Facebook HomeをほとんどすべてのAndroidデバイスで動かすためのハック–SMSが送れないけど秀作

まず、知らなかった人のために言うと、昨日(米国時間4/11)は大騒動だったんだ。FacebookがFacebook HomeのランチャをGoogle Playストアに置いたんだけど、対応機種がごく限られていた。そのアプリは、機能も性能も完璧のようだったけど、でも正しい機種を持っていない人はいくらHomeを試してみたくてもだめだった。

もう一度言うよ。試してみたくてもだめだった。過去形だ。MoDaCoのファウンダPaul O’Brienが、Facebook HomeをどのAndroidデバイスでも動かせる、とっても簡単な方法を見つけた。長い話を短く言うと、彼はあるバージョンのHomeアプリにパッチを当てて、自分がロードされたデバイスをチェックしないようにした。機種不対応のエラー画面も出ない。

やるべきことはただ一つ、Androidデバイスの設定画面を出して、『セキュリティ』のところにある「提供元不明のアプリ」「提供元がPlayストアではないアプリのインストールを許可する」のところにチェックを入れる。それからFacebook Homeアプリの彼がパッチを当てたバージョンをダウンロードしてインストールする。ついでに同じく彼がパッチを当てたバージョンのFacebookアプリとFacebook Messengerアプリもダウンロード/インストールする。この二つのアプリをすでにインストールしている人は、まずそれらをアンインストールしてから、O’Brienが料理したバージョンをロードする。それは、あなたのデバイスの上でHomeが正しく動くためだ。

ここで、疑問を感じる人もいるかもしれない。メーカーがFacebookアプリをプレインストールしているデバイス(HTC Oneなど)では、そのデバイスのrootユーザになってFacebookアプリを自力で削除しないと、このパッチバージョンのHomeアプリは使えない。幸いにもほとんどの人気機種で、rootになるのは前より容易になっているが、びびりの人はまずここで宿題をやってからにしよう。

O’Brienの作品を試すために、ぼくは二つのFacebook Home非対応機…MotorolaのDroid RAZR HDとSamsungのタブレットGalaxy Note 8.0…にそれをインストールしてみた。インストールにはどちらも、2分弱しかかからなかったし、Facebook Homeはだいたいまともに動く。メッセージが出るまでに一瞬の間があるが、Facebookの新しいチャットのインタフェイスはどちらの機種にも出る。友だちが金曜の夜何をしてるかも分かる(ぼく自身は家にいて携帯電話で遊んでいる)。Homeの、スワイプして見るストリームに、友だち全員のニューズフィードのアップデートは出ないが、それは公式にサポートされている機種でも同じだ。

唯一の重要な欠陥は、どちらの機種でもMessengerアプリからSMSを送れないこと。O’Brienのバージョンを使うほとんどの人が、これにはがっくりするだろう。でも、100%完璧なハックでなくても、そのうちFacebookがAndroidの全機種に公式対応するまで、Facebook Homeに慣れておくためのアプリとしては上出来だと思う。もちろん中には、SMSができないなら要らない、という人もいるかもしれないけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTube上の無料長編ムービーを見つけてくれるサービスPegleg–藪をつついて蛇のおそれも

YouTubeに長編ムービーの完全収録版が氾濫していることは、今では誰もが知っている秘密だ。しかもそのほとんどが、無料で見られるのばかりだ。アップロードする人たちには、すぐに削除される不安もあったと思うが、いずれにしても長編のアップロードは今では簡単にできるようだ。そしてそのことは、そのムービーをちょっと見てみたい人にとっては、とってもありがたい。

そしてYouTube上の長編ムービーを簡単に見つけてくれるありがたいサービスが、Peglegだ。

そのコンセプトは実にシンプルだ。Peglegのフロントページには、ユーザがそれまでに見つけたすべてのムービーが表示される。何かを探したい人は、いくつかの条件を入力したり、ムービーの名前を指定する。その映画(のURL)がすでにPeglegにあれば、すぐに見られる。万一なければ、候補作品が上映時間データと共に表示される。十分に長ければ、それはきっと完全収録版だ。

今Peglegには、ユーザが新たに加えたYouTubeビデオが900近くある。その中にはきっと、あなたが見たいのもあるだろう。Peglegは、トロントのデベロッパMina Mikhailが、 Meteorの使い方を勉強するための習作として作ったらしいが、それにしてはよくできてる。でも、アプリがどれだけ良くできていても、これらのムービーがより目立つようになれば、著作権クレームで下ろされる危険性も増す。Pegleg自身もヤバイかもしれない。これまでの数日間で、Pegleg上のリンクが20ぐらい削除された。それらのムービーをYouTubeが削除したからだ。

でもMikhail自身は、それで当然だと思っている。YouTubeによる削除は今後も起きる。しかし長編ムービーのアップロードが、YouTube上で行われなくなることも、あり得ない。突如なくなるムービーもあれば、YouTube上に自分の永続的な居場所を得るムービーもある。そして著作権保有者たちとYouTube上の映画ファンとのダンス合戦は、永遠に終わらない。Mikhail自身も、よほどのことがないかぎり、Peglegを閉鎖する気はない。それに、Peglegが万一閉鎖しても、YouTubeに長編ビデオをアップロードする人たちは、いなくならないのだ。

“コンテンツのオーナーの権利を侵すつもりはない”、とMikhailはブログで言っている。“Peglegは、世界中の友だちやムービーファンたちが今現在やってることへの、単純なお返しにすぎない”。

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SXSWにおけるGoogle Glassの紹介セッション全50分がYouTubeに登場, とくにデベロッパは必見

これを読んでる人のほとんどがSXSWを見るためにテキサス州オースチンまで行けなかった人だと思うが、しかもその中で、Googleのあの意欲的なGlassプロジェクトをちょっとでも体験した人となると、すごく少ないだろう。過去数週間、あちこちでGlassのおもしろそうな話を読んで悶(もだ)えていた人も、しかしご安心を。GoogleがSXSWにおけるGlassのセッション全篇50分を、YouTubeにポストしたのだ。

そのプレゼンは”Building New Experiences with Glass”(Glassで新しい体験を作る)と題され、GoogleのSenior Developer Advocate、Timothy JordanがGoogle Glassの説明紹介役を務めた。こんな実物実演は前にもあったが、Jordanは側面にあるトラックパッドをいじったり、Google+のお友だちからのアップデートをチェックしたりしながら、Glassのインタフェイスを分かりやすく説明した。

しかもJordanのセッションは、現場のデベロッパたち向けに、このヘッドマウントデバイスのためのサービスはどうやって作るのか、それをちらっと見せてくれた。彼は、実際の開発過程は簡単である(“複雑でない”)と何度も言ったが、デベロッパたちにGlass向けの開発がいかなるものかを実感させるには十分なプレゼンだった。しかし、Glassがエンドユーザに何をもたらすかについては、Jordanは強気だった。あるGoogle社員のように、今のタッチスクリーンは人類を無力化する、とまでは言わなかったが、彼は、これまでの対話の方式は、人間の現実生活と事象とを互いに疎外する、と言った。

“テクノロジが必要以上に人間の邪魔をしている”、と彼は指摘する。“Project Glassは、そんな状態を解決しようとする。人は、大好きなテクノロジにアクセスしつつ、今そのときの現実から遊離することもない”。

JordanとGoogleの彼の上司たちは、みんながGlassを愛していると思いこんでいるが、本当の陪審がやってくるのはまだ先だ。Googleは今年の終わりごろにGlassを一般消費者向けに大々的に発売するつもりだが、しかし並行して数千名のテスターたちによるモニタテストもやっている。Googleはこの未来的な製品のターゲットをとても慎重に見極めようとしているが、でも実際に発売されたら話はまったく違ってくるだろう。

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運転中の車の状態データをiPhoneに表示する小さなハードウェア+アプリDash

ぼくは自分のちいさくてかわいいMazdaを愛しているけど、でもそれが動く仕組みに関してはいまだに完全に無知だ。これまで、それで困ったことは一度もないけど(パソコンや携帯電話のことなら気になるが)、今日(米国時間3/29)Kickstarterに登場した、ボストンの小さなチームプロジェクトを見ると、あらためて自分の車のボンネットの下で何が起きているのか、気になってくる。簡単に言うと、Dashと呼ばれるこのハードウェアプロダクト+iPhoneアプリは、車の診断用ポート(On-Board Diagnostics(OBD) port) に接続してBluetooth 4.0でiPhoneとコミュニケーションする。そして、車の状態をリアルタイムで教えてくれる。〔*: ‘Dash’ブランドはいろいろあるけど、これはまったくの新顔。〕

そんなの、前からある、って?

たしかにこのポートにつないで使うアプリやサービスは、このところ多い*。Carvoyantは車のディーラーさんと契約してその常時onの調査診断ガジェットを今年から幅広く売っている。Y Combinator出身のAutomaticもコンセプトは同様だが、iPhoneアプリのインタフェイスのかっこよさで人気になった。Dashは若干後者に近いが、やることは基本的にどれも同じだ。ふだんは目にすることのないいろんなデータを、アプリの画面にビジュアルに表示して、ユーザの運転経験をモアベターにしてくれるのだ。〔*: 自作も可能。〕

お値段も同じく69ドルだから、Dashは要するに、Automaticを超小型にしたような製品、と言えばいいのか? でも、人気先行気味のようなカリフォルニアのスタートアップのあの製品と、このDashとでは、小さな違いがいくつかある。それらをどう評価するかで、あなたのDash観も決まってくるだろう。

燃料の使用量、車の各部の健康状態、地図上の現在位置表示、といった機能のほかに、Dashではユーザのスマートフォンが第二の計器板のようになり、現在の速度、エンジン回転数、燃料残量などを表示する。その基本的な考え方は、運転者自身が環境特性の良い運転状態を自分で見つけることだが、でも最新の車には運転中に燃料効率を教えてくれる、いわゆるエコ機能がある。でも、合衆国の車は1996年という昔からODBポートがあるから、Dashのこの機能をありがたく感じるドライバーはとっても多いはずだ。

ちょっとだけ老婆心: 車の速度計やタコメーターがおかしくなってるから、Dashで代用したい、という人は、そっちを修理するのが先!

こういう車のデータでソーシャルしたいという人向けに、データはすべて自動的にそのユーザのDashのアカウントにアップロードされる。それらを友だちと比べて、より良き運転をお互いに模索するとか、好きなことができる(幸か不幸かデータを…模範的安全運転等へと…偽造することはできない)。またDashのiPhone上の表示を車載ビデオにオーバレイ録画することもできるから、それを共有するのも楽しいかも。

iPhoneを自分の車の延長のようにしたい、と願っている人から見ると、Dashの現状はまだまだ未熟だ。本稿をぼくが書いている時点でKickstarterの資金提供約束額は15000ドルを超えている。締め切りの5月11よりも前に目標の75万ドルに達するかもしれない。そして目標額を達成したら、製品の発売は今年の6月を予定している。夏のドライブ旅行シーズンの直前だ。ただしAutomaticと同じく、アプリのAndroidバージョンが提供されるのは今年の終わりごろだ*。〔*: Android向けの同種製品は、すでにたくさんある。たとえばこのページ上。原文のコメントでも各種紹介あり。〕

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‘燃料'(Fuel)という名前のかわいい緊急用電池であと30分は話せる

どうしても必要なときに携帯が電池切れになる恐怖を、誰もが味わっている。充電を忘れたことや、省エネ性能の悪い機種を買った自分を責めたくなるとき、これからはかわいいKickstarterプロジェクトが助けてくれるかもしれない。Devotecの超小型充電電池Fuelは、スマートフォンが電池切れになって困ったときに、それ自身充電可能な外部電池としてお役に立つ。

大きさは、おっと小ささは、キーチェーン(キーホルダー)につないでおけるぐらいちっちゃい。〔高さ3.3㎝, 幅2.3㎝, 厚さ1.3㎝。〕

それぐらい小さいということは、大容量は期待できない。電池としての容量は約500mAhだから、Devotecによると話せるのは最長で30分ぐらいだ。でも緊急のメールを書いて送ったり、どうしてもしなければならない電話を手短に一つ二つするには十分だ。MophieのPowerStation Duoのようなでかいのも悪くないが、バッグが重い物でかさばるのはいや、という人にはこのおちびさんがよろしかろう。

最初の製品では、接続端子はマイクロUSBのみだ。iPhone 5のためのLightningバージョンも今準備中。ただし発売予定日は未定だから、今どうしても外部電池が必要なiPhone 5ユーザはほかのを買ってください。マイクロUSB用のLightningアダプタを同社自身が作ったら、そのコストはFuel本体より高いそうだ。
 
DevotecがKickstarterで資金募集を開始したのは一週間弱前だが、目標額の2万ドルはとっくに突破している。でも、欲しい人は今からでも18ドルを払えばよい。小売価格は25ドルを予定しているから、安く買いたい人は今がチャンスだ(ぼくもそうした)。

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Google Playが初めての店舗大改装へ, より明るくGoogle Now的に

Googleはこのところ猛烈に忙しかったようだが、しかしReaderの廃止(とインターネット上の怒りの爆発)や新サービスGoogle Keepの展開などをやりながら同時に同社は、AndroidのためのストアであるGoogle Playの模様替えをやっていたようだ。と主張するのはDroid-Lifeの連中だが、どうやら彼らはGoogle PlayストアのAndroidアプリのまだリリースされていないバージョン4.0を入手〜インストールしたらしい。

Google Playストアのモバイルの方のデザインは2012年7月が初お目見えで、その後細かい手直しはいろいろあったが、基本的にはほとんど変わっていない。もしもこの4.0が本物なら、初めての大改装になる。どのアプリにも使われていた陰気な黒とダークグレーはなくなり、昔のAndroid Marketのころのような明るい色が戻ってきた。全体的に、前よりもすっきりしているし、‘店内’がより広く見える。

Google PlayストアのデザインはGoogle Nowのそれに似てきた。大きな画像を使い、斜体のテキストが多い。しかもアプリの並び方が従来のふつうのリストでなく小さなカードになった。これまたGoogle PlayのデベロッパがGoogle Nowのデザインを真似たらしい部分だ。でもNowとPlayのデザインを統一してGoogleはこれから何をする気だろう? たしかにGoogle NowとGoogle PlayはAndroid体験の要(かなめ)だから、ひょっとすると今度はAndroid全体がこんなデザインになるのかもしれない。

4.0の正式リリースの日程などは、まだ発表がない。でもこれは、I/Oカンファレンスに添える花の一つかもしれない。しかし一方では、今やモバイルの大物となったFacebookは、Androidに関してGoogle Playをバイパスしてアップデートなどを提供したいらしい。だからGoogleは早めにアップデートをリリースしてほかを従わせる、という手なのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Playが初めての店舗大改装へ, より明るくGoogle Now的に

Googleはこのところ猛烈に忙しかったようだが、しかしReaderの廃止(とインターネット上の怒りの爆発)や新サービスGoogle Keepの展開などをやりながら同時に同社は、AndroidのためのストアであるGoogle Playの模様替えをやっていたようだ。と主張するのはDroid-Lifeの連中だが、どうやら彼らはGoogle PlayストアのAndroidアプリのまだリリースされていないバージョン4.0を入手〜インストールしたらしい。

Google Playストアのモバイルの方のデザインは2012年7月が初お目見えで、その後細かい手直しはいろいろあったが、基本的にはほとんど変わっていない。もしもこの4.0が本物なら、初めての大改装になる。どのアプリにも使われていた陰気な黒とダークグレーはなくなり、昔のAndroid Marketのころのような明るい色が戻ってきた。全体的に、前よりもすっきりしているし、‘店内’がより広く見える。

Google PlayストアのデザインはGoogle Nowのそれに似てきた。大きな画像を使い、斜体のテキストが多い。しかもアプリの並び方が従来のふつうのリストでなく小さなカードになった。これまたGoogle PlayのデベロッパがGoogle Nowのデザインを真似たらしい部分だ。でもNowとPlayのデザインを統一してGoogleはこれから何をする気だろう? たしかにGoogle NowとGoogle PlayはAndroid体験の要(かなめ)だから、ひょっとすると今度はAndroid全体がこんなデザインになるのかもしれない。

4.0の正式リリースの日程などは、まだ発表がない。でもこれは、I/Oカンファレンスに添える花の一つかもしれない。しかし一方では、今やモバイルの大物となったFacebookは、Androidに関してGoogle Playをバイパスしてアップデートなどを提供したいらしい。だからGoogleは早めにアップデートをリリースしてほかを従わせる、という手なのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Dropbox、デスクトップクライアントを改訂。「共有」を前面に押し出す

Dropbox社のクラウドストレージおたくたちは、かなりの時間を費してモバイル機器向けに(もちろんモバイル開発者向けにも)サービスを最適化してきたが、デスクトップクライアントはここ数年間殆ど変わっていなかった。

そんな状況はもう終りだ。同社はデスクトップ版Dropboxバージョン2.0のベールを剥がし、待ち望まれていたグラフィックスタイルを加え、共有プロセスを整備した。

探るべきことは山ほどあるが、まずは改訂されたデザインのすばらしさを伝えるべきだろう。かつての質素なメニューが一掃された新鮮な変更だ。私はかなり気に入っているが、便利な機能(残り容量の表示等)が奥に隠れていてクリックしないと見えないことなど、まだ完璧とはいえない。

Dropboxは、この数ヵ月間ファイルやフォルダーの共有を大いに強調しており、新メニューでも共有機能が前面に押し出されている。メニューに表示される〈最近変更されたファイル〉にマウスをかざすと、共有ボタンが現れてワンクリックで他の人と共有できる。また、友達や大切な人がファイルやフォルダーを自分と共有すると、リアルタイムで通知される。この種の通知はデスクトップだけのものではない。Dropboxの説明によると、iOSおよびAndroidアプリのユーザーも通知を受けるようだが、これ以上モバイル通知が増えるのを喜ばないユーザーもいるだろう。

改訂されたクライアントはここからダウンロードできる。ただし、このフォーラム記事によると、Linuxユーザーはまだ新しいデザインを見ることがないようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

3Dプリントをしてくれる/作品を売ってくれるShapewaysがデベロッパポータルとAPIを立ち上げ

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“3Dプリント屋さん”のShapewaysは、2012年に名を上げた。つまり昨年はLux Capitalが率いるラウンドによりシリーズBで620万ドルを獲得し、ニューヨーク市に隣接するロングアイランド市に本格的な工場を建てた。そして今同社は、デザインや実際のプリントに伴う面倒な細部を、より容易にすることを目指している。

まず、デベロッパたちの心をかき立てて多様なデザインアプリケーションを作ってもらいたい。そしてそれらを、Shapewaysのプリントサービスや販売発送サービスにつなげたい。そのために同社は今日(米国時間3/7)、3Dプリントに関心があるデベロッパのためのポータルとRESTによるAPIをローンチした。

Shapewaysは要するに、3Dプリント工房と消費者向けのマーケットプレースを合わせたような会社だ。自分で3Dプリントできない/したくないアーチストやデザイナーは、自分の作品の設計ファイルをShapewaysにアップロードしてプリントしてもらい、それを送ってもらって楽しむ。しかし、自分の作品を売りたいと思っている人はShapewaysの上にオンラインショップを作って、そこにいろんな作品を並べ、売れるのを待つ。

APIは最近アップデートしたShapewaysのサービスに対応していて、設計をアップロードするときにもっと細かい指定ができるし、また素材や仕上げの指定に対する料金がリアルタイムで分かる。しかしAPIリリースの主な目的は、言うまでもなく、創造の手段としてのアプリケーションを作ってもらうことだ。

“今ではアプリケーションはShapewaysの主役の一つ”、と同社のElisa Richardsonは言う。したがって今後は、アプリケーションの見せ方を工夫していく、と。

APIの正式公開は今朝だったが、これまでShapewaysは数名のデベロッパに協力してもらって非公開ベータをやっていた。そこから生まれたアプリケーションが、なかなかにくい。たとえばMixeeMeと名付けたアプリケーションは、ユーザがMii的なアバターをデザインして、それをShapewaysでプリントしてもらえる。そしてTinkerCadというアプリケーションは、ブラウザ内で使う3Dオブジェクトのデザインツールで、完成したデザインのプリントを発注することもAPIを呼び出して行う。

APIとそれを利用したいろんなアプリケーションの魅力で、Shapewaysは3Dプリントを世の中のメジャーに押し上げたいと願っている。そのためには、消費者から見たShapewaysの顔を、良くしなければならない。そのため今は、マーケットプレースと製造プラットホームの化粧直しに専念している。また外見の美化と並行して、売り手に対する待遇だが、それはShapewaysでは前から良かったということだ。

Shapewaysのブログには、今その上に約8000のショップがあり、彼らは昨年50万ドル近い利益を稼いだ、と書かれている。CEOのPeter Weijmarshausenが最近Forbes誌に語っているところによると、来年はShapewaysの上に初の百万長者が現れるだろう、という。とはいえ、Shapewaysにも競合他社はいる。Cubifyは3Dプリンタを売ると同時にそれらのユーザの作品も売っている。またAzavyなども、3Dプリントを今後の新たな商材にしようとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

自分が伸びる場を見つけたFirefox OS: アプリはHTML5, デバイスは途上国低価格機

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ZTEの昨日(米国時間2/25)の記者会見の内容は旧聞ばかりだったが、少なくともこの中国のOEMの初のFirefox OSスマートフォンで遊ぶことはできた。低コストを第一目標とするこのOpenと呼ばれる機種は、ZTEのキャッチフレーズによれば、“冒険好きで新しいものを試したがっている若者たち”がターゲットだそうだが、どこがそうなのか?

Openの3.5インチディスプレイは、好悪両面がある。スワイプやタッチへの反応は速くてスムースだが、小さいからアクションに精度を要する(テキストの正しい場所をタップするときとか)。指の太い人は困るかもしれない。色の再現力はそれほどではないし、視野角も狭いが、まあお値段相当か。

Openの良い点は、まず、かわいいこと。余計な、ごちゃごちゃしたものがない。かどがまるいのも、かわいい。オレンジとブルーのソフトなプラスチックを着ていて、その色はなんとなくFirefoxを強調しているようだ。リアカメラは3.2メガピクセルの固定焦点だから、もちろん感動的な性能ではない。

率直に言ってこのハードウェアは、HPのSlate 7と同様に、派手なニュースになるネタがない。でも、それで当然だろう。この記事の画像からもお分かりと思うが、Openは明らかに途上国向けの製品だ。まずヨーロッパでローンチしてから、この夏にはラテンアメリカへ向かう。乗る馬(キャリア)は、Firefox OSの大スポンサーTelefonicaだ。まだ価格の発表はないが、Mozillaのエンジニアリング事業担当マネージャMichael Treeseによると、部品コストは総額で100ドル未満ぐらい、というから、最終価格も相当安いだろう。

そしてもちろん、気になるのはFirefox OSだ。記者会見で実機を試した時点では、最終リリースではなく、まだキャリアによるテストなどが待っている。でも、Firefoxのブート画面は、なかなかキュートだ。ブートはすぐ終わるから、ユーザがタップしたロック画面を出すのに待たされることはない。

Firefox OS(以下FFOSと略記)はこれまでの数か月で何度も見たから、ぼくにとっては見慣れたインタフェイスだ。ホーム画面をさっとスワイプすると、大量のHTML5アプリが出る。電話、メッセージング、Firefoxブラウザ、カメラの4つは大きな固定アイコンがある。ナビゲートは十分にスムースだが、たぶんハードウェアが非力なせいで、ひっかかる瞬間もある。アプリの立ち上げには、気になる遅さはない。

FFOSユーザにとっては、今からすでにかなりのアプリがある。FacebookとTwitterのFFOS専用アプリ、Pulse、AirBnB、SoundcloudなどなどはHTML5アプリがある。Firefox Marketplaceへ行けば、“数千本”ぐらいのアプリがすでにある。ただしMozillaが念を押して曰く、今のところFFOS機のユーザがアプリやコンテンツを入手できる場所は、ここだけだ。ユーザは主に途上国の人びとと想定されるから、彼らのお金の節約のために、 Mozillaはリアルタイムのネットワーク/トラフィックモニタツールを、同機にプレインストールしている。

あらゆる点から見て、Firefox OSには確かに将来性がある。もちろん、まだ磨き込みは必要だ。機能面で、Androidなどと互角に勝負できるか? それは、まだまだ。Mozillaも、その点は率直に認めている。

TreeseはFirefox OSの機能集合について、“まだ力の差があるが、1年で追いつきたいと考えている”、と述べる。短納期低価格機のプロであるZTEを味方に付けたことは、Mozillaの目標市場を考えると賢明な動きだ。まだ評価用の最終製品はないが、でもこのおちびさんは、価格とマーケティングが適正なら、大ブレークするかもしれない。
★この記事の原文で、スライドを見てください。

〔今週のFirefox OS関連記事:
Telefonica, T-Mobileが採用
Twitterアプリが登場
キャリア決済(通話料と合算)もサポート

mwc13-event1

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

超薄型Xperia Tablet Zは、Sonyの最高傑作タブレットかもしれない


Sonyは奇妙なAndroidタブレットで市場参入に失敗した後、一から出直して違う何かを作るしかなかった。その違う何か、Xperia Tablet Zは、同社の最も平凡なデザインだと言ってもいい。そしてそれは賢明な選択だった。この間違いなく変ではないXperia Tablet Zは、米国での登場に向けて準備中だが、本誌はモバイル・ワールド・コングレス(MWC)会場で、この欲望をそそるほど薄いSonyのタブレットを捕えた。

まず何よりも、もしあなたがミニマリスト的工業デザインのファンならば、大いにこれを気に入るだろう。Sonyの明るい10.1インチ〈リアリティー・ディスプレー〉(1920 x 1200)は間違いなくこのデバイスの顔であり、そこにはSonyロゴと隅の赤外線窓、および見すごしそうな2メガピクセルカメラ以外何もない。ディスプレイはSonyのモバイルBraviaエンジンが駆動していて、これは画面を暗くしないと色がどぎつくなることを意味している。背面は黒いマットの無地で、小さなXperiaロゴと右上隅の8.1メガピクセルカメラだけが見える。さえないと言う人もいるだろうが、「地味」な感じは感触の良さとよく合っている。

Tablet Zはわずか1.09ポンド(494g)で、そのほっそりとしたウェストラインは厚さわずか6.99mmだ。ちなみにiPad miniは、ほんの髪の毛ほど厚い7.22mmだ。重量を極限まで減らすためにSonyはほぼ全面的にプラスチック筺体の採用に踏み切った。そう聞くとちゃちなタブレットの仕様のように感じるかもしれないが、もちろんこのケースにはあてはまらない。非常に軽量であるにもかかわらず、Tablet Zは驚くほど頑丈で高級な手触りだ。端を持ってひねると多少のねじれを感じるので、長い間のうちに何か問題があるかもしれないが、未だ市場にあふれている安っぽいプラスチック製タブレットとは比べものにならない。

Tab Zの防水筺体の中には、4コアSnapdragon S4 Proチップセットおよび2GBのRAMが収められ、私が触っていや殆どの間Tablet Zは遅れを感じさせなかった。モバイル・ワールド・コングレスで数十台ほどのデバイスを一般公開する際、多くの会社はわれわれナードがいじり回しすぎないよう排除しようとする。ここでは違った。私はGoogle Play StoreからQuadrantをダウンロード、インストールして、Tablet Zの実力の片鱗を感じることができた。3回の試行の結果、Tablet Zは7000台前半を維持し最高は7601だった。Nexus 10やAsusのTransformer Pad Infinity TF700は、4000台半ばをさまよっている。

もちろんこれは人工的ベンチマークであり、性能の全体像を表わすものではないが、Xperia Tablet Zがぐうたらでないことは確かだ。

私はたった一つだけ、Xperia Tablet Zに不満がある。SonyがAndroidに被せたカスタムUIだ。古くからの読者ならご存じだろうが私は無垢Androidの支持者であり、Sonyの実装は私に合わなかった。公平を期して言えば、これは他のごちごちゃしたものより軽くて面倒もないので、違う意見もあるだろうが、メニューをたどる際の時々つっかえる感じや、背景画像を設定すると歪む点は問題がある。それでもSonyはこれらを補う気の利いた機能をいくつか追加している。番組案内機能もある万能リモコンアプリや、位置情報付き写真を地球儀に表示する改訂版のギャラリーなどだ。

昨日朝のプレス会見で、Sony Mobileの鈴木国正CEOは、新たな方策として「最先端技術とリソース」をSony Mobileに注ぎ込むことを宣言し、2013年を「ブレークスルーの年」であると自信を持って語った。もちろん実際どうなるかを予言するには早すぎるが、不可能でもない。このXperia Tablet Zは、Sonyにとって稀な(でないことを祈る)原点回帰であり、2013年が同じように吟味されたSony製品であふれることを期待したい。

mwc13-event1

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(翻訳:Nob Takahashi)

苦難の2012年を終え、HTCが最新スマートフォンHTC Oneで逆襲へ

HTC-One_Silver_Multiple

HTCが2012をもっと良い年であればよかったのにと考えていることに疑いはない。悩めるスマートフォン会社は、ライバルのSamsungとAppleが次々と節目を通過する中、四半期毎に残念な結果を繰り返してきた、

CEO Peter Chouは、最悪の時は過ぎ、自らが率いる会社を好転させられると信じている。今、ここニューヨークで(同時にロンドンでも)、HTCは同社の未来を担う新製品、HTC Oneをつい先ほど発表した。

はっきり言って、この数週間に異常なほど出回ったリークでネタバレしていた以上のものは殆どないが、それでもJelly Beanを塔載したOneは、驚くほど良くできた端末だ。HTC Oneの4.7インチ 1080p(ピクセル密度468 ppi)ディスプレイは白と黒で縁取らたタテヨコどちらの位置でも使え、BlackBerry Z10と似てなくもないい。もちろん、中身もなかなかのものだ。スマートでなめらかな曲面のアルミニウム製ユニボディーシャシーの中には、Qualcommの4コアSnapdragon 600チップセット1.6GHzクロック、RAM 2GB、および32または64GBの内蔵フラッシュメモリーが収まっている。

しかし、Oneのハードウェアからは、何か抑制されたものを感じる。4.7インチ1080pディスプレイは、同社の最大ではなく(同社のDroid DNAがその称号を持つ)、チップセットもQualcommの最速版ではない。このところHTCやSamsungなどの会社は、デバイスのスペックシートで争うよりも、差別化機能に力を入れるようになり、Oneもその例に漏れない。

同社はモバイル機の音質にこだわり、前面スピーカーペアと独自のアンプを加え、妙な名前まで付けた(”Boomsound” って?)。さらにHTCは、Oneのカメラにも力を入れ、”Ultrapixel”と称するセンサーを載せてメガピクセル競争から完全な脱却をはかっている。f 2.0のレンズは 「ライバルより300%明るい」と同社は豪語している。赤外線とHTCブランドのPeel社製リモコンアプリでリビングルームでの利用も考えられている。

もちろん、ハードウェアはHTCのOneに対するビジョンの一部でしかない。

もちろん、ハードウェアはHTCのOneに対するビジョンの一部でしかない。リークしたスクリーンショットにあった通り、改善された最新のSense 5のUIは、これまでのHTCのUIの中で最もすっきりして目障りなところがない。これまでのけばけばしくて凝りすぎたインターフェースとは一線を画すものだ。

GoogleのRobotoフォントがSenseのアイコンとウィジェット全般で使われており、Jelly Beanの寒色デジタル風デザインとマッチしている。しかし、最大の新機能はBlinkFeed。これは無数の情報ソース(ESPN、AOLのメディアサイト、The Verge、Reuters等々)からコンテンツを集め、デバイスのホーム画面に流すものだ。

なお画面をスワイプすることによって、BlinkFeedの左側に標準のホーム画面があと4枚(これがハードの制限)ある。良くも悪くもこの機能をオフにすることはできない。設定画面でコンテンツのソースを減らすことはできる。

HTCによると、Oneは3月以降最終的に世界185社以上のキャリアーで利用可能となるが、米国内ではAT&T、Sprint、およびT-Mobileが同機をサポートする。Verizonファンは残念。VerizonがOneに対応しないという正式発表はないが、Droid DNAが未だに比較的新しい商品であることを考えれば大きなショックではない。

大型イベントは今も続行中。実際に使ってみてのレポートは後ほど。

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(翻訳:Nob Takahashi)

合衆国国防総省は兵士のバイオメトリックス(身体情報収集)に消費者向けスマホを利用

スマートフォンは世界中のポケットや財布を侵略しているが、しかしAOptixはもうすぐ、それらのモバイルデバイスを遠方の交戦地帯に持ち込むかもしれない。カリフォルニア州Campbellの同社が、政府系ITパートナーCACIと共同で今朝(米国時間2/13)発表したところによると、同社は“スマートモバイルアイデンティティ”なるものを実現するための研究開発を、合衆国国防総省から300万ドルで受託した。

同社のプレスリリースは技術の詳細を明らかにしていないが、Wired誌に詳しい記事がある。その大きな目標は、市販のスマートフォンを利用した一種のアクセサリで、それが高精度なバイオメトリックデータを捕捉する。たとえば親指の指紋、顔や目のスキャン、録音された声、など。

ちょっと話を聞いただけでは、それほど画期的な研究開発テーマとは思えない。スマートフォン自身が数年前に比べて格段に強力になっているし、その傾向はこれからもますます続くだろう。だから近い将来は、スマートフォンと外部センサー群の組み合わせから継続的に大量のデータを送れる、と考えても無理ではない。しかも同社がWired誌に語っているところによると、今のスマートフォンを自分でも持って使っている兵士なら誰でもすぐに使えるような、“直感的なインタフェイス”をそのバイオメトリックシステムは備えるという。

AOptix社はモバイルのプラットホームを特定していないが、おそらくセンサーデバイスとAndroidデバイスを一体化したような最終製品になるのだろう。合衆国国防総省とGoogleのモバイルOSは、互いに他人の関係ではない。2011年の終わりごろには、DellのAndroidタブレットStreak 5 を、政府は公式に採用した。最近国防総省は、iPhoneがペンタゴンで広く使われていることを率直に認めたが、軍用の大量調達品ではコストの点からいっても、iPhoneは無理、Androidで行く、と考えるのが自然だ。コストだけでなく、Androidは開発面でもきわめてオープンなアーキテクチャだから、その点でも有利だ。

しかし、Androidスマートフォンという消費者製品を利用する兵士用バイオメトリックアクセサリ、という考え自体は、ちょっとおどろきだ。しばらく前から‘ITの消費者化’が流行語になっているが、その流れで、これからは‘軍用情報技術の消費者化’が進むのかもしれない。今年のCTIA MobileConカンファレンスでCIO副官Robert Wheeler少佐が、国防総省のモバイル戦略には、既存の問題に革新的なマスマーケット向け技術を利用することも含まれる、と言った。だから今回のAOptixのお話は、今後の長期的な傾向の端緒、にすぎないのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

合衆国国防総省は兵士のバイオメトリックス(身体情報収集)に消費者向けスマホを利用

aoptix

スマートフォンは世界中のポケットや財布を侵略しているが、しかしAOptixはもうすぐ、それらのモバイルデバイスを遠方の交戦地帯に持ち込むかもしれない。カリフォルニア州Campbellの同社が、政府系ITパートナーCACIと共同で今朝(米国時間2/13)発表したところによると、同社は“スマートモバイルアイデンティティ”なるものを実現するための研究開発を、合衆国国防総省から300万ドルで受託した。

同社のプレスリリースは技術の詳細を明らかにしていないが、Wired誌に詳しい記事がある。その大きな目標は、市販のスマートフォンを利用した一種のアクセサリで、それが高精度なバイオメトリックデータを捕捉する。たとえば親指の指紋、顔や目のスキャン、録音された声、など。

ちょっと話を聞いただけでは、それほど画期的な研究開発テーマとは思えない。スマートフォン自身が数年前に比べて格段に強力になっているし、その傾向はこれからもますます続くだろう。だから近い将来は、スマートフォンと外部センサー群の組み合わせから継続的に大量のデータを送れる、と考えても無理ではない。しかも同社がWired誌に語っているところによると、今のスマートフォンを自分でも持って使っている兵士なら誰でもすぐに使えるような、“直感的なインタフェイス”をそのバイオメトリックシステムは備えるという。

AOptix社はモバイルのプラットホームを特定していないが、おそらくセンサーデバイスとAndroidデバイスを一体化したような最終製品になるのだろう。合衆国国防総省とGoogleのモバイルOSは、互いに他人の関係ではない。2011年の終わりごろには、DellのAndroidタブレットStreak 5 を、政府は公式に採用した。最近国防総省は、iPhoneがペンタゴンで広く使われていることを率直に認めたが、軍用の大量調達品ではコストの点からいっても、iPhoneは無理、Androidで行く、と考えるのが自然だ。コストだけでなく、Androidは開発面でもきわめてオープンなアーキテクチャだから、その点でも有利だ。

しかし、Androidスマートフォンという消費者製品を利用する兵士用バイオメトリックアクセサリ、という考え自体は、ちょっとおどろきだ。しばらく前から‘ITの消費者化’が流行語になっているが、その流れで、これからは‘軍用情報技術の消費者化’が進むのかもしれない。今年のCTIA MobileConカンファレンスでCIO副官Robert Wheeler少佐が、国防総省のモバイル戦略には、既存の問題に革新的なマスマーケット向け技術を利用することも含まれる、と言った。だから今回のAOptixのお話は、今後の長期的な傾向の端緒、にすぎないのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Silenceは、自動的にマナーモードに切り換えて(恥をかかせないで)くれるAndroidアプリ


誰もが経験したことだろう。大切な場面の真最中に、突然鳴り出した携帯電話を探して右往左往し、うるさいシラミを追い払うサルのようにスイッチを切る。そうかと思えば、マナーモードを〈オフ〉にするのを忘れて大切な電話を逃がしたことも。中庸というものがあっていい筈だ。

そう、もちろんある。ここ数日間AndroidアプリのSilenceを試しているが、私にとってこれは魔法と言っても過言ではない。

この控えめなアプリ名は、実際の能力を正しく伝えていない。簡単に言えば、このアプリは事前に設定したイベントに従って、携帯電話を黙らせる(あるいはバイブレーションさせる)。そしてあらかじめ決めておいた時間が経過すると、いつもの騒々しいスマートフォンに戻る。しかも、作れるイベントの数には制限がないので、まるまる一週間分設定しておくこともできる。たしかに、普通なら時間をかけない些細な仕事に対して、ちょっとした計画が必要になるが、少なくとも先週の私は、電話に出ないイヤな奴にならずに済んで少々穏やかな気持ちでいられた。

Silenceは、正確に言うと新しいアプリではないが、つい最近2.0のアップデートが公開されて多くの嬉しい新機能が追加された。例えばモバイルのデータ通信をオン・オフしたり、Googleカレンダーのイベントを取ってくることもできるようになった。恐らくもっとも重要なのは、通知、メディア、およびアラームの音量も、自動的に事前に設定した値に変えられるようになったことで、これで葬儀の真只中に間違いメールを受け取っても(起きたのだ、私に)、あまりうろたえずに済むことだろう。

確かにこれは、誰もが備えておくべき類のアプリではないが、その働きぶりは見事だ。コンセプトはシンプル、動きもスマートで、少々の広告が気にならなければ価格(無料!)もお手頃だ。SilenceはGoogle Play Storeのここで入手できる。

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(翻訳:Nob Takahashi)

NASA、宇宙飛行士がソーシャルネットワークに投稿される疑問に応えるGoogle+ハングアウトを開催

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アポロ計画の時代から、宇宙飛行士の姿というのは完全なコントロールのもとに映し出されることが多かった。しかし最近では、宇宙にも「インタラクティブ」の流れが広がっていて、どうやらNASAもその方向で進めていこうと考えているようだ。

NASAはアメリカ人宇宙飛行士のKevin FordおよびTom Marshburn、それにカナダ宇宙庁のChris Hadfieldに、Google+ハングアウトでのビデオチャットを行わせることに決めたのだ。日時は東部標準時で2月22日の午前11時からで、宇宙飛行士たちは国際宇宙ステーションから通信を行う。

今回ハングアウトを行う3人が多くの人と同時にコミュニケーションを行うのは初めてのことではない。とくにHadfieldはソユーズに乗り込んでカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる直前の12月に、Reddit上でAMA(ask me anything)というテーマを主催してもいる。以来彼はカーク船長でもあったウィリアム・シャトナーとツイートのやり取りをして、そしてそこに他のStar Trek出身者たちも集うという事態になった。さらにはそこに、人類史上2度めに月面を歩いたバズ・オルドリンも参加してきて大いに注目を集めたものだった。

NASAなどの機関は、ソーシャル面でのチャネルを広げようと、個々数年来努力してきている。その努力はなかなかうまくいっているように見える。NASAのTweetupイベントも4周年を迎えた。また2012年にはFacebookおよびGoogle+にも登場している。宇宙好きのひとりとして意見を言わせてもらうなら、従来型の宇宙旅行や探検は行き詰まりをみせているのだと思う。こうした中、老若男女から広く意見を集めて、新たな宇宙時代を切り開く一助にしようとしているのだろう。

低重力下の暮らしについて、あらゆることが気になる人も多いだろう。近い将来に宇宙旅行に行くこと(あるいは最も低い地球周回軌道に行くこと)など、ほとんどの人にとっては考えられないイベントだ。ただ、せっかくの機会にあまりにありふれた質問で時間を潰すのはやめにしたい。ちなみに質問は、2月12日までに30秒間のYouTubeビデオとして投稿するようになっている(#askAstroのハッシュタグをお忘れなく)。また、#askAstroのハッシュタグを付けたTwitterやGoogle+の投稿も、うまくいけばハングアウトで扱ってもらえるようだ。

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(翻訳:Maeda, H)

BlackBerry、日本でのBB10端末発売中止を正式決定

この数ヵ月間BlackBerryは、世界を駆け回ってデベロッパーにBlackBerry 10のサポートを必死に呼びかけていたかと思われるが、少なくとも一ヵ国、事実上断念した市場がある。Nikkei Business Dailyの最新記事によると、カナダ、ウォータールー拠点の同社は、BlackBerry 10および同OSが動作するデバイスを日本に持ち込むのをやめた。BlackBerryはこの報道内容を認めた。

本件についてBlackBerryがTechCrunchに伝えた内容は以下の通り。

当社はBlackBerry 10を世界の重要市場で発売する過程にあり、すでに販売中の国々におけるBlackBerry Z10機の需要は好調である。日本はBlackBerryにとって主要な市場ではなく、今回同国でBlackBerryを発売する計画はない。

これは同社が日本から全面的に撤退するという意味ではない。Nikkeiの記事によると、BlackBerryはZ10、Q10などの新機種を日本で販売する予定はないが、現在も使われている僅かな既存機種のサポートは続ける。BlackBerryがBlackBerry 10の日本進出を取り止める決断を下した理由の少なくとも一部は、純粋に現実的な問題だろう。OSの全テキストを日本語に翻訳する作業は、BlackBerryが進出断念を決定するに十分な頭痛のタネだ。

もちろん、他にも理由はある。BlackBerryのハードウェアは日本やアジア市場での人気が低く、他のプラットフォームによって徐々にシェアを奪われていた。最大5%あった日本スマートフォン市場での同社端末のシェアが昨年は0.3%まで落ち込んだ。一方Androidは、2009年にHTC MagicがNTT Docomoの電波に乗ってデビューして以来順調に伸びており、AppleのiPhoneは、ソフトバンク(Sprintの買収に忙しい)とKDDI auのサポートを得て何度も売上チャートのトップを占めている。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Ubuntuスマートフォンの発売は今年の10月

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Ubuntuが最近発表したモバイルオペレーティングシステムのニュースは、確かにある程度話題になった。そのため(ぼく自身も含む)相当数のナードたちが、それに心惹かれた。ありがたいことに、CanonicalのファウンダMark Shuttleworthがついに今日(米国時間2/6)、今後の日程を明らかにした。彼はWall Street Journalに、最初のUbuntuスマートフォンは今年の10月に陽の目を見る、と語った。

もちろんそれは、万事順調ならば、ということだ。BlackBerry 10も、2012年ローンチの予定が、先週にずれ込んだ。モバイルプラットホームのローンチは、予定より遅れるのが正常だ。

WSJ紙上のShuttleworthの話は、残念ながらあまり内容がない。この新生児のモバイルOSは、最初の発表の席とCESではSamsung Galaxy Nexusの上で動いていたが、今どこのハードウェアメーカーとパートナーしているのかについて、Shuttleworthはいっさい口をつぐんだ。でもSamsungの看板機にはまだ未練があるらしく、デベロッパは今月の某日から、Galaxy Nexusの上でUbuntuをいじくることができる。ただし、1月リリースという予定は、あっさりと反古にされたが。

Shuttleworthは、同社のモバイルOSは二つの重要市場をねらって今秋デビューする、と言っている。その二つが何か、それは分からない。彼は、北米地区がUbuntuの“重要市場だ”とは言ったが、でもむしろ、開発途上国市場でスタートした方が、うまくいくのではないかな。

Canonicalの現CEO Jane Silberによると、モバイルUbuntuが最初に発表されたとき、関心を寄せたのは企業ばかりではなかった。Ubuntuのネイティブアプリと良質なUIは、ベーシックなスマートフォンに合っているし、人びとに気に入られるだろう、と。しかし、このような第三第四勢力のモバイルオペレーティングシステム進出はUbuntuだけではない。スペインの大手キャリアTelefonicaなどは、MozillaのFirefox OSを、ブラジルなど向けの低価格多機能機用に採用しようとしている。iOSやAndroidがいくら優勢でも、まだ新しいプラットホームがつけいるすきは十分にある。とりわけ低所得の途上国は、UbuntuやFirefox OSなどの新興勢力に機会を与えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google噂のChromebook Pixel(タッチ画面付)が流出ビデオに堂々登場


眉につばを付ける準備はできたかな。最近、より贅沢なChromebookの噂が出回っているが、新しいタッチ式Chromebook Pixelのリークと思われるこのビデオは、Googleの密室で進められている仕事を垣間見る初めての機会かもしれない。

このビデオは、ChromeマニアのFrançois Beaufortが見つけたもので、実に華々しい出来映えだ。そこには、ファンが作ったモックアップには無い(非常によくできたものもあるが)レベルの洗練さと明確なメッセージがある。ハードウェア仕様に関して言っているのは、ディスプレーが400万ピクセルを擁することだけで、Beaufortはこれが2560 x 1700の解像度を意味すると信じている。

ちなみに、この漏洩ビデオで述べられている情報は、タッチ対応Chromebookに関する以前の一部報道と合致している。昨年11月China Timesは、Googleが12.85インチ、タッチディスプレイ塔載Chromebookを発売する計画であると報じ、(SamsungやAcer等のハードウェアパートナーではなく)検索の巨人自身が、ODMのCompalのWintekに発注したことを指摘した。

当時の予想は、Googleは通常の多数のハードウェア提携会社を完全に排除して自社独自のマシンを製造販売するというものだった。興味深いのは、Chromebook Pixelのビデオがこの新しいタイプのパソコンを「全面的にGoogleの設計」であると謳っていることで、Googleがまさしくそれを行ったことを匂わしている。当然ながらGoogleは、Chromebook Pixelが本物の製品であるかどうかの質問に対してコメントを拒んでいる。chromebook-pixel

このビデオが明るみに出た経緯は、おそらくそこに登場する製品と同じくらい突飛だ。これが見つかったYouTubeチャンネルの所有者は、Slinky.Meというマウンテンビューの会社で、それが何を意味するのかわからないが「世界最大のビジュアルガイド」を作ることが会社のミッションであると言っている。どうやらSlinky.Meは数時間前にハックされたようで、その後短時間のうちに、秘密のChromebookビデオが同社のYouTubeアカウントで公開された。

しかしなぜ、かなり地味だと思われるビジュアルガイドを作る会社が、Googleの未発表ハードウェアのプロモーションビデオを入手したのだろうか。どうやら、会社の一部では、先週同社のVimeoまとめアカウントにアップロードされたGoogle礼賛広告のようなプロモーションビデオの制作にも関わっているようだ。 どの作品も地味で、あのそそらせるChromebook Pixelビデオとは似ても似つかないが、GoolgeとSlinkyの間に何らかの仕事上の関係があるというヒントではある。

この火に油を注ぐように、Slinky.me CEOのVictor Kochなる人物は、LinkedInで、元ソフトウェアエンジニア、それも・・・Googleで働いている(頻繁に更新するタイプの人ではないので「いた」かもしれない)と申告している。彼のFacebookプロフィールをざっと見たところ、もう少し事情が見えてきた。そこで彼は自身を「元Google」と称している。ただしVictor KochがGoogleの元社員であるかどうかを同社に確認することはできていないし、Koch氏も私の送ったFacebookメッセージに返信していないので、この部分の話はいま一つ信憑性に欠ける。

当然のことながら、ハッキングが行われてすぐ、誰かが何とかこのリークを始末しようと試みた。ビデオは既にYouTubeに存在せず、謎のKoch氏は自身のGoogle+アカウントに、突然のビデオ流出に関する公開謝罪文を掲載した(Google共同ファウンダーのSergey Brinがタグ付けされている)。本件には典型的なリリース失敗の兆候が多く見られるが、私が思うにChromebook Pixelの真相に関する公式見解は近々発表される。Google I/Oカンファレンスはほんの数ヵ月後に迫っている。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Logitech、iPad mini用Ultrathinキーボードを今月発売へ

LogitechのiPad用UltraThinキーボードは、Matt Burnsのキーボードレビューバトル以来、私の旅の供だった。しかし、iPad miniが出てからというもの、外出の際はフルサイズのiPad 3に取って代わってしまった。嬉しいことに、Logitechがつい最近、mini専用に作られたUltraThinキーボードを発表し、今月中に売り出される予定だ。

最大の特徴は前と変わらない。使っていない時にはキーボードがiPad miniの側面に磁石でくっつく。働く時が来たら、iPad miniはキーボードから1/3ほどの位置にある溝に滑り込み、Bluetoothを介して無線で接続される。初めて見た時からスマートなデザインだと思っていたが、今回Appleの新しいフォームファクターにまでサイズを切り詰めたLogitechには大いに感心している。

もちろん、ある程度のトレードオフはある。中でもバッテリーは、Logitechによると一回の充電で兄貴分の6ヵ月間に対して3ヵ月しか持たない(1日2時間の利用として)。iPad miniの細いウェストラインのファンは、この79ドルのアクセサリーが実質的に厚さを2倍にすることを考えて二の速足を踏むかもしれない。残念ながらまだ発売前なので、縮小版キーボードが兄貴並みに働いてくれるかどうか正確なところはわからないが、触れてみる機会を得たら真相をお伝えするつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)