恋人・友達探し、キャリア形成特化SNSのBumbleは「女性がいる限り存在する」とCEOが語る

恋人・友達探し、キャリア形成に特化したSNSを運営するBumble(バンブル)のCEOであるWhitney Wolfe Herd(ホイットニー・ウォルフ・ヘルド)氏は、真に時代を超越した企業を作りたいと考えている。

ウォルフ・ヘルド氏はTechCrunch Disrupt 2020のステージ上で「人と人とのつながりの必要性を破壊することはできません。そして、もう1つ邪魔することができないのは、女性が尊敬されていると感じ、平等であると感じ、安全で力を与えられていると感じることです。私たちは地球上に女性がいる限り、ビジネスを続けていけると信じています」と語った。

同氏の発言は、Bumbleの未開拓の市場機会について彼女が述べているより広範な点と、彼女が競合他社に対して会社をどのように位置づけているかを強調した。

「私たちは、この業界のほかの誰とも比較していませんし、率直に言ってただの出会い系サイトを競争相手としては見ていません」と同氏。「私たちは、私たちの生涯価値の機会が指数関数的であり、出会い系を超えて多くの深く根付いた方法で利用者ににサービスを提供できると心から信じています」続ける。

ウォルフ・ヘルド氏は、多忙な1年を過ごした。2019年後半に同氏は、創業パートナーであるAndrey Andreev(アンドレイ・アンドレエフ)氏から、より広範な出会い系アプリのスイートの運営を任された。ウォルフ・ヘルド氏は現在、Bumbleだけでなく、Badoo、Lumen、Chappyの出会い系アプリの責任者でもある。これらの出会い系アプリをもつBumbleは、アンドレエフ氏が投資ファンドのBlackstoneに株式を売却した後、30億ドル(約3170億円)の評価を受けていた。

今月初め、Bloombergは同社が2021年の株式公開を目指しており、60億ドル(約6340億円)以上の評価額を目標にしていると報じた。7月に米国のビジネス誌であるFast Companyは、Bumbleのユーザー数が現在1億人に達していると報じた。

ウォルフ・ヘルド氏は2020年により大きなチームを率いてきたが、新型コロナウイルスの感染蔓延は、デートの方法を大幅に複雑にし、ユーザーの習慣を複雑にし、変化する消費者の需要に応えるために、チームを新たなアップデートへと導いた。

これらの変更にもかかわらず「このアプリには新たな可能性がある」とウォルフ・ヘルド氏は語る。「人と人とのつながりや、新しい人との出会いの場を持つことへの需要の高まりと、孤独というほぼ二次的なパンデミックとの組み合わせにより、私たちは、この時期に非常に耐久性のあるビジネスを展開することができます」と同氏。

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(翻訳:TechCrunch Japan)

Facebook Datingの新機能でバーチャルデートが可能に

米国時間4月24日、Facebookはユーザーはもうすぐ「バーチャルデート」ができるようになると発表した。Facebook Datingのユーザーは、本物のデートの代わりに新しいビデオ通話機能を利用することでMessenger経由でビデオ会話できるようになる。このような機能は、人びとが新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、在宅と社会的距離を保つことを強要されている現在、需要が高まっている。

しかしオンラインのデートアプリは人びとを現実世界で結びつけることが本来の目的であり、その仮想化は大きな課題でもある。

今のところ、政府のロックダウンのためオンラインでデートした人が初めて実際にデートできる場所は限られている。レストランやモール、バー、その他の小売業施設は、新型コロナウイルスがアウトブレークしたすべての地域で閉鎖している。しかし、そんな制約がなくなっても、オンラインデートアプリのユーザーの多くは、知らない人との初めてのデートやお見合い的なデートを遠慮するだろう。相手をもっとよく知るためには、ビデオチャットがより安全なオプションとなる。

Facebook Datingが利用可能になると、オンラインでデートをする人びとは相手をバーチャルデートに誘うことができる。誘われた人は、画面に出るポップアップで、それを承諾したり断ったりできる。

承諾すると、Facebook DatingのユーザーはFacebook Messengerでビデオチャットができるようになり、お互いをもっとよく知ることができる。しかし、現在まだ開発途上の機能なので、プライバシーやセキュリティなどに関する詳しい情報は提供されていない。

パンデミックのためにデートの場所をビデオ上にしたオンラインデートアプリは、Facebookが初めてではない。しかもライバルとなるデートアプリの多くは、新型コロナの来襲以前からビデオ機能を導入している。

例えばBumbleは、ほぼ1年前から音声とビデオによる通話機能を提供している。その機能は電話やAppleのFaceTimeなどと同じだが、ユーザーは自分の電話番号やメールアドレスなどの個人情報をシェアしなくてもいいので安全だ。同社によるとこの機能は最近の2カ月で利用が急増し、今どきの仮想デートの人気を物語っている。

一方、Match Groupが同社の数多いデートアプリにビデオを導入したのは、もっと最近だ。2020年4月はMatchアプリにビデオチャットが加わり、すでにマッチした者がビデオで会話できる。Matchによると、同じくMatch傘下のHingeには「Dating from Home(自宅でデート)」というプロンプトがあり、独自のビデオデート機能を準備している。これまたMatch傘下のPlenty of Fish(PoF)は、3月にライブのストリーミングをローンチし、独身者とその友だちが相手を探す場所を提供した。

Match Groupの主力アプリであるTinderにはまだライブのビデオデート機能はないが、ユーザーはプロフィールにビデオを加えることができる。Tinderのビデオデートについて同社はまだ何も発表がないが、このご時世にビデオ通話が使えないのは、少々奇妙だ。

あまり知名度のないデートアプリも、eHarmonyの例に見られるように、ビデオデートでユーザー数を増やそうとしている。Facebookの新機能は展開が数カ月後になるとのことだが、Facebook Datingが使えるところならどこでも利用できる。

新型コロナウイルス 関連アップデート

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

デートアプリのBumbleが電話番号の交換なしに話せる新機能を追加

デートアプリのBumbleは、ユーザーがアプリ内で互いによく知ることができる新たな手段を加える。音声とビデオによる通話だ。

この機能は二重のオプトイン構造になっている。これはマッチした人誰からでもビデオコールがかかってくるというものではない。タップするとテキスト以上の機能が利用できるようになるアイコンがチャット内に表示され、ユーザーが互いにその機能を利用することを選択すれば、電話番号やソーシャルメディアのプロフィールの交換なしに話すことができるようになる。

この機能でユーザーは、写真やメッセージでのやり取りでは十分でないという誰かをもっとよく知ることができる。

新機能の最終目標は「より現実世界のやり取りをユーザーに提供し、マッチした人同士が実際に会ったり、大事なコンタクトインフォメーションを共有すると決める前にもっと深く知り合うことで時間を節約すること」とMagicLab(新しく発表されたBumble、Badoo、Chappy、Lumenの親会社)のCEOであるAndrey Andreev氏はTechCrunchへの電子メールこう述べた。

番号を交換することなしにアプリ内で音声やビデオの通話ができるのは、ハラスメントからユーザーを守るいい方法だ。Bumbleは数カ月前に、チャット内で送られた写真を分析し、開けた時にどんなことになるのかユーザーが把握できるよう、写真に“明白な”ものがあるかどうかをユーザーに知らせる「Private Detector」を発表した。この機能は今夏使えるようになる。

MagicLabは音声とビデオによる通話機能を他のデートアプリにも導入する計画だ。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

デートアプリのBumbleがライフスタイル雑誌を発行

デジタルブランドによる印刷出版物への進出としては、Bumbleが最新の試みとなる。デートアプリ開発元のBumbleは4月4日、Hearst社との提携のもとにライフスタイルに関するBumble Magという出版物を発行すると発表した。この雑誌では、デートやキャリア、交友関係などに関する話題やアドバイスを5000万人以上いるBumbleユーザーに提供する。

100ページある創刊号のカバーは、Henningという大きいサイズの仕事着ブランドを展開するファッション起業家Lauren Chanだ。

雑誌の中身は、Bumbleアプリの各モード「You First」「You + BFFs」「You + Dating」「You + Bizz」に沿って4つのセクションから構成される。そこではセレブのインタビュー、特集、アドバイス、プロダクト紹介、日々のマントラ、その他が展開される。

創刊号に登場するのは、BumbleのアドバイザーでBumble初のスーパーボウルキャンペーンのスターのSerena Williams、ライターで女優そしてBumbleクリエイティブディレクターのErin/Sara Foster、Man Repellerの創業者のLeandra Medine、宝飾デザイナーのJennifer Meyer、Away luggageの共同創業者のJen Rubioだ。

デジタルブランドが印刷物に進出するというのはもはや珍しいものではない。

Airbnbは郵便で届くAirbnb Magazineを、UnileverのDollar Shave ClubはMel Magazineを、マットレスブランドのCasperはMcSweeney’sと提携してWoolly Magazineを作った。カバンブランドのAwayはHere Magazineを出版している。UberはVehicleやArriving Now、Momentumを含むいくつかの印刷タイプの雑誌を展開している。そしてFacebookすらビジネスリーダーに照準を当てた雑誌Growを立ち上げた。

Bumbleの場合、雑誌の発行でBumbleを知らない人にブランドを紹介すると同時に、既存のユーザーとはネットではなく現実世界でも関係を展開する。これは、Bumbleの既存事業にオフラインの要素を加えようという大いなる努力の一端だ。Bumbleはまた、ポップアップを展開したりイベントを開催したりしている。加えて、今年中にBumbleの言葉でいうと“Hives”という実在の交流場所をより多く展開する計画を明らかにしている。

こうした動きはデートアプリの1つ、あるいはTinderのライバルという以上の存在になりたいというBumbleの野心の表れだ。

Bumbleは、ユーザーがデートだけでなくオンラインでもオフラインでも人生全般においてネットワーキングできる、女性中心のライフスタイルブランドとして広く認識されたいと願っている。たとえばBumble BFFサービスでは新しい友達をつくることができ、Bumble Bizzはビジネスのネットワーキングにフォーカスしている。

新しく発行する雑誌は、Bumbleの宣伝に協力しているマーケッターやイベント主催者など3000余りのブランドアンバサダーを通じて配布される見込みだ。ユーザーはまた、アプリを通じて創刊号の無料コピーをリクエストできる。

Hearst社にとっては、印刷物の雑誌の購読者をデジタルに向かわせようとしているKindle UnlimitedやApple News+といったデジタルソリューションに攻勢を受けている昨今、Bumbleのようなオンラインブランドの印刷展開の動きは新たなビジネスラインとなる。

「Bumbleはエンパワーメントの前向きなメッセージで生活の全てにおいてつながりを構築し、イニシアチブをとるよう女性に働きかける最前線にある」とHearstMade編集ディレクターのBrett Hillは発表文で述べた。「雑誌は、HearstMadeがブランドの精神を最も確実な手法で反映させるカスタム出版をいかに変えているかを示すいい例だ」。

Bumbleによると、Bumble Magは4月5日金曜日に全米で入手できるようになるとのことだ。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

デートサービスのTinder、有料ユーザー410万、年間予測売上8億ドルに

デートサービスのTinder、有料ユーザー410万、年間予測売上8億ドルに
Facebook Datingは、Tinderを所有するMatch Group(NASDAQ: MTCH)の敵ではなかった。同社は火曜日(米国時間11/6)に第3四半期決算を発表、1株あたり利益は44セントだった。

TinderのほかHinge、Ok Cupid、PlentyOfFishなど複数ブランドのインターネットデートサービスを所有するMatchは、アナリスト予測売上4.37億ドルを超え、Q3売上は対前年比29%増の4.44億ドルを記録した。

年間予測売上は17.2億ドルになるとMatchは言っている。

好調な売上にも関わらず、同社の4Qへの見通しはウォール街を満足させられなかった。MatchのQ4売上予測4.40~4.50億はアナリスト予測の4.545億ドルに届かなかった。その結果Matchの株価は時間外取引で10%下落した。

今年に入ってからMatch株は約60%上昇している。

位置情報ベースのモバイルデートアプリケーションTinderは、依然としてMatchの成長を支える原動力として同社の有料ユーザーの約半数、年間予測売上の約半分を占めている。Matchの購読ユーザー総数はQ2の770万人から810万人になり、対前年比23%増だった。成長の大部分はTinder Goldによる。これはTinderのプレミアム購読サービスでユーザーは以前「いいね!」した相手をスワイプせずに見ることができる。全体でTinderの有料ユーザーは、前四半期の380万人から410万人に増えた。

Tinderは2018年の年間売上を8億ドルと予測している。

6月にMatchが買収したもうひとつのアプリベース・デートサービスHingeも好調だ。Matchによると、最初に投資してからダウンロード数は5倍になっているという。

さらにMatchは初めて、1株あたり2.00ドルの特別配当金をMatch Groupの普通株およびClass B普通株に対して12月19日に支払うことを発表した。

Matchは引き続き戦略的M&Aの機会をうかがうとCEO Mandy Ginsbergは声明で語った。

「われわれには長期的潜在能力のある革新的製品を見つけたときに会社を買収する財務的余裕がある」と彼女は言った。

報道によると、同社はTinderの競合Bumbleの買収を複数回にわたり試みたが、両社間の厄介な法廷闘争によってその可能性とはなくなった。最近Bumbleは、Matchに対する4億ドルの訴訟を取り下げたことを発表した。同社はMatchが買収交渉中に企業秘密を不法に入手したと主張していた。Bumbleはこの訴訟を州裁判所に再申請する可能性がある。

ダラス拠点のMatchはIACの傘下にあり、、IAC自身の決算報告は明日の市場閉鎖後に行われる。

画像出典:S3studio / 投稿者 / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

出会い系アプリのBumbleから仕事探しができる「BumbleBizz」が登場

unnamed-2

ネットワーキングは嫌いだ。少なくとも、大量の名刺をポケットに詰め込んだヤル気満々の「ネットワーカー」が5秒ごとにやってくる、あの気まずいネットワーキングタイムは本当に苦痛だ。

ただ、これは一つのネットワーキングのタイプにすぎない。一般的に言えば、より広範で厚かましさの少ないネットワーキングは良いことであり、多くの人が仕事に就いている理由でもある。ネットワーキングの定義は「ビジネスや就職につながる良好な関係を築き上げること」だ。最高じゃないか。

人気のスワイプ式出会い系アプリ「Bumble」は、この定義をきちんと理解している。同アプリは、ユーザーが恋愛路線から一時的に方向転換し、キャリアアップにつながる出会いを探すことができる新たなサービス「BumbleBizz」を発表した。

この新サービスは、恋人を探すための普段のBumbleと、新しい友達を探すためのBumble BFFとそれほど変わらない。実際、Bumbleの共同設立者兼CEOのウィットニー・ウルフェは、BumbleBizzは「設立当初から掲げる、人生の大切な瞬間—、恋愛、友情、そして今はネットワークにおいて人々がつながるチャンスを提供する、という企業ビジョンの一部でした」と語っている。

BumbleBizzもまたスワイプ式で、ユーザーは所属業界や現在の仕事、学歴などを記入した(デート用のものとはまた別の)プロフェッショナル・プロフィールを作成する。同社はそれらのデータと地域情報を組み合わせ、アルゴリズムを使ってお互いのキャリアにプラスになるようなユーザー同士をマッチングする。

アルゴリズムは性別を考慮はしない(つまり異性か同性同士の2人がマッチングする)。マッチング後の会話は女性の方から始めなければいけないというBumble特有のルールは引き継がれるそうだ。

果たして人々はLinkedInの代わりにBumbleを使い始めるのだろうか?そしてこの出会い系アプリは仕事の場合でも人々をうまくマッチングすることができるのだろうか?答えが出るのはまだ先だろう。Bumbleがサービス提供を開始するのは今年秋以降だという。

確かに、プロフェッショナル・ネットワーキングを通じて訪れる、人生の転機となるような出会いはほんの数回しかない(それがネット上でも、現実での出会いでも)。しかし、あなたの憧れの職業に就いている人や未来の共同ファウンダーとなる人とのミーティングであるなら、たった数回の出会いでもあなたの人生を大きく変えるだろう。

だから例えBumbleBizzで得た100件のマッチングのうちたった一つしか実らなかったとしても、その結果は決して悪くはない。それに、今や多くの人々がプロフェッショナル・ネットワーキング業界に対して疑問を抱いている。失敗したところでBumbleが失うものは何もないだろう。

BumbleBizzが開始すれば、この出会い系アプリはわずか1年半で恋愛、友情、そしてこれからは仕事やビジネス上の関係を見つけるプラットフォームとなり、550万を超えるユーザー数を確保したこととなる。それに対してTinderは、Bumbleよりもはるかに多いユーザーベースを確保していながら、未だにデートアプリとしてしか機能していない。Bumbleは人々の生活のプラットフォームとなることで、ユーザー層の拡大(Bumbleで探すのは恋愛に限定されないのだから)、そしてより多くの人に頻繁にアプリを利用してもらうことを望んでいる。

[原文へ]

(翻訳: Tomoya Mori)