Twitter、iOS、Android、モバイルウェブのアプリをリニューアル―検索表示の改良やURLのワンクリックでのオープンなど

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今日(米国時間2/6)、以前から待ち望まれていたTwitterの検索機能の改良を含むリニューアルが実施された。対象はすべてのモバイル・デバイスで、 iOS、Androidとモバイル・ウェブがサポート されている。Twitterでは「このアップデートで関連あるツイート、トレンド、フォローしたいユーザーなどがすべて単一のストリーム中に表示されるようになった」としている。

このアップデートで、ユーザーはアプリのどこからでも検索アイコンをタップして検索が可能になった。今回のアップデートは日頃よくツイートやリツイートをするかしないかにかかわらず、すべてのユーザーのTwitter体験を改善することが目的だ。Twitterは前からツイートしなくてもTwitterは楽しめますと言ってきた。

それはそのとおりだったが、自分が興味のある対象をすぐに簡単に見つけることができればユーザーは今以上にTwitterを楽しめるはずだ。@ツイートであろうとスーパーボウルを観ているときに自分が投稿したツイートであろうと、すぐに発見できるように検索機能を着実に改善していくことはTwitterがフル機能のソーシャル・ネットワークとなるために欠かせない過程だ。

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変更の詳細はこちらに

見つける: 「見つける」中のすべてのコンテンツ、ツイート、アクティビティ、トレンドなどはiPhoneでもAndroidでも単一のストリームになった。アクテビティとトレンドは「見つける」タブのトップの新しいプレビュー画面をタップして開くことができる。

検索: 新しい検索結果はキーワードと関連性の高い順にツイート、写真、アカウントが単一のストリームとして表示される。iPhone版では新しい検索アイコンが追加され、アプリのどの部分からでも即座に検索が実行できるようになった(このアプリのトップの検索ボタンはAndroid、iPadにはすでに実装ずみ)。ツイート作成ボタンの隣の虫メガネのアイコンが検索ボタンだ。

つながり: つながりタブのコンテンツを見やすくするため、デフォールトのビューには新しいフォロワー、リツイート、@ツイートが単一のストリームで表示されるようになった。ただし「設定」タブで「つながりタブに@ツイートだけを表示する」にチェックを入れればそのようにできる。

リンク:i ツイート中のURLをクリックすると直接引用元ウェブページが開くようになった(従来はツイートをタップするとまず表示が拡張され、ウェブページを開くためにはさらにURLをクリックする必要があった)。

リンクをクリックすれば二度手間なしに直接ページが開くのは快適だ。Twitterには引き続き動作の効率化に取り組み、またユーザー行動への理解をさらに深めてもらいたい、たとえば、私があるフォロー相手の写真入りのツイートを頻繁に拡張表示していたら、そうしたツイートが自動的に拡張表示になるようにしてほしい。

[写真: Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

最新情報:Galaxy S IVはどうやら3月15日のイベントにて発表か?!

GalaxySIVサムスンの情報管理能力は称えるべきだろう。次期Galaxy S IVのリーク情報が全く入ってこないのだ。ただ、SamMobileの情報によると、新機種のアナウンスが3月15日に行われるらしい。

但し、今回の情報は以前より出ていた噂を否定するものではない。Galaxy S IVが4月半ばにリリースされるというのは、まだイキの情報のようだ。SamMobileによると、ヨーロッパおよびアジアでは、S IVは4月初めにリリースされるということのようだ。但しアメリカ、オーストラリア、およびアフリカ地域では5月ないし6月にずれこみそうだとのこと。

昨年発売されたGalaxy S IIIも、アメリカでの発売を前にヨーロッパ、中東、およびアジアで発売が開始された。さらにその前のGalaxy S IIについても同様だった。すなわち、今回の噂はこれまでの「事実」に沿ったものであり、どうやら確からしいものと思われる(アメリカ在住の人にとっては少々残念な話だ)。

TechCrunchでは、3月15日に行われるイベントにつき、まだサムスンからの招待を受けていない。ただ、それなりの時間がある次期であり、招待を受けていないからといって、イベントそのものが行われないなどと言うことはできない。サムスンはMWC(Mobile World Congress)にも参加するが、そこではGalaxy Note 8.0タブレットがお披露目される見込みだ。

それでもMWCでGalaxy S IVのリリースがあるのではないかと思う人もいるかもしれない。しかしサムスンにとっても、世界をリードするデバイスという意味があり、おそらくは特別のイベントを企画するのが普通の考えだと思われる。サムスンの地位を大いにおしあげたGalaxy S IIIについても昨年、London Unpackedと名付けられた発表イベントがわざわざ開催されている。

知り得る限りのところでは、Galaxy S IVは最高のスペックを実現したものとなるようだ。主だったところを挙げれば、プロセッサは1.8GHzのExynos 5という8コアで、ディスプレイは5インチで440ppi、そしてワイアレス充電規格であるQiをサポートして、カメラは1300万画素を搭載するものと思われる。

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(翻訳:Maeda, H)

「容量無限」のクラウドストレージを提供するBitcasaが一般公開へ

今日(米国時間2/5)一般公開されるBitcasaは、2011年9月のTechCrunch Disruptの出場選手だ。ユーザにクラウド上の“容量無限の”ストレージを提供して、ローカルなハードディスクを窓際族にする、というサービスだ。これまではベータだったが、今日からはアプリ(iOS、Android、Mac、Windows/RT)とWebの両方で一般公開となる。

Bitcasaの野望は大きい。クラウドから安価で便利なストレージを提供するが、それはユーザのローカル機の外付けハードディスクと同じぐらいにセキュアである、というサービスを志向するのだ。料金は月額10ドル、年額99ドルだが、絶対に容量不足にならない“魔法のような外付けドライブ”のような機能を提供する〔最初の10GBは無料〕。なお、立ち上げ後しばらくは年額69ドルの割引き料金になる。ハードディスクには数百ドルぐらい投ずることがざらにあるから、Bitcasaのサービスはお買い得かもしれない。同社の安直な成功は、なさそうだけど。

Bitcasaの協同ファウンダでCEOのTony Gaudaを本誌のスタジオにお招きしてインタビューをした。上のビデオで、ご覧いただきたい。

〔訳注: ファイルの更新履歴を無限にバックアップできる、という機能には個人的に魅力を感じます(重複排除、ビデオ画像圧縮アルゴリズムみたい!)。なお、この記事の原文はコメントがとても多くて、おもしろいです。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

グループビデオチャットのTenHandsがChromeのWebRTCで実装–プラグイン不要に

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Webアプリケーションとモバイルアプリ向けにビデオコラボレーションサービスを提供しているTenHandsが、WebRTCのサポートを発表した。WebRTCはブラウザ内でプラグインを使わずにオーディオやビデオによる通話ができるためのJavaScriptライブラリで、TenHandsのAPIは、ユーザがChrome 24より上のブラウザを使っている場合には自動的にWebRTCによるオーディオビデオ通話を行う。

これまでの(そしてデフォルトの)TenHandsは、Chromeの場合のようにブラウザがWebRTCをサポートしていなければ、自分のWebRTCプラグインをインストールするので、デベロッパは相互運用性を心配する必要がない。しかしTenHandsは、いずれどのブラウザもWebRTCをネイティブでサポートする、と予測している。その標準規格化に関して、Microsoftだけは独自の考えのようだが、いずれにしても今すでにWebRTCの普及に期待しているベンダは多い。Skypeを抱えるMicrosoftも当然、このレースに加わるはずだから、向こう数か月の標準規格をめぐる議論からは目を離せない。

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TenHandsのCOO Jack Blaeserによれば、どのWebブラウザも標準規格として確定したWebRTCをサポートするようになれば、ビデオの民主化に向けての大きな前進になる。これからは個々のアプリケーションやベンダ(AT&T, Verizon, Skype, …)に閉じこめられることなく、どんなユーザでも、どんなアプリケーションでも、ブラウザの上で、HDビデオと音声によるコミュニケーションができるようになる。そのための特殊なハードウェアやソフトウェアは要らない。

Blaeserの見方では、それによって数々の新しいユースケースも生まれる。たとえばコールセンターは、Webでもモバイルでも、ビデオと音声でリアルタイムの対話ができるようになる。またWebRTCの標準化と普及により、遠距離学習や遠隔医療などがより簡単にできるようになり、イノベーションを加速する。“ブラウザが情報へのアクセスに革命をもたらしたように、WebRTCによってそのブラウザがさらに、ビデオと音声によるコミュニケーションのメインの手段になり、通信市場全体が大きく変貌する”。ということはつまり、これまでの携帯キャリアとか放送局〜放送会社など、大量の通信帯域を特定目的だけのために独占していた業態は、不要になると思われる。インターネットでも、Skypeに代表されるような私企業的規格に基づくアプリケーションは、おそらく御用済みになる。

TenHandsがさらに主張するのは、同社が“GoogleによるWebRTCの実装を利用する、初めての、Flashに依存しない、リアルタイムの商用ビデオソリューション”であることだ。ただし、TwilioPlivoTokBoxなどのビデオプラットホームもすでに、各種のWebRTCベースのサービスを提供している(多くはまだベータだが)。

TenHandsの創業は2011年で、それ以降今日まで、レーダーに映らない低空飛行を続けてきた。しかしこのところ、WebRTCがホットな話題になってきたので、同社のステルスモードもあと数か月で終わるだろう。Chrome向けの、ネイティブWebRTCによる実装のローンチを記念して同社は、2月9日にAPIのハッカソンを行う。優勝賞金は4000ドルだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Logitech、iPad mini用Ultrathinキーボードを今月発売へ

LogitechのiPad用UltraThinキーボードは、Matt Burnsのキーボードレビューバトル以来、私の旅の供だった。しかし、iPad miniが出てからというもの、外出の際はフルサイズのiPad 3に取って代わってしまった。嬉しいことに、Logitechがつい最近、mini専用に作られたUltraThinキーボードを発表し、今月中に売り出される予定だ。

最大の特徴は前と変わらない。使っていない時にはキーボードがiPad miniの側面に磁石でくっつく。働く時が来たら、iPad miniはキーボードから1/3ほどの位置にある溝に滑り込み、Bluetoothを介して無線で接続される。初めて見た時からスマートなデザインだと思っていたが、今回Appleの新しいフォームファクターにまでサイズを切り詰めたLogitechには大いに感心している。

もちろん、ある程度のトレードオフはある。中でもバッテリーは、Logitechによると一回の充電で兄貴分の6ヵ月間に対して3ヵ月しか持たない(1日2時間の利用として)。iPad miniの細いウェストラインのファンは、この79ドルのアクセサリーが実質的に厚さを2倍にすることを考えて二の速足を踏むかもしれない。残念ながらまだ発売前なので、縮小版キーボードが兄貴並みに働いてくれるかどうか正確なところはわからないが、触れてみる機会を得たら真相をお伝えするつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

ビジネスを成功に導く5つのPの秘密とは―「ザックのように考えよう」の著者インタビュー

言うまでもなく、Facebookはファウンダーのマーク・ザッカーバーグの過激なまでに広範囲の情報が透明になり、公開される社会という理想を基礎にして建設された。しかしザッカーバーグのビジネスの天才としての側面はそれほど広く理解されていない。彼はいかにしてこれほど短期間にこれほど巨大なビジネスを築くことに成功したのか?

マーク・ザッカーバーグのビジネスにおける成功の原理をインテルのマーケティング幹部であるEkaterina Walterが本にまとまとめた。「ザックのように考えよう―Facebookの天才CEOのビジネス成功の5原則(Think Like Zuck: The Five Business Secrets of Facebook’s Improbably Brilliant CEO)」はWall Street Journalの最新ベストセラーとなっている。

では具体的に「ザックのように考える」とはどういうことなのだろう? 私はWalterをわれわれのサンフランシスコのスタジオに招いて話を聞くことができた。Walterによればザッカーバーグの成功の原則は5つのPだという。この5つの単語で表される原理をしっかり理解すればわれわれも2012年にTechCrunchのCrunchyベストCEO賞にも輝いたザッカーバーグのように行動することができるというのだ。

〔日本版〕ウォルターによれば5つのPとは次のとおり。

情熱(PASSION)—自分の信じるところに向かって常に全力を傾ける情熱
目的(PURPOSE)—優れたプロダクトを創造するだけでは足りない。偉大な目的に向かっての運動を起こせ。
人材(PEOPLE)—ビジョンを実現できるような強力なチームを作れ
プロダクト(PRODUCT)—イノベーティブで今までのルールを破壊し、広く創造的変化を起こすようなプロダクトをめざせ
パートナー(PARTNERSHIPS)—ビジョンの実現に力を与え、想像力をかきたててくれるようなパートナーを選べ

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

21世紀のフォーラム(掲示板)プラットホームDiscourseをStack ExchangeのJeff Atwoodが立ち上げ

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人気の高いQ&AサイトStack Exchangeの協同ファウンダJeff Atwoodが、今日(米国時間2/5)のブログ記事で、ユーザがディスカッションのためのフォーラムを作って運営するためのプラットホームDiscourseを立ち上げる、と発表した。

その正式の会社名はCivilized Discourse Construction Kit, Inc.,で、目標はオンラインディスカッションの質の向上だ。ただしAtwoodによると、今回は、これまでのStack Exchangeの基本方針: 「必要最小限のディスカッションによって最良の質疑応答を作りだす」とは、まったく逆の方向を目指す:

これまでの(Stack Exchangeの)設計は、ディスカッションを抑えるため、禁ずるために、ありとあらゆる工夫を凝らした。長たらしい罵詈雑言などを無視し、単純に、その質問への答を得ることだけに専念した。

まるまる4年間、ディスカッションはすでに腐敗の帝国に成り下がっているという信念に基づいて、その傾向に反抗するためにStack Exchangeをやってきたが、最近はやや考えが変わった。ここで、サイドを変えてみたらどうなるだろう? これまでとは逆に、ランダムで勝手な議論を認め奨励したらどうなるか? それはこれまでの4年間、それを抑えることが設計目標だったこと、たえずみんなに、それは悪だと主張してきたことなのだが。

これまではX-Wingを作っていた。そんなぼくが、もっと良いTie Fighterを作れるだろうか?

Stack Exchangeは、質問へのベストアンサーを見つけるためのサイトだったが、Discourseは、多くのフォーラムやコメントスレッドを汚染しているトロルやスパムを排除しつつ、もっと幅広いディスカッションをサポートする。

Atwoodと彼のチームは、昨年丸一年、この課題に取り組んでいたようだ。できあがったフォーラムアプリケーションは、“高精細なタブレットと最新のWebブラウザ”向けに最適化されていて、もちろんモデレーションツールもある。そのほかDiscourseのWebサイトには、ジャストインタイムのローディング、自己発言にレスがあったときの通知、長いスレッドをどこまで読んだかというマーク、リンクの自動展開、などの機能が紹介されている。

Atwoodは、本誌TechCrunchなども使っている人気の高いオープンソースのブログ構築プラットホームを名指しして、“フォーラムのためのWordPress”を作りたいと言っても言いすぎではない、と言った。資金はすでにFirst Round CapitalGreylock PartnersSV Angelなどから調達したそうだ(Atwoodはその金額を公表しない)。

Discourseのソフトウェアは無料で誰もが入手できるが、ホスティングなどの企業向けサービスは有料化する予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Zynga、Q4決算:売上3.11億ドルで横ばい、損益は4860万ドルの損失

Zyngaの第4四半期売上は、レイオフや幹部、中間層の度重なる離脱を経験した試練の中、前年並みという結果だった。

同社の四半期売上は3.11億ドル、純損失4860万ドルで、1株当たり非GAAP損失は1セントだった。 アナリストの予測は売上2.121億ドル、1株当たり損失3セント

「当期最大のハイライトは、数百万のFarmVilleファンに愛されている最先端3-D体験を提供する次世代ソーシャルゲーム、FarmVille2を無事送り出したことだ」とファウンダー・CEOのMark Pincusが決算会見で語った。「2013年には、この新しいクラスのソーシャルゲームをスマートフォンやタブレットでも提供し、人々が一緒にプレイするための簡単で優れた方法を提供するネットワークを構築することを楽しみにしている」

発表資料には、Zyngaのタイトル全体(FarmVille単独ではない)のアクティブ数が書かれている。同社は当四半期に5600万人の日間アクティブユーザーを記録し、前年同期の5400万人から微増したが、前四半期の6000万人には及ばなかった。月間アクティブ数は2.98億人で、対前年比24%増、前四半期からは4%減だった。

2012年通年では、Zyngaの売上は12.8億ドル(12%増)、純損失2.09億ドルだった。

Zynga Q4'12

1年前、Zyngaの第4四半期売上は3.112億ドルだった。しかし、この1年間、Facebook上のZyngaネットワークからはユーザーが流出し、カジュアルゲームのKing.comらがランキング上位に昇ってきた。一方同社はモバイルプラットフォームへの移行をはかり、恐らくAndroidおよびiOSで最大のネットワークを保有しているが、Facebookプラットフォームでの厳しい状況を補うには致っていない。

今期Zyngaは、大幅なコスト削減策を実施して同社を黒字寸前まで持っていった。10以上のタイトルを閉鎖し、オースチンオフィスでレイオフを行い、ボストンおよび東京オフィスを閉鎖した。さらに同社はこの数ヵ月間に多くの幹部を失った。その中には財務責任者、Mike Guptaチーフ・ゲームデザイナーのBrian Reynoldsも含まれている。

しかし、おそらく最悪のニュースは、すでに織り込み済みだ。時価総額21億ドルのZyngaは、現金、短期および長期投資資産16.5億ドルを持ちその企業価値は約4.5億ドルだ。

悪いニュースが続いているにも関わらず、株価は好調FarmVille 2のサプライズに期待して今日午前に最大6%上げた。 最近Zyngaは同ゲームを1日に800万ユーザーがプレイしていると発表した。東海岸時刻午後4:32現在、Zynga株は時間外取引で5.84%高値をつけている。

リリースの中でCOO David Koは、2013年を会社にとって「重要な転換の年」であると表現した。「われわれは、次の3つの戦略的目標に集中していく。モバイルおよびウェブでのフランチャイズ拡大、ネットワークの拡大、および償却前営業利益ベースの利益性維持である」。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Instagram、ウェブフィードを実装。コメントの閲覧・投稿も可能で、個々の写真へのリンクも簡単

instagram-logoInstagramのフィードがウェブでもアクセスできるようになった。スマートフォンで専用アプリケーションを使わなくてもコンテンツにアクセスでき、またコメントを閲覧したり、会話に参加することができるようになったわけだ。

ウェブフィードはデスクトップ版およびモバイル版がある。つまり公式アプリケーションのないBlackBerryなどからでもInstagramを閲覧することができるようになるわけだ(写真の投稿はできない)。Instagramはしばらくモバイルのみのサービスとして運用されていたが、ついにウェブからも使えるようになった。

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上の写真をご覧いただけばわかる通り、ウェブフィードも基本的にはモバイルアプリケーションで閲覧するのと同じような感じになっている。モバイル版のウェブフィードもまた同様な感じだ。写真のダブルクリックでお気に入りに登録することができ(ハートボタンのクリックでもOK)、コメントはインラインで表示される。またウェブフィードはiPadやAndroidタブレットでの閲覧にも便利だ(サードパーティーのプロダクトもあるが、不便なところがあった)。閲覧だけを考えるならばウェブフィードで必要十分とも言える。

New Instagram web feed viewed in mobile Safari.

2012年11月にウェブプロフィールをリリースしたときから、今回の閲覧フィードの実装は計画済みだったようだ。当時から「利用者からの要望は非常に強い」と述べており、今回のリリースもその「強い要望」に応じてのものだろう。

フルフィードが実現されたことにより、特定の写真にリンクを張るのも容易になった。これまでは利用者のプロフィールページにいき、そこで写真を見つけてリンクを張るという手順だった。これからはそうした面倒から解放されることになる。フィードページの写真したに表示されているメニューから「写真ページを表示」のメニューを選べば当該写真のページが開き、そのページのリンクを利用すれば良いのだ。

今回実装されたウェブフィードはかなり便利なものだと思うが、しかし共同ファウンダーのKevin Systromは「目の前の現実を写真に撮り、リアルタイムで投稿していくことこそがInstagramの魅力であると思います」と述べている。そうした彼の信念からも、ウェブ版には写真投稿機能が実装されていないのだろう。

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(翻訳:Maeda, H)

個人出版者よ, Amazonでは30%取られる–Sellfyならわずか5%だ

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自費出版者などのための簡易eコマースプラットホームSellfyで、これまでのPayPalに加え、通常のクレジットカードも使えるようになった。クレジットカードの処理は、カナダと合衆国ではStripe、ヨーロッパではPaymillが行う。これで、このサービスの使いやすさがさらに向上した。Sellfyはラトビアのスタートアップで、Skypeの協同ファウンダToivo Annusが支援しており、利用者(売り手)は昨年の6月の3000名から、今ではその3倍の9000、売られている品目の数は16000となった。急成長ではないが、安定的に伸びている。

合衆国には類似サービスとしてKleiner Perkinsが支えるGumroadがある。ロングテールの自費出版者たちは、Sellfyを使ってeブックや音楽、ビデオ、写真など、どんなタイプのファイルでも売ることができる。そしてそのためのURLを、TwitterやFacebookなど各所で共有できる。

CEOで協同ファウンダのMaris Dagisによると、ここまでのSellfyはとくに、eBooksの出版者に人気がある。それは、Amazonなどに比べてプラットホームが取るマージンの率が低いからだ。すなわちSellfyでは5%、対してAmazonのKindle Direct Publishingでは30%の暴利を取られる。

彼曰く、“手数料に大きな差がある。Amazonでは、ビッグな売れっ子でもないかぎり、マーケティングや集客努力も全部自分でやるから、その費用や労苦も大きい”。

確かに無名のコンテンツは過剰在庫を抱えやすく、またマーケティングの費用もばかにならない。そういう人たちにとっては、Amazonの30%は大きすぎる。

“作者の多くは、オンラインのプレゼンス自体はブログやWebサイトやソーシャルネットワークなどでまかなえる。そしてオーディエンスに直接売ることだけを、Sellfyのようなプラットホームでやればよい。つまり、Amazonのようなマーケットプレースをバイパスできるのだ”、とDagisは述べる。

そのSellfyがStripeやPaymillのようなクレジットカードゲートウェイを統合したことによって、AmazonやiTunesなどのマーケットプレースをさらに本格的にバイパスできるようになった。たしかに、買い手にとっては、あのおなじみのPayPalボタンを押すことが、買うことの障害になりがちなのだ。

Sellfyは、リトアニアのスタートアップアクセラレータLithuanian StartupHighwayの出身だ。今ここは、“入学”を受け付けている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleの意図せざる人種差別的広告は、恐ろしい心理的影響を与えるだろう

Googleによると、Latanyaという名前の女性は、Jillという女性よりも牢屋に入る確率がずっと高いらしい。最新の研究によって、アフリカ系アメリカ人によくある名前に結び付けられた広告は、犯罪情報サービスのものである可能性がはるかに高いことがわかった。

「主として黒人の赤ん坊につけられる、DeShawn、Darnell、Jermaine」などの名前は、名前検索の81~86%で犯罪を連想させる広告を発生させる」と、ハーバード大学のLatanya Sweeneyがオープンアクセス論文誌のArXivに書いた。これらの広告の意図しない影響は、数多くの黒人市民と、彼らの名前が不幸にも人種差別的広告と一緒に表示されるのを見た雇用者たちに多大な心理的影響を与えるだろう。

下の画面は、同研究者が自身の名前をGoogle検索した際に表示された「Latanya Farrell、逮捕?」と書かれた広告だ。

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報道では多くの見出しが、Google検索そのものが人種差別的であることを示唆している。しかしそれは〈実際には〉正しくない。Googleは単に、クリックされる可能性の高い広告を自動的に配信しているにすぎない。この研究は、「果たしてGoogleの広告技術は社会の人種差別を露見させるのか、また、どうすれば広告および検索の技術が人種の公平性をもたらせるのかという問題」を提起するものである、とSweeneyは書いている

しかし、人種的劣性の概念が少数民族の教育および職業実績に壊滅的影響をもたらしていることはよく知られている。自分たちの人種の社会における苦闘を思い知らされた黒人学生たちの知能検査や共通テストの成績は著しく低い。 いわゆる「ステレオタイプ・スレット」[固定観念に対する恐怖]は、米国の大学において特定の人種が少ない理由を最もよく説明する理論だ。

黒人的響きを持つ名前も履歴書で苦労させられる。ある研究によると、求人に対して黒人に多い名前で応募すると、連絡をもらえる確率が50%低くなるという。採用担当者が求職者をGoogle検索した時に、黒人候補者の名前の横には犯罪がらみの広告が並び、白人候補者にはそうでなかった場面を想像してほしい。平均的にみて、黒人男性および女性が脱落していく様子が容易に見て取れる。

統計的に見て、例えばDarnellという名前は、”Todd” よりも犯罪に結びつけられる率が高い。しかし、社会がこの事実に直面した時、このデータはわれわれの中に潜む固定観念を呼び起こす。換言すれば、情報が多いことは必ずしも良いとは限らない。

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(翻訳:Nob Takahashi)

速報:Amazon、Amazon Coinsを発表―Kindle Fire向けバーチャル通貨、5月に運用開始

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AmazonはさきほどKindle Fire向けの新しいバーチャル通貨Amazon Coinsについて発表した。FireユーザーはAmazon Appstoreを通じてこの通貨をアプリ購入、アプリ内のアイテムやコンテンツの購入に利用できる。

このサービスが実際に運用開始されるのは来る5月の予定だ。

スタート時のキャンペーンではAmazonはユーザーに対して何千万ドル分ものAmazon Coinsを無償配布することを計画しているという。ユーザーは通常のAmazonアカウントを通じてCoinsを購入することができる。

すでにAmazonのアプリ・ストアにアプリを登録しているデベロッパーはAmazon Coinsに対応するために何もする必要がない。しかしバーチャル通貨の利用開始に間に合せたい新規のデベロッパーは4月25日までにAppstoreでアプリの承認を受けなければならないという。

AmazonはKindle Fireプラットフォームでのユーザーのコンバージョン率は極めて高いとしており、Amazon Coinsはこの利点を生かしてユーザーにさらにスピーディーな支払い方法を提供するのが狙いだ。Amazonでは最近アプリ内購入を可能にしてデベロッパーに対しより多くの収入確保の道を開いたところだ。

バーチャル通貨の導入はいちいちクレジットカードから支払いを行う必要をなくし、ユーザーの支出のハードルを下げることによってデベロッパーの収入を増やそうという狙いだ。

デベロッパーはAmazon Coinsによる支払いでも従来のクレジットカードによる支払いと同様、すべての購入金額の70%を得る。

Amazonのコインに関するFAQによると、1 Amazon Coinは1セントに相当する。つまり2.99ドルのアプリは299 Amazon Coinsに相当することになる。

Amazon Coinシステムは当面アメリカ国内のみで運用される。また定期購入・購読には用いることができない。

Amazon自身が計画しているような顧客にAmazon Coinsを配布するようなプロモーションをデベロッパーも行えるかどうかは現在明らかでない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Appleの128GB iPad、販売開始―来週リリース予定のMicrosoftのSurface Proに先制パンチ

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Appleは128GB iPadの販売を開始した〔2/6現在日本サイトではWiFiモデルのみ2-3営業日で出荷。WiFi+無線モデルは掲載されているもののまだ予約を受け付ていない〕。

これはRetinaディスプレイを装備する第4世代のiPadシリーズへの新たな機種の投入となる。9.7インチのフルサイズiPadとしてはこのストレージ容量の拡大で7.9インチの大人気の弟分との違いを際立たせる必要があったのだろう。しかしもっと重要なのは、近く発売となるMicrosoftのSurface Proとの能力差を少しでも埋めたいという狙いに違いない。

Surface ProがiPadのライバルだって? とんでもない! と考える読者も多いだろう。Surface Proはあくまでコンピュータだ。Windows 8そのものを搭載し、OfficeやPhotoshop、その他なんであれWindowsアプリが走る。CPUは十分強力なIntel Core i5だ。こちらもストレージは最大128GBが予定されている。フルサイズのUSBを含む各種入出力ポート、手書き用のスタイラスも用意される。

しかしiPadは発売の当初から現在まで既存のWindowsデバイスと直接のライバル関係だったことは一度もない。逆にSurface Proが得意だと主張している各種のエンタープライズ業務にもiPadは進出している。明らかにiPadのビジネス・ユーザーはWindowsアプリのサポートを必要としていない―必要としているのはApple流の新しい仕事のやり方だ。

しかしエンタープライズの膨大な既存システムは容易なことでは消えてなくならない。こうしたレガシー・システムに縛られているユーザーにとってはSurface Proには多くの魅力があることは間違いない。しかしイノベーションに熱心なグループはやはりiPadを選びたいと思うだろう。こうした層にはストレージ容量が倍増されたiPadは最適だ。価格も安くはないが、Surface Proクラスを上回るほどではない。しかもSurface Proに較べてバッテリー駆動時間は2倍だし、Surface Proは実際にユーザーが利用できるストレージ容量が少ないという問題を抱えている。

128GB iPadはSurface Proより約1週間早くリリースされた。このタイミングは多分に偶然だろうが、いずれにせAppleはMicrosoftの新製品をさほど恐れている様子はない。ただストレージ容量の点だけはエンタープライズ向け教育向けとしてSurface Proに対抗して拡大する必要を感じたかと思える(スペックとしては対等、現実の容量としてProを上回ることに成功している)。MicrosoftはSurface ProによってAppleのエンタープライズ市場への進出を防ぐ防波堤にしたいところだろうが、128GBモデルという先制パンチを受けて、果たして期待された役割を果たせるのか注目だ。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

約半数の大学生が就職活動にSNSを利用、新しくLINEでの就活事例も

電通パブリックレレーションズ(以下、電通PR)が行ったアンケート調査によると、昨年に続き今年も約半数(45.3パーセント)の学生が就職活動にソーシャルメディアを利用する、いわゆる「ソー活」を行っていることがわかった。調査は関東1都3県、関西2府2県に移住する大学3年生、男女各150名を対象に行われた。

就活生の約半数が就職活動にSNSを利用しているそうだが、ソーシャルメディアを使用するメリットに「少しでも企業の情報が欲しいから」、「エントリーシートや面接のヒントを得るため」といった回答が多くあげられている。

上記の回答と、ソー活を行う大学生は大学の就職課、キャリアセンターに行くと回答した人(40パーセント)を上回っていることを踏まえると就職活動に必要な情報は大学に頼ることなく、自発的に情報を取得しなければならないし、企業側もSNSで情報を発信しなければいけないだろう。

すでにSNSでの採用活動を積極的に行っている企業は、Facebookページで「いいね!」を1万を獲得しており、社員へのインタビューや社内の雰囲気、自社製品の紹介など従来の就職活動では知り得なかった企業内の情報を発信している。

このような情報を発信することは学生へのメリットだけでなく、企業側にも自社のことをより知ってもらいミスマッチを減らしたり、情報感度の高い人材にリーチできるといったメリットがある。

2011年頃からFacebookを利用する大学生が日本でも増え始め、Facebookページの広告機能によると2013年度から2016年度卒業予定の大学生・専門学校生利用者は約45万人となっている。このうち、2013年度卒業予定の大学生は16万人以上となっている。もちろんこの数字はプロフィールに学歴と卒業予定年度を入力しているユーザーの数なので、実際にはもっと多いだろうから、徐々に採用にSNSは欠かせない存在となりつつあるのかもしれない。

また、今年の調査結果から新しくLINEがソー活のツールとして加わった。活用事例はまだ少ないものの昨年12月からKDDIはLINE上で社員と就活性が気軽に話せる「LINE交流会」を開催しており、「ワーキングマザー」、「地方出身社員」、「イクメン」といったテーマに沿って自由に交流できる場を設けている。

昨年は0パーセントだったが今年は13パーセントの就活生がLINEを就職活動に利用しているそうだ。これには学生同士で就職活動の情報をシェアする場として利用されていることも含まれているのだろう。

クラウドアプリケーションのテストと開発をカプセル化するRavello Systemsが$26Mを調達

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アプリケーションをクラウドへローンチするための新しい方法を提供しているRavello Systemsが、2600万ドルの資金を調達した。その投資ラウンドを仕切ったのはSequoia Capital、これにNorwest Venture PartnersとBessemer Venture Partnersも参加した。

同社のソフトウェアがアプリケーションをパッケージしてAmazon Web Services(AWS)のようなパブリッククラウドサービスへローンチするやり方を、同社は“カプセル”という比喩で説明する。Ravello Systemsは最初、試験と開発のために“アプリケーションハイパーバイザ”サービスを提供し、アプリケーションのクラウドへのデプロイ過程を自動化する。

カプセルの中には、アプリケーションがクラウド環境で動くためのさまざまな要件やニーズを収める。一つのカプセルに複数の仮想マシンを置けるので、AWSのようなサービスへデプロイするときに比べてコストが低い。AWS上で10の仮想マシンをローンチするところを、カプセルなら二つだけでよいこともあるので、AWSで直接テストするよりもRavelloを使った方が安上がりだ。しかもそのカプセルは、どんなパブリッククラウドへもデプロイできる。

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同社の役員には、オープンソースの仮想化システムKVMを作った人たちもおり、彼らによると、同社のソフトウェアは、アプリケーションのパッケージングを手作業でやってクラウドでテストするという手間を省いてくれる。すべての仮想マシンをアップロードしたあとは、デベロッパはCADソフトを使うような感覚でアプリケーションのパッケージング構造を図解していく〔参考〕。

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アプリケーションを図解してパラメータをセットすると、そのアプリケーションはデプロイされる。そのカプセルは再利用でき、今後のアプリケーションのための青写真のように使える。

このサービスを利用することにより、アプリケーション開発がスピードアップされる。それは、つねによりベターな自動化を求めているデベロッパとDevOpsのチームを助ける。ITはそのコントロールを保持し、自己のミッションに集中できる。

VMwareやDellなどのベンダにも、クラウドへ展開するアプリケーションのテストや開発の過程を自動化し、デベロッパにシンプルでミニマムなワークフローを提供するサービスがある。したがってRavelloは、彼らと競合することになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

オンデマンドのタクシー呼び出しサービスHailoがKDDIから資金を供給されて東京へ進出

Hailo

オンデマンドのタクシーサービスHailoが東を向いている。ヨーロッパと北米の各都市で成功した同社が、今度はその、インターネットからタクシーを呼ぶアプリケーションを日本の東京に持ってこようとしている。そのために同社は日本法人を作り、日本の電話会社KDDIと、Union Square Ventures、Richard Bransonなどから資金を調達した。その資金調達計画については、AllThingsDが以前報じた

ネットタクシー呼び出しサービスはこのところ増えているが、Hailoもその一つで、ユーザの位置情報から至近の車を見つけ、支払はアプリ内からモバイルの決済サービスを利用する。Hailoは2011年にロンドンで立ち上がり、徐々に対象都市を増やしてきた。

12月の同社の発表では、契約運転者は全世界で1万名、これまでの利用回数は100万を超えている。今はロンドン、ダブリン、ボストン、シカゴ、トロントなどで利用でき、今後はニューヨーク、バルセロナ、マドリッド、そして東京への進出を計画している。

東京進出は、日本法人まで作るという本格的なものだ。そしてさらに、日本の大手電話会社KDDIから資金を調達した。これによって、西欧のスタートアップのアジア太平洋市場への足がかりができた、とも言える。

KDDIは、お金だけでなく大都市東京のタクシー市場におけるHalioの流通面の面倒も見る。KDDIのモバイル顧客は3600万あまり、そのハンドセットの一部に、Hailoのアプリがプレインストールされることになる。タクシードライバーにもハンドセットが渡され、Halioとこのモバイルキャリアとのあいだには、いわば共生的な関係ができあがる。

東京はネットタクシー呼び出しサービスにとって処女市場だ。KDDI戦略推進部の担当部長、川端康夫氏によると、日本のタクシー市場は世界最大であり、総年商は2兆円にのぼる(約220億ドル)。タクシーを呼び出すアプリは、日本最大のタクシー会社である日本交通のものなど、わずかしかない。しかもそれらは、配車を依頼するだけで、今西欧世界のインターネットアプリケーションで一般的なユーザのGPS情報やモバイルによる決済などの利用はしていない。

Hailoは今、日本だけでなくニューヨークにも地歩を築こうと努力している。ニューヨーク市では今、タクシー業界の団体がHailo的なサービス(複数社)に対して訴訟を起こしている。訴訟の眼目は、タクシーメーターを装備して、それに基づいて料金決済をする車しか、それらのインターネットサービスへの加入を認めない、というものだ。

また、オンデマンドのモバイルアプリそのものも、今や各都市で競争が激化している。たとえばFlywheel(元Cabulous)やTaxi Magicはニューヨークなど合衆国の大都市への進出をねらっており、ブラックカーサービスでGPS利用とアプリ内決済を創始したUberは、タクシーやタクシー的車を利用する低価格市場をねらっている。また新世代のサービスである“タクシー相乗りサービス”(SideCarやLyftなど)は、生まれ故郷のサンフランシスコから他都市へのサービス拡大を考えている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのE. Schmidt会長が近著で曰く: “Twitterのツイートは猿でも書ける”

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Googleの会長Eric Schmidtのもうすぐ出版される近著The New Digital Ageは、彼の遠慮会釈のない毒舌が山盛り。インターネット上の匿名性擁護は間違ってる、そして彼のTwitter批判などなど、Wall Street Journalが、4月に出る同書からいくつかのおもしろい引用を公開している

Twitterについて “猿がシェークスピアの作品を書けないように、Twitterでは分析というものを作り出せない。”

これだけではよく分からないが、140文字では深い内容を書けない、ということか、それともTwitterというプロダクトのことか。でも、TwitterのファウンダBiz Stoneは、下のStoli Vodkaのコマーシャルで、Twitterがときどき確かにばからしい*ことを、ユーモラスに認めている。〔*: 原文コメント(現時点で41)が共有しているこの記事が秀逸。〕

検索エンジンについて: “検索結果の中では、本物であることが確認されたオンラインプロフィールがどこかにあるコンテンツが、そういう確認のないものよりも上位に来る。もちろんユーザの多くが、作者や筆者の本人性が確認されているコンテンツを(結果の上位にあるから)クリックすることになる。だから、匿名性のアドバンテージ云々という説は、間違っている。〔作者〜筆者がはっきりしているものが、上位に来る、ということ。〕

この発言は、デジタル市民権の活動家たちを怒らせるかもしれない。匿名性はプライバシーの維持に欠かせない、と見なされることが多い。しかしGoogleやFacebookは、コメントや検索結果に圧倒的に氾濫している愚かで無知な発言が匿名性のせいだ、と懸念している。検索に関して神に近い力を持つGoogleは、匿名の記事などを検索結果から完全に追い出すこともできるだろう。

サイバー戦争について: “今は国家が主導するサイバーウォーの時代だ、と言っても過言ではない。多くの人が、まだ気づいていないだけだ。”

今週初めには、Schmidtの本が中国を名指しで “もっとも高度で活発なハッカー”と呼び、暗にわれわれが中国と一種の戦争状態だと言っている、と報じられた。

ジャーナリズムについて: “インターネットによってニュースメディアとその報道内容は多様化し、またそれらの全体構造も複雑化している。この大きな混乱の中では、メジャーなニュースメディアは、報道量をより少なくし、検証努力をより多くすることになるだろう。低品質な報道や情報の氾濫とともに、おそらくエリートたちはますます、かねてから高い評価を得ている既製のニュース企業に依存するようになるだろう。

彼は、ブログやブロガーを否定しているのか? でもSchmidtはThe Atlantic紙で、TechCrunchを読んでいる、と言っている。だから彼が言うのは、もっとマイナーなサイトのことかもしれない。Schmidtさん、本誌TechCrunchを読んでくれてありがとう。Gmailを、もっと速くしてください。現状は遅すぎて、頭に来ます。

Googleの影響力は大きいから、彼の今度の本も単なる評論集ではなく、インターネットの未来に関する現実的な議論という性格を持つだろう。彼はGoogleを、民主主義の推進のための強力なリソースにしたい、と言っている。そんな彼は、民主主義におけるもっとも革新的な人物の一人だろう。WSJ紙の元の記事はこれだ

[情報をありがとう: Alex Howard]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebookのグラフ検索はあなたのプライバシー設定を無視していない。そう感じるだけだ

「きゃっ、Facebookのグラフ検索が私のプライベート写真を世間に曝した!」 Facebookの未だベータの新検索サービスを紹介して以来、この種のメールがTechCrunchのタレコミ箱に送られてくる。暴露には興味をかき立てられる ― Mark Zuckerbergとサルの格好をした赤ん坊!スタートレックのコスプレをしたMatt Burns記者! 中指を立てるEric Eldon!など(そう、本誌でも楽しんでいる)。しかし、見た目とは裏腹に、Facebookはあなたのプライバシーを実際には侵していない。そう感じるだけだ。

もしあなたが、最近Facebook友達でもない人に過去の恥かしい写真を見られたことに気付いたなら、恐らくFacebookグラフ検索のせいだろう。ユーザーの写真を見つけるために、グラフ検索は、あらゆるFacebookユーザーがあなたの名前を入力し、検索バーの下に現れる「・・・の写真」などの親切な助言にしたがって検索することを許している。その結果、全くの赤の他人かもしれないそのFacebookユーザーは、あなたの写真を大量に見ることができる!

そして、そのうちの何枚かはシェアしたくないものかもしれない。

eldon-birdこれが直ちに一部の反感を呼んだ。例えば、顔認識APIを作っているLambda LabsのStephen Balabanは、「Facebookグラフ検索はユーザーのプライバシー設定を無視する」というタイトルでこの問題をブログに書いた

そしてそれは、ある意味では正しい。ただし〈厳密には〉違う。

Balabanが記事で指しているのは、彼の兄のようにプライバシーに敏感なユーザー ― 何年にも渡って友達以外がプロフィールページを訪れても何も見えないようにプライバシー設定を注意深く調整している ― でさえ、新機能によって露出されてしまうという事実だ。Balabanの兄の名前をグラフ検索しただけで、何十枚もの写真が見つかると彼は書いている。兄は激怒している。

この問題の根本は、グラフ検索で重要なのは〈あなたの〉プライバシー設定だけではなく、あなたのFacebook友達がどれだけあなたのプライバシーを尊重しているかにも関わってくるということだ。例えば、私自身をうぬぼれグラフ検索(今のトレンドだよね?)すると、大学時代の友人が「公開」でアップした昔の少々恥かしい写真に私や他の友達がタグ付けされたものが見つかる。〈おお、友よありがとう!〉

過去において、これは大きな問題ではなかった。そんな写真はいずれタイムラインの彼方に埋もれていくからだ。写真は依然として公開状態にあるが、グラフ検索と比べればさほど挑戦的ではない。

しかし、それ以上に複雑な問題は、友達が間違って(あるいは無知で)公開した写真ではなく、友達同志ではない2人に共通の友人がいる場合に起こる。この場合写真には全体公開を示す地球アイコンではなく「友達のみ」のアイコンが表示される。この友達のアイコンをクリックすれば、なぜその写真が自分に見えているかがわかる。例えば、〈共有範囲:ユーザーAおよびユーザーBの友達〉、あるいは、〈ユーザーBの友達の友達〉、あるいは、〈ユーザーBの友達およびタグ付けされている人〉など様々なバリエーションがある。

colleen-empty-profile私が、TechCrunchの同僚、Colleen Taylorのプロフィールページでは1枚しか写真が見えないのに、グラフ検索すると20枚も出てくるのはこれが理由だ。この実験をした時点でColleenと私はFacebook友達ではなかった(そう、これは解決するつもり!)、しかし共通の友達はたくさんいた。私はそれらの友達の写真を見ることができ、彼らはColleenを写真にタグ付けしていた。だから、私に写真が見えたのだ。

つまり、私は〈以前から〉それらの写真を見ることが可能だった。それは、私のFacebook友達が彼の友達とシェアした写真であり、私は彼のFacebook友達だから。しかし、以前はそういう写真を発掘するのがずっと大変だった。グラフ検索はそれを簡単にした。

もちろんこれは、Facebookのいつものやり口だ。この会社は、ユーザーが公開あるいは準公開で共有しているデータをもってきて、もっとオープンな場に押し出す。Facebookは、自分たちが「世界をもっとオープンでつながった状態にしている」と同社の理念で語っており、グラフ検索はその新たな一例にすぎない。

そしてこれは写真だけに留まらない。 「Facebookグラフ検索の実際」と題したTumblrブログにあるように、人々はあらゆる種類の情報を不本意にFacebookで公開しており、その中には、間抜けに見えたり、カッコ悪いヘアスタイルや酔っぱらった写真などより、はるかに恥かしくて有害なものもある。

それでは、シェアされていることを知らなかった写真についていったい何が出来るのだろうか。まずは、そこから自分のタグを外すことだ。友達がうっかりシェアしてしまったものに対しては即効性のある修正だ。さらに徹底するなら、その写真を通報する。やり方は、タグを削除したのと同じ画面 ― 写真の下の「オプション」― で「タグを報告または削除」をクリックし、選択肢の2番目(「Facebookからの削除を希望します」)をチェックして理由を書く。そうすれば永久削除のためのプロセスが始まる。たぶん、恐らく。あるいは削除は構わないという友達もいる

しかしこれは非常にややこしく、まさしくそこがポイントだ。Facebookのプライバシー設定は複雑で、Facebookがユーザーにデータをもっと制御できるようにと試みても、結果的にもっと複雑になってしまう。ついて行けてる人いる? そもそもまだ挑戦する気ある?

この数年間、今回グラフ検索がもたらしているような露出に対する怒号は耳をつんざくばかりだ。今回それは、公式発表からジョークねたにまでなった。どうやらわれわれはFacebookの変更によって露出過多になることに慣れつつあり、もはや戦う力は残っていないらしい。グラフ検索によって「もう無理、Facebookをやめる!」と宣言する一握りの人たちに対して、それ以外の10億人なりの人々は、ただ笑うだけ、あるいはもっとありそうなのは、そもそも気にしていないのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)

HPからもChromebook, 最大で最重で最高値

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HPさん、どういうつもりかな。

同社が今日(米国時間2/4)、同社初のChromebook、Pavilion 14 Chromebookを発売した。しかし以前からのHPの伝統に従って、でっかくて高い。その329ドルというお値段は、今出回っているChromebookの中ではいちばん高く、Samsungのより80ドル、Acer C7より130ドルも高い。

その高いお値段がもたらすものは、14インチの画面と、SamsungのようにARMではなくx86のチップセットだ。3タイプあり、いずれもRAMは2GB、1.1GHzのCeleron 847は、ARMのチップよりやや速いかもしれない。でも、これはChromebookだ。Chromeが動くのであって、Photoshopではない。安い価格で、シンプルにすっきりまとめたSamsung Chromebookの方が、正解ではないか?

HPのは、高いだけでなく重い。Samsungの2.5ポンドに対して4ポンドもある。しかも電池寿命はSamsungの6.5時間に対し4.25時間と短い。

この新しいHPのChromebookに、何か良い点を見つけるのは難しい。待って…Ethernetポートがある! うーん…。

〔原文コメントより: Web上にもCPUパワーを必要とするゲームなどがある、ARMが低電力消費なのは当たり前、Acerもx86だ、Samsungにも450ドルのChromebookがある、LenovoのChromebookはもっと高い、EthernetポートはAcerなどにもある、子どもや高齢者は大型画面が必要、Samsungの安いChromebookは遅くて苦痛、…、…。(現時点(2/5午前)でコメントが33もあるので、かなりの人気記事。)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

作り手2人が協力して、南アフリカの少年にロボットハンドを作った


地球の両端にいる作り手2人、ワシントン州ベリンガムのIvan Owenと、南アフリカのRichard Van Asが協力して、カスタム版ロボットハンドを作りThingiverseで発表した。そのハイライトは? 彼らがこれをLiamという南アフリカの生まれつき右手に指のない5歳の少年のために、大陸間をオンラインで協力しながら作ったことだ。

2人が出会ったのは、Van AsがOwenのコンテンスト用に作った手作り義指を見つけた時だった。Van Asは事故で指を4本失っており、自分用に義指を作るのを手伝ってほしいと彼に頼んだ。2人は離ればなれで作業を開始し、Van Asは自分の手の型を送りOwenが自宅でモベルを作った。間もなくVan AsはLiam少年のためにロボハンドを作り始め、2人は協力して少年のために完全な義指を作った。

Makerbotの人たちがこの話を聞きつけ、3DプリンターのReplicator 2を2台寄贈した。これで2人はCADファイルを送りあって部品を作れるようになった。数日後にLiam少年はプロタイプの「手」を着け、2人は微調整と改善を重ねた。

先月Liam少年は改善された手を受け取り、小さな物体を拾うのに使っている。以前はできなかったことだ。

完成したRobohandが届いてからわずか3日後に、Liamは熱心に使い方を学びチャンピオンのように使っている! 右手では何一つ把めなかったあの子が、今ではコインのように小さくて難しいものまで把めるようになった!! このテクノロジーの恩恵に預かる子供たちが世界中にたくさんいるはずだ。

今2人のデザイナーたちは、指をなくし「本物の」義指を作るのに必要な1000ドルを払えない人たちのために資金を募っている。これは3Dプリンターの力、そして小さな少年の世界を少しだけ明るくするという使命を負った2人のエネルギーを示す感動的な証しだ。

Via Ars

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(翻訳:Nob Takahashi)