Adobeの検索広告レポート:米国の検索広告費は9%増、Googleのクリック単価は4%増

Googleの四半期決算発表に先立ち、Adobeは今日(米国時間7/16)、検索広告に関する最新データを公開した。同社のMarketing Cloudの利用状況に基づくと、検索広告費は対前年比で9%伸びており、これは主としてクリックの増加による。伝統的に費用の増える第4四半期を含めた通年では、10~12%増になるとAdobeは推測している。、

検索広告のリーダーはやはりGoogleで、現在Adobe顧客の中でこの市場の78%を占めている。これは2013年第1四半期の80%、第2四半期の82%からはやや減少しているが、一年前の78%を維持している。多少の季節変動は見られるが、Googleのポジションは堅牢だ。

残りの22%はYahoo/Bingで、英国市場のシェアを8.8%へと伸ばしたものの、ドイツでは取るに足らない立場にあり、Googleが広告検索市場の96%を支配している(そして、この独占的地位は、EU政府が同社に対して米国政府以上に批判的である理由を説明している)。

この分析は、Adobeのプログラム化された広告プラットフォームであるMarketing Cloudのユーザー、500社以上における、検索広告インプレッション2000億以上、約20億ドル相当に基づいている。、

Googleの成功を示す主な指標の一つであるクリック単価(CPC)は、前年から4%微増した。しかしBingは6%ダウンだった。

おそらくこのレポートで最も興味を引くデータは、タブレットをターゲットにした検索広告費が停滞していることだろう。現在、検索広告費全体の約14%を占めているが、10ヵ月前から12%しか増えていない。一方、モバイル広告費は10%から15%へと伸び、タブレット広告費を越えた。

もう一つの興味深い事実は、Googleのクリックスリー率が20%上昇したことだ。Adobeはこの変化の理由について、少なくとも部分的には、Googleの新しい広告フォーマットが貢献していると分析している。新フォーマットでは検索広告が通常検索結果の一部のように見える(よって、人々が誤ってクリックしやすい)。Adobeによると、クリックスルー率は業種を問わず伸びている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Adobe、Googleと提携して中国、日本、韓国語用にオープンソースフォントを公開

今日(米国時間7/15)、AdobeGoogleは、中国語、日本語および韓国語(CJK)のオープンソースフォント、6万5535グリフを公開したことを発表した。フォントは、印刷および画面表示のいずれにも最適化されており、Google FontsおよびAdobeのTypekitを通じて無料で利用できる。

両社のマーケティング部門のみが知る理由により、AdobeはこのフォントをSource Han Sansと呼び、GoogleはNoto Sans CJKと呼んでいる。フォントはAdobeのSourceForgeおよびGitHubでも入手可能で、同社は各言語で必要な部分からなるサブセットも提供する予定だ。

フォントは標準で、日本語、繁体字中国語(台湾および香港特別自治区を含む)、簡体字中国語、および韓国語(ハングルシラブル共)を含み、ギリシヤ語、ラテン語およびシシリーアルファベットも提供される。

AdobeとGoogleがオープンソースフォントで協力することについては、やや奇異に感じるかもしれない。Adobeのタイプ責任者、Caleb Belohlavekは、先週私に、両社は4年前からこのプロジェクトを検討していたと話した。汎用CJKフォントは以前からAdobeが作りたかったものであり、Googleも自社のデベロッパーコミュニティーにとって有用だと考えた。Googleにとってはオープンソースであることが必要であり、それはAdobeにとっては必ずしも自然なことではなかったが、当時すでにオープンソースフォントの作業を開始していた。最終的に二社はそれぞれのリソースを提供して、このプロジェクトを立ち上げた。

Belohlavekによると、プロジェクトが立ち上がると、Adobeの在東京シニアデザイナー、西塚涼子がフォントの全体デザインの作業を開始した。それは、Belohlavek曰く「スタイルのシンプルさによって伝統的アジア文字のデザインの持つ優美さを保つ」ものだという。数多くのグリフが4種類の地域バリエーションを持つことを考えると膨大な作業だ。Adobeによると、このフォントは既存のGoogle RobotoとNoto Sansファミリー、およびAdobe自身のラテン文字フォント、Source Sansとよく調和するという。

Adoboeが初期デザインの大半を担当し、Googleはプロジェクトの進行および、日本、中国、韓国の各パートナーに初期デザインを送り、フォントを仕上げる部分を担当した。いずれの言語の文字も、歴史的中国文字に由来しているが、長年の変遷を経て(その多くは微妙な)地域差が生まれており、このフォントにもそれを反映させる必要があった。

Adobeによると、全体で約100名がこのプロジェクトに参加した。フォントには種類のウェイト(太さ)がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AdobeのInkとSlideを使ってみた…プロの道具だが操作が難しい面も


 
 

InkはSlideAdobeの初めてのハードウェア製品で、特殊なスタイラスとデジタル定規のセットだ。

これらを使用するためのアプリがAdobeのLineで、これを使うことによって図形や直線などをきれいに描くことができる。

スタイラスのInkはアルミ製で、ルックスも手触りもよろしい。しかも、立派な仕事ができる。わずかなディレイ(遅延)はあるが、Bluetoothで接続するスタイラスとしては上出来だ。

一方Slideは、使いづらい。Adobeは磁気ビットを使って人間の容量性のタッチをシミュレートするやり方を選んでいるので、Slideを正しく使うためにはそのビットに圧力を加える必要がある。iPad miniのような小さなデバイスでは、この‘正しく’が難しい。

スタイラスのInkには、あるデバイスの上で描いた図を、ほかのデバイスに落とすなど、便利な機能がいくつかある。

InkとSlideには、そのほかにも、プロのグラフィックデザイナーにふさわしいお利口な機能がいろいろある。それらを本気で使いたい人にとっては、199ドルは高くないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Adobe、Q2のCreative Cloud新規契約者は46万人、累計230万人に

今日(米国時間6/17)の株式市場終了後、Adobeは会計第2四半期の決算を発表し、売上10.7億ドル、1株当たりGAAP利益0.17ドル、非GAAPでは0.37ドルだった。

同社株は、時間外取引で急騰し、9%以上の高値をつけた。

同四半期で極めて重要だったのが、46万4000人の新たなCreative Cloud定期利用契約者であり、これで総契約者数は230.8万人となった。Creative Cloudは、クリエイティブ系の人たちのためのクラウドストレージとアプリケーションをミックスしたサービスだ。料金は、月額最低19.99ドルから74.99ドルまで。

Adobeはソフトウェアの販売をパッケージからサービスへと転換している。Microsoftもまた、ソフトウェア販売を複数年サイクルから、定期利用ベースへと移行しつつある会社だ。

しかし、一時払い製品をサービスとして販売する方式には欠点がある。販売コストは変わらないとしても、結果として生まれる売上は、分割されて入ってくる。つまり、コストを先出しし、後から売上がついてくる。年間経常利益(ARR)は、多くの〈サービスとしてのソフトウェア〉会社が、投資家に将来の売上見込を現在のGAAP経費と比較して説明する際に用いる指標だ。

リリース文によると、AdobeのCreative Cloud製品に関わるARRは、同四半期、12億ドルに伸びた。

四半期中、Adobeの売上の53%が定期契約によるものだったと同社は言っている。これは、2014年会計第1四半期に、売上の「半分以上」が定期契約によると同社が報告していたものと、同程度のパーセンテージと考えられる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Adobe、 Creative Cloudをメジャー・バージョンアップしてPhotoshopで3Dプリントをサポート―新たに30日無料試用できる

今日(米国時間1/16)、Adobeは定期購読ベースのCreative Cloudのメジャー・アップデートをリリースした。 さまざまな新機能が追加された中でも、目玉となるのはPhotoshopでの3Dプリントのサポートだ。

その他の主要なアップデートとしてはPhotoshopでは写真の歪みの補正、Illustratorではフリーハンドで直線や曲線が描きやすくなった新しいペンシル・ツールなどがある。また InDesignではEPUBのサポートが改良された。またフォントツールのTypekitではフォントがどんなデスクトップアプリからもアクセスできるようになると同時にPDFファイルや印刷用ファイルにフォントを含めることが可能になった。

このアップデートを機に、Adobeはすべての30日間試用の期限をリセットした。つまり2012年の5月のローンチ以降、この30日間無料試用に登録したユーザーは今後さらに30日の無料試用ができる。

今回のアップデートが極めて広範囲で大幅なものになったため、Adobeでは以前のバージョンを試用したユーザーにも再度、最新版を体験してもらいということのようだ。

Photoshopで3Dプリント

しかしなんといっても今回のアップデートで最大の注目はPhotoshopが3Dプリントをサポートするようになったことだろう。

ただし、Photoshopでは簡単な3Dモデルを作ることはできるが、このアプリケーションの本来の目的がそこにないことは明らかだ。この点についてはAdobe自身もはっきり認めており、モデリング自体はサードパーティのツールを利用し、そのデータをPhotoshopにインポートするようユーザーに勧めている。つまりユーザーは3Dモデルにテクスチャーを追加したり、Phontoshopお得意の細部の精細な仕上げを行うのにこのアプリを利用することになる。

Adobeによれば、新しいPhotoshopは3Dモデリングと3D出力の中間段階を処理するのに最適な環境を提供するという。PhotoshopはOBJ、STL、3DS、Collada、KMZなどほとんどあらゆる3Dフォーマットをインポートして3D出力することが可能だ。これには3Dプリント時に必要とされる枠組み、支柱などの付加も含まれる。また3D出力にあたって障害となるような点も事前に発見してくれるので、ユーザーは出力の失敗で時間と材料を無駄にせずにすむ。

またAdobeは3Dプリンタの大手、MakerBotと提携し、Photoshopから同社の3Dプリンタにネーティブで出力できるようになった。また3D出力サービスのShapewaysとも同様の提携をしている。Shaspewaysの場合はPhotoshopから色彩、素材などに応じた詳細な仕上げリプレビューができるだけでなく出力料金の概算も行われる。しかもこうした3Dプリント処理がほとんどワンクリックの容易さで実行されるという。

MakerBot以外にもAdobeは他の主要なデスクトップ3Dプリンタをサポートしており、またAdobeがまだサポートしていない場合でもユーザーが自身でデバイスプロファイルを作成することが可能だ。

Adobeには現在3Dモデリング・ツールはないが、今後Photoshopの機能ないし独自のアプリとして3Dモデリングが提供されるようになるかもしれない。

パースペクティブ・ワープ

3Dプリントに加えてPhotoshopには2013年5月にMAXカンファレンスでデモされたパーステペクティブ・ワープと呼ばれる新機能が加えられた。

この機能は今週Adobeのデザイン・エバンジェリストのTerry Whiteがプレスカンファレンスでデモをしたが、 異なるアングルで撮影された写真を合成するのに非常に有効だ。Photoshopには従来から多数のワープ・ツールが存在するが、どれもパーステペクティブを操作すると直線が曲線に歪んでしまうという問題があった。

Adobeではこの機能は主に既存の写真のレンズ歪みの補正や複数の写真の合成に使われるものと想定しているが、野心的なデザイナーはきっと何か斬新な利用法を考え出すことだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Adobeがハックされる―290万人のユーザー情報とAcrobatのソースコードが漏洩

これはまずい。Adobeはサーバーのひとつがハッカーに侵入されたことを明かした

内部調査が進行中だというが、Adobeが発表したわずかな情報によっても今回の漏洩は深刻だ。

侵入したハッカーは暗号化されたユーザー情報290万人分にアクセスできたという。Adobeはデータが暗号化されていたので攻撃者はクレジットカード情報を解読できないはずだと強調した。そうであっても、ユーザー情報にアクセスを許したことは大きな失点だ。

それにAdobeは情報がどのように暗号化されていたのか詳細を明らかにしていないので、外部からはその安全性を判断することができない。

一方でハッカーはAdobeの少なくとも3種類の製品のソースコードも盗んだ可能性がある。その製品はAcrobat、ColdFusion、ColdFusion Builderだという。 今朝のBrian Krebsの投稿によれば、ハッカーグループが利用する秘密のサーバーに40GBのAdobeソースコードを発見したという。

ソースコードをネットに公開されるのがビジネス上痛手であるのは言うまでもないが、これは同時に重大なセキュリティー上の危険を意味する。アプリケーションのソースコードが入手できれば、実行コードでは分からない脆弱性を探しだすことができる。世界中で何百、何千万とインストールされているAcrobatを利用したゼロデー攻撃の可能性を大きく高めるもので、憂慮すべき事態だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Adobeはハードウェアに本気, デジタルペンMightyとNapoleon定規を来年前半に発売

Adobeの初めてのハードウェアへの進出が現実になろうとしている。同社が今年の初めのMAXカンファレンスで、先細のデジタルペンMightyとデジタル定規Napoleon発表したときには、それらはまだ実験段階とみなされていた。でも、そのときですら、AdobeのDavid Macyは本誌に、片手間でやってるプロジェクトではない、と断言していた。だから今日(米国時間9/17)同社が、それらを2014年の前半に発売すると発表したことは、それほど意外ではない。

今月初めにぼくは、このハードウェアプロジェクトを育てた同社のExperience Design(XD)チームのリーダーMichael Goughを取材し、そのときにMightyとNapoleonの最新バージョンを試してみた。まだ発売の日付や価格は発表されていないが、そのときのGoughの話では、同社はこの製品を特別な高級品と見なしているという。実際に触ってみた感じでも、いかにも高級品という雰囲気だ。

MightyとNapoleonはどちらも、今年初めの初披露以降、何度か設計変更を繰り返している。たとえば定規のNapoleonは、機能や描画形状の切り替えがワンボタンになり、Mightyペンは、形状は初めの三角形を維持しつつ、充電用の端子の位置が前から後ろに変わった。

“ハードウェアが新たな重要な収益源になることを期待している”、とGoughはぼくに言った。ソフトウェアの使い方が変わりつつあり、Adobeはそれによって訪れる新しい時代においてもトップでありたい。そのための梃子(てこ)の役割を、ハードウェアに期待するのだ。

Goughによると、昨年まで同社はこのプロジェクトを完全に内製で進めるつもりだった。しかしMAXの終了後チームは、同社にハードウェアの高度な能力がないことを改めて自覚し、ハードウェアの技術的な細部よりもユーザ体験やデザインに注力すべきだ、と決定した。そして数社を検討したのちに決まったパートナーAdonitは、iPad用デジタルペンJotの資金募集をKickstarterで行ったことで、ご記憶の方もおられるだろう。

またハードウェアの製造は台湾のOEMに委託しているが、まだ生産計画の細部は決まっていない。Goughの話では、最終バージョンはハードウェア内蔵の加速度計のデータ…動きの方向、圧力など…をBluetoothでiPadに送信することになる。

Mightyはマジック? 先細のペンをiPadが認識する

Mightyペンが画期的なのは、とても先細であることだ。iPadやそのほかのタブレットは、人の指の太さを想定しているので、先細のペン先は無視する。だからこれまでのタブレット用スタイラスは、太いゴム球を使うか、またはJotのように指先サイズのペン先を透明にして細いペン先をエミュレートしていた。しかしiPadで何かを描こうとすると、どちらのソリューションも不満足だ。

Mightyの小さなペン先をどうやってiPadに認識させるのか、これについてAdobeは“マジックだ”としか言わないが、ペンの先端部分に何かを仕掛けるために、充電端子を後ろに移したらしい。

平行線と輪郭線

Goughによると、同社の今の仕事はクリエイターたちのツールの使い方に適応することだが、しかしある面では同社自身が“クリエイティブ”の新しい定義を提供ないし提案することもある。“われわれは次世代のクリエイターのためのツールを作り始めたい。彼らは全員、今のツールに不満だ”、とGoughは言う。Goughによれば、ツールが世代を定義し、そして今日の世代はモバイル世代だ。だからAdobeも、このモバイルというプラットホームのための正しいツールを提供しなければならない。

ハードウェア本体のほかにAdobeは、二つのiPadアプリによってハードウェアの能力を見せようとしている。その一つ、Parallel は、MightyとNapoleon用に最適化されたiPad用スケッチアプリだ。ぼくもそのプレリリース版で遊んでみたが、それはこのハードウェアとクラウドへの接続があってこそ初めて生きる、ベーシックなお絵描きツールだ。

たとえばデジタル定規Napoleonを使うと、ペンを使わなくてもiPad上で直線を描ける。ただし実際の入力は、その線をMightyペンでなぞったときに行われる。このアプリは、さまざまな線の描き方を紹介しており、平行線もその一つだ。だから、Parallel(平行)というアプリ名になった。Napoleon定規は、直線以外にもいくつかの基本的な形状をプリセットしている。

NapoleonとParallelアプリがよくできているのは、クラウドからいろんな種類のアウトラインを取り出せることだ。この点に、Adobeが今日発表した第二のiPadアプリが関わってくる。

Contourアプリは、その名のとおり、輪郭線を作る。このアプリのとくにクールな機能は、何かの写真を取るとその‘何か’のアウトラインを自動的に作ることだ。そしてデバイス上のそのデータはクラウドへシンクされる。そのためのリポジトリとしてはBehanceが妥当だと思うが、Adobeはまだその詳細を明かしていない。Goughによれば、これからは誰もがシェイプ(shape, 形状)の集まりを作ってCreative Cloudで共有できるようになる。

同社はこの二つのハードウェアのためのSDKのローンチも予定している。Adobeの長期的な目標は、単純にペンと定規を作ることではなく、それらを…長期的には他メーカーのハードウェアをも…有効利用できるプラットホームを築くことだ。少なくとも今後当分のあいだ、Adobeはあくまでもソフトウェア企業であり、売上の多くはCreative Cloudのサブスクリプションに由来する。だからAdobeが作る斬新で高級なハードウェアも、Creative Cloudの利用度を高めるものでなければならない。そしてAdobe以外にも、Creative Cloud対応のハードウェアを作る企業が今後続々登場すれば、なお一層好都合だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Adobe、Creative Cloudの加入者が100万人を突破。ただしQ3収益は9.95億ドルに減少

本日(米国時間9/17)Adobeは、2013年会計第3四半期の業績を発表した。同社の売上は9.951億ドル、1株当たり利益は0.32ドルと連続して減少したが(アナリストほぼ全員の予測通り)、定期課金サービスのCreative Cloudは、見事な成長を続けている。

しかし、さらに重要なのはAdobeが今日、Creative Cloudの加入者が100万人を越えたと発表したことだ。先にAdobeは、今年中に加入利用者(個人およびチーム)125万人を目標にしていると言っていたが、どうやら楽に達成できそうだ。

「われわれはQ3中に加入者100万人を達成した。これはCreative Cloudへの移行が予想より早く起きていることを示している」と、Adobeの社長・CEO、Shantanu Narayenは今日の声明で語った。

AdobeはCreative Cloudに大きく賭けており、今やユーザーが同社ソフトウェアを利用する主要な手段となっている。ユーザーや評論家の多くは、Adobeのこの動きを数年後と予想していたが、今年のMAXカンファレンスでのパッケージ商品販売中止の発表は、かなり大きな衝撃だった。しかしAdobeは、Creative Cloudの勢いがあまりにも良いとかねてから言っており、あえて予定より早くビジネスモデルを変える決断を下した。

最重要製品のビジネスモデルを変更したことで、Adobeが短期売上を捨て長期の定期課金収益を選んだことは明らかだ。その結果同社の四半期売上は現時点で減少を続けているが ― 今日の業績報告に如実に表れている ― 、概してAdobeの動きに好意的な投資家らにとっては意外なことでではない。事実今週Adobeの株価は、今日の業績発表を待たずに最高値を記録し、時間外取引でも急上昇を見せている。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Adobe、ソーシャル・マーケティング・ツールのAdobe Social 3.0をリリース―Instagram、LinkedIn、予測機能などを新たにサポート

Adobeは、ソーシャル・マーケティング・ツールのAdobe Socialのv3.0をリリースした。

先ほど、私はデジタル・マーケティング・プロダクト管理担当副社長のBill Ingramとプロダクト管理担当シニア・マネージャーのEmi Hofmeisterに取材したところだ。2人によると、Adobe Social 3.0はAdobeのマーケティング・アプリの再活性化を図る重要なステップなのだという。去年、Adobeはユーザー調査を実施した。その結果、Ingramの言によれば「われわれは製品を選ぶのが少々難しい 会社だと判明した」。

マーケティング関連だけでも26種類のプロダクトを販売していればそういうことになりがちだ。

そこでAdobeは製品系列を5つに絞った。Adobe Analytics、Adobe Target、Adobe Experience Manager、Adobe Media Optimizer、そして昨秋にローンチされたこのAdobe Sociaだ(1年にならいうちになぜバージョン3が出たのかというのはもっともな疑問だ。実はある込み入った理由から、昨年秋に出た最初のバージョンがSocial 2.0と名付けられていた)。

今回Adobe Socialに新たにFlickr、Foursquare、Instagram、LinkedInという重要なソーシャル・ネットワークがサポートされた(従来からサポートされていたのはFacebook、Google+、Reddit、Tumblr,、Twitter)。

また去る4月に概要が発表されていた最適サービス予測機能も実際に公開された。これはパブリッシャーに対してどのサービスで、いつコンテンツを公開するのが適切か推測して提案する機能だ。Adobe Marketing CloudというAdobeのすべてのマーケティング・プロダクトが横断的にサポートするユーザーインタフェースを利用するので、社内の関連部署との協力もスムーズになる。

Hofmeisterはこの新機能を次のような例でデモしてくれた。オンライン・パブリッシャーが最近人気のあるトピックを発見し、関連するページへのリンクを含む投稿の下書きを用意したとする。AdobeSocialは投稿予約の日程をスキャンし、空いている日時に投稿を予約するか、またはより効果的な日時を提案する。担当者が提案を承認するとその日時で投稿が予約される。

マルチポスト機能があるため、下書きを1度用意するだけでに複数のソーシャル・ネットワークに同一記事を同時に投稿できる。ネットワーク別に修正を加えることももちろん可能だ。そして当然だが、どのネットワークに対するどの投稿がどれほどの反応を呼び起こしたかがモニタされ、次回の貴重な参考となる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Adobeの2013年Q2実績、ウォール街予測を上回る売上10.11億ドル。Creative Cloudの有料利用者は70万人

Adobeはつい先ほど、2013年第2四半期の業績を報告した。売上は10.11億ドル、非GAAP経常利益2.473億ドル、1株当たり利益0.36ドルだった(ただし稀薄化GAAP利益は0.15ドル)。これは大方のアナリストの予測を若干上回るもので、特に1株当たり利益がそうだった。

ウォール街の共通見解では、売上10.1億ドル、1株当たり利益0.34ドルだった。これらの数字がAdobeの前四半期実績である売上10.1億ドル、1株当たり利益0.35ドルと極めて近かったことは注目に値する。ただし一年前の同四半期、Adobeの売上は11.2億ドルだった。

「このQ2実績は、デジタルメディアおよびデジタルマーケティングにおける当社の指導的立場を反映している」とAdobeの社長兼CEO、Shantanu Narayenが用意された声明で語った。「Creative Cloudはクリエイティブ・プロセスに革命を起こしつつあり、Adobe Marketing Cloudは、早くも世界有数のブランド、広告代理店、メディア会社らの優先プラットフォームになりつつある」

Adobeは明確に、>定額サービスのCreative Cloud</aに賭けている。同サービスはこれまでの箱入りソフトウェア製品を完全に置き換えるものだ。昨日、AdobeはCreative Cloudの主要アプリを公開し、今日そのCreative Cloudの定期利用者が70万人を超えたと発表した。2013年第1四半期には47万9000人だった。これら定期ユーザーの大半(92%)は年間契約を結んでいるとAdobeは言っている(月間契約の方がわずかに割高)。

Adobeは、今年中にCreative Cloudユーザーが125万人を越えると予測しているが、一部のアナリストたちはこれを非常に控え目な数字だと言っている。

Creative Cloudに続く、Adobe第2の主要サービスグループがMarketing Cloudで、これにはソーシャルマーケティング、メディア最適化、アナリティクス、テスト、およびターゲティングのサービスが含まれている。前四半期、Marketing Cloudは2.154億ドルの売上を記録し、前年同期比20%増だった。今期のMarketing Cloudの売上は2.299億ドルだった。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Adobeのデジタルメディア責任者、定期課金、Behance、ハードウェア、違法コピーを語る

今日(米国時間5/7)私はAdobeの上級副社長・デジタルメディア本部長で、Creative Cloudの顔であるDavid Wadhwaniと、今週ロサンゼルスで行われている同社のMAXカンファレンスで話をする機会を得た。Adobeはいくつもの新製品を今週発表したが、中でも最重要かつ影響力の大きい発表は、間違いなく同社のCreative Cloudによる定期課金への移行とCreative Suitesの開発中止だ。この動きに対しては反発も見られるものの、コミュニティーの殆どはこれを受け入れており、それがAdobeの革新を加速しユーザーによりよい製品を届ける一助になるとWadhwaniは信じている。

Creative Cloud

Wadhwaniは会話の中で、同社がCreative Suite 6を「無期限に」販売する計画であることを強調した。彼にとって重要なのは、同社がクリエイティブな進化を続ける方法を見つけることだ。Adobeは「クリエイティブ世界の方向と、これから起きるとAdobeが考える進化」を見極わめる必要があると彼は言う。Adobeの戦略は、この変化のいくつかに影響を与えリードしていくことであり、Creative Cloudはそのための同社の手段だ。今日のクリエイティブのワークフローに欠けているのは、「〈つながり〉の要素だ。現在のクリエイティブ作業は単独で行われることが多すぎる。共同作業者やもっと大きなコミュニティーとつながることは、多くのクリエーターに非常に大きな力を与えるだろう」とWadhwaniは言った。

もしそれがクリエイティブの方向なら、「ツールからサービス、コミュニティーにいたるまで真の統合体験を作ることが、Adobeにとって最良の方法であることは極めて明白だ」と彼は言った。Adobeは最大の価値を付加できる分野にリソースを注ぎたい。その意味でCreative Cloudは同社の進化にとって自然な一歩だと彼は言う。

Creative Cloudに対する初期の反応が肯定的であり、「良好かつ強力な加速的成長」を得ているという事実によって、Adobeは「クリエイティブ・コミュニティー全体がオープンであり、この方向へ進むことに明らかな関心を寄せている」ことを確信した。しかし同時に彼は、誰もが準備万端というわけではなく、浸透するには少々時間のかかる変化であることも認識している。Adobeはこの変更についてユーザーとオープンな会話を持ちたく、今後数週間をかけてメッセージを伝えていく考えだ。今のところMAXでのクリエイティブ・コミュニティーからの反応に、彼は非常に満足している。

Creative Cloudに関してAdobeがあまり公に話していない一面は、この変更によって違法コピーが著く減ることだ。Photoshopや他のクリエイティブツールが手に入りやすくなることは、ユーザーにとって月額の定期利用料を払う方が違法コピーより簡単になることを意味している。さらに彼は、Behance、ストレージ、同期、および同社が販売する多くの新しいツールなどの付加サービスによって、ユーザーはCreative Cloudを定期利用することの価値が単なるツール以上のものであることを理解すると信じている。

彼にとってCreative Cloudへの移行は、ビジネスモデルだけでなく、カルチャーの変化だ。「Adobeのカルチャーは常に、われわれの顧客が創造した作品に感謝することだった」。今後Adobeはユーザーへのリーチ拡大を促進することが願いであり、Behanceがその中心的役割を演じることは明らかだ。このツールはMAXのどの基調講演でも詳しく紹介されなかったが、Wadhwaniは私との会話の中で長い時間をかけてその役割について話してくれた。彼はこれを、Adobeにできることの非常に楽しみな新しい一面だと考えている。

では、デベロッパーは?

しかし、今週のMAXの焦点は明らかにデザイナーとクリエイティブに当てられていて、以前と比べてデベロッパーの話題がずっと少なかった。Wadhwaniはこれについても会話の中で認めた。Adobeは今後もデベロッパーから目をそむけることはないが「焦点を精緻化していく」。Adobeは、UIデザイナー、UIデベロッパーのためのツールに力を入れ、ブラウザー開発者との共同作業も続けていく。大企業デベロッパーのバックエンドツールに関しては、他の選択肢が多いのでAdobeはあまり多くのリーソスを割くつもりがない。

Adobeのハードウェア

もう一つ、MAXで行われた大きな発表は、もちろんAdobeがハードウェア製品の実験を行っていることだ。しかし、いくら聞いてもWadhwaniはAdobeがこれらのプロトタイプを実際の製品にするつもりがあるかどうか言わなかった(私のフィーリングとしては、間違いなくその気だ)。Adobeがハードウェアやりたいのは、現在のツールセットの隙間を埋めることだという。もし他のハードウェアメーカーが同じようなツールを作ったり、共同開発したいというなら歓迎する彼は言った。これはある意味でGoogleがNexus製品で他社のためのリファレンスを作ったアプローチと似ている。今日同社が披露したツールは、iPadなどのタッチ端末をクリエイティブ専門家のための本格的ツールへと変えるものだと彼は信じている。

Adobeは他のハードウェアのアイディアも進めているようで、Wadhwaniは同社のスタイラス、MightyについてAdobeが取り組んでいる先進的イノベーションの先鋒だと説明した。今晩、MAXの閉会イベントで、Adobeは同社のラボで進められている他のプロジェクトをいくつか紹介する予定なので、さらにハードウェアの発表が見られるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


グッドバイ、Creative Suite―Adobe、定期課金によるクラウド・モデルに全面移行、CS6は当面販売を続けるものの新規開発は中止

Adobeはソフトウェアの将来は定期課金ベースのネットワーク配信にあると信じ、それに社運を賭けるつもりのようだ。今日(米国時間5/6)、ロサンゼルスで開催されたAdobe のMaxカンファレンスで同社はすべてのリソースをCreative Cloudの開発に振り向けることを発表した。

AdobeがCreative Cloudをスタートさせたのはほぼ1年前だ。 先週、AdobeのCreative cloudの責任者Scott Morrisは私の取材に答えて「Creative Cloudはやがてわれわれの各種ツールにアクセスする唯一の方法になるだろう」と語った。Adobeは当面CS6の販売を続けるが、それがいつまで続くかは明らかでない。新しいCreative Cloudは6月17日に公開される。

Maxカンファレンスの参加者の大部分はここでCS7が発表されるものと思っていたはずだ。ところが意外にもCreative Suiteのブランド名は消えていくことが判明した。新しいCreative Cloudには今までのようなバージョン番号は付かない。これにともなって当然ながらAdobeのビジネスモデルも一変する。箱入りのソフトウェアやダウンロードのライセンスを売ることはなくなり、完全に定期課金モデルが取って代わる。

昨年のローンチ以来、Creative Cloudは50万の有料ユーザーと200万の無料ユーザーを集めている。AdobeのDavid Wadhwaniが今日の基調講演でCreativeCoudこそ正しい方向だと確信していると述べた。

Scott Morrisが私に語ったところでは、AdobeはCreative Cloudが意外なほどの好評だったことから、Photoshop、Dreamweaver、PremiereProなどアプリを個別に開発、販売することを止めてネット上のCreative Cloudに一本化し連続的なアップデートを行い、ビジネスもCreative Cloudに一本化することを決断したのだという。

Morrisは「いくつものバージョンを管理するのはきわめてわずらわしい。Creative Cloudへの統合でAdobeの開発チームの負担は大幅に軽減される。この変革でイノベーションが加速され、新機能をいち早くユーザーに届けられるようになる」と語った。

Adobeでは今後Creative Suiteの新バージョンを開発する予定はない。ただしCS6のアプリ全種類をOS XとWindowsの今後のアップデートに対応させることを約束している。またバグ修正やセキュリティ・パッチの提供は今後とも続ける。ただし新機能の追加は一切行われない。

Morrisは私の取材に対して、この方針転換がかなりの冒険であることを認めた。「多くのユーザーはこういう転換が起こるとしても数年後のことだと考えていただろう。しかしそれが今日だったことはショックだったかもしれない。しかしわれわれがこの決断をしたのはCreative Cloudの登録ユーザーのほとんど全員が気に入ってくれていることを発見したからだ。AdobeのオンラインストアでCreative Cloudの満足度はPhotoshopより高い。これは前代未聞だ」とMorrisは言う。

一方、Morrisは一部のユーザーはCreative Cloudに乗り換えることができないという点を認め、「政府機関や学校、一部の大企業はクラウド版の一部の機能、Behanceコミュニティーでのコンテンツ共有やクラウド・ストレージ機能などを好まない(あるいは利用を許されない)だろう。そこでAdobeはこうしたユーザーのためにCreative Cloudの特別ライセンス版を用意している。 ソフトウェアをオンライン配信する点は同じだが、ユーザーの好まないクラウド機能を削除してある」と説明した。

定期課金制への転換を容易にするため、AdobeはCS3以降のCSライセンスの保有者に対してCreative Cloudを月額29.95ドルの特別料金で提供する(期間限定)。また同様の割引をPhotoshopなどの単体ソフトの購入者に対しても適用するという。

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Adobe LightroomのiOSバージョンは編集結果をオリジナルのRAWにシンクできる

写真をやる人なら、AdobeのLightroomを知っているだろう。いわばそれはデジタルの暗室で、写真編集が楽にできる。とくにRAW編集では、露出、シャープネス、カラーバランスなどjpeg画像などにはない豊富な情報をきめ細かく操作できる。今回はAdobe LightroomのチームリーダーTom Hogartyが、近く出るiOSバージョンのデモをしている(Engadgetより)が、なかなかよろしいようだ。

そのLightroomのデモはThe GridのEpisode 94(13/05/02)に登場し、初期のベータバージョンをiPad 2の上で動かしている。このモバイルバージョンは、Adobeが4月にLightroom 5ベータに導入したSmartPreviews機能を使っている。それは、写真のプレビューをソースファイルに接続していなくても編集できる機能だ。編集結果は再度接続したときに元のRAWファイルに適用される。だから、iOSデバイスに巨大なファイルを載せた状態であちこち行く必要がないし、しかもモバイルデバイスの上でLightroomのデスクトップバージョンと同じ多彩なな編集作業ができる。

この、編集結果をデスクトップバージョンとシンクできる機能が、今回のiOSバージョンの最強の機能だろう。iOS用のRAWエディタはすでにいくつかあるが、業界標準ともいえるAdobe製品がAppleのモバイルデバイスに来たことは、とくにプロの写真家にとって朗報だ。リリースの日程はまだ発表されていないが、ベータの様子から見るとほぼ完成に近い状態のようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AdobeのBlankは何も(スペースさえも)表示しないオープンソースの代替フォント

Adobeが今日(米国時間3/29)ローンチしたAdobe BlankはオープンソースのOpenTypeフォントだが、それは見た目には文字も図形もスペースすらもない、単なる“無”だ。というかそれは、作者のKen Lundeの説明によると、あらゆるUnicode文字を“スペースもマークもないグリフ”として描く。

これはまるで、数日早すぎる、しかもへたくそなエイプリルフールのジョークみたいで、HackerNewsではだじゃれネタにもなっていたが、でも実際にはこれはWebデベロッパにとってかなり便利なツールなのだ。

Lundeは、誰にも見えないフォントを使う理由は二つある、と言う:

  • 目的のフォントが描かれるまで一時的にこのフォントを指定しておき、OSやアプリケーションが勝手に自分の代替フォントを使うのを防ぐ。
  • 上とも関連するが、このフォントを使ってWebのフォントが実際にロードされていることをあらかじめ検出できる。それにより、CSSの制約を克服できるかもしれない。

この、“無”のフォントをとりあえず使っておかないと、Webからの実物フォントが実際にロードされるまでの間、OSやブラウザの、デフォルトフォントが表示されてしまう。今はデザイナーの多くがHelveticaのようなありふれたローカルフォントに代えて、差別化のために独自のフォントを指定することが多いから、それらに切り替わる間、ユーザは目障りな代替文字を見せられることが多い。しかしBlankは極端に小さいからすぐにロードされ、ユーザが代替フォントを見せられる間がない。

Lundeの言う第二のユースケース…デベロッパがWebフォントのロードを検出できる…は、明らかにハックだが、Adobe自身がそのコードエディタBracketsの拡張機能Edge Web Fontsでこのトリックを使っている。ほかのデベロッパたちはもっと多様な用途を見つけるだろう。

このフォントは今SourceForgeからダウンロードできる。もうすぐGitHubにも載るはずだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


元Adobe CTOでクラウドの導師ケビン・リンチが、Appleの技術担当VPに

Adobe CTOのKevin LynchがAppleに移った。AppleはiPhoneからFlashを疎外しこの技術の衰退を早めたであろうことで知られている。Adobeが本誌に対して正式に認めた。かつてLynchは、Adobeの公式ブログでFlashを強く擁護する記事を書いたが、最近はAdobeを未来へと導くことに専念し、過去について語ることはなかった。

Lynchは近年Adobeのクリエイティブクラウド立ち上げと推進に尽力してきた。クリエイティブクラウド(および同じくLynchが開発を率いたマーケティングクラウド)は、Adobeがパッケージ販売からクラウド主体のSaaS型商品へと移行する上で鍵となるサービスだ。Lynchのおかげで、Adobeはクラウド中心の会社への移行を、同様の遷移を試みるどの会社よりも早く成功したと言ってもいい。

Appleは、クラウドが同社ユーザーにとって世界の中心になると明言しており、2011年WWDCのキーノートで発表したiCloudは、Appleエコシステムのまさに中心となるものだ。iCloudは情報やメディアをあらゆるデバイス利用可能にしてiOSとOS Xを結びつけることにある程度の成果を得た。しかし、他の面は必ずしもうまくいっていない。iCloud、iTunes Matchなどクラウドベース製品の性能に関するAppleに対する苦情は多くシステムダウンも稀ではない。

Appleのインターネットソフトウェア・サービス担当SVPのEddy Cueは、現在iCloudの責任者で、その前身でさらに不評をかっていたMobileMe時代からの担当者だ。Cueは、iTunes、App StoreからSiri、マップ、iAdにいたるまで数多くのApple製品を見ている。このためCueがiCloudの定常的問題を解決するために、定評あるクラウドサービスのベテランの力を借りることは十分に考えられる。

Lynchは、Adobeのマルチプラットフォーム開発および迅速な製品デザインに対する強い関与についても責任を負っていた。モバイル端末用にフル機能の製品を要求するユーザーの声に答えて、Photoshop Touch for iPadや、最近さらにiPhone版も発売したのは、Lynchの力によるものだ。

AllThingsDのJohn PaczkowskiとCNBCのJohn Forttの報道によると、LynchはAppleの技術担当SVP Bob Mansfield直属の技術担当VPに就任すると見られている。Mansfieldの専門分野はワイヤレスと半導体技術だが、役職上社内で多くの権限を持っている。LynchのAdobeでのソフトウェア経験は、Mansfieldのチームと直接一致しないように見えるが、Mansfieldは昨年引退を撤回した際、「将来の商品開発」を手伝うために会社に留まったと言われている。Appleはハードウェア製品とソフトウェア製品を隔離することの会社なので、全デバイス横断で使えるクラウドを強く推進するためには、所属に関わらず推進役にはLynchが有力な候補者になるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Adobe、CTOを失ってもQ1決算は予測を突破:売上10億ドル、クリエイティブクラウド有償利用者50万人

先ほどAdobeは2013年第1四半期の決算を発表し、アナリストの予測を概ね上回った。同期の総売上は10.1億ドル、1株当たりGAAP利益は0.12ドル、非GAAPは0.35ドルで、アナリスト予測の、売上9.86億ドル、1株当たり非GAAP利益 0.31ドルを上回った。非GAAPベースの経常利益は2.407億ドル、純利益は1.779億ドルだった。

Kevin Lynch、Adobeを去る(Appleへ?)

しかし、Adobeの決算報告発表と同時に、SEC提出資料によると、同社で長期間CTOを務めたKevin Lynchが、「新しいチャンスを追求する」ために3月22日付で会社を去ることがわかった。噂によると、行き先はAppleで、もし本当なら常にAppleに対してFlashを揺護し、Appleの囲い込み政策を19世紀の鉄道になぞらえた同氏だけに興味深い行動だ。

クリエイティブクラウドの利用者は約50万人

しかし、今日最も重要な発表は、同社の財務状況よりも、クリエイティブクラウドの有償利用者数が47万9000人に達したことだろう。前四半期から15万3000人の増加だ。さらにAdobeは、クリエイティブクラウドの無料およびトライアル利用者が200万人いることも発表した。

「今四半期に購読者数47.9万人を達成し、現在は50万人を越えていることを大変喜んでいる。この勢いに乗って、今年度末までに125万人という当初の目標に向かって進んでいきたい」とAdobe CEPのShantanu Narayenが発表資料で言った(決算会見で使用したPDF

これもAdobeにとって戦略商品であるAdobeマーケティングクラウドは、四半期売上2.154億ドル、前年比20%増を記録した。通年では25%の売上増を見込んでいる。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Twitter、Ads APIを公開―Adobe、Salesforceなどの有力サードパーティー5社が広告代理店に

twitter advertising

先ほど、Twitterは公式ブログの記事で広告APIを公開したことを発表した。ブランドはTwitterに直接申し込むのではなく、APIパートナー企業を通じてTwitter上での広告キャンペーンを実施することができる。

TechCrunchのIngrid Lunden記者が「Twitterは今年の第1四半期に広告APIを公開するもよう」という記事を書いたが、実際そのとおりになった。またIngridは「現在のTwitterの広告掲出インタフェースは一度に1本のプロモートツイートしか処理できない。これは大企業にとっては手間がかかり過ぎる。APIはこのプロセスを自動化して効率的にすると同時により洗練された広告ターゲットの選定も可能にするだろう」と述べた。

広告APIを利用する最初のパートナーはAdobe、Hootsuite、Salesforce、SHIFT、TBG Digitalの5社だ。Twitterによれば、この5社と1月からテストを続けてきたという。パートナーの数は今後かなり急速に増えるだろうと予想される。事実、ブログ記事にはパートナーに応募する方法が掲載されている。

Twitterによれば今回のプログラムは次のとおり。

Twitterで広告をしたい皆さんは、近くわれわれのAds APIパートナーを通じて新しい方式の広告キャンペーンを実施できるようになります。Twitter広告を既存の多チャンネル広告戦略の一環に組み込むことが可能になります。同時に重要なことは、AdsAPIの利用によってユーザーがもっとも興味をもつようなプロモートツイートが表示されます。このAPIはマーケティング担当者にとって適切な相手に適切なメッセージを届かせるための新たな強力な武器となるでしょう。しかも簡単に大規模化できます。

この記事は広告APIがTwitterのユーザー体験に配慮していることを示唆している。また記事の別の箇所で、「Twitterへの関心が高まるにつれ、われわれはより多くの広告ではなく、より良い広告の掲出に努力してきました」と述べている(もちろん一部のTwitterユーザーは広告関連の告知に対してはなんであれ常に疑いの目を向けるのだが)。今回の告知では広告APIがユーザー体験にどんな変化を与えるのか具体的には明らかにされていない。しかしAPIのそもそもの目的が広告掲出プロセスの効率化である以上、広告が増えることは間違いあるまい。「より良い広告」が実現するよう祈りたい。

われわれは昨年12月にTwitterの売上が3億5000万ドルを記録という記事を書いた。その中で「Twitterは数年以内に売上10億ドルの達成を期待している」と報じた(目標とする時期については諸説ある)。Ads APIはこの目標を達成する上での重要な一歩になりそうだ。

アップデート: 私はTBGのCEO、Simon MansellにAPIのテスト結果について取材することができた。MansellによればTBGは5社の広告クライアントについてすでにAPIを利用したか、今後利用を開始するという。その成果については「まだ初期の結果なのであまり断定的なことは言えない」としながらも、「あるクライアントの場合、所定の反応を得るための広告コストが61%も減少した。別のクライアントはTBGが提供するAPIを通じてスーパーボウル広告に4万ドルを投じた」と述べた。

Mansellはまた「Twitterの広告プラットフォームは将来大きく拡張されるものと期待している。今回リリースされたのはその第一歩で、広告掲出のプロセスの自動化によるTwitter広告の効率化だ。たとえばキーワードの成果をモニタして成績をすぐに判断できるようになる。今後、TBGではリアルタイムでダイナミックに広告キャンペーンが展開でき、即座にコストパフォマンスを判断できるようなツールを開発していく予定だ」と語った。

一方、AdobeもAPI利用の初期の結果を発表し、「あるクライアントのフォロワーを63%増やすことに成功した。またフォロワーあたりの広告コストを60%、約2ドル低減させた」と述べている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

ユーザの反応性の良いWebサイトを作る: Adobe Creative CloudにEdge Reflowが加わる

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Adobeの会員制サービスCreative Cloudは、有料会員が32万5000、無料会員が100万となり、大成功だ。今日(米国時間2/14)同社は、そこでデザイナーやデベロッパが使えるプロダクト集合を更新し、新たにAdobe Edge Reflowの初の公開プレビューを加えた。これは、対話的というよりもむしろ、ユーザの‘反応性の良い’(responsiveな)Webサイトを簡単に作れるためのデザインツールだ。

Edge Reflowについて同社が最初に語ったのは昨年の9月だったが、今月初めの記者発表の席でAdobeの製品開発担当VP Paul Gubbayが述べたところによればそれは、反応性の良いレイアウトやデザインについて一般的に理解しているデザイナー向けのツールだ。それは反応性の良いレイアウトを作るための、きわめてビジュアルなツールで、大画面からラップトップ、タブレット、携帯など、どんなデバイス上で見ても見栄えの良いサイトを作れる、という。

Reflowを使う場合デベロッパは、コンテンツの流れを自分の目で確かめて、特定の画面サイズにブレークポイントを設ける。そうすることによって、それをモバイル優先にするのか、デスクトップ優先にするのかを決められる。このツールでは、そういう操作をもっぱらビジュアルに行う。たとえば、右側のバーを左へドラッグすると仮想画面が小さくなり、そういう小さな画面でのコンテンツの流れを確認できる。また、マージン、フォント、シャドウといった基本的なデザイン要素のほかに、CSS成分の取り出しや操作もできる。それに、リアルタイムプレビューツールEdge Inspectを深いレベルで統合しているので、作ったものの結果をすぐにブラウザ上で確認できる。

Reflowは今すでに、無料アカウントも含めて、Creative Cloudの会員全員が利用できる

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またこれと同時に、HTML5の対話的アニメコンテンツを作るAdobe Edge Animateもアップデートされ、ビジュアルなフォントセレクターやCSSの新たな機能がサポートされる。CSSのグラデーションやフィルタもサポートされるので、ぼかし効果などを簡単に作れる。またフォントとしては、同社が無料で提供しているEdge Web Fontsサービスの豊富なフォントも容易に利用できる。

Dreamweaverでもやはり、これらのフォントがサポートされ、またグリッドレイアウトがアップデートされて可変グリッドを作れるようになった。

さらに、コードエディタEdge Code Previewもアップデートされ、今度からは、どこかを書き換えるとその結果がすぐブラウザ上に反映するようになった。コードヒントが提供されるCSS成分とHTMLタグの種類も増えた。このエディタの対応言語はHTML、CSS、そしてJavaScriptだが、エディタ自身がHTML5で書かれている。そしてもっともクールな新機能はQuick Editだろう。これはユーザがファイルをいちいち切り替えなくても、一つのコンテキストの中でコードをエディットできるという、すぐれものだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))