デジタルメディアのコングロマリット、Vox Mediaが著名なジャーナリスト、カラ・スウィッシャーとウォルト・モスバーグが創立した有力テクノロジー・ニュース・メディアRe/codeを買収した。このニュースはNew York Timesがスクープした。
買収は全額が株式で行われたとされるが、詳細は不明だ。
Re/codeは2014年1月に、スウィッシャー、モスバーグと数名の同僚がそれまで所属していたAllThingsDから独立して創立したものだ。 AllThingsDはWall Street Journalのテクノロジー・ニュースブログだったが、数ヶ月に及ぶ交渉の末、2013年9月にスピンアウトした。New York Timesの記事によると、Re/codeには44人の常勤社員がおり、今回の買収で全員がVoxに参加することになるという。
最近テクノロジー・ニュースメディアの分野では大きな動きが続いている。テクノロジー産業全体が拡大するに連れてメディアのプレイヤーも増え、競争は一層激しさを増している。VoxやBuzzfeedのような資金豊富な新興組が優秀な記者を揃えてシリコンバレーの深層に迫るニュースを掲載する一方、TechCrunch、Ars Technica、Wired、VentureBeatなどのベテラン組も健闘している。 一方で、New York Times、Wall Street Journal、Bloomberg、CNBCなどオールドメディアの大物たちもテクノロジー・ニュースに多大のリソースを注ぎ始めた。今やテクノロジーはニュースメディアの中で最もホットは分野となっている
同社のシリーズBとなるこのラウンドは、Summit Partnersのリードで行われ、これでPhilzの調達総額は3000万ドルを超えた。同ラウンドには、他にも華々しい顔ぶれのエンジェル投資家が参加した ― Cowboy Ventures、Crunchfund(情報開示:設立したのはTechCrunchファウンダーのMichael Arrington)、Yahooの会長 Maynard Webb、Facebookの幹部 Mike Schroepfer、元AppleおよびJ.C. Penneyの幹部 Ron Johnson、俳優のジョナ・ヒル、ローレンス・ベンダー、およびジェイミー・ケネディー、ラッパー兼投資家のスヌープ・ドッグらだ。
今週のインタビューで、ファウンダー Phil Jaberの息子で27歳のCEO、Jacob Jaberは本誌に、新たな資金の一部は会社の地理的拡大に使うと語った。Philzは現在サンフランシスコ・ベイエリアの18店舗の他ロサンゼルスにも支店を持つが、州外への進出を計画しており、2015年末までには全米の10箇所以上に開店する予定だ。
Y Combinatorの2015年冬のクラスでローンチしたPachydermは、ビッグデータ分析をもっと単純でとっつきやすいものにすることを、ねらっている。MapReduceのパワーをHadoopの難しさなしで提供する、をキャッチフレーズとするPachydermは、オープンソースのツールとして、プログラマがJavaのコードを書いたり、MapReduceについて詳しく知っていなくても大量のデータを分析できる、と称している。
Google Nowのようなプロダクトではユーザーは質問する必要がない。実はI’m feeling luckyボタンはそれを意図していた。いちいち検索結果を見ていかなくても即座に答えが得られることを狙ったのだが、命名がよくなかったこともあり、うまくいかなかった。コンピュータから得られる有用な情報の量とそれを得るまでにかかる時間の割合はいまだによくない。現在われわれが取り組んでいるほとんどのプロジェクトはこの点の改良を目的としている。
女の子たちの自己イメージや願望に対して、Barbie(バービー人形)が与える影響については、長年の…どちらかというとネガティブな…議論がある。しかし今週、この人形のメーカーMattel(マッテル社)は、ポジティブな女性像を目指すささやかな一歩を踏み出し、2014年の“あなたの将来のお仕事”人形(career of the year doll)として、Entrepreneur Barbie(起業家バービー)を発売した。
では、なぜこれが本誌TechCrunchの記事になるのか? それはまず第一に、女性起業家の欠乏がテクノロジ業界の深刻な問題だからだ*。またMattelは、起業家バービー人形の発売を記念して、今活躍している女性起業家たち(多くがテク系)を紹介する特集ページ、 “Celebration of Women Entrepreneurs“(女性起業家をほめたたえる)を立ちあげている。TechCrunch TVもそれに倣って、彼女たちの一部に、起業家になった契機と、そして新しいバービーが次世代のファウンダたちの育成に寄与するか、などを尋ねてみた。それが、上のビデオだ。〔*: オバマ大統領曰く、人口の半分が参加していない。〕
お金が集まったからには、PonoMusicものんびりしてはいられない。むしろ、これからがいよいよ正念場だ。今回はPono MusicのCEO John Hammに会って、Pono Playerのプロトタイプに触らせてもらい、また今後の計画について話を聞いた(上のビデオ)。彼によると、プレーヤーの完成と発売は今年の10月を予定、それを目指して全社邁進しているところ、という。現時点で力を入れているのは、サンフランシスコの本社の要員を増やすことと、VCからの資金調達のお膳立てだ。