ザッカーバーグ、ようやくSnapchatとの戦闘体制が整う

Evan SpiegelがZuckのSnapchat 30億ドル買収を蹴って以来初めての収支会見で、Facebook CEOは極めて明快なメッセージをライバルたちに送った。

「当社の構想は、ユーザーがどんな相手とでもシェアできる製品群を作ること」とZuckは言った。「友達全員と同時にシェアしたい人ばかりではない。最近の成長傾向は、いくつもの別々のグループの人たちとシェアする機能を提供することだ」。

具体的に3つの製品が、FacebookのSnapchatとの戦いに役立つ。Messenger、Instagram、およびグループだ。

Zuckerbergは、昨年11月に改訂されたFacebook Messengerの利用が、過去3ヵ月で70%まで伸びたとことを発表した。一方Facebookグループの利用者は5億人で、Zuckはこれを「中核製品」であると言っている。

そしてFacebookの切り札、Instagramがある。写真共有サービスは12月にInstagram Directを提供し、写真をシェアする相手をユーザーが制御できるようにした。

もちろんこのいずれもが、急成長を続けるSnapchatに支配されている市場シェアとマインドシェアに対する圧力だ。ユーザーは1日に4億枚以上のスナップ写真を同サービスに送っており、会社は2011年の設立以来1.23億ドル以上の資金を調達している。

アプリはユーザーに、友達一人ないしは複数に対してすぐに消える写真をシェアする機能を提供する。コンテンツが消える(ママに見られたりネットに貼られる恐れから解放する)だけでなく、シェアしたものを誰が見るかも1件ごとにユーザーが制御できる。

Instagram Directはこのやり方を真似たが、あまり牽引力を見せていない

そして、仮にその成長が(まだ)脅威でないとしても、Snapchatの意固地なCEOは間違いなく脅威だ。

彼は、Zuckerbertその人以来初めての、若くて強い意志を持つ神童だ。もうすぐ24歳のスタンフォードを出たばかりの青年には、独自バージョンの寮友との法廷ドラマさえあり、ファウンダーの1人がSnapchatの1/3を要求する裁判を起こしている。もしZuckの王座を強奪する者がいるとすれば、Evanをおいて他にない。

Snapchatは、いかなる意味でもFacebookに依存していない、非常に数少ない(成功している)ソーシャルアプリの一つだ。Snapchatユーザーたちはスマートフォンの連絡先アプリを通じて友達を見つける。Facebook Connectはない。Facebook友達もない。Facebookへのシェアもない。Snapchatの中に、Facebookという言葉は出てこない。

その動きは比較的ゆっくりではあるが、過去数年間Facebookは、ティーンをはじめとする若年層の支持を失いつつあるオバマでさえそのことを知っている。インターネットで思春期を両親と共有したい若者はいない。Snapchatは、Facebookから完全に独立することによって、ティーンに遊び場を提供したのだ。

そしてFacebookは、今のところその漏れをふさぐことに失敗している。

FacebookがSnapchatに気付いた時には、もう手遅れだった。2012年12月にFacebookはPoke(a 恥知らずなSnapchatクローン)を公開したが完全な失敗に終った。

そして危機を感じたFacebookが30億ドルと言われる買収提案をした時、Spiegelの答はノーだった。

今日(米国時間1/29)Zuckerbergは、少々控え目ながら反撃に転じた。Messenger関連の数字を見ると、Facebookが若者獲得の戦いに向かう準備は整っている。ソーシャルネットワークにとって彼らが必要であるかどうかに関わらず

つまるところ、月間アクティブユーザー12億人に心配の種はない。Snapchatは未だに、まったくもって、ゴリアテFacebookに対するダビデだ。

今後Zuckは、MessengerとグループをさらにFacebookのメインアプリと切り離す計画だ。

「コミュニケーションにおけるシェア全体を考えれば、人々のやっていることは1つではない」とZuckは言った。「人はあらゆるタイプのコンテンツを、気に入った人たち誰とでもシェアしたいと思っている。Facebookには人々があらゆる相手とシェアすることを手助けする使命があり、歴史的にそれは、常に1つのサービスを通じて行われてきた」。

「Messengerは、かつてFacebookの一機能のように感じられたが、もっと単独アプリに見せようとしている」と彼は付け加えた。「メインアプリから取り出し、Messenger自身の体験を与える余地を与える。今われわれは真に良いものにすべく手を加えているところだ」。

別の言い方をすれば、「ほら、ここに親のいないFacebookがあるよ」。

どうするSnapchat? 君の番だ。

スタンドアロンアプリがFacebookの未来にどう影響を与えるのか? 本誌のJosh Constineによる特集記事、”Facebook’s Plot To Conquer Mobile: Shatter Itself Into Pieces” もご一読あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Playのストアからサードパーティ製のSnapchatアプリが大量に消えた

Snapchatは写真が消えることがサービスの本質だが、今ではユーザが写真を保存できるサードパーティアプリが氾濫している。自分が見た写真を、強制的に消されるのがいやな人たちのために。

Snapchat本体にスクリーンショットを取る機能はあるが、それをすると送り主に、写真が保存されたという通知が行く。サードパーティのハックは、この通知をせずに写真を保存するから、Snapchatの居心地の良いサービスの本質が、損なわれてしまう。

ところが最近、サードパーティ製のAndroid用Snapchat写真保存アプリが、Google Playのストアから削除されてしまったのだ。このミステリーでは、突然消えたのは写真ではなくAndroid用のSnapchatハックだった。

つねに眼光鋭い本誌情報筋によると、Googleは最近、Google Playのストアから大量のSnapchatハックを大掃除してしまった。“昨日気がついたんだが、サードパーティのSnapchatアプリのほとんどすべてがストアから消えている。全部で数十本はあったと思うが、残っているのは2つか3つだ”、とその筋は言っている。

消えたアプリの一つであるSnapcapture for Snapchatは、このアプリを買った人たちに、Facebook上でお詫びの言葉を述べている。そして、今でもそのアプリを無事にダウンロードできる、同社自身のサーバのリンクを提供している。

【中略】

同じく、SuperSnap for SnapchatもGoogle Playのストアから削除された。

Googleの検索で、今でもキャッシュされているアプリのリストを見ることはできる(下図)が、一部はすでに’page not found’(ページが見つかりません)になる。そのほか、たとえばSnapchat Save Picsなどは、今でもストアにある。

同じアプリのiOS版は、AppleのApp Storeに健在だから、この件に関してAppleは寛容なようだ。

【中略】

Googleのデベロッパ配布合意4.4節には、こんな条項がある:

AndroidのユーザやGoogleやモバイルネットワーク事業者やそのほかのサードパーティのデバイス、サーバ、ネットワークなどの財産やサービスを妨害し損害を与える市場活動と製品の開発や配布を行わないことに合意する。この市場から得た顧客情報を利用して外の市場で製品の販売や配布を行わないことに合意する。

ほかのアプリの機能をハックしているアプリで、この条項に違反していないものを見つけるのは、困難だろう。この条項のカバー範囲はとても広いから、興味深いのはその摘要や強制に生じるむらや恣意性だ。Google Playストアには、この条項に違反しているアプリが大量にあるはずだが、それらはどれも削除の対象になっていない。

今Google PlayストアでSnapchatを検索すると、Snapchatの写真を保存するサードパーティアプリがいくつかある。しかし、削除されたものと、こうして生き残っているものの、違いはよく分からない。それとも、これらも近く消されてしまうのか。

【中略】

上記の本誌情報筋は、SnapchatのAPIをAndroid上で(~Linux上で)‘不正に’使用しているアプリだけが削除の対象になった、と主張する。APIの、いわば裏をかいているアプリが削除されたのなら、大掃除を開始したのはGoogleではなくSnapchat自身かもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


いちばんかわいいSnapchatハックはLittle Snapperだ

ハッカーたちがSnapchatのゆるいセキュリティにつけこんで以来、多くの人たちがそれぞれ勝手にこの画像共有サービスのAPIを利用して、未読のメッセージを取り出すなど、ふつうではできないことをやり始めた。そんなハックの最新版Little Snapperは、それらの中でも抜群にキュートだ。

イギリスのアニメ作家でデベロッパのWesley Hill(GitHub上の通称Hako)は、Snapchatで見た写真をBergのLittle Printerでプリントする方法を考えた。この、感熱ロール紙を使用する小さなプリンタはインターネットに接続されていて、いろんなニュースソースやソーシャルネットワークのアップデートなどをプリントできる。Snapchatの写真が、短命から長寿に変わるのだ。

Little Snapperは、Snapchatのまだ見てない画像をつかまえて、それを45秒間ホストする間にLittle Printerがモノクロでプリントする。そのあと、Little Snapperは画像を削除する。そのサービスにはユーザ名とパスワードでアクセスし、受信した画像だけをプリントできる。自分が送ったのは、プリントできない。

Hillは、自分のチャレンジとしてLittle Snapperを作り、完成までに3週間を要した。今18歳の彼によると、SnapchatのSnaptchaシステムには欠陥があり、そのためにLittle Snapperは既存のアカウントでないと動かないそうだ。

“まあ、ぼくに言わせれば実装がお粗末だね。Snaptchaシステムはあまりよくないけど、みんながそれを使うしかない。SnapchatのAPIもあまり変わっていないから、できることに限界がある”、とHillは言う。

もしもあなたがLittle Printerを持っていてSnapchatにはまってる人でA Beautiful MindRussell Croweの装飾的なスタイルがお好きなら、このページへ行ってLittle Snapperをつかまえましょう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


460万人分のユーザーデータ流出のSnapchat、APIの脆弱性は昨年8月に警告されていた

Snapchatは460万人分のユーザー名と電話番号が漏洩した件について公式ブログに記事を発表した。それによるとデータが盗まれたのはAPIの濫用が原因だったという。同時に電話番号から対応するユーザー名が検索できるデータベースの仕様に問題があったことを認めた。

Snapchatでは今後こうした大量の個人情報流出が起きないよう、Snapchatのモバイル・アプリとサービス自体に改良を加えるよう準備しており、また電話番号から友達を検索できるFind Friends機能をオプトアウトに変えるとしている。

Snapchatによれば、同社は昨年8月にこのセキュリティー上の問題を外部から指摘され、APIを通じたユーザーデータ検索の速度を制限するなど一定の対策を取った。

ところがSnapchatは去る12月7日にFind Friends APIを利用して大量のユーザーデータを取得する方法をわざわざブログで公開するというセキュリティー史上まれに見る理解に苦しむ行動に出た。この記事でSnapchatは「理論的には誰かが大量の電話番号、たとえばアメリカ中のすべての電話番号をアップロードして順次Find Friendsで検索すれば、ユーザー名とそれに対応する電話番号の大量のデータベースを作ることが可能だろう」と書いている。

するとSnapchatのデータベースがまさにその方法で攻撃されたのだという。こうして460万人分のユーザー名とそれに対応する電話番号を掲載したSnapchatDB.infoがウェブに公開されてしまった。

驚いたことにSnapchatのコメントには迷惑をかけたユーザーへの謝罪が一言もない。過失を認めることになるのを恐れたのかもしれないが、まずい対応だという気がする。

Snapchatを攻撃した人物(ないしグループ)は「データを公開したのはSnapchatのセキュリティー問題に公衆の関心を呼び覚まし、Snapchatに欠陥の改良を促すためだった」と主張している。スタートアップにはリソースが不足していることは理解できるが、だからといってセキュリティーをないがしろにしてよい理由にはならない。セキュリティーはユーザー体験に劣らずサービスにとって本質的な要素だ。

攻撃グループは12月下旬、Gibson SecurityがFind Friendsのセキュリティー問題を詳細に指摘したことを報じるZDNetの記事によってこの欠陥を知ったという。この記事はGibson SecurityがSnapchatにセキュリティー問題を指摘したにもかかわらず回答がなかったので公表されたとのだという。

TechCrunchのJosh Constineも先月この問題を指摘していた。Snapchatの最初の間違いはセキュリティー専門家の意見を無視したところにある。Gibson Securityが警告を発したのは昨年8月で、問題が公表されるはるか前だったのだから、その間にSnapchatは真剣にセキュリティーの改善に取り組むべきだった。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Snapchatのリプレイ機能は、Snapchat自体を消し去る時限爆弾?!

Snapchatを使っていて一番不便なのは、音声付きのスナップが送られてきたのに、うっかり聞き漏らしてしまうことがあることだ。騒々しいところで開いてしまったり、あるいは音がならないようにしているときに開いてしまったりする。Snapchatがリリースした最新版に搭載されたリプレイ機能は、そうした問題にも対処しようとするものなのかもしれない。1日に1度、送られてきたスナップをもう1度再生することができるようにするものだ。しかしこれがむしろ大きな問題を引き起こすことになる。自らの特徴である「はかなさ」(短期で消滅する性質:ephemerality)を失ってしまうことになるのだ。

Snapchatが大いに流行することになった要因は、送受信するメッセージ(スナップ)を一瞬だけ見ることが出来るという性質によるものだった。「瞬間」に集中する必要があり、それがためにコミュニケーションに集中することともなった。

しかし今回投入された「リプレイ」機能があれば、漫然と対処することが可能となってしまう。アプリケーションを開いたままにしていて、かつ他のスナップが送られてくる前であれば「すごいな。ちょっと際どくてナイスじゃん。もう一度見てみよう」などということが可能になるのだ。

もちろんFacebookのタイムライン投稿のように、永久に残ってしまうというものではない。しかしこれまでのように気軽になんでも送るようなことはできなくなる。構図はちゃんとしていただろうかとか、髪が乱れていたのではなかろうかなどと気になってしまう。

これまでSnapchatで送られるスナップは、一度だけ閲覧されてあとは記憶の中に残るのみとなるものだった。記憶というのは曖昧なものであり、それがために気軽になんでも送ることができたのだ。こんな写真を送ると何を言われるだろうなどということを気にする必要もあまりなかった。そうした性質のおかげで、馬鹿馬鹿しい内容で盛り上がったり、あるいは少々際どいスナップを送り合って笑い合ったりできたのだ。ちょっとしたおふざけ写真が後々までひと目にさらされるような危険性については考える必要がなかった。

これからはスナップの内容が再チェックされてしまうようになるわけだ。あるいは誰かに見せたり、さらには再生の様子を他のカメラで撮影したり、あるいはスクリーンショットに残したりすることもしやすくなってしまう。シモネタ絡みで楽しんでいた人たちは、少々使いにくさを感じてしまうことになるだろう。他の人に見せられたり、あるいはカメラで記録されたりする可能性がある中、際どい写真などは送りたくないと考えるのが普通だろう。

冒頭にも書いたが、リプレイが便利である場面というのも確かにある。しかしUI面でも機能面でも、あまりにひどいデザインであるように思える。機能を使うにはメニュー階層を深くたどって「Manage Additional Services」というメニューを発見して、そこから行う必要がある。ちなみにこの設定でリプレイが可能になるのは自分の端末上(人から送られてきたスナップを見る場合)であり、自分が送るメッセージをリプレイ可能性を設定するものではない。自分の送る画像やビデオのリプレイ可否を設定する方法は用意されていないのだ。

Snapchatは10月にもStories機能を発表し、短い時間で消滅するという自らの特徴とは違う方向への進化を模索しているように見える。これは24時間以内なら何度でも見られる形式でパブリックに、あるいは友人に対してスナップを公開するものだ。24時間たてば、スナップは消え去ることとなる。リプレイもこの流れにあるものと考えることが出来るかもしれない。しかしStoriesでは、何度でも閲覧可能とする設定を行うのは送信者側だった。リプレイでは、受信者が送信者の意図に関わらず、繰り返してスナップを見ることが出来るようになっているのだ。

リプレイの目的が、ビデオを見るのにうっかり音声をオフにしてしまっていたとかそうした事情に対処しようとするものなのであれば、送られてきたスナップがビデオなのか写真なのかを明示するようにすれば良いと思う(Update:実は区別されていたそうだ。赤が写真で、紫がビデオを示すのだそうだ。しかしもっとわかりやすく示してくれても良さそうなものだと思う)。間違って開いてしまって、よく見ないうちに消滅時間になってしまうということに対処しようとするのであれば、スナップを開くときの仕組みを考え直せば良いだけの話だと思う。

問題に対処しようという、ある種の「好意」からの機能変更であるにせよ、Snapchatは人気を集めた自らの特徴を捨ててしまうような形で変化してしまっている。これが正しい方向性だと思っているのなら、CEOのEvan Spiegelはちょっと考えなおした方がいい。Snapchat自体があっという間に消え去らないうちに、リプレイ機能については考えなおした方が良いように思う。

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(翻訳:Maeda, H


サービスの方向性が迷走し、新たな可能性は感じられない。Instagram Directは失敗だと思う

友だちは誰もInstagram Direct(IGDと略す)を使っていないようだ。少なくとも今のところは使っていないらしい。先週の木曜日にスタートしてから、これまでに受け取ったIGDメッセージは2件だけだ。その間、頻繁にメッセージのやり取りをする友だちのうち20名以上がInstagramに画像を投稿している。あるいはやはり同一期間内で、18名から60通ほどのSnapchatメッセージを受け取った。始まったばかりのサービスを云々するのは時期尚早なのかもしれないが、しかしどうやらIGDは失敗に終わるのではないかという思いを強くしつつある。

もちろん根拠を示すためのデータがあまりに個人的なものではある。しかしいろいろ考えても、やはり自分の考えが正しいのではないかと思うのだ。

多くの人が使うサービスの中で、新しい機能を提供してもあまり流行らないことが多いという一般論もある。しかしInstagramについては当てはまらなそうだ。Instagram Videoは、かなり広まっているようにも思えるからだ。IGDの問題は「新しい機能」ではなく「全く違うもの」を同じ器に盛ろうとしたことにあると思う。

Instagramは、写真をみんなと共有したいと願う人々の気持ちに訴えて大流行することとなった。写真を撮って(今はビデオにも対応している)、それをシェアする。より正確に言えば、フォローしている人たちとシェアする。今回、IGDの導入により、Instagramはプライベートな共有空間の構築を目指すこととなった。写真やビデオを撮って、それを知り合いないし、知り合いグループに送るという使い方だ。この両者は、コミュニケーションのスタイルとして全く異なるものであると思うのだ。

これまでの利用パターンと全く異なる利用法を提示して、それでもアプリケーションを使ってもらおうというのはなかなか難しい話だ。また、その「全く異なる利用法」が、他のアプリケーションで行えることであるとなれば、難しさは一層増すことになる。

もし限られた人とのみ写真を共有したいのなら、テキストメッセージで掲載場所を伝えたり、メールしたり、あるいはFacebookのメッセージング機能を使って行えば済む話だ。いずれもIGDよりも自由に使うことができる。たとえば送られてきた写真に、別の写真でレスポンスすることもできる。ちなみにIGDでこの機能を搭載していないのは、個人的には最大の謎だ。また、少しの人と写真をシェアしようとするのに手間が掛かり過ぎるのも問題だ。送る人を選んでタイトルを付けるという作業に時間がかかりすぎるように思う。仲間内で手軽に写真をシェアして愉しむという目的に沿っていないように思うのだ。

そしてこの分野にはもちろんSnapchatという存在がある。Snapchatは目的もはっきりしていてメッセージが消滅するという特徴もあり、利用者を惹きつけている。メジャーなメッセージングサービスにはメッセージが自動的に消えるという機能はなく、あまりに馬鹿馬鹿しいものや、あるいはちょっときわどいものなどを送りたいときには、自然とSnapchatを使いたくなるというわけだ。

まとめてみるなら、Instagram DirectはInstagramとは「違いすぎ」、しかしながら「新たな可能性はない」というところにあるようだ。

実はFacebookは、このことを以前に学習済みだ。もちろんSnapchatへの対抗ビジュアルコミュニケーションツールとしてのPokeをリリースした際の話だ。この試みは失敗に終わった。Facebookとしては「こちらのツールを使ってくれ」と言っていたわけだが、利用者にとっては乗り換えるメリットが全くなかったのだ。しかもFacebookは、何かを半永久的にシェアする場所として利用されることが多い。そのような中、Facebook上に自己消滅型メッセージをやりとりするというのは違和感を与えるものでもあったのだ。また、これまでにプライバシー面でも問題をいろいろと指摘されたこともあるわけで、利用者としては、本当にメッセージがきちんと消滅するのかどうか危ぶんだという面もあるだろう。いずれにせよ、Pokeが単なるSnapchatのクローンであり、新たな可能性をもっていなかったことに失敗の要因がある。

個人的には、Instagramがメッセージング機能を実装することには賛成で、先週にはInstagramはプライベートメッセージングを提供すべきだという記事も書いた。利用者がより多くの時間をサービス上で過ごすようにする仕掛けが必要だという視点から記したものだ。しかし実装にあたって、Instagramは自身のサービスを補完するものとしてではなく、ライバルに表面的に対処するようなものを作ってしまったように感じる。Instagramは、写真を利用したメッセージのやり取りを簡単に行えるような仕組みや、あるいは既に公開している写真についての話が行えるようなツールを構築すべきだったのではなかろうか。他のアプリケーションでもできるようなことではなく、Instagramならではのエクスペリエンスを提供する仕組みを熟考すべきだったと思う。

Instagramは、カメラとソーシャルネットワークをダイレクトに結びつけることにより、写真のあり方を変えた。Instagram Directは、何も新しい面白さを提供してくれないように感じている。

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(翻訳:Maeda, H


Instagram、Instagram Directを提供開始(特定の相手との交流が可能に)

ニューヨークで行われたプレスイベントにて、InstagramのファウンダーであるKevin Systromがプライベートな写真共有と、メッセージング風サービスを導入するとのアナウンスを行った。サービスの名称をInstagram Directというのだそうだ。

これまでのInstagramは、公開型のソーシャルネットワークだった。Facebookのように相互に繋がった相手とやり取りをすることを目的とするのではなく、ブロードキャストモデルを基本スタンスとして採用していた。今回、Instagram Directを導入したことで、Instagramでもプライベートなやり取りが可能となる。

すなわちフォローしているユーザー同士での、ある種のチャット風やりとりを愉しむことができるようになるのだ。コミュニケーションのきっかけはもちろん写真ないしビデオからスタートということになる。これはInstagram上で実装されるサービスとして当然のことだ。これまでは「いいね」したり、あるいはパブリックなコメントを送ることしかできなかったが、投稿された写真ないし動画に基いて、個人間のメッセージのやり取りが可能となったのだ。

仕組みについてみておこう。

写真を投稿する際(投稿の仕方はこれまでと変わらない)、写真の上に「Followers」と「Direct」という2つのタブが表示されるようになった。

「Direct」を選ぶと、写真を見てもらいたい友だちを選び、そしてそれぞれにメッセージを送ることができるようになっている。送った相手が写真を開くと、送った相手のリスト画面にチェックマークが表示される。ダイレクトに送った写真についても「いいね」することはでき、その画面でチャットのやり取りをすることもできる。

Direct投稿は、一度に15人まで同時に行うことができる。送信時には送る相手のサジェスションも行ってくれるようになっている。

写真を受け取った場合は、アプリケーションの右上にあるインボックスアイコンからメッセージを受け取ることができる。Directの画面からは1対1ないし、写真が送られたグループの人とのチャットを行うことができる。

Instagram上で相互にフォローしあっている人なら、簡単にプライベートなメッセージのやり取りができるようになったわけだ。フォローしていない相手からメッセージが送られてきた場合には、メッセージはすぐには受け取ることができず、ペンディング扱いとなるようになっている。

メッセージの受信に同意すると、それ以降は当該送信者からのメッセージがインボックスに届くようになる。

ちなみに、最初からテキストのみのメッセージを送ることは出来ない。まず写真を送ってからチャットを開始することとなる。

Instagram上ではこれまでも、ある種のプライバシー設定があった。たとえば特定の利用者をブロックするとか、あるいは自分自身のプロフィールをプライベートにするなどといったものだ。プロフィールをプライベートにすると、フォローの申請を承認して、はじめてフォロワーにコンテンツが表示されるようになっていた。

今回のアップデートにより、プライベートに、より親しい人とのやり取りのみを行うようなオプションが登場してきたということもできるだろう。

また、今回のアップデートにより、エンゲージメント獲得の機会を得たということもできよう。お互いの写真をいろいろと見て回った後には、撮影している写真などをきっかけにして、きっと会話も弾むことになるだろうと思われる。

Instagram Directについてのビデオを下に掲載しておく。

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(翻訳:Maeda, H


Snapchat、追放されたファウンダーが秘密の訴訟情報を漏洩していると差止め申し立て

「すぐに消えるメッセージ」のアイディアを最初に考えついたと主張する男、Reggie Brownに対してSnapchatは情報漏洩を差し止める仮処分を申し立てた。

今日Snapchatが裁判所に提出した申立書によると、「共同ファウンダーだったが追放された」とされるBrownは秘密の裁判文書を不法にマスコミに漏洩しているとされる。

この申立でSnapchatの訴訟代理人、Quinn Emanuel法律事務所は「Brownは本件訴訟に関連するほとんどすべての文書の公開を禁じる裁判所の保全命令に従おうとしない」と書いている。

Brownは訴訟関連情報を公開したことを認めている(Business Insiderこの宣誓供述ビデオを渡すなど)。「自分には訴訟関連文書を公開する権利があり、今後も公開していくつつもりだ」とBrownが語ったと申立書は主張している。

裁判所が仮処分の申立を認めることになれば、 Brownと弁護人は罰金、法廷侮辱罪その他の罰を受ける可能性がある。また本訴全体を失う危険性さえある。

申立書には「秘密情報が公開されればSnapchatは回復不能の損害を受ける」とある。訴訟文書には将来のビジネスプランや個人情報、数千ページに及ぶ財務情報が含まれているらしい。また申立書にはReggie BrownがGQ誌の独占インタビューを受けることを予定しているとも記載されている。

ちなみにSnapchatの代理人は当初Cooley LLP法律事務所だったが、4月にQuinn Emanuel法律事務所に変えられた。 BrownはQuinn Emanuelはごく短い期間だが、自分の代理をしたことがあるとして忌避を申立てた。数カ月後、裁判所は申立を退けた

ところが最近になって、SnapchatとともにBrownに訴えられている投資家は法律事務所をQuinn EmanuelからDurie Tangri, LLPに変更した。われわれはQuinn EmanuelとDurie Tangriの双方にこの変更の理由を質問中だ。

〔日本版:仮処分の申立書の全文は原文参照〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Snapchatでの写真共有件数はFacebookを上回っている(Facebook+Instagramと同程度)

Snapchatは、今や日々4億もの「snap」をシェアするサービスとなっている。CEOのEvan SpiegelがTechCrunchからの取材に対して明かしたものだ。

9月には、やはりEvan SpiegelがDisruptの壇上で、自動消滅写真共有サービスにおける写真共有件数が1日あたり3億5000万となり、6月の2億から成長を続けているとアナウンスしていた。サービスの成長ぶりには驚くばかりだ。

ちなみに、1日あたり4億枚という数字は、Instagramでの共有件数とFacebookでの写真共有件数をあわせたものに匹敵しているのだ。

Facebookには、10億人の利用者から、1日あたり3億5000万枚の写真がアップロードされるのだそうだ。そして1億5000万の利用者を抱えるInstagramでは、日々5000万枚の写真が共有されている。

但し、Snapchatの数字では「ブロードキャスト」分を複数カウントしているようである点には注意が必要だ。「ブロードキャスト」とは、1枚の写真を複数の受信者に対して送る機能だ。1枚の写真が複数回共有されているということで、複数分にカウントしているようだ。

プライベートに共有することができて、かつ時間がたてば消えてしまうというのは、確かに魅力的な機能であるようだ。FacebookやInstagramでは、基本的に投稿は公のものであり、いつまでもデータが残ることが基本的前提となっている。両者の特徴を見比べたとき、Snapchat方式を好む人が大勢いるのは、確かに考えられることではある。

それでもSnapchatの利用頻度拡大の速度はなかなかのものであることは間違いなかろう。Facebookから30億ドル程度の買収提案があったとか、あるいはかなり大規模な資金調達を近々行うらしいというにも確からしさを感じる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


なぜティーンはSnapchatを使うのか―短期消滅型メッセージ・サービスが必要とされる理由

「子どもたちはガラスの試験管の中に入れられているようなものだ。ソーシャルメディアへの投稿は親や教師、そして将来の就職先に細かく調べられる。そこで後に記録がのこならないSnapchatのようなメディアが重要になってきた」と出資者であるBenchmarkのBill Gurleyは説明する。

Gurleyはベルリンで開催中のTechCrunch Disrupt Europeに登壇、SnapchatについてTechCrunchファウンダーのMichaelArringtonと対話した。Gurleyによれば、Snapchatの取締役、Mitch Laskyの子どもは「Facebookは(ティーンエージャーにとって)大人のLinkedInみたいなものだ」と言ったという。

この点を理解できないために多くの大人たちがSnapchatエロ画像の交換のためのサービスだと軽視するという誤りをおかす。Snapchatは表示後10秒で消えるビデオや写真を友だちに送るサービスだ。そこで当然ながら馬鹿げたコンテンツも大量にやりとりされている。

「子どもたちはすぐに理解した」とファウンダーのEvan Spiegelは9月にサンフランシスコで開催されたDisruptで述べた。SpiegelによればSnapchatには毎日3億5000万のスナップ(写真とビデオ)が投稿されているという。それ自身で驚くべき数字だが、3億5000万というのはFacebookに毎日アップロードされる写真の数と同じだと知ればますます強い印象を受ける。

下にBenchmarkのチームがSnapchatについて語ったビデオをエンベッドした。

Gurleyはなぜ「短期消滅型」のメッセージ・サービスが急速に人気を得ているか詳しく論じた。

子どもたちにとって、インターネットは次第に居心地の悪い場所になっている。思ったように共有できない、面白くない、楽しくコミュニケーションできない場所になっているのだ。それがSnapchatに人気が出た本質的な理由だと思う。Snapchatは子どもたちが後の影響をあれこれ恐れずに楽しくコミュニケーションできる場所を提供している。昔のFacebookの写真のために就職の機会を逃した若者の話をよく聞く(のだからこれは理解できる心理だ)。

大人の場合、たとえば休暇で旅行に行ったときの写真をLinkedInに投稿すれば常識のないやつだと思われるだろう。子どもたちはFacebookについて同じように感じている。すぐに消えて、後からとやかく言われないような方法で写真を共有したいのだ。

短期消滅型メッセージ・サービスは定着した

ティーンエージャーの置かれている状況に対するこのような包括的な理解がなければ、Snapchatの重要性を見失う。だろう。またFacebookには簡単にSnapchatの真似ができない理由もここにある。本質的に短期消滅型であり、かつ独立したサービスであることが成功のために決定的に重要な要因なのだ。Snapchatに対するFacebookの買収提案をSpiegelが拒絶した理由はそこにあるのだという。

同時にこれは短期消滅型テクノロジーが一過性の流行ではない理由でもある。Facebookのような長期蓄積型のソーシャルネットワークのニーズはいつでもある。しかし短期消滅型のコミュニケーションの必要性は極めて大きい。

長期蓄積型も短期消滅型もともに大きな将来性をもったサービスだ。そのように考えれば、最近Snapchatが35億ドルの会社評価額で資金を調達した聞いても、受けるショックは減るのではないだろうか。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


元Twitter所属のエンジニア、メッセージを自動削除するSnapchat風サービスをTwitter上に実現するTwitterspiritを提供中

Twitterは、利用者の投稿したコンテンツを一層活躍するための方法を探し続けている。最近行われた会話の表示順変更も、過去の会話に改めて注目を集めて、コンテンツを有効活用するための方法であると言えるだろう。そのような中、そうしたTwitterの努力と相反するようなサービスが登場してきた。かつてTwitterにも在籍していたPierre Legrainが、Twitterspiritというサービスの提供を開始したのだ。ハッシュタグを使って、簡単にツイートの有効期間を指定することができるというものだ。Twitter版Snapchatとでも言うべきもので、同様にほんの少しの間だけ表示される写真などを送ることができる(Snapchatのゴーストアイコンに対抗して、同様になかなか捉えがたい存在である精霊を意味するspiritを名前に冠したわけだ)。

自分で投稿したはずのデータであるはずなのに、自らのコントロール及ばない状況となり、まずはSnapchatが一定時間経過後に自動的に消滅するメッセージをやりとりする方法を提供し始めた。Twitterでも、もちろん自分のツイートを消去することはできる。ただそれは自分でいろいろと操作を行った場合の話で、自動的に消えるのとは別の話だ。Twitterspiritを使えば#1mないし#6h、あるいは#2yなどと、ハッシュタグを使ってメッセージの持続時間を指定することができるのだ。

時間がくればパッと消えてしまう。

なかなか面白いハックだとは思う。ただ、よく考えてみるといろいろと気になる点もある。

たとえば、利用者の投稿データを活用して、ブランドイメージを解析してみたり、あるいはプロモーションがTwitterの世界でいかに受け入れられているかといった情報を提供するのはTwitterのビジネスモデルのひとつと言って良いだろう。そのようなサービスの上に、一定期間でツイートを削除してしまう機能を実現するのは、Twitterの意に反するものであると言えるのではなかろうか。

また、作者の経歴をみると、少々微妙な気もしてしまう。LinkedInのプロフィールによれば、Twitterに籍をおいている時、Legrainは売り上げを管理するプロダクトマーケティング部門のマネージャー職にあった。2010年6月から2011年4月の在職期間中、「Promoted Tweets」「Promoted Trends」、「Promoted Accounts」および「Analytics」の開発に携わっていたはずなのだ。さらに自身も認めているように、「http://business.twitter.com」のアイデアを思いつき、設計して、開発にも携わったそうだ。

尚、広告代理店界の巨人であるWPPでの職務経験もある。

但し、メッセージが消え失せる仕組みになっていても、その結果、手に入るはずだった収入も失われてしまうと決まったものでもない。先輩のSnapchatは8億ドルの評価額で8000万ドルを調達したが、共同ファウンダーによるとマネタイズ手段は広告とアプリケーション内購入がキーなのだとのこと。TwitterにもSnapchat同様の機能が実現されることにより、むしろTwitterを利用した広告出稿が増えるということもあるかもしれない。

ちなみにLegrainは、このTwitterspiritはサイドプロジェクトであると述べている。

「当初の目的はPython、PostgreSQL、Redis、およびTwitter APIを使って何かを作ってみることでした」とのこと。このTwitterspiritとは全く関係のないことを本職として行っているのだそうだ。Twitterspiritを立ち上げてから、他にもいろいろと類似サービスのアイデアが浮かんできているのだという。たとえばチェックイン等、位置情報系サービスでSpirit風タグ機能を実装してみるのも面白いと考えている。レストランにいる旨を投稿しても、結局、そうした場所には1時間程度しかいないのだから、指定時間で消えるという機能には実用性があるのではないかと考えている。あるいは、気象関連ツイートに有効時間指定タグをつけるのも便利ではないかと考えているそうだ。確かに、古い時間の情報が消え去るわけで、現在の気象情報を知りたいと考えている人にとって便利になるのかもしれない。

TwitterユーザーはTwitterspiritのようなサービスを使いたいと考えるだろうか。Twitterという舞台の上で生き残っていくのか、それともハッシュタグによって行き残り時間を指定したツイートと一緒に、そのままどこかに消えていってしまうのか、注目しておきたいと思う。

(訳注:原文コメントには、類似サービスが既に公開されている旨のコメントもついています)

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Facebookが依然トップだが、ティーンの間で既存ソーシャル・メディアの人気は退潮ぎみ(Piper Jaffray調べ)

十代の若者は依然としてFacebookが好きだ。その点は変わっていない。有力投資銀行のPiper Jaffrayの調査によれば,、調査対象の5200人のティーンエージャーの33%がFacebookを「自分にとってもっとも重要なソーシャルネットワーク」だと答えている。2位はTwitterで30%、Instagramという回答が17%で3位だった。

しかし興味深いのは、ティーンの間でのFacebookに対する関心が急速に低下していることだ。なるほどティーンはソーシャルネットワークとしてはFacebookを依然重視しているが、Piper Jaffrayのレポートによれば、ソーシャルなウェブサイトとしてのFacebookに対する興味は減退している。

過去1年でFacebookがもっとも重要なソーシャル・メディア・サイトだと回答したティーンの割合は30%から20%をやや上回るレベルまで低下した。しかしこれはFacebookだけに限った現象ではない。ほとんどの既存ソーシャル・メディアが退潮、または頭打ちとなっている。

YouTubeはもうすぐFacebookを抜いてもっとも重要なソーシャル・メディア・サイトとなりそうだが、YouTube自身も重要性の割合を落としている。YouTubeは現在22%だ。ただし関心の減少の割合はFacebookに比べれば少ない。


逆にInstagramとTwitterの重要性は増加している。これはおそらく春になってティーンの活動が活発になったせいもあるだろう。

しかしいかにも気まぐれなティーンらしく5200人の対象の多くは「もっとも重要」なソーシャル・サイトをトップのリスト外から選んだ。レポートによるとWanelo、Vine、Snapchat、Kik、4chanの順で人気.があったという。

Vineは登場してから数ヶ月しかたたないのにApp Storeのトップに立っている。毎日2000万枚アップされている写真の大半がティーンからのものだということを考えるとSnapchatの人気もうなずける。

FacebookにとってはTwitterも脅威だが、それに劣らずこうした新興ソーシャル・サイトもライバルとなるだろう。

新しく発表されたFacebook Home(Facebook専用のAndroidスキン)はティーンの興味をつなぎ止めるのに有効かもしれない。Facebookの機能を常にユーザーの前に表示するだけでなく、どのユーザーがいつどのようにさまざまなアプリを使用したかモニタすることができるのでライバルの動向についてリアルタイムで深い知識を得られるわけだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


「10秒で消える」写真共有サービス、SnapchatがAndroid版にもビデオ撮影機能を追加

snapandroid

投稿が最長10秒で自動的に消える写真共有サービス、SnapchaがAndroid版にiOS版と同様のビデオ撮影機能を追加したベータ版を発表したのはつい10日前だった。

それが早くも今日(米国時間2/21)、ビデオ撮影機能つきのアプリがGoogle Play公式に登場した。共同ファウンダーのEvan Spiegelは今月上旬のわれわれの取材に対し て「SnapchatのAndroid版にビデオ機能を追加するには苦労させられそうだ。数々の画面サイズ、CPUなどに対応させなければならない」と述べていた。

今回のアップデートはAndroid 2.2以降をサポートしている。共同ファウンダーのDaniel Smithのブログ記事

今回のアップデートで通知システムなどUIも若干改良されている。メッセージの受け取りに関してユーザーがカスタマイズできるようになった。カメラ機能とフレームレートにも改良が加えられ、ユーザー体験が向上している。

Snapchatにとって今年はすばらしい出だしとなっている。Benchmarkから1350万ドルの資金の調達に成功し、Android版をリリースし、毎日6000万のスナップがアップロードされるまでに成長した

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