新しい丸型ウォッチPebble Time Roundの裏話

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Pebbleは新しいウォッチ、Pebble Time Roundを発売した。今日発表したPebbleの共同ファウンダー・CEO Eric Migicovskyは、Disrupt SFのステージで本誌Greg Kumparakのインタビューを受け、新型ウォッチの開発秘話や今会社で何が起きているかを話した。

「他の製品をやめるつもりはない — これは当社製品群の一部だ」と彼は言った。「一つのスマートウォッチ、一つのウェアラブル、一つのフォームファクターが全員を満足させることない。選択肢が増えるのはすばらしいことだと私は思う。他よりスタイリッシュな製品もある。この製品でわれわれは、今自分の腕にスマートウォッチを付けていない人たちを対象にすることを考えている」。

そして、Migicovskiの手首に巻かれた新しい時計は確かに薄くて小さかった。新しいTime Roundには、Eインクカラーディスプレーが使われている。ではどうやってこの会社はその時計をここまで小さくできたのだろうか。

「われわれが強く意識していることの一つは、Pebbleが驚くべきバッテリー寿命で知られていることだ。これに関しては少しも妥協したことがない」とMigicovskyは言った。新モデルは最長2日間のバッテリー寿命を約束していて、これは他のモデルの5~7日間より短い。それでもApple WatchやSamsung Gear SやMotorolaのAndroidウォッチよりは長いが、週末の旅行にはケーブルを持っていく必要がある。Pebble Time Roundの電池が切れたら、15分間充電すれば1日は持つ。

Migicovskyは、現在のスマートウォッチ事情についても話した。同社が最初のKickstarterキャンペーンを始めた時、誰もスマートウォッチを作っていなかった。今、事態は変わっている。

「大きなライバルがいくつかいる。われわれはどちらかといえば将来を楽観している。将来人々はデバイスを「着用」するようになるとわれわれは見ている。スマートウォッチはその第一号だろう」と彼は言った。「Android Wearを見てみると、そこでは8~9社がAndroid Wearウォッチを作っている。その結果指揮系統は複雑になっている。

Appleと同じく、Pebbleはハードウェアとソフトウェアの両方を制御できる特異な立場にあるため、会社がユーザー体験を制御することが可能だ。Appleと異なり、Pebbleウォッチは価格が手頃だ。Pebble Timeは200ドル、Time Roundは250ドルで買える。Pebbleは今年Kickstarterでウォッチを10万台売った。

そして今、買収の噂がある。Pebbleは家電の巨人と争うスタートアップであり、買収の標的には最適だ。Migicovskyに会社を売るつもりがあるか尋ねたところ、答は曖昧だった。

「そういうことはどこのスタートアップにも起き得る」と彼は言った。「われわれは人々が欲しがる物を作る必要がある。もし本当に人々が欲しいものを作れば、そこには長期的価値が生まれると信じている。われわれはまさにそれを信じているのだと思う。少なくとも昨年の成功を見れば明らかだ」。彼は、買収の提案についてはコメントできないとも言った。

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仮想現実の専門家らに聞いた、ゲーム以外でのVRの可能性

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仮想現実がブレークスルーを起こすのはゲームの分野ではないかもしれない。HTCのClaude Zellweger、SonyのRichard Marks博士、 Felix and Paul StudiosのPaul Raphaëlは、TechCrunchライターのDrew OlanoffとDisrupt SFのステージに登壇し、仮想現実について話した。VRの専門家らは、ユーザーがお気に入りのメーカーのVRヘッドセットでこれから数年内に利用できるコンテンツについて多くのことを語った。

「この媒体でユーザーが何を作れるかというのが焦点です」とClaude Zellwegerは言う。「VR向けのコンテンツを製作するためのツールに興味を持っています。最初は360度型の動画が焦点になると思います。その後は、VR向けのFlashとかが出てくるでしょう。」

VRのツールだけでなく、ツールで何ができるかも重要だ。「アーティストとして、仮想現実は私の想像を遥かに超えるものでした。多くの人はVRをゲーム以外の用途で使うことになると思います。映画鑑賞やテレビのような使い方です。」とPaul Raphaëlは言う。

またRichard Marks博士は「多くの人は仮想現実は独りで楽しむものだと考えていますが、独りではないのです」と話す。「他の人が周りにいるように感じます。誰かに手を伸ばしたりすることもできますし、相手の表情を見ることもできます」。

そして、Oculusの話になった。Facebookは、Oculus VRを20億ドルで買収し、仮想現実の領域で大きな賭けに出た。

「そのことは、人々が気づくきっかけになったと思います」とZellwegerは言う。「たくさんのプレイヤーを許容できる広い領域がそこには広がっています。そういった意味でOculusは市場を引っ張っていると言えるでしょう」。

Raphaëlは「この新しい媒体には、もう太鼓判を押されたようなものです」と言う。そこから先にはどうやって進めば良いのだろうか?仮想現実が便利なものであると証明する多種多様な方法を見つけ出し、多くの人の利用を促すことだ。

Marks博士は「私たちは違う業界にも目を向けています。ゲームは確かに一番で、私たちが抱えるゲーマーはとても仮想現実の到来に興奮しています。Sonyには映画会社もありますしね」と話す。「NASAとも協力しています。VRには様々な可能性があるのです。教育や不動産業を始め、本当にたくさんあります」。

VRのコンテンツ企業が登場し始めているが、中には悪質なコンテンツを製作する者もいるだろう。「悪影響のあるVRも多く生まれるでしょう」とZellwegerは言う。仮想現実のコンテンツは、まだ巨大な実験の最中だ。それらの実験の中から、最高のコンテンツが生まれることを考えたら、実験は必ずしも悪いことではないだろう。

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Disrupt SF:Digital Goldの著者らと語るビットコインの現状と将来

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ビットコインはもう終わったものなのか?デジタル通貨はここ数年で話題に上ることが多くなった。しかし、多くの人はビットコインを遠巻きに眺め、今あるビットコインがそのままの形で数年後も存在しているのだろうかと悩んでいる。XapoのWences Casares、Nathaniel Popper (Digital Goldの著者)、BTCC(旧称BTC China)のBobby Lee とTechCrunchからはJohn BiggsがDisrupt SFのステージに登壇し、私たちのお気に入りのインターネット通貨について話をした。

「今は最良の時であると同時に最悪の時期です」とBooby Leeは言う。「完全に分散した信頼の置けないデジタルなアセットクラスが実際に使えるようになりました。次の2年間の動向は注目に値します」。

他のメンバーもLeeと同じようにビットコインが停滞していると考えていた。しかし、良い兆しもいくつかあるという。投資家は賢い投資をし始め、起業家は盤石なプロダクトを構築している。

「現在、より良い投資とインフラの構築がなされています。私たちは短期間で多くの人の関心と資金を集めることができました」と Wences Casaresは言う。「ほとんどの人は変化が起きるのに6ヶ月程度しかかからないと予想していましたが、実際は長い時間がかかっています。物事が良い方向に進む前に、悪化することも考えられます」。

何故一夜にして通貨の革命が起きないのだろうか?当然のことながら、ユースケースの問題がある。「ビットコインは私たちにお金とはそもそも何かということを教えてくれます。お金とは信頼のことです。ビットコインは当初、あてにできないシステムとして売り出されました。私は、それが多くの人を引きつけたのだと考えています」とNathaniel Popperは言う。「しかし、実際に人がお金として使用するのであれば、それを信頼する必要があります。コードに問題があったり、システムを支える暗号化の工程の守りがゆるいなら、価値はなくなります。一方で、現在多くの人が資金を投入しています。問題点は修正され、まだどこかに向かうことができるでしょう」。

しかし、それはビットコインが未成熟なプロトコルであるという意味ではない。Casaresは全く逆だと考えている。「プロトコルの上にあるサービスをハックすることはできるでしょう。ただ、例えばウェブメールのプロバイダーに問題があるからといって、Eメールのプロトコルが壊れているということではないのと同じです」と話す。

Xapoの場合、ビットコインのプライベートキーをオフラインの金庫に入れることで安全を確保している。メインの金庫はスイスにあるそうだ。セキュリティーを真剣に考えるサービスプロバイダーが登場した現在、何故ビットコインとブロックチェーンが必要かを考える必要がある。

ブロックチェーンは、インターネットで認証のレイヤーを構築したい場合に最適だ。ビットコインの価値を劇的に高めることができるだろう。そしてもちろん、ビットコインはインターネット上で送金するために最適な方法だ。それは全く異なるユースケースだ。最初に何が台頭することになるかに今後注目したい。しかし、それはもう少し先の話のようだ。

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Apple、watchOS 2の配信を開始

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AppleがついにwatchOS 2をリリースした。アップデートは一般に公開されている。またOTAアップデートにも対応している。ただしアップデート用のサーバーの準備は順次整えられているとのことで、まだアップデートが有効になっていないというケースもある。スムーズなダウンロードを実現するために、キューシステムを採用しているせいもあるのだろう。

本来、このwatchOS 2は9月16日にリリースされるはずだった。しかし予想外のバグの影響でリリースを遅らさざるを得なかった

「watchOS 2の開発中に発見されたバグについて、修正に思ったよりも時間がかかってしまったのです」と、Appleのスポークスパーソンは言っていた。「スケジュールを延期せざるを得ませんが、まもなくリリースできるものと思います」とのことだった。そして今日を迎えたというわけだ。

Apple Watchが登場してまださほど時間も経っていないが、しかし今回のOSアップデートにはさまざまな機能追加が含まれている。ネイティブのアプリケーションを開発することができるようになり、またプログラム中からあらゆるセンサーにアクセスできるようにもなっている。乗り換え案内にも使えるようになり、Siriがさらに便利になっている。またウォッチフェイスも新しいものが用意されていて、サードパーティー製のコンプリケーションも可能となった。ナイトモードも場合によっては便利だし、また天気や予定を確認するための「タイムマシン」機能も使いやすい。watchOS 2についてはこちら(英文)でもレビューしているのでご参照いただきたい。

アップデートの方法についても記しておこう。iPhoneからWatchアプリケーションを起動して「一般」から「ソフトウェア・アップデート」を選んで行うことができる。アップデートを行うかどうかのプロンプトが表示されるはずだ。

watchOS 2へのアップデートは「絶対」のものだと思う。アップデートすれば、これまでのOSがベータ版であったかのように感じるはずだ。Appleとしては、このwatchOS 2こそが、リリースしたかったものであるはずだ。動作もはやく、また開発者にとっても便利な機能が満載されている。

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Disrupt SF 2015ハッカソンの優勝者はQuickActions。次点にPitchPalとHarvest

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昨日のサンフランシスコ、Pier 70の夜は長かった。昨日は夏らしく美しい一日だったが、何百人ものハッカーは、パソコンの前で一日を過ごした。それは、私の大好きなDisrupt SF ハッカソンに参加していたからだ。初めて参加する者もいたし、常連のハッカーもいた。この大会の課題は、スマートで巧妙な面白いハックを24時間で作りあげることだ。

167の参加チームはそれぞれ開発したものを他のハッカーや私たち審査員を唸らせるために、1分間のプレゼンテーションを行った。ステージに彼らが登壇している間中、会場の興奮は冷めやらなかった。しかし、優勝賞金の5000ドルを獲得できるのは1チームだけだ。御託は抜いて、早速Disrupt SF 2015 Hackathonの優勝者を紹介しよう。

優勝: QuickActions

QuickActionsは3Dタッチの代替ツールだ。画面上のボタンを操作し、リンク先のプレビューを見たり、ショートカットを使用したりできる。例えば、LinkedInのアイコンの上にボタンを持って行くと、「自分のプロフィール、更新情報、編集」のアクションが表示される。「自分のプロフィール」を選択すると、プロフィール画面が開く。通常だと3回から4回タップしないとアクセスできない画面だ。

このチームは、Android OverlaysとリバースエンジニアリングでAndroidアプリのディープリンクを発掘して開発した。とても巧妙な仕組みだ。数週間後にもPlay Storeからアプリを入手できるようになる。

次点 #1: PitchPal

PitchPalは、公の場でのスピーチを向上したい時に使えるアプリだ。録音しながら正確にスピーチを書き起こしていくことで、例えば、ハッカソンで作ったものをピッチをする時とかに役立つ。また、ピッチ、スピーチ、プレゼンテーションの最中も、便利な分析やフィードバック機能で話し方を調整することができる。PitchPalはGoogleのSpeech APIで構築している。

次点 #2: Harvest

Harvestは穀物のストレス検知を行う低価格なセンサーだ。製作に50ドルもかからない。水に関連したストレスから穀物を守ることができる。端末はオートフォーカスのカメラで、赤外線フィルターを外し、別のフィルターを入れている。ドローンや飛行機に搭載することもできるし、今回は風船に付けていた。

Harvestはさらに赤外線画像を処理するウェブアプリも提供する。ウェブアプリから元の写真と分析した写真を比較し、「危険地帯」を把握できる。時期ごとに変化を確認することも可能だ。

Harvestのソフトウェアはランドサット画像や天気の情報を取り、賢い提案をすることもできる。

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Apple、新iPhoneに3D Touchを導入

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AppleはiPhone 6sとiPhone 6s Plusを発表した。見慣れた外観の真新しいスマートフォンは、いくつかの秘密を隠し持っていた。新しいカメラとチップに加え、新型iPhoneはForce Touchを利用した「3D Touch」機能が塔載されている。これはアプリデベロッパーに全く新しい操作方法を開放する大きな変更であり、ユーザー体験デザイナーにとっての可能性は大きく広がる。

Jony Iveは3D Touchを、「次世代のマルチタッチ」と呼んだ。動くところを見せずに説明するのは非常に難しいが、アプリのナビゲーションをずっとスムーズにする。

3D Touchは、iPhone 6s/6s Plusの画面を押された圧力を検知する。タップ、ライトプレス、ディーププレスの3種類に分かれる。Apple WatchやMacBookのトラックパッドと異なり、通常のプレスとディーププレスを区別する ― だから新しい名前がついた。

Force Touchはショートカットを起動する。例えば、Appleマップをディーププレスすると、いくつか手順をスキップして経路案内に飛ぶ。

Musicアプリでは、曲を演奏待ちにしたりプレイリストに加えたい時、小さな3点ボタンを押す代わりにForce Touchを使える。Safariや連絡先でリンクをディーププレスすると、ウェブサイトのプレビューを見ることができる。場合によって、指のまわりにショートカットが表示される ― この動作はPath 2.0の極めて革新的だったショートカットメニューを強く彷彿させる。

ホーム画面のアプリアイコンをデイーププレスして、アプリタブを直接呼び出すこともできる。例えば、Instagramアプリのアイコンをディーププレスすると、アクティビティーフィードに直接飛ぶ。

アプリ内のショートカットもある。Messengerアプリでは、メッセージをディーププレスすると会話をプレヒューできる。そのまま押し続ければコンテンツが表示される。プロフィール写真をディーププレスしてショートカットを表示して電話をかけることもできる。

OSレベルのジェスチャーもいくつかある。画面の端をディーププレスすると、ホームボタンをダプルクリックせずにアプリを切り換えられる。

Force TouchはTaptic Engineを起動する。Apple Watchと同じく、ディーププレスするとiPhoneがわずかに振動し、Force Touchを実行したことがわかる。

残る問題は、古いiPhoneが数多く出回っていることだけだ。アプリ開発者はForce Touchが既存のジェスチャーの代替手段であることを留意する必要がある。Apple Watchの小さな画面と異なり、iPhoneの大きな画面で新しいジェスチャーがどれほど意味があるのかわからないが、Force Touch全体を無効にするオプションがあるかどうかは不明だ。

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iPad Proの秘密兵器はApple Pencilだ

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AppleはiPadをより大きく、強力にしたiPad Proを発表した。iPad Airを大きくしたような外観と印象だが、iPad Proには秘密兵器がある。スタイラスだ。AppleはこのスタイラスをApple Pencilと呼ぶ。

Steve Jobsが初めてiPhoneを発表した時、誰もスタイラスも欲しくないだろう、最も良い入力方法は指を使うことだと言った。それでもスタイラスは非常に正確な入力端末で、グラフィックデザイン、写真編集や他のコンテンツの製作といったユースケースを考えると理にかなうものだ。

このペンシルは、位置、筆圧、傾きを検知する。ISKNのsmart surfaceやAdobeのDigital Penに似ている。

Lightningのコネクターが付いているので、使用していない時はiPadから直接充電することができる。アプリの開発者はこのスタイラスを使いこなすことができるだろう。

AppleはMicrosoftをステージに招き、Microsoft Officeのデモを行った。スタライスを使って文書に編集を加えることができる。例えば、文書の項目を丸で囲ったり、PowerPointのスライドに形を描くと、画像オブジェクトに瞬時に変換される。

AdobeのEric SnowdenはAdobe Photoshop FXという新しいアプリのデモを行った。期待通り、スタイラスで絵を描くことができる。全体的にスタイラスは上手く機能しているようだ。何かを描くと、瞬時に画面に映し出される。

Apple Pencilの価格99ドルだ。既存のiPadで機能するかどうかはまだ分からない。11月から入手可能となる。

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Apple、iPad Proを発表

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Appleの最新最大のタブレット、iPad Proの登場だ。Appleは長らく噂されていたデバイスを今日の秋イベントで紹介した。予想された通り、それは巨大な12.9インチ画面に加え、他のiPadラインアップにはない機能をいくつか備えている。

Apple CEO Tim Cookはこれを、「iPadにとってiPad以来最大のニュース」と呼んだ。iPad Proは、iPad Airアプリを2つ並べて実行できる。

iPad Proは誰にでも向く製品ではない ― 名前の通り。しかし、iPadが大好きで毎日使っている人にとって、それは夢の実現だ。

ルック&フィールは大きくなったiPad Airで、アルミニウム製ケースと薄いベゼルと曲面エッジを持つ。ディスプレイは2732 x 2048ピクセルで多くのものを表示できる。例えば、最近発表された画面分割・マルチタスキング機能を使えば、2つのアプリを並べて、殆ど妥協することなく実行できる。iOS 9のピクチャー・イン・ピクチャー・ビデオの再生にも最適だ。

その大型ディスプレイから、このデバイスを12インチRetina MacBookと比べる人も多いだろう。しかし、大きな違いはこの2つのデバイスが大きく異なるオペレーティングシステムを走らせることだ ― OS XとiOS。

iPad Proには前面および背面カメラがあり、スピーカーはデバイスの上と下に付いている。そしてもちろん、Lightningポート、ヘッドフォンジャック、3つのサイドボタン、Bluetooth、Wi-Fiを内蔵している。オプションとして、LTE携帯無線モデルを買うこともできる。MacBookには携帯チップがないので、これもAppleのノートパソコンと差別化する要因だ。

iPad ProはA9Xチップを塔載している。これはAppleの第3世代64ビットチップで2GBメモリと高速フラッシュストレージを内蔵している。Appleは、最近12ヵ月間に発売されたポータブルPCの80%よりも速い、と言っている。それでも10時間のバッテリー持続時間を持ち、厚さは6.9 mmとiPad Airの6.1 mmよりわずかに厚い。重量は1.57ポンド。

Appleは新しいアクセサリー、スマートキーボードも発表し、これはSurfaceのキーボードカバーとよく似ている。iPad Proとは新しい側面のスマートコネクターを介してつながる。スタイラスのApple Pencilも発表された。

iPad Proは11月に発売される ― 32GBモデルが799ドル、64GBが949ドル、128GBが1079ドル。1079ドル機には携帯無線が付く。キーボードは169ドル、スタイラスは99ドル ― 魔法は安くない。

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フランス発、個人間の「学び」(ウクレレや数学など)を仲介する「ココロエ」

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フランスのスタートアップである「ココロエ」(kokoroe)は、学習(レッスン)のマーケットプレイスを提供している。サイトにてギターやカメラの先生をみつけ、そして指導を申し込むことができるのだ。教える側も、生徒を発見するツールとして利用できるのはもちろん、指導予定などの管理も行えるようになっている。

現在のところ、人気のあるジャンルベスト10は英語、コンピューターおよびIT、ギター、料理、メーキャップ、ダンス、クチュール、数学、ピアノ、そして写真となっている。これをみてもおわかりの通り、「ココロエ」で提供しているのは「勉強」ばかりではない。

「ココロエ」がスタートしたのは5ヶ月前のことだが、既に2500人の「講師」が登録し、300以上のレッスンを提供している。講師側にとっては、サインアップして指導できる内容を登録すると、きちんとまとまったプロフィールページが作成されるのも魅力のひとつだろう。フリーで著述業をしている人のためのReedsy同様に、ネット上で有効に自分をアピールすることができる。

「ココロエ」はこれまでにKima Ventures、DeezerのDaniel Marhely、Cyril Aouizerate、Julien Codorniou、Olivier Gonzalez、およびRenaud Guillermから28万ドル(€250,000)のシード資金を獲得している。来年にはドイツや他のヨーロッパ諸国に対応し、モバイルアプリケーションも提供したい考えだ。

共同ファウンダーのBéatrice Gheraraは「DIY、創作、コンピューターなどを始めてみたいと考える大人を対象としています。学習者として登録する人は25歳から35歳が多いようです」と言っている。「ウクレレコースはもちろん、他にはなかなか見つけられない火食い術コースなどもあります」。

「ココロエ」側はコースの成約毎に€2.50ないしコース料金の10%を徴収する。Airbnbのように、支払いや予約管理、予定表などの機能も提供している。将来的には何らかのリワードを提供するゲーミフィケーションも行いたいと考えているそうだ。

個人間レッスンのニーズはかなり大きいと見られているが、今のところは標準的なサービスはまだ生まれていない。「ココロエ」も、もちろんその地位の獲得を狙っているわけだ。「オリガミ講座」なんてのがあれば、ちょっと学んでみたい気もする。

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明日のAppleイベントではいったい何が起きるのか?…主要アップグレードをご紹介

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明日(米国時間9/9)のAppleのイベントは巨大な怪獣だ。San Franciscoの会場Bill Graham Civic Auditoriumは7000名収容、しかも噂では複数の製品が紹介される…iPhoneだけでなく、Apple TVもiPadもApple Watchも。それぞれ、何を期待すべきだろうか。

iPhone 6sはカメラのセンサの性能がアップ

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サプライ・チェーンからのリークによると、iPhone 6sはデザインの大幅な変更はないけど、内部はほとんど何もかもアップグレードされる。その主役はもちろん、より高速なA9チップと2GBのRAMだ。

Appleがとくに強調しようとしているのが、カメラのセンサだ。容量12メガピクセルとなり、iPhoneとして初めて4K対応になる。今では、iPhoneを自分の唯一のカメラとして使っている人が多いから、カメラのアップグレードは重要だ。フロントカメラも、もちろんアップグレードされるだろう。

9to5macによると、iPhone 6sはApple Watchで導入されたForce Touch(感圧タッチ)を実装する。これからのデベロッパはiPhoneの上で、タップとプレスと押し下げプレス(deeper press)の計3種類の入力を判別できるようになる。

ケースは軽量強靭な7000シリーズのアルミを使用し、カラーは新たにローズゴールドが加わる。

WWDCでAppleは、16GB iPhoneのためのiOS 9の重要な機能をたくさん紹介した。でもiOSのアップデートはそのときよりも小さくなり、アプリのメモリ所要量もより少なくなる。その意図は、16GBのエントリモデルをiPhone 6sに限定したいのだ。新しいiPhoneの形状については、先日の記事をご覧いただきたい。

Apple TVとApp Store

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Apple TVのアップデートは大きい。本誌のMatthew Panzarinoによると、リモコンがタッチスクリーン方式になり、マイクロフォンと指定センサがつく。これまでのリモコンに比べると、ゲームなどにおいて、テレビとの対話がずっとやりやすくなるだろう。

映画の検索は、複数のサービスに対して一気に、そして自動的にできる。ネイティブSDKが提供され、Apple TV専用のアプリストアもある。Apple TVでFlappy Birdをプレイできるのも、もうすぐだ。

BuzzFeedによると、チップはA8チップをデュアルコア構成で使用する。

コードカッター(ケーブルテレビの契約を切った人)のための会費制のコンテンツサービスは、まだローンチしない。サービスの開始は、数か月後になるらしい。それまでApple TVの発表を待つ、ということはしないのだ。新しいApple TVに関してはまだリーク情報も少ないから、早期の発表は大歓迎だ。

さあiPad Proだ、心の準備はできてるかな?

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Appleは今、iPadの微妙な立場を感じている。iPhoneで何でもできるようになったから、iPhoneとiPadの両方を持ってる人は、iPadがデスクの上でほこりをかぶっているのだ。アップグレードも忘れている。だからAppleとしては、iPhoneやMacのユーザにとってiPadをもっと強力なものにする必要があった。

まず、iPad miniがアップグレードされてやや薄くなり、チップもA8以上にアップしてマルチウィンドウのマルチタスクが可能になる。iPad Airも、仕様がアップするかもしれない。

そして、iPad Proだ。それは、相当前から噂されていた12.9インチのデバイスで、スタイラスを使える。つまり、指では無理なこともできる。画面が大きいからマルチスクリーンにも無理がない。今後、正規品としてのキーボードケースやそのほかのアクセサリが、続々登場するかもしれない。

Apple Watchのバンド、OS X El Capitan、iOS 9のリリース予定日

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Macのアップグレードはないが、OS X El Capitanはもうすぐだ。この新しいオペレーティングシステムについては、リリース日の発表ぐらいは、あるかもしれない。同じく、iPhone 6sはiOS 9と一緒の発売だ。それらのリリース予定日の発表もあるだろう。

Apple Watchに関しては、Sportバンドの色数が増える。watchOS 2のリリース日程も、発表されるかも。

明日のキーノートでいちばん重要なニュースは、なんと言っても、Apple Watchみたいなモーションウォールペーパー(動く壁紙)の発表だ。そう思わない?

本誌TechCrunchは明日(米国時間9/9)の、西部時間午前10時/東部時間午後1時から、このイベントのライブブログを行う。ロックスター級のブロガーを多数起用して、その、生々しいコーフンをお届けしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleは人工知能と機械学習関連のエンジニアの採用を強化する予定

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ロイター通信によるとAppleは最低でも86名の人工知能と機械学習の専門家を採用しようとしているらしい。iOS 9の主要機能が「Proactive提案」なのも理由の一つだろうが、Appleはスマートフォンを更にスマートにする考えのようだ。

Appleはこれまでモバイル端末のデジタルアシスタントの分野では遅れを取ってきた。Siriは音声入力のインターフェイスの先駆けではあったが、Google NowはiOS 8で提供していないスマートな機能を多く提供している。

しかし、次のような機能がiOS 9に搭載される予定だ。検索画面は、ユーザーのいる場所や行動を元にアプリや連絡先を提案するようになる。例えば、自宅にいる時はゲームを薦めたり、仕事にいる時はビジネス向けのアプリを薦める。

カレンダーとメールでは、iOSは過去のイベントやメールを参照して、メールの受取人やイベントを提案する。他には、モバイル端末を車のBluetoothに接続した場合、iPhoneはユーザーがドライブする時にいつも聞いている曲を元にプレイリストを提案する。

カレンダーは次のミーティングに向かうために何時に出発すれば良いかを知らせたり、フライト時間や予約をカレンダーに入力するよう促す。また、iPhoneユーザーはSiriに誕生日パーティーの時の写真を表示するように指示するなど、Siriに色々なことを依頼できるようになる。

しかし、今日の採用の噂からするとAppleはそこで留まる予定ではないようだ。採用される機械学習エンジニアはAppleで難しい課題に取り組むことになるだろう。Appleは6月に開催されたWWDCでユーザーのプライバシーの重要性を強調していた。例えば、iMessageは暗号化したプロトコルを使用しているため、AppleはiMessageを分析してそれを元にパーソナライズした機能を提供することはできない。Appleがユーザーのメッセージの内容を見ることは決してないのだ。

一方Googleは、Google Nowをこれから登場予定のGoogle Now on Tapで強化を図る。Android Marshmallowではユーザーはモバイル端末で起きていることに連動した情報を得ることができる。例えば、ホームボタンを長押しするとSpotifyで聞いている曲の歌詞を見たり、友人がテキストメッセージで送ったレストラン候補のレビューを検索することができる。

Appleは少しずつだが、追いつこうとしている。iOS 9では、画面上の情報を元にSiriにリマインダーを設定することができる(「車に乗る時にこの場所のリマインダーを送って」といった具合だ。)iOS 10では更に多くの機能が期待できるだろう。Appleがプライバシーを守りながらどこまでできるかに注目しよう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

「たまごっち」風味を利かしたフィットネスアプリケーションのTep

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たまごっちをご記憶だろうか。イグノーベル賞さえ受賞した大人気キャラクター製品だ。このたまごっち風のテイストをつかって、ワークアウトのモチベーションを高めようとするアプリケーションが登場した。その名をTepという。キャラクターはキリンを模したもので、運動することでこのキリンに餌を与えたりすることができるようになる。

モチベーションの維持にキャラクターを使っているという点を除けば、RunKeeperRuntasticなどと同様の機能を持つプロダクトだといって良い。どういった運動を行うかを設定して、スタートボタンを押す。すると移動距離や継続時間、あるいはペースなどを記録してくれるというものだ。リアルタイムでの音声フィードバックを得ることもできる。対応しているのはiOS、Android、およびWindows Phoneだ。

ワークアウトを完了するとコインがもらえるようになっている。このコインを使ってバーチャルペットの面倒をみることができる。たとえば餌を買って与えたり、あるいは飼育環境のアップグレードを行うことができるのだ。ややわざとらしい感じがするものの、キリンキャラクターがかわいいので細かいことは気にならなくなる。

ちなみにTepはFitbitやJawboneと連携させることもできる。そうすることで、スマートフォン側のGPSを使わずともフィットネストラッキングが行えるようになっているわけだ。

たまごっちといえば、今でいう「free-to-play」ゲームの嚆矢ということもできよう。たまごっちにさほどの機能はないものの、しかし面倒をみるうちにどうしても手放せないものとなっていった。5日も一緒にすごせば、もうたまごっちなしではいられないという状況になるのだ。せっかく育ててきたものを、絶対にダメにしたくないという気分になる人が多かったのだろう。

それも含めて、たまごっちは「ゲーミフィケーション」のお手本でもあるだろう。Tepはこのお手本に従ったというわけだ。もちろん「たまごっち風」がもたらすノスタルジーも狙っているのだろう。フィットネスアプリケーションを使う年代には、リアルタイムでたまごっちに親しんだ人も多いだろうという狙いだ。

Apple Watchを身に着けてフィットネスを行えばバッジをゲットすることができる。しかしこれでは、フィットネスを行うモチベーションを高める効果は限定的なものとなるだろう。フィットネスをしてよく頑張りましたというバーチャルメダルをもらっても別に嬉しくもないという人も多いはずだ。ただ、かわいらしいキリンの成長がかかっているとなれば話は別だ。RunKeeperを使えば、もしかすると速く走れるようになり、自分の運動能力をあげるのに役立つかもしれない。しかし運動の継続という面では、Tepの方がより高い効果を示すこともあるのではなかろうか。

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(翻訳:Maeda, H

ひとつの物理サーバのパワーを仮想化で切り分けて提供するのでなく、最初から超安価な専用サーバをユーザに提供するScaleway

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フランスのホスティングの老舗Online.netがこのほどリリースした最新プロダクトScalewayは、クラウドホスティング全盛の今日にあって、異色の野獣だ。つまりこれは、Amazon Web ServicesやDigitalOceanなどなどのVPSプロバイダと直接競合する仮想クラウドホスティングのインフラストラクチャではなくて、ARMのチップセットを搭載した超小型の物理サーバなのだ(上図)。

そのため同社は、ホスティングの料金を劇的に下げることができる。SSD付きのベアメタルサーバで、RAM 2GB、ストレージ50GBの基本仕様が、月額わずか3ドル40セント(€2.99)だ。これは同社のこれまでの通常のホスティングサービスならは11ドル21セント(€9.99)のサービスに相当する。

既存ユーザもScalewayに切り替えるので、同じ低料金が適用される、と同社はツイートしている。このベアメタルサーバに使用しているARM v7チップセットは元々スマートフォン用なので、電力消費もきわめて少なく、またスペースも冷却用電力もあまり要しない。今同社では、912基のScalewayコンピュータを一つのラックに収めている。

この専用サーバがさらに仮想化を行う、というサービスのアーキテクチャなので、きわめて効率的でもある。ユーザから見た形は、4コアCPU、専用IP、200Mbit/sの定額制の帯域、となる。AWSなど通常のVPSのように、ひとつの物理CPUのパワーを複数のユーザが分有し、それぞれ自分の仮想マシンとして利用する、という形ではない。物理CPUがそれぞれのユーザの専用機だ。

使い方、使い勝手は、従来のホスティングサービスと何ら変わらない。インスタンスを始動してその上にディストリビューションやアプリケーションをインストールする作業は、わずか数クリックで完了する。すでにARMバイナリのアプリケーションはかなり多いが、そのほかの有力アプリケーションはScalewayのチームがポート作業を行った。ディストリビューションは、DebianもUbuntuもFedoraもARM版がすでにある。〔RHELはプレビュー段階?〕

ストレージの増設やAmazon S3の統合は、数クリックで行える。サーバモデルは一つなので、RAMやCPUパワーを拡張したければ既存のイメージで新しいサーバをブートアップし、それをそのほかのサーバと協働させる。目下サーバはすべて、フランスにある同社の親会社Iliadのデータセンターでホストされている。

最初、Scalewayは研究プロジェクトだった。しかしその後、クラウドホスティング(VPS)に代わる技術として、その将来性が着目されるようになった。今回は劇的な料金値下げが実現し、既存勢力との本格的な勝負が可能になった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

自転車版スマートウォッチともいえる「Haiku」。スマートフォンと連携して自転車ライドを充実サポート

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自転車で走りながら、どちらに進むべきかを悩んだことのある人は多いことだろう。そうした経験を持つ人に、Haikuを提案してみたい。小さな自転車用コンピューターで、自転車用スマートウォッチ的な機能を持つ。開発したのはフランスのスタートアップで、現在Kickstarterキャンペーンを展開中。今なら70ドルでHaikuを入手できる。

Haikuは自転車のハンドル部に取り付けて用いるが、簡単につけはずしをすることができる。Bluetooth経由でスマートフォンと繋がり、進行方向など必要な情報を伝えてくれる。

Haikuを利用するのは自転車に乗っているときだけとなるので、デバイスには複雑なインタフェースなど全く備わっていない。目的地の設定などはスマートフォン側で行うようになっている。曲がるべき道にやってくれば、Haikuの画面上にシンプルな矢印が表示されるという仕組みだ。

スマートフォン側にメッセージを受け取ったり、電話着信があった場合には、Haikuに備わったカラーLEDが明滅して知らせてくれるようになっている。送られたメッセージをみたいときには、Haikuの前で手を振ればOKだ。走っている間は運転に集中し、そして停まった時に簡単にメッセージの確認などを行うことができるわけだ。

また、通常のサイクルコンピューターが行うようなこともできるようになっている。たとえばスマートフォン側のGPSを使って自転車の速度を計測することもできる。また走行データはStravaにアップロードされるようになっている。AppleのHealthKitやGoogle Fitと連携することも可能だ。

実は6月にプロトタイプを見せてもらったことがある。そのときに予定されていた機能はどうやらすべて盛り込まれたようだ。細部を見れば、Haikuのメンバーがみな自転車大好きな連中ばかりであることがよくわかる。ハンドルへの着脱の容易性をみても、自転車乗りのニーズに応えようとしていることがみてとれるだろう。自転車から離れるとき、高価なパーツは取り外して持ち運びたいと考えるのが普通なのだ。

Haikuにはボタンもなければ、またディスプレイもタッチ式になっていない。自転車乗りは往々にして手袋をつけているわけで、その点から考えても当然のことと思える。バッテリーは充電式(マイクロUSBケーブル)で、1回の充電で12時間動作するそうだ。

これを「タイヤの再発見」的デバイスであると考えてしまう人もいるかもしれない。確かに機能的にはスマートフォンないしスマートウォッチでできることばかりだからだ。しかし自転車に乗っているときに便利になるように、とする配慮が隅々まで行き届いている。スマートフォンがあればできることばかりではあるが、しかし自転車ライド時に「よりよく」行うことができるのだ。

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(翻訳:Maeda, H

SONYは、このばかばかしいテレビリモコンにフルサイズのスピーカーを詰め込んだ

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coolest coolerを覚えているだろうか? それはスピーカー、ブレンダー、大きなタイヤ、USB電源、照明などがついたクーラーボックスだった。Sonyも、coolest coolerばりの製品を出す! これは、奇妙な形をしたテレビリモコンで、スピーカーを内蔵している世界で最も実用性に欠けるたリモコンだ。

写真でわかるように、ターゲットは日本市場であり、デバイス上の文字は全部日本語で書かれている。そうそう、このリモコンの重さは1ポンド近いことを言っておかねば。

人は時として、テレビは見ていないがテレビの音を聞きたいことがある、という発想からきている。例えば料理をしている時や子供と遊んでいる時など。このフランケンシュタインにインスパイアされたデバイスがあれば、テレビのスピーカーを持ち歩いて最悪の親になれる。

リモコンには、テレビと接続するベースステーションがついてきて、音声の送信およびリモコンの充電を行う。バッテリー寿命は16時間。

Sonyは、このデバイスは周囲がうるさいときに実用的だと言っている。ボリュームを上げるかわりに、スピーカーを隣に置くことができる。

しかし正直なところ、このデバイスの見た目は最悪でありどんな使い方も非実用的だ。テレビのタイムシフトとストリーミングの時代、一時停止ボタンを押す方が、この巨大なリモコンに160ドルを払うよりずっとよさそうだ。

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via The Verge
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Rovio、新たに260人のリストラを予定中(企業の未来は映画に賭ける?!)

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Angry BirdsのRovioが金銭的にピンチな状態にあるようだ。フィンランド発の同社は、2014年10月に行った110名のリストラに続き、さらに260名のリストラを断行しようとしているそうだ。2013年末の段階では800名の従業員をかかえていた。

Rovioが投入したAngry Birds 2は、公開以来1ヶ月で5000万ダウンロードを数え、チャートでも上位に位置していた中での今回の発表に、多くの人は驚きを感じているようだ。

  • アメリカ。App Storeの中でももっとも有力なマーケットのひとつ:

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  • 中国。フランチャイズ戦略がうまくいっている。:

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  • その他:

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しかし、ランキング上位につけて何百万ものダウンロード数を数えても、それだけではだめなのだ。Angry Birds 2は、既にランキングを落としつつある。Angry Birdsで採用するフリーミアムモデルも、十分な利益を産み出すにはいたっていない様子。アメリカマーケットにてAngry Birds 2はリリース後すぐに全体のランキングで42位となった。確かにこれも立派な成績ではあるが、しかしGame of War(#1)、Clash of Clans(#2)、Candy Crush Saga(#4)、あるいはCandy Crush Soda Saga(#7)の動きとは大きく異なってしまっている。これらのゲームは数ヶ月にわたってランキング上位を位置しているのだ。

結局、話題を集めないではなかったが、Angry Birds 2はRovioの企業規模を支えるには不十分な成績しかあげることができなかったということなのだろう。Rovioはフィンランドのエスポー、スウェーデンのストックホルム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバー、上海、ソウル、そして東京にもオフィスを構える。ゲーム開発企業としては異例ともいえる規模を支えるには単なるヒットでは物足りないのだ。

振り返ってみれば、Angry BirdsはApp StoreやPlay Storeで大人気のシリーズとなった。新しいシリーズをプレイするために、数多くの人がお金を出してゲームをダウンロードしたものだった。有料の連作ゲームというのは、モバイルゲーム界に新風をもたらすものではあった。ただし現在はアプリケーション内課金はあるものの、無料で遊ぶことができるようになっている。このあたりも、当初の予定とは変わってきているのかもしれない。

なおRovioはマーチャンダイズビジネスも熱心に展開している。Angry Birds版テディーベアやノート、およびペンなどを販売している。しかしゲームの人気が当初ほどでなくなるにつけ、関連グッズの販売にも陰りがみえつつあるようだ。

今のところRovioはThe Angry Birds Movieに逆転の望みを賭けているといった状態なのかもしれない。長らくの準備期間を経て、2016年5月に公開となる予定だ。Rovioによれば、今回のリストラは全社規模となるものだが、アメリカおよびカナダの映画制作部門は対象となっていないのだとのこと。まさに映画は会社の未来と、そして存続のための資金を賭けたビッグプロジェクトとなるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H

TuneInプレミアムが登場。広告が消え、MLBやプレミアリーグのチーム毎ステーションも開設。さらにオーディオブックのストリーミングにも対応

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人気の音楽サービスおよびアプリケーションを提供するTuneInが新たなサブスクリプションサービスを開始した。月額7ドル99セントのTuneIn Premiumで、申し込むとステーションからの広告がなくなると同時に、いくつかのプレミアムコンテンツにもアクセスできるようになる。

読者の方はご存知だろうが、TuneInのアプリケーションはiOSでもAndroidでも大人気となっている。世界中のラジオ局番組を聴くことができるようになっている。ライバルはiHeart Radioだろうが、インターネット上で好みの音楽ラジオ番組を聴くのには、いずれかを使っているという人がかなりの部分を占めるはずだ。

これまでもTuneInは「プロ版」を提供していた。録音ができて、バナー広告が非表示となるものだったが、どうやらTuneInに大きな利益をもたらすものとはならなかったようだ。

そこでTuneInが考えたのが次の一手だ。新たなストリーミングサービスを自ら立ち上げるような方法ではなく、ラジオステーション側からの広告を取り去るという方法を考えついた。TuneInでサポートしている600局からの放送中、流れるCMを音楽に差し替えてしまうのだ。

差し替える音楽はサーバー側から送られるようになっていて、DJ側の作業は何もないそうだ。TuneInが視聴状況に基づいて適切な音楽を選択するようになっていて、局側では差し替え時の候補曲を用意しておく必要もない。これはある種の「広告ブロッカー」としても機能するものとなる。それにともないプレミアムサービスからの収益を放送局側とシェアしたりするのかどうかについては、今のところ情報はない。

さらに、TuneInはメジャーリーグベースボール(MLB)およびプレミアリーグとの提携も行った。TuneInにて大リーグ(野球)およびプレミアリーグ(サッカー)を楽しめるようになったわけだ。これらスポーツ中継については、すでにチーム毎のラジオ局が用意されていて、そこでゲームおよび解説を楽しむことができる。

それだけでなくTuneInはPenguin Random HouseおよびHarperCollingsとも提携した。これはオーディオブックを放送するための措置だ。プレミアムに登録した人は、4万冊のオーディオブックを再生することができる。これによりTuneInは電子書籍版Netflix的なサービスにピボットしたScribdと競合することとなる。

有料サービスに切り替えようと思う人はどの程度だろうか。提供が開始されるプレミアムコンテンツのすべてに興味があるという人は少ないのではないかと思う。そうであれば、特定のコンテンツにしか興味のないという人は、なかなか有料版に切り替えようとは思わないかもしれない。しかし車で毎日音楽ラジオ局を再生しているという人なら、広告がなくなるというのは嬉しく感じることだろう。あるいは熱心なスポーツファンなのであれば、チーム毎に用意されたラジオ局というのはとても魅力的だろう。オーディオブックに興味のある人も、膨大なライブラリからストリーミングサービスを受け取ることができるということには「おいしい」と感じるかもしれない。

長い目でみれば、プレミアム版の導入はTuneInの成長のきっかけとなるのではなかろうか。今後も機能やコンテンツを加えていくことになるのだろう。遠からず「must have」なサービスに育つことも考えられる。

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(翻訳:Maeda, H

お気に入りの「場所」をブックマークしておくためのMapstr、80万ドルを調達して新たな未来を画策中

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フランスのスタートアップであるMapstrが、提供する地図アプリケーションをご存知だろうか。しばらく前にバージョン1.0をリリースしたのだが、すでに次版を見据えた企画が進行中であるらしい。エンジェル投資家たちから80万ドルの資金を獲得し、数ヶ月のうちに新しい機能をリリースするとしている。

ご存じない方のために記しておくと、Mapstrは「場所」を対象としたブックマークサービスだ。地図とメモ機能をミックスして、お気に入りの場所を記録しておいたり、行きたい場所をチェックしておくことができる。

登録した場所にはいくつでも好きなだけタグ(restaurant、sushi、cocktail、など)を付けることができ、過去の記録情報を簡単に探すことができるようにもなっている。営業時間や電話番号なども、簡単に記録しておけるようになっている。

MapstrのファウンダーであるSébastien Caronとは先週話をする機会があった。このアプリケーションで実現したいことなどをいろいろと教えてくれた。先月にバージョン1.0をリリースして以来、5万人が利用して、40万ヶ所が登録されているのだそうだ。

最初に試したベータ版の頃は、情報をローカルに保存しておく自分のためだけのツールという体裁だった。バージョン1.0からは、自分の登録した場所を一覧できるプロフィール画面の機能が実装され、またそれらの場所情報を友人とシェアできるようになった。他の人を友だち登録すれば、その人が公開しているマップ情報を見て、そして面白そうな場所を発見することができるようになっているのだ。

このプロフィール機能は、Mapstrの今後にとってもとても重要なものだ。多くの人に「場所発見ツール」として使ってもらうため、たくさんの人に場所情報をブックマークして共有してもらいたいと考えているのだ。そしてそうした情報をより積極的に活用していきたいと考えている。これから実装する機能の一部を紹介すれば、まずブックマークした場所の近くにきたときに通知を送る機能を考えているそうだ。これにより、近くまで来ていたのにうっかり立ち寄り損ねてしまうようなことを防ぐことができる。また、場所をブックマークするだけでなく、自分で撮影した写真も加えられるようにしようとしている。ブックマークしたレストランのメニュー情報などもあわせて記録しておくことができるわけだ。さらに「オフィシャルマップ」の機能も考えているそうだ。たとえば雑誌社などが地図を作成し、一般の利用者たちがその情報をフォローするような使い道を考えている様子。

なお、現在はiOS版のみが提供されている。Mapstrとしては、近々Android版およびApple Watch版もリリースしたいと考えているのだそうだ。などなど。ともかく多くのプランが現在進行形で動いているところであるらしい。新たに獲得した資金で、試してみたいことがいろいろとあるようだ。

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(翻訳:Maeda, H

Samsung、Apple Watchに対抗するGear S2のビデオをリリース

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Samsungは先週、ニューヨークにて大々的なイベントを行った。Galaxy Note 5およびGalaxy S6 Edge+を発表するためのものだった。しかしその場でSamsungは「Samsung Gear S2」のリリースが間近となっていることもアナウンスしていた。このS2だが、どうやらSamsung Gear Sとは全く別物となっているようだ。サイズは(もちろん)小型化し、よりファッショナブルなデバイスとなった。ライバルはもちろんApple Watchを想定しているのだろう。

デバイスの詳細についてはまだ明らかになってはいないが、SamsungのYouTubeチャネルにティーザービデオが投稿されたので紹介しておきたい(上に掲載しているものだ)。詳細については9月初旬のIFAプレスカンファレンスで明らかにするとのことで、ビデオ以外に新しい情報はリリースされていない。ビデオからわかることだけを簡単に確認しておこう。

まず誰でもすぐに気づくのが外見が丸型となったことだ。ベルトもどうやらメタル製のものが用意される様子。ビデオ中で表示される天気予報、タイムゾーン、ストップウォッチ、スポーツトラッキングアプリケーションなどは、スマートウオッチ用にカスタマイズされている。ビデオを見る限りでは、心拍計機能もも搭載されているようだ。情報をスニペット化することで、たとえば下の画像のように心拍を確認しながら会議の予定を表示するなど、さまざまな情報を同時に把握できるようになっている。

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よくも悪くも、Gear Sから大きく変化しているところに注目しておきたい。Gear Sは3Gに対応し、スマートフォンの機能に頼ることなく、電話をかけることができた。画面に表示されるQWERTYキーボードを使ってチャットするようなこともできた。このQWERTYキーボードは、丸型となったGear S2には搭載されていないものと思われる。

画面に表示されるさまざまなデザインも新しくなっている。各種アイコンは丸くなり、よりおしゃれになっている。丸型アイコンについては、Appleも特許登録をしていない。Apple Watchのリリース後になって、Samsungも丸型アイコンを採用したことには何かウラ話があるのかどうかも気になるところではある。

このGear S2に搭載されるのがTizenなのか、それとも大幅にカスタマイズしてSamsungアプリケーションを載せたAndroid Wearなのかはまだよくわからない。また、上で「小型化された」と書いたが、実際のサイズも実はよくわからない。Gear Sの無骨さ(下の写真参照)が薄れていることを期待したい。機能はともかく、Gear Sは腕に装着するにはやや大きすぎたように思うのだ。

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(翻訳:Maeda, H

GoPro用電動スタビライザー、Slickが予約受付中―アクションスポーツ録画に威力

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今日(米国時間8/18)、新しいGoProアクセサリー、SlickIndiegogoでキャンペーンを開始した。GoProをヘルメットなどに直接固定するのではなく、まずSlickに装着し、 このスタビライザーをヘルメットなりドローンなりに取り付ける。Slickは取り付けにGoProの各種マウントが利用できる。価格は179ドルだ。

使用法は次のとおり。まず micro USBケーブルでバッテリーを充電する。次にGoProをスタビライザーにネジで固定する(防水ハウジングも使える)。Slickは3軸方向の動揺を打ち消す。バッテリーは2時間もつ。

Slick使用前と使用後の比較ビデオを下に貼っておく。

もちろんGoProビデオはソフトウェアでスタビライズすることもできるが、これは映像の一部を切り出す処理なので画質は相当に落ちる。

私はSlickのプロトタイプを実際にテストする機会があったが、周囲を見回して広い範囲を撮影するときに特に大きな効果があると感じた。つまり頭の動きにつれて突然画面が荒く動くのではなく、プロがパン撮影しているようにGoProがスムーズに向きを変えるのだ。

ユーザーがどんな動きをしてもGoProは一定の方向を向き続ける。Slickが動揺を巧みに吸収する動きは見ものだ。GoProユーザーの全員が必要とするアクセサリーではないかもしれないが、プロやハイアマのビデオ・クリエーターには魅力的なツールだろう。

Slickは防水で、GoPro Hero 3、Hero 3+、Hero 4、最新のHero 4 Session が利用可能だ。製品の出荷は2016年3月を予定している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+