Samsung、新CMでAppleの新製品発表を風刺

Samsungは、今週のAppleの発表を激しく風刺するビデオシリーズを公開した。かつてこの会社に良く見られた意外とは言えない行動だ。全部で6本あり、その一つは画面サイズがテーマだ。シリーズ名は「天才じゃなくてもわかる」。上に全部集めたので続けてご覧あれ。

何年もの間卑屈で見当外れのCMを続けてきこの会社も、少し爪を伸ばしたようで、上のビデオではAppleのあの途切れ途切れのライブビデオまで笑いのネタにしている。さらにはお約束の「わぉ大画面だ!」というセリフと共に、2人のナードが新製品を欲しがる場面まである。

Samsungには、iSheep CMの古い歴史があるので、すぐに引き下がるとは思えない。Appleは伝家の宝刀を抜く必要があるのか?ジョン・ホッジマン[*]、あなたはどこへ行ったの?みんな寂しそうに待っているよ。
[* 下のビデオのPC役]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


スイスにとてつもないライバルが現れた

さて、Apple Watchの公式発表から何時間かが過ぎた今、スイスにとって時計が何を意味するかについて触れておかねばならないだろう。

最初にApple Watchを見た時、私は、スイス腕時計業界がどれほど破壊されているかに関するJony Iveの考えは正しかったと思った。しかし、Apple Watchの本質を知るにつれ、私はより微妙な結論に達した。

要するに、Apple Watchは普通のウォッチを置き換える。これは、今あるタグホイヤーやロレックスを積極的に置き換えるという意味ではない。そうではなく、現在私たち殆どの腕にある空白を埋めるだろう、という意味だ。近年このスペースは、FitbitやPebbleなどの安住の地になってきたが、殆どの人にとって腕時計は必須アイテムではなかった。それが今、そうなろうとしている。

Appleは腕時計を再びクールにした。これまで腕時計を着けていてもいなくても、新しい時計を買う人たちが最大の顧客だ。数百万は売れるだろう。それが、スイスが恐れるべき理由だ。なぜなら、彼らはAppleと競争しなくてはならなくなり、それは不可能だからだ。彼らは、自分たちの製品を改善し、機械式やクォーツの時計をより魅力的にしなくてはならない。私は、Apple Watchを毎日24時間着けているつもりはない。今でもオメガ・シーマースターやベルアンドロスの方が好きだ。しかし、旅行に行く時や、メッセージを待っている時はApple Watchを着けるつもりだ。

それが、スイスが安心していられる理由だ。いくらバンドがファンシーでも、やはりギークっぽいおもちゃだ。私には、Appleがローエンド市場に食い込むことが予想できるがハイエンドには届かないだろう。消費者は高価な時計を、Apple Watchを買うのとは違う理由で買う。それが、スイスが安心な理由だ。

では、Appleは何を正しくやっているのか? 第1に、あのベルトシステムは驚異だ。ボタンでベルトを外せるシステムは新しくない ― ジャガー・ルクルトが以前採用していた ― しかし、ベルトのコマも小さなボタン一つで外すことができる。これでは腕時計修理屋は商売上がったりだ。ベルトは精巧に出来ていてかなり美しい。

カスタムベルトが作れることも、全く新しい市場の可能性を開く。バーバリーやルイヴィトンが自社ロゴを付けたベルトに時計自身より高い値を付けるところが想像できる。

私はさらに、Appleは価格決定理論を完全に変えたと思っている。多くの人々が、349ドル出せばちょっといい低価格クォーツ時計を買えると言ったが、そういう低価格ウォッチはやはり心配した方がいい。強力なスマートウォッチ/スマートフォンのコンビを実質600ドルほどで売ることによって、最ローエンドウォッチの望みは断たれてしまう。

そして、Appleは、一撃することすらなく、ほぼすべてのAndroid Wearデバイスを陳腐化させてしまった。Motorolaなどが、まだ誰も動いているの見たこそすらない機能をコピーするのに、どれほど時間がかかるだろう。

思うに、一番打撃を受けるのは、世界の化石たちだろう。財布の中身より購入者の気まぐれに依存している、あのデパート等で売られているファッションウォッチだ。高級腕時計は、ジュネーブの澄んだ空気の中で安閑としていられるだろうが、安い物を売る連中はApple Watchの影が現れ自分たちの市場に割り込んでくるにつれ、慌てることになるだろう。

そういうわけで、スイスは破壊されない。しかし、他の多くは危ない。そして、今はまだ始まったばかりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


GIFやシネマグラフの表示に最適化した壁掛けフレームのCanviz

美しい写真や楽しい写真もあるが、いつも同じものばかりではつまらなく感じるという人もいるだろう。そんな人のために登場してきたのがCanvizだ。GIFやシネマグラフなど、動きのあるコンテンツを表示する「美術館クオリティ」の壁掛け用スクリーン(フォトフレーム)を標榜している(もちろん普通の写真も美しく表示できる)。

制作したMM Watersの発言を引いておこう。

このプロダクトについいてのアイデアを最初に思いついたのは妻の方です。自分たちの姿や訪問した場所やいろいろな思い出、あるいは友だちや家族、そしてペットなどの「動きのある写真」を壁に飾りたいと考えたのでした。たとえば、ハリー・ポッターに登場してくるものを思い出して貰えれば良いと思います。一見写真のように見えて、ちょっとした動きをもたせたものです。その少しの動きで、写真が途端にいきいきとして見えてくるのです。もともと、デジタルアート関連を仕事としていますので、動きのあるGIFやシネマグラフ自体を作るのは難しいことではありませんでした。しかしコンテンツを作ってみてから、フレーム(スクリーン)こそが問題だと気づいたのです。それから1年半をかけて最適なフレーム製作に取り組んできたのですが、興味を持ってくれる人も多く現れました。そこで、ハードウェアやコンテンツをシェアしてみようと考えたわけです。そうして生まれたのがCanvizなのです。

このCanvizには、スマートフォンからGIFないしシネマグラフ、そして写真などを送信することができる。送ったデータはCanviz内に保存され、22 x 14インチで1080 x 1920のLCDディスプレイで表示される。このメモリ内蔵フォトフレームであるCanvizは、製作メンバーによる手作り作品となっている。

現在はKickstarterキャンペーン中で、調達目標額は5万ドルだそうだ。なかなかおもしろそうで、グリフィンドールの廊下(ハリーポッター)にあったような喋る肖像画風の作品を壁にかけておくのは楽しいかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


電脳グリルPalateで誰でも簡単に料理の天才になれる


 
 
エリート族のための健康的な調理器具といえば、長年George Foremanがスタンダードだったけど、Big Georgeもそろそろ、グラブを脱ぐ時が来たようだ。今年のTechCrunch Disrupt SF 2014でデビューしたPalate Smart Grillを見ればね。

このスマートな(==電脳)グリルは、どんな食材でも、その重量、組成、ユーザが求める加熱度などに応じて完璧に調理し、モバイルデバイスからコントロールできる。

CEOのEric Normanは曰く、“iPadで数回タップすればPalate Smart Grillは調理を開始する。グリルの温度コントロールは精度が高く、ユーザの指定通りの加熱状態に仕上げる。このグリルなら、調理の過不足(焼き過ぎなど)が起きないから、お客が一時間遅れても、まずい料理を出す心配がない”。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕


それはどんな魔法なのか? Normanに説明させよう:

Palate Smart Grillの精密な調理温度管理には、食材を真空パックしたりお湯に浸す過程がない。この電熱グリルの調理板はセンサを内蔵していて、温度を摂氏0.2度の精度でコントロールする。iPadアプリから行う温度管理も、レア〜ミディアム〜ウェルダンといった大雑把な指定ではなく、もっと細かい設定ができる。たとえば、低温で調理した料理を、最後の仕上げに300度(摂氏)で短時間加熱することもできる。温度設定は、精密性においても、設定温度の範囲においても、市販のすべてのグリルを上回っている。

この製品を初めて見たのは数か月前だけど、なかなかすばらしい。このグリルから出てくる料理は、事前の細かい指定通りに完璧に調理されている。最後の短時間の高温加熱で、料理の表面がカラメル状になる機能だけでも、買う価値はある。

作者はEric NormanとDon NormanとJim Reich。このプロダクトは今日(米国時間9/9)、サンフランシスコのTechCrunch Disruptでローンチした。



〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

審査員のQ&A

Q: どうやって使うの。ぼくでもできる?
A: ワンタッチです。あなたにも、こんなステーキを焼けますよ。

Q: デザインはどう?
A: 美しいと思います。カウンタートップに置いて自慢できるような製品を作りたい、と思いました。

Q: 製造工程は?
A: 最初は各部品間の相性が良くなかったけど、ハードウェア開発ではそれはよくあることです。とくに、電熱ヒーターとセンサの相性がね。その組み合わせの、機械的な部分で工夫しました。いずれ、クラウドファンディングで資金を得て本格的な生産に入ろうとおもいます。

Q: 技術のオリジナリティは?
A: いくつかの特許がありますが、それらはどれも、表面的な工夫ではなくて本質的なものです。温度設計やコントロールのアルゴリズムでは、とくに苦労しました。無意味なやり過ぎ、という部分はありません。みんな、これの開発過程で成長したんです。食材の中に温度計を突っ込んでなんかいないのに、なぜ精密な温度管理ができるのか、それを、ちょっと考えてみてください。

Q: 調理はすべてこの製品がやるの?
A: コントロールの部分はすべてやります。レシピを決めて、素材を切ったり混ぜたりするのは人間ですが。

Q: これは料理のしろうと向け?それともプロのシェフ向け?
A: 開発スタッフの中にはシェフも一人います。彼は、素材の水分がまったく失われないことに、感激していました。とてもジューシーな料理ができるんです。世の中のシェフたちも、大感激すると思います。

Q: 魚は料理できる?
A: 魚も、すばらしいですよ。

Q: 背丈が高いようだが?
A: それは大きな問題ではないと思います。精密な温度管理のためには、相当広い範囲の熱量を測定する必要があるのです。それが、このグリルの最大の特長です。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


3Dプリント義手が、このウルヴァリンの爪でさらに強力になった

手の不自由な子供にとって、新しい手をプレゼントされるほど嬉しいことはないだろう。では、その手に爪が一式ついたらどうだろう!

Enabling The Futureというグループのメーカー(作り手)、Aaron Brownは、指を失った子供たちのために、3Dプリント義手を作っている。義手は無料で配られており、グループは数多くの子供たちを大いに喜ばせてきた。

今度はもっと喜ぶかもしれない。Brownは、その無料の義手と互換性のあるウルヴァリンの爪を作った。設計図はThingiverseで入手できる。

「私の中のコミックオタク(とFacebookの友達何人か)が、爪のないウルヴァリンの手などあり得ない、と言うので、Sketchupでいくつかデザインしたものを、メーカーフェアの前日にプリントして銀色に塗りマジックテープを付けた。それがなかなかの出来映えだった!」とBrownは言う。

「私はナイトクラブで約7年間警備員として働き。その前は工場であまり面白くない仕事にいくつかついていた。テクノロジーをいじり回すことは、いつも私の情熱でありホビーだったが、去年祖父が突然亡くなり、遺言によってわずかばかりの ― ビジネスを始めるのに十分な ― 資金が手に入った」と彼は言った。現在小さな3Dプリントショップで働くBrownは、最初の「手」をGrand Rapids Maker Faireで披露して以来、子供たちのためにウルヴァリンをテーマにした手を作っている。

3Dプリンティングが、本当の実用に使われるところを見るのはすばらしいことだが、もっと嬉しいのは、ナイトクラブのアルバイト警備員から、少しの時間と努力によってフルタイムのメーカーになれた連中を見ることだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


初の円形スマートウォッチMoto 360、その最初の手ざわり

来週のAppleのイベントでスマートウォッチの前哨戦はピークを迎える。そのあとの数か月でAppleに屈服してしまいたくない各社は、このところ積極的に製品を発表してきた。いちばん最近レースに参加した選手、MotorolaのMoto 360は、今日、唯一のmade in USAを誇るスマートフォンMotorola Xの新型機とともにローンチした、スチールとレザーの美形だ。

これまでSamsung Gearシリーズには当然のように感心してきたが、それでも360のデザインがよりシックであることはすぐに分かる。その本体は塗膜された円形のスチールと上出来のレザーバンドとGorilla Glass(ゴリラガラス)のクリスタル、おたく族の装備品というよりも、 Misfit Shineの線に近い。

で、機能はどうか? Android Wearの体験や予備知識のなかった人は、まごつくかもしれない。インタフェイスの主役は通知で、それらがさまざまな盤面デザインや、音声で起動する画面に現れ、ユーザはいろんな情報を求めることができる。Googleに方向を尋ねると結果はスマートフォンに来る。メモを書いたりテキストを送ることもできる。検索もできる。しかも、手首を上げると時刻まで分かる〔ジョーク〕。

何か理解できないことがあると、すぐにデフォルトの時計画面に戻る。それが、かなりかったるい。音声認識は一貫して良好だが、ときどき、反応が早すぎることがある。そんなときは、画面に意味不明のテキストが現れる。

来週もっと長いレビューを書こうと思うが、今日は簡単な第一印象だけだ。これから毎日長時間、自分の手首に話しかけることになるのだろうな。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Raspberry Piのブラウザーが良くなった!

殆どの英語圏世界にとって、Raspberry Piのウェブブラウザーが新たに改良されることは、ささいなニュースにすぎない。しかし、ごく一部のエリートハッカーや教育関係者にとっては、天の恵みだ。

何年もの間、RaspPiユーザーは、出来合いのRaspbian Linuxに組み込まれたどうにも出来の悪いブラウザーに悩まされ続けてきた。自分でブラウザーを移植することはできたが、誰にとっても優先度は低かった。今、しかし、それは突然やってきた。

この新ブラウザーは、Collaboraの人たちが、最新版Raspberry Piのために書き直したもので、オリジナル版より大幅に良くなっている。主な改善点は以下の通り

HTML5サポートの大幅改良
JavaScript JIT
ハードウェア利用のビデオデコード
ARMv6最適化済みblitting
ページ読み込み中の対話の改善
高速スクロール

RspPi OSの今後のバージョンには、この新ブラウザーが同梱されるが、今でも以下のコマンドをタイプすればインストールできる。

sudo apt-get update
sudo apt-get dist-upgrade
sudo apt-get install epiphany-browser

是非入手されんことを!

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Havenは、ドアと床に取付ける新しいスマート錠

ドアに鍵をかける賢い方法が登場した。それはHavenという名で、床とドア枠に取り付ける。ドアを開く時は、床の留め具を外して普通に開ける。ピッキングすべき錠も、壊すべきデッドボルトもない、なぜなら、ドアを閉じておくためにそれを使う必要がないからだ。

陸軍兵士からビジネス開発エキスパートに転じたテネシー州のAlex Bertelliと、連続起業家のClay Banksが作ったこの製品は、携帯電話または特殊なキーを使って、ドアを自由に開閉できる。

「私たちがこれを作った理由は、家族を守るためにもっとうまくテクノロジーを使う方法があるはずだと知っていたし、空巣の被害者にはなりたくなかったから」とBanksは話す。

Havenは米国で製造される予定で、頑強なガラス繊維強化ナイロンポリマー、鋼鉄、およびアルミニウムから作られる。部品の組み立ちはテネシー州で行う計画で、今月中にKickstarterで募集を開始する。

「ライバルたちは従来型のデッドボルトをスマートロックに変えようとしているが、強行侵入が多発する今、それでは安全を高められない。われわれは、より強力でスマートな解で差別化をはかっている。錠をドアの下に置き、土台の強固さを利用することによって、外部からの侵入を防ぎ、遅らせる」とBanksは語った。

同社拠点はテネシー州ナッシュビル。

Havenlock.comでサインアップすれば、デザインが進むにつれて詳細情報を得られる。今見る限り、これは侵入者やゾンビ、ドラゴン、さらには魔法使いをも締め出す確実に方法のようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Logitech、3台のデバイスに同時に接続して利用できるBluetoothキーボードを発表

キーボードにもいろいろあり、好みも大いに分かれるところだろう。ただ、ぜひともLogitech K480をみてみて欲しい。このキーボードは、同時に3台のBluetoothデバイスに接続できる。接続しているデバイスの切り替えは、キーボード上にある小さなダイアルで行う。キーボード上部には溝があり、そこにスマートフォンやタブレットを配置することで、PCのような形で使うことができるようになる。

K480の価格は50ドルで、価格的にも魅力十分だと言えるだろう。魅力的なスタイリングで、ストロークの浅いチクレットキーボードを実現している。非常にコンパクトで、お遊び程度にしか使えないのではないかなどと思う人もいるかもしれない。しかし例えば、スマートフォンやタブレット向けのアプリケーションを開発しているときなど、KVMスイッチなどを介さずにデバイス間を自在に移動してキーボード入力できるのは本当に便利だろう。カラーはブラックとホワイトが用意されている。今月末の販売開始を予定しているそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


脅威! ピンタンブラー錠を瞬時に解錠できるバンプキーが3Dプリンターで簡単に作れる

バンプキーというのはロックスミス(または悪い奴)が使う非常にシンプルな解錠ツールだ。バンプキーは錠前の種類に合わせていちいち作る必要があるため、多種類の錠前をバンプキーで開けるには相当の手間がかかった。しかし3Dプリンターのおかげでもうそうではなくなったかもしれない。

下のビデオにはJos WeyersとChristian Hollerが標準的な錠前にプラスティックのバンプキーを差し込みハンマーで軽く叩いて繰り返し解錠するところが撮影されている。2人は鍵穴の写真を撮るだけでバンプキーを3Dプリンターで出力する方法を編み出した。出力されたキーブランクのプラスティックに慎重にいくつかの刻み目を入れるだけでバンプキーの出来上がりだ。

鍵穴にバンプキーを差し込み、軽く回しながらハンマーで叩くと簡単に解錠される。

この2人は別にこの方法でオフィスや家に忍び込もうとしているわけではない。逆に普通の錠前がいかに頼りにならないものか警告を発しているのだ。カメラと3Dプリンターさえあればどんな鍵でも開いてしまうというのは怖い話だ。

via Wired

〔日本版〕バンプキーというのはリンク先の説明にもあるように、ピンタンブラー錠に差し込んで軽く叩くことによって2分割されたピンを上に飛ばすツールだ。飛ばされたピンが下がってくるとき、上下のピンの間に一瞬隙間ができる。解錠する方向にバンプキーに軽く圧力を掛けていると、このピンの隙間がシアライン(錠前の固定されたケースと回転部分の接する線)を通るときに回転が始まり解錠されてしまう。

ピッキングガンに似ているが全部のピンを一度に解放できるので時間がかからず、技術もほとんどいらない。Wikipediaには「現在、日本で市販されている錠前はバンピング対策ずみ」とあるが、対策にも強弱があり、2005年以前に製造された錠前は未対策のものが多いようだ。

ただバンプキーの断面形状は鍵穴の写真からデータを取れるだろうが、キーの長さと刻み目の数、適切な深さは錠前の種類ごとに異なる。このデータがあれば3Dプリンターで完成版のバンプキーを出力できるが、データがない場合は手作業で試行錯誤するか同種の錠j前を分解して測定することになり、かなりの手間がかかる。

3Dプリンターで銃を作るというのは話題としてセンセーショナルなだけで実用性は低いが、もし未対策のピンタンブラー錠のバンプキー作成データがネットに出回ると、その被害は非常に深刻なものになる可能性がある。(合鍵作成業者は必要なデータを持っている)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


すべての3Dプリンタのユーザビリティを「共通」にするOS(共通インタフェイスソフト)が登場

3Dプリンタを使ったことのある方は気づいておられると思うが、これまでの製品には共通の規格というものがなく、各社バラバラだ。オープンソースのひどいソフトを使っているところもあれば、自家製の、出来栄えに差がありすぎるアプリケーションを使っているところも多い。そこで、あるエンジニアたちのグループが、すべての3Dプリンタに対して使える標準OSを作ろう、と志した。どのプリンタでも、ボタンをクリックして3Dモデルをプリントしようと思ったら、まったく同じ画面と機能リスト(メニュー)が表示される、というものだ。

その名も3DPrinterOSと名づけたこのプロジェクトは、いくつかの上位人気のプリンタに対して使えるスタンドアロンのソフトウェアシステムだ。それはMacとWindowsとLinuxとRaspberry Piで動き、コンピュータおよびそのユーザ側から見ると、接続されている3Dプリンタのブランドや機種はどうでもよいもの、ネットワークの向こうにある単なる“ブラックボックス”になる。ユーザはモデルのファイルをプリンタに送ってプリントさせるだけだ。今対応しているメーカーはMakerbotとUltimaker、それにRepRapの一部機種で、人気上位の機種はだいたいカバーしている。コントロールとプリントジョブの送付はインターネットからでもできる。

CEOのJohn Dogruはこう言う: “3Dプリントが急速に普及していることはすばらしいが、でもそれらのプリンタ間、ソフトウェアやアプリケーション間でコミュニケーションができなければ、3Dプリントにできることを誰もが完全にエンジョイし、今のような小さな檻から解き放つことはできない。うちの目標は、なるべく多くのデザインツールや3Dプリンタと互換性のあるプラットホームを作ることだ。そして、手持ちの機種が異なる複数のアーチストやデザイナーやメーカー入門者たちが、これからは普遍的な言語でコラボレーションし、コミュニケーションし、クリエイトできるようにしたい”。

それは、3Dプリンタを2Dプリンタのように簡単に使えるようにしたい、という考え方だ。プリントジョブのキューを作り、ジョブの進捗を監視し、それにしっかりとした互換性があれば、3000ドルのMakerbotを150ドルのHPのプリンタと同じ気軽さで扱える。すばらしいことだ。

DogruとAnton Vedeshinが始めたこのプロジェクトは、彼らのこれまでのクラウドコンピューティングとITのセキュリティの仕事が背景にある。つまり彼らのねらいは、面倒な仕事をすべてサーバにやらせることによって、3Dプリントをもっと多くの人が気軽に利用できるものにしたいのだ。

“今の各機が持っているソフトウェアでは、一つのデザインをプリントするまでに20回以上もあちこちをクリックしなければならない。3Dプリントは確かにすばらしいけど、現状では、自分が撮った写真や書いたテキストなど、あるいはソフトで作ったポスターやはがきなどを、自分ですぐにプリントできる今の2Dプリンタのユーザビリティレベルに達していない。ふつうの主婦などが、今思いついたものをすぐ形にできるものに、ならないとだめだ。3Dプリントがもたらす興奮と驚きと楽しさを、世界中と共有したい”、…これがファウンダたちのビジョンだ。

このアプリケーションはベータを終えたばかりで、今では誰もが入手できる。いよいよ3Dプリントも、2Dプリンタでおなじみの共通のエラーメッセージを、PCの画面で見られる時代になるのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonでは5分に1冊新しい本が出る

Claude Nougatというライターが書いたおもしろい記事によると、U.S. AmazonのKindle Storeには8月16日現在で約340万種の本(とアプリ)があり、1時間に12種ずつ増えている。1時間に12ということは、えーと、5分に一つだ。そしてたぶん、その多くはインディーの本だ。

よーく考えてみよう。

楽観主義の人にとっては何も問題ないが、わずかでも悲観主義の人にとっては、考えさせられる数字だ。Nougatはこう書いている:

“ある程度成功している自費出版の著者にとっても、ライター人生は厳しいものである。われわれ、その他大勢はいったいどうなるのか?

それはつまり、新人が一人現れるたびに彼/彼女を呑み込んでしまう本の津波なのだ!”

この津波は、もっとメジャーな本も呑み込む。合衆国の五大大手出版社は、Amazonのドアの前で立ち止まる。これだけたくさんの本から選べるのだから、有名出版社の本のKindle版に14ドル99セントも払うのはもったいない。99セントの、あるいは無料の、いろいろな本を試した方が楽しい。有名出版社の本はプロが念を入れて作っている、という主張はもちろんある。しかしそれも、急速に変わりつつある。

インディーの出版物は今ものすごく人気があり、中にはロボットが書いているものもある。あっという間に10万種の本を書いたロボットもいる。ロボットがいようといまいと、ジャンクの多い世界だから、レビューやランク付けがますます重要だ。そしてランクやレビューに頼るようになると、多くの人びとがせいぜい上位100ぐらいしか検討しない。101番目以降は、忘却の彼方へと消え去る。

インディーの100万長者ですら、楽ではない。ヴァンパイア小説で数百万ドルを稼いだAmanda Hockingも、今では本を無料または安くせざるをえなくなり、ランクはぐっと下降した。Hugh HoweyのDustはAmazonという本の大神殿で800位にいるが、それは実質、340万種のビリにいるのと等しい。

ライターであることは、ますます難しい。インディーのための出版ツールが本の出版を容易にし、Amazonは彼らに道を開いた。でもAmazonの稼ぎでボートを買ったり、生活を支えていくことは、奇跡以外ではありえない。不可能ではないが、でもあなたが大津波に飲み込まれてしまう理由が340万ある(1時間に12ある)。奇跡を起こす秘訣は、このノイズに打ち勝つことだが、それはいつの時代にも、人が何かを書くことの高貴な目標だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


完全なサウンドラボ/スタジオの完全なWeb化をねらうWavepot、よちよち歩きだが将来性は大きい

ノブ回し屋さんたちはご注目を。Wavepotは、あなたの寝室やテクノ小屋などで一人っきりで、すごいホットなEDM(Electronic Dance Music)のビートをプログラムできるクールな新しい方法だ。ライブのプログラマブルなデジタルオーディオワークステーションとして設計された(現状はデジタルシグナルプロセッサに近いが)このWebサイトでは、Webページやシンプルなアプリをプログラムするような感覚で音楽とサウンドをプログラムできる。パラメータを設定し、いろんなファンクションを加える、するとそれがすぐに実行できる。JavaScriptを使っているから。

いまのところサウンドと波形をシーケンスできるだけだが、究極の目標は、すべての機能が揃ったマルチトラックのレコーディングシステムをブラウザ上に提供することだ。プログラムをサイドメニューからロードして、そのプログラムをリアルタイムで書き換えることもできる。たとえば”got some 303″の192行の”saw”(ノコギリ波)を”sin”(正弦波)に入れ替えるだけで、まったく新しいリフになる(下図)。


〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

今このサイトでは、会社などで遊ぶとほかの人の迷惑になるようなことしかできないが、チームは機能強化のために寄付を募っている。また、なかなかしっかりしたフォーラムもあり、そこではお互いのサウンドやプログラムの共有が行われている。今のあなたはBurning ManのためのEDMで忙しいかもしれないが、このWavepotも一見の価値はある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


PDP-11のブート方法ハウツー

時代は完全にユビキタス・コンピューティングの時代で、IoTも普通の言葉になった。人とマシンを繋ぐ仕組みも多く出揃いつつある。しかしそんな時代でも歴史を振り返って見ることは大事なことだと思う。たとえばTrammell HudsonのPDP-11のブート方法などは(もしかすると)実用性もありとても楽しい。これを見て学習しておけば、いつでもPDP-11をたちあげて、そのモノクロスクリーンの上でAdventureを楽しむことができるようになる。記事を見ながら、古いマシンならではの、T型フォードなみの気難しさを思い出す人もいるかもしれない。

ちなみに、PDP-11とは最初にUnixを動作させたマシンだ。1970年にリリースされた16ビットコンピューターで、256Kのメモリと、スマートウォッチのPebbleにも劣る処理能力を持つCPUが搭載されていた。

下にあるのはシャットダウン時には取り外しを強いられるディスクドライブだ(ディスクドライブというのも、近いうちに消えていくのかもしれない)。

どの分野でも、古いマシンを動かしている様子というのは、どことなく面白いものだ。物置にしまいこんだAppleのNewtonや、Atari 800XLなどを動かしてみたくなる人も多いことだろう。ただ、昔のハードウェアを繋ぐことのできる周辺機器などはどんどん少なくなってもいる。昔のPCをつなげることのできるテレビや、その他アクセサリ類もどんどん消えつつある。シリアルポートをもつPCも少なくなってきているし、またGAME/TV切替器もすっかり見かけなくなってしまっている。

実際にPDP-11を触ったことのある人などは懐かしくてたまらなくなったことと思う。こちらに、ブラウザ上で動作する仮想PDP-11がある。昔を知ることで、今のiOSやAndroidをまた新しい観点から見つめられるようになるかもしれない。

via Adafruit

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(翻訳:Maeda, H


AirEnergyは、3Dプリンターで作るオープンソースの風力タービンだ

人里を離れ、必要なエネルギーを作れる自給自足生活に憧れたことはないだろうか。そのために自分の排泄物を乾燥させて燃やす必要ない。AirEnergy 3Dがあるのだから。

このポーランドでクラウドファンディングされたプロジェクトは、ポータブルでアップグレード可能な、翼とベースステーションからなる風力タービンだ。3DプリンターメーカーのOmni3Dのチームが作った。彼らはこれをカスタム化可能なプラットフォームとして設計し、オープンソース化した。標準的3Dプリンターで、追加のタービン翼をプリントして追加することさえ可能だ。

「始めたばかりの時から、3Dプリンターメーカーとしてわれわれにとって一番大切なことは、この驚くべきテクノロジーの可能性を人々に伝えることだった。Omni3D内部で常に特別プロジェクトを進めているのはそのためだ。われわれはケンカでくちばしを失くしたペンギンのために人工くちばしをプリントしたり、老若男女にこのテクノロジーを紹介するための無料でオープンなミーティングも開いている。今回のアイデアは、プリンターそのもの以上に価値のある何かをプリントすることだった。完全にオープンソースの再生可能エネルギーのソリューションを作ることも、理由の一つだった」と、Omini3Dの共同ファウンダー、Konrad Sierzputowskiは語った。

組み立てキットの価格は、Kickstarterで約350ドルだが、設計図はオープンソース化されるので、誰でも自分のタービンを作ることができる。さらに素晴らしいことに、彼らは2500ボンド出資されるたびに、完成品1台を必要としている町に寄贈する予定だ。

このタービンは、理想的条件下で300Wの発電能力がある。つまり、携帯電話やノートPCを充電したり、コンセントに差し込んで電力網に電気を戻すことができる。自宅の庭にタービンを置こうという人は少ないだろうが、なかなかいいポータブルオフライン発電システムだと思う。

彼らはこれを量産するつもりがあるのだろうか? Sierzputowskiにもまだわからない。彼はただ、何かクールなものを3Dプリンティングコミュニティーに返そうとしているだけだ。「このKickstarterキャンペーンは、プロジェクトに必要な資金を集め、コミュニティーに恩返しするためにやっているだけ」と彼は言った。「唯一必要なもの、それは・・・風」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Kilobot―1000台のミニロボットが生物のように自己組織化する

ハーバード大学のマッドサイエンティストたちは、とうとう「自己組織化ロボット」の開発に成功した。小さなロボットの大群が生命の細胞のように自ら動いて目的の形をつくる。ロボットが世界を乗っ取るアポカリプスがまた一段と近づいたようだ。

というか、自己組織化できるロボットというコンセプトを実証するモデルだろうか。ともあれ、上のビデオに見られるように、kilobotと名付けられた1000個のミニロボットが一定のパターンを自ら構成していくところは見ものだ。どんなパターンを構成すべきか教えられているのは最初の数個のロボットだけで、他のロボットはその後について動き始める。

このチームが開発した手法は驚くべきものだ。最初の「リーダーロボット」は一組となって赤外線を発光する。他のロボットはその赤外線に引き寄せられてリーダーに向かって動き出す。一定のロボットが集まるとロボット同士が通信して正しい位置に移動する。ロボットが集団になると、赤外線あるいはインターネット電力ネットワークを通じて充電される。

故障したり道に迷ったりしたロボットはそれを仲間に伝えることができる。正常に動作するロボットは故障したロボットを無視して作業を続けることができる。こんな小さいロボットだからまだ安心だが、これが巨大化したらと思うとさすがに少々恐ろしい。

via Spectrum

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Enactive Torchは、視覚障害者に「見る」力を与えるセンサー

新しいタイプのセンサーが、視覚障害者が目の前にあるものを「見る」力になる。 Enactive Torchと呼ばれるそのデバイスは、赤外線信号を発してユーザーに近くの物体を認識させる。腕にはめた小さなブザーが、ドア枠や壁にぶつかりそうになった人に警告を与える。杖の強化版だと思えばよい。

シンシナティ大学のLuis Favela、Tom Froese、Adam Spiersの3名が作った。目標はちょっとしたハイテクを視覚障害者の経験に役立てることだ。白い杖は何百年にわたって使われているが、よりコンパクトなTorchなら、足場の悪い地帯や狭いショッピングモールでも楽に歩き回れる。現在デバイスは少々大きめだが、制作チームは実験を進めてもう少し小さくできることを期待している。感知する範囲は、10 cmから90 cmの間だ。

「研究を進めるうちに、視覚障害のある人達、特に子供たちが、感情的な傷を負っていることがわかった」とFavelaは言う。「小学校に通う子供は、 友達の輪に入りたいものだ。あの大きな白い杖を持っているとそれは難しい。」

Favelaは、実験のために27人の生徒に目隠しをさせて知らない場所へ連れて行った。彼らはこのデバイスを使って足元にあるものを感知しながら、ドアを通過し、壁にぶつかることなく容易に移動することができた。結果のデータは、ワシントンDCで行われたAPA会議で発表した。

「被験者の下した判断を、視覚、杖、Enactive Torchそれぞれを使った場合で比較したところ、有意な差は見られなかった。つまり、彼らは同じ判断をした」とFavelaは言った。「3種類の方式は、機能的に同等だった。人は、視覚を用いても触覚を用いてもほぼ同じ程度の行動を起こすことができる。これには大変驚かされた。」

写真提供:Colleen Kelley(シンシナティ大学)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


生まれつき前足がなかったチワワのタボちゃんが3Dプリントで歩けるようになった

3Dプリントがあれば、どんなキュートな動物でも救える。たとえば、かわいいチワワのタボルーちゃん(TurboRoo)は、生まれつき前足がなかったが、Makerbot3dynの3Dデザイナーのおかげで、車輪付きの新しいリードを着けてもらった。車いすならぬ、車リードだ。

3dynの社長Mark Deadrickは、タボルーが車いすを求めているのをネットで見て、小さなカートを設計した。サイズはネットの写真から推定した。彼はそれを明るいオレンジ色でプリントし、それにローラーブレード©の車輪をつけてタボルーの飼い主に送った。今やそのチビワンちゃんは、無料で完全にハッキング可能なスーパーレッグをスクーターのように見事に乗りこなしている。

3Dプリンタなかりせば、タボルーの飼い主はパイプや布などの素材を高い値段で買って、何かを自作しなければならなかっただろう。ところが今では、体に完全にフィットした、オーダーメイドのようなカートをプリントできるし、再生産も簡単、ほかのデザイナーが改作するのも簡単だ。複数作るのも、超簡単だし、新たに大きな費用は発生しない。

動物や人間の人生に貢献した3Dプリントは、今回が初めてではない。最初のロボット義手はこんなのだったが、今では障害者がそれを使って物をつかむこともできる。動物の例では、1月にアヒル用の義足をデザインした人が現れ、最近はペンギンが義足ならぬ義嘴(くちばし)を3Dプリントしてもらった。でも、小さな犬がやっと犬らしく走り回れるようになった光景ほど、ぼくの心を温めるものはない。

おちびのタボちゃんを助けたDowntownPetVetに敬礼!

出典: 3DPrint

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


正義のハッカーが、CryptoLockerに暗号化されたファイルを救出するサービスを開始

CryptoLockerは実に厄介なやつだ。一種のマルウェアで、実行されるとディスク全体を暗号化して、復号するために一定額のBitcoinを要求する。このソフトウェアは2013年に出回り始め、研究者らの推測によると被害者の数は数十万人に上る。

Brian Krebsによると、セキュリティー会社、FireEyeFox-ITが協力して、CryptoLockerに暗号化されたファイルを解除する無料サービス、Decryptcryptolocker.comを開始した。これを使うためには、暗号化されたファイルの一つと、メールアドレスを同サービスに送る必要がある。すると、彼らが入手した「マスターキー」を使ってファイルを復号し、残りのファイルを復号するアプリを生成する。なお、多くのユーザーは複数回暗号化されているため、その場合は複数回復号を行う必要がある。

サイトの説明にはこう書かれている。

この後、当ポータルから、マスター復号キーおよびリカバリープログラムのダウンロードリンクがメールで送られるので、それを使ってシステム内の全暗号化ファイルを復号できる。

CryptoLocker感染源の多くは、6月にOperation TovarによってGameover Zeus botnetが壊滅させられて以来なくなった。しかし、今でも感染したWindowsパソコンは数多く存在している。 さらには、CryptoLockerの変種マルウェアもあり、このソフトウェアは対応していない。

FireEyeおよびFox-ITのチームは、当然どうやってCryptoLockerのマスターキーを入手したかを明らかにしていない。しかし、マルウェアの被害者が地獄から逃げる方法が見つかったことは、良い知らせだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


グニャグニャしたレゴのようなブロックで、未来のロボットを作る

自らをふくらませたり、おかしな角度に曲がったり、体内のあらゆる方向に液体を流せるバイオメトリクスロボットを想像してほしい。それが、ハーバード大学の研究者たちの作ったものだ。 グニャグニャとしたレゴブロックの中に導管が通ったパーツを使って、ハーバードのチームは、まるで蛇かナメクジのように動くロボットを作り上げた。例えば、導管を閉じるとロボットは膨らんだり動いたりし、開いた管を通じて液体を注入すれば、ロボットの動きをリアルタイムで再構成できる。

George Whitesidesと彼のチームか作ったこのロボットは、一般に販売するにはまだ早い。しかし、3Dプリンターと柔軟性プラスチックを使って安価に作ることが可能で、よくくっつきあうため、グニャグニャしたトランク型ロボットや、ロボットアーム、さらにはグニャグニャ循環システムまで作ることができる。そして、レゴブロックのようにはめたり外したりできるので、システム全体を一瞬にして作り変えられる。

チームは、プロジェクトの内容をAdvanced Materialsという論文誌で発表した。彼らは、ロボットが自ら部品を組み替えて自身を作り替えられる時代を期待している。ちなみに私は、グニャグニャロボットが蔓延することを歓迎したい。

via Adafruit

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook