Kickstarter、プロジェクト承認ルールを簡素化

クラウドファンディングサイトのKickstarterは、ブランド認知度において今やクラウドファンディング界の “Kleenex” 的存在になっている。今日(米国時間6/3)同サイトはビジネスモデルに関する2つの大きな変更を発表し(The Verge)、これは非株式ファンディング全般および主要ライバルのIndiegogoに大きな影響を与えるだろう。基本的にKickstarterは、ルールを簡素化して参加障壁を緩和する。中でも “Launch Now” 機能は、プロジェクト作成者が同ネットワークによる承認プロセスを完全に回避できる。

つまり、今後Kickstarterで見るものは、実現性やコンテンツ内容について審査を受けているとは限らない ― そしてそれは、元々成功率の低いハードウェアプロジェクトが製品化される保証がさらになくなることを意味している。しかしKickstarterは、潮流にさからわず成り行きにまかせる方針を決めたようだ。これで同サイトは、アイデアに投資するコミュニティー主導のしくみを、はばかることなく表明できる。デバイスのための予約店舗のふりをする必要はない。

さらにKickstarterは、プロジェクト作者のドキュメントに関するルールも削減し、1000単語から300単語へと1/3以下に減らした。また、入浴・美容プロジェクト等これまで禁止されていた種類のキャンペーンや、ハードウェアプロジェクトでの複数報酬も認められる。非デベロッパーによるアプリプロジェクトも可能になるが、慈善事業、遺伝子組替え、およびグラフィックを写真と見間違えさせる恐れのある、写真的レンダリングは未だに禁止されている。Vergeが報じている。

プロジェクトの承認は、人間の審査員が介入することなくアルゴリズムで行われ、そのプロセス(最短5分程度で終わる)を通過すれば公開が可能になる。これは当初Kickstarterが信奉していたクラウドファンディングの解釈とは大きく異なっており、様々な点でコミュニティー重視をやめ、成長に焦点を合わせたものだ。Indiegogoの中立ネットワーク事業者としてのスタンスほどではないが、ビジョンはかなり近く、これからは今まで見たことのなかったような新プロジェクトがたくさん登場するに違いない。

クリエーターにとって、これは間違いなく良いニュースだ。私は、これまでKickstarterの承認プロセスに不満を抱き、微妙なルールのために公開できず意欲をそがれた人を多く見てきた。その結果多くの人々がIndiegogoに流れていった。しかし、これはKickstarterにとっても問題になる可能性がある ― もし全体的な質の低下を招くことになれば、あらゆるプロジェクトの成功可能性に影響を及ぼす。プロジェクトの数が膨れあがれば、発見も難しくなる。

しかし、これまでKickstarterは不満やプロジェクトの失敗などによる、支援コミュニティーとの関係悪化のリスクを回避してきた。スタートから5年が過ぎた今も、支援者や成功キャンペーンを増やし続けている。これは新種の生き物であり、5年の月日は、ユーザーたちが店とも違うチャリティーとも違うそのアイデンティティーに慣れるのに十分な時間だった。

これは、クラウドファンディングのトレンドに乗ろうとしている他のスタートアップにも新たなチャンスを生む ― Kickstarterによる監視の目が弱まること自体、ユーザーがプロジェクトの選別、収集など新しいモデルを求める可能性を意味している。KickstarterがクラウドファンディングのAmazonになるとしても、PinterestやShopifysのようなブティックストアの機会はまだ残っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


文字通りウェアラブル(”着る”)なカメラNewViewWearなら撮(ってる/られてる)ことを意識しない

Elvis Costelloに、“Watching the Detectives”(探偵を見張る)というヒット曲がある。探偵を見張ることは実際には難しい。でも、いつでもonでいつでも撮影中のウェアラブルカメラNewViewWearなら、あなたはどんな凄腕の探偵でも”shoot, shoot, shoot”(撮る、撮る、撮る)できるし、彼がどこへ隠れようとしても “red dogs under illegal legs”(赤犬を連れた不法侵入者)であることがばれる*。〔*: これらは”Watching the Detectives”の歌詞の一部。〕

ライフキャスティングの人気がなくなったのは、それがちょっと気持ち悪いからだが、NewViewWarは無視できない。一見ただのシャツだが、中に常時onのカメラが隠れている。今Indiegogoで10万ドルを募集しており、出資すると小さなカメラと、撮影用の穴の開いたシャツをもらえる。カメラは、三回タップして目の前で起きた事象…5分間の過去…を記憶させたり、あるいは一日中撮りっぱなしにして、寝る前にその日一日をじっくり振り返ることもできる。

シャツとカメラのセットで199ドルだが、撮影モードは、連続撮影、ループ撮影、自動撮影から選ぶ。時間差撮影もできる。1080pのカメラとしては最小のサイズだし、一回の充電で数日使える。microSDカードでストレージを増量できる。

ビジネスでも私生活でも、人との対話を記録しておくことが今後重要になるにつれて、こんなデバイスの利用が増えるだろう。それはまるで、自分専用のInstagramが常時onになったようなものだが、いずれロシア人がダッシュボードカメラとして利用するようにもなりそうだ。でもそうなると、裸で運転は禁物です。冗談はさておき、これが今後どんな使われ方をするか、興味津々だ。自分が誰かに撮られていることがわかったら、あなたならどうするかな?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


家のすべてのドアと窓をスマートフォンから24時間監視できるKorner, Indiegogoでクラウドファンディング中

スマートホームセキュリティの新人企業がそのプロダクトをクラウドファンディングして、先輩のCanaryなどに挑戦しようとしている。その、今Indiegogoで15万ドルを集めようとしているKornerは、ルータ用のドングルとドアにつけるタグから成る100ドルのシステムだ。

そのドングル(というかFOBキーみたいなもの)をルータに挿入して、タグをすべてのドアや窓につけると、これで、この家に出入りする者を24時間監視できるようになる。あなたの使い慣れたスマートフォンから。

アプリが、今どこのドアが開けられたかを教えてくれるので、あなたはそのままスマートフォンから110番したり、家族、あるいは、いざという時たよりになる友人を呼ぶことができる。

ファウンダたちによると、同製品の最大の差別化要因がタグだ。タグを用いるこれまでの製品は、開け閉めを感知するために二つのタグを必要とした。Kornerでは一つのドアや窓に対してタグは一つだ。

また、タグを一つにできただけでなく、Kornerは風などの無害な動きと本物の侵入を区別できる。

Canaryもセンサを搭載したホームセキュリティデバイスで、同じくスマートフォンのアプリを使うが、ライブのビデオフィードや、空気の質と煙の感知などの豊富な機能があって200ドルだ。アプリのデザインも良い。

ただしCanaryでは、Kornerのようにすべてのドアや窓を監視することはできない。

詳細は、IndiegogoのKornerのページを見てみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


シャワーの後の濡れた身体を、乾いたタオル以外でなんとかしたい

シャワーはとても便利なものだと思う。とても大好きだ。しかし身体を拭く段になるとどうだろう。これは非常に面倒だと思うのだ。あちこちをタオルで拭くうちに汗をかいて、もう一度シャワーを浴びたくなるようなこともある。ニューヨークのThe Body Dryerも、そのように感じたようだ。そこでタオルを使わずに身体を乾かす方法を生み出してくれたのだ。

名前からしてすでにおわかりだろう。体重計のような形をしたこのデバイスは、下から風を送ることでいらない水分を飛ばしてしまう仕組みになっているのだ。快適に身体を乾かすことができるだけでなく、濡れたタオルで増殖して育っていくバクテリアを減らすことにもつながるわけだ。濡れタオルというのは黴などの絶好の巣となってしまうのだ。

このBody Dryerではイオン化した温風ないし冷風を送り出すことが出来るようになっている。家庭用としてだけではなく、ジムなどなどの業務施設でも利用できるのではないかと、商機をうかがっているところだ。定価は250ドル程度となる予定だそうだ。しかし現在進行中のindiegogoのキャンペーンにてプレオーダーを行えば、125ドルで手に入れることができる。目標資金調達額は5万ドルだが、すでに3万4000ドル以上が集まっている。

こうしたプロエジェクトを紹介する際、たいていプロジェクトページに置かれたビデオも併せて紹介するようにしている。ただし今回は不必要なビキニ女性が使われていることが少々気になったので、ビデオは掲載せずにおいた。しかしその点はおいておいて、シャワーの後のタオルを無用にするというアイデアはとても良いと思う。洗濯物も減らすことができるわけだ。

乾燥にかかる時間は30秒ほどであるとのこと。もちろん身長などにもよるのだろう。背の低い人の方が送風校に近いわけで、はやく乾くのだと思う。出荷開始は9月を予定しているとのこと。もしかするとダイソンが競合に名乗りをあげてくることになるかもしれない。しかしともかく、プロダクトは面白そうだと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Armigaプロジェクトが、あの瞑想するグルを復活させる

もしあなたが古いAmigaディスクを山ほど持っているなら、このIndiegogoプロジェクトはあなたのためにあるのかもしれない。その名はArmiga。これは3.5インチフロッピーディスクドライブとデュアルコアARM CPUをからなる賢いエミュレーターで、古き良きAmiga 500のように動く。

チームは14万ドルを目標に、現在までに9600ドルを集めている。USBポート2基とHDMIポートを備え、ゲームを大画面で見ることができる。標準ユニットは199ドルで色はベージュまたはブラック、Kickstart 1.3のライセンス付き。[蛇足訳注:Amigaのブート用ファームウェア。Kickstarterとは無関係]

Amigaは、多くの人々にとって至高の目標だった。たった今それを199ドルで手に入れいじり回せるのはスゴイことだ。チームは同じマシンでAndroidをデュアルブートするシステムも作っているので、Leanderをプレイするのに飽きた時はモダンなゲームや他のアプリを動かせる。

面白い話が一つ。「現在、Armigaは非プロテクトあるいはクラックされたゲームしか読み込めない。コピープロテクトはAmiga時代にはちょっとしたアートであったため、克服は容易ではない。しかし、ファンディング目標の一つはこれに焦点を当てている」。その通り。古きDRMの亡霊は今もあなたのDisney Animation Studioのフロッピーに取り付いている

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


CESで話題を集めた折りたたみ式電動スクーターのUrb-E、15万ドル目標にてIndiegogoに登場

1月のCESでは、いろいろと面白そうなプロダクトやプロジェクトを紹介した。その中でとくに面白そうだと感じたのがUrb-Eだった。折りたたみ式の電動スクーターだ。

このUrb-Eが、ついにIndiegogoに登場した。このIndiegogoでのキャンペーンにあわせ、2つのタイプが用意されている。

まずひとつは3輪タイプのもので、「Urb-Eコミューター」と名付けられている。より安定したスムーズな乗り心地を提供する。もうひとつは「Urb-E GP」で、2輪タイプでより小回りがきくようになっている。最高速度やモーター出力などのスペックは双方ともに同じだ。

このUrb-Eは折りたたむとキャリーバッグ風の形状・サイズとなり、重さも30ポンド弱(14kgほど)で容易に持ち運べるようになる。電車などで移動した後の、最終行程用の乗り物として便利に使うことができそうだ。

最高速度は時速15マイル(24km)ほどで、一度の充電で20マイル(32kmほど)を走ることができる。色については何種類か用意されていて、また自分でもいろいろとデザインを楽しむことができるようになっている。

また、出荷段階ではスマートフォンを装着して充電するためのパーツも同梱されるようになるとのこと。また専用アプリケーションでUrb-Eの充電状況などの確認もできるようになるとのことだ。

製作者であるGrant Delgattiは、Urb-Eのようなプロダクトの場合、KickstarterよりもIndiegogoの方が相応しいと考えたのだそうだ。きっとIndiegogoコミュニティにて好意的に受け入れられると期待していると述べている。

Urb-Eのキャンペーン期間は40日間で、調達目標額は15万ドルだ。Urb-Eを手に入れるための最低金額は「超早期割引」で1599ドルとなっている。この枠がうまった場合、次は「早期割引」の1699ドルとなり、残りは1799ドルとなる。出荷予定は夏の終わり頃を予定しているとのことだ。

Indiegogoのキャンペーンページはこちらになっている。詳しい情報も上がっているので、興味のある人はそちらをチェックしてみよう。

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(翻訳:Maeda, H


時空を超えた未来にプレゼントを届けるTimeless Box(indiegogoでの資金調達完了)

プレゼントを贈るというのは非常に興奮する出来事ではあるけれど、終わりはかなりあっけないものだと言えるかもしれない。相手は包みを破って、そして箱の蓋を開ける。以上、終了だ。もちろん相手とハグしたり、ハイファイブを交わしたりすることはあるだろう。ビールを手にカウチに向かい、フットボールを見ながら楽しい夜をともに過ごすというのはあるかもしれない。しかし、プレゼントをあげるという行為は既に終了してしまっている。

これを変えてくれるのがTimeless Boxだ。アルミニウムでできた(チタン製のものもある)100ドルのボックスで、365日以内で特定の日数を指定して解錠される日を指定する。箱に収まる程度のものを中にいれ、そしてロックして、それから相手にプレゼントするという流れだ。プレゼントした後も、しばらくわくわくが続くこととなる。

受け取った人の手元では、指定した日数が過ぎるとロックが外れて箱の蓋が開くことになる。プレゼントした人がその場にいる必要はない。極端な話、死んでしまっていたり、あるいは遠く離れた外国にいるような場合でも大丈夫だ。もしかすると宇宙への片道切符を手に入れて旅立ってしまっていても問題ない。そのようなケースでこそ、この箱の「マジック」が感じられることになるかもしれない(但し、このTimeless Boxに動物を入れてはいけない)。

これはなかなか面白いものではなかろうか。

製作者のIgnasi Giróに話を聞くことができた。彼はバルセロナで活動するHonest&Smileというデザインエージェンシーの共同ファウンダーでもある。彼もまた、プレゼントのやり取りを巡る心理の動きなどを深く考えてみたようだ。

TC:このようなものを作った理由はなんでしょうか?

Giró:常に繋がっていて、これまでにないほどに関係性が強まった社会に私たちは住んでいます。しかし、便利さに安住してしまって、誕生日の挨拶は空港の待合室から送る単純な「おめでとう」メッセージのみということも多いようです。あるいは1年後の自分を思い描くことはあっても、日々の生活の中ですっかり忘れ去ってしまうことも多いでしょう。

このような時代だからこそ、時の流れということをじっくり考えてみるきっかけを与えるような、あるいは自分でたてたはずの目標を、しっかり自分に突きつけてくれるような仕組みが必要とされているのではないかと考えたわけです。もちろん簡単に使えるものでなければなりません。時を経て開け方を忘れてしまったり、専門の解錠師を呼ばないと開けられないようなものではダメでしょう。

そうしたことを目標に定め、それからいろいろなタイムカプセル(Dr WhoのTARDISなども含めて)や時間旅行物語などを研究し、そして今、ここにあるプロダクトの完成にいたったというわけです。

ちなみにネット用のTimeless Boxもあります。こちらでベータ段階のものを提供しており、スマートフォンでもタブレットでもきちんと表示されるようになっていると思います。

TC:少々不気味な感じがしますが…?

G:確かにそう感じる部分はあるかもしれないと思います。また相手をがっかりさせるような(いじわるな)使い方というのもいろいろとありそうです。たとえば子供を罰するのに、箱の中にiPodをしまってしまうという使い方もあるでしょう。また、(高価格版である)10年間閉じておけるもののチタン版をプレゼントして、しかし実は中身は空っぽであるといういじわるをしてみたいという人もいました。10年間待ち続けて、そしていよいよ開いたときに中身が空っぽだったというのは、それはかなり残酷なイタズラだと言えそうです。

しかしきっと、たいていの人はまっとうな目的に使いたいと考えると思うのです。たとえば子供が成人するときや、あるいは遠くの国で結婚をする友人への贈り物などという使い方もあるでしょう。あるいはよくある記念タイムカプセルのように、将来の自分に向けて送るという使い方も人気を集めるのではないでしょうか。自分の夢などを書いておくのはきっと面白いだろうと思うのです。あるいは、自分がこの世の中からいなくなっているであろうときに見てもらうために、愛する人々に向けたメッセージを残すという使い方もまた、多くの人が興味を持つだろうと思うのです。

TC:強度はどうなのでしょうか。壊して開けたりすることはできますか?

2枚のアルミニウム(先述の通りチタン版もあります)で作られていて、まあかなり頑丈であるのは間違いありません。もちろん「破壊不能」というわけではありません。しかしそうそう簡単に壊れるようなものでもありません。外見も美しく仕上げて、壊してしまうのに躊躇いを感じるような形状にしたつもりです。それでも、まあ言ってしまえばこれは「ゲーム」のひとつです。ゲームのルールというのは、その気になれば破ることのできるものです。ただ、そうしてしまえば誰かとゲームを「一緒に」体験するようなこともできなくなるわけです。


これはなかなか面白いプロダクトだと思うがいかがだろうか。実は、昨年末にIndiegogoにて資金調達を目指していたものだが、無事に資金を調達できたようだ。現在はこちらからプレオーダーできる(訳注:日本円で9500円程度のようです)。

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(翻訳:Maeda, H


エフェクター型ドラムマシーンのBeatBuddy、indiegogoでも大人気

こんなものがあれば良いと想像すらしていなかった。indiegogoでクラウドファウンディングによる資金調達を目指しているBeatBuddyの話だ。エフェクターの類に見えるが、これが実はドラムサウンドを鳴らすためのマシンなのだ。ギター・エフェクターに繋いでブレイクビーツのようなサウンドを鳴らすことができる。ギターを弾きながら、同時にドラム演奏をするようなこともできる。

簡単に言ってしまえばエフェクター型ドラムマシンということだが、製作者によれば、これまでに存在しなかったプロダクトであるとのこと。さまざまなドラムパターンやフィルインを足だけで操作することができ、またコンピューターを使って事前にさまざまな設定を行っておくこともできる。テンポの変更はペダルについているノブで行う。目標資金調達額は7万5000ドルであったが、すでに11万8000ドル以上の資金が集まっている。最初期申込み割引価格である179ドルでの申込みは既に完売となっている。プロダクト出荷時期は4月となる予定だ。

使い方は非常に簡単そうだ。ペダルを踏めばドラムパターンが流れる。パターンを演奏中に再度ペダルを踏めばフィルインを加えるたり、バースからコーラスへ移行することができる。サウンドについてはMIDI機器から読み込んでおいてもいいし、内蔵されている200以上のパターンをそのまま使っても良い。

1. ペダルを踏んでビートスタート

2. 再度ペダルを踏んでフィルイン追加。フィルインは毎回異なるものが再生され、ライブ感を出す

3. トランジションの際はペダルを踏み続ける

4. トランジション終了時にはペダルをリリースする。すると次のパートが演奏されるようになる(バースからコーラスへ等)

5. フットスイッチによりアクセントをつけることも可能(バース部分でのハンドクラップ音や、コーラス時のシンバルクラッシュ音など)

6. ペダルの二度踏みでエンドフィルを入れて演奏が止まる(三度踏みで即時停止)

尚、製品にはドラムトラック作成プログラムのGoranGrooves Studioも同梱されている。

開発チームはマイアミを拠点に活動していて、ギタリスト兼ソングライターのDavid Packouzが率いている。自分たちのホットなロックンロールにドラムサウンドを加える方法は他にもある。しかしこのBeatBuddyはとても面白そうだ。路上ライブなどでも、これを使ってで下手な演奏を隠すことが出来るのではなかろうか。いや、筆が滑った。ともかく注目を集めることは間違いないだろう。

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(翻訳:Maeda, H


「メーカー」時代の訪れとこれからのさらなる進化の予感

ハードウェア(ガジェット)の製造について、私たちは今、ターニングポイントにいると言えるのではないだろうか。ソニーやサムスン、あるいはLGというビッグカンパニーのイノベーション速度が大幅に低下してしまっているように感じる。こうした大企業の動向に基づくニュースを、今年はいくつ耳にしたことだろう。

もちろん年末である今は、新年早々に行われるCESに向けてさまざまな発表を控えている時期であるというのはあるだろう。しかしそのCESにても、大画面テレビや超薄型ノートパソコン、あるいは性能が向上した冷蔵庫などなど、「革新」とは呼べないレベルのモノたちが登場してくるに過ぎないのではなかろうかと想像している。実は、真のイノベーションは、これまでとは全く違うところで起こっているのだ。ソフトウェアを拡張していったところにハードウェアがあるような、ソフトウェアとハードウェアが完全に融合したところで新しいものが生まれてくるようになっている。現在、コンシューマーエレクトロニクスの進化を支えているのは、日々新製品を耳にする「スマートデバイス」なのだ。

少し前まで、TechCrunchチームはCESの会期になるとホールを動きまわり、発見したガジェットについての記事を書きまくり、そして最新情報を見つけるとそのアップデート情報を投稿するということを繰り返してきた。しかし最近ではその必要性も減じてきたように思う。Pebble3D scannerなどの面白い、そして革新的な製品はいずれも小さなデザインハウスから生まれてくる時代となった。3DプリンターなどはCESにてほとんどお目にかかることもないが、実際のところは現在の世の中で最もアツいプロダクトであると言って良いと思う。コンシューマー向けロボットプロダクトや、身体データ数値化(quantified self)関連プロダクトも大手企業からは低く評価されていた。ウェアラブルも革新的未来をもたらす可能性のあるプロダクトだが、大手ハードウェアメーカーはその扱い方を理解できないようだ。ウェアラブルについて正しく取り扱いを行っているのはGoogleと、そしてEric Migicovskyのみだと言っても過言でないかもしれない。

それではなぜ我々はCESに出かけるのか。定期的なライブブログを行う意味もある。これまでなかなかの好評を博しており、これは続けていきたいと考えている。しかし本当の狙いは、CESそのものではなく、その会場周辺で行っていることにある。たとえば昨年、私たちはTechCrunchで開設した自前のブースの中で90%の時間を過ごした。開設した場所はCES会場の駐車場だ。誰でも入ることができる場所で、CESの入場証も必要ない。また、CESに出入りする人の注目を浴びやすい一等地でもあった。そこで多くの人に注目してもらえるイベントを開催したわけだ。たとえばここでGtarZivix、そしてPebbleなどの紹介を行った。ヘッドアップディスプレイやチップデザイン、ないしウェアラブルデバイスなど、いろいろなものを持ち込んでくる人と出会うことができた。会場を見て回ることをせず、DropcamFitbitのCEOたちといろいろな話をしていた。駐車場にいれば未来を感じることが出来るのに、わざわざ「ちょっと進化したテレビ」などの紹介をすることもないと思ったのだ。

今年もまたCES「周辺」でのイベントに力を入れたいと思っている。Hardware Battlefieldでは、優勝スタートアップに5万ドルの賞金を贈呈する。ジャッジにはBre PettisSlava Rubin、そしてTrae Vassallo等を招いている。また、TechCrunchブースではインタビューも行う。またラスベガスのテックコミュニティから大勢の来訪者がある予定だ。

見てみようかとお考えの方は、ぜひ会場まで足を運んで頂きたい。大勢の人がきてくれるほど、私たちも嬉しく思う。繰り返すがCESの入場証は無用だ。いろいろとプレゼントも用意しておこうと思う。何かが貰えると、期待してお越しいただいて大丈夫だと思う。

ハードウェアというものの立ち位置が変わったのだと思う。大企業が先頭を切っていくという時代は去った。あるいはむしろ、大企業は各種イノベーションの後を追いかけるような時代になっているのではなかろうか。

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(翻訳:Maeda, H


良質な調査報道をクラウドファンディングで育て維持したいと願うUncoverage

Israel Mirskyは民主主義におけるジャーナリズムの役割を、次のようなアナロジーで説明する: 自由な社会は、強力な免疫系がないと機能しない。調査報道に従事するジャーナリスト(investigative journalists)は、感染を見つけて闘うヘルパーT細胞の役を担う。彼らはたとえば、訴追者や立法者*や世論の注意を腐敗に向けさせる。〔訳注: 訴追者や立法者, prosecutors, lawmakers…ふつうに訳すと検事や議員、となる。〕

しかし、インターネットがニュースのビジネスモデルを変えたため、媒体は記者たちに十分な報酬を支払えなくなり、その免疫系の力は弱くなっている。

今月の初めにMirskyは、クラウドファンディングのサイトIndiegogoで、新しいクラウドファンディングプラットホームUncoverageを立ち上げるための資金募集を開始した。そのねらいは、人びとが直接、調査報道のプロジェクトを支えることによって、今経済的な苦境に立つ新聞や雑誌に依存せずに、記者たちが自分の仕事をできるようにすることだ。記者の企画に資金が集まれば、Uncoverageはその記事を全国紙誌に売り込む。この際もちろん、報酬期待ではなく掲載依頼の売り込みだ。

“ぼくのような、つねに良いニュースに飢えている人間は、今調査報道が経済的に成り立ちにくくなっていることを、怖いと思う”、とMirskyは語る。

ジャーナリズムをクラウドファンディングする試みは、これが初めてではない。2011年にAmerican Public Mediaが買収したSpot.usは、ローカルニュースの充実を目指して2008年に創業された。今年の9月にローンチしたBeacon Readerは、映画/TV番組配給のNetflixのように、有料会員制(月額5ドル)でライターたちの記事を読ませようとする。ジャーナリストたちの仕事を広告収入依存にしない、という試みだ。

Uncoverageは、市民ジャーナリストを対象としない。企画がこのサイトで採用されるためには、その記者が既存のメディアの経験者でなければならない。

また、Mirskyによれば、地域ニュースも対象にしない。Uncoverageに持ち込まれる企画は、世界全体や特定地区(例: “東アジア”)、あるいは国を対象とするものでなければならない。つまり、期待されるオーディエンスが相当大きいこと。また報道写真の企画も単独では対象としないが、ジャーナリストと組んだ報道写真企画は取り上げる。

期限まであと17日の今日(米国時間12/17)現在で、目標額55000ドルに対し12000ドル弱が集まっている。

今後支援者たちは、特定の企画を支援してもよいし、あるいはより広い話題(トピック)を支えてもよい。どちらにも編集者が付き、たとえば経済的~金銭的腐敗を担当する編集者Sharona Couttsは、ジャーナリストたちと協働して企画の評価と彫琢を行う。ただし彼女の役割は、今後変わることもありえる。

また、資金を募る話題も、今後流動的である。Mirskyの頭の中に今ある話題は、経済的腐敗と、ビジネスとしての刑務所などだ。しかし今後の編集者やパートナー次第で、メインの話題は変わっていく。もちろん出資者や読者の意向によっても。

Mirskyによると、取材資金を得るためにUncoverageに持ち込まれる企画の内容や形式は、その完成度を問わない。びっしり書かれた企画書でも、未完の企画書でも、わずか500語のメモでもよい。Uncoverageは出版者と密接に協働するが、出版者側からの給与は出ないので、編集者とライターのあいだ力関係が従来とは変わるかもしれない。

“資金の一部が企業でなく個人から来るということは、全然別の形の会話をもたらすだろう”、とMirskyは言う。

しかし会話が変わっても、それが編集者いじめになるわけではない。

“目標は、記事がメジャーな全国紙誌(+インターネットサイト)に載ることだ。良質な調査報道が、記者にとっても、出版者にとっても、どんどん書けてどんどん載るようになることを期待したい”。

[画像: Flickr / NS Newsflash]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


あなたが今呼吸している空気はきれいかな?BirdiがWebとスマホ経由で教えてくれる

中国政府の考えでは、スモッグは国民を“一体化し、中国社会をより平等にし、人びとをよりおもしろくする”そうだが、われわれみんなは、人を殺すこともあることを知っている。Birdiの真価も、その点にある。それは空気の質をはかるセンサで、壁の中に隠れて、シンプルな煙感知器みたいに世界を監視する。ただし、火災の煙のような差し迫った死の危険性を教えてくれるのではなく、徐々に人を殺すスモッグについて教える。

Birdiの発売記念価格は99ドルだ。同社はPCH Internationalのインキュベータ、サンフランシスコでBrady Forrestが率いるハードウェア専門のアクセラレータHighway 1から孵化した企業だ。同社は、そこから最初に巣立った企業の一つだ。

Birdiは気温、湿度、二酸化炭素と一酸化炭素の量、空気中の微粒子の量、そして通常の煙も感知する。スモッグに関してはとくに、湿度と微粒子量が重要だ。電源が微弱になるとユーザに通知する。スマートフォンに接続してすべての感知データをアクセス無料のWebサービスに送る。そして空気の状態に異状が認められたら、警報をくれる。データを時系列で見ることもできる。

今indiegogoでクラウドファンディングを募っているが、目標5万ドルに対し1万ドル集まっている。ファウンダはMark BelinskyとJustin Alveyで、会社はニューヨークにある。彼らは、こう主張する:

室内の空気は外に比べて2倍から8倍は悪い。家の中の汚染源は、何だろう? それを知らない人がほとんどだが、喘息患者は増えつづけているし、悪い空気はがんの原因でもある。Birdiは、緊急な対策が必要なことと、空気の質を良くする方法を教えてくれる唯一のデバイスだ。

このような空気センサは、最近いろいろ出回るようになった。具体的な汚染源がないところでも、スモッグや微粒子が検出されることがある。それに、北京や上海の現状を見れば、空気の質が全世界的な問題になりつつあることが分かる。咳をしながら若死にする前に、Birdiが助けてくれることを、期待しよう。

〔↓この画像をクリックするとindiegogoのプロジェクトページへ〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


おしゃれなWiFiルータAirfyはモバイルPOSとしても使えるなど, なにしろ多機能

WiFiのルータはどれを見ても退屈だ。できるだけ目立たないデザインを心がけているから、“黒い箱にライトがついているもの”を作ってそれで終わりだ。でもAirfyは違う。

ベルリンのDisruptで初お目見えしたAirfyは、ぼくの知るかぎりもっともセクシーなWiFiルータの一つだ。アールデコ調のランプのようでもあり、ゼルダの伝説の(貨幣)ルピーにも似ている。802.11ac/nのルータであると同時にBluetoothでiBeaconも演じるから、あなたのお店や会社でワイヤレスのPOSを構築することもできる。独自規格のPOSゲートウェイを提供しているからモバイルの支払い~決済アプリも利用できる。さらに、ショッピングガイド機能もある。

お店なんかやってない人にも、Airfyについている50個のLEDが、あなたのシステムに起きたいろんなことを知らせてくれる。たとえば、Facebookのアップデートがあったら色が変わるようにできる。ecサイトの売り出しの開始や、電話がかかってきたこと、なども教えてくれる。 IFTTT(イフト)のプログラムで対話的な利用もできる。有料のWiFi接続ポイントや、広告入りの無料ポイントなどとしても使える。データはWPA2で暗号化される。今後の拡張により、ホームセキュリティのためのカメラや、ワイヤレスのオーディオストリーミング機能も加わる。要するに彼らは、ルータに詰め込めるものをすべて詰め込む気でいる。

今indiegogoで802.11Nモデルは169ドル、スタンドアロンのビーコンは49ドルを募っている。目標額10万ドルに対し現在集まっているのは2000ドルだ。彼らのサイトは、重要な機能である仮想POSをはっきり打ち出していないが、Indiegogoでお金を集めるつもりなら、それはまずいだろう。とても魅力的な製品であることは確かだから、彼らはそのうち、おもしろい売り方も発明するだろう、とは思うけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


IndiegogoのCEOが教える、クラウドファンディングで成功するためのヒント集

私はデータを掘り返してちょっと変わったトレンドを見つけるのが大好きだ。物事が実際に〈動く〉しくみはそうやって理解する。もう一つ私は、クラウドファンディングのコンセプトを本当に〈本当に〉気に入っている。2つを合わせれば私の注目する的がわかるだろう。

今日(米国時間10/29)Disrupt EuropeでのJohn Biggsとの会話の中で、Indiegogo CEOのSlava Rubinは、溢れるばかりの知識を次々と繰り出した。もしあなたが、どんな種類であれクラウドファンディングのプロジェクトを考えているなら、恐らくこれは知っておくべき内容だ。

Slavaが与えたヒントは、その殆どがIndiegogoで過去数年集められたデータから直接得られたものであり、当て推量ではない。「かつて私は色々な意見を持っていた。幸い今は、意見を持つ必要がなくなった。データに基づいて語ることができる」

以下の指摘はIndiegogoのデータを基にしているが、全体的なコンセプトはどこのクラウドファンディング・プラットフォームにもよく当てはまるはずだ。

Slavaは、アドバイスを以下のカテゴリーに分類した。売り込み、早い行動、観衆の見つけ方の3つだ。

売り込み:

  • ビデオのあるプロジェクトは、ない場合と比べて平均114%多く資金を集められる。
  • 支援金額は何種類がいいか迷っている人へ。マジックナンバーは3~8のようだ。
  • 成功したキャンペーンが目標金額を達成するまでの平均日数は36日。
  • 成功したキャンペーンの平均支援金額は約70ドル。
  • 4人以上のチームは、1人だけより70%多く資金を集められる。

早い行動:

  • 支援者(および支援者候補)には頻繁に最新情報を提供すること。「5日以内毎に情報を更新すると、20日以上更新しないプロジェクトの4倍多く資金を調達できる」
  • 支援者候補に連絡を取りたい? Indiegogoでは、メールによるキャンペーンが最も成功している。次がFacebookで、Twitterがその次。
  • 初めが肝心:最初の1週間で目標の25%以上を集めると、達成率は5倍に上がる。

観衆を見つける:

  • 「われわれは、1/3、1/3、1/3という考えが好きだ。Indiegogoは、あなたの成し逐げたいことを倍増する。もし、0ドルしか集められなければ、Indiegogoはゼロ倍しかできない。まず、少なくとも金額の1/3は[自分のネットワークを通じて]自力で集める必要がある。次の1/3はあなたのネットワークの友達を通じて集まることが多い。そして、最後の1/3をIndiegogoが見つけてくるのが平均的だ」
  • はじめは家族や友達に手伝ってもらおう。「空っぽのキャンペーンを支援したい人はいない」
  • プロジェクトは、出来る限り洗練させるべきか? 「その必要はないと思う。大切なのは本物であること。・・・もっと磨くべきプロジェクトもある。それが売ろうとしている商品なのだから。FlipのビデオやiPhoneだけでいいプロジェクトもある。それぞれだ。データからは、洗練さが重要かどうかまだ証明されていない」
  • 英語を使うことの重要性について。「それは議論のあるところだ。海外から出来るだけ多く資金を集めたいなら、キャンペーンの一部にでも英語を使うべきなのは間違いない。だが、もちろん、まず地元のコミュニティーに集中したいのなら母国語を使うべきだ」

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(翻訳:Nob Takahashi)


Gecko―モノのインターネットへの小さな一歩、スマートフォンにとって大きな跳躍

「モノのインターネット(Internet of Things)」が水平線上に姿を現してきた。われわれが使用するあらゆるデバイスがすべてインターネットに接続し、デバイス同士でコミュニケーションができるという未来的コンセプトが実現段階に入っている。

とはいえ、モノのインターネットが本当にやってくるまでにはまだ少々待たなくてはならないのも事実だ。そこでとりあえずGeckoはいかがだろう? このIndiegogoプロジェクトは小さなガジェットをスマートフォンに接続することでモノのインターネットの実現に一歩近づこうとする面白い試みだ。

Geckoは加速度センサーを内蔵し、BLE〔低エネルギーBluetooth〕でスマートフォンと通信するデバイスだ。Geckoにはジェスチャー機能が内蔵されており、リモートでスマートフォンを操作することができる。また逆にスマートフォンからデバイスをコントロールすることもできる。

Geckoの接続機能は対象物に内蔵されているわけではなく、デバイスに対象物に装着することによってもたらされる。たとえば装着した対象物が動かされるとGeckoの内蔵加速度センサーがそれをキャッチし、BLE経由でスマートフォンに情報が送られる。するとスマートフォンのGeckoアプリが情報を解釈して特定の動作が実行されるなどだ。

GeckoにはTI CC2541システム・オン・チップ、取り外し可能なボタン型電池(使用条件によるが最大数年もつという)の他にアラートを発するためのブザーとLEDライトが内蔵されている。.

Geckoをカメラ(現在Canon製品の一部をサポート)に取り付けてスマートフォンをワイヤレス・リモコンとして撮影したり、逆にポケットに入れたGeckoをバッグの中のスマートフォンの音楽再生のリモコンにする、などがシンプルな応用ケースとして挙げられている。 カメラのリモコンとして利用する場合、付属のアプリで連続撮影はインターバル撮影などの設定ができる。

Geckoが認識可能なジェスチャーは、右あるいは左に傾ける、1度振る、2度振る、の4種類だ。

一方、Geckoはモニタリング・デバイスとしても利用可能だ。ドアに取り付けておけば、開閉のたびにスマートフォンに通知が行く。 薬のケースに取り付けておけば、留守の間にママが薬を飲み忘れていないかチェックできる。ペットや小さい子供に装着すれば30メーター程度の半径から出ていくと同時にスマートフォンがアラートを表示する。

このプロジェクトは最近Indiegogoに登録されたばかりで、締め切りまであと40日あり、目標額は5万ドルだ。デバイスの完成度は高く、時間は十分ある。ウォズことスティーブ・ウォズニアックに好意的に評価されたことも追い風だ。

われわれが紹介してきたモノのインターネット系のガジェットにはSamsungのTecTilesNestの学習するサーモスタット、スマート錠前のLockitronなどがある。

Geckoプロジェクトに興味がある読者はIndiegogoのサイトを訪問するとよい。出資額は20ドルからいろいろ。

〔日本版〕サポートされるスマートフォン、タブレットは、Bluetooth 4.0サポートのiOSデバイス(iPhone 4S、iPhone 5、iPad3代目、iPad mini)、Android 4.3とBluetooth 4.0をサポートするAndroidデバイス各種。Samsung Galaxy S4とNexus 7タブレットで動作確認ずみ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)</P


クラウドファンド: トップKickstarterと二位Indiegogoの差が拡大; Kは少額案件, Iは大型案件が多い

IndiegogoはいつもKickstarterに比べて影が薄いが、クラウドファンドを最初に始めたのは前者だ。今回、両者の違いを数字で表そうと思いついた連中がいる。クラウドファンドの世界でフリーの仕事をしているJonathan LauとEdward JunprungがIndiegogoのWebサイトをひっかいて、Kickstarterが無料で提供している統計データと比較できる数値を作り出したが、その結果はなかなかおもしろい。

Kickstarterにこれまで登場した資金募集案件は11万あまりだが、LauとJunprungがIndiegogoでかき集めた数字は44000件だ。この前の某記事では14万2301件となっているが、44000の方は不成功事案と獲得額が500ドル未満の案件が除かれている。つまりKickstarterの数字は全数だが、かき集め方式のIndiegogoの数字はそうでない。

これまでの成功事案の資金調達総額は、Indiegogoの9800万ドルに対しKickstarterはそのほぼ6倍の6億1200万ドルだ。Kickstarterは調達額100万ドルを超えたのが40件、Indiegogoは3件だ。資金募集の成功率はKicstarter 44%に対しIndiegogoは約34%だ(目標額500ドル未満の案件を除く)。今回のかき集め数値でなく前の記事の14万2301件をベースにすると、その記事どおりの9.3%になる。

一方、目標額に達しなかったので中途キャンセルになった寄金額の合計は、Kickstarter 8300万ドルに対しIndiegogo 7000万ドルで、ほぼ横並びだ。また、同じ調達総額に対し、事案数が、Kickstarterは比較的「少額多数」であるのに対し、Indiegogoは「高額少数」だ。後者(Indiegogo)では、調達総額の40%が総額10万ドル以上のプロジェクトだ。

KickstarterはWeb上のクラウドファンドサイトのトップとみなされているが、数字もそのことを証明している。Indiegogoはやり方が下手だとか間違ってる、と言うつもりはない。むしろIndiegogoの方が簡単に載せてもらえるし、資金募集の方式に柔軟性があり、ときにはばかばかしいほど高望みの案件もある。でもすでにこれだけの数字の違いが出ているということは、今後さらに差が拡大することを意味しているのだろう。そもそも案件のタイプが、Ind…とKic…ではかなり違うし、また投資者のタイプも違うようだ。

Lau and Junprungが作り出した数字の詳細はここにある。より詳しく分析してみたい方や、彼らと議論したい方は、ぜひ見ていただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


迷子ペットの識別に顔認識技術を使うPiP

飼い犬や飼い猫を迷い犬/迷い猫にしてしまって、そのまま失ってしまうというのはトラウマに成りかねないほどの衝撃をうける出来事だろう。またもし誰かが迷子のペットを見つけてくれても、どうやって飼い主を見つけられるのかと途方にくれてしまってお終いになってしまうこともよくある。そして収容施設に送られて安楽死させられてしまうことすらあるのだ。PiP(The Pet Recognition Company)CEOのPhilip Rooyakkersは、これをなんとかしたいと思った。そして、ICタグの現状を研究しつつ、迷子になってしまったペットを見つけるシステムを有効に動作させるために、顔認識技術を使うことができないかと考えたのだった。

PiPはIndiegogoにおけるキャンペーンを立ち上げてもいる。目標はアプリケーションを市場に出すために必要な資金のうち、現在のところ不足している10万ドルの資金を調達することだ。

先週バンクーバーで行われたGROWカンファレンスでRooyakkersに話も聞いた。話によると、アプリケーションで利用するシステムは画像認識のエキスパートであるDaesik Jang博士が開発したものであるとのことだ。このシステムにより98%の犬や猫を識別できるのだという。ここにメタデータ(品種、大きさ、体重、性別、色)を加えれば、実際的にはすべてのペットをきちんと認識できるのだとしている。

アプリケーション動作の仕組みを記しておこう。まず、飼い主がPiPにペットの写真をアップロードする。そしてシステム側でペットの顔つきなどの情報を整理して、データベースに情報を登録しておくわけだ。

迷子のペットを見つけた人は、ペットの情報を参照するのにアプリケーションをダウンロードして利用することができる。アプリケーションを通じて、見つけた迷子ペットの写真をシステム側にアップロードするのだ。買主側の方はサブスクリプション方式でアプリケーションを利用する(月額費用1ドル49セントで、収益の2%はペットレスキュー基金に寄付することにしたいとのこと)。ペットがいなくなってしまったとき、PiPは地元の動物保護組織、獣医、そしてソーシャルメディアなどにアラートを流す。

この「Amber Alert」(緊急迷子報告のようなもの)がサービスの肝となる部分だ。他には、どこかで迷子ペットを保護しているという情報があがっていないかを、ソーシャルメディア上で検索したりもする。「迷子ペットの情報をソーシャルメディアに流すだけではありません。アプリケーションをインストールしている(近隣地区の)人には、アラートもポップアップするようになっています。また飼い主との直接的コンタクトも取り情報を収集し、可及的速やかに情報収集・提供を行えるようにします」と、Rooyakkersは述べている。

迷子ペットの発見情報がシステムに寄せられた場合には、送られてきた写真を顔認識技術にてデータ化して、システムに登録されているペットに該当するものがいないかを検索する。ちなみにこの際、誤認識を防ぐために、認識手順を完全には自動化せず、必ず人力でメタデータの確認を行うことにしているとのこと。

もちろんペットの個体識別を行う技術は他にもある。たとえばIDタグや埋込み型マイクロチップなどだ。しかしマイクロチップに記録する情報についてはいろいろなスタンダードがあり、施設によっては情報をスキャンできない場合もあるのだ(訳注:日本の場合に当てはまるのかどうかは不明です)。顔認識は、迷子らしきペットを保護した人の誰もが、特殊な機材なしに情報提供できるのがメリットだとのこと。この手軽さにより、飼い主とペットの再開までの時間を短くしたいというのがサービスの狙いだ。

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(翻訳:Maeda, H)


すべてを見通すサウロン? いやいや、iDoorCamはWiFI接続の便利なカメラ付きドアホンだ

すべてを見通す恐るべき目、というわけでないが、iDoorCamはなかなかよく考えられた便利なガジェットだ。現在のドアホンの代わりに取り付けるだけで電源が供給され、設置は完了だ。

来客がボタンを押すとスマートフォンの画面で誰が来たのか確かめたうえで応対ができる。赤ちゃんが寝付いたばかりというときにはドアベルのスイッチを切っておくこともできる。このガジェットを利用すれば、出先にいてもドアカメラの映像を見たり来客と会話したりできる。

このプロジェクトの開発者はカリフォルニアのプロダクト・デザイナー、Andrew ThomasとDesiree Mejiaのコンビだ。現在AppleのiOS対応のハードウェアが完成しており、10月の出荷に備えて生産を開始するためIndieGoGoで出資者を募っている。

初期の出資者は127ドルでこのドアフォンが入手できる。最初のバッチの生産を開始するための目標金額は10万ドルだ。その後150ドルで市販される。

闇の大王モルゴスの副官サウロン同様、決意を固めたホビットにはしてやられるかもしれないが、UPSの配達人に大切な荷物を玄関の前に置きっぱなしで帰らないよう外出先から頼むことはできるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


空気の質を測定するAirBoxLab, 表示はスマートフォン(iOS, Android)へ

Indiegogoで資金を集めているフランスのパリのAirBoxLabは、空気中のVOCやCO2(二酸化炭素)、CO(一酸化炭素)、微粒子物質(PM, particulate matter)などの量を教えてくれる。気温と湿度(相対湿度)も分かるが、中心的な機能は主に室内の空気の汚染度を知ることだ。

空気中の有害成分(ホルムアルデヒド、ベンゼン、エチレングリコール、アセトンなど)を知ることは、いずれ地域の環境改善運動にも結びつく。そして、より健康的な地域社会を作っていくことに貢献する。

AirBoxLabは下図のような筒状のデバイスで、各種のセンサーを満載している。このデバイスによる空気の測定結果は、スマートフォンやタブレットの画面にチャートやグラフで表示される。情報が多く集まるとパターン認識と機械学習の機能により、異常時にはプッシュ通知をくれるようになる。それによって、汚染源…何かがこぼれていた!…を見つけて排除したり、窓を開けて換気をしたりできる。

空気の質をモニタする機能は、たとえばWithingsの体重計Smart Body Analyzerなどにもある。でもそれらはCO2とその経時変化量だけ、というものがほとんどだ。AirBoxLabは測定物質の種類が…たぶん必要十分に…多いだけでなく、ユーザにアクションをうながす(窓を開けろ!)。その意味では、iPodの設計者が独立して作った冷暖房モニタNestに似ている。こちらも単に温湿度を表示するだけでなく、冷暖房機器の最適利用をうながす。

昨年4月にKickstarterに登場して資金募集に成功したAir Quality Eggも、類似のプロジェクトだ。こちらは目標額を大幅に超える14万ドルあまりを獲得した。この製品は、空気の質に関するクラウドソースなコミュニティデータベースを作ることが最終目標だった。AirBoxLabもやはり、全ユーザからデータを集めてコミュニティの情報源を作ることをねらっている。両者を比べると、AirBoxLabは一般的な消費者製品、というふうで、一方EggはDIYマニアやテクノロジおたくをねらっていたようだ。

AirBoxLabの目標額は10,000€(約US$13,000)だが、今その半分強が集まっている。予約購入を兼ねた投資額は129€(約US$168)およびそれより上だ。最終小売価格はこれより40€高くなる。発売予定は今年の9月で、情報を表示させて見るための、iOSとAndroid用のアプリも提供される。ただしぼくの唯一の心配は、自分が呼吸する空気の質を毎日調べるのは、人を元気づけるいうよりむしろ、気持を滅入(めい)らせるのではないだろうか。環境を変える努力はできるが、それにも限界がある。でも一方、人間はつねに熾烈な好奇心を持っている生き物だから、夜安心して眠れなくなるかもしれないと分かっていても、この製品を買ってみたくなる人が、けっこう多いかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


LifeBeamの自転車ヘルメットは心拍数をモニタする―戦闘機パイロット用テクノロジーを利用

lazer lifebeam

LifeBeamIndiegogoでスマート・サイクリング・ヘルメット製造の資金集めのキャンペーンを始めた。ヘルメットにはセンサーが組み込まれ、ユーザーの心拍数がモニタできるというものだ。

LifeBeamはイスラエルのスタートアップで、これまで宇宙飛行士やジェット戦闘機のパイロットの身体状態をモニタするハイテク・システムの開発を行なってきた。これまではかさばるモニタ装置を胸にくくりつける必要があったわけだが、LifeBeamでは自社で開発した特別なセンサーをヘルメットに組み込んで心拍数その他の重要な身体情報を読取らせることに成功した。

そこでLifeBeamチームは「このテクノロジーを組み込んだサイクリング用ヘルメットを作ったらどうだろう?」と考えたわけだ。

適切にもSMARTと名付けられたこのヘルメットにはLifeBeamのセンサー組み込まれ、モニタされた情報はBluetoothを介してスマートフォンやフィットネス腕時計などのデバイスにリアルタイムで送信される。

LもちろんifeBeamにはサイクリング・ヘルメットの開発の経験はなかったから、その部分はサイクリング用品で人気のメーカー、Laser Sportに委託した。LifeBeamが首尾よくIndiegogoで資金の調達に成功すれば製造を開始することになっている製品は外見もなかなかスマートだが、搭載されているセンサーは最先端のテクノロジーだ。

「世界で最初のスマート・サイクリング・ヘルメットを開発できてとてもうれしい。LifeBeamの独自のセンサー・テクノロジーとLazer Sportがデザインしたヘルメットが組み合わされて、心拍数と運動状態を連続的にモニタできるシステムが完成した」」とLifeBeamはIndieGogoのプレゼン・ビデオで語っている。

LifeBeamは現在5万ドルの資金を集めようとしている。予約金149ドルで最初のSMARTヘルメットの1つが手に入る。サイクリング・ファンならこれは欲しいだろう。IndieGogoのページはこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+