この図は、iPadがサポートしている二種類の色域規格を示す。通常、ディスプレイの実際の三角形は、理論的な色域とこれほど完全には合致しない。この図では規格とiPad Pro 9.7の実際が完全に一致しているから、図が見づらい。ディスプレイのクォリティーが最高、ということ。
画面の反射は、ぼくのいちばんの苦手で、iPadの鏡のようなスクリーンもぼくの目の敵だが、iPad Pro 9.7″では大幅に改善されている。明るい環境光は、画像に悪影響を与えないために、効果的に拡散しなくてはならない。この新しいiPadはそれを、今出回っているどんなタブレットやスマートフォンよりもずっと上手にやる。
新モデルは価格がやや高くなっており、599ドルからだ。これは最安のiPad Air 2より100ドル高い。しかしメモリーは16GBではなく32GBが搭載される。749ドルで128GBのストレージとなる。今回初めてiOSデバイスに256GBモデルが登場したが、こちらは899ドルだ。これらはいずれもWiFiモデルで、LTE接続モデルの価格については不明だ。iPad Air 2のエントリーモデルの場合399ドルだ。12.9インチのiPad Proでも256GBのモデルが選べるようになった。 9.7インチiPad Proの出荷は4月上旬からだという。
ルック&フィールは大きくなったiPad Airで、アルミニウム製ケースと薄いベゼルと曲面エッジを持つ。ディスプレイは2732 x 2048ピクセルで多くのものを表示できる。例えば、最近発表された画面分割・マルチタスキング機能を使えば、2つのアプリを並べて、殆ど妥協することなく実行できる。iOS 9のピクチャー・イン・ピクチャー・ビデオの再生にも最適だ。
その大型ディスプレイから、このデバイスを12インチRetina MacBookと比べる人も多いだろう。しかし、大きな違いはこの2つのデバイスが大きく異なるオペレーティングシステムを走らせることだ ― OS XとiOS。