ウェブマスター ツール新機能:スマートフォン向けクロール エラー

スマートフォンで検索を行っていると、サイト側の 設定ミス の結果として、欲しい情報が発見されないことがあります。しばしば見られるのは、デスクトップでは問題なく動作する一方、スマートフォンではエラー ページが表示されてしまったり、関係のないページへリダイレクトされてしまう、といったサイトです。Googlebot からはクロール エラーとして認識されるこれらの問題は、ユーザー体験上、大きな問題になる場合があり、以前このブログでもご案内した、スマートフォン向け検索結果における ランキングの変更 のきっかけでもあります。

本日より、ウェブマスター ツール内の クロール エラー 機能で、これらの問題を特定することができるようになりました。新たに設けられた「スマートフォン」タブには、スマートフォン向け Googlebot よって検出されたエラーが表示されています。


ここで表示されるエラーには、以下のようなものがあります。
  • サーバー エラー: Googlebot があるページをクロールした際、HTTP エラー コード を返された場合に表示されます。
  • ソフト 404: Googlebot が 404 を返された、あるいは返されたコンテンツが ソフト エラー ページ であると判断された場合に表示されます。
  • 間違ったリダイレクト: デスクトップ向けのページが、スマートフォン ユーザーを検索クエリとは 無関係なページへとリダイレクト してしまう場合に表示されます。特に、スマートフォン向けサイトのトップ ページへのリダイレクトが多く見受けられます。
  • ブロック: サイトの robots.txt が、スマートフォン向け Googlebot を ブロックしている際 に表示されます。通常、このようなスマートフォンに特化した振る舞いはエラーを招きます。サーバーの設定を再度ご確認ください。
ウェブマスター ツールに表示されるエラーを修正することにより、よりよいユーザー体験を提供でき、Google のアルゴリズムもあなたのコンテンツをよりよくインデックスすることができます。スマートフォン向けのサイトの構築方法 や、しばしば見られる間違い の修正方法もご確認ください。ご質問は ウェブマスター フォーラム へお願いいたします。

より多くの言語にサイトを対応させるには(動画)

今日は、あなたのサイトをより多くの言語や言語のバリエーション(アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、のようなケース)にサイトを対応させる方法について動画で詳しくご紹介します。具体的には rel=”alternate” hreflang と、多言語、および/または多国籍のサイト上でのその実装方法についての詳細を説明します。

日本語に訳したスライドは こちら からご覧ください。

こちらから見たいセクションにスキップできます。
hreflang に関するその他の情報はこちら:
  • ヘルプ記事
  • ブログ記事
  • Webmaster discussion forum FAQ on internationalization (英語)
  • Webmaster discussion forum for internationalization (英語)
  • あなたのサイトの多言語化がうまくいきますよう、願っています!

    ハッキングされたサイトの復旧をより簡単に

    ウェブマスターの皆様にとって、自分のサイトがハッキングされ スパム コンテンツマルウェア を挿入されていることを見つけたらショックでしょうし、時間の制約がある中でサイトをクリーンアップするのはとても大変なことだと思われます。

    Google ではこうしたハッキングされたサイトの復旧をより簡単にできるよう、スムーズなクリーンアップ プロセスをサポートする取り組みを進めてきました。たとえば、サイトで使用しているソフトウェアが古い場合は ウェブマスターにお知らせ しています。また、ハッキングされたサイトの復旧方法について情報をまとめたポータル サイト を作成し、復旧プロセスの各手順を説明した詳しい記事や動画を掲載しています。

    そして今回、「セキュリティの問題」という新機能をウェブマスター ツールで公開しました。

    確認済みのサイト所有者 は、この新機能で次の操作が可能になります。
    • サイト上のセキュリティの問題について詳細な情報を 1 か所で確認できます。
    • 詳細なコード スニペットで問題をより早く特定できます。
    • 簡素化された新しいプロセスにより、セキュリティに関するすべての問題について審査を一度にリクエストできます。

    サイト上のセキュリティの問題について詳細情報を 1 か所で確認

    サイトがハッキングされ、スパム コンテンツやマルウェアが挿入されている可能性があることが検出されると、[セキュリティの問題] ページ 1 か所にすべての情報が表示され、簡単に問題を把握できるようになりました。以前、ウェブマスター ツールの [マルウェア] セクションに表示されていた情報や、ハッカーが挿入したスパム コンテンツに関する新しい情報は、この [セキュリティの問題] ページに表示されます。[セキュリティの問題] のメイン ページには、ハッキングのタイプ、サンプル URL(可能な場合)、Google が最後に問題を検出した日付が表示されます。


    詳細なコード スニペットで問題をより早く特定

    可能な場合はいつでも、ハッキングされた URL から 悪質な HTML/JavaScript のコード スニペットを表示します。また、Google が特定したハッキング タイプから、クリーンアップするための推奨操作が一覧表示されます。


    すべての問題について審査を一度にリクエスト

    再審査のリクエスト方法も簡単になりました。サイトをクリーンアップしてセキュリティ ホールを閉じたら、[セキュリティの問題] ページから直接ボタンをワン クリックするだけで、すべての問題について審査をリクエストできます。



    詳しくは、内容がさらに充実した ハッキングされたサイトの復旧方法について情報をまとめたポータル サイト をご覧ください。新たに 22 言語に対応しています。皆様のご感想を、ウェブマスター ヘルプフォーラム にぜひお寄せください。


    サイトへ張られているリンクについてよりわかりやすく把握できるようになりました

    Google ウェブマスター ツール では [サイトへのリンク] ページで [その他のサンプル リンクをダウンロードする] ボタンをクリックすると、約 100,000 本のリンクが表示されてきました。これらのリンクは、これまで主にアルファベット順で選択されていました。そのため、リンク データはアルファベットの最初のほうに偏って表示されるため、サイトへリンクがどのように張られているか全体像を知ることができない場合もありました。

    そこで Google では、ウェブマスターのみなさまからのフィードバックに基づき、これらのリンクの選択方法を改善して、サイトへのリンクがどこから張られているかについて、より全体像に近い理解が得られるように機能の更新を実施します。最も大きな変更点としては、リンクの大部分がアルファベット順ではなく、全範囲のリンクから均一にサンプリングされるようになることです。また、異なるドメイン名からだけでなく異なるトップレベル ドメイン(TLDs)からもサンプル リンクを取得できるようになります。これらの新しいリンクは、引き続きアルファベット順で表示されます。

    もう間もなく、データをダウンロードする際により広い範囲からさまざまなサンプル リンクを表示できるようになります。自分のコンテンツを紹介しているユーザーについて調査、分析する際に、簡単にサイトへのリンクの概観をつかむことができます。また、悪質なリンクを削除したい場合などに、時間と労力を費やすべき場所が容易になります。

    今回の機能のアップデートが実現するにあたって、フィードバックをお寄せいただきありがとうございました。ウェブマスター ツール では今後も役立つデータや機能を提供していきます。ご不明な点や、さらなるフィードバックがありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお知らせください。

    データはどこへ行った?

    このブログ記事は、2008 年に「Where’s my data?」として英語版のウェブマスター セントラルブログに掲載されたものです。現在も日本の読者の皆さんにとってお役に立つ内容であるため、一部内容を編集して掲載いたします。

    ウェブマスター ツールに登録したのは良いけれども、なぜかデータが表示されない、という事態に遭遇したことはありませんか?
    • 登録して何か月も経っているのに、「検索クエリ」は「データがありません」のまま。
    • たくさんリンクを受けているはずなのに、「サイトへのリンク」へ行っても「データがありません」と言われる。
    • サイトリンク は確かに検索結果上に表示されているのに、「URL が無効である」と言われ順位を下げることができない。
    何かのバグに違いない... と思う前に、ウェブマスター ツールに登録した URL を確認してみましょう。

    ウェブマスター ツールには、様々な形式の URL が登録できるようになっており、登録された URL の形に応じて、そこに対応するデータが表示されるようになっています。例えば Blogger 上にあるブログを登録したいと思った時、googlewebmastercentral-ja.blogspot.com を登録すれば、blogspot.com 全体ではなく、自分のブログに関するデータだけを知ることができるわけです。

    この事実が、上記の問題とどう関わってくるのでしょうか。www はサブドメインである、という事実について考えてみましょう。経験的には www の有り無しで表示されるコンテンツが異なることはめったにありませんが、厳密に言えば、http://example.com/ と http://www.example.com/ は異なる URL であって、異なるコンテンツを表示することが可能です。そして、ウェブマスター ツールも、これらを異なるサイトとして扱います。つまり、www.example.com のみが登録されている場合、厳密には example.com のデータは見えないことになります。

    それでは、ウェブマスター ツール上で自分のサイトに関するすべてのデータを見るためには、どうすれば良いのでしょうか?
    • www の有り無し両方をウェブマスター ツールに登録してみましょう。
    • site:example.com のように、www なしで site: 検索を行ってみましょう。検索結果には、サブドメイン含め、サイト全体でインデックスされているページ群が現れるはずです。これにより、あなたのサイトのページが www 有り無しどちらでインデックスされている場合が多いのかを確認することができます。
    • www 有り無し両方の登録が済んだら、ウェブマスター ツール上から、www 有り無しどちらであなたのサイトがインデックスされるべきかを 指定することができます。
    • 301 リダイレクト を設定することで、どちらが選ばれるべきなのかを明示しましょう。

    たしかに example.com と www.example.com はそっくりな双子に見えます。でも、どんな双子も、一人の人間ではないのです。これを読んだら、まだ設定していない方は、ウェブマスター ツールに www 有り無し両方を登録してみましょう。

    ご質問は ウェブマスター ヘルプフォーラム へ投稿していただければと思います。

    rel="author" に関するよくある質問(上級編)

    著者情報 を使用すると、検索ユーザーが探していると思われる著者のコンテンツがハイライト表示されることから、検索時にユーザーは有益な情報を見つけやすくなります。 もしあなたがコンテンツを書いた著者であれば、著者情報を登録すると、検索ユーザーがあなたの投稿したコンテンツを見つけやすくなります。さらに、著者の名前をクリックすると、同じ著者が投稿したその他の記事が表示され、また Google+ でフォローすることもできます。このように著者情報の仕組みはシンプルですが、次のような上級者向けの質問も寄せられていますので、いくつかご紹介します。

    Google Webmaster Central Blog に記事を書いたジョン・ミューラーの著者情報が検索結果に表示されています

    検索結果で著書の名前をクリックすると、その著者による他の記事や Google+ プロフィールが表示されます

    著者情報に関する最近の質問

    1. 著者情報はどのような種類のページに表示させることができますか?
      • 次の基準を満たすページでのみ、著者情報マークアップを使用している場合、サイトの著者情報が表示される可能性が高まります:
      • その URL あるいはページに、同じ著者による 1 つの記事(または記事の続き)またはコンテンツが含まれている。つまり、記事のリストやフィードを基にした更新情報は該当しません。ページ内に複数の著者によるコンテンツが混在していたり、ページ上で著者が頻繁に切り替わると、検索ユーザーにとってこのアノテーションは有益なものでなくなるため、著者情報が表示される可能性は低くなります。
      • その URL あるいはページは主に著者が投稿したコンテンツで構成されている。
      • ページ上に著者名をはっきりと表示することで、著者がその記事を投稿したことを示している。また、Google+ プロフィールと同じ名前を使用している。

    2. 会社のマスコットを著者として使用して、検索結果に著者情報アノテーションを表示できますか?当社の害虫駆除事業で、「ハーメルンの笛吹き」というマスコットを著者情報として使用したいと考えています。
      • 記事をどのように投稿するかは、サイト管理者であるあなたに委ねられています。「ハーメルンの笛吹き」のアイデアもユーザーの間で人気が出るかもしれません。しかし、検索結果上では、Google はコンテンツを投稿した人物を表示しています。こうすることにより、著者情報アノテーションによって、ある人物の見解が検索結果の中に含まれていることがすぐにわかり、検索の信頼性を高めることができます。繰り返しますが、現在 Google では実際の人物を表示しているので、著者情報マークアップは、会社の Google+ ページではなく、個人のプロフィールにリンクしてください。

    3. 言語が異なる複数の記事(たとえば、英語版のexample.com/en/article1.html とフランス語版の example.com/fr/article1.html)とで著者情報を使用する場合は、各言語で別々の著者/Google+ プロフィールを作成し、それぞれのプロフィールにリンクする必要がありますか?
      • この場合は、
        example.com/en/article1.html

        example.com/fr/article1.html
        のどちらの記事も、著者が選択した言語での、同じ Google+ プロフィールにリンクしてください。

    4. 1 つの記事に 2 人の著者を追加することはできますか?
      • 現在は、1 つの記事やコンテンツにつき 1 人の著者の表示のみサポートしています。しかし、複数の著者が指定されている場合、どのような表示が検索ユーザーにとって最善なのかについて、現在調査を行っているところです。

    5. Google で著者情報を表示したくない場合はどうすればよいですか?
      • 著者情報アノテーションを非表示にする最も簡単な方法は、著者の Google+ プロフィールが 検索結果で見つからないように設定する ことです。検索結果にプロフィールを表示しておきたい場合は、ウェブサイトへのプロフィール リンクまたは投稿者リンクを削除するか、プロフィールに接続されないようにウェブサイト上のマークアップを削除すれば、同じ結果を得ることができます。

    6. rel=authorrel=publisher の相違点を教えてください。
      • rel=publisher では、会社がビジネスのウェブサイト(一般的にはホームページ)をビジネスの Google+ ページにリンクすることができるのに対し、rel=author では著者である個人が個々の記事を URL やウェブサイトから Google+ プロフィールに関連付けることができます。rel=author と rel=publisher はどちらもプロフィールとサイトを関連付ける仕組みですが、相互に完全に独立しています。

    7. 社員の 1 人が説明をカスタマイズしたので当社サイトの物件リストや製品ページで著者情報を使用できますか?
      • 著者情報アノテーションは、実際の人物によるトピックに対する見解や分析がページ上に掲載されていることを表示することで、検索ユーザーの利便性を高めることを目的としています。物件リストや製品ページは見解や分析にあまり関係ないので、これらの場合は著者情報を使用しないことをおすすめします。ただし、「カメラ X とカメラ Y: アリゾナ砂漠での比較」といった有用なコメントを提供する製品レポートなどの記事では、著者情報を使用することができます。

    その他の質問については、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご覧ください(フォーラムで取り扱われていない場合は、新しい質問として投稿してください)。

    スマートフォンサイトの読み込み速度を改善するために

    多くのユーザーがその手軽さや利便性から、スマートフォンからの検索を行っていますが(英語)、携帯端末向けのページではその読み込みに 平均して 7 秒以上かかっていることがわかっています(英語)。この読み込み時間が 1 秒以下になることはユーザーにとってもウェブマスターにとっても理想でしょう。そこで今回、ウェブマスターの方々へ、携帯端末向けページのレンダリングを高速化するための ガイドライン(英語、日本語も準備中です)を公開しました。また、このガイドラインにもとづき、PageSpeed インサイト ツール も更新しました。

    ”above the fold” コンテンツを優先的に扱う
    たとえば こちらのレポート(英語)によると、ページの読み込みに 1 秒以上かかった場合、ユーザーの集中が途切れてしまう傾向にあるようです。サイトの訪問者により良いブラウジング体験を提供してサイトを利用してもらうため、今回策定したガイドラインではいわゆる ”above the fold” と呼ばれる、ユーザーが最初に目にする、スクロールしなくても表示されるエリアのコンテンツを少しでも早く提供する(その他のコンテンツはバックグラウンドで読み込みを進める)ことを重視しました。また “above-the-fold” エリアをレンダリングするのに必要な HTML や CSS, JavaScript は非常に重要なレンダリング パス(critical rendering path(英語))として知られています。

    携帯端末上でのユーザーに最初に見えるコンテンツの読み込み時間を 1 秒未満にするためのベストプラクティスをここでご紹介します。
    • 200 ms 以内にレスポンスを返すようにする
    • リダイレクトの数は極力少なくする
    • 最初のレンダリング時のデータのやり取りを極力少なくする
    • ユーザーに最初に見えるコンテンツを表示するのに必要となる JavaScript および CSS を外部参照せずにインライン化する
    • ブラウザのレイアウト、レンダリング時間を考慮に入れる (200 ms)
    • JavaScript の実行とレンダリング時間を最適化しておく
    今回公開したガイドライン では上記のような項目についてより詳しくご紹介していますのでぜひ御覧ください。また、ご自身のサイトでの改善状況については PageSpeed インサイト ツール でご確認いただけます。

    ご意見・ご感想は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。

    ウェブマスター ツールでの手動によるウェブスパム対策の表示

    Google では、ユーザーの検索結果から スパムを排除 することに日々全力で取り組んでいます。具体的には、ウェブスパム アルゴリズムの改善に加え、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) への違反に対する手動による対策も行っています。今回、ご自身のサイトで手動によるウェブスパム対策が実施されているかどうかを確認したいウェブマスターの方のお役に立つ新しい機能を公開しましたのでご紹介します。ウェブマスター ツールの手動対策ビューアには、ウェブスパム チームが手動で実施した、Google ウェブ検索結果でのサイトのランキングに直接影響する対策についての情報が表示されます。この機能を試すには、ウェブマスター ツール にアクセスし、[検索トラフィック] の下にある [手動による対策] をクリックしてください。

    ほとんどのみなさまには、「手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした。」というメッセージが表示されるでしょう。Google 検索のインデックスに関する最新の分析によると、Google で確認したドメインのうちウェブスパムとして手動でインデックスから削除されるドメインは 2% にも達しません。この「手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした。」というメッセージが表示された場合、そのサイトにはウェブスパムであることを理由にした、検索結果からの削除など手動による対策は実施されておらず、ランキングへの直接の影響もありません。

    手動によるスパム対策が実施されたごく一部のサイトについては、ウェブマスター ツールで既に通知されているはずです。通知は引き続き送信されますが、今後は手動対策ビューアで、 Google 内部のウェブスパム システムのデータをご自身で直接チェックすることもできます。ここで、例として、「ユーザー生成スパム」を理由として Google がサイトの特定のセクションに手動による対策を実施した場合、手動対策ビューアでどのように表示されるかについて紹介します:



    この例では、「サイト全体の一致」はなく、「部分一致」があると表示されます。「部分一致」とは、サイトの特定のセクションに限って手動による対策を実施したことを示します。この例で問題となっているのは、他のユーザーによって mattcutts.com/forum/ に投稿されたスパム コメントです。この問題を修正することで、Google 検索でのこのフォーラム(mattcutts.com/forum/)に対する手動による対策が解除されるだけでなく、ユーザー エクスペリエンスを向上させることもできます。[詳細] をクリックすると、トラブルシューティングに役立つ新しいヘルプ記事が表示されます。

    Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) への違反をすべて修正したら、次に 再審査をリクエスト します。この新しい手動対策ビューアにより、再審査リクエストの手続きはさらに簡単に、かつスムーズになっています。[再審査リクエスト] ページにアクセスしたら、サイトに対する手動による対策の状況についてチェックが可能となります。そして手動による対策がサイトに適用されている場合のみ、再審査をリクエストできます。ガイドライン違反となるウェブスパムの問題がある場合は、[手動による対策] ページ上に [審査をリクエスト] ボタンが表示され、直接再審査リクエストを送信することが可能です。

    手動対策ビューアは、みなさまからご要望の多かった機能を実現したものです。この機能により、多くのウェブマスターのみなさまに少しでも心配する必要がないという安心感を提供できればと願っています。ウェブスパムの問題は実際には非常に少数ではありますが、今回お知らせした情報がスピーディーにトラブルシューティングを行う際の助けとなりましたら幸いです。ご不明な点については、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。

    サイト クリニックを実施しました

    先日、ブログ記事でご案内しました通り、6 月 27 日に「サイト クリニック」を行いました。サイト クリニックは、サイト クリニックは、実在するサイトを題材に、Google 検索と相性の良いサイト運営の方法について考え、ディスカッションするものです。日本では 2 回目の開催で、今回は初めて、ハングアウト オンエア形式で行いました。

    今回、応募いただいたサイトを確認させていただいたところ、みなさんに共通したお悩みがあることがわかりました。それは “特定のキーワードでの検索順位が上がらない、検索順位を上げるにはどうしたらいいか” というものです。このお悩み(私達が日頃から一番多くいただくご質問でもあります)に対して、今回は 3 つのポイントから具体的なサイト例を示しながらお答えしました。

    1. 「検索順位」から離れて考えてみる
      • 一言解説:検索結果画面を眺めて、いわゆる「検索エンジン対策」をしていてもサイトへの訪問者数は増えません。どのようなきっかけで検索して、自分のサイトを訪れるか、「検索前」の部分について考えてみましょう。
      • ご紹介させていただいたサイト
    2. ユーザー視点で見直してみる
      • 一言解説:「こんな人にサイトを見て貰いたい」という理想のユーザー像を考えて、そのユーザーの視点から検索クエリやサイト構成を見直してみましょう。
      • ご紹介させていただいたサイト
    3. Google 検索にも伝わりやすいサイトにする

    3 ポイントを通してここで改めて強調してお伝えしたいことは、「自分が検索ユーザーであったらどう行動するだろうか、サイトを見てどう思うだろうか」というユーザー視点でサイトの構成を見直してみることの重要性です。「検索エンジン最適化(SEO)」と聞くと検索エンジンの動向に注目しがちですが、まずはユーザーにとってわかりやすい、価値のあるサイト運営を目指して、その上で Google 検索にも伝わりやすいサイトになっているか確認する、という流れを意識していただければと思います。

    また、今回ご応募いただいた方々の中にも ウェブマスター ツール をまだご利用いただいていない方が少なくない数いらっしゃいました。ウェブマスター ツールでは Google 検索と相性の良いサイト運営をしていく上で参考になるデータを閲覧できますし、サイト運営上大きく影響のある問題が発生していると思われる際には Google からメッセージをウェブマスター ツール上にお送りしています。大変役立つツールですので、ぜひご利用ください。





    イベント ページはこちらからご覧ください。

    ご参加いただいた皆さん、ご応募いただいた方、ありがとうございました。特に開催にあたり、題材としてご紹介させていただくサイトの募集をしましたが、短い募集期間にも関わらず大変多くのご応募をいただきました。ここで改めてお礼申し上げます。
    今回のサイト クリニックの内容が、様々な分野で活動されている NPO の皆さま、そして多くのウェブマスターの皆さまにとって少しでもお役に立ちましたら幸いです。


    選挙活動における検索エンジンを対象とした施策について Q&A編

    Google ではブログ記事「選挙活動における検索エンジンを対象とした施策について」を公開し、ウェブスパムに対する注意喚起をいたしました。その後選挙活動に関わる方だけでなく、多くの方々から検索エンジンを対象とした施策やウェブスパムついてご質問をいただきました。これらの内容は、選挙だけでなく、政治関係者ではない一般のウェブマスターの皆さんに役立つ内容だと思います。下記にまとめましたので、ぜひご覧ください。

    Q. SEO 業者から検索結果の掲載順位を上げる、といった営業電話がかかってきたのですが、信用しても大丈夫ですか?
    Google の検索は、200 以上の要素を考慮して、ユーザーが探している情報に最も関連性のある検索結果を表示すべく、日々、検索エンジンに改善を施しています。日々、新しいサイトが生まれるウェブ上において、一定の検索ランキングを約束することは、一般的に非常に難しいと言えます。ですのでランキングを上げることを約束するような勧誘には注意が必要です。もしこうした検索エンジン対策を、外部の業者に発注する場合は、信頼できる業者かどうかその評判を検索して判断すること、そしてその上で Google のウェブマスター向けガイドライン に違反しない施策を行うよう確認することをおすすめします。また、こちらのヘルプ記事 を参考にしてみてください。

    Q. ガイドラインに違反するとどうなるのですか?
    Google では、ガイドライン違反に対しては、Google 検索の品質およびユーザーの利便性を維持するためアルゴリズムや手動で掲載順位を下げる、または検索結果から削除する、などの対応をさせていただく場合があります。どのような手法がガイドライン違反となるかについては、ウェブマスター向けガイドラインの品質に関するガイドライン上で公表しています。ご確認の上、悪質な手法を用いないようお気をつけください。

    掲載結果に変動のある手動による対応をした場合は ウェブマスター ツール に通知をお送りしています。手動による対応を解除するための手続きである 再審査リクエスト についてもウェブマスター ツールが必要となりますので、ウェブマスター ツールには必ず登録することをおすすめします。

    Q. SEO 業者から逆 SEO や誹謗中傷対策などの提案を受けましたが、問題はありませんか?
    逆 SEO や、誹謗中傷対策という名目で検索結果を人為的に操作する手法がとられる場合があり、そうしたケースでは、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反する不正な手法がとられることが多いようです。そのようなガイドラインに違反する不正な手法に加担しないためにも、前述のとおり、業者の評判を確認すること、施策内容を把握すること、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反しない施策を行うよう確認すること、を心がけてください。

    Q. 関連検索やキーワードのサジェスト機能から外して欲しいキーワードがあるのですが、どのようにすればいいですか?
    現在専用のフォームなどはございませんので、検索結果の下部にある、”フィードバックを送信”からご報告ください。お送りいただいた情報は、必ず反映されるというものではございませんが、機能改善等の参考情報として活用させていただきます。



    また、Google の検索結果からコンテンツを削除する手続きにつきましては、ブログ記事「Google の検索結果からコンテンツを削除するには」をご覧ください。

    Q. 政治家の事務所のウェブサイトを運営しています。SEO 対策として気をつけるべき点はなんですか?
    Google が以前 Google 自身のサイトについて診断を行った Google 検索エンジン最適化 (SEO) レポートカード が参考になるのではないかと思います。その診断を参考にしていただいて、まずはお名前などで検索結果にきちんと表示されるかどうかを確認することをおすすめします。診断の結果、きちんと表示されていないことが分かった場合は、検索エンジン最適化 ( SEO ) スターターガイド を参考にしていただき、改善を試みてください。

    ご意見・ご感想は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。


    ウェブマスター ツールのナビゲーションが新しくなりました

    本日は、新しく生まれ変わったウェブマスター ツールのナビゲーションについてご紹介します。今回の変更により、既存の機能が見つけやすくなっただけでなく、便利な新機能も追加されました。

    検索の仕組みに合わせてナビゲーションを変更しました
    ウェブマスター ツールの各機能を、検索の段階 ごとにグループにまとめました:

    • クロール: サイト内のコンテンツを、Google がどのように検出してクロールしたかを調べることができます。このグループに含まれる機能としては、クロールの統計情報クロール エラー、クロールがブロックされた URL、サイトマップURL パラメータFetch as Google などがあります。
    • Google インデックス: Google のインデックスに登録されているページ数や、Google がそれらのコンテンツをどのように把握しているかを調べることができます。たとえば、サイト全体でのインデックス登録数を確認したり(インデックス ステータス)、ページから検出されたキーワードを表示したり(コンテンツ キーワード)、検索結果からの URL の削除 をリクエストしたりできます。
    • 検索トラフィック: 各ページの検索トラフィックを把握できます。たとえば、ユーザーがどうやってサイトを見つけているか(検索クエリ)や、誰がサイトをすすめてくれているか(サイトへのリンク)を確認したり、他の内部ページからの参照リンクがあるサイトのページ例を見たりできます。
    • 検索のデザイン: ページをマークアップすることで、Google がインデックスに登録する際にコンテンツをより的確に把握できるようにします。これらのマークアップが、検索結果にページがどう表示されるかに影響する場合もあります。このグループに含まれる機能としては、構造化データ ダッシュボードデータ ハイライターサイトリンクHTML の改善点 があります。


    設定メニューからアカウント レベルの管理タスクにアクセスできるようになりました
    アカウント レベルの管理タスク(ユーザーの権限の設定、サイトの設定、アドレスの変更など)にすばやくアクセスできるよう、右上の歯車アイコン にまとめました:



    これらの項目がすべて表示されるのはサイト所有者である場合のみです。一部の項目は、フル ユーザーや制限付きユーザーには表示されません。たとえば、[ユーザーとサイト所有者] は、制限付きユーザーには表示されません。


    新しい [検索のデザイン] ポップアップ
    [検索のデザイン] ポップアップ を追加し、サイトが検索結果にどのように表示されるかを視覚的に確認できるようにしました。また、各要素を改善するためにコンテンツや構造に加えるべき変更を調べることもできるようになりました:



    このポップアップ ウィンドウにアクセスするには、画面横のナビゲーションの [検索のデザイン] メニューの横にある疑問符アイコンをクリックします。

    このポップアップでは、タイトル、スニペット、URL といった検索結果の基本要素だけでなく、サイトリンク、パンくずリスト、サイト内検索、イベントや商品のリッチ スニペット、著者情報といったオプション要素も確認できます。

    ウェブマスター ツールを最大限活用していただく上で、新しくなったナビゲーションがお役に立つことを願っています。ご不明な点がありましたら、いつもどおり ウェブマスター ヘルプフォーラム に投稿してください。


    防ごう「サイトの不正なハッキング」

    最近は日本でも、サイトのハッキングによる被害が多く見られます。

    皆さんの中には、サイトが 不正なハッキング の被害を受け、コンテンツが改ざんされたり悪意のあるコンテンツが挿入されたりしてしまった、という話を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

    Google サーチ クオリティ チームでは、ウェブマスター ヘルプ フォーラムGoogle+ Webmaster Japan コミュニティ を通して "防ごう 「サイトの不正なハッキング」キャンペーン" と題してサイトの不正なハッキングによる被害を防ぐための予防策や、被害にあった際の対策などについて、情報発信を行ってきました。

    ここで、今回のキャンペーンで発信した情報を改めてご案内します。



    1: ウェブマスター ヘルプ フォーラム - 「Google 社員による豆知識 : サイトがハッキングの被害を受けたときの対応方法

    ウェブマスター ヘルプ フォーラムでは、フォーラムに投稿されたハッキング被害のケースなどから、被害に遭ってからその解消までのプロセスを以下の 3 つにわけ、ウェブマスターの方がつまずきやすい点を整理してご紹介しました。
    • 原因の特定
    • ハッキングの被害の確認方法
    • 問題の修正後、再発を防ぐためにすべきこと
    「サイトが不正なハッキングの被害にあったらまず読んで頂きたいポイント」という観点から内容をまとめました。今まで、被害に遭われた際に初めてその対策を調べたために問題の解消までに時間がかかってしまいサイト運営上大きな影響が出た、というケースが多く見られますので、被害に遭われる前に内容を確認しておくことを強くおすすめします。


    2: Google+ Webmaster Japan コミュニティ - ウェブマスター ミニ Tips

    Google+ Webmaster Japan コミュニティ 上では、イラストを使ってヒントをお伝えするウェブマスター ミニ Tips 形式で、特に重要なポイントを中心にご紹介しました。
    これらのフレーズをどこか頭の隅に留めておき、「サイトの不正なハッキング被害はいつ起きてもおかしくない」という意識を持って頂けたらと思います。また、「ハッキングの影響は周囲にも。みんなで防ごう、注意しよう。」とご案内していますように、ハッキングされた上でマルウェアなど悪質なソフトウェアを仕込まれた場合、被害はサイトだけでなく、そのサイトを訪れたユーザーへの感染など周囲まで及びます。ご自身だけでなく周囲のウェブマスターやユーザーの方と、不正なハッキング防止のため、常に意識し、情報を共有していくことが重要です。ぜひ周囲のウェブマスターの方に、今回の情報についてご紹介をお願いします。

    今後も Google サーチ クオリティ チームでは不正なハッキングを防ぐために役立つ情報の発信を強化していきます(ウェブマスター ヘルプ フォーラムでは、マルウェアへの感染、サイトのハッキングに関するカテゴリ を新設しました)。新しい情報をご紹介した際には、ぜひご確認ください。


    Google タグマネージャを使用してウェブマスター ツールでサイトを確認する

    Google タグマネージャ を使用してサイト タグの追加と更新を行っている方であれば、コンテナ スニペット コード を用いてウェブマスター ツールで サイトの所有権を簡単に素早く確認 できるようになりました。

    以下で方法をご説明します。
    1. ウェブマスター ツールの ホームページ で、確認したいサイトの [サイトを管理] をクリックしてから、[このサイトを確認] を選択します。サイトをまだ追加していない場合は、右上にある [サイトを追加] ボタンをクリックすると追加できます。


    サイトの追加を行うには、Google タグマネージャで [表示、編集、管理] の アカウント レベル権限 が必要です。

    2. [確認] ページで、確認方法として [Google タグマネージャ] を選択し、画面上の指示に従います。




    3. [確認] をクリックします。

    これで完了です。

    この確認方法についてご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプフォーラム をご利用ください。

    あなたのサイトを診断します! サイト クリニック 2013


    Google サーチ クオリティ チームでは 昨年 に引き続き「サイト クリニック」を実施します。「サイト クリニック」とは、実在するサイトを題材に、Google 検索と相性の良いサイト運営の方法について考え、ディスカッションをするイベントです。これまでも スペインドイツインド などで開催し、ウェブマスターのみなさまに好評を頂いています。昨年日本で実施したサイト クリニックでも「Google 検索と相性の良いサイト運営の方法が紹介されたが、大変参考になった。検索と相性の良いサイトは、わかりやすい構造や内容になっているということが具体的に理解できた。」といった感想をいただくことができました。




    今年は以下の要領で、 ハングアウト オンエアー 形式でオンライン上で多くの方に見ていただける形でサイト クリニックを実施します。

    1. サイト クリニックで扱うサイトの募集
      サイト クリニックで題材としてご紹介させていただけるサイトを募集します。応募はこちらのフォーム からお願いします。

      • 募集期間:6 月 14 日(金)~ 6 月 21 日(金)
      • 対象:公益性の高い事業を行っている団体・組織のサイト(特定非営利活動法人、公益社団法人、公益財団法人、ソーシャル ベンチャーなど)
      • ご注意点
      • サイトがブログやハングアウト オンエアー上で表示され、多くの方に閲覧される可能性があります。
      • 準備のため、事前に Google サーチ クオリティ チームからご連絡をさせていただく場合があります。ハングアウト オンエアーに参加をお願いする可能性もあります。

    2. ハングアウト オンエアー形式でのサイト クリニック
      応募いただいたサイトの中からいくつかのサイトを題材として、ハングアウト オンエアー形式でサイト クリニックを実施します。
    3. 後日、ブログ記事でもサイト クリニックの様子をご紹介します。

    みなさまからのご応募をお待ちしております!

    スマートフォン向け検索でのランキングの変更について

    スマートフォン ユーザーは、インターネット ユーザーの中でも成長が非常に早く、重要なユーザー層となってきています。そして Google ではスマートフォンから Google を利用するユーザーにデスクトップ環境と変わらない、リッチなウェブ体験を提供したいと考えています。こうした携帯端末向けのリッチなウェブ サイト作成のため、「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法(推奨事項)」や「スマートフォン サイトによく見られるミス」といった情報をご提供してきました。

    こうしたスマートフォン サイトによく見られるミスを防ぐと、スマートフォン ユーザーはあなたのサイトを快適に閲覧して、サイトのコンテンツをさらに閲覧するようになるかもしれないですし、検索ユーザーは探している情報をすぐに見つけることができるようになります。スマートフォン ユーザーへの更なる検索体験の向上と、スマートフォン環境での閲覧の支障を減らすため、Google では近日中に、誤った設定をおこなっているスマートフォン向けサイトに影響のある、いくつかのランキングの変更を予定しています。

    以下では、最も多く見られる設定の誤り、ミスとその解消法をご紹介します。

    間違ったリダイレクト

    ウェブサイトで、デスクトップ ユーザー向けページとスマートフォン ユーザー向けページに対してそれぞれ別の URL を用意しているサイトも多いかと思います。ここで取り上げる間違ったリダイレクトは、デスクトップ ユーザー向けページに訪れたスマートフォン ユーザーをスマートフォン向けサイトにリダイレクトする際に、関連性の低いページにリダイレクトしてしまう、というものです。典型的な例としては、 デスクトップ ユーザー向けページを訪れたスマートフォン ユーザーをすべてスマートフォン向けサイトのトップ ページにリダイレクトするよう設定しているという、ケースがあります。以下の図にある、赤色のリダイレクトは間違ったリダイレクトと考えられます。


    このようなリダイレクト設定は、ユーザーのスムーズなサイト閲覧を阻害し、そのユーザーがサイト上のページを見ることをやめて違うサイトへと離脱しまうことにつながるかもしれません。たとえユーザーがサイトから離れなかったとしても関連性の低いページへのリダイレクトは、特に回線速度の遅いモバイル ネットワークを使っているようなユーザーにとって、とてもわずらわしいものです。こうした間違ったリダイレクト設定はウェブ ページや動画、その他あらゆるものを探しているユーザーのリッチな検索体験を妨げるものですので、ウェブ検索や、他の種類の検索(イメージ検索、ビデオ検索など)において今回のランキングの変更の影響が及びます。

    関連性の低いリダイレクト設定を避ける方法は簡単です:単純に、あるデスクトップユーザー向けページを訪れたスマートフォン ユーザーをそのページに対応したスマートフォンユーザー向けページへとリダイレクトさせるだけです。もしそのコンテンツがスマートフォン向けに最適化された形で存在していない場合でも、関連性の低いページにリダイレクトするよりも、リダイレクトをしないでそのコンテンツが載ったデスクトップ環境向けページを表示させる方がよいでしょう。

    リダイレクトについてはより詳しい情報を「リダイレクトとユーザー エージェントの検出」でご紹介しています。また、デスクトップ ユーザー向けページとスマートフォン ユーザー向けページに対してそれぞれ別の URL を用意している場合は「推奨事項の詳細」もご確認ください。

    スマートフォンでのみエラーが発生する

    デスクトップ環境でアクセスするとコンテンツが表示される URL に、スマートフォンでアクセスするとエラー ページを返すようなサイトがあります。これは様々な状況によって発生しますが、よく見られるケースとしては以下のものがあります。

    • ユーザーが携帯端末からデスクトップ向けページにアクセスしていることを識別した際に、404 ページや ソフト 404 ページ を表示しているケースがありますが、それは避けましょう。そのページに対応するスマートフォン向けページが存在する場合は、そのページへリダイレクトするようにしましょう。
    • スマートフォン向けページ自体がエラー ページではないことを確認してください。また、コンテンツがスマートフォン向けに最適化されていない場合は、デスクトップ向けページを表示してください。エラー ページを表示されるよりも、(どのような形であれ)探していたコンテンツが表示される方がはるかによいユーザー エクスペリエンスとなります。
    • Googlebot-Mobile を不適切に扱わないようにしてください。典型的なミスとしては、デスクトップ向けサイトを訪れたスマートフォン向け Googlebot-Mobile を フィーチャー フォン向けに最適化されたサイト へと誤ってリダイレクトさせているために、さらにそこから デスクトップ向けサイトへとスマートフォン向け Googlebot-Mobile をリダイレクトさせ、もとに戻らせてしまうというものがあります。結果、リダイレクトの無限ループが発生し、Google 側ではエラーとみなしてしまうことになります。

      このミスを防ぐことも簡単です:
      すべての Googlebot-Mobile ユーザー エージェント は特定のモバイル デバイスのユーザー エージェント文字列を含みます。ウェブマスターは、Googlebot-Mobile ユーザーエージェントを特別扱いせず、それらのデバイスに対するのと同様に取り扱うようにしてください。例えば、スマートフォン向け Googlebot-Mobile は現在、iPhone のユーザー エージェント文字列を含むので、iPhone ユーザーに対するのと同じレスポンスを返してください。
    • 多くのウェブサイトがデスクトップ環境ではうまく再生できるのにスマートフォン端末で再生できない動画をページ上に埋め込んでいるのをよく見かけます。 例えば、再生に Adobe Flash が必要なコンテンツは iPhone やバージョン 4.1 以上の Android 端末で再生できません。

    ここでは 2 つのよく見られるミスをご紹介しましたが、ウェブマスターにとって、「スマートフォン サイトによく見られるミス」で挙げているミスを防ぐことはとても重要です。可能な限り多くの種類のモバイル端末やオペレーション システム、またはそれらのエミュレーターで、掲載した動画の閲覧も含めたテストを行ってみてください。そうしたテストをすることで、モバイル ウェブがさらにリッチになり、サイトを訪れるユーザーがハッピーとなり、さらには検索ユーザーやあなたのサイトの訪問ユーザーがコンテンツをフルに楽しめることにつながります。

    ご質問がありましたら ウェブマスター ヘルプフォーラム にお寄せください。


    Original version: Changes in rankings of smartphone search results

    イベント 「ウェブマスター1年生のための『ホワイトハットSEO』」 に参加しました

    先日 こちらのブログ記事 でもご紹介しましたが、Google サーチ クオリティ チームでは「ウェブマスター 1 年生のための『ホワイトハットSEO』(主催:CSS Nite 実行委員会、クリーク・アンド・リバー社)」に参加しました。今回はそのイベントの様子をご紹介します。



    当日は 100 名以上の方にご参加頂き、熱気あふれる時間となりました。Google サーチ クオリティ チームは、新しくウェブマスターになった方に向けて 3 つのセッションを行いました。

    「Google 検索の基本的な考え方」というセッションでは Google 検索がどのような方向を目指して開発されているか、そしてその上で Google 検索と相性の良いサイト運営とはどのようなものとなるかについてご紹介しました。

    その次の「Google のウェブマスター向けリソース(情報源)の紹介」では、新ウェブマスターの方にまずはご利用いただきたい Google 公式の情報源、ツールを 5 つご紹介しました。
    1. 検索の仕組みサイト で Google 検索を知る
    2. ウェブマスター ツール でサイトが Google にどのように見えているか確認する
    3. ウェブマスター ヘルプ フォーラムで質問する
    4. ウェブマスター セントラル ブログで最新情報をチェックする
    5. Google+ 上でウェブマスターと交流する、ウェブマスター ハングアウト を見る
    「Live Webmaster Hangout (Live Q&A Session)」では、サーチ クオリティ チームでよく頂くご質問についてご紹介、回答させていただきました。
    質問例:
    質問:日本のサーチ クオリティ チームはどのような仕事をしているの?海外のコンテンツの翻訳だけ?
    回答:Global のサーチ クオリティ チームと常に連携しながら合同で情報発信を行っているのと同時に、日本独自の情報発信も行っています。(具体例:ウェブマスター ヘルプ フォーラムでの「Google 社員によるウェブマスターの豆知識」シリーズ、Google+ 上での ウェブマスター ハングアウト 、など)

    質問:スマートフォン向けサイトを作成しようと思っているけど、Google からの情報は何かある?
    回答:Google Developers Site 内の「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」に最新の情報を掲載しています。また、ウェブマスター セントラル ブログでも関連記事を掲載ていますし、先日は「携帯端末向けのサイトの構築」というテーマでウェブマスターハングアウトを実施しました。
    Google サーチ クオリティ チームによるセッションの後、Web 担当者 Forum 編集長の安田英久氏、楽天株式会社 楽天市場事業 サーチエンジンマーケティング グループの近谷康氏と共にトーク セッションも行いました。トーク セッションの中では、よく言われている SEO に関する噂やテクニックについて、Google 検索と相性の良いサイト作りという観点からの回答をさせていただいたり、他のスピーカーの方と共に検索エンジン最適化(SEO)を行う際のポイントについてお話をしました。トーク セッションは大変盛り上がり(例えば 検索エンジン最適化(SEO)についてのヘルプ記事 には SEO 業者に施策を委託する際の Tips が参加者の方々の想像よりも詳しく含まれていたようです :) )、予定時間を延長しての実施となりました。



    今回のイベントを通してわたしたちが新ウェブマスターの方にお伝えしたかったメッセージをここで改めてご紹介したいと思います。
    1. ユーザーに魅力あるコンテンツを作ることが何より重要。
    2. まずは ウェブマスター ツール に登録を。
    3. 日本のみなさまに向けた公式の情報発信を強化しています。噂に惑わされず公式情報の確認を。


    今後も、Google サーチ クオリティ チームではイベントを通してみなさまと直接お話する機会を持つことができればと思っています(オンライン上では ウェブマスター ヘルプ フォーラムでいつでもお待ちしております!)。イベント参加予定の情報は Google+ Webmaster Japan コミュニティ でいち早くお届けしていきますので、ぜひコミュニティにご参加ください。


    構造化データを活用しよう! – 2 つのアップデート

    Google がウェブサイトのコンテンツを構造的に把握できれば、より的確な、しかも人目を引くコンテンツとして Google ユーザーに提示することができます。たとえば、あるページの商品リスティングやイベント、レシピ、レビューなどが構造化されたデータだとわかると、Google のアルゴリズムは「リッチ スニペット」を追加して検索結果を拡張します。さらにそうしたデータは、 ナレッジグラフ のパネルや Google Now カードに表示されることもありますので、コンテンツについて広く知らせることができます。

    今回、構造化データが今までよりもっと簡単に利用できるようになる 2 つのアップデートを紹介します。1 つ目は、データ ハイライターでの 7 種類の新たな構造化データのサポート開始、2 つ目は、新しいツール、構造化データ マークアップ支援ツールの提供開始です。


    データ ハイライターが商品、お店やサービス、レビューなどにも対応

    データ ハイライター は、ウェブサイトに掲載される構造化データのパターンを簡単なマウス操作で(サイトの HTML を編集しなくても)Google に伝えることができるツールとして、2012 年 12 月(日本語では 2013 年 2 月) に公開されました。 公開時には イベント に関する構造化データのみをサポートしていましたが今回、サイト上のその他の構造化データについてもデータ ハイライターで扱えるようになりました。具体的には、商品地域のお店やサービス記事ソフトウェア アプリケーション映画レストランテレビ番組のエピソード に関する構造化データです。

    データ ハイライターを使用するには、ウェブマスター ツール にアクセスしてサイトを選択し、左側の [最適化] をクリックして [データ ハイライター] をクリックします。サイト内の構造化データを含むページ(たとえば、商品ページやイベントの詳細ページなど)の URL を入力し、主要なフィールドをマウス操作で「タグ付け」していきます。




    1 つのページに対して行う場合、タグ付けにかかる時間は約 5 分、形式が共通した複数のページに対して行う場合は約 15 分です。タグ付け作業が終わったら、Google で構造化データが正しく認識されているかどうかを確認し、問題がなければ Google に「公開」します。その後しばらくしてサイトが再クロールされると、価格、レビュー、評価などの情報が Google の検索結果とともに表示されるようになります。


    構造化データ マークアップ支援ツールの提供開始

    データ ハイライターは、サイトの構造化データについて HTML を編集することなく簡単に Google に伝えることができる便利な手段です。しかし、構造化データを含むコンテンツがすべての検索エンジンで正しく認識されるようにするには、結局はウェブページに構造化データ マークアップを直接埋め込む方が望ましいとも言えます。ウェブページの作成者がこの作業を行う際に役立つよう、Google は新しく 構造化データ マークアップ支援ツール の提供を開始します。

    このツールもデータ ハイライターと同様に、まずウェブページ(URL または HTML ソース)を指定してから、目的のデータ タイプの主要なプロパティをマウス操作で「タグ付け」します。タグ付けが終わると、microdata 形式のマークアップが追加されたサンプル HTML コードが構造化データ マークアップ支援ツールによって生成されます。このコードをダウンロードして、ウェブサイトに構造化データを実装する際の参考用として使用できます。


    Structured Data Markup Helper


    構造化データ マークアップ支援ツールは、データ ハイライターがサポートしているすべてのデータ タイプに加えて、Gmail に構造化データを埋め込む(英語) ための数種類のデータ タイプに対応しています。スキーマの詳しいドキュメントについては、schema.org (英語)をご覧ください。

    Google では構造化データの機能の拡張を進めています。この 2 つのツールによって、すべてのウェブサイトがこれらの機能を気軽に利用できるようになることを願っています。ご不明な点やご意見・ご感想などありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラム に投稿してください。


    Posted by Justin Boyan, Product Manager
    Original version: Getting started with structured data

    Google+: モバイル サイトでのコンテンツおすすめ機能

    サイト内の優れた記事を見つけやすいようにすると、ユーザーに喜ばれるだけでなく、サイトにより親しんでもらったり、より活発な利用をしてもらうことにつながります。Google では、適切なコンテンツを適切なタイミングでモバイル サイトからおすすめできるよう、Google+ と Google 検索の機能の統合を進めています。

    たとえば Forbes のサイト訪問者は、作者情報 シグナルやさまざまな Google+ アクティビティ(+1 や共有など)に基づいて Forbes サイト内の他のおすすめ記事を簡単に見つけることができます。おすすめコンテンツの関連性を高めるため、おすすめコンテンツは訪問者がその時に閲覧しているページに基づいて決定されます。また、おすすめコンテンツの情報は、詳しく知りたいユーザーがタップした場合のみ画面下部に表示されるため、ブラウジングを妨げることはありません。仕組みは次のようになっています:




    おすすめコンテンツはサイトの訪問者が Google にログインしているかどうかに関係なく表示できますが、Google にログインしている訪問者には、訪問者が設定しているサークル内の友人等が +1 したコンテンツや共有したコンテンツが表示されます。


    これらのおすすめコンテンツの追加や設定を簡単に行うための方法も用意されています。モバイル サイトに JavaScript を 1 行追加するだけで、ウェブ エディタを使わずに、Google+ ページ ダッシュボードの [サイト向け] セクションで変更を加えることができます。


    この最新の機能を試してみるには、お気に入りの iOS 搭載端末や Android 搭載端末で Forbes サイト内のいずれかの 記事ページ にアクセスしてみてください。この機能については、デベロッパー ドキュメント(https://developers.google.com/+/features/recommendations)でも詳しくご紹介しています。

    Google では、Google+ のコンテンツおすすめ機能と Google+ ログイン機能についてより多くの方に使って頂くための改善を計画しており、先日開催した Google I/O では Google+ ログイン機能を利用している 50 社以上の企業の中からいくつかの事例について詳しくお話を伺うことができました。

    「Google+ ログインは、当社の Android アプリで最も利用されているソーシャル ログイン機能です。ソーシャル ログイン経由のユーザーの 41% が Google+ ログイン経由です。」
    - Tom Grinstead、Guardian News プロダクト マネージャー
    「Google+ ログインの統合による最初の成果には大変満足しています。当社の分析では、ウェブ、Android、さらには iOS でも、Google からの膨大なログインがその他の一般的なソーシャル ネットワークを圧倒していることは明らかです。この成功により、他のログイン ソースを廃止して、この新しく成長著しいチャネルをさらに活用していくことを検討しています。」
    - Haisoo Shin、Fancy エンジニアリング ディレクター

    組織のロゴの schema.org マークアップのサポートを開始しました

    このたび、Google では組織のロゴについての schema.org マークアップのサポートを開始いたしました。このマークアップによって、組織を象徴する画像とサイトを結び付けることができます。ウェブマスターの皆様は、Google 検索結果で組織のロゴとして使用される画像を指定することができます。

    schema.org の Organization マークアップ (英語)を使用すると、使用したいロゴが存在する場所を Google のアルゴリズムに示すことができます。たとえば、ホームページが www.example.com である企業は、ページ上での表示に関わる要素を使用して次のマークアップをホームページに追加できます:
    
    <div itemscope itemtype="http://schema.org/Organization">
      <a itemprop="url" href="http://www.example.com/">Home</a>
      <img itemprop="logo" src="http://www.example.com/logo.png" />
    </div>
    

    この例では、「この画像が、(マークアップにも含まれている)ホームページのロゴ画像として指定されており、可能ならば、この画像を Google 検索結果で使用できるものである」ということを Google に示しています。このようなマークアップは、たとえば Google がユーザーのクエリに基づいて右側にナレッジ グラフを表示するときに、他よりも優先してこの画像を表示してほしいという、Google アルゴリズムへの強いシグナルとなります。

    ご不明な点がある場合はウェブマスター ヘルプフォーラムからお問い合わせください。

    rel=canonical 属性に関する 5 つのよくある間違い

    ウェブページで rel=canonical 属性 を指定することは、検索エンジンが 重複ページ の中からどのページをインデックスに登録するかを判断する上で重要な手がかりとなります。Yahoo!Bing、Google など複数の検索エンジンがこれに対応しています。rel=canonical 属性は、重複ページから、外部からのリンクなどのインデックス登録に関連する属性を集約するとともに、検索結果に表示させたい URL を指定します。しかし、このように便利な rel=canonical 属性ですが、設定する際には少し注意が必要です。

    検索エンジンは、右側のソースコードにあるように「blue velvet(ブルー ベルベット)」カップケーキのページへの rel=canonical を優先的に表示させたいページとして認識するので、左側の「red velvet(レッド ベルベット)」カップケーキのページは検索結果には表示されないことになります。このように、rel=canonical の設定の方法により検索結果に大きな影響を与えます。

    この記事では、rel=canonical を使用する上での推奨事項をご紹介します。:
    • 重複ページに含まれるコンテンツの大部分を含むページを canonical ページとしましょう。
    • ここで、コンテンツが自分の知らない言語で書かれていると仮定してみましょう。重複ページと canonical ページを左右に並べて見たときに、重複ページ内の文字の大部分が canonical ページにもあるでしょうか?その言語を理解できる人でなければ 2 つのページが類似していると判断できない場合、たとえば扱っている内容は類似しているけれども文章自体はさほど似ていないという場合は、canonical 指定をしても検索エンジンで無視される可能性があります。
    • rel=canonical のリンク先ページが確かに存在すること(エラーや ソフト 404 ページではないこと)を確認しましょう。 
    • rel=canonical のリンク先ページに noindex メタ タグがないことを確認しましょう。
    • 検索結果に表示させたいページが(重複 URL の方ではなく)rel=canonical で指定する URL であることを確認しましょう。
    • rel=canonical リンクをページの <head> タグ内または HTTP ヘッダー内に入れましょう。
    • rel=canonical を 1 つのページで 2 つ以上指定することは避けましょう。2 つ以上指定されていると、すべての rel=canonical が無視されます。

    間違い 1: 複数ページにまたがるコンテンツの 1 ページ目を rel=canonical のリンク先とする

    次のような複数ページにまたがる記事があるとします:
    • example.com/article?story=cupcake-news&page=1
    • example.com/article?story=cupcake-news&page=2
    • 以降同様
    2 ページ目(またはそれ以降のページ)に 1 ページ目への rel=canonical リンクを指定するのは rel=canonical の正しい使用法ではありません。このようなページは重複ページではないからです。このように rel=canonical を使用すると、2 ページ目以降のコンテンツがまったくインデックスに登録されなくなってしまいます。

    複数ページにまたがるコンテンツの 2 ページ目以降に 1 ページ目への rel=canonical リンクを指定すると、良いコンテンツ(例: 2 ページ目と 3 ページ目のコンテンツ)が登録されなくなってしまいます。

    ページ指定されたコンテンツ の場合は、記事全体を 1 ページにまとめたページへの rel=canonical リンクを各分割ページに指定する か、ページ指定マークアップ rel="prev" と rel="next" を使用する ことをおすすめします。

    全体表示ページへの rel=canonical リンクを各分割ページに設定

    ページ指定されたコンテンツで全体表示ページへの rel=canonical リンクを指定しない場合、マークアップ rel=”prev” と rel=”next” を使用できます。

    間違い 2: 絶対 URL のつもりで相対 URL を記述してしまう




    <link> タグでは、他の多くの HTML タグと同様に、相対 URL と絶対 URL のどちらも使用できます。相対 URL とは、リンク元のページを基準とした「相対的な」パスのことです。たとえば、「images/cupcake.png」は、リンク元ページと同じディレクトリの中にあるサブディレクトリ「images」の中にある「cupcake.png」を指します。絶対 URL は、「http://」といったスキームを含めたパス全体を記述したものです。

    <link rel=canonical href=“example.com/cupcake.html” />(「http://」が付いていないため相対 URL です)と指定すると、canonical URL としては、実際にはそのような意図でないことがほとんど確実であっても、「http://example.com/example.com/cupcake.html」と指定していると見なされてしまいます。このような場合、Google のアルゴリズムでは rel=canonical の指定が無視されることがあります。どのような意図でこのように rel=canonical を指定したとしても、結果的に目的を達成できないことになります。

    間違い 3: rel=canonical を意図しない形で指定している、または 2 つ以上指定する

    時々、意図した結果ではないと思われる rel=canonical の指定が見られることがあります。単純なタイプミスもごくまれにありますが、よくあるのはページ テンプレートの rel=canonical のリンク先を変更し忘れたまま使用しているケースです。この場合、サイト運営者のページにテンプレート作成者のサイトへの rel=canonical リンクが設定された状態になってしまいます。

    ソースコードから、プラグインがどのように HTML に反映されたかをチェックし、意図しないrel=canonical リンクが無いことを確認します。

    間違い 4: カテゴリ ページまたはランディング ページで特集記事への rel=canonical リンクを指定する

    たとえば、デザートについてのサイトを運営していると想定します。そのサイトでは「pastry」(ペストリー:ケーキなどのお菓子類)や「gelato」(ジェラート)といったカテゴリ ページがあり、それらのカテゴリ ページでは日替わりで特集記事を紹介しています。たとえば、「pastry」のランディング ページで「red velvet cupcakes」(レッド ベルベット カップケーキ)を紹介するとします。「pastry」カテゴリ ページには「red velvet cupcake」のページと同じコンテンツがほとんど全部含まれているため、カテゴリ ページにその特定の特集記事への rel=canonical リンクを追加したとします。

    仮にこの rel=canonical 指定が Google で認識されるとすると、「pastry」カテゴリ ページは検索結果に表示されないことになります。rel=canonical を指定することで、重複ページの代わりに canonical URL を検索結果に表示させたいという意思を示すことになるからです。これに対して、カテゴリ ページと特集記事のどちらも検索で見つかるようにしたい場合は、カテゴリ ページにそのページ自身をリンク先とした rel=canonical を指定するか、あるいは rel=canonical をまったく指定しないかのどちらかにするのがベストです。

    canonical として指定すると、表示させたい URL を指定することになる点にも注意が必要です。カテゴリ ページまたはランディング ページで特集記事への rel=canonical リンクを指定することは避けましょう。

    間違い 5: <body> タグ内に rel=canonical を入れる

    rel=canonical 属性タグは、HTML ドキュメントの <head> タグ内にのみ記述します。さらに、HTML の構文解析時に問題が発生しないようにするには、<head> タグ内の上部に、rel=canonical を配置し、できるだけ早い段階で読み込まれるようにしましょう。rel=canonical の指定が <body> タグ内にあると Google では無視されます。

    この間違いは簡単に修正できます。rel=canonical リンクが必ずページの <head> タグ内にあることと、できるだけ早い段階で出現することを念入りに確認します。

    rel=canonical 指定は <head> タグ内では認識され、<body> タグ内では認識されません。

    まとめ

    有益な rel=canonical 指定を行うには:
    • 重複ページの本文コンテンツのほとんどが canonical ページにもあることを確認する。
    • rel=canonical の指定は1ページで1つとし、かつページの <head> タグ内で指定する。
    • rel=canonical のリンク先が、有効なコンテンツが含まれている URL であること(404 やソフト 404 ではないこと)を確かめる。
    • 特集記事が検索結果に表示させたい URL と見なされてしまうため、ランディング ページまたはカテゴリ ページで特集記事への rel=canonical リンクを指定することは避ける。
    ご質問がありましたら ウェブマスター ヘルプフォーラム にお寄せください。