探し物トラッカー「Tile」のコンビニ限定商品「Tile Mate Book」最新版が発売

探し物トラッカー「Tile」のコンビニ限定商品「Tile Mate Book」最新版が発売

Tileは11月26日、探し物トラッカー「Tile」(Android版iOS版)のコンビニ限定商品「Tile Mate Book」最新版として、「Tile Mate Book vol.2」を発売した。特別価格税込1980円。ローソン約5000店舗の雑誌コーナー、ローソン店頭に設置してある全国のLoppiで購入できる。

コンビニ限定Tile Mate Bookは、初心者向けに分かりやすく設定方法を説明したブックレットを付け特別価格で提供するシリーズ。Tile Mate Book vol. 2では、電池交換可能な人気ベーシックモデル「Mate」(メイト)を同梱している。店頭の商品が完売しても、また雑誌コーナーでの取り扱いがない店舗でも、マルチメディア端末Loppiからのオンライン注文が可能。

探し物トラッカー「Tile」のコンビニ限定商品「Tile Mate Book」最新版が発売

Tileは、鍵や財布など大切なものに取り付けて、落とし物や失くし物を見つけることができる探し物トラッカー。Tile本体からは音で、スマートフォンでは地図上で場所を確認できる。家庭内からアウトドアまで様々な用途で活用できるよう、アクセサリー感覚で使えるタイプやカード型タイプ、防水・防塵タイプなど幅広いラインアップを用意している。

探し物トラッカー「Tile」のコンビニ限定商品「Tile Mate Book」最新版が発売

日本市場では、2020年2月から有料のサブスクリプションサービス「Tile Premium」を開始。Tileと離れると通知が届く「スマートアラート」機能や、過去30日間の「ロケーション履歴」を追跡できるサービスを提供している。

また、常時「Tile」のBluetooth電波を拾う「Tile アクセスポイント」も拡大中。駅など落とし物・忘れ物が発生しやすい場所を中心に拡充を進め、東急線全線88駅(こどもの国線、世田谷線の一部の駅除く)、また全国約3万台の「JapanTaxiタブレット」が「動くTileアクセスポイント」として稼働するなど、様々な企業とのパートナーシップを推進している。

なお、「Tile」のクラウドベースの探し物プラットフォームは、195の国や地域で大切な物を探す手伝いをしており、世界中に広がる「Tile」コミュニティーは1日に最大600万個の大切な物を見つけ、持ち主に知らせているという。

関連記事
探し物トラッカーTileの検知システムが東急線全線88駅に導入、電車や駅での忘れ物が検知可能に
アマゾンが低帯域近隣ネットワークSidewalkの詳細を公開、EchoとTileが対応デバイスに
忘れ物防止タグのTileがComcastとの提携を拡大、Appleとの競争に備える
Googleアシスタントが忘れ物防止タグ「Tile」と統合、なくした物を声で見つけてくれる
JapanTaxiが忘れ物防止タグ捕捉機能を車載開始、タクシーが動くTileレーダーに
TileとGoogleアシスタントの統合で忘れ物を探せるようになる

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)Tile日本(国・地域)

探し物トラッカーTileの検知システムが東急線全線88駅に導入、電車や駅での忘れ物が検知可能に

探し物トラッカーTileの検知システムが東急線全線88駅に導入、電車や駅での忘れ物が検知可能に

Tileは10月23日、探し物トラッカー「Tile」(Android版iOS版)および検知システム「Tileアクセスポイント」を活用した追跡サービスについて、東急電鉄東急線全路線88駅に導入されると発表した。鉄道会社では日本初の導入。10月26日から追跡サービスが開始され、電車・駅での忘れ物が検知可能となる。

    • 設置場所: 東急線全線合計88駅(東横線・目黒線・田園都市線・大井町線・池上線・東急多摩川線・こどもの国線・世田谷線)
    • こどもの国線: 恩田、こどもの国を除く
    • 世田谷線: 西太子堂、若林、松陰神社前、世田谷、宮の坂、山下、松原を除く

Tileは、世界累計3000万台が販売され、世界約195の国・地域で導入されている忘れ物検知サービス。東急電鉄では、常時TileのBluetooth電波を拾うTileアクセスポイントを東急線88駅の窓口に設置。Tileを取り付けた鍵・財布などの忘れ物が駅窓口に届けられると自動かつ匿名で接続し、位置情報を持ち主のアプリに通知する。その結果、電車内・駅構内での忘れ物を早期に発見でき、より安心して東急線を利用できるようになるとしている。

なお、自動通知サービスの利用には、Tileユーザーは紛失アイテムをTileアプリ上で選択し、「見つかったら通知」を押して、紛失物として登録する必要がある。

探し物トラッカーTileの検知システムが東急線全線88駅に導入、電車や駅での忘れ物が検知可能に

探し物トラッカーTileの検知システムが東急線全線88駅に導入、電車や駅での忘れ物が検知可能に

同社は、Tileを付けた持ち物が屋外でも発見されやすくなるように、駅など落とし物・忘れ物が発生しやすい場所を中心に「Tileアクセスポイント」の設置・拡充を推進。今回は、2018年7月から東横線・田園都市線渋谷駅で実施したTile試験導入の結果、一定の効果が見込めるものと判断され、実現したものという。

東急電鉄によると、東急線全線では年間約37万件(2019年度実績)の忘れ物が発生しており、そのうち落とし主に返還できた忘れ物の数は約40%に留まっているそうだ。これにより、駅での保管場所不足や、落とし主に返還されない忘れ物の該当警察への送付作業による駅係員の業務負担増などの課題も生まれている。東急電鉄は、探し物トラッカーTileを導入し、追跡サービスを利用できる乗車客が増えることで、忘れ物のさらなる返還率向上を目指すとしている。

関連記事
アマゾンが低帯域近隣ネットワークSidewalkの詳細を公開、EchoとTileが対応デバイスに
忘れ物防止タグのTileがComcastとの提携を拡大、Appleとの競争に備える
JapanTaxiが忘れ物防止タグ捕捉機能を車載開始、タクシーが動くTileレーダーに
TileとGoogleアシスタントの統合で忘れ物を探せるようになる
HP製ノートPCに忘れ物タグ「Tile」のトラッキング技術が搭載される
遺失物発見システムの「Tile」、長い遅れの末出荷を開始

カテゴリー: IoT
タグ: IoT(用語)tile東急電鉄

忘れ物防止タグのTileがComcastとの提携を拡大、Appleとの競争に備える

Bluetoothを使用した忘れ物防止タグのTileは、戦略的投資家のComcastとの2年間に及ぶ提携を拡大する。これによりユーザーは、家の中でどこに置いたか分からなくなった探し物が見つけやすくなる。両社は2018年の初めに提携の意向を発表し、同年後半にはComcastユーザーが「Xfinity X1 Voice Remote(ComcastのTVリモコン)」を使用して紛失したアイテムを見つける方法を導入。そして今回Comcastは、セットトップボックスとxFi Gatewaysをアクセスポイントとして追加する。

両社は本日、一部のComcast X1およびFlexセットトップボックス、xFi GatewaysがTileのネットワークを拡張する機器として使用できるようになることを発表した。Tileによると、これにはxFi Advanced Gatewayのような新しいXfinityデバイスや、Xi5、Xi6、XG1v4デバイスなどが含まれる。

アイテムを紛失した際に、ComcastのボックスがTileデバイスを探すためのアクセスポイントとなるため、Tileのモバイルアプリを補助し、場合によってはアプリの代わりにもなり得ることを意味する。

これはアイテムを探す手段が増えるだけでなく、スマートフォンにTileのアプリをインストールしていない場合や、スマートフォンが手に届く場所にない場合、バッテリー切れの場合などにも役立つだろう。

これまでComcast Xfinityのユーザーは、X1音声リモコンを使用してTileが最後に確認された場所を画面上で確認することができた。今後は、直接Tileを鳴らすだけでなく、FlexセットトップボックスとxFi Gatewayを、家の中で失くしたものを見つけるためのシステムとして使用できる。

Tileのデバイス自体にはさまざまなフォルムがある。キーチェーンやスーツケースタグのような「Mate」、より強力かつスリムで財布などに最適な「Pro」、ノートパソコンや自転車、カメラ、そのほか何にでも使用できる「Tile Sticker」などだ。家の中では多くの場合、Tileは車の鍵や財布、子供のおもちゃなど、どこに置いたのか分からなくなりやすい小さなアイテムを探すために活用されている。

Comcastボックスのサポートに加え、両社は既存のX1リモコン機能を更新し、紛失したアイテムをリモコンから直接鳴らせる新しい機能を追加した。ユーザーが「Xfinity Home、鍵を見つけて」などと依頼するとTileの特徴的なアラームが鳴るため、紛失したアイテムを見つけることができるという仕組みだ。

Comcastとの提携拡大に関する声明の中で、TileのCEOであるCJ Prober氏は「平均的な人は、失くしたものを探すのに1日約15分を費やしています。弊社はComcastと協力して、この煩わしさを軽減することに取り組んでいます。Comcast Xfinityのお客様が、xFi GatewayやX1、Flexセットトップボックスを発見システムとして活用できるようにすることで、Tileのネットワークが強化され、ユーザーが紛失したアイテムをすばやく簡単に見つけられるようになり、日常生活がより便利になることでしょう」と述べている。

Tileによると、現在世界中の195か国で毎日約600万点のアイテムがTileを使って発見されており、紛失したアイテムを見つける成功率は90%に及ぶ。これまでに同社は2600万台のTileデバイスを販売している。

しかし同社は、厳しい競争に向けた準備を整えている最中だ。アップルが、Tileの競合となりうる「Air Tags」をリリースする計画を進めているからである。iOSオペレーティングシステムに密接に統合された同製品には、サードパーティ製アプリには与えられていない特権がある。Tileはアップルの計画に対して攻勢に転じ、米国連邦議会に対して、アップルの行為は反競争的で規制が必要だと主張している

今月、Tileは議会の委員会に対して、アップルが位置情報を「常に許可」するバックグラウンド許可を回復させなかった点を指摘し、アップルが両社の競争紛争を解決することを目的とした約束を反古にしたと述べた。Tileにこのバックグラウンド許可が認められると、サードパーティ製アプリのように位置情報を使用していることを継続的にユーザーに通知する必要のない、アップル独自の「Find My」アプリとより公平な競争を行うことができる。Tileはさらに、アップルは独自のAir TagsでUWB(ウルトラワイドバンド)を使用して位置を特定しやすくする予定だが、Tileのような競合他社にはUWBが公開されないことも指摘している。

規制を求める争いは長期戦になるだろう。さしあたって、Tileが顧客ベースとデバイスの使用を拡大し続けるにはパートナーシップが要となる。

Tileは現在、オーディオ、旅行、スマートホーム、PCのカテゴリー全体で合計20以上のパートナーと提携している。

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

Googleアシスタントが忘れ物防止タグ「Tile」と統合、なくした物を声で見つけてくれる

Googleアシスタントが米国時間2月3日から、TileのBluetoothトラッカーをサポートし、鍵や財布やリモコンなど、どこかに置き忘れた物を見つけてくれる。今回の統合でGoogleアシスタントのユーザーは、Nestデバイスに「Hey Google, where is my purse?」(ねえグーグル、財布の場所を教えて)などと質問できる。音を鳴らせたかったら、「Hey Google, make my backpack ring」(ねえグーグル、バックパックを鳴らして)などと言えばいい。

関連記事
Tile|Googleアシスタント
TileとGoogleアシスタントの統合で忘れ物を探せるようになる

コマンドは「Where is」や「Make ring」のほかに、「Hey Google, find my〜」や「Hey Google, ring my〜」でもいい。

アイテムの場所を尋ねることもできる。それが家の中にあれば、アシスタントはTileのBluetooth機能を使って正しい場所を返す。例えば、「Your keys were last seen today at 9 PM near the Kitchen speaker」(鍵は午後9時にキッチンのスピーカーのそばにあった)のように。Bluetoothの圏外なら、Tileの位置サービスを使ってその品物が最後にあった場所を返す。

Tileは専用アプリのユーザーの大きなネットワークをクラウドファインディングのプラットホームとして利用してアイテムを見つける。Google(グーグル)によると、現在、Tileデバイスは全世界で2200万あまり売れていて、230か国で1日に500万以上のアイテムを見つけている。

グーグルとTileがパートナーになったのは去年9月で、そのときこの機能は年内(2019年)にローンチすると発表された。そのパートナーシップは、Tileのビジネスにとって重要な時期に締結された。Apple(アップル)はTileと競合するAirTagsという機能を、iOSに統合された形でローンチすると言われている。著名なアップルアナリストMing-Chi Kuo(ミンーチ・クオ)氏の最近の予測によると、その機能は2020年の前半に導入されるそうだ。ただしそれはTileと違って帯域がとても大きいタグで、Bluetooth LEやWi-Fiよりも高い精度が約束されている。

アップルのそのタグの証拠は、iOS 13のコードにすでに見つかっている。アップルがTileの事業に参入する計画は、同社の反競争的行為をめぐる最近の議会のヒアリングでも、そんな行為の1つの例として取り上げられた。そのヒアリングでは、Tileの法務部長であるKirsten Daru(クリステン・ダル)氏が「アップルとの競合は極めてて厳しい」とコメントした。

「自分のチームがどれだけ最強でも、相手は競技場とボールとスタジアムと、そしてリーグ全体のオーナーだ。だからゲームのルールをいつでも好きなように変えられる」と同氏は述べた。

だからTileがGoogleとパートナーにしたのは、自分の事業の拡張ではなく、むしろ自衛行為だ。この新しい機能を使うには、TileとGoogle Homeアプリとの同期をセットアップする必要がある。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

HP製ノートPCに忘れ物タグ「Tile」のトラッキング技術が搭載される

「なぜ今までなかったんだろう」と思うことはいろいろある。これもそのひとつだ。HPはCESで、PCとしては初めてTile(タイル)のトラッキングテクノロジーをラップトップに内蔵すると発表した。Tileが初めて内蔵されるのはHPのElite Dragonflyラインで、今年の第1四半期に登場する予定だ。

ベイエリアに拠点を置くTileにとって、この決定の意味は大きい。Tileのテクノロジーが内蔵されたラップトップを購入したら、ラップトップが見当たらないときに追跡するためにスマートフォンにTileアプリをダウンロードする必要がある。当初はひと握りのラップトップのみの対応だが、HPが差別化のためにさらに多くのデバイスにTileを内蔵するようになればインストールベースが大きく成長する可能性がある。

アプリを使って最後に認識されたラップトップの場所を知ることができる。また、ラップトップがWi-Fiに接続されていなくても、電源が入っていなくても、見つけられる可能性がある。自分のスマートフォンとのBluetooth接続の範囲から外れても、Tileのネットワークで探せるためだ。とはいえ、よく使うのは、急いで出かけなくてはならないのにラップトップが洗濯物の山にまぎれて見つからないときだろう。私はそんな経験はないけれど。

探せる距離はTileユニットと同様と思われる。音を鳴らして見当たらないシステムを見つける機能も搭載される。HPはアンケート調査を実施したようで、72%の人が見当たらないラップトップを見つける機能は「とても、あるいはきわめて重要」と回答したという。確かにそうだろう。

価格についての言及はなかったが、Elite Dragonflyの価格は1500ドル(約16万円)からと、HPの中では高価格帯のモデルだ。従って、この機能が搭載されたからといって大幅に価格が上がることはないだろう。

CES 2020 coverage - TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:Kaori Koyama)

アップル参入が噂される中、追跡タグのTileがステッカー型デバイスを発表

Appleの追跡タグ(キーや財布などの失くしやすいものに付けて位置を把握するための小さなデバイス)はまだ正式公開を待っている状態だが、米国時間10月8日、この分野のパイオニアであるTileは、今までで最も邪魔にならない新型タグを発表した、それはステッカーだ。

Tileが本日発表したStickerは、防水型の追跡デバイスで、3Mと共同開発した粘着剤によって対象物に貼り付けると、Bluetoothを使って150フィート(45m)の範囲で追跡できる。そして、アプリ経由でTileのコミュニティーネットワークを利用すればさらに探索範囲を広げることができる。

同社はこの新製品だけでなく、既存の追跡デバイスの改訂も発表した。Slimは形も薄さもクレジットカードと同じになって財布やスーツケースの名札ケースなどに入れやすくなり、追跡範囲が200フィート(60m)バッテリー寿命が3年にそれぞれ伸びた。

そしてMate、およびTileの主要製品であるProタグも、範囲がそれぞれ200フィートと400フィートに伸びた。

4製品とも本日から発売される。Tile Stickerは2個パックが39.99ドル、4個パックが59.99ドル。Tile Slimは29.99ドル、Tile Mateは24.99ドル、Tile Proは34.99ドルとなっている。こうしたアップデートと新製品Stickerの発売によって、Tileは選択肢の幅を広げ、利用場面を増やしていることが伝わってくる。

こうした動きの中、Tileの競争は激化を続けている。これは同社が早くから取り組んできたビジネス分野に、今や多くの企業が注目していることを意味している。一方これは、すでに混み合っている分野に多くのライバルが参入しているという意味でもあり、すでに派手な失敗をしたところもある。

新規参入に関しては、Apple以外にもVerizon(TechCrunchの親会社でもある)も独自のIoTデバイスでこの分野に加わり、GoogleはHomeスピーカーやAndroidプラットフォームをモノ探しに利用するべくTileとの統合を進めている。Trackrは、昨年Aderoへとブランド変更したが、そのわずか数週間後に社員の半分近くを解雇した。それ以来下降が止まったという話を聞いていない。

Tileはと言えば、Comcastなどと興味深い戦略的バートナー契約を結んだあと、今年の夏に 4500万ドルの資金を調達した。ComcastはVerizon、Apple、Googleらと同じく、忘れ物探しをホームデバイスによる大きなネットワーク戦略の一部と捉えている。Tileは調達した資金を使って市場での位置を確立し、新旧のライバルたちの進出を食い止めようとしているのだろう。

実際、AmazonなどでBluetooth追跡ステッカーを探すと、Stickerがまったくの新しい製品ではなく、いくつもの類似製品が出ていることがわかる。それはこの市場が困難だが魅力的なものである大きな理由でもある。

Sticker(およびその他の接着型デバイス)の特長は、小さなポケットには収まらないが、置き忘れたり失くしたり盗まれたりしやすいものに貼り付けられることだ。Stickerの地味な色と形状は、付けていても目立たず、追跡したいモノの裏側に貼り付ければ特にそうだ。

FY20 Sticker Skateboard

Tileが類似製品と大きく差別化しているのが、同社の持つ広いネットワークだ。タグがBluetoothの範囲から外れた後も、アプリを通じてTileの広大なネットワークを使って追跡できる。もちろんそれは、十分多くのTileユーザーを集めて探し物ネットワークを作ることが前提であり、GoogleやComcastなどとの提携がTileの長期的成功にとって不可欠である理由はそこにある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TileとGoogleアシスタントの統合で忘れ物を探せるようになる

アップルが忘れ物タグを出すようだと噂されている中、米国時間9月6日、TileGoogleと協力し、AndroidデバイスなどでGoogleアシスタントから簡単に忘れ物を見つけられるようにすると発表した。初心者でも簡単に使えるTileは、鍵や財布、バッグなどに付ける小さなハードウェアアクセサリで、Bluetoothテクノロジーと、スマートフォンのTileアプリを利用するユーザーのネットワークで場所を追跡することができる。

今回発表されたGoogleアシスタントとの統合で、ユーザーは紛失したものに付けてあったTileを音声コマンドで鳴らせるようになる。Tileの「ダイレクトリング」テクノロジーにより、紛失したアイテムと直接接続し、音を鳴らせるという。

Googleアシスタントとの統合は、スマートホームのアクションと似たものになる予定だ。Tileは、この機能を年末までに提供するとしている。

TileのCEOであるCJ Prober(CJプロバー)氏は発表の中で「これはTileのお客様にとってビッグニュースだ。財布やリモコン、バッグなどが行方不明になったら、シンプルな音声コマンドでGoogleが捜索隊に参加してくれる」と述べた。

このタイミングでTileがGoogleアシスタントとの統合を発表したことは興味深い。

米国時間9月10日にiPhoneのイベントを開催するアップルがTileの競合製品を開発中であることがわかっている。最近、iOS 13の「探す」アプリに「アイテム」という新しいタブを参照するコードがあることも発見され、今後の登場を示唆している。

アップルがこうしたハードウェアをいつ公開するかは、もちろん不明だ。しかしTileは、アップルの発表に先駆けて、AndroidとGoogleアシスタントユーザーに向けて今回の発表をしたと思われる。

TileはBluetoothを利用する忘れ物タグのトップメーカーのひとつに成長している。2018年には2200万個を販売し、世界中の230の国と地域で毎日500万件を超える紛失物が探されている。

TileはBLEチップメーカーなどと協力して、さらに多くのコンシューマ向けデバイスを探せるようにと手を広げている。

そのうちの1社、ゼンハイザーは米国時間9月6日、ベルリンで開催されているIFA 2019でMOMENTUM ワイヤレスヘッドフォン(399ユーロ、約4万7000円)を発表した。このヘッドフォンにはTileのCommunity Fineテクノロジーが内蔵され、ユーザーはヘッドホンが見当たらなくなったときに探すことができる。

Tileによれば、ゼンハイザー以外にも20社以上と提携しているという。

[原文へ]

(翻訳:Kaori Koyama)

遺失物発見システムの「Tile」、長い遅れの末出荷を開始

Bluetoothを利用した〈紛失物発見システム〉で、昨年夏にクラウドファンディングで260万ドル以上を集めたTileが、ついに出荷を開始したと同社が発表した。早期出資者たちは、何ヶ月も前に膨大な資金を集めながら、予定通りに商品を出荷できていない会社に対して、未だ懐疑的かもしれない。しかし、ここ米国のメモリアルデー休日中、TileのTwitterアカウントは、Tileデバイスを受け取って喜んでいる顧客が少なくとも一人いることを示す写真を出荷の証としてリツーイートした。同時称賛の声を紹介すると共に、より正確な出荷日を近く発表すると約束した。

いつ自分のTileが届くのかと気をもんでいる方々へ。同社は、予約注文を申し込んだ日付順に出荷すると言っている。つまり、一番早くTileを支援した人々は、当然ながら早くデバイスを手にする。

実際の商品がまだ市場に出回っていないにもかかわらず、Tileはサイフや自転車、スーツケース、バッグ、キーホルダー等に付けられる、小さくて低価格な四角いデバイスを提供する、〈つながるデバイス〉業界で最も忙しい会社の一つとして知られている。Tileと呼ばれるこの小さなデバイスは、モバイルアプリと連携してTileの最終位置を所有者に知らせる。

そして、この会社の長期的展望は、世界をこの小さなデバイスで埋めつくして一種の分散型ネットワークを形成することにあり、各Tileアプリは、紛失マークの付けられたあらゆるTileの位置を知ることができる ― つまり、自分のTileが通信範囲(約15~50 m)外にある時でも見つけられる可能性がある。

昨年Tileは、クラウドファンディングで記録的金額を集めたことで一躍注目を浴びたが、約束した締切を守れなかった。その間Tileは、つながるデバイスに対する消費者の潜在的興味を引き出し、Tileの遅れに乗じようとするライバルたちとの競争に直面することになった。

DuetTrackRStickNFindLapa等のデバイスが、空白を埋めようと参入したが、その数百万ドルの資金とスリムでスマートなデザインを持つTileは、これまでバイラルに広がった注目におかげもあって、未だに他社の目標となっている。

同社によると、Tileは少なくとも1年は交換なしで使えるという(ライバル機と異なり、Tileのバッテリーはユーザーが交換できない)。もちろんこれは、肯定的にも否定的にも受取れる。Tileがスリムでいられるのはこのおかげであり、同時にユーザーはバッテリーだけよりも高価なデバイスを買い直さなくてはならない。

Tileは今も予約受付中で、1台19.95ドル、4台セットで59.85ドル他。

CEO・共同ファウンダーのNick EvansがTileのサポートサイトに書いたところによると、購入者には出荷の約2週間前に住所を確認するメールが送られる。また、早期購入者はすでにメールを受取っていることも書かれている。

同社のブログにはパッケージの外観や、初期設定の方法、デバイスのしくみ等が書かれている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook