Alexaスキルのテンプレートで家族やルームメートのためのカスタムスキルを作れる

この春Amazonは、Alexaデバイスのオーナーがテンプレートを使ってカスタムスキルを作れる機能を立ち上げた。今日(米国時間8/31)Amazonは、そのAlexa Blueprints機能に新たに、家族やルームメートのためのテンプレートを加えた。

それらは、家事一覧や、ルームメートのための‘この家のルール集’などだ。

家事一覧のChore Chartテンプレートは、家族が一週間の家事をスケジュールし、子どもがどれとどれをやったかを追跡する。複数の子どもや家族同士の競争(誰がいちばん多く仕事をしたか)ができる。親が各週の家事をリストアップし、それらを各人に割り当てる。

子どもは、ひとつの家事を終えたらAlexaに呼びかけて記録させる。また、各人のそれまでの実績を、Alexaに教えてもらえる。

泊り客やルームメート、ベビーシッターなどのためのテンプレートもある。それを使ってAlexaに、家の中の情報を教えておく。テレビのリモコンがどこにあるか、Wi-Fiのパスワードは何か、などなど。いわばそれは、“わが家のルール”のテンプレートだ。

たとえばキッチンでAlexaに、それらのハウスルールを尋ねたら、“食器を洗っておいてね”と言われるかもしれない。夜晩くだったら、“電灯を消して”、と言われるだろう。でもこれらは、あまりまじめにやらずに、お笑い半分で行くべきだろう。このほか、利用者が家主や、マンションの管理人だった場合のシナリオもある。

もっと軽いテンプレートもある。

まず“Whose Turn”(誰の番)は、仕事(たとえば犬の散歩)を誰がやるかを、ランダムに決める。あるいはリストに書かれている順に決める、という設定でもよい。

What To Do”(何をしよう)は、ひまな人が、何をやるべきかAlexaに尋ねる。Alexaは映画やテレビ番組をすすめるかもしれないし、夕食の(料理の)アイデアを言うかもしれない。これを子どもたちと一緒に使えば、Alexaを家族の会話の活性剤として利用できるだろう。Alexaは、話のきっかけをくれる、善意の第三者だ。

家族や友だち向けのテンプレートは、すでにいくつかある。たとえばジョーク、雑学クイズ、お話などだ。7月にAmazonは、Alexa Skill Blueprintsの採用数が意外に多い、と言った。そのときAmazonは、テンプレートからカスタムで作ったスキルを共有する方法を説明していた。

今回の拡張で、カスタムスキルを作るためのテンプレートは、計41になった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonのAlexa Blueprintsを使えば誰でもカスタムAlexaスキルが作れる

本日(米国時間4/19)Amazonは “Alexa Blueprints” を発表する。Alexaオーナーが、自分専用のAlexaスキルをプログラミングなしで作れるシステムだ。Alexaオーナーがトリビアゲームやベッドタイムストーリーなどの独自の音声アプリを作り、決められた通りに回答するようAlexaに教えこむことができる —— たとえは「世界一のママはだれ?」といった具合だ。

ベビーシッターの役に立つ情報を入れておくこともできる。”Alexa, open My Sitter” というコマンドで呼び出せるようにするとよい、とAmazonは言っている。

「Alexa Skill Blueprintsは、Alexaに自分や家族だけのためにパーソナライズされたスキルを教えるまったく新しい方法だ」とAmazon AlexaのSteve Rabuchin副社長が発表に関する声明で言った。「スキル構築やプログラミングの経験がなくても始められる。私の家族は自分のジョークスキルをものの数分で作った。全く新しいパーソナルな方法でAlexaと話せるのはとても楽しい体験だ」

自分だけのスキルや、Alexaのカスタムレスポンスを作るには、blueprints.amazon.comのサイトに行ってテンプレートを選ぶ。

スタート時点では20以上のテンプレートがあり、Fun & Games、At Home、Storyteller、Learning & Knowledgeなどの分野に分かれている。

テンプレートは、項目を埋めていけば自分のニーズに合わせてパーソナライズできるように作られている。ややこしい手順も、技術的知識も必要ない。しかも、テンプレートはそのままでも動作するので、カスタマイズする前に試してみることもできる。

自分のコンテンツの穴埋めが終わったら、名前をつけて公開する。これで、あなたのAmazonアカウントに紐付けされた全Alexa対応デバイスで新しいスキルやレスポンスを利用できるようになる。

Echoデバイスのある家庭は、Alexa Blueprintsが特に力を入れているターゲットだ。子供たちはすでにAlexaを受け入れていて、子供向けに作られたAlexaスキルが500近く公開されている。家族でジョークを言い合うときや、おやすみ前の習慣もAlexaの出番だ —— 「おやじギャグを言って」とか「アンナの話を聞かせて」など。そして何よりAlexaはホームコンパニオンとして設計されている —— スマートデバイスの制御や音楽の再生、タイマーの設定からニュース、天気予報などの情報提供までさまざまな仕事をこなす。

しかしAlexa Blueprintsが役に立つのは家族だけではない。大学生なら単語帳(flash cards)スキルを勉強に使えるし、友達やルームメイトと一緒に自分たち専用のトリビアゲームを作ることもできる。Airbnbオーナーが、ハウスゲストのためのスキルを用意しておくこともできる。

作ったカスタムスキルはBlueprintsサイトのSkills You’ve Madeページで公開される。スキルを有効や無効にしたり、削除することもできる。

同機能はAmaznがEchoスピーカーを消費者に売る際の差別化になるかもしれない。このレベルのカスタマイズが可能なプラットフォームは現在これだけだからだ —— AppleのHomePodはまさしく音楽愛好家向けにデザインされているので、サードパーティーアプリに対応していない。Google Homeもこの種のカスタマイズを提供していない。

3製品とも家庭で使うボイスアシスタントの座を争っているが、今のところAlexaが大差をつけてリードしている —— 現在スマートスピーカー市場の約70%を占めている。

Alexa Blueprintsは米国でのみ利用可能。

スタート時に利用できるAlexa Blueprintsの全リストは以下の通り。

At Home

  • Custom Q&A: Customize responses to your questions
  • Houseguest: Make your guests feel at home with quick access to important info
  • Babysitter: Help your sitter find things, remember steps and get important info
  • Pet Sitter: Help your pet sitter care for your favorite animal

Fun & Games

  • Family Jokes: Create a list of your favorite jokes for when you need a laugh
  • Trivia: Create your own multiple choice trivia game on any topic
  • Inspirations: Curate a list of your favorite inspirational quotes
  • Family Trivia: Play together and brush up on family history
  • Bachelorette Party: Play to find out how well the bride’s friends know her
  • Birthday Trivia: Play to see who knows the birthday girl or boy best
  • Burns: Roast your friends and family with lighthearted burns
  • Compliments: Flatter your favorites with a list of custom compliments
  • Double Trouble: Find out which couple knows each other best with this customizable game
  • First Letter: Play a game of categories starting with a certain letter

Storyteller

  • Adventure: Write an adventure story where your child is the hero
  • Fairy Tale: Customize an interactive prince and princess-themed tale
  • Sci-Fi: Create an interactive story with a far-out theme
  • Fable: Create a short narrative with a moral of the story

Learning & Knowledge

    • Flash Cards: Study, test yourself, and master any subject by voice
    • Facts: Keep a list of facts on your favorite topic, all in one place
    • Quiz: Challenge yourself and others with a customizable quiz

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、Google Playで購入したものを家族間で共有できるFamily Libraryを今夏よりスタート

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Appleプロダクトを使っている家族は、音楽やビデオ、電子書籍などをiCloudファミリー共有(Family Sharing)で共有することができる。ようやく、Android利用者にも同様の機能が提供されることとなった。Googleが開催した昨日のI/O developer conferenceに先立ち、開発者向けドキュメントの更新が行われていたようだ。Family Libraryという機能が導入され、これにより家族内6名のメンバー間でGoogle Playストア内で購入したものを共有することができるようになる。

本件を最初に記事にしたのはAndroid Policeだ。開発中の段階から本機能には注目していたのだとのこと。

Googleのドキュメントによれば、Family Libraryは2016年7月2日より利用可能になるとのこと。この日よりあとで購入した有料プロダクトが、このFamily Libraryの機能を使って共有可能になるようだ。

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機能のリリースを前に、開発者に対しては本機能を有効にする方法が示されている。すなわちDeveloper Consoleを立ち上げて、Pricing & Distributionのセクションで、Family Library機能をオンにすればOKだ。

ドキュメントには機能をオンにする方法が記されているだけだが、これについてもAndroid Policeが細かい記事を載せている。

AppleのFamily Sharingと同様に、Family Libraryでも本、音楽、そしてビデオなどが共有可能となるようだ。ただし、ビデオストリーミングに関しては、同時に再生できるのは1台だけとなっているなどの制限はあるらしい。

なお、Family Libraryでは、支払方法の共有もできるようになっている。支払方法を共有しつつ、許可するまでは購入を待たせるような機能も備わっている。

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(翻訳:Maeda, H

Uber、家族の移動状況をリアルタイムで追跡できるTrip Trackerを公開

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Uberは今日(米国時間5/17)、家族や大切な人たちが同サービスの利用している状況を跡できる新しいツールを発表した。”Trip Tracker” と呼ばれるこの機能は、Uberが3月に発表した、家族や友達の乗車料金を一括で支払えるプログラム、Family Profilesと連携している。

Family Profilesを使うと、ユーザーは他のUber利用者をグループに追加して、他のグループメンバーの料金を同じカードで支払うことができる。

しくみとしては、誰でもFamily Profileに追加することができる。ただし、その名前が示すようにこれは少人数の信頼できるグループの中で使うためのしくみだ。例えば、親が大学生の子供の乗車料金を払う、あるいは、経済的に恵まれていない親戚や、高齢のために自分で動けない人たちを運ぶためにも使える。

Trip Trackerがあれば、Family Profileを管理する人は、今行われている移動の状況を詳しく知ることができる。

この機能の提供開始に伴い、Family Profileのメンバーの誰かが乗車すると、いつでも自動的に通知が送られ、地図上で移動の様子を確認できるようになった。メンバーの出発時刻、通った経路、到着時刻も見ることができる、とUberは説明している。

FamilyTripTracker

この情報は、Uberの領収書メールには今でも記載されているが、Trip Trackerは、これを移動中リアルタイムに見ることを可能にし、メールや電話の手間を省くことができる。

料金はこれまで通りFamily Profile登録されたカードに自動的に請求される。

Family Profileは、当初アトランタ、ダラス、およびフェニックス等限られた地域で提供され、その後広く展開された。現在は、かなりよく使われている機能で、世界60ヵ国でFamily Profileが作られておりその半分以上は米国外だと、Uberは言っている。

米国、ブラジル、メキシコ、インドネシア、およびコロンビアが、Family Profileの多い国の上位で、ロサンゼルスは最もFamily Profileの多い都市だ。

またUberは、Family Profileの利用状況に関する初期のデータを公表した。

Family Profile利用の50%以上が、週末(金曜から日曜の間)に発生しており、通勤よりも社交的な外出に使われることが多いことを示している。

また、大きな子供の乗車料金を払うことは、利用場面の一つではあるが、最も多いわけではない。Family Profileの利用の大半は、配偶者と同じカードを共有する場合だ。しかし一部の市場ではそうではない。例えば、中南米ではこの機能か、18歳以上の子を持つ家族でよく使われていて、それは殆どの家庭でクレジットカードが1枚しかないためだ。

Trip Trackerは最新バージョンのUberアプリをダウンロードすれは、世界中の乗客が利用できるとUberは言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

注目のプライベート・ソーシャルネットワーク分野にディズニーが参入。写真やビデオを編集共有する「Story」、米国で公開中

大規模ソーシャルネットワークであるFacebookに対抗する形で、プライベートな情報共有を実現しようとするサービスがまた登場してきた。但し今回は「スタートアップ」ではない。メディア界の巨人であるディズニーが参入してきたのだ。ディズニーはそもそも「ストーリー」との親和性が高いと言えるだろう。そうしたイメージも背景に、ゲームやサイト、「Where’s My Water?」、「Temple Run: Brave」、「Club Penguin」などの仮想現実風アプリケーションで注目を集めるディズニーのInteractive部門が、名前もそのままずばりのStoryという思い出管理ツールをリリースした。

このアプリケーションは、まずiPhoneアプリケーションとして登場してきた(訳注:今のところ、日本では扱っていないようです)。iPhoneで撮影した写真やビデオをアルバム化して、友だちと共有できるようにするアプリケーションだ。但し、初期状態ではすべてのデータがプライベートとして扱われる。また、共有する前にキャプション、説明文、一連のデータに適用するテーマやレイアウトを指定することもできる。コンテンツはiCloudにも保存することができるので、所有する他のAppleデバイスで処理することも簡単に行える。

尚、写真や動画をアルバム化するアプリケーションは、これまでにもいろいろなものが登場してきている。実際のところ、Appleの標準アプリケーションでもある種のアルバム化を行うことができる。ただ、ディズニーのアプリケーションを利用すれば、撮影の時間と場所を判断して、自動的に分類してくれるのだ。

デジタルで保存した記録には、日付や時刻、そして位置情報なども付随していることが多い。Colorは少々データの扱いを間違ってしまった感じがあるが、FlockClusterTracksFlayvrMoment.meEverpixなど多数がさまざまな機能を提供して人気を集めている。

また、Storyには付随するデジタル情報を活用するだけでなく、いろいろと情報を付け加えたりするカスタマイズ機能も搭載されている。その点で言えばMosaicSimplePrints、あるいはKeepShotなどと似ているとも言える。現在のところ、Storyでは作成したアルバムの印刷をオーダーすることはできない。しかしDisney InteractiveでEngineering部門のSenior Directorを務めるScott Gerlachは、将来的には何らかのサービスを追加する予定であると述べている。

「Storyのベータテスト段階時点から、綺麗に印刷したアウトプットがあれば、保管用ないしプレゼント用などにぜひ購入したいという声がありました」とGerlachは言っている。「さまざまな目的に利用できるように、いろいろなオプションを考えて行きたいと思っています」とのこと。写真を使ったガジェットのようなものも想定しているようだ。

そうしたオプションを備えれば、さまざまなアイテムがアプリケーション内販売の形で提供さえっることになるのだろう。その他にも様々なテーマを利用できる有料オプションなどの準備も進めている様子。とりあえず現在のところは無料で、広告表示もない形で提供されている。

Storyの使い方は非常に簡単だ。Storyが自動的に作成したアルバムの編集作業は、ボタンタップひとつで行える。写真、ビデオ、テキスト情報を追加したり、またはアルバムのテーマを変更したりすることもできる。登録済みの写真などをクリックすると、そこにキャプションを加えたり、サイズの変更を行ったり、あるいは削除してしまうこともできる。さらにドラッグ&ドロップで画像の位置などを変更することもできる。これはKleiner Perkinsが出資していたErlyがウェブ上で展開していたサービスにおけるインタフェースを思い起こさせるものだ。ちなみにErlyは2012年3月、Airtimeに売却されている。

Storyで「ストーリー」の作成が完了すれば、メールで家族や友人に通知することができる。あるいはFacebookに投稿して共有することもできる。またウェブに埋め込むこともできるようになっている。

不満があるとすれば、いくらでも投入できる資源がありそうなのに、やや中途半端な段階でリリースしたという点についてだろう。たとえばStoryはiPadで使った方が楽しめると思う。しかしiPad版やAndroid版はまだ存在しないのだ。またプリントアウトサービスの提供や、他のアプリケーションには標準で搭載されていることの多い写真加工機能やステッカー機能などがないのも寂しい。

しかしDisneyも不備については重々承知で、Storyを徐々に家族ないし親しい友人間向けの「マイクロソーシャルネットワーク」ツールとして進化させていこうと考えている。「ソーシャル面やコラボレーションの面での進化を考えています」とGerlachも言っている。コメント機能や「いいね!」風の機能、ないし共有アルバムなどを実装して、FamiliarTweekabooなどのような機能も加えていくのだろう。

とりあえず今のところは、このStoryも他の類似アプリケーションに比べて大いに優れているというわけでもない。いずれの面でも突出した機能を実現しているわけでもない。フォトブックを作ろうと考えたり、プライベートな、家族で利用するソーシャルネットワークが欲しいと考えているのなら、他にもいろいろと使い勝手の良い物がありそうだ。今後に期待したい。

Storyはこちらから入手できる。

(訳注:日本語版はまだありませんが、注目分野へのディズニーの参入ということで訳出しておきました)。

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(翻訳:Maeda, H)