Google:構造化データは今後も継続させていく予定である

音声検索に限らず、Googleがホームページの理解度を深める必要が増すにつれて、構造化データへの注目度は徐々に増してきています。Googleとしても今後取り組みを続けていくだろうという旨をゲイリー・イェーシュ氏が発言しました。
— SEO Japan


Google: Schema & Structured Data Is Here For The Long Run
SearchEngineRoundtableの読者の方ならば、Googleが構造化マークアップに投資を続けていることはご存知だろう。サポートを強化し、ウェブマスターや担当者に構造化データの導入を推奨し続けている。

とはいえ、Googleはウェブマスターへ推奨したものといえどサポートを取り消すこともあり、担当者やSEO専門家は過去にこれらに多くの時間を費やしてきた。直近でいうと、新メタキーワードタグや著者情報など、ここ数年でも多くの他の機能がこのような道をたどっている。

しかし、少なくともschemaと構造化データについてはこの限りではないとしている。
Googleのゲイリー・イェーシュ氏は、PubConのステージでschemaはしばらくここにあり続けるだろうとしている。マリー・ヘインズ氏はこのキーノートについて、Twitterで以下のように述べている。

ゲイリーは、「Googleが過去にウェブマスターに対してサイトへの導入を推奨したものを無くしていることは知っている。しかし、構造化データは変わることはない。Googleがページの内容を理解する上での助けとなってくれるからだ。」と発言していた。

永遠に続くものはない、というのが正しいだろう。しかし今後数年においては、schemaと構造化データは安全だろうと考えている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google: Schema & Structured Data Is Here For The Long Run」を翻訳した内容です。


長くウェブマスターを続けている人からすると、Googleの推奨に対して疑心暗鬼になる人もいるかもしれません。しかし音声検索結果で返す、リッチスニペットを表示するなど、Googleがウェブページの内容を理解する必要性が増せば増すほど、構造化データが今後も続く確率は高まっていくのではないでしょうか。
— SEO Japan

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サーチコンソールでのクロールリクエスト上限が大幅に変更

Google Search Console(サーチコンソール)のFetch as Google機能で、送信出来るURLの上限数が変更されました。「月」単位での上限数設定が、「日」単位での上限設定に変更された模様です。
— SEO Japan

Google Drastically Changes Crawl Limits In Search Console

ここ10日ほどでGoogleサーチコンソールの「Fetch as Google」経由でGoogleに対して送れるURLの数が変更された。

Googleはこのトピックに関してヘルプドキュメントを更新し、クロールの上限は大きく変更された。「このURLのみをクロールする」を選んだ時の上限が500件/月から300件/月に、「このURLと直接リンクをクロールする」を選んだ時の上限が10件/日から2件/日に変更された。

変更前の選択肢毎の上限はこのようになっていた。

  • [この URL のみをクロールする] では、選択した URL のみが送信され、Google によって再クロールされます。この方法では、30 日間に500 件まで URL を送信できます。
  • [この URL と直接リンクをクロールする] では、選択した URL に加え、その URL から直接リンクしているすべてのページが送信され、Google によって再クロールされます。このタイプのリクエストは30 日間に 10 件まで送信できます。

現在、選択肢毎の上限はこのようになっている。

  • [この URL のみをクロールする] では、選択した URL のみが送信され、Google によって再クロールされます。1 日に 10 件まで URL を送信できます。
  • [この URL と直接リンクをクロールする] では、選択した URL に加え、その URL から直接リンクしているすべてのページが送信され、Google によって再クロールされます。このサイトの再クロール リクエストは 1 日に 2 件まで送信できます。

以下がスクリーンショットだ。(英語)
変更前
Ask Google to recrawl and reindex your URL(Before)

変更後
Ask Google to recrawl and reindex your URL(After)
※日本語版は、SEO Japanコメント欄の中にある公式ドキュメントへのリンクよりご確認ください。

もう一度言うが、多くのSEO専門家はそこまでこの機能は使わないであろう。もし使うとしても、限られた一部であるであろう。XMLサイトマップと通常のクロール手法が、大量のコンテンツをGoogleにインデックスさせる最善の手法であるのだ。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google Drastically Changes Crawl Limits In Search Console」を翻訳した内容です。


執筆者のバリー氏はあまり使われないと言っていますが、ページを更新してインデックスさせたい時や、スマホからの見え方を確認したい時は重宝する機能ですよね。日本語版のGoogleの公式のドキュメントはこちらから確認できます。
またサーチコンソールの使い方については「【保存版】Google Search Console(サーチコンソール)を使って、サイトを改善するためのガイドをご覧下さい。」
— SEO Japan

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Googleサーチコンソールベータ版の新機能の一部をご紹介

年明けより新サーチコンソールのベータ版テスターの範囲が拡大しているようですが、
12か月のレポートが見れるようになるという機能に加え様々な機能が追加されている模様です。
今回の記事ではその内のいくつかが紹介されているので、ご確認ください。
記事の最後にベータ版へのアクセスのURLもございますのでチェックしてください。– SEO Japan

ご存知のようにサーチコンソールのあたらしいベータ版がさらに多くの人へと公開され始めている。Google招待メールには「Introducing the new Search Console (beta)」と書かれている。

以下がemailのスクリーンショットだ。
サーチコンソールベータ版招待メール(英語)

Googleはさらにベータ版で新機能の追加も行っており、過去の記事はここから見ることができる。
さらに直近でいうとGoogleは以下を追加している。

1 インデックスカバレッジレポート(日本語版では「インデックス登録の対象範囲」)からのエクスポート機能が追加

2. 過去のサーチコンソールではAMPレポートのみで可能であった「修正を検証」する機能が、新しいベータ版では他のページでも行うことが可能に

新しいサーチコンソールのインデックスカバレッジレポートにエキサイティングな新機能が追加された。まずはエクスポート機能の追加だ。どのようなデータでもエクセルフォーマットやスプレッドシートの形式でダウンロードすることができる。次に(修正を行った後に)エラーの検証ができるようになった。修正が完了したら下部へと移動が行われる。

3.パフォーマンスレポートでは「新しい出来事」という便利な機能が追加された。

さらにインデックスカバレッジレポートでは「新しい出来事を発見」という素敵な機能も追加されている。点線の上にマウスを乗せると、その時期に起こった事象のレポーティングを見ることができる。また(新機能ではないが)「表示回数」をグラフに追加することもできる。

Googleは今後数週間、数か月の間にさらに多くの機能をサーチコンソールベータ版へと追加し続けるだろう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Search Console Beta Sends Invites To More Webmasters & Adds Features」を翻訳した内容です。


テスターに選ばれているユーザーであればこちらからアクセスができます。サーチコンソールβ版リリースのニュースがあって以来、今か今かと招待のメールを待っていましたがSEO Japanには招待のメールは届いておりません。。
それでも上記のURLにはアクセスができたので、メールを受け取っていなくてもテスターに選ばれている可能性があるかもしれません。もしかすると日本では招待メールは送られてこないのでしょうか?– SEO Japan

Google、サーチコンソールを改訂。検索パフォーマンスとインデックスデータの詳細が表示可能に

本日Googleは、ウェブマスター向けサーチコンソールを改訂し、検索パフォーマンスインデックスカバレージなどのデータ表示デザインを変更した。エラーに関する表示も改訂され、AMP(高速化モバイルページ)や求人案内で起きるエラーの詳細(と修正方法)が見られるようになった。

Googleは過去数カ月にわたりこれらの機能をベータテストしてきたが、このほど一般公開された。ユーザーは旧形式と新形式のレポートをどちらも利用することができる。新機能の公開は徐々に行われるため、利用できるまでに時間がかかる人もいる。

今回のアップデートでおそらく最も重要な変更は、検索パフォーマンスレポートだろう。デザインが一新され16カ月分のデータをアクセスできるようになり、一年前との比較ができるため、トレンドの変化を容易に発見できるとGoogleは言っている。

インデックスカバレージ・レポートも大きく変わった。このレポートは、なぜあるページがGoogleのインデックスに入っていないかを知るために使うもので、従来からある機能を見つけやすく使いやすくした。たとえば、URLをテストして再登録するツールが簡単に見つかるようになった。

AMPとJob Postingのレポートではエラーデータが利用しやすくなった。AMPページにエラーがあれば、警告に関する詳細な情報を見て修正し、再クロールを要求できる。このレポートは他のチームと簡単に共有できるとGoogleは言っている。Job Postingレポートでは、サイトのどの情報がGoogle for Jobs(求人検索機能)のインデックスに登録されていて、どの情報が抜けていたりエラーを起こしているかを知ることができる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

【必読】SEO20年間の歴史まとめ

みなさま、新年明けましておめでとうございます。
2018年もSEO JapanはSEOのみにとどまらず、広くWEBマーケティングに役立つ情報を発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、新しい一年の幕開けということで、何か新しいことを初めてみようと思われている方も多いかもしれません。
そんな時は、日本で古くから使われている「温故知新」という言葉を思い出してはいかがでしょうか。
Googleの強調スニペットでは、「昔の事をたずね求め(=温)て、そこから新しい知識・見解を導くこと。」とされています。変化の激しいSEO業界だからこそ、歴史を知ることで新しい発見があるかもしれません。

ということで、今回はSEOの歴史を振り返るのに最適な記事をご紹介します。2018年の幕開けに、SEOのルーツを訪ねる旅に出かけてみてはいかがでしょうか?– SEO Japan

※記事中のリンク先は英語の内容になります。

SEO_20years_of_history

今日、SEOはGoogleを中心として回っている。しかしながらSEOとして知られている手法は、世界で最も有名な検索エンジンがラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏によって発明される前から存在しているのだ。

1991年に世界で最初のウェブサイトが公開されたタイミングや、1997年頃最初の検索エンジンのローンチのタイミング(SEOという言葉はこの頃から「正式」使われるようになった)に、SEOなどの検索エンジンマーケティングは生まれたはずだという人もいるかもしれない。

「Digital Engagement」の著者であるボブ・ヘイマン氏は、他でもないロックバンドグループのJefferson Starshipのマネージャーこそが、SEOの誕生を助けてくれた人物であり、非常に感謝しているという。このマネージャーはJefferson Starshipの公式ウェブサイトが、当時いくつかの検索エンジンで1ページ目のトップではなく、4ページ目に位置していることに危機感を覚えていた。

この逸話が本当か否かかは分からないにしても、全ての証拠がSEOという言葉が1997年頃に生まれたということを明確に示している。
さらに調べを進めてみると、Multimedia Marketing Groupのジョン・オーデット氏が、少なくとも1997年2月15日よりも前にこの言葉を使用していたことが分かる。

検索エンジンで上位表示させることは、1997年の当時もまだ新しいコンセプトであった。また、ディレクトリドリブンでもあった。DMOZが初期のGoogleの仕分け方法をサポートするまで、LookSmartはZealによって提供され、Go.comは自身のディレクトリで、YahooのディレクトリはYahoo検索において主要なプレイヤーであった。

DMOZはあまり聞き慣れないかもしれないが、Mozillaのオープンディレクトリプロジェクトであり(Mozilllaは会社名で、旧SEOMoz、現在のMozはブランドの名前であるのは覚えておいた方が良い)、ウェブページのタウンワークのようなものであった。もともとYahooは、この中から編集者によって認められた最高のウェブサイトを探すために設立された。

見た目は良いが、トラフィックが少ないウェブサイトを製作したクライアントの要望により、私は1998年にSEOを始めた。詳しいわけではなかったが、徐々に慣れていった。繰り返すが、当時ワールドワイドウェブは、まだほとんどの人にとってとても新しいコンセプトであったのだ。今日においては、すべての人がSERPs(検索結果画面)を支配したいと思っているが。

SEO(検索エンジン最適化) vs SEM(検索エンジンマーケティング)

SEOが正式な名前になる前、他の用語が同じような意味合いで使われていた。

例えば
Search engine placement(placement:配置)
Search engine positioning(positioning:位置決め)
Search engine ranking
Search engine registration(registration:登録)
Search engine submission(submission:提出)
Website promotion
などがある。

しかし、「SEM(検索エンジンマーケティング)」という言葉抜きで議論をすることはできなかった。
2001年には一人の著名な業界のライターが、「検索エンジン最適化は、いずれ検索エンジンマーケティングに置き換わることになる」と提唱した。もちろんこの予想は外れたわけだが。

「SEOは死んだ」「新しいSEO」などの誤った主張や、「検索体験最適化(Search “Experience” Optimization)」のようなSEOの再ブランディングの試みを目にする機会はたくさんあるだろうから、心の準備をしておいた方が良い。

結局は検索エンジンそのものを最適化するのではなく、我々自身のウェブ上での存在感を最適化するものであることなどを考えると、SEOという用語は完璧ではない。しかしながら、この言葉は業界で20年以上好んで使われた言葉であり、今後も使われていくだろう。

「検索エンジンマーケティング」という言葉はまだ使われることはあるが、ペイドサーチと結びつけられることが多い。二つの言葉は今日においては共存している。

検索エンジンの歴史におけるタイムライン

検索エンジンは我々が情報を探し、調査を行い、製品やサービスを購入し、エンターテイメントを消費し、他人と繋がる方法を変えてきた。
ウェブサイト、ブログ、SNS、アプリなど、ほぼすべてのオンラインでの目的の背後には検索エンジンがある。検索エンジンは、日常生活において繋がりを生み出し、様々なものの道しるべとなっている。

しかし、これらすべてはどのようにして始まったのだろうか?
検索エンジンと検索エンジン最適化の歴史から、世界の重要な一部となっているこのテクノロジーのルーツを理解するために、重要なポイントをタイムラインに沿って以下にまとめた。

SEOの夜明け「開拓前」時代

1990年代、検索エンジン同士の争いは熾烈を極めていた。AltaVista、Ask Jeeves、Excite、Infoseek, Lycos、そしてYahooのような手動、自動の検索エンジンの中から、人々は好きなものを選んで使っていた。
当初SEO的な対策としては、オンページのものしかなかった。この対策は、コンテンツの質や関連性が高いか、十分なテキストがあるか、HTMLのタグは正確に設置されているか、他の要素に対しての内部と外部リンクがあるかといったものなどを含んでいた。
この時代に上位表示させるためには、ウェブページ内とメタタグ内で十分な回数キーワードを配置すれば良かった。キーワードを100回使用しているページを上回るためにはどうすれば良いか?キーワードを200回使えば良いのである。今日ではこの行為のことをスパミングと呼んでいる。

この時代には以下のような出来事があった。

1994年:当時スタンフォード大学生であったジェリー・ワング氏、デビッド・ファイロ氏らの手によって、キャンパストレーラーの中でYahooが生み出された。Yahooはもともとブックマークのリストであり、面白いサイトをまとめたタウンワークのようなものであった。ウェブマスターはYahooで検索が行われた際に自分のページが表示されるために、手動でYahooのディレクトリにインデックスの申請を出さなければならなかった。後にAltaVista、Excite、そしてLycosもこの機能を採用した。

1996年:スタンフォード生のペイジ氏とブリン氏は、サイトを被リンクの関連性や人気から評価する新しい検索エンジン「Backrub」を開発し、テストを行った。BackrubはのちのGoogleの前身となるものである。InktomiによってHotBotが生み出されたのもこの頃である。

1997年:ウェブマスターらが検索エンジンを活用するようになったのを受けて、ダニー・サリバン氏は検索に関する事例や検索順位を改善する方法など、検索エンジンの情報などを発信するウェブサイト、Search Engine Watchをローンチした。(10年後、Search Engine Watchを去った後、サリバン氏は有名な検索メディアであるSearch Engine Landを立ち上げる)この時期にはAsk Jeevesもローンチされ、Google.comが取得された。

1998年:Goto.comがローンチされ、スポンサード・リンク、有料検索の仕組みが用いられた。Goto.comはInktomiにより提供され、利用していた広告主は上位表示させるために入札を行なっていた。Goto.comは最終的にYahooに買収された。DMOZ(オープンディレクトリ)はSEO実践者がページをリスティングさせるために最も人気のあるとなった。この時代にMSNはMSN Search(元々Inktomiにより提供されていた)で検索業界に参入した。

1999年:最初の検索マーケティングのカンファレンス、Search Engine Strategies (SES)が開催された。当時のサリバン氏によるまとめはここで見れる。(SESは2016年に終了するまで、様々なスポンサー企業によって名前を変えながら開催されることになる)

Googleの革命

2000年YahooはGoogleとパートナーシップを結び、Inktomiの代わりにGoogleの検索アルゴリズムを採用するという、史上最悪の戦略的判断を下してのけることになる。先に言っておくとGoogleは当時あまり知られていない検索エンジンであった。いや、無名であった。結果としてYahooの全ての検索結果はGoogleによる提供となってしまい、最終的には彼らの最大のライバルを世界に紹介した挙句、Googleという名前を世に知らしめてしまうことになった。
これ以前の検索エンジンは、ページ内のコンテンツ、ドメイン名、前述のディレクトリへの追加、基本的なサイト構成(パンくずリストの設置)などを主に使ってサイトのランク付けを行なっていた。しかし、Googleのウェブクローラートページランクのアルゴリズムは情報の検索において革命的だった。Googleはオンページの要素と、ページに向けられている外部リンクの量と質というオフページの要素を考慮した。(アンカーテキストもだ)

考えてみれば、Googleのアルゴリズムは本質的には「もし誰かがあなたのことについて話しているのであれば、あなたは重要である」ということである。

リンクはGoogleの数あるランキングアルゴリズムのうちの一つに過ぎないとしても、SEOの実践者はリンクが最重要な要素であると信じきっており、リンクビルディングという業界が生み出された。
その後10年間、上位に表示させたいという願いとともにSEOはリンク集め合戦となってしまい、リンク戦略は乱用された挙句、Googleに対処されることになる。
2000年はGoogleツールバーがInternet Explorerで利用できるようになり、SEO実践者がページランクスコア(0-10の間の数字)を見れるようになった年でもあった。これによってリンク交換リクエストメールのブームが到来してしまった。

本質的に言うと、Googleはページランクによりリンクに金銭的な指標を持ち込んでしまったのである。今日ドメインオーソリティが誤用されているように。Googleのオーガニック検索結果でも、2000年頃にいくつかの企業でAdwords広告が開始された。これらの有料検索広告が自然検索結果の上や下や右に表示されるようになったのである。

一方で何人かのウェブマスターが、非公式にロンドンのパブでSEOに関する情報交換を行うようになった。この非公式の集会が結果的に今日も続く巨大なカンファレンスPubconと呼ばれるようになった。

その後数年間、SEO業界では毎月GoogleDanceが行われ、Googleは定期的にインデックスをアップデートするようになり、時にランキング変動の最重要の要素になることもあった。

Googleのブリン氏は、かつてGoogleはウェブスパムを信じないと公言していたが、2003年頃にはその考えも変わっていただろう。
キーワードをX回ページ内で繰り返す行為の重要性が下がったため、フロリダアップデートのようなアップデートでSEOに携わる人々は大変な経験をした。

Google AdSense:粗悪コンテンツのマネタイズ

2003年Blogger.comを買収後、Googleはパブリッシャーサイト上のAdWords広告をターゲットとしたAdSenseをローンチした。AdSenseとBlogger.comの組み合わせにより、インターネット出版の興隆とブログの革命がもたらされた。
Googleはおそらくこの時気づいていなかっただろうが、後に解決しなければならない問題を自分たちで生み出していたのだ。AdSenseはスパム的な手法と、クリックとお金を獲得することだけを目的としたAdSenseのために作られたサイトを生み出してしまったのだ。これらのサイトは内容が薄く、中身が無く、他のサイトから盗用した内容のコンテンツで満たされていた。
そして、2003年にはもう一つ重要な出来事があった。私が、今あなたがいるサイト(Search Engine Journal)を設立したのだ!このメディアがかつて無いほど強力になり、続いていることをとても嬉しく思っている!

ローカルSEOとパーソナライズ化

2004年ごろ、Googleと他の有力検索エンジンが、地域的なインテントを含むクエリの検索結果の改善を始めた(例:レストランや配管工他、あなたの街の他の種類のビジネスやサービス提供者)。2006年までにGoogleはMaps Plus Boxをリリースし、当時の私はとても強い感銘を受けた。

また2004年は、Googleエンドユーザーのデータを一層活用し始めた年でもある。例えば検索結果のパーソナライズ化のために、検索結果や興味のデータが使用されるようになった。これはコーヒーショップであなたの隣にいる人が同じクエリを調べていても、あなたが見ている検索結果とは違う結果を見ている可能性があるということを意味する。

さらに2005年にはnofollowタグがスパムに対抗するために制作された。SEOの専門家はページランク・スカルプティングのためにこのタグを使用した。

Googleはさらに注目に値するいくつかのアップデートを発表した。
ジャガーアップデート 当時横行していたリンクの交換を抑制し、アンカーテキストのランキング要素としての重要性が低下したことを布教する助けをした。

ビッグダディーアップデート(RealGeeksのジェフ・マンソン氏が名づけ親) サイト間のリンクの価値と関係性を理解させるGoogleの仕組みを改善した。

YouTube、Googleアナリティクスとウェブマスターツール

2006年10月、Googleはユーザー制作のビデオシェアネットワークであり、最終的に世界2番目に検索に使用されることになるYouTubeを16億ドルで買収した
今日、YouTubeは10億人以上のユーザーを抱えている。その人気の上昇により、ビデオSEOはブランド、ビジネス、そして個人の成功の足がかりとして必要となった。
Googleはさらに2つの非常に重要なプロダクトをローンチした。
Googleアナリティクス この無料のWEBベースのツールは人気のあまり、ローンチ時サービスがダウンしたり、メンテナンス警告などがあった。
Googleウェブマスターツール 現在はサーチコンソールとして知られている。ウェブマスターがクローリング時のエラーや、どのような検索の時にサイトが表示されているのかを見たり、再クロールをリクエストすることができるツールである。

さらに2006年XMLサイトマップが、様々な検索エンジンからサポートされることになった。XMLサイトマップは、ウェブマスターがクローリング可能なURLを、検索エンジンに対して知らせることを可能にした。XMLサイトマップは検索エンジンがよりスマートにクローリングできるように、URLのリストだけではなく、その情報の長さを含んでいる。

ユニバーサル検索

2007年以降、我々は検索がより新しくエキサイティングな手法として進化し始めていることを目の当たりにした。これらのすべてのアップデートは、ユーザー体験を向上させることを目的として行われた。
まずはGoogleユニバーサル検索がある。これが登場するまでは、検索結果には10個の青いリンクのみがあった。
その後Googleは、伝統的なオーガニックの検索結果と、ニュース、ビデオ、画像検索を融合させるようになった。これはフロリダアップデート以降、Google検索、そしてSEOにとって最大の変化であった。

汚水の浄化

2008年、Googleの元CEOであるエリック・シュミット氏は、「インターネットは現在汚水だまりになっており、ブランドがその解決策である。ブランドにより、この混乱を整理することができる」と言った。
彼のコメントから6か月もしないうちに、Googleのヴィンスアップデートが行われ、有名ブランドは軒並み検索結果内の順位が改善された。
しかしGoogle曰く、このアップデートはこれらのブランドを有利にすることが目的ではなかったという。Googleはアルゴリズムの信頼を得ることを重要視していた。(往々にして有名ブランドは、無名で確立されていないブランドよりも信頼が高いものである)

このアップデートの直後、Googleはインデキシングのスピードを改善するため、カフェインと呼ばれるアップデートをリリースした。Search Engine Journalが当時レポートしたところによると、「カフェインはより広い範囲のウェブをクローリングし、速く、正確に関連性の高い検索結果を返すべきであるGoogleにとって、次世代の検索アーキテクチャであった」とされている。
スピードと言えば、2010年にGoogleはサイトスピードがランキング要素であるとアナウンスした。

Bingと検索プレイヤー間のアライアンスについて

2009年、Microsoft Live SearchはBingと名称変更を行った。Googleの70%近い市場シェアに対抗するため、YahooとMicrosoftは10年間のパートナー提携を行った。(しかしながら、この提携は5年後に解消された)
MicrosoftのBingは、Yahooのオーガニックとペイドの検索結果を共に提供した。この提携により、Bingは検索エンジンとして明確なナンバー2になったが、米国内でもグローバルで見ても、Googleの牙城を崩すには至らなかった。

ソーシャルメディアの台頭

別の現象は2000年代後半に現れた。ソーシャルネットワークである。GoogleはYouTubeに対して大きな投資をした。(Google+で再度挑戦)
しかしその後、Facebook、Twitter、LinkedInのような他のネットワークが主要プレイヤーとして登場した。(その後数年で多くのサービスが現れては消えた)

これらのソーシャルメディアが興隆する中で、ソーシャルのシグナルが検索結果に影響があるという推測が生まれた。確かに、ソーシャルメディアはSEOの助けになる。しかしそれは、間接的に行われるのである。他のマーケティング手法がウェブサイトへのトラフィックを増やし、ブランド認知と親和性を向上させるのと同様だ。(これによって検索の満足度が向上する)

ソーシャルシェア(いいね!、ツイート、+1’sなど)が検索結果に与える影響が、Googleによって繰り返し否定される一方、ランキング要因の調査で度々強い相関性があるとしてリストアップされている。もしこのトピックについてもっと知りたければ「How Social Media Helps SEO [Final Answer]」を読むことを強くおすすめする。

Google動物園:パンダとペンギン

Googleは再度検索結果の浄化、高品質のサイトの評価を行うために、2011年と2012年に二つのメジャーなアップグレードでSEOへ大きな影響を与えた。

2011年にGoogleは検索結果が厳しい調査に直面しているということに気づいた。「コンテンツファーム」と呼ばれるボリュームが大きく、質の低いコンテンツが検索結果を支配していたためだ。Googleの検索結果画面は、複製コンテンツや自動生成コンテンツで満たされており、時にごみサイトがオリジナルのコンテンツを上回るということすらあった。

結果的に、これらのサイトはものすごい額の収益を上げることなったが(GoogleがAdSenseの問題を自ら生み出したと言ったのを覚えているだろうか?) Googleのオーガニック流入により生き死にが決まった。

しかしGoogleのパンダアップデートが2011年に発表されるや否や、多くのウェブサイトでは一夜にしてほとんどのトラフィックが消えうせたのだ。Googleは高品質サイトとしてみなされる基準を提供した。

低品質コンテンツの排除を目的として、パンダアップデートは定期的に行われ、最終的には2016年にGoogleのコアアルゴリズムへ統合された。

パンダアップデートの影響からウェブサイトがまだ回復している中で、Googleはアグレッシブスパムタクティクスを検索結果から排除することを目的として、大方の予想通り最適化したアルゴリズムを発表した。
これは結果的にペンギンアップデートと呼ばれることになり、リンク体系(異常なリンクパターン、ランクインさせたいキーワードと一致する大量のアンカーテキストを含むウェブサイト)とキーワードの詰め込みをターゲットとした。

ペンギンアップデートはパンダアップデートほど頻繁なアップデートではなかったが、1年以上かけていくつかのアップデートが行われた。そして2016年に、パンダアップデートのようにペンギンアップデートは、Googleのリアルタイムアルゴリズムの一部になった

「文字」ではなく「意味」

2012年にGoogleはナレッジグラフをリリースした。これは文字としてのキーワードの解釈から、意味やインテントまで理解をするというシフトの中で、大きな一歩であった。

Googleのエンジニアリング部門シニア・バイスプレジデントであったアミット・シングハル氏は以下のようにローンチ時に説明した

「ナレッジグラフはGoogleが知っている人や場所(名所、有名人、町、スポーツチーム、建物、地理的特徴、映画、太陽系の惑星、絵画作品)などの物事について検索することを可能にし、あなたの問いかけに関連する情報を簡単に得ることができるようになった。これは次世代の検索を築くのに非常に重要なステップで、Webの集合知、そして人間的な世界の理解の仕方に近づいた。」

Googleはこの情報を使って検索結果を改良した。ナレッジパネル、ナレッジボックス、そしてカルーセルは、ナレッジグラフ内の数多くの事実やデータのうちの一つを検索をすればいつでも現れる。

Googleの次世代の検索のための次の一手は、2013年にハミングバードという形で打たれた。このアルゴリズムでは自然言語クエリや、会話的な検索を適切に取り扱うようになった。
モバイル(と音声)の盛り上がりにより、Googleは検索者のニーズを満たすためにアルゴリズムの機能を完全に再構築する必要があった。
ハミングバードは2001年以来、Googleのコアアルゴリズムの変更の中で最大のものであったと言われている。特にモバイルユーザーに対してGoogleは明らかにスピードが速く、関連性の高い検索を提供しようとしていた。

モバイルファースト

2005年頃から、「今年がモバイル元年なのか?」という問いが業界内で聞かれ始めた。
2005年や2006年ではなかったようだ。2007年でも、2008年、2009年でもなかった。2010年でもないとしたら、一体Googleはいつからモバイルファーストカンパニーになったのだろうか?
そして、2011、2012、2013、さらに2014と時は経過した。モバイルは異常なほど成長を続けていたので、過熱気味に語られていた。より多くのユーザーによるスマホを受け入れが進むほど、ビジネスチャンスの模索は広がった。
ついに2015年、Google内でモバイル検索が初めてデスクトップの検索を上回った時に、モバイル元年が到来した。
このことが調査の数字上真実であった一方で、検索の意図は従来と全く異なりコンバージョン率はモバイルデバイスの方が非常に低かったというのもまた事実であった。

またこの年は、モバイルのみのインターネットユーザーが、デスクトップのみのユーザーの数を上回ったとcomScoreが発表した年でもあった。
そして、大方の予想どおりGoogleがモバイルフレンドリーなアルゴリズムのアップデートを発表したのも2015年であった。このアルゴリズムは、情報がモバイルフレンドリーのウェブページ内であろうがモバイルアプリ上であろうが、もっとも関連性がありタイムリーな結果を提供するものであった。
2016年には、Googleはページスピードを改善するために、AMPを導入した。AMPはコンテンツを即座に読み込むよう構成されており、主にニュースメデイアやパブリッシャーに採用された。
そしてモバイル化の流れはまだ続く。モバイルファーストインデックスが2018年のどこかに向けて準備中である。

機械学習、AI、スマート検索

先に、情報検索で成功したGoogleがモバイルファーストカンパニーになったと話した。ただ、2017年にそれは変わった。なぜならGoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏がGoogleがAIファーストの会社であると宣言したためである。
今日Google検索は、リンクのリストを提供するのでなく、情報を提供したりアシストをするようになっている。それがGoogleがGoogle検索、Gmail、AdWords、GoogleAsistant、その他全てのプロダクトにAIを入れている理由である。
検索で言うと、我々はすでにGoogleRankBrainによりAIの衝撃を目の当たりにしている。2015年10月にアナウンスされ、当初は15%のGoogleがまだ見たことのない検索を、ユーザーが入力した言葉やフレーズに基づいて解釈するために使われていた。
それ以来、GoogleはRankBrainを使う範囲すべての検索へと拡大させた。RankBrainがランキングに影響をもたらす一方で、かつてのようにX、Y、そしてZをすれば良いランキングを得られるというものではなくなった。
そしてインテリジェント検索の世界はまだ拡大する。
音声検索は増加している。画像検索は異常なほど良くなっている。そしてユーザー(とブランド)はチャットボットとパーソナルアシスタント(例:AppleのSiri、AmazonのAlexa、MicrosoftのCortanaなど)をどんどん受け入れるようになっている。
今後のSEOも非常にエキサイティングになるであろう。

結論

検索エンジンとSEOは1990年以降長い道のりを辿ってきており、この記事で紹介したのはその中のほんの一部だ。
SEOの歴史は、新しい検索エンジンの誕生、古い検索エンジンの衰退、新しい検索画面の機能、新しいアルゴリズム、頻繁なアップデート、素晴らしいSEOのメディア、カンファレンス、ツール、そして専門家など、常にエキサイティングな出来事であふれている。
検索エンジンとSEOは数年で凄まじい発展を遂げてきたが、その中で一つ変わらないことがある。

それは、検索エンジンがある限りSEOは存在する、と言うことだ。
そう、全てはまだ始まったばかりなのだ!


この記事は、Search Engine Journalに掲載された「20 Years of SEO: A Brief History of Search Engine Optimization」を翻訳した内容です。
改めてSEOの変遷を振り返ってみると、やはり歴史は繰り返しているのかもしれないと感じます。
例えばブランドサイトの検索順位が結果的に改善されたヴィンスアップデートなどは、今日GoogleがE-A-Tを重視するようになり、信頼性の高いサイトがより評価されるようになったことに通じているところがあるかもしれません。
2018年も多くの変化が予想されるSEO業界ですが、今年も有益な記事をご紹介していきたいと思いますので、どうぞもよろしくお願いいたします。–SEO Japan

【音声検索】今後重要になるコンテキスト(文脈)について。コンテンツとの違いは?

SEOに詳しい人であれば、誰しも耳にしたことがある「コンテンツ・イズ・キング」
SEOにおけるコンテンツの重要性を表した言葉として知られています。
現代のSEOではリンクが王様であった時代を経て、コンテンツが最重要として捉えられる
ようになりましたが、音声検索ではコンテキスト(文脈)がコンテンツと同様に重要になる
と言われています。今回は、How Voice Search Changes Everythingの著者である
Duane Forresterがインタビューで語ったコンテキストの重要性についての内容をご紹介します。– SEO Japan

Yextのインダストリーインサイト部門長のDuane Forresterは自身のeブック「How Voice Search Changes Everything(音声検索はすべてをどのように変えるのか)」、そしてマーケターが音声競争の中ですべきこととは何かについて述べた。

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2016年に、Googleはモバイル検索全体の内20%が音声検索になると言った。それ以来、米国内での仮想アシスタントの所有数は拡大し、数千万もの音声対応デバイスが使用されている。

モバイルフォンに加えて、音声が主要な検索インターフェースになる、それが現実となったのだ。音声ファーストなマーケットに対応するために、マーケターはモバイルファースト戦略についてすぐに反芻しなけらばならない。eブック内で示したように、音声検索はすべてを変えるのである。

本の著者であるYextのインダストリーインサイト部のトップのDuane Forresterと、マーケターが検索ユーザーインターフェースの革命に対して何を準備できるのか、音声検索の今後の展望などについて、腰を据えて話し合った。

検索領域での最大プレイヤーの優越性に挑戦するためには、音声のエンゲージメントが必要だ

Michelle Robbins(以下MR):ではまず、なぜこのeブックを出版されたのですか?

Duane Forrester(以下DF):Yextで取り組んでいることとして、クライアント自身にどのデータをコントロールできるのかを理解させ、またそのデータの管理する方法を提供しているよ。この領域を開拓するサポートをたくさんしてきたね。わたしは、個人的にはいつもアーリーアダプターになってきた。ここ10年では幸運なことに牽引的なテクノロジーを間近で見て、個人的に触れ合う機会に恵まれ、また「音声」が今日の形に発展したように、その発展に献身しながら見守ってきたんだ。

MR:音声領域の主なプレイヤーは確立していますね。ほかの競合が音声領域に割り込む余地はあるのでしょうか?

DF:もちろんだ。中国では次々とスマートスピーカーの領域に参入する会社が生まれているよ。多くの会社は長くは続かないだろうが、来年には新しいデバイスが私たちを支えるものとして欠かせないものになり、価格破壊が起こり導入率が上がるだろう。

広まっていくものの多くはスマートスピーカー対応デバイス(たとえば、Googleアシスタントを内蔵したサムスンTV)になるだろうが、消費者の視点からみると、「アシスタントが埋め込まれいるから」購入するというよりは、その特定の商品が「広く認知されているブランドのもの」だから購入するのだ。サムスンTVを購入する人々はGoogleアシスタント(もしくはSiri、Cortana、IBMなど)が理由ではなく、サムスンのTVが素晴らしいからこそ購入する。音声検索は良い機能だ。近い将来私たちの生活に馴染むだろう。しかし、時間が経過し、多くの先導者がより差別化され進化したテクノロジーを生み出したとしたら、状況は変わってくるだろう。

MR:人々が音声対応デバイスの受け入れ始めたことのほかに、何か変化はあったでしょうか。

DF:みんなデバイスに話しかけることへの抵抗がなくなってきたね。これがここ5年間で音声検索を受け入れられる主な要因となったのだろう。Amazonが世界中のリビングに数百万もの製品を導入したことで、傑出したサービスや結果がなく人々にも受け入いれられていなかったものも、成長を始めたようだ。

音声検索が完全に受け入れられるのも時間の問題だろう。サービスの認識率が98%を超え、消費者がデバイスをアップグレード、もしくは新しい音声対応のデバイスとの接点を持つ限り、受け入れは拡大していくであろう。それらのいずれも音声は克服していくだろうが。

MR:どのようにしてマーケター、特にSEOマーケターは「コンテンツ・イズ・キング」(=価値あるコンテンツの適用)にフォーカスした状態から、「コンテキスト・イズ・クイーン」(=オーディエンスの文脈に沿って内容を検討)の世界、すなわちたった一つの検索結果に対して準備した状態にシフトすれば良いのでしょうか。

DF:その答えは明白だ。コンテンツに対してのすべての投資は、音声検索の世界でリターンを返し続けている。むしろ、本当に今日私たちが描いているコンテキスト(文脈)ファーストのシナリオを達成するためには、私たちは深く・詳細で・リッチなコンテンツが必要だ。
しかし、ここではなおコンテキストが役割を果たしている。もし「気温」について聞かれたら、検索結果は関連要因の一部から場所を決定するだろう。例えば「22度」のような答えは、他のコンテキストでは「薄っぺらい」と思われてしまうに違いない。しかし、「外の気温は何度?」という答えにしてはパーフェクトだね。

もうすこし複雑なものであれば「ハリーポッターは誰?」と「ハリーポッターって何?」なものがあるかもしれない。前者では想像上の「人物」として答えられる一方、後者はフィクションの「作品」として回答が返される。後者の答えはより深くなり、ウェブサイトより情報が豊富な答えが導き出されるだろう。

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※画像注釈:「ハリーポッターは誰?」「ハリーポッターって何?」という2つの質問を各デバイスに投げかけた結果

・Google Home・・・正解。二つの質問の違いを正確に理解し、それぞれの文脈に沿った回答を返した。
・Amazon Alexa・・・正解。二つの質問の違いを正確に理解し、それぞれの文脈に沿った回答を返した。
・Apple Siri・・・不正解。二つの質問とも認識はしたが、同一の回答を返した。さらに言うと音声の読み上げはなく、Wikipediaの文章を表示するのみであった。
・Microsoft Cortana・・・不正解。二つの質問とも認識はしたが、「ハリーポッターって何?」の質問に対しては音声で読み上げ、「ハリーポッターって誰?」という質問に対してはWikipediaの冒頭文を表示しただけだった。

「私たちは検索エンジンからまだベストな戦略を引き出せていないが、私たちが知っているいくつかのベストな戦略はアンサーボックスのようなものだ。そしてますます、アンサーボックスのコンテンツは消費者のクエリを反映するようになっていると言われている。

あなたのサイトに使える戦略として、以下にショートリストがある。こちらは通常のクオリティーのコンテンツ作成や、SEOのベストな戦略に加わるものである。

1 ロングテールの会話的なフレーズにも対応していること
2 あなたの製品やサービスに関連したよくある質問に対して、詳しい答えを構築すること
3 適切な範囲で、あなたのコンテンツにSchemaなど構造化データを用いること
4 クローラーがあなたのコンテンツを確実に見つけることができるよう自身のサイトを整理すること
5 あなたのサイトをスマホ最適化すること(もはや選択の余地はない)
6 セキュリティーを優先事項すること(信頼のシグナルになる)

1枚の写真は、1000の言葉の価値を持つ

MR:これから音声検索においてどんなイノベーションが起こっていくのでしょうか?

DF:もしあなたが音声対応デバイスでショッピングしたことがあれば、画像が加わることによって飛躍的に改善する領域があることに気づいただろう。音声システムに「青いセーターが欲しい」と聞いてみると、購入するのに必要だった視覚的な情報が抜け落ちてしまうことが分かるだろう。

要するに、音声検索の次のステップで画像検索が必要となってくるということだ。Amazonで売られている商品を見て、画像も認識してくれる音声対応デバイスが近い将来でてくることを期待している。eコマースの時代、音声の使いやすさはさらに拡大していくであろう。

MR:マーケターは新しいフィールドにおいてどのような種類の技術に投資をするべきなのでしょうか?

DF:ちょうど数年前に選択肢としてあったものが、必須となっている。モバイルフレンドリーであることはもはや必須要件である。また、サイトの安全性は急速に差別化要因になってきている。コンテンツのマークアップはやった方がよい、というレベルのものではなく、やらなければらならいものである。技術的な仕様への適用力は毎日のように成長しており、競争の場は変化している。もし検索エンジンがプロトコルを利用する価値があると判断した場合、注意を払う必要があるだろう。

schema.orgなどのマークアップは、検索エンジンがあなたのウェブサイトやコンテンツの信頼性を高める助けをしており、それを利用するべきだ。安全であることは消費者を守ること、すなわち検索エンジンが積極的にサポートしている領域への投資となる。そしてあなたがあなたのお客様と本当に寄り添っていきたいのであれば、彼らのカスタマージャーニーを学ぶために、今日にでも音声対応デバイスを買うとよいだろう。セットアップを行い毎日使うとよい。この習慣は新しい機能を明らかにし、カスタマージャーニーに合わせるための機会を明確にしてくれるだろう。

MR:効率的に競争していくためには、組織は音声検索の世界においてどのような人員投資をすべきでしょうか。

DF:ビジネス上のプレイヤーは既に必要となるスキルセットを持っている可能性が高い。
もし、彼らがチームにSEOに携わる人を置いていたら、素晴らしいスタートをきることができるだろう。
しかしながら、音声検索や画像検索のように新しい環境で、真にアドバンテージを得るためには、新しい機会について広い理解を持ち、会社内に影響を与え、様々な領域での経験に基づいた指示を与えることができるような人物が必要だ。それがデジタル・ナレッジ・マネージャー(DKM)の役割になる。

DKMは会社がテクノロジーの進歩についていけるようにしてくれる一方で、会社の中のすべての資産が最大の効果を発揮できるよう、それらを調整するような役割をしてくれる。大元となるディレクションはDKMが出す。さらに戦術的なレベルでいうと、テクニカル面に堪能なSEO担当者がリサーチから、コンテンツ開発、展開まで最適な形で取り組みを行うであろう。これらの努力の組み合わせは、会社が競争するフィールドの中で、リーダー的なポジションをとるための助けになるだろう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Voice search: Content may be king, but context is queen in the new voice-first world」を翻訳した内容です。


特に今年に入って海外のSEO界隈では、音声検索が関心の高いトピックになっています。
日本でも今年にGoogleHomeやAmazonEchoが発売されたことを受けて、今後音声検索のニーズは高まっていくことが予想されます。
音声検索がさらにスケールした際に、自社のサービスや製品をどのような形で訴求していくのか、後追いにならないためにも、今の内から準備されておくのが良いかもしれません。まずはお手元にスマートスピーカーを一台置いてみてはいかがでしょうか。– SEO Japan

GoogleがAMPの規格をアップデートしてSEOねらいの‘釣りページ’を退治する

Googleのモバイルページ高速化規格AMP(accelerated mobile pages)に対して、パブリッシャーは複雑な感情を持っているが、消費者は、すぐにロードされるすっきりしたページを喜んでいるだろう。しかし、AMPで最適化されているページが良いコンテンツか、というとそれは怪しい。AMPの力で読者をつかまえても、彼らが記事を一つ読んだあと、さらにそのサイトを深く探究してもらうことが難しい。そこで一部のサイトは、ページを二種類用意して、片方のAMPページの方には“もっと読む”、“詳しく知りたい”などのボタンを載せ、もう片方の本体ページへ誘っている。

この、ケーキを見せることと、実際に食べてもらうことの両方をねらう戦略では、まずGoogleの検索の上位にはAMPページが出るけれども、そこを訪れたらさらにもっと詳しい、内容の充実したページへ行ける、という算段だ。しかしそんな‘釣りページ’は、ユーザーにとっては不愉快であり、Googleも嫌いだから、今後数か月かけてAMP規格を改良し、AMPを使っている釣りページへユーザーが行くことなく、いきなり本体ページの方へ行けるようにする、と今日(米国時間11/16)Googleは発表した。つまり検索の上位に、その種のAMPページ(釣りページ)は載らずに、本体ページが載るようにするのだ。というか、本体ページそのものをAMP対応にするのが、いちばん良い(後述)。

パブリッシャーは今後、AMPページとAMPでない本体ページの二本立てができない、しても意味がない、ということになる。メイン(ホームページなど)のリンクがコンテンツ本体でなくてAMPの釣りページなら、それは検索の上位に出なくなる。Googleがこのやり方に切り替えるのは、同社ブログ記事によると2018年2月1日からだ。AMPページを作るならその内容は、そのサイトのコンテンツ本体でなければならない。

Googleは、AMPを使う使わないは検索結果のランク付けに影響しない、と何度も言っている。でもしかし、Top Storiesの欄に載るためには、AMPを使わなければならないし、実質的にそれらは、つねに検索の上位に出るページだ。

Googleによると、現在2500万のドメインがAMPを使っているが、上記のようにAMPページが釣りページとして使われているケースは“ごく少ない”そうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Pubcon2017 / Google Webmaster Relations キーノートで学んだ6つのこと

現在ラスベガスで開催されている「Pubcon2017」の中のGoogle Webmaster Relationsのセッションレポートが、Search Engine Journalにて早速公開されていたのでご紹介します。
先週SEO Japanにてご紹介した強調スニペットに関する話題にも触れていますので、今ホットなトピックをぜひご確認ください!– SEO Japan

Pubcon2017 / Google Webmaster Relations キーノートで学んだ6つのこと

*リンク先は一部を除き英語記事となっています。

今日ラスベガスで、Googleのトリオ、ゲイリー・イェーシュ氏、ネイサン・ジョンズ氏、エリック・クアン氏らが様々な質問に答えるべく、Googleウェブマスタ―リレーションキーノートに登壇した。
以下が我々が否認リンク、強調スニペット等に関してGoogleから学んだ興味深い内容の一片である。

1.手動アクションがあるまでリンク否認はしない

Googleは悪質なリンクを無視してくれるほど賢いのか?それともリンク否認ツールを使うべきか?

Googleの方々によると、最も賢い方法はとても簡単だ。
・手動ペナルティを受けたら、リンクを否認する。
・もしペナルティを受けていないのであれば、リンクの否認に関して心配する必要はない。

イェーシュ氏は「みんなリンクに関して少し心配しすぎだ」と言及し、クアン氏は同意した。初期の段階から、Googleは常に注意深くそして適切な判断をもってツールを使うべきだと言ってきた。
クアン氏は「私は毎日それを心配したり、そのための更新を続けたりはしない」といった。
イェーシュ氏は、Googleのシステムを信頼しており、ポルノサイトからリンクを受けても自分は心配はしないと加えた。
否認リンクについて考えることが時間の無駄であることを考えると、特に何百、何千ものバックリンクを受けているのであれば、サイトの改善に時間を使った方がましな発見があるだろう。

2.強調スニペットは変わりやすい

イェーシュ氏は、強調スニペットはアクティブに開発している最中なので、変わりやすいものと考えた方が良いと述べた。
これはGoogleの人たちが、より精密で正確、高品質な強調スニペットをすべてのデバイスに提供するために、新しいアルゴリズムを考え出しているからだ。
もしも仮に今日強調スニペットを取ったとしても、24時間で失う可能性もある。
なぜなら我々がどういう条件で強調スニペットを発生させたいか、また強調スニペットになるために満たさなければならない条件をすこし変えていたりするからだ。
彼は強調スニペットを獲得する方法を考えるのは良いことだとしながらも、とても変わりやすいなものなので公式に勧めることはできないとした。
「強調スニペットを獲得するためにページ内に番号なしリスト<ul>を使うべきと言うのはとても無責任だ。なぜなら明日にはオーダーリスト<ol>に変わっているかもしれないからだ。」

3.SEO専門家たちはリンクデータに対してGoogleに支払う準備が出来ている

Googleは無限の資源を持っているように見える。それではなぜGoogleはバックリンクのデータをサーチコンソールのプロ(有料)版として提供しないのだろうか?Majestic、ahrefs、Mozのように。

Googleはこの提案を以前から受けており、ジョンズ氏は好意的に受け止めている。
非公式な調査ではほとんど皆そのようなデータのために、Googleへ$49もしくは$99を支払うとしている。
このGoogleにとって数百万ドル規模となるアイディアに関しての議論を受けて、SEJのコントリビューターであり、ServeyMonkeyのエリック・シュワルツ氏はこの調査をTwitterで公開している。

4.本当にGoogleのクロールバジェットを心配する必要はない

オーディエンスからは、クロールバジェットの最適化に関する質問あった。しかしイェーシュ氏はGoogleの資源を消費することは本当に心配しなくても良いと述べた。
また「我々はたくさん資源を持っている」とも。「フェイスブック規模のサイトでない限り、我々の資源を消費することは心配しなくても大丈夫だ」とのこと。

5.Googleポストクリックデータを使用している

別のオーディエンスからの質問は、Googleがポストクリックデータのいずれか(例:直帰率、滞在時間)をランキングの要因として使用しているかというものだった。

ジョンズ氏はポストクリックデータを、多種多様のアルゴリズムやその変更が検索結果に対して全体的にポジティブに働いているかを評価するという範囲において、使用していると認めた。

しかし、それはGoogleがポストクリックデータを直接のランキング要因として使用しているわけではない。

6.キーワードのデータは返ってこない

長きにわたってSEOに携わっている専門家は、(not provided)時代に失われたキーワードデータがGoogleAnalyticsに帰ってきてほしいと願っている。これを取り戻せる日はやってくるのだろうか?
イェーシュ氏曰く、期待はしないでほしいとのこと。サーチコンソール内のサーチアナリティクスを使う必要がある。

イェーシュ氏がサーチコンソールにやがて実装されるかもしれないと述べたひとつのキーワードの機能は、音声検索とタイプクエリを選別する方法になるかもしれない。
彼は「出版社たち担当していてこれを必要としている人たちを現在説得している」と追加した。


この記事は、Search Engine Journalに掲載された「6 Things We Learned at the Google Webmaster Relations Pubcon Keynote」を翻訳した内容です。


 

1.の否認リンクに関しては、ネガティブリンクがマイナス評価につながることもあり、一概には言えない部分もあるかもしれません。
しかし、リンク否認に関するトピックや、クロールバジェットに関してはSEOに携わるものとして無視できない領域です。また強調スニペットに関しては、音声検索が拡大する潮流を受けて重要性が増しているホットなトピックです。
強調スニペットの種類等に関しては以下の記事でご紹介していますので合わせてご確認ください↓
今さら聞けない強調スニペット。全種類のまとめから対策まで— SEO Japan

初心者必見。テクニカルSEOに関する19の事実

特にSEOを始めたばかりの方であれば、テクニカルSEOの領域は専門的で分かりにくく思いがちです。
また、正しい知識がないままにサイトの運営をしてしまうと、不必要な心配をすることになったり、知らぬ間に思わぬリスクを抱えてしまう事もあります。
今回ご紹介する記事では、これらの懸念を回避するために初心者の方はもちろんのこと、SEO経験者でもいま一度確認しておきたいテクニカルSEOの重要ポイントを19個ピックアップしています。

どれもベーシックな内容ですが、それだけにSEOを語る上では必須となる項目ばかリですので、これを機にぜひチェックしてください。

— SEO Japan

初心者必見。テクニカルSEOに関する19の事実

*リンク先は一部を除き英語記事となっています。

テクニカルSEOは素晴らしい領域だ。そこにはエキサイティングにしているたくさん小さなニュアンスがあり、実践するものには優れた問題解決能力と本質を思考する力が求められる。
この記事では、いくつかの興味深いテクニカルSEOの事実を紹介する。
即座に効果を出すというものではないかもしれないが、SEOの知識を強化するのに役立つし、検索結果内のWEBサイトランクを高めるのに役立つだろう。

では早速リストを見ていこう。

1.ページスピードは重要

多くの人がページのロードスピードが遅い事をユーザーにとって迷惑ものだ程度に考えているが、それがもたらす結果はそれだけにはとどまらない。
ページスピードは長らく検索ランク要素となっており、Googleは近々モバイルページスピードをモバイル検索結果のランク要素として利用するとしている。
(もちろん、読者も短いページロードスピードも好むだろう)

多くの人がGoogleのページスピードインサイト(ツール)を、サイトスピードの解析と改善策の提案を得るために活用している。
モバイルのパフォーマンスの改善を特に考えている人向けに、Googleはモバイルに特化した新しいページスピードツールを発表した。
このツールは3G回線であなたのページをテストし、ページロード時間をチェックし、モバイルでのユーザビリティ等を評価する。

2.robots.txtファイルは、サイトのメインディレクトリに配置されなければならない。

このファイルはクローラーに認識されるために、小文字で命名(robots.txt)されなければならない。さらにクローラはサイトのメインディレクトリだけを参照する。
もしそこで見つけられなければファイルが存在しないと推測し、クロールを続ける。

3.クローラはいつでも無限スクロールにアクセスできる訳ではない

そしてもしクローラーがアクセス出来なければ、ページに順位がつかない。

無限スクロールを自分のサイトへ使用するときは、長いスクロールページに加えてページネーションが実装(ページが分割)されていることを確認しよう。
replaceState/pushStateを無限スクロールのページに導入することも確認しよう。これは多くのweb開発者が気づいていないちょっと面白い最適化だ。
なので、無限スクロールにおいてrel=”next” and rel=”prev“をコード内で確認しよう。

4.Googleはサイトマップをどのように構築しようが気にしない。

XMLファイルである限り、サイトマップをどのように構築しても構わない。
つまりカテゴリのブレイクダウンと、全体の構造はすべてあなた次第で、Googleがどのようにクロールするかには影響を与えない

5.noarchiveタグは、Google内ランキングには悪影響を与えない

このタグは、Googleが検索結果でキャッシュ版のページを見せないようにするもので、ページ全体のランキングにはネガティブな影響は与えない

6.通常Googleは、ホームページを最初にクロールする

これは決まり事ではないが、通常Googleはホームページを最初に見る。例外としては、特定のページへのたくさんのリンクがページ内に存在している場合などだ。

[質問者]ジョンさん、Googleボットは常にホームページからクロールするものですか?
[ジョン・ミューラー氏]いいえ、しかし往々にしてサイトの中でホームぺージが一番最初に見つかるのです。

7.Googleは内部リンクと外部リンクを別々にスコアリングしている

あなたのコンテンツやウェブサイトへのサードパーティサイトからのリンクは、自分自身のサイトからのリンクとは別物として評価される。

8.グーグルサーチコンソール内でクロールバジェットの確認ができる

クロールバジェットとは、限られた時間の中で検索エンジンがクロールできる、もしくはしたいと思っているページの量だ。自身のサーチコンソール内で確認することができる。
必要であれば、そこからバジェットを増やすことも試せる

クロールバジェット

9.SEO的な価値を生まないページをDisallowページに指定することで、クロールバジェットが改善される

SEOの改善に不可欠ではないページは、プライバシーポリシー、期限切れのプロモーションキャンペーン、利用規約などを含む。
私のルールは、そのページがランキングを目的としていないもので、100%ユニークなコンテンツ品質を持たないならば、ブロックするようにしている。

10.サイトマップについて知ることはたくさんある

・XMLサイトマップはUTF-8でエンコードされていなければならない
・URLのセッションIDを含んではならない
URLの数は5万個以下で、50MBを超えてはならない
・サイトマップインデックスファイルは、複数のサイトマップよりも推奨されている。
・ビデオ、画像やニュースなど、メディアの種類に合わせて別のサイトマップを使用することができる。

11.Googleのモバイルクローラが、どのようにあなたのウェブサイトを「見て」いるのかを確認できる

モバイルファーストインデックスに移行する中で、自分のページに対してモバイルデバイス上での動作確認を行う事は、かつてないほど重要になっている。
モバイルデバイス上のユーザビリティに対して問題のあるページを特定するために、サーチコンソールのモバイルユーザビリティレポートを使用すると良い。
モバイルフレンドーテストを試すこともできる。

12.Googleの検索結果の1ページ目のうち、半分はHTTPS

ウェブサイトのセキュリティはどんどんと重要になっている。安全なサイトへのランキングブーストに加えて、現在Chromeはユーザーがセキュアでないサイトに遭遇した時に、警告を発するようになった。
そしてウェブマスターがこのアップデ―トに対して反応したようだ。MOZによると、検索結果の1ページ目の半分以上のウェブサイトがHTTPSになっているようだ

13.ページロードタイムを2~3秒で抑えるよう努力すべき

Googleのウェブマスタートレンドアナリストのジョン・ミューラー氏は、ロード時間を2~3秒に抑えることを勧めている。(これより長かったとしても、必ずしもランキングに影響を及ぼすわけではないが)

14.robots.txtでの命令は、Google内ランクすることを(完璧には)止められない

robot.txt内の「Disallow」の命令に関して多くの誤解がある。robot.txtファイルは、単にGoogleに対してdisllowedされたページ、フォルダ、パラメータをクロールしないように伝えるもので、
これらのページがインデックスされないわけではない。Google’s Search Console Help documentationには以下のようにある。

Googleの検索結果から隠す目的でrobots.txtを使うべきではない。なぜなら他のページがそのページを示していることにより、robots.txtファイルを避けてインデックスを受けるということが考えるためだ。
もし検索結果に対して自分のページをブロックしたいのであれば、パスワード保護やnoindexタグや命令など他の方法を使うとよい。

15.新しいドメインから主要ドメインに対して、権威(canonical)を追加できる

これにより新しいドメインの名前をマーケティング活動の中やほかの場所で使用しながらも、古いドメインの価値を維持できる。

16.Googleは同一の箇所で、少なくとも1年はリダイレクトを続けることを推奨している

Googleがサイトの引っ越しを認識するまでに数か月かかることから、Googleを代表してジョン・ミューラー氏は301リダイレクトを少なくとも1年間はかけ続けることを勧めた
個人的には、重要なページ ― たとえばランキングやリンク、そして別の重要なページに対してのリダイレクトのオーソリティを持つページは、削除しないべきだと勧めている。

17.Googleのサーチボックスをコントロールできる

Googleは時に、あなたの検索結果の中にサーチボックスを含ませることがある。
このサーチボックスはGoogle検索によってもたらされており、あなたのサイト内の関連コンテンツをユーザーに見せる機能をしている。

サーチボックス

望むのであれば、このサーチボックスを自分の検索エンジンによって強化したり、モバイルアプリの結果を含ませることができる。
さらにnositelinkssearchboxメタタグを使用することにより、サーチボックスを無効化することができる。

18.notranslateタグを利用することにより、検索の中で翻訳されるのを防ぐことができる

notranslateメタタグは、Googleに対してこのページの翻訳を他の言語でのGoogle検索に提供しないよう伝える事ができる。
もしあなたが、Googleの翻訳力に対して懐疑的であるならば、これは良い選択肢だ。

19.Firebase app indexingを使うことによって、アプリをGoogle検索に含めることができる。

もしインデックスされていないアプリを持っているのであれば、ぜひ検討すべき。
Firebase app indexingを使うことで、既にアプリをインストールしているユーザーが、関連キーワードでGoogle検索をしたとき上に、
あなたのアプリ内での結果を検索結果内に表示されせられるようになる。

テクニカルSEOに精通するために
もしテクニカルSEOに通じていたいのなら、良いサイトがある。

・まずバリー・シュワルツが毎週更新しているビデオを見ることをおススメする
・次に、Search Engine Landも見るべきだ。
・3つ目に、Google Webmaster Centralのブログに参加すべき。
・最後にGoogle Webmaster hangoutに参加したり、録画されたものをYouTubeで観るのも良いアイディアだ。

19個のテクニカルSEOの事実を楽しんでいただけただろうか。
実はまだまだあるのだが、その中でも今回はとくに面白いものをピックアップした。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「19 technical SEO facts for beginners」を翻訳した内容です。


 

サイトの運営に携わるものとして、テクニカルSEOは避けては通れないものです。
苦手意識を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、最低限抑えるべきポイントを理解しておくことはきっと今後のサイト運営の役に立つはずです。

今回ご紹介した19個の中には、本当に初歩的な内容もあれば、SEOの知見をお持ちの方からすると思うところがある項目もあったかもしれません。
この項目って場合によってちがうよねなど、記事に関するコメント等があればTwitterなどで発信いただけると幸いです。
— SEO Japan

今さら聞けない強調スニペット。全種類のまとめから対策まで

Googleのアルゴリズムの著しい進化や、音声検索の普及が進むにつれて、
強調スニペットの重要性は日に日に増しています。しかしながら、強調スニペット、リッチスニペット、リッチアンサーなど
様々なコンセプトが入り交じり、どんどん理解が難しくなっているのが現状です。そんな中で、「強調スニペットとは何なのか?」「何が強調スニペットで、
何がそうではないのか?」それを振り返るために有用な記事をご紹介します。
いま一度強調スニペットの全体像を振り返るためにご活用ください!– SEO Japan

数ある強調スニペットの全種まとめ

*リンク先は全て英語記事です。

オーガニック検索の結果がPPC広告に侵食されるにつれて、ナレッジグラフや、「他の人はこちらも質問」ボックス、強調スニペットはSEO専門家に新しい希望を示している。
それも良い意味でだ。
Googleが強調スニペットを表示する検索結果は、日に日に増えている。そして70%以上は2位から10位の間の検索結果から引用されており、SEO担当者にとって最前線に躍り出てポジション0を達成する良い方法となっている。

さらに良いことに、強調スニペットは1位の検索結果からトラフィックを奪っている(強調スニペットが検索結果に表示されていないとき1位の検索結果は26%のクリック率を誇るが、強調スニペットがある検索結果ではこれが19.6%に下がる。)

もし競合の順位が1位で、あなたのページが5位でくすぶっているのなら、強調スニペットはオーガニック的に競合の一歩先を行く現実的な手段となり得る。

たしかに全体で見れば、強調スニペットは少しだけオーガニック検索結果のクリック数を減らしているかもしれない。しかしこれらはすべてGoogleのゲームで我々はプレイヤーに過ぎないので、全体で失ったものを嘆いてもしょうがない。

強調スニペットとはつまり何か?

強調スニペットの種類について話す前に(それが読みたい、と言う場合はどうぞ下にスクロールしてください)、いくつかの定義について復習しておこう。特殊な検索結果は色々な名前で呼ばれているので、強調スニペットとは何か(そして何でないか)をはっきりさせたいと思う。

1.リッチアンサー(強調スニペットではない)

リッチアンサー、またの名をインスタントアンサー(元クイックアンサー)は、Googleによる簡易的な回答でサイトへのクレジットが無い。
これらは一般的には、地球の大きさ(ネタバレすると、3,959マイル)や、10+2(ネタバレすると、12)などのように、短的な事実の回答だ。
Googleは、これらの事実は公有の情報の一部なので、クレジットを提供する必要はないとしている。

リッチアンサー

2.ナレッジグラフ(強調スニペットではない)

ナレッジグラフは、しばしばいくつかのソースから引用され、検索結果の右側に美しい大きなボックスの中か、検索結果の上の画像ギャラリーの中(それかカルーセル)に表示される。
概してブランド、人、組織などの検索結果でよく見かけられる。
ナレッジグラフ

3.強調スニペット

強調スニペット(時にリッチアンサーやアンサーボックスと呼ばれる)はリッチアンサーやナレッジグラフのように検索結果のトップに位置するが、Googleがオーガニック検索結果の1ページ目のうちのひとつから情報を引っ張ってきて、そのウェブサイトにリンクを通してクレジットを与えるという点に置いて異なる。
これら3つ全てでGoogleは検索者の生活をかんたんにしようとしている。すなわち、追加での検索を強制させwebサイトへクリックさせるのではなく、検索結果の中で検索者の質問に回答している。

強調スニペット

4.リッチスニペット(強調スニペットではない)

同じスニペットという語を使ってはいるが、似ているのは名前だけだ。
Schema.orgの構造化スキーマデータを使用しているサイトのマークアップ情報に応じて、リッチスニペットはオーガニック検索結果を充実させ、しばしば検索結果の表示領域を少しだけ拡大する。これらの検索結果は、評価の星や写真、レビューに加えて、製品の入手可能情報、価格情報と一緒に現れる。
リッチスニペット

強調スニペットの種類

概していうと、強調スニペットは次の3つのうちの1つに該当する。それはパラグラフ(段落)、リスト、テーブルスニペットだ。
強調スニペット種類別の割合
これらが検索結果でどのように見え、どのような種類のクエリがそれぞれベストかを見てみよう。

パラグラフ(段落)スニペット

これは私たちに馴染みの深い典型的な強調スニペットだ。検索者の質問に答えるために、Googleが検索ページからテキストを抽出したものだ。
このスニペットがクリックスルーレートを悪化させるのではなく、改善させるようにするためには、質問に対して即座に回答し、検索者の興味をそそり、かつクリックしたくなるような追加の情報を含む必要がある、
FAQページは複数の短い質問に対して一度に答えるのには最適だが、専門的なブログなどはより複雑な質問に適している。
パラグラフ(段落)スニペット

・〇〇する(を入手する)にはどのようにすればよい?
・〇〇はだれ?
・なんで〇〇なの?
・〇〇ってなに?
などのような質問に対してパラグラフスニペットを見るだろう。
パラグラフ(段落)スニペットの例:ブリトニースピアーズとは誰か?

番号リストの強調スニペット

この強調スニペットは何かを行う時の手順をリスト化している。例えばレシピなどがそうだ。
番号リストの強調スニペット

下部の例の素晴らしい点は、簡単にステップを踏んで段階的に説明してくれることが理解できるにも関わらず、検索者は付随する写真を見たり、詳細を読んだりするために思わずクリックしてしまうことだ。
番号リストの強調スニペットの例:タイヤの替え方
・レシピ
・DIYタスク
・どのように〇〇すれば良いか?
・〇〇ってなに?
などに対して、番号リストの強調スニペットを見るだろう。

箇条書きリストの強調スニペット

これはコンテンツマネージャーやSEOの専門家が喜ぶものだ。
ランキング化をしようが、単にリスト化しようが、箇条書きにされた文章はこのタイプの強調スニペットのために作られた。
箇条書きリストの強調スニペット

・良いものの一覧
・ランキング項目
・ランキングではない項目
・特徴的な項目
などに対して、箇条書きリストの強調スニペットを見るだろう
箇条書きリストの強調スニペットの例:iPhone価格

テーブル強調スニペット

テーブルスニペットは、驚くべきことに全スニペットの29%を占めるほど一般的なものだ。

Googleはこの機能を見せびらかすのが本当に好きだ。下記の例にあるように、単に元のデータの形の通り引用するだけでなく、
ユーザーが探している特定の情報を引用し、独自のテーブルを再構築することができる。

実際このウェブサイトは、「2016年と2015年の売り上げ」、「前年比」、そして「各年の市場シェア」でソートすることが可能な上位自動車ブランドのリストである。
動的テーブル強調スニペット

しかし私が「2016年の自動車の売り上げ」と調べたために、Googleはテーブルの下部にまでスクロールして私が必要としているものを引用し、
2016年のブランド毎の総売上を示した独自のテーブルを作成した。

動的テーブル強調スニペット(Google生成)

上の例はソート可能な動的なテーブルだが、強調スニペットになるためにテーブルを装飾する必要はない。
Googleが下部のスニペットのために引っ張ってきた情報はシンプルで、静的で、ソートができないテーブルだ。

静的テーブル強調スニペット

強調スニペットのテーブルは1列以上にもなりえるので、表示する情報が制限されているように感じないでほしい。

静的テーブル強調スニペット(複数列)
実際、テーブル強調スニペットになる事を目的とする際は、サイズが重要になる。
つまりあなたのサイトへのクリックする可能性を増やすためには、テーブルに4行以上持たせるようにした方がよい。

・リスト
・価格
・評価
・データ
などに対して、テーブル強調スニペットを見るだろう

YouTube強調スニペット

強調スニペットを考えるとき、自分のウェブサイトを越えて考えるべきだ。GoogleはこれをYouTubeからも引っ張ってくるので、あなたのビデオが選ばれるように最適化した方が良い。
Googleはビデオ内の特定のクリップを表示したり、

YouTube強調スニペット(クリップ)
または、ビデオ説明文内のテキストを用いて検索者の質問に回答する。
YouTube強調スニペット(説明文)

テーブル強調スニペット(ビデオで説明することが難しい)のクエリ以外で、強調スニペットに利点のあるクエリであれば、このYouTube強調スニペットを見ることができるだろう。

2者1体の強調スニペット

下記の例にあるように、ときにGoogleは検索者の回答に答えるために、複数のサイトから引用することがある。テキストはCosmopolitan Magazineから引用され、画像はToutubeのものが使われている。
2者1体の強調スニペット

強調スニペットになる可能性を向上させるために、有用で説明的な画像をコンテンツ内に含むとよい。
・強調スニペットに利点があり、テーブルで表示されるよりも良い種類のクエリ
であれば、この2者1体の強調スニペットを見るだろう。

どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?

これで強調スニペットが何をできるかが分かったところで、どのようにすればこれらになることができるのだろうか?

このトピックに関しては、Search Engine Jornalに貢献している仲間であるアダム・ハインツマンが書いた「9 Tips On How to Rank for Featured Snippets」を含む深く探求された記事がいくつかあるが、いくつかのベストプラクティスを紹介したいと思う。

1.質問に対して注力しつつ、KW調査を実施する

質問は強調スニペットに最高のエサとなりえる。

AhrefsやSEMrushのような有料ツールは、あなたが注力しているキーワードの中でどれが強調スニペットにランクインし、どれがしていないか(競合はしているか)を可視化する。
上位のロングテイルの質問のキーワードを可視化してくれる無料ツールは、GoogleやAnsweThePublic内の「他の人はこちらも質問」のセクションを含んでいる。

どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?1

2.キーワードに対して注力するコンテンツおよび画像を作成する。

強調スニペットは、数行のテーブルないしはテキスト(正確には54-58英単語)からを表示する傾向がある。

質問に対してひとつかふたつの基礎的な文章で回答し、補助的なコンテンツで深く回答するのが理想だ。

これはHostGatorでの実例だが、ひとつのロングテイルキーワードに集中したブログを書き、
キーワードにあったaltテキストを付随させた画像の作成を行った。

どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?2

3.Googleが正しいフォーマットで簡単に読めるにする

ステップ1と2は肉とジャガイモだが、塩胡椒を忘れてはならない。

Googleが読みやすいように、ベーシックなHTMLタグを使いページを成形しよう。つまり、<h2><h3>タグは質問や箇条書きのポイントであり、<p>段落はテキスト、<ol>や<ul>そして<il>はリストのアイテムのためにあるということだ。
どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?3

結論

Googleが賢くなり音声検索を利用する人が増えるにつれ、強調スニペットが表示されるクエリの数は増え続けるだろう。
サイトが大きかろうが小さかろうが、検索ランクが1位だろうが10位だろうが、だれでも強調スニペットになることができる。
だからこそ今日から取りかかろう!


この記事は、Search Engine Journalに掲載された「A Complete List of the Different Types of Featured Snippets」を翻訳した内容です。


 

強調スニペットの重要性が将来的に増してくることは間違いありません。
今後「あれ?これって強調スニペットだっけ?」「強調スニペットってどういう種類があったけ?」となった際は、ぜひこの記事で書かれていた内容に立ち返っていただければ幸いです。
— SEO Japan

新たなる展望:オンラインの専門家たちがGoogle Homeと音声検索を語る

本日(現地時間 10/4)サンフランシスコで行われたGoogleの秋の発表イベントにて、新型Pixel2の発表に合わせてGoogle Homeの小型版「Google Home Mini」、そして大型版の「Google Home Max」が発表されました。また、日本でのGoogle Homeの発売が正式にアナウンスされ、今週末発売とリリースされました。

そこでSEO Japanでは、今ホットなスマートスピーカーの日本上陸に先駆け、主要機能の一つである「音声検索」について、海外のオンラインの専門家たちが熱く語る記事をご紹介したいと思います。
今後数年で、私たちの生活になくてはならない存在になるかもしれない「音声検索」。
業界を牽引する世界の第一人者たちの見解を、ぜひチェックしてください。

— SEO Japan

Google Assistantへの質問を可能にした音声主導スマートスピーカーGoogle Homeは、2016年の11月に米国市場に登場している。国際的にこのデバイスが入手可能になっているという背景を受けて、我々は何人かの専門家にGoogle Homeに関してのこれまでの彼らが使用した体験と、この存在が音声検索の未来に対して何を意味するのかを尋ねる機会をいただいた。

Google-Home-Survey-Blog

Google Homeの国際的なロールアウトについて述べるために、我々は専門家に対してこのデバイスが検索行動、検索結果、検索順位、パフォーマンスをどのように変えるのかについての意見を尋ねた。特に、昨年Google Homeの数か月前にローンチしたAmazon Echoや、2017年の12月に参入してくる(?)アップルのHomePodなどのスマートスピーカーや音声入力のアシスタントシステムと比べて何が違うのかについて聞いた。
専門家たちの意見を集めるのに加え、スマートスピーカー戦争がマーケターに与え始めた機会と挑戦を見据えて、我々はGoogle Homeについて独自の調査を行った。

別記事:スマートスピーカー戦争について(英語)

Google Homeは現在Google Store(米)で$109で購入可能だ。

ok-google-768x447
このページでは、デバイスの機能概要とさらなる情報を提供する。

OK Google- 未来は何が起きる?

我々の調査では、次のことを聞いた。
・デスクトップファーストからモバイルファーストへ、そして音声ファーストとなるのか?そして、音声検索の発展はGoogleとオンライン検索の発展にとってどれだけ重要なことなのか?
・ガジェットスマートサーチ?スマートスピーカーの検索結果の経験はあるか?
・Google Homeは現在世界中で入手可能だが、あなたはアーリーアダプター?それともまだ懐疑的?
以下が専門家たちの意見

音声検索、Google Homeについての専門家の意見

バリー・シュワルツ氏
Search Engine Roundtable 創始者
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音声検索は、いま現在本当にエキサイティングな領域の一つだ。モバイル検索初期の頃を思い出すよ。今モバイル検索はデスクトップ検索よりも多くの割合を占めているし、音声検索が伸びていく様を見るのはきっと楽しいだろうね。音声検索はポジション0(強調スニペット)にフォーカスするSEOの重要性を増やす。この絶え間なく変わる展望には注目した方が良いね。

ルーカス・ゼレズニー氏
SEO and Social Media キーノートスピーカー
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2000年以降に生まれた若い世代にとっては、これはとても有用なものとなるね。私個人に関していうと、あまり音声検索は使わないけど。その代わり急いでいるときには、テキストから音声変換をする機能は使うよ。でも、概して言うと私は自分の音声で検索することはあまり好まないね。私はAmazon Alexaを持っていて、何度か「Hey Alexa、彼氏いる?」や「クリスマスソングをかけて」などとと聞いて遊んだことはあるよ。それ以外でいうと、胡散臭い検索結果を返すくらいしか有用性を見つけられなかったね。

結局、年がら年中自分の言葉をすべて盗聴されているような気分になって、使うのをやめて電源を切っちゃったね。概していうと、単純に必要がないからこそ私は音声検索には懐疑的だね。Google Glassが僕にとっては必要なかったようにね。

バルトシュ・ゴラレウィシュ氏
Goralewicz SEO Agency 共同創始者、CEO
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まずモバイル、デスクトップ、音声検索がそれぞれ別の役割を検索において担っていることを区別しなければならない。それぞれに長所、短所がある。これらの内の1つ(もしくは複数)をなぜ、そしていつ選択するのかを区別することは重要だ。私の見解としては、出身国や年齢に応じて人々は音声(検索)を別の用途で使っていると考えている。また音声検索はすでに重要だが、この新しい検索チャネルの特異性にライトを当てるのには、まだ十分なデータがないのだ。

現在Google Homeはガジェットに限定的されて考えられているが、遊ぶときはとても優れていて本当に機能的だということに驚いているよ。私は個人的にGoogle Homeは保有していないし、直近では購入する予定はない(なぜなら携帯電話で同じことができてしまうからね)一方で、モバイル端末では音声検索やGoogle Assistantはよく使うよ。

Googleの僕の質問に対する回答を聞くたびに、Googleがこの領域にこれだけ投資をしてきたことを尊敬する。私はいずれ音声検索は成長しさらに重要になると信じているが、現状ではどのように発展していくかを見守ることに専念していて、音声検索がすぐに本当のゲームチェンジャーになるとは思っていない。

ジョーダン・コエーヌ氏
Searchmetrics チーフエヴァンジェリスト
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私はGoogle Home とAmazonのEcho群の機器を試してきた。音声検索を搭載したスマートスピーカーにとってまだ初期の段階だとしても、全てのマーケターはこの領域に注目しなければならない。音声検索はニッチなカテゴリーを脱し、大きく広い領域になるだろう。
もちろん、時間はかかるー音楽をかけるよりも検索で使われるようになるためには少なくともあとは5年かかると、私は見ている。しかし全てのビッグプレイヤー、Apple、Google、Amazonであろうと音声検索を一つの注力カテゴリーとして取り組むこと示している。また彼らの人工知能に対する投資投資から、検索が自然言語処理の中で変化しており、マーケターはオンラインのユーザーのニーズに応えることに対して、非常にローカルで非常に集中的であることを強いられるであろう、ということが読み取れる。
とは言うものの、これらのいずれもが排他的ではない。デスクトップ、モバイル、スマートスピーカー、そしておそらく我々がまだ考えていないことの半分がマーケターにとって持っていなければならない戦略になるだろう。これはコンテンツを発展させられるプラットフォームと、たくさんの種類のコンテンツの種類を作り更新できる人員が必要であるということを意味する。

ジェイソン・バーナード氏
Freelance Search Marketing コンサルタント
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長期的に見れば、「音声ファースト」は「モバイルファースト」よりもゲームチェンジャーになるだろう。しかし、短期的に夢中にならないことが重要だ。モバイルのように一日にして成るような劇的なシフトではない。「音声検索」は数年をかけて成長し、我々に「広い戦略(=strategy)」を適応させる時間を与えてくれる。私がここで「strategy」と言ったことに注目してほしい。伝統的に、SEOは「狭い戦略(=tactics)」についてであった。ブラックハットはこれの極端な例だ。(私は興味がないが)
簡単な戦略(ホワイト、ブラックハットなど)は衰弱しており、もうまもなく消えるだろう。少々のリンクページ内に貼ったから、良いメタタイトルや素敵なページタイトルをつけたから、少々SNS上で活動を行ったから、というだけではもはや上位表示をさせることはできないだろう。
「音声ファースト」は、機械によるディープラーニングとソリューション提供者(あなた)による根強い戦略に必ず基づいていなければならない。どんなオンラインマーケターでも正しく理解しなければならない最も重要な側面は、文脈と信用だ。簡単に口にできる二つの小さな単語だが、構築するのはとても、とても難しい。いくつかの関連リンク、魅力的なメタタイトル、そしてページの関連タイトルは最低限の必要条件だ。ブランドの文脈と信用を築くことによって、競合よりリードすることができる。
とはいっても、「SEOの死」の悲しみは未成熟だ。ポジションゼロはこれからさらに重要になるだろう。「音声ファースト」は未来だが、我々はまだ現在を生きている。未来においてのみ機能し、現在は過ぎ去ってしまうだろう:)
私のアドバイスは、
短期的には、
・今日の(知的な)SEO戦略を続ける
中期的には、
・100%モバイルフレンドリー
・Google、Bingへ構造化情報(Schema.org/HTML5)の提供をしならなければならない。
長期的には、
・自然にこれらの機械が簡単に消化できるような言語で書く(Schema.org/HTML5)
・ブランドや商品のために文脈を提供する
・これらの賢い機械に対してブランドの信用を築き、あなたのブランドがそれぞれの種類、クエリの文脈において「市場で最高」であることを証明する
というものだ。
要約すると、「デスクトップファースト」「モバイルファースト」「音声ファースト」はお互いに排他的ではない。「音声ファースト」は未来の中で大きな部分を占めることになるが、デスクトップやモバイルと共存するであろう。

ジョー・ターンブル氏
Search London オーガナイザー & SEOブロガー
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デスクトップPCを持っていない人や、モバイルデバイスを今まで通りの使い方をできない人にリーチできるので、音声検索はオンライン検索の発展にとってとても重要になるでしょうね。キーボードでのタイピングができない人など(モバイルとデスクトップともに)などがその例。これらの人たちも検索をしてオンラインの世界を探索したいと思っています。音声検索はデスクトップやモバイルがやってきたように、他とつながる手段を彼らに提供するでしょう。
でも私は個人的には音声検索をそこまで使ってないわ。これからもっと実験をしていきたいとは思うけど。これまでは少し懐疑的だったけど、音声主導のデバイスのコンセプトは大好きね。理想的には、Google Assistantに家を掃除して、晩御飯を調理してくれて、つらいオフィスでの一日のあとに「おかえりなさい」と言ってほしいわ。もしかしたら未来ではやってくれるのかもしれないけど、あと数年は必要でしょうね。

ジョシュア・パンター氏
atom42 SEO スペシャリスト
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音声検索は盛り上がっているが、しかしながら屋外での利用や、公共の場で自身のデバイスに話かけても快適に感じるようになるには、まだ障害がある。正しく機能すれば音声検索にはさらなる利便性があり、検索結果に会話的な性質がある部分では音声検索によってもたらされる検索の数は増えるだろう。
この重要性から、Googleは音声検索をユーザージャーニーのより多くの部分で登場するための機会として見ていると思う。より世の中に受け入れられると、Googleにさらなる情報や検索行動とユーザーニーズのインサイトが与えられ、ユーザーとGoogleの間にはほぼシームレスな関係性が構築されるだろう。
私はスマホでは、すでに熱心なGoogle Assistantユーザーで、リマインダー、タイマー、情報取得などで使っているが、Google Homeはまだ購入していない。だから懐疑派とアーリーアダプターの間で揺れているね。
Google Assistantはとても有用だと思うが、ほぼ同じことをしてくれるモバイル端末があるので、部屋の中の固定デバイスにそこまで夢中ではないね。


この記事は、Searchmetricsに掲載された「New Horizons: Online Experts Weigh in On Google Home and Voice Search」を翻訳した内容です。


 

いかがでしたでしょうか?筆者自身もSEO業界に身を置くものとして、「音声検索」は考えなければならない領域であると思っています。
しかしながら今の戦略をすべて白紙にして、ポジション0(=強調スニペット)を目指すというのもいささか疑問があります。
バーナード氏が述べられたように、「短期」「中期」「長期」とフェーズ毎に分けて戦略を分けて考え、音声検索の動向をチェックし続けることが最善の手立てなのかもしれません。
— SEO Japan

Googleはどのようにして重複コンテンツの排除を行っているのか?

私たちが検索を行って、Googleが検索結果を返すまでにはいくつかの過程があります。
クローラーがwebページを巡回して新しいページを発見する「クローリング」、
検索エンジンのデータベースに登録して呼び出せるようにする「インデキシング」、
検索ワードに基きインデックスされた情報を用いて結果を表示する「クエリプロセス」
の3つのプロセスです。
今回は、SEOに大きく影響を与える「重複コンテンツの排除」が、この3つの中のどの過程で行われているのかについての記事です。– SEO Japan


google-duplicate-content-detection

Googleがどのように複製コンテンツを検索結果から排除したり、隠したりするかについては、たくさんの興味深い質問や回答がある。インデキシングの段階で行われるのか、それともクエリプロセスで行われるのか、はたまたその両方で行われているのか?

Googleのゲイリー・イェーシュ氏はTwitterで、「このトピックは、ブログで記事が書かれるだけの価値がある。自分か、Googleの誰かが書くべきだ」とつぶやいた。複製コンテンツは、常にウェブマスター、出版者、SEO業者らが意識しており、またSearch Engine Roundtableでも恐らく100回以上取り上げている内容だろう。

インデキシングから、検索結果を返すまでの検索過程で、Googleが複製コンテンツ、複製行為などにどのように対応しているのか?それを知ることはとても有益だ。

このトピックについてゲイリー氏はこのようにつぶやいている。


[質問者]
canonicalの処理はクエリ単位かページ単位かどちらで行われていますか?(私はクエリ単位ではないかと考えています)
[ゲイリー氏回答]
これに関してはページ単位で行ってます。例えばページAがページBと比較されているとします。コンテンツ同士が戦い、そしてオークションを行い、勝者がcanonicalになることができます。

 

 


[質問者]
この「勝者」は、どの検索クエリが使われたかに関係なく、半永久的なステータスなのでしょうか?(つまり、いつ「オークション」は発生するのでしょうか?)
[ゲイリー氏回答]
オークション、canonical処理は、インデックスされたコンテンツが半永久的に勝者になる前の、インデキシングの過程で行われます。

 

 


[質問者]
ありがとうございます!それではこのボタンは検索結果では隠れていたcanonicalを明らかにするのでしょうか?それとも別の何かをするのでしょうか?(検索語に依存するので)pic.twitter.com/qt6YxZdd0G
[ゲイリー氏回答]
これは別々のメカニズムです。基本的に、もしインデキシングの段階で複製コンテンツを排除できなかった場合は、「&filter=1」を使って対応します。

 

お分かりなられたと思いますが、Googleはインデキシング中はもちろん、クエリプロセスでも複製コンテンツに対応する可能性があります。またゲイリー氏が、Google内の他の検索結果と類似していることを表す「&filter=1」をどのように書いているかも注目。

このトピックはGoogleがカバーするのにとてもテクニカルで、興味深いトピック。本投稿はそれを支持しています。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google: Duplicate Content Elimination」を翻訳した内容です。


 

ご存知の通り、重複コンテンツはWebサイトにとって望ましいものではありません。
また、理解しているつもりでも絶対URLではなく相対的URLで書いてしまったり、
wwwの有無で統一していないと、重複コンテンツとみなされる場合もあります。
これを機に、canonicalタグの見直しなど行われてみてはいかがでしょうか?
— SEO Japan

Google検索がWeb上の求人情報を再整理厳選して紹介、ユーザーによる多様な職種基準やフィルタリングも可能

【抄訳】
職探しはだんだん容易になっている。今日(米国時間6/19)はGoogleが、検索に職探しの機能を導入して、主な求人サイトや求人ページのすべて… LinkedIn, Monster, WayUp, DirectEmployers, CareerBuilder, Facebookなどなど…で仕事を探せるようにした。企業のホームページ上にある求人リストのリンクも、検索結果のページに載る。

これからは、いろんな求人サイトを次々と訪れて、各所に重複があったり、大量の無関係な求人を見る徒労から解放される。

この機能はデスクトップとモバイルの両方で使えるが、今のところ英語のみだ。検索ワードとしては、“jobs near me”(近くの仕事)とか“writing jobs”(書く仕事)などなどと入力し、職探しウィジェットから大量の検索結果を見る。そこからさらに、たとえば“フルタイム(or正規雇用)のみ”などの条件で結果を絞り込む。特定の職に関する情報をクリックに次ぐクリックで掘り下げていくと、GlassdoorやIndeedで企業の格付けを見ることもできる。

仕事を業種や位置、求人情報掲載日、雇用主などでフィルタできる。これでよし、というクェリが完成したら、それに通知機能を付けて、今後の新たな求人をお知らせしてもらえる。

【中略】

その膨大なリストが無駄に膨大にならないために、同じ求人情報の重複は事前に排除されている。そして求人情報のカテゴリー分類は、機械学習のアルゴリズムが行う。既存の求人求職サイトが情報にすでにマークアップを付けていることも多いから、検索はそれも参考にする。しかし求人情報の検索に関しては、SEOは機能しない。求職者に大量の情報、すなわち多くの選択肢を提供することが目的だから、SEOによって結果の上位に出ることをねらっても無意味である。

仕事が見つかったら、その会社の求人ページへ行って応募する。複数のサイトが最終的なクェリにマッチしたときは、もっとも完全な求人ポストの企業へ連れて行く。このようなランク付けは、なるべく詳細で完全な求人情報を企業側に書いてもらうための、インセンティブでもある。

そして実際の応募フォームを書いて入力するときは、Googleはいっさい手を出さない。そこから先は完全に、求職者自身の仕事だ。

Googleがユーザーについてすでに知ってること(例: 釣りが好き)は、職のフィルタリングに用いられない。釣りが好きでも、漁船や釣り船の仕事にありつきたいわけではないからね、たぶん。

Googleは、MonsterやCareerBuilderなどのサイトと直接競合したいわけではない、と明言している。だから現状では、求人者が直接、Googleの職探し機能の上へ自分の求人情報をポストする機能はない(やれば儲かりそうだけど!)。この部門のプロダクトマネージャーNick Zakrasekは曰く、“うちは、うちが得意なことだけをする。つまり、検索をね。既存の求人求職サイトに、繁盛するきっかけを与えたい”。それ以上のものはGoogleの操舵室に存在しない、と彼は付言した。

Monster.comのCTO Conal Thompsonも、声明文でこれと同じことを言っている。“Google検索の職探し機能はうちのやり方と連携しうるもので、いずれにしても(Google検索のこの機能ががあろうとなかろうと)求職者はWeb全域に仕事を探し、検索基準を磨いて自分のニーズに合う情報を見つけるのだ。求人情報の内容や形式は、検索を意識して変えなければならない部分はあるだろう。最大の問題は、今現在SEOに依存しているサイトやページだね”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Yahoo Japan、バイドゥ、ソゴウがAMP対応に。10億以上のアジアのユーザーに向け、展開。

3月7日と8日にかけて、アメリカのニューヨークでAMP Confが開催されています。初日の基調講演にて、Googleより大きな発表がありました。Yahoo JapanがAMP対応を開始するということです。明確な時期や進捗については不明ですが、中国のバイドゥとソゴウも対応するということです。– SEO Japan

バイドゥ、ソゴウ、そしてYahoo JapanがAMP対応を表明。

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*リンク先は全て英語記事です。

ニューヨークで行われているAMP Confにて、アジアの10億以上のユーザーに向けてAMPが展開されるというビッグニュースが発表された。中国の検索エンジンのバイドゥとソゴウがAMPに対応。そして、Yahoo Japanもだ。

Googleの検索のバイスプレジデントであり、AMPを率いるデイビッド・ベスブリス氏が基調講演で発表した。これらアジアの検索エンジンが対応を開始するということは、10億以上の人々がAMPを体験することを意味している。

2015年10月にAMPがローンチされて以来、非常に多くのパブリッシャーと開発者がAMP対応を進めており、世界中で数え切れないほどのAMP対応ページが作成されている。このプロジェクトに貢献している開発者は1万を超えるだろう。

AMPを利用しているパブリッシャーとEコマースの会社のリストに、バイドゥ、ソゴウ、Yahoo Japanが名を連ねる。このリストには、Bing、eBay、Pinterest、LinkedIn、Tumblr、WordPress、The Weather Company、Eventbrite、Shopify、Fandango、TripAdvisor、Disney、Food Networkなどが含まれている。

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先月のアドビ社による報告では、米国のトップパブリッシャーは全体の7%のトラフィックをAMPページで獲得しているということだ。そのパブリッシャーによると、サイトの滞在時間とエンゲージメントにおいて、AMPページは高い値を示しているという。また、CTRとマネタイズの面でもAMPは優れていると報告をするパブリッシャーもいる。

ベスブリス氏によれば、17億のAMPページが存在し、毎週3千5百万の新たなAMPページが作成されているという。また、AMPを使用しているドメインの数は、世界中で86万にも上るという。

Googleの調査によると、(彼らが調査した)70%のモバイルページで、ビジュアル表現のあるコンテンツをロードするために、7秒から10秒かかるということだ。これに対し、AMPページは平均して1秒以内にロードされる。

Googleは、AMPであることがランキング要素にはならないと発言している。しかし、ページスピードはランキング要素だ。かつて、ベスブリス氏は、AMPページはランキングの恩恵をあずかるわけではない、と述べている。しかし、AMPページと通常のモバイルページの両方があった場合、GoogleはAMPページを優先的に提供している。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「AMP — Accelerated Mobile Pages — rolling out to 1 billion more people in Asia」を翻訳した内容です。


AMPのローンチ以来、GoogleのAMP推しは続いています。バイドゥの対応に少々びっくりしましたが、ネットワーク環境が整っていない新興国向けの技術ともいえるため、相性は非常に良さそうですね。まだまだ発展途上のAMPですが、今後の拡大も期待できます。– SEO Japan

Googleの新しい”広告”ラベル。緑枠に白塗りのデザインが公式にロールアウト。

Googleの検索結果に表示される”広告”ラベル。こちらの新しいデザインが正式にロールアウトされたようです。塗りつぶしが白に変更され、枠と文字の色が緑色になっています。(言葉で説明するとわかりづらいですね・・・。)こうしたテストは定期的に行われており、たびたび目撃例が話題になることもあります。今回の変更はテストではなく、世界中で展開されるようです。現在は旧デザインが表示されることもあるようですが、ご自身の場合はいかがでしょうか?– SEO Japan

検索結果画面に表示される新しい広告ラベルがグローバルでロールアウトを開始している。

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*記事内のリンク先の記事は全て英語となっております。

ここ数週間、Googleの検索結果画面に表示される広告ラベルの新しい表記を多くのユーザーが目撃していた。緑色の塗りつぶしのデザインではなく、新しいラベルは緑色の枠に白の背景となっている。

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目撃例はこの数日で急速に増加していたが、Search Engine Landは、この新しいデザインが世界中でロールアウトを開始していると、Googleからの公式な発表を得ている。

「検索結果画面の表示のテストは常に行っている。緑色の枠の新しいデザインを表示するテストを行ったのち、Googleはこのデザインをロールアウトすることを決定した。新しいデザインは、読みやすく、広告であることをユーザーが簡単に見分けることができる。」と、Googleのスポークスパーソンは水曜日にSearch Engine Landに対し述べている。

Googleは検索結果画面に表示する広告ラベルのテストを長い間行っている。緑色の塗りつぶしのデザインは比較的短命に終わっている。ロールアウトされたのは2016年6月であった。当時、黄色から緑色にデザインを変更した理由について、Googleは検索結果画面の色を整える意図があったとしているが、特にモバイルを注力していたようだ。また、Googleは、「こうしたテストは消費者が広告と自然検索結果と区別することに特に影響を与えることは無い」、と強調している。同時期に行っていた似たようなテストは、同様の結果を示していると言われている。

今回の新しい緑色の枠のデザインは、1月24日にイギリスで目撃されたのが最初だ。その後、多くの国々で目撃例が増加していた。この変更が完全に完了するには数日間かかるだろう。そのため、現在も旧デザインが表示されていたとしても、それは驚くべき事象ではない。

我々が作成している、Google広告ラベルの変遷、という記事もまもなく更新される予定だ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Official: Google’s green outlined ‘Ad’ label replacing solid green version」を翻訳した内容です。


個人的にも、今回の新しいデザインが表示される場合と古いデザインが表示される場合がまだあります。どちらが良いかというのはなかなか難しいですが、新しいデザインはあまり見慣れていないです。(おそらく、もうしばらくすればこの新しいデザインが当たり前に思えるのでしょうが。)SEOとは直接関係のない話題でしたが、注意してみてみると面白いかもしれません。– SEO Japan

Conductorの新しいモバイルアプリは、顧客の探しているものを教えてくれる

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SEOプラットフォームと企業コンテンツマーケティングツールを提供するConductorが新しいモバイルアプリをローンチした。共同創業者兼CEOのSeth Besmertnikによれば、それは「顧客の声」に素早くアクセスする手段を提供するものだ。

ニューヨークを拠点とするConductorは、広い範囲のマーケティングツールを提供する前は、SEOに焦点を当てていた。Besmertnikは言う、「私たちがやっていることの中心は、顧客を理解することと、皆が望んでいることを理解することです。皆が望んでいるものを知れば、それを使ってより良いコンテンツを作り、良いマーケティングを行い、より良いメッセージを送ることができます」。

モバイル版では、既存のConductorのデータを使い、それを簡単に検索し理解することが可能になるということだ。アプリを使用すれば、マーケティングの基礎として利用を考えている用語を検索することができる。例えば、と言ってBesmertnikはアプリ上で「online therapy(オンラインセラピー)」という言葉を検索してみせた、その結果この用語に関連して顧客たちが検索している用語が表示された。

顧客の状況に応じた様々な段階でのフィルタリングも可能だ(よって、人びとが購入の決心をする直前に何を検索しているかを知ることができる)、そして企業がそのデータに対する理解を得ることを助ける洞察のフィードも届けられる。

Besmertnikは、Conductorアプリを使うのが、マーケティング担当者だけでなければ良いと考えている。その代わり「会社の中の誰もが、コンテンツのどんな一部でも変更する前に、顧客の声をわずか2分でチェックすることができるのです」と彼は述べた。

小さな変更でも大きな違いを生むことができる。Conductorによれば、そのツールを使うことで、AAAはその顧客が「savings」ではなく「discounts」を検索していることに気が付いた(savingsもdiscountsも、どちらも「値引」や「割引」という意味がある)。そこでウェブサイト全体の「savings」を「discounts」に置き換えてみたところ、トラフィックが30%増加したのだ。

新しいアプリは、Conductorの顧客全員から利用可能になっている。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Google、低品質サイトの評価を下げるアップデートーーキュレーションメディアなどが対象に

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Google日本法人は2月3日、自社のウェブマスター向け公式ブログにて、日本語検索のアルゴリズムをアップデートしたと発表した。

ブログによると、情報の質が低く、過度な検索エンジン対策を行うサイトの評価が下がるという。その結果「その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります」(Google)とのことだ。

TechCrunchの読者であれば、DeNAが自社で展開するキュレーションプラットフォームを全て非表示にし、代表取締役の守安功氏が謝罪するに至った「WELQ」にまつわる騒動をご存知だろう。ブログでは具体的なサイト名こそ上げられていないが、このWELQの騒動を発端とした一連のキュレーションメディア問題に、Googleが動いたと言っても過言ではない。同社が日本語検索エンジンのアルゴリズム変更を発表するのは珍しいことだ。

WELQ騒動で問題になった品質の低いキュレーションメディアはメディアビジネスというより、労働集約ビジネスだ。クラウドソーシングや在宅バイトを使い、一次取材を行わず、ウェブ上のコンテンツをつぎはぎして記事を制作する。制作する記事は検索対策として「キーワード」や「文字数」を綿密に管理されているというものだ。記事の剽窃やリライト、つまり情報の書き換えを行うメディアも増加していた。

SEO専門家の辻正浩氏はITmedia NEWSの記事にて、今回のアップデートの対象になったサイト名について「RETRIP」や「KAUMO」と具体的に言及。さらにTwitter上で、キュレーションメディアにとどまらず、情報が薄い新興メディアが対象になっていると指摘している。

 

Googleがモバイル ファースト インデックスの実験を開始。モバイル版のコンテンツを検索結果のランキングに使用する。

先月、ラスベガスで行われたPubconにて発表されたモバイル ファースト インデックスについて、Googleが実験を開始しているというアナウンスを行いました。11月4日にWebmaster Central Blogに記事が投稿され、翌日の11月5日にウェブマスター向け公式ブログでも日本語訳が掲載されています。検索の主流がデスクトップからモバイルに移る中、Googleとしても非常に重要な対応になると言えるでしょう。また、「慎重に取り組むべき課題」ともしているため、完全なローンチまではしばらくかかるのでは?と考えています。その間にも色々と課題は出てくると思いますが、いざローンチとなっても、十分な準備期間を設けてくれることを望みます。– SEO Japan

現在は”実験”中ではあるが、検索結果のランキングを決定する際に、デスクトップ版ではなくモバイル版のコンテンツを第一に見る計画の第一歩を踏み出した。

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*リンク先は、一部を省き、英語記事となっています。

Googleはモバイル ファースト インデックスの実験を開始している。ランキング・シグナルを見る際、モバイル版のコンテンツを第一に見るようするものだ。また、モバイル版のコンテンツがない場合は、デスクトップ版のコンテンツを見るようになる。

モバイル ファースト インデックスの実装は予期されたものであり昨年にも、モバイル独自のインデックスの話しは聞いていた。しかし、モバイル ファースト インデックスの詳細を自身のブログでGoogleが公開したことは、今回が初めてのことである。

Google検索の大半はモバイルで行われているが、Googleのインデックスはデスクトップを基にしている。

Googleは、デスクトップよりもモバイルでの検索がより多く行われていると説明している。しかし、GoogleはWebサイト(ページ)の評価を行う際、現在はデスクトップ版のサイトを見ている。これは、我々が1年前から指摘していた問題でもある。この問題を解消するために、Googleはコンテンツ、リンク、構造化データなど、モバイル版のサイトを(それが可能であれば)見るようになるのだ。

Googleは下記のように説明している。

ユーザーにとってさらに価値ある検索結果を提供するために、Google ではモバイル ファーストのインデックス登録に向けた実験を開始しています。Google 検索のインデックスは、サイトやアプリについての単一のインデックスとして存続しますが、将来的に Google のアルゴリズムはモバイル版のコンテンツを主に使用するようになります。つまり、ページのランキングを決定したり、構造化データを理解したり、検索結果にスニペットを表示する際も、モバイル版のコンテンツが使用されるようになります。もちろん、Google のインデックスがモバイル版のコンテンツで形成されるようになっても、デスクトップ端末かモバイル端末かに関わらず、すべてのユーザーに素晴らしい検索体験を提供し続ける点は変わりません。

この変更によって、Googleはモバイル版のコンテンツを第一にインデックスするようになり、デスクトップかモバイルからの検索にも関わらず、ランキングの決定にも使用するようになる。もはや、モバイルユーザーのためだけの”モバイルフレンドリー”といったものは存在しなくなる。仮に、あなたのWebサイトがモバイルフレンドリーでなければ、デスクトップの検索にも影響を与えることになるだろう。

今は実験段階ではあるが、全ての検索結果に適応されるだろう。

Googleは実験を始めていると述べており、「今後数カ月にわたって小規模の実験を入念に行う」としている。また、Googleは、「素晴らしいユーザー体験を提供していると自信をもって判断した時点でより広範囲にわたって変更を反映する」、としている。

モバイル版のサイトが無くても心配は無用。

モバイル版のサイトが無くても、心配する必要は無い。その場合は、Googleはデスクトップ版のコンテンツをランキングに使用する。Googleは、「デスクトップ版のサイトしか存在しない場合、Google は引き続きデスクトップ版のサイトをインデックスします。モバイルユーザーエージェントを使用してアクセスする際も問題ありません。」と述べている。つまり、動的な配信やレスポンシブデザインのサイトの場合、特に何か必要としないことを意味している。

もちろん、モバイル版のサイトが無い場合は、モバイルフレンドリーのランキングブーストの恩恵にはあずかれない。しかし、これについては、今回のモバイル ファースト インデックスの件とは別の話しだ。

どんな準備をすればいいのか?

下記に、今回の変更に対しての準備について、Googleによるアドバイスを記載しておく。

  • レスポンシブデザイン動的な配信を行っているサイトで、主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で同一である場合は、何も変更する必要はありません。
  • 主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で異なるようなサイトの設定を行っている場合、いくつか変更を検討してみてください。
  • 構造化データ マークアップがデスクトップ版とモバイル版の両方で配信されるようにします。
  • 構造化データ マークアップの同一性を確認するには、構造化データ テストツールにデスクトップ版とモバイル版の両方の URL を入力し、出力結果を比較します。
  • モバイルサイトへ構造化データを追加する際は、それぞれのドキュメント特有の情報に関係のないマークアップを大量に追加するのは控えます。
  • robots.txt テスターを使用してモバイル版のコンテンツに Googlebot がアクセス可能であることを確認します。
  • rel=”canonical” リンク要素を変更する必要はありません。デスクトップとモバイルのそれぞれの検索ユーザーにとって適切な結果を表示するために、Google はそれらのリンク要素を引き続き使用します。
  • Search Console でデスクトップ版のサイトしか確認していないサイト所有者は、モバイル版のサイトの追加および確認を行ってください
  • 新情報はすぐにお知らせする。

    Googleの検索結果やインデックス状況に変化があった場合、我々はそれらについて報告をするつもりだ。このモバイル ファースト インデックスが完全にロールアウトされた場合は、読者の皆様にはすぐにお伝えしよう。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google begins mobile-first indexing, using mobile content for all search rankings」を翻訳した内容です。


    先月の発表から1か月と経たない中で、Googleからの公式発表がありました。(「早いな!」と感じた方も多いのではないでしょうか?)現在は実験中とのことですが、規模や影響の度合いなどは明らかではありませんね。GoogleもWebマスターからの質問には受け付けてくれる姿勢ですので、機会があれば色々と質問してみたいところです。– SEO Japan

    数ヶ月以内にGoogleはインデックスを分割する。モバイルユーザーにより良く、新鮮なコンテンツを届けるためだ。

    以前からアイデアとしては聞かれていたものが、現実となりそうです。先日のPubcon(アメリカのラスベガスで開催されるWebマーケティングの大規模カンファレンス)にて、Googleのゲイリー・イリェーシュ氏がモバイル版のインデックスの情報を伝えたようです。”Mobile First Index”と呼ばれているようですが、詳細な内容も開始時期も明らかにしておりません。しかし、実際にその仕組が動く段階になれば、Googleが公式に発表するとも明言しています。そのため、何か対応を急ぐというよりも、Googleからの情報を待ちたいところですが、今後の情報については注意して収集していきたいと思います。– SEO Japan

    現在のところ、Googleは検索に使用するためのインデックスを1種類しか持っていない。Googleのゲイリー・イリェーシュ氏は、モバイル検索用にインデックスを分離するプランを公表し、そして、そのインデックスが主要なものとなるようだ。

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    Googleは数ヶ月以内に、モバイル用にインデックスを分割する予定だ。今後はこのインデックスが、検索エンジンがクエリへの返答に使うための、主要なインデックスとなるようだ。デスクトップ用のインデックスはそのまま保持されるが、モバイル用のインデックスほど更新されない(最新のものとならない)とされている。

    このニュースは、本日行われたPubconで、GoogleのWebマスタートレンドアナリストである、ゲイリー・イリェーシュ氏のキーノートにて発表された。ゲイリー氏は、この件についてのスケジュールは言及していなかったが、Search Engine Landが後に問い合わせたところ、”数ヶ月”以内に起こりうることを認めた。

    Googleはモバイル版のインデックスの考えに基づいた実験を行っていることを、昨年のSMX Eastで発表している。以降、Googleはモバイル版のインデックスは理にかなったものであり、この考えを進めていくことを決定したようだ。

    この、モバイル版のインデックスがどのような仕組みになるのか、実際には不明点が多い。例えば、モバイル版のインデックスが”主要”となるようだが、デスクトップのクエリには使用されないのだろうか?モバイル版のインデックスには、”モバイルフレンドリー”のコンテンツしか含まれないのか?デスクトップ版のインデックスはどの位の頻度で更新されるのか?デスクトップの使用は、Googleのクエリの中の少数派となっているが、それでもその使用量は大きいはずだ。

    最も重要な変更は、モバイル用にインデックスを分割することにより、Googleは、モバイルのランキングを決定するためにデスクトップのコンテンツからデータを引き出している既存のシステムと比べ、”純粋な”モバイルコンテンツにおける(既存のシステムとは)異なった方法でランキングアルゴリズムを用いることができるようになる、という点であろう。

    ゲイリー氏によるキーノートの参加者のツイートをたどればその内容が垣間見えることになるが、それでも全てが明らかになるというわけではない。

    【画像内和訳】
    Googleはモバイル用にインデックスを分割しようとしており、今後はこれが主要となる。デスクトップ版のインデックスは2次的なものとなり、更新頻度も下がる。

    【画像内和訳】
    モバイルサイトはデスクトップサイトと比べそれほど大きくないため、モバイル・ファースト・インデックスは多くのことに変化を与えるだろう。

    【画像内和訳】
    モバイル版インデックスは主要に、デスクトップ版インデックスは2次的なものに。自身のサイトのモバイルページとデスクトップページの大きな違いは何かを考えよう。

    【画像内和訳】
    Googleはデスクトップ版のインデックスを継続して保持する。モバイル版のインデックスほど更新されないようになるだけだ。

    【画像内和訳】
    サイズを考慮し、モバイルページからコンテンツと構造化データを除去しているサイトはある。

    【画像内和訳】
    モバイルページのコンテンツがデスクトップページのコンテンツと同一である場合は、問題はないだろう。

    【画像内和訳】
    モバイルにおいて、リンク数は少ない。単語も不足している。モバイルデバイスにはそれほど多くのコンテンツを載せないのだ。

    【画像内和訳】
    ゲイリー氏が”tokens(しるし)”と述べる場合、ページ内の言葉を指す場合が多い。

    我々はGoogleに詳細を尋ねているが、詳細が明らかになるのはその変更が行われる時であろう。今後数ヶ月は待たされることになりそうだ。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Within months, Google to divide its index, giving mobile users better & fresher content」を翻訳した内容です。


    モバイル版のインデックスの構想については度々聞かれていましたが、実現するには色々と難しいという話しも聞いていました。今回、ゲイリー氏の口から、明確なプロジェクトについての言及がありましたが、これについては近い将来確実に実現すると考えたほうが良さそうですね。Webサイト側が何をすべきなのかが明らかになっていませんが、早めの報告を行うことで「心構えを持っておけ」、というメッセージかもしれません。モバイルフレンドリー・アルゴリズムの時もそうでしたが、細かい情報が徐々に明らかになる可能性もあるので、SEO Japanとしても注意して情報を集めたいと思います。– SEO Japan

    Google AssistantとGoogle Homeによって、Googleは”ハンズフリーの検索”における勝利を狙っている。

    10月4日(現地時間)に開催されたMade by Googleにて、Googleの様々なプロダクトが紹介されました。一見するとSEOには関係のない話題ではありますが、Google AssistantとGoogle Homeは、検索の未来となる可能性があるとの声もあります。今年の5月に開催されたGoogle I/Oで発表されてから個人的にも注目しておりましたが、Search Engine Landのダニー・サリバン氏が、検索とのかかわりを興味深くまとめています。まだまだ先の話しなのか?それとも、近未来の話しなのか?私が的確に予言することなどは不可能ですが、非常に興味深い分野であるとは考えております。– SEO Japan

    デスクトップとモバイルでの勝利を手にしたまま、Googleは全く新しい分野の成功を目論む。特に家庭内における、ハンズフリーの検索である。

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    *記事内のリンクは全て英語となっています。

    Googleはインターネットにおける検索の第一世代、つまりはデスクトップ検索での勝利を手にするために博打を打った。また、その成功をモバイル検索でも手にすることを可能とした。そして、今は第三世代へと変貌する局面に直面している。インターネットに接続されたデバイスの時代における、ハンズフリーの検索だ。Google AssistantとGoogle Homeの登場により、Googleがこの分野における勝利を手にすることも可能となる。

    Google HomeはAmazon Echoへの挑戦

    現状、ユーザーがGoogleを利用する場合、”タッチ”という作業が必要不可欠となっている。デスクトップでも、モバイルでも、ユーザーは文字を入力するためにキーボードをタッチしなければならない。音声検索を利用する場合でさえも、検索結果を選択するために、スマートフォンにタッチする必要がある。もちろん、最初の検索結果は音声で知らせてくれるのだが、それでもタッチという作業は発生してしまうのだ。

    これは、Amazon Echoとは非常に異なる点である。Amazon Echoは製品に話しかけるだけで、本日の天気がわかったり、最新のニュースが知れたり、商品を注文したり、音楽を再生できたりする。Amazon Echoにはスクリーンは存在しない。Amazon Echoはタッチも必要としない。他の製品と比べても、人間に話しかけ情報を得るといった感覚に最も近しい製品であるのだ。Googleはこの分野において遅れをとっていた。今までは。

    もし、(家電製品に組み込まれたあらゆるアシスタント機能を含む)ホーム・アシスタントという分野がかつてのスマートフォンの繁栄のように急激に成長していけば、Googleのポジションは危ういものとなってしまうだろう。Googleはこの分野で戦うための物理的なデバイスであるGoogle Homeを手にしたのだ。しかし、このデバイスには新たな知力も必要とされる。

    ユーザーとの対話を可能とするGoogle Assistant

    Google Assistantはその知力となる存在であり、機械学習や人工知能の技術を活かしている。Google Assistantは、Googleへ話しかけるという行為をユーザーに促す目的で設計されている点が、非常に重要であろう。

    もちろん、「既にGoogleに毎日話しかけている」と思うかもしれない。タイプして検索を行い、返事を得るということだ。しかし、Google AssistantはGoogleをさらなる高みへと導くものだ。まるで、何かを行うために人間に話しかけるているという感覚を、ユーザーに与えてくれるのだ。

    「Googleにおける会話式のインターフェイスをゼロから構築するとさえ言える」。これは、Google Assistantを統括する、エンジニアリングのヴァイス・プレジデントである、スコット・ハッフマン氏が先週語った内容だ。

    もちろん、音声検索という手段で、ユーザーは何年間もGoogleと会話してきた。しかし、Google Assistantはそうした経験をさらに高めるものであり、実世界におけるアシスタント(実際の人間)から何かしらの答えを得るような方法で、Googleとかかわりあうことを可能とするのである。

    AlloのみでGoogle Assistantを評価するべきではない

    Google Assistantは、先月リリースされたメッセージアプリ、Google Alloの一部として、初めて一般公開された。

    Alloでは、情報を得るためにGoogle Assistantに直接かかわりあうことができる。しかしながら、単純にGoogle検索を行った方が便利だと私は感じている。AlloにおけるGoogle Assistantが魅力的となる場面は、ユーザーの役に立とうと、会話中に情報を提示してくれる時である。

    例えば、誰かと映画に行こうかと会話をしている場合、Google AssistantはGoogleの広大なデータベースから参照した情報を提供し、我々が見るべき映画を提示してくれるのだ。

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    【画像内和訳】
    ユーザー:映画にでも行かないか?(映画の上映時間を教えて)
    Google Assistant:サンフランシスコ近郊で上映している映画です。
    *画面に映画のリストが表示されている。

    非常に素早く、便利で、他のアプリで検索を行う必要が無い。

    個人的な意見ではあるが、メッセージアプリとして認知されるために、Alloにも直面している課題はある。Alloの一部としてのGoogle Assistantを見るだけでは、十分な評価とは言えないだろう。仮にAlloが広く普及しなかったとしても、それはGoogle Assistantの失敗であるとは結論付けられないのだ。

    なぜなら、Google Assistantはあらゆるアプリやデバイスに組み込まれる存在であるからだ。そして、Google PixelとGoogle HomeにGoogle Assistantが使用されることが、本日発表されている。

    スマートフォン用のGoogle検索アプリとの関係は?

    Googleは既に、Android端末(スマートフォン)に加え、iOSのデバイスにおいても、Google検索アプリによる圧倒的なシェアを獲得している。また、Google検索アプリに話しかけることで、必要な情報を得ることもできる。しかし、Google Assistantはさらに上を行く存在を目指しており、Googleとの関わりにおいて、より多くの情報と支援を与えているのだ。

    Google Assistantは、あらゆる場面におけるGoogle Assistantとの会話を記憶する。そのため、Google HomeやAlloで交わされた会話を、それぞれの利用シーンで引用することができるのだ。(Google Homeで行われた会話の内容が、次にAlloを使用した際に、参照されることがある。)

    また、アシスタント機能も非常に重要だ。現在のGoogle検索アプリでは、検索結果はリスト形式で返ってくる場合が多い。しかし、Google Assistantでは、アクションを起こす内容が提供されるのだ。

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    画像内和訳】
    Google Assistant:何かお困りですか?
    ユーザー:去年の大みそかに取った写真を見せて。
    Google Assistant:Googleフォトから、条件に合致した写真を表示します。

    Google Assistantは文脈を解釈する知能も備えている。これは、以前は”Now on Tap“と呼ばれていたものであるが、例えばWebページを閲覧している時に、Google Assistantは役に立つであろう、関連する情報を提案してくれるのだ。

    私は、ホームボタンを長押しして起動することができるこの機能が、Android端末に実装されていることをしばしば忘れてしまう。しかし、PixelのようなGoogle Assistantが実装されているスマートフォンの場合、追加情報があることを知らせるために、アニメーションが表示されるとのことだ。

    Pixel以降、Android端末はどうなっていくのか?iOS端末におけるGoogleアプリとGoogle Assistantとの関係はどうなるのだろうか?

    ハッフマン氏は次のように述べている。「最終的な目標は、広範囲おいてGoogle Assistantを普及させることだ。しかし、その順序や期限などは設けていない。我々は、新しいGoogle製のスマートフォンから始めていくことが、まずは最善であると考えている。」

    Google Homeに話を戻そう

    Google Assistantで注視すべき分野はGoogle Homeであろう。Googleにとっても最も注力する分野だ。この分野がデスクトップの領域を支配するようになれば、既存のプレーヤーを窮地に追い込むことになる。モバイル検索が台頭した際、Googleは自身の強みを保持しながら、変化する環境に適応している。

    インターネットに接続されたデバイスやホーム・アシスタント端末は新たな境地である。Googleにとって好ましいことは、この新たな領域こそが、Google Assistantにとって理想とも言える領域であることだ。

    私は、Amazon Echoを長らく愛用している。そして、多くのAmazon Echoのユーザーと同様、私はこのデバイスを非常に気に入っている。音楽の再生、ニュースのヘッドライン、ショッピングリストへの追加などが音声で行うことができ、そのたびに「未来はここにある」というような感覚を覚える。

    Amazon Echoにとっての課題は、複雑な作業や、既存の情報リソースでは対応できない内容が求められた場合だろう。そして、その課題に対して、Googleは解決策を提供している。Googleは既に、スマートフォンにおける音声検索とWeb全体から答えを導き出すという経験をすでに持っているのだ。

    Google Homeによって、大まかな検索体験は保持しつつ、非常に狭い領域での対応が必要な場合も対処してくれるはずだ。Amazon Echoよりも低価格であることからも、Google Homeが大きな売り上げを見せ、多くの家庭に設置される可能性はあるはずだ。

    名前についても言及しておこう

    Google AssistantがGoogle Homeに搭載されるが、人間の名前のようなものは付けられていない。AppleのSiri、MicrosoftのCortana、AmazonのAlexa。Googleは・・・、Google Assistantだ。

    「信じてほしい。我々はその件について、本当に長い時間、社内で検討しているのだ。」とはハッフマン氏の言葉である。

    「Google AssistantはGoogleのインターフェイスであり、代表するものだ。そのため、”ジョーイ”や”スージー”といった名前は付けづらい。」とも述べている。

    映画スタートレックに登場するような、コンピューターに向かって話しかけるという状況とよく似ている。スタートレックに出てくるコンピューターにキャッチーな名前は付けられておらず、我々は”コンピューター”と呼んでいたのだ。

    ハッフマン氏はGoogle Assistantは個性(パーソナリティ)を持つことになると述べている。Googleは確かにその取り組みを進めており、こちらの記事で詳細を確認することができる。

    少なくとも、Google Assistantはいずれ正式な名前を付けられるだろう。先日のGoogle IOで発表された際は、”Google assistant”と発表されていた(assistantの”a”が小文字になっている)。Googleは、まだ満足のいく名前は付けれらていないのだ。

    今回発表されたGoogle Assistantは、1つの名前であるが2つの意味を持っている。1つはGoogleが長い間をかけて構築してきた検索プラットフォームを多くのプロダクトに組み込むというもの。もう1つは、ユーザーを支援してくれる存在としての名前であり、ユーザーに愛される存在となることを望んでいる。

    Google AssistantとGoogle Homeについての詳細は、本日行われたGoogleのイベントについての記事も確認してほしい。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「With Google Assistant & Google Home, Google seeks to win the hands-free generation of search」を翻訳した内容です。


    Googleがフィーチャードスニペットを導入した当初、Webサイトへのトラフィックを奪うという理由で、Webマスターから不満の声が挙がっていました。フィーチャードスニペットは検索結果画面で答えを入手できてしまいますが、対話式検索の場合は”検索結果画面”といったものがそもそも存在しません。もしも、こうした対話式検索が今後の検索行動の主流となった場合、SEOの有り方もずいぶん変わっていくものと予想されます。もちろん、パソコンやモバイルでの検索が全くなくなるとは考えづらいのですが、対話式検索の存在感が増す可能性について、否定する意見を出すことも難しいのではと思います。こういうことを考えるといつもGoogle Glassを思い出してしまうのですが。(笑)– SEO Japan