YouTubeがユーザーのコメント履歴を見せるプロフィールカードをテスト中

YouTubeでコメントをよく書く人たちが、これからは自分のチャンネルの人気やトロル(ネット荒らし)の傾向を公開できるようになる。YouTubeは今、そのための機能「プロフィールカード」をテストしている。YouTubeはアップデートや変更をCreator Insiderチャンネルでクリエイターのコミュニティと共有しているが、この機能もそこで発表された。プロフィールカードはコメンター(コメントを書いた人)の名前をクリックすると出現し、その人の最近のコメントのリストを見られる。

これまでは、コメンターの名前をクリックするとYouTube上のその人のチャンネルのページへ連れて行かれた。

でもそれでは、そのコメントを書いた人の人物についてあまり知ることができない。また、そんな情報はあまり公開されない。コメンターのチャンネルのページは、内容が何もなかったり、古かったり、今現在の話題と無関係だったりすることが多い。

でもプロフィールカードの上では、そのコメンターの過去12カ月の、そのチャンネル(読者がコメンターの名前をクリックしたチャンネル)上に残したコメントをすべて見ることができる。ただし今のところは、他のチャンネルに残したコメントは表示されない。つまりRedditのようなメッセージボードにある、各ユーザーのコメントの完全な履歴が見られる完全なユーザープロフィールではない。

先週出た発表声明で、YouTubeのプロダクト管理担当Tom Leung(トム・レオン)氏がこう言っている。「このコメントを、どんな人が書いたのかはわかるね。YouTube上で人と人の結びつきを強めることができるし、またクリエイターは優れたコメントを見て、どんな人が書いたのかわかるようになる」。

youtube profile cards

この発表声明には書いてないけど、優れたコメントだけでなくトロルや駄文や炎上ネタの多い悪質なコメンターについても知ることができる。

各人のコメントの履歴が見られるようになると、クリエイターやモデレーターは、そのユーザーからのコメントを自動的に隠したり、逆に自動的に承認したりできるようになる。個々のコメントに毎回いちいち対応しなくてもいい。

これまでコメンターの名前をクリックするとその人のYouTubeチャンネルに飛んだが、今度のプロフィールカードではチャンネルのリンクはあるけど、そこへ飛ぶことはない。テストが今、どれくらいの規模で行われているのかわからないが、発表への反応を見るかぎり、コミュニティの評判はいいようだ。

YouTubeは今、これ以外にもいろんな実験を行っている。例えば、ビデオのクリエイターが個人化されたメッセージを表示して、サブスクライバーを勧誘するなんてのがある。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

YouTubeは悪質コメント対策としてコメントをデフォルトで隠す方式をテスト中

YouTubeのコメント欄は評判が悪い。「インターネット上で最悪」「YouTube全体の有毒な文化の反映」「クリエイターはむちゃくちゃなことをしないと報酬がない」などとも言われた。大騒ぎになったものの中には、児童虐待自殺者の実写ビデオ危険な「奇跡の治療」の宣伝共謀罪の仲間集めなどがある。そこでYouTubeは、デフォルトでコメントを隠すデザイン変更を検討している。

XDA DevelopersがインドのAndroidデバイスでそのテストを最初に目撃した。従来、YouTubeのiOSとAndroidのモバイルアプリではコメントが目立つ場所にない。ビデオは画面上部に出るが、その下には追加、共有、その他、評価などのエンゲージボタンがあるだけだ。さらにその下はYouTubeのアルゴリズムからの推奨ビデオ「次の動画」がある。本当にコメントを見たければ、ページの底までスクロールしなければならない。

テストでは、そのコメント欄すらまったくなかった。その代わり、ボタンをクリックして別の場所へ行かないとコメントは見られない。

その「コメント」(Comments)ボタンは、ビデオの直下の、低く評価と共有の両ボタンの間にある。これでコメントが今後増えるのか、減るのか、横ばいか、それもYouTubeは知りたいのだろう。

ユーザーは、スクロールしてもコメントは見られず、ボタンをタップする必要がある。とはいえ、これまでのように延々とスクロールしないとコメントを見られないのとは、どちらが使いやすいのか?ボタンのほうが楽かもしれない。

XDA Developersの記事によると、そうやって表示した新しいコメント欄は、ページをリフレッシュすれば新しく加わったコメントも見られる。ウィンドウ上部の「X」ボタンをタップすればコメント欄は閉じる。

インドのAndroidデバイスでテスト中とのことだが、現にiOSにもあるし、地域も特定されていない。つまりテストは広範囲に行われていて、インド向けにローカライズされたアプリの機能ではない。

このコメント欄の変更が登場した背景には、YouTubeのコメントがいじめや虐待、口論など、何の役にも立たないコンテンツの棲家になってるだけでなく、小児性愛者が悪用するツールになってることがある。彼らは徒党を組み、コメントでコミュニケーションして、ビデオやタイムスタンプを他と共有している。

YouTubeは最初、子どもが登場するビデオでコメントを無効にした。もっと最近では子どものいるコンテンツを別のアプリに移すことを検討している。子どもビデオをたくさん見られるプラットホームが全世界的に完全オープンになることのおそろしさを、まず検討してほしいところだ。

YouTubeのスポークスパーソンは「Comments」ボタンのテストの件を確認したが「小さな実験をたくさんやってる中の1つにすぎない」と軽視の態度を見せた。

そのスポークスパーソンはこう述べた。「人々にとって重要な意義のあるビデオの発見や視聴、共有、対話等がもっと容易にできるように常に実験を重ねております。ビデオを見るページにコメントをどのように表示すべきかについても、いくつかのオプションをテストしています。ご指摘の機能も、YouTubeが常に行っている小さな実験の1つです。実験のフィードバックに基づいて、機能の一般公開の是非を検討することになります」。

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Instagram、自分の投稿にコメントできる人を選択可能に

月間ユーザー8億人、日間ユーザー5億人の節目を祝ったInstagramが、迷惑コメントを防止するコメント管理機能を公開した。新しいツールは、Instagramに公開アカウントを持つユーザーが、コメントできる人を特定のグループやフォロワー、自分がフォローしている相手などに限定できるものだ。さらに、公開、非公開アカウント共に、特定のアカウントをブロックしてコメントできなくすることも可能になる。

これは、プラットフォーム上での嫌がらせ行為を防ぐ取り組みの一環であり、Instagramでは著しく攻撃的なコメントをブロックする自動フィルターも改善し、新たにアラビア語、フランス語、ドイツ語、およびポルトガル語のコンテンツにも対応する(これまでは英語のみが対象だった)。同社はこのシステムが時間を経て利用が増すことによって改善を続けると言っている。これは機械学習を使用していることを踏まえるとうなずける。

さらに同社は、5月に導入した心の病にかかわる支援の必要なユーザー向けに作られた機能も拡張した。もしあなたがInstagramを利用中に、誰かがライブビデオで救いを必要としているのを見付けたら、匿名で通報することができる。するとInstagramがそのユーザーにメッセージを送り、援助の手を差し伸べるとともに電話相談その他の支援サービスを紹介する。このプログラムは5月に一般投稿を対象にスタートしたが、このたび対象がライブビデオにも拡張された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Vusayは、どんなビデオにもニコ動風コメントを付けられるサービス

悲しい現実:20%の人が、最初の10秒でビデオを見るのをやめてしまう。しかし、Vusayは、動画の特定の時点にコメントをひも付けすることによって視聴者の目を釘付けにしようとしている。これは、SoundCloudの時間指定コメントのビデオ版だ。

ニュースサイト、デジタルメディアのチャンネル、その他のウェブサイトは、自分のビデオをVusayのラッパーで囲むことによって、無料で視聴時間の増加を促進できる。Vusayのコメントは、ヒデオ画面の右側にスクロール表示されるので、従来のYouTubeスタイルの画面下に埋もれてしまうコメントより、ずっと目に入りやすい。

かつてVH1がやっていたポップアップビデオを覚えているだろうか? あれは退屈なミュージックビデオを、ちょっとした関連トリビアを重ねることによって再び面白くした。Vusayは、「ずごい、この場面が最高だ」とか「あれじゃ誰も助からないな」といったコメントによって、クライアントのビデオが注目され続けたり、再度見られることを期待している。Vusayのファウンダー、Wendell Brownは私に、「Vusayは、ビデオの各人にとって意味のある部分を通じて、人と人とをつなごうとしている。どの瞬間にも意味はある」と話した。

しくみは以下の通り。

Vusayは、ビデオのシェアもやりやすくする。コメントをつけたユーザーは、そのコメントと共にビデオをFacebookやTwitterで簡単にシェアできる。コメントはキーワード検索することが可能で、裏では管理人が荒らしやスパマーに目を光らせている。

実は、ユーザーがコメントをつけることは、Vusayがビデオの内容を理解するのを手助けする。このメタデータは、ビデオパブリッシャーが広告をターゲットする際に利用できる。

Vusayは、Teleo(Microsoftが買収)、eVoice(AOLが買収)、およびWalksoftly(Cybermediaが買収)を立ち上げた連続起業家、Wendell Brownによる最新のスタートアップだ。Brownは、Vusayが開発を始めたのは、2012年12月にスタートしたSoundCloudの時間指定コメントを見る前だったと主張する。SoundCloudは、”HERE COMES THE BASS!” のおかげで時間指定コメントシステムの代表的存在になった。

馴じみのないインターフェースを視聴者に提供することを危惧する向きもある。しかし、もしVusayが普及すれば、時間指定されたコメントによって視聴者は、巨大なリビングルームでインターネット全体と共にビデオを見ている気分になれるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


YouTubeがビデオ提供者/制作者のための便利なコメント管理ページをローンチ

YouTubeが今日(米国時間1/13)立ち上げた新しいコメント管理ツールにより、ビデオ作家は自分の複数のビデオに寄せられるすべてのコメントを一か所で見ることができる。

YouTubeがGoogle+経由のコメントシステムを開始してユーザの不興を買ったとき、同時にコメントを管理するための新しいツールをいくつか提供した。しかしその変更によってビデオ提供者はコメントをYouTube Inboxから管理できなくなり、コメントに対する通告機能はアラートに移行された。

YouTubeのユーザはこの変更に対して不満を合唱し、それに対し同社は今日、ビデオ提供者/作者がコメントを一か所で見られて、対応できて、調停等(モデレート)もできるイベント管理ページを発表した。それは要するに、昔のYouTube Inboxの復活だ。

このページでビデオのオーナーは、コメントをすばやく一望、悪質なコメントを削除、スパムにチェックを入れる、良いコメントに親指アップする、などのことができる。また、コメントを、公開、保留、スパムへと分類できる。

これらは、どれをとってもYouTubeの新しいコメントシステムの“嫌い”を“好き”に変えうるものではないが、ビデオをYouTube上に公開する者にとっては、人生が少し楽になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))