クラウドファンディングのIndiegogoが完了プロジェクトのためのコマース(販売)機能を提供

Indiegogoが今日(米国時間1/6)発表したInDemandと呼ばれる機能により、作者は自分の製品を、同サイトにおけるクラウドファンディングが終了したあとに、引き続いて売ることができる。売り方は予約販売の型式となり、クラウドファンディングのあとでも同サイトのプラットホームを利用して、その上で、顧客を管理できる。

また作者は、クラウドファンディング終了後に追加資金を募集できる。IndiegogoのSEO機能やプロモーションのプラットホームを利用して、すでに終わったプロジェクトのその後の情報を広めることもできる。これらの機能は、クラウドファンディングに成功したプロジェクトならどのプロジェクトでも利用できる。

同社はこの機能を、Bluesmartthe Coreなどのプロジェクトを通じてテストしてきた。もうすぐ、Indiegogoの全ユーザに公開される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


見よ、この自作3Dプリント製コーンスターチ火炎放射器を操る男を

日頃Ivan Owenはどちらかといえば平和主義者だ。彼は、子供用人工装具を作っていることでよく知られているが、今回はややクールさに欠けるものの、ずっと面白いものをひっさげて帰ってきた。

この自作3Dプリント製コーンスターチ火炎放射器は、バッテリー駆動のリーフブロワー、粉ふるい、およびプロパンバーナーで作られている。”The Conflagulator” と名付けられたこの装置は、舞い上がるコーンスターチの雲をバーナーで着火して巨大な火のかたまりに変える。決してご家庭ではやらないように。

Owenはデザイナー兼作り手であり、このプロジェクトは(実に危険ではあるが)既製の道具と食材を使ってどれだけ楽しめるかを見せてくれる。彼の他のプロジェクト(この驚異の巨大ロボティックハンドを含む)は、OwenのこのYouTubeページで見ることができる。

via 3Ders

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ふつうの腕時計をスマートウォッチに変えるKairos T-Band、バンドを電脳化

毎日のように、新しいウェアラブルが発表される。今回のKairos T-Bandは、これまでの腕時計をそのまま使いながら、バンドを電脳化して、歩数計や通知などの機能を提供する(上の画像ではIM)。こういう製品は過去にもいろいろあったし、中にはスクリーン(画面)がまったくない、単なるふつうの革製のバンドのようなものもあった。今回の製品は十分によくできているから、いんちきではなさそうだ。

NDと呼ばれるベーシックなバンドは、通知を振動で知らせ、センサがセンスしたデータをユーザのスマートフォンに送るだけなので、ディスプレイがない。

T-BANDのND(No Display)モデルは、電池寿命を最優先する方に向いている。通知を振動と多色のLEDでお知らせし、フィットネスや活動のデータ(歩数など)、健康情報などをセンスするだけなので、おしゃれなディスプレイはないしユーザのタッチをセンスする機能もない。これはビジネスマンのための究極のスマートウォッチ、というか、ウェアラブルデバイス(スマートバンド)だ。NDモデルは7日以上の電池寿命を期待できる。

機能:

内蔵されているKairo OSが、テキストメッセージの着信や電話の入呼、アプリからのアラートなどを多色のLED表示器または振動モーターでプッシュ通知する。センサは、9軸ジャイロスコープや加速度計、コンパス、光学センサなどのほかに、NDモデルには皮膚温度や汗を感知するGSR (Galvanic Skin Sensor)が搭載されている。

そのほかのモデルではタッチ対応のディスプレイがつく。また1200ドルのモデルには機械式の時計がつく。

Indiegogoのページに載っている仕様や機能は、どれも実現可能なものばかり(曲面ディスプレイ、振動モーター、各種センサなど)だが、問題は、それらの最終製品へのまとめ方だ。そのへんはまだ疑問だけど、アイデアと実装はなかなか巧妙だ。この、時計ではなく腕時計バンドを電脳化する、というアイデアの製品が、もっともっと出てくるとおもしろいだろうね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Matter and Formの3Dスキャナは600ドルと安いけど上出来

 

Matter and Formの600ドルの3Dスキャナは、今いちばん安い3Dレーザースキャナだろう。良質なスキャンをさせるためには調整等が必要だけど、結果は十分によろしいし、しかもこいつは、既存のメジャーな3Dスキャナに負けていない。

これまでの3Dスキャナの多くは、テーブルを回転させてオブジェクト(対象物)をスキャンする。あの感動的だったMakerbot Digitizerのように、Matter and Formはレーザーでオブジェクトを“読み取り”、三次元のポイントデータの集合を作る。この‘クラウド’と呼ばれる点データ集合を、3Dプリンタはなぞりながらプリントを行う。データの一部を変えて、プリントされる物の形状をオリジナルとは違えることもできる。

ぼくの場合、最初はうまく行かなかったけど、まわりのいろんなものを片付けてスキャナの目にオブジェクトしか見えないようにすると、成功した。だからたとえば、バックが白い壁だとうまく行くし、あたりに雑多な物があるとスキャナはそれらも読んでしまう。

3Dプリントを本気でやりたい人には、スキャナとしては3D Systems Sense Scannerか、このMatter and Formをおすすめしたい。まだ完璧ではないが、魅力的なツールだし、お値段のわりには十分楽しめる。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


親指タイプは人間の脳を変える

スマートフォンは人間を変えつつある、と少なくともチューリッヒ大学の神経情報科学研究所の研究者たちは言っている。Blackberryやフィーチャーフォンのようなボタンのある携帯電話から、画面を頻繁にタイプする今のスマートフォンに移行するに伴い、脳の、親指に結びついている部分が変わっていく、というのだ。

研究者たちの所見によると、スマートフォンを使っているときは、脳の、親指に結びついている部分がより活発になる。意外なことではないと思うが、この反応はタッチスクリーンタイプの電話機を使っているユーザにしか起きない。彼らの発表から引用しよう:

Ghoshがさらに見せたのは、スマートフォンの使用頻度が皮質の活動に影響することだ。過去10日間スマートフォンを多く使用した人ほど、脳内の信号は大きい。この相関性は、親指を表している領域で最強であった。

彼らは“37名の右利きの人を調べ、内26名はタッチスクリーンタイプのスマートフォン、11名は古い携帯電話を使っている”。そして彼らは、大脳皮質の、親指のコントロールに結びついている領域の活動が、タッチスクリーンのユーザでは高いことを発見した。実はこれと同様のことが、ヴァイオリニストでも発見されている。その楽器の演奏に熟達するにつれて、脳が変わるのだ。

ということは、iPhoneを毎日大量にタップしていると、天才的な脳になるのだろうか? それはないと思うが、タップすることが思考に影響を与えていることは、確かなようだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


では一体誰がやったのか?

Sony Picturesのハックに、何らかの戦意があったとは認めがたい。CloudFlareとDEF CONのMarc Rogersが言ってるように、このハックは、かなりぶさいくなやり方ではあっても、犯人の特定は難しい。ハッカーの心得のある者なら誰もが、プロキシを使い、ソフトなターゲット(非軍事的な標的)をねらう。しかし攻撃に成功してデータを盗んでしまったら、犯人の所在を突き止めることはほとんど不可能だ。それが平壌からか、アトランタからか、誰にもわからない。Rogersは次のように書いている:

デジタル犯罪の鑑識はテレビドラマではない。CSIなどでは、捜査官がキーボードをわずかに叩けば、まるでマジックのように、コンピュータがアンロックされ、証拠情報がスクリーンにどどっと流れだす。さらにキーを叩くと、“追跡”と呼ばれるグラフィカルなアプリケーションが犯人の家に侵入し、彼のWebカメラや寝室のドアを操作する。しかし現実は、そんなかっこよさとは程遠い。

[ツイート訳: ついにやったか。くそがきどもが、DPRKのふりをしてるぜ。]

つまり、FBIですら、犯人の特定はできない。

ぼくが想定するシナリオでは、LulzSecみたいなハッカーたちがSony Picturesに入り込む方法を見つけたのだ。長時間かけて大量のデータを盗んだ彼らは、Sony Picturesを困らせてやろうと思った。敵意も利益動機もなく、ただ自分を誇示したいために。盗んだデータをSnowdenみたいに調べてみたら、すごいデータであることが分かった。ニュースメディアは、本誌も含めて、このゴミに食いついた。そして盛大に騒ぎ立てた。Angelina Jolieのメールもある! お粗末なCandy Land映画のリメイクもある! ハリウッドがモーレツに腹を立てている! テレビのバラエティ番組が、映画のプロデューサーたちの単純なメールをネタに、これだけ視聴率を稼いだ月は、過去になかっただろう。

Snowden的なリークではあっても、これらのドキュメントそのものは、あまり重要ではない。むしろ、Sonyの社員の話によれば、Sonyは近く、侵入試験をするつもりだった。同社のインフラはあまりにも古くて、ITの連中が昼食のために外出している間にメールをすべて盗むことも可能なぐらいだった。FBIが今回の事件を外部の悪者のせいにしていることは、Sony Picturesの上級スタッフにとって、最高のクリスマスギフトだ。

リークが世の中に広まったあと突然、おまけが出現した。911スタイルのテロ予告、それに続くパニック状態、犯人特定の要求が嫌が上にも高まった。そのlulzのようなハッカーは北朝鮮である、とされた。しかしそのときからすでにセキュリティの専門家たちの多くは、北朝鮮説の虚偽を指摘していた。要するにこれは、“おい、みんな、Sonyをハックしてみようぜ”が、あまりにもうまく行き過ぎた例だ。ハッカーたちが望んだもののすべて…お楽しみ、自分たちに集まる注目、わくわくするような意地惡行為…が実現した。放火マニアが、落ち葉の山に火をつけただけで、一つの町内が全焼したように。愉快犯の愉快も、被害者の被害も、ともに、おそろしいほど完璧だ。

Sony Picturesの映画では、ハック行為が、実際にはありえないかっこよさで描かれている。実際にはワークステーションが何台もずらーっと並んではいないし、美女に尺八をしてもらいながら暗号を解読することもない。実際のハッカーはその多くが、平凡で地味で無名で目立たなくて人畜無害な姿をしている。彼らは裏世界に身を潜めて、実験や盗みを楽しんでいる。そんな物静かなハッカーたちが急にメディアの寵児になるなんて、ふつうはありえない。われわれの騙されやすさに本気でつけ込めば彼らは今ごろ、銀行に巨額を蓄えているだろう。しかしもしも、腐敗した映画プロデューサーたちが交わしたメールの重要性を理解できるほど北朝鮮のハッカーたちの文化性が本当に高いのなら、われわれは彼ら見くびっていたことになる。それは、ありえないだろう。

[ツイート訳: Kim Jong Unは今度作るロックオペラのネタが欲しかったんだろ?]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


人は自分のきれいな写真を撮ってもらうと意識が変わる: 世界のホームレスのポートレートを撮り続けるイベントHelp-Portrait、70か国に展開

ホームレスの人たちから目を背(そむ)ける人もいる。Jeremy Cowartは彼らを直視する。やさしく。

Cowartはテネシー州ナッシュヴィルに住む高名な写真家で、Help-Portraitのファウンダだ。それは世界中から写真家を招待してホームレスのポートレートを撮り、彼らに“笑いと、みんなで集まることと、思い出を作ること”を、取り戻してもらうイベントだ。この前は12月初旬に行い、世界中から4万点あまりのポートレートが集まった。

Cowartは、モバイルの撮影ツールを使っている。リング状のプログラマブルなLEDライトとiPhoneだ。いろんな都市に出かけてホームレスを撮るには、モバイルが便利だ。彼の目標は、困っている人たちのきれいなポートレートを撮ることによって、ホームレスの人たちに顔(face)を与える*ことだ。〔*: faceless…日本語訳が難しい…ではない人間存在にすること。〕

[ホームレスの人たちのポートレート集]
〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

彼はこう言う: “2008年に、何かもっと意味のあることをしたい、と思うようになった。そこで地元ナッシュヴィルのホームレスたちを撮り始めた。これは全国全世界に広めるべきだと感じたので、ソーシャルメディアにそのことを書いた”。

2009年には数十か国の写真家数千名が、彼の呼びかけに応えた。この前のイベントでは28か国1万名のボランティアが参加した。

今年の彼は使用する用具をやや変えて、相手が身構えない、自然な写真が撮れるように努めた。

“でっかいDSLRを向けると、びびる人もいるからね。もっと小規模で素朴なセッティングにして、お互い気楽に撮れるようにしたかった”、と彼は言う。

Cowartが自作したリング状の撮影用ライトは、ワイヤレスのLED電球LIFXを使っている。そしてiPhoneのアプリから、輝度や色をコントロールする。被写体はリングの穴から撮る。ポートレートをできるだけ素早く仕上げることがかんじんなので、撮った写真はすぐにLightroom、あるいはつねに現場に持ち込んでいるEpsonのプリンタに直接送る。

“とにかく、人を待たせてはいけない。上質な写真をできるだけはやく撮ることが、重要だ”。

また、OlloClipを使ってiPhoneの35ミリのレンズを75や100ミリにして撮っている。

Cowartは、写真リクエストサイトOKDoThisのファウンダでもある。2015年12月の第一日曜日には、さらにたくさんの写真を集めたい、と彼は期待している。

“私がナッシュヴィルで始めたことが、今では70か国以上、そして合衆国のすべての州に広まっている”、とCowartは驚きの表情で語る。仕事としてセレブや有名人の写真を主に撮っている彼は、ふつうの人の写真を撮って彼らにプライドと、美しさと、あらためて身の回りの世界への注意力を提供できることは、それ自身が大きな報酬だ、と述べている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Blackberry Classicを使ってみた(ビデオ)


それは長い道のりだった:Blackberryが根源に立ち返った。群れを追うのではなく、Blackberryはユーザーが待ち望んでいたものを正確に再現した。使いやすく、楽しく、そして堅牢。しかし、果たしてこれで会社は救われるのだろうか?

私は450ドルのClassicのファンなので、後日本格的レビューを掲載するつもりだが、とりあえず私が少しばかりいじっているところをご覧いただきたい。週末にはもっともっと使う機会があるので、どんなことができるか大いに楽しみだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


人間の神経系に直接接続してコントロールできるロボット義手が完成

 

未来をこれほど劇的な形で垣間見ることは、めったにない。Johns Hopkins University(ジョンズホプキンス大学)のApplied Physics Lab(応用物理学研究室)が、高電圧の感電事故で両腕を失った人に、その人の神経系に接続してコントロールできる義手を取り付けることに成功した。コントロールといっても、まだできることは限られているが、四肢の一部を失った人にとっては、明るい未来が見えてきたようだ。

人間の脳や神経が直接コントロールする義手は、今急速に進歩している。たとえば下のビデオでは、女性が義手に脳からの命令を伝えている。またロボット工学の進歩と並行して、義手を動かすメカニズムもどんどん良くなっている。人間が義手や義足を自分の手足のように使えるようになるのも、それほど遠い先ではないだろう。未来は、まさしく今ここにある。まだ広く普及してないだけだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ロボットの妖精がサンタになって楽しい歌を歌う今年のクリスマス

 

今年のホリデイシーズンは、クリスマスの本当の意味を思い出すことが重要だ。ロボットが徐々に人間の存在を侵食し、2050年ごろにはホモサピエンスが奴隷になる。すでにここでお見せするのは、キャンディを靴下に入れる二本のロボットアームだ。サンタクロースまでが…。このワザは、数年前まではロボット化できないと言われていた。この名人芸ロボットは、ドイツのビーレフェルト大学の神経情報グループの作品で、このグループの優良認知的対話技術センター(Center of Excellence Cognitive Interaction Technology, CITEC)が、ロボットで楽しむクリスマスを世の中に広めようと決めたのだ。

デモを見ると、このロボットハンドは、ストッキングのような、形がぐにゃぐにゃ変わる物を握り、キャンディのような小さな物をつまむ。そしてキャンディを次々と靴下の空洞へ入れていく。ビデオはときどき早回しだが、ロボットが、人間の手の親指と人差し指のように対向した指を持ち、物をつかめることを、自画自賛する歌を歌っている。ロボットにここまでできる、という様子を見ると、長い冬の夜でも心温まるね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


犬のダービーは3Dプリント義足のおかげで飼い主と毎朝ジョギングできるようになった

最近、3Dプリントのおかげで自由を取り戻した動物のニュースをよく聞くようになった。今回のダービーは生まれつき前脚に障害があったのだが、3DSystemsの好意によって、飼い主といっしょにジョギングができるようになった。義足の上部はダービーの変形した前足にぴったり合うようなクレードルになっており、下部は独特な楕円形だ。

ダービーに飼い主を探してやったのはPeace And Paws Rescueシェルターのボランティアで3DSystemsのプロダクト・マネージャー、Tara Andersonだった。Andersonはまず前脚の代わりになる車輪を試した。これはある程度効果があったが、やはり自由に走り回れるというには遠かった。 3DSystemsの2人のデザイナーと動物の義肢製作専門家のDerrick Campanaがダービーの前足の3Dスキャン・データを元にカスタマイズされた義足を設計した。

カモ3Dプリントの義足で義足で歩き回れるようになったカモのビデオも人気を集めたが、3Dプリントによるプロトタイプづくりのおかげで犬がこんなに嬉しそうに走り回れるようになったのを見ると心あたたまるものがある。今やダービーは飼い主といっしょに4、5キロも走れるという。何十年も前からこうした義足は作ることは可能だったが、特にペット用には、現実離れした製作費用がかかっていた。そのうちバイオニック・ハムスターやサイバー・フェレットなども登場するだろう。

「これが3Dの良いところです。犬であろうと人間であろうと、より良い生活を送ることを助けることができます。」とAndersonは語る。

via 3Ders

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Indiegogo Lifeは個人的なイベントをクラウドファンディングする

IndiegogoがIndiegogo Lifeという新しいサービスを立ち上げた。Lifeの名のとおり、人生のさまざまなイベント…結婚式、誕生日などなど…に資金を提供する。その行為は、わずか8クリックで完了する。同社は、これはチャリティではなく、友だちや、助けを必要としている知人家族などへのプレゼントだ、と注記している。

IndiegogoのCEO Slava Rubinはこう言う: “うちは前から、どんなキャンペーン(資金募集)でも認めてきた。2010年ごろから、ライフイベントなど‘個人的な名目の’キャンペーンが増えてきた”。彼によると、このサイトで資金を募集/寄金することが、今や一種の流行みたいになっていて、中にはCode.orgの500万ドルのような輝かしい成功例もある。このサービスは、それまでのオンラインの資金募集活動が個々ばらばらだったのを、それ専門のサイトへ一箇所にまとめるために作られた。

同社はかなり前から、どんなキャンペーンでも受け入れてきた。集まった金額の数%が同社の収益になる。でもLifeキャンペーンは無料だ。Rubinの予想では、医療費や冠婚葬祭の費用を得るために利用されるだろう、という。キャンペーンを掲出するまでの過程が通常の資金募集よりも簡単になり、分析ダッシュボードのようなツールの多くが取り外されている。

“個人的なイベント以外では、通常のIndiegogoを使ってもらいたい。Indiegogo Lifeを悪用すると、キャンペーンのオーナーを困らせることになるね”、と彼は言う。

でも、こんなクラウドファンディングはうまくいくだろうか?

Rubinは、そのコンセプトに自信を持っている。しかし今の世の中には、“クラウドファンディング疲労”のような空気があるが…。クラウドファンディングは飽和状態ではないか、と彼に尋ねてみた。

“とんでもない。まだまだ利用度は低い”、と彼は言う。たしかに、大多数の‘ふつうの人’はまだ利用していない。

Lifeサービスは今日から、英語、ドイツ語、スペイン語、そしてフランス語で提供される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


コンロビア大学メディカルセンター、3Dプリントによる膝半月板の再生医療に成功

すばらしいニュースだ。コロンビア大学メディカル・センターの研究チームは3Dプリントしたプラスティックの人工枠組みと特殊なタンパク質増殖シテムを用いて摩耗、損傷した膝半月板を再生させる実験に成功した。プラスティック製の枠組みは1月程度で体内のタンパク質を吸収して本物の半月板になるという。

チームリーダーのジェレミー・マオ医師によれば 「損傷ないし摩耗した膝半月板について、今のところ整形外科医のできることはあまりない。小さいな破片なら手術で縫合することもできるが、広範囲の損傷の場合は全体を除去するしかない。これによって痛みや腫れは減少するが、大腿骨と脛骨の間の緩衝材がなくなるので関節炎を起こす危険性が高くなる」という。

手術で埋め込む3Dプリントされたプラスティックの骨組みには結合組織増殖因子(CTGF)と形質転換成長因子β3受容体(TGFβ3)というタンパク質が含まれ、体内の幹細胞を骨組みに取り込んで次第に本物の半月板を形成する。

羊を用いた動物実験は成功し、半月板は4週間から6週間で再生した。プラスティックは自然に分解した。

「患者の当初のMRIデータからカスタマイズされた半月板骨組みを3Dプリントするプロセスは数日で完了する」という。マオ博士のチームは臨床テストのために研究資金を集めている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


スペイン新聞協会、Google Newsの閉鎖に悲鳴


インターネットは、まるで熱帯雨林の繊細な生態系のようだ。一人の演者を取り去ると、残り全員が苦しみ死に至る。先週、政府がGoogleに厳しい処置を取ったスペインでそれが起きた。スペイン政府は同社に対して、スペインのニュースコンテンツがサイトに現れるたびに、ニュース提供者に支払いをすることを要求した。これに応じて検索巨人は当地でGoogle Newsを閉鎖したため、El Pais、La Vanguardiaを始めとする同国の主要新聞コンテンツは現在見ることができない。

ご想像の通り、これは悪いニュースだ。新聞業界は、外部の助けなしにインターネット時代を生き延びられると長年主張しているが、これは大きな間違いだ。ニュースサイトへのトラフィックの大部分が検索から来ていることを考えれば ― 「新しいレーザープリンター」から「ベティ・ホワイトは結婚しているか」まですべてがニュースソースの情報を返している ― スペインの新聞メディアが、リーチやビジター数でどれほどGoogleに依存しているかは容易に想像できる。

Spain Reportによると、スペイン新聞出版社協会は慈悲を請い始めている。

昨夜スペイン新聞出版社協会(AEDE)は声明を発表し、Google Newsは「単に市場で独占的立場を与えられたサービスが閉鎖しただけではない」と述べ、Googleの決定は「間違いなくスペイン市民に負の影響を与える」ことを認識している。

一方Googleは、今回の行動を次のように説明した。

この新たな法律はスペインの全出版社に対して、Google Newsのようなサービスが出版物のたとえわずか一部でも表示した時、望むと望まないとにかかわらず料金を徴収することを義務付けた。Google News自身は収益をもたらしていないため(当社は同サイトに一切広告を掲載していない)、この新しいアプローチを維持することは不可能である。このため誠に遺憾ながら、当社は12月16日(新法が発効される1月以前)をもってGoogle Newsからスペインの出版物を削除し、スペインにおけるGoogle Newsを閉鎖する。

要するに、スペインメディアのロビイストたちひは能力以上のことをやろうとしたわけだが、これは小銭を稼ぐよりずっと効率的な方法があることにメディア企業が気付くまで、何度でも繰り返されるだろう。それまでの間、善意の弁護士たちがメディア列車を脱線させるまで操縦し続けるのを見守るしかないだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Da Vinci 1.0 AiOは3Dプリンターの未来を体現―レーザースキャナー搭載の3Dコピーマシン

XYZPrinting da Vinci 1.0 AiOは3Dプリント・マニアのための3Dプリンターだ。AiOの筐体にはABS 3Dプリント・システムとレーザー3Dスキャナーが一体化して組み込まれている。底にはターンテーブルが設けられており、オブジェクトを乗せるとゆっくり回転し、レーザーが形状データを読み取る。そのデータにもとづいてオブジェクトが3D出力される。文字通り3Dコピー・マシンだ。オブジェク・イン、オブジェクト・アウトのシステムというわけだ。スタートレックのファンなら「レプリケーターだ!」と叫ぶだろう―たしかにそれに近いものではある。

われわれはbitを自由に操る時代から原子を自由に操る時代に足を踏み入れつつある。AiOは3Dとしては世界最良というわけではないだろうが、3Dコピーを家庭やオフィスで可能にする。この意味は立ち止まって少し深く考えてみる必要がある。ほんの数年前まで、そんなことは不可能だ、SFの世界の話だと思われていた。それがあっさり実現してしまったことも驚きだが、最大の驚きは価格だ。AiOはわずか799ドルだ。799ドルで、最大7.8(19.8cm)×7.8(19.8cm) x7.5(19cm)までのオブジェクトを3Dスキャナーでスキャンし、ABS素材で出力できるのだ。高性能のカラーレーザープリンタでもそのぐらいする。

実際の作動はどうか? AiOはすべての面で満足な作動をみせる。出力は驚くほど滑らかで解像度も高い。私がテストした3D出力(下の写真)の品質は十分合格だ。Marioのスターツリーは任天堂ストアから取り寄せたかと見まがうばかりだ。これらの出力物には一切後処理を加えていない。音も静かだ。聞こえるのはノズルを移動させるモーターとファンの作動音だけだ。

ただしスキャンニングは事前の計画が必要だ。光を反射するオブジェクトは避けた方がよい。またつや消しの表面でも一部のディテールは失われる。陶器の象と石膏のガーゴイルを試してみたところ、ガーゴイルはうまくいったが象はダメだった。しかしライオンの小像はすばらしい出来栄えだった(頭部に若干の欠けが発生)。無

というわけでこれは驚くべきマシンだ。しかしいくつか注意点もある。まずAiOは非常に大きい。おそらくMakerbotの2倍はあるだろう。たいていの家庭用レーザープリンターよりもかさばる。またいくつか重要な限界がある。

AiOが正常に出力している間はまるで魔法を見ているようだ。しかしひとたび何かがうまくいかなくなると大変だ。プラスティックがノズルの周辺で固まり、小さいピンセットで忍耐強く剥がさねばならない。このマシンは一体型ですべては筐体の中にきちんと収まっている。そのためプリントヘッドに手を届かせるのが難しい。AiOではオールインワン型の3Dプリンターの良い点と悪い点がともに極端な形で出る。そしてHPその他のインクジェットプリンター・メーカーがとっくに知っていることだが、プリンターはインクで利益を出すビジネスだ。

AiOは1.75mmのABSフィラメントを収めた専用カートリッジを使う。カートリッジにはEEPROMが仕込んであって、ユーザーが自由にリフィルできないようになっている。しかし ハックは可能だ。もっとも600gのカートリッジがわずか30ドルだが、それでも自分でフィラメントを選びたいホビイストは多いだろう。

しかし普段は専用カートリッジを使うとしても、XYZPrintingがこのカートリッジの生産を止めたり、あるいは倒産したりしたときにはハックする方法を知っていないと困ったことになる。しばらく待てば、もう少し精度の高いスキャナーとオープンなフィラメントを使える3Dが登場するだろう。しかしそうした新型が799ドルで手に入るようになるまでにはしばらくかかるのではないか?

一言でまとめれば、AiOは手の届く価格で驚くべき機能を備えた製品だ。3Dマニアならなんとしても試してみたくなるはずだ。

〔原文にはスライドショーで写真多数あり〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


屋根の瓦や板のように隣接トラックを”重ねた”シングルドライブ、ギガバイト単価わずか3セント

屋根板のような薄い板切れ(shingle)がほしいな、と思ったのは、子どものころ、どこかが痒かったときぐらいだ。かゆいところを、こするために。Seagateは、その薄い板を、屋根瓦にように部分的に重ねて敷き詰めることを考えた。そうして生まれたShingled Magnetic Recording(SMR) Drivesは、ギガバイト単価約3セントで8テラバイトを保存できるハードディスクだ。

ただしバックアップドライブとしては良くても、あまり速くない。5900RPMで平均読み書き速度が150MB/秒だから、ふつうのSSD(1800MB/秒)より相当遅いし、今のハードディスクに多い7200RPMよりも遅い。

シングルドライブ(Shingled Drives)は、一枚のディスクにたくさんトラックを詰め込み、トラックとトラックの間の小さなスペースをなくす。そうすると一枚のディスクに1テラバイト以上を収められる。

結局これは、SSDが主流になったときのバックアップメディアが本来の役のようだ。その昔(今でも?)テープがそうであったように。日常頻繁につかうデータはSSDに載せておき、めったに使わないデータをSMRに収めておく、という使い方だろう。あるいは、ストリーミングビデオのためのキャッシン用など。

Seagateは1月に、SMRの8テラバイト機を260ドルで発売する。2007年には1TBが375ドルだったから、すごい進歩だ。ぼくならその8TBに、食べ物の写真やホームビデオのたまりすぎたやつを、全部放り込むね。あなたは?

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


棚卸用ドローンシステムが間もなく登場。見えない場所でドローンを有効活用

Amazonでは商品棚をまるごと移動させるカニのような形のロボットが活躍している。こうした在庫・配送管理システムにはまだまだ発展の余地があるようで、倉庫内を「飛行」して在庫状況を確認するロボットがまもなく登場してくる予定らしい。

開発しているのはドイツのFraunhofer Institute for Material Flow and Logisticsで、倉庫内を動きまわりながらRFIDタグやバーコードを読み取ることができる。InventAIRyと呼ぶ仕組みで、単数もしくは複数の自律型ドローンによって在庫情報を短時間で収集することができる。

本プロジェクトの目標は自律的にルート設定して情報を収集する飛行ロボットを開発することです。室内でも屋外でも利用できるように考えています。バーコードやRFIDタグを使って、商品の所在を確認するわけです。ロボットを飛行させることで、床の状況に関係なく動きまわることができるようになります。また高いところにあって地上からはアクセスしにくい場所にも簡単に接近することができるわけです。

こうした自律型ロボット自体は新しいアイデアとはいえない。ただ、これまではドローンをビールなどのデリバリーに使ったり、そしてその結果事故を起こしたりもしていた。ドローンをひと目につかないところで活躍させようというのが、むしろ面白い観点だといえようか。周囲の状況などについては自動で把握するようになっているそうで、複雑なビーコンシステムや屋内GPSシステムを導入する必要もないようだ。

倉庫内でのドローン活用はなかなか面白いアイデアだと思うが如何だろうか。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


ドローンにもそろそろルール作りが必要だ

誰もが空飛ぶ芝刈り機ドローンを手にするようになって事態は急速に悪化しつつある。今年のクリスマスにはこれまでにない数のクアドコプターが売れ、それにともなって近所の空港(国際空港だろうとおかまいなしに)や観衆で満員のスタジアムの上空にドローンを飛ばそうとする愚か者が大勢出ることだろう。

その種の愚行とアメリカの大衆が漠然と抱くあらゆるドローンに対する反感とがあいまって、近くクアドコプターその他のドローンの運用を規制する規則が制定されてることになりそうだ。それ自体はけっこうなことだ。現在のFAA(連邦航空局)のドローンに対する規制には不明確な点が多々あって、一日も早く明確化されることが望ましい。

長い間、ホビイストは誰にも規制されることなく無線操縦のモデル機を自由に飛ばしてきた。そもそもリモコン・モデル機は操縦も難しければ価格も高く、絶対数が少なかった。ホビイストのほとんどは良識ある人々で、AMA(モデル航空機協会)が定めるガイドラインを守っていた。

しかし今日では、ジンバルにセットされたHDカメラを搭載する強力なクアドコプターが1000ドル以下で手に入る。操縦には特に技量は必要ない。誰でも鮮明な空撮ビデオが撮影できる。すごい進歩だ。私自身もドローンを飛ばして楽しんできた(クラッシュさせたことも何度かある)。 しかし(特にアメリカでは)、「ドローン」という言葉を聞くたびに飛び出してきてケチをつけようという勢力も台頭してきた。Drudge Report(センセーショナリズムのお手本)はドローンがらみのホラーストーリーを これでもかというほど掲載している。

FAAは近く、ドローン規則の最初の素案を公表する。これは主としてドローンの商用利用を規制するものとなる。もちろん誰も新たな規制や規則を欲しがるものはいないが、私としてはドローンで何が出来て何ができないのかをそろそろ明確にさせるべき時期だと考えている。たとえば家を売りたい人が小さなDJI Phantomで建物を空中撮影するのも法的にはグレーゾーンだ。現在準備されているFAAの素案はかなり厳しい制限が課せられる(操縦免許、1機について1人の操縦者、等々)もののようだが、FAA案が公表されれば、広く討論が行われることになるだろう。しかし、現在のドローン規制があまりに漠然としており、不明確なせいで新しいドローンの開発をためらっているスタートアップは数多い。FAAの当初案の規制がいかに厄介であっても、なにができるかの明確化の第一歩としては評価しなければならないだろう。

不注意なホビイストが一人いるだけで全員が迷惑を被ることになる。規則が制定されないままに、深刻な事故が一件でも起きたら終わりだ。.

というわけで今年のクリスマスに向けてクアドコプターを買う皆さんは、箱を開けたら機体を抱えていきなり表に駆け出さず、まずはAMAの全国モデル航空機安全基準を熟読してもらいたい。ここには最高高度は400フィートであること、空港から3マイル、他の人々から100フィート離れねばなないことなど基本的なルールが書かれている。 次にこの地図を開いて自分の位置を確認すること。影がつけられたエリアはドローンの飛行が禁止されている。国立公園内もドローン禁止だ。マンハッタンのどまんなかでドローンをクラッシュさせて逮捕された愚か者の真似をしないように。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


外は寒いよ、とスマホで教えてくれる超小型センサー、Climeが予約受付開始


数ヵ月前、私が最初にClimeを紹介した時、それはまだ3Dプリントされた小さな塊りでしかなかった。

つまるところ、これは小さな室内/室外温度計である。どこにでも置いておけば、モバイル端末から温度をチェックできる。似たようなもの ― かつては “weather thermometer”[天気温度計]等とと呼ばれていた ― を持っている人がいるかもしれないが、以前のシステムはずっとレスポンスが悪く、ずっと大きかった。

Climeの作者たちは、現在クラウドファンディングを募っていて、5万ドルを目標にしている。

Bart ZimnyとAndrzej Pawlikowskiが作ったこのデバイスは、ゴムを纏った発信機だ。前にも書いたように、どこでも測定したい場所に ― 窓枠や誰もいない部屋や薄気味悪い地下室 ― 設置しておけば、あとはこの機械がやってくれる。目標は、センサーを基盤とする安価なホームオートメーションシステムを作ることだ。

いずれは、温度調節機との接続や実際に外が寒いのはいつかを教えてくれる通知システム等の機能を追加する計画だ。出荷は2015年初めの予定。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


クリスマスプレゼントにドリフト、スピン自由自在のクレージーなRazor Crazy Cartはいかが?

以前もRazor Crazy Cartについて書いたが、そうとうにクレージーなシロモノだ。今回は実際にウチの子供たちが乗っているもようをビデオでご紹介する。もし十分なスペースとヘルメットなどの安全用具を用意できるなら最大時速32kmで走り回れるこの乗り物に子供たちは大喜びするだろう。開発したのはRazorスクーターの会社だ。

Crazy Cartは、重心が極端に低い頑丈な電動ゴーカートだ。クレージーな操縦装置を備えており、極端な急旋回やドリフトが思いのままにできる。満充電で40分乗れる。対象年齢は9歳以上となっている。小さい子はペダルに足が届かない。ヘルメットなどの安全具は絶対に必要だ。

ウチの子供たちはまだ今より温かい時期に数週間乗り、文字通り何時間もスピンやスライドを楽しんだ。電池が切れると充電してまた乗るという具合だった。今までに試したこの種のカートの中で最高の出来だと思う。独特の操縦性でスピードが速い上に、非常に安定していてまず転倒しない。たいへんに楽しそうだ。

クリスマス・プレンゼントに最高だろうが、当地、ニューヨークのような寒い地方では外に持ち出すのは気候がよくなるまで待った方が良さそうだ。Crazy Cartが楽しいのはやはり夏だろう。Razorは大人用のXLというモデルも販売しているが―保険がこれをカバーしているかどうか確かめておいた方がいい。大人用は800ドル前後だ

〔日本版〕Crazy Cartは前1輪駆動で、その他の車輪は手押し台車の後輪のように自由な方向を向く。駆動論は左右に180度強切れたところでロックする(360度回転はしない)。車体がどちらを向いていても全体として駆動輪の向いている方向に移動する。

サイドブレーキ風のレバーは後輪のキャスターを変化させる。通常位置では後輪には強いキャスター角が与えられているため車体は駆動輪の向きに追随する。レバーを引き上げると後輪のキャスター角がゼロになるため遠心力で車体が振り出されドリフト(的な)姿勢となる。ブレーキがないので停止させるためにはアクセルを離し、ハンドルを切ってキャスターレバーを引き上げ、スピン状態にして自然に停止するのを待つ。詳しくはマニュアル(PDF)参照。

トイザラスUSで販売しているがアメリカ国外への発送は受け付けていない。

これはRazorが作ったケン・ブロックのジムカーナ・ビデオのパロディー。箱を被せたCrazy Cartで倉庫内を疾走している。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+