深度・色情報を取得できるAIカメラ「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」を2万5179円でスイッチサイエンスが発売

深度・色情報を取得できるAIカメラ「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」が2万5179円で日本発売、オープンソースハードウェアとして仕様公開

「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」

スイッチサイエンスは7月5日、Luxonis(ルクソナス)Holding Corporationのコンピュータービジョン用ハードウェア「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」(OAK-D)の発売開始を発表した。スイッチサイエンスのウェブショップでの直販価格は2万5179円(税込)。オープンソースハードウェア(MITライセンス)としてGitHub上含め仕様が公開されている。「OAK-1 OpenCV AIカメラ」(OAK-1)も近日発売される(価格未発表)。

OAK-D OpenCV DepthAIカメラ

OAK-Dは、ステレオカメラ2基と4Kカメラ1基を搭載し、深度情報と色情報を取得できるAIカメラ。インテルのVPU(visual processing unit:視覚処理装置)「Movidius Myriad X」を採用しており、顔認証、オブジェクト検知、オブジェクトトラッキングに利用可能。製品名にある「OpenCV」とは、オープンソースのコンピュータービジョン用ライブラリーのこと。また、Luxonisが開発した組み込み型空間AIプラットフォーム「DepthAI」は、MITライセンスのもと公開されており、Pythonなどですぐに利用できる。

OAK-D OpenCV DepthAIカメラの特徴

  • リアルタイムバックグラウンド演算により動きの予測が可能
  • 12メガピクセル JPEGエンコーディング(静止画)
  • H.264/H.265エンコーディング(4Kビデオ3.125MB/秒。Raspberry Pi Zeroでは4K/30fpsで録画可能)
  • 歪み除去。魚眼レンズに対応
  • オブジェクト検知、画像認識、セマンティックセグメンテーション
  • 対象のトラッキングが可能
  • MJPGエンコーディング
  • 3Dでオブジェクトのトラッキング可能
  • ステレオカメラ

「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」仕様

メインカメラ

  • 最大フレームレート:60fps
  • 最大フレームレート(4K):30fps
  • 解像度:12MP(4056×3040px)
  • モデル:MX378
  • FOV:81DFOV° 68.8HFOV°
  • F値:2.0
  • レンズサイズ:1/2.3インチ
  • オートフォーカス:8cm〜∞

ステレオカメラ

  • 最大フレームレート:120fps
  • 解像度:1280×800px
  • モデル:OV9289
  • ピクセルサイズ:3um×3um
  • F値:2.2
  • レンズサイズ:1/2.3インチ
  • FOV:81DFOV° 71.8HFOV°
  • フォーカス:19.6cm〜∞

インテル Movidius Myriad Xイメージプロセスユニット

  • 処理速度:4兆ops/秒
  • ベクター処理:16shaves
  • メモリ帯域:450GB/秒
  • ビジョンアクセレレータ:20+
  • Neural Compute Engine:2×ニューラルコンピュートエンジン(1.4tops)

また、OAK-Dモジュール(アルミシェル付き)、1m長のUSB3.0 Type-A – Type-Cケーブル、
ACアダプター(日本の電気用品安全法に準拠)が含まれる。

OAK-1 OpenCV AIカメラ

 

深度・色情報を取得できるAIカメラ「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」が2万5179円で日本発売、オープンソースハードウェアとして仕様公開OAK-1は、演算回数4兆ops(1秒間に4兆回の処理。operations-per-second)という高度なニューラルネットワークを作動させながらデータをUSBに出力可能というAIカメラ。12メガピクセルカメラとオンボード2.1Gbps MIPIインターフェイスを搭載。

「OAK-1 OpenCV AIカメラ」の特徴

  • オブジェクトトラッキング
  • Apriltag(ミシガン大学AprilTags Visual Fiducial Systemプロジェクトで開発されたARマーカー)対応
  • リアルタイムバックグラウンド演算により動きの予測が可能
  • 12メガピクセル JPEGエンコーディング(静止画)
  • H.264/H.265エンコーディング(4Kビデオ3.125 MB/秒。Raspberry Pi Zeroでは4K/30 fpsで録画可能)
  • 歪み除去。魚眼レンズに対応
  • オブジェクト検知、画像認識、セマンティックセグメンテーション
  • 対象のトラッキングが可能
  • MJPGエンコーディング
  • 3Dでオブジェクトのトラッキング可能
  • ロスレスズーム

「OAK-1 OpenCV AIカメラ」仕様

ステレオカメラ

  • 最大フレームレート:60fps
  • 最大フレームレート(4K):30fps
  • 解像度:12MP(4056×3040px)
  • モデル:IMX378
  • FOV:81DFOV° 68.8HFOV°
  • F値:2.0
  • レンズサイズ:1/2.3インチ
  • オートフォーカス:8cm〜∞

インテル Movidius Myriad Xイメージプロセスユニット

  • 処理速度:4兆ops
  • ベクター処理:16shaves
  • メモリ帯域:450GB/秒
  • ビジョンアクセレレーター:20+
  • Neural Compute Engine:2×ニューラルコンピュートエンジン(1.4tops)

Luxnoisは、「あたたのデバイスに人間に匹敵する視覚を埋め込む」をモットーに、イチから開発する手間を省き、組み込み型の機械学習とコンピュータービジョンを提供する企業。DepthAIを核とした、API、GUI、ハードウェアを提供している。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Intel / インテル(企業)OpenCV(製品・サービス)オープンソース / Open Source(用語)オープンソースハードウェアOpenVINO(製品)カメラ(用語)コンピュータービジョン(用語)スイッチサイエンス(企業)DepthAI(製品・サービス)Python(製品・サービス)MovidiusLuxonis Holding Corporation(企業)日本(国・地域)

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ版「myCobot Pi」、商業向け「myCobot Pro」が発売開始

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ版「myCobot Pi」、商業向け「myCobot Pro」が発売開始スイッチサイエンスは7月1日、Elephant Robotics(エレファント・ロボティクス)のROS対応で安価な協働ロボットアーム「myCobot」の制御システムにRaspberry Piを採用した「myCobot Pi」の発売を開始した。直販価格は9万7790円(税込)。また同時に、商業用途にも適した「myCobot Pro」とその専用エンドエフェクターの取り寄せ販売も行う。myCobot Proの直販価格は42万3665円(税込)。

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ対応版「myCobot Pi」

myCobotは、ロボット開発用のソフトウェアプラットフォームROS(ロボット・オペレーティング・システム)に対応した6軸ロボットアーム。5月に発売された「myCobot 280」では、制御システムにM5Stackを使っていたが、myCobot PiはRaspberry Pi 4を採用。ディスプレイ、マウス、キーボードを接続すれば、簡単にプログラミングが行える。Pythonでのプログラミングも可能になった。

またmyCobot Piのアーム部には、「myCobot 280」と同じくM5Stackの「ATOM Matrix」が搭載されている。

myCobot Piは、Raspberry Piを搭載し、インターフェイスがM5Stack Basicのものと異なる以外は、基本的に「nyCobot 280」と仕様は同じ。オプションのエンドエフェクター(アームの先端で物を使うなどの実際の作業を行う装置)や固定用の器具も共通して使える。

myCobot Piの仕様

  • 軸数:6軸
  • ペイロード:250g
  • アーム長:350mm
  • 作業半径:280mm
  • 精度:±0.5mm
  • 本体重量:850g
  • 電源電圧:12V
  • 動作温度:-5〜45度
  • Raspberry Pi 4 Model B / 2GB:OS書き込み済みSDカード搭載(32GB)

インターフェイス

  • 2×USB 3.0、2×USB 2.0
  • 2×microHDMI
  • GPIO40ピン
  • myCobot Pi

商業用途にも適した「myCobot Pro」はM5Stack Basicベース

取り寄せ商品となる「myCobot Pro」は、やや大型で、関節にはブラシレスモーターを採用して精度±0.3mmという本格的な産業用ロボットとしての性能を備えている。制御システムはM5Stack Basic、アーム部にATOM Matrixを搭載、プログラミング環境は、UIFlow、ROS、moveit、RoboFlowなどに対応している。エンドエフェクターには、産業用ロボットに使用されるmyCobot Po専用の「電動グリッパー」が用意されている。

myCobot Proの仕様

  • 軸数:6軸
  • ペイロード:1kg
  • 作業半径:320mm
  • 精度:±0.3mm
  • IPレベル:IP42
  • 本体重量:3kg
  • 電源電圧:24V
  • 動作温度:0〜50度

インターフェイス

  • USB Type-C
  • Ethernet Port
  • ベースIO:2×D-INPUT、3×D-OUTPUT
  • ツールIO:2×D-INPUT、3×D-OUTPUT

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カテゴリー:ロボティクス
タグ:スイッチサイエンス(企業)Python(製品・サービス)myCobot(製品)プログラミング(用語)Raspberry Pi(組織・製品)ROS(製品・サービス)

GoProがHERO9 Blackをサードパーティー製品と連携可能にするオープンAPI「Open GoPro」を発表

GoProが「HERO9 Black」をサードパーティー製品と連携可能にするオープンAPI「Open GoPro」を発表

GoPro(ゴープロ)は6月23日、上位機種HERO9 Blackとサードパーティー製品を連携できるようにするオープンAPIの取り組み「Open GoPro」(GitHub)を発表。6月23日より提供を開始した。また、HERO9 Blackのファームウェアアップデートv1.6もリリースされた。

API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)とは、一部のソフトウェアの仕様を公開して、サードパーティーの開発者が利用できるようにするためのソフトウェア資源のことをいう。開発者は、Open GoPro提供APIを利用することで、HERO9 Blackのワイヤレス接続、カメラのコマンドとコントロール、カメラのステータス、カメラのプレビュー、SDカード上のメディアの確認・転送の各機能を、自社製品から使うことが可能になる。

たとえば、すでに「Open GoPro」を導入したフィットネス向けスマートウォッチのメーカーAmazfit(アマズフィット)は、同社のスマートウォッチのタッチディスプレイからGpProを操作できるようにした。また、バイクのライダー向け無線機のメーカーSena(セナ)は、一部ヘッドセットの内蔵マイクから音声でGoProを操作できるようにしている。

今回のHERO9 Blackのファームウェアアップデートでは、カメラ電源のオン・オフの速度と安定性、Quikアプリの接続性、メニューと設定画面のタッチスクリーン感度、「The Remote」によるカメラ操作の安定性の改善などが含まれている。アップデートは、カメラをQuickアプリとペアリングするか、GoProの公式サイトで行える。

デモンストレーションとサンプルコード(C/C++、C#、Python、Swift)はGoPro.com/OpenGoProGitHub)上から入手できる。申請や承認手続きは不要。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:API(用語)オープンAPI(用語)カメラ(用語)GoPro(企業・製品)、C言語(製品・サービス)C#(製品・サービス)C++(製品・サービス)SwiftPython(製品・サービス)

Google協力、QunaSysが量子プログラミングや量子アルゴリズムを学ぶイベント「Cirq Bootcamp」開催

Google協力、QunaSysが量子プログラミングや量子アルゴリズムを学ぶイベント「Cirq Bootcamp」開催

QunaSys(キュナシス)は、Googleの協力のもと、量子プログラミングや量子アルゴリズムを学ぶイベント「Cirq Bootcamp」を開催すると発表した。開催期間は6月26日午前9時から14時(JST)。参加費は無料。対象は、量子コンピューティングに興味がある大学生・大学院生だが、高校生や社会人も参加可能としている。開催形態はオンラインのみ(Zoom)。申し込みの際登録したメールアドレスにZoomの招待リンクを送付する。

同イベントでは、Googleがオープンソースで開発している、量子プログラミングフレームワーク「Cirq」を解説する。NISQ(Noisy Intermidiate Scale Quantum)デバイスに特化したPython用ライブラリーにあたり、基本的な使い方から研究事例まで採り上げ、量子アルゴリズムの理解を深めることを目的としている。

イベント前半ではCirqの使い方を学び、後半では「Google Quantum AI」の研究者がCirqを活用した実際の研究を紹介する。

NISQデバイスとは、中規模の誤り訂正無しの量子コンピューターを指す。2019年にGoogleがNISQデバイスによる量子超越性を示して以来、NISQデバイス上で実行可能なアルゴリズム開発や誤り訂正の実現に向けた研究が加速している。

「Cirq Bootcamp」開催概要

  • 開催期間:6月26日午前9時から14時(JST)。途中抜け・途中参加可
  • 対象:大学生・大学院生。高校生・社会人などの参加も可能
  • 参加費:無料
  • 開催形態:オンラインのみ。申し込みの際登録したメールアドレスにZoomの招待リンクを送付
  • 申し込みCirq Bootcampの「Cirq Bootcamp 応募フォーム」より行う

プログラム概要

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作品応募数175点、本物の「忍びの地図」など「obniz IoT コンテスト2021」最優秀賞・優秀賞を発表

作品応募数175点、本物の「忍びの地図」など「obniz IoT コンテスト2021」最優秀賞・優秀賞を発表

「すべての人にIoT開発の機会を」を使命に、誰でも簡単にクラウドと連携したIoTシステムを構築できる開発ボード「obniz」(オブナイズ)を開発販売するobnizは5月31日、エイミーが運営するハードウェア開発者コミュニティー「elchika」(エルチカ)で開催した「obniz IoT コンテスト2021」の最優秀賞と優秀賞を発表した。

obnizは、開発ボード本体である「obniz Board」(オブナイズボード)または「obniz Board 1Y」(オブナイズボード・ワンワイ)を中心とする専用IoTデバイス群で構成される。プログラムはJavaScriptやPythonなど汎用言語を使ってウェブ上で制作できる。システムを制御するobnizOSを通じて、機器をクラウド管理できるため、ソフトウェアの更新もウェブ上で簡単に行える。教育やホビーはもちろん、大手企業も事業に採り入れ利用している。

今回のコンテストでは「電子工作部門」と「スマートホーム部門」が設けられ、2021年3月15日から5月16日にかけて、obnizの公式製品を使ったIoTシステムのアイデアを一般から募集した。応募総数は175点。そこから、obniz開発チームが、各部門の最優秀賞1点、優秀賞5点ずつを選考した。両部門の最優秀賞作品と優秀賞作品は次のとおり。

電子工作部門最優秀賞

非接触空間センサーとobnizで作る”忍びの地図”、作者:3duilab
映画「ハリー・ポッター」に登場する魔法の地図、”Marauder’s Map”(忍びの地図)を非接触空間センサーを活用して創造した作品。

スマートホーム部門最優秀賞

突然の雨でも安心!「洗濯物取り込みくん」、作者:ironikot
急な雨で洗濯物が濡れるのを防ぐために、センサーと仕かけを組み合わせたシステム。

電子工作部門優秀賞

【Wekiの気持ち】植木の環境状態を測定して植木とのコミュニケーションを図る、作者:RYUJI
センサーやLINEで対話しながら手入れを行えるシステム。

オンライン操作のカードシャッフラー、hiro42
指定人数のボタンを押すとシャッフルと配布を行えるシステム。

目覚ましマウスパッド、作者:Satomi
表情から眠気を検知して目覚ましのアクションを行うシステム。

obniz 2個使いでロボットアームを遠隔制御してみた、作者:Hashimoto.Koji
加速度センサーを駆使し、ロボットアームを遠隔から動かせるシステム。

お菓子とってー → 発射!、作者:RyotaIkeuchi
LEGOブロックと人形も組合わせて、手を挙げるとこちらにチロルチョコを投げてくれるシステム。

スマートホーム部門優秀賞

お出かけ先の天気と連動するIoT傘立て、作者:team_shinkaiLab
天気予報データを活用して雨を知らせてくれるシステム。

黙って帰らせないず– obnizとクラッピーで「ただいま」言わせる、作者:makoragi
帰宅時に「ただいま」の挨拶を促してくれるシステム。

obnizでエアロバイクの回転数を取得して、YouTubeの再生速度を変更する、作者:iemong_
動画を見ながらエアロバイクを漕ぎ続けるためのシステム。

データをインテリアにする、作者:Koda
さまざまなデータをインテリアとして飾れるシステム。

ペットのトカゲを現地と同じ環境で飼育する日照管理システムの構築、作者:masahitech
トカゲの実際の生息地に合わせた日照管理を行えるシステム。

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カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)obniz(企業・サービス)JavaScript(製品・サービス)電子工作(用語)Python(製品・サービス)日本(国・地域)

NVIDIAとハーバード大がゲノム解析を短時間低コストでこなすAIツールキット「AtacWorks」開発

NVIDIAとハーバード大がゲノム解析を短時間低コストでこなすAIツールキット「AtacWorks」開発人の体内のほとんどの細胞は数十億の塩基対を核に押し込んだDNAの完全なコピーを持っています。そして身体の個々の細胞は、タンパク質の中に埋まっているDNAから必要な部分だけを外部からアクセスしやすくして、たとえば臓器、たとえば血液、たとえば皮膚など、異なる機能を持つ細胞になるための遺伝子を活性化します。

NVIDIAとハーバード大学の研究者らは、仮にサンプルデータにノイズが多く含まれていても(がんなどの遺伝性疾患の早期発見によくあるケース)、DNAのアクセス可能な部分を研究しやすくするためのAIツールキット「AtacWorks」を開発しました。

このツールは、健康な細胞と病気の細胞についてゲノム内の開かれたエリアを見つけるためのATAC-seq(Assay for Transposase-Accessible Chromatin with high-throughput sequencing)法と呼ばれるスクリーニング的アプローチをNVIDIAのTensor Core GPUで実行し、32コアCPUのシステムなら15時間ほどかかるゲノム全体の推論をたったの30分で完了するとのこと。

またATAC-seqは通常なら数万個の細胞を分析する必要がありますが、AtacWorksをATAC-seqに適用すれば、ディープラーニングで鍛えたAIによって数十の細胞だけで同じ品質の分析結果を得ることができます。たとえば研究チームは、赤血球と白血球を作る幹細胞を、わずか50個のサンプルセットを分析するだけで、DNAのなかのそれぞれの産生に関連する個別の部分を識別できました。

ゲノムの解析にかかる時間とコストを削減できるようになる効果から、AtacWorksは特定の疾患につながる細胞の病変やバイオマーカーの特定に貢献することが考えられます。また細胞の数が少なくてもゲノム解析ができるとなれば、非常に稀な種類の細胞におけるDNAの違いを識別するといった研究も可能になり、データ集積のコストを削減し、診断分野だけでなく新薬の開発においても、開発機関の短縮など新たな可能性をもたらすことが期待されます。

(Source:Nature Communications、via:NVIDIAEngadget日本版より転載)

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タグ:医療(用語)AI / 人工知能(用語)NVIDIA(企業)NVIDIA Tensor Core(製品・サービス)オーダメイド医療がん / がん治療(用語)ゲノム医療ゲノム解析DNA / 遺伝子(用語)ハーバード大学(組織)Python(製品・サービス)

Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi Foundation(ラズベリーパイ財団)は1月21日、「Raspberry Pi Pico」を発表した。またこれを受けてスイッチサイエンスは、1月21日よりRaspberry Pi Pico入荷通知の受付を開始したと明らかにした。販売開始日は調整中で、価格は税込550円。スイッチサイエンスのウェブショップRaspberry Pi Pico商品ページ)で購入できる。

Raspberry Pi Picoは、同財団が独自開発した「Raspberry Silicon」(またはPi Silicon)として、新CPU「RP2040」(ARM Cortex M0+デュアルコア)を採用する開発基板(SRAM:264KB、フラッシュメモリー:2MB)。端面スルーホールを備えているため直接キャリアボードへのはんだづけが可能となっている。

またRaspberry Pi Picoは、USBを介したマスストレージを使ったドラッグ&ドロッププログラミングが可能。「Pico C/C++ SDK」、もしくは財団公式のMicroPythonポート「Pico Python SDK」を使った開発が可能だが、既存Raspberry Piと異なりLinux OSは搭載できない(「Raspberry Pi Picoスタートガイド」など参照)。

インターフェースは、microUSB 1.1、多機能GPIOピン×26、SPI×2、I2C×2、UART×2、12bit ADC×3、PWMチャンネル×16。サイズは21×51mm。正確なクロックとタイマーを搭載としている。

  1. Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Adafruit、SparkFun、Arduinoも「Raspberry Silicon」採用

また、AdafruitもRP2040を搭載した「Adafruit Feather RP2040」「Adafruit ItsyBitsy RP2040」を公開している。

Adafruit Feather RP2040

Adafruit Feather RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

SparkFunでは、「SparkFun Thing Plus – RP2040」「SparkFun Pro Micro – RP2040」を販売予定。同社は「MicroMod RP2040 Processor Board」としても扱っており、母艦となる「Carrier Board」に挿せるようにしている。

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro - RP2040(写真右)

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro – RP2040(写真右)

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

同様に、Arduinoも「Arduino Nano RP2040」を販売するようだ。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:ガジェット(用語)Python(製品・サービス)プログラミング(用語)Raspberry Pi(組織・製品)Raspberry Silicon日本(国・地域)

Pythonの作者Guido van Rossum氏がMicrosoftに入社

プログラミング言語Pythonを作ったGuido van Rossum氏が今日(米国時間11/12)、引退生活をやめてMicrosoft(マイクロソフト)のDeveloper Divisionに入ったことを発表した。

Van Rossum氏は、最後はDropboxの社員だったが、同社に6年半在席したのち、昨年10月に引退した。しかし明らかに、その引退を長く続けるつもりはなかったようだ。彼によると、Microsoftでは、Windowsの上だけでなく一般的に、Pythonの使用を確実に改善していくという。

Microsoftのスポークスパーソンによると、とくに共有すべき詳細情報はないけれども、van Rossum氏が本当にMicrosoftに入社したことは確実だそうだ。スポークスパーソンは曰く、「彼がDeveloper Divisionの一員になったことはすばらしい。MicrosoftはPythonのコミュニティに寄与貢献し、共に成長することにコミットしており、Guidoの入社は、そのコミットの反映である」。

オランダ出身の彼は、のちにPythonになるものの開発を1989年に始めた。90年代半ばには彼はアメリカで、アメリカ国立標準技術研究所に勤めながらその言語の開発を積極的に続け、その後はさまざまな企業を転々とした。たとえばBeOpenではPythonLabsのディレクターになり、ZopeやElemental Securityにも在籍した。Dropboxに行く前は2005年から2012年までGoogleにいた。そこで彼は社内で使うコードレビューツールMondrianを開発し、App Engineの開発にも関わった。

[Guido van Rossum: 引退は退屈だと分かったからMicrosoftのDeveloper Divisionに入った。何をするのかって?候補が多すぎて一言では言えないね! でもPythonの使用を確実に改善していくだろう(Windowsの上だけではなくて)。ここにはオープンソースが大量にある。今後にご期待を。]

今のPythonは、もっとも人気のあるプログラミング言語のひとつであり、たとえばAIの研究者のためのデファクトスタンダードだ。

ほんの数年前なら、van Rossum氏がMicrosoftに入るなんて考えられなかっただろう。同社のオープンソースへのアプローチは、それぐらい不評だった。でも今やそれがすっかり変わって、今日のMicrosoftは他社と共にもっとも積極的なオープンソースへの企業コントリビューターだ。それに、今やGitHubのオーナーでもある。Rossum氏がMicrosoftで何をするのか、いまいちよく分からないが、彼は「選択肢が多すぎる」と言っているし、「ここには大量のオープンソースがある」のだそうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa