「仕事を上手く進める方法を示す」製品を作っていると信じている。

「そして、企業はそのためにお金を払ってくれるでしょう」と同氏は付け加えた。「これは旅の最初の一歩に過ぎません。文書化について問題を抱える企業と話をすると、そのような根底にある部分が見えてきます。私たちは、ジェニファーと彼女のチームが仕事を続け、市場を開拓し、その価値に見合った対価を得られるよう、資金面で支援します」。

Scribeには、無料版とプロ・法人プランがある。プロセスのやり方を学ぶために費やす非生産的な時間を、平均で50%近く削減することができる。

スミス氏は、調達した資金によりチームの規模を拡大し、スタートアップからフォーチュン500社に至る顧客の要望に応えたいと考えている。また、20人の従業員の大半は女性とマイノリティで構成されており、これはスミス氏が、包摂的で、文化と人材を優先する組織の構築に注力している中で、誇りに思っていることだという。また、同氏は研究開発や製品開発にも投資し、将来の収益につなげたい考えだ。

「Scribeを方法論を共有する際の新しい共通の基準にしたいと考えています」とスミス氏は付け加えた。「我々はZoomやSlackからインスピレーションを得ていますが、これらはどちらも標準的で辞書的な存在になっています。そのためには、同僚や顧客とのつながりを深め、流通を促進することが重要です」。

画像クレジット:Scribe / Scribe founders Jennifer Smith and Aaron Podolny

原文へ

(文:Christine Hall、翻訳:Nariko Mizoguchi

クラウドベースのドキュメントエディターを開発するAlmanacが37億円調達、リモートワーク普及が背景

企業のオフィスへの復帰は遅れ続け、一時的なリモートワーク制度が恒久的なものになりつつあるなかで、リモートワークファーストの文化のためのツールを開発するスタートアップが、際限ない顧客の供給を目の当たりにしているように見える。

「企業は、リモートワークへの移行が新型コロナウイルスによる一過性の異常な出来事ではないことに気づいています」とAlmanac(アルマナック)のCEOであるAdam Nathan(アダム・ネイサン)氏はTechCrunchに語った。「ここ数カ月、爆発的な収益の伸びを見せています」。

Almanacはドキュメントエディターを開発しており、GitHubのような開発者向けプラットフォームからバージョン管理などの機能を取り入れている。リモートワークへの移行を捉え、オープンソースのオフィスドキュメントライブラリ「Core」を通じて新規顧客を獲得するとともに、オンラインで企業のハンドブックを作成するような、オンボーディングを容易にする機能を展開している。

ここ数年、急成長しているスタートアップ企業の資金調達期間が短くなっている。Almanacは2020年、Floodgateがリードした900万ドル(約10億円)のシードラウンドを発表した。この度発表した3400万ドル(約37億円)のシリーズAでは、パンデミックの間、スタートアップへの投資に最も積極的だったTiger Globalがリードした。このシリーズAには、General Catalystや多くのエンジェルとともにFloodgateも参加した。

Floodgateは、この共同作業型ドキュメントエディターを、より多くの企業がオンライン生産性ソフトウェアを本格的に導入する方法としたいと考えている。ローカルファーストのドキュメントエディターをゴミ箱行きにする動きだ。オフィス生産性スイートの世界では、Alphabet(アルファベット)のG Suiteが台頭しつつあるが、依然としてMicrosoft Officeが市場を支配している。

「私たちは、Microsoft Officeに対する世代を超えた挑戦者であると考えています」とネイサン氏は話す。「Microsoft Officeは古いプロダクトであるだけでなく、私たちが現在行っていることからすると、完全に時代遅れのプロダクトなのです」。

投資家らはパンデミック時代のトレンドを背景に多数のスタートアップに投資したが、そのトレンドはすでに消滅したように見える。オフィス文化やハイブリッド文化から完全なリモートワークへの移行が進んでいることは、従業員が柔軟なリモートワーク制度がある仕事を重視していることからも明らかになっている。

Facebook(フェイスブック)のような大手テック企業では、リモートで仕事が可能な従業員のために、フルリモートワークに向けた制度を徐々に整備している。一方、Apple(アップル)の積極的なオフィス復帰プランは、同社の従業員から公開・非公開を問わず珍しいほどの批判が殺到している。ネイサン氏は、多くの企業が変化する現実を把握するにつれ、この対立が加速すると予想している。

「個人的には、ハイブリッドというものが存在するとは思っていません」と同氏はいう。「オフィス文化かクラウド文化か、どちらかを選ばなければなりません」。

画像クレジット:Almanac

原文へ

(文:Lucas Matney、翻訳:Nariko Mizoguchi

2020年に収入を9倍に伸ばした生産性ツールのClickUpがシリーズBの会社評価額が10億ドルのユニコーンに

生産性ツールのスタートアップ、ClickUpが最初のベンチャー資金調達からわずか6カ月後にシリーズBのラウンドを実施し、1億ドル(約103億5000万円)を調達(ClickUpリリース)した(第一報はBloombergが報じている)。この際の会社評価額は10億ドル(1035億5000万円)に達したという。

同社は過去数カ月で、ユーザー数を2倍の200万人にするなど驚異的な成長を遂げて新しいユニコーンの地位を確立している。プレスリリースによれば、同社は2020年に入ってから収入を9倍に伸ばしている。

今回の1億ドルのラウンドは、カナダの企業Georgianがリードし、6月に3500万ドル(約36億2000万円)のシリーズAをリードしたCraft Venturesも参加した。 高い評価額の生産性ソフトウェア分野における大規模なユーザー数増大を受けて投資意欲が極めて高くなっていることによる。これはパンデミックにより企業がリモートワークに前向きに取り組むようになった姿勢の変化も追い風としている。

ClickUpは今後も社員数とプロダクトのラインナップを拡張するためにさらに資本調達を行う予定だ。CEOのZeb Evans(ゼブ・エヴァンス)氏はTechCrunchに対して「我々は前回の資金調達時から規模を2倍にし、現在社員200人を擁しているが、向こう数カ月のうちにさらに2倍にしたいと考えている」と語った。

ClickUpの生産性ソフトの特長は表計算、プロジェクト管理、カレンダーなど多数のツールを単一のプラットフォームに統合し、ユーザーが新たにインストールし習熟する必要があるソフトの数を大きく削減できるところにある。 最近、同社のエンジニアはメールなどのツールをユーザーが独自のワークフローに統合できるよう開発を進めている。

エヴァンス氏は「単にいくつかのツールを1つのアプリにまとめるだけでなく、多数のツールに習熟するための時間とフラストレーションをなくし企業が求める本質的なソリューションを提供します。これによって業務の効率を大きくアップできます」と語った。

iOSアプリは2020年12月15日にアップデート版がリリースされたが(Android版は翌日予定)、同社は今後も長期的にアプリを毎週更新して新しいエコシステムを構築していくという。

ただしエヴァンス氏は今回調達した資金のバーンレートについては明らかにしなかった。「この(資金で)しばらく保つと思います。しかし正直にいうと、シリーズAのときも同じことをいったかもしれません(が、すぐにシリーズBが必要となった)」とエバンス氏は語っている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:ClickUp資金調達生産性向上ツール

画像クレジット:ClikcUP

原文へ

(翻訳:滑川海彦@Facebook

FacebookがQuest2発表に合わせてバーチャルオフィス「Infinite Office」を発表

Facebookは新しいスタンドアロンVRヘッドセットOculus Quest 2をゲーム用デバイスにとどめておくつもりはないようだ。米国時間9月16日に開催されたFacebook Connectカンファレンスではバーチャルオフィス、 Infinite Officeのデモが披露された。これはOculus Quest 2を生産性ツールとして活用するためのソフトだ。

Infinite Officeは実際にユーザーが利用できるようになるのはこの冬からだが、Oculus Browserをベースとしており、ビジネスツールとして使うために必要な機能が多数用意されている。またユーザーはこれらを自由にカスタマイズできる。例えばQuest 2内蔵のカメラからのライブ映像を見ることができるので、ユーザーは自宅の環境の上にVRオフィスを表示するすることができる。

Facebookは有力デバイスメーカーのLogitech(日本ではロジクール)との提携を発表した。これによりいくつかのキーボードがQuest 2から認識され、にキーボード画像も表示される。ユーザーはヘッドセットをつけたままテキストを入力することが容易になるという。

Facebookはこれ以外にも多数のオフィスツールを開発中だという。当初はグループの共同作業より、個人の生産性向上に重きを置くようだ。

こうしたアプリでは他のアプリやサービスとの統合がキーポイントだ。ことにQuest 2のようにメインのパソコンから切り離されたスタンドアローン・デバイスの場合にはこの点が特に重要になるだろう。

Facebook Connect 2020

原文へ

(翻訳:滑川海彦@Facebook