16インチMacBook ProへRadeon Pro 5600M搭載可能に、Mac Proはユーザー増設可能なSSDキットが加わる

アップルは6月15日、16インチMacBook ProとMac Proに小幅なアップデートを実施した。

16インチMacBook Proは、オンラインストアなどでのGPUのCTOで、新たにRadeon Pro 5600M GPU(HBM2、8GB)を選べるようになった。アップルのプレスリリースによると、4GBのGDDR6メモリを備えたRadeon Pro 5500Mよりも最大75%、前世代の15インチMacBook Proに較べて最大3.5倍も高速になるとのこと。

CTOでRadeon Pro 5600Mに変更すると、16インチの下位モデルでは標準搭載のRadeon Pro 5300Mからプラス8万円の税別32万8800円、上位モデルでは標準搭載のRadeon Pro 5500Mからプラス7万円の税別35万8800円となる。

モバイル向けのGPUとしてのRadeon Pro 5600Mは、GeForce GTX 1660あたりの性能に相当すると思われるので、WindowsのゲーミングノートPCではミドルレンジの性能といえる。また、最新の3DゲームはWindowsやコンソールゲームがほとんどなので、多くのMacユーザーはゲームではなく動画編集でのパフォーマンスが気になるところだろう。このあたりは後日、実機でじっくりと検証したいところだ。

ちなみに、画面解像度はフルHDに落ちるもののミドルレンジクラスのGPUを搭載するWindowsのゲーミングノートPCは10万円台で購入できる。

一方のMac Proには、SSDキットが追加された。これにより、内蔵ストレージを工場出荷時のオリジナル構成からユーザーの手でアップグレードできるようになる。アップグレードできる容量は1/2/4/8TBをそれぞれ2基収容できる。

新型Mac Proは12月10日に注文開始

1年以上前の6月に開催されたWWDCにて、Apple(アップル)はついに新型Mac Proを発表した。長い待ち時間はようやく終わったが、その発売時期は秋になること以外は明かされていなかった。

しかし、アップルはとうとう潜在的な顧客に向けた事前予約の通知を送り、12月10日から注文が開始されることを明かした。いつ出荷が開始されるのかは不明だが、少なくともクリスマスプレゼントのための引換券を入手することはできる。

新型Mac Proの価格は5999ドル(約65万円)で、Pro Display XDRモニターが4999ドル(約54万円)。また、スタンドの価格が999ドル(約11万円)と極めて高価なことも考慮に入れておいたほうがいいだろう。もちろん、価格がアップルの主要なセールスポイントになったことは一度もない。Mac Proシリーズではなおさらだ。そして同社がクリエイティブな分野に再アピールするなかで、このシステムには一切の妥協はない。

なお、これまでの噂とは異なり、新しいProは前機種と同様に米国製造されると9月にアップルは発表している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

新Mac Proは12月に出荷 最大8TBのストレージを選択可能

Apple(アップル)は米国時間11月13日、 Mac ProとPro Display XDRを12月にリリースすると発表した。このマシンは今年に発表されていたが、具体的な発売時期は決まっていなかった。

以前発表された仕様に加えて、アップルは最大8TBのSSDをMac Proにて選択できると発表した。AppleのPro Workflowチームはプロの要望とニーズについてフィードバックの調査を続けており、またMac Proが8K Pro Resの動画を6月時点の3本から、最大6本を扱えるようになったと述べている。

同社によると、BlackmagicにはSDIから8Kへのコンバート機能があり、現地やスタジオでシリアルデジタルインターフェイスのワークフローを利用した制作に取り組めるという。これはアップルがMac Proに対応したリファレンスモニターを発表した後、何度か聞いた質問だ。これにより、既存のワークフローを使用する多くのオンセットアプリケーションでの利用が可能になる。

我々は、SDIコンバーターボックスや、Final Cut Proのようなアプリケーションが動作するMac Proを見学したが、プロ向けワークフローにおいても極めて印象的だった。あるデモではレンダリング前の状態で、アニメーションとカラーコーディングによる6本の8K Pro Resストリームがリアルタイムで動作していた。実に素晴らしい。なお、そのハードウェアも非常に高価だ。Pro Display XDRのVESAマウントでさえ、ほとんどのコンピューターよりも精巧にデザインされているようだ。

新しいMac Proの基本構成は5999ドル(約65万円)からで、32GBのメモリー、256GBのSSD、 Radeon Pro 570Xのビデオカードを搭載している。さらに、アップルが同時に発売する32インチのリファレンス品質モニタことPro Display XDRは4999ドル(約54万円)から販売される。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

新型Mac Proは米国で製造するとアップルが発表

数カ月の憶測の後、Apple(アップル)は米国時間9月24日、米国でMac Proの最新版を製造することを認めた。この動きは、ハイエンドのプロ向けデスクトップ製品の以前のモデルと一致している。The Wall Street Journalは6月、アップルが長く待たれていたデスクトップ製品を上海郊外の工場で製造すると報じていた。

アップルは当時この報道を否定せず、「他のすべての製品と同様、新しいMac Proも米国カリフォルニア州でデザイン/設計され、米国を含む数カ国のコンポーネントが含まれる」と述べていた。

しかしアップルは今週、アリゾナ州やメイン州、ニューメキシコ州、ニューヨーク州、オレゴン州、ペンシルベニア州、テキサス州、バーモント州などの製造業者を利用し、テキサス州オースティンに製造拠点を戻すと発表した。サプライヤーにはIntersil(インターシル)とON Semiconductor(オン・セミコンダクター)が含まれる。

「Mac Proはアップル史上で最もパワフルなコンピューターであり、オースティンで製造されることを誇りに思う。我々は、この機会を可能にした政府の支援に感謝する」と、Tim Cook(ティム・クック)氏はプレスリリースで述べた。「我々は米国のイノベーションの力を信じている。そのため、すべてのアップル製品は米国でデザイン/設計され、36州からの部品で製造され、米国のサプライヤーとの45万人の雇用をサポートしている」。

この動きは、2023年までに3500億ドル(約38兆円)を米国に投資するというアップルの取り組みと一致する。同社が中国での製造にシフトするという初期の報道は、一連のツイートでクック氏とアップルを名指しで非難していたトランプ大統領にとっての大きな障害だった。

「アップルは、中国で製造されたMac Proの部品に対する関税を猶予、あるいは免除されることはない」とトランプ大統領は7月にツイートした。「米国で製造すれば、関税なしだ!」。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アップルはMac Proの組み立てを中国に移転か

2013年にApple(アップル)は、同社のハイエンドのデスクトップを米国で組み立てると発表した。当時製造はほとんど国外で行われていたので、同社はテキサス州の工場におけるMac Proの生産を大きなPR機会として利用した。

そして今月初めのWWDCでは、待望のその話の続編が発表され、多くの人がAppleはオースチンに戻るのかといぶかった。そのとき具体的な計画は発表されなかったが、米国時間6月28日のThe Wall Street Journalによると、そのデスクトップはQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ)の上海郊外のプラントで製造される。

そのいわゆる「近い筋」からの情報をAppleは否定しなかった。コメントを求めると、スポークスパーソンは製造工程のほかの部分に話をずらした。「弊社のすべての製品と同様、新しいMac Proは米国カリフォルニアで企画設計され、米国を含む複数の国の部品を使っている。弊社の製造施設が米国の30の州にあることは弊社の誇りであり、昨年はアメリカの9000社以上のサプライヤーに600億ドルあまりを支払った。弊社の投資とイノベーションは200万のアメリカの雇用を支えている。最終組み立て工程は製造工程のごく一部にすぎない」。

この記事が登場したタイミングは、トランプが貿易戦争をますますあおり、米国と中国の関係がとりわけ厳しくなっている時期と一致する。Appleはずいぶん前から、部品と国際的な売上に対するに対する関税がもたらす将来的インパクトを気にしていた。昨年CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は、大統領に会って関税は「間違っている」と諭したという。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ゴミ箱からチーズおろし器へ、新型Mac Proはモジュール化により拡張性が大幅向上

もうゴミ箱にはさよならだ。Apple(アップル)の新しいMac Proは、これまでのモデルよりもずっと伝統的な形状ながら、プロのクリエイターのニーズに応えることを主眼とするマシンに仕上がっている。また、Apple製の他のデバイスとモジュール単位で協調動作するレイヤー構造を採用している。それによって動作は大きく異なったものとなる。

見た目はステンレス製のチーズおろし器にかなり似ている。意図的に似せたのではないと考えるのには無理があるほどだ。この新しいMac Proは、モジュール化を強く意識して設計されたもので、修理、交換の際の内部へのアクセス性もかなり優れている。

最大28コアの最新世代のIntel Xeonプロセッサを搭載。パワーも冷却も十分だ。GPUとしては、Radon Pro 580X、またはRadeon Pro Vega IIを搭載可能。NVIDIAではなく、AMDを選択したことに対する世間の反応については、おいおい明らかになるだろう。メモリ用には、12基のDIMMスロットを装備し、最大1.5テラバイトのRAMを実装できる。もはや、搭載可能なメモリ容量がボトルネックになることはまずないはずだ。しかし、そのような性能を手に入れるには、それなりの出費は覚悟しなければならない。

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PCI Expressスロットも充実している。拡張カード用には4本のダブル幅スロット、小規模なカード用にも4本のシングル幅スロットを備え、さらにThunderbolt、USB-Aコネクタ、および3.5mmオーディオジャックを含む内蔵I/O用に専用の1スロットを確保している。これらのI/Oポートは、プロ用として最小限必要なものとAppleが考えていることがうかがえる。

電源は1.4kWと巨大なものを備える。現在私が使用しているデスクトップ機の3倍もある。冷却は、フロント側にある巨大な、ただし音の静かな3つの空冷ファンと、多数のヒートシンクによっている。水冷は採用していない。

このマシンは、巨大なワークフローを処理するためのものだ。たとえば、Logicの何百ものインスツルメント、ビデオ編集とエフェクト処理のための複数の8Kと4Kのビデオストリームなど。あるデモを見て、観衆はあっけにとられていた。56のスレッドを使用して、一度に1000本ものオーディオトラックを再生するものだ。しかも、CPUにはほとんど負荷がかかっていない。

これは、2013年に登場した旧モデルのMac Proとは似ても似つかないマシンだ。旧モデルの未来志向のデザインは、ステージ上で観衆におっと言わせるものではあったが、機能が形状によって制限を受け、「プロ」用という割には実用的なものでないことが、すぐに明らかになってしまった。旧モデルのユニークなデザインは、新世代のGPU中心のコンピューティングのパラダイムに適応するのが困難であることが証明されてしまった。そもそも、ユーザーによって求めるところがさまざまに異なる構成に対して、通常のタワー型が備えているようなフレキシビリティを提供できなかったのだ。

Apple製品としては、ますます珍しいことではなくなっているが、大胆なデザインが他の部分に妥協を強いるのだ。Mac Proの場合には、ゴミ箱型のデザインが行き止まりであることを認めるのに4年もかかってしまった。そして、最後のアップデートの後で、円筒形のパソコンデザインは破棄されるべきものであることを明らかにした。

それから1年後、Appleはワークフローを中心に据えたアプローチによって、新しいMac Proを設計したと説明した。

ハードウェアエンジニアリング担当副社長のJohn Ternus氏は、昨年4月にTechCrunchに以下のように語っていた。

私たちは、何人かの非常に素晴らしい才能を持った人々を招き入れました。熟練した技術を持った人たちです。そして今、彼らは現実的なコンテンツを使ったワークフローの構築に腰を据えて取り組んでいます。そして、ボトルネックとなりそうなところを洗い出しているのです。弱みとなるのはどこか。どうすれば改善できるのか。そして、それぞれを詳細に調査し、アーキテクチャチームとパフォーマンスのアーキテクトに報告します。そして、どこがボトルネックとなるのか、徹底的に分析するのです。それがOSであれ、ドライバであれ、アプリケーションであれ、あるいはシリコンチップであれ、問題を捕まえて解決するわけです。

たぶんAppleでは、OXOかどこかから、工業デザイナーもスカウトしてきたのだろう。このマシンのデザインは、尋常ではないほどチーズのおろし金にそっくりだ。

もちろん、Mac Proがこのような外観になったのは、これが初めてではない。以前のモデルにもおろし金のようなスタイルのものがあった。しかし、新モデルでは、それをさらに押し進めた感じだ。もちろん、放熱の面では、穴のあいたケースにはメリットがある。しかし、他にいくらでもやりようはあるだろう。

昨年の記事でも示したように、基本的なアイデアは、中心に据えたMac Proを頭脳として使い、あとはインターフェースを好きなようにカスタマイズするということ。Thunderboltによって、他のデバイスやモニタを非常にシームレスに接続することができる。たとえば、iPadを使ってMac Pro上のFinal Cutを操作したり、単にiPadをプレビュー用のモニタとして使うことも可能だ。ハードウェア自体は、このような使い方を考慮して設計されているが、果たしてユーザーが実際にそうした使い方をするものか、しばらく見守る必要があるだろう。Apple自身は、そうした使い方を排除してはいない。

Mac Proの価格は、財布に優しいとは言えない5999ドル(約64万8000円)から、となっている。言うまでもなく、そこにさまざまなオプションを追加することで、合計価格はあっという間に跳ね上がる。基本構成では、価格に見合った性能はまったく得られないから、そうせざるを得ないのだ。Appleが言っているように、サードパーティ製のアップグレードオプションが、豊富に登場することを願うのみだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

次期Mac Proは2019年に登場。アップル幹部が明かす

eng-logo-20152017年4月に完全新設計のMac Proが予告されてからはや1年。アップルの幹部が「(次世代)Mac Proは2019年の製品だ」とインタビューで語り、発売時期を公表しました。

次世代Mac Proはアップグレード性を重視したモジュラー式(ユーザー自身で内部パーツを換装できる仕組み)となると1年前に明らかにしながらも、発売時期については「年内(2017年)には用意できない」とするに留まっていました。

しばらく続報が途絶えていたなか、最高性能のプロユースMacを求めるユーザーにとっては朗報と言えそうです。

また、プロフェッショナル製品を開発するための「Pro Workflow Team」の立ち上げにも言及。Macのハードとソフトの開発チームが緊密に連携を取り、プロ向けソリューションを提供したい意図が語られています。

Macハードウェア製品マーケティング担当幹部のTom Boger氏は、アップル本社に招いた米TechCrunch編集長に対して「約束していたMac Proは2019年製品です」と簡潔に述べています。

Tom氏いわく「我々はプロの方々に対して透明性を保ち、オープンにコミュニケーションを取りたいので、Mac Proが2019年の製品だと知って頂きたいんです。今年は発売されません」とのこと。

なぜ透明性を強調しているのかといえば、ユーザーのお財布事情も考慮に入れているようです。

「現在、多くのお客さんがiMac Proを買うべきか、それともMac Proを待つべきか検討していると分かっています」ということで、自社のiMac Proとシェアの食い合いを避けた上で、機関投資家や大口の顧客にMac Pro用の予算をしっかり確保しておいてください、というメッセージかもしれません。

さらに同社のJohn Tenus(ハードウェアエンジニアリング担当幹部)率いる新たな部門、「Pro Workflow Team」も合わせて紹介されています。iMac Proや次世代Mac Pro、今後登場するプロ向けディスプレイなどの専門家向けハードに特化したチームであり、Final Cut Proなどのソフト開発部門とも緊密に連携していくとのこと。

そうした社内での協力のみならず、現場のニーズを理解するために顧客と関わり、総合的なプロ向けソリューションを提供していきたいと語っています。

話を次世代Mac Proに戻すと、気になるのがデザインでしょう。Tom氏は「以前も語ったように、その本質はモジュラーシステムであり、顧客とワークフローを見ても、それが本当のニーズであり、我々の目指す方向です」と述べながらも、どのような筐体になるかは詳しく語っていません。

かつてのPower MacやQuadraのように四角いタワー型になるのか、それとも前世代でおなじみ独特の円筒形になるのか。また有志のMac好きによる予想図やコラージュ画像がネットを賑わすのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

Apple、現行Mac Proをアップデート―新Mac Proは「一から作り直して来年登場」と発表

今週AppleはMac Proの設計を根本的に見直すという異例の発表をした。AppleはTechCrunchのMathew Panzarinoを含むメディアの編集長を何人か秘密に包まれた本拠に招き、この計画について話し合った。新Mac Proは2018年に登場する予定だが、その間、Appleは現行Mac Proのパフォーマンスをアップさせることを約束した。

Appleのフィル・シラーはこのミーティングで「それまでの間、〔現行Mac Proの〕構成をアップデートしてスピードアップし、コストパフォーマンスの改善を図る。新モデルではないし、新デザインでもない。一部のアップデートだ。これは今週出荷予定だ」と述べた。

つまり黒いぴかぴかの円筒形のデザインは変わらないものの、ユーザーは今日からMac ProでIntel Xeonコア、 デュアルAMD FirePro D500 GPU、16GBメモリという構成を選べる(現行は3.7GHz Quad-Core Intel Xeon E5、12GBメモリ)。価格はエントリーモデルが2999ドルから。現行6コア・モデル(3999ドル)は8コア、デュアルD700 GPUモデルにアップデートされる。

Appleがこのように情報公開に踏み切ったのは、Mac Proについてこれというアップデートなしに3年以上待たされたプロ・ユーザーの苛立ちを静めるようとする努力だろう。Appleは新製品ではないと念を押しているが、古いハードウェアに魅力を取り戻す助けになりそうだ。来年の新モデル登場まで待てないプロ・ユーザーのためには朗報だろう。

ただし全体として見ると、たしかに今日以降のMac Pro(基本的には現行Mac Proのまま)は昨日までより優れたパフォーマンスが期待できる。しかしAppleが来年Mac Proのデザインを見直していくつかの重大な制約を取り除いたモデルを発表するのを待てるなら待った方がいいだろう。いや待つべきかもしれない。

過去数年、Mac Proシリーズを事実上放置されていたことについて、一部では長年Appleを支えてきたプロ・ユーザー層にAppleは背を向けていると批判されていた。MacBook Proシリーズも大きなアップデートなしだったが、これは昨年Touch Barを備えた新しいMacBook Proシリーズにアップデートされた。

Appleはデザイン、アート関係のプロ・ユーザー向けにモバイル・デバイスとしてはiPad Proを発表している。Mac Proは抜本的にリニューアルされるものの、製品のシリーズごとの特色は維持されるという。つまり、タッチスクリーンはMac ProやiMacには導入されないということのようだ。

Appleの上級副社長、クレイグ・フェデリギは「Appleのユーザーは前述のミーティングで〔複数のシリーズの製品を〕並行して使うことが多い。そこでわれわれは異なるシリーズの製品の協調動作の改良に集中している。なぜなら、多くのミッションで〔複数製品を並行使用することが〕ベストのソリューションだと考えるからだ」と述べた。フェデリギはまた「ユーザーには安心して複数の製品を買ってもらいたい。いや買うよう勧めている」とジョークを飛ばした。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

2013年型Mac Proレビュー: Appleの新型デスクトップ機はデザインも性能も劇的にリニューアル

Appleの新しいMac Proは、思わず見とれてしまう。黒いアルミニウムの外殻、円筒形という目新しいデザイン、誰が見ても、ほかのコンピュータと間違えるはずがない。もちろんこの前のMac Proも特徴的なデザインだったが、今度のはフットボールよりもやや大きくて、上部にはジェットエンジンを思わせるへこみがある。しかしその本当の実力は内部にあり、そしてそれは、どれだけ極端なスピード狂をも満足させるだろう。

リビューのビデオ


基本性能/仕様

  • 3.7 GHzクァッドコアIntel Xeon E5プロセッサ
  • 16GB 1897MHz DDR3 RAM
  • AMD FirePro D300デュアルグラフィクスカード, 各2GB RAM
  • 256GB SSD(PCI)
  • Thunderbolt 2.0ポート x 6, USB 3.0 x 4
  • 802.11ac + Bluetooth 4.0
  • 希望小売価格: 2999ドル
  • 製品情報のページ

グッド

  • Macの既存の全機種中で最速
  • 工業デザイン美術館の展示品が自分の家にあるみたい

バッド

  • お値段高すぎ
  • ディスプレイその他全部自前

デザイン

このMac Proのデザインがユニークでないという人は、ほとんどいないだろう。初期のスターウォーズのダース・ヴェーダーのような雰囲気があり、口の悪い人は“ごみ缶Mac”と呼ぶかもしれない。間近でよく見ると、表面のアルミニウムのクールな感触、反射性はあるけどぎらぎらしない、…見る者に安定感と安心感を与える。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

現代のデスクトップコンピューティングの世界に蘇ったモノリスみたいだが、謎のモノリスが登場するあの映画のように未来的でもある。ここに込められているすばらしい技術的成果は、みんなのこれからの、毎日のコンピューティングニーズに応えるものだから。

デザインがこれだけきれいだと、このコンピュータが毎日、何かの実用的な仕事をしていることを、忘れてしまうかもしれない。AppleはGoogleのような場外ホームランねらいの企業ではないけど、このMac Proのデザインと性能はまさに、目の前にある未来だ。

この新しいMac Proのモジュール構造は、これまでのバージョンと同じではない。たとえば、3.5サイズのHDDは交換不可だ。一方、アンロックしてから、外殻をスライドして外すと、RAMベイへのアクセスはフリーで、最大16×4=64GBまで拡張できる。SSDも、Apple固有の規格だが拡張可、GPUも(未来のApple固有の機種に)アップグレード可能だ。外部拡張性がまたすごくて、最大スループット20Gb/sというThunderbolt 2は4Kビデオのディスプレイと伝送を同時に行えるだろう。そのポートが6つもあり、さらにUSB 3.0が4つある。

しかもApple独自のサーマルコアを内蔵しているから、これだけの性能の、プロ仕様のワークステーションにしては、サイズが小さいし、しかも静音だ。機械音は、耳をよっぽど近づけないと聞こえない。音といっても、かすかなハム音で、これに比べるとぼくのRetina MacBook Proを酷使しているときの音の方がよほどうるさい。上部からわずかに排気が出ているが、一日中Final Cut Pro漬けになってるようなときは、その蒸気を見て気が紛れるかもしれない。

性能

仕事で毎日コンピュータを使う人にとって、この新型Mac Proは思考するコンピュータのように思えるだろう。とにかく、どんなインプットに対しても即座に応答がある。Xeonプロセッサから、PCIベースの超高速なSSDから、あるいはデュアルのGPUから、それらの応答はどれも、従来のどのMac(最新のiMac, Retina MacBook Pro)より速い。Webを閲覧するとか、写真をiPhotoにインポートするなど日常的な仕事でも、一度このMac Proを経験すると、もうほかの機種に戻る気がしない。

しかしもちろん、Mac Proはプロ用のマシンだ。たとえば、映画作家が高度なグラフィクス(CG/CGI)や3Dアニメや長編映画を制作編集するために使う。写真家の非常に高度な要求にも応える。極端な高解像度でも扱えるし、巨大なファイルの集合をバッチで処理できる。そしてLogic Pro Xとハイスピードで広帯域な外部機器を使って、音楽プロデューサーは次のヒット曲を作り出す。

ぼくの場合は、Final Cut Proが必ずMacの上のトラブルメーカーだった。でもMac Proでは、FCP Xが嘘のようになめらかで速くて、レンダリングもパブリシングも瞬(まばた)きする間に終わる。2分あまりの1080pのビデオの最終エディットが10秒で終わったときには、一瞬、エラーかと思ったぐらいだ。

ものすごくオタクな読者は、今度のMac ProのGeekbenchのスコアを、あっちこっちでご覧いただきたい。何もカスタマイズしていないベースラインだから、最低でもこれぐらいは行く、という意味だ。

機能

6つのThunderbolt Displaysを同時に使えるのは、今回のMac Proが初めてだ。ぼくは、Thunderbolt Displaysを2台、21インチのiMac、それにHDMIポートにWacom 13HDをつないだ状態で試したが、このAppleの最高級機は、なにごともないかのように動いている。作品の出力やほかのビデオなど、複数のビデオを同時に見ながら仕事をするビデオ作家のマシンは、これできまりだ。6つのサイトや6台のカメラをリアルタイムで同時に見ていたい、という情報マニアやメディアの現場も、やはり、このMac Proを欲しいだろう。MacBook ProやiMacでは、ディスプレイ2~3台がせいぜいだから。

また、一部のハードウェア(RAM、SSD、GPUなど)が交換可能であることは、この今既に未来的なマシンの未来性を、より強化する。別の言い方をすると、このMac Proは、数年後にも、古くなった感じがしないのだ。性能的に。

ささいなことのようだが、ぼく的にすごく気に入っているのは、ポートがライトアップすること。デバイスをポートに接続するとき、そして外すとき、間違える心配が少なくなる。このように、細部まで配慮が行き届いていることも、3000ドルという価格をユーザに納得させる価値の一部だね。

結論

このMac Proは、能力がずば抜けて高い。ぼくはコンピュータを使って、ある程度高度な作業をする方だが(ビデオ編集、大量のPhotoshop作業、CG/CGI、ポッドキャストの制作)、そうでなくてふつうのコンピュータユーザでも、度肝を抜かれるだろう。これらの仕事はRetina MacBook Proでも十分にできるのだが、このMac Proは、苦労の気配をまったく見せずに、ふつうに淡々と、当たり前のようにさっさとやる。

今時(いまどき)、コンピュータを買うことが仕事上の有効な投資であることは珍しい。むしろ今ではそれは、2年に一度買い換える消耗品だ。そんな時代に、このMac Proだが、iPhone 5sがそうであったように、2年よりももっと長い未来を視野に入れている。たとえば具体的には、ビデオ作家が4Kをやらなければならなくなったとき、このマシンの投資効果は生きつづけるのだ。消耗品として廃棄する必要がない。

グレイのタワー型Mac Proに古さを感じはじめた人や、高性能高機能ならどんだけ高くても買う、という人にとって、今度のMac Proは文句なく‘買い’だ。でも、われわれふつうの人間は、AppleのOS X機ならそれほど高価でなくても、十分満足できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


【写真集】Appleの新型Mac Proは美女と野獣が合体

Appleの最新のMac Proは、何もかも新しくてしかも大胆なデザイン、そしてテキサス州の工場で組み立てられた純国産だ。Macのここまで斬新なデザインというと、最近では例がなく、G4 Cubeや‘植木鉢’iMacまで遡らなければならない。それにこいつは、いかにもダース・ヴェーダー(Darth Vader)的で、取り外せる外殻ケースなんか、いかにもだ。

〔ここにスライドを見れない場合は、原文を見てください。〕

本誌としてのリビュー記事を書くためにはもっと試用期間が必要だが、第一印象としては、アプリケーションの立ち上がりスピード、画面の描画スピード、そして全般的な処理スピード、どの点でも、今あるすべてのMacを粗大ゴミにしてしまう。また、ものすごく静かで、上部の排気口から少量の上昇気流が出ている。それは、本機のクーラー部位‘unified thermal core’からの熱排気だ。

この未来的なルックスの未来的なマシンを、こんな場所で撮影して申し訳ないと思うが、でもトロントの真冬の冷気は、この魔物のバックとして似合っている。Mac Proのデスクトップコンピュータは相当久しぶりだから、気合を入れて本格的なリビューを書きたいと思う。しばらく、お待ちくだされ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple Mac Pro、いよいよ発売。最大構成+4Kモニターなら1万3000ドル

Appleが、最新の米国で組み立てらてたMac Proをオンラインストアで販売開始した。昨日(米国時間12/17)のプレスリリースで発表した。このプロ向きコンピューターは、最低価格2999ドルからだが、カスタムオプションをフル装備し、これも今日発売されたシャープの4Kディスプレイを加えれば、最大1万3194ドルの出費が可能だ。さらに本音を言えば、4Kディスプレイは最低2台は欲しくなるだろうから、その場合の価格は1万6879ドルにはね上がる。

このスーパーカスタム構成の出荷予定日は「1月」とだけ表記されているが、標準構成であれば、現時点の見込みでは12月30日までには配送される。店頭持ち帰りも可能だが、これまで聞いた限り「店へ配送」とのことなので、いきなり店に入って購入することは現段階ではできないようだ。

Mac Proは、Macのモデルの中でも稀少な選択肢になることは間違いなく、深い懐と高度な技術的ニーズを持つ人だけのものだが、正当な購入の理由の見当たらないわれわれにとっても、すこぶるよだれの出るマシンだ。しかし次回私に1万5000ドルの余裕が出来た時の使い道は決まった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleの新型Mac Proは、異常なほど静かな熱の魔術師

今日(米国時間10/22)サンフランシスコで行われたイベントで、Appleは新しいMac Proコンピューターを再度発表した。これは、プロフェッショナル集団に向けられた同社の最新ハイエンド製品ラインの先陣を切るものだ。

本誌はこの新マシンに実際にできる限り多くこの手で触れ、ついにガラスケースから出されたその見た目や感覚をお伝えする。

ビデオや写真の編集に使っているところを見たが、その結果は滑らかで印象深かった。ただし、作られたデモではなく実生活でどうなのかを知ることは難しい。

マシン本体は滑らか円筒形で、殆ど騒音を発しない。頂上の換気孔から排出されるわずかな空気の音を、デモルームの騒音の中で聞くことは不可能だった。穴に手をかざすと10月の冷たい空気に取ってかわる暖かさを感じた。側面は暖いというより熱かったが、触れていて不快なほどではない。この小さなパッケージの中で熱はいったいどこへ行くのだろうか。この冷たさは、底面から吸気して上面から排気する換気システムにとって成功の証だ。

新Mac Proの中心には三角柱のヒートシンクがあり、外側に配置されたボード上のメモリーとCPUから熱を引き出す。その熱は本体上部から排出される。

マシン後部には、密に並んだポート群があり、コンピューターをそっと動かすと光ってケーブルを差す手を誘導してくれる。

性能に関してデモ以上のことを知ることは難しいので、レビュー機の入手を待つほかはない。しかし、この工業デザインはまさしく衝撃的であり、少なくともAppleの熱設計が意図通り働いていることを示す最初の証拠だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Appleからプレスイベントの招待状が来た―10月22日にiPad、iPad mini、各種Macの新製品発表

Appleは来週10月22日〔日本時間23日〕にプレスイベントを開催することを発表した。

この日付は最初にAllThingsDがスクープし、続いて LoopのJim Dalrympleも続報していた。噂が正しければ、このイベントでは第5世代のiPadRetinaディスプレイの iPad mini、新世代のHaswellチップとRetinaディスプレイを採用し、電池駆動時間も改良されたMacBook Proが発表されるはずだ。もしかするとすでに発表されているMac Proの出荷時期も明らかにされるかもしれない。

イベントの会場はいつものとおり、サンフランシスコのYerba Buena Center for the Artsで火曜日の太平洋時間午前10:00〔日本時間火曜日午前2時〕スタートだ。今回のイベントについてAppleは「私たちはまだたくさん発表することがあります(“We still have a lot to cover)」と言っている。つまりかなり盛りだくさんな内容になるのだろう。

RetinaのMacBook Proは同じくHaswellチップを採用したMacBook Airの例からするとバッテリー駆動時間が大幅に改良されていそうだ。今年6月に発表されたMBAでは12時間にもなっている。 第5世代iPadは現行のiPadmini’のデザインを踏襲してベゼルが狭くなり、筐体も薄くなるといわれている。もっともiPad miniは前回のアップデートでサイズも重量も若干増加した。これは解像度が2倍になったディスプレイを駆動するためにバッテリーの強化が必要だったためだ。Apple TVに関してはおそらく現行のセットトップボックスのアップデートにとどまりそうだ。年来アナリストが噂をしているApple独自のテレビ受像機が発表される可能性は少ない。

今日、フランスのウェブサイト、MacGは「このイベントで発表される製品はすぐに出荷される。MacBook Proは10月24日か25日、iPad、iPad miniは10月30日か31日、MacProは11月15日に店頭に出る」と予測した。新しいMac Proは現在のシルバーの直方体とは全く異なり、未来的な黒い円筒状のデザインだ。拡張は高速ポートによって行われる。組立はアメリカ国内で行われるということで、AppleのパートナーのFlextronicsが人員を大量に採用しているのはこのためらしい。

もうひとつ、Appleの次世代デスクトプOSであるOS X Mavericksの発表もこのイベントで行われる可能性が高い。いずれにせよ新しいMacBookProが店頭に並ぶときまでにMavericksは発表されるはずだ。新OSにはマルチスクリーン・サポートの改良やタブ方式の新しいFinderなどの新機能が搭載されるものと予想されている。.

われわれはいつものとおり会場からライブ・ブログで実況中継するのでご期待いただきたい。

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速報:Appleが10月22日にプレスイベント開催―新iPad、OS X Mavericksを発表へ

Appleは10月22日に招待のみのプレスイベントを開催する。All Things DiのJohn Paczkowskiによれば、Pad、Mac Proのニューモデル、OS X Mavericksの発表が行われるという。

iPadの発表に関してはジャストのタイミングだ。昨年のイベントは10月23日だった。またAppleはOS X Mavericksを秋にリリースするとしている。またMac proのアップデートも秋に行われるはず。今回のプレスイベントで出荷の予定日も明らかになるとよいのだが。

発表されるiPadはフルサイズ版とiPad miniの両方だろう。今回、miniにRetinaディスプレイが採用されるかどうかまだはっきりしないが、採用される可能性が高そうだ。大型iPadはベゼル部分が削られて多少小型化し、厚さもスリムになるものとみられる。チップにはA7が採用されるだろう。Current EditorialのMicah SingletonはiPad miniにはA7プロセッサーは採用されない、現在iPhone 5Cに使われているA6が細葉されると予想した。今回のAll Things Dの記事はminiにA7が採用されるとしている。一方iPadにもTouchID指紋認証が導入されるというリーク情報もある(カット写真はそれに基づいたイメージ)。もちろんまだ確認されたわけではない。

iPhone 5Sの例にならうのであればiPadもスペースグレー、ゴールド、シルバーのカラーバリエーションになるかもしれない。

10月22日前後には他のIT系イベントがいくつかある。MicrosoftのSurface 2の出荷が21日で、22日にはNokiaの秋のイベントが予定されており、タブレットを含む新モデル6機種が発表されるはずだ。.

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Apple、ついに新型Mac Proをアナウンス

WWDC 2013の会場にて、Phil Schillerは集まった人々に向けて麗々しく新しいMac Proをアナウンスした。曰く「これ以上のイノベーションは不可能です」とのこと。最大12コアのIntel Xeonを搭載したサーマルコア構造で、超高速なメモリを採用している。これまでのMac Proと比較して、2倍の処理性能を誇るそうだ。

20GbpsのThunderbolt 2ポートが用意され、2枚のGPUグラフィックカードを積んで4Kディスプレイをサポートする。性能的には文句のつけようがないものと言えるかもしれない。また、これまでのMac Proと比較して大幅に小型化がなされている。従来のものと比べて8分の1程度のサイズになっているようだ。

ギガビットEthernetに対応し、HDMI、USB 3.0ポートなども搭載。アメリカでアセンブルされる予定で今年後半に登場とのことだが、時期や価格についての詳細はまだ明らかになっていない。

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(翻訳:Maeda, H)


Apple、3月より欧州地域でのMac Pro販売を停止

Image (1) MacPro_3D_Box_34Whit49c4ea2009c5a-620x465.jpg for post 169301AppleのMac Proは、永らく業界ウォッチャーや評論家の議論の対象となっていた。そしてついにヨーロッパでの販売停止が決まった。但し、これはMac Proの売上げがどうこうというような話ではない。9to5Macによると、既存モデルがヨーロッパで導入された消費家電を対象とする新規格を満たしていないということらしい。

この新規格は3月1日から発効する。規格を満たしていないプロダクトについては、今後販売ができなくなる。但し在庫については適用が除外となっており、まだしばらくの間は流通に流れ、消費者のもとに届けられることとなる。

もちろん、Appleが新たなMac Proを開発すれば、再度ヨーロッパでも販売することができるようになる。Mac Proは昨年にも製品アップデートが行われているが、ほんの小さなものだった。同機種に関してみれば、ラインアップを充実するよりも、サプライチェーン側の都合を押し付けたような感じがするほどだ。ちなみにTim Cookは2013年後半に新しいMac Proをリリースするとしているので、ヨーロッパの人びとはしばらくMac Proが入手できなくなるという可能性があるわけだ。

既存モデルがヨーロッパで販売できなくなったことにより、Appleの製品開発サイクルに変更が加えられるのではないかという見方もある。しかし前四半期におけるMacの売上げは減少しており、このような中でごく一部の人をターゲットとしているMac Proのリリースサイクルを早めるということはないのではなかろうか。規格改訂があったとは言え、Appleにとっての優先度は低いものと思われる。

アップデートLoopの取材に対しApple社も、3月1日からヨーロッパ地域におけるMac Proの販売ができなくなることを確認している。

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(翻訳:Maeda, H)