Roamerで海外旅行時の通話を安上がりに

一か月前、スペインのバルセロナにいたとき、Roamerのファウンダの一人に会った。この巧妙なSIMハッキングアプリを使うと、世界中で今の自分の電話番号を使えるようになる。同社は12月に30万ユーロを調達し、今はAngel Co-fundとイギリスのエンジェルたちからの100万ユーロのラウンドを完了しようとしている。

Roamerのアプリを使うと、世界のどこからでも、より安く電話ができる。これから海外へ行く、というとき、Roamerに自分の母国での電話番号を教え、そして国際SIMカードを買う。すると、自分の母国番号にかかってきた電話は、今いる国の番号に転送され、母国にいるときと同じように通話できる。通話料金はその国の国内通話の料金となり、途方もないローミング料金を払わずにすむ。

ファウンダのSimon RabinとPetr AntropovとNick Ustinovの三名はいずれもヨーロッパの通信系スタートアップ出身で、Rabinかつて、最初のモバイルチェックアウトアプリTxt2Buyを作ったことがある。Ustinovは、ラトビアの初の大型出口とのちに呼ばれることになるinbox.lvを創業した。

このアイデアは、かなり強力だ。いくつかの巧妙なハックによって、ローミング料金がかからないようにする。外国にいるヨーロッパ人にとって、とくに便利だ。同社は今、合衆国向けのバージョンを開発中で、滞在国のカードを使わずにすむためのSIMも近く発売する。今のところユーザ数は約3000で、これまでに25万分(4000時間あまり)の通話を処理した。

同社の目標は、旅立つ前にSIMカードを送ってくるだけのHolidayPhoneのような企業をディスラプトすることだ。通話がその国のSIMに回されるだけだから、どこにいても家族や恋人などと長電話を楽しめる。

ローミング料金は頭痛のタネだが、このアプリには頭痛があまりない。小さいけどおもしろいスタートアップだし、もちろん、そのアイデアもおもしろい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


自分で3D骸骨をプリントできるキットが新発売(Kickstarter募集中)

例えば、イヌの頭骸骨が欲しいけれども、あなたは生きている犬からそんな骨を外すのはイヤだ。どうするか? 3Dプリント可能なポーザブルドール、Quinnを作ったチームが、Makerbot等のデバイスを使ってプリントできる骸骨モデルのキットを作って売ろうとしている。

このKickstarterプロジェクトは実に興味深い。具体的に、あなたはファイルのセット ― イヌ、ドラゴン、ヤギ、ヒト、あるいはアリッサ・ミラノ(ウソだが)の頭骸骨 ― を購入し、それを使ってサポートを受けることなく自力でモデルをプリントできる。これは結構すごい。

35ドル出せば、全3種類のキットが完成した暁にメールで送られてくる。送り主はクリエーター集団の3DKitBashだ。

アーティストのNatalie MathisとQuincy Robinsonが共同設立した3DKBの目的は、楽しいものをダウンロードしてプリントできるようにすることだ。彼らは非常に珍しいもの ― 3Dオブジェクトファイル ― を売ろうとしていて、自分たちのモデルが成功することを願っている。すでに調達目標500ドルを達成して3000ドルの資金が集まっているので、彼らの狙いは間違っていなかったに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


音声による命令に応じて動くユビキタスコンピュータUbi

自分が所有する宇宙船のブリッジに立って、大声でコンピュータに命令する夢を見たことはあるかな? “おいコンピュータ、ブルックリンの明日の天気はどうだい?”なんて。The Ubiは、数年前に発表されてKickstarterで22万9000ドルの大金を集めたプロジェクトだが、‘常時動いていて常時待機しているコンピュータ’という夢を、ある程度実現している。

Ubiは何をするのか? 下のビデオのように、壁のコンセントなどから電源を供給して、WiFiに接続しておくと、Ubiは耳をそばだたせながらしずかに待っている。そして、あなたが”OK Ubi”と声をかけてやると、Androidの音声認識機能を使って命令を解読し、答を提供する。天気予報や、数学の問題、単位の問題などだ。メールやSMSのメッセージを送らせることもできる。ちゃんと仕事ができるのかな? この質問への短い答は“イエス”だが、長い答はもうすこしややこしい。

コンピュータが常時onで、いつでも何かに答えて(または応えて)くれる、という状態は、想像しただけでも魅力的だ。このデバイスは、それの第一歩だろう。デザインも良いし、小さいからどこにあっても目立たない。いくつかの例外を除けば、だいたい期待したとおりの仕事をしてくれる。ただし、多くの人がコンピュータにやらせたいと望むのは、ロケットを外宇宙に打ち上げたり、自分に代わって親に電話をしたり、トイレから大声で叫んだら自宅のNestをコントロールしてくれることだ。このような期待があると、話は必要以上に面倒になる。

ハードウェアを音声で動かすことは、それを正しくやることが難しい。Xboxのメーカーに、話を聞いてみよう。理論的にはグレートでも、現実は滑稽だ。しかもコンピュータと対話するためには、人間の声という認識が難しいものよりも、ずっと良い方法がいろいろある。Ubiも90%はまともに反応/応答するが、残る10%がわれわれに致命的なフラストレーションを与える。


[ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。]

でも、そのほかのユビキタスコンピューティングのソリューションとUbiとでは、大きな違いが一つある。Ubiは、すでに実際に発売されている。いくら顧客が、自分のリビングルームからXXXXを核攻撃できないと不平を言っても、簡単なフレーズを認識できるコンピュータが実際に発売されていて、インターネットを介して対話もできるというだけで、十分に偉大だ。Ubiはあなたの宇宙船用のコンピュータではないけど、すでにそれに近いのだ。

Ubiを作っているトロントのチームは、難しい問題に取り組んでいる。彼らの取り組みは、まだ素朴ではあるが、今のところ時間と資金の量に制約されている。でもそのうち、必要な買い物を思い出させてくれたり(今でもある程度できるが)、ぼくのSonosオーディオの曲を変えてくれたりするようになるだろう。でもその声が、Scarlet JohanssonのHerの声*にはなってくれないだろうなぁ。〔*: 声だけの演技(コンピュータ役)でいくつかの映画賞を受賞/ノミネートされている。〕

Ubiは、時代の先端よりもさらにその先を行っている、クールなハードウェアだ。それは音声インタフェイスの隠れた人気ないし要望の証拠でもあり、Ubiを買ってUbiとして使わなかったら、そのボードはほかのDIYプロジェクトに利用できる(分解~取り外しが容易にできる作りになっている)。われわれはいつも、未来に向けて前のめりになっているが、Ubiはその足を一歩だけ前へ進めてくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Mt.Goxから「取引展性攻撃」で盗まれたBitcoinは74万ユニット中たった386ユニットだった

歌舞伎調のドラマの中で幕をおろしたMt.Goxだが、Bitcoinのシステム固有の取引展性(transaction malleability)という問題を利用したハッカーによる攻撃でBitcoinを失ったという指摘が当初から出ていた。

しかしこれはどうも正しくないようだ。チューリッピ大学の研究者チームによれば、Mt. Goxが失ったBitcoinの総数は74万4408 bitcoinsにも上ると推定されるのに対して、.取引展性攻撃によるものはわずか386 BTC、20万ドル相当にすぎなかったという。

このチームの研究によれば、これまでに取引展性攻撃で盗まれたBitcoinの総額は30万2000bitcoinだという。取引展性攻撃とは支払者に対して支払い処理が完了していないように思い込ませて二重払いを強いるハッキング手法だ。この攻撃が行われた兆候を追跡した結果、Mt. Gox関連のものは1811件しか存在せず、しかも実際に成功した攻撃はそれによりはるかに少ないだろうとCoindeskは述べている。

そもそもMt.Goxは外部のハッカーの攻撃によって崩壊したのだろうか? Karpalesは説明のためにアメリカに来ることを拒絶しており、Mt. Gox由来のBitcoinがあちこちで発見されているところから見て、隠された事情がある可能性はますます強まっている。しかしMt. Goxの利用者たちのところに金が無事に戻るかどうかは依然として予断を許さない。

Christian DeckerとRoger Wattenhofer教授のレポートはこちらからダウンロードできる

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


CMUでは負けると悪態をつくスクラブル・ロボットでヒューマン・インターフェイスを研究中

近くロボットがわれわれの生活に入ってくるのは間違いない。介護の必要な人々の世話をしたり、病人をモニターしたり、その他無数の有用な仕事をしてくれるだろう。最近、ちょっと毛色の変わったロボットを見つけた。スクラブルの相手をしてくれるロボットだ。この「ビクター」と名付けられたロボットはカーネギー・メロン大学のクオリティー・オブ・ライフ・テクノロジー・センターで、ロボットが人間の生活に入り込んできたときの心理的な相互作用を研究するために開発された。

このロボットはスクラブル〔アルファベットのコマをクロスワードのように並べて単語を作るゲーム〕を下手くそにプレイする。そして自分が負けるとだんだん機嫌が悪くなり、「ゴルフじゃないんだからな。点の少ない方が勝ちじゃないぞ」などと悪態をつく。

ロボットといえばわれわれは排水管の中を這い進んだり昆虫的マシンとか兵士と共に野山を駆けまわるBig Dogとかを思い浮かべる。しかしビクターはお年寄りやハンディキャップのある人々の遊び相手となるのが目的だ。ビクターにはひとひねりが加えてあって、負けが込んでくると機嫌を悪くして相手を罵倒したりする。しかし勝っているときは自分が並べた単語についてウンチクを傾けたり、無駄話をしたりする。ビクターの開発者は、ダイエットモニターロボットのAutomと同様、ユーザーがロボットと心理的に深くつながりを持てるように性格づけている。ロボットが相手であっても感情的な交流は人々に良い効果を与えるということだ。

それにしても仲間のプレイヤーに悪態をつくスクラブル・ロボットとは未来的だ。

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Windows XPのサポート切れで金融機関が大挙Linuxに乗換か?

予想されたとおり、多くの金融機関はATMその他のデバイスのOSをWindows XPからLinuxに乗り換える準備を進めている。時代遅れのXPをこれまで使い続けてきたこと自体、金融機関の保守性と同時にOSの変更の難しさを物語っている。

ComputerWorldのJaikumar Vijayan記者によれば、Windows XPは現在、世界のATMの95%を動かしているという。

しかしそのXPも来る4月8日にはついにサポートが打ち切られる。この10年以上、ATMを始め思いがけない場所で、無数のBSOD(Blue Screen Of Death=Windowsの致命的エラー画面)が目撃されたことがXPの普及の証拠だ。

ATMは今後PCI SSC(Payment Card Industry Security Standards Council)の規格に従っていなければならない。ATMのハードウェアの寿命が5年から長くて10年であることを考えると、新規格を採用するにはハードウェアの更新が必要になるだろう。次世代OSといえばWindow 7あるいはLinuxだが、Linuxはオープンソースでレガシー・ハードウェアの上でさえセキュリティーを大幅に強化する多数のツールが利用できる。いずれにせよアメリカでICカードが全面的に採用される情勢なので、事実上ほとんどすべてのPOSレジとATMシステムが緊急に更新を迫られている。

金融機関は当面数ヶ月、場合によればそれ以上の期間、現行マシンを動かし続けることはできるだろうが、XPの命数が尽きたことを変える方法はない。せめて組み込みXPについてはサポートをいましばらく継続してほしいというユーザーの嘆願にもかかわらず、Microsoftのサポート一切打ち切りの決意は固いようだ。「死の青スクリーン」がITの歴史の中に中に消えていく日も近そうだ。

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◆以上◆


Bitcoin ATMが、あなたの町にもやってくる

400台のBitcoin ATMが、近々ドバイの裏道や幹線道路を飾るというニュースと共に、ここ数ヵ月間の暗号化ATMの活発化や、今この世界で起きようとしていることそのものが実に興味深い。

まず、Bitcoin ATMの市場は少々バブル化していると言える。このコンセプトが人々を魅了しているだけでなく、LamassuRobocoinといったメーカーは、ATM製品の在庫確保に四苦八苦している。私がワルシャワで話した2人組の起業家は、2台のATMを発注済みで、いずれ設置する場所がなくなるのではないかと感じていた。彼らがLamassuの順番待ちで滞っている間にも、自然発生する高度武装化エレクトロニクスのごとくBitcoin ATMは出現し続けている。

悲しいかな、それはまだ主流となるにはほど遠い状態にある。AustinのSXSWでデビューしたRobocoinモデルを使うために、ユーザーは電話番号、政府発行IDの写し、顔写真、および静脈スキャン画像を提出しなければならなかった。そしてオーナーは2万ドル以上を機械に投じ、その中に7万5000ドルなりの現金を「浮遊」させておく必要がある。取引を制御するのは気まぐれなブロックチェインなので、購入には5分から15分程度 ― あるいはそれ以上 ― の時間待たされる。

たった今、そこでは激しい軍拡競争が起きている。各ATMメーカーは自社マシンを、疑われることのない都市に設置しては、スクラントンで初めて、とかサウサリートで最高のDogecoinなどと騒ぎ立てている。ドバイにあの大量のATMを設置しようという取り組みが証明しているように、メーカーは可処分所得を持つ人々がBitoinに手を染めてみたいと思うような、比較的裕福な地域をターゲットに選んでいる。

もちろん地元の選択肢もある。例えばSatoshi Squareは、Bitcoinを対面取引できるしっかりした交換所だ。しかし、今はBitcoinゴールドラッシュにとって重要な瞬間の一つにすぎず、ATMのピークはまだ来ていない。どこの街角にも置かれるようになれば、話題になることもなくなるだろうが、それまでの間「初めてBitcoin ATMを使ってみた!」という投稿の連祷をあちこちで見せられることになりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ダイヤモンドのワイヤに電子を運ばせることに成功, 金属配線よりも効率の良いチップができるか?

オハイオ州立大学の物理学者たちが、ダイヤモンドで作ったワイヤに電子を送り込むことに成功した。これで、コンピュータのチップ内部の配線にダイヤモンドを使える可能性が生まれたことになる。ご想像どおり、どんなに細い線にしようとも、ダイヤモンド自身に導電性はない。研究者たちが成功したのは、線上に“スポーツの観客の列が‘ウェーブ’をするときのような”磁界スピンを生じさせることだ。以前から、スピンは量子コンピュータのデータ伝送方法として使える、とみなされていた。今回研究者たちが見つけたのは、そのためには金属よりもダイヤモンドの方が伝送効率が良いことだ。

この人工ダイヤのワイヤは、作るのに100ドルを要した。それにスピンを運ばせるために、窒素処理を施し、窒素ガスの原子1に対してダイヤモンドの原子300万という状態を作る。これによって、動的情報の拡散と運搬が可能になる。

研究主幹のChris Hammelは発表声明の中でこう言っている: “このワイヤがコンピュータの部品なら、情報を伝送するだろう。送り込まれたスピンの状態が、線端に達するまでの途中で変わることはない”。

内部配線にダイヤモンドを使用しているマイコンチップで結婚指輪を作ったら、クールかもしれないけど、それはまだ遠い先の話だ。今回の実験ではワイヤを華氏マイナス452度に冷やして行われた。室温での成功は、遠い未来となるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


単純作業のみならず知的遊戯まで人間にとって代わるロボットたち(TIDWRTWHUFOO)

そろそろ人類がバッグなどに加工される時代がやってくるだろうか。TIDWRTWHUFOO(Today In Dystopian War Robots That Will Harvest Us For Our Organs)ではそういう状況に向かいつつあることについて、ずっと警鐘を鳴らし続けている。ロボットどもは人類から心臓を抜き取り、顔を盗み、内臓を抜き取ってしまう。おまけにヤツらは、肉体的ないし精神的な苦痛など全く感じずに、そうしたことを行っているのだ。

今回のTIDWRTWHUFOO。まずは人間そっくりに金属などのパーツを磨くロボットを見ていただきたい。不必要にすり減らないようにする、職人らしい操作が素晴らしい恐ろしい。ロボットが、人間にかわって単純作業を行ってくれるというのなら、それは人間にとってもメリットのあることだ。面倒な仕事はすべて人間にかわって行ってくれるようになるかもしれない。しかしそれは同時に、仕事すらしない人類が、「無駄」なものとして「処置」されてしまうことにもつながるのだ。

仕事がなくなれば、人間はより文化的な活動を行えば良いのではないかと考える人もいるかもしれない。たとえばスポーツだ。ロボットが仕事を行うなら、人間はサッカーやダンスに興じてはどうか。しかしこの分野についてもロボットが台頭している。よく知られているのはNAOだ。シンプルなヒューマノイドロボットで、研究者の間では有名なRobotsLabの開発によるものだ。RobotsLabは、人類に残されたレクリエーションまでロボットのものにしようと暗躍している。

最終的にはロボットは人類を所有物のように扱いはじめるのだろう。バナナのように食べられてしまうことだってあるに違いない。その時代はもうすぐそこまできている。参考までにこの下のiStructを見てみて欲しい。「バランス」というのは非常に微妙なもので、機械には難しいものだとされてきた。しかしもはやこの分野でもロボットは「完璧」に近い能力を発揮するまでになっているのだ。

あるいは、「知的な遊びは人類のものだ」などと寝ぼけたことを言っている人がまだいるかもしれない。それではルービック・キューブの世界最高記録を達成したロボットをお見せしよう。その速度はなんと3秒だ。製作者はDavid GildayとMike Dobsonだ。彼らは人類の生み出した、人類のための楽しみを、自分たちのプライドのためにロボットに明け渡してしまっていることをお伝えしておきたい。恥を知れ!

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(翻訳:Maeda, H


Arduinoを小さなOLEDモジュールに縮小したMicroview–画期的でとても多用途

Arduinoをうんと小型化して、それにとても小さなOLEDディスプレイをつけて使いたいと思ったことのある人、手を上げて。おや、ほどんど全員だね。ここでご紹介するMicroviewは、今Kickstarterに出ている“チップサイズの”Arduinoで、お値段は45ドル。何ができるのか? ありとあらゆることができるよね。

マイクロコントローラと、多種類の入力がある。そしてその出力、すなわちディスプレイをあなたのソフトウェアがドライブする。入力側にいろんなセンサをつければ、どんなに珍妙なプロジェクトでも作れるだろう。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

Microviewのプログラミングはいろんな方法でできるが、作者のGeek Ammoはシリアル→USB変換用のプログラマーを10ドルで提供している。小さいからウェアラブルに最適だし、ロボットの脳やセンサシステムにもなる。車やコンピュータやそのほかのツールの、環境データ表示用にもよいだろう。

作者は2012年のNinja Blocksプロジェクトと同じ人たちなので、とっても適任だ。

こういうちっちゃいArduinoは、ぼくも大ファンだ。日頃、大きな基板状のプロダクトばかり見ているから、こんなに小さくてフルサイズのモジュールと変わらない能力があるなんて、ほんとに感動的だ。Kickstarterの目標額はとっくに超えているようだから、8月発売も間違いないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


苦痛の表情がホンモノかニセモノか, コンピュータの方が正確に見分ける

このおもしろいプロジェクトで、カリフォルニア大学サンディエゴ校とトロント大学の研究者たちが、人間の顔に表れている痛みが本物か嘘かを、人間よりもコンピュータの方が正しく見分けることを見つけた。人間による判定の55%が正しかったのに対し、ロボットの正解率は85%だった。

トロント大学児童研究所のKang Lee教授は、次のように語る: “人間は社会性の強い種なので、顔も豊富な情報を伝えるように進化してきた。その情報には、感情や痛覚なども含まれる。しかし人間の脳の独特な能力により、人間は実際に経験していない感情を巧みにシミュレートして人を騙すことができる。コンピュータは人間よりもはるかに正確に、自然に生じた表情と作為的な表情の微妙な違いを見分けることができる”。

コンピュータは、人間の目が見逃すものを見逃さない。それは、嘘のしかめっ面と、本物の、足の指が縮み上がるほどの痛さとの、表情の微妙なニュアンスの違いだ。たとえばわれわれが痛みをシミュレートするときは、顔全体の均整は崩れないので、コンピュータはそのことを見分ける。一方、本物の痛みを感じたときには顔の各部が劇的に変化して、本人はそれを制御できなくなる。

この技術は、患者などの気分や健康状態を判定する機械の開発に応用できる、と考えられている。長距離バスドライバーの、疲労度の判定にも利用できるかもしれない。そして異状を検出した機械は、おだやかな声で状態を報告し、薬の服用などをすすめるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


エレベーター内で「魅惑の深海パーティー」開催を目指すDigigage

さて、これは流行するのだろうか。これというのは、テルアビブのDigigageが開発したエレベーター用のデジタルスクリーンだ。エレベーターを使って「乗客を深海に誘う」プロダクトだ。確かにこれがあれば、たまたま乗り合わせた人と過ごす気まずい雰囲気を和らげることになるかもしれない。

このスクリーンは、エレベーターの壁に埋め込むタイプのものだ。このスクリーンに映し出される映像はエレベーターの動きに感応して上下に動くことで、インタラクティブなデジタル壁紙として機能するわけだ。サンゴ礁の海に潜ったり、あるいは浮上していって、現実の世界に出てくることになるわけだ。尚、スクリーンには最新ニュースなどを併せて表示することもできる(メイン画面でも、もちろん海以外のものを表示することもできる)。

かなり大きな仕掛けだが、事業展開の可能性はどれほどのものだろう。Digigageは強気の姿勢を見せている。

「エレベーター市場におけるコンテンツおよび各種情報取り扱いのプラットフォームとして攻勢をかけていくつもりです。たいていのエレベーターに取付可能で、利用者の満足度向上を狙うことができます。新たなコミュニケーションを生み出す可能性もあるでしょう」と、CEOのJonathan Einavは言っている。

プロダクトはまだうまれたばかりで、いろいろと機能改善の余地もありそうだ。今のところは相当に高いビルでなければ面白みが感じられないかもしれない。これまでも高層階用エレベーターを中心に、内部に小さなテレビをつけるという事例はみられた。このテレビを見ていれば、狭いエレベーターの中ながら、他の人との交流を避けて自分の世界に入り込むことができた。そうした小さなテレビの発展形にあたるものであるわけだ。エレベーター・フィッシュをあちこちで目にすることになるのかどうか、今後を見守っていきたい。

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(翻訳:Maeda, H


HPも3Dプリンター事業に参入―CEOが「6月に大きな発表」と言明

HPのCEO、Meg Whitmanは昨日((米国時間3/19)の株主総会で「われわれは6月に3Dプリンターのテクノロジー分野で大きな発表をする」と語った。HPの参入によっていよいよ3Dプリンターが一般企業や家庭に普及し始めることになるかもしれない。

またWhitmanは「われわれは3Dプリンターにおけるいくつかの大きな問題を解決した。3Dプリンターの企業市場は非常に大きなものになるだろう」とコメントした。ただし製品発表の正確な日時については明らかにするのを避けた。

HPは今年2月にCTOのMartin Finkが「われわれは今年後半にはこの分野での活動を始める。HPは3Dプリンターについてさまざまな可能性を追求しており、この分野の発展のために大きな貢献をする準備を進めている」と語っていた。

するとHP製の3Dプリンターが家電量販店に並ぶことになるのだろうか? おそらく近いうちにそういうことにはなるまい。HPはまずエンタープライズ市場をターゲットにするだろう。個人、家庭向け市場はMakerbotを始めとして多数の先行企業がひしめいて激しい競争を繰り広げており、HPのような大企業がすぐに成功を収めるのは難しいだろう。しかしエンタープライズ市場ではHPの参入は大きなインパクトがあるだろう。ライバルとなるStratasys(Makerbotの親会社でもある)にとっては大きな脅威だ。

via 3Dprint

Photo: Getty

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Arduinoで商用電源製品を制御できる応用ボードControllino, Kickstarterで資金募集中

Arduinoはお値段的にも気軽に使えるマイコンボードだが、しかし電池で動く小型モーターの制御やLEDのon/offといった低電圧回路でなく、用水路のポンプや家庭の家電製品など高電圧ラインの制御は難しい。それを助けてくれるのが、ここでご紹介するControllinoだ。

エンジニアのMarco Riedesserが作ったこのボードには、CE規格のリレーやそのほかの高電圧用の制御部品・回路が載っていて、しかもArduinoの標準のシールドに接続できる。つまり、ミニロボットのような小さなプロジェクトではなく、大型モーターや照明器具などをコントロールするプロジェクトにArduinoを使えるのだ。

Riedesserは語る: “妻の兄弟からコーヒーマシンの修理を頼まれたとき、Arduinoでやれば簡単だと思ったんだけど、でも高電圧で大電流のラインを制御できるボードは売られてなかった。だから、自分で作ろうと思った”。

ボードの予価は129ドルで、Kickstarterで10万ドルの資金を集めようとしている。特殊な用途の製品だから、目標到達は難しいかもしれないが、でもDIYで家庭などの高電圧を扱うアイデアは、これからも、けっこうあるのではないか。リレーの出力は250V/5A、デジタル出力は2A、そして通常のArduinoのデジタル/アナログI/Oがある。複数の入力を扱えるMAXIバージョンとMegaバージョンは、それぞれ169ドルと269ドルだ。

合衆国のULとヨーロッパのCE、この二つの規格に合格しているから、商用製品にも十分使える。コーヒーメーカーは言うまでもなく、無人機なども、これまでよりずっと安上がりに作れるだろう。このボードなら、壁のソケットに差し込んでも、燃えたりしないのだ。

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3Dプリントしたチキンを見たければこれ!(日本発)

チキンは好きだろう。3Dプリントした作品も好きだろう。だったら両方合わせて究極の3Dプリント食品サンプルを作らない手はない。どう思う? クールだろう? 私もそう思った。

さて、日本、横浜のデザイナー集団、iJetは、Lifehackerのスタッフを驚かせいと思った。ケンタッキーで買ってきたオリジナルチキンを、高解像度レーザースキャナーでスキャンしてフルカラーでプリントした結果、マジパンで作ったチキンのパーツとロースト・アルマジロの足をかけ合わせたようなシロモノが出来上がった。

実はこれ、iJetの興味深いカラープリンティング技術のテストで、レイヤー毎に色を噴射することができる。石膏レイヤーは非常に正確に色を吸収し、驚くほどリアルなプリントを作ることができる。

こいつを食べようとは思わないこと。非常に壊れやすく、見た目は脂ぎって美味しそうだが、The Matrixのステーキと同じく全くのフェイクだ。

via 3Ders

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Mt.Goxから盗まれたデータにはユーザからBitcoinを盗んだマルゥエアが載っていた

セキュリティ企業Securelistの研究員たちが、Mark Karpelès(Mt. Gox CEO)のコンピュータから“盗まれた”データには実は、Bitcoinを盗むトロイの木馬がMt. Goxの取引を管理するバックエンドアプリケーションのふりをして潜んでいたことを見つけた。このアプリケーションはユーザのディレクトリを探索してBitcoin関連のファイル(wallet.datとbitcoin.conf)を探し、それらを(今では停止している)サーバに送っていた。

このアプリはOS XとWindowsで動いていたようだ。

そのデータファイルは、Mark KarpelèsのWebサイトが正体不明の犯人によってハックされたあとに入手され、ドキュメントにはMt.Goxに関する公開情報と上記の悪役が載っていた。

Securelistのオーナー企業Kasperskyの、Sergey Lozhkinはこう書いている:

そのマルウェアはTibanneSocket.exeのバイナリを作って実行し、ファイルbitcoin.confとwallet.datを探した。後者には、暗号通貨Bitcoinのユーザの重要な情報が載っている。それが暗号化されずに保存されていて、しかも盗まれたら、サイバー犯罪者は、そのユーザのアカウントに保有されているすべてのBitcoinにアクセスできるようになる。

つまり、もしもそれをダウンロードしたら、まず悪役を削除せよ、だね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Targetはクレジットカード情報の盗難の危険性を事前に知っていて, 何も対策しなかった

Bloomberg Businessweekに載った苛烈な記事によると、リテイラーのTargetは、同社のセキュリティシステムに危険が生じたことを知らされてから二週間も、その事態を放置した。〔関連記事(1)(2)。〕

実は昨年から、Targetはセキュリティ企業FireEyeを利用して、サーバ上のマルウェアを監視させていた。バンガロールにレスポンスチーム(事故対応チーム)を置くFireEyeが、ミネアポリスのTarget本社に、同社がハックされたことを告げたのは11月30日だった。そしてそれに関して、誰も何もしなかった。

つまり、Bloomberg誌によると、“何らかの理由でミネアポリスは、警報に反応しなかった”。

その記事はやけに詳しくて、読み物としてもおもしろいが、TargetのセキュリティシステムだけでなくFireEyeの“ハニーポット”サーバについても説明している。それは犯人たちを、本物のサーバに侵入したと思わせる囮(おとり)のサーバで、FireEyeはそれを監視している。しかし、そのあとの話がこわい。

”その侵犯は人間が介入しなくても阻止できた。システムには、マルウェアを検出したら自動的に削除するオプションがあった。しかしその侵入事件のあとでFireEyeのパフォーマンスを監査した二人の人物によると、Targetのセキュリティチームはその機能を無効にしていた。同じくFireEyeを1年あまり使っていた航空機メーカーBombardier Aerospace社の主席セキュリティ担当役員Edward Kiledjianは、それは異例なことではない、と言う。“セキュリティチームというものの習性として、対策の最終決定を自動機械(ソフトウェア)にやらせず、自分でやりたいんだよ”、と彼は言う。しかし、と彼は警告する、“ソフトの自動化機能をoffにしておくと、感染しているコンピュータを早急に見つけて無害化することが、チームの責任になってしまうのだ”。

結局のところ、最後に残ったものは、Target側の怠慢と、FireEye側の明快な名誉回復努力だ。Targetがそのマルウェアを削除する気にならなかったのだから、FireEyeに落ち度はない、と記事は結論している。責任のなすり合いには発展しなかったものの、明らかに、先週辞めたTargetのCIO Beth Jacobが、すべての批難の矢面(やおもて)に立つことになる。

教訓は、良かれと思った計画も往々にして裏目に出る、ということ。Bloomberg Businessweekの元記事はここにある

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


研究結果:Facebook上の感情は友達に伝染する

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、Facebookにおける感情は友達から友達へとウィルスのように広がっていく。言い換えれば、友達の気分はあなたの気分を左右する。ポジティブにもネガティブにも。

誰もが知るように、人は対面状態で互いの気分を伝染させることができる。機嫌の悪い同僚はあなたを不機嫌にし、幸せそうな恋人はあなたを元気づける。これは「赤の他人やそれに近い人同志」でも起きると研究者らは言っている。しかし、ソーシャルメディアを通じて伝わるかどうかを突き止めた人はいない。これまでには。

匿名データを使って、博士課程学生のLorenzo CovielloとAdam D. I. Kramer、およびFacebookのCameron Marlowの3人は、1180日分の英語の近況アップデートを観察した。彼らは自動化テキスト分析を使って各投稿の気分と文意を評価し、「感情コンテンツ」を求めた。

彼らの発見は? 第一に、ある地理的位置に雨が降っていると、その場所における気分はネガティブ傾向になり、ポジティブな書き込みは減る。これは「話題の伝染」と見ることができる。しかし、彼らが知りたかったのは、その雨に影響されない他の地域の友達に何が起きたかだった。その影響は、小さいけれども、間違いなく興味深い。研究者らはこう書いている。

では、雨に降られた人々の感情表現の変化は、降られていない友達にも影響を与えたのか? その通り。研究によると、ネガティブな投稿1件につき、友達の間で1.29件のネガティブ投稿が生まれ、ポジティブな投稿に対しては、1.75件のポジティブ投稿が生まれた。

「もし一人の感情の変化が、多くの人に変化をもたらすのであれば、われわれは心身の健康を改善する努力の効果を、著しく過少評価しているのかもしれない」とUCサンディエゴ校医学部の遺伝医学および政治学教授で第一著者のJames Fowlerは言った。「われわれはソーシャルネットワークの効果を測定し、それを拡大して幸福の流行を起こす方法を見つけるために、あらゆる努力を払うべきだ」

要するに彼らは、Facebook上のあなたの気分と友達の気分との間に何らかの相関があることを発見した。あなたが落ち込んでいれば、実際それは友達の間でデジタルに広がる。この次Twitterに「人生っていいことないね」と書く前に、ちょっと考えなくてはならなくなる結果だ。研究者らは、これがソーシャルメディアや広く伝わるメッセージングによる公共福祉の改善に役立つと信じている。これで悲しい顔よりスマイリーフェイスを選ぶ理由が一つ増えた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


弟アーサー曰く、兄があのサトシ・ナカモトだとは思えない

未だに続く〈あれは本物のサトシか〉騒動に新たなひねりを加えるかのごとく、Bitcoin作者候補の弟、Arthur Nakamotoが、Newsweekの記事に対して疑問と懸念の意を表した。

身分証明と共にRedditに投稿された真摯な書き込み(先週末にも短いメモを書いている)の中で、Arthurは自分の兄を “asshole” と呼んだことを恥じ、Satoshiを取材したAP記者は、昼食をおごって欲しいという兄の願いを聞いてくれた唯一の記者であったことを伝えた。

DorianがBTCの生みの親であるかどうかという質問について、アーサーは言葉を濁した。

それに関して、今私は、兄が “Satoshi Nakamoto” ではないと確信している。彼に出来るか? できると思う。しかしもっと重要なのは、彼が選り抜きのごく稀な「極めて興味深い」人物の一人であると、金曜日に当局から言われたことだ。

たどたどしい文体のメモには、Newsweekの記事が掲載されてから家族が経験した「地獄」が書き綴られている。


Dorianと弟のArthur

先週Dorian NakamotoがBitcoinの真の作者であると主張するNewsweekの記事が掲載された後、多くの噂や混乱を誘う記事が巷にあふれた。Nakamotoが否定した後も、Newsweek編集部は自社の記事を擁護し続けた。結局これらの明確な確認と否定のぶつかりあいは、Bitcoin騒動をいっそう泥沼化させ、実りなき見世物にした。しかし、少なくともDorianは、この混頓の中で一度は昼食をおごられたようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Mt.Goxのハックで、Bitcoin残高と顧客口座残高が暴露か

複数の匿名ハッカーがMt.Gox CEO Mark Karpelesのブログを書き換え、顧客データのダンプリストをアップロードした。同サイトにアカウントを持つユーザーによると、内容は正確らしい。Redditのあるユーザーが、匿名化したアカウント残高のExcelシートを作った[ミラーサイト]。多くの現Mt.Goxユーザーが、そこに自分の残高が載っていると言っている。

記事にはこう書かれている[NSFW]:

*** 記事を保存せよ、ミラー、転載、シェアしてこのデータを残せ ***

http://blog.magicaltux.net/wp-content/uploads/2014/03/MtGox2014Leak.zip

http://89.248.171.30/MtGox2014Leak.zip

最初に言っておくが、私はMark Karpelesではない。あのクソ野郎めが。

BitcoinコミュニティーがGoxにしてやられるのではなく、MTGOXがBitcoinコミュニティーの怒りを買う時が来た。このデータはもっと早く公開できたのだが、責任ある公開の精神と正確性のために予定より何日が余分にかかった。

上にMark Karpeles本人のblog.magicaltux.netのダウロード用リンクとミラーを許可なく載せた。

ダウンロードファイルには、関連するデータベースのダンプと、CSVファイル、専用ツール、データをまとめた要約が含まれている。クソGoxだけを叩くために、ユーザー名は含めていない。

これが消される前に転載、シェアすること。われわれを含む多くの人々が金とコインを失った。拡散希望。

われわれはBitcoinを盗んでいない。盗むべきコインがなかった。寄付したい人は、以下にコインを送ってくれれば、われわれをピザとビールで満腹にすることができる。1859rayqN1X7DYjD1BrAHm4vaQxoUhhzsN 。

〈全ユーザー〉の通貨別合計残高。

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Currency: AUD Balance: 924,124.65121
Currency: BTC Balance: 951,116.21905382 <– あのクソ野郎ウソついてやがった!!
Currency: CAD Balance: 320,184.36558
Currency: CHF Balance: 99,487.07308
Currency: CNY Balance: 297,775.78994
Currency: DKK Balance: 112,264.56207
Currency: EUR Balance: 5,634,625.59531
Currency: GBP Balance: 921,892.96793
Currency: HKD Balance: 740,519.14894
Currency: JPY Balance: 384,885,150.13700
Currency: NOK Balance: 91,346.00305
Currency: NZD Balance: 58,224.95320
Currency: PLN Balance: 1,645,194.67364
Currency: RUB Balance: 551,162.54477
Currency: SEK Balance: 15,335.84383
Currency: SGD Balance: 43,193.59706
Currency: THB Balance: 666,464.33497
Currency: USD Balance: 30,611,805.67481
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Total BTC Deposits: 19,065,241.307202
Total BTC Withdrawl: 18,563,466.149383
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BTC Difference: 501,775.157819
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ここで最も重要な数字は、もちろん、951,116.21905382 という残高だ。覚えているだろうか、Mt.Goxは、85万BTCを失ったとして破産宣告した 。これによると、Karpelesの推測値は大きくずれていたことになる。これらの数字が正確かどうかは全く別の問題だ。今回のリークが示しているのは、Mt.Goxのユーザデータのほぼ全部を入手することがいかに容易であったか、およびKarpelesのブログがどれほど堅牢であったかだ。ファイル群には、Mt.Goxの管理者が送金管理に使っていたアプリも含まれている。下にスクリーンショットがある。

誰がMt.Goxをハックしたのか? 今回のリークにいくつかヒントがある。上に書かれたミラーサイトへ行くと、ZIPファイルのリンクと共にこんなメモがある:「あんたと一緒に仕事をするのが嫌でたまらなかった。自分がやったことすべての報いを受けるべきだ」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook