Pixelbook Goは教育市場を狙わない、Google純正の低価格版Chromebook

Chromebookは、Googleにとってヒット商品となっている。少なくとも、Googleのハードウェアパートナーにとってはそうだ。低価格のデバイスが市場に溢れ、教育市場については、ほぼ完全に支配している。その一方で、Googleの純正マシンは、そうしたサードパーティの製品とは異なる、独自の路線を歩んできた。

これまでのPixelbookやPixel Slateといった製品には、1000ドルを超える価格が付けられていた。これはGoogleが、Chrome OSの高級路線での可能性を実証しようとしたものだった。それに対してPixelbook Goでは、クラウドベースのOSの長所を、これまでよりもずっと手軽な価格で引き出そうとしている。

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Goの価格は、649ドル(約7万500円)からで、Chrome OSの基本に立ち返ったような価格設定となっている。ただし、もっとも贅沢なオプションを選択すれば1400ドル(約15万2000円)にもなる。それはともかくGoは、Chromebookのユーザーが、もっと手軽な価格帯の製品を求めていることに目を向けた製品だ。ともあれ、Chromebookの存在意義は、最初からずっとそこにあったのではないだろうか。

もちろん、手頃な価格には妥協はつきものだ。デザインの観点からすれば、オリジナルのPixelbookを非常に興味深いものにしていた、いくつかの特徴を失うことを意味する。もっとも顕著なのは、ラップトップとしても、タブレットとしても使える、コンバーチブルなディスプレイ部分だ。もっと安価なシステムに採用された例もあるものの、なにしろ、360度開くヒンジは、かなりコストがかかる。そうしたヒンジを廃止したため、ペン入力機能は省略された。ただし、タッチ式のスクリーンは維持している。

オリジナルのPixelbookと同様、GoもUSB-Cポートは左右側面に1つずつ、2つしか装備しない。これによって、拡張性はかなり制限される。価格上の制約もあって、これ以上のポートは追加しないことを選択した。Googleから直接聞いたところによれば、Chromebookのコアユーザーのほとんどが、USB-Cポートは2つあれば十分だと言っているという。たぶん、大多数のユーザーにとっては、そうなのだろう。

それ以外の点では、デザインはなかなか凝っている。特に底面は、カラフルで、一面にリブが施されている。デバイスを片手で持ちやすいよう、考慮した設計だ。本体の軽量化もありがたい。気軽にバッグに入れて持ち運べるラップトップとなっている。

キーボードも改善されている。発表イベントの説明でも強調されていたように、音も静かだ。実際には、私はまだかなりうるさい環境でしか使っていないので、どれくらい静かなのかはよく分からない。キーのタッチは比較的ソフトだ。特に、タイルでも叩いているように硬いMacBookに比べれば、違いは大きく、なかなか良い感触を実現している。少なくともその点に関しては、これを自分のメインコンピューターにすることに、何の抵抗もない。

Chrome OS自体も、初期の頃から比べれば、大幅に進化している。特に、Androidアプリが使えるようになっているのが大きい。ただし、より専門的な作業には制限がある。低価格のGoは、その弱点を浮かび上がらせることになる。私の体験では、たとえばオーディオ編集をしようとした際に、問題に突き当たることがあった。

低価格帯を実現するために、エントリーモデルのスペックは低めに設定されている。プロセッサーはCore m3、RAMは8GBだ。CPUは、Core i5や同i7も選択でき、RAMも16GBまで実装できる。もちろん、その分価格は高くなる。そうこうしているうちに、オリジナルのPixelbookの価格帯に重なってしまうことになる。

ところで、オリジナルのモデルの販売も継続されている。2年も前の製品なのに、スペックは変更されていない。とはいえ、新製品も発表された今、いかにも賞味期限切れの感があるのは否めないだろう。

価格だけを考えても、Googleは、オリジナルのPixelbookより、かなり多くのGoを販売しようと考えているのは間違いないだろう。そこは、市場のおいしい部分であり、低価格帯の製品を求めている消費者を引き寄せる領域だ。Goは、すでにChromebookとして成功を収めている、教育市場に的を絞った製品というわけではないだろう。Googleによれば、この価格でも、K-8(幼稚園から中2)の生徒には高過ぎるという。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Googleのスマートスピーカー「Home Mini」は「Nest Mini」に改名

Google(グーグル)は、米国時間10月15日、待望のHome Miniの後継機を発表した。かなり広範囲の人気を誇るエントリーレベルのスマートスピーカーの最新バージョンの名前は、Nest Home Miniに変更された。これは、同社の他のスマートホーム製品のブランドのリフレッシュに合わせたもの。新しいバージョンは、外観こそ前モデルによく似ているものの、内部にはいくつかのアップグレードが施されている。

中でも重要なものとしては、音質の改善、機械学習機能の内蔵がある。これにより、デバイスは使用状況に応じて自動的に電力を調整する。また新バージョンは、インターホンや会議用スピーカーとしても利用できるようになった。Google Duoを使って、デバイスに直接電話をかけることも可能だ。

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さらに、壁掛け型として設置できるようになったのも便利だ。これまでは棚に置いていたデバイスを、壁に取り付けることができるので、家の中での配置の自由度も、かなり高くなるはずだ。Nest Miniも、これまでの製品同様、布地でカバーされている。これはリサイクルしたペットボトルから作られる。今回の発表イベントでも述べられたように、これはGoogleの持続可能性に対する関心の高まりを示すものだ。

新しいMiniは10月22日に発売される。価格は魅力的な49ドル(約5300円)で、好調な売上を記録した前任機と同じに据え置かれている。この価格であれば、まだまだ大量に販売できると、Googleは踏んでいるのだろう。新しいMiniに加えて、同社は新製品のNest Wifiにも、スマートスピーカー機能を搭載する。こちらは、来月初めに発売予定だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Googleから約7.5万円のChromebook最新版Pixelbook Goが登場

Googleは、毎年恒例のハードウェアイベントで、米国時間10月15日、純正Chromebookシリーズの最新版、Pixelbook Goを発売すると発表した。価格は649ドル(約7万500円)から。昨年の180度開くヒンジを備えたPixelbookや、2in1のPixel Slateの後を受けたモデルは、ノーマルなラップトップ型に戻った。

Goは、16:9で13.3インチのタッチスクリーンを備え、HDまたは4Kのいずれかの解像度のディスプレイを搭載するモデルを用意する。USB-Cポートを2つ備え、Titan-Cのセキュリティチップも内蔵する。メモリは最大16GBのRAMと、最大256GBのストレージを実装可能。CPUは、インテルのCoreシリーズで、ローエンドがm3、ハイエンドがi7を搭載する。本体の色は黒と「非ピンク」の2種類。予約注文はすでに始まっているが、今のところ選べるのは、黒だけとなっている。「非ピンク」も、近々入手可能となる予定。

底面は波打つような仕上げで握りやすい。従来のPixelbookシリーズよりも静かだとされる「Hush Keys」と呼ばれるキーボードを備える。音について言えば、Goは「オーケーGoogle」に応えるための遠距離用マイクを内蔵している。

「私たちは、薄くて軽くて、しかもけっこう速く、バッテリーも1日中持つようなラップトップを作りたいと思っていました。それはもちろん、見ても触っても美しいものでなければなりません」と、Googleのアイビー・ロス(Ivy Ross)氏は、イベントの発表で述べた。ロス氏はまた、Pixelbook Goは大容量のバッテリーを内蔵するにも関わらず、ボディをマグネシウム製にすることで、軽量化できたと強調した。

MicrosoftのSurfaceシリーズとは異なり、これまでのGoogle製のラップトップは、常にChromebookシリーズのハイエンドを定義する、野心的なデバイスのように思えるものだった。しかし649ドルのPixelbook Goは、この分野におけるこれまでの同社の取り組みとは異なり、明らかに手頃な価格の路線を狙ったもの。やはり、もう少し売れるものにしたいと考えているようだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Googleは2020年春発売予定の完全ワイヤレスイヤフォンPixel Budsをチラ見せ

Google(グーグル)は、噂されていた次世代のPixel Budsについて、ちょっとだけヒントをくれた。すでに同社は、左右がケーブルでつながれたワイヤレスイヤフォンを発売していたが、期待が高かっただけにこれにはかえってがっかりさせられた。今度は完全なワイヤレスとなる。その新しいイヤフォンは、見た目もなかなかいい。Pixelのスマホ本体にも採用されているような、パステルカラーのスキームを取り入れている。

ただし、発売までにはまだ間があって予定では来年の春だ。Googleとしては、このカテゴリに対する興味をまだ失っていないことを世界に知らしめたかったに違いない。ただ、その市場はすでに、Apple(アップル)、Samsung(サムスン)、ソニーといったメーカーに、ほとんど押さえられてしまっているのが実情だ。このイヤフォンは、ロングレンジのBluetoothを採用していて、屋内なら最大3部屋離れても使える。また屋外では、フットボール場全体をカバーできるほどの距離でも動作する。

Pixel Budsの内蔵マイクは、周囲の環境に応じて自動的に調整される、適応的な音声入力を可能にする。電話で会話する際には、マイクは話者の声に焦点を合わせ、風の音など、周囲の雑音を除去できる。バッテリーの充電には5時間かかるが、付属のバッテリーケースと合わせて24時間使える。そのケースは、アップルのAirPodsに付属するものをさらにスリムにしたような感じで、当然ながらBeatsのケースのようにかさばるものではない。

この新しいPixel Budsは、来年には179ドル(約1万9400円)で販売される。今回のGoogleのハードウェアイベントで、かなり曖昧ながら示されたことが本当に実現されるなら、それほど高い感じはしない。やはりGoogleは、この製品でもソフトウェア機能に注力している。その点は、Microsoft(マイクロソフト)が最近発表したSurfaceイヤフォンとは異なった部分だ。そもそも、イヤフォンで使える機能としては、Googleのマップや翻訳といったものの方が、オフィスに比べてはるかに便利だろう。

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これは、おそらく2度目の正直といったものになる。実際のところ、ワイヤレスイヤホン市場は、初代のPixel Budsが登場したときに比べて、ずっと成熟したものとなっている。それに応じて、Googleが使える技術的な基盤も進化した。もちろん、それと同時に競争も激化している。特に、Android版のAirPodsを目指すなら、なおさらだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

GoogleはPixel 4のカメラでハードと画像処理AI/MLを融合、写真の新しい水準を実現

Google(グーグル)が発表した新しいPixel 4に写真機能の強化だけでも大量のテクノロジーが投入されている。こGoogle Researchでカメラ開発の指揮をとってきたMark Levoy(マーク・レヴォイ)教授が登壇してこの点を詳しく解説してくれた。この記事では広角から望遠まで高解像度で撮影するスーパーハイブリッドズーム、HDRをライブでプレビューするテクノロジーを含め、カメラの新機能を紹介する。

被写体、照明、レンズ、ソフト

レヴォイ教授はフォトグラファーの間に以前から伝わる格言から説明を始めた。つまり良い写真と撮るために必要なのは、まず被写体、 次に照明、つぎにレンズ、カメラボディーの順序となる。教授は「我々はこの格言には多少の修正が必要だと気づいた。つまりカメラボディには処理ソフトを含めて考えねばならない」と語った。

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もちろんレンズは依然として重要であり、Pixel 4では現行広角レンズに加えて望遠レンズを加えた。レヴォイ氏は「通常望遠のほうが広角より役立つ」と指摘したが、これはApple(アップル)がiPhone 11 Proに超広角レンズを加えてカメラ3台のアレイを構成したことに対する批判だろう。

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このコンテキストで説明するなら、Googleの「コンピュテーショナルフォトグラフィー」というコンセプトはスマートフォンの筐体に収まる小さい撮像素子(貧弱な画像しか撮影できない場合が多い)に対して強力な処理を加えることによって驚くべき高品質の画像を生み出すテクノロジーといっていいだろう。

レヴォイ氏によればPiexl 4に搭載されているのは「ソフトウェアによって定義されたカメラ」だという。つまり常時複数の画像を撮影し、それらのデータをコンピュータがバックグラウンドで合成することによってユーザーに複雑な操作を要求せずに優れた最終画像を得る仕組みだ。

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Pixel 4でどこが新しくなったのか?

コンピュテーショナルフォトグラフィーにより、Pixel 4ではいくつかの重要な機能が利用できるようになった。ひとつはライブHDRプレビューとデュアル露出コントロールだ。これにより、ユーザーはリアルタイムでHDR(広ダイナミックレンジ)処理を適用した写真をプレビューすることができる。これまではHDR写真を撮影する前のプレビューは撮影後の実画像とかけ離れているのが普通だった。Pixel 4では画像の高輝度領域と低輝度領域をリアルタイムで常に別個に調整することが可能になった。ユーザーは作画意図によって被写体をシルエット化したり逆光でも明るく描写したりできる。

機械学習によるスマートホワイトバランス機能はて適切なホワイトバランスの取得という問題を扱う。 レヴォイ氏によれば、Googleは現行Pixel 3で夜景モードを導入したとき、低照度条件でホワイトバランスを得る方法を開発したという。 Pixel 4ではこの機能が強化され、夜景モードだけでなくあらゆる条件で作動するようになった。逆光などの困難な撮影条件ではホワイトバランスがオレンジやイエロー側に振れる現象が起きやすいが、スマート・ホワイトバランスは白いものは白く描写できる。

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新しいポートレート・モードでは背景に加えるボケなどをいっそう正確にコントロールできるようになった。これは2つの撮像素子から得られるデュアルピクセル画像を処理することで奥行き情報を得て人物と背景の距離差を検出し、人物のみを鮮明に描写する。これにより人物がかなり離れた場所にいても人物に焦点を合わせ、背景をやわらかくボケさせることが可能になったという。人物の描写で髪の毛の一筋一筋や毛皮の衣服などデジタル一眼でも撮影が難しい対象を鮮明に描写できる。

複数カメラの採用により、当然ながら夜景モードも根本的なアップデートを受けた。新しい星空モードを利用すれば夜空を撮影して星や月を見たままに近く描写できる。星空モードが提供する夜の空は非常に魅力的だ。このモードでは数分にわたって撮影を続けることができるが、星の動きの追跡も含めて合成処理は処理はコンピュテーショナルフォトグラフィーが行うのでユーザー側で煩瑣な設定をする必要はない。

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さらに…

GoogleはPixel 4はスマートフォンの小型センサーに内在するさまざまな限界を打ち破ったカメラだとしている。写真界における世界的な巨匠であるAnnie Leibovitz(アニー・リーボヴィッツ)氏との共同撮影プロジェクトを続行中だ。レイボヴィッツ氏も登壇し、Pixel 3とPixel 4で撮影した写真を何枚か披露した。ただしとりあえずインターネット記事にフィードされる写真と最終成果物の写真集の写真とはかなり違うだろう。


レヴォイ氏はPixel 4の撮影能力はハードウェアのリリース後もカメラソフトウェアのアップデートによって引き続き改良されていくと述べた。つまりPixel 4のカメラはまだ始まったばかりということだ。現行Pixel 3のカメラはスマートフォンとしてトップクラスだが、ステージで披露されたデモ写真を見ただけでもPixel 4の写真はこれを上回っていた。今後実機を手にしてAppleのiPhone 11のカメラと比較してみるのが楽しみだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Googleがハードウェアイベントで発表したプロダクトまとめ

今朝GoogleはニューヨークでMade By Google 2019イベントを開催し、最新のハードウェアを多数発表した。TechCrunchでは現地からリアルタイムでカバーしたが、全部見る時間がなかった読者のために以下に簡単な要約を作った。

Stadiaがスタート

Googleはゲームのストリーミング・プラットフォーム、Stadiaを11月19日にスタートさせる。

Pixel Buds

Google Pixel budsGoogleはAppleのAirPodsに対抗するためにまったく新しいワイヤレスイヤフォンを準備中だ。リリースは「2020年の春」になるという。こPixel Budsは179ドルからで、フル充電で少なくとも5時間作動するという。充電ケースからさらに24時間分の充電が可能だ。内蔵マイクが環境音を聞き取ってノイズキャンセリングを行うと同時にボリュームを自動的に調整する。

Pixelbook Go

Google Pixelbook GoGoogleがハイエンドのChrome OSノートパソコンをアップデートするのはしばらくぶりとなる。今回のPixelbook Goはこれまでとはかなり異なった路線となった。ディスプレイは13.3インチ、16GBのメモリー、256GBのストレージを内蔵し、バッテリー駆動時間は12時間だ。重量は1kg弱、649ドルから。

Nest Aware

スマートホーム・デバイス関連のサービスでは新しいNest Awareが登場した。これまでNestカメラの映像をクラウドに録画するためには1台ごとに数ドルの料金が必要だったが、新モデルでは台数にかかわらず月6ドルの定額となった。これで30日間の「イベントを録画、検索できる。イベントというのは映像に何らかの動きが記録されているシーンを指す。月額12ドルなら過去60日分のイベントまたは10日分の全映像記録が検索できる。

Nest AwareではまたNest Mini/Nest Hubをセキュリティ・モードで作動させることができる。この聴音モードに設定すると煙探知器その他の警報音、犬の吠え声など警戒を必要とする事象を認識してユーザーに通報する。新料金は「2020年初頭」からの適用となる。

Nest Wifi

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噂どおり、GoogleはGoogle WifiとGoogle Homeスピーカーを統合してきた。新しいNest Wifiはルーターとスマートスピーカーの機能を兼ね備えたデバイスとなっている。出荷はら11月4日から、2台セットが269ドル、3台セットが349ドルだ。

Nest Mini

Google Nest Mini
これまでのGoogle Home Miniが Nest Miniに生まれ変わった。変わったのは名前だけでなく、新しい機械学習チップが搭載され、筐体もアダプターなしで壁掛で使えるようになった。雑音が多い環境でも音声を聞き取れるようマイクが改良された。10月22日出荷で49ドル。

Pixel 4

Google Pixel 4

数々のリークの後、GoogleのAndroidスマートフォンのフラグシップ機Piexl 4が発表された。 Pixel 4は 5.7インチ、 2800mAhのバッテリーの標準モデルと、6.3インチ、3700mAhのバッテリーのPixel 4 XLの2シリーズとなった。チップセットはどちらもSnapdragon 855で、6GBのメモリーを搭載する。 Soli用の低出力レーダーチップを内蔵し指によるジェスチャーによって操作できる(日本では端末発売時には対応しないが「近く対応する」と発表)。

大きなアップデートはもちろん撮影機能だ。デュアルカメラが採用され、人工知能、機械学習などのソフトウェアとハードウェアの高度な融合が図られた。HDRのライブプレビューやAIによるスマートホワイトバランスなどの新機能に加えて既存の夜景モードもさらに強化され、星空も撮影できる感度となった。

両モデルともリアカメラは1220万画素、f/1.7の広角カメラと1600万画素でf/2.4の望遠カメラの2台を装備する。フロントのセルフィーカメラは1台で800万画素だ。カメラについてはPixel4紹介記事でも触れており、 Pixel 4のカメラ記事ではさらに詳細に紹介している。出荷は10月24日、799ドルから。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

グーグルが最新スマートフォンPixel 4イベントのライブ配信を実施

Google(グーグル)は新型スマートフォンのPixel 4とPixel 4 XLをまもなく発表する。Androidスマートフォンのファンならご存知のように、Pixelスマートフォンは余計なアプリが搭載されていないOSと、いくつかの素晴らしいカメラ機能のおかげで最も面白いAndroidスマートフォンのうちのひとつだ。

Googleのカンファレンスは米国東部時間午前10時(日本時間で午後11時)から始まり、下のYouTube動画でライブ配信される。

によれば、Googleが発表するのは新型スマートフォンだけではない。新型Pixelbook、新型Pixel Buds、また音声アシスタント対応の新型デバイスの登場も期待できる。Google Home Miniが大いに成功をおさめているなか、Google HomeシリーズはGoogle Nestへと名称がアップデートされつつある。

TechCrunchはイベントにチームを送り、新型デバイスについてのニュースやハンズオンをお届けする予定だ。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

Pixel 4やPiexbook Goの登場は確実か、来週のGoogle新製品発表イベント予測まとめ

米国ニューヨークでは紅葉も始まり、すっかり秋の気配。つまり新ハードウェアがお披露目される季節だ。マンハッタンでは来週水曜の10月15日(日本では10月16日)にハードウェアイベントを予定している。

例年どおり、メインとなるのは同社のハードウェアのフラグシップであるPixelシリーズだが、Google Nest(Google Home)のアップデートも多数登場するだろう。スマートディスプレイ、Google Nest Hubが発表されたのは昨年のこのイベントだった。

Google(グーグル)の新しいハードウェアについての予測や噂はしばらく前から渦巻いている。Pixelシリーズに加えてPixelbookシリーズがアップデートされるだろう。Pixel Budsの新製品も発表されるかもしれない。現在判明していることをことをまとめてみた。まずはメインテーマから見ていこう。

最新スマートフォンのPixel 4とPixel 4 XLが発表されるのは間違いない。 グーグル自身が上のビデオのように新製品を予告している。この間のリーク写真で一貫しているのはiPhoneに似た四角い枠の中に2台のカメラを水平に並べた三角形のアレイというデザインが採用されていることだろう。Evan Brassの新たなリーク写真でもカメラが2台になっていることがわかる。

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グーグルはこれまでの「カメラは1台で十分」という方針を捨ててメインカメラ2台方式とした、Pixel 3ではカメラは1台だったがAI画像処理ソフトが駆使され夜景モードなど非常に高い画質を実現していた。今回はソニー製の1600万画素で望遠レンズ搭載のカメラが追加されており、写真性能が驚異的なものになっているのではないかと期待されている。

赤外線ビームにより撮影した画像の各ピクセルごとに光の反射時間を計測して一挙に3次元マップを生成できるToF(Time of Flight)センサーについてはまだ情報が少ない。ユーザーの顔でロックを自動解除する機能や手のジェスチャーで楽曲をスキップしたりボリュームを下げたしする3D認識機能が追加されることも予想されている。

OSはAndroid 10がプリインストールされる。5Gモデルも以前から噂に上っているが、今回登場する確率は低い。録音の自動文字起こし機能も噂されており、実現すれば私のようにインタビューを職業の一部としている記者にとってはこのうえなくありがたい。

まとめると、Pixelは5.6インチ標準サイズと、縦長6.3インチのXLの2シリーズとなる。カラーバリエーションにはホワイト、ブラックに新しくオレンジが加わる。

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ChromeOS搭載デバイスではプレムアムモデルとして新しいPixelbook Goが発表されるはずだ。 9to5Googleの記事によれば、これは現行Pixlebookのアップデートというよりまったくの新製品と考えたほうがいい。ストレートなノートパソコンというより、軽量化や携帯性に重点を置いたMacbook Air的な製品となるようだ。

GoogleはPixelbookシリーズの今後の展開について詳しいことは明かしていないが、Chromebookカテゴリーの製品が全体として大きな成功を収めている以上、なにか計画していることは間違いない。高性能化して低価格化するというのが順当な方向だが、そうなるとライバルと同程度の価格帯になるかもしれない。

リーク情報によれば13.3インチ、4Kのタッチスクリーン、ポートはUSB-Cが左右に設置される。ポート数が少なすぎるというのが前モデルに対する最大の不満だったから、2基のまま変化なしというのはやや不満が残る。

新しいスマートイヤフォン、Pixel Budsは出るだろうか?出てもいいはずだ。オリジナルのGoogle Budsは市場では空振り気味だった。しかしアップルやBeats(ビーツ)、Samsung(サムスン)、ソニーなどライバルがそろってスマートイヤフォンに力を入れているのだからグーグルが単に眺めているということはないだろう。同社のソフトウェア能力をもってすれば、他社と差別化できるような製品を開発できるのではないか?

来週のイベントにはGoogle Nest/Homeシリーズの製品が多数登場するはずだ。長くベストセラーを続けているGoogle Home Miniもとうとうアップされるらしい。Google Home MiniもNestファミリーのメンバーになったのだから、それらしい製品名に変える必要もある。音質を改善しカラーバリエーションを増やすなどが考えられる。本質的な部分に大きな変化はないだろうが、あの低価格なら気にすることはない。

もうひとつ以前から期待されているのがGoogle Wifiのアップデートだ。これもHomeからNestに分類が変わるはず。噂によればGoogleはスマートハウス、スマートディスプレイなどNestシリーズの各製品とのスマートシナジーを期待しているというのだが、どんなものだろう。

TechCrunchはGoogleのイベントをライブ(日本時間10月15日午後11時から)でカバーする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook