プレイするハードも台数も問わない夢のAlienware製家庭用ゲームサーバーConcept Nyxは「あくまでも」コンセプトモデル

ここ数年、Dell(デル)および同社のゲーミングブランドであるAlienware(エイリアンウェア)は、将来登場する可能性のあるものとして、コンセプトデバイスの披露を好むようになっている。実際、これは自動車業界をお手本として家電業界全体のトレンドになりつつある。見方によっては、潜在的な未来を垣間見ることができる興味深いものであり、ちょっとした注意をそらすものでもある。

Dellにとって、これはゴールデンタイムにはまだ早い技術に対するコミュニティの関心を測る機会だ。最近のよい例が、Concept UFOだ。Alienwareが2021年の今頃に発表した携帯ゲーム機で、これは現在でもまだコンセプトの域を出ていない。

画像クレジット:Alienware

Concept Nyxは、家庭用サーバーとして動作し、家中どこにでもゲームをストリーミングすることができる。この製品の究極のコンセプトは、どのハードウェアでプレイしているかに関係なく、家庭内で複数のゲームを複数のデバイスに同時にストリーミング配信できるようにすることだ。一方、コントローラーは、スマートテレビやコンピューター、その他のデバイスと接続し、Dellのアプリを通じてゲームをプレイする主要コンタクトとなる。

価格や、複数のゲームを同時にストリーミングするために必要な計算能力など、解決しなければならない問題がいくつかありそうだ。CPUやGPUを大量に搭載すると迅速に駆動するようになるが、家庭のWi-Fiを使ったストリーミングでは現実的ではなさそうだ。

当面のもっと大きな問題は、どれだけの需要があるかということだ。潜在的なユーザーの多くは、すでにゲーミングPCやコンソールに投資しているのではないかと筆者は思う。たとえそうでなかったとしても、このような製品は競争力のある価格でなければならない。家の中で2つ(あるいは4つ)のゲームを同時にストリーミングできるという約束は、ほとんどのシナリオにおいてコンソール2台と同じ価格ではない。

画像クレジット:Alienware

Alienwareはブログ記事で次のように述べている。

私たちは、4つのゲームのストリーミングを同時に駆動する方法、デバイス間のスマート切り替え、どこで購入したかに関係なくすべてのゲームの中央ライブラリからのストリーミングを検討してきました。Concept Nyxは、ゲームをお気に入りの音楽、テレビ番組、映画にアクセスするのと同じくらい簡単にすることを目指しています。各デバイスにインストールされたシンプルなアプリからすべてのゲームに瞬時にアクセスし、家にあるあらゆるデバイスでよりシームレスなゲーム体験ができることを想像してください。ゲーム時間をめぐって家族やルームメイトとケンカすることもありません(食料品や洗濯のことでケンカすることはあります)。バリケードを取り払い、誰もが自分のペースでゲームを楽しめるようになるとしたら、すばらしいことだと思いませんか?

繰り返しになるが、これはあくまでもコンセプトの段階であり、現状ではNyxは市場に出る前に中止となる可能性が高いと思われる。

画像クレジット:Alienware

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

2021年の米企業ニューストップ5:ベゾス氏の退任、Salesforceの共同CEO就任など

消費者側と比べると、企業側の取材はなんだか退屈だという間違った印象を持たれがちだが、これまで数十年にわたってこの分野を追いかけてきた筆者からすると、これほど真実から遠く離れたものはないと断言できる。

理由の1つは、金額が大きいということだ。例えば、Oracle(オラクル)はCerner(サーナー)を280億ドル(約3兆2200億円)で買収すると米国時間12月20日に発表してヘルスケア業界を揺るがした。UiPath(ユーアイパス)は無名のスタートアップから、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の絶対的な存在にまで成長した。上場後に少し下落したが、2021年初めには350億ドル(約4兆円)のバリュエーションがついた。

策謀もある。例えば、アクティビスト投資家が、企業が通常なら好まないような動きを強いる試みや、2021年にBox(ボックス)で見られたような取締役会の主導権争いなどだ。

ドラマもある。100億ドル(約1兆1500億円)規模の国防総省のJEDIクラウド契約をめぐる、世界最大の企業向けクラウドインフラ企業同士の3年にわたる戦いがその例だ。この調達プロセスでは、訴訟、度重なる審査、大統領の干渉などあらゆることが起こった。

つまり、企業の話題は多い。が、つまらないだろうか。決してそんなことはないと思う。2021年も例外ではなかった。そこで、2021年の締めくくりに、企業を揺るがした5つのストーリーを紹介する。12カ月にわたるニュースを5大ストーリーに絞り込むのは難しいが、筆者が選んだのは以下の5つだ。

アマゾンのベゾス、ジャシー、セリプスキーのイス取りゲーム

2021年最大のニュースは、Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏がCEOから退き、会長職に就くと決意したことだろう。Amazon(アマゾン)はeコマース企業で、必ずしも筆者の担当範囲ではなく、このこと自体は企業に大きな影響を与えるものではなかったが、その後に起こったことがある。

ベゾス氏が発表した2月のその日に、後任にAmazon Web Services(アマゾンウェブサービス)のCEO、Andy Jassy(アンディ・ジャシー)氏を選んだことも明らかになった。ジャシー氏は、Amazonのクラウドインフラ事業を巨大なビジネスに育て上げ、直近の四半期で年換算売上高640億ドル(約7兆3600億円)を突破させた人物だ。

ジャシー氏の後任探しは簡単ではなかったが、旧知の人間に目をつけ、Tableau(タブロー)のCEO、Adam Selipsky(アダム・セリプスキー)氏を後任として雇った。同氏はAWSの創業時から2016年まで在籍していたが、Tableau移籍時に退職した。今は列車を走らせ続けることが仕事だ。同氏には勢いがあるが、競争はますます激しくなっている。セリプスキー氏のリーダーシップの下、2022年どうなるかは注目されるところだ。

Salesforceブレット・テイラー氏、絶好調の1週間

もう1つの話題は、Salesforce(セールスフォース)幹部のBret Taylor(ブレット・テイラー)氏が、11月末の同じ週に2つの大きなポジションを手に入れ同氏にとってかなり甘い1週間となったことだ。まず、Twitter(ツイッター)の取締役会長に就任した。それだけでは物足りなかったようで、Salesforceの共同CEOにも就任した。2016年に自身の会社であるQuip(クイップ)が7億5000万ドル(約860億円)でSalesforceに買収されて以来、同社で急速に出世した。

Twitterでは長年CEOを務めたJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏が退任し、Parag Agrawal(パラグ・アグラワル)氏が就任するという騒ぎがあった。その一方で、テイラー氏がCRM大手の共同CEOに就任したことは、企業という視点からは明らかにより大きなニュースだった。The Informationは、テイラー氏が引き続きSalesforceの共同創業者で会長兼共同CEOのMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏に報告すると報じた。テイラー氏はこの昇進により、もし2021年初めのベゾス氏と同様にベニオフ氏が会長職に退くと決めれば、ベニオフ氏の後継者になる可能性が出てきた。2022年に考慮すべきもう1つのストーリーは、Salesforceが2016年に検討し、その後立ち消えになったTwitter買収を再検討するかどうかだ。

BoxとStarboard Valueの委任状争奪戦

Boxは、アクティビストファンドであるStarboard Value(スターボードバリュー)による取締役会乗っ取りの試みを退けた。この動きは、共同創業者でCEOのAaron Levie(アーロン・レビー)氏の解任、会社の売却、またはその両方をもたらす可能性が高いものだった。数カ月にわたるドラマは最高潮に達し、2021年の主要な企業ニュースとなった。

アクティビストファンドであるStarboard Valueは、2019年にクラウドコンテンツ管理会社であるBoxの株式を7.5%取得し、その後8.8%にまで増やし、同社に対しかなりの影響力をもつことになった。しばらくは静観していたが、2020年、意を決し、取締役会を引き継ぎたいとBoxに通告し、委任状争奪戦が繰り広げられた。

この間、BoxはKKRから5億ドル(約575億円)の出資を受け、Starboardをさらに怒らせた。また、Starboardの役員候補に対抗する文書をSECに提出し、議決権保有者が最新の業績を見ることができるよう決算報告を早めに発表した。幸運にも、同社はStarboardが動いた後、2四半期連続で好成績を収め、委任状争奪戦にあっさり勝利し、今のところ現状を維持している。2022年に何が起こるか。筆者が書いたように、おそらくBoxが大胆な行動を起こす時が来た。KKRの資金の一部を使って隣接する機能を買収するのではないか。

国防総省がJEDIを廃止し、新たなクラウド構想を発表

100億ドル(約1兆1500億円)の10年にわたるJEDIクラウド契約は、2018年に発表されたその日から、ドラマに満ちていた。その間、筆者は関連する記事を30本以上書いていたので、2021年ついに国防総省がそれを潰すと決めたときは、大きなニュースだった。

当初から、これまでの常識では、Amazonが勝つための契約だと言われてきた。RFP(事業者公募書類)がAmazonを意識して書かれているという不満もあったが、最終的に契約を獲得したのはMicrosoft(マイクロソフト)だった。だがAmazonは、前大統領がWashington Post(ワシントンポスト)紙のオーナーでもあるAmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏を個人的に嫌っていたため、調達プロセスに直接介入してきたとして、裁判に訴えた。また、Amazonは、実力では自社が勝つとも主張した。

Amazonは2020年2月、このプロジェクトを保留にするよう判事を説得することに成功した。プロジェクトが再開されることはなく、国防総省は7月に新しいプロジェクトに移行することを決めた。また、2018年から技術が変わったとし(これは事実)、新しい構想ではJEDIで追求した勝者総取り方式ではなく、マルチベンダー方式で進めることを賢明にも決定した。

DellがVMwareをスピンアウト

2015年にDell(デル)がEMCを670億ドル(約7兆7000億円、後に580億ドル[約6兆6700億円]に修正)で買収したとき、それはテック史上最大の取引であり、長年にわたって追いかけて書くべき、もう1つの凄い話だった。VMware(ヴィエムウェア)はこの取引で最も価値ある資産であったため、筆者のような企業記者たちは、Dellがそれをどうするつもりなのか、目を光らせていた。しかし、2021年の初め、Dellが90億ドル(約1兆350億円)規模のスピンアウトを発表し、大きな話題となった。

EMC買収による多額の影響がまだ帳簿に残っていることを考えると、少し小さい金額のような気もした。来年はどうなるのだろうか。Dellから解放されたVMwareをどこかが買収する可能性はあるのだろうか。Dellは依然として大株主であり、EMC買収にともなう負債残高もまだ多額にのぼるため、2022年には間違いなく注目される存在になるはずだ。

5つだけ選ぶのは難しい。どうしても価値あるストーリーを外してしまう。あなたなら何を選ぶだろうか。コメントで教えて欲しい。

画像クレジット:EschCollection / Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Nariko Mizoguchi

米国の第2四半期PC販売台数は17%増もパンデミック需要反動で伸びは鈍化

Canalysは8月25日、米国の第2四半期のPC販売台数を発表した。販売台数は前年同期比17%増と極めて好調だった一方で、伸びはパンデミックによって74%増を記録した前四半期から大きく鈍化した。おそらく、原因はあちこちで報道されている世界的なチップ不足だ。

HPがマーケットシェア21.9%で第2四半期連続でトップの座を維持し、販売台数は前年同期に比べて20%超増えた。Appleが変わらず第2位で、マーケットシェアは20.6%だった。ただ、同社の成長率がマイナス2.8%に落ち込んだのは注目に値する。

関連記事:米国の2021年第1四半期のPC出荷台数は73%増、Chromebookが好調

Dellがマーケットシェア15.6%で第3位となり、Lenovoが12.4%で続いた。前年同期からの成長率に目を向けると、Samsungが50%超と最も高い成長をみせたがマーケットシェアはわずか8%強にとどまった。

画像クレジット:Canalys

Canalysの調査アナリストBrian Lynch(ブライアン・リンチ)氏は、2020年から2021年にかけてこの部門で目にしてきたパンデミック由来の成長が今後も続き、経済のリバウンドが続くのにともなって消費者の買い替えの兆しが見えてくる、と楽観的だ。

「商業部門と教育部門が爆発的に伸び、かなりの買い替え需要を引き起こしています。米国経済はパンデミック問題から立ち直り、零細企業も復活しています。これはPCの購入につながります」とリンチ氏は声明で述べた。

合計で3680万台が販売され、伸び率はノートブックが27%増、デスクトップは23%増、タブレットは停滞気味で実際には1%減だった。この前年割れについてCanalysは教育マーケットがタブレットから移ったこと、多くの人が家に留まることを余儀なくされたときにタブレットを購入し、すぐには買い替えないことを挙げた。

にもかかわらず、タブレット部門でAppleはシェア45%と確固たる地位を築いている。その一方でAmazonがシェア22%で第2位の好位置につけ、Samsungが同18%で続いている。

どこかの時点で多くの人が対面学習やオフィスでの業務に戻るにしても、学校や企業の多くがハイブリッド式、あるいは完全リモートのアプローチすら取り続けるのは明らかで、これはPC産業にとって良い兆候であり、チップ不足が最終的に緩和すれば特にそうだろう。

画像クレジット:Ibrahim Sahin / EyeEm / Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Nariko Mizoguchi

DELLが2009年以降約380機種のPC用BIOS更新ソフトに深刻な脆弱性が見つかったとしセキュリティアップデート公開

DELLが2009年以降約380機種のPC用BIOS更新ソフトに深刻な脆弱性が見つかったとしセキュリティアップデート公開

DELLが、Windowsを搭載するデスクトップ、ノート、タブレットなどのPC向けのBIOSアップデートユーティリティに、5つの深刻な脆弱性がみつかったとして、これを修正するセキュリティアップデートを公開しました。

これらの脆弱性は、コンピューターセキュリティ企業のSentinelLabsの研究部門SentilenOneが発見・報告したもので、報告によれば、2009年以降のDell製Windows PC 380機種のほとんどにこの脆弱性が存在し、侵入者の特権昇格に使用される可能性があるとのこと。ただ、幸いにも報告時点ではこの脆弱性が悪用されているような証拠はないとのこと。

DELLはこの脆弱性に対して単一の修正パッチをリリースしましたが、このパッチは5つの修正をひとまとめにしたもので、うち4つは侵入者の特権昇格に使われる脆弱性、1つはサービス拒否の脆弱性を修正します。

DELLが記したFAQによると、攻撃者は脆弱性を利用するのになんらかのハッキングを利用するか、フィッシングその他の手段でユーザーをだまして直接PCにアクセスすることが必要になります。さらに脆弱性を含むファームウェアはPCにプリロードされていないため、ファームウェアを更新する際にのみPCに影響します。

とはいえ、攻撃者が問題のBIOSアップデートを持ち込んでPCにアクセス出来てしまえば、それを利用したハッキングを許してしまう可能性はあります。そのため問題の対象となるDell製PC(2009年以降のほとんどですが)を使用している人や企業・組織は、脆弱性の所在をすみやかに確認し、パッチの適用を済ませて置くべきかもしれません。SentinelLabsはユーザーがパッチを適用できるよう、脆弱性の詳細の公表を控えています。

(Source:SentinelLabsDell(1)(2)Engadget日本版より転載)

カテゴリー:セキュリティ
タグ:Dell / デル(企業)

Dellがまた大きなアセットを売却、BoomiをFrancisco PartnersとTPGに約4360億円で譲渡

Dell(デル)が2016年にEMCを巨額で買収した結果、負債の問題を抱えていることは広く知られているが、2021年数十億ドル(数千億円)規模で負債の一部削減に動いているようだ。最初のステップとして2021年4月、VMware(VMウェア)を別会社にスピンアウトした。この動きにより100億ドル(約1兆900億円)近くが削減されると見込まれる。

関連記事:DellがVMwareを分離する計画が明らかに、これにより同社は9000億円以上を得る

米国時間5月2日夜、長く観測があった第2のステップへ踏み出した。Boomi(ブーミー)をプライベートエクイティ2社に40億ドル(約4360億円)で売却すると発表したのだ。TPGによるこの統合プラットフォーム会社の買収にFrancisco Partnersが加勢する。

Boomiは、Salesforceが2018年に65億ドル(約7090億円)で買収したMuleSoftと似たような会社だが、歴史は少し長い。どちらも異種システム間を接続し、統合の問題を抱える企業を支援する。Dellが何年にもわたるさまざまな買収で得た多数の会社を統合し機能させるためには非常に有用な資産のように見えるが、その必要性にキャッシュが勝った。

企業がサイロ化したシステムに閉じ込められたデータをより有効に活用する方法を模索する中、統合サービスの提供がますます必要とされている。Franciscoの幹部によると、Boomiがその役割を果たせる可能性があり、それが買収の主な理由の1つだ。

「アプリケーションとドメインのどんな組み合わせに対してもデータとワークフローを統合・接続できることはビジネスにおいて重要な機能です。あらゆる規模の企業がデータを最も価値のある資産に変えようとするとき、Boomiはその支援ができるポジションに位置していると確信しています」と、FranciscoのCEOであるDipanjan Deb(ディパンジャン・デブ)氏とパートナーのBrian Decker(ブライアン・デッカー)氏は声明で述べた。

ご想像のとおり、BoomiのCEOであるChris McNabb(クリス・マクナブ)氏は、新しい上司が同社の成長をどのように促進するかについて、前向きな姿勢を示した。「Francisco PartnersとTPGという一流の投資会社2社と提携することで、顧客がデータを使用して競争上の優位性を推進する能力を加速させることができます。これからの成長フェーズでBoomiは、顧客にさらに多くの価値を提供しながら、イノベーションと市場をさらに前進させる強みを持つポジションに立ちます」とマクナブ氏は声明で述べた。

上記のすべてはある程度真実なのかもしれないが、同社はまとまりのない大規模企業から離れ、プライベートエクイティ2社という機械装置に吸収される。この先どうなるのかは予測し難い。

Boomiは2000年に設立され、2010年にDellに売却された。現在1万5000人の顧客を抱えるが、Dellの負債については詳しく報じられている。Dellが最近実施したような数十億ドル(数千億円)の取引をつなぎ合わせてみれば、即座にカネの話になる。同社はVMwareの発表のときのように、この取引から得るキャッシュを負債の返済に充てるとは表明していないが、もちろん同じことが起こるはずだ。

買収取引は2021年後半に完了する予定だが、その前に通常要求される規制当局の審査を通る必要がある。

カテゴリー:その他
タグ:Dell売却

画像クレジット:David Becker / Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Nariko Mizoguchi

DellがVMwareを分離する計画が明らかに、これにより同社は9000億円以上を得る

米国時間4月14日の午後、Dell以前からの噂どおりに、VMwareを切り離すと発表した。Dellが2015年に、発表時の670億ドル(約7兆2950億円)に対して580億ドル(約6兆3150億円)という巨額でEMCを買収したとき、VMwareはその一部だった。

今回のスピンアウトのやり方は、まずDellがVMwareの株主に11.5ドルから12ドルの特別配当を払う。株式の約81%はDellが持っているため、2021年後半に取引が終了したときにはDellの金庫に93億ドル(約1兆130億円)もしくは97億ドル(約1兆560億円)が入る。

DellのCEOであるMichael Dell(マイケル・デル)氏は声明で「VMwareを分離することによって、Dell TechnologiesとVMwareの両方に新たな成長の機会が得られ、株主には大きな企業価値が解き放たれる。両社は重要なパートナーであり続けるが、顧客が取得するソリューションの提供の仕方には、両社の違いがもたらすアドバンテージが加わる」と述べている。

声明の中でCEOは多くのことを述べているが、スピンオフが公式になっても両社の密接な協働は続くため、分離はあくまでも経営管理のための措置だ。デル氏が両社の会長であり続けることは変わらない。

投資家へのプレゼンでは、両社の協働関係が口先だけではないことが示された。5年の商契約協定があり、各年に調整をする。また、Dellの営業がVMwareのプロダクトを販売し、VMwareはDell Financial Servicesとの協働を継続する。そしてガバナンスのプロセスは、協定に基づく商的目標の達成を目指して形式化されている。そのため少なくとも向こう5年間、両社の密接な協働の関係が続くことは確かだ。

VMwareとしては、別の発表声明で、分離により「戦略執行の自由度が増し、よりシンプルな資本構造と統治モデルおよび戦略と運用と財務における柔軟性が得られ、また同時に2つの企業の戦略的パートナーシップの強さを維持できる」としている。

発表でDellの株価は8%ほど上がった。同社には手取金の一部を使ってレバレッジを減らしたい意向があり、声明では「正味手取金を使って債務を減らし、会社の投資対象格付けを上げる」と述べている。つまりそれは、Dellが正味の借り入れポジションを下げて、より高い信用格付けを獲得して将来の借り入れコストを抑えたい、ということだ。

EMCの一部だったときもVMwareは特別待遇で、別会社として操業し、独自の役員チームと取締役会があり、株も単独で売られていた。

今回の取引は2021年末頃に完了すると予想されるが、数多い規制のハードルをクリアするのが先だ。まず国税庁のご機嫌をうかがって、非課税のスピンオフと認めてもらうこと。このような取引では、それが大きなハードルになりうる。

この取引は意外ではない。同社は企業の全面的な構造改革をしたいと以前から大っぴらに語っていたし、Dellの膨らんだ債務と、おそらくは製品計画の射程から見てもVMwareの切り離しは賢明な方策だった。Dellの投資家はこの取引を、VMwareの株主よりも喜んでいる。後者の株価は、控えめに1.4%上がっただけだ。

先のVMwareの決算報告では「現金と現金等価物と短期投資」の合計が47億1500万ドル(約5130億円)とされていた。おそらく同社の株主たちは、DellがVMwareのバランスシートを利用して逆のこと(より身軽になること)をする見通しを喜んではいないだろう」。

カテゴリー:その他
タグ:DellVMware

画像クレジット:Ron Miller/TechCrunch

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(文:Ron Miller, Alex Wilhelm、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Dellの40インチ曲面モニターはホームオフィスのコマンドセンターに最適

Dell(デル)は2021年のキックオフを、さまざまなスイートスポットに狙いを定めた新しいディスプレイのラインアップで飾った。Dell UltraSharp(ウルトラシャープ)40曲面WUHDモニターは、39.7インチの画面領域があり、解像度は5120×2160ピクセル。これは通常の32インチワイドスクリーンディスプレイでは4K解像度の画素密度に相当する。画像とデータの接続はThunderbolt 3に対応。互換性のあるコンピューターに90Wの電力供給、ネットワークには10Gbps Ethernetでの有線接続が可能。要するに、Dellの最新(1月28日発売)は、ホームオフィスの最適化を考えている人にとって「1台ですべてを賄う」手段の有力候補となる。

基本性能

Dell UltraSharp 40は、60Hz、アスペクト比21:9、WUHD解像度の(本当の5Kではないが、このサイズの曲面ディスプレイにしては卓越している)39.7インチディスプレイだ。色再現性はRGBが100%、P3が98%。高さ、傾き、左右角度の調整ができ、ケーブルをきれいに隠せる溝を備えたスタンドが一体になっている。内蔵スピーカーは出力9Wが2つなので、外部スピーカーを接続する必要もない。

画像クレジット:Darrell Etherington

有線接続用ポートはThnderbolt 3、RJ45 Ethernet、USB 10Gbps(背面に3つ、正面に1つ)、さらに正面にはUSB-Cポートが1つあって使いやすい。また、3.5mmの音声ライン出力(ただしヘッドフォンには対応しないので注意)と、HDMIポート2つ、Thunderboltを使わず古いタイプのディスプレイを接続したいときのためのディスプレイポート1つがある。さらに、共有環境でのディスプレイの盗難を防ぐ標準のセキュリティロック用スロットも備わっている。

画面自体は明るく鮮明で、広い角度から見ることができる。マット加工されているので、さまざまな照明の状況下でも画像が見やすい。メニューやピクチャー・イン・ピクチャーなどの内蔵機能の操作は、ジョイスティック型のボタンで楽に行うことができる。

デザインと機能

何よりもまず、Dell UltraSharp 40の画質が素晴らしくいい。特にこのサイズのディスプレイ、またこの解像度の曲面フォームファクターにしては、会議やスプレッドシートの作業などを中心的に行うテレワーカーも、色の正確な再現性や細部までクリアに見える精細な解像度を要求するプロの映像作家も、誰もが満足する画質を誇っている。

WUHD解像度ということは、表示領域をどのように使いたいか、またその必要性に応じて、さまざまな設定が可能であることを意味している。たとえば私は5160×2160で使っていたが、たくさんのウィンドウを縦横に並べて仕事をする際に十分なスペースが確保できた。普段の仕事では、ディスプレイを3つ使っているが(タブやらブラウザーのウィンドウをたくさん表示している)、Dell UltraSharp 40では、それをたった1台で実に快適にこなしてくれる。Apple(アップル)の最近のMacに備わっているHiDPI(高画素密度)モードにも対応しているので、画面全体を使う必要がないときは、細部までクリアでクッキリなまま、画像を大写しにできる。

Dellのディスプレイ一体型のスタンドは、シンプルで効率的だ。いろいろな動かし方ができ、高さ調整の幅は驚くほど広い。このディスプレイの場合は、画面を完全に縦にしてポートレート表示をさせることはできないが、高さに対して横幅の大きさを思えば無理もない。必要ならば、画面を傾けることができる。好みに応じて上下角度の変更は自由だ。結論として、非常に大きなディスプレイながら、ごく簡単に快適な位置や角度に調整できる。

画像クレジット:Darrell Etherington

箱から出した時点で、すでにキャリブレーションはできているが、コントラストや明るさなど、豊富な調整項目を内蔵メニューから操作することもできる。複数のデバイスを接続して使えるのも大変に便利だ。複数の入力をピクチャー・イン・ピクチャーで表示したり、画面を左右に二等分して異なるソースからの画像を表示させることもできる。複数のコンピュータを接続したときに便利な機能として、ディスプレイ本体にキーボードとマウスを接続すれば、接続されているパソコンを識別して自動的に入力先を切り替えてくれるというものもある。

画面の大きさと解像度以外にも、UltraSharp 40がホームオフィスの中心に相応しいと思わせる機能がある。内蔵スピーカーだ。オーディオマニアから表彰される程のものではないまでも、ノートパソコンの内蔵スピーカーなどよりはずっと上質で、外部スピーカーを使う必要性を排除してくれる。机が狭くて困っている人には助かる。Thunderboltに対応した比較的新しいMacなら、UltraSharp 40は、なんとケーブル1本だけで接続ができる。これには文句の付けようがない。

まとめ

画像クレジット:Darrell Etherington

このUltraSharp 40においても、高性能な製品をお手頃価格で提供するというDellの伝統が貫かれている。2100ドル(約22万円)という価格は高いように感じるだろうが、そこから得られる恩恵を思えば極めて適正だ。またDellのディスプレイは耐久性も高いため、一度投資すれば、今後数年間は満足が続くはずだ(私のホームオフィスのディスプレイのうち2台はDellの初期の4Kモデルだが、5年間しっかり働いてくれた)。

横に広いアスペクト比と湾曲した画面により、このディスプレイはほとんどの用途において、比較的小さい4Kディスプレイ2台に取って代わることができる。そう考えるとコスト的にはさらに納得がいくものとなる。まとめるに、DellのUltraSharp 40は、幅広いホームワーカーのさまざまなスイートスポットを押さえた、ホームオフィスの立役者といえる。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Dellディスプレイ

画像クレジット:Darrell Etherington

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(翻訳:金井哲夫)

Dellの新型ディスプレイは飛び出すカメラとTeamsボタンでビデオ会議に対応

Dell(デル)の新型ディスプレイは、ビデオ会議に対応したシンプルだが頼りになるソリューションを求める声の高まりに応じるものとなった。スマートな飛び出し式のカメラと、さらにあまりスマートではないTeamsボタンを備えている。この新型ディスプレイにはいくつもの進歩的な機能が盛り込まれているが、それでもオフィスでの使用をしっかり念頭に置いて作られている。

Dellの新しい24インチ、27インチ、34インチのVideo Conferencing Monitor(ビデオカンファレンスモニター)は、大枚を投じることなく、スイッチ1つで簡単に会社をビデオ対応体制にしてくれるソリューションという、多くの企業の願いを叶える目的で作られたことは明白だ。

なかでもおもしろい機能は、上部に取りつけられた飛び出し式のカメラだ。これは世界初というわけではなく(数年前に見たことがある)、Dellにとっても最初ではない。しかしオールインワンシステムとは別のディスプレイ単体製品としては初であり、おそらくこれまでで最高のものだ。

画像クレジット:Dell

カメラは5メガピクセル(1080pをやや上回る、ほぼ3K)という平凡な解像度であるため、光学的に背景をぼかしたいとか、照明をよくしたいと思うなら、自分でカメラをセッティングすべきだ。だが、仕事の通話ならまったく問題ない。使わないときは本体に格納されるため、プライバシーを気にする人にも安心だ。

もう1つ気づきにくいことだが、この方式が好ましい理由として、ディスプレイ本体のベゼルに制限されないという点がある。これなら、高性能なレンズや大きなセンサーを組み込むことも可能だ。私はカメラの詳細情報をDellに求めた。ずば抜けた性能は期待できないが、画面の余白にカメラモジュールを詰め込むよりは、スペースに余裕があるほうがいいに決まっている。

画面の下には、感じのいいフェルトで覆われたスピーカーバーがある。出力は、激しい音楽には向かないが、ビデオ通話の音声をクリアに聞くには十分だ。

そのスピーカーバーの左端にはちょっとおもしろい、実用的かどうかはわからない、いくつかボタンが並んでいる。通話、音量、ミュートの他に、Microsoft(マイクロソフト)のTeamsのためのボタンが目につく。

画像クレジット:Dell

みなさんがどう感じるかわからないが、私には無用の存在だ。その理由は、単にTeamsを使わないからではない。

これは私だけのことかも知れないが、ちょうどいい位置に調整して置いたディスプレイに、音量を変えたりビデオ通話に出たりするたびに、わざわざ手を伸ばして操作するという考え方が好きになれない。よくよく気を遣ってそっと操作しても、その度に画面が揺れる。これらのボタンを使うとしても、特定のブランドのビデオ会議システムのためだけのボタンはほしくない。ビデオ会議プラットフォームは山ほどあるのに、使用を限定されている感じがする。

むしろ、アイスホッケーのパックぐらいなものに、それらのボタンと会話用のモノラルスピーカーとマイクが内蔵されていたなら、そっちに喜んで金を払いたい。ところで、ノイズキャンセリングはソフトウェアに任せておいたほうがいいだろう。大抵のビデオ通話アプリにはノイズキャンセリング機能がある。それと内蔵のノイズ対策機能が干渉し合わないとも限らないからだ。

もちろん、これは間違いなく製品としてもっともシンプルなソリューションだ。またおそらく、マイクロソフトとDellが共同で作り上げたものだ。飛び出すウェブカメラには赤外線カメラも含まれており、つい最近までその存在に気づかなかった顔認証ログイン技術のWindows Hello(ウィンドウズ・ハロー)に対応している。

これは明らかに、Dellとマイクロソフトがすでにそのエコシステムの中にいる企業顧客を意識したものだ。だが、Dellのディスプレイを愛する私からすれば、飛び出すカメラはいいが、サウンドバーとTeamsボタンはいらない。Dellよ、お前の愛はどこに?

この新型ビデオ会議用ディスプレイは2021年2月から発売される。価格は24インチタイプの520ドル(約53000円)から、27インチタイプの720ドル(約7万4000円)、さらに画面が湾曲した34インチタイプの1150ドル(約11万8000円)までとなっている。

関連記事:たった5分で普通のカメラを高画質のウェブカメラとして設定する方法

カテゴリー:ハードウェア
タグ:DellディスプレイCES 2021

画像クレジット:Dell

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(翻訳:金井哲夫)

デルの新型32インチ4Kディスプレイ「U3219Q」はホームオフィスのアップグレードに最適だ

Dell(デル)は、そのディスプレイの質の高さで長い間高い評価を得てきたが、それは最近のモデルでも変わりがなかった。変わったのはむしろ、人々がリモートワークに移行し、より恒久的なホームオフィスの構成オプションに落ち着くにつれて作業用ラップトップを補完する外付けモニタを求める人が増えているということ。デルの32インチで4K解像度のUltraSharp U3219Q(Dellデジタルハイエンドシリーズ U3219Q 31.5インチ 4K HDR USB-C モニター)は、予算が中~高価格帯であれば、品質、画面の広さ、接続の柔軟性を最高のかたちで兼ね備えている。

最大解像度は3840×2160ドットの31.5インチIPSディスプレイを搭載

U3219Qは対角31.5インチのIPSディスプレイを採用し、マット仕上げで眩しさを回避するのに優れている。最大解像度は3840×2160ドット、アスペクト比は16:9で、最大60Hzのリフレッシュレートで動作する。非常に大きなディスプレイだが、画面を囲む非常に薄いベゼルと比較的浅い奥行きのため、スペックに比べると実際ははるかに小さく感じる、ディスプレイの重さは約5.8kg、32インチ画面スペースを提供する機器とすれば軽いほうだろう。

スタンドには、上下に約15cmの範囲にわたって調整できるスタンドが付属する。傾斜角は最大21度だ、そのほか、いずれかの方向に30度を旋回させることもできる。横向きから縦向きに回転させられるのは、コーディングやドキュメントレビューの際に便利かもしれない。一体型のスタンドなので、デスクをスッキリさせられる点も良ポイントだ。なおスタンドは取り外し可能で、モニターの腕および壁に付けるための標準的なVESA 200×200マウントが用意されている。

ディスプレイ接続については、DisplayPort 1.4とHDMI 2.0を各1基搭載しており、どちらも著作権保護されたコンテンツを再生するためのHDCP 2.2をサポートしている。もちろんUSB-Cポートもあり、DisplayPort 1.4接続のほか、電源供給とUSB 2.0データ接続が可能で、DPケーブルと両端がUSB-Cのケーブルが付属する。さらにこのモニターには、USB 3.0ケーブルとコンピュータに接続してハブとして機能するためのポートも備えており、アクセサリ用のUSB 3.0ポートを2つ内蔵するほか、ディスプレイの側面にもUSB 3.0ポートを2つ備える。そのうちの2つには充電用の電源供給もある。内蔵スピーカーは非搭載だが、ヘッドフォンや外部スピーカーを接続するための3.5mmオーディオ出力ポートが備わっている。

デルは、その精度と品質をパネルをアピールポイントにしている、Display HDR コンテンツ再生のサポートをうたっており、出荷時の色補正により、sRGBの色精度は99%、DCI-P 3は95%、Recは99%を達成している。ディスプレイは400nitの明るさと10億7000万色の色深度により、良好なコントラストを備える。つまり、要求の厳しいビデオや写真の編集作業にも十二分に対応できるスペックだ。

MacBookやMac miniとも相性よし

U3219Qは、ビデオと画質の面でスペックどおりの性能を発揮する。箱から出した状態では、MacBookとMac miniの両方に接続しても、優れたカラーレンダリング、コントラスト、明るさ、黒つぶれの調整なしに、素晴らしい映像を映し出してくれた。これは明るさに余裕のある画面で、自然光の多い明るい部屋で作業している場合や、写真やビデオの編集時に特定の作業のために明るさを上げる必要がある場合に便利だろう。

画質は間違いなくマルチメディアのプロの任意の種類であれば大きな利点であるが、それはこの画面にアピールする必要があります。人の限界ではありません。大きなサイズと比較的小さなフットプリントは、その4K解像度と一緒に、あなたが選択するものの解像度に応じて十分な画面の不動産を提供するためにそれを調整することができることを意味します。それは容易に小さいが、まだ4Kのスクリーンで同じ決断を動かしているような何でも読むために緊張する必要がないようにテキストを適度に大きさの維持している間、さまざまな構成の1つの隣に配列される複数のブラウザの窓および適用を扱うことができる、すべてである。

マルチメディアのプロであれば、画質は譲れないポイントだが、U3219Qはそれ以外のアピールポイントがある。4K解像度で32インチの大きなサイズのわりに比較的小さな設置面積なのだ。複数のブラウザウィンドウやアプリケーションをさまざまな構成で並べて表示できる。テキストサイズを適切に保てるため、目への負担も軽減できる。

そしてリフレッシュレートが60Hzということは、画面表示がスムーズで60fpsの動画を編集するには十分な速度を備えているわけだ。現在のゲーマーが求める高速基準にはとうていおよばないが、それ以外の用途ではリフレッシュレートが大きな問題になることはないだろう。

デルは、シングルケーブルのUSB-C接続を追加したことで、最新のMacノートPCとの相性が良くなり、ソファからデスクへの移動も楽に行えるようになった。また、HDMI、USB-CとDisplayPortの合計3つの入力に対応しているので、複数のデバイスを一度に接続することができ、昼休みにデスクトップゲーム機を繋いで休憩するといった用途にも便利だ。

このディスプレイでは映像の表示品質も素晴らしく、編集はもろちろんNetflixを見たりするのにも楽しめる。32インチなら、ホームオフィスやゲストルームでテレビを持ちたいけれど、セカンドデバイスには投資したくないという人にも十分使える。その場合はスピーカーをどうするかという問題になるが、同社はスクリーンのスタンドに取り付けることができる69ドルのモニターサウンドバーをオプションで用意している。

価格10万円程度、ほかにも悩ましい選択肢はある

オフィス環境のアップグレードタイミングは、職場の場所や在宅勤務、そして各社のオフィス再開の方針による。U3219Qの通常価格は13万4800円だが、デル直販だと9万9800円で販売されている。いずれにしろ高額な出資にはなるが、毎日使うデバイスでもあり、費用対効果を考えればお勧めできる製品だ。筆者は現在、2台のDell P2715Qモニタを仕事に使っているが、これらの初期世代の4Kモニタは、購入して使用を開始してから5年経った今も好調だ。つまり、U3219Qも長く使えるはずだ。

デルは、同様の機能を多数搭載しながら、31.5インチの4K HDRワイド曲面フレームレスモニター「S3221QS」(デル直販価格4万6980円)や27インチ4 Kモニタ「S2721Q」(デル直販価格3万5980円)も発表している。高品質ディスプレイに対する同社の評判は、いずれにしても高く、現在から将来に至るまで、どのようなホームオフィスにも役立つだろう。

画像クレジット:Darrell Etherington

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(翻訳:TechCrunch Japan)

AMD Ryzenモバイル搭載を期待したくなる?さらに完成度を高めたデルの13.4型モバイル「New XPS 13(9300)」

完成度を高めさらに小型化した13.4型モバイル「New XPS 13」(9300)

モバイルノートPCを選ぶ際のポイントはいくつかあるが、見た目の良さと持ち運びやすさを重視するならDell(デル)のNew XPS 13(9300)がお勧めだ。アルミ製でシャープなデザインの本体は質感が素晴らしく、その上サイズはA4用紙よりも小さい。機動性と完成度の高さが魅力のモデルだ。

完成度を高めさらに小型化した13.4型モバイル「New XPS 13」(9300)

今回試用したNew XPS 13 プラチナ(UHD+ タッチ・フロスト)。販売価格は税別17~18万円台

驚くほどコンパクトで高品質なボディ

New XPS 13(9300)を手にしてまず目を引くのが、より小型化した本体だ。フットプリント(設置面積)は幅296×奥行き199mmで、サイズ感としてはA4用紙(幅297×奥行き210mm)よりも短辺が1cm短い程度。13インチクラスとしては驚くほど小さい。1代前のモデル(XPS 13 7390)もかなり小さかったのだが、最新モデルでは幅が6mm減っている。ディスプレイが13.3インチから13.4インチへ大型されたにも関わらず、フットプリントは小型化されているのだ。ディスプレイを閉じた状態なら、12インチクラスのノートPCと見間違うかもしれない。

フットプリントは幅296×奥行き199mm。A4用紙よりもひと回り小さい

フットプリントは幅296×奥行き199mm。A4用紙よりもひと回り小さい

12.3インチのSurface Pro 7と変わらない大きさ

12.3インチのSurface Pro 7と変わらない大きさ

狭額縁デザインを採用することで、フットプリントの小型化を実現している

狭額縁デザインを採用することで、フットプリントの小型化を実現している

ディスプレイのベゼル幅は実測で左右4.1mm、上部6.2mm。非常に細い

ディスプレイのベゼル幅は実測で左右4.1mm、上部6.2mm。非常に細い

前面(上)と背面(下)。高さは実測で14.9mm、底面部のゴム足を含めると16.9mmm

前面(上)と背面(下)。高さは実測で14.9mm、底面部のゴム足を含めると16.9mmm

重量は実測で1.274kg

重量は実測で1.274kg

本体の質感も非常に高い。スリムでソリッドなアルミ製のボディは、まるで抜き身の刀を思わせるほどシャープな印象だ。本体カラーは、プラチナシルバーとフロストホワイトの2色。今回試用したのはフロストホワイトのモデルで、透明感のあるさわやかな色合いが特徴だ。パームレストにはグラスファイバー(プラチナシルバーモデルはカーボン)が使われており、ファブリック素材のような手触りが心地よい。全体的な仕上がりは上々で、ほかのモバイルノートPCに比べてワンランク上の高級感がある。

フロストホワイトの本体カラー。光の当たり方によってはライトシルバーのようにも見える

フロストホワイトの本体カラー。光の当たり方によってはライトシルバーのようにも見える

プラチナシルバーのカラー

プラチナシルバーのカラー

防汚処理が施されたグラスファイバーのパームレスト

防汚処理が施されたグラスファイバーのパームレスト

プラチナシルバーのモデルではブラックのカーボンファイバーが使われている

プラチナシルバーのモデルではブラックのカーボンファイバーが使われている

側面はシルバーで、ヘアライン加工が施されている

側面はシルバーで、ヘアライン加工が施されている

底面部の排気口はディスプレイを開くとヒンジで隠れるデザイン

底面部の排気口はディスプレイを開くとヒンジで隠れるデザイン

底面部はシンプルな作り

底面部はシンプルな作り

アスペクト比16:10のディスプレイを採用

XPSシリーズでは2019~2020年にかけて、ディスプレイのアスペクト比を16:10に移行している。New XPS 13(9300)の解像度は1920×1200ドット(FHD+)および3840×2400ピクセル(UHD+)で、一般的な16:9のアスペクト比によりも縦幅が長い。その差はわずかだが、情報量が増えることで作業効率は多少アップするだろう。

液晶ディスプレイのサイズは13.4インチ。アスペクト比16:10、解像度3840×2400ピクセル(UHD+モデル)

液晶ディスプレイのサイズは13.4インチ。アスペクト比16:10、解像度3840×2400ピクセル(UHD+モデル)

UHD+モデルでは文字のドット感がないため文章を読みやすい

UHD+モデルでは文字のドット感がないため文章を読みやすい

映像の色合いは非常に美しい。特に今回試用したUHD+ディスプレイのモデルはコントラストが高く、映像は明るく鮮やかだ。公称値では明るさは500nitで、色域はDCI P3カバー率90%とのこと(FHD+モデルはsRGBカバー率100%)。VESA認定DisplayHDR 400もサポートしているという。映像系のクリエイティブ用途にも利用できるクオリティーだ。

明るく色鮮やかな映像

明るく色鮮やかな映像

軽いタッチ向けのキーボード

キーボードはバックライト対応で、テンキーはなし。標準では日本語配列だが、購入時のオプションで英字配列に変更できる。配列の変更に追加料金は必要ないが、納期の早い「即納」モデルでは英字配列に変更できない点に注意していただきたい。

キーピッチは横19mmで縦18mm。わずかに横長だが、実際に使ってみると違和感はない。配列には一部変則的部分があるものの、概ねクセのない配置・サイズだ。ただしキーストロークが実測で1.1mm程度と非常に浅い。固めのクリック感があるので手応えはしっかり感じられるものの、キーを押している最中に途中で止まるような感覚を覚えた。タイプ感はプチプチとした独特の感触。軽いタッチで入力する人なら違和感はないだろう。

試用機のキーボードは日本語配列。キーピッチは横19mm、キーストロークは約1.1mm

試用機のキーボードは日本語配列。キーピッチは横19mm、キーストロークは約1.1mm

キーボード右上に指紋センサー内蔵の電源ボタン

キーボード右上に指紋センサー内蔵の電源ボタン

インターフェースはThunderbolt 3(USB Type-C)×2のみ

周辺機器接続用の端子類はThunderbolt 3(USB Type-C)×2と3.5mmヘッドホン端子のみだ。このほか、microSDカードスロットを搭載している。ノートPCとしては極端に少ないものの、モバイル用途中心であれば困る場面はないだろう。据え置きで利用するなら、映像出力や有線LAN、フルサイズのUSB端子などに対応したType-Cハブを別途用意したい。

側面の端子類

側面の端子類

Usb Type-C to Type-Aアダプターが付属

Usb Type-C to Type-Aアダプターが付属

付属の電源アダプター。重量は230gで非常にコンパクト

付属の電源アダプター。重量は230gで非常にコンパクト

問題なく使えるパフォーマンス

New XPS 13(9300)ではCPUとして、インテル第10世代(Ice Lake)のCore i5-1035G1またはCore i7-1065G7が使われている。メモリー容量は8/16/32GBで、ストレージは256GB/512GB/1TBの構成だ。グラフィックス機能としてはCPU内蔵のUHD Graphics(Core i5)またはIris Plus Graphics(Core i7)を使用する。

CPU性能を計測するベンチマークテストを試したところ、同じCore i7-1065G7の平均値(1625)を下回る結果となった。ただし筆者が以前に同じスペックの機種でテストを行なったときは「1721」と高いスコアが出ていたので、個体差の影響が現われているのかもしれない。今回の結果的には可もなく不可もなくといったところだ。

CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH R20」の結果

CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH R20」の結果

PCを使った作業の快適さを計測する「PCMark 10」では、「Essentials(一般利用、目標値4100)」、「Productivity(ビジネス利用、目標値4500)」、「Digital Contents Creation(コンテンツ制作、目標値3450)」のすべてのテストにおいて、快適に使えることを表わす目標値を超えている。ただし個人的には、思ったほどスコアが伸びない印象だ。別の機種ではもっと高い結果が出ているので、試用機の問題や個体差の可能性はある。

「PCMark 10」ベンチマーク結果。「Essentials(一般利用、目標値4100)」、「Productivity(ビジネス利用、目標値4500)」、「Digital Contents Creation(コンテンツ制作、目標値3450)」のすべてのテストにおいて、快適に使えることを表わす目標値を超えている

「PCMark 10」ベンチマーク結果。「Essentials(一般利用、目標値4100)」、「Productivity(ビジネス利用、目標値4500)」、「Digital Contents Creation(コンテンツ制作、目標値3450)」のすべてのテストにおいて、快適に使えることを表わす目標値を超えている

ストレージのアクセス速度は全体的には優秀ではあるものの、シーケンシャルライトがいまひとつな結果だった。とは言え実際に使ったところ特に遅く感じることはなく、キビキビと動作していた。

「CrystalDiskMark」による512GB SSD(PCIe 3.0 x4接続)のアクセス速度

「CrystalDiskMark」による512GB SSD(PCIe 3.0 x4接続)のアクセス速度

バッテリー駆動時間は実測で8時間39分

バッテリー駆動時間は、公称値としては公開されていない。そこで「PCMark 10」を使って最大パフォーマンス時の駆動時間を計測したところ、8時間39分でバッテリー切れとなった。モバイル用としては長くはないものの、これはバッテリー消費が大きいUHD+ディスプレイを搭載しているため。

FHD+モデルであれば筆者が過去に行なった同じテストで11時間50分という結果が出ている。最近の機種としては特別長いわけではないものの、フルパワーで連続8時間または11時間であれば十分といっていい。バッテリー駆動時間を優先するのであれば、UHD+ディスプレイではなくFHD+モデルを選択するようお勧めしたい。

「PCMark 10」の「Battery」-「Modern Office」によるバッテリー駆動時間の計測結果

「PCMark 10」の「Battery」-「Modern Office」によるバッテリー駆動時間の計測結果

デザインと持ち運びやすさ含めた総合面はトップクラス。AMD Ryzenモバイル搭載も期待したくなる?

今回は試用機の個体差による影響のためか、ベンチマークテストの結果はあまり振るわなかった。ほかの個体であれば、高いパフォーマンスを期待していいだろう。

ただし、ノートPC一般において、現在はAMDの第3世代Ryzenモバイルを搭載した機種のほうがベンチマークテストで高い結果が出ており、インテル製CPUは大きく遅れを取っている状況だ。

第3世代Ryzenモバイル4000シリーズ(Renoir)上位のRyzen 7 4700Uであれば、内蔵グラフィックス性能でもCore i7-1065G7を大きく上回っている。その点を考えると、パフォーマンス面ではNew XPS 13(9300)を選ぶメリットは少ない。New XPS 13(9300)自体の完成度が高いだけに、Ryzenモバイル搭載モデルの登場も期待したくなる。

インテル製CPU搭載のメリットとして挙げられるのはThunderbolt 3に対応している点で、外付けのGPUボックスを使えばグラフィックス性能を大きくパワーアップできる。据え置きでクリエイティブな作業で使うのであれば、インテル製CPUを搭載した機種のほうが有利だ。

繰り返しになるが、New XPS 13(9300)の仕上がりの素晴らしさは、数あるモバイルノートPCの中でもトップクラスの出来映えだ。スリムかつコンパクトで、質感が非常に高い点が魅力といえる。優れた映像品質に優れている点も見逃せないだろう。ストレスなく使える高品質なモバイルノートPCを探している人にお勧めできるモデルなのだ。

完成度を高めさらに小型化した13.4型モバイル「New XPS 13」(9300)

カテゴリー:ハードウェア

タグ:Dell レビュー