Disney+、2022年後半に広告付きの低価格サブスクを導入

Disney(ディズニー)は米国時間3月4日に、Disney+が2022年後半に広告付きのサブスクを導入することを発表した。同社は、開始日や価格については明らかにしていないが、2022年後半に新しいサービスの具体的な詳細を発表するとしている。この新サービスは2022年後半に米国で開始され、2023年には国際的に拡大する予定だ。ストリーミングサービスの現在の広告なしプランは、月額7.99ドル(約916円)または年額79.99ドル(約9177円)だ。

ストリーミングサービスに安価な広告付き層を追加することで、同社は加入者数をさらに拡大することができそうだ。プレスリリースで、Disneyは、この新しいサービスは、2024年までに2億3000万〜2億6000万人のDisney+の加入者という長期目標を達成するための「基礎的要素」になると述べている。

「Disney+へのアクセスをより低価格でより多くの視聴者に拡大することは、消費者、広告主、そして我々のストーリーテラーのすべてにとって利益となります」と、Disney Media and Entertainment Distributionの会長であるKareem Daniel(カリーム・ダニエル)氏は声明で、述べた。「より多くの消費者が私たちのすばらしいコンテンツにアクセスできるようになります。広告主はより多くの視聴者にリーチすることができ、ストーリーテラーはより多くのファンや家族とすばらしい作品を共有することができるようになります」。

このサービス開始後、Disney+は、HBO Max、Paramount+、Discovery+など、広告付き視聴サービスを提供する他のストリーミングサービスに加わることになる。Disneyが所有・運営するHuluも、月額6.99ドル(約800円)で広告付き視聴サービスを提供している。

本日の発表は、Disneyが2022年夏に欧州、中東、アフリカの42カ国と11地域でDisney+を開始することを明らかにしたことに続くものだ。新たに追加される国は、南アフリカ、トルコ、ポーランド、アラブ首長国連邦などだ。このストリーミングサービスは現在、米国、カナダ、英国を含む64カ国で提供されている。Disneyは、これらの新しい国でサービスを開始する正確な日付を特定しておらず、地域ごとの価格に関する情報も共有していないが、おそらく今後数カ月の間にそれを行う予定だ。

そのリストには、アルバニア、アルジェリア、バーレーン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、エジプト、エストニア、ギリシャ、ハンガリー、イラク、イスラエル、ヨルダン、コソボ、クウェート、ラトビア、レバノン、リビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、マルタ、モンテネグロ、モロッコ、北マケドニア、オマーン、パレスチナ、ポーランド、カタール、ルーマニア、サンマリノ、サウジアラビア、セルビア、スロヴァキア、スロヴェニア、南アフリカ、チュニジア、トルコ、アラブ首長国連邦、バチカン市国とイエメンが含まれている。

新しい地域としては、フェロー諸島、フランス領ポリネシア、フランス領南方領土、サンピエール・ミクロン海外集団、オーランド諸島、シント・マールテン島、スヴァールバル・ヤンマイエン、英国インド洋領土、ジブラルタル、ピトケアン諸島、セントヘレナなどが含まれている。

Disneyは先日、2023年度までにDisney+の提供国を2倍以上の160カ国以上に拡大する計画を明らかにしたが、今回のニュースはその一環だ。同社は、消費者向けストリーミング事業をよりグローバルな市場に拡大することを計画しており、この推進を支援するため、新たにInternational Content and Operations(インターナショナル・コンテンツ・オペレーションズ)グループを設立している。

画像クレジット:Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

Disney+がNetflixのMarvelシリーズを米国などで配信開始、日本では2022年後半の予定

米国時間3月1日、Disney+(ディズニープラス)は、以前Netflix(ネットフリックス)で配信されていたMarvel(マーベル)の実写ドラマの配信と、これらのドラマの追加にともない17歳未満の子どもには不適切と評価されたTV-MAコンテンツの視聴を禁止できる新しいペアレンタルコントロールの導入を発表した。

Disney+によれば、3月16日から米国、カナダ、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドで実写シリーズの「Marvel デアデビル」「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」「Marvel ルーク・ケイジ」「Marvel アイアン・フィスト」「Marvel ザ・ディフェンダーズ」「Marvel パニッシャー」「エージェント・オブ・シールド」を配信する(ただし「エージェント・オブ・シールド」は米国のみ)。

Marvel作品に関するNetflixの権利が3月1日に切れて配信ラインナップから消えたことは、Netflixの1つの時代の終わりを表している。Disney+が登場するまでは、NetflixはDisneyと長年にわたって関係を築いていた。NetflixがDisneyのコンテンツに関して複数年の契約を交わした後、2013年にMarvelはNetflixと組んで最初の4本のスーパーヒーロードラマを製作した。これによりNetflixは「Netflixオリジナル」ブランドとして長年にわたって人気ドラマを配信し、新規ユーザーの獲得につながった。しかしNetflixは2018年と2019年にMarvelドラマの配信中止を開始し、Disneyとの契約終了に至った。そして契約により、中止後も2年間はドラマのキャラクターはNetflix以外の映画やテレビシリーズに登場できないことになっていた。

当初はNetflixの権利が切れた後にMarvelの実写ドラマがどこに行くかは不透明だった。ことに、これらの大人向けドラマは家族向けの配信サービスであるDisney+には合わない。可能性がある考えられたのは、Disney傘下で大人向けコンテンツの傾向が強いHulu(フールー)だ。しかしこれらのドラマが3月中旬からカナダのDisney+に登場することがスクープされ、Disneyは少なくとも一部のマーケットでこれらのドラマをDisney+に取り込む意向であることが明らかになった。ただし米国で配信されるのか、されるとしたらいつからか、どのプラットフォームで配信されるのかは明らかになっていなかった。

画像クレジット:Sarah Shatz/Netflix

また、Disney+は米国でTV-MAに指定されているコンテンツを子どもに見せたくない保護者のためのツールが必要であることも認めた。3月16日から米国のDisney+利用者すべてに対してペアレンタルコントロールのアップデートが求められる。利用者は家族のプロフィールごとにコンテンツのレーティングを選択し、プロフィールをロックするためのPINコードを設定できる。またキッズプロフィールを抜けるための質問も設定できるので、子どもはキッズの利用環境から切り替えることができない(Disney+のグローバル市場ではすでにこのようなペアレンタルコントロールが提供されている。しかし米国のユーザーは新機能として今後RやTV-MAコンテンツの制限ができるようになる。アプリを再起動する際に変更を求められる)。

これらの設定はオプションで、米国の全利用者に対して3月16日以降に初めてDisney+のサービスを利用するときに表示される。利用者がレーティングを設定しない場合は、デフォルトで14歳未満の子どもには不適切とされるTV-14コンテンツに設定される。つまりTV-MAのプロフィールを選択しないと、新たに配信されるMarvelドラマは見られない。

Disneyによれば、TV-MAに切り替えたプロフィールには変更を確認するためにアカウントのパスワードも必要になるという。設定した後はDisney+の大人向け番組を利用でき、アプリの「あなたへのおすすめ」や「トレンド」にも表示されるようになる。

Disney Streaming(ディズニー・ストリーミング)の社長であるMichael Paull(マイケル・ポール)氏は発表の中で次のように述べた。「Disney+には業界で最も愛されるブランドが集まり、これらの実写ドラマが追加されることでMarvelブランドもさらに1カ所で楽しめます。我々は世界中の市場でDisney+が提供するコンテンツを拡大してすばらしい成功を収めており、Marvelの新しいドラマを加えたすばらしいコンテンツと、お客様とご家族が最適な視聴体験を得られる機能を提供して米国でもこれを継続できることをたいへんうれしく思います」。

ペアレンタルコントロールを変更すると今後、大人向けのMarvelコンテンツをさらに配信できることになるが、Disneyは具体的な発表はしていない。

同社によれば、MarvelのドラマはDisney+のその他の全海外市場で2022年後半に公開される予定だ。

画像クレジット:Disney

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

Disney+は第1四半期に新規加入者1180万人を獲得、Netflixを上回る

Disney(ディズニー)は、2022年第1四半期の決算発表の一環として、Disney+が同四半期に1180万人の新規加入者を獲得して会員数が1億2980万人に達したと発表し、2024年までに会員数2億3000万〜2億6000万人達成という目標に向けて順調だと述べた。前の四半期は200万人の加入者増にとどまっていたが、今期は予想を上回った。

Disneyは、Disney+の全世界の加入者数を、米国内と海外のカテゴリー別に分類した。加入者数は、米国とカナダで4290万人、それ以外では4110万人だった。また、Disney+ Hotstarの加入者数は4590万人で、これはDisneyとStar Indiaの既存ストリーミングサービスとの協業で展開されているサービスだ。

Disney+の成長は、ウォール街が予想した新規加入者約700万人を上回った。また、Netflix(ネットフリックス)は2015年以来最低の加入者増を記録し、予想の850万人に対し新規加入が830万人にとどまるという冴えない四半期だったが、Disney+の成長はストリーミング業界の状況に対する投資家の懸念を和らげたかもしれない。

Disneyの他のストリーミングサービスについては、Huluが660万人の新規加入者を獲得して会員数を4530万人にし、ESPN+は420万人を追加して2130万人に達した。Disneyのストリーミングサービス全体の契約数は1億9640万に達している。

同社の株価は、好決算を受けて8%上昇した。同四半期はパーク事業も回復した

DisneyのCEOであるBob Chapek(ボブ・チャペック)氏は決算説明会で投資家に対し、Disney+の同四半期中の成功は、本業の成長と新しいコンテンツの組み合わせによるところが大きいと述べた。同四半期にDisney+は、オスカーにノミネートされた「Encanto(ミラベルと魔法だらけの家)」「Eternals(エターナルズ)」「Hawkeye(ホークアイ)」「The Book of Boba Fett(ボバ・フェット)」などの有名作品をリリースしている。チャペック氏は、毎週1本、新作品をリリースするという目標を達成し、この目標を2倍にする計画だと述べた。

Disneyは今会計年度に、新規加入者獲得に向けて新コンテンツに330億ドル(約3兆8055億円)を注ぎ、第1四半期の勢いを持続させることを目指している。また、チャペック氏は、Disney+加入者が2024年度末までに2億3000万人〜2億6000万人に達するという軌道を維持していると説明した。

さらにチャペック氏は「Star Wars:Revenge of the Sith(スター・ウォーズ/シスの復讐)」の10年後を描くStar Wars新Disney+シリーズ「Obi-Wan Kenobi(オビ=ワン・ケノービ)」が5月25日に配信されることを明らかにした。このシリーズでは、若き日のオビ=ワンをEwan McGregor(ユアン・マクレガー)氏が再び演じ、その他にHayden Christensen(ヘイデン・クリステンセン)氏、Moses Ingram(モーゼス・イングラム)氏、Joel Edgerton(ジョエル・エドガートン)氏、Kumail Nanjiani(クメイル・ナンジアニ)氏、Indira Varma(インディラ・ヴァルマ)氏、Rupert Friend(ルパート・フレンド)氏らが出演する。

別のStar Wars新Disney+シリーズとして「Andor」が2022年中にスタートする予定だ。このシリーズでは、Diego Luna(ディエゴ・ルナ)氏が「Rogue One(ローグ・ワン)」で演じたCassian Andor(キャシアン・アンドー)役を再び演じる。また、Stellan Skarsgård(ステラン・スカルスゲールド)氏、Adria Arjona(アドリア・アルホナ)氏、Fiona Shaw(フィオナ・ショウ)氏、Denise Gough(デニース・ゴフ)氏、Kyle Soller(カイル・ソラー)氏、Genevieve O’Reilly(ジェネヴィーヴ・オーライリー)氏らが出演する予定だ。

Disney+が目指す会員数は、2022年夏に欧州、中東、アフリカの42カ国と11地域でストリーミングサービスが開始されることにともなうものだ。注目すべきは、南アフリカ、トルコ、ポーランド、アラブ首長国連邦などの新しい国々だ。Disneyは、これらの新しい国でサービスを開始する正確な日付を特定しておらず、地域ごとの価格に関する情報も出していないが、今後数カ月のうちに明らかにするはずだ。現在、Disney+は米国、カナダ、英国を含む64カ国で提供されている。

同社は、2023年会計年度までにDisney+を提供する国を2倍以上の160カ国以上に増やすことも明らかにした。消費者向け直販ストリーミング事業をさらに多くの市場に拡大する計画で、この推進のために新たにInternational Content and Operationsグループを設立する。

Disney+は2019年後半に始まり、過去数年間、Netflix、Amazon Prime Video、その他複数のストリーミングサービスと競合してきた。Disney+は、主にMarvel(マーベル)やStar Warsのコンテンツを有していることで、ストリーミング分野でその名を轟かせることができた。

ESPN+については、チャペック氏はCNBCとのインタビューで、DisneyがNFLの中継Sunday Ticketの放映権に入札するつもりであることを明らかにした。NFLのSunday Ticketの独占プロバイダーとしてのDirecTVの契約は、2022年のNFLシーズン後に切れることになっており、Amazon(アマゾン)やApple(アップル)など多くの企業が契約について初期交渉している。チャペック氏は、スポーツ番組が同社のストリーミング戦略の極めて重要な部分だと概説した。

画像クレジット:Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Nariko Mizoguchi

Disney+が米国で初めてライブストリーミングのテストを実施

Disney+は、米国時間2月8日、米国で初めてライブストリーミング機能のテストを実施し、オンデマンドのサブスクサービスの今後の変化を示唆した。今回のテストでは、大規模なイベントには挑戦せず、俳優でコメディアンのLeslie Jordan(レスリー・ジョーダン)と俳優でプロデューサーのTracee Ellis Ross(トレーシー・エリス・ロス)が司会を務める第94回アカデミー賞ノミネーションのライブストリームを実施した。このイベントは、Disney(ディズニー)傘下のHulu、さらにABC News Live、Oscars.comなどアカデミー賞が所有するさまざまなプラットフォームにもライブ配信された。

イベントの視聴者全員が1つのプラットフォームに視聴を合わせないので、このように幅広い配信はDisney+の負担を軽減することにもつながった。

同社は、Disney+でのライブストリーミングについて、今後どのような具体的な計画があるかについては言及を避けたが、同社のプラットフォームでライブコンテンツがどのようなものになるかを模索したいことは認めている。担当者は、これまでのところ、結果に満足していると述べ、Disneyは今後もこの種の体験をテストし続ける予定であると付け加えた。

「今朝のアカデミー賞のノミネーションで、米国のDisney+でライブストリーミングのテストを行いました。我々はその結果に満足しており、消費者に最高のユーザー体験を提供するための継続的かつ反復的なアプローチの一環として、テストを続けていきます」と、Disneyの広報担当者はTechCrunchに語った。

Disneyはすでに、Hulu with Live TVやESPN+など、ライブコンテンツを配信できる複数のストリーミングプラットフォームを持っているが、同社が米国のDisney+にライブスポーツを統合することを検討している可能性を示すヒントもある。あるスポッターは最近、例えばDisneyPlus.comサイトマップにリンク (https://www.disneyplus.com/espn/details/sport-event/)が追加されたことに気づいた。これは、同社がESPNの視聴者がDisney+からスポーツに容易にアクセスできるようなプランを検討していることの表れではないか、と彼らは推測している。また、インドのDisney+ Hotstarサービスではすでにスポーツのライブ配信を行っているため、Disneyが米国で同様のサービスを検討するのも無理はないだろう。

しかし、今日のテストが示すように、ライブストリーミングはスポーツのライブに限定されるものではない。すでにHuluでクロスストリーミングされている特別なイベントや、ファンに直接アピールできるようなイベント、たとえば人気のファンイベントD23 Expoからの配信など、Disneyが配信する意味があるライブイベントは数多くある。

また、ライブコンテンツが加わることで、記録的な成長が鈍化し始めた現在、サービスの魅力が増す可能性もある。

Disney+の加入者は、2021年第2四半期の1億360万人から第3四半期には1億1600万人に増え、第4四半期にはさらにわずか210万人増の1億1810万人になった。その鈍化は加入者増に関するウォール街の期待を裏切り、11月の最新決算発表の直後に株価を下げた。それでも、DisneyのBob Chapek(ボブ・チャペック)CEOは、2024年までにDisney+加入者数を2億3000万-2億6000万人にするという同社の目標は、依然として順調であると述べた。Disneyは米国時間2月9日に2022年第1四半期の決算を発表する予定だ。

画像クレジット:Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

HBO Maxが3月にサービス提供地域をさらに15カ国追加

米国時間2月1日、WarnerMedia(ワーナーメディア)は同社の動画配信サービスであるHBO Max(エイチビーオーマックス)を2022年3月8日からさらに15カ国で展開すると発表した。追加される15カ国は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、ハンガリー、モルドバ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア。さらに2022年後半には、ギリシャやトルコなどさらにヨーロッパの6カ国を追加する予定だ。

HBO Max Internationalの責任者であるJohannes Larcher(ヨハネス・ラルヒャー)氏は発表の中で「HBO Maxはグローバルでの展開を進め、ヨーロッパの15カ国でプラットフォームを提供することで世界の61の地域での展開となります。我々は世界中でD2Cの戦略を実行し、すばらしいコンテンツともあいまって、世界最大級のストリーミングプラットフォームに必要な成長がもたらされるでしょう」と述べた。

親会社であるAT&Tの1月の発表によれば、HBO Maxを含めたHBOは2021年末時点でサブスクリプション契約者数が全世界で7380万人に達した。HBO Maxは2020年5月に米国でサービスを開始、2021年夏にはラテンアメリカとカリブ海地域で海外展開を開始した。その後、ヨーロッパでは初となる北欧とスペインにも展開した。現在サービスを提供しているのは46カ国で、WarnerMediaは2022年にHBO Maxをさらに拡大していく計画だ。

今回HBO Maxが拡大計画を発表する数日前には、ディズニーがDisney+(ディズニープラス)を2022年夏に欧州、中東、アフリカの42の国と11の地域で新たに開始することを発表していた。新たに追加される国に南アフリカ、トルコ、ポーランド、アラブ首長国連邦が含まれるのが目を引く。Disney+は現在、64カ国で利用できる。

HBO MaxとDisney+はここ数年、Netflix(ネットフリックス)やAmazon(アマゾン)プライム・ビデオなどのストリーミングサービスと競争している。世界展開に関していうと、NetflixとAmazonプライム・ビデオは数カ国の例外を除いて世界中で利用できる。Netflixは中国、クリミア、北朝鮮、シリアで利用できない。Amazonプライム・ビデオは中国大陸、イラン、北朝鮮、シリアで利用できない。

画像クレジット:Presley Ann/Getty Images for WarnerMedia

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(文:Aisha Malik、翻訳:Kaori Koyama)

Disney+は今夏、新たに42カ国と11の地域でサービス開始

Disney+(ディズニープラス)は2022年夏、欧州、中東、アフリカの42の国と11の地域で新たにサービスを開始する。その中には、南アフリカ、トルコ、ポーランド、アラブ首長国連邦などが含まれる。このディズニー公式動画配信サービスは現在、米国、カナダ、英国、日本を含む64カ国で提供されている。ディズニーは、新たな国でサービスを開始する正確な日付や、地域別の価格設定に関する情報を明らかにしていないが、今後数カ月以内に発表される見込みだ。

新たにサービスが開始される国は、アルバニア、アルジェリア、アンドラ、バーレーン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、エジプト、エストニア、ギリシャ、ハンガリー、イラク、イスラエル、ヨルダン、コソボ、クウェート、ラトビア、レバノン、リビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、マルタ、モンテネグロ、モロッコ、北マケドニア、オマーン、パレスチナ、ポーランド、カタール、ルーマニア、サンマリノ、サウジアラビア、セルビア、スロバキア、スロベニア、南アフリカ、チュニジア、トルコ、アラブ首長国連邦、バチカン市国、イエメンの42カ国。

そして新たに展開される地域には、フェロー諸島、フランス領ポリネシア、フランス領南方地域、サンピエール島・ミクロン島海外集団、オーランド諸島、シント・マールテン島、スバールバル諸島・ヤンマイエン島、英領インド洋地域、ジブラルタル、ピトケアン諸島、セントヘレナ島が含まれている。

ディズニーは先日、2023年度までにDisney+を展開する国の数を2倍以上の160カ国以上に増やす計画を明らかにした。今回の拡大のニュースはその一環だ。同社は、D2C(消費者直接取引)の動画配信ビジネスを、より多くのグローバル市場に拡大することを計画しており、この推進を支援するために、新たにインターナショナル・コンテンツ&オペレーション部門を設置した。このグループを率いるのは、ディズニー勤続25年のベテラン、Rebecca Campbell(レベッカ・キャンベル)氏だ。同氏はディズニーの動画配信サービスのための現地および地域向けコンテンツの制作に注力するとともに、ディズニーの国際チームを統括する。

関連記事:ディズニーが動画配信事業を再編、国際的戦略のハブとなる新グループを設立

ディズニーによると、2021年度末時点で、Disney+、ESPN+(イーエスピーエヌ・プラス)、Hulu(フールー)の加入者数は合計1億7900万人だったという。同社はDisney+の加入者が、2021年第4四半期に全世界で1億1800万人に達したと述べている。

2019年後半に開始されたDisney+はこの数年、Netflix(ネットフリックス)やAmazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)他複数の動画配信サービスと競合してきた。ちなみにNetflixとAmazon Prime Videoは、いくつかの例外を除いて全世界で提供されている。Netflixは中国、クリミア、北朝鮮、シリアでは利用できず、Amazon Prime Videoは中国本土、イラン、北朝鮮、シリアで利用できない。

画像クレジット:Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ディズニーが動画配信事業を再編、国際的戦略のハブとなる新グループを設立

Disney(ディズニー)は米国時間1月19日、D2C(消費者直接取引)の動画配信事業を、よりグローバルな市場に拡大する計画を発表した。そのために新たにインターナショナルコンテンツ&オペレーション部門を設立する。このグループを率いるのは、約25年前からディズニーで働くベテラン、Rebecca Campbell(レベッカ・キャンベル)氏で、ディズニーの動画配信サービスのための現地および地域向けコンテンツの制作に注力するとともに、ディズニーの国際チームを統括する。この新しい役職は、ディズニーのBob Chapek(ボブ・チャペック)CEO直属となる。同社は今回、現在の動画配信サービスの展開状況とDisney+(ディズニープラス)の2023年の見通しについても最新の情報を発表した。

ディズニーによると、2021年度末時点で、Disney+、ESPN+(イーエスピーエヌ・プラス)、Hulu(フールー)の加入者数は合計1億7900万人だったという。同社は2023年度までにDisney+の配信国数を2倍以上の160カ国以上に増やすことを計画している。

インターナショナルコンテンツ部は新たに設立されたものだが、ディズニーによると、同社の動画配信サービスのために制作・開発されている現地・地域向けタイトルは、すでに340以上にのぼるという。この数は時間とともに増えていく予定であり、これまでインターナショナルオペレーションおよびD2C担当のトップを務めていたキャンベル氏は、同時にインターナショナルコンテンツのパイプラインの拡大に注力していく。拡大した役割の中でも、キャンベル氏は引き続きアジア太平洋地域、欧州・中東・アフリカ地域、インド、ラテンアメリカの海外チームにも参加する。

インターナショナルコンテンツ&オペレーショングループの設立により、ディズニーは、スタジオコンテンツ、ジェネラルエンターテインメントコンテンツ、スポーツコンテンツの各グループに加え、コンテンツ制作のための第4の拠点を持つことになる。この新グループの追加は、Netflix(ネットフリックス)などライバルに対抗するために、動画配信分野でグローバルな事業基盤を確立することの重要性を示している。Netflixはインドなど一部の市場で加入者を獲得する方法を模索していて、最近では値下げを余儀なくされている。HBO Max(エイチビーオー マックス)も国際的な事業展開に目を向けており、最近は欧州の一部でサービスを開始した。

国際的なコンテンツハブの新設に加えて、ディズニーは動画配信事業の他の部分も再編成した。

Huluの新社長には、Disney+のマーケティング&オペレーション担当EVPだったJoe Earley(ジョー・アーリー)氏が就任した。同氏は、Disney+、Hulu、ESPN+、Star+をグローバルに担当するDisney Streaming(ディズニー・ストリーミング)の新社長に昇格したMichael Paull(マイケル・ポール)氏の直属となる。ポール氏の前職であるDisney+の社長はまだ任命されていない。新しい役職では、ポール氏はDisney Media & Entertainment Distribution(ディズニーメディア&エンタテインメントディストリビューション、DMED)の会長であるKareem Daniel(カリーム・ダニエル)氏の直属となる。

「ディズニーの消費者直接取引の取り組みは、わずか数年の間に驚異的なペースで進展しており、我々の組織は野心的なグローバルストリーミング戦略を支えるために成長と進化を続けてきました」と、チャペック氏は今回の組織変更を発表した声明の中で述べている。「レベッカは、当社のグローバルプラットフォームの拡大を指揮する重要な役割を果たしてきました。今回、新たにインターナショナルコンテンツグループを率いることになった彼女は、その専門知識と才能を活かして、当社の動画配信サービスに増加する現地・地域向けオリジナルコンテンツのパイプラインを監督するとともに、引き続き当社の国際的な事業を先導してくれるものと期待しています。同様に、消費者へのサービスに絶え間なく注力しているカリームは、当社の動画配信事業をディズニーの次の世紀に向けて展開していくための比類ない能力を備えた、業界をリードする経験豊富な経営陣を育成しています」。

画像クレジット:Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

予想より少なかった今期のDisney+の新規加入者数

この秋は、ディズニーのストリーミングの野望には優しくはなかった。第4四半期のDisney+(ディズニープラス)の加入者数は210万人にとどまり、合計1億1810万人となった。この数字は、同社がすでに慎重に見積もっていた数字(数百万人前半)とほぼ一致しており、総顧客数は前年同期比で60%増加しているが、一部のアナリストの予想を大きく下回っている。CNBCは、StreetAccount(ストリートアカウント)が今期の新規ユーザー数を940万人と予測していたことを指摘している

ディズニーのストリーミング配信事業Direct-to-Consumer(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)部門は、制作費、マーケティング費、および「技術コスト」の増加などにより、前年が3億7400万ドル(約426億円)だったのに対して6億3000万ドル(約718億円)の損失を計上した。これらは、サービスの拡大から予想されていたが、Disney+がサービス開始から2年経過してもなお、ディズニーにとって純利益をもたらしていないことを示唆している。同社のチーフBob Chapek(ボブ・チャペック)氏は、決算説明会において、加入者数の目標(2024年9月までに2億3000万人以上のユーザー)を達成し、利益を出すことに依然として自信を持っていた。

同社は「逆風」を警告していた。この問題について当初はあまり触れていなかったが、重荷を担う「モンスターズ・ワーク」や「ホワット・イフ…?」などのシリーズはあったが、Disney+にとって比較的静かな夏だった。また「ブラック・ウィドウ」と「ジャングル・クルーズ」という2本の大ヒット映画を配信したが、オリジナル映画はあまり強みにはならなかった。

秋に向けて、状況は明るくなってきている。Disney+は、11月12日に「シャン・チー/テン・リングスの伝説」を配信し「ホークアイ」や「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」などの番組を開始し、韓国などの国にも進出している。これらはすべて、加入者と視聴者を増やす可能性がある。問題は、特に同社が劇場でのプレミア公開に戻ったとき、それらがDisney+にとって十分に継続的なコンテンツと拡張になるかどうかということだ。

長期的な計画は、それだけではなかった。チャペック氏は、ディズニーのキャラクターが登場し、物理的な世界と仮想的な世界の両方を融合させるディズニー・メタバースの可能性を示唆した。しかし、CEOはこれが長期的な目標であることを強調し、タイムラインやその他の技術的な詳細については語らなかった。今のところ、これは具体的なプロジェクトというよりも、Facebook(フェイスブック)のMeta(メタ)に対抗するための試みといえるだろう。

編集部注:本稿の初出はEngadget

画像クレジット:Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Jon Fingas、翻訳:Yuta Kaminishi)

Disney+がマーベル映画13作品のIMAXアスペクト比版配信

Disney+は、11月12日より、マーベル映画13作品のIMAXの拡張アスペクト比で提供する。IMAXの拡大アスペクト比は1.90:1で、同社によると一部のシーケンスで最大26%増加した画像になる。一般的なテレビの16:9の比率にも近くなる。

発売時に提供される13本の映画は以下のとおりだ。

  • 「シャン・チー/テン・リングスの伝説」※11月12日より配信開始
  • 「ブラック・ウィドウ」
  • 「アベンジャーズ/エンドゲーム」
  • 「キャプテン・マーベル」
  • 「アントマン&ワスプ」
  • 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
  • 「ブラックパンサー」
  • 「マイティ・ソー バトルロイヤル」
  • 「ドクター・ストレンジ」
  • 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
  • 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」
  • 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

新フォーマットでストリーミング配信される映画は、Disney+情報画面に目立つラベルが表示される。なお、標準的なワイドスクリーン版の映画も引き続きストリーミングサービスで視聴可能だ。

Disney+社長のMichael Paull(マイケル・ポール)氏は声明の中で「Disney+でマーベルファンや観客のみなさんに新たな価値を提供できることに興奮しています」と語った。

新しいIMAXフォーマットは、NetflixやAmazon Prime Videoなどの競合他社に対してDisney+に優位性を与える。このコラボレーションにより、将来的にはDolby Atmosと競合する可能性が高いDTSによる没入型IMAXシグネチャーサウンドなど、さらに強化されたオーディオビジュアル技術をDisney+に提供するという

新フォーマットの発表は、ストリーミングサービス開始からちょうど2年目となる「Disney+ Day」に行われた。また、同社は「Disney+ Day」で今後配信予定のコンテンツのファーストルックや新予告編を複数公開する予定だ。

画像クレジット:Disney+

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(文:Aisha Malik、翻訳:Katsuyuki Yasui)

韓国のISPであるSK BroadbandがNetflixに帯域使用料を反訴

韓国のインターネットサービスプロバイダー(ISP)で同国の通信企業SK Telecomの子会社であるSK Broadbandが、Netflixを反訴して、このストリーミングプラットフォームが過去3年間使用した帯域への支払いを要求している。

この訴訟は、韓国の裁判所が6月にNetflixに不利な判決をしたことが契機だ。それに力を得たSK Broadbandは、ストリーミングのプラットフォームに対して、彼らが過剰な量の帯域を消費し、ネットワークのトラフィックを重くしていることに対して、ネットワークの使用料を請求している。

Netflixの広報担当者は、TechCrunchの取材に対し「SK Broadbandが当社に対して起こした訴件は今後検討する。その間私たちはオープンな対話を継続してSK Broadbandと協力する道を探し、弊社が共有している顧客のためにシームレスなストリーミング体験を確保したい」と述べている。

米国のストリーミング巨人は最初2020年に最初に申し立てた訴訟に敗訴し、7月にはその判決に関して上級裁判所に控訴していた。その訴訟では、ネットワークを管理する立場にあるSK Broadbandには、帯域の料金を請求する権利がない、と主張していた。Netflixは、このISPが「二重請求」をしようとしている、と主張した。すなわち一般ユーザーがすでにブロードバンドの利用に関して払っているにもかかわらず、今度はストリーミング企業にも課金しようとしている、と同社は主張した。

韓国のメディアによると、SK Broadbandはネットワークの利用に対して年間2300万ドル(約25億5000万円)を請求する計画だという。

2019年にSK Broadbandは韓国通信委員会に調停を求めたが、2社は合意に達しなかった。

SK Broadbandの主張では、このISPのネットワーク上におけるNetflixのトラフィックは、2018年5月の毎秒50ギガビットから、2021年9月には1200ギガビットと、急激に24倍に伸びた。

9月28日のNetflixの主張によると、韓国におけるコンテンツ制作への投資は47億ドル(約5221億円)相当の社会経済的効果をもたらし、その効果は出版から消費者製品までのあらゆるものに及んだ。また雇用に関しては、Deloitte Consultingの報告書によると、同社は2016年のサービス開始以来韓国国内に1万6000の雇用を創出した。2020年末現在、Netflix Koreaの韓国国内の有料会員は380万にのぼり、同社のグローバルの有料会員はDeloitte Consultingの報告書で2億と推定されている。

Netflixの広報担当者はさらに別途、韓国の番組「Squid Game」はNetflixの最大の番組になろうとしており、米国Netflix上で韓国の番組が1位になるのも、これが初めてだという。

一方もう1つのグローバルなストリーミング巨人であるDisney+は、11月の韓国でサービスを開始する。伝えられるところによると、この巨人は帯域の使用料という問題を避けるために、ISPのネットワークではなくサードパーティのコンテンツデリバリネットワーク(CDN)を使う計画らしい。

関連記事:韓国裁判所がNetflixに不利な判決、ISPによるストリーミングサービスへの帯域幅使用料徴収の道をひらく

画像クレジット:Krisztian Bocsi/Bloomberg/Getty Images

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(文:Kate Park、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Netflixが「ザ・クラウン」などでエミー賞を席巻、Apple TV+も最多10部門で受賞

Netflix(ネットフリックス)が制作スタジオ別で最も多くの賞を獲得してエミー賞を席巻した。「The Crown(ザ・クラウン)」での11の賞を含め、計44部門で受賞し、次に受賞が多かったHBO/HBO Maxに倍以上の差をつけた。2021年のエミー賞はまた、コメディ作品「Ted Lasso(テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく)」の7部門での受賞を含め計10部門で賞を獲得したApple TV+にとっても転機の年となった。

念のためにいうと、エミー賞でのNetflixの多数の受賞は2020年の34のクリエイティブアーツエミー賞だ。ただ、それでもThe CrownのOlivia Colman(オリビア・コールマン)氏、Gillian Anderson(ジリアン・アンダーソン)氏、Josh O’Connor(ジョッシュ・オコナー)氏、それから「HALSTON」に出演したEwan McGregor(ユアン・マクレガー)氏らの演技賞など計10部門でプライムタイム・エミー賞を獲得した。「ザ・クラウン」はまた、名誉あるベストドラマシリーズ賞を受賞し、さらには作品賞と監督賞も獲得した。Anya Taylor-Joy(アニャ・テイラージョイ)氏が出演したNetflixの「Queen’s Gambit(クイーンズ・ギャンビット)」がリミテッド・シリーズ部門の作品賞を受賞した。

第73回プライムタイム・エミー賞授賞式でポーズを取るコメディ作品「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」の出演者ら。(左から右へ)フィル・ダンスター氏、ブレット・ゴールドステイン氏、ハンナ・ワディンガム氏、ジェイソン・サダイキス氏、ジュノ・テンプル氏、ニック・モハメッド氏、ブレンダン・ハント氏:9月19日、カリフォルニア州ロサンゼルス(画像クレジット:Rich Fury/Getty Images)

一方、Apple TV+はプライムタイムでの7受賞を含め計10部門で賞を獲得し、これまでで最多となった。Apple TV+の作品は、Brett Goldstein(ブレット・ゴールドステイン)氏とHannah Waddingham(ハンナ・ワディンガム)氏の助演賞、Jason Sudeikis(ジェイソン・サダイキス)氏の主演男優賞を含め、「テッド・ラッソ」が7部門で受賞するなどコメディシリーズ部門を独占した。「テッド・ラッソ」はまた、コメディ部門の作品賞も受賞した。

「テッド・ラッソ」のおかげで、Apple TV+はライバルよりも好成績を収めた。Disney+は計14部門で受賞し、これは2020年の8部門での受賞よりも増えたが、プライムタイムエミー賞での受賞は1つだけだった(事前収録のバラエティスペシャル賞を「Hamilton(ハミルトン)」が受賞)。AmazonとHuluはどちらも2020年にエミー賞を獲得したが、2021年は皆無だった。

ライバルがひしめく中、HBO/HBO Maxが130ものノミネーションで群を抜き、プライムタイムでの9部門を含め、計19部門で受賞した。最も大きな賞を獲得したのはコメディ部門での主演女優賞に輝いた「Hacks」のJean Smart(ジーン・スマート)氏と、リミテッドシリーズ部門で主演女優賞を受賞した「Mare of Easstown(メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実)」のKate Winslet(ケイト・ウィンスレット)氏だ。ゴールデングローブ賞ではノミネーションを逃して物議をかもしたMichaela Coel(ミカエラ・コール)氏が「I May Destroy You」でリミテッドシリーズ部門の作品賞を受賞した。

2018年にNetflixがケーブルネットワークのHBO (HBO Maxになる前)とエミー賞の受賞数で最多タイだったのは特筆すべきことだった。2021年は、Netflixがライバルを凌駕し、ストリーミングプラットフォームであるNetflixは4部門で最高賞を獲得した。この勢いがパンデミックが落ち着き始めても続くのかどうか、契約者数の成長が翳りをみせるのかはまだわからない。

画像クレジット:Rich Fury / Staff / Getty Images

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者Steve DentはEngadgetの共同編集者。

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(文:Steve Dent、翻訳:Nariko Mizoguchi

マーベル新作ドラマシリーズ「ホークアイ」予告編公開、Disney+で11月24日より配信開始

Marvel Cinematic Universe(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新作ドラマは、Disney+(ディズニープラス)で11月に配信開始となるが、その公開時期に相応しく、この「Hawkeye(ホークアイ)」は祝祭的な雰囲気に包まれた設定となっている。ホークアイことClint Barton(クリント・バートン)は、家族と一緒にクリスマスを過ごしたいと望んでいるが、彼の敵には別の計画がある。

このシリーズでは、再びJeremy Renner(ジェレミー・レナー)がホークアイを演じる。今回、彼は新しいパートナーと組むことになる。Hailee Steinfeld(ヘイリー・スタインフェルド)演じる自称「世界一の射手」Kate Bishop(ケイト・ビショップ)だ。「ホークアイ」は2人の弓使いの関係を中心に描かれるようで、コミックのキャラクターと同様に、クリントはケイトにホークアイの後継者となるための訓練を行う。今回公開された予告編には、その継承のヒントが窺える。この映像では2人が初めて出会い、協力して敵と戦う中で絆を深めていく様子が描かれている。

この中には、Captain America(キャプテン・アメリカ)ことSteve Rogers(スティーブ・ロジャース)を題材にしたブロードウェイミュージカルが上演されていたり、ホークアイが「Avengers:Endgame(アベンジャーズ/エンドゲーム)」で戦った「仮面の自警団」への敬意を示すなど、MCUの他の部分を想起させる箇所もいくつかある。この予告編で見られないのは、2021年夏公開の「Black Widow(ブラック・ウィドウ)」で暗殺者Yelena Belova(エレーナ・ベロワ)役としてMCUに登場したFlorence Pugh(フローレンス・ピュー)の姿だ。彼女は2020年12月に「ホークアイ」への出演が発表されている。

いずれにしても、エレーナ、クリント、ケイトが遭遇するときに何が起こるのか、あまり長く待たされずに明らかになるだろう。全8話の「ホークアイ」の第1シーズンは、日本時間11月24日17時より、Disney+で配信開始となる。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者Kris Holtは、Engadgetの寄稿ライター。

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画像クレジット:Disney

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(文:Kris Holt、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

日本の「Disney+」が10月27日から4K UHDやDolby Atmosに対応し「スター」新コンテンツ追加、11月1日より値上げ

日本の「Disney+」が10月27日から4K UHDやDolby Atmosに対応し「スター」新コンテンツ追加、11月1日より値上げ

Disney

日本の Disney+(ディズニープラス)が、ようやく4K UHD や Dolby Atmos といったフォーマットへの対応時期を明らかにしました。

10月27日より『デッドプール』や『ノマドランド』など、ディズニーの新しいブランド「スター」からのコンテンツが加わるほか、対応デバイスとしてゲーム機を追加、4K UHDやDolby Atmos対応、別の場所でも7人まで同時に同じコンテンツを再生して楽しめるグループウォッチなど新機能に対応し、改めて本格的なサービスローンチを迎えます。

と同時に、従来は月に770円だった価格は11月1日より990円に値上げ。新たにサービスに入会する経路も増やし、ウェブからPayPal払いでの加入、Apple App Store や Google Play、Amazon App Storeからも加入できるようになります。App Storeから加入した場合は月1000円。

日本の「Disney+」が4K UHDやDolby Atmos対応時期を明らかに、「スター」新コンテンツ追加で値上げ

Disney+

日本国内での Disney+ サービス開始は2020年6月。それ以前からドコモとディズニーが組んで提供していた日本独自の動画サービス Disney DELUXE を引き継いだかたちでのスタートでした。

Disney+ 日本上陸、マンダロリアン舞台裏やアナ雪2・ファイアボールも見放題。アプリは相変わらず

ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル・ジオグラフィックの魅力的なコンテンツが楽しめる点は海外の Disney+ と同様だったものの、アプリはディズニーデラックスのままアイコンと名前が変わっただけで、まずdアカウントを作るドコモ戦略的なサービスのままでした。

何より、サービス内容や機能が海外で本格展開を始めたDisney+より弱く、4Kテレビで観ても最高画質はフルHDまで、5.1chサラウンドやDolby Atmos といった音声フォーマットにも非対応なのが痛いところ。

コンテンツとしては、ディズニー本社が社運を掛けてNetflix など先行する競合に勝負を挑んだだけに、各ブランドの大人気映画ラインナップはもちろん、スター・ウォーズ初の実写ドラマシリーズとして大好評を博した『マンダロリアン』、マーブルの『ワンダビジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』などなど、ここでしか観られないものが多数ありました。

日本の「Disney+」が4K UHDやDolby Atmos対応時期を明らかに、「スター」新コンテンツ追加で値上げ

Star Wars

このため、本来は4KやAtmos対応で制作されたコンテンツであっても、日本の加入者はサービスが非対応なために低画質でしか観ることができず、BDを買いたくても配信独占コンテンツなのでそもそも売っていないという痛し痒しの状態。

アプリ自体も、マーブルやスター・ウォーズが全部見られるサービスにもかかわらず「ロバート・ダウニーJr」や「マーク・ハミル」で検索してアイアンマンもスター・ウォーズも出てこない(キャラクターや作品名しか探せない)、番組詳細を開くとキャストは吹き替え担当の声優陣、スタッフは国内版の翻訳や演出担当者のデータしか入っていないなど、極めて残念な仕様。

でしたが、値上げと同時にようやく4K UHDやAtmosなど、制作陣が本来意図した品質で楽しめるようになります。

なお、新たに加わる「スター」は、ディズニーの新たなコンテンツブランド(日本のスター・チャンネルとは別)。ABC Signature や 20thテレビジョン、20世紀スタジオ、FXプロダクションズ、サーチライトピクチャーズ等々からの映画やドラマが含まれます。

配信されるのはアカデミー賞を受賞したノマドランドのほか、デッドプール、プリティ・ウーマン、タイタニック、プラダを来た悪魔などの映画、glee や24、ウォーキング・デッド等のドラマなど。オリジナルでは、FXのTVシリーズ版Alienも配信予定。

対応デバイスとしては新たにゲーム機が加わりますが、具体的な機種名と対応フォーマット等の詳細はまだ出ていません。

次のマーベル映画『シャン・チー / テンリングスの伝説』は劇場公開のみ。配信は45日後

8月に実施されたディズニー本社の決算報告での質疑応答では、日本市場でのディズニープラスについて「極めて限られた状態でのソフトローンチ」だったが、10月にはフルローンチを迎える予定との説明がありました。スターの追加コンテンツは他のサービスでも観られるものが多いものの、ディズニープラス独占で円盤がないコンテンツを本来の品質で観られるだけでもありがたいかぎりです。


© 2021 Disney and its related entities

(Source:ウォルト・ディズニー・ジャパンDisney+Engadget日本版より転載)

Disney+の第3四半期の契約者数は予想を上回る1億1600万人、アジア市場が下支え

Disney(ディズニー)のストリーミングサービスの新規契約者は、新型コロナウイルスによるロックダウンとマスク着用義務が終わったのに伴い第2四半期のはじめは伸び悩んでいたが、成長率は改善しつつある。同社は米国8月12日、爆発的な第3四半期決算を発表し、その中でDisney+の契約者数の増加はアナリストの予想を超えたことが示された。ウォールストリートが予想していた1億1450万人を超え、前年同期比100%超の伸びを示した。

Disneyの決算はまた、あらゆる数字が予想を上回った。売上高は予想の167億6000万ドル(約1兆8510億円)に対し170億2000万ドル(約1兆8800億円)、1株あたり利益は予想の55セント(約60円)に対して80セント(約88円)だった。しかもDisneyのテーマパークが営業を再開した。

パンデミックはストリーミングを含め多くの業界で成長メトリクス予測を狂わせた。競争がますます激しさを増している業界にあってNetflixに対抗できる数少ない競合相手の1つとして、Disney+はかなり確立された存在だが、新型コロナの影響でいくらかの浮き沈みはあった。パンデミック初期には、ストリーミングは上昇傾向にあった。今年3月、Disney+はサービス開始からわずか16カ月で契約者数1億人を超えた。その際、Disneyの取締役は2024年までの契約者数は2億6000万人という予想に向けて順調だと述べた。

しかしDisneyの第2四半期決算では、経済再開がDisney+の数字に影響を及ぼした。人々は家にこもる代わりにすべきことがあり、ワクチンも広範に接種できるようになったためだ。そうしてDisney+の契約者数は、アナリストの1億930万人という予想に対して1億360万人にとどまり、その結果株価は下落した。

新型コロナが誘発した新規契約者数への効果が鈍化したのは同社だけではなかった。Netflixも年初は新型コロナ、そして制作の遅れやリリーススケジュールのようなものへの広範囲にわたる影響のために契約者数の伸びは低調だった。

しかし契約者数で再び予想を上回ったNetflixの直近の四半期は、Disney+も同様に伸びるかもしれないことを予感させた。そうした成長を支えたのは、アジアでのマーケット拡大だ。昨年のインドとインドネシアに続いてDisney+ Hotstarの提供が6月にマレーシアとタイで始まった。

ただ、Disney+のHotstarバージョンは低価格であるため、ユーザー1人あたりの月間売上高(ARPU)の減少につながった。第3四半期のARPUは、前年同期よりもDisney+ Hotstarとのミックスが多かったために、4.62ドル(約510円)から4.16ドル(約460円)へと減少した、とDisneyは説明した。

Disneyの他のストリーミングサービス、HuluとESPN+では同様の傾向はみられなかった。

Huluの購読ビデオサービスのARPUは前年同期の11.39ドル(約1260円)から13.15ドル(約1450円)に増え、ライブTVサービス(+SVOD)は68.11ドル(約7520円)から84.09ドル(約9290円)になった。ESPN+サービスも4.18ドル(約460円)から4.47ドル(約490円)へと増加した。

全体的に契約者数の増加もみられた。ESPN+は前年同期比75%増の1490万人に達し、Huluの契約者総数は21%増の4280万人となった。

「当社の消費者直接取引事業はかなり好調です。四半期末時点のDisney+、ESPN+、 Huluの契約者総数は1億7400万人近くで、今後多くの新コンテンツがプラットフォームに加わります」とDisneyのCEO、Bob Chapek (ボブ・チャペック)氏はプレスリリースで述べた。

同社の消費者直接取引事業は、契約者数や広告収入の増加などHuluの好業績のおかげで売上高は57%増の43億ドル(約4750億円)となり 、営業損失は6億ドル(約660億円)から3億ドル(約330億円)に減少した。

こうした売上増や損失減は、プログラミングや制作、マーケティング、テクノロジーのコストによるDisney+の大きな損失で相殺された。ただしDisney+の損失は契約売上高の増加と「Cruella」のDisney+ Premier Accessリリースの成功でいくぶん抑制された(Disneyの会計四半期は7月3月までであり、そのため「Black Widow」の米国でのリリース後の爆発的な人気や、スター女優スカーレット・ヨハンソン氏による訴訟の影響はこれらの数字には反映されていない)。

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画像クレジット: Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

女優スカーレット・ヨハンソンがディズニーを訴訟、映画「ブラック・ウィドウ」の公開方法で

アベンジャーとしてのScarlett Johansson(スカーレット・ヨハンソン)の最盛期がバックミラーの中で遠ざかっていくような今日この頃、「Black Widow(ブラック・ウィドウ)」のスターは、契約違反でMarvel(マーベル)のオーナーであるDisney(ディズニー)を訴えた。訴状は今週、ロサンゼルスの高等裁判所に提出され、スタジオがスターとの合意に反して、映画を劇場公開と同時にDisney+でも公開したと申し立てている。

訴状は感情を混じえず次のように述べている。「ヨハンソン氏、ディズニー、マーベルそしてハリウッドの誰もが知ってるように、『劇場公開』は映画館に限定された封切のことである。ディズニーもこの約束をよく知っていたはずだが、その誓約への違反をマーベルに指示し、同作をそれが映画館で封切られたまさに同じ日にDisney+のストリーミングサービスで公開した」。

パンデミックは少なくとも短期間、映画が公開、消費される方法を抜本的に変えた。2020年、ディズニーとその他のスタジオは、映画をいきなりストリーミングで公開する方法を選んだ。映画館は必須のビジネスではないとして閉館され、映画館で観ることができる場合でも、遅れることが多く、観客数に減少が生じた。それを補う方法として、ストリーミングが選ばれた。最近では両者の違いが確定的なものとなり、映画館が再開しても同日ストリーミングが提供されている。

TechCrunchが入手した訴状のコピーによると、ストリーミングサービスに関するヨハンソン氏の懸念はパンデミック以前のものだ。訴状によると、ディズニーがストリーミングサービスであるDisney+を立ち上げたとき、ヨハンソン氏の代理人たちは、「ブラック・ウィドウが単独で劇場公開されることの確約をディズニー / マーベルに求めた。しかしそのときディズニーは、Disney+の会員数を増やすことに躍起になっていた。

訴状は2021年5月のマーベル主任弁護士からのメールを引用している。

映画の公開に関するスカーレットの前向きの意思を、私たちは完全に理解します。そして彼女の要求のすべては、映画が、私たちのその他の映画と同じく、広く劇場で封切られるという前提に基づいています。私たちは、それが計画の変更であることを理解し、これについて議論し、理解に到達する必要があります。その要求は、一連の(非常に巨額の)興行収入に基づいています。

(訳注:劇場公開への固執は「ストリーミングでの公開は、映画館の来館者そして興行収入を減らす」という前提に基づいている)

一方、ヨハンソン氏の弁護士であるJohn Berlinski(ジョン・ベルリンスキー)氏は、TechCrunch宛の声明で次のように述べている。「ディズニーが『ブラック・ウィドウ』のような映画をDisney+に直接公開して会員を増やし株価を上げようとしていることは公然の秘密だ。同社は新型コロナウイルスを口実に、その後ろに隠れてそれを行っているが、映画の成功の主因であるアーティストとの契約を無視し、その近視眼的な戦略を推し進めることは、彼らの人権を犯すことでもあり、それを法廷で証明しなければなりませんn。ハリウッドの才能がディズニーに対して立ち上がり、契約を尊重する法的義務があることを明らかにする行為は、ディズニーに対する最後のケースではないだけでなく、他のどんな企業に対しても行われるべきことです」。

この声明では、ディズニーが「新型コロナウイルスの後ろに隠れて」と述べているが、2020年に公開方式を考え直さなくてはならなくなったのはディズニーだけではない。残る疑問は、パンデミックは映画公開の意思決定において情状酌量の余地のあるものなのか、ということだ。本裁判の結果は、パンデミック後の大作の公開方法に対して、スタジオに大きな影響を与えるだろう。

更新:ディズニーは訴訟に対して次のようにコメントしている。

本件には、訴訟としての利害実体が何もありません。この訴訟は、新型コロナウイルスによるパンデミックの、恐ろしくまた長期にわたるグローバルな影響に対する思いやりのない無視であり、そのために特別に悲しくまた痛ましいものであります。私たちはヨハンソン氏の契約を完全に遵守しており、さらにまた「Black Widow」をPremier Access(Disney+プレミアアクセス)でDisney+上に公開することは、彼女がこれまでに受領した2000万ドル(約22億円)に加えて、さらなる報酬獲得を大きく強化するものであり、訴訟に値する被害は何1つありません。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Disney+Disney映画新型コロナウイルス裁判動画ストリーミング

画像クレジット:Amy Sussman/Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

「マンダロリアン」シーズン2撮影用のリアル空間を創り出す巨大な高解像度LEDディスプレイをILMが公開

2020年の「The Mandalorian(マンダロリアン)」シーズン1は、すばらしいテレビドラマであっただけでなく、映画およびテレビ制作のまったく新しいパラダイムの成果でもあった。ILMが「マンダロリアン」シーズン1の撮影に使用した巨大なLEDウォールStagecraft(ステージクラフト)は、その後、サイズが大きくなり、アップデートされ、より良く、より早く、より簡単に使えるようになった。

メイキング動画では、ILMの監督やその他のスタッフが、それによって何もかもが楽になったと語り、バージョン2.0の改良点を数え上げている。

Stagecraftで最も目につくのは、その「大きさ」だ。それは2階建ての高さの壁と天上を構成する高解像度LEDディスプレイだ。それに囲まれた中に実際のセットが組まれるのだが、そこに生み出される大きな空間は実にリアルだ。正しい方法で撮影を行えば、その仮想背景と本物の景色との見分けはつかなくなる。

とにかく巨大なため、ロケと精密なセットをかけ合わせた撮影が可能になる(しかも天候や移動スケジュールを気にせずに済む)のだが、何よりも数十年間、役者がその前に立たされ続けてきた音響スタジオや移動式のグリーンバックよりもずっと優雅だ。それだけではない。制作上の性質が異なる数多くの作業工程を、1本にまとめてくれる。

「みんなが同じページに立てるようになったことが、このシステムのすばらしいところです」と、ILMで「マンダロリアン」のエピソードを(それに映画も)数多く制作した監督Robert Rodriguez(ロバート・ロドリゲス)氏は話す。「それは役者をインスパイヤーし、制作スタッフをインスパイヤーし、さらに今何を撮っているのかが、わかるようになりました。まあ、ついにライトを点けて絵を描けるようになったという感じです」。

Stagecraftは大成功という以外にないように思われるが、それでもまだまだ開発の途上にある。エンド・ツー・エンドのシステムとして、それには何十ものレンダラー、カラーコレクション・システム、カメラ、プリプロダクションおよびポストプロダクション用ソフトウェア、そしてもちろんLEDウォールそのものが必要となり、それらは常に進化している。

画像クレジット:ILM

「シーズン2までに、ILMはこの技術とこのハードウェアの機能のための専用ソフトウェアをいくつも開発しました」と、同番組のエグゼクティブプロデューサーであり、映画制作用新技術の不屈の後援者であるJon Favreau(ジョン・ファヴロー)氏はいう。

制作チームからは、具体的な要望が数多く寄せられていた。加えて通常のバグ修正と性能向上の作業が、ワークフォローの改善につながっていった。さらに、ディスプレイのサイズも大きくなり、画質も向上した。

「より効率的なワークフロー作りにも力を入れるよう促されました。プリプロダクション、ポストプロダクション、メインの制作を1本のパイプラインにつなげたのです」とファブロー氏は話す。通常のロケやグリーンバック技術よりも自然で美しい上に、1日に消化できる台本のページ数が30〜50パーセント多くなった。これはどのプロデューサーに聞いても、信じられないと驚くだだろう。

ILM、Disney(ディズニー)、Unreal(アンリアル)その他の企業が力を合わせて実現したこの技術とパイプラインの改良の様子は、さらに深く追いかけていく。それまでは、下のメイキング動画を楽しんでいただきたい。

 

カテゴリー:ハードウェア
タグ:ILMThe Mandalorianディスプレイ映画Disney+

画像クレジット:ILM

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(文:Devin Coldewey、翻訳:金井哲夫)

「ブラック・ウィドウ」と「クルエラ」がDisney+でプレミアアクセス公開決定

Disney(ディズニー)は、Premier Accessによるストリーミング戦略を支持し、劇場映画がすぐには元に戻らないことを暗に認めているかのように、「Black Widow(ブラック・ウィドウ)」「Cruella(クルエラ)」を劇場公開と同時にDisney+で配信することを発表した。

つまりDisney+の加入者は、5月28日に自宅で実写リメイク版となる「クルエラ」を見るために、1回限りとなる追加の29.99ドル(約3300円)を支払うか、あるいは7月9日に「ブラック・ウィドウ」を観るために同じことをするかを選ぶことになる(これらの映画は後に、Disney+のすべての加入者が追加料金なしで視聴できるようになる)。

ディズニーはこの戦略を2020年秋の実写版「Mulan(ムーラン)」や、2021年3月初めのアニメ作品「Raya and the Last Dragon(ラーヤと龍の王国)」の公開時に初めて試した。同社はPixarの「Soul(ソウルフル・ワールド)」など他の映画も追加料金なしでDisney+に直接公開しており、6月18日には同社の「Luca(あの夏のルカ)」も同様に公開するとしている。

関連記事:新型コロナで延期されていた「ムーラン」が9月4日にDIsney+で公開、3000円以上の追加料金が必要か

ディズニーの他の大型作品も何度も延期されており、例えば「ブラック・ウィドウ」は元々。2020年5月1日に公開されるはずだったが、Marvel Studios(マーベル・スタジオ)のトップであるKevin Feige(ケヴィン・ファイギ)が、同作品のDisney+への直接配信を拒否したと伝えられている。(新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、マーベル・スタジオが公開する映画はこれが初めてとなる)。

しかし、ディズニーの経営陣は長く待つことをいとわないのかもしれない。また、マーベルの映画やDisney+の新番組は相互に関連していることが多いため、1つのリリースを遅らせるためには、同時に他の複数の作品も遅らせる必要がある。

ワクチン接種が進み、新型コロナウイルスの感染者数がピーク時より減少する中、映画館はロサンゼルスやニューヨークなどの主要市場で営業を再開しているが、収容人数は減少しており興行成績はパンデミック以前の水準を大きく下回っている

このような不確実性(および一般的なストリーミングへの移行)に直面して、ハリウッドの他のスタジオは2021年の劇場公開予定作品について、さまざまなハイブリッド戦略を採用している。Warner Bros.(ワーナー・ブラザース)は2021年はHBO Maxで全作品を同時公開し、またParamount(パラマウント)は劇場公開の30日から45日後にParamount+で作品を配信する予定だ。

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タグ:Disney+動画配信

画像クレジット:Disney

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(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter

主要ストリーミングコンテンツ横断調査の結果、2020年人気1位は「ジ・オフィス」

ストリーミングサービスは視聴者数データを一部しか公表せず、会社によって測定方法も違うため、ストリーミングの番組や映画の人気を直接比較するのは難しい。

そこで、伝統的テレビ番組の視聴率(レーティング)を提供している(そしてその視聴率をストリーミングデータと統合しようとしている)Nielsen(ニールセン)は、同じ土俵で比較を行うべく、Netflix(ネットフリックス)、Amazon Prime(アマゾン・プライム)、Disney+(ディズニープラス)、Hulu(フールー)を横断した2020年人気ストリーミングコンテンツの独自ランキングを米国時間1月13日にCES 2021で発表した。

データは米国での視聴に限られる。Nielsenの従来型テレビ視聴率と異なり、今回のデータは視聴した総人数のみに基づくものではなく、視聴時間の合計に注目している。これは、Neflixが発表している数字とは著しく対照的でもある。Netflixが数えているのは「2分以上見た世帯」であり、見た時間が2分でも2時間でも20時間でも区別しない。

それでもテレビシリーズ部門のランキングはNetflixが完全に支配し、映画ではDisney+が好成績を示した。他のサービスは、3種類のトップ10ランキングのいずれにも入らなかった。

オリジナルシリーズ部門で(少なくとも私にとって)意外な1位は Neflixの「Ozark(オザークへようこそ)でストリーミング時間は305億分だった。同じく「Lucifer(「ルシファー)」が190億分、「The Crown(ザ・クラウン)」が163億分で続いた。パンデミック下の決定的ヒット作といえる「Tiger King(タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!」)」は、157億分で4位だった。ただし、Nielsenの測定方法は8回しか放映回のなかった同番組には不利だ。おそらく同じことは、ランキング中唯一の非Netflixシリーズである145億分ストリーミングされたDisney+の「The Mandalorian(マンダロリアン)」にもいえるだろう。

画像クレジット:Nielsen

ライセンス作品ではさらに数字が大きくなる。ランキング入りしたのはすべてNetflixで2020年に配信されたシリーズだが、第1位の「The Office(ジ・オフィス)」(ストリーミング時間571億分)はつい最近Peacock(ピーコック)に移った。トップ5の他の作品は「Grey’s Anatomy(グレイズ・アナトミー 恋の解剖学)」(ストリーミング時間394億分)、「Criminal Minds(クリミナル・マインド FBI行動分析課)」(354億分)、「NCIS(NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班)」(281億分)、「Schitts Creek(シッツ・クリーク)」(238億分)だった。

映画部門で最大のヒットは「Frozen II(「アナと雪の女王2)で、早くにDisney+で配信され、149億分ストリーミングされた。「Moana(モアナと伝説の海)」(105億分)、「The Secret Life of Pets 2(ペット2)」(Nitflix、91億分)、「Onward(2分の1の魔法)」(Disney+、84億分)、および「Dr. Seuss’ The Grinch(グリンチ)」(Netflix、62億分)が続いた。このカテゴリーは、子どもたちふぁ何度も見る可能性が高くファミリー向け作品に有利なようだ。

これらのランキングに加え、Nielsenはオンデマンド劇場作品、つまりオンラインでレンタルまたは購入用に公開された映画の視聴者数を測定するための新しいサービスを発表した。制作会社はすでにこうした作品の基本購入データを有していたが、Nielsenは「メディア食物連鎖全体」を表す情報を提供できると語った。視聴者の年齢、性別、民族、地域などに関する詳細情報だ。

Nielsenの視聴者測定担当ゼネラルマネージャー、Scott N. Brown(スコット・N・ブラウン)氏は声明で次のように語っている。

過去に例のないこのパンデミックが消費者行動に影響をおよぼし続ける中、測定を可能にすることによって顧客が新たな収入源を適切に収益化するために役立てることは、これまでになく重要です。重要なのは、いくらかでも回復した後、視聴者が何をするか、ステイホーム期間中に身につけた行動が映画館に行けるようになった時の行動にどう影響するのか、コンテンツクリエーターはこのデータを使って将来の配信プラットフォームに関して最良の判断を下せるのかということです。

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Disney+が今後数年以内にスター・ウォーズシリーズ10作品とマーベル・シリーズ10作品の独占配信を発表

Disney(ディズニー)は米国時間12月10日、Disney+、Hulu、ESPN+、Hotstar / Starなど、消費者に直接配信するストリーミング事業の計画について投資家向け説明会で発表した。

この説明会ではまず、同社のストリーミング事業全体で1億3700万人を超える加入者を獲得していることが発表された。その内訳は、Disney+が8680万人(そのうち約30%はインドの既存ストリーミングサービスを活用[未訳記事]したDisney+ Hotstarの加入者)、Huluが3880万人、ESPN+が1150万人だ。

メディア&エンターテイメント配信部門のKareem Daniel(カリーム・ダニエル)会長は、説明会の最初の段階で、すでに「数年後」に向けた大きな計画をほのめかした。

2019年11月よりサービスが始まったDisney+の初年度は、注目度の高いオリジナル作品は「The Mandalorian(マンダロリアン)」と「Hamilton(ハミルトン)」にほぼ限られていたが、ダニエルズ氏によると、マーベル・シリーズ10作品、スター・ウォーズシリーズ10作品、ディズニーアニメーション / ディズニー実写/ ピクサーシリーズ15作品、ディズニーアニメーション / ディズニー実写 / ピクサーの長編映画15作品を、Disney+で独占配信する計画があるとのこと。

同時にダニエル氏は、ディズニーは今後も様々な配給戦略、特に「メジャーフランチャイズを確立するための劇場興行」に力を入れていくと述べた。

また、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の映画「Raya and the Dragon(ラーヤと龍の王国)」が、今秋の「Mulan(ムーラン)」と同様の配給戦略を採用することも発表された。同作品は劇場と同時にDisney+で追加料金が必要なプレミアアクセス作品として公開される予定だ。

今回の説明会では、Hotstar / Starブランドがディズニーの国際的な成長計画の鍵となる(未訳記事)ことも明らかにされた。中南米では、独立したStar+サービスの開始が計画されており、ヨーロッパなどの他の市場では、Disney+アプリ内の新しいStarセクションが「一般的なエンターテインメント」コンテンツ(基本的には米国の視聴者がHuluで見るようなコンテンツ)のホームになるとのことだ。

Starセクションの追加は、これまで家族向けコンテンツに限定されていたDisney+に大人向けコンテンツを導入することを意味する。そのため、ディズニーは加入者が大人向けコンテンツへのアクセスをオン / オフできるようにする新しいペアレンタルコントロールの簡単なデモンストレーションを披露した。この機能によって、たとえばマーベルのセクションにR指定の映画「LOGAN(ローガン)」を追加するなど、Disney+の他のセクションでも新たなコンテンツの公開が可能になるはずだ。

ディズニーの異なるストリーミングサービス間の統合も期待できる。たとえばStar+にはESPNのコンテンツが含まれ、HuluにはESPN+のコンテンツを直接アプリ内で定額視聴できる機能が導入される予定だ。

またDisney+、Hulu、ESPN+を組み合わせた月額12.99ドル(約1350円)のDisneyバンドルに加入している場合は、広告なしのHuluを月額6ドル(約624円)追加で利用できる新プランの導入も1月に計画されている。

【更新】さらに新しい作品についての情報が明らかになった。スター・ウォーズに関しては、「マンダロリアン」のエグゼクティブプロデューサーを務めたJon Favreau (ジョン・ファヴロー)とDave Filoni(デイブ・フィローニ)による2つのシリーズが含まれる。「Rangers of the New Republic」と、最近「マンダロリアン」で実写化された「クローン・ウォーズ」で人気が高いキャラクター、Ahsoka Tano(アソーカ・タノ)に焦点を当てたスピンオフ作品だ。ルーカスフィルムのKathleen Kenned(キャスリーン・ケネディ)氏は、3つの作品が「最高潮の物語的イベント」になると述べている。

また、すでに発表されている「Rogue One: A Star Wars Story(ローグ・ワン)」のキャラクターであるCassian Andor(カシアン・アンドール)と Obi-Wan Kenobi(オビ=ワン・ケノービ)に(未訳記事)焦点を当てた作品も準備されている。後者ではEwan McGregor(ユアン・マクレガー)だけでなく、前日譚の3部作でAnakin Skywalker(アナキン・スカイウォーカー)を演じたHayden Christiansen(ヘイデン・クリステンセン)も復帰することになっている。さらに、Lando Calrissian(ランド・カルリジアン)のシリーズや、「Russian Doll(ロシアン・ドール:謎のタイムループ)」のLeslye Headland(レスリー・ヘッドランド)が手がける「The Acolyte」も予定されている。

ケネディ氏はまた、スター・ウォーズの次の劇場公開作品は、「Wonder Woman(ワンダーウーマン)」の Patty Jenkins(パティ・ジェンキンス)監督による「Rogue Squadron」で、2023年のクリスマスに公開予定であることも発表した。

スター・ウォーズ以外にも、ルーカスフィルムはJon M. Chu(ジョン・M・チュウ)との「Willow(ウィロー)」シリーズや、Tomi Adeyemi(トミ・アデイェミ)原作の「Childen of Blood and Bone」の映画化も進めている。来春には James Mangold(ジェームズ・マンゴールド)が監督を務め、Harrison Ford(ハリソン・フォード)が復帰する「Indiana Jones(インディ・ジョーンズ)」第5作の撮影も開始する計画だ。この映画の製作は長らく遅れていたが、2022年7月の公開が予定されている。

マーベルでもスター・ウォーズでもないDisney+の実写作品も計画されている。Emilio Estevez(エミリオ・エステベス)とLauren Graham(ローレン・グレアム)が出演する「Mighty Ducks(飛べないアヒル)」の続編、「Turner and Hooch(ターナー&フーチ / すてきな相棒)」のリメイク、そして「Battlestar Galactica(宇宙空母ギャラクティカ)」のリメイクで高評価を得たRon Moore(ロナルド・D・ムーア)とチュウによる「Swiss Family Robinson(スイスファミリーロビンソン)」のリメイクなどだ。

HuluとFXも同様に、「The Handmaid’s Tale(ハンドメイズ・テイル / 侍女の物語)」の第5シーズンや、Noah Hawley(ノア・ホーリー)による「Alien(エイリアン)」シリーズなど、いくつかの発表を行った。

ディズニーはまた、名作アニメの復活も継続する。Disney+ Originalsでは、Robert Zemeckis(ロバート・ゼメキス)監督、Tom Hanks(トム・ハンクス)主演の「Pinocchio(ピノキオ)」の新バージョン、「Peter Pan and Wendy(ピーターパンとウェンディ)」の新バージョン、Whoopi Goldberg(ウーピー・ゴールドバーグ)主演の「Sister Act 3(天使にラブ・ソングを 3)」などが含まれる。

ピクサーは3つのシリーズをDisney+に提供している。まずは2021年秋に「Up(カールじいさんの空飛ぶ家)」のスピンオフ作品「Dug Days」から始まり、「Car(カーズ)」シリーズや「Win or Lose」と呼ばれるオリジナル作品が続く。

そしてマーベル系では、2021年1月15日に「WandaVision(ワンダヴィジョン)」がスタートし、3月には「The Falcon and the Winter Soldier(ファルコン&ウィンター・ソルジャー)」の公開を予定。この作品について、マーベルのKevin Feige(ケヴィン・ファイギ)氏は「6つのエピソードで構成されたマーベル・スタジオの映画」と表現している。そして5月には「Loki(ロキ)」、来年には「Ms. Marvel(ミズ・マーベル)」(このキャラクターは「Captain Marvel 2[キャプテン・マーベル2]」にも登場する。ファイギ氏がテレビ番組と映画の「相互接続性」と呼んでいるものの例証だ)、来年末には「Hawkeye(ホークアイ)」が公開になる予定だ。また、Tatiana Maslany(タチアナ・マスラニー)が出演し、Mark Ruffalo(マーク・ラファロ)がハルク役で復帰する「She-Hulk(シー・ハルク)」と「Moon Knight(ムーンナイト)」も予定されている。

ファイギ氏はまた、Disney+シリーズの「Secret Invasion」(人気クロスオーバーストーリーをベースに、Samuel L. Jackson[サミュエル・L・ジャクソン]がニック・フューリー役で復帰)、「Ironheart(アイアンハート)」と、 Don Cheadle(ドン・チードル)が手がける「Iron Man(アイアンマン)」関連作品の「Armor Wars(アーマー・ウォーズ)」も発表。また、2022年のクリスマスには、James Gunn(ジェームズ・ガン)が脚本・監督を務める「Guardians of the Galaxy(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)」のホリデー・スペシャルも予定されているという。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

開始1年でDisney+のサブスク会員が7300万人超え

1年前の今日11月12日スタートした(未訳記事)ストリーミングサービスのDisney+(ディズニープラス)は、2020年10月初めに有料サブスクライブ会員7370万人を突破した。

The Walt Disney Company(ウォルト・ディズニー・カンパニー)の第4四半期決算報告でわかった。8月3日、同社はDisney+のメンバー数が6050万人に達したと発表した。

決算報告には、Disneyのほかのストリーミングサービスの会員数も書かれている。Hulu(フールー)は3660万人(Hulu Live TVの会員410万人を含む)、ESPN(イーエスピーエヌ)は1030万人(一年前の350万人の2倍以上)だった。

DisneyのDirect to Consumer(D2C、ダイレクト・トゥ・コンシューマー)部門全体の売上は、前年比41%増の49億ドル(約5140億円)で、営業損失は2019年第4四半期の7億5100万ドル(約790億円)から5億8000万ドル(約610億円)に減った。Disneyはこの損失縮小について「HuluとESPN+の結果改善をDisney+の新作製作によるコスト増が一部相殺した」と説明している。

Disney全社にとっては厳しい四半期だった。パンデミックの影響で一部のテーマパークは閉園中で、それ以外でも人数を制限して営業している。Disneyの売上は2019年第4四半期は191億ドル(約2兆40億円)だったが、147億ドル(約1兆5420億円)へと減少し、1株あたり0.39ドルの損失だった。

「明るい兆しは当社のダイレクト・トゥ・コンシューマー事業で、私たちの将来の鍵を握っています。そしてDisney+開始1周年のこの日、第4四半期末時点で7300万人以上の有料サブスクライブ会員がいたことを喜んで報告いたします。わずか1年で当初の予想を大きく超えました」とCEOのBob Chapek(ボブ・チャペック)氏は声明で語った。

投資家向け会見で、チャペック氏はDisney+が現在世界20か国以上で利用され、ラテンアメリカでのサービスも計画していることも語った。

一方11月12日、Disney+は Marvelシリーズの初作品である「Wandavision」の公開日を12月から1月15日に延期(Hollywood Reporter記事)した。

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