GoogleがWebアプリケーションサーバTalariaを買収してCloud Platformを強化

“JITベースのランタイムによる動的なWebアプリケーションサーバ”を売りものとするTalariaが、Googleに買収されたと発表した。TalariaのチームはGoogleのCloud Platformのチームに加わる。同社はオフィスがパロアルトにあるが、これまではほとんど無名の会社だった。同社をAustin Robisonらが創業したのは2011年で、Googleが買収したときもまだ非公開ベータだったようだ。

Googleの広報も買収を確認した: “Talariaのチームが開発した最先端の技術によりWebサイトの構築と稼働がより効率的になり、とりわけ弊社のGoogle Cloud Platformsのチームにとって同社は、貴重な技術および人材である”。

Talariaは同社のサーバについて長期的には大きなヴィジョンを持っているようだが、現状ではPHPだけをサポートし、その上でデベロッパはWordPressやDrupalのようなアプリケーションを動かせる。同社のサーバを使うと、アプリケーションのコードはそのままで、“より少ない台数でより多くのユーザを扱える”、という。また、“自分の好きな生産性の高い言語を使えるが、スケーラビリティとパフォーマンスはコンパイル言語並になる”、とも。

これは言うまでもなくGoogleのCloud Platformにとっても大歓迎だ。Talariaの発表声明には、“彼らが自分たちのサイトを今後よりベターにしていくのを手伝う”、という意味のことが書かれている。

以下がTalariaの発表声明の全文だ:

Talariaで私たちは、現代的なWebサイトとWebアプリケーションを構築し動かす方法の改良を目指しました。過去2年間、私たちはWeb上でもっとも人気の高いサイトの一部で使われることによって、その技術を実証しました。今回、GoogleのCloud Platformチームに加わることにより、Webサイトの構築と稼働において、さらに多くのデベロッパを支援していけるものと確信します。

私たちをここまで育てていただいたみなさまに感謝します。私たちを支えた投資家とアドバイザーのみなさまは、好悪両時にわたってご支援いただきました。ベータのお客様は私たちをプッシュし、タイヤを蹴り上げ、またご自分の会社に温かく迎えてくださいました。そして最後に、私たちの友人と家族は、私たちが多忙である間、彼らが当然受け取るべき十分な注意と時間を得ることがありませんでした。

これからGoogleのCloud Platformと協働できることを、たいへん嬉しく思います。

Talariaのチームより

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google翻訳でユーザが頻用する翻訳パターンを登録再利用できるようになった

Google Translate(Google翻訳)で、個人的なフレーズブック(語句覚え書き帳)を作れるようになった。そこにフレーズやセンテンスをメモしておくと、今後の翻訳時にそれが優先的に使われるようになる。Google Translateのチームは今日の発表声明で、“翻訳結果を記憶させておくことにより、ユーザがよく使うフレーズを保存しておき、後日、必要に応じて呼び出すことができる”、と言っている。

Googleによると、それらのフレーズが何度も再利用されることによって、その翻訳がGoogle Translateの“永続的な知識”になる(あなたが昔ラテン語のクラスで反復練習による丸暗記を強いられたように)。

フレーズブック機能はデフォルトでonになっている。画面右隅にある小さな本のようなアイコンをクリックすると、それにアクセスできる。フレーズを保存するときは、翻訳の下にある星印のアイコンを押す。

フレーズブックの内容は、左に原文、右に翻訳結果、という単純な構成だ。Google Translateのほかの機能と同じく、対象言語別にフィルタできる。また、各フレーズを音声で聞くことも可能だ。

〔下の図では「Thank you.」と「ありがとう。」のペアをこれから保存する。図の右は、保存後のフレーズブックの内容。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、iPad向けYouTubeビデオ録画専用アプリをリリース―コンサートでiPadかざす連中が増える?

コンサートに行くと、周囲の目もはばからずスマートフォンを掲げてステージを撮影している観客がいる。これからはiPadでそうする連中が増えるかもしれない。(* というのはYouTubeが新しくiPad向け録画アプリを発表したからだ(iPhone版は3ヶ月前に発表されている)。

このYouTube Captureはビデオを撮影してYouTubeにアップロードするプロセスを大幅に簡易化するために必要なツールをすべて単一のアプリにまとめている。ユーザーは撮影を終えたらキャプション、タグその他のメタデータを追加し、即座に自分のYouTubeチャンネルにアップロードすることができる。世界に公開してもいいし、自分だけが見られるようにしてもよい。

このアプリでは色の調整、ブレの軽減、トリミング、BGM追加などの簡単な編集が可能だ。ビデオのアップロードはバックグラウンドで実行されるから、編集が終わったらアップロード完了を待たずにアプリをすぐに終了できる。

iPad版がローンチされたことはYouTube、ひいては親会社のGoogleが、たとえAndroidのライバルではあってもiOSプラッットフォームを重視していることの現れだ。これまでにもGoogleはYouTube専用ビデオプレイヤー、Googleマップ、Gmailその他をiPhoneとiPadにネーティブ・アプリとして提供してきた。

YouTubeへのアップロード機能はAndroidの場合はOSに用意されているので必ずしも専用アプリを作る必要はない。しかしYouTubeの広報担当者は「iOS版に続いてAndroid版のYouTube Captureも準備中だ」と述べた。

==
* 言うまでもないが、著作権その他のややこしい問題を生じさせるこのような行為を私にせよYouTubeにせよ、決して勧めているわけではない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Readerから乗り換えを検討したいRSSリーダー一覧

来てしまいました、ついにこの日が。RSSリーダーとしては圧倒的存在だったGoogle Readerが今年の7月でサービス終了するそうです。日米、ブログ界隈はこの話題で持ちきりですが、個人的にはブロガーは日々情報収集のためRSSリーダーを使っている人が多そうですし、この盛り上がりぶりは若干バイアスかかった状況な感じもしなくはないです。しかしかつてはRSSの可能性を信じ、本を2冊も出してしまった私としては、今回の決定に思う所は色々あります。とはいえ、日々SEO Japanのネタ発見用にGoogleリーダーを愛用していただけに、代替リーダーを至急見つける必要もあるわけですが。。。と、思っていたら早速The Next Webが乗り換え用のRSSリーダー一覧表を作ってくれたのでここに紹介します。 — SEO Japan

 

GoogleがGoogle Readerを打ち切りにする。この製品は徐々に先細ってはいるが猛烈なロイヤルユーザーベースがあり(私や他のTNWスタッフを含む)、たくさんの関連RSSサービスがこのReader APIコードを頼りにしている。それは、このサービスの停止が幅広いインターネットユーザーに影響を与えることを意味し、多くのサービスが落胆した人達をかき集めるためにあちこち動き回っている。

Feedly―フィードを雑誌のようなレイアウトに変えるブラウザ・プラグイン―は、Google Reader APIのクローンを作るためにそのプロジェクトを詳細に練り上げ、人気ソーシャルアグリゲーターFlipboardは、“あなたのRSSフィードの備えをした”と言い、オープンソースNewsblurはReaderインポートに対処するためにもっと多くのサーバーを追加している。そして、Reeder―これもGoogleに依存している―は、“Google Readerと共に死ぬつもりはない”

恐らく、Googleからのニュースの後に、生き残るために慌てている他のサービスもある。

Feedlyは、以前からこのサービス停止を予期していたし、不吉な前兆があったことは事実であるため、そのプロジェクト―ReaderからのRSS購読の移行―は、現在進行中であると言っている。TechCrunchが詳しく話しているように、GoogleはReaderに対する取り組みとリソースを着実に削減してきたが―ついには去年の2日間の停止があった―、多くの人が気付いていないかもしれないのは、Readerが他の数多くのサービスに動力を供給していることだ。

Instapaper創設者のMarco Armentは、この件について面白い見解を持っている。

Google製品からの開発の欠如が“デスクトップRSSクライアントの市場を破壊した”と主張して、Armentは、デスクトップとモバイル両方におけるRSSクライアントおよびリーダーは、短期的に苦しむかもしれないが、この打ち切りは“実質的なイノベーション”をもたらすことになると言う。

優れた代替品が成熟して幅広くサポートされるようになるまでは、一時的に最悪かもしれないが、長い目で見ると、大丈夫、これは素晴らしいニュースなのだ。

‘Google Readerを維持する’請願書(Googleがそれをオープンソース化するという望みがある)はすでに2,000以上のデジタル署名を獲得している。Feedly.comNewsblur.comがダウンすること―恐らく膨大な量のトラフィックを経て―、そして、この件について書いた数えきれないほどのブログ投稿が生じたことを考えると、Readerの終了は多くの人に穴を残すだろう。

もしあなたも代わりを探しているのなら、Lifehackerが代替物に目を向けた役に立つ記事を書いている。以下はその一部だ:

- Feedly: ブラウザ・プラグイン、iOS、Android

- Reeder:: iOS、Mac

- Netvibes: デスクトップ、iOS、Android

- FeedDemon: Windows?[修正:創設者によると、FeedDemonは公式に終了した。]

- Flipboard: Android、iOS

- Newsbar-app: Mac

- Taptu: Android、iOS、BlackBerry、Nook

- NewsBlur: Web、iOS、Android

- HiveMined: 近日中

その他の提案がある場合、またはあなたがRSSアプリに取り組んでいる(特にGoogle Reader機能を再現したもの)場合は、教えて欲しい。

面白いことに、MediafedTaptuを所有するRSS界の大手―が1月の終わりにQriusをローンチした。この製品は、ソーシャル時代におけるRSSの試みであり、最初は非公開の試用期間で、今年の終わりに公開する予定だ。Readerニュースがその計画を促進させることがない限りは。

アップデート:ホワイトハウスに請願することもできる―こちら

見出しの画像:brittgow / Flickr


この記事は、The Next Webに掲載された「As Google Reader is killed off, Flipboard, Feedly and others step up with RSS alternatives」を翻訳した内容です。

英語版サービスの紹介だけで恐縮ですが、日本の場合はLivedoor ReaderかMy Yahoo!なんですかね。私も夏までにどこかに落着けないといけないですが(選んだツール次第ではSEO Japanの更新に大きく影響が出そうですし)、その一方、実は私も現在、ニュースリーダーを夏までにリリースすべく開発している最中であり、チームの仲間と早速「RSSリーダー機能をつけるべきか」のディスカッションをした所です。結論からいうと、フォロワービジネスをしても限界があるし、RSSリーダーに代わるニュースリーダーとして他にない機能開発に特化して勝負しよう、、という結論に達したのですが、さてさて。

記事にもありますが、今回のGoogle Readerの終了が新しいニュースリーダー時代の幕開けになることは間違いないかなという気もしています。既存のRSSリーダーの延長線上で進化したツールになるのか、それか新しい種類のニュースリーダーが新時代の情報収集ツールとして普及するのか、興味はつきませんし、その分野で新サービスを提供しようとしている私にとっては、久々にエキサイティングすぎるニュースでもありました。 — SEO Japan [G+]

ネット業界最強の4社に学ぶ起業家的教訓

Apple、Amazon、Facebook、そしてGoogle、、、今日のネット業界を代表する最強の4社であり、米国では「4社のギャング」ともいわれ常に注目を浴びる存在です。今回はそんな4社にスタートアップ・起業家的教訓を学んでみようという興味深い記事を。今ではネットを超えて世界を代表する企業に成長した4社ですが(Facebookは実績はまだまだですが)、Appleといえばガレージから始まったベンチャーで有名、AmazonとGoogleは90年代に生まれ、Facebookに至っては創業10年にも満たない会社です。どれもかつてはスタートアップだったわけで、それが急成長した理由、そしてそこに学べる秘訣が何か見つかるかもしれません。 — SEO Japan

FastCompany.com より、ギャング・オブ・フォーのCEO達の画像

成熟したビジネスと同様、全てのスタートアップは、今日のビジネス界において急成長と成功のスタンダードを築いたAmazonとAppleとFacebookとGoogleからできる限り多くのことを学ぶ必要がある。数年前にEric Schmidtによって“ギャング・オブ・フォー”と名付けられたこれらの企業は、疑いもなく、今日のインターネットで消費者およびビジネスの革命を推し進めている。

The Age of the Platform”の著者Phil Simonを含む多くのテクノロジー評論家によると、これらの4社は、1つの製品もしくはサービスというよりも、ビジネスモデルとしてのアプリケーション付きプラットフォームの台頭を実証している。あなたは、彼の結論を信じられないかもしれないが、説得力のあるビジネスモデルを築く方法に関して彼が提供する教訓から多くのことを学ぶことができる:

  1. 小さく動け。“大きいこと”とそれに付随する全ての問題―官僚体制、政治、内紛など―がどんなビジネスモデルをも危険にさらす。官僚体制と過度な民主主義はスピードを殺す。堅苦しく柔軟性のないマネージメント構造を避けるために組織を再編成するのだ。
  2. オープンで協力的になれ。大企業もスタートアップも、あらゆる種類の新しいベンチャーやパートナーシップやオファリングに対してオープンでなければならない。アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)をオープンにして、デベロッパーやパートナーや消費者が自由に使えるようにするのだ。
  3. 合理的な買収、拡張、運営を探し求めよ。底深さと幅広さの両方の観点から、自分のコア・コンピテンシーを強化するために、戦略的な買収をすることを計画すること。拡張には、一から作るのではなく、既存のソリューションとプラットフォームを活用するのだ。
  4. 小さく賭け、実験を奨励せよ。この時代に将来有望な企業は、数多くの異なる小さなプロジェクトと数多くのアイディアを開発する。確かに、大部分が失敗をすることになるのだが、最も成功する製品は小さなアイディアやサイドプロジェクトから生じることが多い。
  5. 失敗をし、不確かさを受け入れろ。賭けが小さければ、失敗は悪いことではないし、そこから学ぶことができる。公開前に完璧を求めることは、助けになるというよりも害を与える。モデルを作るためには、いちかばちかやってみる意思がなければならない。安全は、新しいリスクだ。
  6. テクノロジーに対する期待を和らげる。効果的なプラットフォームを築くことは時間がかかるし、通常、それはゆっくりとけん引力を示す。常に自分が必要とするよりも多くのコンピューターリソースを買うこと。良い第一印象のためには足りないよりは多すぎる方が良い。
  7. 賭けに出る時を知れ。断固として、新しい経済、ビジネスの実体、テクノロジーに適応することを誤って拒む人や企業が多い。テーブルの上にある大金を手放したい人などいないが、一千を節約して大金を無駄にしないようにすること。
  8. 幅の広さは底の深さに勝る。真のプラットフォームは、多角的だ。1つのニッチなエリアにおいてかなりの底深さを持つことは重要だが、強固なプラットフォームは、既存ユーザーと顧客に新しいユーザーインターフェースを学ぶことやデータの転換を要求せずに、数々の製品を追加して進化する。
  9. ニッチに狙いを定めている時は、素早く決断力を持って動け。忍耐と惰性を混同するな。あまりにも長く待ちすぎることは、チャンスが永遠に消えてなくなること、または他の誰かがあなたの先を越すかもしれないことを意味する。期待は和らげるが、賭けに出るのだ。
  10. 既存のツールを使用せよ。ゼロから独自のツールや基本機能(政策)を作ることは、全ての会社にとって、時間がかかり、お金もかかる、単に不必要なことだ。開拓地を使うことによって、ビジネスは、セレンディピティと露出と相互作用を増やす。

新しいプラットフォームを築くことは、必ずビジネスの成功を保証するものではない。プラットフォームは、コンピューターの出現以来、オペレーティングシステムやネットワークやAPIという形で存在してきたにもかかわらず、今日では新しいプラットフォームがテーブルステークスになっていると、懐疑派の人は指摘するかもしれない。旧式のサイトを持つビジネスは、信頼性と顧客を犠牲にし、世界全体の目に触れなくなるというリスクがある。

新しいプラットフォームビジネスモデルは決して終わることはない。それぞれが、様々なやり方や方向に拡大し続けなければならない。今日のめまいがするような変化のペースは、弱まる兆しを見せない。だから、今日これらの教訓に注意を払い、大いに異なる明日のためにできる限り備えるために、自分にできる全てのことをするのだ。


この記事は、My Venture Padに掲載された「10 Entrepreneurial Lessons From the ‘Gang of Four’」を翻訳した内容です。

まず「アプリケーション付きプラットフォーム」という考え方は面白いですね。そして紹介されている10のアドバイスは、どれも起業家が常に心に留めていたいものばかりだったと思いますが、どちらかというと苦戦している日本の大企業に実践してほしい内容のような気もしたのは、私だけでしょうか。 — SEO Japan [G+]

Google+でオーソリティを築く7つの方法

日本ではイマイチ普及が進んでいないGoogle+ですが、Google検索+他サービスとの連携も進み、これからのSEOには活用が必須になりつつあるような気配でもあります。今回の記事では、いち早くGoogle+の普及が進んでいる米国から、Google+を活用してSEOにもソーシャルメディアマーケティングにも重要な「オーソリティ」をネット上で築いていく方法を7つ紹介します。 — SEO Japan

Googleは1つのシンプルな原則の下に作られた―他のウェブページよりも重要なウェブページがある。

その重要性はどのように定量化されるのか?理想的には、それは、人々がそのページは他のページよりもそのトピックに関して自分たちを満足させると考えているという事実に基づく。

Googleは、ウェブページの重要性をそれを指し示したリンクの量とそれらのリンクがやって来るサイトをGoogleがどれくらい信頼しているかによって評価することによって検索技術の顔を変えた。

しかし、1998年以降、ウェブは急速に変化してきた。たくさんの人がウェブサイトやブログを始め、自分の好きなものにリンクをすることができるが、大部分の人はソーシャルメディアシェアリング(ソーシャルメディアでの共有)を介して自分の好きなものに賛成票を投じる。

そのことがソーシャルシェアリングを検索エンジンが使用する大きなシグナルにする…しかし、TwitterとFacebookは必ずしもGoogleに協力的ではない。そして、最近までは、そのウェブページ自体―ライターではなく―がストーリーの中心部分だった。

Author Rankの始まり

Googleは常に、優れたライターは優れたコンテンツを作ることができることを認識していた。そして、より良いコンテンツがエンドユーザーにとってより良い検索結果をもたらす(Googleの重要なビジネス目標である)。より優れたコンテンツの制作を促す自然な方法の1つが、ライターに報いることだ。

それを踏まえて、彼らは、2005年にAgent Rankと呼ばれる特許を申請した

Agent Rankは“エージェント”(ライターやその他のコンテンツクリエイターのこと)のためにデジタルシグネチャを作ることになっている。そして、彼らのコンテンツに対する大衆の反応(コメント、ソーシャルシェア、リンク)に基づいて評価スコアを累積する。

ここで重要な特徴は、このスコアが“ポータブル”だったことだ。それは、特定のサイト(ウェブを横断しない)に結びついていたのではなく、人物(誰が?)に結びついていたのだ。しかしながら、あなたが“エージェント”を特定するためのプラットフォームを確立しないかぎり、それをするのは不可能だ。

つまり、本末転倒だったのだ。

なぜウェブライターはGoogle+に関心を持つべきなのか?

Google+は、ソーシャルメディアプラットフォームというより、全てのGoogle製品をGoogle+の機能に移行したバックプレーンソーシャルレイヤーだ。

Google+のVic Gundotraはこんなことを言った:

私たちにはすでにユーザーがいる。私たちはただ彼らをGoogle 2.0にアップグレードしているだけだ。

その上、Google+は、アイデンティティプラットフォームで、Agent Rankを成功させる必要があった―それは、実際のAuthor Rankアルゴリズムにもう一歩近づいたもう一つのシグナルである。

では、あなた―ライターにとって、その話の教訓は何なのだろう?なぜあなたは気にかけるべきなのか?もしあなたが、以下のことを気にかけているコンテンツクリエイターならば…

  • 自分の評判
  • 自分の仕事
  • オンラインオーソリティを確立すること
  • オーディエンスを築くこと(それは他のソーシャルサイトよりもG+の方が早く起こる傾向がある)
  • 自分のウェブサイトやブログにより多くのトラフィックをもたらすこと
  • Eメールニュースレターの購読者リストを増やすこと
  • 売り上げと機会を増やすこと

・・・あなたにはGoogle+アカウントが必要だ

しかし、アカウントを作るだけでは十分ではない。あなたは、Googleが(TwitterやFacebookとは違って)必ず見ることができる方法であなたのコンテンツに対する共有シグナルを強化するために、Google+で信ぴょう性があり信頼できるプロフィールを築く必要がある。

それをするための7つの方法を紹介する:

1. 自分のGoogle+のオーディエンスを増加させる(Twitterより早く)

Author Rankのスキームでは、Google+のプロフィールがあなたの証明可能なアイデンティティとなる。そして、あなたの評判に影響を与える7つの要因がある:

  • あなたが所有するフォロワーの数。
  • あなたのコンテンツが獲得するリシェアの数。
  • あなたが獲得する+1の数。(ところで、誰かがあなたのコンテンツに+1すると、それは単にあなたのコンテンツが票を獲得するだけでなく、あなたも獲得する。あなたの評判はこのプロセスの中で上昇する。)
  • アクティビティ。定期的に投稿しているか?コメントしているか?リシェアやプラスワンをしているか?

Google+プロフィールの素晴らしい点は、それがTwitterやFacebookでできることよりも早く成長するように思えることだ(もしまだあなたがGoogle+をやっていないのなら、それを始めるもう一つの理由でもある)。

それでは、どうやってGoogle+のオーディエンスを増加させるのか?まず始めに、結局のところ、それはソーシャルメディアプラットフォームであるということを思い出すこと―つまり、あなたはそれをそのように扱う必要があるのだ。

  • 確かな略歴を作る―優れたG+の略歴は、あなたが誰で、何をしていて、なぜG+に存在し、どんな種類のコンテンツを共有するのかを簡単にまとめたものから始まる。必ず、略歴の中にある紹介、職歴、学歴、住んだことのある地域の欄にキーワードを織り込むこと。
  • 関係を築く―自分の知っている人をフォローすることから始め、知り合いになりたい人をフォローすることへと分け入っていく。バンバンとやり取りをする
  • コンテンツを共有する―オリジナルの投稿を作成し(テキストでも写真でも動画でも)、リンクを共有し、他のG+ユーザーのコンテンツをリシェアする。記事のリンクを共有する時には、見出しを作り、自分の考えを簡単に説明したものを追加し、コメント欄での議論を促すような質問で締めくくること。
  • コミュニティに参加する―コミュニティについてはすぐに詳しく話すつもりだが、ここでは、ネットワークを築くための強力な場所であるとだけ言わせてもらう。
  • コメントを残す―投稿、写真、人々がタグ付けされた写真にコメントを残す。考えさせられるような質問をする。他のGoogle+ユーザーに言及する(“+”と人物名を入力すると、Google+が選択肢を表示する)。

あなたは、自分の生活を犠牲にせずにGoogle+のお決まりのことを成し遂げ、大きな結果を得ることができる。もしあなたがインターネット上で交流していないのだとしたら、商工会議所のイベントか何かでそれをしなければならないのだ―それは時間を食うし、お金がかかるし、退屈なことがある。

どちらを選ぶかはあなた次第だ。

2. サークルを使って自分のブログへのトラフィックをターゲットにする

ソーシャルメディアの基本ルールを忘れないようにしよう:ソーシャルメディアはチャンネルであって、キャンペーンではない。実際、あなたは、ソーシャルメディアオーディエンスを、自分のブログ読者を増やすことに向けた1つのステップとして見ることができる。

しかしながら、共有する全てのことが自分のオーディエンス全体の目に触れるTwitterやFacebookとは異なり、Google+が提供する利点は、自分のオーディエンスを区分して、ふさわしいコンテンツを届ける手助けをすることができることだ。

Google+サークルが、あなたにそのようなことをさせてくれる。

サークルでは、自分のオーディエンスをトピック固有のグループに分割することができる。例えば、コピーライター、フィクションライター、政治、ブラックユーモア、家族のためのサークルを作って、それらのサークルそれぞれに関連したコンテンツを共有することができる。

この戦術の素晴らしい点は、自分のコンテンツとのやりとりの比率が高いことだ。かなりインタラクティブなサークルをいくつか作っている(さらにハングアウトでバンバンと交流している)Martin Shervingtonに聞いてみよう。

あなたが政治的状況について何が何でもわめかねばならないとしよう―それを自分の一般的なオーディエンスにシェアすることは、意味がないかもしれない。実際、一般的に、TwitterもしくはFacebookでは、そうやってあなたはフォロワーを失う。

しかし、もしあなたが政治的な発言専用のサークルを持っていれば、オーディエンスの規模の割に高いアクティビティの比率を獲得するだろう。その他のトピック固有のサークルにも同じことが当てはまる。

ところで、あまり多くのサークルを作りすぎることは避けたい(そうしなければ、あなたは次第にサークル疲れに苦しむことになるだろう)。そして、1つ以上のサークルで大きなオーディエンスを育てるのは大変なため、自分の中核となる読者グループに1つのサークルを充てるのだ。

3. ハングアウトを頑張る

Google+における卓越した機能の1つが、ビデオチャット機能―ハングアウトだ。

最初の公開時には、最大10人とのハングアウトをホストすることができた。会話の最中はみんながみんなを見ることができる。

これは、カジュアルなワインチャットや、世界中にいる同僚とのゆるいブレインストーミングのセッションや、小企業のミーティングにとって素晴らしい結果となった。

その後、Googleは、大衆に対してライブビデオセッションを配信することができる機能、ハングアウト・オンエアをリリースした。Tommy Walkerは、たくさんの魅力的なオンエアショーを作っていて、一番最近のものが、Brian ClarkとDoug PrayとJohn JacobsenをフィーチャーしたStorytelling, Marketing and Modern Mediaだ。

この動画が見られない人は、ここをクリックしてYouTubeで見よう

さらにあなたは、毎週もしくは毎月のインタビューシリーズをホストすることによってファンを築くために、ハングアウトを使用することもできる。そして、定期的にそのイベントの普及を促進すれば、あなたは確固たるオーディエンスを築き始めるだろう。

4. 自分のコンテンツの命を最大限にする

私は、Google+にいくつかの記事を書いてそれらを自分のブログ上で拡大してきた。

これはとてもうまくいっている。なぜなら、Google+上でトラフィックを獲得して、その後、自分の購読者と検索トラフィックを介してトラフィックを獲得するからだ。もしくは、あなたはそれを最初にブログに投稿して、その次にGoogle+に投稿することもできる。

どちらにせよ、これがあなたのコンテンツの命を伸ばす。

私は自分のブログに投稿した後、オリジナルのGoogle+投稿にそのブログ記事へのリンクを付けて編集する―さらに、そのブログ記事にオリジナルのGoogle+投稿へのリンクを含めるのだ:

ところで、複製コンテンツの問題については心配しなくてもいい。John Mueller(Googleのウェブマスターツール・マネージャ)によると、あなたのコンテンツがあなた自身のサイトに由来することを認識することにGoogleはかなり長けている

5. 限られたトピックに取り組む

いろいろな意味で、Google+はWordPressのような普通のブログプラットフォームである。文字制限はないし、全ての投稿を編集することができるし、画像や動画を公開することもできるし、自分の投稿をフォーマットするために簡単なマークアップを使用することも可能だ:

  • ボールド体 – 次のように、ボールドにしたい言葉の前後にアスタリスク(*)を追加する:投稿の中では*これらの言葉がボールドになる*。これは見出しを作る方法でもある。
  • イタリック体 – 次のように、イタリックにしたいテキストをアンダースコア(_)で囲む:私はGoogleが_好きだ_。
  • ストライクアウト(線で削除) – ストライクアウトしたい言葉をハイフン(‐)で囲む:私はFacebookが‐好きではない‐嫌いだ。

公開すれば、このフォーマッティングが表示される。

そのような完璧に近いブログフォーマットであること(なぜ実際にはそうではないのかに関して詳しいことは項目7で読んで欲しい)が、あなたがそれをそのように扱うことを可能にする。実際、あなたは自分のGoogle+アカウントを使って、自分のメインブログでは取り上げていないかもしれない特定のトピックについて掘り下げることができる。

例えば、私の個人ブログの主な焦点はウェブライティングに関することだが、フリーランサーとして働くことについてのたくさんのコンテンツを共有していた時もあった(Google+の前)。

これは私のオーディエンスと常に一致するわけではなかったため、Google+のローンチをきっかけに、そこでは私は自分の仕事とインスピレーションを与えられる投稿にもっと焦点を合わせた。

  • あなたの読者は、あなたのコーナーストーンコンテンツが理由であなたのブログを購読した。その使命からあまりにも外れれば、あなたは彼らを疎遠にするかもしれない。
  • 検索ボットはあなたのサイトをクロールし、あなたのブログのトピックを決めるために言葉を評価する。広く関係のないトピックを載せれば、ブログの焦点を薄くする傾向があり、それはボットを混乱させる。

つまり、Google+はあなたのブログに適さないコンテンツのための素晴らしい販路なのだ。

6. コミュニティを作る

最近、Google+がコミュニティプラットフォームをリリースした。これは、基本的には、共通の興味を中心とした人達のグループだ。人気コミュニティには以下のようなものがある:

コミュニティに参加すると、そのコミュニティで共有された投稿を自分のGoogle+ストリームに表示させることから始まる。それは、似たような考えを持つ人たちとネットワークを築いたり、特にあなたがそのコミュニティ内で投稿したり共有したりコメントしたりする場合は、幅広いオーディエンスの正面に出たりするのに優れた方法だ。

やる気があれば、コミュニティの創設者や議長になることだってできる。もしあなたのコミュニティの人気が高まれば、あなたは自然と注目を集めて影響力を持つようになる。

7. 自分の全てのコンテンツをGoogle+に置く(これをしてはいけない)

これは魅力的だが、賢明な人はしない間違いだ。

自分のコンテンツをGoogle+だけに築くことは、デジタル小作制度以外の何物でもない。そして、何回も言っているように、あなたが自分のコンテンツをソーシャルネットワークまたは“無料”プラットフォームに置いても、本当の意味ではあなたはコンテンツを所有していない。

あなたがこれを問題だと思わないなら、4月30日にPosterousが廃業する時、それと共に1500万のブログと6300万ページのコンテンツが削除されるということだけ言わせてもらう。

ではなぜこのアイディアについて触れたのか?それが魅力的だからだ。それには理由がある。

一つには、Google+から転がり出てきた多くの著名人が外部のウェブプロパティを見捨てた―Kevin Roseが最も悪名高い。

次に来るのは、テクノロジーライターのMike Elganだった。彼のGoogle+プロフィールがこれだ:

伝統的なブログサイトおよびサービスを使って10年間ブログを書いた後、私は1年前にそのアプローチを捨てて、Google+でブログを書き始めた。なぜって?Google+がはるかに優れた最高のブログプラットフォームだからだ。

200万人以上のフォロワーがいて、一貫してトップ10に入るGoogle+ユーザーであるMikeは、Google+で成功している。それは、彼がテックライティングの世界で長年成功してきたことが役立っているのだ。

もちろん、それが“最高のブログプラットフォーム”であるかどうかは議論の余地があるが、もしたとえそうだったとしても、それは危険な賭けだ。

一つに、Google+は、Google+からEメールアドレスを得ることを許可していない(オンラインでビジネスを経営したいと思うのは罪だ)。そして、コンテンツをダウンロードすることはできるが、それはバカみたいに面倒だ。また、外部ブログを持つことが、実際にはGoogleでの検索ランキングの助けになるかもしれない…。

外部ブログ/ウェブサイトを保持することは、実際にGoogleがあなたにして欲しいことなのだ。

つまり、それはAuthor Rankを装備するための包括的なスキームの一部なのだ。あなたのサイト上、およびあなたが配信することを選んだ他のどんな場所でも、あなたのコンテンツの主なホームというよりもそれに到達するための1つのチャンネルとしてのGoogle+を備えた、あなたの作品。

そして、私たちの考えでは、最も説得力のある主張とは?あなたのコンテンツと評判は、あなたに属するべきだ。Facebookでなければ、Googleでもないし、Tumblrでもない。あなただ。

よく聞いて…

改良された検索ランキングのこととなると、Google+でオーディエンスを築くことが、あなたがコンテンツクリエイターとしてできる最も賢いことなのかもしれない。

なぜって?Googleは、正確なAuthor Rankスコアを提供するために自分たちの検索アルゴリズムを微調整している―それはガラクタの山から優れたコンテンツを特定する根本的に異なる方法だ。

Author Rankを、自分の評判やコンテンツについて気にかける人(あなたがそうであると思う)に対する報酬であると同時に、匿名著者に対するペナルティとして考えるのだ。

次の連載ではGoogleのSearch Plus Your WorldとなぜそれがGoogle+をコンテンツクリエイターの最も重要なソーシャルネットワークにするのかついて探求するので、お楽しみに。

ところで、あなたはどうやってGoogle+でオーソリティを築いているのだろうか?あなたの意見を下のコメント欄で共有しよう…


この記事は、CopyBloggerに掲載された「Seven Ways Writers Can Build Online Authority with Google+」を翻訳した内容です。

流石コピーブロガー、圧巻の情報量と充実度でした。SEO、ソーシャル限らずオーソリティの構築が最重要ともいえる最近のウェブマーケティング。Twitter、Facebookも効果的ですが今後を見据えてGoogle+までカバーしておけば、いずれ日本でも役立つ日が来るはず?って、まずは私自身ももう少し使っていかないといけませんが・・・汗 — SEO Japan [G+]

GoogleとMPEG LAがVP8ビデオコーデックのライセンス問題で合意, より安心して使える規格に

MPEG_LA_new_logo

Googleのビデオ圧縮形式VP8は、同社がかつてOn2 Technologiesから買収し、今ではパテントライセンスが無料で交付されるオープンスタンダードだ。しかしH.264のパテントとライセンスを管理しているMPEG LAはそのことを黙認せず、2011年には、パテントプールを作成しコーデックに関する特許侵犯でGoogleを訴訟する構えを見せていた。しかし今日(米国時間3/7)、MPEG LAとGoogleは、両者が合意に達したことを発表した。MPEG LAはGoogleに、“VP8と初期のVPxビデオ圧縮技術に不可欠な、11の特許所持者が保有している技法”のライセンスを交付する。

この合意は、それによってGoogleが、合意の範囲内にある技法をいかなるVP8ユーザにも二次ライセンスでき、また、次世代のVPxコーデックをもカバーするものだ。この契約の一環としてMPEG LAは、VP8のパテントプールを作る取り組みを中断する。Googleがライセンス料を払うことになったものと思われるが、合意の財務的詳細は公表されていない。

“Googleとの合意によってVP8が多くのユーザに可利用なったことは喜ばしい。”

MPEG LAの理事長兼CEO Larry Horn.

VP8をめぐる不確かさは、Google以外の企業等の採用を妨げていた。たとえばMicrosoftは、VP8をベースとして作られているGoogleのメディアファイル形式WebMを、同社のブラウザでサポートしていない。しかし、今や多くのブラウザベンダがサポートしているWebRTCは、コーデックとしてVP8を使用している。

“これは、VP8の広範な普及を目指して努力しているGoogleにとって、重要な達成点だ”、とGoogleの特許関連法務担当部長Allen Loが、今日の声明で述べている。

Googleの努力にもかかわらず、H.264は今でもビデオコーデックのデファクトスタンダードだ。しかしVP8がWebRTCの規格の一環であることは、オープンスタンダードの支持者たちにとって励みになる。またVP8の不確かさがなくなったことによって、MicrosoftもWebRTCを同社のInternet Explorerブラウザに、同社独自の規格に代えて採用するかもしれない。

ただし当面は、VP8コーデックハードウェアのサポートは乏しく、依然としてすべてのビデオ製品が、CPUの負担を軽減するためにH.264のコーデックチップを使い続けるだろう。

次世代のH.265とGoogleのVP9コーデックは共に、すでに開発が始まっており、今回の合意は今後のビデオコーデックの競合にさらに拍車をかけるだろう。だが、VP8をめぐる不確かさが消えたことによって、その採用が今後広まることも確実だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

YouTube、有料音楽サービスを準備中

youtube

YouTubeは定期購読モデルによる音楽サービスの提供を考えていることを認めた。Fortuneは「ユーザーが広告なしで曲を再生することができるかもしれない」と報じた。サービスの開始は今年中を予定しているもようだ。

世界最大のビデオ・ストリーミング・サービスであるYouTubeは運営をもっぱらバナー広告の販売に頼っている。ビデオの開始時に挿入される広告収入からレコード会社への著作権料を支払っているわけだ。

YouTubeはForbesの記事に対してコメントを発表し、 有料音楽サービスを準備していることを認めたが広告が表示されなくなるという点については否定した。

噂や推測についてはコメントしないのがわれわれの方針ですが、この件については、広告収入に加えて有料サービスによる収入を希望するコンテンツの所有者もいるため準備を進めているところです。

YouTubeは本格的な音楽プロバイダへのステップアップを計画しているように感じられる。私自身、ある曲を今すぐ聞きたくなったらまずYouTubeに行く。たしかに音質、画質はベストではないかもしれないが急場をしのぐ役には十分たつ。有料サービスとなれば高音質の曲が提供されるだろうし、そうなればYouTubeもWarner Music(ストリーミングで曲を提供している)なみのハイレベルな音楽サービスとなる。

Googleはすでに多数の音楽の著作権保有者と契約を結んでいる。昨年11月には世界最大の音楽著作権協会の1つ、Armoniaと契約を交わし、35カ国の550万曲が利用できるようになった。

長期的に見るなら、GoogleはYouTubeとGoogle Playも連携も図るつもりかもしれない。昨年11月にGoogleはiTunes Matchに対抗して、scan and matchという機能をリリースした。ユーザーは2万曲についてローカルの音楽コレクションをGoogleのクラウドからモバイルデバイスのストリーミングさせて楽しむことができる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

アプリは重要である

今日(米国時間3/4)私は、少しばかりChromebook Pixelを使う機会を得た。そして私は、Acer C7という非力だが最低限の仕事はしてくれる199ドルのマシンを日々利用している。私はChromOSもそのコンセプトも大いに気に入っている。ネットカフェやホテルのバーでちょっとしたブラウジングをするには実によくできている。しかしこれは、OSではない。

Linus Torvaldsが指摘するように、Pixelは驚くべきハードウェアであり、他のノートPCメーカーは一体何を考えているのかと思わせるほどだ。確かに高価ではあるが、タッチスクリーンは具合が良いし、ディスプレーは衝撃的に非しく、スタイリングはMacbookに引けを取らない。何も好きにならないMG(GはGrumpy[気難しい]のG)でさえ気に入った。

しかし、問題はアプリにある。Torvaldsがこう書いている。

私は今もこの上でChromeOSを動かしていて、日常の習慣的作業(即ちメールの読み書き)を試す分には十分だが、早いところ本物のdistroをインストールするつもりでいる。私にとってノートパソコンが有用であるためには、メールの読み書きだけでなく、コンパイルをしたり、自分のgitレポジトリ等を使える必要がある。

Linuxの生みの親で、ピュア・コンピューティングの鑑が「本物のdistro」をインストールしたいと言っている。

残念。

今のChromebookに出来ないのは、本物のアプリケーションを動かすことだ。現在私はC7をデュアルブートにして、UbuntuにSkypeをインストールしているが、この感覚をおわかりいたたけるだろうか。現実の環境では、ChromeOSはあのノートPCに内蔵されていてWindowsを立ち上げずにウェブと映画が見られる「プレOS」のようなものだ。何もかもはない。

これは容易に改善できる。プラットフォーム上で開発者が本物のアプリを作れるようにすればいいだけだ。何しろGoogleは「オープン」な会社だ、よね? 何とかしてSkypeとAudacityをChromOSに押し込む方法はあるはずだ。この美しい大画面も、そこで開くのがGmaiだけでは意味がない。

アプリは重要だ。誰もがWindows PhoneとBB10は成功すると騒ぎ立てるが、そのためはそれこそ山ほどたくさんのアプリが必要だ。熱心なデベロッパー集団と、お気に入りのプラットフォームのプログラムを書くためだめに無理してでもプログラミングを習おうというユーザー集団なしに勝つことはできない。ウェブベースのアプリは楽しいが、実用性という意味で理論上まだわれわれはそこに致っていない。このアプリケーションプログラミングの不気味の谷の中で、HTML5とそれに付随するテクノロジーは、不器用でぎこちなさすぎて、まるで最初のトイ・ストーリーに出てきた人間のようだ。真の実用性が出てくるまで焼き上げるには何年もかかるだろう。

それまでの間、われわれは絹の財布を豚の耳に(あるいは、Linuxに対するあなたの意見によっては、絹の財布をペンギンに)変えるしかない。私には、例えばオフクロがChromebookを買うことは薦められない、なぜなら彼女が親戚とSkypeしたい、と思った瞬間壁に突き当たるからだ。「でも、Google Hangoutsを使うこともできるじゃないか」と言うところまで議論を退行させることも可能だが、それでは問題は解決しない。人間とコンピューターの交流においては、何かをするためには複数の方法があるべきだ。その方法とは、残念ながら、SDKを一式提供することによって成される。

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(翻訳:Nob Takahashi)

アプリは重要である

今日(米国時間3/4)私は、少しばかりChromebook Pixelを使う機会を得た。そして私は、Acer C7という非力だが最低限の仕事はしてくれる199ドルのマシンを日々利用している。私はChromOSもそのコンセプトも大いに気に入っている。ネットカフェやホテルのバーでちょっとしたブラウジングをするには実によくできている。しかしこれは、OSではない。

Linus Torvaldsが指摘するように、Pixelは驚くべきハードウェアであり、他のノートPCメーカーは一体何を考えているのかと思わせるほどだ。確かに高価ではあるが、タッチスクリーンは具合が良いし、ディスプレーは衝撃的に非しく、スタイリングはMacbookに引けを取らない。何も好きにならないMG(GはGrumpy[気難しい]のG)でさえ気に入った。

しかし、問題はアプリにある。Torvaldsがこう書いている。

私は今もこの上でChromeOSを動かしていて、日常の習慣的作業(即ちメールの読み書き)を試す分には十分だが、早いところ本物のdistroをインストールするつもりでいる。私にとってノートパソコンが有用であるためには、メールの読み書きだけでなく、コンパイルをしたり、自分のgitレポジトリ等を使える必要がある。

Linuxの生みの親で、ピュア・コンピューティングの鑑が「本物のdistro」をインストールしたいと言っている。

残念。

今のChromebookに出来ないのは、本物のアプリケーションを動かすことだ。現在私はC7をデュアルブートにして、UbuntuにSkypeをインストールしているが、この感覚をおわかりいたたけるだろうか。現実の環境では、ChromeOSはあのノートPCに内蔵されていてWindowsを立ち上げずにウェブと映画が見られる「プレOS」のようなものだ。何もかもはない。

これは容易に改善できる。プラットフォーム上で開発者が本物のアプリを作れるようにすればいいだけだ。何しろGoogleは「オープン」な会社だ、よね? 何とかしてSkypeとAudacityをChromOSに押し込む方法はあるはずだ。この美しい大画面も、そこで開くのがGmaiだけでは意味がない。

アプリは重要だ。誰もがWindows PhoneとBB10は成功すると騒ぎ立てるが、そのためはそれこそ山ほどたくさんのアプリが必要だ。熱心なデベロッパー集団と、お気に入りのプラットフォームのプログラムを書くためだめに無理してでもプログラミングを習おうというユーザー集団なしに勝つことはできない。ウェブベースのアプリは楽しいが、実用性という意味で理論上まだわれわれはそこに致っていない。このアプリケーションプログラミングの不気味の谷の中で、HTML5とそれに付随するテクノロジーは、不器用でぎこちなさすぎて、まるで最初のトイ・ストーリーに出てきた人間のようだ。真の実用性が出てくるまで焼き上げるには何年もかかるだろう。

それまでの間、われわれは絹の財布を豚の耳に(あるいは、Linuxに対するあなたの意見によっては、絹の財布をペンギンに)変えるしかない。私には、例えばオフクロがChromebookを買うことは薦められない、なぜなら彼女が親戚とSkypeしたい、と思った瞬間壁に突き当たるからだ。「でも、Google Hangoutsを使うこともできるじゃないか」と言うところまで議論を退行させることも可能だが、それでは問題は解決しない。人間とコンピューターの交流においては、何かをするためには複数の方法があるべきだ。その方法とは、残念ながら、SDKを一式提供することによって成される。

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(翻訳:Nob Takahashi)

パンダに襲われた!と騒ぐ前に確認したいこと

SEOに興味のない人には誤解を受けそうなタイトルですが、もちろんGoogleのパンダアップデートの話です。ある日、突然、アクセス数が激減、調べてみると検索経由のアクセスが丸ごと減っていた、、、確かにキーワードの順位も軒並み落ちている、、、こんな経験をすれば誰もが疑うのがパンダアップデートにひっかかったかもしれない、という疑問。とはいえ、必ずしもパンダアップデートとは限らないということで、今回はサーチエンジンランドによるパンダアップデートのチェックリストをご紹介。 — SEO Japan

sad-panda

イメージ: ShutterStock

ランキングやトラフィックの減少に気づくと、「パンダに襲われたのか?」と思い込み、すぐにパニックに陥る人達がいる。グーグルがパンダアップデート導入してから2年(日本語)が経過しているが、その不安が的中している可能性は低いだろう。ランキングとトラフィックは様々な理由で変動する。そして、その多くは、検索エンジンのペナルティとは無関係だ。

それでは、どのように判断すればいいのだろうか?ランキング全体を確認する代わりに、キーワードのカテゴリをチェックするべきである。キーワードのカテゴリをトピック別に区切っているなら、サイトの特定のコンテンツの領域に関連するトレンドを容易に見つけ出すことが出来るだろう。問題がある場合、通常はこの領域に最初に現れる。

そこで今回は、より大きな問題の兆候を評価するため、作業に取り掛かる上で便利なプロトコルを作成した:

ランキングが落ちてしまった!助けてくれ!

1. 本当に落ちたのか?

  • トラフィックも同様に落ちているか?
    • 答えが「Yes」の場合、2日間待ってみよう。その間に復活するかもしれない。ランキングとトラフィックは常に変動している。
    • 答えが「No」の場合、特に心配する必要はない。一週間後にもう一度チェックしてみよう。

様々な理由で、レポートが精度を欠いている可能性がある点を留意する必要がある。分析データで、自然のトラフィックが減っていないなら、恐らく、問題はないだろう。

2. ダブルチェックしてみたけど、やはり落ちていた。分析ツールでも同様の結果が出ていた。

  • 平静を保とう。
  • 落下の相関関係を確認する。一つのキーワードのグループで起きているだろうか?ウェブサイトの特定のページに関連しているだろうか?

3. 落下が全て特定のキーワードのカテゴリで起きている場合、引き続き読み進めていってもらいたい。そうではないなら、ステップ 4にむ。

  • 当該のキーワードで上位にランク付けされているサイトをチェックする。新しいサイトだろうか?いきなりトップのランクを獲得したのだろうか?その場合、件のサイトと自分のサイトとの取り組みの違いを確かめてみよう。コンテンツがより新鮮なのか?より最適化されているのか?ソーシャルメディアでより共有されているのか?自分のサイトがただ単に遅れを取っているだけかもしれない。
  • 最近、急激に上位に躍り出たサイトが存在しないなら、誰もサイトに大きな変更を加えていないか確かめてみよう。技術的な問題が発生している可能性もある。
  • それでも原因が分からないなら、申し訳ないが、SEOコンサルタントを雇って、徹底した分析を行った方がいいかもしれない。

4. 特定のカテゴリが原因ではなく、同じページまたはセクションで減少が発生している場合、当該の領域が原因になっている可能性がある。

  • 上位にランクインしていた/多くのトラフィックを獲得していたページをチェックする。変わりなく配信されているだろうか?最近何か大きな変更を加えただろうか?
  • 偏見を持たずにコンテンツを評価する。本当に質は高いだろうか?重複しているだろうか?質が低いのではないだろうか?このページに詳細なチェックリストが用意されている。
  • 他の場所に重複するページは存在するだろうか?ページから固有のテキストを一部コピーし、グーグルで引用符を使って検索をかけてみよう。そうすれば、コンテンツがコピーされているかどうかが分かる。
  • 思いがけずインデックスを無効にしたり、誤ってカノニカルタグを用いている等、技術的な問題はないか?

5. 上述した問題(技術的な問題を除く)が見受けられたなら、パンダペナルティの第一段階に足を踏み入れている可能性がある。

現在現れているトレンドは、パンダの影響を受けている初期の兆候かもしれないので、すぐに当該のコンテンツに対する処理を行おう。

パンダに関する事実 & 作り話

  • パンダは、手動ペナルティではなく、アルゴリズムである。先程取り上げたような初期の兆候を見かけても、通常は、次回のパンダの更新が行われるまでに、十分にコンテンツを一掃する時間が与えられている。
  • パンダは、基本的にドメイン全体、または、サブドメイン全体に適用される。その結果、自然なトラフィックが大幅に減る可能性が高い。
  • パンダの打撃を受けても、ランキングを維持することは可能だ(特に30位-40位)。完全に抹殺されるわけではないものの、実際には抹殺されたような気分になる。
  • 通常は、パンダの攻撃を受ける兆候が現れる。ただし、露骨にスパムを行っている場合は、手動ペナルティを招く可能性がある。
  • 大半のサイトは、パンダの影響を受けることはない。
  • パンダは、重複以外の問題も重視するものの、原因として最も多く挙げられるのは重複である。また、劣悪な文章や内容のない文章等も危険である。
  • 複数のページの重複、あるいは、質の低いコンテンツの一部の重複は、パンダの攻撃を招く可能性は低い。通常、重複の規模は遥かに大きい。

これでパンダと戦う準備が整ったことになる。コンピュータと戦っている点を忘れないでもらいたい。コンピュータは、ミスを犯すこともあるが、ごく稀である。

アルゴリズムのアップデートによる打撃を受けたことがあるなら、恐らく、回避するべきであった近道を選んでしまったのではないだろうか。また、パンダの仕組みを理解しているのはグーグルだけである点に留意してもらいたい。私の意見は経験に基づいたものだが、例外や反対の意見があって当然である。コメント欄で気軽に意見を発表してもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Stop The Panic Before Asking “Have I Been Panda Slapped?” 」を翻訳した内容です。

1つの指標としては参考になる内容でした。日本ではパンダアップデートの大きな被害を受けたサイトは皆無との話もありますが、さてこの記事で何か身に覚えがある人はいるでしょうか? — SEO Japan [G+]

Picasaウェブアルバムは終了間近。PicasaのURLはGoogle+にリダイレクト中

Image (1) picasalogo210.gif for post 21654Googleが、写真共有サービスについてPicasaからGoogle+に誘導したがっているらしいのはわかっていた。そしてGoogleは、いよいよこの動きを本格的に加速しようと考えているようだ。PicasaのURL(picasweb.google.com)をGoogle+の方にリダイレクトし始めたのだ。ちなみに現在のところ、リダイレクト後にPicasaウェブアルバムに戻るためのリンクも表示されるようになっている。

Google Operating Systemブログ(非オフィシャルのGoogle関連情報ブログ)の記事によれば、https://picasaweb.google.com/lh/myphotos?noredirect=1のリンクを使えば、リダイレクトしてから戻るのではなく、直接Picasaの方に飛ぶことができる。

全員が今すぐにGoogle+の方で写真を管理したいと考えているわけではないので、今回適用されるようになったリダイレクトでも、完全に移行が完了するまでは利用者の最終判断が記憶されるようになっている。すなわち、Picasaに飛ぼうと思ってGoogle+にリダイレクトされたが、しかしそこでPicasaに戻るのリンクをクリックした利用者については、クッキーによってその選択を記憶しておき、次回からはリダイレクトせずにPicasaに飛ばすようになっている。

picasa-web-google-plus-redirect

リダイレクトについては、突然設定されたわけではなく、これまでにも徐々に適用されてきていたようだ。但し、これについての公式アナウンスはなかった。しかしGoogle+を使っていた人は、Picasaウェブアルバムへのリンクをクリックしても、実はGoogle+に飛ばされるということが、これまでにもあったのだ。

今回から新しく現れてきた現象とは、Picasaウェブアルバムのリンクを「入力」しても、Google+の方にジャンプさせられるようになったというものだ。この現象は1週間ほど前から徐々に確認されるようになったらしい。徐々に、静かに、そして注意深く、Picasaサービスの終了を準備しているというわけだろう。

もうPicasaを使わなくても大丈夫という人も、Picasaから写真を移動させる必要はない。写真はすべてGoogle+の方で操作できるようになっている。昨年の段階からアップロードした写真や、その他処理の状況を双方のサービスで同期するようになっているのだ。過去にPicasaウェブアルバムに登録した写真についても同期が完了している。しばらくの時間をかけてPicasaサービスの終了を準備してきたGoogleの作業も完了に近づいている。

PicasaウェブアルバムのMac用アップローダーやiPhotoプラグインについては、ダウンロード済のものについては動作してはいたものの、2012年の春段階でサポートを終了している。同時にLinux版のサポートも終了していた。但し、ウィンドウズ版のデスクトッププログラムについてはPicasaのホームページにはダウンロード用のリンクもまだ存在している。

Google+ Photos用Chromeアプリケーションも間もなく登場

PicasaからGoogle+に完全に移行するにあたり、写真管理用のChromeアプリケーションも準備中だ。Chromebook Pixelのニュースカンファレンスにて「数週間のうちに」登場予定である旨がアナウンスされている。

2月末には、ディベロッパーのFrancois BeaufortがGoogleのコードを渉猟しているときに、発表前のChromeアプリケーションを発見してもいる。投稿された写真には自動アップロードの様子、起動画面、アプリケーションのメイン画面などが表示されている(Saša Stefanovićから転載している写真もある)。

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原文へ

(翻訳:Maeda, H)

Microsoft曰く:「Googleが騙し続ける限り」Scroogledキャンペーンは継続する

scroogled_logo_2噂に反して、MicrosoftのScroogledキャンペーンはまだ終りそうにない。今日(米国時間3/4)、いくつかのメディアがBing検索担当ディレクターのStefan WeitzがKQEDの取材に答えて、このキャペーンは「まもなく終了する」と言ったことを取り上げた。しかし、Microsoftの広報担当者によると、これは真実ではなく「次章に期待」すべきだということだ。

Microsoftの声明全文は以下の通り:

「ScroogledはGoogleが人々をだまし[Scroogling]続ける限り継続する。われわれは、事実が明かされることをGoogleが嫌っていると知っている。この消費者教育の第2章は、プライバシーに気を配る人たちを紹介した。350万人以上がscroogled.comを訪れ、11万5000人近い人々がGoogleに対してGmailの中を調べるのを中止するよう要求する請願書に署名した。次章に注目されたい。

Scroogledキャンペーンとは、Googleがわれわれのメールを読んでいることや、Google Shopping検索で有償結果を優先して表示していることを告発するもので、昨年11月に開始された。これは、MicrosoftがGoogleのサービスを非難する最も好戦的な試みだ。これまでこのキャンペーンがどれ程の効力を発してきたかは不明だが、Weitzが先月私に話したところによると、機能のみに焦点を絞ったキャンペーンでは、人々に検索やメールのサービスを乗り換えさせるだけの説得力はないと彼は考えている。Googleは殆どの人にとって「習慣」であり、Microsoftはこのキャンペーンを通じて利用者に一度立ち止まって自分の選択肢を考えてもらいたい、とWeitzは主張した。

まだ終っていないとすれば、近い将来こんな傑作をもっと見られるに違いない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

Google、Android、iPhone、iPad版Chromeをアップデート―高速化して検索、共有を強化

google-chrome

GoogleがChromeブラウザのモバイル版を発表して以来、デスクトップ版と同期して使える便利さを多くのユーザーが体験してきた。デスクトップのブックマークや履歴などすべての環境がモバイル版で再現されるのはありがたい。しかしモバイル版のChromeがiPhone版Safariなみに高速で動かなければその便利さも半減してしまう。

Googleもこの点は十分認識しており、スピードアップに重点を置いたAndroid、iPhone、 iPad版のChromeのアップデートを発表した。

Android版の場合、HTML5のサポートの拡大と最新のV8 JavaScriptエンジンによってブラウジングは25%も高速化されたという。Googleによれば、この高速化はiOS版にも近く導入される。

GoogleのGrace KlobaとRohit Raoはこう述べている。

GoogleはAndroid版、iOS版のChromeについて、安定性とセキュリティの改善、バグ修正など目に見えない改良を続けています。現在Google PlayApp Storeで公開されている最新版のChromeについてのフィードバックをお待ちしています。

iOS版のChromeについては、検索と共有機能の強化が行われた。従来、この点ではOSと密接な連携ができるAndroid版に一日の長があった。GoogleはiOS版でその改良を行うためにはかなり頭を使う必要があったに違いない。

オムニボックスに長々しいURLを表示する代わりに、最新版ではユーザーが入力した検索キーワードがそのまま表示される。ユーザーは醜いURLを見ることなく、検索キーワードを変えたり、さらに絞り込んだりできる。Chromebookをしばらく使ったみて、私はモバイルデバイスの小さな画面で二度とURLを見たくないと思い始めていたところだったからこれはうれしい改良だ。

これが新旧対照のスクリーショットだ。全ユーザーに公開されるまでにはあと数週間かかるかもしれない。

iphone-beforeafter-large (1)

iOS版では、共有と履歴も改良された。「戻る」ボタンをタップするだけで今まで訪問したページをすべて見ることができる。またどのページでもメニューから「共有」を開くだけで共有が可能だ。共有オプションが増やされているが、特に重要なのは任意のウェブ・ページを直接iOSメッセージを通じて共有できるようになったことだろう。これは以前から強く望まれていた。

Chromeはすべてのデバイスでモバイル・ブラウザを完全に支配しているわけではない。しかしデスクトップでナンバーワンのブラウザの地位を勝ち取ったことはモバイル分野でもシェア増加の有力な要因となるだろう。たいていのユーザーがいつか一度はChromeを試してみる気になるだろうし、そうなればGoogleはデスクトップとの同期という強力な機能によって新しいユーザーを囲い込むことが可能になる。AppleはGoogleによってiOSのブラウザが完全に乗っ取られてしまう前にSafariの強化に本気で取り組む必要がある。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Googleパンダアップデートの余波を探る – 被害を受けたサイトのオーナーにインタビュー

Googleパンダアップデートの今を探るシリーズ記事最後は(第一弾第二弾)実際にパンダアップデートの被害にあったウェブサイトのオーナーに独占インタビューを敢行したドキュメンタリー番組さながらのリアリティ溢れる記事を。 — SEO Japan

(編集者による注記: これは、2011年2月24日に導入されたグーグルのパンダアルゴリズムアップデートのその後に注目したシリーズ記事の最終章である。前回の投稿をまだ読んでいないなら、Googleパンダアップデートの余波を探る ? 敗者は復活できたのか?(日本語)とパンダアップデートの余波を探る ? 売却 & 閉鎖に追い込まれたサイト(日本語)に目を通しておいてもらいたい)

5-Questionsグーグルがパンダアップデートをデビュー(日本語)させてから2年が経過する中、敗者の多くは今も尚負け組から抜け出すことが出来ず(日本語)、また、その一部はランキングやSEOを超越したインパクトを受けてきた

HubPages.comは、この2つのカテゴリの双方に当てはまるサイトである。

2006年に立ち上げられたHubPages.comは、現在、約13万人の作者を抱え、110万本の記事(同サイトでは“hub”と呼ばれている)を配信している。同サイトは、パンダで大きな打撃を受けたサイトとして常にリストアップされており、CEOのポール・エドモンソン氏もこの点を認め、「パンダによって、トラフィックおよび収益が大幅に減った」と述べている。しかし、少なくともその他の一部の大打撃を受けたサイトとは異なり、HubPagesは、方向性を変え、質を改善することに力を入れようとしている。

このシリーズの1本目と2本目を作成するためにリサーチをしている際、私はパンダによってダメージを被った(そして、厳しい期限であるため容易に連絡を取れる)複数の会社に接触した。最初に連絡を受けたのがHubpagesであり、その他の会社からは、時間、移動等の問題で要請に応じられないと言う答えが返ってきた。と言うわけで、パンダ導入後の2周年を記念して連載してきたこのシリーズを、HubPagesのポール・エドモンソンCEOへのインタビューで締めさせてもらう。

HubPagesのCEOに問うグーグルパンダに関する5つの質問

筆者: パンダアップデートによる初期のサイトへのインパクトは、どのようなものでしたか?

ポール・エドモンソン: パンダアップデートにより、トラフィックと収益が大幅に減りました。まるで、サイトの一部に掲載されていた質の低いコンテンツ(グーグルにも質が低いと評価されました)に影響を与えるため、鈍器でサイト全体を打ちつけられたような気分でした。

グーグルが、質の低いページを選び出し、ランキングを下げるようなピンポイントのアプローチではなく、強引な手に打って出た点は、若干意外でした。私達は、コンテンツは大幅に拡大することが出来るとグーグルは伝えようとしているのだと思いました。

グーグルの検索アルゴリズムのアップデートは、慎重に作られ、私達と同じ目標(オンラインのオーディエンスが目にするコンテンツの質を改善する)を基に構築されている点を理解し、私達はすぐにパターンを探し出し、内部の質の問題を解決する作業に取り組みました。

2年前、パンダに対して、短期的に、そして、長期的にどのような対応を行ってきましたか?

テクノロジーと収益の戦略を大幅に変更しました。

収益に関して、HubPagesは、サイトのコンテンツを管理するため、従業員を増やす必要がありました。その一方で、収益は大幅に減り、当時獲得していたトラフィックも著しく価値が落ちていました。

後続のパンダアップデートにより、収入はさらに減少し、数名を解雇せざるをえなくなりました。その後も、トラフィックの増減に合わせて、引き続きコスト構造を調整してきました。

技術的には、サイトをパンダから逃す様々な手段を試し、グーグルがコンテンツと作者を別々に対応するかどうかを確かめました。最終的に、HubPages.comはサブドメインに焦点を絞りました。[編集者による注記: この件に関する詳細は次のエントリで確認してもらいたい: サブドメインに移すことでパンダから逃れられるのか?]

また、私達は、サイトのコンテンツが以前別の場所で配信されていたかどうかを確認するテクノロジーを構築して、サイトから重複するコンテンツを削除し、加えられる記事が増加しないように対策を取りました。

そして、作者の一人が、質の問題を抱えているとグーグルから指摘された後(むしろ質が高いと私達は考えていました)、ページごとに質を評価するシステムの構築に乗り出しました。より優れた品質に関するガイドラインを策定するためです。この取り組みは現在も引き続き行われています。

私達は、HubPagesのチームおよびコミュニティの特徴、そして、粘り強さを改めて知ることになりました。グーグルが頻繁に変更を加えるものの、私達は諦めず、今後に対して希望を持っています。前に進む道があるはずであり、絶対に見つけます。

サブドメインを選ぶ前に、HubPagesはその他にどのような手段を試しましたか?

hubpages-logoサブドメインではなく、作者別のサブディレクトリに注目した時期もあります。大規模なテストは実施しませんでしたが、同じような結果をもたらすようです。最終的に、私達は作者一人一人が自分のサイトを宣伝する必要があると感じ、サブドメインを用いることで、作者により大きな責任感を持ってもらえると考えたのです。また、トピック別にサブドメインを整理する方針も検討しましたが、この方法で整理したサイトを調査した結果、このアプローチによって、グーグルに十分に区別してもらえるとは思えませんでした。

タグのページや答えが投稿されていない質問のページ等、多くのページのインデックスを無効にしました。“薄っぺらい”ページを削除するためです。一方で、 「質疑応答」セクションやフォーラム等、長期間に渡って他のセクションとな異なる仕組みで編成されていた一部のセクションを維持しました。Q&Aは最終的にサブドメインに移動しています。フォラームはHubPages.comのドメインに残しましたが、大半の投稿のインデックスを無効にしています。

ユーザーが作成する記事を完全に放棄しようとは思いませんでしたか?(例えば、Suite101.comのように)

いいえ。HubPagesは、根本的に熱意を持つ人達のコミュニティである点を理解しなければなりません。私達が実施してきた取り組み、そして、今も継続している取り組みは、オーディエンスが好むコンテンツを識別する品質システムを構築することです。 ある意味、HubPagesのシステムは、グーグルが構築しようと試みているアルゴリズムに似ていますが、私達のアプローチは、大部分において人間の評価をベースにしています。人とは違う意見に対して、発見される機会を与える点を私達は重要視しています。そのため、読者が好むコンテンツを目立たせることが可能な柔軟性のあるシステムの構築に取り掛かっていますが、かと言って、個性を失わせるほど厳格化しないように注意する必要があります。HubPages.comのシステムは、マーク・エウビーのユーモア溢れるスタイルから、HubPagesに参加して間もないライターの作品に至るまで、様々な記事を取り上げます。

パンダアップデートは、実施されて良かったと思いますか?

良かったかどうかは、今の段階では分からないのではないでしょうか。現在、個人レベルでオーディエンスを見つけることが難しくなっています。事実、グーグルで取り上げられてもらえない質の高い新しいページは、数多くあります。

グーグルがトラフィックを送るコンテンツのタイプがころころ変わるため、そして、クリエター達がコンテンツをSERPに掲載してもらえるか分からなくなり、不安が増したことで、コンテンツの作成が大幅に遅くなったと思います。

長く、情報が豊かなページを作るには、より高いコストが必要とされますが、私達のデータを参考にする限り、ページの質が上がると、実際の収益は下がるのです。質の高いページを金銭的な面で作成する状況を作り出すには、トラフィックを大幅に変化させる必要があります。この経済面での変化によって、(低いコスト構造を受け入れ & コンテンツ作成プロセスのあらゆる領域をすぐに統合することが出来る)本物の独立した熱心なクリエイターに成功するチャンスが到来するかもしれません。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Panda Two Years Later: 5 Questions With HubPages CEO Paul Edmondson」を翻訳した内容です。

よくぞ語ってくれたという記事でした。若干、答えは無難な感じもしますが、相当な投資を受けての事業なのでしょうし(今、調べたら6億円強だったのでアメリカ基準ではそれ程でもないですね)、その辺は深読みして理解したいです。いずれにしても未だにピボットしつつ頑張っている姿は涙ものですし、今までそんなこと思ったことはありませんが、Hubpagesを応援したくなりました。。。

日本でこの規模でパンダアップデートの被害に合ったサイトはあるかは不明ですが、それなりの検索トラフィックに依存していたサイトがある日パンダかどうかはともかく何らかの理由でトラフィックを失い収益に大打撃を喰らってしまったケースはあると思います。過激なSEOをやりすぎたせいかもしれませんし、単純にGoogleのアルゴリズムにたまたま影響を受けすぎたせいかもしれませんが、Googleに依存しないビジネスが重要とは理解しつつも、検索がウェブ上で最も行われる行動の1つである以上、検索にビジネスを依存することはある種仕方のないことですよね。。。。ま、SEOがダメでも有料検索広告もあるわけですし。検索広告で成り立たないビジネスは元々の基盤が危うすぎたといえるかもしれません。

しかし話は変わりますが、このHubpages、Googleでアドセンスを活用している事例としてGoogle自身に紹介されているんですよね。ただし何故か日本語はあるのに英語の紹介はないという不思議。パンダの後、英語の記事は削除されたのでしょうか。逆にいえば、パンダでHubpagesの順位が下げられる前は、Google自身がHubpagesをアドセンスで収益を上げている成功事例として紹介していたということですし、まぁ、広告部門とアルゴリズム改善部門は余り関係がないのでしょうけど、世界の大企業Google先生ならではの巧みなダンスですね。 — SEO Japan [G+]

Google、スパム取締りの手動アクション対応の推移をグラフで初公開

前回紹介したGoogleによるインフォグラフィックの中で、Googleが手動で行っているスパム対応の量をチャートで紹介している気になる内容があったので、掘り下げて紹介したいと思います。 — SEO Japan

グーグルは、スパム行為を実施しているウェブサイトに対して、どのぐらいの頻度で「手動アクション」を実行しているのだろうか?グーグルは、10年近く前まで遡って、このデータに関するグラフを初めて公開した。

このグラフは、グーグルの新しい取り組み -「検索の仕組み」(日本語)の一部であり、2004年の8月から現在までのデータが反映されている(クリックすると拡大する):

actions over time

【チャート右側のカテゴリの翻訳(上から下)】

純粋なスパム

レガシー

ハッキングされたサイト

サイトから不自然なリンクが外部に向けられている

自動生成されたコンテンツおよび無限の空間

クローキング/悪意のあるリダイレクト

価値をほとんど/全く加えない薄っぺらいコンテンツ

サイトに不自然なリンクが向けられている

パークドメイン

ユーザー生成スパム

テキスト隠し/キーワードスタッフィング

スパムな無料のホストおよび動的DNSプロバイダー

「レガシー」は、具体的なカテゴリを用いていなかった時代に行われたアクションを意味する、とグーグルが説明してくれた。2007年の年末あたりまでは、「不自然なリンク」か「レガシー」- つまり“その他”に分類されていた。

純粋なスパムに比べて少ない不自然なリンク

全体的に見て、最も多くのアクションが行われているカテゴリは、「純粋なスパム」である。これは、不自然なリンクやクローキング等(どちらもカテゴリが用意されている – そして、比較的、アクションが行われる回数は少ない)、特定の方法以外の方法でグーグルのガイドラインを違反する行為を指す。

グーグルは、関連するページで上述したタイプの定義を提供している。奇妙にも、「純粋なスパム」は、カテゴリが与えられている一部のスパムのタイプも含むと定義されている:

純粋なスパム: 意味のないコンテンツを自動的に生成する手法、クローキング、その他のサイトからコンテンツをコピーする行為、グーグルのウェブマスターガイドラインを何度も、または、大幅に違反する行為等、攻撃的なスパムの手法を用いていると思われるサイト

純粋なスパムの次にアクションが行われている回数が多いカテゴリは、「ハッキングされたサイト」である。グーグルは、ハッキングされただけでなく、もともと提供していた、ランク付けの対象になっていたコンテンツが既に提供されなくなっているサイトに対して、ペナルティを与えている。

一方、昨年大きな注目を集めた(日本語)、不自然なリンクに対するアクションは、少ない部類に入る。

自動アクションは反映されず

当然ながら、グーグルは、例えば、2011年に「薄っぺらいコンテンツ」対策として導入したパンダアップデート、そして、昨年、不自然なリンクに対抗するために実施したペンギンアップデート等、ウェブサイトに対して「自動アクション」も並行して実行している。このタイプのケースでは、通知は行われない。自動的にペナルティを科されるだけである。

この点を考慮すると、このグラフは、グーグルが実施するスパムのアクションを完全に反映しているとは言えない。完全なデータが反映されたグラフをいつか見てみたい気もするが、この取り組みは始まったばかりなので、今後に期待したい。

スパムのピーク & スパムの年表

このグラフには「トータル」の項目が欠けているが、「レガシー」、そして、「純粋なスパム」の線を見ていくと、手動アクションがピークを迎えた時期が何となく見えてくる。「スパム」のピークは、1ヶ月間に55万3994回の手動アクションが行われた時期である:

How Search Works - The Story ? Inside Search ? Google-3

残念ながら、カウントの隣に日付は表示されていない。しかし、その他の大半の時点に対する日付は掲載されているため、このピークの前後の日付から、最も多くの手動アクションが行われたのは、2011年6月であったことが分かる。

ここで関連する年表が役に立つ。グラフの下には、次のように、グーグルのスパム対策の歴史の中で重要な出来事が記載されている:

spam history

しかし、2011年6月に最多のアクションを発動させた出来事は年表で取り上げられていない。パンダアップデート 4(以前はパンダ 2.2と呼ばれていた)が当時行われていたが、これは自動(または“アルゴリズム”主導)のアクションであり、手動のアクションに反映されていないはずだ。

再審査リクエスト

自動アクションの打撃を受けたウェブサイトは、サイトに変更を加え、後はグーグルが自動的に変更点を見つけ、潔く検索結果に戻してくれることを祈るしかない。この件の詳細は次のエントリで確認してもらいたい:

一方、手動アクションに対しては、再審査リクエストと呼ばれる要請書をグーグルに提出することが出来る。どれぐらいの頻度でこの要請は行われているのだろうか?グーグルは別のグラフでこのデータを公開している:

Reconsideration request

残念ながら、日付は明記されておらず、週の番号しか表示されていない。それでも、週の数を変換するサイトのおかげで、再審査リクエストの投稿が得に多かった2010年の43週目が10月25日-31日に当たることが分かった。

年表には、この急激な増加の理由が記されている。この時期にグーグルの通知システムがアップデートされ、手動アクションに関するメッセージの送信が増え始めた結果、再審査リクエストが増加したようだ。

このリクエストのうち、実際に認められたリクエストの割合はどの程度なのだろうか?残念ながら、このデータを示すグラフは公開されていない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Charts “Manual Actions” Against Spam In Search For First Time」を翻訳した内容です。

記事にもあるように自動アクションを含んでいない手動アクションのみのチャートであり、これだけでスパム取締り状況の全体像を把握できるわけではありませんが(その辺の出し惜しみっぷりがまたGoogleらしいですね・・・)、それなりに参考になるデータでもありました。手動アクションが純粋なスパム中心でリンク関連のスパムがほとんど含まれていないのは、逆に考えるとリンクによるスパム認定はほぼアルゴリズムで判断されているということなのでしょうか?確かに手動でリンクプロフィールからスパム認定を行う作業は相当大変な気もしますし、人に任せると判断基準に個人差が相当出てきそうですし、自動ルール化した方がやりやすいのでしょうね。たまにその弊害としか思えない順位下落の憂き目にあうサイトも出てくるわけですが、、、。

最後の再審査リクエスト数もチャートで出ていましたが、Googleの対応が遅れ気味になるのもむべなるかな、というボリュームでした。対応が遅い・無いと無駄に再審査リクエストの再リクエストを出すのは、じっと我慢する忍耐力も必要そうです。 — SEO Japan [G+]

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Google、「検索の仕組み」を描いた公式インフォグラフィックを公開

インフォグラフィックばかりかビデオグラフィックにもはまりつつあるSEO Japanですが、あのGoogleがインフォグラフィックで検索エンジンの仕組みについて分かりやすく解説した特設ページを開いたということで早速のその内容をご紹介。 — SEO Japan

How Search Works

グーグルの検索エンジンが、どのように動き、どのようにウェブでページを見つけ、そして、検索クエリに対して、どのようにページをリストアップするのか、誰しも気になったことがあるはずだ。グーグルがこの質問に答える新しいリソースを用意してくれた。本日発表された、How Search Works(検索の仕組み)と呼ばれるこの新しい取り組みは、インタラクティブなインフォグラフィックであり、グーグルがスパムを処理する方法を含む、検索のプロセスが詳しく描かれている。

この新しい取り組みは、グーグルがeメールを処理する方法を説明するため、昨年リリースしたインタラクティブなインフォグラフィック The Story Of Send(送信物語)に着想を得て、誕生した。

「マット・カッツ[グーグルのウェブスパム対策の責任者]と私を含む[検索]チームの数名で、このサイト[The Story of Send]を一緒に見ていた時、グーグル検索のプロダクトマネージャーを務めるジェイク・ハバートが「同じような形式で、検索に関する情報が提供されていないのはなぜか?」と言い出した。

ハバートは、グーグルは、以前からこのトピックに関するリソースをサイトに用意しているものの、消費者の重視したフォーマットで提供していたわけではない点にすぐに気が付いた。「How Search Works」は、検索の仕組みを説明するために作成されているものの、後半では、パブリッシャーが、グーグルが自分のサイトに満足していない場合に何をすればいいのかを理解してもらうことを目的として、情報を提供している。」

クロール & インデックス

このインフォグラフィックは、3つのパートに分けられている。1つ目は、グーグルがウェブページを探して(クロール)、検索可能にして、(「インデックス」と呼ばれる大きなバーチャルな本の中で)保存する仕組みが取り上げられている:

crawling and indexing

この領域を調べていると、リンク、そして、隠された「イースターエッグ」が見つかる。カーソルを合わせて、クリックすると、より多くの情報が提示される。

アルゴリズムを使ってページのランク付けを行う

2つ目のパートでは、グーグル検索に対してマッチしたページを返す仕組み、そして、グーグルがインデックスから上位にランク付けするべきページを判断する仕組みが描かれている。これは全てグーグルの「アルゴリズム」によって決定される。アルゴリズムは、200種類以上のランキングシグナルを確認し、表示するべきページを決定している:

part2of3

1つ目のパーツと同じように、様々なアルゴリズムの仕組みをさらに学ぶために、調べることが出来る:

part 2 callouts

スパム対策

3つ目のパーツは、グーグルのスパム対策を取り上げている:

part 3 spam

ここでは、「リアルタイムでスパム」がどのようにグーグルの検索結果から削除されるかを実際に確認することが出来る。実際にはリアルタイムではないが、スパムが行われてから1時間以内に削除された検索結果が提示されることが多い。私達のサイトの記事で詳細を確認してもらいたい: 検索結果からスパムが削除される模様をグーグルが生中継

このパーツには、グーグルが以前までは公開していなかった、「手動アクション」- グーグルの従業員で構成されたウェブスパム対策チームが、サイトに対して何かしらの対策を講じる – に関するチャートが含まれている:

actions over time

また、パブリッシャーが手動アクションに対する再審査を要請する際に提出する「再審査リクエスト」のチャートも用意されている:

 

How Search Works - The Story ? Inside Search ? Google

この点に関しては、さらに詳しく調査した記事 – グーグル、スパム対策の「手動アクション」の表を初公開(日本語)で確認してもらいたい。

検索のポリシー

インフォグラフィックと並行して、グーグルは、検索に関連する多くのポリシーの新しいガイドを作成している:

policies

因みに、来月私達が主催するSMX West サーチカンファレンスの「Walk A Mile In Google’s Shoes: Dealing With Tough Calls In Organic Search」セッションでは、グーグルの検索ポリシーのスペシャリスト パトリック・トーマス氏を招き、グーグルが検索のポリシーを策定する仕組みを説明してもらい、また、質疑応答にも参加してもらう予定だ。

今回のインフォグラフィックは、全体的に有益な情報と言えるだろう。パブリッシャーを含め、- グーグルの検索の仕組みを理解する上で何から手をつければいいのか分からない人達は大勢いる。良質な公式のソースが存在することに越したことはない。ただし、だからと言って、非公式なソース(サーチエンジンランド等)の価値が下がるわけではない。いずれにせよ、検索の問題を話す際に、共通の用語と基礎知識を持つことが出来るようになるはずだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Releases Interactive Infographic: “How Search Works”」を翻訳した内容です。

最近流行しつつあるインターアクティブなインフォグラフィックで流石一歩先を進んでいるGoogle先生でした。内容自体は初心者向けのものが中心でしたが、こうした形式で情報提供することで、普段なら読まないような内容も思わず読んでしまう人もいることでしょう。さらにSEOマニアにも嬉しいこれまで余り聞いたことがなかった情報も含まれておりこの辺のさじ加減が絶妙なGoogleのマーケティングでした。– SEO Japan [G+]

Googleが検索の仕組みを楽しいインフォグラフィックで説明, 結果から削除したスパムサイトの実例も

how search works

Googleの、検索に関するホームページと言えるInside Searchが今日(米国時間3/1)アップデートされ、Googleの検索の仕組みや原理を分かりやすく説明する対話的教材のようなコンテンツが載った。今、Web上のページの数が30兆を超えていることは、もしかしてあなたも知らなかったのでは? Googleが行う検索の回数が月に一千億を超えていることも? Googleが検索のために作って使っているインデクスの量が一千億ギガバイトを超えていることも? こんなクイズネタ的な情報が好きな人は、長い巻物のようなインフォグラフィック“How Search Works”を頑張ってスクロールしよう。そこにあるリンクの先には、たとえばスパムの現状やGoogleのスパム対策をビジュアルに説明したページなどがある。

昨年はこれと同じように、Gmailの仕組みをThe Story of Sendで説明した。今回のはそれよりもやや高度な内容で、ユーザがGoogleの検索ボックスに何かをタイプしたあとに、一体何が行われているのかを、一般人向けにかみ砕いて説明している。

説明はGoogleの検索の仕組みだけでなく、その背後のアルゴリズムや、技術の特徴、検索に関するGoogleのポリシーなども図解している。また、検索結果の選択や順位付けについては、43ページものドキュメントで解説している(これの内容はあまりにも専門的すぎるかもしれない)。

でも、たぶんいちばんおもしろいのは、スパムのリアルタイム実例集 〔日本語〕 だ。Googleがスパムと認定したサイトの例が約50例、スクリーンショットと共に紹介されている*が、それはほんの数分前に検索結果から削除したやつだ(そう言う意味で、このスライドショウはライブ〜リアルタイムだ)。スパムはもぐらたたきのように、次から次に出てくる。それをつまみ上げるGoogle検索の動きが、またおもしろい。〔*: それらのリンクはChrome上でもFirefox上でも無効化され、実物のスパムサイトを見ることはできない。〕

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ついでに、みんなが今、何をググっているかリアルタイムで分かったら、おもしろいのにね、…..

私、今、ちょっとやばいこと、言ったかな???

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleが新しい圧縮アルゴリズムZopfliをオープンソースで発表

Volvo_Large_Asphalt_Compactors

Googleが今日(米国時間2/28)、オープンソースの新しい圧縮アルゴリズムZopfliローンチした。今の標準圧縮技術であるzlibライブラリに比べて5〜8%圧縮率が高いといわれ、また解凍アルゴリズムは今のWebブラウザが現用しているもので間に合うため、Webサーバがこれを採用すれば、データの伝送速度が上がり、Webをやや速くすることができるだろう。

このアルゴリズムはチューリッヒ在住のGoogle社員Lode Vandevenneが20%プロジェクト*として作ったもので、Deflateアルゴリズムの実装だ。それはZIPやgzipが使っているアルゴリズムで、画像ファイルのPNGにも使われている。出力(圧縮結果)はzlibと互換性があるが、圧縮を行うアルゴリズムがzlibとは異なり、より効率的だ。〔*: 20%プロジェクト, 会社の拘束時間の20%は好きなこと(研究開発)をしてよい、というGoogleの内規。〕

Vandevenneは今日の発表声明で、“この徹底的で容赦のない圧縮アルゴリズムは、エントロピーモデルの反復と最短経路アルゴリズムを駆使し、可能なすべてのデフレート表現のグラフ中にビットコストの低い経路を見つける”、と述べている。

ただし、高い圧縮率の代償は長い圧縮時間だ(解凍時間は同じ)。Vandevenneはこう書いている: “最大でzlibの2〜3倍のCPU時間を要するので、Webの静的コンテンツのように、一度圧縮したらそれを今後何度でも使える、というアプリケーションに向いている”。

画像クレジット: Volvo

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleパンダアップデートの余波を探る:売却&閉鎖に追い込まれたサイト

昨日からお届けしているパンダアップデート関連のシリーズ記事第二弾を。今回は、パンダアップデートの影響でサイトを売却や閉鎖までしてしまった悲しい逸話の数々をご紹介します。。。(合掌)。 — SEO Japan

(編集者の注記: これは、2011年2月24日に導入されたグーグルのパンダアルゴリズムアップデートのその後に注目した、シリーズ記事の第2弾である。1本目を読んでいない方は、遅れを取り戻すため、この記事を読む前に1本目の記事に目を通してもらいたい: Googleパンダアップデートの余波を探る ? 敗者は復活できたのか?(日本語)

panda-birthday-anniversary-icon2年前にリリースされた(日本語)、グーグルのパンダアルゴリズムのアップデートは、SEO業界、そして、オンラインパブリッシング業界全体に大きなインパクトを与えた。

グーグルのアルゴリズムが変更される度に、検索結果において、勝つ者もいれば、負ける者もいる。このシリーズの第1弾では、パンダの初期の負け組のビジビリティの現状、そして、その移り変わりに注目した。

しかし、パンダがサイトに与えた影響は、ランキングや検索結果に留まらなかった。一部の会社は名前を変え、ビジネスモデルを変え、従業員を解雇せざるをえなくなり、また、閉鎖に追い込まれた会社もあった。

それでは、この2年の間、パンダの敗者の一部に起きた出来事を振り返っていく。

HubPages.com

hubpages-logo2006年に立ち上げられたHubPages.comは、ユーザーが作成するコンテンツを配信するサイトであり、作者は記事の投稿(同サイトはhubと読んでいる)、質疑応答、そして、フォーラムでのコミュニケーションを実施することが出来る。このサイトには110万本以上の記事が投稿されており、「コンテンツファーム」の定義に当てはまる。

HubPagesのCEO、ポール・エドモンソン氏は、パンダアップデートが原因で、「トラフィックと収益を大幅に失った」と述べている(明日、インタビューを紹介する予定)。サーチメトリクスのデータによると、HubPagesのSEOのビジビリティは、パンダアップデートが行われる前と比べると、62%低い数値になっている。

下の表には、パンダがHubPagesに与えた強烈なダメージが記されている(オレンジ色の線)。

panda-losers

(Mahalo.comとSuite101.comのセクションでも、再びこの表に触れる)

HubPagesは、当初、コンテンツをサブドメインに移すことで、2011年の夏にビジビリティを若干取り戻すことに成功していた。

現在、HubPagesはユーザー生成コンテンツモデルを用いて、運営を続けている。作者はそれぞれのサブドメインで記事を配信している。エドモンソン氏は、「サイトの未来を楽観視している」と話しているものの、明日投稿するインタビュー記事の中でも取り上げられているように、そして、上の表が示唆しているように、同社は今も長期的なソリューションを模索している。「前に進む道があることは分かっている。そして、絶対に見つける」と同氏は述べていた。

Mahalo.com

mahalo-logoMahaloは2007年に人間が管理する検索エンジンとしてスタートし、ユーザーが、ウェブの人気の高い検索用語の多くにマッチするコンテンツを作成するサイトを謳っていた。Mahaloは、アンサーセクション(ヤフー!アンサーズと同様のコーナー)を2008年に加え、最終的に、リンクの提供と“検索結果”から、出来るだけ多くのコンテンツを作成するサイトに方針を転換した(Mahaloの元従業員が綴った、「コンテンツファームの手口」には、このサイトが進化する経緯に関する観点が興味深く描かれている)。

上の表(HubPagesのセクション)にも示されているように、パンダはMahaloに大きなダメージを与えた。サーチメトリクスによると、マハロのSEOのビジビリティは、パンダが行われた後、77%下落し、その後も改善は見られず、現在のビジビリティは、パンダの前と比べると、92%下回っている。

パンダがローンチされてから1週間が経過した頃、Mahaloを設立したジェイソン・カラカニス氏は、「トラフィックと収益が大幅に減ったため」従業員の10%を解雇すると述べていた。また、Mahaloを中止し、コンテンツ制作を見直すものの、動画作成は切り詰めないと話していた。実際に、現在のMahaloは「How To」および「Courses」セクションにおいて、大幅に動画に偏っている。

アップデート: カラカニス氏が、コメント欄でMahalo.comの最新情報を提供してくれた:

「Mahalo.comに関して、私達は段階的に規模を縮小しており、アドセンスの広告に頼るビジネスモデルを見限った。質の高い動画およびアプリを作成し、手堅く成功を収めるべく、全力を注いでいるものの、まだピンチを乗り切ったわけではない。

今後、検索での露出を必要としないInside.comと言う新しい製品を第2四半期または第3四半期に導入する予定である。私達はパンダアップデートから多くの教訓を得た。その中でも最も身に染みたのは、(前の会社で、エンガジェット、オートブログ、ジョイスティック等で実施したように)直接的な顧客のベースを自ら構築し、検索のトラフィックは、“現れては消える”おまけと考える必要がある点だ。」

Suite101.com

suite101-logo上の表には、ユーザーが作成した記事をベースとするサイト、Suite101.comのビジビリティの推移も描かれている。サーチメトリクスのデータによると、Suite101.comのSEOのビジビリティは、パンダアップデートが行われてから1週間で81%減少し、その後も減少を続けていった。現在のビジビリティは、パンダが行われる前のビジビリティと比べ、96%低い数値になっている。。

現在、Suite101.comはビジネスモデルを完全に変更するプロセスを行っている。2012年1月にマイケル・ケッダ氏がCEOに就任するや否や、新しい方向性を模索する取り組みを始めた。2012年11月のブログの記事のの中で、ケッダ氏は、同社が数年間に渡って採用してきた「浅はかな、広告およびグーグルボットのためのコンテンツモデル」を一掃するために全力を尽くしていると述べていた:

今年の始めに私達が引き継いだSuite101は、もはや抜き差しならない状況に追い込まれていた。このブランドは目標を見失い、量と競争に固執するあまり、質と連帯感が失われていた。このサイトは、一つの目的 – もっと増やせ -をひたすら追求するようになった。広告、クリックスルー、キーワード、SEOの技術、ライター、そして、コンテンツ等、全てを増やすことに一心不乱になっていた。

Suite101が採用していたインセンティブの構造が問題を悪化させていた。寄稿者に対して、読者ではなく、検索エンジンのアルゴリズムと広告ユニットをターゲットにさせていたのだ。2009年、新しいメンバーに向けて配布されていたチュートリアルには、「言葉ではなく、広告が読者のニーズを満たすように作品を構成すること」と記載されていた。

しかし、当時、Suite101はライターのネットワークに過ぎなかった。

しかし、変革の時はやって来た。

先週、ケッダCEOは、寄稿者のコミュニティをアップデートし、新たな方向性を見出した。同氏は、Suite101は「記事」&「チャンネル」と私達が読んでいるコンテンツの配信を止めると発表した。このブログのエントリのコメント欄で、ケッダ氏は、今後3-4週間でこのプロセスを行うことになると述べ、また、数ヶ月前に発表した変更だけでは不十分だと付け加えていた:

多くのライターが、パフォーマンスをベースとして収益を上げることを念頭に多数の記事を投稿する行為を続けている – これはコンテンツファームの定義そのままである。

今後の方向性の詳細は明らかにされていないものの、Suite101は「ディスカッション、意見、そして、熱意に溢れた好奇心を下地にした、新しいタイプのソーシャルナレッジ」として、ブランド再生を進めようとしている。

Associated Content/ヤフー!

yahoo-voices-logo2005年に設立されたAssociated Contentは、大規模なコンテンツファームであり、大きな成功を収めていた。その結果、2010年に推定1億ドルでヤフー!によって買収されることになった。comScoreによると、買収が行われた当時、Associated Contentは約38万人の寄稿者を抱え、毎週、約1万本の記事を投稿し、トラフィックの90%を検索から得ていた。リサーチ会社のExperian Hitwiseは、トラフィックの約55%はグーグルから獲得していたと指摘している。

そして、ヤフー!が同サイトを買収してから1年も経過しないうちにパンダアップデートが行われた。

ほぼ全てのパンダ後の勝者/敗者のレポートに、Associated Contentは、敗者の部門で登場している。サーチメトリクスが先週提供してくれたデータによると、パンダが行われた3週間後、同サイトは、76%のグーグルの検索結果のビジビリティを失っていたようだ。 このデータは、昨日投稿した同シリーズの1本目の記事(日本語)で利用していたスプレッドシートに掲載されている。

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Associated Contentを設立し、買収後にヤフー!のバイスプレジデントに就任したルーク・ビーティー氏は、パンダアップデートが行われた数週間後に開催されたSMX Westカンファレンスで講演を行い、Associated Contentの記事の3分の2において、グーグルからもたらされるトラフィックが大幅に減少したことを明らかにしていた。

ヤフー!は問題を解決するため、抜本的な対策を講じた: Associated Contentの名称とドメインを抹殺し、ヤフー!ボイス( voices.yahoo.com)としてブランドを一新し、その一方で、75000本以上の記事を削除した。

ヤフー!ボイスは、現在も引き続きサービスを提供しているものの、Associated Contentの時代よりも厳しいコンテンツのガイドラインの下、運営が行われている。また、ヤフー!は寄稿者アカデミーを立ち上げ、「良質なウェブコンテンツの作り方」&「倫理にかなった、偽りのないコンテンツのプロモーション」を行い、ビジターを集める方法を伝授している。このアカデミーには、SEOの基礎ヤフー!のサイトで特集されるに値するコンテンツの作成等のコースが含まれている。

About.com

aboutcom-logoコンテンツベースのウェブサイトとして長い歴史を持つAbout.comは、パンダの負け組として、一部第三者のレポートに名前が挙げられていた。

パンダアップデートが実施された2ヶ月後の2011年4月、ニューヨークタイムズのジャネット・ロビンソンCEOは、業績報告会で、「この四半期で実施されたグーグルのアルゴリズムの変更によって、ややネガティブな影響がページビューにもたらされた」と述べていた。

それから16ヶ月が経過した2012年の8月、ニューヨークタイムズは、3億ドルでIACにAbout.comを売却した。同社がAboutの買収に費やした金額、4億1000万ドルから大幅に棒引きされた金額で、同サイトを手放すことになった。この売却に関するロイターの記事は、売却とパンダを明確に関連付けているわけではないが、About.comがグーグルの変更によって大きな打撃を受け、ニューヨークタイムズがIACにAboutを売却する前に、価値を1億9500万ドル低く見積もったと指摘している。

MerchantCircle.com

merchant-circle-logoサーチメトリクスのデータによると、パンダアップデートが行われてから数週間で、MerchantCircleはSEOのビジビリティを61%失っていたようだ。当時、インパクトは報じられているほど大きなものではないが、同サイトは、「検索経験を改善することを目標に、サイトのレイアウトおよびトポロジーに修正を加えることが出来る」領域を再評価すると述べていた(日本語)。

MerchantCircleは、パンダが行われた4ヶ月後にReply! Inc.によって買収され、2012年の始めまでにデザイン変更を行っていた。Reply!は、過去のMerchant Circleのフロントエンドを撤廃し、ビジネスのオンラインディレクトリから、地域のサービスプロバイダーを消費者が探す際に手を貸す取り組みに力を入れると宣言していた。

FindArticles

findarticles_logoこれは記事を検索するエンジンであり、以前投稿された無数の記事(私の記憶が正しければ、その多くは新聞や雑誌の記事)にアクセスするためのサービスであった。無料で閲覧することが出来る記事もあれば、有料制を敷いている記事もあった。私自身、2008年に出版したロックバンドに関する本を綴っていた時、FindArticlesを何度も利用した。

CNETがFindArticlesをLookSmartから買収した。サーチメトリクスの最新のデータによると、FindArticlesは、パンダが行われてから数週間が経過する中、グーグルでのビジビリティを77%失っていたようだ。

現在、FindArticles.comは姿を消し、ドメインはSearch.com(このサイトは、CNETを所有する、CBS インタラクティブによって運営されている)にリダイレクトされる。

今回は、私達が把握しているパンダのその後のストーリーを紹介した。今回取り上げたサイトの他にも、Suite101.comのように大きな変更を行ったサイト、Associated Contentのようにブランドを一新したサイト、Merchant CircleやAbout.comのように売却されたサイト、そして、FindArticlesのように閉鎖されたサイトは存在するのではないだろうか。

大勢の優秀なSEOコンサルタントが、ここ数年の間に指摘してきたように、単一のソースから無料のウェブトラフィックを得る取り組みをベースにビジネスモデルを構築する方針は、やはり賢明とは言えない。

これは、導入後2年目を迎えたグーグルのパンダアップデートに関するシリーズ記事の第二弾である。明日はHubPages.comのポール・エドモンソンCEOのインタビューを提供する。

(ストックイメージは、ライセンス契約の下、Shutterstock.comのコンテンツを利用している)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Panda Two Years Later: The Real Impact Beyond Rankings & SEO Visibility」を翻訳した内容です。

Hubpages、Mahalo、、一時はネット・検索時代の新メディアともてはやされた時代の寵児(若干言い過ぎかも)がここまでトラフィックを失っていたとは知りませんでした。日本に同様の事例はあるのでしょうか。。。Mahalo創始者による「顧客のベースを自ら構築し、検索のトラフィックは、“現れては消える”おまけと考える必要がある」はネットビジネスに関わる方であれば、頭では理解していることとは思いますが、実際にその日が来た時には対応しきれない・規模を大幅に縮小せざるえないサイトが多々あるのが現実と思います。

検索エンジンに依存はある程度せざるえないと思いますが、極端な手法やトリックで検索エンジンからのトラフィックを一気に無くす可能性があるSEOは避けた方が無難なのは間違いないですよね。コンテンツマーケティングの重要性も叫ばれていますが、この記事に上げられていたような低品質コンテンツを過度に量産してパンダアップデートにかかってしまうような悲劇だけは繰り返したくないものです。 — SEO Japan [G+]