3分で読める米国発ウェブマーケティング界隈の重要ニュース – 3月初旬号

以前、翻訳記事を何度か掲載したフォードのソーシャルメディア責任者スコット・モンティが、毎週メディア界隈を中心とした米国の最新デジタルニュースを投稿してくれていたので、ここに紹介します。好評なら毎週続けます。 — SEO Japan

Should Bitcoin be regulated?

今週のThis Week in Digitalでは、Bitcoinの障害、・WhatsAppの買収後の情報、・FacebookがLinedeInのビジネスに口を出す、・Twitterが成長を求めて製品を調整、・New York Timesが意外なデータアナリストを採用、・ソフトウェアベンダー向けの従業員による推薦ガイド、・ジャーナリズムとコンテンツマーケティングの交差点、・今でも有効な1866年の会話のアドバイス等の話題を提供する。

それでは、下記にデジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

業界情報

Email marketing priorities in 2014

プラットフォーム

  • 先週のWhatsAppの買収に関する情報がさらに舞い込んできた:
  • 昨年12月、Facebookはニュースフィードの見た目を決定するアルゴリズムに変更を加えた。会社のFacebookページの担当者なら、この変更に関する情報をチェックする必要がある(Business Insider)。
  • コンテンツに対して広告を活用する方法を決定する際は、このFacebook広告を確実に成功に導く8つの黄金律を参考にすると良いだろう(Arik Hanson)。
  • Facebookは仕事の肩書きをベースにした広告のターゲティングを始めた。これは、LinkedInへの挑戦状である(AdAge)。
  • Facebookページが、その他のページを投稿内でタグ付けすると、ニュースフィードに表示されるようになった。複数のページを持ち、ページ間でコンテンツを宣伝したい会社にとって、特に大きな意味を持つ(The Next Web)。
  • Facebookは新世紀世代にとっては、過去のサービスなのか?よく利用するソーシャルネットワークを3つ挙げてもらったところ、Facebookを挙げる若者がダントツで多かった(SHIFT Communications)。
  • 驚くようなことではないが、Twitterを利用する多くのブランドは、大勢のフォロワーを集めることが出来るものの、会話を交わす段階までには至っていない(MediaPost)。
  • Twitterで優れたパフォーマンスを見せているブランドをチェックしてみよう。Fordは、顧客への対応率で1位に君臨している。一方、対応が早い企業には、Microsoftの名が挙げられている(AllTwitter)。
  • 利益と成長を促すため、Twitterは製品に調整を加えている(Bloomberg Businessweek)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    Top Gun Twitter account DMCA

    コンテンツ



    ブックマーク/後で読む

    画像提供元: Antana(Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – 2/26/2014」を翻訳した内容です。

    米国の最新デジタル業界ニュースが簡潔に分かって結構良いかも?PV多ければ来週も続けます!(なので気に入った方は是非シェアを・・・) — SEO Japan [G+]

    初心者がアトリビューション分析の考え方を理解するための具体事例

    日本でもアトリビューションに着目してウェブマーケティング予算を効率的に配分しようという動きが進みつつあるようですね。今回は、アトリビューション分析で一歩先を行く米国、、ではなくイギリスの事例からアトリビューション分析についての解説を。検索マーケティング視点につきサーチマーケッターが今後アトリビューションに取り組んでいく際の参考になりそうです。 — SEO Japan

    慎重に考案したキャンペーンのアトリビューションは、ビジネスに対する本当の価値を表す。最初は、間違いの少ない絵を描く枠組みに決めても、割と早くその枠組みに艶を与えて、本当の価値と効率をマーケティングの予算の配分にもたらすことが可能になる。

    先日、ある会社のマーケティングの担当者から「500万ポンドのマーケティング予算で、以前1500万ポンドの予算で得ていた利益と同等の利益を得るにはどうすればいいのか?」という質問を受けた。

    多くのエージェンシーに、このような質問が寄せられる。不況後、マーケティング予算を拡大させた企業は、様々なチャンネルのマーケティング予算を組み合わせ、競合者に差をつけようと試みている。その際に、呪文のように繰り返されているのが、「効率」と言うワードである。

    すると、当然、次のような疑問が浮かんでくる — 最も多くの収益をもたらしたのは、どのチャンネルなのか?今すぐ、ROIを計測するにはどうすればいいのか? — ちなみに、個人的に気に入っている問いは、「その分析データは、正確なのか?」だ。

    この会社は、マーケティングミックス全体で行う、適切なオンラインキャンペーンから得られる効率をよく理解していたため、全体的にアプローチを見直すことに乗り気になっていた。しかし、当該のマーケットの特徴により、テレビが、今後もマーケティングミックスの大部分を担う点は、意地でも譲らなかった(残念ながら、ここではマーケットを明確に伝えることは出来ないが、ご自由に推測してもらいたい。ヒント: オンラインマーケティングにおいて歴史が長い、競争の激しい分野である。ただし、小売業ではない)。

    また、この会社は、7-8ヶ国の言語をターゲットにする必要もあった。

    このポイントは、全ての領域のマーケティングの予算を用いて、最大の見返りを得られる組み合わせを生み出す、理想的なマーケティングミックスを一から構築するチャンスのように思えた。

    効果的なマーケティングミックスを作る

    このケースでは、マーケティングミックスにおいて、明らかに優先する必要がある領域が幾つか存在する:

    ? 多言語(テクニカル)SEO。これは大きなポテンシャルを持つ領域である。驚くほど大きなチャンスであり、怠惰な競合相手を出し抜くことが出来るため、クライアントに有利に働く。これは一度きりの取り組みであり、予算から大きな金額を割り当てる。

    ? 競争があまり激しくない国。ターゲットの各地域で、PPCとSEOの競争の激しさを評価すると、毎月高額の費用が求められる双方の領域において、楽に得られる利益を世界中で見出すことが出来るようになる。また、それぞれのケースで、利益の規模を推測することも出来る。私達は、自然の検索の競争度を推測するためのツールを社内で作った。ちょっと時間を割いて考えれば、計測する手段が浮かんでくるのではないだろうか(アドバイス: マーケットのシェア、競合するページ、ランキング、当該の分野における関連するワード全体で占める割合、被リンクの強さ)。

    ? モバイルデバイスの競争のギャップ。モバイルデバイスに対するトラフィックのレベルが、今まで、PPCの入札への出費よりも高いことは、当然だと理解している — その結果、PPCの予算の入札戦略において、モバイルとタブレットを賢く分割することで、有効に利用することが可能なハンディキャップが生まれる(下の画像を参考にしてもらいたい)。

    Kenshoo Mobile PPC Spend Vs Traffic

    英国では、モバイルデバイスに対して、トラフィックと広告費の間にギャップがあることが2013年の始めに判明した。このギャップは、今も活用されていない。

    ? 動的リマーケティング。動的リマーケティングは、厳しく規定された目標に対して発動される。この手法は、失ったコンバージョンを捕える上で、予算を効率よく利用する効果が見込まれる。広告内で正確に適切な情報をマッチさせることが、リマーケティングの鍵を握る — そのため、静的な広告は(絶対に)避け、インベントリを使って、失ったコンバージョンの考えられる意図に関連するアイテムを明らかにする必要がある(私のクライアントは小売り業者ではないものの、「インベントリ」は持っている)。

    ? アフィリエイト。大幅に予算が削られると、アフィリエイトマーケティングが真っ先に退けられる。しかし、アフィリエイトマーケティングの撤廃を検討する前に、アトリビューションを確認してもらいたい。濃いコーヒーを飲みながら、まるまる1日確保し、アトリビューションモデルの基本に関するこの良質な記事の中で、アビナッシュ・コーシックが提供する例を一つずつじっくりと確認してもらいたい。 幾つか例を試し、特に、現在収益をもたらしているチェンネルを削る決定に与える影響を確認すると良いだろう。

    ? Eメール。動的リマーケティングの事例と同じように、Eメールのチャンネル用の予算の削減は、予算編成を失敗に導くことがある — なぜなら、このチャンネルのノンコンバータをソフトコンバージョン(登録、在庫の補充、最新のリリース/一足先の公開、一般的な情報、値引き、意見広告等)として吸い上げる力、そして、その後コンバートする力は、並外れて強いからだ。

    とは言ったものの、Eメールのチャンネルで効率よく成果を上げられないことも多い。Eメールをコンバージョンパスの一環として統合しているサイトの目標の一つ一つに対して、送信する時間の間隔をカスタマイズしたアトリビューションモデルを考察すると、現在の価値がある程度把握できる。この価値は、このアクティビティに対する予算よりも大きい可能性が高いため、予算の額を変更する余地はほとんどない。

    ? ソーシャル。この会社は、現時点で、社内で巧みにソーシャルに対応しており、このマーケティングミックスの中でこのチャンネルに予算を割り当てる必要はないため、SEOのプロモーション予算に組み込まれる。

    ? オフライン。ユニバーサルアナリティクス、コールトラッキング、タグ付きのキャンペーン(URL短縮システムを使って、ソーシャルのエンゲージメントを豊かにする)を至る所で利用すれば、オフラインキャンペーンの影響を、コンバージョンパスにうまくアトリビュートすることが出来るようになるはずだ。このチャンネルに対しても、吟味を重ねたカスタムのアトリビューションモデルを考案してもらいたい。先のことを考えているなら、既存のデータにそのモデルを適用するべきだ。考えていなかったなら、タグ付けされたオフラインのキャンペーンのデータが入ってくるまで待つしかない。

    その他に検討する必要があるのは、PPCの支出、オフライン、そして、SEOの実施(エージェンシー、または、社内)の予算配分のバランスである。ここでも、各チャンネルのアトリビューションモデルを考察することで、予算を削減すると発生するリスクを把握することが出来る。少なくとも、 時間を加えていくアトリビューションモデルを使って、理に叶った判断を下してもらいたい。

    このバランスに関して、私は次のような判断を下した。

    テクニカル SEOの利益の大きさ、そして、多国籍の特徴を考慮すると、ミドルテールのSEOとPPCキャンペーンを上位三ヶ国に大々的に割り当てることで、最も多くの見返りを得られる。テクニカル SEOにより、手っ取り早く得られる利益からメリットを享受することが可能であり、一般のSEOのパフォーマンスは、大幅に改善され、また、ランディングページは、全体のPPCキャンペーンを効果的にサポートする点において、より優れた品質スコアをもたらす。

    ターゲットの地域で、適切にタグを付けた、小規模なテストのオフラインキャンペーンを行うことで、オフラインチャンネルに今後も残すことが可能な予算の最終的なスケールが示唆される。最も妥当だと思える推測アトリビューションモデルを使って、既定のROIの目標を達成することが出来ない場合は、後半のキャンペーンのPCCの予算に組み込み、最大のターゲットのマーケット(米国)のディスプレイとモバイルPPCのアクティビティの予算を増やす。

    アフィリエイトマーケティングは、残念ながら、このミックスにおいては、バラ色の未来を約束されていない。このケースでは、マーケット内の競合者が多いため、過剰に気前の良いアフィリエイト契約が策定されている。また、大きくインベントリを収集し、SEOで成功するアフィリエイトの力を、グーグルが積極的に弾圧した結果、安価なトラフィックをもたらす力は失われ、低価格の契約を受け入れるアフィリエイトは少なくなった。

    最初のオフライン広告を展開した後、パフォーマンスを見直して、1年間のマーケティングミックスを設定する。幾つかのシンプルなKPIに対するパフォーマンスによって、予算が加えられることもある。その結果、遥かに健全な基本のマーケティングミックス、そして、より競争力の強いオファーを介して、不況が訪れる前の状態に徐々に戻ることが可能になるだろう。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Showing Value In 2014: SEO Attribution Deep Dive」を翻訳した内容です。

    アトリビューション分析の基本的な考え方が理解できる記事でした。実践していくにはそれなりの試行錯誤と努力が必要と思いますが、限られたマーケ予算を効率的に使っていくためには、いずれ取り組まざるえないこの分野。今年中に一度はあなたのウェブマーケティングを棚卸してみては? — SEO Japan [G+]

    ハーバード大学の研究報告:検索リターゲティングは検索広告とディスプレイ広告のギャップを埋めるか?

    日本でも普及が進んできたリターゲティング広告。今回は特に検索リターゲティング広告に焦点を絞り、検索広告とディスプレイ広告のギャップを埋める存在としてその活用法を考えてみます。ハーバード大学の研究報告というこちらも気になる内容。 — SEO Japan

    先日、ハーバード大学の経営大学院が、研究結果報告書「ディスプレイ広告は、検索に影響を与えるのか?アトリビューションとオンライン広告の仕組み」を発表した。この投稿では、報告書の詳しいデータと全ての調査結果を説明するのではなく、一部の結果に焦点を絞り、包括的なテーマを見ていきたいと思う:

    • 検索リターゲティングが、検索とディスプレイのギャップを埋める仕組み
    • ディスプレイ広告の予算を効果的に使って、検索リターゲティングを活用する方法
    • 検索とディスプレイにおける予算調整のリスクを検索リターゲティングが最小限に抑える仕組み

    この報告者の中で、研究者は「ディスプレイ広告と検索広告に1ドルを投資すると、ディスプレイ広告では$1.24、検索広告では$1.75の利益になる。その結果、検索広告の予算の割合が36%を増え、その煽りを受けて、ディスプレイ広告の予算が削減された」と指摘している。

    SEM vs Display ROI
    研究者は、この調査の限界を理解しているものの、この結論は妥当だと思える。しかし、ディスプレイ広告とSEMの関係、とりわけ、銀行のみを対象としている点を考慮すると、過剰に簡略化していると言わざるを得ないだろう。

    検索リターゲティングはキャンペーンのパフォーマンスの効果を最大限に高める

    これはマーケッターにとって、最善のアプローチとは言えない。事実、この調査結果は、検索リターゲティングを使って、ディスプレイとSEMのパフォマーンスを最大限に高めるポテンシャルを強調している。 ディスプレイ広告は、検索を促し、その結果、検索のクリック率を高めることは、周知の事実である。この調査もまた、「ディスプレイには、検索を介したコンバージョンを高めるだけでなく、検索の訪問およびクリックを促す効果がある」と指摘している。

    ディスプレイ広告の予算を効果的に管理する取り組みは、個人的には、難易度が高いと思う。ディスプレイ広告から、どれぐらいの予算を検索に移せばいいのだろうか?ディスプレイは、検索のコンバージョンにプラスの影響を与えるため、マーケッターは、SEMキャンペーンへの逆効果を考慮し、ディスプレイから必要以上に予算を奪わないように注意する必要がある。この問題を解決する上で、役に立つ可能性があるのが、検索リターゲティングだ。

    検索リターゲティングは、ディスプレイ/検索のギャップを埋め、検索とディスプレイの予算を大幅に変える必要もなく、また、そのリスクを冒すこともなく、ディスプレイ広告の予算を遥かに効率的に使う機会をもたらす。

    まず、マーケッターは、現在のディスプレイ広告の予算の一部を検索リターゲティングキャンペーンに移し、ディスプレイによる検索へのプラスのインパクトを確認するべきである。SEMキャンペーンを展開していない、関連する製品の検索を行っている消費者を獲得しているなら、当該の消費者をファネルに導いていることになる。

    ディスプレイの予算を検索リターゲティングに移す

    この取り組みは、次の2つのルートで、広告への投資の効率を改善する可能性がある:

    • SEMキャンペーンの範囲外の関連する製品やキーワードで検索を行っている消費者にディスプレイ広告を表示させることで、マーケッターは、ブランドの認知度を高め、当該の製品に対する検索を消費者に継続させることが出来る。

    例えば、消費者がFord SUVに対する検索を行い、検索リターゲティングキャンペーンを通して、Toyota SUVの広告が表示されたと仮定する。これは、前回の記事で紹介した、ディスプレイ内のキーワードが拡大されており、SEMの範囲を超えているものの、マーケッターの製品に関連しているケースに該当する。

    • ディスプレイ広告は、マーケッターの製品に対する検索を行った消費者に表示される。その結果、ディスプレイキャンペーンのクリックスルー率を高める可能性がある。

    例えば、この調査結果報告書では、「checking account」を検索し、キーワードベースの検索広告を見たものの、ディスプレイ広告が表示されなかったために、クリックしていなかった銀行の消費者に対して、ディスプレイ広告を見せると言う例が挙げられていた(検索のクリックを大幅に増やす可能性がある)。ディスプレイ広告を直接クリックする、もしくは、検索を促し、数日中にSEMを介したコンバージョンをもたらす可能性がある。

    検索とディスプレイのギャップを埋める

    ハーバードの報告書は、ディスプレイ広告が検索に影響を与える点、そして、キャンペーン全体において、大きなメリットを持っている点を完全に軽視しているわけではないが、パフォーマンスとROIを改善するためには、ディスプレイの予算を検索キャンペーンに移す方針が、解決策だと示唆している。

    個人的には、完全にディスプレイの予算を移すのではなく、検索リターゲティングを用いて、両者の穴を埋める取り組みを薦める。こうすることで、ディスプレイ広告を自社製品、または、関連する製品に関心を持っている消費者に表示し、早い段階でコンバージョンファネルに消費者を導くことが可能になる。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Search Retargeting Is Bridging The Gap Between Search & Display」を翻訳した内容です。

    リターゲティング広告に取り組んでいる方には興味深い内容だったと思いますが、それ以上にトップ大学がこういったネット広告界隈の研究に積極的に取り組んでいることに一層の興味が湧きました。私が関わっているデータアーティスト社でも大学との共同研究を行っていますし、いつか興味深い調査結果の報告ができればと思います。 — SEO Japan [G+]

    最新の調査で判明したリターゲティングの現状を示唆する5つのポイント

    定期的にリターゲティング広告の話題も紹介しているSEO Japanですが、昨年辺りから日本でもリターゲティング広告が急速に普及してきた気が、1ネットユーザーして感じます。今回はリターゲティング広告の普及では先を進む米国ネット広告市場から最新のリターゲティング広告事情を紹介。基本的な米国リターゲティング広告の状況を理解するのにちょうどよい記事です。 — SEO Japan

    現在、リターゲティングが大きな注目を集めている。以前のインターネットの行動を基に、消費者に広告を提供するこの手法は、その他のオンライン広告とは一線を画すメリットを持ち、その効果は実証されている。しかし、リターゲティングの宣伝を耳にしたことがある程度なら、リターゲティングの真実やデータを知れば、大きな衝撃を受けるはずだ。Chango社は、ディスプレイリターゲティングのバロメータ調査: 2013年第3四半期版を行い、米国、カナダ、そして、英国の様々な業界に属する300社近くのメディアバイヤーにリターゲティングの利用に関する質問を投げかけ、信頼のおけるデータを獲得した。それでは、この調査で浮かび上がった5つの重要なポイントを紹介していく。

    1. リターゲティングへの支出は想像以上に早いペースで増えている

    2年前に行われた同様の調査では、参加者の半分近くが、リターゲティングキャンペーン用に新たなに予算を割り当てたと答えていた。2013年の始めに行われた調査では、新たに予算の枠を作ったマーケッターは17%に減少した。最新のバロメータ調査では、8%にまで落ちている。これは大きな減少であり、現在、マーケッターの20%がリターゲティング専用の予算を用意している点と併せて考えると、さらに衝撃は大きくなる。

    linkedin barometer 01 Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You

    2. リターゲティングがメジャー化

    マーケッター達がリターゲティングの予算を計上している点は分かったが、キャンペーンで中心的な役割を担っているのだろうか? この質問の真相を探るため、バロメータでは、それぞれの会社において「リターゲティングが通常の取り組みになった」と言う指摘を評価してもらった。5.0が「その通りである」を表す中、マーケッター達は3.98と評価していた。

    Words Used to Describe Retargeting Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You

    3. FBXはリターゲティング革命の中で大きな役割を担っている

    リターゲティングに対するフェイスブックの答え、つまり、フェイスブックエクスチェンジ(FBX)がローンチされたのは2012年の12月であった。しかし、既にこの業界では重要なプレイヤーとして認められているようだ。56%は、FBXを利用するリターゲティング戦略の一つとして挙げていた ? ちなみに前回の調査では、41%であった。

    4. リターゲティングは様々なメリットを持つ

    マーケッターがリターゲティングを利用する仕組みをより深く理解するため、この調査では、先程と同じ5段階評価で、「リターゲティングは複数のメリットがある。消費者をウェブサイトに戻すだけではない」と言う指摘を評価してもらった。すると、平均で3.98と言う評価になり、大半のマーケッターが、サイトリターゲティングは、リターゲティング全体のメリットの一部に過ぎない点を理解していることが明らかになった。

    Retargeting Budgets Will Increase Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You

    5. リターゲティングは完璧ではない

    リターゲティング広告は、たった数年の間に大幅に支持者を増やすことに成功したものの、まだまだ進化する余地は残されている。とりわけ、一部のマーケッターは、統合することに苦戦している。30%近くのマーケッターは、リターゲティングを採用する上で、その他の広告との統合を難点として挙げていた。また、最高の計測モデルとアトリビューションモデルを今でも探していると指摘したマーケッターもいた。

    皆さんは、リターゲティング戦略を採用し、マーケティングの取り組みを後押ししているだろうか?


    この記事は、Convince & Convertに掲載された「Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You」を翻訳した内容です。

    なんというか、思った以上に基本的すぎて「はぁ、そうですか」としかいえないような内容でしたが・・・汗、普及が進んでいることだけは確かなようですね。最後にもあるように、他のマーケティング手法と融合し効果的に活用することはまだまだ課題であるようですが、日本でも今後さらに利用が進んでいくであろうリターゲティング広告、その進化に引き続き注目です。 — SEO Japan [G+]

    プレゼンの失敗をPowerPointのせいにするな

    プレゼンに関する記事を何度か紹介しているSEO Japanですが、プレゼンがうまくできない人が言い訳にする理由の1つがプレゼンソフトの代表格「Powerpoint」の使いにくさなのはよく聞きます。今回は多くの業界人がカリスママーケッターと認めるミッチ・ジョエルがそんな言い訳を軽く論破&あなたのプレゼンを改善するためのアドバイス。 — SEO Japan

    お馴染みのフレーズである。パワーポイントは使えない!」 または、スライドのおかげでプレゼンが台無しだ!

    週末を迎えるにあたって、考えてもらいたいことが一つある: パワーポイントが使えないのではなく、使えないのは、ユーザー、つまり、あなた自身である。と言っても、「皆さん」(このブログの記事を読んでいる方々…私の知る限り、読者の皆さんは賢い方ばかりだ)ではなく、中身を全く理解していないにも関わらず、このプレゼンソフトウェアを過剰に利用し、講演を行っている/プレゼンを行っている/聴衆の注目を集めようとしている人達を指している。これから実際に起きた出来事の話をする: 数ヵ月前、私は取締役会で話をしていた。この会議は、小さな高級ホテルで行われ、20名の親しい重役のグループのために、最新の50インチの2台のテレビモニターが、オーディオ/ビデオとして用意されていた。 私はMacBook airをスプリッターでつなげられた2台のテレビに直接接続し、準備を完了した。会議室には、会議の設定がぬかりなく行われるように、この会社のコミュニケーション、そして、マーケティング部門の幹部も詰めかけていた。スライドをクリックしていると、そのなかの一人から質問が寄せられた: 「スライドを表示するために、どのソフトウェアを使っているのですか?」 この問いに対して、私は「ええと、パワーポイントです。」と超えた。すると、彼らは、お互いを見て、急に笑い始めた。「我々のパワーポイントの使い方とは随分違いますよ。」と言われてしまった。

    パワーポイントが悪いのではない。悪いのはあくまでもユーザーだ。

    見出しと箇条書きが過剰に利用される理由を挙げていく:

    1. 内容をよく理解していない。
    2. プレゼンをデザインする方法を知らない。
    3. ストーリーの伝え方を分かっていない。
    4. 何かを忘れてしまうのではないかと心配している。

    問題の根はもっと深い。

    魅力的なプレゼンを作る方法、そして、デザインする方法を本気で理解したいなら、ゲール・レイノルズ氏ナンシー・デゥアルテ氏ニック・モーガン氏、そして、ピーター・カフター氏が、この記事よりも遥かに詳細な情報を提供しているので、是非、参考にしてもらいたい。 ここで分かってもらいたいのは、過去にひどいプレゼンを提供したことがあるとしても、引きずるべきではない、と言う点である。パワーポイント、キーノート等のソフトウェアは、何も書かれていないキャンバスである。好きなことを描いて構わない。ただし、スライドに何を載せるにせよ、それは、コンテンツではない。スライドに載せるのは、あくまでも、自らの発言を補う手段でしかない。プレゼンはスライドではない。プレゼンはテクノロジーでもない。プレゼンは、画面上のワードやイメージでもない。プレゼンは、得た情報を、シンプルで、有益で、尚且つ、興味深いストーリーをオーディエンスに伝えるフォーマットに抽出する能力である。

    次に絶対に実施してもらいたい取り組みを挙げていく:

    1. 内容を隅々まで理解する。スライドが適切に表示されなくても(何かしら必ず予期せぬことが起きるものだ)、プレゼンター、または、伝えるストーリーに影響が出ないほど徹底的に把握してもらいたい。
    2. ストーリーアーク(一連のストーリーライン)の作り方が分からないなら、戦略および構造を策定することが可能な人物を探す/雇う。
    3. ストーリーの伝え方を学ぶ。始まり、中間、そして、最後を把握してもらいたい。プレゼンが終わった後に、オーディエンスに覚えておいてもらいたいポイントを1つ、または、2つ挙げよう。
    4. 何かを忘れてしまうことを心配する必要はない。全体像が分かっていれば、細かいポイントも丸く収めることが出来る。
    5. 練習し、リハーサルを行い、内容をじっくり理解する(繰り返しが、成果を生む)。

    優れたスライドを作ろう。

    必ず、プレゼンテーションのコピーが欲しい、もしくは、雛形として残すべきだと言いだす人が現れるだろう。この罠に引っかからないように注意してもらいたい。これは誤った考え方である。何かを残さなけれならないなら、スライドを残すべきではない。スライドの代わりに、台本、もしくは、よりフォーマルな資料を残す必要がある。なぜなら、スライドは、ストーリーの一部でしかないからだ。事実、個人的には、スライドを見せるスピーカーがいないなら話は別だが、スライドが存在する意味を全く持たないプレゼンこそ、世界最高のプレゼンだと思っている。あくまでもストーリーを伝えることに力を入れてもらいたい。スライドは、伝えるメッセージを視覚的に支援するためだけに存在する。スライドが目立つようなら、プレゼンターの存在は必要なくなってしまう。スライドに表示されている言葉を見れば、すべて理解することが出来るためだ。

    それでは、あまりにも悲し過ぎる。


    筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


    この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「PowerPoint Doesn’t Suck. You Do.」を翻訳した内容です。

    プレゼン資料は主役ではなく、あくまでプレゼン全体の一部に過ぎない。わかっていても便利なだけに資料やツールに頼りがちになってしまうわけですが、最後の締めは響きました。プレゼン資料で全て理解できるのでは、あまりにも悲し過ぎる。私もいつか「スライドが存在する意味を全く持たない世界最高のプレゼン」をやってみたいものです。。。→ — SEO Japan [G+]

    大手企業がインハウスの検索マーケティングチームを結成する完璧な方法教えます。その2。

    パート1からの続き。こういう記事って意外とないので参考になります。 — SEO Japan

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    私は「エンタープライズレベルの検索マーケティングチームを結成」に関する二部構成のコラムを始めた。 パート 1は、SERPで上位にランクインする上で、足を引っ張りかねない技術的な要素、そして、編集上の要素を含め、SEOにとって重要な要素を振り返ったところで終わった。

    私の推薦に従っているなら、評判の高い検索リーダーを雇用し、チームメンバーを選び、レポートが認められ、そして、検索部門は、他の社内の部門と連携が取れている状態になっているはずだ。

    パート 1では、SEO部門の理想的な構造 — SEO部門が形成された際に、担当する職務に関する重要な要素を指摘した。しかし、パート 2では、有料検索、ソーシャルメディア、そして、第三者ベンダーを異なる視点で説明していく。

    有料検索とソーシャルメディアキャンペーンは、各種のキャンペーン管理ソフトウェアを使って、巧みに管理していくことが可能だが、ここでは、キャンペーンの管理と責任に関しては、割愛させてもらう。

    それよりも、第三者のベンダーの採用に関する見解を含め、このようなチャンネルにおいて、ビジネスを成長させる際に検討してもらいたい、実証済みのレベルの高いテクニックを挙げていく(こちらの方がより重要度は高いと言えるだろう)。パート 2では、職務を説明する形式を取らずに、レベルの高い、売上げに、そして、純利益に漸進的な増加をもたらすためのテクニック、そして、例を幾つか提供していく。

    最初の大きな問題: 有料検索の管理

    有料検索キャンペーンの管理は、仲介に似ている。

    有料検索チームは、検索予算の大部分をコントロールすることが多く、アドワーズのキャンペーンのみに力を入れる傾向が見られる。この予算は、制御がきかなくなることがあり、SEOとローカルとソーシャルとモバイルへの投資が合わせて5万ドル/月の状況で、あっと言う間にアドワーズに35万ドル/月を投じてしまう。

    経験上、検索部門で長期的に効果のあるROIを実現するには、この割合を逆にした方が良い。有料検索の取り組みは、短期的な収益の目標達成には貢献するものの、SEO、ローカル、ソーシャルメディア、そして、モバイルへの投資は、今後、多くの収益を得られる効果が見込める。

    ゼロからスタートするなら(割合としてはごく僅かだとは思うが)、予算の割合を管理し、コントロールしやすい状況にある。しばらくの間、有料検索キャンペーンを実施しているなら、– とりわけ、予算が先程挙げた予算の割合のように、バランスが取れていないなら、もう一度金額を確認した方が良いだろう。

    収益に関するスプレッドシートを比較すれば、SEO、ソーシャル、ローカル、そして、モバイルもまた、検索の予算に対して、良好な見返りを与えることが分かるはずだ。パフォーマンスに応じて予算を振り分けるべきである。SEOが右肩上がりで伸びる一方で、有料検索が、横ばいの状態になっているのではないだろうか?

    過去の経験に基づく例を挙げる: ある企業は、有料検索に年間2000万ドルを費やし、1億ドルの利益を得ていた(素晴らしい)。一方、SEO、ローカル、ソーシャル、そして、モバイル部門は、100万ドルの予算を得るのがやっとの状態であったが、1000万ドルの利益をもたらしていた(パフォーマンスとしては、こちらに軍配が上がる)。

    各チャンネルのパフォーマンスを参考にして、私達は有料検索の予算を50%減らし、7500万ドルの利益を得た(ROIは大きく改善された)。そして、SEO、ローカル、ソーシャル、そして、モバイルへの投資を1000万ドルに増やし、1億2500万ドルの利益を獲得した。

    このように、2100万ドルの資金を投じて、1億1000万ドルの収益を得ていた状況(1ドルの投資につき、5.24ドルの利益)から、2000万ドルを投資して、2億ドルの収益を得る状況(1ドルに対して、10ドルが返ってくる計算)に改善したのであった。明らかに、企業全体にとって、プラスに働いていることになる。

    検索ディレクターは、検索チームを全体として考えながら、個々のパフォーマンスに応じて、各チャンネルに予算を配分していく必要がある。自己満足やエゴを優先する余裕はない — 全員が会社全体の利益を考慮しなければならない。通常、有料検索は「最適なチャンネル」ではなく、そのため、予算全体の大部分を配分するべきでない。

    ソーシャルメディアの要点

    SEOとソーシャルメディアは、ホットケートとシロップのように、相性が良い — 検索エンジンの大好物である。2010年12月に時計の針を戻すと、グーグルが、ソーシャルサイトのデータをランキングシグナルとして利用していると、マット・カッツ氏が動画の中で明らかにしていた。その後も、グーグルは、積極的にソーシャルシグナル(動画)をランキングアルゴリズムに導入していった、と見て間違いないだろう。このソーシャルシグナルには、シェアの数、いいね!の数、+1の数、ツイートの数、そして、リツイートの数等が含まれると見られる。

    先日のブルームバーグ TVのインタビュー(動画)で、グーグルのリード検索デザイナーのジョン・ワイリー氏は、グーグル検索の15%は、ソーシャル関連の用語やクエリであり、状況が大きく変わっていると話していた。 ウェブは巨大であり、グーグルは、30兆もの個別のアドレスを探し出し、1日に200億サイトをクロールし、毎月、1000億の検索を処理していると主張している。

    グーグルだけで、昨年、500億ドルの売上げを獲得し、そのうちの87%が検索に関連していたことを考慮すると、今まで見たことがない15%の検索に答えるため、検索エンジンが、全力で取り組むのは、当然と言えば当然である。

    検索、ソーシャル & セマンティックウェブ

    ここで、検索とソーシャルがセマンティックウェブに出会う。検索クエリの意図を理解し、ユーザーの意図に自信を持って結果を明確にマッチさせる取り組みを、セマンティック検索と呼ぶ。

    コンテンツで使われる限られたキーワード以外を理解してもらうため、ツイッター、フェイスブック、そして、グーグル+等のソーシャルメディアで、明白な手掛かりを残す必要がある。ブランド、ウェブサイト、製品、そして、サービスに関する会話や雑談を作り出す必要がある(例えば、特売、クーポン、プロモーション、コンテスト等を通じて)。

    ソーシャルシグナルは、どう考えても強力である — 多くのウェブサイトのビジターは、コメント、レビュー、いいね!、シェア、再シェアを介して、サイトと交流している。これが、セマンティック検索を通して、関連し、再び結びつく、多くのつながりを生み出す。検索、そして、ソーシャルメディアのデータが全てのつながりを結びつける仕組みを深く理解している、ソーシャルメディアチームとマーケッターは、検索のビジビリティを最大限に高める取り組みに最も向いている。このチームは、キーワードよりも遥かに強力な、具体的なトピックに関連するSERPで、ウェブサイトを上位にランクインさせることが出来る。

    モジではなくモノを意識せよ

    調査をほとんど行わなくても、ある結論が導き出される。2012年5月16日に投稿された「ナレッジグラフの導入:モノを認識する検索エンジンに向けて」を読むと、グーグルが、キーワードから距離を置き、現実の世界の「モノ」、そして、「モノ」の間の関連性を理解することに力を入れている点が分かる。ソーシャルメディアは、この方針において、明らかに大きな役目を担っている。

    このデータで武装すると、検索ディレクターとソーシャルメディアマネージャーは、検索エンジンに統合する全ての要素を用いて、とても効果的なソーシャルメディア計画を立案することが可能になる。

    ベンダーに注意: 危険区域

    テレビ番組のドッグ・ウィスパラーでは、ドッグトレーナーのシーザ・ミラン氏が、噛みつく犬を「危険区域」の犬と呼んでいた。第三者ベンダーを選択する際は、ミラン氏に倣い、危険区域のベンダー、つまり噛みつくベンダーに注意してもらいたい。

    オンラインマーケティングエージェンシー、検索エージェンシー、SEMツールのプロバイダー、SEOプラットフォーム、検索アナリスト等、検索のベンダーは多種多様である。ベンダーは、様々な姿形をしている。その中には、騙すことに長けたベンダーも混じっている。

    私は大勢の優秀な人達と仕事をした経験があるが、残念ながら、日常生活にも言えるように、その知性を悪用する人達が中にはいる。検索のベンダーを選ぶ際は、細心の注意が必要であり、ここで真価を発揮するのが、検索リーダーである。検索リーダーは、経験を豊富に持っており、業界内の信頼のおけるベンダーのネットワークを心得ている。

    絵に描いた餅を追いかける危険区域のベンダーを退ける一方で、ニーズと欠点に関して、成果をもたらすことが出来るベンダーを迎えたいところだ。

    第三者ベンダーを選ぶ際は、セキュリティ、サイトのスピード、そして、グーグルが策定するルールの順守、の3つのポイントを考慮する必要がある。この3つのポイントに関しては、今まで以上に社内のスペシャリストが入念に検査し、ブランドとウェブサイトの評判を守る必要がある。

    危険区域のベンダーは、グーグルのウェブマスターガイドラインを違反する可能性がある。ベンダーがホワイトハットな手法の利用を怠ったため、先日のペンギンおよびパンダアップデートで、多くのウェブサイトが打撃を受けていた。実際にいくつのサイトがペナルティーを受けたのかは分からないが、ペナルティーを解除する取り組みに長けた友人は、最近、多忙を極めている。

    また、グーグルのルールに従っていたものの、グーグルがルールを変えてしまう状況を経験したこともある。そのため、グーグル、ヤフー!、そして、ビングの毎月の変更に全力で対応しなければならない。この領域に関しても、優れた検索リーダーがいると安心である。

    最後になるが、ネイティブの最適化に勝るものはない点を肝に銘じておいてもらいたい。自分のドメイン/サブドメインでコンテンツの管理/配信する方針が正解だ。そのため、知識、テクノロジー、または、コンテンツを、ネイティブのサイトに反映することを受け入れてくれるベンダーを探すべきである。検索エンジンをネイティブのドメインから移動させ、第三者のコンテンツを持ち出す、埋め込みウィジェット、リダイレクト、そして、プロキシページをはじめとする手法の利用は避けよう。

    これは個人的な感想だが、現在、グーグルは、第三者のプロキシページ、つまり、主要のドメイン(クライアント)が所有していない、あるいは、提供していない、SEOでランキングを高めるためのページを認めているような気がする。グーグルは、すべてのサイトではなく、恣意的に一部のサイトでのみこのページを許可しているように思える。しかし、このルールが覆され、第三者のコンテンツに依存しているウェブサイトのSEOが、役に立たなくなる日がやって来ると私は推測している。自分が所有していないアセットであり、今後のアルゴリズムの変更に左右されるアセットに、わざわざ資金を投じる価値はあるのだろうか?長期的な視点で考えると、割に合う取引だとは私には思えない。自分でコンテンツを作り、自分のドメイン、または、サブドメインから配信するべきである。

    結論

    全体像を分かっている検索リーダーを雇用し、強固な検索部門、そして、インハウスSEOチームを形成しよう。コアの管理者の階層を構築し、検索部門とその他の関係する部門との協力体制を作るべきである。そして、ウェブサイトのSERPのランキングに影響を与える、技術面および編集面での要素を含む、あらゆるSEOの要素に従うと良いだろう。また、有料検索とソーシャルメディアの要素に対応し、第三者のベンダーを採用する際は、細心の注意を払う必要がある。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Building An Enterprise-Level Search Marketing Team: Part 2」を翻訳した内容です。

    完璧にこの体制を整えられる余裕がある企業は限られていると思いますし、そういう企業に限ってリスティング広告はともかくSEOに至ってはほぼ取り組んでいない状態の企業がまだまだ大半なのが現状なんですけどね。広告、SEO含めサーチマーケティングを120%活用している企業でさえ、ここで紹介されている必要人材を一人で全て行っているケースが多いと思います。だからこそ中小企業、ベンチャー&スタートアップにチャンスがあるわけですし、大手企業のマーケッターでSEO Japanを読んでいる人は相当レアとは思いますし、いたとしても社内でここに書かれている話を通せる環境にある人は少数と思いますが(本人の能力というより組織上)、5年後10年後の世界で勝利するには信じて続けるしかない。 — SEO Japan [G+]

    大手企業がインハウスの検索マーケティングチームを結成する完璧な方法教えます。その1。

    SEOのアウトソースで生きているSEO Japanがこんな記事紹介していいの?という内容ですが、いいんです。SEOに自信があるからできるんです!と拡大解釈してもらえたら、ということで。完全に大手企業向けの内容ではありますが、私自身の経験からいっても数名のスタートアップでも学べることはあります。 — SEO Japan

    a guru

    イメージ: Shutterstock

    数年前、一流のオンラインショッピングサイトを運営する会社の依頼を受け、エンタープライズレベルの検索マーケティングチームを作る取り組みに携わった。この仕事で得た教訓、そして、達成した結果は大きく、検索マーケティングチームを結成する必要がある人達のために、この経験を伝えたいと思う。

    基盤: 検索リーダー

    まずは自然の検索の取り組みを統率するリーダー、つまり自然の検索を専門とする経験豊かな人物を探すことから着手してもらいたい。

    検索リーダーは、長年に渡り、成果を上げ、プラスの効果を与え続けてきた実績を持つ人物が該当する。恒久的な雇用契約を用意するのではなく、知識を伝えるエキスパートを探すべきである。リーダーには、通常の従業員の4倍の給与が与えられることもあるが、前年比150%の収益の増加が見込める。

    また、リーダーの尽力により、最大で600:1の投資収益率を実現することも不可能ではない — つまり、1ドルの投資についき、600ドルの収益を得ることが出来る。そのため、コストに関しては、あまり気にする必要はない。長期的な視点で考えれば、些細な金額である。

    リーダーへの報酬は、半分を給与として、残りの半分を業績に応じて支払うことを薦める。リーダーに対して、トップダウンのサポートを約束してもらいたい。リーダーを支援し、リーダーの意見に耳を傾け、エゴを捨てて、リーダーの言った通りに行動するよう重役に呼び掛ける必要がある。

    誰かのキャリアや報酬を脅かすことが目的ではない。リーダーは、重役の大半よりも多くの報酬を受け取る。しかし、この状況が発生するのは、あくまでも、業績に応じたボーナスが支払われる場合のみである — 収益が大幅に上がることが条件であり、実際にそうなれば、チームの責任者、そして、チームのメンバーに対する評価も高くなるだろう。

    もどきではなく、真のエキスパートを雇用する必要がある。本物のリーダーは、コネクションのネットワークを通じて職務を遂行し、分からないことは事前に認める。しかし、何をすればいいのか、そして、誰に尋ねればいいのかは分かっている。また、リーダーは、実際の作業に携わらず、指導と指示に徹する。

    リーダーは、エキスパート達を指導し、それぞれの専門分野を遂行させる。本物のリーダーは、謙虚であり、「コミュニケーションスキル」に秀でている。社内の全従業員にリーダーが接触することが可能な環境を作るべきである — 事業の特定のセグメントにリーダーを隔離する、または、押し込める方針は認められない。リーダーに行動の自由を認める必要がある。2-5年間はリーダーを雇用する計画を立ててもらいたい。

    検索ディレクターを任命する

    次に、優秀な検索ディレクターを選出する — 出来れば、ビジネスモデルを深く理解し、助言に耳を傾けることが出来る、社内の人物が適している。検索ディレクターには、SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアの3つの検索のセグメントのスタッフを管理する能力が要求される。意外に思われるかもしれないが、ソーシャルメディアも含まれる。

    リッチメディア、ウェブサイト、IT、ブランディング、分析、レポート等、その他の部門、そして、マーケティング部門の重役および最高技術責任者と連携することが可能な人物を選ぶ、または、雇用しよう。また、検索ディレクターにはユーモアのセンスも求められる — 信じられないかもしれないが、いずれユーモアが必要なときが必ずやって来る。

    部門の階層

    ベンダーの小切手にサインする権限を持つ、マーケティング部門のシニアバイスプレジデント(責任者)の直属の部下として、リーダーを迎え入れる必要がある。該当する責任者には、エゴを捨て、リーダーを完全にサポートしてもらわなければならない。

    検索ディレクターを同じマーケティング部門の責任者の下に配置し、ディレクターと責任者と直接連携するようリーダーに求める。これで向かうところ敵なしのトリオが誕生したことになる。このトリオによって、毎月、そして、毎年、検索およびSEOの利益は増えていく。

    報告

    まずは、報告書を作成する必要がある。ブランド、および、非ブランドの自然検索の収益を報告書に別々に記録していく。有料検索とソーシャルメディアもまた別々に記載しなければならない。

    リーダーのボーナスを決め、そして、非ブランドの自然検索の収益(つまりSEOの収益)に期待する額を策定する。1日前のスタッツと結果を毎日従業員に提供する必要がある。また、週、月、四半期、そして、年に一度、業績を報告する取り組みも求められる。

    全体像と日々の成果を社員全員が分かる環境を作らければならない。データを隠すのではなく社内の誰もが見られるように公開する必要がある。こうすることで、モチベーションを維持し、責任感を持ってもらうことが出来るようになる。

    検索と部門が協力する体制を作る

    コアの管理レベルの主導者(リーダー、マーケティング部門の責任者、検索ディレクター)を中心として、あらゆる部門と協力する体制を構築することが出来る。部門の構造は、会社によって異なるかもしれないが、どの企業においても、社内の複数の基盤が該当する。以下のセグメントに対して責任者がいるはずであり、この責任者は、検索チームと連携する必要がある:

    • ウェブサイト
    • IT
    • ネットワークオペレーションセンター
    • ブランディング
    • マーケティング
    • 販売
    • リッチメディア
    • モバイル
    • アフィリエイト
    • レポート
    • 分析
    • 法務
    • 広報
    • 店舗を持つ場合、店舗に対する上記のセグメント

    社内の全従業員に、検索部門の存在、そして、検索部門の取り組みを把握してもらいたい。

    コアの管理トリオの結成、報告、そして、その他の部門との連携の確立を終えたら、次に、マネージャーとアナリストでチームを結成する段階に移る。

    SEOを動かすマネージャーの採用

    マネージャーを雇用しよう。SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアに対して、それぞれマネージャーを任命しておきたいところだ。マネージャーは検索ディレクターに報告し、チームの分析の全ての責任を持つ。また、マネージャーは、チームを管理し、そして、日々の戦略に基づいた取り組みを実施していく。

    マネージャーは、オンラインマーケティングキャンペーンの企画および実行の経験を豊富に持ち、また、ベストプラクティスの知識を把握し、そして、人付き合いに長けたベテランがふさわしい。

    このような人物は、組織で非常に重要である。十分な給与を払い、出来る限り、お礼や賛辞を送り、見返りを与えよう。SEOの取り組みを動かすのは、マネージャー達である。

    検索チームの構成

    会社の規模によっては、各マネージャーに対して、最高で5名のアナリストを与え、毎日目標を達成していってもらいたい。また、SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアのセクションにそれぞれ1名ずつインターンを派遣しよう。 

    インターンは、上司に当たるアナリストがマネージャーに昇格する、あるいは、仕事を辞めると、アナリストに昇格する。インターンは、戦略的な目標と目的を達成するため、迅速に配置転換を行うことが出来る。今後のアナリスト候補およびマネージャー候補として、常に優れたインターンを数名維持しておくことを薦める。

    当然、上述したメンバーの人数は、組織の規模に応じて、柔軟に変更してもらって構わない。ただし、同様の構造を用いると、巨大なエンタープライズの検索部門であっても、チームを管理するために必要な要のポジションを全て網羅することが出来るようになるだろう。

    詳細にこだわる: SEOチームの要素

    オンラインマーケティングチームを構成する際の基礎はこれで全て網羅した。次に、検索部門内の各チーム(SEO、ソーシャルメディア、有料検索)に焦点を絞って説明していく。

    guru_woman

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    SEOの要素には、ウェブサイトの検索結果の上位へのランクインを妨げる可能性のある全ての技術的な要素、および、編集に関する要素が含まれる。その中には、以下のSEOのベストプラクティスのリストも含まれている。ただし、このリストに限られるものではない:

    • リンクの評価と獲得
    • キーワードの発見/有料検索のテスト/最適化
    • タイトルの要素、メタタグ
    • セマンティックマークアップ、RDFa、マイクロデータ
    • ホスト名 DNS、サイトとページの読み込みのスピード
    • 内部リンク構築とリダイレクト
    • URIの構造、リンク切れ、行き止まりのページ
    • アンカーテキスト、イメージの最適化
    • 重複するコンテンツ、ワード数不足
    • robots.txt、セッション ID、サーバーおよびクロールのエラー
    • ローカル、モバイル、ソーシャルメディアのベストプラクティス
    • 店舗検索を介したコンバージョンツール
    • ソーシャル/SEOの統合

    パート I: まとめ

    一流の社内SEOチームを結成したいなら、全体像を理解するSEOリーダーを雇用するべきである。スピードアップにつながるためだ。

    実績を持つ検索のエキスパートは、検索チームのメンバーを採用し、構成していくだけでなく、適切に機能し、トップレベルの重役とスムーズにコミュンケーションを取ることが可能なチームを介して、収益およびROIを高めていく。コストに関しては、心配しなくてもよい。やがて、取り戻せるためだ — 自然な検索は、適切なトラフィックの源として、利益が期待できる分野である。

    次回のコラムでは、引き続き、有料検索とソーシャルメディアの要素を取り上げ、さらに、第三者のベンダーの利用に関するアドバイスを提供する予定だ。

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    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Building An Enterprise-Level Search Marketing Team: Part 1」を翻訳した内容です。

    次のSEO活用サイトを2014年に考える方法

    SEOがある程度のテクニックで実現できた時代には、SEOだけを駆使してアフィリエイトサイトを量産し、それなりの収益を 上げることもできました。Googleのアルゴリズムが進化した今、SEOだけに頼ってサイトの上位表示を達成することは難しいですし、そもそもSEOに依存したビジネスは極めて不安定です。今回はそんな個人のSEOノウハウでこれまで時代を駆け抜けてきたあなたが、今後もその経験と知識を活かしつつさらに活躍していくためのアドバイスをSEO Bookが送ります。 — SEO Japan

    個人運営のウェブマスターは、ここ数年、大きな損害を被ってきた。リスクを分散するのは難しくなり、人件費は上がり、接触の難易度は上がり、そして、コストは嵩む一方である。グーグルのウェブスパム対策部門、そして、増え続ける検索警察の方々が、不信感を煽っているためだ。

    ウェブは、今でも素晴らしい居場所であり、現在も、輝かしい機会を与えてくれる。一方、オフラインの世界で同じ機会を得るためには、大きな資本リスクを背負わなければならない。

    ウェブベースのビジネスモデルで、成功を収めることは今でも十分可能である。しかし、あらゆる戦略に言えることだが、時折、見直しを行う必要がある。そこで今回は、新しいサイトを始める際に私が踏む主要なプロセスを紹介する。

    シグナルを探し、ノイズを見極める

    ツイッターの世界を支配しているのは、オンラインマーケッター、セレブ、そして、ブランドであり、140文字の制限により、相変わらず、次のような(浅はかな)宣言が吐き出されている:

    • リンクは終わった
    • リンクのことは忘れて、いいね!、+1、リツイート等を獲得せよ
    • ゲスト投稿は終わった
    • インフォグラフィックは終わった
    • SEOは終わった

    すべて出鱈目だが、同じ発言を、少しづつ言葉を変えて、何度も繰り返す予言者かぶれが続出する。

    そんな時は、ランキングが「重要ではない」と主張する常軌を逸した発言を思い出してもらいたい。この発言は、遅くとも2006年には、姿を現していた。ヒステリックとしか言いようがない。

    あるいは、ここ2、3年の間にごり押しが目立った「ソーシャルネットワークのシェアが、新たなリンクになる」と言う発言に目を向けてもらいたい。少なくとも自然な検索の増加に関しては、この主張を裏付けるデータは全く存在しない。

    pinnochio

    しかし、この「業界のトレンド」により、莫大な収益と検索のシェアが失われている。ここでは、スパムリンクとそうではないリンクの違いを議論するつもりはない。誰も質の低いリンクを獲得するべきだと推奨しているわけではなく、そんなことをする必要はない。

    ポートフォリオを確立する

    個人のウェブマスターなら、異なる意図を持つサイトを複数運営しているのではないだろうか?私は次のようなサイトを持っている:

    • オンラインでブランドとして認めてもらえるように務めるサイト(少なくとも、その努力はしている)
    • より持続しやすい長期的なプロジェクトに投資するための、純粋な、年季の入った稼ぎ頭のSEOサイト
    • しばらくは、有料のトラフィック、直接的な接触、そして、トラフィックを獲得する第三のメソッドとして、自然な検索と連動するソーシャルキャンペーンで生計を立てるためのサイト
    • 実際にサイト/ブランドの構築を始める前に、新しいアイデアや新しい製品を試すためだけのサイト

    また、クライアントのタイプを限定する方針も重要視している。基本的な情報を基にスプレッドシートを作成し、遠くからでも見られるようにすると、とても便利である。

    スプレッドシートでは次のカラムを用意する:

    • ドメイン名
    • 意図のタグ(上述した領域から一つ選択する)
    • 月間純利益(複数のカラムを割く)
    • 12ヶ月間継続の純利益
    • 月間/12ヶ月間継続のコスト

    ここから、収益がどこから来ているのか、資金はどこに向かっているのかを把握するため、簡単な表を作成する。時間の経過と共に、オンラインブランドの領域(複数のソースからバランス良くトラフィックと収益を得る領域)が、収益とコストの面で、純粋なSEOを追い抜くように努力する。また、中長期の「ブランド育成」が期待できない高額の純粋なSEOを作り過ぎないように注意する。

    さらに、クライアントの領域でも増加を望んでいる。しかし、求めているのは適切なタイプのクライアントのみである。誤ったタイプのクライアントは、小規模なチームに壊滅的な影響を与えかねないからだ。

    小さく、無駄を省き、そして、採算を取れる状態を維持することは、この戦略の重要な鍵である。借金および経費に関して、この特徴からかけ離れているなら、ネットで長期にわたって生き残る上で、適切な判断を下しにくくなるだろう。

    新しいサイトを始めるタイミングを検討する

    大半の小規模なチーム、あるいは、個人のパブリッシャーであっても、2-3つのブランドサイトを同時に運営することはできるのではないだろうか(ブランドサイトには、オンラインマーケティングの大半の要素が集約されてくる)。私はまずサイトの該当するカテゴリを決める。

    テスト用のサイトは容易に決めることが出来る。新しい製品に対するアイデアが浮かんだら、小さなワードプレスのサイト、そして、ランディングページを開設し、PPCを介してテストを実施する。初期のリサーチでは、既存の「検索」の需要が存在するかどうか、あるいは、自分で需要を作る必要があるかどうかを判断する。

    当然、適切にネットワーキングを行っているなら、最初は、主にオフラインの需要を基にオンラインの製品を構築することも可能である。オフラインのネットワーク作りには、経験上、より多くの初期作業、そして、関係者等が必要になるため、基本的には、初期の需要がウェブに存在する製品にこだわるようにしている。

    「製品」を検討する際は、次のような「アイテム」を販売することが可能な製品と見なす:

    • 知識
    • 物理的な製品
    • デジタル製品

    幾つかの要素を組み合わせることも出来るが、上の3つのアイテムを売れる製品の基本的な種類と私は考慮している。ここから、次の調査を実施する:

    • ブランド名とドメイン(1ワード、もしくは、2ワードのドメインを希望する。キーワードは必須ではない)
    • 検索回数の推測と主要なキーワードのテールの長さ
    • 広範なトピック、または、自分のサイト/製品を挿入することが可能な平面的なトピックで会話が行われているかどうか
    • 製品が、既に人気が高く、広範な製品の一分野になり得るかどうか
    • 当該の製品は、ソーシャルメディアの領域で、成功を収めるチャンスが十分にあるかどうか
    • 既存の製品よりも優れた製品を作ることが出来るか

    製品のアイデアの例

    例えば、私は不動産をかじっているが、CPR/PMを各不動産の投資家に割り当てるようにしている。大半の製品は、「良い」には該当しない。ソリューションの多くは、単純にあまり良くないか、もしくは、マイクロソフトのDynamics CRM等の複雑なソリューションに仕掛けを加える必要がある。

    ウェブ上には、この製品に対する需要があり、現在利用可能なテクノロジーを介して、よりエレガントに、投資の決断および管理に必要な要素を結びつける上で、出来ることは山ほどある。

    これは、現在、私が実際に検討している取り組みである。また、より直接的で洗練された形式で、参入することが可能なニッチが存在する、優れた、広範なマーケットを探す戦略の典型的な例である。

    ここでは、3つの製品のタイプのうち2つを活用することが出来るかもしれないが、私なら、まずは、オンライン製品のみを取り上げ、その後、トレーニングやコースを展開していくだろう。

    製品が必要

    product

    オンラインの世界で長期的にビジネスを運営したいなら、上下運動の激しい検索サイクルを耐えうる製品とブランドを少なくとも1点は用意する必要がある。クライアントの仕事が製品だと指摘する声もある。その指摘に反論するつもりはない。

    しかし、自分で製品やサービスを作り、クライアントに請求するケースと比べ、クライアントの仕事を請け負う場合、藪から棒に、他者の決定(内部の支出の決定、何もかも社内で対応する等)に左右されることが多い気がする。

    また、消費者に直接製品を販売する場合も他者に左右される可能性がある。それでも、大勢のスタッフで構成される巨大なチーム、そして、そのチームを管理するチームを必要とする、少数/多数の大規模なクライアントに製品を販売する場合と比べて、SaaSモデル、購読モデル、もしくは、直接製品モデル等を介して、リスクを分散することが出来るメリットはある。

    豊富な機会

    ウェブ上には今でも無数の機会が存在する。この点は、疑いようもない事実である。広範なマーケットを探し出し、そのマーケット内のニッチを選択する私の戦略は、ここ数年、功を奏している。

    まったく関係がない領域を取り上げることもある。関連性について大きく後れを取る領域では、ProBlogger.Net等の掲示板で、当該の業界のサイトを運営し、ソーシャルメディアを積極的に活用しているライターに寄稿を求める。

    さらに、オーサーシップのプロフィールを記事に結びつけ、当該の記事をそれぞれのライターのソーシャルチャンネルとサイトで宣伝してもらう。こうすることで、特定の業界において、限られた金額でオーディエンスを増やし、業界の有名で、信頼されている人物と関係を構築する効果が見込める。

    何かを売る

    熱意と金銭的なポテンシャルのバランスを取るのは難しく、両立しないことが多い。先程掲載した項目を、アイデアを使って前に進む方法、もしくは、そのアイデアにとって、行動を起こすことが理にかなっているかどうかを特定するための指針として利用するなら、確固とした基盤を築くことが出来るだろう。

    ここ2、3年間は、大きな変化が立て続けに起きているが、その結果、様々な領域で機会が生まれている。また、「多様化」と言うワード一つで片づけてしまうことも出来るが、理論ずくめのアプローチよりも、より地に根を下ろしたアプローチを採用する方が無難である。

    従来のSEOキャンペーンの主な特徴は、あまり変わっていないが、こだわりを捨て、新たな機会を活用しても良いはずである。SEOの黄金時代を個人のウェブマスターとして駆け抜け、複数のオンラインマーケティングで経験を積んでいるなら、尚更だ。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「How to Think about your Next SEO Project」を翻訳した内容です。

    今日のGoogleを前にアフィリエイターとして活躍している人であれば、ここに書かれていることの多くは実施済みか釈迦に説法的な話の気もしますが、何か強引なSEOだけ順位が上げれた時代が少しだけ懐かしくなった私でした。 — SEO Japan [G+]

    アート作品をPRする99通りのマーケティング手法

    年末になると、こんな記事を上げたくなる、ということで、アート活動に日々励む皆さんに少しでも参考になるかもしれない様々なPR・マーケティング手法を一挙まとめたお役立ち記事を。アーティストじゃなくとも読むだけで学ぶことが多い読み応えのある内容になっています。 — SEO Japan

    Image of Working Pottery Wheel

    ライター、ミュージシャン、イラストレーター、ダンサー — 皆、アーティストである。人形の彫刻、記念品の宝石作成、ファッション写真の撮影、屋外での絵画、テクノのBGMの作曲等、創作活動に携わる人は、アーティストを名乗る資格がある。

    創作に関しては肝が据わっているかもしれないが、作品の宣伝に関しては、考えるだけで冷や汗が出てくるのではないだろうか?

    自慢するくらいなら、大砲の弾となって大空に打ち上げられたいだろうか?作品を買ってもらうために頭を下げるぐらいなら、綱渡りをする方がましだろうか?

    心配ご無用。そう思っているアーティストは、大勢いる。

    この記事で元気が湧くようなマーケティングのアイデアを多数紹介していくので、読み進めていってもらいたい。これで今後数ヶ月間は忙しくなる。

    逃げたくなるかもしれないが、得られるものは大きい

    最新の創作プロジェクトを宣伝するか、あるいは、ムチを持って、象と対峙するかの究極の選択を迫られると、アーティストの中には、気まぐれな象と向かいあうことを選ぶ人もいる。

    創作には自信を持っている。そのため、作品を持ち歩いて、行き行く人々に迷惑をかけるのではなく、作ることに時間を注ぎたいと思うのは当然である。マーケティングは、得意ではないのだろう。

    しかし、現実として、優れたマーケティングの手法を学ぶことは、アーティストにとって死活問題である。製品を買ってくれなければ、ショーや展示会に足を運んでもらえなければ、あるいは、作品を読んでもらえなければ、収益を得ることは出来ない。

    しかし、暗いニュースばかりではない。退屈ではあるものの、安全な鳥カゴの内側に一生隠れる必要はない。

    適切な訓練を積み、準備を行い、そして、安全対策を講じていれば、マーケティングのエキスパートになれるだけでなく、大胆に商売を行うスリル、そして、命懸けでキャッシュを獲得する技術を存分に味わうことが出来る。

    競技に参加する

    ライバルになることを正式に、そして、堂々と宣言しよう。

    無一文になり、車での生活を余儀なくされ、芸術作品でお金を儲けるぐらいなら餓死することを選ぶと言う、一般的な思い込みに対して、アーティストとして立ち向かおう

    1. 獰猛な虎を可愛いネコに変える。 マーケティング、そして、営業と言う言葉は、サーベルタイガーよりも強烈な恐怖心をアーティストに与える。実際にこの言葉に恐怖を感じる人達にアドバイスを贈る — 話しかけよう。ただ、話すだけでよい。情報を伝え、会話を交わし、学んでもらう。インターネット上でも、昼食中でも、あるいは、ステージ上でも構わない — 会話と関係を意識してもらいたい。既に興味を持っている人達に作品を紹介しているだけだと言う点に気づけば、プレッシャーは消え去る。
    2. その類稀な才能を良いことに使う。 現実に、どこかで誰かがその力を切に望んでいる。芸術がもたらす、つながり、刺激、楽しさ、美しさ、笑い、奥深さ、一時的な気晴らし、暖かく、ほっとする感覚、そして、思い出が、誰かに求められているのだ。癌の治療法を見つけたものの、自分だけの秘密にしておくのは、道義的に間違えている。アーティストだって、必要としている人達に、その作品を提供する道徳的な責任を持っているはずだ。芸術によって、生きるか死ぬかが決まるケースは稀だが、楽しい旅行に出掛けるか、退屈に時を過ごすかくらいの違いをもたらす力はある。
    3. 特別功労賞を受賞する光景をイメージする。 何に対する功労賞を受賞するのだろうか?何を達成したのだろうか?作品が人々に与える影響について考えてもらいたい。辛い時期を乗り越える上で、芸術のビジネス、そして、起業家としてのキャリアに対するビジョンが必要になる。主な目標からぶれないように、自分の未来の姿、オーディエンスに与える影響、そして、今後の方向性を知る必要がある。
    4. 長期間に渡って力を尽くす。 我慢強く、自分に対して、思いやりの気持ちを持とう。簡単な道のりではないかもしれない。学ぶことも数多くある。しかし、君なら出来る — それだけだ。一歩ずつ前に進んでいけばよい

    最もスリリングな取り組みを特定する

    大々的な宣伝活動の仕組みがよく分からないなら、これから紹介する手法を幾つか試してもらいたい:

    1. 既に勇敢であることを理解する。 友達、ファン、そして、顧客に対して、取り組みの中で、スゴイとは思うものの、自分だったらやる勇気がないことを尋ねてみよう。ピアノの作曲や脚本の執筆等が挙げられると思うかもしれないが、仕事として創作活動自体、する勇気がないと答える人は意外と多いのではないだろうか?実際に会って話をするのも良いし、eメールで幾つか質問を投げ掛ける手もある。意外な答えが出てくるかもしれない。
    2. 拍手喝采の状況を思い出す/思い返す。 過去を遡り — ファン、顧客、または、クライアントを心から喜ばせた時のことを思い出してもらいたい。当時、何がきっかけで、お金、そして、称賛の声が続々と寄せられたのだろうか?紙に書き出し、意図的に同じ取り組みをもっと実施しよう。
    3. スポットライトを堂々と浴びる。 誰も真似することは出来ない。その点をアピールするのだ。競合者と大きな違いをリストアップし、言葉で伝えるべきである。「これ知ってるよ!あの人が作ったんだろ!」と言ってもらうのがゴールだ。
    4. 心を読む。 顧客の頭の中に入り、考えていることを読む。実際に頭の中をのぞき込む必要はないが、何を好むのか、どのような時間を過ごしているのか、どこで遊んでいるのか、何を感じているのか、どのように夜更かしをしているのか自分自身に問いかけてもらいたい。現在のファンと顧客にインタビューし、なぜ作品を買うのか訊いてみよう。ちょっとした贈り物と引き換えに、短い質問に幾つか答えてもらえるか、数名に頼んでみよう。その後、同じ質問をSurveyMonkey等のオンラインツールを使って、もっと大勢の人達に投げかけよう。答えてくれたら、耳を傾けること。

    熱狂的な、冒険好きのファンを探し出す

    集団の緊張感、刺激、そして、エネルギーによってアーティストは突き動かされる。

    1. 指令センターを作る。 ちゃんとしたウェブサイトを構築しよう。ソーシャルメディアのサイトは、全てのトラフィックをウェブサイトの運営および交流の中心的な場所に戻す必要がある。
    2. 魅力的なストーリーを作成する。 今の地位を確立した経緯を伝えよう。命知らずのライダーは、いきなり谷から谷へとバイクでジャンプするわけではない。最初は数十センチの高さからジャンプの練習をスタートさせたはずだ。つながりを作る方法として、ストーリーは強力だ。これはどんな世界にも当てはまる。どのような経緯で今の地位を確立したのだろうか?ターニングポイントは何だっただろうか?どのような困難を乗り越えたのだろうか?何を学んだのだろうか?ユーモアと感情を巧みに取り入れよう。
    3. 何もかもさらけ出す(例え)。 何を目指しているのだろうか?なぜその取り組みを行っているのだろうか?どのようにオーディエンスを助けたいのだろうか?スリル満点の芸術家肌の起業家精神を、何が突き動かすのか伝えよう。
    4. 褒められたらカメラの電源を入れる。 推薦状を集めよう — 正式なものでも、非公式なものでも、あるいは、その組み合わせでも構わない(一番良い)。作品を褒められたら、少しメッセージを録画させてもらおう。アーティスト自身の言葉よりも、他の人の意見の方が強力である。そのため、自分自身にプレッシャーをかける必要はない。証言広告は、より理想的なファンとの架け橋になる。
    5. 舞台の中央を分かち合う。 喜ぶ顧客の姿が映し出された動画と写真をかき集めよう。作品を利用する姿、作品を見せる姿、そして、作品を聞く姿を写真に撮り、投稿してもらおう。新しいファンは、好意的に受け取り、自分自身を重ね合わせるだろう。
    6. 記事の切り抜きを集める。 ツイッター、フェイスブック、そして、ウェブサイトに寄せられたファンのメッセージの切り取りを集め、シェアしよう。オンライン、オフライン問わず、このような賞賛の声は、格好のターゲットであり、容易に集めることが出来るはずだ(許可を得る必要はある)。

    記憶に残るアーティストになる

    人前に出るだけでは十分ではない。今度は、作品に感動してもらう必要がある。自分の実力を信じよう。まずは、以下のアイデアから試してもらいたい:

    1. 欲しいものを与える。 ファンが何を求めているのか把握するのは、ファンの仕事ではなく、アーティストの仕事である。ファンが買っているのは作品自体ではないことを、アーティストなら理解しているはずだ、あるいは、今後理解することになるだろう — つまり、本も、CDも、コーヒーテーブルの彫刻も、作品自体は重要ではない。ファンが買っているのは、感覚、体験、一生の思い出、そして、感情的なつながりである。
    2. 恐怖を与えてファンを刺激する。 もちろん、本当に危険に晒すわけではないが、ファンは本気で怖がっている。何がファンを心配させ、イライラさせるのか想像しよう。その作品は、ファンが落ち着きを取り戻す上で、どのように役に立つのだろうか?作品を通じて、退屈を紛らわせ、心を落ち着かせ、笑わせ、楽しませることが出来るはずだ。
    3. 最高のスリルでファンをじらす。 クライアントの著しいニーズ、問題、欲望を特定しよう。その紡いだ文章を読み、作品をチェックし、展覧会を訪れ、最終的に財布を開いて、作品を購入する「きっかけ」が存在する。それが何か把握しなければならない。作品が生み出す刺激だろうか?良い思い出を何度も何度も記録し、思い出したいと言う欲求だろうか?それとも、ムーブメントを直に感じたいと言う直感だろうか?
    4. 心の憶測にある願望で興奮させる。 本当は何が求められているのか分かったら、オーディエンスの顔の前にぶら下げよう。ファンが求めている結果を使って、誘惑しよう。嫌とは言えない状況を作り出すのだ。
    5. マインドコントロールを極める。 マーケティングを行う際は、一人の心の奥底を覗き込み、その人物のみに話しかけよう。理想的な顧客のプロフィールを作り、この人物に話しかける光景を想像すれば良い。過去に既に実施済みなら、見直してもらいたい。損はしないはずだ。一度も実施したことがないなら、是非、実行してもらいたい。非常に多くの情報を得られるはずであり、やる価値はある。
    6. 度肝を抜き、予想外の行動を取る。 現状を打破しよう。やり方を変えてみよう。頻繁に驚かせて、オーディエンスを釘付けにするのだ。

    サポーター組織を作る。

    一人だけでは偉業を達成することは出来ない。問題なくプロジェクトを前に進めるため、通常は、チームが一丸となって取り掛かる。

    現時点では、どれだけ規模が小さくても、支援してくれるファンを随時加えていくことが可能であり、また、そうするべきである。

    1. 大ファンを集める。 地の果てまでも付いてきてくれるファンを集めよう。特別なプレゼント — 限定版の作品、または、オンライン上や対面式のファン感謝パーティーを開催する手もある。次に、熱狂的なファンを増やすため、より多くのオーディエンスにアピールしていってもらいたい。
    2. 支持者を見つける。 業界のインフルエンサーを見つけ、偽りのない関係を作ろう。関係の構築には時間がかかるため、今すぐに行動を起こしてもらいたい。ただし、いきなり頼み事をするのはよくない。冷静に、寛大な態度で接するべきである。作品がインフルエンサーのオーディエンスにとって適切な場合、オーディエンスに紹介するだけでなく、アーティストのファンの人数を増やしてもらえる可能性もある。
    3. ボランティアを募集する。 助けてもらおう。頼むだけで済むこともある — こんな単純なことを忘れてしまいがちである。ポスター作り、イベントの企画、または、近所や地域のお店でのフライヤーや名刺配りを得意にしている人が周りにいるかもしれない。とりあえず頼んでみよう。
    4. ストリートチームを作る。 とりわけ忠誠心が高く、熱心なファンをチームに迎えよう。ファン自身を高揚させる告知、そして、感動させる作品を宣伝してもらうのだ。ポスターを貼ってもらうことも、特別なオファーを口コミで宣伝してもらうことも、または、イベントにオーディエンスを招待してもらうことも可能だ。
    5. 友達と家族を受け入れる。 1番のサポーターは友達と家族である。理解してもらえないこともあるかもしれない。過保護になることもあるかもしれない。それでも、苦しい時も嬉しい時も、常に応援してくれるはずだ。また、周りの人達に自慢してくれるだろう。
    6. 特別なチームを招集する。 臨時で助けが必要な際に呼べば飛んでくる予備の人材を集めよう。誰がどんなスキルを持っているのか、どのプロジェクトに快く力を貸してくれるのか把握する必要がある。まずは、バーチャルアシスタントを試してもらいたい。E-lanceでプロジェクトを提案しよう。
    7. 声援を送り、歌い、ウェーブを起こす。 チーム、共通の敵、夢、または、目標に関して、メンバー間の団結をもたらすスローガンを利用する。簡潔で、覚えやすいスローガンにしよう。カトゥーン作家のヒュー・マクラウドは、「意味のあるオフィスアートを」をスローガンに掲げている。「長続きさせるためではなく、楽しい時を過ごすため」 、「嫌でも笑顔になる写真を」、または、「行動を起こさざるを得なくなる短編小説」等のようなスローガンを考えてもらいたい。

    興奮を煽る

    まさに求めているものを与えると、ファンは再び戻って来る。次の作品を息を弾ませて待つようになる。友達に紹介し、無理やり作品の展示会に連れてくるようになる。

    炎に油を注ぐのだ。

    1. ファンに今後の作品の予告を行う。 今後の作品のリリース、ショー、そして、展示会の場所を紹介する。上辺だけではない、本物の切迫感を演出して、必須のイベントにしよう。見せ掛けの期間限定は見破られてしまう。緊迫感を賢く利用してもらいたい。
    2. バックステージパスを与える。 スタジオを実際に、または、インターネット上で、もしくは、その双方で公開しよう。セット、機器、好きなテーマや素材を紹介してもらいたい。仕事の工程、創作活動に突き動かすもの、または、アイデアを考案する方法を説明する手もある。すべてファンにとっては、たまらない情報である。
    3. テープカットイベントを開催する — 盛大に新作を祝う。 手書きで署名した招待状を送ろう。巡業を提案することも可能だ。スタジオと機器を紹介する短い動画を作成して、バーチャルなイベントを開催することも出来る。プレスリリースを配信し、地域の新聞に掲載してもらおう。
    4. 創作活動の模様を伝える。 実際の創作の工程を紹介する短い動画やブログの記事を作成しよう。書籍やCD等、大きなプロジェクトに対する、日誌形式の投稿を行おう。プロジェクトを最初から最後まで追い、写真、動画、または、日誌を使って、ドキュメンタリー作品を制作することも出来る。その作品をブログ、または、ユーチューブで共有してもらいたい。
    5. ファンに試してもらう。 ファンなら絶対に欲しくなる出版物、短編のeブック、または、サンプルのCDやDVD等、限定の、魅力的で貴重な作品を考案する(少なくとも20ドルに相当する作品)。この作品をeメールアドレスと引き換えに無料で提供する。そして、このメールアドレスを使って、関係を構築していく。
    6. 頻繁に会合を開催する。 ショーやイベントの前後に積極的にファンと対面式の会合を企画しよう。ツイッターのチャット、グーグルハングアウト等、インターネット上の会合も有効だ。本気でインターネットの交流に力を入れてもらいたい。友達の人数を増やすために、追加するだけでなく、出来るだけ関係の構築に力を注ぐ必要がある。会話を交わし、おファンのことをよく理解する努力をしてもらいたい。
    7. 定期的に姿を現す。 インタビューを投稿したり、よくある質問集を作成してもらいたい。報道関係者に知り合いがいないため、インタビューを実施することが出来ないなら、話しやすい話術に長けた友達を選び、会話の模様を録画して、サイトで公開すればよい。カメラが苦手なら、この方が簡単だ。会話の内容を文字に起こし、サイトで提供しよう。
    8. 積極的に広報を行う。 ユーチューブでチャンネルを作成しよう。ユーチューブの視聴は、時間の無駄使いにつながると思うだろうか?まさにその通りである。しかし、ユーチューブは、世界最大規模の検索エンジンでもある。つまり、オーディエンスはユーチューブを利用し、アーティストを探しているのだ。そこで、自己紹介の動画、ちょっとした指南を行う動画をユーチューブで公開してもらいたい。また、作業場やイベントの模様を収めた動画をアップロードしよう。すべて有益なコンテンツであり、このコンテンツを使って、オーディエンスを魅了すれば、メインのサイトにアクセスしてもらえるようになる。
    9. ファンクラブを発足する。 本格的なメーリングリストを作り、登録したくなるようなインセンティブを与えよう。常に没頭してもらえるように、メーリングリスト限定のコンテンツを与え続けるべきである。頻繁にコンテンツを探し、大きな告知の合間を見計らって、定期的にシェアしよう。個性を存分にアピールしてもらいたい。
    10. ファンのファーストチョイスになる。 時が熟し、オーディエンスが、刺激、楽しさ、または、気晴らしを受け入れる準備が整った際、誰よりも先に思い浮かべてもらう必要がある。その上で、メーリングリストやソーシャルメディアを通じて、連絡を取り合うことが重要になる。
    11. いっそのこと、たった一つの現実的な選択肢になる。 ファンに多くの価値を与え、多少、製品を買わなければいけないと思ってもらえるように仕向けるべきだと指摘するマーケッターが存在する。この戦略は有効であり、十分な効果をもたらす。しかし、効果をさらに高めるため、誰よりもファンのことを気にかけている点を実証しなければならない。そのために関係を構築する必要がある。ファンにとっての良き友、そして、良き相談相手になろう。
    12. スケジュールを埋める。 カンレンダーに予定を記載する際は、ファンへの最新情報の提供を優先しよう。その後、スケジュールを守り、実際に最新の情報を投稿していってもらいたい。

    状況をモニタリングし、環境をチェックする

    快晴、曇り、強風、雨 — このような天候状況は、大事な日へのアプローチに影響を与える。周りの状況を把握し、各状況に備えた対策を整えておく必要がある。

    1. ライバルを認める — ただし、怯える必要はない。 競争はプラスに働くことを理解する — ニーズがあり、マーケットが存在することを意味する。オーディエンスは、作品に対して代金を支払う。オーディエンスが作品の価値を既に理解しているなら、売るために必死でアピールする必要はなくなる。素晴らしい作品を持って、オーディエンスの前に姿を現すだけでよい。
    2. ライバルに対応し、その後、軽視する。 重要なのは、アーティスト自身であり、パフォーマンスであり、そして、ファンである。競合者、そして、競合者の行動にこだわり過ぎるのはよくない。自分の方が優れている点、そして、ファンのことをより大事に考えている点を伝える必要がある。自分だけの良さ、そして、熱意に焦点を絞ってもらいたい。比較の落とし穴には注意してもらいたい。比較する度に、不愉快になり、無力だと思うようになるためだ。
    3. 賞賛の声は快く受け入れ、応える。 ファンとサポーターの声を頻繁にチェックしよう。称賛の声を(控え目に)受け入れ、感謝する。良いリアクション、レビュー、または、eメールを目にした場合も同じように対応する。
    4. 毎晩拍手喝采を浴びられるように努力する。 常に徹底して改善を行い、作品を完璧に仕上げる。アンコールが自然に湧き出るくらいオーディエンスを感動させよう。

    安全対策を講じる — ヘルメット、ゴーグル、そして、パラシュート(または全身を覆う鎧)

    失敗して、木端微塵になるケースだけは避けたいはずだ。そのため、出来るだけ多くの安全対策を講じるべきである。

    1. ピットのクルーを厳選する。 ピットのクルーによって、レーシングカーは正常な状態を保ち、スムーズに走ることが出来る。同じように、アーティストのチームもまた同じ状況を作り出す。必要になったら、すぐに対処してもらえる経験豊かな人材を探す — スピンばかりしていると時間の無駄になる。自分にはない強み、知識、そして、コネを持つ人材による公式または非公式のアドバイザー集団を結成しよう。
    2. 一流のクルーのまとめ役を任命する。 相談相手やアドバイザーが、目的地に導いてくれると100%信じたいはずである。相談役がいないなら、尊敬できる存在であり、考え方と価値観が似ている人物を選ぼう。苦労して手に入れた知識を分かち合ってくれるはずだ。また、代償が大きく、多大な時間をロスする間違いを回避する上で、手を貸してくれるだろう。アーティストとして成長するにつれ、信頼するアドバイザーの人数も増えていく。
    3. スパイする。 最新のマーケティングのトレンドを把握する。勉強が必要だ。業界のブログ、ジャーナル、書籍等を読み漁ろう。競合者や関連するアーティストを密かに調査し、交流する(偵察を行い、上辺を取り繕うのではなく、良いものは認める努力をすること)。新鮮なアイデアを得る上で、競合者が有効に働く。また、効果的な広告を作成する方法も学べるだろう。
    4. 盗む。 盗作して、大きな問題に巻き込まれるのではなく、別の業界に注目し、異なる考え方、インスピレーション、そして、提携の機会を探してもらいたい。自分の作品の宣伝に有利に働くように、別のアーティストのアプローチを調整する方法を考えよう。例: フォトグラファーなら、ミュージシャンと手を組み、展示会とコンサートを組み合わせ、双方のオーディエンスを活用することが可能だ。
    5. 説得のプロになる。 ウェブサイトおよびマーケティング資料に利用する優れた、共感せずにはいられないコピーを作る方法を学ぼう。コピーライティングが苦手なら、ウェブページやその他のオンライン & オフラインの宣伝を改善することが出来る人材を雇用してもらいたい。
    6. 限定のファンイベントを開催する。 新しい製品を小規模なフォーカスグループを介して試して、反応を見る。プライベートイベントを開催し、メーリングリストに登録している人のみを招待する。オンラインおよびオフラインでこのイベントを企画することも可能だ。
    7. ハイテクのプロトタイプを作る。 出来るだけ初期投資を抑えて、新しい材料や芸術の方向性を試そう。例えば、新しい楽曲のアコースティックのデモを作ったり、写真集を印刷する前にウェブサイトでプレビューを作成したり、あるいは、eブックを配信する前に、ブログで記事を何本か投稿することが出来るはずである。作品の生産に多額の資金を投じる前に、何が最もオーディエンスの共感を得られるのか特定しておきたいところだ。
    8. 撃沈しないように、命綱を用意しておく。 マーケティングに割り当てることが可能な妥当な金額を特定しよう。最悪のケース — つまり、反応が全くない状態をここでは想定してもらいたい。その額の資金を投じることは出来るだろうか?出来るなら、予算を忠実につぎ込んでいこう。有料広告は、あっと言う間に資金を吸い取っていく。私自身も若い頃多額の資金を広告によって奪われてしまった苦い経験を持つ。慎重に、小さな規模で行い、臨機応変に対応してもらいたい。
    9. 安全を最優先して、トレーニングを行う。 (有料および無料)広告をテストして、うまくいく公式が見つかるまで、頻繁に言い回しとコールトゥアクションを調整しよう。クレイグズリスト、フェイスブック、または、ツイッター等無料のメディア、そして、地域のイベントカレンダーでショーやイベントの告知を行うことが可能だ。ターゲットの絞られていない、一般的なオーディエンスに一度に接触するため、多額の資金を投入させようと説得する営業スタッフに屈しないでもらいたい。
    10. コラボレーションを積極的に行う。 出来るだけイベントで他のアーティストとコラボレーションを行い、忘れられないパフォーマンスを見せる。
    11. 回数をこなす。 どれだけ忙しくても、毎日必ずマーケティングのアクティビティに時間を費やし、マーケティングを極めよう。コミュニケーションと関係構築を活動の一部に指定してもらいたい。一貫性のあるマーケティングの取り組みを実施すると、売り上げが芳しくない際に最高の保険となる。
    12. 多数の作品を制作する。 技に磨きをかけ、カタログを作ろう。最初のCDにとって最高の宣伝は、2枚目のCDだと言う指摘を聞いたことがある。まさにその通りだ。本当のファンは、すべての作品を購入することで、好きなアーティストを支援する。
    13. マーケティング術を極める。 説得力のあるストーリー、そして、信頼できるプレスリリースを作成する方法を学び、ウェブサイト、マーケティングの資料、そして、地域のメディアで出来るだけ頻繁に活用する。
    14. 強固な安全対策を講じる。 一つの戦略に固執するべきではない。成果が表れていないなら尚更だ。複数の戦略を試し、効果を測定しよう。オーディエンスに、どのように作品を見つけたのか訊いてみるとよい。良好な結果が出ているなら、その戦略を続けてもらいたい。私はローカルマーケティングに対して、3-4つの優れた戦略を用意しており、新たな販路で試すようにしている。
    15. 定期的に計測 & チェックする。 現状を把握しよう。徹底的に自分自信に正直でいてもらいたい。作品に対する反応が薄いなら、振り出しに戻って、創作活動にさらに力を入れることを検討してもらいたい。次のレベルに進みたいなら、作品も次のレベルに高める必要がある。助けてくれる人を探し、不当な批判に対処する方法を学ぼう。

    勇気を持って飛び出す。

    大事な日がやってきた。今まで投じてきた全ての作品から見返りを得る準備が整ったのだ。関係構築は、プロセスの全行程で、そして、今後も継続して行う必要がある。アーティストなら、長期間に渡って、ファンにサポートしてもらいたいはずである。

    常に喜んでもらう必要がある …

    1. ファンを導く。 次に何をする必要があるのか、ファンに明確に伝えよう。無料のプレゼントを受け取ってもらいたいのだろうか?本、イラスト、DVDを買ってもらいたいのだろうか?友達に宣伝してもらいたいのだろうか?
    2. 惨事を回避し、対策を実施する。 顧客候補の考えられる反発を理解し、言葉で、そして、よくある質問集で回答を用意しておこう。
    3. 低価格の作品を用意する。 低価格の作品、または、払いたいだけ払うシステムを導入して、創作活動への貢献を望む人達全員に機会を与えよう。このようなオプションを調整し、組み合わせを幾つか作っておくことを薦める。例えば、個人的な話になるが、最新のCDを既に持っている人達は、過去の作品を求める傾向がある。片や、全ての作品を持っている人達は、ハーモニカのネックレストとTシャツを欲しがる。
    4. 豪華セットを販売する。 恐れずに堂々と販売すればよい。価格を上げ、密接な協力関係を望む人達にプレミアム製品を用意しよう。オーダーメードの作品、顧客の自宅でのイベントの開催、あるいは、創作活動の参加に対する料金を支払ってもらおう。
    5. スポンサーを宣伝し、感謝する。 営利または非営利で実施することが可能だ。スポンサーを相手にするほど、大物ではないと考えているなら、その考えを改めるべきだ。オーディエンスへの接触を望む人達がどこかにいる。夏の間、アウトドアの一連のコンサートイベントに喜んで60ドル/月を支援するカフェのオーナーを私は知っている。この資金提供のおかげで、アウトドアの屋根付きのスペースを借りることが出来た。例えば、ホルトインターナショナル等のチャリティ団体は、年に少なくとも25回公演活動を支援している。
    6. 戦略的な提携を構築する。 地域のレストランやコミュニティセンターで作品の展示を行おう。地域のビジネスと協力して、作品の制作や展示会、コンサート、映画鑑賞会を実施してもらいたい。その際は、勇気を持って、上述した取り組みを組み合わせてみよう。
    7. 見習いを鍛える。 次の世代を鍛えることで、当該のジャンルの成長に貢献しよう。見習いは、自然にファンに加わっていく。ここでも、知名度の低さを嘆き、また、教えられるほどの地位に達していないと考え、勝手に諦めないでもらいたい。自分が思っているよりも多くの知識を持っているはずであり、初心者よりも知識が深ければ、それで条件はクリアしていることになる。教えることこそ、学ぶ上で最も効果的な取り組みだと言えるだろう。
    8. 講座を主催する。 具体的にトピックを絞った講座を行い、知識の習得に積極的な人達が、次のレベルに進めるように導いてあげよう。この手法は、長期的な生徒および顧客を集める際に、抜群の効果を発揮する。教えた経験がないなら、パートナーを募集して、手を貸してもらおう。
    9. 販売に力を入れる。 関連する製品を販売しよう。コーヒーカップ、ワイングラス、または、春の花を専門とするフォトグラファーがいると仮定する。その場合、写真集と一緒にコーヒーカップやワイングラスや花を販売することが可能である。打楽器が主役の曲を多数抱える、あるバンドが、ドラムスティックを販売したところ、飛ぶように売れたそうだ。
    10. 勢いに乗る。 ファンが作品を購入し、幸せになっているその瞬間を見計らって、シェアと推薦をお願いしよう。一度きりに限定する必要はない。インセンティブと感謝の証を提示するべきである。No. 17と同じように、作品を楽しむ、または、展示する姿を写真また、動画に収め、ウェブサイトに投稿し、ソーシャルメディアとブログの記事でシェアしてもらうのだ。交流を促す上でとても効果的な手法である。
    11. 盛大な二次会を開催する。 サポートを感謝していることを証明する、とっておきのボーナスやプレゼントを用意しよう。地域のファンのためにパーティーを開催する手もある。
    12. 恩返しをする。 一年を通して、ファンに感謝の気持ちを伝えよう。誕生日を尋ねて(年と月だけでも構わない)、ギフトを贈呈しよう。その後、ファン一人一人に応じてメッセージを作成してもらいたい — 歌、写真、マンガ、詩、または、短編小説でも良い。

    全ての記録を破る

    革命的な作品を残し、歴史の1ページにその名を刻もう。

    1. 現状を打破する。 ライバルよりも一つでも多く重要な取り組みを行おう。マーケットで必要とされているものの、欠けていることが多いアイテムを探し出し、どうすれば提供することが出来るか考えてもらいたい。単純に、より個性的なアプローチを採用する、もしくは、さらに一歩踏み込んだサービスを提供する等の手が考えられる。
    2. 新天地を開拓する。 今まで行われていなかったことを実施しよう。変わったメディア、または、斬新な提供方法を用いて、新しい方法を試そう。
    3. ライバルとして手強い存在になる。 個人のアーティストであっても、あるいは、ライバルよりも協調的だと思っていても、常に成長することを心掛けてもらいたい。
    4. 未来に向けてハードルを上げる — 他のアーティストが目指す新たな基準を作る。 20台の車をバイクで飛び越える技が浸透している場所で、3台飛び越えても、格好がつかない。ちょっとでも顧客の普段の生活にプラスの影響を与えた点を全てリストアップしよう。その後、マーケットで常識になるように、一貫して、リストアップされた取り組みを行おう。
    5. 不可能なことを行う。 水中の潜水時間の世界記録を打つ立てるようなものだ。関心があることを全て挙げてもらいたい。ファンが求めるものを与える取り組みに対する情熱、専念、そして、偽りのない願望が、絶対的な忠誠心を呼び込むのだ。
    6. 胸にロゴの刺繍を縫い付ける。 スーパーマンのように、キャラクター、ペルソナ、そして、ブランドを作ろう。そして、様々な場所で堂々と表示しよう。
    7. 勇敢な戦士になる。 何のために勇気を振り絞って戦っているのだろうか?どのような大義や主義を掲げ、信じているのだろうか?怖がらずに主張しよう。一部のオーディエンスは興味を失うかもしれないが、同じ意見を持つ大勢のファンが集まってくるはずだ。
    8. ハングリーであれ。 以前達成した業績や贈呈された賞に満足しないでもらいたい。成果を祝福したら、さらに高い場所を目指し、次のチャレンジの準備を進めよう。
    9. 支持者になる。 人生、そして、アートにおいて、何を重要視しているだろうか?何のためなら、どんな苦労も惜しまないだろうか?その答えが友情なら、ファンとの関係構築に力を入れ、ファンには友達として対処しよう。チャリティの作品を大事にしているなら、宣伝しよう。インディースのバンドを支援しているのだろうか?相互的な利益が、絆を作る。恐れずに立ち上がろう
    10. 限定する。 全員を仲間に入れる必要はない。デレク・シヴァーズも「堂々と限定せよ」と言っている。女々しいファンよりも、本気のハードコアメタルマニアのみを迎え入れた方が良いのかもしれない。赤ちゃんの思い出を写真に残すことを望む、若い夫婦にアピールするべきかもしれない。グラノラを主食とするヒッピーにしかその作品の良さを理解してもらえないかもしれない。
    11. えり好みする。 理想的なファンを特定したら、そのファンが集まる場所に向かおう。洗練されたネオジャズのフュージョンを好む人達を求めているなら、地元の大衆的な居酒屋に行っても、時間と労力を無駄に使うだけである。(ポップアートスタイルの作品がフィットするなら話は別だが)テイクアウトのピザ屋ではなく、ワイナリーや高級レストランで作品を展示した方が無難だ。マッチするなら、どこにでも作品を持って出掛けよう。
    12. 賛否両論を覚悟する。 万人受けを狙うなら、誰にも受け入れてもらえない。一部のオーディエンスに嫌われても、その他のオーディエンスの忠誠心を勝ち取ることが出来る。有名なブロガーのジョン・モローは、「たとえ気に入られなくても、心の中でやらなければならないと感じたら、行動するべきだ」と指摘している。

    人気が爆発的に高くなる

    知名度と富が全てではない。接触する範囲が広くなればなるほど、生活にプラスの影響を与えることが出来る人達が増える。このようにして、作品を通じて、世界が変わっていく。

    インパクトが大きくなればなるほど、作品の人気は高まり、晩年になって、アーティストを助ける。

    1. PRマシンになる。 面白いコンテンツ、啓蒙的なコンテンツ、そして、有益なコンテンツを多数作成し、インターネット上でシェアしよう。eメール、ブログ、そして、ソーシャルメディアを介して、ファンに定期的に最新の情報を与える。存在感を確立し、忘れられないように注意しよう
    2. 大きなブログに寄稿する。 ファンを増やすため、ゲスト投稿 — 他のブログに寄稿する方法を学ぼう。アーティストもこのような機会を活かして、大きなメリットを得ることが可能であり、実際に行動を起こしているアーティストは多い。漫画家であり、作家でもあるヒュー・マクラウド、ライターのジョニー B. トルアントにジェフ・ゴインズ、そして、俳優のジョシュ・パイスは、良いお手本になる。
    3. メディアの取材に対する準備を整える。 実物、および、インターネット上のプレスキットとポートフォリオを用意しよう。
    4. ファンレターに全て目を通す。 作品のどんなところを気に入ってもらえているのだろうか?ファンに評価されているのはどんなポイントだろうか?どのようにファンに元気を与えているのだろうか?出来るだけファンの声に応え、関係を構築していってもらいたい。
    5. サインする。 ファンは何がきっかけで作品に出会ったのだろうか?どのように作品と個人的なつながりを築くようになったのだろうか?人は、ブランドや会社よりも、実在する人間に親しみを感じる。毎年、ファン感謝BBQ、ファン感謝ボーリングナイト、または、ファン感謝川下り大会を開催しよう。チャットやオンラインセミナーを開き、ブログのコメントに返答しよう。
    6. ファンの心の中で不動の地位を確立する。 ファンのお気に入りのアーティストになり、欠かさずに、そして、真っ先にメールを読んでもらえる存在になろう。このレベルの親しみ、好感度、そして、信頼を作り上げるには、何をすればよいのか考えてもらいたい。
    7. ファンを家族の一員として迎える。 素晴らしいグループの一員に迎え入れてもらうことは、お金では買えない価値があり、スリル満点の体験である。熱狂的なファンに、活動、そして、現状を改善する取り組みについて伝えよう。どうすれば参加することが出来るのか教え、より楽に参加してもらえる環境を作る必要がある。
    8. 何がうまくいっているのか特定する。 顧客にどこで作品の存在を知ったのか尋ねる癖をつけよう。そして、この情報を分析してもらいたい。イベント、舞台、または、ワークショップ用の登録フォームやeメールの登録を利用しているなら、このデータを集める最高の機会を手にしていることになる。また、購入プロセスの最後のステップとして、あるいは、電話やeメールで問い合わせがあった際に、訊くことも可能だ。
    9. あらゆる場所に姿を現す。 ソーシャルメディアプラットフォーム間でコンテンツを共有するツールについて学ぼう。そして、実際に利用してもらいたい。グーグルプレイス、ビング、ヤフー等で無料のリスティングを確保しよう。
    10. 有名になる。 取り組み、そして、対象のオーディエンスを明確に記した宣伝メッセージを作成しよう。次の例と同じような形式を利用してもらいたい:「 [作品名]を[オーディエンス層]のために作った。」「[現在の状況]は間違えていると思う。そのため、[変えようとしている対象]を使命として取り組んでいる。」
    11. 広報担当を雇う、または、自分で宣伝を行う。 強力な経歴書を作成しよう。履歴書のデータをそのまま利用するべきではない。説得力のあるストーリー、モチベーション、そして、何よりも、創作活動によって、ファンが親近感を持ち、ファンの生活にプラスの影響を与える経緯を積極的にアピールしてもらいたい。
    12. メディア担当スタッフを雇う、または、自分で行う。 アバウトページに注目してもらいたい。自分のことではなく、作品がどのような影響を見る人に与えるか、どのような体験を味わうことが出来るのか、そして、どんなことを期待することが出来るのかを伝えよう。

    地位を確立する

    必死で働いて、今の地位を獲得している。その地位を自分のものにしよう。

    1. 伝わりやすい写真を用意する。 創作活動が明確に伝わる、見栄えの良い魅力的なロゴや写真を手に入れよう。高価なものや、オーダーメードにこだわる必要はなく、「一目で分かる」写真があればよい。
    2. 手を抜かない。 全てのソーシャルメディアのプロフィールを更新し、習慣的に放置するプロフィールがあれば削除しよう。お気に入りの対応可能な数のプラットフォームでつながりを作り、交流に励んでもらいたい。利用していないプロフィールを削除するか、あるいは、改善し、時折リンクとコンテンツをアップデートして、頻繁に利用しているサイトにビジターを導こう。
    3. 正常に動くことを確認する。 時々、ページとリンクをくまなくチェックし、全て有効に動くかどうか確認しよう。必要ならば助けを求めても構わない。新たなファンを最もコンバージョン率の高いページに導くのだ。
    4. 利益を分かち合う。 現在の地位まで引き上げてくれた人達と祝杯を上げ、感謝しよう。得た教訓を惜しみなく分かち合ってもらいたい。
    5. 心から謙遜する。 過去と現在の苦労を堂々と伝えよう。何でも出来る人達には親近感がわかないはずだ。ファンは、自分達が直面する問題と同じ問題に実在する人間が立ち向かい、乗り越える姿を見たいのだ。

    マーケティングの技

    マーケティング自体が芸術とも言える。

    信じる信じないは別として、既にスキルの多くを持っているはずだ。後は、努力、そして、熱意を介して、残りのスキルを学ぶことが出来る。

    創作活動を通じて、学び、練習し、継続し、批判に動じない強い心を持ち、オーディエンスの声に耳を傾け、そして、共に成長することを学んできたはずだ。マーケティングが、創作活動とは正反対の取り組みではなく、創作活動の延長線上にあると考えてもらいたい。

    たった一人で作品を手掛け、死後に功績が認められるケースもある。

    しかし、もっと実りある人生を求めてもいいのではないだろうか?自分自身、そして、作品に対する要求を高めて欲しい — 人生を振り返る時に、「ちゃんとアピールしていたら、どうなっていたのだろう?」と後悔してもらいたくない。

    そのため、殻を打ち破り、恐怖と不安を乗り越えよう。前に進み、値する功績を勝ち取るのだ。


    この記事は、Copybloggerに掲載された「99 Ways to Market Your Art」を翻訳した内容です。

    ただのティップス集かと思いきや、読むだけで色々と考えさせられる中々に深い内容でした。このアドバイス集をどう受け止め活用するかは、あなた次第。 — SEO Japan [G+]

    SEOの最適化を考える

    「SEOの最適化」?「SEO対策」ばりに意味不明な言葉の使い回しだろ、、、と思われた方もいるかもですが、いえいえ、全く正しい使い方です。Googleの進化と共に消え去りつつある従来のSEOに変わる今後のSEOモデルの形を考えてみようという記事をお久しぶりのSEO Bookから。今後の方向性に悩むSEO担当者とSEO業者の皆さんは読むべし?– SEO Japan

    SEOは、常に獲得に焦点を絞って行われる。

    キーワードでの上位へのランクインを目指すマーケティング戦略は、新たにビジターを獲得するために行われる。競合するサイトよりも上位にランク付けされると、新たなビジターの獲得が上位のサイトにプラスに働き、下位のサイトにマイナスに働くようになる。

    SEOは強力なセールスポイントを持つ。クライアントは、ランクを維持する限り、新たなにビジターを着実に獲得し、競争におけるアドバンテージを満喫することが出来る。

    SEOの密接なパートナーとされているのが、PPCである。SEOと同じように、PPCは、新たなビジターをサイトに呼び込み、巧みに入札を行い、適切な広告を用意している場合、競争上のアドバンテージを得ることが出来る。PPCとは異なり、SEOは、クリックごとに課金されることはなく(正確に言うと、SEOの料金を考慮した場合、クリックの単価が遥かに低い)、SEOの方が強固なセールスポイントを持っていると言える。また、検索エンジンのユーザーが、自然な検索結果を有料の結果よりも信頼している点も大事なポイントの一つである。

    インターネットで製品やサービスを購入する際、91%のインターネットユーザーは、自然な検索結果を好む。[情報源: Tamar Search Attitudes Report -- Tamar 2010年7月]

    台無し

    しかし、偶然、そして、意図的に行われる、グーグルによるアルゴリズムの変更によって、SEOの立場が揺らぐようになった。

    上位にランクインするメリットはそのまま残っているが、結果が以前ほど確実ではなくなった。また、さらに多くの取り組みが必要とされるものの、コストが高くなってしまった。結果を得る上で、SEOを行うリスクはますます高まっている。その一方で、十分に資金を投じている限り、結果は保証されているため、アドワーズが一層魅力的に映るようになっている。

    グーグルにとって、アドワーズは優れたシステムである。競争が激しくない分野を見つけた広告スポンサーにとっても、良いシステムである。問題は、通常、競争のレベルがとても高い点である。

    競争が激しく、また、オークションモデルが採用されているため、入札額は自然に高騰する。入札額が高騰すると、高いクリック単価でもROIを達成することが可能な会社のみ、入札に参加するようになる。理論的には、ROIが高ければ高いほど、入札価格も高くなる。後れを取ることを嫌う場合、競合者も同じ行動に出る。

    そのため、業績を伸ばす手段として、顧客の獲得に力を入れたPPCの広告スポンサーは、クリック単価が上がるにつれ、より多くの収益をグーグルに渡すことになる。 検索チャンネルを介して、顧客の獲得を狙う場合、やがてコストの高騰に直面する。PPC経由では、時間の経過と共にROIの維持は難しくなる。だからこそ、SEOが魅力的に映る。グーグルが、SEOに狙いを定めるのは、当然と言えば、当然である。

    アドワーズ、そして、SEOの根本的な問題点は、顧客の獲得のみを成功の基準にしていることであり、これは、長期的な戦略には向かない。

    この点に関しては、後ほど詳しく説明する。.

    ホワイトハットSEOは滅亡した

    「ホワイトハットSEO」と言う用語が、一度でもあっても重要視されたことは、意外である。

    検索エンジンのアルゴリズムを操作する試みは全て、検索エンジンの怒りを買う。検索エンジンのランク付けの基準を分析して、通常よりも上位にランクインするための取り組みは、操作に該当する。一方、検索結果で上位にランクインすることを意図して、リンクの獲得、キーワードに焦点を絞った記事の作成を行う取り組みもまた、ランキングを操作する取り組みに値する。要は程度の問題である。

    マーケッターは、全く問題があるとは考えていない。

    検索マーケティング業界は、「悪意のある行為」を慎めば、上位にランクインするチャンスがあると考えている。リンクを求める試み、トラフィックをもたらすキーワードを探す試み、そして、このキーワードに焦点を絞ったページの投稿 — かつては、より確実に利益を得ることが出来た。

    サイトが確実にクロールされるものの、成果が保証されないなら、SEOを行う必要はあるのだろうか?ページを投稿して、グーグルがどの位置にランク付けするのか確かめるしかない。SEOがランキングを操作しないなら、単純にクロール可能なコンテンツを配信する以外にメリットはあるのだろうか?SEOは、「システムを操作する」を礼儀正しく表現しているだけである。

    グーグルに役割を決めさせてしまった人達は、慌てて、役割を決め直している。「インバウンドマーケッター」は人気が高い。もちろん、この肩書きに問題があるわけではない。SEOと呼べることが出来ずに苦労しているのだ。SEOは、PRであり、マーケティングであり、コンテンツの作成である。このようなアクティビティの副作用として、検索エンジンの結果ページで上位にランクインする(と言うことも出来る)。映画「ファイトクラブ」のようなものだ。ファイトクラブのルール その1…

    数年前、最後に残るSEOはブラックハットだと予測したことがある。どうやら、この予測は現実のものになろうとしている。SEOと言う用語は、予想通り、恣意的に用いられるようになり、軽視されるようになった。 今でも、使い捨てのドメインを使うことで、キーワードを積極的に狙うことで、そして、大量のリンクを買う/構築することで、システムを巧みに操作することが出来る。しかし、グーグルには、到底受け入れてもらえない。完全に情報を公開することなく、この取り組みをクライアントに売るのは難しい。たとえ何もかも打ち明けたとしても、やはり、なかなか首を縦に振ってもらえないはずである。

    話を本題に戻そう….

    新しい環境での最適化とは

    ブラックハットは、今後も活動を続けるはずである。そもそも、ブラックハットは、検索エンジンの指示に従うはずがない。

    大勢のSEOの関係者が、様々なイニシアチブをまとめて、検索から焦点を外そうと試みている。インバウンドと呼ぶ業者もある。実際には、マーケティング、コンテンツの作成、そして、PRを組み合わせた取り組みであり、アルゴリズムのハッキングとは距離を置いている。

    インバウンドを成功に導き、検索で良い結果を得るには、SEOモデルを正反対に捉える必要がある。サイトにアクセスしてもらう点は同じだが、サイトを訪問してもらうためのコストが上がったため、ビジター一人一人を重要視する必要がある。検索の価値を維持するためには、クリックの後の行動に力を入れるべきである。

    オファーが適切ではないなら、そして、オファーへのルートが適切ではないなら、全くリハーサルを行っていないバンドのコンサートにオーディエンスを呼び込むようなものだ。オーディエンスが姿を現したら、オーディエンスが求めるものを提供しなければならない。さもなければ、二度と足を運んでもらえなくなる。当然、バンドの人気は一気に落ちてしまうはずだ。

    SERPで上位にランクインするためのコストが安価であった時代は、この点はあまり重要ではなかった。若干トピックが外れたトラフィックが多く寄せられたら、一大事ではあるが、コストが(大幅に)増加するわけではなかった。しかし、最近は、上位にランクインするためのコストが上がったため、「獲得をベースに成長」する方針は、苦戦を強いられつつある。

    次の二つの分野での最適化を検討してもらいたい(まだ着手していないなら)。

    1. 最適化のオファー

    検索エンジンのユーザーは、欲しい情報を見つけられない場合、SERPに戻る — これはSEOの関係者なら誰でも知っている。クリックバックは、2つの問題をもたらす。まず、ビジターをサイトに導くために費やした時間と資金が無駄になる。そして、グーグルは、関連性の判断材料として、クリックバックの回数を数えている。

    オファーがユーザーにとって適切かどうかを把握するには、どうすればいいのだろうか?

    実績のある方法を一つ紹介する。幾つか4つのP — Product(製品)、Price(価格)、Promotion(宣伝)、Place(流通)を精査すると良い。あくまでもインターネット上の取り組みであるため、Place(流通)はそれほど関係ない。しかし、地域をベースとした製品やサービスを販売しているなら、Placeにも力を入れると良いだろう。Promotion(宣伝)はSEOの取り組みそのものである。Promotionによって、サイトに訪問してもらえるようになる。

    しかし、特に注目してもらいたいのはProduct(製品)とPrice(価格)である。製品を最適化するには、幾つか根本的な疑問に答える必要がある:

    • 顧客はこの製品またはサービスを求めているのか?
    • この製品はどんなニーズを満たしているのか?ページを見て数秒間でその点は伝わるのか?
    • このニーズを満たすには、どのような機能を用意する必要があるのか?その点を説明しているか?
    • 見過ごしている機能はあるか?ニーズを満たす機能を全て説明しているか?
    • 顧客が利用しないコストの高い機能を盛り込んでいるか?
    • 顧客は製品をどのように、そして、どこで利用するのか?
    • 顧客の目にはどのように映るのか?顧客はどのような体験するのか?
    • どのサイズ、色を用意するべきか?
    • 何と呼ぶべきか?
    • どのようにブランドを位置付けているか?
    • 競合者の製品との違いは何か?
    • 提供するために最もコストが高く、それでも、十分に利益を得られるものは何か?

    特にクライアントのビジネスに手を貸している場合、上述した領域に対して、SEO業者がコントロールすることが出来る取り組みは限られている。それでも、この質問を問い掛ける価値はある。クライアントが質問に答えることが出来ないなら、競合者に対して、アドバンテージを何も持っていないことになる。恐らく、競合者と同じようなサイトを運営しているのだろう。このタイプのサイトは、そもそもプロモーションに向かない。

    歴史があり、かつては、競合者との差別化に成功していたものの、利益の少ない一般的なサイトに位を下げてしまったサイトもある。アマゾンやeBay等の大きなサイトが持つカタログは日に日に拡大していくためだ。

    アグレッシブに攻めない限り、右に倣えのサイトを担当すると、苦戦を強いられることになる。そのため、クライアントを検査する際は、戦略的なアドバンテージを考慮すると良い。根本的なビジネスのアドバンテージを持っていないなら、SEOに取り組むガッツがあるかどうか自分自身に問いかけてもらいたい。

    Price(価格)に関する質問:

    • 買い手にとっての製品またはサービスは何か?
    • この分野で、製品やサービスに対して、確立された価格は存在するか?
    • 顧客は価格に敏感か?価格を少し下げると、マーケットのシェアを増やすことは出来るか?それとも、少額の値上げなら、認識されず、利益を増やすことは出来るか?
    • 販売会社、または、業界のその他の特定の業界にどのようなディスカウントを提案するべきか?
    • 競合者の価格と比べ、自分の会社の製品の価格は、遜色がないか?

    繰り返すが、上に挙げた領域に対して、ほとんど、または、全くコントロールすることが出来なくても、質問を投げ掛ける価値はある。活用することが可能なビジネスの潜在的なアドバンテージを見つけ出してもらいたい。

    オファーを最適化したら、次にコンバージョンを詳しく見ていく。

    2. コンバージョンの最適化

    大半の検索マーケッターが認識している、明らかなコンバージョンのルートが存在する。インターネットユーザーがランディングページに到着する。 オファーされているものを購入するユーザーもいれば、ランディングページを去るユーザーもいる。コンバージョン/閲覧回数 x 100が、コンバージョン率として導き出される。

    しかし、SEOにおいては、ランディングページのコンバージョン率だけに注目していればいいわけではない。PPCとは異なり、エントリーページを思い通りにコントロールすることが出来ない。そのため、コンバージョンを最適化するには、サイトにアクセスしたページを全て調べ、エントリーポイントと考えて、最適化する必要がある。

    ページに到着したら、何をしてもらいたいのか考えるべきである。

    全てのページに対して、理想の行動を思い描いてほしい。登録かもしれないし、ブックマークかもしれない。何かを買ってもらうことかもしれないし、あるいは、ツイートしてもらうことかもしれない。それが何であれ、各ページで、ビジターに対して、分かりやすいエンゲージメント(参加を介した交流)のメッセージを大きく、目立つように掲載しなければならない。。グーグルが直帰率をチェックしていることを忘れないでもらいたい。つまり、サイトの全てのページにコンバージョン率があり、ページによって、異なる可能性が高い。

    例えば、買い物カゴのプロセスについて考えてもらいたい。買い手(モバイルデバイスのユーザー)は、複数のフォームを全て記入するだろうか?数回のクリックで、購入を行う環境は整っているだろうか?ペイパルやアマゾンの支払いシステムの統合は、コンバージョン率を改善するだろうか?サイトのスピードはどれぐらいだろうか?当然だが、早ければ早いほど良い。コンバージョンの多くは、プロセスから、ナビゲーション、そして、サイトのスピード等 — 簡素化が重要な鍵を握っている。

    ここで、このようなコンバージョンを計測し、数量化するにはどうすればいいのか、そして、大きなサイトではコンバージョンのファンネルをどのように計測することが出来るのか、気になっている方が多いのではないだろうか?確かに難しい。通常、十分なサンプルのサイズを得るのは、不可能に近い。

    しかし、だからと言って、コンバージョンの最適化を避けるのは賢明とは言えない。広範囲で計測を行い、時間の経過と共に、徐々に計測する項目を増やしていくことが出来るはずだ。ページ全体における1点の変更、ルートにおける1点の変更が、当該のページやルートにおいて小さな変化を導き出すことがある(見つけにくい変化も含む)。それでも、コンバージョンの最適化を行う会社が、とりわけ過去にこの取り組みを実施していない場合、大きなメリットを得られる点は十分に立証されている。

    すべてのステップを数値化することは可能であり、実際に一部の企業は実施しているが、今回紹介した2つの総合的なコンセプト — オファーの最適化を行い、続いて、オファーに導くページとルートを最適化(簡素化)する — に従うだけで、様々な利益を容易に得られる。曖昧なことがあるなら、ハッキリさせれば良い。ビジターに行動を起こしてもらいたいなら、求める行動を明記する必要がある。動きが遅い要素があるなら、スピードアップさせるべきである。

    すべてのオファー、ページ、そして、ルートでこの取り組みを行い、結果を計測してもらいたい。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「Optimizing SEO Model」を翻訳した内容です。

    前半は若干のSEO Book節が顕在でしたね。後半は、もはやSEOか?という議論はありますが(実際、私もコンバージョン施策は別会社で行っています)、それがすべてでは無いにせよ一つの方向性としてはありますよね。従来の形でいう「SEO業界」は瀕死状態に等しい日本の現状ですが、さてさて3年後にはSEOを取り巻く環境はどうなっているのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

    今日のビジネスに関する29のショッキングな統計データ

    私が愛してやまない真のカリスママーケッター、ミッチ・ジョエルが、今日のビジネスに関して聞いてびっくりな統計データの数々を、プレゼンスライドにまとめてくれた記事を紹介。スライドの日本語訳を記事に起こしたので、その部分だけ読んでいただければ。SEO Japanの読者さんは限りなくバリバリの現役ネット世代とは思いますが、改めてここで紹介されている数字や統計に、現代におけるインターネットの影響力の大きさがわかります。 — SEO Japan

    リブートするという考えは、多くの人々を怖がらせるように思われる。

    私の新刊『CTRL ALT Delete』が1週間前に発売され、幸運にも多くのメディアの注目を集めてきた。全てのインタビューの中で、人々はこのコンセプトに対して不安で神経質で心配した態度を取っているように思える。『CTRL ALT Delete』のサブタイトルは、“Reboot Your Business. Reboot Your Life. Your Future Depends On It(ビジネスをリブートせよ。人生をリブートせよ。あなたの未来はそれにかかっている)” だ。私には何が一部の人々を怖がらせているのかが分かるが、このことは紛れもない真実だ:『CTRL ALT Delete』は可能性と機会に関する本である。それは、あなたがする仕事について、もっと上手くなる(そして、もっとハッピーになる)ために力を与える本なのだ。

    あなたにはどんな選択肢があるのか?

    あなたは、自分自身、家族、コミュニティ、業界のためにどんな種類の未来が欲しいだろうか?多くの人々は、私たちTwist Imageチームが『CTRL ALT Delete』に人々の関心を向けさせるために作ったデジタル体験に感銘を受けている。この話を前に押し出し、どれほどビジネスが変化したかについてより多くの証拠を提供する取り組みにおいて、あなたは以下のプレゼンテーションを見ることができる。それは、たくさんの統計データと、片眉(もしくは両眉)を上げるような興味深いニュースだ。あなたがこの情報に価値を見いだし、ビジネスの基盤がいかに変化したかに関して、さらにはそのさらなる変化が今後しばらくの間起こり続けることに関して、このようなことは誇張もしくは過大表現であると考える人にこのプレゼンテーションを回すことを期待している。

    今日のビジネスに関する25以上のショックな統計データはこちら:

    mitchjoelより、25+ Mind Blowing Stats About Business Today – CTRL ALT Delete

    今日のビジネスに関する29のショッキングな統計データ

    1. 世界は変わった変わりつつある
    2. この問いだけを頭に叩き込め — 今後5年間、企業に求められる人材になりたいか?
    3. 何もかも変わったことを、これから嫌と言うほど分かってもらう…
    4. グーグルの広告収入は、米国全体の印刷媒体の広告収入よりも多い(BUSINESS INSIDER)
    5. アップルの収益の2/3は、2007年以降に発売を開始した製品によってもたらされている(INTERESTING SNIPPETS)
    6. アマゾンの1年間の収益は、世界の半分のGDPよりも多い(PC MAGAZINE)
    7. アマゾンの倉庫の総面積は、マジソンスクエアガーデン700個以上の広さに当たる(BUSINESS INSIDER)
    8. OFFICE DEPOT、STAPLES、DELLが束になってかかっても、アマゾンのオンラインショッピングには敵わない(PC MAGAZINE)
    9. 有職者の12%は、自分達が務める会社が、ビジネスの変化についていけていないと感じている(CTRL ALT DELETE USER SURVEY)
    10. 1999年、ブロードバンドのインターネット接続の所有者は3800万人であった。現在、12億人が携帯電話でブロードバンド接続を行っている
    11. フェイスブックでは、1億5000万人のデイリービジターの半分近くが、モバイルデバイスからアクセスしている(CONSTANT CONTACT)
    12. 安全な水道水と電気を利用することが出来る人よりも、携帯電話サービスを契約している人の方が多い — これが現実(BUSINESS INSIDER)
    13. 74%…これは、モバイルが覇権を握る新たな世界で、競争に勝ち抜くための計画を持っていない企業の割合(CTRL ALT DELETE USER SURVEY)
    14. KICKSTARTERは、たった4年の間に9万8000を超える新しいプロジェクトの立ち上げに貢献し、5億2100万ドルを調達した(KICKSTARTER)
    15. KICKSTARTERは、昨年、全米芸術基金よりも多くの資金を芸術分野のビジネスに調達した(POLICYMIC)
    16. 企業の14%…現在の激しい競争のスピードに対応する準備が遅れる(CTRL ALT DELETE USER SURVEY)
    17. 商売の世界は、負けたら即地獄行き
    18. 243…過去5年の間に倒産した著名リテールブランドの数(RETAIL RESEARCH)
    19. CMO(マーケティング部門責任者)の平均在職期間は2年間(FORBES)
    20. フェイスブックでは、ブランドのページから投稿しても、平均でファンの16%にしか届かない(THE NEXT WEB)
    21. 2013年のタブレットの販売台数は2億を突破する(ENDERS ANALYSIS)
    22. INSTAGRAMは1億を超えるアクティブマンスリーユーザーを抱える(INSTAGRAM)
    23. INTERBRANDが発表したトップ 100のブランドの59%がINSTAGRAMを利用している(SIMPLY MEASURED)
    24. 2012年、スマートフォンユーザーの77%が、ローカルのコンテンツにアクセスしていた(LOCAL SEARCH ASSOCIATION)
    25. インターネットで買い物をするユーザーの81%は、PINTERESTの情報とアドバイスを信頼している(BLOGHER)
    26. インターネットには、14兆3000億のウェブページが存在する(WORLDWIDEWEBSIZE.COM)
    27. アメリカのインターネットのトラフィックの23.1%は、モバイルデバイスから発生している(WALKER SANDS)
    28. REDDITの驚異的なスタッツを紹介する — マンスリーユニークビジター = 6230万人、マンスリーページビュー = 44億回、1回のセッションの滞在時間 = 39分間(BUSINESS INSIDER)
    29. REDDITの従業員 = 22名(BUSINESS INSIDER)

    もし気が向いたら、『CTRL ALT Delete』に関する詳しいことはこちらで見ることができる:CTRL ALT Delete. Reboot Your Business. Reboot Your Life. Your Future Depends On It. Today Is The Day.


    筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


    この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「25+ Mind Blowing Stats About Business Today」を翻訳した内容です。

    まさに、世界は変わりつつあります。いえ、変わったというべきか。ビジネスの世界においてこれまでとは次元の違うパラダイムシフトが起きているのでしょうし、それをチャンスとして活用したいですね。 — SEO Japan [G+]

    米国テクノロジー企業の職場環境/社員満足度ランキング 2014年度版

    The Next Webで米国テクノロジー企業の職場環境ランキングが紹介されており面白い内容だったのでご紹介。日本でも有名な、支社もある有名企業が名を連ねていますが興味深いのはその順位。Twitter、Facebook、GoogleにApple、Microsoftまで、あなたはどの企業が最も社員の満足度が高いと思いますか? — SEO Japan

    転職サイトのGlassdoorが、今後働くべき、最高の職場環境を持つ企業をランキングで紹介したエンプロイーズ・チョイス・アウォードを発表した。テクノロジー企業でNo.1は、過去3年間トップに君臨していたFacebookを超えてTwitterに輝いた。

    Facebookは実は2位にも入ることができなかった。Twitterは全企業でも2位となり、LinkedInが2位(全体3位)、Facebookは3位(全体5位)だった。

    さらに全企業を対象としたランキングにおいて、上位50社中、22社がテクノロジー企業となり、 その人気と環境の良さが改めて浮き彫りとなった。

    昨年、我々はFacebookとGoogleがエンジニアに高額を支払っているに触れ、この2社が上位10位に入っていることは驚きではないと感じた。またGoogleでは他社以上に様々なプロジェクトが進行している割に、順位が高くないとも感じた。Googleの順位は今年は昨年と同じ6位だった。

    また昨年、Appleが34位と順位が低いことに疑問を呈したが、今年は35位とさらに低くなっている。マイクロソフトに至っては昨年も今年もランキングに入っていない。

    エンプロイーズ・チョイス・アウォードについて説明しておくと、実際にその企業で働いている現役の社員から匿名で職場環境や会社について意見を聞いた結果をまとめたランキングになる。Glassdoorはその質・量を参考に「独自のアルゴリズム」で順位を決定している。

    言い換えれば、それは企業の社員がGlassdoorに自分が働く企業について匿名で感想を述べている結果でもある。Twitterのエンジニア達の多くは、自分が働く企業について幸せに思っていることだろうが、上場後にどう変わるのか興味深い。

    下記は全企業を対象とした上位50ランキングになる:

    画像クレジット:Scott Beale / Laughing Squid


    この記事は、The Next Webに掲載された「Glassdoor: Twitter dethrones Facebook as the best tech company to work for, ending three-year streak」を翻訳した内容です。

    あくまで1企業の調査ではありますが、社員数1,000人の企業を対象に最低50以上の回答が得られた企業だけを対象にしているなど、それなりに信頼性はありそうなランキングですね。Twitterが1位というのは、記事にもありますが、ある種これまではIPOもせず、マイペースで仕事をしやすい環境にあったこともあるのでしょうか。今後の変化が楽しみですね。Googleの順位が少ないのは逆に相当なプレッシャーがあることの証しでもありそうです。SEO Japan過去最高の人気記事の源となったAppleですが、ブランドを心酔する社員が多そうなイメージでしたが、意外と順位が低いですね。もちろん働く人全てがApple信仰者なわけでもないのでしょうし、Google含めてあそこまでの巨大企業となると気苦労も多そうです。

    しかし全体ランキングで半数近くがテク企業というのも今の時代を反映しているというか、この10年で本当にインターネットが巨大産業になったんだなぁ、としみじみ感じます。

    と、見ているだけで色々考えてしまう記事でしたが、さて皆さんはどう思われたでしょうか? — SEO Japan [G+]

    マーケティング・ファンネルをSEOに活用する方法

    ファンネルといえばガンダムを思い出す人も多そうですが、本来の意味は「じょうご(漏斗)」、集客から申し込みまでのコンバージョンプロセスを考える時に常とう手段で使われるメタファーですね。その過程で様々なチャンネルや手法が利用されるわけですが、今回はマーケティング全般に幅を拡げた上でユーザーとの関係性をファンネルに落とし込み、かつSEOに焦点を当て、その価値と活用法を探ってみようという大人な記事を。 — SEO Japan

    今月のコラムでは、コンテンツマーケティング戦略について探っていく — SEOに関連しているためだ。多くの企業が、マーケティングファンネルの購入の部分に必要以上に焦点を当てているが、これは間違いである。

    PPCでは現金が配置を買う

    SEOを取り上げる前に、まずは、対照的なアプローチとして、PPCを見ていく。有料検索の世界では、検索エンジンのオーディエンスにアクセスする権利を借りていることになる。つまり、ブランディングが目的ではないなら、コンバージョンとROIが最も優先される。そのため、購入する意思が高いキーワードから始めるのが妥当な方針だと言えるだろう。販売目的のキーワードをシリンダーの全ての段階に展開したら、セールスファンネルを上に移動し、欲望にマッチするキーワードを狙って、入札を始めるプロセスに移る。

    限界まで入札を行ったら、信頼に密接に関わる検索クエリを購入する。このPPCのキーワードの選出プロセスは、マーケティングファンネルの一番上 — 認知 — にたどり着くまで継続する。セールスファンネルから着手し、上に向かって進むのは、ファンネルの下のセクションを初めに限界まで活用しない状態では、ROIの低いキーワードに入札するしか、選択肢がなくなってしまうためである。

    潤沢な予算を持っていると仮定しても、購入向け、そして、キャンペーンやランディングページを最適化するためのキーワードには、限りがあるはずだ。そのため、 いずれ、支出を減らし、また、セールスに出来るだけ大勢のユーザーを向かわせることを目指したマーケティングファンネルの高い位置でのキャンペーンに歯止めを掛けなければならなくなる。現金が配置を買うため、PPCの場合はこの戦略が功を奏する。

    Marketing Funnel

    様々なマーケティングファンネルやセールスファンネルが考案されており、その中には非常に複雑なものもある。

    上から、認知、信頼、欲望、セールス、顧客のサポート、維持 & アップセル

    SEOにおいてはオーソリティが必要

    自然な検索においては、現金でビジビリティを買うことは出来ない。その代り、オーソリティと関連性が貨幣の役割を果たす。オーソリティは、リンク、そして、ソーシャルメディアでのシェアから得られる。ここで注意してもらいたい点がある — 有料検索では現金とキーワードを結びつけることが出来るものの、リンクとキーワードの間には相互的な関係はほとんど存在しない。事実、最もコンバートする自然のキーワードは、リンクの価値がもっとも低い可能性がある。

    最高のPPCのキーワードに対して、ページのコンテンツをSEOするほど、容易ではない。オーソリティが欠ける状態では、コンテンツは上位にランク付けしてもらえない。

    オーソリティを理解する

    自然検索では、– ページとドメイン — の2つのタイプのオーソリティが存在する。ページのオーソリティは、文書に向けられたリンクの本数から得られる。オーソリティの要素を幾つか挙げていく:

    • 文書に向けられた内部リンクの本数
    • サイトのウェブの構造における、文書の配置
    • 文書に向けられた外部のリンクの本数
    • 文書にリンクを張るドメインの数
    • 文書にリンクを張るページそれぞれのオーソリティの量(外部リンクの本数で割る)

    ドメインのオーソリティ、または、サイトワイドのオーソリティは、ページのオーソリティの総計である。同じように、このタイプのオーソリティにおいて重要な要素を挙げていく:

    • ウェブサイトが持つ全てのページオーソリティの合計
    • 外部からのリンクを受けているページの合計
    • ウェブサイトが新たにリンクを受け、人気が高くなっている点を証明する、新鮮さや速さ等のトレンド

    ソーシャルメディアのリンクおよびブランドの言及の回数もオーソリティの構築に貢献する。コンバージョンの量、そして、メッセーンジャーの影響力が特に重要だと見られているが、インパクトに関して詳しいことは分かっていない。

    要するに、オーソリティの大半は、外部から得られる。だからこそ、SEOのプロセスにおいて、リンク構築が重要視されているのだ。

    リンクに値するコンテンツ vs コンバージョンの高いコンテンツ

    オーソリティとリンクの価値を理解したら、リンクに値するコンテンツについて検討し、SEOの最適化戦略を立案する工程に移る。

    eショッピングサイトでは、コンバージョンの高いページは、リンクに値しないと言う不都合な事実が存在する。例えば、ビリヤードの機器を販売しており、ボール、キュー、備品、そして、台が多数掲載されたカタログを持っていると仮定しよう。各製品のページをそのキーワードで上位にランクインさせることは重要だが、大量の被リンクが集まる可能性は低い。

    反対に、適切に球を打つ方法等、ベーシックなhow to記事から、トーナメントに向けて、テーブルのサイズを変えていく方法等の上級者向けの情報を含む、記事、そして、参考になる資料が多数提供されたブログをウェブサイトで運営していると仮定する。面白い記事は、多数のリンク、そして、ソーシャルシェアを獲得することが出来るかもしれないが、多数の製品の販売につながる確率は低い。セールスページを上位にランクインさせたいため、ブログの記事をコンバージョンの高いキーワードに対して最適化したくはないはずだ。

    次にソフトウェアのスタートアップ会社を例にとって考えてみる。毎年、大規模な製品を1点リリース、または、アップグレードして、オーソリティの高いニュースメディアのリンクを獲得している。それは良い傾向だが、その他の364日間はどんな調子だろうか?このスタートアップが、検索エンジンが見返りを与える、新たなリンクとソーシャルシェアを継続的に獲得するには、どうすればいいのだろうか?

    コンバージョン率が最も高いのは製品ページであり、一方、最も多くのリンクが寄せられるのは、製品やサービスを買うかどうかは別として、ビジターが読みたい、参考にしたい記事や参考になる情報である。そして、マーケティングファンネルで、リンク構築のポテンシャルが最も高いのは、ファンネルの最上階に位置する認知レベルである。

    SEOがインバウンドマーケティングになる

    カタログページの最適化だけ、あるいは、優れたガイドや指南書の作成だけでは不十分であり、ウェブサイト全体のコンテンツと宣伝の双方に取り掛かる必要がある。

    マーケティングファンネルの各階層に対して、次の質問に答えていってもらいたい

    • どのキーワードがフィットするか?
    • どのようなタイプのコンテンツをビジターは期待しているのか?
    • どのコンテンツをビジターに見てもらいたいのか?
    • どの検索の意図をビジターは満たしたいのか?(ナビゲーショナル、インフォメーショナル、コマーシャル、トランザクショナル、エンターテイメント)
    • マーケティングファンネルをどのように下ってもらうのか?
    • コンテンツを宣伝することは可能か?どのように宣伝するのか?

    次に、各レベルに対するコンテンツ計画を、続いて、獲得および維持計画を策定していく。以下に例を挙げる:

    ビジターを「認知」から「信頼」に移ってもらう

    • 参考になる情報、業界のニュース、そして、製品のニュースを通して、ビリヤードの愛好家を集める。
    • テキストの記事、動画、オンラインセミナーを提供する。
    • ホームページとソーシャルメディアのアカウントでコンテンツを宣伝する。
    • リンクの獲得を目指した価値の高いコンテンツに関して、影響力の高い友人にeメールで報告する。
    • eメール経由でブログに購読してもらう、または、限定の勉強になるコンテンツ、そして、特売情報を掲載する週刊のニュースレターに登録してもらって、名前とeメールアドレスを獲得する。
    • ファンネル全体に取り組む。

    Marketing Funnel

    各レベルに対するコンテンツ計画を作り、その後、SEOを行う。

    リンク構築と外部への宣伝を組み合わせるのは、難しい。だからと言って、諦めてもらいたくない。また、SEOに特化したコンテンツの作成も中止してもらいたくない。マーケティングファンネルの全てのレベルで良質なコンテンツを用意し、ビジターを認知から購入に向けて、進んでもらう必要がある。この中には、記事、ガイド、ケーススタディ、ホワイトペーパー、動画、オンラインセミナー、スライドショー等が含まれる。

    ドメインのオーソリティのおかげで、リンクがなくても、高いランキングを獲得することが出来る可能性がある。ドメインのオーソリティが確立されていくと、作成し、キーワードを意識して最適化したページは、上位にランクインし、さらに、トラフィックを獲得するようになるかもしれない。時間はかかるかもしれないが、その努力に値する見返りを得られることが出来る。

    また、カスタマーサポートを無視するべきではない。充実したヘルプのセクションは、自然なトラフィックの源として貢献する効果が見込める。顧客に参加する機会を与えてもらいたい。投げ掛けられた質問に対する答えをブログで提供したり、コンテストに参加させたり、あるいは、褒美として、参加者限定のコンテンツを用意したりする等、手を打つべきである。そして、リンクを顧客のソーシャルメディアのアカウントで容易にリンクをシェアすることが可能な環境を作って、顧客をファンに変えるべきである。

    繰り返すが、まずは良質なオンラインマーケティングプログラムを策定し、次にSEOに取り掛かる必要がある。キーワードのリサーチによって、具体的な記事やページに関するヒントを得られたら、マーケティングに真摯に取り組みつつ、いち早くこのようなコンテンツを配信していく必要がある。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Use The Marketing Funnel For SEO & Inbound Marketing」を翻訳した内容です。

    簡潔ながら、中々に「わかった」記事だったと思います。この種のマーケティングファンネルは最近流行のインバウンドマーケティング的発想の根本に位置するものとも思いますが、その中でSEOを単なる検索エンジンでの上位表示手法として捉えるか、またはSEOをより深く理解し、その検索視点の発想を様々な局面で活かせるかどうかで、インバウンドマーケティングの成果も大きく変わってくるんだろうな、、、としみじみ感じた内容でした。 — SEO Japan [G+]

    レスポンシブWebデザインがユーザー体験に最適化できていない5つの実例

    スマホの普及で導入サイトも増えているレスポンシブWebデザイン。作り手からするとまだまだ目新しいですし、ブラウザサイズを変えてサクッとデザインが柔軟に変わるのはそれなりに自己満足度も高く時代の最先端を走っている気分になれる仕組みではあります。一方、デバイスやスクリーンサイズにデザインが最適化できたとしても、それがそのデバイスを使っているユーザーに本当に最適化できているかというと、全くの別問題。Google先生も大推奨中ということで、今後さらに導入が進んでいくと思われるレスポンシブWebデザインですが、今回はそんなレスポンシブWebデザインが抱えるユーザー視点の問題点や課題を真剣に考えてみた記事をご紹介。流行だから、スマホが普及しているからと、安易なレスポンシブWebデザイン導入を決断する前に一読する価値ありです。 — SEO Japan

    レスポンシブウェブデザインに関しては、意見が大きく分かれる。先月投稿した、レスポンシブウェブザインの問題点に関するコラムに対して、賛成意見、そして、反対意見を発表してくれた方々に、この場を借りて感謝の意を表したい。既に大半の反対意見には回答したものの、グーグルのジョン・ミューラー氏から最近寄せれたコメントは、注目に値すると思ったので、紹介させてもらう。

    ルーク・ウロブルウスキ氏が、グーグル+で発表した、レスポンシブウェブデザインを導入したことで成功を収めたサイトの成果をミューラー氏が取り上げた際、私はレスポンシブウェブデザインが有効に働くサイトもあれば、働かないサイトもあることをグーグル、そして、レスポンシブウェブデザインの支持者に伝えようとした。

    john mueller responsive googleplus

    先月の投稿で、私はグーグルの公式の意見を求めていたこともあり、これは願ってもないフィードバックであった。また、グーグルのスタッフからの今回の意見は、レスポンシブウェブデザインが、ユーザーにとって問題を引き起こす可能性があり、万能ではない点を示唆する効果があると考えている。

    それでは、ジョン・ミューラー氏が指摘していたように、そして、その他の大勢のレスポンシブウェブデザインの支持者が考えているように、このような極端な例は、大半のサイトには当てはまらないのだろうか?データをチェックし、確認していこう。

    SEOの担当者、そして、ウェブマスターにとって残念なのは、この点を確認する上で役に立つであろう、インフォメーションアーキテクチャが、消費者の要望と一致していないサイトが多数網羅されたリストが存在しないことだ。

    そのため、次の2点の証明を行うため、私は.Netマガジンのトップ 25レスポンシブウェブサイトリスト 2012年版から、Starbucks.com、Microsoft.com、そして、Disney.comを例として採用した。未来志向のウェブデザインの鏡として、この3つのサイトが相応しいなら、私の指摘が特別なケースではないこと、そして、すぐに解決する必要がある極端な問題ではないことの証明にはなるはずである。

    1. 多くの上位のレスポンシブサイトはインフォメーションアーキテクチャがお粗末

    先月のコラムで、私はMerecedsのモバイルサイトで行った調査に言及した。この調査により、トランスコード化されたページが、モバイルの検索結果に表示されなくなる、サイトアーキテクチャの問題が見つかった。同じコンテンツがレスポンシブウェブデザインでも用いられているため、この問題は、旧式のサイトを無理やりレスポンシブデザインに変えたサイトにも存在するはずである。やはり、Microsoft、Disney、そして、Starbucksは、レスポンシブへのデザイン変更(大半の場合、旧式のサイトをそのままレスポンシブ化している)では解決することが出来ないインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていた。

    例えば、Starbucksは、検索のデータが示す通り、ユーザーの多くは、とりわけモバイルデバイスでサイトを閲覧している場合、地域の店舗を探していることが多く、ウェブサイトのローカルの領域を強調する取り組みを巧みに行っていると言えるだろう。

    Starbucks does a nice job at highlighting the Store Locator given their users' tendency to search for a store near them, but their information architecture has other problems when it comes to searchers.

    ユーザーが近場の店舗を探している傾向がある点を考慮すると、スターバックスは、店舗検索機能を巧みに強調しているものの、検索に関して、このサイトのインフォメーションアーキテクチャには、その他の問題点が見られた。

    ウェブサイトのその他のセクションは、検索エンジンのユーザー、そして、サイトのユーザーにとって、使いやすいと言えるだろう。しかし、下のデータにも表れているように、検索量を基にした優先順位は、モバイルサイトの各機能と一致しているとは言い難い結果となっている。

    Comparing Starbucks responsive site architecture to searcher interest reveals potentially profitable gaps.

    スターバックスのレスポンシブサイトのアーキテクチャと検索エンジンのユーザーの関心を比較すると、収益面に影響を与える可能性があるギャップの存在に気づく。

    このチャートのメソッドに関しては、詳細をマーケティングランドで以前説明したが、簡単に言うと、一ヵ月の検索回数の合計が1000回を超えるブランドのキーワードを分類して、サイトの機能と比べている。

    検索の意図が、ウェブサイトの特徴と一致しているケースもあるが、大方、一致していない。例えば、ホームページにクーポンは掲載されていないが、検索を介して、期限切れのクーポンを見つけることが出来る。また、店舗とクーポンを除けば、スターバックスの仕事に関する情報は、最もユーザーに求められているものの、この情報は、ページの一番下に置かれている。サイトに掲載する情報を決める際には、検索量以外にも様々な要因を考慮しているはずであり、ビジネス上の理由で、他の機能を優先しているのだとは思うが、カロリー計算機や推奨する注文等の情報が、このビジネス上の理由に当たるとは私には思えない。

    先月のコラムでも指摘した通り、このような問題は、レスポンシブかどうかに関係なく、しっかりとデザイン変更を行うことで、解決できる可能性がある。いずれにせよ、レスポンシブサイトは、検索エンジンの視界から消してしまう、インフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていることが多い。そのため、「レスポンシブデザインがSEOに向いている」と主張しているものの、実際に大きなインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えているなら、矛盾していると言わざるを得ない。

    MicrosoftとDisneyのサイトに対しては同じ調査を行っていないものの、検索の行動とインフォメーションアーキテクチャを一致させる取り組みに関しては、難しい課題を抱えているはずである。

    例えば、Disneyは、ゲームのコンセプトに関して、改善が必要である。先日の投資家向けのイベントで判明したように、Disneyのビジネスにとって、ゲームは重要なカギを握っている。しかし、サイトを見る限り、その点は伝わってこない。検索エンジンで[disney games]と入力すると、このページに導かれる。このページで、Disneyは、Mickey Delivery DashやPhineas and Ferb等のゲームで遊ぶよう促している:

    Disney's responsive site entices mobile users to play a game that they have no chance of playing.

    Disneyのレスポンシブサイトは、遊ぶことが出来ないゲームを遊ぶようユーザーに呼び掛けている。

    しかし、実際にゲームで遊ぼうとすると、次のようなメッセージが表示される:

    For a site to be responsive, it should work everywhere. Not so for this critically-acclaimed responsive site.

    レスポンシブサイトなら、どんなデバイスでも利用することが出来るとユーザーは期待する。この評価の高いレスポンシブサイトでは、ユーザーの期待は裏切られる。

    また、次のような現象に遭遇することもある:

    Sometimes responsive sites provide less than responsive user experiences.

    レスポンシブサイトは、レスポンシブとは言い難いユーザーエクスペリエンスを提供することがある。

    Gamesページに戻り、フッターのOnline Gamesをクリックすると、ページのトップにリダイレクトされ、フッターのVideo Gamesをクリックすると、次の画面が表示される:

    Our quest to play games on a responsive site ends with this, as would quests from the majority of mobile searchers.

    レスポンシブサイトでゲームを遊ぶ試みは、この画面で終了した。モバイル検索経由の試みの大半もこの画面から先には進めないだろう。

    携帯電話ではゲームを遊ぶことは出来ないのだろうか?

    これは、受賞経験のある、時代の最先端を行くウェブサイトである。しかし、グーグル、ビング、あるいは、ヤフー!で、毎月3万回行われる[Disney games]の検索を実際に実行したことがある人は、そこまで高く評価しないはずだ。また、どのプラットフォームを利用しているにせよ、ニーズに対してレスポンシブなサイトだとは思えない。

    Microsoftでもユーザーは同じような状況に直面する。同サイトで、人気の高いカテゴリーの一つに挙げられるDownloadsにアクセスしても、実際に何かをクリックすることが出来るなどと期待するべきではない。右上にある3本の線と3つの点がメニューだと気付いたら、次のようにDownloadsのカテゴリーが表示される:

    Microsoft's responsive web site offers free downloads to mobile searchers that mobile searchers can never receive.

    Microsoftのレスポンシブサイトは、モバイルのユーザーが利用することが出来ない無料のダウンロード製品をモバイルユーザーに提供している。

    Windowsのダウンロードは、私が持つアンドロイドの電話機とは関係がないため、Free downloadsをクリックしたところ、次のページに導かれた:

    This page was presented when I clicked on Free downloads in my mobile web browser, not my PC.

    このページは、PCではなく、モバイルウェブブラウザでFree downloadsをクリックした際に表示された。

    私のPCを最大限に活用するとは、何のことだろうか?そもそも、なぜPCが出てくるのだろうか?私は無料のダウンロード製品が手に入るページにアクセスしているつもりであった。自分のニーズに対して、レスポンシブなサイトだと思っていたが、私は何か勘違いしていたのだろうか?質の低いユーザーエクスペリエンス、そして、プラットフォームを限定しているものの、レスポンシブと偽る行為は、検索エンジンのユーザーにとっても、SEOにとっても、マイナスである。

    このように、レスポンシブ化した、3つの大きな企業のウェブサイトを詳しく調べ、3つ全てのウェブサイトに問題があることに気づいた。よって、このインフォメーションアーキテクチャの問題は、一部の専門家の推測よりも、幅広く浸透しているのではないかと言う結論に至った。

    また、これでもレスポンシブウェブデザインはSEOに最適だと主張する人達には、今回取り上げた3つのサイトが、高い評価を受けているサイトであるものの、検索エンジンのユーザーのユーザーエクスペリエンス、そして、SEOには、何のメリットもない点を伝えておきたい。

    2. 上位のレスポンシブウェブサイトは、モバイルならではのキーワードを用いていない

    モバイルデバイスにユーザーが入力している新しいキーワードを活用する方法を誰もが理解しているわけではない。これは割と新しいトリックであれ、まだ、活かして切れていないサイトがあっても不思議ではない。このテーマの知識が浅い方々のために、私は詳細な案内書を提供している。

    この取り組みのメリットを理解しているなら、主にモバイルデバイスで検索されるStarbucksのキーワードを見れば、すぐに機会を特定することが出来るだろう。マスターキーワードのリストをモバイルの比率を基にまとめ、モバイルデバイス経由が70%を上回っているキーワードに注目すると、大勢のユーザーが移動中にStarbucksのサイトにアクセスしていることが分かる。

    Amazingly 46 people a month ask their desktop computer to help navigate them to a Starbucks.

    なんと、デスクトップのコンピュータを使って、Starbucksへのルートを探していたユーザーは一ヵ月にたった46人であった。

    地域で店を経営する多くの会社は、リードを店に導くことで、収益の大半を得ていると指摘している。そのため、Starbucksの店舗を探す、このようなキーワードは、ウェブサイトが得られるリードの中で、特に価値が高いと言えるのではないだろうか。 しかし、レスポンシブデザインでは、チャンスを逃してしまう。

    この検索の多くは、グーグルのルートを紹介するページに導かれ、Starbucksのウェブサイトは蚊帳の外である。[drive thru starbucks]のようにルートが表示されないケースもある:

    Some queries with local intent don't include maps in mobile results.

    ローカルの意図を持つ一部のクエリでは、モバイルの結果に地図が盛り込まれていないものもある。

    もっとひどいのは、[24 hour starbucks]のように誤った情報が表示されるケースだ(私はシカゴ在住) :

    Not going to walk to San Francisco from Chicago for a latte, Google.

    ラテを飲むために、さすがにサンフランシスコまで歩くつもりはない。

    Starbucksは、このような情報を求めているユーザーに対して、もっと有益なユーザーエクスペリエンスを提供して、価値の高いリードをウェブサイトにもたらすことが出来るはずである。

    それでは、実際に何をすればいいのだろうか?24時間営業の店舗とドライブスルー可能な店舗を別々のリストで紹介する、クロール可能なページを作成する手が考えられる。現在、このサイトは、検索の絞り込みに依存しているため(クロール不可。問題 No.1を参照)、このようなページは提供されていない。このページを作って、HTML5を使って、電話機のGPSを活用すると、クリックしてページに導かれると、すぐにもっとも近い店舗をユーザーに伝えることが出来るようになる。

    ところが現実のサイトでは、Starbucksは、検索エンジンのユーザーをStore Locatorページに送り、このページでユーザーは小さな漏斗のような形の記号が絞り込みを行うためのアイコンであることを学び、興味を持っているStarbucksの店舗のタイプを選択し、Applyをクリックする必要がある。このボタンをクリックすると、地図に戻り、ズームインするか、範囲のボタンをヒットして、自分の場所を探し出し、近場の店舗を表示してもらうことを願うしかない。

    しかし、Starbucksは、1度のクリックでユーザーが求めている情報を与えることが出来るにも関わらず、なぜ、最も価値の高いリードに、このようなややこしいプロセスを踏ませているのだろうか?レスポンシブデザインで同じ機能を提供することが出来るかもしれないが、レスポンシブウェブデザインの支持者は、モバイルのコンテキストには反対の立場を取っていることが多い。また、そもそも、このようなチャンスは求めていないため、デザインには反映されない可能性が高い。優秀なSEOのエキスパートは、同じ過ちを回避し、自然な検索から、コンバートしやすいトラフィックをより多く獲得するだろう。

    Disneyもまた、ゲーム、アプリ、そして、壁紙等のモバイルコンテンツで、この類のキーワードを持っている。Disneyは、モバイルアプリをサイトにリストアップしているものの、上の画像をご覧になれば分かるように、キーワード「mobile games」は言及されておらず、また、レスポンシブウェブサイトには、mobile wallpaperを掲載せず、また、wallpaper自体を用意していないように見える。 gamesやwallpaperに対する検索は非常に多いものの、Disneyのこの“レスポンシブ”なサイトでは、全く取り上げられていないため、SEOの大失敗だと言わざるを得ない。

    Non-branded games searches have as much search volume on mobile devices as many of Disney's most popular brands.

    会社名なしの[games]のモバイルデバイスでの検索量は、Disneyの最も人気の高い作品と同じぐらい多い。

    この3つのサイトには、モバイルのキーワードだけでなく、モバイルデバイスを利用する状況では、意味がなくなりつつあるキーワードに関しても、問題が見受けられる。DisneyとMicrosoftのサイトの例を見れば一目瞭然である。しかし、Starbucksもまたコンテンツの適応の問題を抱えている。

    [Starbucks coupons]をモバイルデバイスで検索すると(1ヶ月に8500回検索されている)、求めている情報を得られないだけでなく(何かしらビジネス上の理由があるかもしれない)、Print Coupon Buttonをクリックして、存在しないクーポンを取得するよう求められるのだ:

     

    Starbucks responsive web site asks you to print out a coupon from your mobile phone, and gives you how-to instructions that you'll never be able to follow.

    Starbucksのレスポンシブウェブサイトは、携帯電話からクーポンを取得するようユーザーを促し、絶対に従うことが出来ない方法を説明している。

    これは泣きっ面に蜂のようなものである。コンテンツの意味、そして、クエリの関連性を変えてしまう点を理解せずに、サイトをレスポンシブウェブデザインにしていることが原因である。

    レスポンシブウェブデザインを採用することで、この問題を全て解決することは出来るのだろうか?その可能性はある。しかし、レスポンシブウェブのデザイナーとSEOは、現在この問題の解決には関心を寄せていないため、エッジケースとして扱われる可能性がある。

    3. レスポンシブウェブサイトは遅い

    前回のコラムへのコメントで指摘して頂いたように、確かに、レスポンシブウェブサイトは、適切にデザインすれば、スピーディーに動く。その通りである。しかし、問題は、完全に矛盾しているわけではないにせよ、「遅いレスポンシブウェブサイト」は、エッジケースではない点である。

    この点を指摘しているのは私だけではない。事実、この点に反論した人達の多くが、これはレスポンシブウェブではなく、ディベロッパーに責任があると主張していた。しかし、SEOの担当者としては、責任の所在は重要ではない。遅いことが問題なのだ。レスポンシブウェブサイトが遅いなら、実際にその多くは遅いのだが、検索エンジン経由のユーザー、そして、SEOにとってマイナスに働く。

    コメント欄でも指摘したよううに、この問題は様々なサイトで発生している。Akamaiに所属し、パフォーマンスを熟知するガイ・ポドジャーニー氏は、「この事実を無視することは出来ない。理想的だと思われたレスポンシブウェブサイトは、 モバイル専用のサイトよりも遅い。と言うよりも、平均的なレスポンシブウェブサイトは、平均的なモバイルサイトよりも遅いと言った方が正確かもしれない」と指摘している。要するに、遅いレスポンシブサイトは、珍しくはないと言うことだ。

    4. レスポンシブウェブサイトはグローバルモバイルトラフィックの10%以上を失っている

    マーケッターなら、15800万人のビジターと980億のページビューに是が非でも接触したいと望むはずだ。これは、2012年の12月の時点で、Operaのブラウザーを利用するフィーチャーフォンのユーザーのデータである。

    モバイルウェブの現状レポートの最新版によると、Operaは、Opera MobileまたはOpera Miniのいずれかのブラウザーから、2億2900万人のビジターと1430億のページビューを得ているようだ。また、同社は、ビジターの68%がスマートフォン以外のデバイスから寄せられていると報告している。計算すると、上のスタッツになる。

    Operaが15.4%のマーケットシェアを獲得している点を考慮すると、世界のモバイルウェブマーケットのシェアの10.63%に当たると推定される。

    世界のモバイルウェブのトラフィックの10%を、無視しても構わないと判断することも出来るが、異常値と言うには、あまりにも莫大なトラフィックである。

    先月、コメントで指摘して頂いたように、まずは、モバイルサイトを作り、その後、レスポンシブデザインを使って、フィーチャーフォンのユーザーに対応する手が考えられる。しかし、この方法には次の2点の問題がある:

    • グーグルはこの手法を薦めていない。グーグルは、サイトを分けるか、フィーチャーフォンとスマートフォン上で有効なサイトには、ダイナミックサービングのみを推奨している。
    • 最初にモバイルを構築する方法は確かに未来志向だが、既存の大勢の主要なデスクトップのユーザーにそっぽを向かれてしまう。

    Weather Channelのように、モバイルを優先しそうな企業の多くにとっては、あと数年間は、この戦略は現実的には映らないだろう

    5. 全てのレスポンシブサイトはモバイルのみの機能でユーザーのひんしゅくを買う

    レスポンシブデザインは、対応するデバイスに応じた機能を追加することではなく、同じコンテンツを全てのプラットフォームで提供することを信条としているため、この問題は極端なケースに当たらないはずである。

    先月のコラムでも説明したように、マーケッターは、GPS、カメラ、加速度計等、モバイルに特化した機能を使って、ネイティブアプリに匹敵しつつ、プラットフォームを問わずに全てのユーザーに見てもらい、楽しんでもらう、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブで提供することが出来る。

    この取り組みを行うことなく、なぜサイトをレスポンシブ化しよとするのか、いまだに理解不能である。ONE ウェブは、滑り出しとしては悪くないが、それだけ満足しないでもらいたい。

    私は、先月、Thunder Techのユーザーエクスペリエンスチームとブログで話しをする機会があったが、同チームのメンバーは、このようなユーザーエクスペリエンスは、ウェブサイトではなく、アプリのものだと主張していた。しかし、この点に関しては、ユーザーエクスペリエンスの担当者とSEOの担当者の間では、意見が分かれる。SEOのスタッフは、ユーザーが魅力的だと思えるユーザーエクスペリエンスを出来るだけ明白に表現することにこだわる。また、ネイティブアプリとは異なり、ウェブは、100%の接触範囲を持つことも大きな意味を持っている。

    HTML5を使えば、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブ上で提供しやすくなり、このタイプのコンテンツは、理想的なトラフィックをサイトにもたらすだけでなく、リンク、共有、そして、グーグルがサイトの信頼性を判断するために利用する、その他の全てのシグナルを入手することが出来るかもしれない。サイトをレスポンシブにするために、このようなシグナルを諦めるようでは、SEOの名が泣く。

    ウェブでアプリのようなユーザーエクスペリエンスを作る取り組みが、どれほど浸透しているのかは知らないが、ダイナミックサービングを介して、アプリのようなモバイルウェブエクスペリエンスを構築した後、パフォーマンスが改善したサイトの例を見つけた。 このサイトの方針を採用する会社が増えることを願っている。

    According to Nielsen and Business Insider, consumers spend more time in apps than on the mobile web. While games and social networking are part of the story, how much are webmasters to blame for not making web experiences more app-like?

    NielsenとBusiness Insiderによると、消費者はモバイルウェブよりも、アプリでより多くの時間を過ごしているようだ。ゲームやソーシャルネットワークも含まれているが、ウェブのユーザーエクスペリエンスをアプリ化、そして、改善することに二の足を踏むウェブマスターは、どれぐらいの責任を負っているのだろうか?

    この記事を最後まで読んだなら、先月、私が発見した5つのポイントが、事実であり、極端なケースではないことは、様々な例を通して、理解してもらえたのではないだろう。それでも、グーグルには、稀なケースと見なされるかもしれないが、検索ユーザーが立ち往生し、混乱し、そして、コンバートすることに失敗しているなら、その問題を解決することで、ビジネス、そして、ユーザーの双方にプラスに働くはずである。

    そのため、レスポンシブウェブデザインは、必ずSEOに良い影響を与えると主張する人に出会ったら、実際には、多くのレスポンシブなサイト(その一部は、評価が高い)が、全くSEOの役に立っていないことを思い出してもらいたい。レスポンシブウェブデザインだけで、満足するべきではないのだ。

    まとめ

    レスポンシブウェブサイトが、SEOを含めた多くの問題を抱えているケースが目立つ。その理由を挙げていく:

    • 複数の評判のとても良いレスポンシブなウェブサイトは、インフォメーションアーキテクチャの大きな問題を抱えており、検索エンジン経由のビジターは、タスクを完了することが出来ず、また、企業はリードから利益を得ることに失敗している。
    • レスポンシブデザインを採用したウェブサイトは、モバイルの検索ユーザーにとって特に重要なキーワードを見逃しており、企業、そして、ユーザーの双方が損害を被っている。
    • レスポンシブサイトは、読み込みにかかる時間を短縮するポテンシャルを持っているが、大半のサイトは、このポテンシャルを活かしていない。
    • フィーチャーフォンのトラフィックを獲得する件において、グーグルは、レスポンシブデザインを推奨していない。ちなみに、フィーチャーフォンユーザーのトラフィックは、モバイルのウェブトラフィック全体の10%を超える。
    • レスポンシブサイトは、基本的に複数のプラットフォームに対応していないコンテンツには、対処することが出来ない。そして、このような複数のプラットフォームに対応するコンテンツは、ユーザーを助け、サイトが自然なリンクを獲得し、そして、収益を得る上で効果的である。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Common Are SEO Problems With Responsive Web Design?」を翻訳した内容です。

    サーチエンジンランドの記事故、SEO上の問題として語られていますが、実際はユーザー体験全般、つまりウェブマーケティングやウェブサイトの成功に直接関わってくる大きな問題を考えた記事でした。レスポンシブWebデザインというと、まだまだデザインのみが注目される面が大きいですし、現実問題、デザインをレスポンシブ化すると同時に、モバイル体験まで最適化するというのは、例えばモバイルユーザーにモバイルならではの機能を提供することになれば、デザイン上もシステム上も作業負荷が一気にアップしますし、簡単にできることではないことは重々承知していますが、レスポンシブWebデザインが普及していく上での大きな課題であることは間違いありません。

    レスポンシブWebデザインというと、「デザイン」と言葉が入っているだけに、どうしても機能やユーザー体験よりはデザイン最適化のみの話に陥ってしまいそうですし、その意味では、ユーザー体験や機能まで含めてWebサイトのレスポンシブ対応を考えた新しい言葉があった方が良いのかもしれませんね。あ、単純に「レスポンシブWeb」でいいのか。

    呼び方はともかく、今回の記事がレスポンシブWebデザイン、Webサイトのレスポンシブ化についてより深く考えるきっかけになれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

    クラウドファンディングのキャンペーンを成功させる前に知っておくべきこと

    米国ではKickStarterを筆頭に、かなりの普及を見せているクラウドファンディング、日本でも少しずつ盛り上がってきているようです。今回はクラウドファンディングのキャンペーンを成功させるためのティップスをインタビュー形式でまとめた記事をThe Next Webからご紹介。KickStarter等、米国サイトを念頭に置いていますが、日本でも十分参考になる内容。クラウドファンディングの活用を考えている方は是非。 — SEO Japan

    多くの起業家と経験豊かなビジネスが次のプロジェクトへの資金供給をするために一様にKickstarterやIndigogoのようなクラウドファンディングに注目しており、これらの新生アイディアを支援するあなたのお金をめぐる競争はこれまで以上に高まっている。

    しかしながら、多くの人が挑戦するからといって、彼らがみんな成功するわけではない。一般人に自分のアイディアに対して資金供給をしてもらおうとする際、あなたに必要なことは、何が効果的で何がそうではないかに関する熟練した洞察だ。

    そこで、私たちはSpindowsの創設者/CEOおよびKickstarterHacksのクリエイターであるClay Hebertと、8月22日に開催される‘Kickstarterで成功する方法’という彼のTNW Academyのクラスに先立って話し合った。クラウドファンディングのエキスパートである彼は、KickstarterとIndiegogoにおいて26人の起業家が210万ドル以上の資金を集めるのを助けてきた。

    このクラスでは、Clayは広範囲に及ぶクラウドファンディングの知識をきちんと共有し、あなたのクラウドファンディングプロジェクトの成功を確実にするための最高の戦略、秘訣、技を網羅するつもりだ。

    TNW: KickstarterやIndiegogoのようなクラウドファンディングのプラットフォームは、優れたアイディアを実現しようとしているスタートアップや個人にとって本当に不可欠なツールなのでしょうか?それとも‘古いやり方’でそれをすることはまだ可能なのでしょうか?

    CH: それはビジネスのタイプによります。クラウドファンディングには主に2つタイプがあり、それらは全く異なるタイプのスタートアップのためにデザインされています。

    KicksterterやIndiegogoのようなプラットフォームは、“報酬ベース”のクラウドファンディングプラットフォームで、支援者はプロジェクトを金銭的に支援する見返りに報酬を手にします(通常は、アルバムや本など生産されるアイテム)。報酬ベースのプラットフォームは主に、通常50000ドル以下のプロジェクトを完成させるために必要なお金を調達することを求めているクリエイティブなプロジェクト向けのものです。

    支援者が会社の株式を少しだけ手に入れる“株式ベース”のクラウドファンディングを提供するFundable.comのようなプラットフォームも存在します。株式ベースのクラウドファンディングプラットフォームは、株式と引き換えに、認定された投資家からの通常50000ドル以上の運営資金を求めているスタートアップ向けです。

    例外もあり、50000ドルという数字はおおよそのガイドラインでしかないのですが、企業向けSaaS分析アプリケーションを作るために500万ドルの資金調達をするのに対して、ドキュメンタリーを完成させるために10,000ドルを調達することは全く異なるのです。

    TNW: Kickstarter/Indiegogoのようなプラットフォームは、なぜこんなにも数多くの支援者を引き付けているのですか?その理由の一部は、‘ゼロから参加したい’という人々の心理なのでしょうか?

    CH: アーリーアダプターの心理は間違いなく理由の一部です。人々が興味深いプロジェクトを発見して支援する時、彼らはそのプロジェクトを自分の友人やソーシャルネットワークに共有することが多いのです。そこには面白いものを最初に発見し共有するという要素があります。

    慈善寄付のプラットフォームもさることながら、KS/IGは、他の場所では手に入れることができないアイテムを先行販売する独占オンラインストアとして一番うまくいっています。Pebbleウォッチが1,000万ドルを調達したのは、支援者が創設者のEric Migicovskyはいい人だと考えた(実際いい人です)からではありません。彼らが1,000万ドルを調達したのは、支援者がPebbleウォッチを欲しいと思ったからなのです。Pebbleは、最高に素晴らしい製品を作り、その製品のストーリーを鮮やかに伝え広めました。それがクラウドファンディング成功のカギなのです。

    TNW: クラウドファンディングプロジェクトを設定する際、人々が犯す最大の過ちは何ですか?

    CH: プロジェクト制作者が繰り返しているいくつか重要な間違いがあります。
    最大の過ちは、マーケティングは放っておけば何とかなると考えることです。メディアは、莫大な数百万ドルのプロジェクトを取り上げることを好みますが、多くの人はそういったメディアの記事を読み、簡単にプロジェクトを作り出すことができ、そのプラットフォームが30,000ドルもしくは50,000ドルを調達するだろうと仮定します。

    実際には、あなたは自分自身でキャンペーンページに大量のトラフィックをもたらす必要があります。KickstarterやIndiegogoは面白いプロジェクトを宣伝することに関していい仕事をするのですが、それでも、視聴数やお金の大部分(通常80~90%)は、他のチャンネルやプラットフォーム外のプロモーションの取り組みからやって来ます。

    あらゆる優れたオンラインマーケティングと同様に、あなたは自分のプロジェクトに心底関心のある特定の層を見極める必要があります。もしもあなたの最初の回答が、熱烈な“全ての人!”であるなら、試作段階に戻ることです。全ての人に手を伸ばすことはできません。あなたには、特定のオーディエンスのためのユニークな製品が必要なのです。理想的には、Eメールリストやブログやソーシャルネットワークを介して事前に自分の仲間を築いていることです。

    まだ仲間を築いていないのなら、誰が仲間なのか見極めることです。関心のある人々に話をする情熱を持っているのは誰なのか?もしそれがあなたでないのなら、誰がそれをするのかを把握し、興味深いオファーを作り出す必要があります。

    これは全て事前に起こるべきことです。あなたはローンチ前にマーケティングプランを築く必要があります。ローンチしてからでは遅いのです。時間は押し迫っているのです。

    私が目にしている2つ目に大きな過ちは、どのようにして人々が自分たちの報酬価格に値段を付けるかです。

    あなたが直接もしくはZapposのようなサイトで何かを購入する時、顧客リスクはほぼゼロです。Zapposは双方の無料配送と素晴らしいカスタマーサービスに投資をします。リスクがないために、Zapposは製造者の希望小売価格(MSRP)もしくはそれに近い額を請求することができます。あなたはZapposではないのです。多くのクラウドファンディングプロジェクトは生産されず、多くが目標出荷日よりもずっと遅くに出荷されます。クラウドファンディングキャンペーンに貢献することには先天的な顧客リスクがあるのですが、何にせよ私たちはそれをするのです。

    支援者に対するこのようなさらなるリスクを補うために、プロジェクト制作者はMSRPより低い価格付けをするべきです。10ドルの‘デジタルのハイタッチ’(MSRPよりはるかに高い)の代わりに、より多くの価値を提供するのです。例えば、Kickstarterプロジェクトの最低報酬では、AJ Leonが、たったの13ドルでエッセイ付きの本を全てのデジタル形式(PDF、ePub、mobi、オーディオブック)で提供しました。それはMSRPよりもはるかに安いのです。

    TNW: キャンペーンを設定する際にあなたがいつも奨励する5つの秘訣は何ですか?

    CH:

    1. ユニークで面白い製品を用意する。
    2. 事前に(数年とは言わないとしても数か月前に)仲間を築く。それができなかったのなら、関心のある特定のコミュニティを見極め、その人たちに話ができる情熱を持った人を見つける。
    3. 広まるストーリーを伝える。動画は非常に重要。“プロジェクトを支援しないとしても、誰かがこの動画を共有するだろうか?”と自分に尋ねる。
    4. マーケティングプランを立てる。
    5. MSRP以下で値段を付ける。できる限り価格と同じだけの価値を追加する。

    TNW: クラウドファンディングは全ての人に適していますか?それを使用すべきでないことは何ですか?

    CH: クラウドファンディングは、間違いなく全人向けではありません。Kickstarterには、プロジェクトが適合すべきカテゴリとガイドラインの具体的なリストがあります。もしあなたのプロジェクトがそれらのカテゴリに当てはまらなかったり、それらのガイドラインに適合しなければ、Kicksterterは適切な選択ではありません。Indiegogoはもっとフレキシブルで、他にももっとニッチなクラウドファンディングプラットフォームやセルフサービス方式のプラグインがありますが、全てのプロジェクトがクラウドファンディングにふさわしいわけではありません。

    ユニークでない、面白くない、もしくは新しくない製品は、クラウドファンディングキャンペーンの成功に必要な興味を生み出さない可能性が高いです。もしあなたが仲間を築いていなかったり、どんなグループが関心を持つか具体的に知らなければ、あなたのプロジェクトが成功に必要なけん引力を獲得することはないでしょう。

    クラウドファンディングは、それがドキュメンタリーを完成させることにしろ、レストランを救うことにしろ、始まりと終わりと定められた結果のある特定のプロジェクトに向いています。

    TNW: 単に資金を調達する以外にクラウドファンディングの道を歩く理由はありますか?

    CH: もちろん。クラウドファンディングには、ファンドレイジング以上にたくさんの恩恵があります。

    PannaのDavid EllnerやPebbleのEric Migicovskyのように、市場の需要を実証するためにKickstarterのようなプラットフォームを使用し、その実証を使ってベンチャーキャピタルを存続して資金調達をした起業家がかなりたくさんいます。

    時には、最初は拒否をしたVCが、起業家にとってより好ましい条件で、小切手にサインをしています。

    成功するクラウドファンディングは、製品に関する認知や噂を築いてアーリーアダプターを特定する(そして市場に売り出す許可を獲得する)のにも使用されることがあります。

    TNW: Canonicalは非常に注目を浴びるIndiegogoプロジェクト(30日間で3,200万ドル)を実施し、物足りない結果に終わっているように見えますが、何か私たちがそこから学べることはありますが?また、異なるアプローチを推奨してもらえますか?

    CH: Canonicalは大きなファンドレイジングの成功を祝うべきだったので、とても残念です。彼らは正しいことをたくさんしたし、私は彼らを応援していますが、彼らは2つの決定的な間違いを犯したのです。

    彼らはファンドレイジングのゴールをあまりにも高く設定しすぎました。大部分の企業は、クラウドファンディングを介して50万ドルもしくは100万ドルを調達することにワクワクします。Canonicalはたったの8時間で200万ドルを調達しましたが、それはほぼ前代未聞のことです。

    残念なことに、彼らはゴールを3,200万ドルに設定しました。それはどんなクラウドファンディングプロジェクトにとっても桁外れに大きな目標です。しかし、彼らの2つ目の過ちは、フレキシブル・ファンディングではなく、固定ファンディングを選択したことだったのです。

    常にオール・オア・ナッシングのファンディングモデルのKickstarterとは違って、Indiegogoは、固定ファンディングとフレキシブル・ファンディングの2つの選択肢を提供しています。

    固定ファンディングモデルは、Kickstarterのようにオール・オア・ナッシングです。もしゴールを達成しなければ、何も得ることはないのです。

    Indiegogoのもう一つの選択肢、フレキシブル・ファンディングは、このプロジェクトにとってパーフェクトな選択だったはずです。たとえCanonicalが目標に達しなかったとしても、Indiegogoからのわずかに大きな手数料を差し引いて調達したお金をキープすることになります(目標を達成したプロジェクトが4%に対して、目標に達しなかったプロジェクトは9%)。

    Canonicalは本当に革新的な製品アイディアを持っていました。彼らは、自分たちのストーリーを上手に伝え、とても強力なUbuntuコミュニティを活用することに成功しました。1000万ドルは、どんなクラウドファンディングプラットフォームでも膨大な資金です。もし彼らがフレキシブル・ファンディングを選択していたなら、調達した資金の大部分をキープすることができ、Ubuntu Edgeを市場にもたらすことができたでしょう。固定ファンディングを選択したために(最終週に2000万ドルを調達しなければならない―可能だが、あり得そうもない)、このプロジェクトは資金提供を受けず、20,000人以上の支援者は返金されることになるでしょう。

    小さなゴールを設定するか、もしくはフレキシブル・ファンディングを選択していれば、CanonicalとUbuntu Edgeは大きな成功を収めることができたのです。

    ヘッドライン画像はThinkstock、Johnの画像はJohn.doより


    この記事は、The Next Webに掲載された「Planning a Kickstarter campaign? Read this first」を翻訳した内容です。

    こういうノウハウは日本で余り事例が紹介されていないだけに、参考になる点が多かったのではないでしょうか?読むだけで何かクラウドファンディングにチャレンジしたくなってしまうような記事でした。 — SEO Japan [G+]

    ビッグデータが私たちの生活を改善する身近な事例集

    近年最強クラスのバズワードとして君臨するキーワードの1つであるビッグデータ、定義も限りなく緩いことから人・会社都合で多種多様な解釈がされ様々な自称関連サービスが登場しています。実際にビッグデータを意味ある・効果ある情報として活用できるのか、という点ではまだまだ懐疑的な意見も多いようですが、今回は既に起きている身近なビッグデータ活用事例を幾つか紹介します。 — SEO Japan

    ビッグデータは、私たちが自由にアップロードしたり、共有したり生成したりしている大量のデータの流れを処理し、ユーザーに関する情報を集め分析するための広く認められた手法としての地位を確立している。高性能の分析と組み合わさって、組織や調査グループが、データそのものから推測される実際のユーザーパターンに基づいて製品またはサービスを改善することを可能にする。また、それは、デジタルテクノロジー全般において最速で成長している分野の1つでもある。もしあなたがデータアナリストならば、あなたが求めるどんな役職にも足を踏み入れることができる。

    これが、第三世界諸国における食料価格の高騰を追跡する能力や、インフルエンザ流行の予測のような、企業分野の外での画期的な仕事につながっている中、もっともっと身近に起きているビッグデータの革命がある。私たちは、パーソナルデータの高性能な追跡と分析によって自分自身についてもっと知ることを推進するムーブメントであるQuantified Selfグループのような人達によって導かれた‘セルフ・トラッキング’現象の台頭を目撃している。

    これは、日々の生活の実状にとっては余計なことのように聞こえるかもしれないが、その逆も言えるのだ。私たちが効果的に自分自身と日々の習慣を追跡して、生活の特定の側面や、睡眠パターンや、運動能力や、さらにはセントラルヒーティングをどれくらい消費するかさえも改善することを可能にするアプリやガジェットで市場は溢れかえっている。ビッグデータは、革新的なサービスを提供するために膨大なデータを集めるサービスから、私たちが自分自身のデータを分析&照合する方法まで、私たちの生活において必然的に(大きな)役割を果たすことになるのだ。

    自己分析のためのデータ

    この分野はすでにNike Run Plusのようなモバイルアプリと共に確立している。このシンプルなモバイルアプリは、地形や天気などの外部要因を考慮しながら自分の平均ペースや燃焼カロリーを表示し、ランニング界に革命を起こした。ユーザーの負担は最小限に抑えられている:走り始めと走り終わりにタップして、自分のヒストリを完成させるだけで、自分の向上を記録することが可能なのだ。

    この自己分析のテーマを拡大したMood Pandaは、あなたが特に喜んだり落ち込んだりしたときなどのパターンにスポットを当てて、気分を追跡することができる。基本的に、これはスマートデータを使用して、あなたをハッピーにする手助けをする。気分ダイアリーの取り組みによって、Mood Pandaが実際に成し遂げたことは、日記というアイディアを用いてそれをスマートフォン用に簡単にアップデートし、そこであなたはより詳細な洞察を手に入れることができるというものだ。

    他のこういった製品と同様、それはあなたが実際にデータを使用する場合に限ってとても役に立つ。つまり、もしあなたが日曜日(恐らく、夜遊びをした次の日)に落ち込むことがよくあることに気が付いたなら、もしくは運動をしている時に特にハッピーであることに気が付いたなら、悪いものを除外して良いものだけを取り入れることができるのだ。

    お金の節約

    家計に関するお金を節約するためにデータを使用するというのはどうだろうか?OPowerはこれの良い例であり、未来の賢い家庭を垣間見せている。それは本質的には、あなたが供給するデータに反応するWiFiサーモスタットだ。従来の方法(例えば、冬になったら始まるようにセットすると再度変更しない)でサーモスタットのタイマーをセットする代わりに、それが自分の実際の生活習慣に反応するように設定することができるのだ。

    夜外出することを決めた場合にヒーターをオンにするのではなく、このアプリを使用して何時に家に着くのかや何時に起きるのかをサーモスタットに知らせることができ、それが自動的に調整してくれるのだ。あなた自身に関するデータを共有することによって、あなたは自分のラジエーターとの関係を築いたということだ。

    これは、不必要な暖房を防ぐことによって効率的にお金を節約することを可能にし、また、お金を節約するという考え方が、多くの人達にスマートデータに興味を持たせるだろう。Mintは、2009年にIntuitに買収される前の2006年からこれを実施しており、このサービスの正当性の証になっている。収入、支払い、予期される支出などのあなたが供給するデータを使用することによって、あなたが節約できる分野を提案するのだ。

    実際のデータを介してお金を節約するのはどうだろうか?Onavo Countは、スマートフォン上でのデータ使用を追跡して、どのアプリがあなたのデータを消耗していたり不必要にデータを使用しているかを教えてくれる。また、このアプリは、あなたが請求書の月のデータ利用を超えようとしている時には警告もしてくれる。

    実際のデータ追跡をするスマートアプリを介して、Onavo Countはあなたの利用に基づいて一番ぴったりなデータプランを推奨するため、お金の節約にも役立つのだ。OnavoアプリはiPhoneとAndroidで手に入れることができる。

    スマートなモノ

    市場に出ている優れたアプリと同じく、あなたのために考えてくれる‘モノのインターネット(Internet of Things)’にも大きなイノベーションがある。自分の気分に対して睡眠パターンを入力すると寝るのに最適な時間を見つけてくれる睡眠アプリがしばらくの間人気だったが、ある会社が、スマートパジャマを用いてこれをさらに先へと進めた。

    Rest Devicesの製品、SleepShirtは、呼吸パターンを基にあなたの睡眠パターンを分析する。集められたデータは自動的にサーバーにアップロードされて、あなたはオンラインでアクセスすることができる。そこでどの晩が最も落ち着かないもしくは眼が冴えているかの洞察を得ることによって、いつ寝るべきかを決めることができるのだ。ここでは、あなたが認識できない寝ている時に生成しているデータにアクセスすることができる。

    ビッグデータは個人的な使用に本当に役立つことから、私たちは日々の生活のシームレスな部分になったモノにますます頼るようになる。Pebbleは、あなたに出先でデータ分析をもたらすことを目標をとしているKickstarterプロジェクトだ。Pebble時計は、あなたがSMSや電話を受けた時などに情報を伝えることから始まったが、アプリを通じて機能が開発されてきた。あなたは今、Pebbleがあなたのためにコンスタントに分析できるように常にデータを生成している時計を出先で使用することができるのだ。

    これは、手動によるデータ入力や、自分自身でそれを分析することを必要とせずに、あなたのために照合作業や分析をやってくれるモノの可能性を示している。ビッグデータにおけるエキサイティングな進歩だ。もちろん、私たちのために考えてくれる‘モノ’に対しては異論もあるが、日常生活を向上し効率的に改善することに一役を買うデジタルテクノロジーの可能性は、あまりにも大きすぎて無視できない。

    この記事は、デジタルマーケティングエージェンシーSimplyZestyと共同で書かれた。

    画像クレジット:Jim Watson/Getty Images、The Noun Project: Smartphone by Christopher McDonnell/Money by Hakan Yalcin/Suit by Jon Trillana/Laptop by Daxx Longaphie/Piggy Bank by Marie Poumeyrol/Watch by Simon Child


    この記事は、The Next Webに掲載された「Big data made real: Technologies to help improve your life」を翻訳した内容です。

    それがビッグデータか!という意見はあるかもしれませんが、何でも否定から入っていてはイノベーションは生まれません。実際、どれも理由はともかくこれまで無かった種類のデータ活用サービスであることは事実です。まだまだ発展過程のビッグデータ活用ですが、さて今後どんな新しいサービスが生まれてくるのでしょうか? — SEO Japan [G+]

    パーミッションマーケティング、2013年の進化

    パーミッションマーケティングという言葉を懐かしく感じる方、ネット業界歴10年以上の強者(または厄介者)に違いありません。最近話題に上がる**マーケティングのベースに常にあるともいえるパーミッションマーケティングの基本概念ですが、今回は改めて2013年現在のパーミッションマーケティングについて考え直してみた記事をコピーブロガーから。 — SEO Japan

    あなたは、パーミッションマーケティングというフレーズに馴染みがあるだろうか?

    もしあなたがオンラインで何か(アイディアを含む)を販売しようとしているのなら、その言葉に馴染みがあるはずだ。

    1999年、ある賢いマーケッターが、21世紀に入ったらどんな種類の説得的コミュニケーションが効果的なのか、そしてどんな種類がそうでないのか、に関していくつかの所見を述べた。

    “パーミッションマーケティングは、個人的に関連があると予測できるメッセージを、それらを実際に手にしたいと思っている人々に届けるという特権(権利ではない)である。” ~Seth Godin

    20世紀は妨害の時代だった。あなたのお気に入りのテレビ番組は、石鹸やシリアルや光り輝く新車の騒々しい広告によって“提供”されていた。テレビ、新聞、ラジオ―ほぼ全てのマスコミュニケーションが、広告によって支援されていたのだ。

    インターネットは違うものをもたらした。

    広告でウェブを“マネタイズ”しようとする試みには、いろいろな側面があった。数少ない輝かしい成功(そう、1つの輝かしい成功が、Google AdWordsだ―顧客が実際に探しているまさにその時にマーケティングメッセージを届けることが理由で成功している)と、たくさんの失敗があった。

    もしあなたがウェブ上でしばらく過ごしてきたのなら、あることに気が付いているはずだ:あなたは、インターネット上で誰かにしたくないことをさせることはできない。

    ”ネットは検閲を悪と解釈し、それを避けて通る。”~John Gilmore

    インターネットは、単に検閲だけでなく、ユーザーがしたいと感じることを妨げる障害を避けて通る。彼らがしたくない体験を“避けて通る”ことはインターネットの本質だ(より端的に言えば、インターネットを使用する人々の本質だ)。

    あなたは、オンラインで自分に注目を払うように誰かを強制することはできない。あなたにできることは、気を引くことだけだ。

    パーミッションマーケティングは、その事実を拡張した見解であり、代わりとなるものの探求だった。ますます感じ悪くなることによって注目を獲得しようとする代わりに、私たちは、メッセージを届けることについて見込み客の許しを得ることができる。

    これは、全く新しいツールキットを必要とする。もし人々があなたに彼らとコミュニケーションを取ることを要求するのであれば、あなたは、価値があり過ぎて放り投げることのできないマーケティングの形を思い付かなければならない。広告コピーがコンテンツ―非常に情報に通じた顧客に語りかける情報豊富で興味深いマテリアル―に取って代わられるのだ。

    パーミッションマーケティングは“Eメール”を表す単なるもう一つの用語なのか?

    長い間、Eメールはパーミッションマーケティングにとって“キラーアプリ”だった。RSSは前途有望な候補者のように思われたが、決して広範囲に採用されることはなかった。もしあなたに大きな予算と豊富な経験があるなら(ほとんどのビジネスにはないが)、パーミッションとダイレクトメールを使ってできる面白いことはいくつかある。

    Eメールはパーミッションマーケッターにとっては宝のツールだが、悲しいかな、大部分のEメールマーケッターはいまだにそれを間違って行っている。パーミッションの基本的教義―見込み客の注意を引き付ける十分な本質的価値を持ったコンテンツを作る必要がある―がほとんどの場合無視されているのだ。スパマーとフィッシャーが今もすり抜け、見込み客の信頼を蝕み、善良な人達のコンバージョンを台無しにしている。企業は今もEメールリストを購入し、それらを使って迷惑なゴミを送信する。

    つまり、ほぼ全ての人のメール受信箱は大量のガラクタでいっぱいなのだ。だからパーミッションマーケティングが発展する時、疑問は、単に人々が選択するほどに素晴らしいコンテンツどのように作るのか?ではない。

    それは、そびえ立つゴミの壁と戦って自分のメッセージを聞いてもらうにはどうすればよいのか?でもある。

    どうか誤解しないでほしい。Eメールは今でも機能する。しかし、世の中には、あなたのビジネスにとって、そして、もっと重要なことにはあなたのオーディエンスにとって、もっと機能するツールが他にもあるのだ。

    コンテクストを改善することによってコンテンツの力を押し上げる

    2013年のパーミッションは、これまで以上にコンテクストに左右される。あなたのサイトデザインはどんなものなのか?あなたが無料で発行するマテリアル(例えば、ブログ記事やホワイトペーパーやeブックのような無料リソース)の質はどうか?あなたに対するオーディエンスの評判はどうか?同僚、仲間、競合相手の評価は?Google+やFacebookなどのソーシャルプラットフォームで人々はあなたのビジネスについてどんな話をしているのか?

    そう、あなたには極めて優れたコンテンツが必要なのだ。それが、パーミッションマーケティングが走り続ける燃料なのだ。しかし、さらにあなたは、そのコンテンツを並み以上に押し上げるコンテクストにそれを置く必要がある。

    影の側面に耐える

    パーミッションマーケティングへの意識の高まりと共に、見せ掛けのパーミッションのあからさまな増加がある。

    • 一連のEメールを実装し、その後、それらに下手くそで面白くないコンテンツを投入する企業。
    • コンテンツマーケティングは“賢い広告”であると考える企業。
    • ブログの中身が薄い企業。
    • 自分達自身に素晴らしい部分が完全に欠けているのをカバーするために、有名で活発なスピーカーを連れて来る企業。

    この全ての裏には勇気の欠如がある。企業は大きくなりすぎて、法律に縛られすぎて、もしくはベンチャーキャピタルの世話になり過ぎて、実際には何も言うことができないのだ。

    もしあなたが実際に何かを支持する勇気がなければ、コンテンツはあなたにとって機能しない。そんなわけで、それは小企業(そして、たまたま、大きいがフレキシブルな企業)にそのような巨大なアドバンテージを与える。恐竜が流れ星を見て心配そうに空を見つめている間に、あなたには、サッと動いて世界を征服するチャンスがあるのだ。

    学習できること、できないこと

    この全ての特性の中で最も重要なのは、ボウル一杯の生ぬるい価値のないことではなく、言う価値のあること―本当のこと―を言う意欲だ。

    他の全てのことは、アウトソースしたり、学習することができる。

    もしあなたが非常に優れたコンテンツを作る方法を知らないのなら、あなたのメッセージに活き活きとした声を与える力強いライターを連れて来ることができる。

    そして、もしあなたがそのコンテンツを宣伝する方法を知らないのなら、それを魅力的な方法で配信し、より多くのトラフィックのためにそれを活用し、それを戦術的に展開し、頑強なコンテンツ戦略を作るのだ…そのために私たちがいる。もしかするとあなたは、進化したパーミッションマーケティング戦略―より見事なオーディエンス体験を作り出すために標準的なEメールオプトインを超える方法―に関する金曜日のウェビナーに参加することから始めるかもしれない。

    それに関する詳細はこちら。そこであなたに会えたら嬉しい!


    この記事は、Copybloggerに掲載された「The Evolution of Permission Marketing: What You Need to Succeed in 2013」を翻訳した内容です。

    パーミッションマーケティング、元々Eメールがマーケティングツールとして認識され出した中で普及した概念だけあり、内容のメール中心の話ではありました。今日ではスパマーの大量メールの脅威ばかりかGmailに代表されるようにメールサービス側であなたのメールを勝手に解析し、スパムや広告フォルダに自動振り分けしてしまう始末。SEOじゃありませんが、理想論とは別にコンテンツ、コンテキストも重要ですし、いかに様々なフィルターやノイズを掻い潜りユーザーにメッセージを見てもらえるか、ということがかつて以上に難しく重要な時代になっています。

    最後は宣伝になってしまった記事でしたが、インバウンド、コンテンツマーケティングしかり、今日の時代にマーケティングを仕掛けていくことの難しさやあるべき姿を改めて考えさせられる記事でした。 — SEO Japan [G+]

    SEOを批判する人達が抱える矛盾

    検索エンジンがインターネットで普及し始めた15年以上前から存在し続けてきたのがSEO。その手法は時代と共に大きく変わってきましたが、検索エンジンというネットにおける大きな集客チャンネルからユーザーを誘導したいというニーズは常に存在しますし、検索広告市場が巨大化(=Googleが世界最強レベルの企業に成長し)すると共にSEOも一定の成長を遂げてきました。にも関わらず、いつまでたってもSEOがイマイチ評価を受けないのもまた事実。検索アルゴリズムの裏をかいて順位操作しよう、というその姿勢やその過程で実施される手法が疑問視されがちなことは理解できますが、最近は肝心のSEO業界の中心的存在でもあったSEO Mozがその名からSEOを取りMozとしてリブランディングに取り組み中な始末。彼らの場合は、出資も受けている企業を成長させるうえでSEOを超えたさらに上位階層、最近話題のインバウンドマーケティングの枠組みに入っていきたい思惑があることが理由とは思いますが、いずれにしてもSEOで頑張ってきた私からすると少し悲しい話でもあります。今回はそんなSEOやインバウンドマーケティングにまつわる旬な話題をSEO Bookが書き綴った興味深いエッセイ的な記事を。 — SEO Japan

    ジョン・ヘンショー氏が、インバウンドマーケティングに関して“メッセージ”を発する人物が、薦めている行為に反する行為に及んでいるとして、批判した。 よく目にするインバウンドマーケティングの多くは、“何もわかっていない素人”の戯言か、何らかの有料プッシュマーケティングのいずれかである。

    先週、まさに何も分かっていない素人にツイッターで遭遇した。(ツイッターのプロフィールによると)「HubSpotに承認されたパートナー」である、この人物は、私がフォロワーをもっとフォローするべきだと批判し、その後、SEOに関する自分の記事を読んだかどうかを尋ねるスパム行為に及んでいた。

    当該のSEOの記事は、まったく役に立たない。「あからさま」な行動は避け、「自然」にリンクを集めるべきだと示唆していた。しかし、この記事自体が、薄っぺらいゲスト投稿であり、アンカーテキスト「search engine optimization」を使って、自分のサイトの奥深くにリンクを張っていた。この人物は、ファインダビリティ: SEOが消滅する理由と題された本まで出版している。

    SEOが消滅しつつあると考えているなら、なぜ、ファインダビリティをアンカーテキストに使って、リンクを張らなかったのだろうか?SEOは使えないと断言している本人が、利用可能な解決策を用いることなく、今でも、消滅しつつあるSEOを利用しているのだ。

    アンカーテキストが効果的だと主張したいなら、あるいは、プッシュマーケティングが、成功を収める上で欠かせないと思うなら、この手法を当人が否定していては、何が言いたいのかさっぱり分からなくなる。しかし、アンカーテキストを過剰に利用しているなら、「自然な行動」および「成り行きに任せる」というメッセージは、的外れである。だからこそ、Shitbound.orgのようなサイトが存在しているのだ。 ;)

    肩書きからSEOを外したいと望む人達は、SEOが悪者扱いされていると主張している。そして、方向転換をした日の翌日、これからもSEOを大切に扱うと主張していた人達が、既にSEO業者を追放する行動に出ている。

    「従来型」のSEOが、ブラックハット、または、効果がないと主張している人達は、実在する人間を中傷し、スパムの標的にすることを全く意に介していない。実在する人間がどのように扱われるかに関する考え方を示す上で、所謂「ブラックハット」な手法が用いられているのだ。

    それだけではない。インバウンドツールのベンダーのせいで、SEOは評判を落としている。SEOの宣伝マシンがPPCに関してついた嘘(誰も見ていないとき)と題された記事に目を通してもらいたい。

    その後、大げさな「インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティング」ツールベンダーの説明に従ったところで、何も成果が出なかったと述べた。「先月のビジターは528名で、今月は587名です。」1000名を集めたいなら、一生懸命作業を行い、1、2年後には何とかなると待ち続ける必要がある。10000名を集めたいなんて、冗談はほどほどにしてもらいたい

    インバウンドマーケティングのおとぎ話が現実になると待っていては、あっという間に年老いてしまうだろう。

    当然ながら、私はこの記事にコメントを投稿し、記事のタイトルに「インバウンドマーケッター」を加えてもらいたいと要請した。なぜなら、大げさなSEOのソリューションを宣伝しているのが、明らかにインバウンドマーケッターだからだ。

    インバウンドマーケティングをインコンリートマーケティング(中途半端なマーケティング)と呼んだヘンショー氏の投稿((& 数本の重要コメント)に応える形で、ダーミッシュ・シャー氏が、次のように見解を述べた:

    マーケティングに関して話をする際、弊社は、従来型のアウトバウンドの手法を、長期的にみると、効果が薄い(そして、高価)だと表現する。ただし、全く役に立たないわけではない ? 全盛期よりも効果が低下しており、この傾向が続くことを言いたいだけだ。」

    オンライン風刺漫画作家のヒュー・マクラウド氏が、核心を突いた作品を発表している。マクラウド氏は、言葉を変えても、真意を残すスキルを持っている。同氏の仕事は、メッセージの中核を抽出することだ。マクラウド氏は、HubSpotに対して次のように述べている。

    • 運よく、2006年に従来のマーケティングを抹殺することに成功した。
    • 従来型のマーケティングは簡単だ。うまくいく素振りを見せればいいだけだ。
    • 幸いにも、顧客は、従来型のマーケティングと同じぐらい、頭が悪い。
    • 従来型のマーケティングがうまくいっていた時代は、何年前だったか覚えているだろうか?私は忘れた
    • 従来型のマーケティングは、役に立たない。今までも役に立たなかった。


    「従来型のマーケティングが役に立たない – 今までも役に立たなかった」と主張するのは、従来のマーケティングの手法が、無力であり、使い物にならないと言っているようなものだ。

    「効果がない」なら、「役に立たない」ことになる。

    「この金槌はすごい役に立つよ。使い物にならない!」と言う人はいない。

    やはり、言葉よりも、行動に注目するべきである。

    言動が一致しないなら、行為をまねするべきである。

    これは、「自然なSEOを心掛けろ」と主張する記事にキーワードが豊富に詰められたアンカーテキストが掲載されているケース、そして、新しい名前をつける一方、批判している取り組みを自分達が実施している人達にも当てはまる。

    「従来のマーケティング」の効果がなく、反対しているなら、なぜ今でもその従来のマーケティングを実施しているのだろうか?

    金になるからだ。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「Inbound, Outbound, Outhouse」を翻訳した内容です。

    ほぼ雑感を書き殴っただけに近いアーロン・ウォールの雑文でしたが、SEOに10年以上携わっている人間として気持ちはよく分かる記事でしたね 笑 インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティング、旬レベルではSEOを遥かに凌駕していますし、SEOはその一部と言い切ることは簡単ですが、実際に結果につながるマーケティングができるかは、また別問題。もちろんSEO業者も従来型のSEOだけに固執していてはGoogle&時代に取り残されるのへ目に見えていますし、インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティング的な幅広い視点を持ってSEOに取り組みたいですね。 — SEO Japan [G+]

    拝啓。世界のデジタル広告の約半分はGoogle様が支配しています。

    ネット広告。少し拡げてデジタル広告。その市場を過去10年でほぼ制覇してきたGoogleとそのライバル達の現状を改めて数値で見る。 — SEO Japan

    私は暇を見つけると、株式会社の財務報告書を読む。大きなトレンドだけでなく、小さなトレンドが、この文書の中にハッキリと表れている。世界のデジタル広告への支出の55%は、グーグル、ヤフー!、マイクロソフト、フェイスブック、アマゾン、そして、AOLに集約されている。そして、コムスコア社によると、この6つの企業は、トラフィックが多いウェブサイトのトップ 6に該当する。

    先日のアドエクスチェンジャーの記事は、GroupMが世界全体のデジタル広告への支出を1135億ドルと算出している点を指摘していた。その他のデータは、この6つの企業のフォーム-10k(年次報告書)を調べたララ・フィッシャーゼーニン氏の情報をベースにしている。

    Ad Spend Chart

    2011年にも同じようなレポートに遭遇していた。興味がある方はこのページで確認し、比較してもらいたい。

    2013年、グーグルが目覚ましい勢いで成長する一方、ヤフー!は後退している。グーグルは、デジタル広告の41%を独占しており、2位のヤフー!は4%に留まっている。グーグルは、最大のライバルになんと10倍の差をつけているのだ。

    アマゾンとフェイスブックが広告ビジネスを確立しているのは良い兆候と言えるだろう。しかし、どこから広告マネーは出ているのだろうか?そして、両社の代わりに、どこがシェアを失ったのだろうか?(もしくは広告への支出が全体的に増加しているのだろうか?)


    この記事は、Darren Hermanに掲載された「These 6 Companies Controlled 55% of Worldwide Digital Ad Spend in 2012」を翻訳した内容です。

    元記事の原題は「6社がデジタル広告の55%を独占する」というタイトルでしたが、そのうち40%がGoogle先生な状況に思わずタイトルも変えてしまいました。日本では圧倒的な存在の天下のD様も日本の広告市場のシェアは25%程度ですし、Googleの余りの圧倒的存在感が改めて浮き彫りになる数字ですよね。現状はあくまで「デジタル広告」と「広告」がわかれていますが、全てにおいてデジタル化が進む今日、数十年後の世界では一体どうなっているのでしょうか。。。 — SEO Japan [G+]

    ネット広告代理店を雇う前に知っておくべき6つの鉄則

    アベノミクス効果で経済も活性化された日本(と、信じたい)、自前でネット広告やマーケティングを管理するのを諦めてことから飛躍してネットに精通したマーケティングエージェンシー、ま、早く言うとネット広告代理店、の力を借りようと思っている企業さんも多いのではないでしょうか?とはいえ、信頼して仕事を任せられる代理店がどれだけあるかというと私も正直に答えられないわけですが、、、悩める企業の皆様がより優れたネット広告代理店を雇っていただくためのアドバイスを全米最強クラスのデジタルマーケッターがアドバイスします。 — SEO Japan

    “あなたは私のために何ができますか?”

    疑いようもなく、これは、Twist Imageに電話をかけてくる見込み客に私がされるナンバー1の質問だ。私たちのビジネス開発の最前線において、毎年70近いイベントでの講演を通して、過去7年間世界中で、他のデジタルマーケティングエージェンシーにいる仲間との率直な会話の中で、デジタルマーケティングエージェンシーと関わるとはどういうことかをしっかりと把握しているブランド(大、中、小を含む)は数少ないということが私にははっきりと分かっている。

    デジタルマーケティングエージェンシーを雇う前に、あなたが考えるべきことは6つある:

    1. DNA: あなたの血にデジタルは流れているのか。デジタル世代の人である必要はないが、新しい消費者および彼らがどのように繋がっているのかを鋭く把握していなければならない。ブランドは自分のDNAを見て、自分が本当にデジタルマーケティング戦略に力を注ぐ準備が整っているのかどうかを自問自答しなければならない。もしあなたが1つか2つのプロジェクトで様子を伺うつもりなら、それが失敗に終わる可能性は高い。デジタルマーケティングの力は、あなたのDNAをキャンペーン広告の発想からコミットメントに転換することからやって来るのだ。
    2. プラン: デジタルマーケティングエージェンシーに電話をかける前に、自分が求める結果および予測する結果について自分独自のプランもしくはビジョンを作る時間を取ること。プラン―それが単純なものであろうとプロフェッショナルなものであろうと―は、デジタルマーケティングエージェンシーにあなたが持っている(もしくはあなたに欠けている)知識のレベルに関していくらかのアイディアを与える。これは大部分のブランドが耳にしたくないことだ。彼らは、自分がバカに見えることや、自分が洗練されていないことが理由でエージェンシーが有利に立つことを心配する。それは誤りだ。プランを立てることには、自分が確実に適切なエージェンシーと会うために下調べをすることも含まれる。周りに話を聞いたり、照会をチェックしたり、たくさんのオンライン調査をすることに時間をかけること。そこから、可能性のあるパートナーのリストを作成するのだ。練習だけでは完璧にはなれない。計画と練習が完璧を作るのだ。
    3. 予算: “これにはいくらかかるのですか?見積もりを下さい。私たちは予算がいくらなのか分かりません。” これらは、確実にあなたが最高の結果を手に入れなくする3つの簡単な方法だ。もしマーケティング予算がないのなら、エージェンシーパートナーに電話をする前に予算を作るのがベストだ。その予算全体のうち何パーセントをデジタルに費やしたいのかを把握すること。それに全力を注ぐのだ。そこから少し深く掘り下げる。この予算を使って何をしたいのか(これが上記No.2で述べたプランの一部になるべきだ)?新しい顧客のために何を支払うつもりなのか(これは顧客獲得単価としても知られる)?確かに、賢いデジタルマーケティングエージェンシーは、あなたがこのようなことを把握するのを手助けしてくれるが、あなたはまず自分で下調べをしなければならない。予算は確定されたものでなくていい。エージェンシーにいくらかのレールを与えるつもりで考えるのだ…共に働くためのしっかりとした範囲を。
    4. 人: Jim Collinsは、賢い人に自分のベストを尽くしてもらうことの婉曲表現として、バスで適切な席に適切な人間を置くことについて話す。現代では、デジタルマーケティングエージェンシーに頼ることが理にかなっていることは間違いない。ブランドは、全てのことを自分でするために時間やリソースを費やすことはできない(それができるブランドは、とても幸運だ)。そうは言っても、ブランドは、自分たちが何を購入しているのかを知り、リードすることができるように、適切な(賢く、プロフェッショナルで、経験豊富な)リーダーシップを持たなければならない。ブランドとエージェンシーの最高の関係は、並外れたものを作るために、常に両者が並んで一緒に仕事をしている関係だ。残念ながら、ブランドは、自分たちのエージェンシーパートナーが成功できるようにするために、適切な人を適切な場所に置いていない。これはブランドに対して根拠もなく反対しているわけではなく、デジタルマーケティングとは、四半期ごとに計画して、毎週状況をチェックするものではないのだ。これは、年中無休24時間リアルタイムの環境なのだ。これを正しく行うためには努力と献身が必要であり、全てはイタラティブでオーガニックで生のエンゲージメントから生じる。ウェブは今起きているのだ。
    5. 知識: これは全く新しい。20年という歳月は、この領域にいるには長い時間のように思えるが(私のような人にとって)、それはマーケティングのプロにとってはまだまだ新しいのだ。優れたエージェンシーパートナーとは知識を持っているエージェンシーではない。優れたエージェンシーパートナーは、知識を共有する。簡単に言うと、私たちは皆、時間とともに学び、進化している。私たちがFacebookが全てであると考え始めると、スマートフォンとiPadが表れ、それは、私たちのマーケティングは今後数年でどんなふうになるのかと一歩下がって疑問に思うことを強いる。それは正常であり、それは恐ろしい。私たちは皆、もっと知識豊富になって、その知識をお互いに共有しなければならない。もしあなたのブランドがその学習体験の一部になる意思がないのであれば、あなたがデジタルマーケティングエージェンシーから優れたサービスを得ることはますます難しくなるだろう。それは1つの簡単な理由からだ:正確に、自分が何を購入しているのかを、あなたが心から理解することはないからだ。
    6. パートナー: デジタルマーケティングエージェンシーをベンダーとして考えないこと。戦略パートナーとして考えるのだ。これがあなたのブランドがデジタルを自分のDNAの一部にするのを手助けし、それが戦略プランがどのように進化するかの最新情報を全ての人に絶えず伝え、そしてそれが予算とゴールを理解するのをより簡単にするだろう。それにも増して、全ての人が、一緒に、より賢くなるだろう。ブランド側のシニアマーケティングのプロフェッショナルと、エージェンシーがとっかえひっかえされている回数に関して言えば、私たちの業界が劇的な入れ替わりが激しい一番の理由は、真のパートナーになっているブランドとエージェンシーがほとんどいないという事実に直接関係していると私は信じている。

    何か見逃していることはあるだろうか?デジタルマーケティングエージェンシーを雇う前にブランドが知っておくべき重要なことは他に何があるだろうか?


    筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Before You Hire A Digital Marketing Agency」を翻訳した内容です。

    元々、原文ではDigital Marketing Agencyという言い方だったのですが、日本語の場合はベタながらネット広告代理店が一番置き換えられる言葉かと思いそうしました。書かれていることは、別にネットに詳しくなくとも理解できる真っ当&当然の内容だったと思います。問題は正しいパートナー選定ができない会社はそもそもこの文章の内容自体を理解できないというか余りピンとこなさそうな感じがしなくもないことですが・・・。

    日本企業のネット化の遅れが問題であることは良くいわれますが、それ以前にマーケティングに対する基本知識や概念を理解している企業が少なすぎることの方が問題なのかもしれません。だからこそ、意味不明・搾取のみが目的の悪質ネット広告代理店(&SEO会社)に騙される会社が後を絶たないわけで。ネットやネット広告の普及がそういう状況を、数年で(ま、既に10年は立っていますけど)打破はできないまでも少しずつ改善していければまた少しでも日本経済復興のプラスにはなるのでは?と思う私でした。なんて偉そうにいっている私も日々常に勉強です。 — SEO Japan [G+]