GithubやStack Overflowを毎日モニタして企業が求める人材を探すHireSweet

エンジニアの雇用は非常に面倒な仕事なので、最近はその面倒な部分を人工知能にやらせようとする企業がとても多い。中でもここにご紹介するフランスのHireSweetは、あなたの会社への求職など考えたこともなかった人びとの中に、候補を見つけようとする。

HireSweetはGitHubやStack Overflowなど、技術者たちが多く集まるプラットホームやコミュニティをスキャンして、求める人材を探す。同社が調べるのは、プロフィールの内容などもっぱら非定型データで、それらからデベロッパーをそのスキルやプロジェクト、適応能力などで分類する。そして毎日ユーザー企業の人事部に、選んだ候補のプロフィールを送る。

同社との会話を開始するには、まず同社サイトにあるテンプレート使ってメールを書き、それを送る。あとは、待てば海路の日和あり、毎日同社からの報告を待って、採用候補を選ぶ。

GitHub上で活動が活発なエンジニアは優秀な人が多いけど、彼らは必ずしも新しい仕事を探していない。しかしHireSweetはそこを一歩踏み込んで、ユーザー企業がそんなエンジニアを引き抜けるよう、努力する。

求職者との面接の前にGitHubのリポジトリやStack Overflowへの回答の投稿を調べる企業は多い。でも、それらの調べる作業は、その企業が自分でやろうとすると、たいへんである。

しかしHireSweetは、車輪の再発明をしているのではない。同社は、時間がかかって非効率なプロセスを自動化サービスに変える。それだけでも、良い候補が見つかる確率は高くなる。

同社は最近180万ドル(150万ユーロ)を、Global Founders Capital, Kima Ventures, Bpifrance, TheFamily, およびDavid Bizer, Yannis Yahiaoui, Yves Weisselbergerのようなエンジェルたちから調達した。

HireSweetの今の主な顧客は、Doctrine, eFounders, Deezer, Nokia Health, Sqreen, CallDeskなどだ。今はフランスの企業が多いが、ゆくゆくはアメリカおよびその他のヨーロッパ各国にも顧客を見つけたいと思っている。得られた資金は、そのため…顧客開拓…に使う予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

リクルートの米国子会社のIndeedが、シミュレーションを用いた採用アセスメントの強化のためにInterviewedを買収

毎月2億人以上の求職者を探している求人情報プラットフォームIndeedが、オンライン採用時アセスメントツールのInterviewedを買収した。契約の条件は明らかにされていないが、3人の共同創業者を含むInterviewedの従業員全員がIndeedで働く予定だ。

サンフランシスコに本拠を置くInterviewedは、Y Combinatorの2015年夏季クラスの一員であり、IBM、Zillow、Thumbtackといった顧客たちに採用時アセスメントツールを提供している。シードラウンドでは200万ドルを調達している。

IndeedはInterviewedの顧客でもあり、またIndeedの親会社である日本のリクルートはInterviewedに対する初期の投資家の1人でもあった。IndeedはInterviewedのAPIを使って、企業側が求職者に対する自動スクリーニングインタビューや、アセスメントを行えるようにしている。

こうしたアセスメント方式には、自動電話スクリーニング、顧客サポートや管理補助業務のシミュレーション、そしてExcelを用いたテストなどが含まれている。私たちはInterviewedが立ち上がった当初に、これらのアセスメントを評価してみたが、それらは極めて現実的で求職者の将来のパフォーマンスを予測するための良い方法だという結論に達している。

この先、Interviewedのサービスは、当面は独立したものとして継続する。最終的な目標は、Indeed上で求人側に、募集に際して対象業務のコアに関するシミュレーションを行えるようにするために、さらなる統合を進めることだ。

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(翻訳:Sako)

企業がより効果的なビジネス英文を書けるように指導するTextioが$20Mを調達

企業の文書の文章を直してくれるTextioは急速に成長して、今ではCiscoやJohnson & JohnsonのようなFortune 500社の大企業が、人材の獲得業務を改善するために利用している。同社が行う、文章のちょっとした直しによって、求人への応募者の数や応募者の質が、がらりと変わるのだ。

今同社は、求人求職以外の分野への進出を志向しており、その業容拡大のために、Scale Venture Partnersが率いるラウンドにより、2000万ドルを調達した。参加した投資家は、Bloomberg Beta, Cowboy Ventures, Emergence Capital, そしてUpside Partnershipだ。

Textioを創業したKieran SnyderとJensen Harrisは二人ともMicrosoft出身で、あるとき企業の言語能力を良くするためのサービスをやろう、と発想した。前にMicrosoftの生産性スイート部門(Microsoft Office)にいたSnyderは、企業のコミュニケーション能力の面で、そのスタートアップに貢献したい、と思った。

彼らは自分のサービスを“augmented writing”〔仮訳: 拡張ライティング〕のためのプラットホーム、と呼んでいる。ユーザーは自分のテキストに対するフィードバックをもらうのだが、それは必ずデータに裏打ちされている。しかも、その文章を読むターゲットの層〔例: ハイティーン女性〕が、意識されている。そのため、ユーザーは自分のコミュニケーションを改良でき、より好意的な反応や返事をもらえるようになる。

(原著者注記: 生活のために言葉を並べている者の一人として、それを自分よりも上手にできるコンピューターがあると知れば、ものすごく不安になり、そんなくそったれのための記事なんか書きたくない、と思ってしまう。それを採用する人が増えれば、ぼくなんかすぐに要らなくなってしまうだろう。)

Textioの技術の最初のアプリケーションは求人だった。顧客は求人票の草案を同社に提出し、その問題点を指摘される。それは市場が大きいだけでなく、応募者が多かったか少なかったか、応募者の質が良かった(高かった)か良く(高く)なかったか、という具体的な評価がすぐ出る。

でもTextioは、自分たちの技術が企業の求人以外の分野にも応用できる、と信じている。そこで、今回の資金調達となった。企業が顧客やパートナーや、将来社員になるかもしれない人びととコミュニケーションするときにも、良い言葉、良い文章を求めるニーズがあるはずだ。

今回の投資で、Scale Venture PartnersのパートナーStacey Bishopが同社の取締役会に加わる。ScaleとBishopはマーケティング自動化企業Hubspotにも投資しているので、投資家としての一般的な助言のほかに、営業やマーケティングにおける企業のコミュニケーション能力について、専門的な知見をTextioのもたらすことができるだろう。

“このプラットホームをそのほかのタイプのビジネス文書にも拡張していきたい”、とSnyderは語る。“どの分野でも、より効果的な文書を書きたいというニーズはとても大きいはず”、と。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google検索がWeb上の求人情報を再整理厳選して紹介、ユーザーによる多様な職種基準やフィルタリングも可能

【抄訳】
職探しはだんだん容易になっている。今日(米国時間6/19)はGoogleが、検索に職探しの機能を導入して、主な求人サイトや求人ページのすべて… LinkedIn, Monster, WayUp, DirectEmployers, CareerBuilder, Facebookなどなど…で仕事を探せるようにした。企業のホームページ上にある求人リストのリンクも、検索結果のページに載る。

これからは、いろんな求人サイトを次々と訪れて、各所に重複があったり、大量の無関係な求人を見る徒労から解放される。

この機能はデスクトップとモバイルの両方で使えるが、今のところ英語のみだ。検索ワードとしては、“jobs near me”(近くの仕事)とか“writing jobs”(書く仕事)などなどと入力し、職探しウィジェットから大量の検索結果を見る。そこからさらに、たとえば“フルタイム(or正規雇用)のみ”などの条件で結果を絞り込む。特定の職に関する情報をクリックに次ぐクリックで掘り下げていくと、GlassdoorやIndeedで企業の格付けを見ることもできる。

仕事を業種や位置、求人情報掲載日、雇用主などでフィルタできる。これでよし、というクェリが完成したら、それに通知機能を付けて、今後の新たな求人をお知らせしてもらえる。

【中略】

その膨大なリストが無駄に膨大にならないために、同じ求人情報の重複は事前に排除されている。そして求人情報のカテゴリー分類は、機械学習のアルゴリズムが行う。既存の求人求職サイトが情報にすでにマークアップを付けていることも多いから、検索はそれも参考にする。しかし求人情報の検索に関しては、SEOは機能しない。求職者に大量の情報、すなわち多くの選択肢を提供することが目的だから、SEOによって結果の上位に出ることをねらっても無意味である。

仕事が見つかったら、その会社の求人ページへ行って応募する。複数のサイトが最終的なクェリにマッチしたときは、もっとも完全な求人ポストの企業へ連れて行く。このようなランク付けは、なるべく詳細で完全な求人情報を企業側に書いてもらうための、インセンティブでもある。

そして実際の応募フォームを書いて入力するときは、Googleはいっさい手を出さない。そこから先は完全に、求職者自身の仕事だ。

Googleがユーザーについてすでに知ってること(例: 釣りが好き)は、職のフィルタリングに用いられない。釣りが好きでも、漁船や釣り船の仕事にありつきたいわけではないからね、たぶん。

Googleは、MonsterやCareerBuilderなどのサイトと直接競合したいわけではない、と明言している。だから現状では、求人者が直接、Googleの職探し機能の上へ自分の求人情報をポストする機能はない(やれば儲かりそうだけど!)。この部門のプロダクトマネージャーNick Zakrasekは曰く、“うちは、うちが得意なことだけをする。つまり、検索をね。既存の求人求職サイトに、繁盛するきっかけを与えたい”。それ以上のものはGoogleの操舵室に存在しない、と彼は付言した。

Monster.comのCTO Conal Thompsonも、声明文でこれと同じことを言っている。“Google検索の職探し機能はうちのやり方と連携しうるもので、いずれにしても(Google検索のこの機能ががあろうとなかろうと)求職者はWeb全域に仕事を探し、検索基準を磨いて自分のニーズに合う情報を見つけるのだ。求人情報の内容や形式は、検索を意識して変えなければならない部分はあるだろう。最大の問題は、今現在SEOに依存しているサイトやページだね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))