8年ぶりの新バージョン「Unreal Engine 5」が来年登場、PS5上での驚愕のデモを先行披露

Unreal Engine 4の登場から8年、Epic Games(エピック・ゲームス)はついにUnreal Engine 5について発表する準備を整えた。来年の初めにプレビュー版をリリースし、さらに同年末までには一般にリリースする予定としている。

Unreal Engine 5の特徴は、PlayStation 5やXbox Series Xのような次世代ゲーム機のパフォーマンスを最大限に活用することにある。そうしたゲーム機は、超高解像度と高フレームレートをサポートしているが、Epic GamesのCEOであるTim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏に言わせれば、それら新しいハードウェアのデータストレージの扱い方が、最もワクワクする部分だという。それによって、どんなゲーミングPCにも勝る「最高水準のパフォーマンス」を発揮できるというのだ。

Unreal Engine 5になって大きく進化した部分は、動的レンダリングだろう。デベロッパーは、何百万ものポリゴンからなる非常に複雑なオブジェクトをゲームに持ち込み、そのオブジェクトを画面上でどれだけ忠実にレンダリングするか、あとはエンジンに任せればいい。PlayStation 5なら、驚くほど複雑なレンダリングが可能だ。Epic Gamesは、PS5上で動作しているUnreal Engine 5の、まったく見事としか言いようのないデモを公開した。

「スケーラビリティの問題からデベロッパーを開放し、私たちの側で請け負うことにしました」とスウィーニー氏は言う。

スウィーニー氏によると、このデモは、レンダリングされるポリゴンが、個々のピクセルのサイズにまで縮小されたときに何が起こるかを示すものだという。「より高解像度のモニターが手に入るまでは、つまり、8Kや16Kが使えるようになるまでは、これ以上の詳細は表現できません」と、彼は付け加えた。

Unreal Engine 5の進歩の主要な部分は、NaniteとLumenと呼ばれる2つの新機能によるところが大きい。Naniteは、いわゆる動的レンダリングを担い、非常に詳細なシーンの再現を可能にする。一方Lumenは、動的なシーンの照明のためのパイプラインで、デジタルデータに対して、現実と見紛うようなライティングを可能にする。

今回のアップデートでは、接続性がさらに強化される。ツールの1つとして、Epic Online Services利用可能となるのだ。それによってデベロッパーは、マルチプラットフォーム対応のオンラインゲームを実現できる。つまりFortniteと同様に、モバイルデバイス、ゲーム専用機、PCを簡単に接続できるようになる。

Epic GamesはUnreal Engineの大幅なアップデートのニュースに加え、言うまでもなくUnreal Engine 5を活用したFortnite(フォートナイト)が、PlayStation 5とXbox Series Xの発売と同時に登場することも明らかにした。Fortniteのいかにもアニメ的なアートスタイルは、上に示した超現実的なデモのように、限界を突き破るような性格のものではない。しかし、次世代のゲーム機にも移植されることで、その支配力がますます強まるのは確かだろう。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

PlayStation 5は5GB/秒超で容量825GBのSSD搭載、GPUはAMDのRDNA 2アーキテクチャ

ソニーが1月のCESで発表したのはPlayStation 5という名前だけだった。 同社はサンフランシスコで開催されるはずだったGDC(Game Developers Conference)で盛大なプレゼンを計画していたが、新型コロナウィルス(COVID-19)問題が発生してしまった。そこでイベントをライブストリーミングで実施することとした。このビデオが次世代ゲーム・コンソールについて現在最も広汎で確実な情報となる。

ビデオではPlayStationのリード・システムアーキテクトを務めるMark Cerny(マーク・サーニー)氏がカメラに向かって地味なプレゼンを始める。カンファレンスがこうしたライブストリーミングになったのは新型コロナウィルスの拡大を防止するためには対人接触をできるかぎり避けるのが有効と判明したためだ。

サーニー氏は冒頭、PS5に5GB/秒の速度のSSDが搭載することを発表した。 これはデベロッパーからの要望のナンバーワン事項だったという。SSD化にともないPS5のI/Oは現行PS4と比較して最大100倍速くなっているという。

ソニーはまた、XboxシリーズXなみの高速化を実現するためにPS5にどのようなテクノロジーが搭載されるか詳しく説明した。PS5ではウルトラ・ハイスピードのSDDとともに、レイトレーシングが可能なカスタムのAMD製GPUを搭載する。3Dオーディオはソニーのマルチメディアホームエンターテインメントを改良して利用している。Xbox同様下位互換性があり、特にPS4との互換性を確保している。

CPUは3.5GHz、8コアのAMD Zen 2だ。GPUはAMDのRDNA 2アーキテクチャを利用しており、36 CU(Compute Unit)で10.28TFLOPSを発揮する。メモリは16GB、SSDは825GBが搭載される。システムの電力消費と発熱を抑えるよう設計された新しいブースト機能がある。

サーニー氏によれば、PS5は熱を抑えるために「温度そのものではなくGPUとCPUが実行しているタスクを監視する」。この情報に基づいてクロック周波数を上下させる。システム冷却の仕様の詳細は、今後行われるシステムの「徹底解説」で明らかにすることを約束している。

3Dオーディオは「新しい夢を発見する」というセクションで説明された。サーニー氏は「グラフィックスを主体とするシステムでは往々にしてオーディオは後付けにされてしまう。残念ながらPS4ではそうだった」と述べた。しかしPS5でははPSVRの没入型オーディオを利用した新しいバージョンが導入され、ゲーム機オーディオにプレゼンスや位置定位などの機能に焦点を当てた。ソニーではユーザーが利用するデバイスがさほど高度でないホームステレオシステムやヘッドフォンであってもバーチャル・サラウンドサウンドを提供する能力が大きく改善されたとしている。

Xboxの新シリーズ同様、PS5の発売も今年末になるはずだ。今回、ソニーはほんの表面を説明しただけだろう。クリスマスまでまだ相当の間があり、今後完成される要素も多いはずだ。

さてゲームに付き合ってくれる人は誰かいるかな?

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

PlayStation 5が2020年のホリデーシーズンに発売

ソニーにはまだ、CESでの記者会見に1つや2つのサプライズを用意する力がある。そのひとつが、PlayStation 5が2020年のホリデーシーズンに登場するという発表だ。

次世代コンソールについての詳細な話はなかったが、基本的な機能として、ソニーだから当然3Dオーディオを搭載し、触覚的でアダプティブなトリガーや超高速SDD、ハードウェアによるレイトレーシング、そしてブルーレイ(物理メディア)に対応する。

[^ロゴは新しくない。グラフィクスのクオリティーに対する反省もない。]

発表の1カ月近く前には、PS5に対抗するXbox Series Xが発表された。発売時期はほぼ同じだから、2020年の年末には、また激しいコンソール戦争が勃発するだろう。

発売まで1年を切っているにも関わらず、PS5とXbox Series Xの両方とも、わからないことが多すぎる。CESよりもクレージーなE3やGamescomなどの数カ月後に行われるゲーム専門のカンファレンスを待つことにしよう。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ソニーの次期ゲーム機はPlayStation 5、2020年ホリデーシーズンに発売

いくらかの人は、PlayStation UnicornやPlayStation Trebuchet(投石機)など、より派手な名称を好むかもしれない。しかし、一貫性も大事だ。そして、ソニーの次世代ゲーミングコンソールの名称が「PlayStation 5」になることが発表された。

米国時間10月9日朝の発表では特に驚くような内容はなく、さらなる追加情報が発表されることだろう。システムの詳細を伝えられるゲームショーと時間はまだまだある。SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)社長兼CEOのJim Ryan(ジム・ライアン)氏は、「これらのアップデートはそれほど驚くようなものではないかもしれない」と伝えている。「しかし、我々は次世代に関するビジョンのさらなる詳細を明かし始めており、それをPlayStationファンのために確認したかった」。

なお、一部の詳細情報も明かされている。ライアン氏は次期システムのコントローラを強調した。これまでのガタガタ振動する技術に代わり、新しい触覚フィードバックが搭載される。これにより、ゲームプレイ中のシミュレーション体験をより身近に感じられるはずだ。

また、新規にL2ボタンとR2ボタンに「アダプティブ(適応)トリガー」が追加される。これについて、ライアン氏は以下のように語っている。

開発者は弓を引いたり、岩の多い地形でオフロード車を加速したりする触覚を感じられるように、トリガーの抵抗をプログラムできる。そして触覚と組みあわせることで、さまざまなアクションをより適切に再現できるようになる。ゲームクリエイターには新しいコントローラの初期バージョンが提供されており、彼らの想像力がこれらの新機能を使いこなすところを見るのが待ちきれない。

PlayStation 5は2020年のホリデーシーズン(年末)に間に合うように発売される。また近いうちに、より多くの情報が公開されることだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

任天堂とソニーはE3を前にして新製品への期待を打ち消す

E3(Electronic Entertainment Expo)があと1カ月あまりに迫ってきたが、いつものようにこの時期のニュースからは、この巨大ゲーム見本市の会場では聞けないような内部情報が漏れてくる。昨年おそくにはソニーが、例年の大規模なプレスカンファレンスはやらないと発表した。それはこのほぼ四半世紀の中で初めて、このゲーム大手の大きな不在を示すものになり、代わりに同社は「2019年における我が社のコミュニティに関わるための新しくて親しみやすい方法を探求する」そうだ。

ゲーム業界をフォローしている人たちにとっては、このような感情はすでにおなじみのはずだ。数年前には任天堂が同じ動きを見せ、記者たちが実際に集まるプレスカンファレンスを避けてオンラインのNintendo Direct “Treehouse”で新しいトレーラー(予告編)を披露した。それ以降ずっと、任天堂はこのやり方だ。

ソニーが使わなくなったゴールデンアワー的な時間枠にはスクエア・エニックスがうれしそうに滑りこみ、今回のロサンゼルスのイベントではマイクロソフトが3大コンソール(ゲーム機)中で唯一生き残って、プレスカンファレンスをやることになった。もちろん、E3のようなビッグショウの死は毎年、大げさに言われている。こういうことには周期性があり、誇大に言われることの多くはとくに、新しいシステムの発表に結びついている。

マイクロソフトは今月、光学式ディスクを使わないXbox One S “All-Digital Edition”を発表し、ではいったい6月には何を発表する気か、とみんなが不思議に思った。一方ソニーは今週初めに、PlayStation 5がもうすぐ出るという話を打ち消した。詳細は例によってあいまいだが、同社によると次世代コンソールが今後の6カ月以内に出ることはない。

また任天堂の決算報告では同様に、Switchの廉価版が出るという噂を打ち消した。このコンソールは直前のWii Uの失敗でめげていた同社にとって狂喜の大成功になったが、売れ行きの鈍化は任天堂の長年の伝統である改良版ハードウェアの登場を示唆した。噂の多くは、ポータブルモードだけでプレイできる廉価版のSwitchを指していた。

というわけでここまでの話には新製品のプレビューがまったく出てこない。企業は通常、そうやって記者たちの関心をそそるのが好きだが、でも今回ビッグスリーは、ショウへの期待感を静めている。そうなると当然、ほかの選手たちがやる気を出す。E3は長年、ビッグスリーに支配されていた。開会前の今広まっている噂の中には、NVIDIAのゲーム用2-in-1(ツーインワン)タブレットがある。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

プレステ4のアーキテクトが次世代機プレステ5はSSD搭載と語る

ソニーのPlayStation 4とPlayStation Vitaのリード・アーキテクトであるマーク・サーニー氏は、Wiredでピーター・ルビンのインタビューに答えて、おそらくはPlayStation 5と名付けられるはずの次世代ゲーム機について以下のような興味ある情報を語った。

次世代PlayStationは現行PlayStation 4、PlayStation 4 Proと同様、AMDアーキテクチャとなる。カスタムチップは第3世代のAMD Ryzen CPUベースで7nmコアを8基備える。

GPUについてソニーはAMD Radeon Naviの利用を計画している。AMDはこの次世代GPUを数カ月以内に公開するものと予想されている。またサーニーは次世代PlayStationのGPUはレイトレーシングをサポートすると述べた。

オーディオも大幅に改善される。3Dオーディオをサポートするヘッドホンやスピーカーを持っていれば品質のアップがわかるはずだ。

PlayStation 5は現行のHDDに代わってデフォールトでSSDを装備する。この点が次世代機のパフォーマンス改善にいちばん影響を与えるだろう。磁気円板が回転するHDDでは読み込みに延々と時間がかかり、ゲーム体験のネックとなっていた。

SSDへの移行でこれが劇的に変わる。サーニー氏によれば、PlayStation 4 Proでは15秒かかっていたスパイダーマンの「ファストトラベル」が次世代機では1秒未満になる。

一方、このインタビューではソニーがPlayStation VRヘッドセットのアップデートを行うかどうかは明らかにされなかった。しかしすでにヘッドセットを所有しているなら、次世代PlayStation用のゲームと互換性は保たれる。

ソニーは今年のE3カンファレンスに参加しないのでまだ当分PlayStation 5について新たな情報を得る機会はなさそうだ。ソニーがPlay Station 5を発表するのは2020年に入ってからとみられる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook