2022年、Amazon Fire TVがもっと多くのクルマに搭載される

Amazon(アマゾン)のストリーミングプラットフォーム「Fire TV」が、今後より多くの自動車に搭載されることになることが、米国時間1月5日にCESで発表された。2021年第4四半期、Stellantis(ステランティス)は自動車メーカーとして初めて、新型WagoneerとGrand Wagoneerに車内エンターテインメント用のFire TVを統合し、現在、Jeep Grand CherokeeとChrysler Pacificaにもエンターテインメント体験を提供している。さらに、Fire TVはFord ExplorerとLincoln Navigatorの2022年モデルにも内蔵される予定だとAmazonは述べている。

自動車メーカーは、クルマのオーディオシステムや快適な操作系と統合するなどしてFire TVの使用体験をカスタマイズし、その車のために設計された独自の機能を提供することができる。

自動車向けFire TVは、Alexaのハンズフリー機能を活用する。同乗者、あるいは後部座席の子どもたちのために番組を流したい親は、音声コマンドを通して簡単にコンテンツを再生することができる。また、親は前席でコンテンツを選択して、後席の乗客向けに再生することもできる。さらに、後席に複数のスクリーンがある場合は、そのコンテンツを同時にミラーリングすることも可能だ。しかし、もし子どもたちが見たい番組で合意できない場合、Fire TVを使えば、後席の人たちがそれぞれのディスプレイで個別のコンテンツを見ることもできる。視聴者は、必要に応じて、Bluetoothまたは有線のヘッドフォンを使って、あるいは車のスピーカーから番組や映画を聴くことが可能だ。

また、Fire TVのAlexaに「Alexa、フロントドアの様子を見せて」などの音声コマンドを送ることで、Ringのドアベルによる映像を表示させることもできる。

米国では、Fire TVのユーザーは、Prime Videoを含む100万本以上のテレビ番組や映画にアクセスすることができる。また、移動中は携帯電話の電波が不安定になるため、車載用Fire TVはダウンロードに対応し、オフラインでの視聴も可能だ。

また、独自のレコメンデーションを含むパーソナライズされたプロファイルのサポートと、ホーム画面のユーザーエクスペリエンスの更新を展開した家庭用Fire TVの消費者体験に追いつくために、同システムもまもなくアップデートされる。このアップデートにより、Fire TVのユーザーは、自宅で番組を一時停止した後、クルマの中でも中断したところから視聴を再開することができるようになるとAmazonは述べている。

Amazonは以前から、Fire TVをより多くの自動車に搭載することに取り組んできた。2020年には、BMWおよびFiat Chrysler Automobiles(FCA)と提携し、ハンズフリーAlexaと車内でのFire TVストリーミング機能を提供するとともに「Alex、ガソリン代を支払って」のように自動車に特化した新しいAlexa音声コマンドを追加し、1万1500のExxon(エクソン)とMobil(モービル)のガソリンスタンドでガス代が払えるようにした。同年、Rivian(リヴィアン)のEVなどにAlexaとFire TVの両方を搭載する計画を発表している。

本日のCESでFire TVのさらなる計画を詳述したAmazonは、最新のFire TVのマイルストーンも紹介し、2021年第4四半期時点で世界中でFire TVデバイスを1億5000万台以上販売したことを発表した。もちろん、実際にこのプラットフォームを定期的に利用する人は少ない。以前、同社は、2020年12月時点でFire TVの月間アクティブユーザー数が5000万人であると発表していた。Amazonは、2021年のブラックフライデーの週に買い物客が過去最多のFire TVスマートTVを購入し、Fire TV Stickがブラックフライデー自体で最も売れた製品だったと報告しているので、おそらくこの数字はその後、上昇したはずである。

画像クレジット:Amazon

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(文:Sarah Perez、翻訳:Akihito Mizukoshi)

米国とカナダのAmazon Fire TVにTikTokが登場

Amazon(アマゾン)は米国時間11月1日、米国とカナダのユーザーを対象に、Amazon Fire TVでTikTok(ティックトック)アプリが利用可能になったことを発表した。このアプリはEcho Show(エコーショー)デバイスにも近日中に提供される予定だ。


Fire TV AppstoreからTikTokをダウンロードすると、ユーザーは自分のTikTokアカウントにログインするか、10億人にも及ぶアプリの月間アクティブユーザーでない場合はアカウントを作成できる。その後、モバイルアプリと同様に「フォロー中」「レコメンド」「ディスカバー」などのTikTokのフィードを閲覧することができる。アプリ自体では、次のビデオクリップを見るために手動でスクロールする必要があるが、Fire TVアプリには自動再生機能があるので、リモコンのボタンを押したり、Alexa(アレクサ)に数秒(または数分)ごとに次のビデオを再生するように指示したりする必要はない。

TikTokアプリは、すでにGoogle TVやAndroid TV、一部のSamsung製スマートTVでも利用可能で、大画面で縦長の短編動画を視聴できるようになるのは、今回のFire TVアプリが初めてではない。しかし、TikTokでは、クリエイターが最大3分間の動画をアップロードできるようになったため、例えば15秒の動画しか見ない場合よりも、大画面での視聴を選択する方が自然に感じられるかもしれない。

2021年の夏、TikTokがより長い動画に対応したように、テレビでもアプリを利用できるようにすることは、2021年初めにTikTokの対抗馬としてYouTube Shorts(ユーチューブショート)を作ったYouTube(ユーチューブ)との競争の一例だ。

画像クレジット:Amazon

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Yuta Kaminishi)

Rokuが新しいStreaming Stick 4Kバンドルと音声・モバイル機能を備えたソフトウェアアップデートを発表

Amazon(アマゾン)が初めて自社製テレビを含む最新のFire TVラインアップを発表してから数週間後、Roku(ロク)は、年末商戦を前に消費者の注目を集めるため、独自の製品を発表した。新製品はRoku Streaming Stick 4Kと新しいハンズフリー音声リモコンを搭載したRoku Streaming Stick 4K+だ。また、Walmart限定版であるRoku Ultra LTも刷新されている。さらに、音声機能、ホーム画面の新しいLive TVチャンネル、その他の細かな変更を含む最新ソフトウェアRoku OS 10.5のアップデートも発表した。

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新しいStreaming Stick 4Kは、Rokuの4年前の製品であるStreaming Stick+を元にしており、テレビの後ろに隠れるように設計されたスティックになっている。しかし、このバージョンではプロセッサが高速化され、デバイスの起動が最大30%速くなり、チャンネルの読み込みもより速くなったとRokuは主張している。また、Wi-Fiの速度も向上し、特にパンデミックによるリモートワークのライフスタイルでネットワークの混雑が問題となっている家庭内で、ユーザーが最適なバンドに接続できるよう、精度の高いアルゴリズムが採用されている。この新しいスティックは、ドルビービジョンとHDR 10+に対応し「4K」の名称が付けられている。

画像クレジット:Roku

このバージョンは、Rokuの標準音声リモコンが同梱され、価格は49.99ドル(約5470円)となっている。ちなみに、アマゾンの新しいFire TV Stick Maxは、より高速なプロセッサとより速いWi-Fiを搭載して54.99ドル(約6020円)だ。しかし、アマゾンはアップグレードの理由として、Wi-Fi 6の追加と、同社のゲームストリーミングサービスLuna(ルナ)への対応を売りにしている。

Rokuの新しいStreaming Stick 4K+は、Roku Voice Remote Proをバンドルに加えている。これは、春に発売されたRokuの新しいリモコンで、充電機能、リモコン紛失時の検索機能、中音域マイクによるハンズフリーの音声サポートなどを備えており、ボタンを押す代わりに「ヘイ、Roku。テレビをつけて」や「Netflixを起動して」と言えばいいようになっている。このリモコンは、単品で29.99ドル(約3280円)だ。バンドルは69.99ドル(約7650円)で販売されており、スティックとリモコンを単体で購入するよりも10ドル(約1090円)得になっている。

画像クレジット:Roku

どちらのバージョンのストリーミングスティックも、10月からオンラインおよび店舗で販売される。

ウォルマート限定のRoku Ultra LT(79.99ドル、8750円)は、より高速なプロセッサー、より多くのストレージ、最大1.5倍の通信距離を持つ新しいWi-Fiラジオ、ドルビービジョンのサポート、Bluetoothオーディオストリーミング、内蔵イーサネットポートなどを搭載している。

その上、電気機器メーカーTCL(ティーシーエル)が、CESで発表したワイヤレスサウンドバーのデザインを採用した最初のデバイスパートナーとなり、近日中に発売されるRoku TVワイヤレスサウンドバーに採用される予定だ。このデバイスは、Wi-Fi経由でテレビに接続し、Rokuリモコンで操作するもので、10月には主要小売店において、179.99ドル(約1万9690円)で販売される予定だ。

もう1つの大きなニュースは、RokuのOS 10.5ソフトウェアのリリースだ。今回のアップデートでは、そこまで劇的な変化はないものの、主に音声とモバイルの改善に重点が置かれている。

消費者向けの最も顕著な変更点は、新しいライブTVチャンネルをホーム画面に追加できるようになったことだ。これにより、従来はRokuの無料ストリーミングハブにアクセスしてからライブTVセクションに移動していたのが、The Roku Channelの200以上の無料ライブTVチャンネルをより簡単に起動できるようになった。この変更によって、TVガイドを捨ててしまったユーザーにとって、Rokuが従来のテレビのように感じられるようになった。

画像クレジット:Roku

その他の調整点としては以下のものが挙げられる。音声コマンドによるチャンネル起動のサポートが拡大され、ほとんどのチャンネルがサポートされるようになった。新しい音声検索とポッドキャストの再生では「音楽とポッドキャスト」がより視覚的に表示され、Spotifyがローンチパートナーとして参加している。モバイルアプリでサウンド設定をコントロールできるようになった。設定に「音声ヘルプ」ガイドが追加されている。また、Rokuスピーカーとサウンドバーのサウンド設定オプションが追加されている(スピーカーペアとサウンドバーを左 / 中央 / 右で使用したり、完全な5.1サラウンドシステムで使用したりすることができる)。

また、設定画面でメールやパスワードを音声コマンドで入力する便利な機能も新たに搭載されている。Rokuによると、音声データをデバイス外の音声テキスト化パートナーに送信し、音声は匿名化されるとのこと。パスワードは直接パートナーに送られるため、Rokuはパスワードを取得したり保存したりはしない。このように音声データには常にプライバシーに関する懸念がつきまとうが、アクセシビリティの観点からすると、この機能の追加は大きなプラスとなるだろう。

画像クレジット:Roku

気づかれにくいものの便利な改善点としては、OS 10.5の高度なA/V同期機能が挙げられる。これによって、スマートフォンのカメラを利用して、ワイヤレスヘッドフォンでテレビを視聴する際の音声遅延を改善することができるようになる。この機能は、モバイルアプリで提供される。

今回のOS 10.5のアップデートでは、米国のRokuモバイルアプリにも新たな機能が追加され、ジャンルを超えた映画や番組のコレクションを閲覧できる新しい「ホーム」タブや、友人との会話などで耳にした番組や映画をブックマークしておき、後で家に帰って見るために使える「保存リスト」が追加された。

このソフトウェアアップデートは、数週間かけてRokuデバイスに提供される。通常、まずRokuプレイヤーに提供され、その後テレビに展開される。

画像クレジット:Roku

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

アマゾンのFire TV CubeがZoom会議に対応

2020年末、Amazon(アマゾン)は、同社のFire TV Cubeで双方向ビデオ通話のサポートを開始した。この機能を使うとユーザーは接続したテレビを使って他のスクリーン付きAlexa(アレクサ)端末と相互に通話できる。米国時間7月29日、同社は同機能を拡張し、Zoomを使った双方向ビデオ通話が可能になった。

関連記事:AmazonのFire TV Cubeが双方向ビデオ通話をサポート、画面付きEchoデバイスやAlexaアプリと通話可能に

本日より、Fire TV Cube(第2世代)のユーザーはZoomで仕事のミーティングやバーチャル飲み会に参加できるようになる。

新機能を使うためには、Amazon Fire TV Cube以外にUSB Video Class(UVC)対応の解像度720p、30fps以上のウェブカムか必要だ。またよりよい体験のためには、1080pで画角60〜90度のカメラを使いテレビから6〜10フィート(1.8〜3メートル)離れることをAmazonは推奨している。なお4Kウェブカムは推奨していない。

Amazonは推奨ウェブカムとして、Logitech(日本ではロジクール)C920、C922x、C310、およびWansview 101JDを例示している。

ウェブカメラはUSB-Micro USBアダプター経由でFire TV Cubeに接続する。

最良の結果を得るためには、ウェブカムをテレビ画面の上に置くとよい、とAmazonはいう。

準備が整い接続が完了したら、Fire TVアプリストアからZoomアプリをダウンロードしてインストールする。ミーティングに参加するには、ゲストとしてあるいは既存のZoom  アカウントを使って画面の指示に従ってサインインする。

Alexa統合のおかげで、ミーティングにはハンズフリーで参加できる。「Alexa, join my Zoom meeting(アレクサ、ズームミーティングに参加して)」などのコマンドを送ると、AlexaがミーティングIDとパスコードを尋ねる。あるいは、リモートコントロールを使ってこれらの情報を入力することもできる。

オプション機能として、カレンダーをAlexaと同期して、予定表にあるミーティングについてリマンドしてもらうこともできる。その場合、Alexaがミーティングに参加するよう促したら、「yes」と答えるだけで自動的に参加できる。

2020年秋Amazonは、Fire TVプラットフォームでビデオ通話をサポートすると発表した。パンデミックによる仕事と学習の新時代における重要なアップデートだった。ただしそれは市場で唯一の選択肢ではなかった。Google(グーグル)も2020年、同社のスマートスクリーンHub Maxでグループビデオ通話 に対応し、後にZoom通話も追加した。一方、Facebook Portal(フェイスブック・ポータル)はビデオ通話をパーソナルな機能として提供してきたが、2020年アップデートしてZoomにも対応した。

つまり、Amazonは遅れを取り戻そうとしている。しかしそのソリューションは、ユーザーが自分でウェブカムを買わなくてはならない分、Portal TVがスマートカメラを内蔵していると比べると少々面倒だ。

新機能を使うには、Fire TV Cubeソフトウェアの最新ソフトウェアアップデートが必要だとAmazonはいう。

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カテゴリー:ハードウェア
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

AmazonのFire TVが「ライブ」のチャンネル拡大とAlexa対応を発表

Amazon(アマゾン)は、そのFire TVプラットフォームに無料で視聴可能なストリーミングやライブコンテンツをより重視した新たな展開を開始する。同社は米国時間3月3日、Fire TVの「ライブ」カテゴリに、XUMOや同社傘下のIMDb TV、そしてAmzonニュースアプリなど、いくつかの新しいサービスを統合すると発表した。また、近日中にPlexも追加される予定だという。

Amazonによると、これら4つのサービスはすべて広告付きで無料で利用でき、サブスクリプションを必要としないという。これらのチャンネルとそのコンテンツは、Fire TVの「ライブ」タブにある「On Now」の列に表示される他、Fire TVアプリの「Universal Channel Guide(ユニバーサルチャンネルガイド)」にも表示される。

今回の追加により、20のプロバイダからライブストリーミングされる400以上のチャンネルが、Fire TVのライブチャンネルガイドで見られるようになったとAmazonは述べている。これらのサービスには、YouTube TV、Sling TV、Tubi、Pluto TV、Philo、Prime Video Channels、Prime Video Live Events(Thursday Night Footballなど)などが含まれる。

Amazonはまた、それらのチャンネルのうち200以上が広告付きで無料で視聴でき、サブスクリプションが必要ないことも強調している。

無料のライブストリーミングコンテンツは、米国ではストリーミングメディアプラットフォームの上位2社であるAmazonとRoku(ロク)が競い合う場となっているが、フォーマットにおいて両社のアプローチはそれぞれ異なる。

Amazonの無料ライブコンテンツを紹介するセクションは、Fire TV全体のインターフェースの一部となっており、それぞれ別のチャンネルを起ち上げなくても一覧を見ることができる。これは、Fire TV全体が1つのストリーミングサービスのように感じられるというAmazonのデザイン哲学を物語っている。

「私たちは、Fire TVをデザインする際に、常にコンテンツフォワードのアプローチをとってきました。テレビの電源を入れると、アプリが並んでいるのではなく、番組や映画、スポーツなどのコンテンツが表示されます」と、Amazon Fire TVのVP兼GMであるSandeep Gupta(サンディープ・グプタ)氏は述べている。「この哲学は、ライブコンテンツへのアプローチにも及んでいます。私たちはライブTVに多額の投資を続けており、コンテンツパートナーも同様です。今回は、新たなサービス統合やAlexa(アレクサ)対応、強化されたコンテンツ発見メカニズムを加えることで、それをさらに拡大します」と、同氏は続けた。

一方で、Rokuは「The Roku Channel」と呼ばれる常時無料の映画やテレビ番組を配信する独自のハブを提供しており、従来の有料テレビを見捨てた後に観るものを探しているコードカッター(ケーブルテレビの契約を打ち切る消費者)が最初に利用する出発点としての機能を果たしている。しかし、Fire TVとは異なり、Rokuのインターフェイスデザインは、実際には「アプリが並んでいる」だけだ。だが、このシンプルにまとまっていてごちゃごちゃしていないインターフェイスを、使いやすいと好む人も多い。The Roku Channelは単独のアプリとして起動し、Rokuのインターフェースに統合されているわけではない。

またRokuは、The Roku Channelを他の無料ストリーミングサービスと同様、ウェブサイトやスタンドアロンのモバイルアプリとしても提供している。先週、同社はより多くの消費者にリーチするために、The Roku Channelの無料コンテンツのほとんどを、メインのRoku.comのウェブサイトに統合した。

Fire TVも独自のアプリを提供しているが、こちらはライブコンテンツに限定されており、オンデマンドの広告付き番組や映画は観ることができない。

Amazonは今回、ライブTVの新たな統合に加えて、ライブTVのプログラムがAlexa対応になることも発表した。

つまり「アレクサ、『グッド・モーニング・アメリカ』を映して」とか「アレクサ、シーホークスの試合を映して」というように、特定の番組名をいうと観ることができるようになったということだ。これは、Fire TV CubeのAlexa Voice Remoteや、Echo(エコー)デバイスとペアリングされたFire TVで動作する。

ライブTVの番組は、新たにアップデートされたFire TVインターフェースの「App Peak」(ホバー)機能にも表示される。この機能は、メインナビゲーションでチャンネルにカーソルを合わせると、そのチャンネルで何が放映されているかを表示するもので、当面の間はFire TV Stick(第3世代)とFire TV Stick Liteで動作する。

ライブTVの統合や拡大によって(新型コロナウイルス感染流行の影響で人々が自宅でエンターテインメント楽しむようになったことはいうに及ばず)、Fire TVによるライブストリーミングアプリの利用は、過去12カ月間で2倍を超える130%以上も増加したという。

Amazonによると、今回発表された新機能は、米国では同日よりFire TVに展開が始まっているという。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:AmazonAmazon Fire TVRoku

画像クレジット:Amazon

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス「Fire TV Stick」(第3世代)

Fire TV Stick」(第3世代。税込4980円)は、Amazonのストリーミングデバイスで最も安価なエントリーモデル。上位モデルとして4Kに対応した「Fire TV Stick 4K」(税込6980円)、処理能力が高いキューブ型の「Fire TV Cube」(税込1万4980円)がラインナップされているが、Fire TV Stickは上位モデルより優れている点がある。それは最新モデルということで、新UI、新機能がいち早く提供されていること。というわけで本稿では、Fire TV Stickのおさらいをしつつ、新UI、新機能についてレビューしていこう。

Amazon「Fire TV Stick」(第3世代)。参考価格は税込4980円

Amazon「Fire TV Stick」(第3世代)。参考価格は税込4980円

メジャーバージョンアップされた「Fire OS 7.2.2.8」を採用

Fire TV Stick1.7GHz/クアッドコアのプロセッサー、8GBのストレージを搭載。OSは「Fire OS 7.2.2.8」を採用している。Fire TV Stick 4KのOSは「Fire OS 6.2.7.7」なので、Fire TV StickのOSはメジャーバージョンアップされているわけだ(それぞれ2021年1月4日時点)。

Fire TV Stickのソフトウェアバージョンは「Fire OS 7.2.2.8」

Fire TV Stickのソフトウェアバージョンは「Fire OS 7.2.2.8」

通信機能はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0 + LEをサポート。同梱の「Alexa対応音声認識リモコン」はFire TV Stick本体とBluetooth経由で接続するが、テレビをコントロールするために赤外線(IR)送信機能も搭載されている。

サイズ/重量は、Fire TV Stick本体が86×30×13mm/32g、リモコンが142×37×16mm/43.4g。このほかにHDMI延長ケーブル、USBケーブル、電源アダプター、単4電池2本、スタートガイドが付属する。

Fire TV Stick(第3世代)同梱品一覧

Fire TV Stick(第3世代)同梱品一覧

Fire TV Stick(第3世代)本体のサイズ/重量は86×30×13mm/32g

Fire TV Stick(第3世代)本体のサイズ/重量は86×30×13mm/32g

端子は、HDMI出力とmicroUSB(電源用)を用意

端子は、HDMI出力とmicroUSB(電源用)を用意

Alexa対応音声認識リモコンには、左上から電源、音声認識、ナビゲーション、選択、戻る、ホーム、メニュー、早戻し、再生/一時停止、早送り、音量アップ、音量ダウン、ミュートボタンを配置。また、音声認識ボタンの上にマイクが内蔵されている

Alexa対応音声認識リモコンには、左上から電源、音声認識、ナビゲーション、選択、戻る、ホーム、メニュー、早戻し、再生/一時停止、早送り、音量アップ、音量ダウン、ミュートボタンを配置。また、音声認識ボタンの上にマイクが内蔵されている

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~0.15A、出力5V 1A、容量5W

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~0.15A、出力5V 1A、容量5W

Fire TV Stick 4K、Chromecastとの違いは?

Fire TV Stickを、比較的価格帯が近いストリーミングデバイスであるFire TV Stick 4K、「Chromecast with Google TV」(税込7600円)と比較してみよう。下記に映像、オーディオ規格の違いをまとめてみた。

映像、オーディオ規格の違い

最大解像度がフルHDであること以上に大きな違いが、Fire TV StickのHDR方式にDolby Visionが含まれていないこと。実際にFire TV StickとFire TV Stick 4KでNetflixのDolby Vision対応コンテンツを見比べてみると、ダイナミックレンジ云々以前に色合いがまったく異なっている。Dolby Vision対応テレビで制作者の意図通りの映像を観たいのなら、Fire TV Stick 4K、またはChromecast with Google TVを選ぶべきだ。

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス「Fire TV Stick」(第3世代)

対応サービスの違い

一方、Fire TV Stick/Fire TV Stick 4Kと、Chromecast with Google TV最大の違いは対応サービス。

Netflix、Amazonプライム・ビデオ、YouTube、Hulu、U-NEXT、AbemaTV、TVer、Spotifyなどほとんどのメジャーサービスはどちらでも利用できるが、YouTube MusicはFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kに非対応、Amazon MusicはChromecast with Google TVに非対応だ。自分が利用している全サービスに対応しているストリーミングデバイスを選ぶか、どちらのストリーミングデバイスにも対応しているサービスに乗り換えるか悩ましいところだ。

Apple TV(Apple TVアプリ)はFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kで利用できる。2021年1月4日時点では、Chromecast with Google TVはApple TVに対応していないものの、今年初旬からサポートすることが<a href="https://blog.google/products/google-tv/apple-tv/"  width=

Apple TV(Apple TVアプリ)はFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kで利用できる。2021年1月4日時点では、Chromecast with Google TVはApple TVに対応していないものの、今年初旬からサポートすることが2020年12月16日に発表されている

新世代Fire TV Stickの新UI、新機能の使い勝手は?

さて、Fire TV Stickの新UIは目的のコンテンツにたどり着くまでの時間が着実に短縮されている。旧UIはホーム画面の上に項目を配置し、下にコンテンツのサムネイルがずらりと並ぶメニュー構成で、長いスクロール操作を強いられていた。

その点、新UIはメインメニューが画面中央に配置され、まずは左右移動で「ライブラリ」「ホーム」「探す」「ライブ」「アプリ」などの項目を選び、それに応じて切り替わる画面下のサムネイルからコンテンツやアプリを選択する構成に変更されている。

また旧UIでは「ジャンル一覧」がサムネイルの最下層近くに配置されていたが、新UIではメインメニューの「探す」の中に「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストア」の大カテゴリーを用意。さらにその下部に「おすすめカテゴリー」として、「アクション」「サスペンス」「アニメ」「お笑い」「バラエティ」「ドラマ」「ホラー」「日本映画」「時代劇」「韓国ドラマ」などを配置している。旧UIのジャンル一覧よりもカテゴリーが具体的なので、より絞り込まれたコンテンツから好みの作品に出会えるはずだ。

これは旧UI。画面上に、検索、ホーム、ライブ、マイビデオ、映画、TV番組、アプリ、設定が並ぶ

これは旧UI。画面上に、検索、ホーム、ライブ、マイビデオ、映画、TV番組、アプリ、設定が並ぶ

これが新UI。画面中央に、アカウント切り替え、ライブラリ、ホーム、探す、ライブ、アプリ、設定と並んでいる。このメインメニューで選択項目を切り替えると、画面下側のサムネイルが変化する

これが新UI。画面中央に、アカウント切り替え、ライブラリ、ホーム、探す、ライブ、アプリ、設定と並んでいる。このメインメニューで選択項目を切り替えると、画面下側のサムネイルが変化する

「探す」の中に、音声やテキストによる「検索」と、「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストアな」どの大カテゴリー、より具体的な「おすすめカテゴリー」が配置されている

「探す」の中に、音声やテキストによる「検索」と、「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストアな」どの大カテゴリー、より具体的な「おすすめカテゴリー」が配置されている

「ライブ」では、ライブ対応アプリの前に「番組表」やチャンネルがサムネイル表示されるようになった

「ライブ」では、ライブ対応アプリの前に「番組表」やチャンネルがサムネイル表示されるようになった

「マイビデオ」は「ライブラリ」に変更。「ウォッチリスト」と「購入とレンタル」だけが表示されるシンプルな構成になった

「マイビデオ」は「ライブラリ」に変更。「ウォッチリスト」と「購入とレンタル」だけが表示されるシンプルな構成になった

マイメニューでアプリを選択すると、対応アプリならコンテンツが画面下に表示され、すぐに視聴を開始できる

マイメニューでアプリを選択すると、対応アプリならコンテンツが画面下に表示され、すぐに視聴を開始できる

しかし、メインメニューで「Netflix」や「YouTube」を選択してもコンテンツは表示されなかった(2021年1月4日時点)。早期対応に期待したい

しかし、メインメニューで「Netflix」や「YouTube」を選択してもコンテンツは表示されなかった(2021年1月4日時点)。早期対応に期待したい

新たに搭載されたのが「プロフィール」機能。最大6つまでプロフィールを登録可能で、プロフィールごとにダウンロードしたアプリ、その表示順、視聴履歴、ウォッチリストを管理できる

新たに搭載されたのが「プロフィール」機能。最大6つまでプロフィールを登録可能で、プロフィールごとにダウンロードしたアプリ、その表示順、視聴履歴、ウォッチリストを管理できる

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス

前述のとおりFire TV Stickは、Amazonが販売する最廉価のストリーミングデバイスだ。参考価格は税込4980円だが、11~12月のタイムセールでは税込3480円、1月のタイムセールでは税込3980円で販売されていた。最大解像度はフルHDだが、音声認識リモコン付きのストリーミングデバイスとして他社の追従を許さない価格設定といえよう。

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Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

Amazon(アマゾン)は12月10日、Fire TVシリーズの新ユーザーインターフェース(UI)に関する発表を行った。新UIは、2020年9月に発売を開始した新「Amazon Fire TV Stick」(第3世代)から段階的にリリースされる。過去のFire TV Stick含め、他のFire TVシリーズへの適用は2021年初旬から順次展開予定。また各種UIのアップデートを今後継続して行う予定としている。

新UIでは、シンプルなデザインのホーム画面を採用。画面上部では、注目の映画・テレビ番組を表示。メインメニューは画面中央に配置しており、画面下部の表示内容はメインメニューの選択項目により変化する。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

新たなメインメニューでは、「探す」「ライブ」「ライブラリ」「アプリ」「設定」といった項目を用意。コンテンツやアプリを探せる「探す」、ライブ配信中のコンテンツをまとめた「ライブ」、ウオッチリストなどを集約した「ライブラリ」などに素早くアクセスできるようになった。
Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

「探す」では、視聴したいタイトルが決まっている場合は、タイピングや音声入力により検索機能を利用できる。映画・TV番組・キッズ&ファミリーといった単位での検索、アクションやドラマといったカテゴリー別の閲覧も行える。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

「アプリ」では、お気に入りのアプリについて、表示したいものや順番をユーザーが変更可能。

また対応アプリの場合、スクロールするだけでアプリ内のコンテンツを表示できる。例えばNetflixアプリでは同サービス内のビデオコンテンツが表示され、見たいものがあれば、そこから直接視聴を開始できる。複数アプリを行き来することなく、オススメや人気コンテンツを探せる。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

「プロフィール」では、最大6つのプロフィールを設定可能。プロフィールごとにダウンロードしたアプリや表示順、視聴履歴、ウォッチリストなどの設定が保存される。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

またAlexaの定型アクションを利用し、Fire TVシリーズを操作可能になった。「1時間後にFire TV」を消してなどの操作を行える。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

このほかFire TV Cubeでは、Echo ShowなどのAlexa対応デバイスとのテレビ通話が可能となった。Fire TV Cubeの赤外線(IR)機能を利用し、テレビの電源・音量の調整に加えて、ユーザーは音声によりテレビのチャンネルの選定、地上/BSの切り替えを行える。

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