グーグルがPlayストアの一部手数料をさらに引き下げ、サブスクアプリは15%に、メディアアプリは10%に

Google(グーグル)は米国時間10月21日、Google Playストアで提供されているすべてのサブスクリプション型アプリの手数料を引き下げると発表した。同社は以前、Appleにならい、開発者の収益の100万ドル(約1億1400万円)までは、手数料を30%から15%に引き下げていた。今回は、継続的なサブスクで収益を上げているアプリメーカーに限定して、手数料を引き下げる。開発者に要求する手数料は、初年度は30%、2年目以降は15%という現行の体系に代わり、初日から15%のみになるという。

Googleによると、99%の開発者に15%以下の手数料が適用されるという。また、GoogleはPlay Media Experience Programで特定分野のアプリの料金をさらに引き下げ、10%程度に調整する。

Play Media Experience Programでは、電子書籍やオンデマンドの音楽・映像配信サービスなど、コンテンツにかかる費用が売上の大部分を占めるアプリが対象となる。また、場合によってはGoogleと直接競合するビジネスも対象となる。例えば、YouTube Musicと競合するSpotify(スポティファイ)などだ。

このプログラムは、書籍や動画、オーディオの開発者にAndroid向けのコンテンツ制作を奨励するために2021年初めにスタートし、15%という低い手数料を提示していた。開発者は、関心を表明する際にフォームへの記入を求められる。

画像クレジット:Google

「デジタルサブスクリプションは、開発者にとって最も急速に成長しているモデルの1つですが、サブスクリプションビジネスが顧客の獲得と維持において特定の課題に直面していることを私たちは知っています」とGoogleのプロダクトマネジメント担当副社長であるSameer Samat(サミーア・サマト)氏は説明する。「私たちは、デート、フィットネス、教育などの分野のパートナーと協力して、それぞれのビジネスの微妙な相違を理解してきました。現在、当社の手数料は、12カ月間のサブスクリプション継続後に30%から15%に下がります。しかし、サブスクリプション型のビジネスでは、顧客離れが進んでいるため、そのように下げたとしてもメリットを享受するのは難しいとの声があります。そこで、お客様が確実にその恩恵を受けられるよう、手数料体系を簡素化することにしました」と述べた。

Googleによると、新手数料は2022年1月1日から適用される。

同社は、新料金体系を決定するにあたり開発者コミュニティと話し合い、Anghami、AWA、Bumble、Calm、Duolingo、KADOKAWA、KKBOX、Picsart、Smuleなど、業界や業種を横断し、さまざまな開発者からの意見を取り入れたと述べている。

またGoogleは、メディアアプリの新料金を決定するにあたり、アプリの開発には、テレビ、自動車、時計、タブレットなど、多くのプラットフォームへの対応が必要になっていることに気づいたと述べている。そのため、開発者はアプリを基盤とするビジネスに、より多くの投資をする必要がある。さらに、メディア体験を提供するアプリの料金を引き下げることで、企業はその節約分を、変更の影響を受けるアーティスト、ミュージシャン、作家などのクリエイターに還元できるとGoogleは考えている。

今回の動きは、アプリストアに対する規制当局の監視が強化され、米国で進行中のEpic Gamesとの訴訟を含め、いくつかの反トラスト訴訟が発生している中でのものだ。世界中で、法律家たちは、大手テック企業がアプリストアを利用して、市場支配力を乱用していないかどうかを見極めようとしている。アプリストアがモバイル端末上で動作するソフトウェアの主要な流通経路となっているからだ。例えば韓国では、アプリ内課金の手数料を抑制するための「反Google」法が最近成立した。さらに、テック企業は多くの場合、アプリを配布する開発者と競合するが、開発者は大企業の別部門を通じてアプリを配布していることがあり、問題はさらに複雑になっている。

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さらなる規制を阻止するための巧妙な手口として、Googleは新手数料の発表前に、賛同する開発者を集めることに成功した。BumbleのCEOは、この価格設定により「製品にもっと投資できます」と述べ、DuolingoのCEOであるLuis von Ahn(ルイス・ボン・アン)氏は、手数料の引き下げによって「当社のミッションを加速させることができ」「Googleがエコシステムとのコラボレーションを継続することを歓迎します」と述べた。

Googleは、手数料を引き下げるものの、Android、コマースプラットフォーム、Playストア、セキュリティ、アプリ配信システム、開発者ツールなどへの投資を継続するためには、手数料を徴収する必要があると強調する。同社は、10月27、28日に開催されるAndroid Developer SummitでツールやAPI、その他の技術のアップデートについて詳しく説明するとしている。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

グーグルがEpic Gamesの裁判で反訴状を提出、損害賠償を要求

Apple(アップル)対Epic Games(エピック・ゲームズ)の裁判控訴される中、Google(グーグル)は米国時間10月11日、同社に対するEpic Gamesの反トラスト訴訟への答弁と反訴を提出した。テック巨人のAndroidメーカーは、反トラスト行動に関するEpicの訴えを否定し、逆にEpic GamesがGoogle Play(グーグル・プレイ)デベロッパー販売 / 配布規約(DDA)に反して、Google Playを通じてアプリをダウンロードしたFortnite(フォートナイト)プレイヤーが自社の決済処理システムを使用することを許していることについて補償される権利があると訴えた。

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この状況は、App Store(アップ・ストア)で起きた状況と似ている。Epic Gamesはアプリを改訂してApp Storeのポリシーを回避し、Appleとの法的契約に違反して自社の決済システムをする支払いを促した。Appleの裁判における法廷の判決は、EpicがAppleに対して600万ドル(約6億8000万円)を支払うことを命じた。

Epic GamesはGoogle Playでもほぼ同じことをしたと反訴状は主張している。2020年、EpicはFortniteのビルドをGoogle Playに申請したが、そのアプリはGoogle Play Billingではなく自社の直接決済システムを使用していた。申請はGoogleのポリシーに違反しているとして直ちに却下された。Epicは2020年4月に適合するバージョンを申請したが、現在Googleはそれを「訴訟を引き起こすために企まれた不当な行為」と呼んでいる。

新バージョンはEpicの決済システムを隠蔽する改訂が施されたもので、AppleとGoogle両方のアプリ・ストアに送られた。このアプリでは、Epicがサーバー側の設定変更を適用することで、Googleに知られることなく自社の決済システムに切り替える「hotfix(ホットフィックス)」が可能になっている。

そのスイッチは2020年8月13日に切り替えられた。その結果FortniteユーザーはGoogle Play BillingとEpic独自の直接決済システムのどちらかを選べるようになった。これはゲームがアプリストアに拒否されるきっかけを作り、Epicが計画した訴訟を進める道を開くことを目的とした行動だった。Googleによると、同社はEpic Gamesに対しホットフィックスが適用されたその日に、それがDDA、Googleの「Malicious Behavior Policy(悪意ある行為ポリシー)」、およびGoogle Play Billingポリシーに違反していることを通知し、FortniteをGoogle Playから削除した。しかしGoogleはEpicのアカウントを無効化せず、ゲームメーカーが適正バージョンを再申請できるようにした。

しかし、Google PlayからこのゲームをダウンロードしたAndroidユーザーは、アプリが削除された後もEpicの独自決済システムを使うことができるため、Epicは契約で義務づけられたGoogleへの手数料支払を回避することが可能である、と反訴状は述べている。Googleは、この収入損失の補償を、その他の損害、弁護士費用、利息、およびその他法廷が必要と認めた賠償に加えて法廷に要求している。

「Epicは世界最大級のビデオゲームデベロッパー2社に支えられている数十億ドル(数千億円)規模企業であり、Google Playが提供する安全・確実なプラットフォームから膨大な利益を上げています。そのプラットフォームに支払う手数料は他の主要プラットフォームプロバイダーと同等あるいはそれ以下です」と反訴状に書かれている。「同社はこうした膨大な利益に満足せず、従う意図のない法的契約をGoogleと結ぶことでGoogleを欺き、今日まで続く法的および広報上の衝突を引き起こすという真の意図を隠蔽しています」。

Epic Gamesは新たな反訴に対してコメントを出していない。

しかし、Epicの主張は、専用アプリ内決済システムの排他的使用というAppleとGoogleの要求が、デベロッパーを不利にする独占的行為であるというものだ。Appleの事例では、デベロッパーが自社アプリ内でその他の決済システムへのリンクを提示したり、顧客と会話したりすることをAppleは阻止すべきではないという主張に法廷は同意した。Appleが独占行為を行っているとは宣言していない。

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しかしGoogleの状況はやや異なる。それはAndroidがアプリのサイドローディングをすでに認めており、これはAndroidユーザーにGoogle Play以外でも接触する方法が存在することを意味しているため、反トラストの主張はより困難だ。

Googleは、州の司法長官、デベロッパー、および消費者の訴訟に対する回答も提出した。

Epicに対する被告の答弁、防御、および反訴をTechCrunchが編集した文書をScribdで公開したものを以下に引用する。

画像クレジット:Epic Games

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

第3四半期の全世界のアプリダウンロード数は360億回、支出額約3.8兆円でともに過去最多に

アプリ経済に関する新たな予測では、第3四半期にアプリとゲームに費やされる額は過去最多となることが見込まれている。App Annieは、世界の消費者が同四半期にアプリとゲームに前年同期比20%増の340億ドル(約3兆7650億円)を費やすと推定している。この増加は、人々が現在エンターテインメント、買い物、仕事、教育などのためにアプリをどのように使っているかという点において、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが消費者行動にまだ影響を及ぼし続けていることを示している。

App Annieに関しては、初期に秘密の情報源を使って情報を人為的に操作し、証券会社のクライアントに不正確な情報を伝えていたことが先にニュースになったことを記しておくべきだろう。同社はそうしたことを防ぐために内部コントロールで統計的にモデル化してきた。証券会社が投資判断を下すのに操作されたデータを使ったため、App Annieは証券詐欺で1000万ドル(約11億円)超の罰金を支払うことで米証券取引委員会と和解した。

しかしこうした操作にもかかわらず、App Annieのデータは今日でもモバイルマーケットをかなり正確にとらえており、かなりのアプリ会社、マーケッター、投資家にモバイルエコシステムに関する情報を提供している数多くのトップ企業の1社だ。

第3四半期のアプリ売上高に最も貢献したのは、引き続きゲームでの支出とモバイルサブスクリプションだとApp Annieは指摘した。モバイルサブスクは、Apple(アップル)とGoogle(グーグル)がアプリストアプラットフォームを通じての購入で手数料を徴収する権利を保持しようとする中で、訴訟や増えつつある規制の焦点となっている。ゲームは引き続き消費者支出の大部分を占めているが、ゲーム以外の支出もサブスクのおかげでここ数年割合を増やしてきた。

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また、ダウンロード数では引き続きAndroidがiOSを凌いでいるが、消費者支出額では逆の構図であるのも変わらない。

画像クレジット:App Annie

第3四半期のダウンロード数は前年同期に比べて10%増え、過去最多の360億回に達した。この増加は主にGoogle Playによるもので、特にインドやブラジルなどの新興マーケットでのダウンロードが貢献した。増加幅が最も大きかったのはブラジル、フィリピン、メキシコで、中南米マーケットは今や世界のアプリ会社の注目を集め始めていて、成長の可能性を秘めている。

ダウンロード数の成長を支えた産業は、旅行、教育、医療だ。この3部門はパンデミックの影響を受けた。旅行アプリのダウンロードは Google Playで前年同期比35%増、iOSで同15%増だった。ワクチン接種が広がる中で夏の旅行シーズンを迎えたことが貢献した。もちろん医療と教育のアプリもパンデミックに結びついていて、ユーザーはオンライン学習や診察、新型コロナ検査やワクチン接種の予約でモバイルテクノロジーを活用した。

モバイルアプリの売上高となるとiOSが優勢で、過去4四半期でもそうだったが世界のアプリストアの消費者支出の65%を占めた。

画像クレジット:App Annie

iOSアプリでの消費者支出額は前年同期比15%増の220億ドル(約2兆4360億円)に達し、Google Playでは同15%増の120億ドル(約1兆3290億円)だった。売上高の大半はゲームアプリによるもので、両アプリストアでの支出額の66%を占めた。非ゲームアプリ部門では、消費者支出の76%がiOSでのものだった。どちらのアプリストアでもゲーム以外の部門での成長のほとんどはエンターテインメント、写真・ビデオ、ソーシャルメディア、デートのアプリによるものだった。

消費者支出額においては米国と中国が最大のiOSマーケットで、日本、米国、台湾で最も増加した。Google Playでは、米国、日本、韓国の消費者支出額が最大だったが、日本、ロシア、オーストラリアが成長を牽引した。

売上高やダウンロード数の調査はこれまでモバイル経済の全体図を把握するのに役立ってきた一方で、マーケットが成熟するにつれ、アプリをデバイスにすでにインストールした消費者のアプリエンゲージメントにもかなりの関心が寄せられている。

App AnnieのライバルSensor Towerが9月23日に発表した調査結果では、ゲームアプリと非ゲームアプリのアクティブユーザー、セッション、リテンション(保持)の数字を分析している。同社によると、世界のトップ500のアプリの平均の月間アクティブユーザー数は9170万人で、この数字は第2四半期に前年同期の8460万人から8.4%増えた。

画像クレジット:Sensor Tower

ビジネスアプリは2018年第1四半期から2021年第2四半期の間に約42%という最も高い複合年間成長率(CAGR)を見せた、とSensor Towerは指摘した。一方、消費者は2021年第2四半期にエンターテインメントアプリで最も多くの時間を費やし、トップ100の各アプリの使用時間は平均1日あたり約29分だった。

画像クレジット:Sensor Tower

ゲームの中では、ジャンル別に「PUBG Mobile」や「Garena Free Fire」などのシューティングゲームのデイリーアクティブユーザーが第2四半期に最も多く、このジャンルのトップ50のゲームのデイリーアクティブユーザーは平均760万人だったが、ハイパーカジュアルゲームがトップだった。

Sensor Towerはまた、ロックダウン中に人々がモバイルデバイスを頻繁に利用するようになり、初期のアプリ全般のアクティブユーザー数の増加は新型コロナパンデミックによるものとしている。しかし2020年第3四半期でわずかに減ったのち、アクティブユーザー数はいまパンデミック前のレベルに戻った、と指摘した。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

世界初、韓国がグーグルとアップルのアプリ内課金手数料を抑制する「反グーグル法」可決

韓国国会は現地時間8月31日、何度も延期されてきた「反グーグル法」を可決した。この法案は、Google(グーグル)とApple(アップル)が、市場を支配する2つのアプリストア向けのアプリを開発する際に、両社のアプリ内決済システムを利用するようデベロッパーに義務付けることを禁じるもので、検索の巨人Googleにちなんだ名称だが、より広範な内容となっている。

この法案は、GoogleとAppleが自社のアプリ内決済システムを開発者に強要することを防ぐために、政府が介入した世界で初めてのケースだ。

GoogleとAppleは、他の市場での両社のシステムの制限的な側面についてますます厳しい目を向けられるようになっており、今回の韓国での動きが転機となって、他の国でも同じような措置が取られるかどうかに注目が集まっている。メディアの報道によると、オーストラリアの競争・消費者委員会(ACCC)も、AppleとGoogle、さらにWeChatのデジタル決済システムに対する規制を検討しているとのこと。

関連記事:グーグルとアップルのアプリ内決済ルール強制を禁じる韓国の法案の最終採決が延期に

韓国の予備委員会は8月25日、GoogleとAppleがアプリ内課金でアプリ開発者に手数料を請求する慣行を制限しようとする電気通信事業法改正案を進めることを承認した。

2020年8月以降、韓国の国会議員たちは、世界的なテック企業がアプリ決済市場で支配力を振るうことを禁止する法案を提出してきた。

Googleは2021年3月、アプリ開発者からの批判を鎮めるために、アプリ内課金の手数料を当初の30%から15%に引き下げた。しかしその4カ月後には、新しいアプリ内課金システムの導入を2022年3月に延期すると発表した。

Appleは8月、米国のソフトウェア開発者らが同社を相手取って起こした訴訟の和解案を提示した。その内容は、アプリ開発者がiOSアプリやApp Store以外での支払い方法をユーザーに指示できるようにするというものだったが、アプリ自体に別の支払い方法を組み込むことまでは認めていない。

Appleは声明の中で「提案されている電気通信事業法は、他のソースからデジタル商品を購入するユーザーを詐欺のリスクにさらし、プライバシー保護を弱め、購入の管理を困難にし、(子ども向けの)『承認と購入のリクエスト』やペアレンタルコントロールなどの機能の効果が失われることにつながる」と懸念を示していた。

Googleのコメントは得られていない。

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(文:Kate Park、翻訳:Aya Nakazato)

グーグルとアップルのアプリ内決済ルール強制を禁じる韓国の法案の最終採決が延期に

Apple(アップル)とGoogle(グーグル)が、それぞれのアプリストアで配信するサードパーティ製アプリ内のサービスへの課金方法について定めたルールを巡ってますます厳しい目を向けられている中、韓国ではそれに関し大きな進展が起こっている。

韓国国会の司法委員会は現地時間8月25日、GoogleとAppleがアプリ内課金でソフトウェア開発者に手数料を請求する慣行を防ぐための、世界初となる画期的な法案を可決した。同日の本会議で予定されていた、同案を可決・有効化するために必要な全議員による最終採決は、当面の間延期となった。

メディアによると、本会議は暫定的に8月30日に延期されたとのこと。

法案が成立した場合、韓国は、このようなグローバルテック巨人らが特定のアプリ内決済システムを強要することを禁止する最初の国となる。

「反グーグル法」と名付けられたこの法案は、国会の立法・司法委員会で承認された電気通信事業法改正案で、GoogleとAppleがアプリ開発者に自社の決済システムの使用を強制することを禁じようとするものだ。

Googleは2020年9月、すべてのアプリ開発者に自社の決済システムを課し、すべてのアプリ内課金に対して最大30%の手数料を徴収すると発表した。

現地メディアの報道によると、2021年7月、Googleはアプリ開発者の要求に応じて新しい課金制度を2022年3月末に延期することを決定し、プレイストアの手数料を15%に引き下げると発表した。

Appleは声明で次のように述べた。「提案されている電気通信事業法は、他のソースからデジタル商品を購入するユーザーを詐欺のリスクにさらし、プライバシー保護を弱め、購入を管理することを困難にし、(子供向けの)『Ask to Buy』やペアレンタルコントロールなどの機能の効果が失われるでしょう。この法案の結果、App Storeでの購入に対するユーザーの信頼が低下し、これまでにAppleから8兆5500億ウォン(約8079億円)以上の収益を得ている、韓国の48万2000人以上の登録デベロッパーの事業機会の縮小につながると考えています」。

AppleとGoogleはもちろん、自社のアプリ内決済システムを義務付けることで、より良い安全なユーザーエクスペリエンスを実現するという大きな問題があると主張している。そして、この点がここでも論拠となっている。

Googleはコメントの要請に直ちに返答していない。

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(文:Kate Park、翻訳:Aya Nakazato)

アップルが反ワクチン主義者の出会い系アプリ「Unjected」をApp Storeから削除、Google Playでは公開継続

アップルが反ワクチン主義者の出会い系アプリ「Unjected」をApp Storeから削除、Google Playでは公開継続

Morsa Images via Getty Images

アップルは新型コロナや誤報に関するガイドラインに違反したとして、反ワクチン主義者の出会い系アプリ「Unjected」をApp Storeから削除しました。このアプリは「医療の自主性と言論の自由を支持する、志を同じくする人々」のための場所と自称しており、記事執筆時点ではAndroid版は今なおGoogle Playで公開されています。

Bloomberg報道によると、このUnjectedアプリは5月にサービスを開始したもの。ユーザーはプロフィールの作成や他の人とのマッチング、メッセージのやり取りなどを行うことができたと説明されています。

本アプリは基本的には反ワクチン主義者のための出会い系サービスであり、その公開は偶然にもTinderやBumbleといったマッチングアプリが新型コロナワクチン接種をユーザーに勧める特典を追加した時期と重なっており、そのため「アンチワクチン主義者向けのTinder」と呼ばれていたそうです。

また最近UnjectedはFacebookやTwitterのようなソーシャルフィードを追加したところ、これが(Android版では)Google Playによる審査のきっかけとなり、ユーザーが投稿した誤報を含むコンテンツを十分に取り締まっていないと判明したとのことです。GoogleはUnjected社へのメールで、ワクチンが「実験的なmRNA遺伝子改変剤」や「生物兵器」だという主張、人々を5Gネットワークに接続する「ナノテクノロジーマイクロチップ」などの投稿にフラグを立てた(規約違反と判断した)と伝えられています。

そして7月16日、GoogleはUnjected社に対して、それら投稿を削除するか、あるいはアプリをストアから削除されるかを選ぶ2週間の猶予を与えることに。それを受けてUnjectedの共同創設者シェルビー・トムソン氏は「私たちは検閲の綱渡りをしなければなりませんでした」と語りつつ、最終的にはソーシャルフィードを削除しています。

しかしトムソン氏は、フラグが立てられた投稿とともにソーシャルフィードを復活させる予定であり「レーダーに探知されないようにしたい」と語っており、反ワクチン活動を諦めるつもりはなさそうです。

一方、iOS版のUnjectedアプリは最近までApp Storeで配信されており、この件につきBloombergがアップルにコメントを求めたところ、削除されたとのことです。アップルはUnjectedの開発者に、削除理由を「コンセプトやテーマにおいて、COVID-19感染拡大に言及していることが不適切である」と伝えたそうです。

アップルの広報担当者いわく、最初の審査プロセスではUnjectedを拒否し、新型コロナ関連アプリのポリシーに準拠するよう変更した後にアプリを承認したとのことです。が、それ以降「開発者がユーザーに対して対外的に発言したり、アプリを更新しましたが、その結果、再びコンプライアンスから外れることになりました」と述べられています。

さらにアップル広報は、Unjected社がユーザーに対して、検出を避けるために特定の言葉を使わないように勧めていたとも付け加えました。こうした行いは、App Store Reviewガイドラインにある「システムに対して不正を働こうとした場合は(中略)そのデベロッパのAppはApp Storeから削除されます」の箇所に抵触するというわけです。それらアップルの回答は、米Engadgetも確認しています。

新型コロナのワクチン接種に反対する人々は世界各地でデモを起こすなど、少なからず社会問題となっています。すべての人々がどのように考え、どういった思想を持つことも自由ですが、あくまで正しい知識に基づいて行動し、誤った情報を拡散しないよう心がけたいところです。

(Source:Bloomberg。Via 9to5MacEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
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ユーザーのプライバシーを護るGoogle Play「セーフティセクション」の詳細をグーグルが発表

Apple(アップル)はプライバシーの保護に関してApp Tracking TransparencyApp Storeのプライバシーラベルなどの企画でこのところ前進しているが、最近はGoogleも、Google Playに新たな「セーフティセクション」を導入する計画を発表している。それは、アプリが集めて共有するデータや、その他のセキュリティとプライバシーに関する情報をユーザーに提供することが目的だ。米国時間7月28日、同社は初めてこの新しいセクションのユーザーインタフェイスや、開発者への要求などを明らかにした。

関連記事:アップルがアプリのプライバシー方針を明らかにするラベルを全App Storeで公開

Googleは2021年5月に、セーフティセクションはアプリがデータをどのように取り扱うかをユーザーに伝え、ユーザーが情報に基づく選択をできるようにすると説明した。それによるとアプリの開発者は、データの暗号化などのセキュリティ実践をアプリが使っているか、子どもを対象とするGoogle Playのファミリーポリシーに従っているか、データの共有に関してユーザーが選択できるか、アプリのセーフティセクションをサードパーティが検査しているか、アプリはアンインストールのときユーザーにデータ削除のリクエストを認めているかといった事項を開示しなければならない。

Googleが本日発表したユーザーインタフェイスのコンセプトでは、これらのプライバシー保護機能がユーザーにはどのように見えるかを、開発者が知りうるものでなければならない。

画像クレジット:Google

セーフティセクションでは、アプリが収集しているデータに関する開発者からの詳細情報をユーザーが見られるものでなければならない。それぞれの詳細情報は、独自のアイコンによって所在を明らかにしなければならない。

要約部分をユーザーがタップすると、場所や連絡先、名前やメールアドレスなどの個人情報、経済情報といった収集、共有されているデータに関するその他の詳細を見ることができる。

また、それらのデータの使われ方もユーザーに開示される。アプリの機能性向上のため、やパーソナライズのためなどだ。そしてデータの収集は、ユーザーに決定および承認権のある選択事項でなければならない。

画像クレジット:Google

Googleによると、Play Storeのこれらの変更に対応するために開発者には十分な時間を与えたかったので、今やっと、データタイプの定義やユーザーインタフェイス、そして新しい機能に関するポリシーの要件などの情報を、共有できるようになった。

それによると、すべての開発者が2022年4月までにプライバシーポリシーを提供しなければならない。これまでは、個人的あるいは機密性のあるユーザー情報を集めるアプリのみが、それを要請されてきた。開発者はまた、自分のセーフティセクションにあるすべてのデータに関して、そのデータをアプリのサードパーティライブラリやSDKがどのように使っているかなどに関する正確で完全な情報を共有しなければならない。これは、Appleがアプリに対して要求している情報と整合している。

画像クレジット:Google

開発者は、Google Playに自分のセーフティセクションをローンチする2022年の第1四半期になる前に、2021年10月には自分の情報をGoogle Play Consoleで開示し、レビュー可能にしなければならない。

Googleによると、セーフティセクションのローンチと、それをGoogleが承認するまでには若干の猶予期間を設ける。ただし承認の最終締め切りは2022年の第2四半期であり、それが守られなければアプリの提出やアップデートが拒否されるリスクをともなう。そしてアプリが承認されたセーフティセクションを提供できなければ、そのアプリは「No information available」(情報がありません)と表示することになる。

この変更はGoogle Play上に存在する活動中のデベロッパーの数を明らかにするだろう。なぜなら、そんなデベロッパーは必ず新しいポリシーを採用し、アプリが集めて使用するデータに関する正直な情報を開示するはずだからだ。

残る問題は、Googleがこの新しいガイドラインを、どのように、そしてどの程度強制するのか、個々のアプリをどこまで細心に検査するのかという点だ。しかしGoogleの態度がどうであれ、良心的なデベロッパーは自分のセーフティセクションをサードパーティのレビューに対してオープンにし、ユーザーにはアプリのデータプライバシーとセキュリティに関して前向きの宣伝ができるようになる。

それを考えれば、このようなセーフティセクションは実効がないとする批判をかわせるだろう。それはAppleにとってもApp Storeのプライバシーラベルのローンチ以来の問題であり、The Washington Postの記事によれば、虚偽の情報を表示しているアプリがとても多くて、データを保護したいと真剣に願うユーザーの役に立っていない、というのだ。

このセーフティセクションの、サードパーティによる検査についてGoogleに問い合わせたが、それに関する詳しい情報はまだ得られていない。

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画像クレジット:Mika Baumeister/Unsplash

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

グーグルがGoogle Playの課金をめぐり大規模な反トラスト訴訟に直面

37人の司法長官からなるグループが米国時間7月7日、複数州にまたがる2件目の大規模な反トラスト訴訟をGoogle(グーグル)に対して起こした。

ニューヨーク州のLetitia James(レティシア・ジェームズ)司法長官は、テネシー州、ノースカロライナ州、ユタ州の司法長官と共同でこの訴訟を主導している。超党派の連合体は、カリフォルニア、フロリダ、マサチューセッツ、ニュージャージー、ニューハンプシャー、コロラド、ワシントン、およびコロンビア特別区を含む、米国の36の州を代表している。

「Googleは、その違法行為により何億ものAndroid(アンドロイド)ユーザーが携帯電話やタブレットにダウンロードする何百万ものアプリケーションを確実にGoogleだけに頼るよう動きました」と、ジェームズ氏はプレスリリースで述べた。「さらに悪いことに、Googleは、ただ競争を求めているだけの何百万もの中小企業の活力を奪っています」。

2020年12月には、35の州がGoogleが検索ビジネスの独占を維持するために違法行為を行っているとして、Googleに対して別の反トラスト訴訟を起こした。司法省は同年10月、検索に焦点を当てた独自の独禁法訴訟を起こした。

関連記事:グーグルの「独占力」を非難する米国35州が新たな反トラスト法訴訟を提起

超党派の州連合は、この新しい訴訟の中で、Googleが「誤解を招くような」セキュリティ警告を用いて、消費者や開発者を壁に囲まれた同社のアプリガーデンであるGoogle Play Store(グーグルプレイストア)内に留めるようにしていると主張している(下の埋め込み資料参照)。しかし、GoogleがAndroidアプリの開発者から徴収している手数料が、この訴訟の本質であると思われる。

「Googleは、潜在的なライバルがGoogle Play Storeに対抗するのを妨害する違法行為を行っただけでなく、アプリ開発者や消費者をGoogleの決済システムに不当に閉じ込め、高額な手数料を請求することで利益を得ています」と、コロンビア特別区司法長官のKarl Racine(カール・ラシーン)氏は話した。

Googleは、Apple(アップル)同様、すべてのアプリの決済処理を自社のサービスであるGoogle Play Billingに集約し、すべての決済から30%を徴収することで利益を得ている。ここで批判されていることは、アプリのエコシステムをさらに厳しく管理しているAppleにもあてはまり、今後もそうあり続けると思われる。Googleは、iMessageに相当する専用アプリを持っていないため、同じようにユーザーを囲い込むことはできない。

この訴訟ではアプリ市場におけるGoogleの「独占力」が議論されているが、部屋の中の象のような存在はAppleだ。Appleは、モバイルソフトウェア分野におけるGoogleの強力な直接の競合相手である。訴訟では、消費者がAndroidのエコシステムに留まるよう圧力を受けていると主張しているが、少なくともAndroidに関しては、その多くが最終的には慣れとサンクコスト(すでに発生し回収不能な費用のこと)に起因している。Appleに対する主張の方がはるかに強いと思われる。

テック企業がアプリ開発者から高額なモバイル決済手数料を搾取しているという声は、ますます大きくなっている。今回の複数州にまたがる訴訟は最新のものだが、この話題は、Epic GamesがAppleの手数料を回避したいがためにApp Store以外でモバイル決済を行うことを求めてAppleと裁判を起こして以来、白熱している。Epicが回避策を確立したとき、AppleはEpicをApp Storeから追い出し、Epic Games対Appleの構図が生まれた

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司法省は、Appleのアプリストアでの商慣習にすでに関心を持っていると言われている。いつでも同社に対して別の訴訟を起こすことができる多くの州の司法長官も同様だ。

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi

2021年上半期のモバイルアプリ支出額が過去最大の7兆円超え、ダウンロード成長は鈍化

消費者のモバイルアプリ支出が2021年上半期に過去最多の649億ドル(7兆1780億円)となったことがアプリストア調査会社Sensor Towerの予備分析データで明らかになった。App Store、Google Playでの支出額は前年同期に比べて24.8%増加した。しかし業界の専門家はパンデミックによるモバイルへの加速的なシフトは今後も継続するとみている一方で、これは指摘するに値するが、過去最多の支出額にもかかわらず支出額の成長率はわずかに鈍化し、ダウンロード数の成長率はさらに大幅に縮小した。

2019年上半期から2020年上半期にかけて、モバイルアプリでの支出額は405億ドル(約4兆4780億円)から520億ドル(約5兆7500億円)へと28.4%増えた。その前の成長率を24.8%下回った。

画像クレジット:Sensor Tower

2021年上半期のグローバル支出のうちAppleのApp Storeが415億ドル(約4兆5900億円)を占め、これはGoogle Playの234億ドル(約2兆5860億円)の1.8倍だった。

しかしGoogle Playは引き続き成長を加速させていて、App Storeが2020年上半期の340億ドル(約3兆7580億円)から22.1%成長したのに対し、Google Playは180億ドル(約1兆9890億円)から30%増だった。これは部分的には、フィリピンのように新型コロナウイルスによるパンデミックで事業閉鎖や自宅待機を余儀なくされたマーケットの需要による、とSensor Towerは指摘した。

ゲーム以外の消費者支出はスポーツ、金融、ビジネス、本、エンターテインメントのアプリに支えられた。トップ100にランクインしているサブスクベースのアプリ(ゲームを除く)が支出の大半を占め、83億ドル(約9175億円)だった。2021年上半期に売上が最も多かったアプリは引き続きTikTokで、YouTubeとトップ常連のTinderが続いた。

画像クレジット:Sensor Tower

もちろん、モバイルゲームが全体の支出額に最も貢献し、2021年上半期の支出額は447億ドル(約4兆9380億円)に達した。うち260億ドル(約2兆8720億円)がApp Storeでのものだったが、成長は2020年上半期の26.5%から2021年上半期には13.5%に減速した。

画像クレジット:Sensor Tower

2020年上半期に売上高が最も多かったゲームは順に、TencentのHonor of King(150億ドル超、約1兆6570億円)、PUBG Mobile(中国版も含め約15億ドル、約1660億円)、Genshin Impact(8億4800万ドル超、約940億円)、Roblox、Coin Masterだった。

モバイルアプリのダウンロードの成長は2021年上半期に大幅に減速したとSensor Towerは指摘した。

2020年、消費者はパンデミックの影響で仕事、教育、買い物、健康、グローサリーなどのためにアプリに目を向け、新しいモバイルアプリのインストールは世界中で大幅に増えた。2020年上半期、アプリインストールは前年同期比25.7%増の713億回に達した。しかし2021年上半期にはダウンロードはわずか1.7%増にとどまり725億回だった。

画像クレジット:Sensor Tower

App Storeではゲーム以外のインストールの前年同期からの減少はさらに顕著で、2020年上半期の183億回から2021年上半期は163億回に減った。これについてSensor Towerは、経済や対面での活動が再開した米国のようなiOSユーザーが多いマーケットでは消費者の注意をひく競争が激化していることの表れだと考えている。

一方、Google Playでの(ゲーム以外)のインストールは2020年上半期の530億回から2021年上半期は562億回へと6%増加した。これはいまだにパンデミックの影響を受けているインドのようなAndroidが主流のマーケットでのアプリに対する需要と結びついているかもしれない。結果として、Google PlayでのアプリインストールはApp Storeの3.5倍だった。

画像クレジット:Sensor Tower

ゲーム以外のアプリで最もダウンロード数が多かったのはTikTokで、2021年上半期中の新規インストールは3億8460万回だった。しかしこれは前年同期の6億1900万回から約38%減だった。2020年インドで禁止されたことが響いたのかもしれない。アプリダウンロードのトップ5の残りはFacebookがほぼ独占し、第2位がFacebook、第3位がInstagram、第4位がWhatsAppだった。そしてTelegramが第5位で、Messenger、Zoom、Snapchat、CapCut、Google Meetが続いた。

一方、モバイルゲームのダウンロードはApp Storeでは22.8%減の44億回だったが、Google Playでは前年同期比3.9%増の237億回と成長した。

発表されたデータは予備分析のものであり、今後より正確なものになるかもしれない。また全体像を把握するのに他の会社の分析レポートと比較する価値もあるだろう。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

アップルとグーグルが上院の独禁法ヒアリングでサードパーティーアプリのデータ共有の詳細を問われる

米国時間4月21日、米上院で行われた反トラスト法に関するヒアリングでAppleとGoogleの代表がそれぞれのアプリストアで収集されたデータを不当に利用していないかどうか質問された。プラットフォームにアプリを登録しているサードパーティーの企業のデータを自社の製品開発に流用し、不当に競争力を得ることを防ぐために「厳しいファイアウォール」その他の内部ポリシーを設けているかどうかが焦点となった。Richard Blumenthal(リチャード・ブルーメンソール)上院議員(コネティカット州、民主党)はAppleに対して「sherlocking(シャーロッキング)」という慣行について質問した。同上院議員はAppleの開発者コミュニティでは他のアプリをコピーする行為が一般的になっており「シャーロッキング」というニックネームで呼ばれていると指摘した。

Sherlock(シャーロット)というソフトウェアはWikipediaに1項目を立てた記事が掲載されているが、2000年代初頭にAppleが開発した検索ツールだ。サードパーティーのデベロッパーであるKarelia SoftwareはSherlockのライバルとなるWatsonという検索ツールを開発した。この製品の成功に対し、AppleはWatsonと同一の機能を自社のSherlock検索ツールに追加したためWatsonは事実上ビジネスの継続が不可能となった。後に「Sherlock」ないし「sherlocking」という呼び名はAppleがサードパーティーのデベロッパーのアイデアをコピーし、ライバルを脅かしたり潰したりすることを意味するようになった。

以後、デベロッパーコミュニティはAppleは多年にわたって数多くのアプリを「Sherlock」してきたと主張してきた。例えばデスクトップ・ウィジェットのKonfabulator、ポッドキャストマネージャーのiPodderX、ウェブサイト作成アプリSandvox、Mac OS Xの通知システムGrowl、さらに近年では、画面のブルーライト軽減ツールF.lux、iPadをサブディスプレイにするアプリDuetとLunaに加えてさまざまなスクリーンタイム管理ツールなどがそうだという。今回、TileはAppleのAirTagは不当な方法で同社の市場を脅かすものだと主張している。

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ブルーメンソール上院議員がヒアリングで質問した相手はAppleのKyle Andeer(カイル・アンディア)最高コンプライアンス責任者とGoogleのWislon White(ウィルソン・ホワイト)公共政策および政府関係担当シニアディレクターだ。同上院議員はAppleのアプリストアとビジネス戦略立案の間に何らかの「ファイアウォール」を採用しているか尋ねた。

アンディア氏は「上院議員の質問を正しく理解しているなら、AppleではApp Storeを管理するチームと製品開発戦略に携わるチームは別個の存在しです」と述べ質問をかわそうとした。

これに対しブルメンソール議員は「ファイアウォール 」の意味を具体的に説明した。つまり、それぞれを担当するチームが存在するかどうかではなく、App StoreとAppleの他事業部の間でデータ共有を禁止する社内規定の有無を尋ねているのだと述べた。

アンディア氏は「私たちは適切な管理を行っています」と答えた。

これに続いて「過去12年間、Appleはごく少数のアプリとサービスを導入したのみです」と述べた。いずれの場合においてもApp Storeには「サードパーティーによる数十の選択肢があり、そうしたライバルのアプリがAppleの製品より人気があることも多々ありました」とした。

アンディア氏は「我々はコピーしませんし、敵を潰したりしません。私たちがしているのは新しい選択肢と新しいイノベーションを提供することだけです」と述べた。

この主張は、SpotifyとApple Music、NetflixとApple TV +、KindleとApple Booksなど強力なライバルとの競争の場合には当てはまるかもしれない。しかしAppleがiPadをサブディスプレイにすることができる機能であるSidecarを導入したときのようにAppleが限定された領域で改良を行う場合は別だ。DuetやLunaのようなアプリがサブディスプレイ接続のニーズがあることを証明したもののSidecarの導入でサードパーティーのアプリは行き場を失った。

もう1つの例は、AppleがiOSに視聴時間制限機能を組み込んだときだ。サードパーティーのスクリーンタイムアプリのデベロッパーにAPIを提供しなかったため消費者はサードパーティーのアプリからAppleのスクリーンタイム設定機能にアクセスすることが不可能となった。このためユーザーはサードパーティーの専用インターフェースや独自機能を利用できなかった。

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ブルーメンソール議員はファイアウォールの存在に関するアンディア氏の答えた「ノー」だと断定した。

同じ質問を受けたGoogleのホワイト氏は「Googleにはサードパーティーのサービスからのデータの使用方法に対するデータアクセスコントロールが実施されていると理解しています」と答えた。

上院議員はこれが前述の「ファイアウォール」であるかどうかを明確にするようさらに迫った。議員はサードパーティのデータへの別チームの「アクセスを禁止しているかどうか」に明確に答えるよう求めた。

「Google自身のサービスと直接競合するような仕方でサードパーティーのサービスを利用することは禁止されています。Googleにはそれを管理する内部規定があります」とホワイト氏は述べた。

この時点で時間切れとなったため、ブルーメンソール上院議員は「フォローアップ質問は書面で行う」と述べた。

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:独占禁止法アメリカAppleGoogleアプリApp StoreGoogle Play

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(文:Sarah Perez、翻訳:滑川海彦@Facebook

アップルとグーグルがアプリストアの競争に関する米上院公聴会に出席

姿を見せない思われていたApple(アップル)が、2021年4月末に行われる同社アプリストアの独占禁止をめぐる上院の聴聞会に代理人を送ることを約束した。

先に上院議員のAmy Klobuchar(エイミー・クロブシャー)氏(民主党・ミネソタ州)とMike Lee(マイク・リー)氏(共和党・ユタ州)はAppleに圧力をかけた。クロブシャー氏はこの小委員会の議長を務めており、テクノロジー業界で最も支配的な企業に対する独占禁止法上の懸念に焦点を当てている。

Google(グーグル)も出席するその聴聞会では、AppleとGoogleによる「消費者とアプリの開発者と競争に及ぼす、モバイルアプリケーションのコストと配布と可用性に関するコントロール」を徹底的に掘り下げられる。

アプリストアはテクノロジー業界において、二社による複占の嫌疑を最もかけられている部分だ。その疑いは、FortniteのメーカーであるEpic Gamesに対するAppleの高飛車な法定闘争で一層深まった。しかし一方ではテクノロジー大手に対する州レベルの規制もいくつか芽生えており、アリゾナでは、AppleとGoogleによるアプリストアの利益の簒奪から開発者を護る方策が模索されている

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先週の書簡で、クロブシャー氏と小委員会の有料メンバーであるリー氏は、Appleが4月21日に行われる公聴会に証人を送らないと決めたことを「唐突」に非難した。

「Appleが突然方針を変えて、4月に行われるアプリストアの競争の問題に関する小委員会で、証人の提供を拒否したことは、同社が他の公共の場では明らかにそれらの問題を議論する意思を示しているだけに、容認できない」と議員たちは述べている。

4月12日には、この圧力が効果を表したようで、Appleは公聴会への出席に合意した。この件に関して、Appleはコメントの求めに応じなかった。

議員たちはAppleの応諾を勝利に数えたが、同社CEOが出席するとは限らない。テクノロジー大手のCEOたちが議会に呼ばれる機会はここ数年増えているが、そこから得られる成果はむしろ減っているかもしれない。

テクノロジー企業のCEOたちは、AppleのTim Cook(ティム・クック)氏も含めて、議員から圧力を受けたときには実のあることを何も言わない術を学習している。CEOを引っ張り出すことは権力の誇示にはなるかもしれないが、テクノロジー業界の役員たちは一般的に、その長い証言の過程でほとんど何も明かさない。ヒアリングに本格的な取り調べが並行していない場合には、特にそうだ。

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カテゴリー:その他
タグ:AppleApp StoreGoogle独占禁止法アプリGoogle Play

画像クレジット:Getty Images

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Hiroshi Iwatani)

2021年第1四半期のアプリ支出額は過去最多の約3.5兆円

パンデミックのアプリ産業への顕著な影響は2021年も衰えていない。実際、消費者のアプリ支出は2021年第1四半期に過去最多を記録したとApp Annieの新レポートで示されている。2021年第1四半期に消費者はiOSとGoogle Playで320億ドル(約3兆5384億円)使った。前年同期比40%増で、過去最多だとApp Annieは指摘している。

2020年、新型コロナウイルスによるロックダウンで人々は仕事、教育、買い物、フィットネス、エンターテインメント、ゲームなどのアプリを急速に受け入れ、アプリのダウンロード数と消費者支出どちらも増加した。App Annieは以前、2020年の世界のアプリダウンロード数は2180億回、消費者支出額は1430億ドル(約15兆8126億円)といずれも過去最多となった、とのレポートを発表していた

関連記事:モバイルアプリが成長を続けた2020年、ダウンロード数は記録的な2180億件に、消費者支出は約1兆4900億円

画像クレジット:App Annie

こうしたトレンドは2021年も続き、2021年第1四半期のモバイル消費者の支出額は前年同期より約90億ドル(約9952億円)多いようだ。2021年第1四半期の消費者支出額はiOSが210億ドル(約2兆3221億円)と、Androidの110億ドル(約1兆2163億円)より多かったが、いずれのストアも40%成長だった。

しかし支出につながったアプリのタイプは、2つのアプリストアでは若干異なる。

Google Playではゲーム、ソーシャル、エンターテインメントのアプリが支出額では前年同期比で最も成長し、一方iOSではゲーム、写真&ビデオ、エンターテインメントのアプリが最も成長した。

ダウンロード数においても両アプリストアでは様子が異なる。

Google Playでは、ソーシャル、ツール、ファイナンスのダウンロード数が最も成長したが、iOSではゲーム、ファイナンス、ソーシャルネットワーキングだった。また、Google Playではダウンロード数が成長した他のカテゴリーに天気(40%)、デート(35%)が含まれるが、iOSではヘルスとフィットネスのアプリのダウンロードが25%も成長した。おそらく、これは外出禁止措置に新年の抱負(減量)が組み合わさった「パーフェクトストーム」によるものだろう。外出禁止措置ではユーザーはジムに行くことなく健康を維持する新たな方法を見つけることを余儀なくされた。

画像クレジット:App Annie

しかしながら第1四半期に上位にきたアプリはほぼいつもと同じ顔ぶれだ。ダウンロード数でTikTokがFacebookを上回り、次いでInstagram、Telegram、WhatsApp、Zoomと続く。ただ、消費者支出額ではTikTokは2位で、トップはYouTubeだった。そしてTinder、Disney+、Tencent Videoの順となっている(Netflixはアプリ内購入を通じてではなく、現在新規ユーザーを直接サインアップするように誘導しているためチャート入りしなかった)。

画像クレジット:App Annie

Facebookのアプリはダウンロード数ではTikTokの後塵を拝したが、傘下のアプリFacebook、WhatsApp、Messenger、Instagramが月間アクティブユーザー(MAUs)数では大きな割合を占めている。一方のTikTokのMAUsは第8位だった。

第1四半期に健闘した新進気鋭アプリとしては、プライバシーに注力しているメッセージアプリSignalがある。ダウンロード数とMAUsの両方で最も成長した。そしてSignalに肉薄したのがTelegramだ。議事堂暴動後に主流のソーシャルメディアからユーザーが移ってきた。その他の「ヒットした」アプリはMX TakaTakで、インドでのTikTok禁止でショートビデオ部門にできたその穴を埋めている。

関連記事:言論の自由を謳うソーシャルアプリと暗号化メッセンジャーが米議事堂暴動後にダウンロード数急増

画像クレジット:App Annie

一方、ゲームはいつものことながら第1四半期の消費者支出の大半を占め、220億ドル(約2兆4328億円)だった。内訳は、iOSで前年同期比30%増の130億ドル(約1兆4375億円)、Androidで同35%増の90億ドル(約9952億円)だ。ゲーマーたちは1週間あたり約10億のタイトルをダウンロードし、これは前年同期比15%増だった。

ダウンロード数ではAmong Us!が2位に順位を下げ、Join Clash 3Dがトップに躍り出た。一方、DOP 2:Delete One Partが順位を308位上げて3位に入った。

画像クレジット:App Annie

消費者支出額ではRobloxがトップで、2位以降はGenshin Impact、Coin Master、Pokémon GOの順だった。Among Us!はダウンロード数では順位を下げたものの月間アクティブユーザー数では1位を維持した。次いでPUBG Mobile、Candy Crush Saga、Robloxの順だった。

パンデミックはまたモバイルゲーミングマーケットの成長を加速させ、2020年のダウンロード数の成長率はゲーム全体のダウンロード数の2.5倍だったとApp Annieは指摘している。そしてモバイルゲーミングの2021年の消費者支出額は1200億ドル(約13兆2728億円)と、他のフォーマットの合計の1.5倍になると予測している。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:アプリGoogle PlayApp StoreApp Annie

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

個人の位置情報をブローカーに売っていたX-Modeはアプリがストアから排除されてもユーザーの追跡を継続

これまでの発表よりもはるかに多い、何百ものAndroidアプリがユーザーの詳細な位置データをX-Mode(エックスモード)に送信していたことが判明した。X-Modeは位置データを米軍の請負業者に売ることで知られているデータブローカーである。

新たな調査によれば、そうしたアプリにはメッセージアプリ、無料の動画、ファイル変換ソフト、さまざまな出会い系サイト、宗教と礼拝用のアプリが含まれている。どれも、これまでに数千万回もダウンロードされているアプリである。

ExpressVPN Digital Security Labの主席調査員Sean O’Brien(ショーン・オブライエン)氏と、Defensive Lab Agency(ディフェンシブ・ラボ・エージェンシー)の共同創設者Esther Onfroy(エスター・オンフロイ)氏は、ここ数年のある期間にX-Modeのトラッキングコードが埋め込まれているAndroidアプリを200近く発見した。

一部のアプリは、つい2020年12月にAppleとGoogleがアプリからX-Modeを削除しないとアプリストアから排除することを開発者に通達した時点でも、まだ位置データをX-Modeに送信し続けていた。

しかし、排除が通達されてから数週間経っても、米国のある交通地図アプリは、依然として位置データをX-Modeに送信していたにも関わらずGoogle Playからダウンロード可能だった。このアプリは人気があり、すでに数十万回もインストールされている。

公開された新たな調査は、X-Modeと連携したアプリについて今までに行われた調査の中で最も大規模なものであると考えられている。通常の携帯電話用アプリから収集された位置データの利用権売買は数十億ドル(数千億円)規模の産業になっており、X-Modeはその産業で商売している数十社の企業の1つである。そうした位置データはたいていターゲティング広告を提供するために使用される。

先に米国諜報機関が商用の位置データの利用権を買い取り、米国人の過去の行動を、令状を取得する前に調査したことが報じられたばかりであるため、X-Modeには、政府の仕事との関係を疑う厳しい調査の目が向けられることになった。

X-Modeは、アプリ開発者にお金を払ってソフトウェア開発キット(SDK)と呼ばれる追跡用コードを使ってもらい、その代わりにユーザーの位置データの収集と引き渡しを請け負う。この追跡に関するユーザーのオプトインは、アプリの利用規約とプライバシーポリシーを承諾することにより成立する。ただし、位置データが最終的にデータブローカーの手に渡る可能性や軍の請負業者に販売される可能性があることを、X-Modeを使用しているすべてのアプリがユーザーに開示しているわけではない。

X-Modeが軍の請負業者(広い意味でとらえると米軍)と関係していることを最初に公表したのはMotherboard(マザーボード)だ。その報告では、世界中で9800万回以上ダウンロードされている有名な礼拝用アプリが詳細な活動データをX-Modeに送信したことが明らかになった。

2020年11月、Motherboardはさらに、これまで報告されていないイスラム教の礼拝用アプリQibla Compass(キブラ・コンパス)がX-Modeにデータを送信していたことを発見した。この発見はオブライエン氏の調査結果でも裏づけられており、さらにいくつものイスラム教徒向けのアプリにX-Modeが組み込まれていることが指摘された。Motherboardは、ネットワークトラフィックを分析することで、そうしたアプリの少なくとも3つはある期間にX-Modeに位置データを送信していたことを確認した。ただし、Google Playにある最新バージョンではすべて改善されている。Motherboardの記事全文はこちらで読むことができる

2020年、X-Modeの最高経営責任者Josh Anton(ジョシュ・アントン)氏は、CNNに対して、データブローカーは米国で2500万台のデバイスを追跡しており、Motherboardによって指摘されたSDKは約400のアプリで使用されていると説明した。

アントン氏はTechCrunchに次のように語っている。

X-Modeがほとんどの広告用SDKと同じようにモバイルアプリデータを収集していたことを考えると、X-ModeのSDKの排除はエコシステムに大きな影響を与えることになる。AppleとGoogleは、パブリッシャーの大部分が位置データの収集と使用に関する二次的同意を得ていたとしても、モバイルアプリデータの収集と使用に関するいち企業の能力をプラットフォームが決定できるという先例を作った。

最近、当社は、この問題に協力して解決する最善の方法を理解するためにAppleとGoogleに公式文書を送った。命を救うための位置データの使用と、位置データを活用した製品を開発するテックコミュニティの機能強化を両方とも継続して行うためである。当社は、AppleとGoogleが位置データの収集と使用に関して自分たちに当てはめている同じ基準をX-Modeにも適用することが重要であると考えている。

調査員は、X-ModeのSDKを使用しているアプリとの通信が行われたことが判明している新しいエンドポイントも公表した。オブライエン氏は、これが、ユーザーの位置データをX-Modeに送信しているアプリや送信履歴のあるアプリのさらなる発見に役立つことを期待している。

オブライエン氏は「私たちは、こうしたロケーショントラッカーのターゲットになっているかどうかを利用者が識別できるようになることを望んでいる。さらに重要なこととして、こうしたスパイのような行為を止めるよう強く求める。調査員は公共の利益のために調査結果を精査し、プライバシー、セキュリティ、権利への脅威を明らかにする必要がある」と語った。

TechCrunchは、調査結果に含まれていたアプリの中から、ダウンロード数の多い20数個のAndroidアプリを選び、そのネットワークトラフィックを分析した。既知のX-Modeのエンドポイントと通信していたアプリを探し、ある期間に位置データをX-Modeに送信していたアプリを確認するためである。

また、調査員によって特定されているエンドポイントを使用し、X-Modeと通信している可能性がある有名なアプリが他にもないか探すことにした。

その結果、Googleアプリストアの排除から抜け落ちているアプリを少なくとも1つ特定できた。

Googleによって削除される前にGoogle PlayにあったNew York Subway(画像クレジット:TechCrunch)

New York Subway(ニューヨーク・サブウェイ)はニューヨーク市の地下鉄網を案内する人気アプリで、これまでに25万回ダウンロードされ、Sensor Tower(センサー・タワー)によって提供されるデータを使用している。このアプリは、本記事の執筆時点でもまだGoogle Playに掲載されており、アプリストアが排除を通告してから更新されていないため、依然として位置データをX-Modeに送信していた。

アプリを読み込むと、広告、分析、市場調査のためにX-Modeへのデータ送信に同意するようユーザーを求めるスプラッシュスクリーンがすぐに表示されるが、アプリにはX-Modeの政府関係の活動については少しも説明されていなかった。

イスラエルに拠点を置くアプリメーカーDesoline(デソリン)に何度かコメントを求めたが、回答はなかった。ただ、問い合わせを行った少し後にこのメーカーはプライバシーポリシーからX-Modeに関する記載を削除した。本記事の執筆時点では、このアプリはGoogle Playから消えたままである。

Googleの広報担当者は、この会社がGoogle Playからアプリを削除したと説明している。

また、TechCrunchは、調査員が提供しているアプリの一覧を使用して、非常に人気のある2つのアプリMoco(モコ)とVideo MP3 Converterの旧バージョンを発見した。これまで累計1億1500万回以上ダウンロードされているが、いまだにユーザーの位置データをX-Modeに送信している。Google Play以外からAndroidアプリをインストールし、データをX-Modeに送信する古いアプリを実行しているユーザーにプライバシーリスクをもたらしている。

どちらのアプリメーカーにもコメントを求めたが回答はなかった。Googleは、同様の問題がある他のアプリが削除されたかどうかや、位置データをX-Modeに送信する古いバージョンのアプリを実行しているユーザーを保護するためにどんな対策を講じるかを、たとえその方法があるとしても説明しないだろう。

AppleのiOS用の対応するアプリや同じ名称のアプリについても調査したが、X-Modeのエンドポイントとの通信が検出されたものは1つもなかった。Appleに問い合わせたところ、排除を実施した後にいずれかのアプリをブロックしたかどうかについてのコメントは拒否された。

オブライエン氏は「スマートフォンのセンサーは、不当に利用すれば、私たちの活動、自由な表現、自主性を制限しかねない多くのデータを提供している。位置データの密かな収集は、人権に関わる重大な脅威をおよぼしている。生活の中で特にセンシティブな部分や、誰と一緒にいるかといったことを観察できるからだ」と語る。

最近公開された調査によって、一般的なスマートフォンアプリから何百万もの米国人の個人データが(ほとんどの場合、ユーザーの明示的な同意なく)収集・販売されている方法に関する新たな事実が明らかになる可能性がある。

米政府の監視機関は現在、事前に令状を取得することなくさまざまなデータブローカーから位置データを買い取って使用することに関して、米内国歳入庁(IRS)や米国土安全保障省(DHS)をはじめとするいくつかの連邦政府機関に対して捜査を行っている。先週、国防情報局の諜報分析官が米国人の位置データを保存している商用データベースの利用権を購入したことが明らかになった。

評論家は、政府が2018年の最高裁判決の抜け穴を使っていると指摘している。その判決は、法執行機関が令状なしで携帯通信会社から直接、携帯電話の位置データを取得することを禁止するものだった。

現在、政府は、ブローカーから直接購入できるものに対して令状が必要だとは考えていないという見解を示している。

厳しいプライバシー評論家として知られるRon Wyden(ロン・ワイデン)上院議員の事務所では以前、データブローカー産業について詳しく調べ、データブローカーを取り締まって罰金を科すために連邦取引委員会に新たな権限を付与する法律を過去に草案したことがある。

ワイデン氏は「米国人は位置データがクレジットカードと一緒にデータブローカーから誰かに売られている話にうんざりしている。業界の自主規制が機能していないのは明らかだ。連邦議会は、私が提出した『Mind Your Own Business Act』のような強力な法案を通して、データの販売を防ぐのに効果がある方法を利用者に提供し、米国人のプライバシーを侵害した企業に説明責任を求める権限を連邦取引委員会に与える必要がある」と語る。

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:X-Mode位置情報アプリAppleGoogleApp StoreGoogle Play

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Dragonfly)

JR東日本が「モバイルSuica」をAndroid版中心に3月21日リニューアル、PASMO併用可能に

JR東日本が「モバイルSuica」をAndroid版中心に3月21日リニューアル、PASMO併用可能にJR東日本は2月10日、モバイルSuicaのサービスを3月21日にリニューアルすると発表しました。Android版を中心に、スマートフォン向けの新しいアプリになります。

Android版では、iOSでは対応済みの複数枚発行に対応するほか、おサイフケータイアプリとの連携によりモバイルPASMOとの使い分けも可能になります。端末変更の手続きもシンプルになるとのことです。

また、これまで出来なかったiOS(Apple PayのSuica)から、AndroidへのSuicaへの移行が可能になるなど、AndroidとiOSで機能差がなくなり、利便性が大きく向上しそうです。

「スマートフォン仕様の新しいアプリ」とうたっているので、従来のフィーチャーフォン時代のインターフェースは姿を消すことになりそうです。

JR東日本が「モバイルSuica」をAndroid版中心に3月21日リニューアル、PASMO併用可能に

なお、リニューアルに伴い、3月20日(土)午前11時頃~3月21日(日)午前7時頃までの間システムメンテナンスを実施し、一部のモバイルSuicaサービスが停止します。

現金チャージや設定済みのオートチャージ、チャージ済みSuicaの利用は可能ですが、アプリからのチャージや定期券、グリーン券の購入や払い戻しなどが行えなくなります。

リニューアルおよびシステムメンテナンスに関する注意点は、特設サイトで案内されているので詳細はそちらで確認をお願いします。

Engadget日本版より転載)

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グーグルがゲームのロイヤリティプログラムを巡るインドの混乱を受けてPlayストアの規約を更新

Google(グーグル)は、開発者が許可されている行為と禁止されている行為を理解しやすくするために、ゲームを使ったロイヤルティプログラムに関するPlayストアのポリシーを更新・拡大した。数カ月前、この規約をめぐる混乱が、Android最大の市場であるインドで、ユーザーによる反発を引き起こした

同社は米国時間1月28日、アプリ内で現金または現実世界の現金に相当する特典の賞品を提供する、ゲームを使ったロイヤリティプログラムに関して、アプリ内の適切な金銭取引に基づくガイダンスを規定すると発表した

多くのアプリが、ユーザーを引きつけて獲得するために、アプリ内でゲーム要素を利用したロイヤリティプログラムを実行している。Googleは2020年に、Paytm(ペイティーエム)、Zomato(ゾマト)、Swiggy(スウィギー)など、いくつかのインドのスタートアップ企業に、アプリ内における賭博行為を禁止する規則に違反しているとの通知を送った。Googleはこれらの企業に対し、このようなギャンブル性の高いゲーム機能を削除するように求めていた。更新されたポリシーは、世界中の開発者を対象にしていると、同社は述べている。

インドで最も評価されているスタートアップであるPaytmは、Googleが自社アプリであるGoogle Payでインドのユーザーを獲得するために使っているのとまったく同じ手法を、Paytmが使うことをGoogleは妨害したと主張していた。規約違反と見なされた後、PaytmのアプリはGoogleによって一時的にPlayストアから削除されていた。

この2社間のやり取りのみならず、その数週間後に起こったPlayストアにおける同様の措置は、Googleが同国で保持している力を規制するように政府の介入を求める、インドのスタートアップ企業による連合を誕生させた。

「インドのアプリ開発者は、インド独自の機能やサービスを積極的に構築しています。ミニゲームやクイズなどのゲーム化技術を利用して、ユーザーを喜ばせ、得意客に変えることもその一例です。これらの体験は、重要なお祭りやスポーツイベントの期間中に開始されることが多く、特定の時間枠内で適切に行うことが非常に重要です」と、Googleの製品とAndroidのセキュリティ&プライバシーを担当するSuzanne Frey(スザンヌ・フレイ)副社長はブログ記事で書いている。

同社は依然としてインドで本当の賭博アプリを許可していないが、世界中の開発者は、より明確なルールを持つことになるため、それぞれの戦略を伝えることができるようになると述べている。

「これは、過去数カ月の間に、インドや世界中のスタートアップのCEOと話し合った際に、議論したことの1つです。そして、2021年の最初のポリシーアップデートの一環として、ロイヤリティプログラムと機能に関するポリシーを明確にし、簡素化することにしました」と、フレイ氏は書いている。

Googleの広報担当者は間もなくガイドライン全文の要点を発表すると、TechCrunchに語った。

【更新】Googleが新しいガイドラインを発表した。米国と他の数カ国(インドを除く)ではデイリーファンタジースポーツアプリを許可するようになったが、そのようなアプリがPlayストアの課金システムを利用することは許可されない。ポリシー変更は2021年3月1日から適用される。

今回の更新の一環として、Googleは開発者を支援するための有益な情報やベストプラクティスを収めた「How Google Play Works」も公開した。「このサイトには、開発者が成功と規模拡大のために活用できるプログラムに関して、インド固有の情報も含まれています。ユーザーにとって、このサイトはGoogle Playプラットフォームの重要な側面を理解するのに役立ち、いかにユーザーのセキュリティと保護が、我々の全業務の中心にあり続けるかを説明しています」と、レイ氏は書いている。

米国時間1月28日に行われたオンライン発表で、今回のアップデートはGoogleが2021年に計画している発表のうち最初に行われるものであり、今後もより多くの業界からのフィードバックに耳を傾けることを約束すると、GoogleのAndroidとGoogle Play担当VPのSameer Samat(サミーア・サマット)氏は語った。

GoogleとJio Platform(ジオ・プラットフォームズ)の次期スマートフォンについて

スタートアップネットワークのTiE Delhi-NCRが主催したイベントで行われた幅広い討論の中で、サマット氏は、Androidを搭載したスマートフォンをインドのより多くの人々に届けるために、Googleが行っている取り組みについても語った。2020年、Googleはインドの通信事業者Jio Platformsに45億ドル(約4700億円)を投資すると発表した。この提携の一環として、両社は低価格のAndroidスマートフォンに取り組むとしている。

「インドは世界で最も急速に成長しているスマートフォン市場ですが、一定の価格帯の端末が不足しており、多くの消費者の購入を妨げています」と、サマット氏は述べた。「我々はAndroid Goでエントリーレベルの端末向けにAndroidを最適化してきました。このプロジェクトの要点は、価格を抑えたエントリーレベルのハードウェアでAndroidを実行できるようにすることです。現在、1億台以上のAndroid Goスマートフォンが市場に出回っていますが、我々はそれ以上のことをする必要があります」。

サマット氏は、同社がJio Platformsと開発している「エントリーレベル」の端末に、ハイエンドのスマートフォンに備わっている数々のサービスをもたらそうとしていると語った。「より手に入れやすい価格の携帯電話が、より品質の低い携帯電話という意味であってはいけません」と、サマット氏は語り、これらの端末が、これまでスマートフォンを使用していなかったユーザーを直接対象とした異なる消費者インターフェースを持つことを示唆した。

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(文:Manish Singh、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

グーグルがインドで個人ローンアプリの悪用を受け多数削除、悪質な取り立てで自殺も

Google(グーグル)は米国時間1月14日、インドのGoogle Playストアから個人向け融資のアプリをいくつか削除したと発表した。同国で一部の企業が脆弱な借り手をターゲットに行き過ぎた取り立てをしている、といった報告を受け、悪用を防ぐための対策を強化すると同社は述べている。

Googleは、インドのユーザーや政府機関が最近、一部の個人ローンアプリにフラグを立てたのを受け、同社は数百ものアプリを審査したと述べた。その審査の過程で、一部のアプリがPlayストアの安全ポリシーに違反していることが判明し、それらはただちにストアから削除されたという。

インドでは、Android OSがスマートフォンの98%を占めている。Googleは、特定された残りのアプリの開発者に、アプリが適用される現地の法律や規制に順守していることを証明するよう求めているという(TechCrunchが確認したメールでは、Googleは5日以内に証拠書類を提供するよう開発者に求めていた)。

「これを怠ったアプリは、追加の通知なしに削除されます。さらに、この問題の捜査においては、法執行機関と引き続き協力していきます」とGoogleは述べている。

ユーザーはここ数カ月の間に10MinuteLoanやEx-Money in Indiaを含むいくつかの融資アプリを、短期の小口融資(通常は50ドル〜200ドル[約5200〜2万800円]の範囲)をあまり審査を行うことなく人々に付与し、その後、高額の手数料を請求することで特定している。

このような悪用を避けるため、GoogleはPlayストアでは今後、顧客が60日以上の期間で返済を行うことを要求する個人アプリのみを許可すると述べた。

借り手が短い期間で借金を返済するのに苦労すると、他にも悪質な戦術はあるが目立つのは、融資アプリによっては取り立て業者が、友人や同僚、家族の前で恥をかかせるように脅してきたという。2020年11月には、地元紙Indian Expressが、23歳の男性が融資アプリに脅された後に自殺したと報じた。同様の嫌がらせに関連して報告されているここ数カ月間の自殺事件は、これだけではない。

オンラインローンの恐怖。

「Udhaar Loan」というローンアプリの担当者が、タミルナドゥの若い女性に
期日までにローンを支払えないなら、裸でビデオ通話をするように迫っていました。

彼女は今日、自殺しようとしました。

@PMOIndiaに届くまで拡散してください。

地元メディアによると、インド南部ハイデラバード市の警察は最近、30の融資アプリを通じて行われた詐欺の疑いで、5800万ドル(約60億円)を保有する銀行口座を凍結したが、いずれのアプリも中央銀行の承認を得ていなかった。予備調査の結果、これらのアプリは1400万件の取引を通じて約29億ドル(約3011億円)を処理していたことが判明した。

デジタル決済に関する消費者団体CashlessConsumerのSrikanth L(スリカント・L)氏は、Googleがこの問題に目を向けるのに時間がかかりすぎた、とTechCrunchに語った。数四半期にわたってインドのオンライン融資アプリを追跡してきたスリカント氏は、自身の分析を引用しながら、ここ10日間で100以上のアプリが、ここ数カ月で約450のアプリがGoogle Playストアから消えたと述べている。

彼はまた、アプリが顧客のAndroidスマートフォンから広範囲のデータを収集することを止めるための十分な措置をとっていないと、Googleを批判している。「Googleはいまだにアプリ開発元に対して彼らのウェブサイトや物理的なアドレスを開示することすら義務づけていない」と彼は付け加えた。

Androidのセキュリティとプライバシー担当副社長であるSuzanne Frey(スザンヌ・フレイ)氏は、ブログ記事にこう書いている。「ユーザーのプライバシーを保護するために、開発者は現在の機能やサービスを実行するために必要な許可のみをリクエストせねばなりません。与えられたユーザーやデバイスデータへのアクセス許可を未公開、未実施、または許可されていない機能や目的のために使用すべきではありません」。

「開発者はまた、ユーザーが同意した目的のためだけにデータを使用する必要があります。後で他の目的のためにデータを使用したい場合、その追加使用のために再びユーザーの許可を取得する必要があります」と彼女は付け加えた。

14日の動きは、Googleがインドのファンタジースポーツアプリを取り締まる努力を強化した数カ月後のことになる。

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(翻訳:Nakazato)

米議事堂暴動後、代替ソーシャルアプリと暗号化メッセンジャーがアプリストアの上位に躍進

MeWe(ミーウィ)、CloutHub(クラウトハブ)を始めとするテック巨人に取って代わろうとするソーシャルメディアがアプリストアの上位を占めている。最近トランプ大統領がFacebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)などの主要ソーシャルプラットフォームから追放され、直近には保守系ソーシャルアプリのParler(パーラー)がApple(アップル)App StoreGoogle Playの両方から削除された結果だ。Parlerが削除されて以来 “free speech”(言論の自由)を謳うソーシャルネットワークが急速にダウンロード数を伸ばしている。

2012年5月にスタートした次世代ソーシャルネットワークのMeWeは、その中でも最大の新規インストール数増加を享受している。

このアプリは米国大統領選挙とそれを巡るFacebookやTwitterといった巨大プラットフォームによる誤情報管理が始まって以来、安定した成長を続けている。主要ソーシャルネットワークは自社のポリシーを強制し、 新たなルールを作ってまでトランプ氏とその支持者がシェアするコンテンツを制御しようとした。そこには、選挙に不正があったという、数十件の訴訟にも関わらず立証されていない彼らの根拠なき主張も含まれている。

現在までにMeWeは世界で1600万回インストールされていると、アプリ調査会社のApptopia(アップトピア)は報告している。しかし、先週水曜日(米国時間1月6日)以降だけみてもアプリは世界で20万回近くダウンロードされている。新規ダウンロードの大部分は米国ユーザーによるもので、14万3000回近くを数える。

そのユーザーの大半は、Parlerがアプリストアを追われた結果MeWeにやってきた人々だ。Appleは1月9日土曜日にPartlerを排除し、その結果MeWeのランクは急上昇した。土曜日と日曜日だけで、MeWeの米国における新規インストール数は11万200回に達した。

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同社が本誌に伝えたところによると、直近の72時間で100万人のメンバーが新規登録し、その後も1時間あたり2万人以上の新規メンバーが増えている。

アプリストアのトップチャートは、ダウンロード総数だけでなく新規インストールの速度も反映しているので、MeWeは最近のトレンドを受けて非常に早くトップ10に躍り出た。

1月10日時点で、MeWeは米国App Storeの無料アプリ部門で7位にランクされていた。今日11日にはすでにそれを上回っている。

これは、昨年10月にはApp Storeのトップチャートに名前すらなかった非主流のソーシャルアプリとして異例の伸びだ(ランク外というのは1500位以下で、事実上順位の追跡が不可能という意味だ)。ただしMeWeは、その期間にソーシャルネットワーク部門でチャート入りしたことはあった。

画像クレジット:App Storeのスクリーンショット

Parler禁止を含め最近の出来事の恩恵を受けているもうひとつのアプリが、比較的新参のCloutHubだ。

2019年1月にスタートしたこのアプリは、「社会・市民・政治ネットワーク」のための言論の自由を切り口としたソーシャルネットワークと自称している。同サービスのウェブ・サイトには、「誰もが自分の考えを主張できる場」を提供したいと書かれている。

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現在までのCloutHubの有効インストール数は25万5000回にすぎないが、先週、正確には6日水曜日以降だけで3万1000回以上増えている(CloutHubは新規ユーザーの急増に苦闘しているようで、新規登録やログインがしばしばタイムアウトになった)。アプリは米国App Storeで現在11位にランクされている。

画像クレジット:App Storeのスクリーンショット

トップチャートに入った次の2つのアプリは名前間違いによる。

Mashable(マッシャブル)の最新記事は、”Parlor”という名前のアプリが、,禁止された “Parler” と間違えられていると報じている。記事に引用されているSensor Towerのデータによると、”Parlor” は12月だけで4万回ダウンロードされている。

Apptopiaによると、このソーシャルチャットアプリは2011年5月に開業し、全世界のダウンロード数は860万回だ。しかし6日水曜日から日曜日までだけで、11万5846人の新規ユーザーを獲得した。その多くは”Parler”を探していたと思われる。そのうちの9万9220人以上が土曜日と日曜日に登録しており、Parlerの削除が始まった時期と一致する。AppleがParlerに対する措置を講じたのは土曜日の遅くだったが、スペリング違いで “Parlor” に遭遇したユーザーはたくさんいただろう。

10日日曜日時点で、”Parlor” は米国iOSアプリ全体トップチャートのナンバー4になっている。

一方、”Gab News”(ギャブニューズ)というアプリは、ワシントンDC、ジョージタウン地区専門のローカルニュースアプリであるにも関わらず、流行している。これは、以前のParlerユーザーが代替として推奨していた”Gab”というずっと前に禁止されたアプリと間違えたためだ。Appleは2016年にポルノコンテンツを理由にGabの配布を拒否し、後にヘイトスピーチを含むアプリの提供を禁止するポリシーのために再度拒否した。Gabは2017年にGoogle Playで公開することができたが、すぐに同じくヘイトスピーチを理由に削除された

しかし、”Gab News” は本稿執筆時点でApp Storeトップ無料アプリチャートの44位に入っている(ダウンロード数は入手できなかった)。

次はRumble(ランブル)という保守派のためのYouTube相当品だ。このアプリは2020年1月に公開して以来全世界で240万回インストールされたとApptopiaは推計している。6日水曜日以来、9万1916回の新規ダウンロードがあり、そのうち7万3700回以上が米国内だった。これも米国App Storeで78位となり、2020年12月19日の1484位から急上昇した。

ただし、一連の動きのきっかけになったのはParlerの禁止だけではないことを言っておかなければならないだろう。

画像クレジット:Google Playのスクリーンショット

大型テック企業に対する反発は常に存在しており、力が大きくなりすぎたと、党派を問わず多くの人たちが感じている。

政府は昨年来、Apple(アップル)、Google(グーグル)、Facebook(フェイスブック)などの企業について、ビジネスモデルや業務慣行を反トラストの視点から全世界の市場で調査している。FacebookとGoogleは、プライバシー方針についてユーザーからも監視の目を向けられている。特にAppleが、全アプリにユーザーデータの扱い方を開示するプライバシー・ラベルを付加することを各社に義務付けて以来、いっそう圧力が高まった。

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その結果、一部の人たちは自分が保守派であるからだけでなく、プライバシーを重視しているという理由で代替ネットワーキングアプリに目を向け始めた。その結果、Signal(シグナル)やTelegram(テレグラム)といった暗号化メッセージングアプリや、Googleに代わる検索エンジンであるDuckDuckGo(ダックダックゴー)が最近人気を呼んでいる。

これらのアプリもこの一週間に勢いを増した。Signalは現在米国App Storeの第1位であり、Telegramが2位、DuckDuckGoは8位だ。2020年10月中頃、それぞれの順位は618位、79位、715位だった。Apptopiaによる。DuckDuckGoは2019年から2020年にかけて前年比62%成長し、米国、英国、カナダ、オーストラリアで第2位の検索エンジンになったことも本誌に伝えた。

連邦議会議事堂の暴動を受け、FBIが反乱者の逮捕を始めたことで、プライベートメッセージング・プラットフォームを探しているユーザーがいることも注目に値する。Signalは7日木曜日以来32万5000人の新規インストールがあり、Telegramは33万600人以上だった。

代替ソーシャルネットワークや代替メッセージングアプリへの急速な転換は、今後アプリストアがポリシーを徹底させるのがいかに困難であるかの予兆だ。プラットフォームはヘイトスピーチを配信したり暴力の助長を許しているアプリに対して断固たる措置をとっているが、その動きは人々が次の代替アプリをダウンロードするよりも遅くなりがちだ。

同時に、人気の出たアプリはコンテンツの管理に苦労するかもしれない。たとえばすでにMeWeでは、行き過ぎたヘイトスピーチや暗殺要求が見られている。同社が公式声明でその種のコンテンツを調査、削除すると言っているにも関わらずだ。

これらの言論の自由を謳う代替アプリの将来はどうなるのか。Amazon(AWS)がホスティングを拒否し、つい最近トランプ陣営との繋がりを断ったStripe(ストライプ)のような決済サービスも将来オンライン支払いの処理を拒否する可能性があるなか、先行きは不透明だ。そうなったときは、民間資金を募って独自のインフラストラクチャーを構築したり、ユーザーに届けるための代替配信システムとしてウェブやサイドローディングを探し求めて生き残りを図るのかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

保守派が集うアプリParlerがGoogle Playで削除、AppleのApp Storeも削除予定と報道

Twitter(ツイッター)が米国時間1月8日午後にトランプ大統領のアカウントを永久停止すると発表してからほどなくして、Google(グーグル)は保守派のソーシャルメディアアプリParler(パーラー)をGoogle Playからただちに削除することを明らかにした。声明文の中でGoogleは、デベロッパーがプラットフォーム上の不快なコンテンツに対処するモデレーションと取り締まりについての規約を遵守するまでアプリを停止すると述べた。

TechCrunchへの声明文で、Googleの広報担当は以下のように述べた。

Google Playユーザーの安全を守るため、長年展開されている当社の規約では、ユーザー生成のコンテンツを表示するアプリにモデレーション規約の整備と、暴力を扇動する投稿のような言語道断のコンテンツの削除を求めています。すべてのデベロッパーはこうした規約の遵守に同意していて、当社はここ数カ月、Parlerにこの明快な規約についてリマインドしてきました。米国で続いている暴力を扇動しようとしているParlerアプリに引き続き投稿があることを当社は把握しています。コンテンツ規約について合理的な議論があり得ること、すべての暴力的なコンテンツをただちに削除することはアプリにとって難しいかもしれないことを当社は認識しています。しかしGoogle Playを通じてアプリを配信する当社にとって、アプリが言語道断のコンテンツに対して確固たるモデレーションを適用することは不可欠です。現在も続く喫緊の安全への脅威の観点から、当社はこれら問題が解決されるまで、このアプリをPlay Storeから排除します。

ParlerのGoogle Playページは現在、非表示となっている。

保守派のプラットフォームは、暴力の脅迫を詳細につづり、議事堂の警官を含む5人の死者につながった議事堂でのひどい暴動の計画について投稿があった後にかなりの注意を集めた。主要なソーシャルメディアサイトが暴動に関連する暴力的なコンテンツを争うようにして取り締まった一方で、Parlerのプラットフォームは殺害の脅しや暴力が溢れていた。

Parlerアプリはさまざまな保守派人物のアカウントを案内しており、ここにはトランプ大統領一族の多くのアカウントが含まれるが、大統領自身のものはない。

1月8日にBuzzfeed Newsは、モデレーション改善計画を提出しなければ24時間以内にApp StoreからParlerアプリは削除されるという通知をParlerがApple(アップル)から受け取ったと報じた。ParlerのCEOであるJohn Matze(ジョン・メッツ)氏はAppleからの通知のスクリーンショットを自身のParlerアカウントに投稿して通知を受けた事実を明らかにした。

「貴サービス上のすべてのユーザー生成コンテンツ、そしてコンテンツがApp Storeの安全とユーザー保護についての要件を満たすことについてParlerは責任を負っていることを明確にしておきます」とスクリーンショットにはある。「危険で有害なコンテンツを表示するアプリは配信しません」。

ParlerアプリはApp Storeにまだ存在するが、技術上の問題が現在あるようだ。

TechCrunchはAppleにコメントを求めている。

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(翻訳:Mizoguchi

2020年のアプリ消費額は過去最多の約12兆円、ダウンロードは1300億回

モバイルデータ分析会社App Annieの年末推計によると、2020年に消費者はApple(アップル)のApp StoreとGoogle Playで前年比10%増の1300億回アプリをダウンロードした。この2つのアプリストアでの消費額は、年末までに前年比25%増の1120億ドル(約11兆7000億円)に達するとApp Annieは予想している。

通常、ダウンロード回数の増加は主に新興マーケットが主導するが、2020年は状況が異なる。

新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックのために、モバイルの浸透が2、3年分加速した。その結果、消費者は仕事、教育、エンターテインメント、買い物などのためのデジタルソリューションとしてアプリに向かった。これが、モバイルマーケットの成熟にもかかわらず、ダウンロード回数やモバイル使用時間、消費額の増加につながった。

画像クレジット:App Annie

Google Playの2020年のダウンロード回数はiOSを160%上回った。しかしいずれも10%の増加だ。一方、ダウンロード回数におけるゲームのシェアは40%増えた。Google Playでは全ダウンロード回数におけるゲームの割合は45%で、前年より5%増えた。しかしiOSでのゲームの割合は30%を維持した。2つのアプリストアでの消費額に関しては、1ドルあたり0.71ドルがゲーム関係だった。

また新型コロナのために消費者はこれまで以上にデバイスを使用した。Androidの使用時間は2019年比25%増の3兆3000億時間だった(App AnnieはiOSデバイスの使用時間は測定できない)。

画像クレジット:App Annie

デバイス使用時間の増加は消費額の増加につながり、2020年は過去最多の1120億ドル(約11兆6800億円)となった。1ドルあたり65セントがiOSでのものだが、Google Playでの支出額は引き続き増えている。今年は30%近くになるとApp Annieは予想している。

iOSでの消費額が多かったマーケットは米国、日本、英国だ。このリストは2018年と2019年のものと異なる。過去2年は米国、中国、日本だった。Google Playの方のリストは米国、韓国、ドイツだった。過去2年と比較すると、成長という点で韓国とドイツは日本と英国の座を奪った。

App Annieのレポートではまた2020年のトップアプリのリストも紹介され、TikTokがダウンロード回数において第1位、消費額で第2位だった。しかし、月間アクティブユーザー数においてはFacebook(フェイスブック)には敵わなかった。ロックダウンにもかかわらず、デートアプリTinderが消費額で第1位だった。

InstagramやMessenger、WhatsAppといったフェイスブックのほかのアプリはダウンロード回数やアクティブユーザー数のチャートで上位を維持した。新型コロナのおかげでZoomはダウンロード回数のチャートで第4位に入った。Appleがこのほど発表したように、iOSではZoomはダウンロード回数第1位で、TikTokがその後に続いた。Google Meetもランクインし第7位だった。

画像クレジット:App Annie

App Annieが発表したこうした数字がモバイルマーケット全体を表しているわけではないという点は注意すべきだろう。というのもこのレポートは中国のサードパーティのアプリストアをカバーしていないからだ。中国の数字は、年初めに発表されるApp Annieのより広範をカバーしている「State of Mobile」レポートに含まれている。

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画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:Mizoguchi

今冬AndroidにGoogleマップの簡単ルート検索やEmoji Kitchenなど6つの新機能追加

米国時間12月3日、Google(グーグル)は、この冬、Androidスマートフォンに6つの新機能が追加されれるアップデートがあると発表した。これによってGboard、Google Playブックス、Voice Access、Googleマップ、Android Auto、Nearby Shareといったアプリが改良される。

Androidスマートフォンは現在、毎年行われるOSのメジャーアップデート以外でも、数々の新機能が随時追加されている。今回のリリースはその最新のものだ。これらのアップデートでは、Androidの主な機能が最新版に更新されるわけではないかもしれないが、しかしより頻繁に、着実な改良が提供されている。

今冬のアップデートで、最も楽しいちょっとした機能の1つが、Gboardキーボードアプリに追加される「Emoji Kitchen」だ。ユーザーはお気に入りの絵文字を組み合わせて新しい絵文字を作り、それをシェアすることができる。グーグルによると、この機能が2020年初めに導入されて以来、ユーザーはこれまでに30億回以上も絵文字をリミックスしてきたという。今回のアップデートでその選択肢は広がり、デザインできる組み合わせは従来の数百から、1万4000以上に増えることになる。2つの絵文字をタップすると、それらを組み合わせた絵文字がいくつか提案されるので、その中から1つを選んで使用することができる。あるいは1つの絵文字をダブルタップすると、それをもとに「さらに感情を高めた」絵文字が提案されるという。

画像クレジット:Google

このアップデートされた機能は、Gboardアプリのベータ版で配信されていたが、今後数週間のうちにAndroid 6.0以上の端末で使えるようになる予定だ。

そのほかGoogle Playブックスでは、オーディオブックの利用が広がるアップデートが施される。オーディオ版が提供されていない書籍でも、ナレーションが自動生成されるようになるのだ。グーグルは、Google Playブックスにこれらの自動ナレーション付き書籍を追加するため、米国と英国の出版社と協力したと述べている。この機能はいまのところベータ版だが、2021年初頭にはすべての出版社で展開される予定だという。

音声コマンドを使って携帯電話を操作できるアクセシビリティ機能「Voice Access」も改良される。今回のアップデートで、この機能は機械学習を活用し、スクリーン上の各アプリにインターフェースラベルを追加することが可能になる。ユーザーは追加された「戻る」や「詳細」などのボタンを参照し、音声でそれらを使ってナビゲートできる。

現在はベータ版となっているVoice Accessの新バージョンは、Android 6.0以上を搭載した世界中のすべてのデバイスで利用できるようになる。

Googleマップのアップデートでは、人々が最も利用しているアプリの1つに新機能が追加される。

新しい (おそらくWazeにインスパイアされた) 「Goタブ」を使うと、 ユーザーは頻繁に訪問している場所、たとえば学校や食料品店などを、1タップするだけでナビゲーションの目的地として設定できる。そこまでの道順や渋滞情報、通行止めなどの情報が表示され、実際の住所を入力しなくても正確な到着予定時刻がわかる。お気に入りの場所や、公共交通機関を使用するユーザーは特定のルートを「Go」タブに保存しておけば、簡単にアクセスできる。公共交通機関で乗り換えが必要な場合は、正確な発着時間、地元の鉄道会社やバス運行会社からのアラート、そして随時アップデートされる到着予定時刻を見ることができる。

画像クレジット:Google

この新機能の便利な使い方としては、目的地への公共交通機関を使ったルートとドライブルートの両方をピン留めしておき、それぞれの到着予定時間を比較してより早いオプションを選択するという活用法も考えられるだろう。

この機能は、Android版だけでなくiOS版のGoogleマップにも、数週間以内に搭載される予定だ。

Android Autoは、今後数カ月間でより多くの国で利用可能になる予定だ。グーグルは当初、36カ国になると述べていたが、その後、予定が白紙に戻されたとして発表を訂正。現在は具体的な数字は挙げておらず、どこの国に導入されるということも明らかにしていない。楽しみにしていたユーザーは、今後のニュースに注目しながらしばらく待つ必要がありそうだ。

画像クレジット:Google

そして最後に紹介するアップデートは、携帯電話会社の電波やWi-Fiが使えない環境でも、近くにいるユーザー同士でリンク、ファイル、写真などを共有できる「Nearby Share」についてのもの。主に新興市場を念頭に置いて設計されているこの機能は、新たにユーザーが周囲の人とGoogle Playからアプリを共有できるようになる。

これを行うには、Google Playアプリを開いて「マイアプリ&ゲーム」に追加される「アプリの共有」メニューから、共有したいアプリを選択する。この機能は今後数週間で導入される予定だ。

これらの機能の中には、すでに導入が開始されるものもあるので、「数週間」というフレームより早く利用可能になるかもしれないが、進捗はそれぞれのアップデートによって異なる。

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(翻訳:TechCrunch Japan)