FacebookのSandbergとEbersman曰く:ニュースフィードを広告で埋め尽くすつもりはない

最近の収支報告書から判断するに、Facebookのモバイル広告戦略は功を奏しているようだが、CFOのDavid Ebersmanは、だからといってニュースフィードに広告が増え続けるわけではない、と言っている。

EbersmanとCOO Sheryl Sandbergは、今晩のGoldman Sachs Technology and Internetカンファレンスで講演し、Facebookがユーザーに見せる広告の量について質問された。Ebersmanは、昨年モバイル広告は「マーケターにとって継続的に大きな効果をあげた」だけでなく「ユーザー滞在率への悪影響は殆どあるいは全くなかった」ことがユーザーアンケート等からわかったと答えた。

さらに彼は、Facebookはモバイル広告の量を2013年より増やすつもりがないことを示唆した。「ニュースフィード内の広告数は重要な変数」ではあるが、同社はそこだけに集中しているのではない。Facebookは、広告の大きさや位置等についても実験していると彼は言った。「すべては適正なバランスを見出すために行っている」。

全体についてSandbergは、Facebookを「今日のモバイル広告製品の中で圧倒的優位にある」と主張した。それは広告主が広い範囲の聴衆とつながことも、特定ユーザーをターゲットすることもできるからだという。そしてこの広告ビジネスが、特に大型ブランド広告主において成長するための鍵は、「測定」だ。

「われわれはテレビでも検索でもない、効果を証明する必要がある」とSandbergは言った。「稼げるだけ稼がなくてはならない」と言っているわけではない。

さらにSandbergは、従来Facebookは、何人がその広告を見て何人を捕えたかを広告主に伝えていたが、最近では実店舗で「最終的にレジへ行くところまで」の広告効果を見せていると言った。その種の追跡に関して、FacebookはDatalogixと提携 して、100以上のキャンペーンを分析した。Facebookのモバイルにおけるこの優位性は、「われわれが測定を続けられる限り、非常に大きなチャンスを会社にもたらすだろう」。

広告以外に関して、ふたりはFacebookの今後10年間の目標について尋ねられた(最近同社は10歳になった)。Ebersmanは、直近のゴールはグラフ検索を改善し、必要な情報を見つけるためにソーシャルデータを使えるようにすることだと語った。10年間の大きな課題は、世界で何十億人もの、まだつながっていない人々をインターネットに接続することだ(最近Facebookおよび電話会社6社が、この問題解決のためにInternet.orgイニシャティブを立ち上げたことを発表した)。

[Sandbergの写真はFlickr提供]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、YouTubeのCEOにスーザン・ウォジスキー上級副社長を任命―サラー・カマンガーは新プロジェクト担当に

The InformationRe/codeはGoogleは創立当初からの社員で広告/コマース担当上級副社長のスーザン・ウォジスキをYouTubeのトップに据えるのではないかと推測していたが、それが事実であることが確認された。Googleがわれわれに対して確認のコメントを送ってきた他に、ウォジスキ自身がTwitterでYouTubeへの異動を明らかにした。.

ウォジスキはこれまでのYouTubeのCEO、サラー・カマンガー上級副社長の後任となる。カマンガーはGoogleの9人目の社員で、2010年にYouTubeのファウンダー、チャド・ハーレーに代わってそのトップとなった。ウォジスキはGoogleの16番目の社員だが、それ以前に1998年のGoogleの創立時に、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンにガレージを貸したことで有名だ。

GoogleのCEO、ラリー・ペイジの声明によれば、今回のトップの人事異動でYouTubeの経営戦略に大きな変化はないという。

サラーとYouTubeチーム全員は素晴らしい仕事をした。YouTubeは10億人のメンバーを擁する全地球的コミュニティーに成長し、ありとあらゆる動画をキュレーションしている。誰でもクリエーティブなコンテンツをアップロードして世界に向かって発信することができるし、さらには金を稼ぐこともできる。サラー同様、スーザンも不可能に挑戦するのが好きだ。スーザンはYouTubeを一層ユーザーに愛される存在にしていくことだろう。

とはいえ、この異動はGoogleがYouTubeの収益性を改善するために広告とeコマース戦略の強化に力を入れ始めたことを意味するのかもしれない。ウォジスキはこれまでGoogle広告ビジネス全般を統括してきた。またAdSenseの成長でも大きな役割を果たしたし、パブリッシャーがさまざまな方法でコンテンツから収益を上げる手法を開発してきた。

Re/codeの記事によると、カマンガーはGoogleで初期段階のプロジェクトを指揮する役割に就くという。これはベテランの上級幹部を新事業の責任者に充てるという最近のGoogleの人事政策(アンディー・ルービン、ジェフ・フーバーなど)に合致するものだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


スーパーボウルのCMは、ネットで早く公開するほど効果が高い(Visible Measures調べ)

今日スーパーボウルを見る人は、真新しいはずのCMが、妙に見慣なれて感じるかもしれない ― 多くのCMが事前にインターネットでその一部あるいは全部を先出ししているからだ。

ビデオ広告および分析のVisible Measuresによると、同社のチームはスーパーボウルCMを2010年から観察しており、この戦略を取る企業は年々増えているという ― 2010年は13社、2011年27社、2012年34社、昨年は42社だった。(Visible Measuresによると今年CMを事前公開した会社は30社だが、これは先々週半ばのことなので最終的数字はさらに大きくなるだろう)。

要するに、広告主はこのゲームを単に月例キャンペーンの一部として扱っており、ネットユーザーの重要性は年々高まっている。ノースウェスタン大学のマーケティング教授、Tim CalkinsはNew Yorker誌にこう伝えている:「重要なのはスーパーボウルで勝つことではない、月全体で勝つことだ」。

昨年スーパーボウルCMは、インターネットで計3.7億回閲覧された。Visible Measuresによる(ゲームの1ヵ月後に測定)。そして、早くCMを提供した広告主が勝っている、と同社のデータは示している。

Visible Measuresは、YouTube、Daily Motion、Metacafe、Vimeo等のサイトを対象に、各ヒデオのウェブ全体における「真のリーチ」を追跡していると言っている。ブランドが事前にCMを流すと、そうでないブランドよりも真のリーチが著しく高まる ― 両者の差異は2012年には最大の600%まで上り、昨年は200%に下がった。おそらくネットで注目を集める競争が激化したためだろう。

一例としてVisual Measuresが挙げたのが、SamsungのCM、”The Big Pitch” で、このヒデオはスーパーボウル放映以前に870万回も閲覧され、1ヵ月後の合計は3350万回だった。そして今年、BudweiserのCM、”Puppy Love“(下に貼ってある)は、ずでに2670万回表示されている ― 最終カウントはかなりの数になるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Twitter、カード・アナリティクス機能をリリース―表示数、クリック数、フォロワー情報などを詳細にモニタできる

ブランドやウェブサイトのパブリッシャーは何をツイートすべきかについて正確なヒントを得られるようになる。今日(米国時間1/23)、TwitterはTwitter Cardsアナリティクスを発表した。このダッシュボードはTwitterカードを通じたページ表示、URL、クリック、アプリのインストール、パブリッシャーに対するフォロー、ツイートに対するリツイート、他のユーザーによるメンションなどの回数をモニタできる。

このサービスを利用することによってパブリッシャーはコンテンツを改善し、ユーザーの間での人気を高め、最終的には収益性も改善できるだろう。

Twitterは昨年6月に初歩的なアナリティクス・ツールを全ユーザーに公開したものの、利用が広く普及しているとはいえない。しかし今回のダッシュボードのローンチでTwitterカードのパブリッシャー広告主は新たに詳細な知識を得ることができるようになった。デベロッパーはアプリのドキュメントのページがどのように利用されているかを調べることができる。

概要を知るにはTwitterがブログで公開した紹介ビデオを見るのが手っ取り早い。

カード・アナリティクスはパブリッシャー自身のツイートだけでなく、パブリッシャーのサイトに向けられたすべてのツイートをモニタする。 Twitterは現在、BuzzFeed、NBCNews、Time Inc.、ESPN、MLB、Flipboard、Etsy、Foursquare、Pathと共同でテストを行っているが、すぐに一般のカード・ユーザーも利用できるようになる。

ダッシュボードの画面トップにはURLクリック、インストールの試み、リツイートという3つのタブがある。ユーザーはチェックしたい期間をカレンダーから選択できる。概要表示ではパブリッシャーのサイトのURLがツイートされた回数、表示された回数、クリックされた回数を知ることができる。

カード・タイプのセクションでは、カードの種類別に全パブリッシャーの平均と自分のクリック率が比較表示される。パブリッシャーは写真、ギャラリー、要約など利用しているカード別にどのような成績を上げているかを知ることができる。

インフルエンサー・タブはパブリッシャーにトラフィック送り込んでくる他のアカウントについての情報を与える。たとえばある著名人がいつもユーザーのサイトについてツイートし、大量のトラフィックがもたらされてくることがわかられば、その著名人との関係をさらに改善するような手が打てるわけだ。

カード・アナリティクスには、パブリッシャー自身のツイートを分析する機能jもある。全ツイートに対する自身のツイートの影響を比較したり(トップのスクリーンショットで小さい円がパブリッシャー自身のツイートを表す)、時系列でフォロワー数の変動を追ったりできる他、フォロワーの性別、居住地、主要な関心などの情報も得られる。ソース・タブではパブリッシャーのアカウントに対するトラフィックがTweetDeck、Twitterのウェブサイト、iPhoneアプリなど、どのソースから発しているかを表示する。

今後重要性を増していきそうなタブは、アプリのインストールについてのものだ。デバイス・タブにはカードにアクセスしたユーザーのうちデバイスにアプリをインストールしたユーザーの率、アプリ・インストール・タブにはカードのクリックによってアプリ・ストアに向けられたクリックの数が表示される。

これまでTwitterへの重要なコンテンツ供給者であるカードのユーザーは自らのパフォーマンスに関する情報がほとんど得られないままで行動せざるを得なかった。今回のアナリティクス・ダッシュボードはこの状況を大きく改善するものだ。コンテンツの改善はパブリッシャーだけでなく、一般ユーザーにとっても利益となり、Twitterの利便性を全体として改善することに役立つだろう。

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ラマに安住の地― AOL、WinampとShoutcastを500-1000万ドルでベルギーの音楽サービス、Radionomyに売却

一度死の瀬戸際に追い詰められた老舗の音楽サービス、WinampShoutcastがとうとう新しいオーナーを見つけることに成功した。デジタル・オーディオ・ビジネスのRadionomyが両方のメディアをAOL(TechCrunchの親会社)から買収することが公式に発表された。信頼できる筋の情報によると、この買収の支払いはキャッシュと株式の双方で行われた。金額は500万ドルから1000万ドルの間で、AOLはRadionomyの株式の12%を受け取ったという。

1999年にAOLがNullsoftからWinampとShoutcastを買収したときの価格は8000万ドルだった。

AOLがRadionomyの株式を所有することになったのは「戦略的な目的ではなく、経済的なもの」だそうだ。

2013年の12月20日にAOLが両サービスの廃止を決めた後、さまざまな買収の噂が流れ、その間、廃止は延期されていた。

両サービスのドメインがRadionomyのサーバに移管されたことからしてWinampとShoutcastは今後も運営が続けられるものとみられる。

Shoutcastを得たことによってRadionomyは世界でも最大のラジオ・ストリーミング・サービスの一つとなった。Radionomyは6万のインターネット・ラジオ局を配信することになるが、これはすべてのオンライン・ラジオのほぼ半数に相当する。

ベルギーのブリュッセルとニューヨークにオフィスを置くRadionomyのファウンダー、CEOのAlexandre Saboundjianは「この買収は(AOLとの戦略的関係の構築ではなく)単にプロダクトとテクノロジーの取得が目的だ」と語った。AOLで両サービスを担当している人員は極めて少なく、それも契約社員だという。

Radionomyはこれまでに700万ドルを調達しているが、業務拡大のために今後数ヶ月以内にさらに資金調達を計画している。

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Google+への投稿を他のサイトの広告として配信する+Post Adsのテスト開始―トヨタ、キャドバリーなどが参加

ソーシャル・ネットワークを運営する以上、いずれは避けて通れない道にGoogleも入ろうとしている。Google+で新しく +Post Adsという広告の実験が始まった。といってもGoogle+上にディスプレイ広告が表示されるわけではない。

Google+のプロダクト・マネージャー、Eran ArkinがGoogle+への投稿で発表したところによると、ブランドがGoogle+に投稿したコンテンツがそのままGoogleのディスプレイ広告ネットワークを通じた広告として他のウェブサイトに表示される仕組だという。

テキスト、写真、ビデオ、ハングアウトのセッションなどブランドがGoogle+で公開したすべてのコンテンツはGoogleのディスプレイ広告ネットワークを通じて世界の200万サイトに配信が可能となる。Googleは「広告主はウェブ全体を自社のソーシャル・ストリームとすることができる」と表現している。

この含意はつまり「青をモチーフにした某ソーシャル・ネットワークとは違い、われわれのソーシャル広告はそのネットワークの中だけにとどまらず、全ウェブサイトに表示され、その場で会話を開始できる」ということだろう。

Arkinはさらに「Google+の投稿を他のサイトの広告に利用することにより、クリックスルー率が向上する、ビデオの再共有によって口コミが広る」などさまざまなメリットを挙げている。また、ユーザーのコメントに対してブランドがG+アカウントを通じて直接答え、場合によっては顧客とハングアウトを利用したビデオチャットを始めることもできるという。実験の初期段階なので確実な統計はまだ得られていないようだが、Googleによると、他のマルチメディア広告に比べて+Postの拡大表示率(「もっと見る」などのオプションで拡大表示可能な広告が実際に拡大表示された率)は50%も高かったという。もちろん悪いニュースではないが、かといって有効性をすぐに判断できるような情報でもない。

トヨタ、リッツ・クラッカー、キャドバリーなどの世界的ブランドがローンチ・パートナーに含まれるという。上のビデオはトヨタ・カローラのキャンペーンを例にブランドが+Post広告を利用するところを示している。ユーザーがウェブサイトの広告をクリックするとフルスクリーンのライトボックスにGoogle+のコンテンツが表示されることがわかる。洗練されたデザインのマルチメディア広告を行いたいブランドの興味を引くだろう。またGoogleにとってもトラフィックがGoogle+に戻ってくるというメリットがある。またGoogleのディスプレイ広告ネットワークを通じて広告を配信することによって、「Google+のユーザー数はFacebookに比べてはるかに少ない」という弱点を回避している点は巧みだといえるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter、テレビ視聴中のセカンドスクリーン行動を調査

Twitterは昨日(米国時間11/26)、一部のユーザーを対象にテレビの視聴者行動調査を行った。調査ではまず年齢、性別を尋ねられ、次に月曜夜にテレビを見たかどうかを聞かれる。

Twitter上のやりとりから判断するに、何かの番組を見たと答えなければ調査はそこで終了する。しかし見たと答えると、NFLフットボールやWWEプロレス、Love & Hip Hop、The Voice、Sleepy Hollowなど、どの番組を見ていたかの質問に移る。この中の1つを選ぶと、今度は番組を見ながら何をしていたかを聞かれる。

番組を見ながら使っていたアプリやウェブサイトに関する質問もあった。この調査は、Twitterウェブサイト、およびAndoid、iOSのアプリから配信され、Tolunaアンケートプラットフォームによる少数の質問リストからなる。デベロッパーのRyan Jonesがアンケートのスクリーンショットを送ってくれた。

Twitterは、ユーザーが視聴中にPinterest、Facebook、Twitter、メール、Instagram、Vine、またはその他のアプリ(ユーザーが記入)を使っていたかどうかに興味が持っている。他に、G-Chat、Snapchat、WhatsApp、テキストメッセージ等の「チャット」アプリという選択肢もある。視聴者が「セカンドスクリーン」で何をしているかに対する興味は、Twitterのように「テレビの友」アプリの座を狙う会社にとっては当然強い関心事だ。つまりテレビを見ながら他にやることがない時にすることだ。

当然ながらTwitterでは、この調査で集めた情報を利用するプロジェクトがいくつも立ち上がっている。最近同社は、‘SEEiT’ボタンでComcastと提携した。ユーザーがTwitterでテレビを制御できるボタンだ。またTwitterは、Nielsenと組んで’Twitter TV Rating’を米国市場向けに作っている。先月最初のレポートが発表され、TVツイートの数が前年から38%増えたこと等、様々なテレビ番組に関する多くのデータが報告された。

本誌は昨晩Twitterに、この調査がNielsenとの契約の一環なのか、内部によるものかを尋ねたが、未だに返答はない。

明らかにTwitterは、人々がテレビを見ながら何をしているかに強い関心を持っている。本誌は同サービスが、テレビをプラットフォームの重要な部分にしようと努力していることを、以前から追跡している。最近アプリがアップデートされテレビのトレンドに関する機能がいくつか加わったが、発見セクションの下に埋もれている。噂では、当初もっと目立せる予定だったが変更されたという。将来このセクションが専用タブになったりタイムラインに表れるようになっても何ら不思議ではない。

調査内容は以下の通り。

画像提供:CCHarmon

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(翻訳:Nob Takahashi)


Sponsifyは、YouTube上の商品プレースメント広告のためのプラットフォームを目指す

デビューしたばかりのスタートアップ、Sponsifyは、YouTubeにネイティブ広告を大々的に持ち込もうとしている。

YouTubeを訪れる人の中に広告が少ないと苦情を言う人はいないと思うが、今の広告は殆どがプレロール形式のビデオと横に表示される広告コンテンツだ。Sponsiftyは、もっと意味のある形でコンテンツに統合された広告に焦点を絞る。例えば、ビデオ内の商品プレースメントだ。

この種のキャンペーンは、広告主にとって価値があるだけでなく、クリエーターにも富をもたらす。従来の課題は、Sponsifyの共同ファウンダー・CEO、Muhammad Huzaifaによると、クリエーターがネイティブ型キャンペーンを実施する唯一の方法は、Maker StudiosやMachinimaなどのマルチチャネル・ネットワーク(MCN)と組まなくてはならないことだった。しかしそれは、クリエーターが望む以上に大きい賭けになることもある ― Hufaizaによると、MCNとの契約の60%はは、永久拘束条項が含まれている。

「クリエーターには、自分のコンテンツのために広告主を調達できる独立プラットフォームがない」

そこでSponsifyはそのギャップを埋めるべく、、広告主が目的にかなった視聴者を持つクリエーターを見つけられる方法を提供することを目指す。Sponsifyは、製品のレビューや推奨、YouTubeチャンネルプロモーション、バイラルビデオの制作、Facebookやツイートのスポンサー付メッセージなどのキャンペーンを広告主に提案できる。

会社はまだごく初期段階にある ― Huzaifaによると、彼が弟のMuhammad Jehanzaibとこのプラットフォームに取りかかったのは「6~7週間前」だという。この2人チームは現在パキスタンのカラチに拠点を置き、ロンドンへの移転を計画している。そして、実際にはまだ一度もキャンペーンを実施していない。それでもHufaizaは、すでにクリエーターから大きな関心が寄せられていて、100チャンネルの登録があり計1000万人以上の購読者にリーチできると言っている。

透明性と情報開示の問題について尋ねられると、Hufaizaは、既に似たようなキャンペーンがYouTubeに存在していることを指摘した ― しかし、広告主には独立クリエーターを見つけるための効果的方法がない。そして、確かにビデオの説明文の中には何らかの情報開示が必要だが、彼はこう付け加えた、「ビデオの平均的視聴者にとってそれは大した問題ではない」。

これらのキャンペーンの効果を追跡する方法に関してHufaizaは、YouTubeのAPIを使って「膨大な量のデータ」を提供できると語った。

Sponsifyは、新しいオンラインフォーマットにこの種のキャンペーンを導入しようとしているスタートアップとして、最も新しく参入した一社にすぎない。モバイルおよびソーシャルゲームに商品プレースメント広告を持むMediaSpikeは今月520万ドルを調達した。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Facebookモバイルの転換点:48%がモバイルのみ利用。Instagramもライバルアプリを圧倒

今日(米国時間10/30)発表されたFacebookの第3四半期業績は、モバイル事業の非常に好調な状況を示しており、同社はモバイルが利用と売上でデスクトップを越える転換点に近づきつつある。今日CEO Mark Zuckerbergは収支会見の席上、1日のユーザーの48%はモバイルのみからアクセスしていることを明らかにした。同社の広告売上の半分近く ― 49% ― がそこから生まれており、今や収益の中核を成しているのはモバイル広告だ。つまり第3四半期中に8.9億ドル近くが、アプリインストールやエンゲージメント広告などFacebookの様々な広告ユニットから生まれたことになる。

これはモバイル広告売上が年内にデスクトップを越えるという、FacebookがQ2に立てた予測に向けて同社が進んでいることを示すものだ。

その後CEO Sheryl Sandbergは、消費者がどれほどの時間をFacebookのモバイル環境で費しているかを示す衝撃的な数字を挙げた。Facebook傘下の非常に人気の高いモバイルファーストの写真ベースソーシャルネットワーク、Instagramの月間アクティブユーザーは現在1.5億人だ。これは、米国でモバイルに費される5分のうち1分に当たるとSandbergは指摘した。影響はデスクトップにも及んでいる。デスクトップでは8分のうち1分をInstagramが占めていると彼女は語った。

Facebookのモバイルトラフィックは、他の人気サイトと比較してどう位置づけられるのか。Sandbergによると、Facebookが全米のモバイル利用に占める時間は、「YouTube、Pandora、Yahoo、Twitter、Pinterest、Tumblr、AOL、Snapchat、およびLinkedIN ― を合わせたよりも多い」(この統計データはcomScoreの調査結果によるものと思われ、そこではInstagramとFacebookが合算されている)。

モバイルのみユーザーは、月間ベースでは2.54億人。月間アクティブユーザー(MAU)全体が11.9億人なので、MAUの21.3%が今やモバイルのみということになる。これは日間アクティブユーザー(DAU)におけるパーセンテージの半分以下ではあるが、Q2の19%から数字は伸びている。

デスクトップに関しては同じといかないようだ。CFO David Ebersmanは、ウェブの日間アクティブは「やや減少している」と語り、モバイルの現状と対照をなした。Facebookの全世界モバイル日間アクティブユーザー数は現在5.07億人で、Q2から0.38億人増えた。月間アクティブは8.74億人で0.55億人増だった。

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(翻訳:Nob Takahashi)